説明

再生装置、コンテンツ情報抽出方法、コンテンツ情報抽出プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】コンテンツ情報を短時間に選択でき、かつ、ユーザビリティの高いレコーダ装置を提供する。
【解決手段】光ディスクを装着するトレイ15a〜15dを複数備え、複数のトレイのそれぞれに装着された装着光ディスクに記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、装着光ディスクのそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて記憶部340に記録するコンテンツ情報取得部245と、記憶部340に記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出する抽出部255と、抽出したコンテンツ情報をコンテンツ表示部510に一覧表示させる画像処理部270と、を備える。それゆえ、コンテンツ情報を短時間に選択でき、かつ、ユーザビリティの高いレコーダ装置が実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置、その再生装置に係るコンテンツ情報抽出方法、コンテンツ情報抽出プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数枚のディスクをディスクチェンジ機構に装填しておいて、その中からユーザーによって指定されたディスクを取り出して、ディスク上に記録されている情報の再生を行うチェンジャ方式のディスク再生装置が知られている。
【0003】
例えば、複数のCD(コンパクトディスク)を装填しておき、一のCD等に記録されている音楽の再生を行うディスク再生装置が普及している。また最近では、複数のDVD(デジタルバーサタイルディスク)を装填しておき、一のDVDに記録されている映画等の映像と音声を再生するディスク再生装置も普及し始めている。
【0004】
ここで、ディスクに記録済みのコンテンツのシーンを選択して再生するためには、個々のディスクをローディングしてディスク再生した上で、ディスクのメニュー画面などからユーザーにシーン選択させる必要があり、ユーザーが希望するシーンを見つけるまでに時間がかかる。特にディスクチェンジャーに多数のディスクが収納されており、ユーザーが探しているディスクやタイトルではないディスクも収納されている場合は、シーン選択からユーザーが希望するシーンの再生開始までに更に時間を要するという問題がある。
【0005】
この点、特許文献1に記載のディスク再生装置は、特徴映像抽出部が、ディスクチェンジャーに装填されている複数のDVDに記録されているメニュー画面をデコードする制御を行い、ビデオデコーダによってデコードされたメニュー画面の映像データを縮小して所定の特徴映像データを生成し、これをハードディスク装置に格納する。そして、インデックス画面作成部が、ハードディスク装置に格納されている特徴映像データを読み出し、この特徴映像データを用いて複数の特徴映像を含む所定のインデックス画面を作成し、表示する処理を行っている。
【0006】
特許文献2に記載のディスク再生装置は、複数枚数のディスクが装填可能なディスク再生装置において、動画像に記録されているフレーム内符号化画像データに基づいて再生動画の1場面に対応した静止画映像を形成する。そして、この静止画像映像をディスクのそれぞれに対応させて1画面内に分割表示したメニュー画面を作成して表示するか、所定の間隔で順番に表示する。
【0007】
特許文献3に記載の映像ファイル管理方法は、複数の映像ファイルの管理方法で、サムネイル表示に用いる属性情報に含まれる位置情報がMPEGのイントラ符号化フレームの映像ファイル内位置情報であって、位置情報として任意な1つのフレームを指定して、このフレームを静止画として、または、このフレームから一定期間の動画像として、サムネイル表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−101925号公報(公開日2003年4月4日)
【特許文献2】特開平10−200853号公報(公開日1998年7月31日)
【特許文献3】特開2003−61039号公報(公開日2003年2月28日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1から3の何れにも、複数のディスクから取得した複数のコンテンツ情報(例えばサムネイル)のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、コンテンツの属性情報に基づいて抽出し、かつ表示する構成は開示されていない。
【0010】
このことを、図39を参照して説明する。図39(a)〜(d)は、従来のサムネイルの表示例を示す図である。同図(a)・(b)に示すように、従来のディスク再生装置におけるサムネイル表示は、ディスクごとにタイトルのサムネイルが表示がされていた。あるいは、同図(c)(d)に示すように、従来のディスク再生装置におけるサムネイル表示は、ディスクごとにチャプターのサムネイルが表示されていた。
【0011】
つまり、複数のディスクを装填可能なディスクチェンジャー機能を有するディスク再生装置において、ディスクに記録されたコンテンツの1シーンを選択して再生するためには、個々のディスクをローディングしてディスク再生した上で、そのディスクのメニュー画面などからユーザーに所望のシーンを選択させる必要があった。
【0012】
従って、ユーザーが希望するシーンを見つけるまでには長い時間を要していた。特に、ディスクチェンジャーに多数のディスクが装填されており、ユーザーが探しているシーンが記録されたディスクが再生位置にローディングされていない場合には、シーン選択からユーザーが希望するシーンの再生開始までにさらに長い時間を要していた。
【0013】
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツ情報を短時間に選択でき、かつ、ユーザビリティの高い再生装置、コンテンツ情報抽出方法、コンテンツ情報抽出プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る再生装置は、前記課題を解決するために、着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置であって、前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得手段と、前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出手段と、前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係るコンテンツ情報抽出方法は、前記課題を解決するために、着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置のコンテンツ情報抽出方法であって、前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得ステップと、前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出ステップと、前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示ステップと、を含むことを特徴としている。
【0016】
前記の構成によれば、本発明に係る再生装置では、前記取得手段が、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれなどから取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する。そして、抽出手段が、属性情報に基づいて、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報をメモリから抽出し、表示制御手段が、その抽出されたコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる。
【0017】
このように、本発明に係る再生装置では、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報をコンテンツの属性情報に基づいてメモリから抽出する。つまり、本発明に係る再生装置は、コンテンツ単位で記録されたコンテンツ情報をメモリから読み出すため、視聴したいコンテンツをすぐに見つけることができる。
【0018】
従って、個々の着脱型記録媒体からコンテンツ情報を随時読み出し、視聴したいコンテンツが見つからなければ、他のディスクをローディングする必要があった従来の再生装置に比べて、より短時間にユーザーが求めるコンテンツ情報を表示部に表示することができる。
【0019】
加えて、コンテンツの関連性が属性情報に基づいて判断されるため、従来の再生装置のように着脱型記録媒体単位ではなく、コンテンツ単位でコンテンツ情報が表示部に表示される。
【0020】
それゆえ、関連性のないコンテンツ情報を排除したうえで、関連性のあるコンテンツ情報のみを表示部に一覧表示することができ、ユーザーは、一覧表示されたコンテンツ情報を確認し、その一覧表示されたコンテンツ情報をクリックするなどして、所望のコンテンツを短時間のうちに視聴することができる。その結果、コンテンツ情報を選択する際のユーザビリティが格段に向上する。
【0021】
このように、本発明に係る再生装置およびコンテンツ情報抽出方法は、コンテンツ情報を短時間に選択することができ、かつ、ユーザビリティを格段に向上させることができる。
【0022】
本発明に係る再生装置では、前記属性情報は、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報のうち、少なくとも何れか1つを含む構成とすることができる。
【0023】
前記構成を備えることにより、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報に基づいて、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を抽出することができる。
【0024】
従って、例えば「タイトル情報」、「放送回数」に基づいてコンテンツ情報が抽出された場合には、「タイトルA」、「第n放送回数」という属性情報を有するコンテンツが互いに関連すると判断され、該当するコンテンツのコンテンツ情報が抽出される。
【0025】
このとき、そのコンテンツ情報が同一の着脱型記録媒体に記録されているか、異なる着脱型記録媒体に記録されているかに係らず、コンテンツ情報が抽出される。それゆえ、ユーザーは、短時間のうちに、関連性のあるコンテンツ情報を表示部で視認することができる。
【0026】
なお、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報等のうち、何れの情報に基づいてコンテンツ情報を取得するかはユーザーが再生装置に適宜設定すれば良い。これにより、よりユーザーの嗜好に合ったコ
ンテンツ情報を短時間のうちに抽出することができる。
【0027】
本発明に係る再生装置では、前記コンテンツ情報は、コンテンツの1場面に対応した、静止画像サムネイルまたは動画像サムネイルである構成とすることができる。
【0028】
サムネイルとは、実際に着脱型記録媒体に記録されている画像サイズよりも縮小したサイズの画像であって、コンテンツ(映像)ファイル一覧を表示する際に、映像ファイルの一部ないし全部を縮小画像で表示することによってコンテンツの内容をより確実に把握することを目的とした縮小画像のことである。そして、静止画像サムネイルとは、着脱型記録媒体に記録されたコンテンツの1場面に対応した静画像のサムネイルのことをいい、動画像サムネイルとは、着脱型記録媒体に記録されたコンテンツの1場面に対応した動画像のサムネイルのことをいう。
【0029】
つまり、表示部に一覧表示されるコンテンツ情報が、コンテンツの1場面(シーン)に対応した静止画像サムネイル、または、動画像サムネイルであれば、ユーザーは、視聴したいシーンをより簡単に見つけることができ、そのサムネイルをクリックするなどして、所望のコンテンツを短時間のうちに視聴することができる。それゆえ、視聴したいシーンを選択する際のユーザビリティを格段に向上させることができる。
【0030】
本発明に係る再生装置では、前記取得手段は、さらに、ユーザーが抽出したコンテンツ情報及び属性情報を取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて前記メモリに記録する構成とすることができる。
【0031】
ユーザーは、自身のお気に入りのシーンをチェックしておき、後からそのシーンを再び視聴したい場合がある。そのような場合、前記取得手段が、ユーザーによって抽出されたコンテンツ情報及び属性情報を取得すれば、抽出手段は、そのコンテンツ情報及び属性情報をも含めた中から、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出することができる。
【0032】
それゆえ、単に再生装置が抽出したコンテンツ情報のみならず、ユーザーが抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示することができ、ユーザーにとってのユーザビリティがさらに向上する。
【0033】
本発明に係る再生装置では、前記表示制御手段は、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、そのコンテンツ情報を記録した着脱型記録媒体が前記装着部に装着されていない場合には、当該コンテンツ情報の表示方法を変更させる構成とすることができる。
【0034】
前記構成を備えることにより、前記抽出されたコンテンツ情報が表示部に一覧表示されたときに、そのコンテンツ情報を記録した着脱型記録媒体が前記装着部に装着されているか否かをユーザーは容易に確認することができる。
【0035】
従って、ユーザーは、自身が視聴したいシーン(又は、タイトルやチャプター)が現在すぐには再生できないことを知ることができ、そのシーンが記録された着脱型記録媒体を再生装置に装填する契機とすることができる。
【0036】
さらに、すぐに再生できないシーンを飛び越えて、次のシーン、例えば次の放送回数のシーンを間違って視聴するという事態を回避することができる。
【0037】
本発明に係る再生装置では、前記表示制御手段は、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、規則的に選択されたコンテンツ情報を前記表示部に表示させる構成とすることができ
る。
【0038】
前記抽出されたコンテンツ情報を表示部に一覧表示する際に、すべてのコンテンツ情報を一画面に表示することが困難な場合がある。そのような場合に、例えば、隣接するチャプター間隔が短い箇所はシーンも類似していること考えられ、あえて個別に表示する必要性がないこともある。また、ユーザーが当該シーンを選択するつもりがない場合は、無駄なコンテンツ情報が表示部に表示されていることになり、ユーザーが視聴したいシーンを選択するうえで余計な時間を要することにもつながる。
【0039】
そこで、すべてのコンテンツ情報を表示せず、規則的に選択された代表的なコンテンツ情報のみを表示することで、シーン選択のためにコンテンツ情報が表示された画面のスクロール回数を削減し、視聴したいシーンをより短時間に選択することが可能となる。
【0040】
なお、「規則的に選択」とは、例えば、奇数番目または偶数番目のタイトル(またはチャプター)のみのサムネイル画像を表示する、各着脱型記録媒体の先頭タイトル(またはチャプター)のみのサムネイル画像を表示する、といった規則性に従ってコンテンツ情報を選択することをいい、何れの規則性に基づいてコンテンツ情報を選択するかは、ユーザーが再生装置に適宜設定して決めることができる。
【0041】
本発明に係る再生装置では、前記表示制御手段は、前記表示部に表示されたカーソルの動きに基づいて、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、前記表示部に表示されなかったコンテンツ情報を規則的に選択して前記表示部に表示させる構成とすることができる。
【0042】
上述したように、すべてのコンテンツ情報を表示せず、規則的に選択された代表的なコンテンツ情報のみを表示することにより、シーン選択のためにコンテンツ情報が表示された画面のスクロール回数を削減し、視聴したいシーンをより短時間に選択することが可能となる。しかしながら、その一方で、視聴者が視聴したいシーンの近傍のコンテンツ情報が表示されず、シーン選択に手間取ることも考えられる。
【0043】
そこで、表示部に表示されたカーソルの動きに基づいて、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、表示部に表示されなかったコンテンツ情報を規則的に選択して表示部に表示することにより、表示部に表示していなかったコンテンツ情報のタイトルやチャプターを表示でき、ユーザーは、視聴したいシーンをより短時間に選択することができる。
【0044】
なお、「規則的に選択」とは、例えば、各着脱型記録媒体の先頭タイトルのみのコンテンツ情報や、奇数番目のタイトルのみのコンテンツ情報を表示している場合に、表示部に表示されている1つの着脱型記録媒体のタイトルのコンテンツ情報を示す画像上にカーソルが移動した場合に、そのディスクに記録されているすべてのタイトルを表示する、といった規則性に従ってコンテンツ情報を選択することをいう。何れの規則性に基づいてコンテンツ情報を選択するかは、ユーザーが再生装置に適宜設定して決めることができる。
【0045】
本発明に係る再生装置では、前記属性情報に含まれる放送回数に基づいて前記コンテンツ情報が抽出される場合であって、その放送回数が連続性を喪失している場合に、前記表示制御手段は、当該連続性を喪失した放送回数を示す情報を表示させる構成とすることができる。
【0046】
前記構成を備えることにより、前記抽出されたコンテンツ情報を表示部に一覧表示する際に、そのコンテンツ情報が前記メモリに記録されているか否かをユーザーは容易に確認することができる。
【0047】
従って、ユーザーは、自身が視聴したいシーン(又は、タイトルやチャプター)が現在すぐには再生できないことを知ることができ、そのシーンが記録された着脱型記録媒体を再生装置に装填する契機とすることができる。あるいは、このシーンが記録されている着脱型記録媒体がないのであれば、このシーンが記録されている着脱型記録媒体自体やコンテンツデータの入手が必要であることをユーザーに了知させることができる。
【0048】
加えて、すぐに再生できないシーンを飛び越えて、次のシーン、例えば次の放送回数のシーンを間違って視聴するという事態を回避することができる。
【0049】
なお、前記コンテンツ情報抽出方法は、コンピュータによって実現しても良く、この場合には、コンピュータを前記各手段として動作させることにより前記コンテンツ情報抽出方法をコンピュータにて実現させるコンテンツ情報抽出プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0050】
本発明に係る再生装置は、以上のように、装着部に装着された装着着脱型記録媒体のそれぞれに記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得手段と、前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出手段と、前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示制御手段と、を備える。
【0051】
また、本発明に係るコンテンツ情報抽出方法は、以上のように、前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得ステップと、前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出ステップと、前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示ステップと、を含む。
【0052】
それゆえ、コンテンツ情報を短時間に選択でき、かつ、ユーザビリティの高い再生装置、及びコンテンツ情報抽出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係るレコーダ装置の要部構成を表すブロック図である。
【図2】レコーダ装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】記憶部の初期化処理を示す図であり、(a)は記憶部の初期化の際の表示装置における表示の一例を示す図であり、(b)は初期化処理後の記憶部を模式的に示す図である。
【図4】光ディスクの登録処理を示す図であり、(a)は光ディスクの登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図であり、(b)は光ディスクの登録処理後の記憶部を模式的に示した図である。
【図5】レコーダ装置における予約登録処理を示す図であり、(a)は予約登録処理後の記憶部の状態を模式的に示した図であり、(b)は予約登録処理後の記憶部およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(c)は予約登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図である。
【図6】マイディスクが搭載されている状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示した図である。
【図7】コンテンツ1を録画した際の記憶部および記憶部の状態を示す図であり、(a)は記憶部の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ1を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ1を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【図8】レコーダ装置においてマイディスクが搭載されていない状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示した図である。
【図9】コンテンツ2を録画した際の記憶部および記憶部の状態を示す図であり、(a)は記憶部の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【図10】コンテンツの同期処理後の記憶部およびディスク1の状態を示す図である。
【図11】コンテンツ2を同期処理した際の記憶部および記憶部の状態を示す図であり、(a)は記憶部の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【図12】コンテンツ2を同期処理した際の記憶部および記憶部の状態を示す図であり、(a)は仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先頭アドレスを先頭アドレスとするコンテンツ3がディスク1に記録されている状態を示す図であり、(b)はコンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想ディスクイメージを変更した状態を示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(d)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【図13】マイディスクが搭載されている状態での録画のため、コンテンツ4はディスク1に対しても記録されている様子を示す図である。
【図14】コンテンツ4を録画した際の記憶部および記憶部の状態を示す図であり、(a)は記憶部の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ4を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ4を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【図15】コンテンツ1〜3を記録したディスク1が搭載されている場合の記憶部および記憶部の状態を示す図である。
【図16】再生するコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。
【図17】ドライブ部に光ディスクが搭載されていない場合の記憶部および記憶部の状態を示す図である。
【図18】再生するコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。
【図19】コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図である。
【図20】コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図であり、(a)はディスク1が装填されていないときの編集対象となる媒体を示しており、(b)はディスク1が装填されたときの変更箇所のディスク1への反映を示している。
【図21】本実施形態に係るレコーダ装置におけるメモリ内コピー処理を示す図であり、(a)は、メモリ内コピー処理後の記憶部の状態を示す図であり、(b)はメモリ内コピー処理後の記憶部におけるタイトル管理領域の状態を示す図である。
【図22】ファイルシステムを用いたデータ管理を示す図であり、(a)はファイルシステム管理領域に記録されたファイルシステムの一例を示し、(b)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(c)はコンテンツ1を構成するファイルのマップテーブルを示す図である。
【図23】表示装置におけるコンテンツおよびタイトルリストに記録されている情報の表示を概略的に示す図である。
【図24】ターンテーブルのトレイの一部が、レコーダ装置のドライブ部筐体から突出している状態を示す概略図である。
【図25】ターンテーブルの全体が、レコーダ装置のドライブ部筐体内に収納されている状態を示す概略図である。
【図26】ターンテーブルのトレイにセッティングされた光ディスクが、記録再生対象になっている状態を示す概略図である。
【図27】(a)〜(c)は、上記記録再生装置におけるローディング動作を説明するための概略図である。
【図28】複数の光ディスクから取得したコンテンツについて、光ディスク単位ではなく、コンテンツのタイトル・放送回数情報に基づいてサムネイルが表示された様子を示す図である。
【図29】本実施の形態に係るレコーダ装置の動作フローを説明するための図である。
【図30】(a)・(b)は、属性情報に含まれるタイトル・放送回数の関連性・連続性に基づいて抽出部が動画像サムネイルを抽出した場合であって、連続性を喪失した放送回数分のコンテンツを記録した光ディスクがレコーダ装置から排出されたときの表示例を示す。
【図31】(a)・(b)は、属性情報に含まれるタイトル・放送回数の関連性・連続性に基づいて抽出部が動画像サムネイルを抽出した場合であって、レコーダ装置に装填された光ディスクには記録されていなかった、欠落した放送回数分のコンテンツが存在するときの表示例を示す。
【図32】抽出部が抽出したサムネイル画像数が多い場合の表示例を示す図である。
【図33】(a)は、レコーダ装置に装填される各光ディスクにおいてユーザー指定の代表タイトル(またはチャプター)を決めておき、そのサムネイル画像のみを表示する例を示し、(b)は、各ディスクのタイトル(またはチャプター)のサムネイル画像に同一性や類似性があるものが含まれている場合には、同一性や類似性があるものを除いて表示する例を示す図である。
【図34】隣接サムネイル表示候補の間隔が設定時間より短い場合に、隣接サムネイル表示候補の少なくとも1つを表示しないようにする例を示し、(a)は、判定処理前の様子を、(b)は判定例1を、(c)は判定例2を、それぞれ示す。
【図35】サムネイル表示画像の表示候補判定フローを説明するための図である。
【図36】(a)〜(e)は、サムネイル表示画面で、タイトルやチャプターの一部を表示しないようにした場合であって、表示されているタイトルやチャプターのサムネイル画像上にカーソルが移動したときに、表示されていない一部のタイトルやチャプターのサムネイル画像が表示される表示例を示す図である。
【図37】(a)・(b)は、サムネイル表示画面で、タイトルやチャプターの一部を表示しないようにした場合であって、サムネイル表示画面で表示しているタイトルやチャプターのサムネイル画像上にカーソルが移動した場合に、表示していない一部のタイトルやチャプターのサムネイル画像をタイトルリスト表示する例を示す図である。
【図38】本発明の他の実施形態に係るレコーダ装置の要部構成を表すブロック図である。
【図39】(a)〜(d)は、従来のサムネイルの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
〔実施の形態1〕
本実施の形態について図1〜図37に基づいて説明すると以下の通りである。
【0055】
なお、本実施の形態に係るレコーダ装置100(再生装置)は、概略的に言えば、光ディスク(着脱型記録媒体)を装着するトレイ15a〜15d(装着部)を複数装備したド
ライブ部300を備え、複数のトレイ15a〜15dのそれぞれに装着された装着光ディスク(装着着脱型記録媒体)に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、装着光ディスクのそれぞれから取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて記憶部340(メモリ)に記録するコンテンツ情報取得部245(取得手段)を備える。さらに、レコーダ装置100は、記憶部340に記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出する抽出部255(抽出手段)と、前記抽出したコンテンツ情報をコンテンツ表示部510に一覧表示させる画像処理部270(表示制御手段)と、を備える装置である。
【0056】
また、本実施形態に係るレコーダ装置に備えられているドライブ装置は、光ディスクにデータを書き込むか、あるいは光ディスクからデータを読み出す装置として実現されているので、以下ではこれを光ディスクドライブ装置と称する。光ディスクとしては、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)などが想定される。ただし、本発明はこれに限定されず、フレキシブルディスク、光磁気ディスクなど、着脱可能な記録媒体にデータを書き込むドライブ装置一般に適用することができる。
【0057】
以下、説明の便宜のため、レコーダ装置100の概要から説明する。
【0058】
本発明に係るレコーダ装置100の構成およびレコーダ装置100の動作の概要について、以下に説明する。なお、本実施形態に係るレコーダ装置は、コンテンツを光ディスクに記録する記録機能だけでなく、記録媒体に記録されているコンテンツおよび外部より取得したコンテンツを再生する再生機能を有するレコーダ装置である。
【0059】
<レコーダ装置100の構成>
本実施形態に係るレコーダ装置の構成について、図2を参照しつつ以下に説明する。図2は、レコーダ装置100の要部構成を示すブロック図である。
【0060】
図2に示すように、レコーダ装置100は、レコーダ装置100に入力されるコンテンツの再生または記録(録画)全般を実行するバックエンド部200、ならびに、装填されている光ディスクからのデータの読み出し、および装填されている光ディスクに対するデータの書き込み全般を実行するドライブ部300を備えている。
【0061】
ドライブ部300は、従来の光ディスクドライブ装置が備えている機能に加え、以下の機能を新規な機能を有している。すなわち、(1)ユーザーにより指定された複数の光ディスクをマイディスクとして登録する登録機能、(2)マイディスクとして登録された光ディスクに対する書き込み命令がバックエンド部200から与えられたとき、その光ディスクにデータを書き込むと共に、ドライブ部300内に設けられたメモリにデータを書き込む書き込み機能、(3)マイディスクに対する読み出し命令がバックエンド部200から与えられたときに、その光ディスクからデータを読み出す代わりに、上記メモリからデータを読み出す読み出し機能、および、(4)マイディスクとして登録された光ディスクに書き込む代わりに上記メモリに書き込まれたデータをその光ディスクに書き込み、上記メモリと上記光ディスクとに記録されているデータを同期させる同期機能を有している。そして、バックエンド部200は、これらの新規な機能を利用して、コンテンツの録画、再生、および編集を行う。以下、このようなバックエンド部200およびドライブ部300の構成例について、以下に順に説明する。
【0062】
バックエンド部200は、図2に示すように、チューナー部210、エンコーダ部220、ストリーム処理部230、バックエンド制御部240、デコーダ部260、画像処理部270、バッファ部250、記憶部280およびインターフェース部290を備えてい
る。また、図2に示すように、ストリーム処理部230、バックエンド制御部240、デコーダ部260、画像処理部270、バッファ部250、記憶部280およびインターフェース部290は、バスラインを介して互いに接続されている。
【0063】
ドライブ部300は、図2に示すように、インターフェース部310、ドライブ制御部320、ディスクドライブ部330および記憶部340を備えている。また、図2に示すように、インターフェース部310、ドライブ制御部320、ディスクドライブ部330および記憶部340は、バスラインを介して互いに接続されている。
【0064】
本明細書等では、記憶部340における各領域に対して対応付けられた光ディスク、すなわち自身の有するメディアIDが記憶部340に記録されている光ディスクを「マイディスク」と称する。
【0065】
バックエンド部200およびドライブ部300の備える各部材について、以下に説明する。
【0066】
(チューナー部210、エンコーダ部220)
チューナー部210は、アンテナ部において受信したデジタル放送波(例えば、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上波デジタル放送)から、映像データ、音声データなどが多重化されているストリーム(Transport Stream:TS)を抽出する。
【0067】
エンコーダ部220は、アンテナ部において受信したアナログ放送、または、外部から入力された映像/音声信号をMPEG2−TS形式またはMPEG2−PS形式にエンコードする。
【0068】
(ストリーム処理部230、バッファ部250)
ストリーム処理部230は、抽出されたストリームまたはエンコードされたストリームに多重化されている映像データ、音声データなどの個々のデータを分離、抽出すると共に、同じパケット識別子(PID)が付与されているパケット(TS)のペイロード部を繋ぎ合わせることにより、コンテンツデータ(PESパケット)を復元する。また、不図示の通信部によりネットワークを介して入力されるコンテンツデータもストリーム処理部230において処理される。
【0069】
なお、ストリーム処理部230において処理されたコンテンツデータは、一時的にバッファ部250に格納される。バッファ部250は、表示装置またはドライブ部300に対して出力するコンテンツデータ(映像データ、音声データなど)を一時的に記憶するメモリである。バッファ部250は、揮発メモリを用いることが一般的であるが、不揮発性メモリを用いても良い。
【0070】
(バックエンド制御部240)
バックエンド制御部240は、レコーダ装置100におけるコンテンツデータの記録および再生全般を制御する。
【0071】
ストリーム処理部230において復元したコンテンツデータを、ドライブ部300に装填されている光ディスクに対して記録する場合、バックエンド制御部240は、光ディスクに書き込むための書き込み命令をインターフェース部290を介してドライブ制御部320に出力すると共に、書き込み対象とするコンテンツデータをバッファ部250から読み出してインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。
【0072】
ドライブ部300に装填されている光ディスクに記録されているコンテンツデータを再
生する場合、バックエンド制御部240は、ドライブ部300に対して、コンテンツデータを光ディスクから読み出すための読み出し命令を、インターフェース部290を介してドライブ制御部320に出力する。このとき、光ディスクから読み出されたコンテンツデータは、バッファ部250に一時的に格納される。
【0073】
また、バックエンド制御部240は、バッファ部250に格納されているコンテンツデータを表示装置に対して出力する場合には、バッファ部250から読み出したコンテンツデータをデコードするようデコーダ部260を制御する。
【0074】
(デコーダ部260)
デコーダ部260は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、バッファ部250に格納されているコンテンツデータのうち、バックエンド部200内において生成されるクロック(System Time Clock:STC)の値に一致するタイムスタンプ(PTS)が
付与されているコンテンツデータを読み出す。そして読み出したコンテンツデータをデコードし、画像処理部270に出力する。
【0075】
(画像処理部270)
画像処理部270は、フレームレート変換などのような動画像データの表示性能を向上させるため、画素の補間や色調整などの高品質化処理を実行し、高品質化処理を施した動画像データを表示装置(図示しない)に対して出力する。すなわち、画像処理部270では、デコーダ部260においてデコード(復号)されたフレーム画像から表示装置において実際に表示する際に用いるフレーム画像を生成する。
【0076】
なお、表示装置に表示する画像に付加情報(例えば、字幕、タイトルリスト、メニュー情報、アイコン等)を重畳する場合には、画像処理部270において、高品質化処理を施した動画像データに対して必要な付加情報を重畳する。
【0077】
(記憶部280)
記憶部280には、バックエンド制御部240を動作させるためのプログラム、および、バックエンド制御部240が参照する各種データが格納されている。バックエンド制御部240により参照されるデータとしては、予約情報およびタイトル管理情報などが挙げられる。予約情報およびタイトル管理情報の詳細については以下に詳述するため、ここではその説明を省略する。なお、記憶部280は、電源をオフにしても記録内容の消去されない不揮発性メモリであることが好ましい。
【0078】
(インターフェース部290、310)
インターフェース部290は、入力されたデータをインターフェース部310を介してドライブ部300に対して出力する。インターフェース部290としては、SATA(Serial AT attachment)などを挙げることができる。なお、ATA(AT attachment)は、
転送方式がシリアルのATAであるSATAに限定されるものではなく、転送方式がパラレルのATAであるPATA(Parallel AT attachment)を用いても良い。
【0079】
インターフェース部310は、入力されたデータをインターフェース部290を介してバックエンド制御部240に対して出力する。インターフェース部310も、インターフェース部290と同様に、SATAなどとすることができるが、インターフェース部290とインターフェース部310とは同一規格のインターフェースであることが好ましい。
【0080】
なお、本実施形態では、インターフェース部290、310がSATAである場合を例に挙げて説明する。
【0081】
(ドライブ制御部320)
ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に装填されている光ディスクからのデータの読み出し、および光ディスクへのデータの書き込みを制御すると共に、記憶部340からのデータの読み出し、および記憶部340へのデータの書き込みを制御する。
【0082】
ドライブ制御部320では、インターフェース部310を介して入力されるバックエンド制御部240からの命令(光ディスクからのデータ読み出し命令、または光ディスクへのデータ書き込み命令)を、記憶部340からのデータ読み出し命令、または記憶部340へのデータ書き込み命令に読み換える。しかし、バックエンド制御部240からの命令が、記憶部340に記憶されていないデータに対する読み出し命令である場合には、ドライブ制御部320はバックエンド制御部240からの命令を読み換えることなく、装填されている光ディスクからデータを読み出す。
【0083】
インターフェース部290、310がATAインターフェースである場合、バックエンド制御部240からの書き込み命令および読み出し命令は、ATAコマンドとなる。また、本実施形態では、所定の領域に対するデータの書き込み命令を実現するために、記憶部340におけるいずれの領域(後述するマイディスク)に対してデータを書き込むのかを表す情報(書き込み対象領域情報)をATAコマンドに含めてドライブ制御部320に出力するようにすることが好ましい。もちろん、書き込み対象領域情報を含めたATAコマンドを用いる以外にも、書き込み対象領域情報を示すATAコマンドを出力して記憶部340の記録対象領域(対象マイディスク)を指定した後に、書き込み命令および書き込み対象データを表すATAコマンドをドライブ制御部320に出力するようにしても良い。なお、これは書き込み命令に限るものではなく、読み出し命令についても同様である。
【0084】
(ディスクドライブ部330)
ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示に基づいて動作し、装填されている光ディスクからのデータの読み出し、または光ディスクに対するデータの書き込みを実行する。
【0085】
ディスクドライブ部330は、装填されている光ディスクからデータを読み出したり、光ディスク対してデータを書き込んだりするための光ピックアップ部などを備えている。
【0086】
(記憶部340)
記憶部340は、レコーダ装置100において光ディスクに対して記録するコンテンツデータなどのデータを記憶するデータメモリである。記憶部340におけるコンテンツデータの記録については、下記に詳述するため、ここではその説明を省略する。
【0087】
なお、記憶部340は、光ディスクよりもデータアクセス速度が速いものであれば特に限定されるものではないが、電源をオフにしても記録内容の消去されない不揮発性メモリであることが好ましい。より具体的にはフラッシュメモリを用いることが好ましい。
【0088】
(レコーダ装置100の処理動作)
次に、レコーダ装置100の再生動作、録画動作、ダビング動作などについて説明するが、これらのレコーダ装置100における各動作の説明に先立って、レコーダ装置100における事前設定について、図3(a)および(b)および図4(a)および(b)を参照して説明する。レコーダ装置100における事前設定は、記憶部340の初期化処理と、記憶部340に対する光ディスクの登録処理の2つに大別することができる。
【0089】
<記憶部340の初期化処理>
記憶部340の初期化処理について、図3(a)および(b)を参照しつつ説明する。
図3(a)および(b)は、記憶部340の初期化処理を示す図であり、(a)は記憶部340の初期化の際の表示装置における表示の一例を示す図であり、(b)は初期化処理後の記憶部340を模式的に示す図である。
【0090】
記憶部340の初期化処理とは、記憶部340における記憶領域を、ユーザーの所望する数のパーティションに仮想的に分割する処理である。なお、記憶部340の初期化処理は、記憶部340において記憶領域が仮想的に分割されていない場合にのみ実行される処理であるため、既に記憶部340における初期化処理が行われている場合には初期化処理は実行されない。
【0091】
初期化処理は、操作入力部を介したユーザーからの初期化処理の実行指示を受けることにより実行される。すなわち、バックエンド制御部240がユーザーからの初期化処理実行指示を受けると、バックエンド制御部240はドライブ制御部320に対して、記憶部340の記憶領域をユーザーの指定する数に仮想的に分割するように指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、記憶部340を指定された数の領域(パーティション)に仮想的に分割する。記憶部340において分割される領域の数は、登録することができるマイディスクの枚数と一致する。このとき、表示装置には、図3(a)に示すような画像を表示することが好ましい。
【0092】
なお、記憶部340において仮想的に分割される領域の数は、例えば「n個(枚)」などのようにユーザーにより明示的に指示された数であっても良いし、ユーザーの所望する録画画質に応じて設定される数であっても良い。
【0093】
図3(b)は、初期化処理後の記憶部340を示している。図3(b)に示すように、記憶部340は、ユーザーの所望するn個の領域(領域1〜領域n)に仮想的に分割されている。また、領域1〜n以外にも記憶部340には、領域1〜領域nを管理する管理情報の記録されている管理領域が設けられている。
【0094】
管理領域は、図3(b)に示すように、領域1〜領域nを管理するマイディスク管理領域と、マイディスク管理領域を管理するメモリ管理領域と、に分けることができる。
【0095】
マイディスク管理領域には、領域1〜領域nの各領域を管理する管理情報が記録されている。図3(b)では、便宜上、領域1を管理する管理情報の記録されている領域を「エントリ1」と称し、以下同様に領域2〜nを管理する管理情報の記録されている領域をエントリ2〜nと称する。
【0096】
領域1を管理するエントリ1には、エントリ番号、割り当てフラグ、メディアID情報、割り当てエリア情報、メディアキー情報およびマップ情報が記録されている。これらの各情報について以下に説明する。
【0097】
「エントリ番号」は、いずれの領域を管理するのかを示す情報である。例えば、エントリ1は、領域1を管理する管理情報であるため、エントリ番号としては「1」を示す情報が記録されている。
【0098】
「割り当てフラグ」は、マイディスクが対応付けられている領域であるか否かを示すフラグである。初期化処理直後の状態では、マイディスクの対応付けは行われていないため、割り当てが行われていないことを示す情報(ここでは、「0」)が記録されている。
【0099】
「メディアID」は、光ディスクのメディアIDを示す情報である。初期化処理段階では、メディアIDの情報は記録されていない。メディアIDの情報の記録については、後
述の光ディスクの登録処理において説明する。
【0100】
「割り当てエリア情報」は、各領域として利用することができる記憶部340の記録領域を表す情報である。割り当てエリア情報の具体例としては、例えば、各領域の開始アドレスおよび終了アドレスを挙げることができる。また、終了アドレスの代わりに、各領域の記録容量が記録されていても良い。
【0101】
「メディアキー情報」は、データを光ディスクに対して記録するときの著作権保護に用いられる暗号化を実行するためのキー情報である。メディアキー情報としては、例えば、MKB(Media Key Block)を挙げることができる。
【0102】
「マップ情報」は、光ディスクに記録されたコンテンツのそれぞれについて、当該コンテンツが記録される光ディスクの領域を示すアドレスである仮想アドレスと、当該コンテンツが記録されている記憶部340上の領域を示すアドレスである物理アドレスとの対応付けを示す情報である。マップ情報として記録されているマップテーブルの詳細については、下記で詳述するため、ここでは説明を省略する。
【0103】
また、メモリ管理領域には、図3(b)に示すように、「エントリ数情報」および「割り当てエリア情報」が記録されている。「エントリ数」は、記憶部340において仮想的に分割されている領域の数を示す情報である。「割り当てエリア情報」は、記憶部340においてマイディスク管理領域として利用されている領域を表す情報である。
【0104】
なお、記憶部340を領域1〜領域nに仮想的に分割した時に生じる余りの領域を予備領域として活用するようにしても良い。
【0105】
<光ディスクの登録処理>
次に、記憶部340に対する光ディスクの登録処理について、図4(a)および(b)を参照しつつ説明する。図4(a)および(b)は、光ディスクの登録処理を示す図であり、(a)は光ディスクの登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図であり、(b)は光ディスクの登録処理後の記憶部340を模式的に示した図である。
【0106】
光ディスクの登録処理とは、記憶部340において仮想的に分割されている各領域を管理するエントリに対して、光ディスクのメディアIDを記録する処理である。
【0107】
光ディスクがドライブ部300に装填されると、ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に対して、装填された光ディスクから当該光ディスクのメディアIDを読み出すように指示する。ディスクドライブ部330が光ディスクからメディアIDを読み出すと、ドライブ制御部320は、記憶部340において読み出したメディアIDがマイディスク管理領域におけるエントリに既に記録されているメディアIDであるか否かを判定する。
【0108】
読み出したメディアIDがマイディスク管理領域におけるエントリのいずれにも記録されていない場合、ドライブ制御部320は、マイディスク管理領域におけるエントリのうち、割り当てフラグが光ディスクの割り当てが行われていないことを示す「0」であるエントリに、読み出したメディアIDを記録する。これによって、エントリにおいてメディアID情報が記録される。なお、メディアID情報の記録されたエントリにおける割り当てフラグは、メディアID情報が記録された時点で、割り当てが行われていることを示す「1」に変更される。また、メディアキー情報などの光ディスク固有の情報についても、この時点でメディアID情報を記録したエントリに対して記録される。
【0109】
なお、上述した光ディスクの登録処理は、読み出したメディアIDが割り当てフラグが「0」であるエントリに自動的に記録される場合を説明しているが、実際にはレコーダ装置100が、当該メディアIDをエントリに記録するか否かをユーザーに問い合わせることが好ましい。この場合、ドライブ制御部320は、レコーダ装置100にメディアIDをエントリに記録するとするユーザーからの指示を受けてメディアIDを記録する。
【0110】
また、割り当てフラグが「0」であるエントリが複数存在する場合には、いずれのエントリに対してメディアIDを記録するのかをユーザーが選択できるようにしても良い。この場合、ドライブ制御部320は、ユーザーにより指定されたエントリに対してメディアIDを記録する。
【0111】
なお、メディアIDをエントリに記録する際には、表示装置に図4(a)に示すような画像を表示するようにすることが好ましい。
【0112】
図4(b)は、メディアID「aaa」を有する光ディスクをエントリ1に記録した場合における光ディスクの登録後の記憶部340の状態を示している。
【0113】
光ディスクのメディアIDをエントリ1に記録した場合、図4(b)に示すように、光ディスクはエントリ1により管理される領域1に対して対応付けられることになる。
【0114】
本明細書等では、記憶部340における各領域に対して対応付けられた光ディスク、すなわち自身の有するメディアIDが記憶部340に記録されている光ディスクを「マイディスク」と称する。また、マイディスクを識別するために、ここでは、領域1に対応付けられたマイディスクを「ディスク1」と称する。以下同様に、領域2〜nに対応付けられたマイディスクを「ディスク2〜n」と称する。
【0115】
<コンテンツの予約録画動作>
上述した事前設定の完了しているレコーダ装置100におけるコンテンツ録画動作、コンテンツ再生動作、コンテンツ編集動作、およびコンテンツコピー動作について、以下に説明する。
【0116】
レコーダ装置100におけるコンテンツ録画動作について、図5(a)〜(c)〜図14(a)〜(c)を参照して以下に説明する。なお、ここでは、コンテンツ録画動作として、予約録画処理を例に挙げて説明する。
【0117】
レコーダ装置100における予約録画処理は、予約登録処理と録画処理との2つに大別することができる。また、録画処理は、マイディスクが装填されている状態での録画処理と、マイディスクが装填されていない状態での録画処理の2つにさらに分けることができる。予約録画処理におけるこれらの処理それぞれについて以下に説明する。
【0118】
(予約登録処理)
まず、レコーダ装置100における予約登録処理について、図5(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図5(a)〜(c)は、レコーダ装置100における予約登録処理を示す図であり、(a)は予約登録処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図であり、(b)は予約登録処理後の記憶部340およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(c)は予約登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図である。
【0119】
予約登録処理とは、記憶部280および光ディスクに対して予約情報を登録する処理である。予約登録処理については、記憶部340の領域1に対応付けられたディスク1を装
填している場合を例に挙げて説明する。
【0120】
ユーザーが操作入力部を介して予約情報を入力すると、バックエンド制御部240は、入力された予約情報を記憶部280の予約情報管理領域に記録する。このとき、記憶部280の予約情報管理領域に記録される予約情報は、図5(a)に示すように、「録画チャンネル」、「録画年月日」および「録画時間」と共に、「記録対象マイディスク」の情報を含む。以下、記録対象マイディスク情報として、装填されているマイディスクのメディアIDを例に挙げて説明するが、マイディスクを識別可能な情報であれば他の情報であっても良い。なお、予約情報に含まれる各情報は、ユーザーが入力するようにしても良いし、電子番組表においてユーザーが選択した番組を表す番組情報に基づいて設定するようにしても良い。
【0121】
バックエンド制御部240は、予約情報を記憶部280に記録すると共に、ドライブ制御部320に対して、ドライブ部300に装填されているディスク1に対して予約情報を書き込むように指示する。ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、ユーザーの設定した予約情報を、ディスク1に記録するようにディスクドライブ部330に対して指示する。ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示を受けて、ユーザーの設定した予約情報をディスク1の所定の領域(予約情報管理領域)に記録する(図5(b))。このとき、ディスク1には、既にメディアIDは記録されているため、メディアIDについては記録しなくても良い。
【0122】
なお、予約情報の設定の際にユーザーが記録対象マイディスクを選択することができるようにしても良い。この場合、ユーザーの選択した記録対象マイディスクがドライブ部300に装填されていない場合には、予約情報の登録時点で、対象とするマイディスクをドライブ部300に装填するようにユーザーに対して警告するようにすることが好ましい。
【0123】
図5(c)には、記憶部340の領域1に対応付けられたディスク1を装填している場合に予約登録した際の表示装置に表示する画像の一例を示している。
【0124】
(マイディスクが装填されている場合の録画処理)
次に、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報に含まれているメディアIDのマイディスクがドライブ部300に装填されている場合の録画処理について、図6(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図6(a)および(b)は、マイディスクが装填されている状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部340およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図である。
【0125】
コンテンツ1の録画が完了すると、図6(b)に示すように、バックエンド制御部240は、コンテンツ1の予約録画を示す予約情報を記憶部280における予約情報管理領域から消去する。また、コンテンツ1のディスク1への記録が完了すると、ドライブ制御部320はディスク1の予約情報管理領域に記録されている予約情報を消去するようにディスクドライブ部330に対して指示する。
【0126】
次に、コンテンツ1を記憶部340の領域1およびディスク1に記録した際の記憶部340および記憶部280の状態について図7(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図7(a)〜(c)は、コンテンツ1を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ1を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ1を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【0127】
ここで、一般的には、記憶部340の領域1とディスク1とのデータ容量は異なる。そのため、領域1では、物理アドレスとは別に、ディスク1におけるアドレスと一致するような仮想アドレスが割り当てられている。この仮想アドレスを用いてデータを読み出したり、書き込んだりすることにより、バックエンド部200では、記憶部340に格納されているコンテンツをドライブ部300に装填されているディスク1に記録されているかのように扱うことができる。本明細書等では、記憶部340の各領域に設定された仮想アドレスを用いて表される記憶領域を「仮想ディスクイメージ」と称する。
【0128】
図7(a)には、記憶部340の領域1における仮想ディスクイメージを示している。図7(a)に示すように、記憶部340の領域1において、物理アドレス「0x000」を先頭アドレスとしてコンテンツ1(データ容量:XGB)が記録されている場合、仮想ディスクイメージ上では、コンテンツ1は仮想アドレス「0x050」を先頭アドレスとして記録されている。すなわち、コンテンツ1をディスク1に対して書き込む場合、ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に対して、ディスク1のアドレス「0x050」を表すセクタからコンテンツ1を書き込むように指示する。これによって、領域1からディスク1に対するコンテンツの記録を容易に実行することができる。
【0129】
続いて、図7(a)において示した物理アドレスと仮想アドレスとの関連付けを実現するためのマップテーブルについて、図7(b)を参照しつつ説明する。
【0130】
マップテーブルは、記憶部340のマイディスク管理領域におけるマップ情報として記録されている。マップテーブルは、図7(b)に示すように、コンテンツ毎に、仮想ディスクイメージにおけるマップを表す仮想ディスクマップと、記憶部340の領域1におけるマップを表すメモリマップとが関連付けられて記録されている。また、コンテンツに対して、当該コンテンツがマイディスクに記録されているか否かを表す同期フラグが関連付けられて記録されている。
【0131】
なお、本明細書等において記憶部340のある領域に記録されているコンテンツが、当該ある領域に対応付けられたマイディスクに記録されている状態のことを「同期」と称する。同様に、記憶部340のある領域に記録されているコンテンツを、当該ある領域に対応付けられたマイディスクに対して記録される処理を「同期処理」と称する。
【0132】
マップテーブルは、コンテンツ1が領域1に記録されると共に内容が更新される。記憶部340の領域1が図7(a)に示す状態である場合のマップテーブルを、図7(b)に示す。図7(b)に示すように、マップテーブルは、コンテンツ1における仮想ディスクマップにおける先頭アドレスとして「0x050」が設定され、データサイズとしてXGBが設定され、メモリマップにおける先頭アドレスとして「0x000」が設定され、データサイズとしてXGBが設定されている。また、領域1からディスク1への書き込みが完了すると共に、マップテーブルにおける同期フラグが、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。
【0133】
このようなマップテーブルを参照することにより、バックエンド制御部240からディスク1への書き込み命令を受けたドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1への書き込み命令を領域1への書き込み命令に変更することができる。また、ディスク1からの読み出し命令の場合も同様に、マップテーブルを参照することにより、領域1からの読み出し命令に変更することができる。
【0134】
なお、図7(b)におけるエントリパラメータとは、エントリ番号、メディアID情報、割り当てエリア情報などを記録する領域であり、エントリデータ領域とは、メディアキ
ー情報および領域1におけるトラック情報などを記録する領域である。
【0135】
また、コンテンツ1が領域1に記録されると共に、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域にタイトル管理情報として記録されているタイトル管理テーブルが更新される。コンテンツ1に関する情報が設定されるコンテンツ管理領域に記録されているタイトル管理テーブルについて、図7(c)を参照して説明する。なお、タイトル管理領域は、記憶部340において仮想的に分割されている領域の数だけ記憶部280に設けられている。
【0136】
タイトル管理テーブルには、図7(c)に示すように、各コンテンツを示すタイトル名に対して、コンテンツの再生所要時間、コンテンツの再生画質、コンテンツの残りダビング回数(最大で10とする)および同期状態を示す情報が関連付けられて記録されている。なお、コンテンツ1を示すタイトルをタイトル1として表記する。同様に、コンテンツ2〜コンテンツnを示すタイトルをタイトル2〜タイトルnとして表記する。
【0137】
図7(b)に示したマップテーブルを設定したときのタイトル管理テーブルの一例を、図7(c)に示している。このとき、タイトル1における残りダビング回数は、コンテンツ1をディスク1へ記録したため、残り10回から1回減算されて「9」回となっている。
【0138】
なお、上記説明では、2008年7月より日本でのデジタルテレビ放送にて運用が開始された著作権保護のためのコピー制御方法である「ダビング10」におけるダビング回数制御と同様な方法を例にとり説明を行ったが、もちろんこれに限定されるものではなく、例えば他の実施可能かつ運用可能なコピー制御があれば、この他のコピー制御方法に沿ったダビング回数制御を行っても良い。また、以下の説明におけるダビング回数制御においても同様である。
【0139】
(マイディスクが装填されていない場合の録画処理)
続いて、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報に含まれているメディアIDのマイディスクがドライブ部300に装填されていない場合の録画処理について、図8(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図8(a)および(b)は、レコーダ装置100においてマイディスクが装填されていない状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部340の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図である。
【0140】
レコーダ装置100において、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報により録画されるコンテンツ(コンテンツ2)の録画が開始された時点でドライブ部300にディスク1が装填されていない場合であっても、バックエンド制御部240はコンテンツ2をディスク1に対して記録するようにドライブ制御部320に対して指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330にディスク1が装填されていないため、バックエンド制御部240からのディスク1への書き込み命令を記憶部340の領域1への書き込み命令に変換し、コンテンツ2を領域1に記録する。このとき、ディスク1はドライブ部300に装填されていないため、ディスク1に対してコンテンツ2を記録する処理は実行されない。
【0141】
コンテンツ2の録画が終了すると、図8(b)に示すように、バックエンド制御部240は記憶部280における予約情報管理領域からコンテンツ2の予約録画を示す予約情報を消去する。
【0142】
次に、コンテンツ2を記憶部340の領域1に記録した際の記憶部340および記憶部
280の状態について図9(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図9(a)〜(c)は、コンテンツ2を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【0143】
図9(a)に示すように、記憶部340の領域1における物理アドレス「0x000」を先頭アドレスとしてコンテンツ1(データ容量:XGB)が記録されているため、コンテンツ2(データ容量:XGB)は、記憶部340の領域1における物理アドレス「0x200」を先頭アドレスとしてコンテンツ1に続けて記録される。このとき、コンテンツ2は、仮想ディスクイメージ上でも、仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ1に続けて記録される。ディスク1はドライブ部300に装填されていないため、当然ながらコンテンツ2はディスク1に対して記録されていない。
【0144】
コンテンツ2が領域1に記録されると共に、記憶部340のエントリ1におけるマップ情報に記録されているマップテーブルも更新される。記憶部340の領域1が図9(a)に示す状態のマップテーブルを、図9(b)に示す。図9(b)に示すように、図7(b)に示したマップテーブルに加えて、コンテンツ2における仮想ディスクマップにおける先頭アドレスとして「0x250」が設定され、データサイズとしてXGBが設定され、メモリマップにおける先頭アドレスとして「0x200」が設定され、データサイズとしてXGBが設定される。このとき、領域1からディスク1への書き込みは実行されないため、マップテーブルにおけるコンテンツ2の同期フラグは、コンテンツがマイディスクに記録されていないことを表す「0」となっている。
【0145】
また、図9(c)には、図9(b)に示したマップテーブルが設定されたときのタイトル管理テーブルの一例を示している。図9(c)に示すように、タイトル管理テーブルでは、図7(c)に示したコンテンツ1を示すタイトル1のタイトル管理情報に加えて、コンテンツ2を示すタイトル2のタイトル管理情報が加えられる。このとき、タイトル2は、ディスク1に対して記録されていないため、タイトル2における残りダビング回数は「10」回のままであり、同期状態は未同期を示す情報である。
【0146】
(コンテンツの同期処理)
次に、記憶部340に記録されたコンテンツであってマイディスクに対して記録されていないコンテンツを、マイディスクに対して記録する同期処理について、図10〜図12(a)〜(c)を参照して以下に説明する。
【0147】
ディスク1がドライブ部300に装填されると、ドライブ制御部320は、エントリ1のマップテーブルを参照して、同期フラグが「0」であるコンテンツがあるか否かを判定する。例えば、同期フラグが「0」であるコンテンツ2が存在する場合、ドライブ制御部320は、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2を、ディスク1に記録する(書き出す)ようにディスクドライブ部330に対して指示する。ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示を受けて記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2をディスク1に書き出す。これによって、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2がいずれもディスク1にも記録されている状態になる(図10)。すなわち、コンテンツ2は同期状態となる。
【0148】
このようなコンテンツの同期処理を行うタイミングは、ディスク1がドライブ部300に装填された直後でも良いし、装填から取り出されるまでの間であればいつ行うようにしても良い。例えば、レコーダ装置100、または、少なくともドライブ部300が使用さ
れていないアイドル状態のあるタイミングで同期処理を行うようにしても良い。また、レコーダ装置100、または、少なくともドライブ部300が当面アイドル状態にならない事が判明している場合には、コンテンツの同期処理を今回は行わず、次回、ディスク1がドライブ部300に装填された時に行うようにしても良い。例えば、ディスク1がドライブ部300に装填された時に、レコーダ装置100、または、少なくともドライブ部300が、予約録画のために待機状態で直ぐに予約録画を開始する場合など、同期処理を行うために必要な時間が確保できない事が判明している場合は、コンテンツの同期処理を少なくとも直ちには行わないか、または、最悪レコーダ装置100が今回の起動している間は同期処理を行わず、次回レコーダ装置100が起動してディスク1が装填されている時に行うようにしても良い。
【0149】
ドライブ制御部320は、ディスク1に対するコンテンツ2の書き出しが完了すると、バックエンド部200に対してコンテンツ2の同期処理が完了したことを通知する。バックエンド制御部240は、この通知を受けて、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルを更新する。
【0150】
また、ドライブ制御部320は、ディスク1に対するコンテンツ2の書き出しが完了すると、ディスクドライブ部330に対して、ディスク1に記録されているコンテンツ2を予約録画するための予約情報の消去を指示する。指示を受けたディスクドライブ部330は、ディスク1の予約情報管理領域に記録されているコンテンツ2を予約録画するための予約情報を削除する(図10)。なお、図10は、コンテンツの同期処理後の記憶部340およびディスク1の状態を示す図である。
【0151】
次に、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2をディスク1に書き出した際の記憶部340および記憶部280の状態について図11(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図11(a)〜(c)は、コンテンツ2を同期処理した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【0152】
図11(a)に示すように、仮想ディスクイメージにおいて、コンテンツ2は、仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されている。このとき、ディスク1では、「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ2を記録することができるため、コンテンツ2は、ディスク1のアドレス「0x250」を先頭アドレスとしてディスク1に記録される。
【0153】
コンテンツ2の同期処理が完了すると、図11(b)に示すように、エントリ1のマップ情報に記録されているマップテーブルの同期フラグが、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。また、図11(c)に示すように、記憶部280に記録されているディスク1のタイトル管理テーブルにおいて、タイトル2における残りダビング回数が1減算されて「9」回となると共に、同期状態が同期を示す情報に変更される。
【0154】
次に、ディスク1において「0x250」を先頭アドレスとするコンテンツ(コンテンツ3)が既に記録されている場合のコンテンツ2の同期処理について、図12(a)〜(d)を参照して以下に説明する。
【0155】
図12(a)〜(d)は、コンテンツ2を同期処理した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先
頭アドレスを先頭アドレスとするコンテンツ3がディスク1に記録されている状態を示す図であり、(b)はコンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想ディスクイメージを変更した状態を示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(d)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【0156】
図12(a)に示すように、仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先頭アドレスである「0x250」を先頭アドレスとするコンテンツ3が既にディスク1に記録されている場合、ディスク1のアドレス「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ2をディスク1に記録することができない。
【0157】
このとき、ドライブ制御部320は、記憶部340における仮想ディスクイメージを変更することにより、コンテンツ2をディスク1に記録できるようにする。すなわち、ドライブ制御部320は、ディスク1においてアドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されているコンテンツ3を、仮想ディスクイメージにおいても仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されているように設定し、コンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想アドレス「0x400」を先頭アドレスとして記録されているように設定する。すなわち、ドライブ制御部320は、領域1における仮想ディスクイメージを変更する。これによって、変更された仮想ディスクイメージでは、コンテンツ2の先頭アドレスが「0x400」となるため、「0x400」を先頭アドレスとしてディスク1にコンテンツ2を記録することができる。
【0158】
このとき、領域1のマップテーブルについても、図12(c)に示すように変更される。すなわち、仮想ディスクマップにおけるコンテンツ2の先頭アドレスは、「0x400」となり、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。また、仮想ディスクマップにおいて、先頭アドレスが「0x250」であり、コンテンツ容量がYGBのコンテンツ3が登録される。コンテンツ3は、領域1には記録されていないコンテンツであるため、メモリマップには先頭アドレスが記録されず、同期フラグについても記録されない。
【0159】
同様に、図12(d)に示すように、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理テーブルにおいてもタイトル2に対応付けられた同期状態が同期を表す情報に変更され、コンテンツ3を示すタイトル3に対応付けられた情報(再生時間および再生画質)が登録される。このとき、コンテンツ3は、ディスク1にのみ記録されているコンテンツであり、ダビングすることはできないため、タイトル3における残りダビング回数は表示されない。
【0160】
(領域1に記録されているコンテンツの削除)
記憶部340における領域1の空き容量が少なくなった場合には、領域1に記録されているコンテンツを削除するようにすれば良い。領域1に記録されているコンテンツの削除は、ユーザーの指示により実行されるようにしても良いし、領域1における空き容量が所定値以下となった場合に自動的に実行されるようにしても良い。
【0161】
図13は、領域1に記録されていたコンテンツ1およびコンテンツ2を削除した後に、新たにコンテンツ4を録画したときの記憶部340およびディスク1の状態を示す図である。なお、図13は、マイディスクが装填されている状態での録画のため、コンテンツ4はディスク1に対しても記録されている。
【0162】
図13に示す状態、すなわちコンテンツ1およびコンテンツ2を領域1から削除した後に領域1にコンテンツ4を記録したときの記憶部340および記憶部280の状態につい
て図14(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図14(a)〜(c)は、コンテンツ4を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ4を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ4を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
【0163】
ドライブ制御部320は、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されると、記憶部340のエントリ1に記録されているマップテーブルにおけるメモリマップからコンテンツ1およびコンテンツ2に関する情報を削除する。また、ドライブ制御部320は、コンテンツ1およびコンテンツ2に関連付けられた同期フラグについても削除する。ただし、図14(a)に示すように、コンテンツ1およびコンテンツ2は、仮想ディスクイメージ上においては消去されることなく残されている。すなわち、図14(b)に示すように、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2を削除したとしても、マップテーブルにおける仮想ディスクマップからはコンテンツ1およびコンテンツ2の情報は削除されることなく残されることになる。
【0164】
したがって、ドライブ制御部320は、仮想ディスクイメージにおいて既に記録されているコンテンツ2に続くように、すなわち仮想アドレス「0x650」を先頭アドレスとしてコンテンツ4を記録するようにディスクドライブ部330に指示する。
【0165】
また、図14(c)に示すように、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されることに伴って、記憶部280におけるタイトル管理テーブルも変更される。領域1に記録されていたコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されると、バックエンド制御部240は、記憶部280におけるタイトル管理テーブルにおけるコンテンツ1およびコンテンツ2の残りダビング回数および同期状態を示す情報を削除する。次に、コンテンツ4が領域1に記録されると、バックエンド制御部240は、コンテンツ4を示すタイトル(タイトル4)に関する情報をタイトル管理テーブルに登録する。
【0166】
<コンテンツ再生動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツの再生動作について、図15〜図18を参照しつつ以下に説明する。
【0167】
コンテンツの再生処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツ再生指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルの再生をユーザーが選択すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツの再生指示を受けたとして当該コンテンツの再生処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。
【0168】
なお、レコーダ装置100におけるコンテンツの再生動作は、マイディスクが装填されている場合の再生処理と、マイディスクが装填されていない場合の再生処理とに大別することができる。各再生処理について以下に説明する。
【0169】
(マイディスクが装填されている場合の再生処理)
マイディスクが装填されている場合の再生処理について、図15および図16を参照して以下に説明する。図15は、コンテンツ1〜3を記録したディスク1が装填されている場合の記憶部340および記憶部280の状態を示す図である。図16は、マイディスクが装填されている場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示し
た図である。
【0170】
図15に示すように、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されており、記憶部340の領域1にコンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。そのため、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されている。すなわち、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図15では、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
【0171】
マイディスクが装填されている場合の再生処理としては、まず、ディスク1および領域1のいずれにも記録されているコンテンツ1を再生する場合の再生処理について説明した後、ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を再生する場合の再生処理について説明する。
【0172】
バックエンド制御部240は、ディスク1に記録されているコンテンツ1を読み出す命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ1が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ1は領域1に記録されているコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1からの読み出し命令を、マップテーブルを参照して、領域1からの読み出し命令に変換する。すなわち、ドライブ制御部320は、ディスク1のアドレスを、マップテーブルを参照して、領域1の物理アドレスに変換する。
【0173】
領域1からコンテンツ1を読み出したドライブ制御部320は、読み出したコンテンツ1を、インターフェース部310を介してバックエンド部200に出力する。
【0174】
このように、読み出しの対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合、図16に示すように、コンテンツは記憶部340から読み出される。
【0175】
ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を再生する場合も同様に、バックエンド制御部240がディスク1に記録されているコンテンツ3を読み出す命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ3が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ3は領域1に記録されていないコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1からの読み出し命令にしたがって、ディスクドライブ部330に対してコンテンツ3を読み出すように指示する。
【0176】
ディスク1からコンテンツ3が読み出されると、ドライブ制御部320は、読み出したコンテンツ3を、インターフェース部310を介してバックエンド部200に出力する。
【0177】
このように、読み出しの対象となるコンテンツが記憶部340に記録されていない場合、図16に示すように、コンテンツはマイディスクから読み出される。
【0178】
(マイディスクが装填されていない場合の再生処理)
続いて、マイディスクが装填されていない場合の再生処理について、図17および図18を参照して以下に説明する。図17は、ドライブ部300に光ディスクが装填されていない場合の記憶部340および記憶部280の状態を示す図である。図18は、マイディ
スクが装填されていない場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。
【0179】
図17に示すように、記憶部340の領域1には、コンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。しかし、図15の場合とは異なり、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されていない。なお、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されている。すなわち、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図17では、図15と同様に、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
【0180】
図17に示すような状態の場合、バックエンド部200において認識しているタイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3のうち、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2については再生することができるが、ディスク1にのみ記録されているコンテンツ3については再生することができない。
【0181】
すなわち、図18に示すように、読み出しの対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合には、マイディスクが装填されている場合と同様の処理により、コンテンツは記憶部340から読み出される。しかし、ディスク1にのみ記録されているコンテンツについては読み出すことはできない。
【0182】
なお、図18に示すコンテンツ1の読み出し処理は、マイディスクが装填されている場合におけるコンテンツ1の読み出し処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0183】
<コンテンツ編集動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツの編集動作について、図19および図20(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。
【0184】
コンテンツの編集処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツ編集指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルの編集をユーザーが選択すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツの編集指示を受けたとして、ユーザーにより選択されたコンテンツの編集処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。すなわち、タイトル管理テーブルに登録されているタイトルは、記録されている媒体を問わず編集処理を行うことができる。
【0185】
レコーダ装置100におけるコンテンツ編集動作も、コンテンツ再生処理と同様に、マイディスクが装填されている場合の編集処理と、マイディスクが装填されていない場合の編集処理とに大別することができる。各編集処理について以下に説明する。
【0186】
なお、コンテンツの編集処理とは、マイディスクまたは記憶部340に記録されているコンテンツの少なくとも一部のデータを変更する処理であり、具体的には、コンテンツにおけるシーン消去(コンテンツデータの一部変更)、コンテンツの削除およびコンテンツにおけるチャプターの追加を含む処理である。なお、ここではコンテンツにおけるシーン消去を例に挙げて説明するが、他の処理であっても同様に処理することができる。
【0187】
(マイディスクが装填されている場合の編集処理)
マイディスクが装填されている場合の編集処理について、図15および図19を参照し
て以下に説明する。図19は、マイディスクが装填されている場合において、コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図である。
【0188】
図15に示すように、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されており、記憶部340の領域1にコンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。また、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されており、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図15では、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
【0189】
マイディスクが装填されている場合の再生処理としては、まず、ディスク1および領域1のいずれにも記録されているコンテンツ1を編集する場合の処理について説明した後、ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を編集する場合の処理について説明する。
【0190】
バックエンド制御部240は、ディスク1に記録されているコンテンツ1のデータを変更する命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ1が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ1は領域1に記録されているコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1におけるデータを変更する命令を、マップテーブルを参照して、領域1におけるデータを変更する命令に変換する。すなわち、ドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1のアドレスを、領域1の物理アドレスに変換するため、実際には、領域1に記録されているコンテンツ1のデータが変更されることになる。
【0191】
このように、データを変更する対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合、図19に示すように、記憶部340に記録されているコンテンツのデータが変更されることになる。
【0192】
しかし、このままではディスク1に記録されているコンテンツ1と、領域1に記録されているコンテンツ1とが異なったまま(非同期状態)となってしまうため、ドライブ制御部320は、領域1に記録されているコンテンツ1に対して行ったデータの変更をディスク1に記録されているコンテンツ1に対しても反映させる。ディスク1に記録されているコンテンツ1に対する変更の反映は、ディスク1がドライブ部300から取り出されるまでの間であればいつ行うようにしても良い。
【0193】
ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3のデータを変更する場合も同様に、バックエンド制御部240がディスク1に記録されているコンテンツ3のデータを変更する命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ3が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ3は領域1に記録されていないコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1に記録されているコンテンツ3のデータを変更する命令にしたがって、ディスクドライブ部330に対してコンテンツ3のデータを変更するように指示する。
【0194】
(マイディスクが装填されていない場合の編集処理)
続いて、マイディスクが装填されていない場合のコンテンツの編集処理について、図17および図20(a)および(b)を参照して以下に説明する。図20(a)および(b
)は、マイディスクが装填されていない場合において、コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図であり、(a)はディスク1が装填されていないときの編集対象となる媒体を示しており、(b)はディスク1が装填されたときの変更箇所のディスク1への反映を示している。
【0195】
図17に示すような状態の場合、バックエンド部200において認識しているタイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3のうち、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2についてはディスク1が装填されている場合と同様の編集処理を行うことができる。
【0196】
すなわち、図20(b)に示すように、他のレコーダ装置においてディスク1のコンテンツ2が変更されていた場合、ドライブ制御部320は、ディスク1におけるコンテンツ2の変更を領域1に記録されているコンテンツ2に対して反映させる。このとき、エントリ1に記録されているマップテーブルについても併せて更新する。
【0197】
<コンテンツコピー動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツのコピー動作について、図21(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。ここでは、レコーダ装置100における記憶部340内のメモリ内コピー動作を例に挙げて説明する。なお、メモリ内コピー動作とは、レコーダ装置100におけるメモリ内ダビング動作と言い換えることもできる。図21(a)および(b)は、レコーダ装置100におけるメモリ内コピー処理を示す図であり、(a)は、メモリ内コピー処理後の記憶部340の状態を示す図であり、(b)はメモリ内コピー処理後の記憶部280におけるタイトル管理領域の状態を示す図である。
【0198】
コンテンツのメモリ内コピー処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツコピー指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルからユーザーがタイトルを選択し、選択したタイトルをいずれの領域にコピーするのかを決定すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツを選択された記憶部340における領域へコピーする指示を受けたとして当該コンテンツのメモリ内コピー処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。
【0199】
記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2を記憶部340の領域2にコピーするユーザーからの指示を受けたバックエンド制御部240は、ドライブ制御部320に対して、領域1に記録されているコンテンツ2を領域2に記録するように指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、図21(a)に示すように、コンテンツ2を領域2に記録する。このとき、ドライブ制御部320は、エントリ2に記録されているマップテーブルを更新する。なお、領域2におけるコンテンツ2の記録およびそれに伴うマップテーブルの更新については、録画動作において説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0200】
コンテンツ2の領域2への記録が完了すると、バックエンド制御部240は、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報におけるコンテンツ2の残りダビング回数を1減算する。また、記憶部280におけるディスク2のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報におけるコンテンツ2の残りダビング回数を1加算する。これによって、図21(b)に示すように、ディスク1のタイトル管理領域におけるコンテンツ2の残りダビング回数は「8」となり、ディスク2のタイトル管理領域におけるコンテンツ2の残りダビング回数は「1」となる。
【0201】
なお、図21(a)に示すように、ディスク2はドライブ部300に装填されていないため、領域2に記録されているコンテンツ2の同期状態は、未同期を表す情報である。
【0202】
<マイディスクの登録解除>
次に、マイディスクの登録解除処理について説明する。ユーザーからのディスク1の登録解除指示を受けたドライブ制御部320は、記憶部340において記録されている、登録を解除するディスク1に対応付けられた領域を管理する管理情報を消去する。すなわち、エントリにおけるメディアID情報、メディアキー情報およびマップ情報を削除すると共に、割り当てフラグを、割り当てが行われていないことを示す「0」に変更する。また、領域にデータが記録されている場合には、記録されているデータも消去する。これによって、記憶部340におけるエントリは、新たなマイディスクの登録が可能な状態となる。
【0203】
また、ユーザーからのディスク1の登録解除指示を受けたバックエンド制御部240は、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報を削除する。これによって、バックエンド部200において、ディスク1に記録されていたコンテンツを示すタイトルを認識することができなくなる。
【0204】
(マイディスクのファイルシステムの利用)
レコーダ装置100では、マイディスクとして登録されている光ディスクへのデータの書き込みおよび光ディスクからのデータの読み出しには、マイディスクとして登録されている光ディスクから取得したファイルシステムを用いることが好ましい。
【0205】
ここで、光ディスクのファイルシステムを利用したデータ管理について、図22(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図22(a)〜(c)は、ファイルシステムを用いたデータ管理を示す図であり、(a)は記憶部280に記録されているファイルシステムの一例を示し、(b)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(c)はファイル毎のマップテーブルを示す図である。
【0206】
通常、光ディスク内には、光ディスクの種類毎に規格によって定められたファイルシステムが記録されており、そのファイルシステムによって、光ディスクに記録されている各ファイルと各ファイルの記録されているアドレスが関連づけられている。なお、ファイルシステムは、光ディスクの記録領域における先頭部分に記録されていることが多い。
【0207】
バックエンド部200では、データの読み出し、あるいはデータの書き込みの対象となる光ディスクのアドレスを指定するために、光ディスクから取得したファイルシステムを参照する。ファイルシステムは、光ディスクが装填された時に、メディアIDなどと共に取得され、バックエンド部200の揮発性メモリに保持される。また、予期しない電源断などに対応するために、取得したファイルシステムは、記憶部280にも保持している(図22(a))。バックエンド部200では、光ディスクが装填されるたびに光ディスクからファイルシステムを取得し、取得したファイルシステムと自装置に記録されているファイルシステムとを比較して、ファイルの最新の状態が維持されるようにしている。
【0208】
すなわち、バックエンド部200は、マイディスクとして登録されている光ディスクから読み出したファイルシステムと、既に記憶部280に記録されているファイルシステム(その光ディスクから直近に読み出したファイルシステム)とを比較することにより、バックエンド部200は光ディスクに記録されていて記憶部340に記録されていないコンテンツの情報(例えば、そのコンテンツの記録されている光ディスクのアドレス、そのコンテンツを示すタイトル情報など)を取得する。
【0209】
なお、図22(a)には、ディスク1に関するファイルシステムについてのみ示しているが、記憶部280のファイルシステム管理領域には、マイディスクとして登録されているディスクの数だけファイルシステムが記録されている。
【0210】
このように、マイディスクとして登録している光ディスクのファイルシステムを記憶部280に記録することにより、バックエンド部200は、光ディスクが装填されていない状態であったとしても、記憶部280に記録されているファイルシステムを参照して仮想ディスクイメージ上のファイルへのアクセスが可能となる。すなわち、マイディスクが装填されていない場合であっても、あたかもマイディスクが装填されているかのようにデータを扱うことができる。例えば、記憶部340のマップ情報において、アクセス対象とする仮想アドレスに対応する記憶部340のアドレスが記録されている場合には、記憶部340のアドレスを用いて、当該アドレスに記録されているデータを読み出すことができる。
【0211】
さらに、図22(b)および(c)に示すように、コンテンツ1が複数の断片化されたファイルに分割されて光ディスクに記録されている場合であっても、バックエンド制御部240は、記憶部280に記録されているファイルシステムにおけるコンテンツ1の配置情報を参照することにより、コンテンツ1に対して的確にアクセスすることができる。
【0212】
このように、記憶部340に記録されているマップ情報は、本実施形態ではコンテンツごとの配置情報として示しているが、より正確には、図22(c)に示すように、領域(ファイル)ごとの配置情報を示すものである。
【0213】
また、マイディスクの登録解除の際には、ファイルシステム管理領域に記録されているファイルシステムについても、タイトル管理情報と併せて削除される。
【0214】
<表示装置における表示例>
最後に、レコーダ装置100に接続された表示装置におけるコンテンツとタイトルリストに記録されている情報との表示例について、図23を参照しつつ以下に説明する。図23は、表示装置500上でのコンテンツおよびタイトルリストに記録されている情報の表示を概略的に示す図である。
【0215】
操作入力部を介してユーザーがタイトルリストの表示をレコーダ装置100に対して指示すると、表示装置500では、タイトルリストおよびコンテンツが図23に示すように表示される。
【0216】
すなわち、図23に示すように、表示装置500における表示画面は、これまで視聴していたコンテンツを引き続き表示するコンテンツ表示部510と、タイトルリストを表示するタイトルリスト表示部520との2つの画面に分割されることになる。
【0217】
タイトルリスト表示部520には、図23に示すように、登録されているマイディスクに対応するタブが表示される。ユーザーがタイトルリストの確認を所望するマイディスクのタブを選択することにより、タイトルリスト表示部520には、ユーザーの選択したマイディスクのタイトルリストが表示されることになる。すなわち、記憶部280における各マイディスクのタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルの情報が表示される。
【0218】
図23では、Disc1のタブを選択したときのタイトルリストを示している。このとき、選択しているディスクを表す情報(アイコン)を表示部530に表示するようにして
も良い。また、ユーザーがタイトルリスト表示部520に表示されている各タイトルを選択した場合には、仮選択したタイトルにより示されるコンテンツのサムネイルを表示部530に表示ようにしても良い。
(レコーダ装置100の動作説明)
以上、レコーダ装置100の構成、及びレコーダ装置100の動作の概要を説明した。次に、図1、図24〜図37を参照して、本実施の形態に係るレコーダ装置100のさらに詳細な構成、及び動作等を説明する。
【0219】
なお、最初に、ドライブ部300のトレイに複数の光ディスクが装着される動作を図24〜図27を参照して説明する。続いて、レコーダ装置100が実行する動作の一例を図28を参照して説明する。その上で、レコーダ装置100の構成を図1を参照して説明する。
<レコーダ装置100のトレイに複数の光ディスクが装着される動作>
以下、図24〜図27を参照して、ドライブ部300のトレイ15a〜15dに複数の光ディスクが装着される際の動作の概要を説明する。
【0220】
図24は、ターンテーブル12のトレイ15a〜15dの一部がドライブ部300の筐体30から突出している状態を示す概略図である。同図に示すように、ターンテーブル12は、4枚の光ディスク20を載置できるトレイ15a〜15dを備えており、トレイ15a〜15dの一部がドライブ部300の筐体30から突出する(ドライブ部300の前方にせり出す)ように移動する。ユーザーは、筐体30から突出したトレイ15に光ディスク20をセッティングできる。
【0221】
ターンテーブル12は、回転軸16を中心に回転可能であり、回転することにより、光ピックアップ9が情報を記録または再生する対象となる光ディスク20を変更することができる。
【0222】
なお、光ピックアップ9は、ターンテーブル12に装填された複数の光ディスク20の1つである対象光ディスクに対して情報の記録、消去および再生を行う。具体的には、光ピックアップ9は、光ディスク20に光ビームを照射して情報の記録および再生を行うものであり、対物レンズ、半導体レーザ、光検出器、コリメートレンズ、ビームスプリッタ等の部材および情報の記録再生に必要な各種の回路を備えている。光ピックアップ9は、公知のもので良いため、その詳細についての説明は省略する。
【0223】
スピンドルモータ10は、光ディスク20を光ピックアップ9に対して円周方向に回転させるものである。
【0224】
光ピックアップ9とスピンドルモータ10とは一体となって図示しない位置調節部によって移動させられ、記録/再生の対象となる光ディスク20(対象光ディスク)をローディングする。
【0225】
(ターンテーブル12の詳細)
次にターンテーブル12の動作について図25、図26を参照して説明する。図25は、ターンテーブル12の全体がドライブ部300の筐体30内に収納されている状態を示す概略図である。図26は、ターンテーブル12のトレイ15aにセッティングされた光ディスク20aが、記録再生対象になっている状態を示す概略図である。
【0226】
ターンテーブル12は、図25に示すように、ほぼ円盤状であり、その中心に回転軸16を有している。そして、回転軸16を囲むように4つのトレイ15(トレイ15a〜15d)が設けられている。回転軸16には角度センサ(不図示)が内蔵されており、トレ
イ15a〜15dの位置は、角度センサの出力をもとに、図示しないコントローラにより管理されている。各トレイ15は円形の凹部を含んでおり、この凹部に光ディスク20を載置することができる。図25は、トレイ15aに光ディスク20aがセッティングされている状態を示している。
【0227】
光ディスク20をセッティングする場合には、光ディスク20がセッティングされていないトレイ15が筐体30からせり出すようにターンテーブル12が回転した後(または回転しながら)、ターンテーブル12がドライブ部300の筐体30からせり出す。
【0228】
トレイ15aに光ディスク20aをセッティングした後、ユーザーが所定のボタンを押せば、ターンテーブル12は筐体30内に収納される。ターンテーブル12の収納は、ユーザーが手動で行っても良い。
【0229】
そして、ディスク検知センサ17により、どのトレイ15に光ディスク20がセッティングされているかを検知することができる。ディスク検知センサ17は、LED(発光ダイオード)と受光素子とを備え、光ディスク20に反射したLEDからの出射光を受光素子で受光することにより光ディスク20を検知する。ディスク検知センサ17の検知信号は、図示しないターンテーブル制御部へ出力される。
【0230】
図25に示すように、ターンテーブル12の全体がドライブ部300の筐体30内に収納された後、トレイ15aのディスク検知センサ17からの検知信号をターンテーブル制御部が受信すると、ターンテーブル制御部は、ターンテーブル移動部を制御することによりターンテーブル12を回転させ、図26に示すようにトレイ15aにセッティングされた光ディスク20aを光ピックアップ9の記録再生対象とする。
【0231】
(ローディング動作)
図27(a)〜(c)は、ローディング動作を示す概略図である。同図(a)に示すように、筐体30からせり出したトレイ15aに光ディスク20aがセッティングされた後、ターンテーブル12が筐体30内に収納されると、ターンテーブル12が180度回転し、同図(b)に示すように、トレイ15aにセッティングされた光ディスク20aが光ピックアップ9の直上に配置される。
【0232】
その後、同図(c)に示すように、光ピックアップ9およびスピンドルモータ10が一体的に上昇することにより、スピンドルモータ10がターンテーブル12から光ディスク20aを持ち上げるようにして、光ディスク20aがスピンドルモータ10に転載される。
【0233】
なお、既にターンテーブル12にセッティングされている光ディスク20に対して記録再生を行う場合には、記録再生の対象となる光ディスク20が光ピックアップ9の直上に配置されるようにターンテーブル12を回転させた後、同図(c)に示した動作を行えば良い。
【0234】
このようにして、レコーダ装置100は、ドライブ部300に複数の光ディスクを着脱可能に装填するトレイ15a〜15dを備え、そのトレイ15a〜15dに装填された光ディスクを切り替えることにより、複数の光ディスクからの情報の記録再生を行う。
【0235】
なお、上記説明では、レコーダ装置100は、ドライブ部300にトレイ15a〜15dを備えるものとして説明したが、トレイの数は4つに限定されるものではない。また、レコーダ装置100は、図24〜図27に示される構成および動作により複数の光ディスクからの情報の記録再生を行うものとして説明したが、複数の光ディスクからの情報の記
録再生が可能であれば、その構成は、図24〜図27に記載された構成に限定されるものではない。
【0236】
<レコーダ装置100が実行する動作例>
次に、レコーダ装置100が実行する動作の一例を図28を参照して説明する。図28は、複数の光ディスクから取得したコンテンツについて、光ディスク単位ではなく、コンテンツのタイトル・放送回数に基づいてサムネイルが表示された様子を示す図である。
【0237】
まず、図28を概略的に説明すれば、レコーダ装置100は、ドライブ部300のトレイ15a〜15dに装着された光ディスクのそれぞれに記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報(例えばサムネイル)及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、装着光ディスクのそれぞれから取得し、そのサムネイルのうち、コンテンツ同士が互いに関連するサムネイルを、タイトル・放送回数に基づいて抽出し、表示装置500における表示画面に表示する。その結果、「タイトル1」(第1〜12回放送)のサムネイルが表示装置500における表示画面に表示されている。
【0238】
なお、属性情報とは、例えば、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報(オープニングクレジット情報、エンディングクレジット情報)、チャプター情報、コンテンツ関連情報(コンテンツの製作者や配信者など権利を持つ人・会社に関する情報や、コンテンツがドラマ、スポーツ、映画等である場合のその出演者に関する情報等)、その他の付随情報、番組付随情報、著作権情報、アクセス制御情報などである。図28では、その属性情報のうちタイトル及び放送回数に関連性・連続性があるかどうかが判断され、関連性・連続性が認められたコンテンツのサムネイルが表示装置500における表示画面に表示されている。
【0239】
また、コンテンツ情報とは、例えば、コンテンツの1場面に対応した、静止画像サムネイルまたは動画像サムネイル、もしくは、サムネイル作成の基となる光ディスクに記録されている静止画像ファイルデータまたは動画像ファイルデータのことである。あるいは、後述する図37における、テキストのリスト形式によるタイトルリストであってもよい。
【0240】
なお、サムネイルとは、実際に光ディスクに記録されている画像サイズよりも縮小したサイズの画像であって、コンテンツ(映像)ファイル一覧を表示する際に、映像ファイルの一部ないし全部を縮小画像で表示することによってコンテンツの内容をより確実に把握することを目的とした縮小画像のことをいう。そして、静止画像サムネイルとは、光ディスクに記録されたコンテンツの1場面に対応した静画像のサムネイルのことをいい、動画像サムネイルとは、光ディスクに記録されたコンテンツの1場面に対応した動画像のサムネイルのことをいう。
【0241】
このように、レコーダ装置100は、例えば連続番組ディスクにおいて、ディスク単位ではなく、一連のコンテンツ単位でコンテンツ情報(例えばサムネイル)を表示する。そして、レコーダ装置100は、関連性のないサムネイルを排除したうえで、関連性のあるサムネイルのみをコンテンツ表示部510に一覧表示するため、ユーザーは、一覧表示されたサムネイルを確認し、その一覧表示されたサムネイルをクリックするなどして、所望のコンテンツを短時間のうちに視聴することができる。
【0242】
なお、他にも種々の実施例が考えられるが、その具体例は後述する。
【0243】
(レコーダ装置100の要部説明)
次に、図1を参照して、レコーダ装置100のより詳細な構成を説明する。なお、図2〜図23を参照して説明した内容と同一の内容は説明を省略する。
【0244】
図1は、レコーダ装置100の要部構成を表すブロック図である。図示のように、バックエンド部200は、チューナー部210、エンコーダ部220、ストリーム処理部230、バックエンド制御部240、デコーダ部260、画像処理部270、バッファ部250、記憶部280およびインターフェース部290に加え、さらにコンテンツ情報取得部245及び抽出部255を備える。そして、上記各部は、バスラインを介して互いに接続されている。
【0245】
コンテンツ情報取得部245は、インターフェース部290・310を介して、ドライブ部300の記憶部340より、ディスクドライブ部330に装填された光ディスクのそれぞれに記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報(以下、コンテンツ情報は動画像サムネイルであるものとして説明する)及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を取得する。
【0246】
ここで、記憶部340は、ユーザーの所望するn個の領域(領域1〜領域n)に仮想的に分割されていても良い(図3、図4等参照)。そして、レコーダ装置100に装填される光ディスクごとにメディアIDを決めておけば、そのメディアIDに対応した領域1〜nに動画像サムネイルおよび属性情報を記録することができる。そして、コンテンツ情報取得部245は、各領域1〜nから動画像サムネイルおよび属性情報を取得すれば良く、これにより各光ディスクに記録された動画像サムネイルおよび属性情報の管理が容易になる。
【0247】
抽出部255は、コンテンツ情報取得部245が取得した複数の動画像サムネイルから、コンテンツ同士が互いに関連する動画像サムネイルを属性情報に基づいて抽出する。例えば、図28の例では、抽出部255は、コンテンツ情報取得部245が取得した属性情報から、コンテンツのタイトル及び放送回数を読み出す。そして、抽出部255は、タイトルが同じコンテンツであって、その放送回数に連続性があるコンテンツを抽出する。図28では、「タイトル1」、「第1〜12回放送回数」という属性情報を有するサムネイル画像が、その属性情報と共に抽出され、レコーダ装置100外部の表示装置500における表示画面に表示されている。
【0248】
つまり、抽出部255は、コンテンツ情報取得部245が取得した複数の動画像サムネイルから、コンテンツ同士が互いに関連する動画像サムネイルを属性情報に基づいて抽出する。そして、動画像サムネイルは、光ディスク1枚1枚ごとではなく、そのコンテンツ単位で抽出される。
【0249】
画像処理部270は、抽出部255が抽出した動画像サムネイルを取得し、外部の表示装置500における表示画面に一覧表示させる。それにより、ユーザーは、属性情報に基づいて抽出された動画像サムネイルを視認することができる。
【0250】
ここで、光ディスクにおいてタイトル情報が記録されている領域としては、ディスクがBlu−rayディスクである場合は、ディスクタイトルを定義するインデックステーブル、DVDである場合にはIFO(制御情報ファイル)、また、ディスクに記録されたコンテンツが日本のデジタル放送である場合には、放送データに含まれているARIB規格で規定のSI(番組配列情報)やPSI(番組特定情報)などが考えられる。
【0251】
これらの領域に記録されている情報から、コンテンツに関するタイトル情報を抽出して、関連性・連続性のあるディスクやコンテンツがあるかどうかが判断される。具体的な抽出箇所やその処理方法は公知であるため、その詳細についての説明は省略する。
【0252】
なお、記憶部340に記録された動画像サムネイルおよび属性情報は、バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320が記憶部340に記憶したものである。但し、動画像サムネイルおよび属性情報は、ユーザーが任意に抽出した動画像サムネイルと、その属性情報とを含むものであって良い。この場合、ユーザーによって操作入力部から入力された動画像サムネイル(および付随する属性情報)が、記憶部340に記憶される。従って、コンテンツ情報取得部245は、記憶部340に記憶されたすべてのコンテンツ情報を取得するができる。
【0253】
(関連性・連続性の判定方法)
次に、抽出部255によって行われる、属性情報に基づいた関連性・連続性の判定方法について説明する。
【0254】
一例として、属性情報に含まれるタイトル情報の関連性・連続性を判定する場合を考える。この場合、記録されているコンテンツが連続番組であれば、タイトル情報内に同一点か類似点があるため、これを判断材料として関連性・連続性が判断される。
【0255】
例えば、コンテンツが連続番組である場合、タイトル情報には、番組名+放送回数(第何回放送等)、番組名+放送日時が含まれている。従って、番組名の全体やその一部(例えば、前方一致するかどうか)を基に、関連性・連続性の有無が判断される。より具体的には、記録コンテンツのタイトル情報が、「XXX(番組名) 第1回」、「XXX(番組
名) 第2回」、・・・となっていた場合、タイトル情報が前方一致していることから連
続番組と判定する。
【0256】
あるいは、TV番組を記録したコンテンツであった場合は、放送日時(=コンテンツが記録された日時)情報も判断材料とすることができる。例えば、記録コンテンツのタイトル情報が、単に、「XXX(番組名)」、「XXX(番組名)」、・・・となっていた場合、放送日時(=コンテンツが記録された日時)情報を基に、前後関係(どれが先行するコンテンツかどうか)を設定した上で、連続番組と判定する。
【0257】
その他、市販のコンテンツ記録済みROMディスクに含まれる付随情報、ROMディスク情報を保有するデータベースなどから入手可能なROMディスクに記録されているコンテンツに関連する追加/詳細コンテンツ情報、TV番組やネット配信コンテンツに付加されて配信されるメタデータに含まれる番組関連情報、著作権情報(コンテンツの製作者や配信者など権利を持つ人・会社などの情報)、アクセス制御情報(受信と同時に視聴できないなどを設定する制御情報)などを基にして関連性・連続性の有無について判断しても良い。
【0258】
なお、単に、各ディスクに記録されているディスクタイトルや記録コンテンツのタイトルなどのタイトル情報のみを判定材料とした場合に、実際には関連のないコンテンツであるにも関わらず、たまたまタイトルに同一性や類似性がある場合があり、結果として、コンテンツ間で関連性・連続性があると誤判定する可能性がある。そのような場合には、そのほかの付随情報、番組付随情報、著作権情報、アクセス制御情報などを参照すれば良く、これらの情報も合わせて判定材料とすることで、より正確に関連性・連続性の判定を行い、誤判定の可能性を低くすることができる。
【0259】
その一例として、たまたまタイトルに同一性や類似性がある場合でも、コンテンツの製作者や配信者などの権利を有する者・会社に関する情報や、コンテンツがドラマや映画である場合における出演者に関する情報がコンテンツ間で相違していれば、当該コンテンツ間には関連性・連続性がない(または、かなり可能性が低い)と判定することもできる。
【0260】
また、ディスクが市販のコンテンツ記録済みROMディスクなどであれば、タイトル情報の他に、記録されているチャプター構成(チャプターのタイトル情報やサムネイル画像の関係性)を基に、同一性・連続性を判定することもできる。
【0261】
例えば、各ディスクに記録されているチャプターのタイトル情報やサムネイル画像に関して、同一性や類似性があるものが含まれており、かつ、このチャプターが特定の位置にあるもの(例えば、ディスクの先頭や最終チャプター)である場合には、このチャプターは、コンテンツの番組本体ではなく、その前後にあるメニュー画面やクレジットタイトル(オープニングクレジット、エンディングクレジット)などである可能性が高い。従って、このチャプターに同一性・類似性があることから、当該ディスク間には関連性・連続性があると判定することができる。
【0262】
このように、属性情報に関連性・連続性がある場合には、コンテンツ同士が互いに関連すると言うことができる。
【0263】
(動作フローの説明)
次に、レコーダ装置100が光ディスクからコンテンツ情報及び属性情報を取得し、そのコンテンツ情報(及び属性情報)が表示装置500における表示画面に表示されるまでのフローを図29を参照して説明する。図29は、レコーダ装置100の動作フローを説明するための図である。
【0264】
まず、ステップS10では、レコーダ装置100に複数の光ディスクが装填される。なお、当該複数の光ディスクは、マイディスクとして登録されている場合も含む。
【0265】
次に、ステップS12では、光ディスクに記録されたコンテンツ情報(動画像サムネイル)及び属性情報が記憶部340に記録される。なお、各光ディスクに記録されたコンテンツ情報及び属性情報は、図24〜図26を参照して説明した方法によって順次読み取られる。また、トレイ15に装填された光ディスクからのコンテンツ情報及び属性情報の読み出し、及び、記憶部340への当該コンテンツ情報及び属性情報への書き込みは、バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320によって制御される。
【0266】
続いて、ステップS14では、入力操作部からユーザーが入力したコンテンツ情報(及び付随する属性情報)が記憶部340に記録される。なお、ステップS12とステップS14とは、その順番が逆でも構わない。また、記憶部340に記録されたコンテンツ情報及び属性情報は、光ディスクがマイディスクとして登録されている場合には、対応する領域1〜nに記録される。
【0267】
ステップS16では、コンテンツ情報取得部245が、バックエンド制御部240からの指示を受けて、記憶部340に記録された動画像サムネイル及び属性情報を取得する(取得ステップ)。
【0268】
続いて、ステップS18では、抽出部255が、バックエンド制御部240からの指示を受けて、コンテンツ情報取得部245が取得した複数の動画像サムネイルのうち、コンテンツ同士が互いに関連する動画像サムネイルを、属性情報に基づいて、より具体的には、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報などの属性情報の関連性・連続性に基づいて、動画像サムネイルを抽出する(抽出ステップ)。
【0269】
最後に、ステップS18において、画像処理部270が、バックエンド制御部240からの指示を受けて、抽出部255が抽出した動画像サムネイルを表示装置500における
表示画面に表示させる(表示ステップ)。
【0270】
なお、画像処理部270は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、種々のバリエーションで、動画像サムネイル、あるいは、ユーザーへの注意喚起を促す画像を表示させる。このことを、図30〜図37を参照して説明する。
【0271】
(光ディスクがレコーダ装置に装填されていない場合)
図30(a)・(b)は、属性情報に含まれるタイトル・放送回数の関連性・連続性に基づいて抽出部255が動画像サムネイルを抽出した場合であって、連続性を喪失した放送回数分のコンテンツを記録した光ディスクがレコーダ装置100から排出されたときの表示例を示す。つまり、図30(a)・(b)に示される表示は、「タイトル1」(第8・9回放送)を記録した光ディスクがレコーダ装置100から排出されている場合の表示例である。
【0272】
このとき、表示装置500における表示画面には、「タイトル1」のコンテンツの第8、9回放送分を除いた、第1〜12回放送分の動画像サムネイルが表示されると共に、他のサムネイル画像と区別しうる態様で、第8、9回放送分を示す情報(画像)が表示されている。具体的には、その画像は、図30(a)ではグレー単色で、図30(b)では「タイトル1」「(第8(9)回放送)現在再生できません」の文字がテキスト表示されている。
【0273】
この動作を具体例を用いて説明する。例えば、「タイトル1」(第8・9回放送)のコンテンツを記録した光ディスクが光ディスクAであるとする。その光ディスクAは、レコーダ装置100に装填されることにより、当該コンテンツを示す動画像サムネイル及び属性情報が記憶部340に記録される。続いて、光ディスクAがレコーダ装置100から排出される。
【0274】
そして、抽出部255によって抽出された動画像サムネイルが表示装置500における表示画面に表示されるときに、ディスク検知センサ17からの検知信号を受けたバックエンド制御部240が、画像処理部270に対して、他のサムネイル画像と区別しうる態様で第8、9回放送分を示す画像を表示するよう指示する。その結果、抽出された動画像サムネイルをコンテンツ表示部510に一覧表示させるときに、「タイトル1」(第8・9回放送)のコンテンツを記録した光ディスクAがトレイ15に装着されていなければ、画像処理部270は、他の動画像サムネイルの表示形式とは異なる表示形式でその旨を表示させる。
【0275】
そして、コンテンツ表示部510に表示されたサムネイル画像を視認したユーザーは、現在光ディスクAがレコーダ装置100に装填されていないため「タイトル1」(第8・9回放送)のコンテンツを再生することができないこと、そして、光ディスクAを再装填することにより、当該コンテンツを再生可能であることを確認することができる。
【0276】
なお、表示方法は種々のパターンが考えられ、グレー単色でなくカラフルに表示することもでき、また、元のサムネイル画像を白黒反転した上で表示させても良い。さらに、すぐには再生できないことをテキスト表示する場合に、「再生する場合は記録したディスクAを入れて下さい」といった文字を表示する構成でも良い。
【0277】
(記録されている放送回数(第何回等)に抜けがある場合)
図31(a)・(b)は、属性情報に含まれるタイトル・放送回数の関連性・連続性に基づいて抽出部255が動画像サムネイルを抽出した場合であって、レコーダ装置100に装填された光ディスクには記録されていなかった、欠落した放送回数分のコンテンツが
存在するときの表示例を示す。
【0278】
このとき、コンテンツ表示部510には、「タイトル1」のコンテンツの第9回放送分を除いた、第1〜12回放送分の動画像サムネイルが表示されると共に、他のサムネイル画像と区別しうる態様で、第9回放送分を示す画像が表示されている。具体的には、その画像は、図31(a)ではグレー単色で、図31(b)では「タイトル1」「(第9回放送)記録したディスクが見つかりません」の文字がテキスト表示されている。
【0279】
つまり、レコーダ装置100に装填された光ディスクの何れにも「タイトル1」(第9回放送)が記録されていなかった場合に、コンテンツ表示部510には、「タイトル1」のコンテンツの第9回放送分を除いた、第1〜12回放送分の動画像サムネイルが表示されると共に、他のサムネイル画像と区別しうる態様で、第9回放送分を示す画像が表示される。
【0280】
なお、欠落した放送回数分のコンテンツが存在するかどうかの判断は、バックエンド制御部240が、コンテンツ情報取得部245が取得したコンテンツ情報及び属性情報と、抽出部255から出力された抽出結果とを照合すれば良く、その照合結果を受けて、「タイトル1」「(第9回放送)記録したディスクが見つかりません」といった表示をするよう画像処理部270に対して指示すれば良い。あるいは、1回でも光ディスクをレコーダ装置100に装填した履歴がある場合には、前述の(光ディスクがレコーダ装置に装填されていない場合)に該当する。従って、履歴の有無で区別できるようにテキスト表示しても良い。
【0281】
また、表示方法は種々のパターンが考えられ、グレー単色でなくカラフルに表示することもでき、また、再生できないことを「記録したディスクが見つかりません」、「再生する場合は記録したディスクを入れて下さい」などのテキスト表示しても良い。
【0282】
さらには、タイトル情報やメタデータから放送回数が判明した連続番組と判断された場合、未記録分があることを表示するようにしても良い。未記録である放送分のサムネイル画像の表示方法としては、例えば、グレー単色で表示する、未記録であることをテキスト表示する、「まだ放送されていません」、「まだ未購入です」などのテキスト表示が考えられる。そして、放送日時(=コンテンツが記録された(る)日時)情報やROMディスク発売日情報、あるいは、ネットからのダウンロード可能だが未購入である事などが分かっているような場合には、これらの情報を基に上記の表示を行うことも可能である。
【0283】
(抽出部が抽出した動画像サムネイルが多い場合)
図32は、抽出部255が抽出したサムネイル画像数が多い場合の表示例を示す。これは、ある連続番組が複数枚のディスクに分散して記録され、かつ、属性情報に含まれる「タイトル」(「タイトル以外」であっても良い)に関連性があるかどうかによりサムネイル画像が抽出された場合に、サムネイル表示画面が複数ページに渡ってしまい、少なくとも近接のサムネイルをユーザーが確認するために、サムネイル表示画面をスクロールしなければ確認できない場合に該当する。
【0284】
このような場合、所望のシーンを選択するためにサムネイル表示画面のスクロール回数は多くなり、視聴したいシーンの選択に多くの時間を要する。
【0285】
その対処法として、図33(a)・(b)に示すように、同一の光ディスクに記録されているタイトルやチャプターの一部、あるいは、ある光ディスクに記録されている、あるタイトルに含まれる複数チャプターの一部のみを表示する方法が考えられる。
【0286】
図33(a)は、レコーダ装置100に装填される各光ディスクにおいてユーザー指定の代表タイトル(またはチャプター)を決めておき、そのサムネイル画像のみを表示する例を示す。
【0287】
つまり、図33(a)では、ディスク1〜12において、それぞれ代表タイトルが1、8、12、16等と予め決められており、それらに該当するサムネイルのみが表示される。これにより、表示すべきサムネイル画像数を大幅に削減している。
【0288】
図33(b)は、各ディスクのタイトル(またはチャプター)のサムネイル画像に同一性や類似性があるものが含まれている場合には、同一性や類似性があるものを除いて表示する例を示す。
【0289】
つまり、同一性や類似性があるものは、番組本体ではなく、その前後にあるメニュー画面やクレジットタイトル(オープニングクレジット、エンディングクレジット)などである可能性が高く、ユーザーが視聴の対象としないと考えられるため、表示から除外する。これにより、表示すべきサムネイル画像数を大幅に削減している。
【0290】
なお、図示しない以下(a)〜(d)の方法によりサムネイル画像を表示することも可能である。(a)奇数番目または偶数番目のタイトル(またはチャプター)のみのサムネイル画像を表示する。(b)各光ディスクの先頭タイトル(またはチャプター)のみのサムネイル画像を表示する。(c)各光ディスクの先頭タイトル(またはチャプター)および最終タイトル(またはチャプター)の2つのサムネイル画像のみを表示する。(d)各光ディスクの先頭タイトル(またはチャプター)および中央タイトル(またはチャプター)および最終タイトル(またはチャプター)のサムネイル画像のみを表示する。
【0291】
上記の各表示方法は、バックエンド制御部240が、抽出部255が抽出したサムネイル画像が多い場合に、その抽出結果を受けて、所定の方法で表示することを画像処理部270に対して指示すれば良い。
【0292】
このように、すべてのサムネイル画像を表示せず、規則的に選択された代表的なサムネイル画像のみを表示することにより、シーン選択のためにサムネイル画像が表示された画面のスクロール回数を削減し、視聴したいシーンの選択がより短時間に行われる。
【0293】
(チャプター間隔基準値に基づいて表示する場合)
図34は、抽出部255が抽出したサムネイル画像数が多い場合の表示例を示す。具体的には、ある連続番組が複数枚のディスクに分散して記録され、かつ、属性情報に含まれる「チャプター」(「タイトル以外」であっても良い)に関連性があるかどうかによりサムネイル画像が抽出された場合に、サムネイル表示画面が複数ページに渡ってしまい、少なくとも近接のサムネイルをユーザーが確認するために、サムネイル表示画面をスクロールしなければ確認できない場合である。
【0294】
このような場合、所望のシーンを選択するためにサムネイル表示画面のスクロール回数は多くなり、視聴したいシーンの選択に多くの時間を要することになる。そこで、図34を参照して説明する方法が適用される。
【0295】
図34は、隣接サムネイル表示候補(例えば、隣接チャプター。以下、チャプターを例に説明する。)の間隔が設定時間(以下、「チャプター間隔基準値」)より短い場合に、隣接サムネイル表示候補の少なくとも1つを表示しないようにする例を示し、図34(a)は、判定処理前の様子を、図34(b)は判定例1を、図34(c)は判定例2を、それぞれ示す。
【0296】
ここで、ある記録済みディスクにおいて、記録されているコンテンツの一部に、チャプターが・・P7、P8、P9、P10、P11、P12、P13、・・・と設定されていたとする。通常であれば、図34(a)に示すサムネイル表示候補判定処理前のように、各チャプターからサムネイル表示候補を抽出した上で、そのままサムネイル表示候補をすべてサムネイル画像表示する。
【0297】
しかしながら、抽出部255が抽出したサムネイル画像数が多い場合、サムネイル表示画面が複数ページに渡ってしまい、少なくとも近接のサムネイルをユーザーが確認するために、サムネイル表示画面をスクロールしなければならない場合がある。
【0298】
そのような場合に、レコーダ装置100において、「チャプター間隔基準値」が5分間で設定されており、かつ、ある隣接チャプター(P10からP12)の間隔のみがチャプター間隔基準値より短い3分であれば、この隣接チャプター箇所に対応するサムネイル画像を表示する場合、P10またはP11のどちらか一方のみを表示する。
【0299】
例えば、図34(b)は、時間的に先行する(先に再生される)チャプターP11をサムネイル表示候補とし、後続するP12をサムネイル表示候補から除外した例であり、
サムネイル表示画面には、・・P7、P8、P9、P10、P11、P13、・・・が表示される。
【0300】
また、図34(c)は、別のサムネイル表示候補判定の判定例である。例えば、P11がユーザー設定したチャプターであり、P10を含む他のチャプターは、コンテンツにより当初設定されていたチャプターや、ディスク再生装置により自動的に設定されたチャプターであったとする。この場合、サムネイル表示候補判定において、ユーザー設定チャプターを優先して表示するようにサムネイル表示候補判定処理を行うようにした場合、P11をサムネイル表示候補から除外して、サムネイル表示画面には、・・P7、P8、P9、P10、P12、P13、・・・を表示する。
【0301】
なお、上記例では、隣接チャプターの2つのどちらかを表示しない例により説明した。しかしながら、サムネイル表示候補判定の対象を隣接チャプター2つのみに限定するだけでなく、3つ以上の隣接チャプターを対象として、この隣接チャプター箇所に対応するサムネイル表示候補判定を行うことも可能である。
【0302】
このように、チャプター間隔が、レコーダ装置100における設定時間「チャプター間隔基準値」より短い場合、この隣接チャプターのどちらか一方のみを表示しても良い。あるいは、どちらか一方がユーザー設定したチャプターであった場合には、ユーザー設定チャプターを優先して表示して、コンテンツにより当初設定されていたチャプターや、レコーダ装置100により自動的に設定されたチャプターのサムネイル画像を表示させないようにしても良い。
【0303】
上記の各表示方法は、バックエンド制御部240が、抽出部255が抽出したサムネイル画像が多い場合に、その抽出結果を受けて、所定の方法で表示することを画像処理部270に対して指示すれば良い。
【0304】
ここで、図35を参照して、隣接サムネイル表示候補(例えば、隣接チャプター。以下、チャプターを例にとり説明する。)の間隔がチャプター間隔基準値より短い場合に、隣接サムネイル表示候補の少なくとも1つを表示しなくするための動作を説明する。図35は、サムネイル表示画像の表示候補判定フローを説明するための図である。
【0305】
まず、ステップS30では、ディスクドライブ部330に装填された光ディスクからサムネイル表示候補(チャプター)が読み込まれる。なお、その読み込みは、バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320によって制御される。
【0306】
次に、ステップS32では、チャプター間隔基準値(T)が読み込まれる。なお、その読み込みは、バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320によって行われる。
【0307】
次に、ステップS34では、バックエンド制御部240が、隣接チャプターの間隔がT以下であるかどうかを判定する。
【0308】
ステップS34でYesの場合、ステップS36に進む。ステップS36では、バックエンド制御部240が、隣接チャプターの一方をサムネイル候補から除外し、ステップS38に進む。なお、隣接チャプターの何れを除外するかは、図34(b)あるいは図34(c)の何れのケースでも良い。
【0309】
なお、ステップS34でNoの場合にもステップS38に進む。ステップS38では、バックエンド制御部240が、すべての隣接チャプターについて、隣接チャプターの間隔がT以下であるかどうかを確認する。ここでNoであればステップS34に戻る。一方、Yesであれば、バックエンド制御部240は、画像処理部270に対して、上記各ステップの結果をコンテンツ表示部510に表示するよう指示する。
【0310】
このようにして、隣接サムネイル表示候補の間隔がチャプター間隔基準値より短い場合に、隣接サムネイル表示候補の少なくとも1つを表示する動作が実行される。なお、ここではチャプターを例に説明したが、もちろん、他の項目を基準に判断することも可能である。また、チャプター間隔基準値は、予めドライブ制御部320に登録されていても、あるいは、ユーザーが入力操作部から任意の時間を設定するようにしても良い。
【0311】
(表示していない一部のタイトルやチャプターのサムネイル画像を表示)
図36(a)〜(e)は、サムネイル表示画面で、タイトルやチャプターの一部を表示しないようにした場合(例えば図35で説明したケースの場合)であって、表示されているタイトルやチャプターのサムネイル画像上にカーソルが移動したときに、表示されていない一部のタイトルやチャプターのサムネイル画像が表示される表示例を示す図である。
【0312】
上述した、サムネイル画像数が多い場合や、チャプター間隔基準値に基づいてサムネイル画像が表示される場合では、すべてのサムネイル画像を表示せず、規則的に選択された代表的なサムネイル画像のみが表示される。これにより、シーン選択のためにサムネイル画像が表示された画面のスクロール回数が減り、ユーザーが視聴したいシーンをより短時間に選択できる例を説明した。しかしながら、その場合、視聴者が視聴したいシーンの近傍のサムネイル画像が表示されず、逆にシーン選択に時間を要するケースが考えられる。
【0313】
そこで、ユーザーのマウス操作等によって連動する、表示装置500における表示画面に表示されたカーソルの動きに基づいて、抽出されたサムネイル画像のうち、表示装置500における表示画面に表示されなかったサムネイル画像を規則的に選択して表示装置500における表示画面に表示することができれば、表示装置500における表示画面に表示していなかったサムネイル画像のタイトルやチャプターを表示できる。その結果、ユーザーは、視聴したいシーンをより短時間に選択することができる。
【0314】
そこで、図36(a)〜(e)、及び図37(a)・(b)に示す方法が考えられる。図36(a)は、サムネイル表示画面において、タイトルやチャプターの一部を表示しな
いようにした場合であって、サムネイル表示画面に表示されたタイトルやチャプターのサムネイル画像上(「タイトル26」(ディスク6))にカーソルが移動した場合を示す。この状態において、図36(b)等の動作が実現する。
【0315】
具体的には、図36(b)では、各光ディスクの先頭タイトル(またはチャプター)のみのサムネイル画像を表示している場合であって(奇数番目のタイトルのみのサムネイル画像が表示されているような場合でも良い)、ある光ディスクのタイトルのサムネイル画像上にカーソルが移動した場合に、その光ディスクに記録されているすべてのタイトルのサムネイル画像が表示される場合を示す。
【0316】
図36(b)に示す例では、サムネイル画像(「タイトル26」ディスク6)上にカーソルが移動したことにより、ディスク6に含まれる「タイトル27」〜「タイトル30」のサムネイル画像が表示装置500における表示画面に表示される。このとき、ディスク6を除く他のディスクについては、図36(a)と同一の表示内容が維持される。
【0317】
図36(c)に示す例では、カーソルが移動したサムネイル画像(「タイトル26」(ディスク6))の隣接タイトル(またはチャプター)が表示されていない場合に、その表示されていない隣接タイトル(またはチャプター)のみが追加表示される。
【0318】
図36(c)では、サムネイル画像(「タイトル26」(ディスク6))にカーソルが移動したことに伴い、その隣接タイトルである、サムネイル画像(「タイトル25」(ディスク5))及びサムネイル画像(「タイトル27」(ディスク6))が表示装置500における表示画面に表示される。
【0319】
なお、図36(b)・(c)では、表示されていないサムネイル画像は、サムネイル画像(「タイトル26」(ディスク6))の左右に表示されている。しかしながら、図36(d)のように、別途サブメニュー画面を表示して、そのサブメニュー画面上に新たなサムネイル画像を表示しても良い。あるいは、図36(e)のように、カーソルが移動したサムネイル画像上(「タイトル26」(ディスク6))に、ディスク6に含まれるタイトル(またはチャプター)を順次表示させても良い。
【0320】
さらに、サムネイル画像が動画像サムネイルである場合は、次のように新たなサムネイル画像を表示しても良い。なお、以下の説明は、サムネイル画像(「タイトル26」(ディスク6))上にカーソルが移動したものとして説明する。
(a)ディスク6に含まれるタイトル(またはチャプター)を動画像サムネイルとして順次表示する。このとき、当初設定している動画サムネイル画像表示設定時間のまま、動画像サムネイルを順次表示する。つまり、動画サムネイル画像表示設定時間が15秒として設定されている場合には、15秒毎に新たな動画像サムネイルを表示する。
(b)ディスク6に含まれるタイトル(またはチャプター)を動画像サムネイルとして順次表示する。ただし、当初設定している動画サムネイル画像表示設定時間を短縮して、動画像サムネイルを順次表示する。つまり、動画サムネイル画像表示設定時間が15秒で設定されていたとしても、5秒毎に新たな動画像サムネイルを表示する。
【0321】
一方、サムネイル画像が静止画像サムネイルである場合は、次のように新たなサムネイル画像を表示する。なお、以下の説明は、サムネイル画像(「タイトル26」(ディスク6))上にカーソルが移動したものとして説明する。
(c)ディスク6に含まれるタイトル(またはチャプター)を静止画像サムネイルとして順次表示する。
(d)ディスク6に含まれるタイトル(またはチャプター)を動画像サムネイルとして順次表示する。なお、表示方法は、上記(a)・(b)のように適宜変更可能とする。
【0322】
次に、図37(a)・(b)は、サムネイル表示画面で、タイトルやチャプターの一部を表示しないようにした場合であって、サムネイル表示画面で表示しているタイトルやチャプターのサムネイル画像上にカーソルが移動した場合に、表示していない一部のタイトルやチャプターのサムネイル画像をタイトルリスト表示する例を示す図である。
【0323】
図36を参照して説明した例では、動画像または静止画にてサムネイル画像が表示されていた。しかしながら、表示方法はこれに限られず、図37(a)・(b)に示すように、テキストのリスト形式によりタイトルリスト表示を行っても良い。何れの方法とするかは、レコーダ装置100にユーザーが設定可能な構成とすれば良い。
【0324】
図36、図37を参照して説明した上記の各表示方法は、予め表示方法を決めたうえで、バックエンド制御部240が、コンテンツ表示部510に表示されたカーソルの動きに応じて、所定の表示方法で表示するよう画像処理部270に指示すれば良い。
【0325】
上述したように、画像処理部270は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、種々のバリエーションで、動画像サムネイル(及び、場合によってはその属性情報)、あるいは、ユーザーへの注意喚起を促す画像を表示させる。これらの表示方法は、個別に、あるいは種々組み合わせて実現することができる。
【0326】
(レコーダ装置100の効果)
次に、レコーダ装置100によって得られる効果を説明する。
【0327】
前記構成によれば、レコーダ装置100では、コンテンツ情報取得部245が、レコーダ装置100に装着された光ディスクのそれぞれから取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて記憶部340に記録する。そして、抽出部255が、属性情報に基づいて、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を記憶部340から抽出し、画像処理部270が、その抽出されたコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に一覧表示させる。
【0328】
このように、レコーダ装置100では、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報をコンテンツの属性情報に基づいて記憶部340から抽出するため、個々の光ディスクからコンテンツ情報を随時読み出す従来のディスク再生装置に比べて、より短時間にユーザーが求めるコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に表示することができる。
【0329】
加えて、コンテンツの関連性が属性情報に基づいて判断されるため、従来のディスク再生装置のように光ディスク単位ではなく、コンテンツ単位でコンテンツ情報が表示装置500における表示画面に表示される。
【0330】
それゆえ、関連性のないコンテンツ情報を排除したうえで、関連性のあるコンテンツ情報のみを表示装置500における表示画面に一覧表示することができ、ユーザーは、一覧表示されたコンテンツ情報を確認し、その一覧表示されたコンテンツ情報をクリックするなどして、所望のコンテンツを短時間のうちに視聴することができる。その結果、コンテンツ情報を選択する際のユーザビリティが格段に向上する。
【0331】
このように、レコーダ装置100は、コンテンツ情報を短時間に選択することができ、かつ、ユーザビリティを格段に向上させることができる。
【0332】
また、抽出部255は、属性情報に含まれる、コンテンツのタイトル情報、放送回数、
クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報などに基づいて、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を抽出する。
【0333】
従って、例えば「タイトル情報」、「放送回数」に基づいてコンテンツ情報が抽出された場合には、「タイトルA」、「第n放送回数」という属性情報を有するコンテンツが互いに関連すると判断され、該当するコンテンツのコンテンツ情報が抽出される。
【0334】
このとき、そのコンテンツ情報が同一の光ディスクに記録されているか、異なる光ディスクに記録されているかに係らず、コンテンツ情報が抽出される。それゆえ、ユーザーは、短時間のうちに、関連性のあるコンテンツ情報を表示装置500における表示画面で視認することができる。
【0335】
なお、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報等のうち、何れの情報に基づいてコンテンツ情報を取得するかはユーザーがレコーダ装置100に適宜設定すれば良い。これにより、よりユーザーの嗜好に適合したコンテンツ情報を短時間のうちに抽出することができる。
【0336】
また、レコーダ装置100では、コンテンツ情報は、コンテンツの1場面に対応した、静止画像サムネイルまたは動画像サムネイルである構成とすることができる。
【0337】
つまり、表示装置500における表示画面に一覧表示されるコンテンツ情報が、コンテンツの1場面(シーン)に対応した静止画像サムネイル、または、動画像サムネイルであれば、ユーザーは、視聴したいシーンをより簡単に見つけることができ、そのサムネイルをクリックするなどして、所望のコンテンツを短時間のうちに視聴することができる。それゆえ、視聴したいシーンを選択する際のユーザビリティを格段に向上させることができる。なお、図37を参照して説明したタイトルリスト表示により、抽出されたコンテンツ情報を表示することも可能である。
【0338】
また、レコーダ装置100では、コンテンツ情報取得部245は、さらに、ユーザーが抽出したコンテンツ情報及び属性情報を取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて記憶部340に記録するようにしても良い。
【0339】
ユーザーは、自身のお気に入りのシーンをチェックしておき、後からそのシーンを再び視聴したい場合がある。そのような場合、コンテンツ情報取得部245が、ユーザーによって抽出されたコンテンツ情報及び属性情報を取得すれば、抽出部255は、そのコンテンツ情報及び属性情報をも含めた中から、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出することができる。
【0340】
それゆえ、単にレコーダ装置100が抽出したコンテンツ情報のみならず、ユーザーが抽出したコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に一覧表示することができ、ユーザーにとって、レコーダ装置100のユーザビリティはさらに向上する。
【0341】
レコーダ装置100では、画像処理部270は、抽出されたコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に一覧表示させる際に、そのコンテンツ情報を記録した光ディスクがトレイ15に装着されていない場合には、そのコンテンツ情報の表示方法を変更させる構成とすることができる。
【0342】
この構成を備えることにより、抽出されたコンテンツ情報が表示装置500における表示画面に一覧表示されたときに、そのコンテンツ情報を記録した光ディスクがトレイ15に装着されているか否かをユーザーは容易に確認することができる。
【0343】
従って、ユーザーは、自身が視聴したいシーン(又は、タイトルやチャプター)が現在すぐには再生できないことを知ることができ、そのシーンが記録された光ディスクをレコーダ装置100に装填する契機とすることができる。
【0344】
さらに、すぐに再生できないシーンを飛び越えて、次のシーン、例えば次の放送回数のシーンを間違って視聴するという事態を回避することができる。
【0345】
また、レコーダ装置100では、画像処理部270は、抽出されたコンテンツ情報のうち、規則的に選択されたコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に表示させても良い。
【0346】
抽出されたコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に一覧表示する際に、すべてのコンテンツ情報を一画面に表示することが困難な場合がある。例えば、隣接するチャプター間隔が短い箇所はシーンも類似していること考えられ、あえて個別に表示する必要性がない場合もある。また、ユーザーが当該シーンを選択するつもりがない場合は、無駄なコンテンツ情報が表示装置500における表示画面に表示されていることになり、ユーザーが視聴したいシーンを選択するうえで余計な時間を要する結果となる。
【0347】
そこで、すべてのコンテンツ情報を表示せず、規則的に選択された代表的なコンテンツ情報のみを表示することにより、シーン選択のためにコンテンツ情報が表示された画面のスクロール回数を削減し、視聴したいシーンの選択をより短時間に行うことができる。
【0348】
レコーダ装置100では、画像処理部270は、表示装置500における表示画面に表示されたカーソルの動きに基づいて、抽出されたコンテンツ情報のうち、コンテンツ表示部510に表示されなかったコンテンツ情報を規則的に選択して、表示装置500における表示画面に表示する構成としても良い。
【0349】
この構成を備えることにより、表示装置500における表示画面に表示されていなかったコンテンツ情報のタイトルやチャプターを表示でき、ユーザーは、視聴したいシーンをより短時間に選択することができる。
【0350】
レコーダ装置100では、属性情報に含まれる放送回数に基づいてコンテンツ情報が抽出される場合であって、その放送回数が連続性を喪失している場合に、画像処理部270は、当該連続性を喪失した放送回数分を示す画像を表示させる構成とすることができる。
【0351】
この構成を備えることにより、抽出されたコンテンツ情報を表示装置500における表示画面に一覧表示する際に、そのコンテンツ情報が記憶部340に記録されているか否かをユーザーは容易に確認することができる。
【0352】
従って、ユーザーは、自身が視聴したいシーン(又は、タイトルやチャプター)が現在すぐには再生できないことを知ることができ、そのシーンが記録された光ディスクをレコーダ装置100に装填する契機とすることができる。あるいは、このシーンが記録されている光ディスクがないのであれば、このシーンが記録されている光ディスク自体やコンテンツデータの入手が必要であることをユーザーに了知させることができる。
【0353】
加えて、すぐに再生できないシーンを飛び越えて、次のシーン、例えば次の放送回数のシーンを間違って視聴するという事態を回避することができる。
【0354】
なお、光ディスクとしてマイディスクが使用されている場合、マイディスクに記録され
たコンテンツ情報および属性情報は、タイトルと関連付けてタイトル管理領域に記録される。従って、マイディスクがレコーダ装置100から排出された後でも、ユーザーは、マイディスクに記録されていたコンテンツ情報を視認することができる。
【0355】
このように、レコーダ装置100は、上記構成を備えることにより、様々な効果を得ることができる。それゆえ、コンテンツ情報を短時間に選択でき、かつ、ユーザビリティの高い再生装置、及びコンテンツ情報抽出方法をユーザーに提供することができる。
〔実施の形態2〕
次に、図38を参照して、他の実施形態に係るレコーダ装置150を説明する。図38は、レコーダ装置150の要部構成を表すブロック図である。なお、図1等を参照して説明した内容と同様の内容は説明を省略する。
【0356】
ここで、概略的に言えば、レコーダ装置150は、光ディスクに記録されたコンテンツに加え、さらにTV番組やネット配信番組されたコンテンツも対象として、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出し、コンテンツ表示部510に一覧表示することを特徴とする。つまり、レコーダ装置150は、光ディスク(マイディスクを含む)が使用される場合に限られず、レコーダ装置100と同様の効果を奏することができる。
【0357】
なお、図38に記載されたアンテナ、チューナー部、受信処理部、再生処理部、再生出力部についての動作、インターネット回線、外部IF部についての動作、リモコン、リモコン受信部についての動作は、それぞれ公知のもので良いため、その詳細説明は省略する。
【0358】
図38に示すように、レコーダ装置150は、ディスクドライブ25と、データ処理部35と、システム制御部40と、不揮発性記録媒体50と、を備える。また、システム制御部40は、再生リスト表示処理部60を備える。
【0359】
ディスクドライブ25には、コンテンツが記録されたBD、DVD等のディスク媒体が装填され、データ処理部35がシステム制御部40からの指示を受けて、そのディスク媒体に記録されたコンテンツ情報及び属性情報を読み込む。なお、ディスクドライブ25は、ディスクチェンジャー機能付きが好ましいが、これに限られない。
【0360】
システム制御部40は、読み込んだコンテンツ情報及び属性情報を互いに関連付けされて不揮発性記録媒体50に記録する。そして、システム制御部40が、不揮発性記録媒体50に記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、属性情報に基づいて抽出する。つまり、システム制御部40が、属性情報の関連性・連続性の判定を行うと共に、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を抽出する。
【0361】
なお、不揮発性記録媒体50は、レコーダ装置150に内蔵されていても、あるいは、システム制御部40から参照可能な範囲にある別の外付け不揮発性記憶媒体であっても良い。
【0362】
システム制御部40に含まれる再生リスト表示処理部60は、図30等を参照して説明した種々のバリエーションにより、表示装置500における表示画面に一覧表示すべきコンテンツ情報をリスト化するものである。
【0363】
再生出力部は、再生リスト表示処理部60で処理されたコンテンツ情報リストと再生処理部でデコードされたコンテンツとをレコーダ装置100外部の表示装置500に出力す
る。加えて、再生出力部は、表示装置500における表示画面に表示させる表示画面構成の処理を行い、その処理後の表示画面構成を表示装置500に出力する。
【0364】
そして、表示装置500は、再生出力部から入力された、再生リスト表示処理部60で処理されたコンテンツ情報リスト、再生処理部でデコードされたコンテンツ、及び再生出力部で処理された表示画面構成を表示装置500における表示画面に表示する。
【0365】
なお、ディスク媒体に記録されたコンテンツに関連性・連続性があるかどうかの判断は、レコーダ装置100の場合と同様に行えば良く、ここでの説明は省略する。
【0366】
次に、TV番組やネット配信番組を記録したコンテンツに対して関連性・連続性の判定を行う場合を説明する。このケースでは、チューナー部を介してアンテナから受信した放送受信データや、外部IF部(LAN)を介してインターネット回線などのネットワークから配信された配信データにより、システム制御部40が、入手可能な番組表や別途配信される関連情報に内包されているコンテンツ関連情報を予め不揮発性記録媒体50に保存する。そして、そのコンテンツが、実際に不揮発性記録媒体50やその他のHDD、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録された場合に、この保存されたコンテンツ関連情報を基に、コンテンツの関連性・連続性が判断される。
【0367】
なお、TV番組やネット配信番組に係るコンテンツを予め記録していた場合であっても、放送受信データや配信データをその後から入手可能であれば、放送受信データや配信データに内包されるコンテンツ関連情報を基に、コンテンツの関連性・連続性が判断される。
【0368】
また、上記説明では、コンテンツ情報および属性情報は、ディスク媒体から読み取られ、あるいは、外部から受信した放送受信データや、外部IF部(LAN)を介してインターネット回線などのネットワークから配信された配信データを介して、不揮発性記録媒体50に一旦記録されている。そして、システム制御部40が、不揮発性記録媒体50からコンテンツ情報および属性情報を読み出した上で、コンテンツの関連性・連続性を判定している。
【0369】
しかしながら、コンテンツの関連性・連続性の判定を行う際に、システム制御部40は、ディスク記録媒体に記録されたコンテンツ情報及び属性情報を直接読み取り、あるいは、放送受信データまたは配信データを外部から直接入手して、上記判定を行うようにしても良い。
【0370】
このように、レコーダ装置150は、光ディスクあるいはマイディスクに記録されたコンテンツのみを対象とせず、アンテナから受信した放送受信データやインターネット等のネットワークを介して取得したコンテンツに対しても幅広く適用することができる。従って、レコーダ装置150は、さらにユーザビリティが高い装置をユーザーに提供することができる。
【0371】
最後に、レコーダ装置100・150の各ブロック、特にコンテンツ情報取得部245、抽出部255、およびシステム制御部40、再生リスト表示処理部60は、ハードウェアロジックによって構成しても良いし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現しても良い。
【0372】
すなわち、レコーダ装置100・150は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プロ
グラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるレコーダ装置100・150の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記レコーダ装置100・150に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0373】
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0374】
また、レコーダ装置100・150を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給しても良い。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、
電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0375】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0376】
本発明は、光ディスクを装着するトレイを複数備えた再生装置、その再生装置に係るコンテンツ情報抽出方法、コンテンツ情報抽出プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用することができる。
【符号の説明】
【0377】
9 光ピックアップ
10 スピンドルモータ
12 ターンテーブル
15a〜15d トレイ(装着部)
16 回転軸
17 ディスク検知センサ
25 ディスクドライブ
30 筐体
35 データ処理部
40 システム制御部
50 不揮発性記録媒体
60 再生リスト表示処理部
100・150 レコーダ装置(再生装置)
200 バックエンド部
210 チューナー部
220 エンコーダ部
230 ストリーム処理部
240 バックエンド制御部
245 コンテンツ情報取得部(取得手段)
250 バッファ部
255 抽出部(抽出手段)
260 デコーダ部
270 画像処理部(表示制御手段)
280 記憶部
290・310 インターフェース部
300 ドライブ部
320 ドライブ制御部
330 ディスクドライブ部
340 記憶部(メモリ)
500 表示装置
510 コンテンツ表示部
520 タイトルリスト表示部
530 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置であって、
前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得手段と、
前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出手段と、
前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記属性情報は、コンテンツのタイトル情報、放送回数、クレジットタイトル情報、チャプター情報、コンテンツ関連情報のうち、少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記コンテンツ情報は、コンテンツの1場面に対応した、静止画像サムネイルまたは動画像サムネイルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記取得手段は、さらに、ユーザーが抽出したコンテンツ情報及び属性情報を取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けて前記メモリに記録することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、そのコンテンツ情報を記録した着脱型記録媒体が前記装着部に装着されていない場合には、当該コンテンツ情報の表示方法を変更させることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、規則的に選択されたコンテンツ情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記表示部に表示されたカーソルの動きに基づいて、前記抽出されたコンテンツ情報のうち、前記表示部に表示されなかったコンテンツ情報を規則的に選択して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の再生装置。
【請求項8】
前記属性情報に含まれる放送回数に基づいて前記コンテンツ情報が抽出される場合であって、その放送回数が連続性を喪失している場合に、
前記表示制御手段は、当該連続性を喪失した放送回数を示す情報を表示させることを特徴とする請求項2から7の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項9】
着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置のコンテンツ情報抽出方法であって、
前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得ステップと、
前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出ステップと、
前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ情報抽出方法。
【請求項10】
着脱型記録媒体を装着する装着部を複数備えた再生装置のコンテンツ情報抽出プログラムであって、
前記複数の装着部のそれぞれに装着された装着着脱型記録媒体に記録されているコンテンツを示すコンテンツ情報及びそのコンテンツの属性を示す属性情報を、少なくとも、前記装着着脱型記録媒体のそれぞれから取得するか、通信回線を介して取得すると共に、取得したコンテンツ情報と属性情報とを関連付けてメモリに記録する取得ステップと、
前記メモリに記録されているコンテンツ情報のうち、コンテンツ同士が互いに関連するコンテンツ情報を、前記属性情報に基づいて抽出する抽出ステップと、
前記抽出したコンテンツ情報を表示部に一覧表示させる表示ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンテンツ情報抽出プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のコンテンツ情報抽出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2010−250911(P2010−250911A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−101115(P2009−101115)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】