説明

加温効果および鎮痛効果のある二元的組成物

本発明は、水を含む含水部分と、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む無水部分と、を含む二元的加温・鎮痛組成物を企図するものである。無水部分および含水部分は、外部から水を添加することなく加温効果および鎮痛効果をもたらすように使用する際に結合される。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、有益な加熱および鎮痛作用の双方を提供する組成物であって、液体、クリーム、ローション、ゲル、またはペーストの形態であってよい、組成物に関する。特に、本発明は、無水加熱部分を含む組成物であって、無水加熱部分は含水鎮痛部分と接触すると熱を発するように構成されている、組成物に関する。
【0002】
〔背景〕
熱を発生する組成物は、非常に心地よい感覚を生じさせる。これらの調合物は、これら組成物の加温特性のため、皮膚に塗布される伝統的な冷たい製品より、良好な美しさ(better aesthetics)を有する。
【0003】
熱の発生に関連する組成物は、典型的には、シリカゲル、活性アルミナおよび、合成ゼオライトなどの、水と発熱反応する(exothermally reacting)ことができる、細かく分割された固体の吸着性材料を含む。これらの組成物は、典型的には、ナトリウムイオンまたはカリウムイオンと結合させられたゼオライトを有する。さらに、カオリン、フラー土、陶土およびベントナイトなどの、水と反応する他の発熱試薬を有する、他のタイプの加熱組成物がある。
【0004】
当技術分野における一般的な問題は、加温効果を発生させるために組成物の一部ではない水に加熱組成物が依存し、それら組成物の使用を、利用可能な水がある場所に制限することである。
【0005】
例えば、参照することにより全体として本明細書に組み込まれる、Verdrel-Lahaxeらの米国特許第6,752,998号は、加熱成分としてゼオライトを含む、化粧のクレンジングまたは除去のための発熱組成物を開示している。皮膚は、使用前に水で潤され、次に、皮膚から洗い落とされる。
【0006】
同様に、Hwangらの米国特許出願公開第2006/0067957号は、外部供給源からの水と接触すると自己加温する、ゼオライトを含有する皮膚洗浄組成物を開示している。組成物は、やはり洗浄後に洗い落とされる。
【0007】
最後に、Guptaの米国特許出願公開第2006/0110415号は、予め濡れている皮膚に塗布されると熱の放出をもたらす、2種類のゼオライト含有関節炎痛軽減クリームを開示しており、Koikeらの米国特許第7,067,140号は、予め濡れている皮膚に接触すると熱感(calefacient feeling)を与える、ゼオライトを含有するマッサージ補助組成物を開示している。
【0008】
認識されるように、これらの製品は、製品の使用前に顔または皮膚を濡らすことを必要としており、大部分は、洗い流し製品(wash-off products)として設計されている。
【0009】
したがって、外部供給源からの添加された水を使用せずに加温効果および鎮痛効果の双方を提供し、また、活性化されるまで安定している、改良された組成物を提供することが、望ましいであろう。
【0010】
したがって、本発明の目的は、二元的加温・鎮痛組成物(dual warming and analgesic composition)を提供することである。
【0011】
無水部分および含水部分から成る、前記のような二元的加温・鎮痛組成物を提供することが、本発明の別の目的である。
【0012】
二元的チャンバ容器(dual chambered container)の中に安定して保管される、前記のような二元的加温・鎮痛組成物を提供することが、本発明のさらに別の目的である。
【0013】
前記のような二元的チャンバ容器の中に保管される二元的加温・鎮痛組成物であって、無水部分および含水部分が同時に分配される、組成物を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0014】
無水部分がゼオライトおよびキャリアを含む、前記のような二元的加温・鎮痛組成物を提供することが、本発明のさらに別の目的である。
【0015】
前記のような二元的チャンバ容器の中に保管される二元的加温・鎮痛組成物であって、無水部分が、含水部分と混合されると心地よい加温効果をもたらすように十分なゼオライト濃度を含む、組成物を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0016】
前記のような二元的チャンバ容器の中に保管される二元的加温・鎮痛組成物であって、無水部分および含水部分が一定の割合で分配される、組成物を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0017】
無水部分および含水部分が実質的に同様の粘度を有する、前記のような二元的加温・鎮痛組成物を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0018】
二元的加温・鎮痛組成物を分配するための、二元的チャンバキット(dual chambered kit)を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0019】
本発明のこれらの目的および他の目的、ならびに、以下に続く説明から明らかになるであろう、鎮痛組成物に関連する既存の先行技術よりも優れた、その利点は、本明細書で以下に記載され主張される改良により達成される。
【0020】
〔発明の概要〕
本発明の様々な態様は、ヒトの皮膚に局所的に塗布するのに有用な、新規の加温組成物に向けられる。本発明の新規の組成物は、加熱効果を得るために組成物に水を加える必要なく、自己加熱特性および鎮痛特性を提供する点で、特に望ましい。特に、本発明の新規の組成物は、ヒトの皮膚への局所塗布に有用である。
【0021】
本発明の一態様は、含水部分および無水部分を含む、二元的加温・鎮痛組成物に関する。無水部分は、例えばゼオライトおよびキャリアを含む。含水部分は、水と、少なくとも10重量%の含水量を有する組成物を含む、選択された追加成分と、を含む。無水部分および含水部分は、これらの部分が皮膚への塗布の際に混ぜられるときに、単一の組成物において加温効果および鎮痛効果を提供するように結合される。
【0022】
本発明の別の態様は、説明した比率で、特にほぼ等しい量で、同時に無水部分および含水部分の双方を分配するための二元的チャンバ容器を含む製品に関する。二元的チャンバ容器は、無水部分を収容する第1のチャンバと、含水部分を収容する第2のチャンバと、を含む。
【0023】
本発明の好適な実施形態は、二元的加温・鎮痛組成物を提供し、この組成物は、少なくとも10重量%の含水量を有する鎮痛組成物を含む含水部分と、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む、無水部分と、を含み、(i)無水部分および含水部分は、使用するまでこれらの部分を別々に保つ単一の容器中に準備されており、(ii)無水部分中のゼオライトの濃度が、使用時に心地よい加温効果を与えるように含水部分の含水量に適合しており、(iii)無水部分および含水部分は、これらの部分が混ぜ合わせられるときに外部から水を添加することなく加温効果および鎮痛効果をもたらす。
【0024】
本発明の別の態様は、無水部分および含水部分の混合が、室温から5〜25℃だけ混合部分の温度を上昇させることによって、心地よい加温効果を与えると定めている。
【0025】
本発明の別の態様は、ゼオライトが自然発生の、および合成の結晶金属アルミノケイ酸塩(naturally occurring and synthetic crystalline metal aluminosilicates)から成る群から選択されると定めている。本発明のさらなる態様は、ゼオライトがアルミノケイ酸ナトリウム(sodium silicoaluminate)であると定めている。本発明のさらなる態様は、無水部分がゼオライトとして15〜55重量%のアルミノケイ酸ナトリウムを含むと定めている。
【0026】
本発明のさらに別の態様は、無水部分のキャリアが、グリコール、液体ポリエチレングリコール、エステル結合の両側の各部分にC‐C22を有する直鎖および分岐エステル、8〜22個の炭素を有する直鎖および分岐鎖エトキシレート、鉱油、水添ヒマシ油(hydrogenated castor oil)、およびPEG水添ヒマシ油、ならびに前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択された1つ以上のメンバーを含むと定めている。
【0027】
本発明の別の態様は、無水部分のキャリアが、ブチレングリコール、PEG−400 NF、グリセレス−26(Glycereth-26)、軽油、イソノナン酸オクチル(octyl isononanoate)、PEG−40水添ヒマシ油、およびベヘノイル乳酸ナトリウム(sodium behenoyl lactylate)、ならびに前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択された少なくとも1つのメンバーを含むと定めている。
【0028】
本発明のさらに別の態様は、無水部分のキャリアが、グリセロール、プロピレングリコール、メチルプロパンジオール(methylpropanediol)、ヘキシレングリコール、ココグリセリル、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド(capric/caprylic triglyceride)、ラノリン油、(C12−C20)イソパラフィン、(C12−C15)安息香酸アルキル、セバシン酸ジイソプロピル、オクタン酸オクチル(octyl octanoate)、ネオペンタン酸オクチルドデシル(octyldodecyl neopentanoate)、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、アジピン酸ジブチル、可溶性グリコール、および前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択された少なくとも1つのメンバーを含むと定めている。
【0029】
本発明の別の態様では、無水部分が、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、および両性の界面活性剤、ならびに前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択された分散剤をさらに含む。
【0030】
本発明のさらなる態様は、キャリアが、PEG−400 NF、ブチレングリコール、PEG−40水添ヒマシ油、ベヘノイル乳酸ナトリウム、およびヒドロキシプロピルセルロースを含むと定めている。
【0031】
本発明の別の態様は、キャリアが、5〜40重量%のPEG 400 NF;15〜50重量%のブチレングリコール;1〜5重量%のPEG−40水添ヒマシ油;0.1〜5重量%のベヘノイル乳酸ナトリウム;および0.1〜5重量%のヒドロキシプロピルセルロースを含むと定めている。
【0032】
本発明のさらに別の態様は、前記で説明したキャリアが、グリセレス‐26、鉱油、およびイソノナン酸オクチルから本質的に成る群から選択された、0.1〜25重量%の少なくとも1つのメンバーをさらに含むと定めている。別の態様では、キャリアが、0.1〜0.4重量%のメチルパラベン;および、0.1〜0.4重量%のプロピルパラベンをさらに含む。さらに別の態様では、キャリアが、1.0〜4.0重量%のパルミタミドトリモニウムクロリド(palmitamidotrimonium chloride)、またはC20‐C40パレス‐10(C20-C40 Pareth-10)をさらに含む。
【0033】
本発明の別の態様は、キャリアが、30〜50重量%のアルミノケイ酸ナトリウム;7〜14重量%のPEG−400 NF;20〜30重量%のブチレングリコール;2〜4重量%のPEG‐40水添ヒマシ油;0.5〜2重量%のベヘノイル乳酸ナトリウム;0.1〜5重量%のヒドロキシプロピルセルロース;1〜10重量%のグリセレス‐26;1〜10重量%の軽油;5〜15重量%のイソノナン酸オクチル;0.1〜0.3重量%のメチルパラベン;および0.5〜2重量%のプロピルパラベンを含むと定めている。本発明のさらなる態様は、このキャリアが、1.0〜4.0重量%のパルミタミドトリモニウムクロリド、またはC20‐C40パレス‐10をさらに含むと定めている。
【0034】
本発明の別の態様は、含水部分が、水と、増粘剤もしくは安定剤と、外用鎮痛剤と、モイスチャライザー;皮膚軟化剤;乳化剤;キャリア;防腐剤;pH調整剤;乳白剤;感触改良剤(feel improving agents);酸化防止剤および芳香剤の群から選択された1つ以上のメンバーと、を含むと定めている。
【0035】
本発明の好適な実施形態は、二元的加温・鎮痛組成物を提供し、この組成物は、少なくとも10重量%の含水量を有する外用鎮痛組成物を含む含水部分と、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む無水部分と、を含み、(i)無水部分および含水部分は、使用されるまでこれらの部分を別々に保つ単一の容器中に準備され、(ii)無水部分および含水部分はそれぞれ、1,000〜400,000センチポアズの範囲の粘度を有し、(iii)含水部分および無水部分それぞれの粘度は、互いの±15%までの範囲内で適合しており、(iv)無水部分および含水部分は、これらの部分が混ぜ合わせられるときに外部から水を加えずに、加温効果および鎮痛効果を提供する。
【0036】
本発明の別の態様は、無水部分および含水部分はそれぞれ、10,000〜200,000cps、詳細には20,000〜90,000cps、さらに詳細には40,000〜60,000cpsの範囲の粘度を有すると定めている。
【0037】
本発明のさらなる態様は、無水部分対含水部分は、約3:1〜約1:3の範囲、詳細には約2:1〜約1:2、さらに詳細には約1:1であると定めている。
【0038】
本発明のさらなる態様は、二元的チャンバ容器であるパッケージを含む、組成物を分配するための包装した製品を提供し、二元的チャンバ容器は、二元的チャンバの第1のチャンバ中の、鎮痛組成物を含む含水部分であって、含水部分は、少なくとも10重量%の含水量を有する、含水部分と、二元的チャンバの第2のチャンバ中の無水部分であって、無水部分は、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む、無水部分と、を含み、(i)無水部分および含水部分は、使用時までこれらの部分を別々に保つ単一の容器中に準備され、(ii)無水部分中のゼオライト濃度は、使用時に心地よい加温効果を与えるように含水部分の含水量に適合しており、(iii)無水部分および含水部分は、外部から水を加えずに加温効果および鎮痛効果を与えるように結合される。
【0039】
本発明の別の態様は、二元的チャンバ容器であるパッケージを含む、組成物を分配するための包装した製品を提供し、二元的チャンバ容器は、二元的チャンバの第1のチャンバ中の、鎮痛組成物を含む含水部分であって、含水部分は、少なくとも10重量%の含水量を有する、含水部分と、二元的チャンバの第2のチャンバ中の無水部分であって、無水部分は、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む、無水部分と、を含み、(i)無水部分および含水部分は、使用時までこれらの部分を別々に保つ単一の容器中に準備され、(ii)無水部分および含水部分はそれぞれ、1,000〜400,000cpsの範囲の粘度を有し、(iii)含水部分および無水部分それぞれの粘度は、互いの±15%までの範囲内で適合し、(iv)無水部分および含水部分は、外部から水を加えずに加温効果および鎮痛効果を与えるように結合される。
【0040】
本発明のさらなる態様は、二元的チャンバ容器が、内側プラスチックチューブ(1)と、外側積層チューブ(2)と、を含み、これらチューブは、互いから独立していて、上部開口ヘッド(3)および下部ヘッド(4)において連動しており、各容器が、製品を互いに分配するための連絡開口部(5)を含み、無水部分および含水部分が、ほぼ等量で、一定の割合で分配されると定めている。
【0041】
本発明のさらに別の態様は、二元的チャンバ容器が、第1の製品を受容するための第1の容器(6)と、第2の製品を受容するための第2の容器(7)と、を含み、第1および第2の容器は、上部ヘッド(8)および下部ヘッド(9)において連動しており、各容器は、製品を同時に分配するための二元的連絡開口部(10)を形成する連絡開口部、ならびに、この二元的連絡開口部(10)を通して第1および第2の製品を同時に分配するためのポンプ装置(11)を含むと定めている。
【0042】
本発明のさらなる態様は、前記に記載された組成物を皮膚に塗布することによって、加熱し鎮痛作用を与える方法を提供する。
【0043】
発明の詳細な説明は、添付図面と共に読めば、より十分に理解されるであろう。添付図面は、本発明を例示する目的のためであるにすぎない。本発明は示された厳密な構造および手段に限定されるものではない。
【0044】
〔図面の詳細な説明〕
本発明の二元的加温・鎮痛組成物を分配するための製品は、二元的チャンバ容器を含み、この容器は、2種類の異なる液体、ゲル、ペースト、またはクリームを分配することができる、当技術分野で既知の2つの容器を備えたあらゆるチャンバであってよい。
【0045】
図1は、二元的チャンバ容器が、内側プラスチックチューブ(1)と、外側積層チューブ(2)と、含んでおり、これらチューブが、互いから独立していて、上部開口ヘッド(3)および下部ヘッド(4)において連動しているところを示している。各二元的チャンバ容器は、無水部分および含水部分の双方を同時に分配するための連絡開口部(5)を含み、詳細には、無水部分および含水部分は、ほぼ等量で、また、特にほぼ等しい割合で、分配される。この例が、Dual-Tube(登録商標)製品(フランス・パリのCebal Tubes Europe)である。Dual-Tube(登録商標)製品は、「チューブの中のチューブ(tube in tube)」パッケージであり、外側積層チューブは、製品保護のための効率的な外部バリアとして役立つ。このDual-Tube(登録商標)製品は、およそ同等の50対50の比率で最終的な塗布を行うまで調合物が別々に保たれることを確実にするのを助ける。本発明の一実施形態では、Dual-Tube(登録商標)製品の無水部分および含水部分は、混合され、互いに反応させられて、これらの部分が分配されるときのみ、最終的に結合された混合物を提供する。これらの部分は双方、清潔に均等に分配され、それらが皮膚に塗布されるときに使用者はこれらの部分をこすって混ぜ合わせることができる。
【0046】
図4は、第1の製品を受容するための第1の容器(6)と、第2の製品を受容するための第2の容器(7)と、を含む、二元的チャンバ容器を示す。第1および第2の容器は、それぞれが、上部ヘッド(8)および下部ヘッド(9)において連動されている。各容器は、製品を同時に分配するための二元的連絡開口部(10)を形成する連絡開口部と、この二元的連絡開口部(10)を通して第1および第2の製品を同時に分配するためのポンプ装置(11)と、を含む。この二元的チャンバ容器の例は、WIKO(ペンシルベニア州エクストン)によって製造されたTwin Dual Dispenser(登録商標)製品である。
【0047】
本発明で使用されうる二元的容器の他の例は、米国特許第5,862,949号;同5,611,463号;同5,967,372号;同5,954,234;同6,286,520号;同6,116,466号;および同6,321,908号に開示されたものを含むがこれらに限定されず、これらの特許文献それぞれの内容は、このような容器に関するこれら特許文献の説明について、参照により本明細書に組み込まれる。
【0048】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の二元的加温・鎮痛組成物は、皮膚の患部に鎮痛作用を与えると同時に加温感覚を与え、また、含水部分および無水部分を含む、製品である。無水部分は、本明細書に記載されるゼオライトおよびキャリアを含む。含水部分は、水と、増粘剤または安定剤と、外用鎮痛剤と、モイスチャライザー;皮膚軟化剤;乳化剤;キャリア;防腐剤;pH調整剤;乳白剤;感触改良剤;酸化防止剤および芳香剤の群から選択された1つ以上のメンバーと、を含む。
【0049】
無水部分および含水部分は、水の外部供給源を必要とすることなく、加温効果および鎮痛効果を与えるように、皮膚に塗布するときに結合される。無水部分中のゼオライト濃度は、使用時に心地よい加温効果をもたらすように含水部分の含水量に適合されている。心地よい加温効果は、無水および含水の混合物を混合した際に混合物の温度が5〜25℃の間で上昇させられるときに見られる。いずれにしても、心地よい加温効果をもたらすために、これらの部分を混合する際に達成される最高温度は、50℃を超えるべきでない。無水部分中のゼオライト濃度を、含水部分の含水量に適合させることにより、一定の割合で双方の部分を分配することが可能になり、このことはまた、製品が異なる時間に使用される場合に同様の加熱経験を助長する。同時に異なる量で、しかし一定の割合で、2つの部分を分配する装置の例が、ニューヨーク州ニューヨークのVersadialから入手可能なVERSADIAL(登録商標)分配システムである。
【0050】
無水部分および含水部分は、水の外部供給源を必要とすることなく、加温効果および鎮痛効果を与えるように、皮膚に塗布するときに結合される。含水部分および無水部分はそれぞれ、1,000〜400,000センチポアズ(「cps」)の範囲、詳細には10,000〜200,000cpsの範囲、さらに詳細には20,000〜90,000cpsの範囲、より詳細には40,000cps〜約60,000cpsの範囲の粘度を有する。含水部分および無水部分それぞれの粘度は、互いの±15%までの範囲内、詳細には互いの±10%までの範囲内、さらに詳細には互いの±5%までの範囲内で、適合させられる。無水部分および含水部分の粘度を適合させることにより、一定の割合で、同様の量で双方の部分を同時に分配することが可能となり、このことはまた、製品が異なる時間に使用される場合に同様の加熱経験を助長する。
【0051】
特に記載していない限り、この事案全体にわたって、以下の用語は以下の意味を有すると理解されるものとする。
【0052】
「無水」という用語は、各部分について、約10重量%未満の水、より詳細には約3重量%未満の水、さらにいっそう詳細には約1重量%未満の水を意味する。
【0053】
「含水」という用語は、10〜95水重量%(10-95 water weight %)、詳細には40〜70水重量%の範囲の量の水を含むことを意味する。
【0054】
「組成物」という用語は、指定の量の指定の成分を含む製品、ならびに、指定の量の指定の成分の組み合わせ物から直接または間接的に生じるあらゆる製品を含むことが意図されている。
【0055】
「芳香剤」という用語は、共に望ましい香りを有する化学物質または化学物質の混合物を指すことが意図される。芳香剤は、典型的には、化学物質、芳香性化学物質、または芳香物質の混合物から成る。数多くの芳香物質が、既知であり、香水、化粧品、石鹸、洗剤などの様々な製品中に使用される。
【0056】
本明細書にわたって、量は、特に記載していない限り、参照される各成分(含水または無水)に基づいた重量%で示される。
【0057】
無水部分のゼオライトは自然発生および/または合成の結晶金属アルミノケイ酸塩であってよい。そのようなゼオライトの化学組成、構造、調製、ならびに物理的および化学的性質は、多くの記事、特許、および文書に開示されてきている。これらの情報源は、D. W. Breckの書籍、Zeolite Molecular Sieves; Structure, Chemistry and Uses (Wiley-International 1974)を含み、これは、そのようなゼオライトに関するこの書籍の説明について、参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
合成ゼオライトは、本発明の組成物に有用な特定の群である。合成ゼオライトの非限定的な例は、米国特許第2,882,243号;同3,012,853号;同3,130,007号;および同3,329,621号;に記載されたものなどの、合成の結晶金属アルミノケイ酸塩を含み、これら特許文献はすべて、これらのゼオライトに関するこれら特許文献の説明について、参照により本明細書に組み込まれる。
【0059】
有用なゼオライトは、ゼオライトAとして知られるゼオライトを含むがこれに限定されない。ゼオライトAは、選択された結晶構造を備えたゼオライトの種類に属しており、Sylosiv(登録商標)の商用名で、メリーランド州コロンビアのW.R Grace & Co.から入手可能である。有用なゼオライトAの例は、Sylosiv(登録商標)A4である。
【0060】
他の適切な合成ゼオライトの例は、シリカ、アルミナ、アルミノケイ酸ゲルの供給源を含む水溶液を結合させることによって調製されたものを含み、アルミノケイ酸ゲルは、無水組成物中に使用されうる、中間アルミノケイ酸ゲル(intermediate alumino- silicate gel)を形成するように水熱処理の際に結晶化する。
【0061】
第2の実施形態では、中間アルミノケイ酸ゲルは、無水組成物中に使用されうる合成ゼオライトの調製を完了させるために洗浄され、乾燥されることができる。
【0062】
第3の実施形態では、ゼオライトは、水を実質的に排除するのに十分であるがゼオライトの分解点より低い温度で、ゼオライトを加熱することによって、脱水されうる。
【0063】
ゼオライトは、通常、粉末の形態であり、本発明の無水部分を作り出すために分散剤を使用してキャリア中で懸濁または分散される。無水部分のための有用なキャリアまたは媒体は、室温において液体でなければならず、それ自体が実質的に無水であることができる。
【0064】
使用されるべきゼオライトおよび濃度を選択する際には、注意を払わなければならない。心地よい加温効果は、無水および含水の混合物を混合する際に見られ、混合物の温度変化(ΔT)は、5〜25℃の上昇を生じる。この温度変化は、ゼオライトの濃度、および含水部分の含水量の双方によって決まる。
【0065】
実施例4では、商品名SYLOSIV(登録商標)で販売される、いくつかの濃度の合成ゼオライトが、様々な量の水と混ぜられ、温度は、混合物のΔTを判定するためにすぐに測定された。混合物すべてが、水を加えた後に温度の増加を示し、温度の最も大きな変化は、1.5〜3.OmLの水を加えた場合に起こっていた。最も大きな温度変化は40%のゼオライト濃度で見られた(2.5mLの水の添加でΔT=21℃)が、27.5%または30%のゼオライト濃度がいずれも、1.5〜2.5mLの水添加で、13〜14℃のΔTを示した。2.5mLを超える水が加えられた場合、ΔTは減少した。
【0066】
したがって、当業者は、本明細書に含まれる教示を使用して、含水部分の含水量が分かっている場合に使用する選択されたゼオライトの適切な濃度を容易に決定することができる。一般的に好まれる含水部分(hydrous portion of choice)に加えられた場合、様々な濃度の選択されたゼオライトの温度変化が単純に測定されるであろう。最適のゼオライト濃度は、所望のΔTをもたらす濃度である。
【0067】
適当なキャリアの例は、グリコール(特にプロピレングリコール、ジプロプロピレングリコール(dipropropylene glycol)、ブチレングリコール、ジブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロールペンチレングリコール(glycerol pentylene glycol)、エトキシジグリコール(ethoxydiglycol))、液体ポリエチレングリコール(特に、最大400の分子量を有するもの)、直鎖および分岐エステル(特にエステル結合「−C(O)O」にわたって各部分にC−C18を有するもの;例としては、ベヘノイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、およびイソノナン酸オクチル)、直鎖および分岐鎖エトキシレート(例えば、わずか50モルのエトキシル化(no more that 50 moles of ethoxylation)を有する)、鉱油(特に軽油)、水添ヒマシ油、およびPEG水添ヒマシ油(特にPEG−40水添ヒマシ油)を含む。
【0068】
より詳細な群は、ブチレングリコール、PEG−400 NF、グリセレス‐26、軽油、イソノナン酸オクチル、PEG‐40水添ヒマシ油、ベヘノイル乳酸ナトリウムから成る群から選択された1つ以上のメンバーから成る。別の詳細な群は、グリセレス‐26、軽油、イソノナン酸オクチル、およびそれらの混合物から成る群の1つ以上のメンバーから成る。さらに別の詳細な群は、PEG‐40水添ヒマシ油、ベヘノイル乳酸ナトリウム、およびそれらの混合物から成る群の1つ以上のメンバーから成る。エステル(特にイソノナン酸オクチル)の使用は、感触を改善し、また、粘着性(tackiness)を減少させることに注意するべきである。
【0069】
キャリアの別の詳細な群は、ブチレングリコール、PEG−400 NF、グリセレス‐26、軽油、イソノナン酸オクチル、PEG‐40水添ヒマシ油、およびベヘノイル乳酸ナトリウムから成る群から選択された、少なくとも1つのメンバーを含む。
【0070】
キャリアのさらに別の詳細な群は、グリセロール、プロピレングリコール、メチルプロパンジオール、ヘキシレングリコール、ココグリセリル、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、ラノリン油、(C12−C20)イソパラフィン、(C12−C15)安息香酸アルキル、セバシン酸ジイソプロピル、オクタン酸オクチル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、アジピン酸ジブチル、可溶性グリコール、および前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択された少なくとも1つのメンバーを含む。
【0071】
ブチレングリコールの代用品として、またはブチレングリコールと組み合わせて使用されうる物質の非限定的な例は、グリセロール、プロピレングリコール、メチルプロパンジオール、ヘキシレングリコール、および同種のもの、またはそれらの混合物を含む。
【0072】
PEG‐400 NFの代用品として、またはPEG‐400 NFと組み合わせて使用されうる物質の非限定的な例は、PEG3350またはPEG8000など、他の、より高い分子量のポリエチレングリコールを含む。
【0073】
軽油の代用品として、または軽油と組み合わせて使用されうる物質の非限定的な例は、石油、ココグリセリル、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、ラノリン油、(C12−C20)イソパラフィン、および同種のもの、または前記のうち2つ以上の混合物を含む。
【0074】
イソノナン酸オクチルの代用品として、またはイソノナン酸オクチルと組み合わせて使用されうる物質の非限定的な例は、(C12−C15)安息香酸アルキル、セバシン酸ジイソプロピル、オクタン酸オクチル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、アジピン酸ジブチル、および同種のもの、または前記のうち2つ以上の混合物を含む。
【0075】
無水部分はまた、分散剤または懸濁剤の存在を必要とする。分散剤は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、または両性の界面活性剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択された1つ以上のメンバーを含む界面活性剤であってよい。非限定的な例は、ポリオキシエチレン(以下、POEと省略)硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテル、POE分岐アルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POEグリセロール脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油アルキル硫酸塩、POEアルキル硫酸塩、脂肪酸のアルカリ金属塩、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセロール脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エーテル変成シリコーン、およびそれらの組み合わせを含む。適切なPOEは、8〜22個の炭素原子を有するものを含み、エトキシル化(1分子当たりのエチレンオキシドのモル(moles ethylene oxide)と定義される)の度合いは、約5〜約150、詳細には約10〜約10、および最も詳細には約10〜約50の範囲内である。
【0076】
適切な増粘剤(懸濁剤または粘度調節剤とも呼ばれる)の例は、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、PEG3350などの固体ポリエチレングリコール、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸ラウリル(lauryl behenate)などのベヘン酸のワックスエステル、架橋ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、カルボマー、プルロニック、セルロース、キサンタンガム、グアールガム、アルギン酸塩、ペクチン、カラゲナン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、およびでんぷんを含む。
【0077】
他のオプションの成分、例えば、染料(colors)、芳香剤、防腐剤(例えば、ジアゾリジニル尿素、ブチル化ヒドロキシトルエン、ヨードプロピニルブチルカルバメート、ならびにメチルパラベンおよびプロピルパラベンなどのパラベン)、ならびに感触を改善する薬剤(例えば、シクロメチコン、ならびにパルミタミドトリモニウムクロリドおよびジステアリルジモニウムクロリドなどの陽イオン性界面活性剤)から成る群から選択された1つ以上のメンバー、が含まれることもできる。
【0078】
パラベンが本発明の組成物の無水部分中で防腐剤として使用される場合、それらパラベンは、0.05〜0.4重量%、詳細には0.1〜0.3%、さらに詳細には約0.2重量%のメチルパラベンの量;または0.05〜0.4重量%、詳細には0.1〜0.2%、さらに詳細には約0.1%のプロピルパラベンの量で、使用されることができる。
【0079】
無水部分は、約1,000cps〜約200,000cps、または約20,000cps〜約90,000cps、または約40,000cps〜約60,000cpsにわたる粘度を有する。
【0080】
第1の特定の実施形態では、無水部分は、
(a)15〜55重量%(詳細には30〜50%)のゼオライトと、
(b)グリセリン、3.32×10−22〜3.32×10−21g(200〜2000ダルトン)の範囲の分子量を有するPEG、ブチレングリコール、および前記のうち2つ以上の混合物から成る群から選択されたメンバーを含む、45〜85重量%のキャリアと、
(c)無水部分の総重量に基づいてセルロース誘導体から成る群から選択された、0.1〜10重量%の懸濁剤と、
を含む。
【0081】
第2の特定の実施形態では、無水部分は、5重量%〜40重量%、詳細には7重量%〜14重量%、さらに詳細には約10%のポリエチレングリコール、例えばPEG‐400 NFなど、を含む。
【0082】
第3の特定の実施形態では、無水部分は、15重量%〜50重量%、詳細には20%〜30%、さらに詳細には約25%のブチレングリコールを含む。
【0083】
第4の特定の実施形態では、無水部分は、1重量%〜5重量%、詳細には2〜4%、さらに詳細には約3%のPEG‐40水添ヒマシ油を含む。
【0084】
第5の特定の実施形態では、無水部分は、0.1重量%〜5重量%、詳細には0.5〜2%、さらに詳細には約3%のPEG‐40水添ヒマシ油を含む。
【0085】
第6の特定の実施形態では、無水部分は、0.1重量%〜5重量%、詳細には0.5〜2%、さらに詳細には約1%のベヘノイル乳酸ナトリウムを含む。
【0086】
第7の特定の実施形態では、無水部分は、
(a)0.1〜25重量%、詳細には1〜10%、さらに詳細には約5%のグリセレス‐26;
(b)0.1〜25重量%、詳細には1〜10%、さらに詳細には約5%の軽油;
(c)約0重量%〜約25重量%、または約5重量%〜約15重量%、または約8重量%にわたる、0.1〜25重量%、詳細には5〜15%、さらに詳細には約8%のイソノナン酸オクチル;
のうち少なくとも1つを含む。
【0087】
第8の特定の実施形態では、無水部分は、0.1重量%〜5重量%、詳細には0.5〜2%、さらに詳細には約1%のヒドロキシプロピルメチルセルロースと組み合わせて、先の7つの実施形態のうちのいずれかを含む。
【0088】
第9の特定の実施形態では、無水部分は、ゼオライト、PEG−400 NF、ブチレングリコール、PEG‐40水添ヒマシ油、ベヘノイル乳酸ナトリウム、およびヒドロキシプロピルセルロースを含む。
【0089】
粘度限界が満たされていて、かつ先に説明したように無水部分に適合されているという条件で、含水部分は、任意の外用で鎮痛性の液体、クリーム、ゲルまたはローション、および前記の混合物であってよい。含水部分は、水中油型(o/w)、油中水型(w/o)の乳剤、または水性ゲル組成物のいずれであってもよい。
【0090】
含水部分の非限定的な例は、前記に説明した範囲に従った水と、以下から成る群から選択された1つ以上のメンバーと、を含むものであり、その群とは、
(a)増粘剤または安定剤(例えば、セチルアルコール、キサンタンガム、架橋ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、カルボマー、プルロニック、セルロース、グアールガム、アルギン酸塩、ペクチン、カラゲナン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、でんぷん、ステアリン酸);
(b)モイスチャライザー(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびスチレン酸ナトリウムベースのコポリマー(sodium styrene-based copolymers)、グリセリン、水溶物(water-soluble)、例えばソルビトール、蛋白質加水分解物、尿素、加水分解でんぷん、ヒドロキシ酸、例えば乳酸およびフルーツ酸、ならびにその塩誘導体、ピロリドンカルボン酸、アロエベラゲル、きゅうりの汁(cucumber juice)、鉱油、スクアレン、トコフェロール(tocophenol)、ラノリン、レチニルパルミテート);
(c)皮膚軟化剤(例えば、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール(propylene glycol dicaprylate/dicaprate)、イソステアリン酸イソプロピル、トリ(PPG−3ミリスチルエーテル)クエン酸塩(tri (PPG-3 myristyl ether) citrate)、脂肪族または芳香族の脂肪性アルコキシレートエステル(fatty alkoxylate esters of aliphatic or aromatic)、ジカルボキシル、パルミチン酸イソプロピル、トリカルボン酸、セチルアルコール);
(d)乳化剤(例えば、ステアリン酸PEG‐40、ステアリン酸グリセリル、乳化蝋、レシチン、水添ヒマシ油、PEG水添ヒマシ油、セチルリン酸DEA、ポリソルベート80);
(e)キャリア(例えば、グリコール、液体ポリエチレングリコール、直鎖および分岐鎖エトキシレート);
(f)防腐剤(例えば、ジアゾリジニル尿素、ブチル化ヒドロキシトルエン、ヨードプロピニルブチルカルバメート);
(g)pH調整剤(例えば、水酸化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、トリエタノールアミン、水酸化カリウム);
(h)キレート化剤(例えば、EDTA‐2ナトリウム);
(i)乳白剤(例えば、二酸化チタン);
(j)感触を改良する薬剤(例えば、シクロメチコン、陽イオン性界面活性剤);
(k)抗酸化剤(antioxidents)(例えば、酢酸トコフェロール);
(l)鎮痛剤(例えば、メンソール、ベンジルアルコール、樟脳、樟脳処理メタクレゾール、杜松タール、フェノール、フェノールナトリウム(phenolic sodium));
(m)発赤薬(rubafacients)(例えば、サリチル酸メチル);
(n)芳香剤;ならびに、
(o)ピルビン酸ナトリウム
である。
【0091】
本発明で利用されうる市販のモイスチャライザーの例は、LUBRIDERM(登録商標)Advanced Therapyローション、LUBRIDERM(登録商標)Seriously Sensitive、LUBRIDERM(登録商標)Skin Nourishing、ワセリン(登録商標)インテンシブケア(登録商標)、JERGENS(登録商標)ローション、AVENO(登録商標)ローションおよびクリーム状加湿油、NEUTROGENA(登録商標)Visibly Firm(商標)ボディーローション、SUAVE(登録商標)ローション、CUREL(登録商標)ローション、KERI(登録商標)ローションを含む。もちろん、粘度限界を満たすため、および先に説明したように無水部分に粘度を適合させるために、モイスチャライザーを変更することが必要であるかもしれない。
【0092】
第1の特定の実施形態では、含水部分は、メトキシケイヒ酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、純水、(C12−C15)安息香酸アルキル、セテアリルアルコール(および)セテアレス‐20、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、プロピレングリコール、ペトロラタム、ジアゾリジニル尿素、トリエタノールアミン、EDTA‐2ナトリウム(diosodium EDTA)、キサンタンガム、アクリル酸塩/(C10−C30)アクリル酸アルキルクロスポリマー、酢酸トコフェロール、ヨードプロピニルブチルカルバメート、カルボマー、ならびに芳香剤を含む。
【0093】
第2の特定の実施形態では、含水部分は、水、ブチレングリコール、鉱油、ペトロラタム、グリセリン、セチルアルコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ステアリン酸PEG‐40、(C11−C13)イソパラフィン、ステアリン酸グリセリル、トリ(PPG−3ミリスチルエーテル)クエン酸塩、乳化蝋、ジメチコーン、DMDMヒダントイン、メチルパラベン、カルボマー940、エチルパラベン、プロピルパラベン、二酸化チタン、EDTA‐2ナトリウム、水酸化ナトリウム、ブチルパラベン、およびキサンタンガムを含む。
【0094】
第3の特定の実施形態では、含水部分は、水、エチルアルコール、グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、プロピレングリコール、酢酸トコフェロール、アミノメチルプロパノール、カルボマー、および芳香剤を含む。
【0095】
第4の特定の実施形態では、含水部分は、水、グリセリン、カルボマー940、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、パルミチン酸イソプロピル、セチルリン酸DEA、dlメンソール、サリチル酸メチル(methyl salicyclate)、およびトリエタノールアミンを含む。
【0096】
第5の特定の実施形態では、含水部分は、水、グリセリン、エデト酸2ナトリウム、カルボマー940、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、パルミチン酸イソプロピル、セチルリン酸DEA、dlメンソール、サリチル酸メチル、トリエタノールアミン、ジアゾリジニル尿素、および芳香剤を含む。
【0097】
第6の特定の実施形態では、含水部分は、水、ラノリン、ポリソルベート80、エデト酸2ナトリウム、カルボマー940、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、dlメンソール、サリチル酸メチル、樟脳、トリエタノールアミン、および水酸化カリウムを含む。
【0098】
第7の特定の実施形態では、含水部分は、水、ラノリン、ステアリン酸グリセリル、セチルリン酸DEA、ステアリン酸、dlメンソール、サリチル酸メチル、および水酸化カリウムを含む。
【0099】
無水部分対含水部分の比率は、約3:1〜約1:3、詳細には約2:1〜約1:2、さらに詳細には約1:1であってよい。
【0100】
本発明は、もちろん粘度限界が満たされ、かつ、先に説明したように、無水部分と含水部分との間で適合されているという条件で、先に説明した無水部分および含水部分のあらゆる組み合わせを企図する。その上、含水の適合性および安定性の重要性は、当業者によって理解されるであろう。本発明における使用に適した含水組成物は、適正な期間の間、一般に少なくとも1年の間、構成成分へと沈殿しないものである。
【0101】
前記のとおり、含水部分および無水部分の粘度は、前記の許容差内で適合させられるべきである。さまざまな方法で粘度を測定することができるが、実施例4で以下に記載される試験が、本発明のために使用されるべきである。
【0102】
無水組成物は、適切な二元的チャンバディスペンサーの1つのコンパートメントに加えられ、含水外用鎮痛剤は、二元的チャンバディスペンサーのもう一方のコンパートメントに加えられる。二元的チャンバディスペンサーは、次に、ほぼ同時に、特にほぼ1:1の比率で、各成分を分配する。
【0103】
本発明の組成物を用いて、加熱し、かつ鎮痛作用を提供する方法は、無水部分および含水部分の双方を二元的チャンバ容器から皮膚に塗布することであって、二元的チャンバ容器は、無水組成物を収容する第1のチャンバ、および含水組成物を収容する第2のチャンバを含み、手は、加温感覚および鎮痛作用を皮膚に放出するために含水部分および無水部分を結合するようにこすり合わせられる、塗布することを含む。
【0104】
〔実施例〕
以下の実施例は、本発明の実例として提供されており、本発明に対する制限と解釈されるものではない。実施例、および発明の説明のほかの部分において、化学記号、および専門用語は、それらの普通かつ慣習的な意味を有している。「含む(Comprising)」とは、「から成るおよび本質的に成るといった部分群を含む」(including the subgroups of consisting and consisting essentially of)と読まれるべきである。実施例では、本明細書の他の部分と同様に、式、分子量、およびエトキシル化またはプロポキシル化(propoxylation)の度合いの値は、平均値である。温度は、特に記載していない限り、℃表記である。成分の量は、説明した基準に基づく重量%であり、他の基準が説明されていない場合、量は、組成物の総重量に基づく重量%である。本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、多くの追加調合物を調製できることが理解されるであろう。
【0105】
実施例1:無水組成物
無水組成物の調製は、以下の成分割合で、約200〜1000g(通常500g)の量で行うことができる。
【表1】

フェーズAの成分がすべてビーカーに加えられる。使用されたゼオライトは、アルミノケイ酸ナトリウム(W.R. Grace & Co.により供給されたSylosiv(登録商標)A4)である。混合物は、80〜85℃に加熱されて、約500rpmの速度でオーバーヘッドミキサーを用いて約15分間混ぜられる。熱が止められ、フェーズB成分は、約1000rpmの速度で混合が増進するにつれて60℃まで溶液が冷却されているときに、溶液にゆっくりと加えられる。溶液が約40〜45℃の温度に達して、混合物に対する透明な外観から明らかなようにB成分が完全に可溶化されるまで、溶液は混合され冷却される。次に、フェーズC成分は、約10〜15分間、1000rpmで混合しながら、溶液にゆっくりと加えられる。
【0106】
実施例2〜3:無水組成物
実施例2
以下に記載された成分のタイプおよび量で、実施例1の方法を繰り返すことができる。
【表2】

【0107】
実施例3
以下に記載された成分のタイプおよび量で、実施例1の方法を繰り返すことができる。
【表3】

【0108】
実施例4:SYLOSIV(登録商標)吸着熱試験
様々な濃度のSYLOSIV(登録商標)を含む調合物の調製が、異なる量の水を加えた際の吸着熱を試験するために行われた。SYLOSIV(登録商標)は、プロピレングリコールp.a.(propilenglicol p.a.)で所望の濃度に希釈され、基線温度が各調合物について測定された。調合物に、様々な量の水が、電磁撹拌機を使用して加えられて、均一な分配を達成し、温度が、水を加えてから15秒以内に測られた。また、温度は、水をまったく加えていない対照サンプルについても、経時的に測定された。対照は、温度変化が、電磁撹拌機の影響ではなく、水を加えたことによるものであると確認した。
【表4】

対照:
【表5】

【0109】
実施例5:無水組成物の粘度測定
粘度測定は、室温で、ブルックフィールド粘度計RVスピンドル番号6(Brookfield Viscometer RV spindle #6)および速度=10rpmを使用して、実施例1〜3について記載された組成物に対して実行された。示度を、初期粘度について測り、1分後にも測り、表Bに記載されているように記録した。また、本明細書に記載されたいかなる粘度測定にもこの方法を使用することができる。
【表6】

【0110】
実施例6:加湿組成物(Mosturizing Compositions)
完全な二元的加温・加湿組成物の調製を以下のとおり行うことができる。例えば、図1および図2について説明したように、実施例1〜3からの等量の無水組成物を、二元的チャンバ容器の第1のコンパートメントに入れることができる。本発明において有用な実施形態について前述したような含水部分、または、前記の限界に従った含水量および粘度値を有する、典型的な加湿ローション(例えば、以下の名称で販売される製品:LUBRIDERM(登録商標)Advanced Therapyローション、LUBRIDERM(登録商標)Seriously Sensitive、LUBRIDERM(登録商標)Skin Nourishing、ワセリン(登録商標)インテンシブケア(登録商標)、JERGENS(登録商標)ローション、AVENO(登録商標)ローションおよびクリーム状加湿油、NEUTROGENA(登録商標)Visibly Firm(商標)ボディーローション、SUAVE(登録商標)ローション、CUREL(登録商標)ローション、KERI(登録商標)ローション、またはそれらの混合物)であって、無水部分および含水部分の粘度が前記のとおり適合させられている、含水部分または加湿ローションは、容器の第2のコンパートメントに入れられる。
【0111】
実施例7:外用鎮痛組成物
完全な二元的加温・鎮痛組成物の調製を以下のとおり行うことができる。例えば、図1および図2について説明したように、実施例1〜3からの等量の無水組成物を、二元的チャンバ容器の第1のコンパートメントに入れることができる。前記のような含水部分、または、前記の限界に従った含水量および粘度値を有する、典型的な反対刺激/鎮痛組成物(例えば、以下の名称で販売される製品;BEN-GAY(登録商標)Original Gel、BEN-GAY(登録商標)Vanishing Scent Gel、BEN-GAY(登録商標)Ultra Strength Gel、BEN-GAY(登録商標)Greaseless Pain Relieving Cream、BEN-GAY(登録商標)ICE Extra Strength、BEN-GAY(登録商標)Arthritis Extra Strength、MENTHOLATUM DEEP HEATING(登録商標)Pain Relieving Rub、ICY HOT(登録商標)Extra Strength Pain Relieving Balm、ASPERCREME(登録商標)Pain Relieving Creme、SPORTSCREME(登録商標)Pain Reliever、FLEXALL 454(登録商標)Pain Relieving Gel、Therapeutic MINERAL ICE(登録商標)Pain Reliever、ABSORBINE JR(登録商標)Pain Relief製品)であって、前記のように無水部分および含水部分の粘度が適合させられている、含水成分または反対刺激/鎮痛組成物は、容器の第2のコンパートメントに入れられる。
【0112】
実施例8:皮膚消毒組成物(Skin Sanitizing Compositions)
完全な二元的加温・消毒組成物の調製を以下のとおり行うことができる。例えば、図1および図2について説明したように、実施例1〜3からの等量の無水組成物を、二元的チャンバ容器の第1のコンパートメントに入れることができる。前記のような含水部分、または前記の限界に従った含水量および粘度値を有する、典型的な皮膚消毒組成物(例えば、以下の名称で販売される製品:PURELL(登録商標)Instant Hand Sanitizer、PURELL(登録商標)Instant Hand Sanitizer Moisture Therapy、PURELL(登録商標)Instant Hand Sanitizer Ocean Mist、PURELL(登録商標)Instant Hand Sanitizer Spring Bloom、またはPURELL(登録商標)with Aloe Instant Hand Sanitizer)であって、前記のとおり無水部分および含水部分の粘度が適合させられている、含水部分または皮膚消毒組成物は、容器の第2のコンパートメントに入れられる。
【0113】
本発明の原理の前記の説明を考慮すると、多くの修正および変形が考案されうることが理解されるはずである。そのような修正および変形はすべて、以下の特許請求の範囲で定められる、本発明の趣旨および範囲内にあるとみなすことができることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】図1は、二元的チューブタイプの二元的チャンバ容器の実施形態を示す。
【図2】図2は、二元的チューブタイプの二元的チャンバ容器の上部開口ヘッドの実施形態を示す。
【図3】図3は、二元的チューブタイプの二元的チャンバ容器の連絡開口部の実施形態を示す。
【図4】図4は、対をなす二元的ディスペンサータイプの二元的チャンバ容器の実施形態の正面図を示す。
【図5】図5は、対をなす二元的ディスペンサータイプの二元的チャンバ容器の実施形態の側面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二元的加温・鎮痛組成物において、
a)少なくとも10重量%の含水量を有する鎮痛組成物を含む含水部分と、
b)ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む無水部分と、
を含み、
(i)前記無水部分および前記含水部分は、使用されるまで前記部分を別々に保つ単一の容器中に準備されており、
(ii)前記無水部分中のゼオライトの濃度は、使用時に心地よい加温効果を与えるように前記含水部分の前記含水量に適合されており、
(iii)前記無水部分および前記含水部分は、前記部分が混ぜ合わせられるときに外部から水を添加することなく加温効果および鎮痛効果をもたらす、組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物において、
無水および含水の混合物を混合する際、前記混合物の温度が、約5℃〜約25℃上昇する、組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物において、
前記ゼオライトは、アルミノケイ酸ナトリウムである、組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物において、
前記無水部分は、15〜55重量%のアルミノケイ酸ナトリウムを含む、組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の組成物において、
前記キャリアは、グリコール;液体ポリエチレングリコール;エステル結合の両側の各部分にC‐C22部分を有する直鎖および分岐エステル;8〜22個の炭素を有する直鎖および分岐鎖エトキシレート;鉱油;水添ヒマシ油;PEG水添ヒマシ油;および前記のうち2つ以上の混合物、から成る群から選択された1つ以上のメンバーを含む、組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の組成物において、
前記キャリアは、ブチレングリコール;PEG−400 NF;グリセレス‐26;軽油;イソノナン酸オクチル;PEG‐40水添ヒマシ油;ベヘノイル乳酸ナトリウム;グリセロール;プロピレングリコール;メチルプロパンジオール;ヘキシレングリコール;ココグリセリル;カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド;ラノリン油;(C12−C20)イソパラフィン;(C12−C15)安息香酸アルキル;セバシン酸ジイソプロピル;オクタン酸オクチル;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ラウリン酸ヘキシル;ミリスチン酸イソプロピル;炭酸ジカプリリル;アジピン酸ジブチル;可溶性グリコール;および、前記のうち2つ以上の混合物、から成る群から選択された少なくとも1つのメンバーを含む、組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の組成物において、
前記無水部分は、陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、および両性の界面活性剤、ならびに前記のうち2つ以上の混合物、から成る群から選択された分散剤をさらに含む、組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の組成物において、
前記無水部分は、セルロース誘導体;固体ポリエチレングリコール;ベヘン酸のワックスエステル;架橋ポリアクリル酸;ポリアクリルアミド;カルボマー;プルロニック;セルロース;キサンタンガム;グアールガム;アルギン酸塩;ペクチン;カラゲナン;ポリエチレングリコール;ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;でんぷん;および、前記のうち2つ以上の混合物、から成る群から選択された懸濁剤をさらに含む、組成物。
【請求項9】
請求項5に記載の組成物において、
前記キャリアは、PEG‐400 NF、ブチレングリコール、PEG‐40水添ヒマシ油、ベヘノイル乳酸ナトリウム、およびヒドロキシプロピルセルロースを含む、組成物。
【請求項10】
請求項5に記載の組成物において、
5〜40重量%のPEG‐400 NFと、
15〜50重量%のブチレングリコールと、
1〜5重量%のPEG‐40水添ヒマシ油と、
0.1〜5重量%のベヘノイル乳酸ナトリウムと、
0.1〜5重量%のヒドロキシプロピルセルロースと、
0.1〜25重量%のグリセレス‐26と、
0.1〜25重量%の鉱油と、
0.1〜25重量%のイソノナン酸オクチルと、
0.05〜0.4重量%のメチルパラベンと、
0.05〜0.4重量%のプロピルパラベンと、
を含む、組成物。
【請求項11】
請求項13に記載の組成物において、
1.0〜4.0重量%のパルミタミドトリモニウムクロリドと、
1.0〜4.0重量%のC20−C40パレス‐10と、
をさらに含む、組成物。
【請求項12】
請求項5に記載の組成物において、
30〜50重量%のアルミノケイ酸ナトリウムと、
7〜14重量%のPEG−400 NFと、
20〜30重量%のブチレングリコールと、
2〜4重量%のPEG‐40水添ヒマシ油と、
0.5〜2重量%のベヘノイル乳酸ナトリウムと、
0.1〜5重量%のヒドロキシプロピルセルロースと、
1〜10重量%のグリセレス‐26と、
1〜10重量%の軽油と、
5〜15重量%のイソノナン酸オクチルと、
0.1〜0.3重量%のメチルパラベンと、
0.5〜2重量%のプロピルパラベンと、
を含む、組成物。
【請求項13】
請求項1に記載の組成物において、
前記含水部分は、
水と、
増粘剤または安定剤と、
外用鎮痛剤と、
モイスチャライザー;皮膚軟化剤;乳化剤;キャリア;防腐剤;pH調整剤;乳白剤;感触改良剤;酸化防止剤および芳香剤の群から選択された1つ以上のメンバーと、
を含む、組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の組成物において、
前記無水部分対前記含水部分の比率が、約3:1〜約1:3の範囲内である、組成物。
【請求項15】
請求項1に記載の組成物において、
前記無水部分対前記含水部分の比率が、約1:1である、組成物。
【請求項16】
二元的加温・鎮痛組成物において、
a)少なくとも10重量%の含水量を有する鎮痛組成物を含む含水部分と、
b)ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む無水部分と、
を含み、
(i)前記無水部分および前記含水部分は、使用されるまで前記部分を別々に保つ単一の容器中に準備されており、
(ii)前記無水部分および前記含水部分は、それぞれ、1,000〜400,000センチポアズの範囲の粘度を有しており、
(iii)前記含水部分および前記無水部分のそれぞれの粘度は、互いの±15%までの範囲内で適合されており、
(iv)前記無水部分および前記含水部分は、前記部分が混ぜ合わせられるときに外部から水を添加することなく加温効果および鎮痛効果をもたらす、組成物。
【請求項17】
請求項16に記載の組成物において、
前記無水部分および前記含水部分は、それぞれ、20,000〜90,000センチポアズの範囲の粘度を有する、組成物。
【請求項18】
二元的チャンバ容器であるパッケージを含む組成物を分配するための包装した製品において、
前記二元的チャンバ容器は、
a)前記二元的チャンバの第1のチャンバ中の、鎮痛組成物を含む含水部分であって、前記含水部分は、少なくとも10重量%の含水量を有する、含水部分と、
b)前記二元的チャンバの第2のチャンバ中の無水部分であって、前記無水部分は、ゼオライト、キャリア、および懸濁剤または分散剤を含む、無水部分と、
を含み、
(i)前記無水部分および前記含水部分は、使用されるまで前記部分を別々に保つ単一の容器中に準備されており、
(ii)前記無水部分中のゼオライトの濃度は、使用時に心地よい加温効果をもたらすように前記含水部分の前記含水量に適合されており、
(iii)前記無水部分および前記含水部分は、前記部分が混ぜ合わせられるときに外部から水を添加することなく加温効果および鎮痛効果をもたらす、製品。
【請求項19】
請求項18に記載の製品において、
前記二元的チャンバ容器は、内側プラスチックチューブおよび外側積層チューブを含み、これらチューブは、互いから独立していて、上部開口ヘッドおよび下部ヘッドにおいて連動されており、
各容器は、製品を互いに分配するための連絡開口部を含み、
前記無水部分および前記含水部分は、ほぼ等量で、一定の割合で分配される、製品。
【請求項20】
請求項18に記載の製品において、
前記二元的チャンバ容器は、第1の製品を受容するための第1の容器、第2の製品を受容するための第2の容器を含み、
前記第1および第2の容器は、上部ヘッドおよび下部ヘッドにおいて連動されており、
各容器は、製品を同時に分配するための二元的連絡開口部を形成する連絡開口部、ならびに、前記二元的連絡開口部を通して前記第1および第2の製品を同時に分配するためのポンプ装置を含む、製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−511609(P2010−511609A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539262(P2009−539262)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/024079
【国際公開番号】WO2008/069911
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(502112382)ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・カンパニーズ・インコーポレイテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】JOHNSON & JOHNSON,CONSUMER,COMPANIES,INC.
【住所又は居所原語表記】199 Grandview Road,Skillman,NJ 08558,US
【Fターム(参考)】