説明

創傷治癒のための方法及び薬剤組成物

損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物は、有効成分である、治療有効量のインスリン及び前記インスリンと相乗的に作用する少なくとも1種のさらなる作用物質と、薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む。損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法は、損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進するために、損傷した皮膚又は皮膚創傷に、治療有効量のインスリン、及び前記インスリンと相乗的に作用する少なくとも1種のさらなる作用物質を投与するステップを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するために、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷に、治療有効量のインスリン、及び前記インスリンと相乗的に作用する少なくとも1種のさらなる作用物質を投与するステップを含む方法。
【請求項2】
前記投与ステップが、単回塗布によって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記治療有効量のインスリンの濃度が、0.1μM〜10μMである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1種のさらなる作用物質が、血小板由来増殖因子である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1種のさらなる作用物質が、PKC−α抑制物質である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記インスリンが組換え体である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記インスリンが天然の供給源に由来する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記インスリン及び少なくとも1種のさらなる作用物質が、局所塗布に適合された薬剤組成物中に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記薬剤組成物が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するために、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷に、治療有効量のインスリン分泌細胞を移植するステップを含む方法。
【請求項14】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記細胞を形質転換して、インスリンを産生し分泌する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記細胞を組換えPDX1遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記細胞の内因性インスリン遺伝子の上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記細胞を組換えインスリン遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が組換えインスリンを産生し分泌する、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記インスリン分泌細胞が分泌顆粒を形成することができる、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記インスリン分泌細胞が内分泌細胞である、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記インスリン分泌細胞がヒト供給源に由来する、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記インスリン分泌細胞が組織適合性をヒト化した動物供給源に由来する、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記インスリン分泌細胞がヒトインスリンを分泌する、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
前記インスリン分泌細胞が自己の細胞である、請求項13に記載の方法。
【請求項26】
前記細胞が、線維芽細胞、上皮細胞及びケラチン生成細胞からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項27】
皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進するために、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の細胞を形質転換して、インスリンを産生し分泌するステップを含む方法。
【請求項28】
前記創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞を組換えPDX1遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記細胞の内因性インスリン遺伝子の上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞を組換えインスリン遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が組換えインスリンを産生し分泌する、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するために、前記皮膚創傷の細胞を形質転換して、タンパク質キナーゼCを産生するステップを含む方法。
【請求項34】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記細胞を形質転換して、タンパク質キナーゼC転写活性化物質を産生し、それによって前記細胞が天然のタンパク質キナーゼCを産生する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記細胞の内因性タンパク質キナーゼCの上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のタンパク質キナーゼCを産生する、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
組換えタンパク質キナーゼC遺伝子で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が組換えタンパク質キナーゼCを産生する、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記タンパク質キナーゼCが、PKC−β1、PKC−β2、PKC−γ、PKC−θ、PKC−λ、及びPKC−ιからなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記タンパク質キナーゼCが、PKC−α、PKC−δ、PKC−ε、PKC−η、及びPKC−ζからなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である治療有効量のインスリン及び前記インスリンと相乗的に作用する少なくとも1種のさらなる作用物質と、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項42】
前記少なくとも1種のさらなる作用物質が増殖因子である、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項43】
前記増殖因子が血小板由来増殖因子である、請求項42に記載の薬剤組成物。
【請求項44】
前記少なくとも1種のさらなる作用物質が、PKC−α抑制物質である、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項45】
前記インスリンが組換え体である、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項46】
前記インスリンが天然の供給源に由来する、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項47】
前記創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項48】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記インスリン及び少なくとも1種のさらなる作用物質が、局所塗布に適合された製剤中に含まれる、請求項41に記載の薬剤組成物。
【請求項50】
前記製剤が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項49に記載の薬剤組成物。
【請求項51】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項50に記載の薬剤組成物。
【請求項52】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分であるインスリン分泌細胞と、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項53】
前記創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項54】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記細胞を形質転換して、インスリンを産生し分泌する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項56】
前記細胞を組換えPDX1遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項57】
前記細胞の内因性インスリン遺伝子の上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項58】
前記細胞を組換えインスリン遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が組換えインスリンを産生し分泌する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項59】
前記インスリン分泌細胞が分泌顆粒を形成することができる、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項60】
前記インスリン分泌細胞が内分泌細胞である、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項61】
前記インスリン分泌細胞がヒト供給源に由来する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項62】
前記インスリン分泌細胞が組織適合性をヒト化した動物供給源に由来する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項63】
前記インスリン分泌細胞がヒトインスリンを分泌する、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項64】
前記インスリン分泌細胞が自己の細胞である、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項65】
前記細胞が、線維芽細胞、上皮細胞及びケラチン生成細胞からなる群から選択される、請求項52に記載の薬剤組成物。
【請求項66】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、前記皮膚創傷の細胞を形質転換してインスリンを産生し分泌するように設計された核酸構築物と、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項67】
前記創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項66に記載の薬剤組成物。
【請求項68】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記細胞を組換えPDX1遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項66に記載の薬剤組成物。
【請求項70】
前記細胞の内因性インスリン遺伝子の上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のインスリンを産生し分泌する、請求項66に記載の薬剤組成物。
【請求項71】
前記細胞を組換えインスリン遺伝子で形質転換し、それによって前記細胞が組換えインスリンを産生し分泌する、請求項66に記載の薬剤組成物。
【請求項72】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、前記皮膚創傷の細胞を形質転換してタンパク質キナーゼCを産生するように設計された核酸構築物と、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項73】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項74】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記細胞を形質転換して、タンパク質キナーゼC転写活性化物質を産生し、それによって前記細胞が天然のタンパク質キナーゼCを産生する、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項76】
前記細胞の内因性タンパク質キナーゼCの上流に組み込むシス作用性エレメント配列で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が天然のタンパク質キナーゼCを産生する、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項77】
組換えタンパク質キナーゼC遺伝子で前記細胞を形質転換し、それによって前記細胞が組換えタンパク質キナーゼCを産生する、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項78】
前記タンパク質キナーゼCが、PKC−β1、PKC−β2、PKC−γ、PKC−θ、PKC−λ、及びPKC−ιからなる群から選択される、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項79】
前記タンパク質キナーゼCが、PKC−α、PKC−δ、PKC−ε、PKC−η、及びPKC−ζからなる群から選択される、請求項72に記載の薬剤組成物。
【請求項80】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記皮膚創傷に、PKCの発現又は活性化を調節する治療有効量の作用物質を投与するステップを含む方法。
【請求項81】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、PKCの発現又は活性化を調節する治療有効量の作用物質と、製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項82】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するために、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷に、治療有効量のPKC活性化物質を投与するステップを含む方法。
【請求項83】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するための治療有効量のPKC活性化物質と、製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項84】
皮膚細胞のex vivoでの増殖を誘導又は促進する方法であって、前記皮膚細胞を、PKCの産生を調節する有効量の作用物質にさらすステップを含む方法。
【請求項85】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷に、単回投与量の治療有効量のインスリンを投与し、それによって前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するステップを含む方法。
【請求項86】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記インスリンが組換え体である、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
前記インスリンが天然の供給源に由来する、請求項85に記載の方法。
【請求項90】
前記インスリンが、局所塗布に適合された薬剤組成物中に含まれる、請求項85に記載の方法。
【請求項91】
前記薬剤組成物が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
古い皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記古い皮膚創傷に、単回投与量の治療有効量のインスリンを投与し、それによって前記古い皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するステップを含む方法。
【請求項94】
前記古い皮膚創傷が、少なくとも2日前のものである、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記古い皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記インスリンが組換え体である、請求項93に記載の方法。
【請求項98】
前記インスリンが天然の供給源に由来する、請求項93に記載の方法。
【請求項99】
前記インスリンが、局所塗布に適合された薬剤組成物中に含まれる、請求項93に記載の方法。
【請求項100】
前記薬剤組成物が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進することができるように選択された単回投与単位のインスリンと、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項103】
前記インスリンの単回投与単位が、前記薬剤組成物0.01〜0.2ml中に0.001〜5nMである、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項104】
前記インスリンの単回投与量が、前記薬剤組成物0.01〜0.2ml中に0.01〜0.5nMである、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項105】
前記インスリンが組換え体である、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項106】
前記インスリンが天然の供給源に由来する、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項107】
前記損傷した皮膚又は皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項108】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記インスリンが、局所塗布に適合された製剤中に含まれる、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項110】
前記製剤が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項109に記載の薬剤組成物。
【請求項111】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項102に記載の薬剤組成物。
【請求項112】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記皮膚創傷に、治療有効量のコポリマー1を投与するステップを含む方法。
【請求項113】
前記投与ステップが、単回塗布によって実施される、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記治療有効量のコポリマー1の濃度が、1〜500μg/mlである、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項111に記載の方法。
【請求項116】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記塩基性タンパク質アナログが、局所塗布に適合された薬剤組成物中に含まれる、請求項111に記載の方法。
【請求項118】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である治療有効量のコポリマー1と、前記薬剤組成物の局所塗布用に設計された製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項119】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項118に記載の薬剤組成物。
【請求項120】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記コポリマー1が、局所塗布に適合された製剤中に含まれる、請求項111に記載の薬剤組成物。
【請求項122】
前記製剤が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項121に記載の薬剤組成物。
【請求項123】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項111に記載の薬剤組成物。
【請求項124】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する方法であって、前記皮膚創傷に定着している皮膚細胞において少なくとも1種のPKCアイソフォームの発現及び/又は活性を調節するステップと、前記PKCアイソフォームの発現及び/又は活性を調節する前記ステップを行いながら、ホルモン、増殖因子、アディポカイン、PKCδRACK、及びGW9662からなる群から選択される治療有効量の少なくとも1種のさらなる作用物質を前記皮膚細胞に投与して、それによって、前記損傷した皮膚又は皮膚創傷の前記治癒プロセスを誘導又は促進するステップとを含む方法。
【請求項125】
前記皮膚細胞が、線維芽細胞又はケラチン生成細胞である、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記PKCアイソフォームが、PKC−α、PKC−β、PKC−δ、及びPKC−ζからなる群から選択される、請求項124に記載の方法。
【請求項127】
前記ホルモンがインスリンである、請求項124に記載の方法。
【請求項128】
前記増殖因子が、IL−6、KFG及びTNFαからなる群から選択される、請求項124に記載の方法。
【請求項129】
前記アディポカインが、アディプシン又はアディポネクチンである、請求項124に記載の方法。
【請求項130】
損傷した皮膚又は皮膚創傷の治癒プロセスを誘導又は促進する薬剤組成物であって、有効成分である、少なくとも1種のPKCアイソフォームの発現又は活性化を調節する治療有効量の物質、及びホルモン、増殖因子、アディポカイン、PKCδRACK、及びGW9662からなる群から選択される少なくとも1種のさらなる作用物質と、製剤上許容される担体とを含む薬剤組成物。
【請求項131】
前記ホルモンがインスリンである、請求項130に記載の薬剤組成物。
【請求項132】
前記増殖因子が、IL−6、KFG及びTNFαからなる群から選択される、請求項130に記載の薬剤組成物。
【請求項133】
前記アディポカインが、アディプシン又はアディポネクチンである、請求項130に記載の薬剤組成物。
【請求項134】
前記皮膚創傷が、潰瘍、糖尿病関連の創傷、熱傷、日焼け、加齢による皮膚創傷、角膜潰瘍化による創傷、炎症性消化管疾患による創傷、腸炎症性疾患による創傷、クローン病による創傷、潰瘍性大腸炎、痔核、表皮水疱症による創傷、皮膚水疱形成性創傷、乾癬による創傷、動物の皮膚の創傷、動物の糖尿病による創傷、網膜症による創傷、口腔の創傷(粘膜炎)、膣粘膜炎による創傷、歯周病による創傷、裂傷、外科的切除による創傷、及び外科的接着後の創傷からなる群から選択される、請求項130に記載の薬剤組成物。
【請求項135】
前記潰瘍が、糖尿病性潰瘍、褥瘡性潰瘍、静脈性潰瘍、胃潰瘍、及びHIV関連潰瘍からなる群から選択される、請求項134に記載の薬剤組成物。
【請求項136】
局所塗布に適合された製剤中に含まれる、請求項130に記載の薬剤組成物。
【請求項137】
前記製剤が、水溶液剤、ゲル剤、クリーム剤、ペースト剤、ローション剤、噴霧剤、懸濁液剤、粉末剤、分散液剤、膏薬及び軟膏剤からなる群から選択される、請求項136に記載の薬剤組成物。
【請求項138】
前記薬剤組成物が固体支持体を含む、請求項130に記載の薬剤組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17a】
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【図17b】
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【図18a】
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【図18b】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22a】
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【図22b】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図29c−d】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41a】
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【図41b】
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【図41c】
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【図41d】
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【図42a】
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【図42b】
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【図42c】
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【図42d】
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【図42e】
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【図42f】
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【図42g】
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【図42h】
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【図43】
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【公表番号】特表2007−530426(P2007−530426A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520104(P2006−520104)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【国際出願番号】PCT/IL2004/000640
【国際公開番号】WO2005/007072
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(506268821)ヒーロー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】