説明

写真印刷装置、プログラム、情報記憶媒体、写真印刷方法、及び印刷物

【課題】 印刷媒体を切り分ける作業をユーザに行わせることなく、ユーザが印刷媒体を分け合うことが可能な写真印刷装置、プログラム及び情報記憶媒体を提供すること。
【解決手段】 印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成部と、印刷部に、前記印刷データを印刷媒体SPに印刷させる制御を行う印刷制御部と、前記第1の配置領域に対応して印刷された印刷媒体SP上の第1の印刷領域PA1と、前記第2の配置領域に対応して印刷された印刷媒体SP上の第2の印刷領域PA2とが分離するように、切断部に印刷媒体SPを切断させる制御を行う切断制御部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真印刷装置、プログラム、情報記憶媒体、写真印刷方法、及び印刷物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、CCDカメラ等の撮影部で撮影されたユーザ被写体の画像を編集してプリントする写真印刷装置(例えば写真シール製造機)が知られている。この種の写真印刷装置では、写真シール(印刷媒体の一例)を分割し得る領域を設定して各領域に配置された画像を印刷することにより、写真シールを切り分け易くするものがある。このような写真印刷装置として、特許文献1に記載されたものがある。
【特許文献1】特開2003−61015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の写真印刷装置では、1枚の写真シールを複数のユーザで分け合う際にユーザ自身がハサミ等で切り分ける作業を行わなければならず、ユーザの利便性が悪いといった問題点があった。
【0004】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
印刷媒体を切り分ける作業をユーザに行わせることなく、ユーザが印刷媒体を分け合うことが可能な写真印刷装置、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明は、撮像部によって撮影された被写体の画像を取り込み、取り込んだ画像に基づき印刷対象画像を生成して、生成した印刷対象画像を印刷媒体に印刷する写真印刷装置であって、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成部と、
印刷部に、前記印刷データを前記印刷媒体に印刷させる制御を行う印刷制御部と、
前記第1の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第1の印刷領域と、前記第2の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行う切断制御部とを含むことを特徴とする。
【0006】
また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラムに関係する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶した情報記憶媒体に関係する。また本発明は、上記各部を実行するステップを含む写真印刷方法に関係する。また本発明は、上記各部を実行するステップを含む写真印刷方法に従って印刷された印刷物に関係する。
【0007】
本発明において、取り込んだ画像に基づき印刷対象画像を生成するとは、取り込んだ被写体の画像をそのまま印刷対象画像とする場合と、取り込んだ被写体の画像に対して編集処理を行って、当該編集処理の結果に基づき印刷対象画像を生成する場合とを含む。
【0008】
また本発明において、印刷対象画像を配置させない未配置領域は、画像を一切配置しない領域(例えば余白領域)でもよいし、印刷対象画像以外の画像(例えば所定の色、模様、文字等を表す画像)を配置する領域でもよい。
【0009】
本発明によれば、印刷対象画像がそれぞれ印刷された第1の印刷領域と第2の印刷領域が切り離された状態で印刷媒体をユーザに提供することができる。すなわち本発明によれば、ユーザが印刷媒体を切り分ける作業負担を負うことなく印刷媒体を分け合うことができる。
【0010】
また本発明によれば、印刷レイアウトにおいて、印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定されることで、印刷対象画像が印刷される印刷媒体上の第1の印刷領域と、前記第2の印刷領域との間に、未配置領域に対応する印刷媒体上の領域(印刷対象画像が印刷されない領域)を設けることができる。すなわち本発明によれば、第1の印刷領域と第2の印刷領域とが分離するように印刷媒体を切断させる際に、未配置領域に対応する領域において印刷媒体を切断させることができ、第1、第2の印刷領域の一部が切断されてしまうことを防止することができる。
【0011】
(2)また本発明の写真印刷装置は、
前記印刷レイアウトは、
前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域とが所定の方向に沿って位置するように設定され、前記未配置領域の長手方向が前記所定の方向と直交するように設定されることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域とが所定の方向に沿って位置し、未配置領域の長手方向が前記所定の方向と直交するように(未配置領域に対応する印刷媒体上の領域の長手方向が所定の方向と直交するように)設定された印刷レイアウトを用いることで、容易に第1の印刷領域と第2の印刷領域とが分離するように印刷媒体を切断することができる。
【0013】
(3)また本発明の写真印刷装置は、
前記所定の方向は、前記印刷媒体の送出方向であることを特徴とする。
【0014】
本発明において、印刷媒体の送出方向とは、印刷部が印刷時に印刷媒体を送出する方向をいう。
【0015】
通常、写真印刷装置では、ロール状に収納されたシール紙(印刷媒体)から所定の長さのシール紙を送出して印刷し、切断部が印刷されたシール紙を送出方向と直交する方向に切断して1枚の写真シールを作成する。
【0016】
従って本発明によれば、第1の印刷領域と第2の印刷領域とが印刷媒体の送出方向に沿って位置し、未配置領域の長手方向が印刷媒体の送出方向と直交するように(未配置領域に対応する印刷媒体上の領域の長手方向が印刷媒体の送出方向と直交するように)設定された印刷レイアウトを用いることで、写真印刷装置が通常備える切断部を用いて第1の印刷領域と第2の印刷領域とが分離するように印刷媒体を切断することができる。
【0017】
(4)また本発明の写真印刷装置は、
前記印刷データ作成部は、
外枠装飾画像を配置するための装飾領域が前記第1の配置領域と前記第2の配置領域のそれぞれに関連して設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像と前記外枠装飾画像とを配置して印刷データを作成することを特徴とする。
【0018】
本発明において、外枠装飾画像とは、印刷媒体上の印刷対象画像が印刷されない領域(余白部分)に印刷する製品名、製品ロゴ、撮影日時等の情報を表す画像をいう。
【0019】
本発明によれば、印刷レイアウトにおいて、第1の配置領域と第2の配置領域の各配置領域に関連して装飾領域を設定することで、分離される第1の印刷領域と第2の印刷領域それぞれに関連して外枠装飾画像を印刷することができ、切断された印刷媒体毎に製品ロゴ等の情報を印刷することができる。
【0020】
(5)また本発明の写真印刷装置は、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された第1の印刷レイアウトと、前記印刷対象画像を配置するための第3の配置領域が設定された第2の印刷レイアウトとを記憶する記憶部を更に含み、
印刷データ作成部は、
操作部からの操作データに基づき前記第1の印刷レイアウト及び前記第2の印刷レイアウトのいずれか一方を選択し、選択した印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成し、
前記切断制御部は、
前記第1の印刷レイアウトが選択された場合に、前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行うことを特徴とする。
【0021】
本発明において、第2の印刷レイアウトとは、未配置領域が設定されていない印刷レイアウトをいい、第3の配置領域のみが設定された印刷レイアウトでもよいし、第3の配置領域と装飾領域とが設定された印刷レイアウトでもよい。
【0022】
本発明によれば、ユーザの選択により、第1の印刷領域と第2の印刷領域が分離するように切断された状態の印刷媒体か、切断されない印刷媒体のいずれかをユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0024】
1.写真シール自動販売装置の構成
図1は、本実施形態の写真シール自動販売装置PM(写真印刷装置の一例)の外観の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の写真シール自動販売装置PMは、代価受付部RMと、撮像部CMと、編集操作受付部EMと、写真シール提供部PBとを有する。
【0025】
図1に示す代価受付部RMは、ユーザが本実施形態の写真シール自動販売装置PMを利用する際に最初に接するものであり、写真シール自動販売装置PMを利用するための代価を投入するためのものである。本実施形態では、代価受付部RMの前面中部にスピーカSPが設けられており、代価受付部RMの前側の領域である受付領域RAに位置するユーザに対して代価を投入するように案内する音声が出力される。またスピーカSPの上方には受付用モニタRMNが設けられており、受付領域RAに位置するユーザに対して、撮像部CMが先のユーザによって使用されているか否かを報知する画像が表示される。そして代価受付部RMの前面下部には、コイン投入口CIが設けられており、受付領域RAに位置するユーザから代価の投入を受け付けるようになっている。
【0026】
また代価受付部RMの前面上部および前面中部には、受付領域RAに位置するユーザを照明する受付用照明部RLが設けられている。この受付用照明部RLは、ユーザがコイン投入口CIに代価の全部または一部を投入した場合に点灯するように制御される。
【0027】
また上部の受付用照明部RLと中部の受付用照明部RLとの間には、受付用照明部RLに照明されたユーザの姿を映す鏡MRが設けられている。すなわち鏡MRは、受付領域RAに位置するユーザの姿を映すことができるように設けられている
このように本実施形態では、ユーザが受付領域RAに位置してコイン投入口CIに代価を投入すると、受付用照明部RLが、受付領域RAに位置するユーザを照明する。従ってユーザは、受付領域RAにおいて照明された状態で鏡MRに映った自らの姿を見ることにより、撮像部CMにおいて画像を撮像する前に頭髪や衣服の状態の確認を行うことができる。
【0028】
そして、受付用照明部RLが点灯されてから所定時間が経過するか、代価受付部RMの前面中部に設けられた撮影移行ボタンBTがユーザにより押下されると、受付用照明部RLは消灯制御される。すると、受付領域RAに位置するユーザに対して、撮像部CMの前側の領域である撮像領域CAに移動するように案内する音声がスピーカSPから出力される。
【0029】
図1に示す撮像部CMは、上述した代価受付部RMに対して代価の投入を行ったユーザの画像を撮像するためのものであり、上述した代価受付部RMとは異なる位置に設けられている。本実施形態では撮像部CMは、画像の背景に周囲の景色が写りこまないように、また、撮像されているユーザが周囲から見えないように、シートSTで周囲が覆われている。図2は、本実施形態の写真シール自動販売装置PMのシートSTを取り除いた状態の外観を、撮像部CMの前面が右正面となるように示した斜視図である。
【0030】
図2に示すように撮像部CMの前面上部には、撮像領域CAに位置するユーザの画像を撮像するカメラCRが設けられている。このカメラCRは、次のユーザが代価受付部RMのコイン投入口CIに代価の全部を投入したことと、先のユーザの画像の撮像が終了していることを条件に、次のユーザの操作入力や所定時間の経過に基づいて画像の撮像を開始するように制御される。
【0031】
また撮像部CMの前面上部から中部には、撮像領域CAに位置するユーザを照明する撮像用照明部CLが設けられている。この撮像用照明部CLは、カメラCRがユーザの画像の撮像を開始した場合に点灯するように制御される。そして、カメラCRがユーザの画像を撮像している間、ユーザを照明し続けるように制御される。
【0032】
また撮像部CMの前面中部には、撮像領域CAに位置するユーザに対して、カメラCRが撮像している画像を表示する撮像用モニタCMNが設けられている。本実施形態ではカメラCRが画像の撮像を開始すると、撮像用モニタCMNは、撮像領域CAに位置するユーザの画像をリアルタイムの動画として表示する。これによりユーザは、カメラCRが撮像しているユーザの画像を撮像用モニタCMNにより確認することができる。
【0033】
また撮像用モニタCMNは、接触位置を検出できるタッチセンサパネルが積層されたタッチパネル式モニタにより構成されており、ユーザが撮像用モニタCMNを触ることにより操作入力を行うことができる。
【0034】
そして、ユーザの画像の撮像が開始されてから所定時間が経過するとユーザの画像の撮像を終了する。そして、撮像領域CAに位置するユーザに対して、編集操作受付部EMの前側の領域である編集領域EAに移動するように案内する画像を撮像用モニタCMNに表示させる。
【0035】
図1に示す編集操作受付部EMは、上述した撮像部CMにおいて画像を撮像したユーザが、撮像した画像を編集するための操作を行うためのものであり、上述した撮像部CMとは異なる位置に設けられている。本実施形態では編集操作受付部EMは、編集操作を行っているユーザが周囲から見えないように、シートSTで周囲が覆われている。特に本実施形態では編集操作受付部EMとして、第1の編集操作受付部EM1と第2の編集操作受付部EM2とが設けられている。図3は、本実施形態の写真シール自動販売装置PMのシートSTを取り除いた状態の外観を、第1の編集操作受付部EM1の前面が右正面となるように示した斜視図である。
【0036】
図3に示すように第1の編集操作受付部EM1の前面中央部には、第1の編集操作受付部EM1の前側の領域である編集領域EA1に位置するユーザに対して、シールに印刷する静止画として決定した画像を表示しつつ、表示した画像を編集するための操作を受け付けるタッチパネル式の編集用モニタEMNが設けられている。
【0037】
本実施形態では、編集用モニタEMNの左右側にそれぞれタッチペンTPが用意されており、ユーザはタッチペンTPの先端を編集用モニタEMNの任意の位置に接触させることにより、決定した画像に合成する線図を描いたり、模様や図柄のテンプレート(スタンプ画像)を選択してこれを画像に配置して、シールに印刷する静止画を編集する。
【0038】
なお本実施形態では、図3に示す第1の編集操作受付部EM1の背面側に、第1の編集操作受付部EM1と同様の構成を有する第2の編集操作受付部EM2が設けられ、第2の編集操作受付部EM2の前側の領域である編集領域EA2(第4の領域の一例)に位置するユーザに対して、シールに印刷する静止画として決定した画像を表示しつつ、表示した画像を編集するための操作を受け付ける。
【0039】
そして、画像の編集操作の受け付けが開始されてから所定時間が経過するか、ユーザの操作により編集操作の終了が選択されると、画像の編集操作の受け付けを終了する。そして、編集領域EA1または編集領域EA2に位置するユーザに対して、写真シール提供部PBの前側の領域である取出領域PAに移動するように案内する画像を、編集用モニタEMNに表示させる。
【0040】
そして図3に示すように、第1の編集操作受付部EM1の左側面には、編集された画像をシールに印刷した写真シール(印刷物の一例)をユーザに提供する写真シール提供部PBが設けられている。本実施形態では、取出領域PAに位置するユーザに対して写真シールを提供するように、写真シール提供部PBの前面に写真シール取出口POが設けられている。
【0041】
このように本実施形態の写真シール自動販売装置PMでは、代価受付部RMと、撮像部CMと、第1の編集操作受付部EM1と、第2の編集操作受付部EM2と、写真シール提供部PBとが、互いに異なる位置に設けられている。従って本実施形態では、受付領域RAに位置するユーザに代価の投入および頭髪や衣服の状態の確認を行わせ、撮像領域CAに位置するユーザに画像の撮像を行わせ、編集領域EA1、EA2に位置するユーザに画像の編集操作を行わせ、取出領域PAに位置するユーザに対して写真シールを提供するというように、5つの領域において最大5人(5組)のユーザに対して同時にサービスを提供することができる。こうして本実施形態の写真シール自動販売装置PMでは、複数のユーザに対して同時に各領域に応じたサービスを提供することにより、ユーザの順番待ちの時間を短縮するようにしている。
【0042】
2.機能ブロック
図4は、本実施形態の写真シール自動販売装置PMの機能ブロック図の一例である。なお、写真印刷装置は、図4の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0043】
撮影部198は、被写体を撮影するためのもので、例えば撮像部CMに設けられたカメラCRであり、CCDカメラ、C−MOSカメラ、又はビデオカメラなどにより実現できる。
【0044】
操作部160(タッチセンサ、ポインティングデバイス、レバー、ボタン等)は、ユーザが編集用コンテンツ選択メニューの選択操作や編集操作、印刷レイアウトの選択操作を行うためのものであり、例えば撮像部CMに設けられた撮像用モニタCMNのタッチセンサや編集操作受付部EMに設けられた編集用モニタEMNのタッチセンサ等である。
【0045】
記憶部170(RAM)は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるものである。
【0046】
特に本実施形態では、記憶部170(RAM)は、印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された第1の印刷レイアウトと、印刷対象画像を配置するための第3の配置領域が設定された第2の印刷レイアウトとを記憶する印刷レイアウト記憶部として機能する。
【0047】
また記憶部170(RAM)は、前記第1の配置領域と前記第2の配置領域とが所定の方向に沿って位置するように設定され、前記未配置領域の長手方向が前記所定の方向と直交するように設定された第1の印刷レイアウトとを記憶する印刷レイアウト記憶部として機能するようにしてもよい。
【0048】
また記憶部170(RAM)は、前記第1の配置領域と前記第2の配置領域とが印刷媒体の送出方向に沿って位置するように設定され、前記未配置領域の長手方向が前記印刷媒体の送出方向と直交するように設定された第1の印刷レイアウトとを記憶する印刷レイアウト記憶部として機能するようにしてもよい。
【0049】
情報記憶媒体180(CD、DVD、HDD、ROMなどのコンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものである。この情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0050】
ディスプレイ190は画像を表示するものであり、例えば撮像部CMに設けられた撮像用モニタCMNや編集操作受付部EMに設けられた編集用モニタEMNである。
【0051】
音出力部192は音声、BGMなどの音を出力するものである。
【0052】
携帯型情報記憶装置194は、ユーザの個人データや編集用のセーブデータなどが記憶されるものである。
【0053】
印刷部195は、撮影された画像を印刷媒体(シール紙、印画紙等)に画像を印刷する処理を行い、印刷したシール紙を写真シール提供部PBの写真シール取出口POに排出する。この場合の印刷方式としては昇華型、熱転写型、インクジェット方式、レーザプリント方式などの種々の方式がある。また印刷用のプリンタとしては、インクジェット式プリンタ、レーザープリンタ、昇華型プリンタ、熱転写型プリンタ、溶融型プリンタ、サーマルプリンタ、印画紙プリンタ、インスタントフィルムプリンタ等をもちいるようにしてもよい。
【0054】
特に本実施形態では、印刷データ作成部140によって作成された印刷データと印刷制御部142からの制御信号に基づき印刷媒体に印刷する処理を行う。
【0055】
印刷部195は、切断部197を含む。切断部197は、切断制御部130からの制御信号に基づき印刷媒体を切断する処理を行う。
【0056】
通信部196は、インターネットなどのネットワークを介して通信を行うための各種の制御を行うものである。この通信部196を用いることで、生成された画像データをネットワークを介して送信することができる。
【0057】
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作データやプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、或いは音生成処理などの各種の処理を行う。この場合、処理部100は、記憶部170内の主記憶部172をワーク領域として使用して、各種の処理を行う。この処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)又はASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0058】
処理部100は、編集処理部110、画像生成部120、音生成部130、印刷データ作成部140、印刷制御部142、切断制御部150を含む。
【0059】
編集処理部110は、操作部160からの編集用の入力情報等に基づき、取り込まれた画像に対して編集処理を行い、編集処理の結果に基づき印刷対象画像を生成する。また生成した印刷対象画像を記憶部170に記憶させる処理を行う。
【0060】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理(撮影や編集処理)の結果に基づいて描画処理を行い、これにより画像を生成し、ディスプレイ190に出力する。
【0061】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などを生成し、音出力部192に出力する。
【0062】
印刷データ作成部140は、編集処理部110によって生成された印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する処理を行う。また作成した印刷データを記憶部170に記憶させる処理を行う。
【0063】
また印刷データ作成部140は、記憶部170に記憶された外枠装飾画像を配置するための装飾領域が、前記第1の配置領域と前記第2の配置領域のそれぞれに関連して設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像と前記外枠装飾画像とを配置して印刷データを作成するようにしてもよい。
【0064】
また印刷データ作成部140は、操作部160からの操作データに基づいて、記憶部170に記憶された第1の印刷レイアウト及び第2の印刷レイアウトのいずれか一方を選択し、選択した印刷レイアウトに従って印刷対象画像を配置して印刷データを作成するようにしてもよい。
【0065】
印刷制御部142は、印刷部195に、印刷データ作成部140によって作成された印刷データを印刷媒体に印刷させる制御を行う。
【0066】
切断制御部150は、第1の配置領域に対応して印刷された印刷媒体上の第1の印刷領域と、第2の配置領域に対応して印刷された印刷媒体上の第2の印刷領域とが分離するように、切断部197に印刷媒体を切断させる制御を行う。
【0067】
また切断制御部150は、印刷データ作成部140によって第1の印刷レイアウトが選択された場合に、第1の印刷領域と第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行うようにしてもよい。
【0068】
通信部196は、インターネットなどのネットワークを介してデータを送信又は受信する処理を行う。より具体的には、通信部196は、カメラの撮影画像により生成されたデータ(取り込んだ画像や印刷対象画像)を、ネットワークを介して外部のサーバなどに送信する。このようにすればユーザ(被写体)は、自身が被写体となっている画像のデータを、自分の家のパーソナルコンピュータにサーバからダウンロードすることが可能になる。そしてダウンロードした画像データに基づいて、自分の家のプリンタを用いて、紙やシールに画像を印刷して出力することが可能になる。またユーザーが撮影した画像をサーバに保存しておき、写真印刷装置にダウンロードして印刷して出力することも可能である。またこの通信部196の機能は、例えば通信用のデバイス(IC)などのハードウェアや、通信用のプログラムなどにより実現できる。なお通信部196を設けない構成としてもよい。
【0069】
なお本実施形態の写真印刷装置は、被写体を全身撮影するものには限定されず、被写体の上半身だけを撮影するものであってもよい。また本実施形態の写真印刷装置で撮影される被写体は人間には限定されない。
【0070】
なお、本発明(本実施の形態)の手段を実行するためのプログラムあるいはデータは、ホストコンピュータ(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部を介して記憶部124に配信するようにしてもよい。このようなホストコンピュータ(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含まれる。
【0071】
3.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について図面を用いて説明する。
【0072】
図5は、本実施形態の第1の印刷レイアウトの一例について説明するための図である。図5に示す第1の印刷レイアウトL1では、1又は複数の印刷対象画像を配置するための第1の配置領域A1と、第2の配置領域A2とが、印刷対象画像を配置させない未配置領域NAを挟んで隣接した位置に設定されている。また第1の配置領域A1と第2の配置領域A2の内部には、それぞれ破線で示す配置パターンAPが設定されており、印刷対象画像はこの配置パターンに従って配置される。また第1の印刷領域A1と第2の配置領域A2の上辺に接する位置にはそれぞれ外枠装飾画像を配置するための装飾領域DAが設定されている。
【0073】
図6は、図5に示す第1の印刷レイアウトL1に印刷対象画像と外枠装飾画像を配置した一例について説明するための図である。図6に示す例では、複数の印刷対象画像PI1、PI2,PI3が、図1に示した配置パターンAPに従って第1の配置領域A1と第2の配置領域A2のそれぞれに隙間無く配置されている。また製品ロゴと撮影日の情報を表す外枠装飾画像DIが、2つの装飾領域DAのそれぞれに配置されている。図6に示す例では、第1の配置領域A1に配置される印刷対象画像のパターンと第2の配置領域A2に配置される印刷対象画像のパターンは同一であるが異なるパターンとなるようにしてもよい。
【0074】
図7は、本実施形態の第2の印刷レイアウトの一例について説明するための図である。
図7に示す第2の印刷レイアウトL2では、1又は複数の印刷対象画像を配置するための第3の配置領域A3が設定されており、第3の配置領域A3の内部には、破線で示す配置パターンAPが設定されている。第2の印刷レイアウトL2では、第1の印刷レイアウトL1と異なり未配置領域NAは設定されていない。また第3の配置領域A3の上辺に接する位置と右辺に接する位置にはそれぞれ外枠装飾画像を配置するための装飾領域DAが設定されている。
【0075】
図8は、図7に示す第2の印刷レイアウトL2に印刷対象画像と外枠装飾画像を配置した一例について説明するための図である。図3に示す例では、3つの印刷対象画像PI1、PI2,PI3が、図1に示した配置パターンAPに従って第3の配置領域A3に隙間無く配置されている。また製品ロゴを表す外枠装飾画像DI1と撮影日の情報を表す外枠装飾画像DI2が、2つの装飾領域DAのそれぞれに配置されている。
【0076】
図9は、印刷レイアウトを選択する画面の一例について説明するための図である。本実施形態では、編集操作受付部EMにおいてユーザが編集操作を終えると、編集用モニタCMNにユーザが印刷レイアウトを選択するための印刷レイアウト選択画面LSが表示される。図9に示す印刷レイアウト選択画面LSには、二人用の印刷レイアウトを選択するためのボタンB1、B2と、三人用のレイアウトを選択するためのボタンB3、B4が表示されている。ここでボタンB1、B2は、共に未配置領域NAが設定された第1の印刷レイアウトL1を選択するためのボタンであるが、印刷対象画像の配置パターンAPが異なる別の印刷レイアウトを表している。またボタンB3、B4は、共に未配置領域NAが設定されていない第2の印刷レイアウトL2を選択するためのボタンであるが、印刷対象画像の配置パターンAPが異なる別の印刷レイアウトを示している。ユーザはボタンB1〜B4の中から希望する印刷レイアウトを表すボタンをタッチペンTPを使用して操作することで印刷レイアウトを選択し、決定ボタンDBを操作することで印刷レイアウトの選択を確定する。印刷データ作成部140は、レイアウト選択画面LSにおいてユーザによって選択された印刷レイアウトに従って図6や図8に示すように印刷対象画像を自動配置して印刷データを作成する。
【0077】
図10は、第1の印刷レイアウトL1に従って印刷対象画像と外枠装飾画像を配置して印刷した一例について説明するための図である。図10に示す第1の印刷領域PA1は、図6に示す第1の印刷レイアウトL1の第1の配置領域A1に対応して印刷されたシール紙SP上の領域であり、第2の印刷領域PA2は、図6に示す第1の印刷レイアウトL1の第2の配置領域A2に対応して印刷されたシール紙SP上の領域である。また第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2の各印刷領域の上部には、製品ロゴと撮影日を表す外枠装飾画像が印刷されている。
【0078】
本実施形態の印刷部195は、印刷制御部142からの制御信号と、印刷データ作成部140によって作成された印刷データ(第1の印刷レイアウトL1に従って印刷対象画像等を配置して作成された印刷データ)とに基づいて、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2に印刷し、印刷が完了したときにシール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出し(第1送出)、切断部197によるシール紙SPの第1回目の切断(第1切断)が完了したときに再度シール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出する(第2送出)。なお印刷部195は、第1送出、第2送出完了時に処理部(印刷制御部142、切断制御部150)に対して送出完了信号を送信するようにしてもよい。
【0079】
また本実施形態の切断部197は、切断制御部150からの制御信号に基づいて、印刷部195による第1送出が完了したときに切断線CL1においてシール紙SPを切断し(第1切断)、印刷部195による第2送出が完了したときに切断線CL2においてシール紙SPを切断する(第2切断)。なお切断部197は、第1切断、第2切断完了時に処理部(印刷制御部142、切断制御部150)に対して切断完了信号を送信するようにしてもよい。この結果、写真シール提供部PBの写真シール取出口POには、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2とが切り離された2枚の写真シールが排出される。
【0080】
このように本実施形態では、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2が分離するように切断線CL1においてシール紙SPを切断することで、ユーザは自らハサミ等で写真シールを切り分ける作業負担を負うことなく、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2とが切り離された2枚の写真シールを受け取ることができる。
【0081】
また本実施形態では、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2との間に余白領域(第1の印刷レイアウトL1に設定された未配置領域NAに対応する領域)を設けることで、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2が分離するようにシール紙SPを切断する際に、印刷部195がシート紙SPを正確に長さLだけ送出することができない場合(切断線CL1が送出方向SD又はその逆方向にずれてしまう場合)であっても、第1、第2の印刷領域の一部が切断されてしまうことを防止することができる。
【0082】
また本実施形態では、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2が送出方向SDに沿って位置し、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2の間の余白領域の長手方向が送出方向SDと直交するように第1の印刷レイアウトL1を設定することで、シール紙SPを送出方向SDと直交する方向に切断する切断部197を用いて、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2とが分離するようにシール紙SPを切断することができる。
【0083】
図11は、第2の印刷レイアウトL2に従って印刷対象画像と外枠装飾画像を配置して印刷した一例について説明するための図である。図11に示す第1の印刷領域PA3は、図8に示す第2の印刷レイアウトL2の第3の配置領域A3に対応して印刷されたシール紙SP上の領域である。
【0084】
本実施形態の印刷部195は、印刷制御部142からの制御信号と、印刷データ作成部140によって作成された印刷データ(第2の印刷レイアウトL2に従って印刷対象画像等を配置して作成された印刷データ)とに基づいて、第3の印刷領域PA3に印刷し、印刷が完了したときにシール紙SPを送出方向SDに長さ2L分だけ送出する。また本実施形態の切断部197は、切断制御部150からの制御信号に基づいて、印刷部195による送出が完了したときに切断線CL2においてシール紙SPを切断する。この結果、写真シール提供部PBの写真シール取出口POには、第3の印刷領域PA3に画像が印刷された1枚の写真シールが排出される。
【0085】
本実施形態では、印刷レイアウト選択画面LSにおいて、ユーザに第1の印刷レイアウトL1と第2の印刷レイアウトL2のいずれかを選択させることにより、予め切断された2枚の写真シールを希望するユーザに対しては第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2が分離した通常の半分の大きさの2枚の写真シールを提供し、自身で写真シールの切り分け作業を行うことを希望するユーザに対しては通常の大きさの1枚の写真シールを提供することができる。
【0086】
4.本実施形態の処理
次に、本実施形態の処理の一例について図12のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
まず、印刷データ作成部140は、操作部160からの操作データに基づきユーザが選択した印刷レイアウトが第1の印刷レイアウトL1であるか否かを判断する(ステップS10)。
【0088】
ステップS10において、第1の印刷レイアウトL1が選択されたと判断した場合には、印刷データ作成部140は、記憶部170に記憶された第1の印刷レイアウトに従って編集処理部110によって生成された1又は複数の印刷対象画像を配置して印刷データを作成する(ステップS12)。また作成した印刷データを記憶部170に記憶させる。
【0089】
次に、印刷制御部142は、第1の印刷レイアウトL1が選択された場合の印刷制御信号と、記憶部170に記憶された印刷データを印刷部195に対して出力する(ステップS14)。具体的には、シール紙SPの送出量を長さLとし、シール紙SPの送出回数を2回とする印刷制御信号を生成して出力する。
【0090】
次に、切断制御部150は、第1の印刷レイアウトL1が選択された場合の切断制御信号を生成して切断部197に対して出力する(ステップS16)。具体的にはシール紙SPの切断回数を2回とする切断制御信号を生成して出力する。ステップS14とステップS16における処理により、印刷部195は、印刷制御信号と印刷データとに基づき、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域PA2に印刷し、印刷が完了したときにロール上に収納されたシール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出し(第1送出)、切断部197によるシール紙SPの第1回目の切断(第1切断)が完了したときに再度シール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出する(第2送出)。また切断部197は、切断制御信号に基づいて、印刷部195による第1送出が完了したときにシール紙SPを切断し(第1切断)、印刷部195による第2送出が完了したときにシール紙SPを切断する(第2切断)
ステップS10において、第2の印刷レイアウトL2が選択されたと判断した場合には、印刷データ作成部140は、記憶部170に記憶された第2の印刷レイアウトに従って編集処理部110によって生成された1又は複数の印刷対象画像を配置して印刷データを作成する(ステップS18)。また作成した印刷データを記憶部170に記憶させる。
【0091】
次に、印刷制御部142は、第2の印刷レイアウトL2が選択された場合の印刷制御信号と、記憶部170に記憶された印刷データを印刷部195に対して出力する(ステップS20)。具体的には、シール紙SPの送出量を長さ2Lとし、シール紙SPの送出回数を1回とする印刷制御信号を生成して出力する。
【0092】
次に、切断制御部150は、第2の印刷レイアウトL2が選択された場合の切断制御信号を生成して切断部197に対して出力する(ステップS22)。具体的にはシール紙SPの切断回数を1回とする切断制御信号を生成して出力する。ステップS20とステップS22における処理により、印刷部195は、印刷制御信号と印刷データとに基づき、第3の印刷領域PA3に印刷し、印刷が完了したときにロール上に収納されたシール紙SPを送出方向SDに長さ2L分だけ送出する。また切断部197は、切断制御信号に基づいて、印刷部195による送出が完了したときにシール紙SPを切断する。
5.変形例
上記実施形態で説明した手法は、一例を示したに過ぎず、上記実施形態の手法と同様の効果を奏する均等な手法を採用した場合においても本発明の範囲に含めることができる。また本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。そして上記実施形態で説明した各種の手法や、変形例として後述する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0093】
例えば上記実施形態では、第1の印刷領域PA1と第2の印刷領域の印刷完了後にシール紙SPを送出方向SDに送出して切断する場合について説明したが、印刷部195は、印刷制御部142からの制御信号と、印刷データ作成部140によって作成された印刷データ(第1の印刷レイアウトL1に従って印刷対象画像等を配置して作成された印刷データ)とに基づいて、ロール上に収納されたシール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出しながら第1の印刷領域PA1に印刷し、切断部197によるシール紙SPの第1回目の切断(第1切断)が完了したときに再度シール紙SPを送出方向SDに長さL分だけ送出しながら第2の印刷領域PA2に印刷するようにしてもよい。また切断部197は、切断制御部150からの制御信号に基づいて、印刷部195による第1の印刷領域PA1の印刷が完了したときに切断線CL1においてシール紙SPを切断し(第1切断)、印刷部195による第2の印刷領域PA2の印刷が完了したときに切断線CL2においてシール紙SPを切断する(第2切断)ようにしてもよい。
【0094】
また上記実施形態では、第1の配置領域A1と第2の配置領域A2が設定された第1の印刷レイアウトL1を用いる場合について説明したが、第1の印刷レイアウトL1には2以上の配置領域が設定されるようにしてもよい。
【0095】
すなわち写真シール自動販売装置PM(写真印刷装置の一例)が、印刷対象画像を配置するための第1〜第N(Nは2以上の整数)の配置領域が、印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成部と、印刷部に、前記印刷データを前記印刷媒体に印刷させる制御を行う印刷制御部と、前記第K−1(2≦K≦N)の配置領域に対応して印刷された印刷媒体上の第K−1の印刷領域と、前記第Kの配置領域に対応して印刷された印刷媒体上の第Kの印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行う切断制御部とを含むようにしてもよい。また前記印刷レイアウトは、第1〜第Nの印刷領域に対応して印刷された第1〜第Nの印刷領域とが印刷媒体の送出方向(所定の方向の一例)に沿って位置するように設定され、前記未配置領域の長手方向が前記印刷媒体の送出方向と直交するように設定されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本実施形態の写真シール自動販売装置の外観の一例を示す斜視図。
【図2】本実施形態の写真シール自動販売装置の外観の一例を示す斜視図。
【図3】本実施形態の写真シール自動販売装置の外観の一例を示す斜視図。
【図4】本実施形態の写真シール自動販売装置の機能ブロック図。
【図5】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図6】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図7】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図8】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図9】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図10】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図11】本実施形態の写真シール自動販売装置の手法の説明図。
【図12】本実施形態の写真シール自動販売装置の処理例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0097】
100 処理部
110 編集処理部
120 画像生成部
130 音生成部
140 印刷データ作成部
142 印刷制御部
150 切断制御部
160 操作部
170 記憶部
180 情報記憶媒体
190 ディスプレイ
192 音出力部
194 携帯型情報記憶装置
195 印刷部
196 通信部
197 切断部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部によって撮影された被写体の画像を取り込み、取り込んだ画像に基づき印刷対象画像を生成して、生成した印刷対象画像を印刷媒体に印刷する写真印刷装置であって、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成部と、
印刷部に、前記印刷データを前記印刷媒体に印刷させる制御を行う印刷制御部と、
前記第1の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第1の印刷領域と、前記第2の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行う切断制御部とを含むことを特徴とする写真印刷装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記印刷レイアウトは、
前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域とが所定の方向に沿って位置するように設定され、前記未配置領域の長手方向が前記所定の方向と直交するように設定されることを特徴とする写真印刷装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記所定の方向は、前記印刷媒体の送出方向であることを特徴とする写真印刷装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記印刷データ作成部は、
外枠装飾画像を配置するための装飾領域が前記第1の配置領域と前記第2の配置領域のそれぞれに関連して設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像と前記外枠装飾画像とを配置して印刷データを作成することを特徴とする写真印刷装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された第1の印刷レイアウトと、前記印刷対象画像を配置するための第3の配置領域が設定された第2の印刷レイアウトとを記憶する記憶部を更に含み、
印刷データ作成部は、
操作部からの操作データに基づき前記第1の印刷レイアウト及び前記第2の印刷レイアウトのいずれか一方を選択し、選択した印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成し、
前記切断制御部は、
前記第1の印刷レイアウトが選択された場合に、前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行うことを特徴とする写真印刷装置。
【請求項6】
撮像部によって撮影された被写体の画像を取り込み、取り込んだ画像に基づき印刷対象画像を生成して、生成した印刷対象画像を印刷媒体に印刷する写真印刷装置を制御するためのプログラムであって、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成部と、
印刷部に、前記印刷データを前記印刷媒体に印刷させる制御を行う印刷制御部と、
前記第1の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第1の印刷領域と、前記第2の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行う切断制御部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項6のプログラムが記憶されていることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項8】
撮像部によって撮影された被写体の画像を取り込み、取り込んだ画像に基づき印刷対象画像を生成して、生成した印刷対象画像を印刷媒体に印刷する写真印刷装置の写真印刷方法であって、
前記印刷対象画像を配置するための第1の配置領域と第2の配置領域とが、前記印刷対象画像を配置させない未配置領域を挟んで隣接した位置に設定された印刷レイアウトに従って前記印刷対象画像を配置して印刷データを作成する印刷データ作成ステップと、
印刷部に、前記印刷データを前記印刷媒体に印刷させる制御を行う印刷制御ステップと、
前記第1の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第1の印刷領域と、前記第2の配置領域に対応して印刷された前記印刷媒体上の第2の印刷領域とが分離するように、切断部に前記印刷媒体を切断させる制御を行う切断制御ステップとを含むことを特徴とする写真印刷装置の写真印刷方法。
【請求項9】
請求項8記載の写真印刷方法に従って印刷された印刷物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−71545(P2009−71545A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−237225(P2007−237225)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】