説明

加熱用プレート及び加熱用プレートの製造方法

錆の発生を防ぎ、寿命を飛躍的に伸ばした加熱用プレートを提供する。加熱用プレート1は、鉄基材2と、鉄基材2の表面に形成された溶射層3と、溶射層3の表面に形成された封口処理層5と、封口処理層5の表面に塗布されたプライマー層6と、プライマー層6の表面に形成されたフッ素樹脂層7とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本願発明は、食材等を加熱して調理する、表面がフッ素樹脂加工された加熱プレートに関する。
【背景技術】
従来、表面がフッ素樹脂加工された加熱用プレートが存在する。当該加熱用プレートは、例えば、特開平5−245049号公報(特許文献1)に開示されているように、鉄基材と、鉄基材の表面に溶射された粉末溶射層と、粉末溶射層の表面に塗装されたプライマー層と、プライマー層の表面に塗布されたフッ素樹脂層とからなる。
従来の加熱用プレートの粉末溶射層は、金属、合金、サーメット又はセラミックス等の溶射粉末で構成されている。この粉末溶射層の粉末間は、互いに溶着せずに隙間が形成されている。従来の加熱用プレートは、フッ素樹脂層により、水分、油分をはじいているが、長期間使用していると、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりすることになり、その欠損部から水分が粉末溶射層に入ることになる。水分は、粉末溶射層の粉末間の隙間に浸入し、鉄基材を錆び付かせるという問題点があった。
従来の、パン焼き用等の加熱用プレートは、鉄基材をプレス加工して鉄基材の表面に調理用凹部を形成し、鉄基材の表面をブラスト加工し、鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、溶射層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成することによって製造される。鉄基材は、表面にアルミメッキが施されており、プレス加工による深絞りにより、アルミメッキの一部が剥げ落ち、若しくはアルミメッキがひび割れている場合がある。この従来の加熱用プレートも、長期間使用していると、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりすることになり、その欠損部から水分が粉末溶射層に入ることになる。水分は、粉末溶射層の粉末間の隙間に浸入し、アルミメッキのひび割れ部から鉄基材を錆び付かせるという問題点があった。係る場合、錆により、アルミメッキを持ち上げるようにして鉄基材から引き剥がすことにもなる。
上記従来の加熱用プレートは、長期間の使用により、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりするので、再度表面加工するべく、ブラスト加工して、古いフッ素樹脂層を除去するが、メッキまで剥がしてしまうことがあり、上記表面処理をしても、結局、長期間の使用によるフッ素樹脂層のひび割れ、及び欠損により、水分が粉末溶射層の粉末間の隙間に浸入し、鉄基材全体を錆び付かせるので、寿命が短いという問題点があった。さらに、前記したように、アルミメッキのひび割れ部から鉄基材が錆びている場合、ブラスト加工によりその錆を落とす一方、その落とされた錆がサンドに混入し、錆の混入したサンドを吹き付けるので、鉄基材全体に錆を付着させることになり、益々加熱用プレートの寿命が短くなっていた。従って、加熱用プレートの交換サイクルは、約1年であり、再利用し難いことから、廃棄処分に苦労するという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、錆の発生を防ぎ、寿命を飛躍的に伸ばした加熱用プレートを提供することを第1の目的とする。また、本願発明は、錆の発生を防ぎ、寿命を飛躍的に伸ばした加熱用プレートの製造方法を提供することを第2の目的とする。
【発明の開示】
本願請求項1に係る加熱用プレートは、上記第1の目的を達成するため、鉄基材と、鉄基材の表面に形成された溶射層と、溶射層の表面に形成された封口処理層と、封口処理層の表面に塗布されたプライマー層と、プライマー層の表面に形成されたフッ素樹脂層とからなる。
本願請求項2に係る加熱用プレートは、上記第1の目的を達成するため、封口処理層は、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又はシリコーン樹脂によって形成されている。
本願請求項3に係る加熱用プレートは、上記第1の目的を達成するため、鉄基材の裏面には、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料によって保護層が形成されている。
本願請求項4に係る加熱用プレートの製造方法は、上記第2の目的を達成するため、鉄基材の表面をブラスト加工し、鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成する。
本願請求項5に係る加熱用プレートの製造方法は、上記第2の目的を達成するため、鉄基材をプレス加工して鉄基材の表面に調理用凹部を形成し、鉄基材の表面をブラスト加工し、鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成する。
本願請求項6に係る加熱用プレートの製造方法は、上記第2の目的を達成するため、封口処理層を形成した後、鉄基材を真空状態にして脱気させる。
本願請求項7に係る加熱用プレートの製造方法は、上記第2の目的を達成するため、鉄基材の裏面に、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料を塗布する。
【図面の簡単な説明】
図1は、本願発明に係る加熱用プレートの一つの実施の形態を示す断面図である。図2は、本願発明に係る加熱用プレートの他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・加熱用プレート、2・・鉄基材、2a・・表面、2b・・裏面、3・・粉末溶射層、5・・封口処理層、6・・プライマー層、7・・フッ素樹脂層、9・・保護層、10・・調理用凹部
【発明を実施するための最良の形態】
本願発明の実施の形態を図1乃至図2に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る加熱用プレートの一つの実施の形態を示す断面図である。図2は、本願発明に係る加熱用プレートの他の実施の形態を示す説明図である。
加熱用プレート1は、図1に示すように、鉄基材2と、鉄基材2の表面2aに形成された溶射層3と、溶射層3の表面に形成された封口処理層5と、封口処理層5の表面に塗布されたプライマー層6と、プライマー層6の表面に形成されたフッ素樹脂層7とからなる。
封口処理層5は、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又はシリコーン樹脂によって形成されている。鉄基材2の裏面2bには、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料によって保護層9が形成されている。
加熱用プレート1の製造方法は、平板状の鉄基材2の表面2aをブラスト加工し、鉄基材2のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層3を形成し、溶射層3の表面に封口処理材を塗布して封口処理層5を形成し、封口処理層5の表面にプライマーを塗布してプライマー層6を形成し、プライマー層6の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層7を形成する。
なお、鉄基材2をプレス加工して鉄基材2の表面2aに調理用凹部10を形成し、そのプレス加工した鉄基材2の表面2aをブラスト加工してから、溶射層3を形成しても構わない。また、封口処理層5を形成した後、鉄基材2を真空状態にすると、封口処理層5の気泡と、溶射層3の粉末間にある気体が取り除かれ、封口処理剤がが溶射層3の粉末間に浸入して、確実に粉末間の隙間を塞ぐことができる。鉄基材2の裏面2bに、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料を塗布して保護層9を形成する。
さらに加熱用プレートについて詳細に説明する。加熱用プレート1は、鉄基材2と、鉄基材2の表面2aに溶射された粉末溶射層3と、粉末溶射層3の粉末間を封口する封口処理層5と、封口処理層5の表面に積層されたプライマー層6と、プライマー層6の表面に積層されたフッ素樹脂層7と、鉄基材2の裏面2bに積層された保護層9とからなる。
鉄基材2は、厚みが約0.6〜1.5mmであり、表面2aには、プラズマ,アーク,ガス等の溶射法により、溶射層3が被覆されている。溶射層3は、約30〜50μmの厚みである。
この溶射層3を形成する溶射粉末は、金属/合金、サーメット又はセラミックス等である。金属/合金の代表的なものは、アルミニウム、銅、モリブデン、ニッケル、タングステン、銅合金、ニッケル合金、コバルト合金、Ni自溶合金、Co自溶合金、炭素鋼、ステンレス鋼、ハステロイ、その他がある。サーメットの代表的なものは、炭化物係サーメット、酸化物系サーメット、アブレイダブル、その他がある。セラミックスの代表的なものは、アルミナ、ジルコニア、チタニア、クロミア、アルミナ・チタニア、安定化ジルコニア、ジルコン、スピネル、ムライト、その他がある。
溶射層3の表面には、封口処理層5が積層されている。封口処理層5は、約5〜10μmの厚みである。封口処理層5を形成する封口処理材は、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、シリコーン樹脂等の耐熱性のある樹脂である。
溶射層3は、微細な粉末が重なり合った積層構造であり、空隙をを有する多孔質層となっているが、前記封口処理材が溶射層3の表面に塗布されるため、空隙が封口処理材によって完全に塞がれる。
封口処理材が塗布された鉄基材2を気密室に入れて真空状態にすると、封口処理層5内の気泡と、溶射層3の粉末間にある気体が抜けて脱気することができ、封口処理材が溶射層3の粉末間に浸入して、確実に粉末間の隙間を埋めることができる。
封口処理層5の表面に、プライマーを塗布してプライマー層6を形成する。プライマー層6は、約10〜15μmの厚みである。このプライマー層6にフッ素樹脂を塗布し、焼き付けて厚みが約30〜50μmのフッ素樹脂層7を形成する。フッ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等である。
鉄基材2の裏面には、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する変性型シリコンの塗料が塗布され、厚みが約20〜30μmの保護層9が形成さている。
上記加熱用プレート1は、鉄基材2の表面2aをブラスト加工して、表面2aを粗面化する。鉄基材2のブラスト加工により粗面化した表面2aに前記溶射粉末で構成される溶射材を、プラズマ,アーク,ガス等の溶射方法により溶射して溶射層3を形成する。次に、溶射層3の表面に前記封口処理材を塗布して封口処理層5を形成する。封口処理層5を形成した後、鉄基材2を気密室に入れて真空状態にし、溶射層3内の粉末間にある気体、封口処理層5に含まれる気泡を抜いて、脱気させる。脱気時間は、約10分程度であるが、溶射層3、封口処理層5の厚み、真空圧等の種々の状況に応じて変えられるのは勿論である。
封口処理層5の表面にプライマーを塗布してプライマー層6を形成する。プライマー層6の表面に前記フッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層7を形成する。鉄基材2の裏面2aに、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料を塗布して保護層9を形成する。このようにして、加熱用プレート1が製造される。なお、調理する食品に合わせて、型を成形する場合には、ブラスト加工する前に、図2に示すように、鉄基材2をプレス加工して鉄基材2の表面2aに調理用凹部10を形成する。
上記した加熱用プレート1は、両面が加工されるので、従来のように、両面がアルミメッキされた鋼板を使用する必要がなく、安価な鋼板を使用することができる。また、粉末溶射層3の粉末間の隙間が封口処理材で埋められているため、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりして、その欠損部から水分が粉末溶射層に入っても、その粉末溶射層3で水分、油分を確実にはじき、鉄基材2の錆び防ぐことがきる。
加熱用プレート1は、鉄基材2がメッキされていないので、従来のように、プレス加工によるメッキのひび割れ等を考慮する必要がない。また、再表面加工する際、メッキがないので、メッキのことを考慮せずに、ブラスト加工することができ、鉄基材2の表面まで、ブラスト加工しても構わないので、作業効率が高い。また、錆の発生を阻止することができるので、ブラスト加工のサンドに錆が混入することがなく、鉄基材の劣化を防ぎ、加熱用プレートの寿命を大幅に向上することができる。
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明に係る加熱用プレートは、鉄基材と、鉄基材の表面に形成された溶射層と、溶射層の表面に形成された封口処理層と、封口処理層の表面に塗布されたプライマー層と、プライマー層の表面に形成されたフッ素樹脂層とからなり、溶射層の粉末間の隙間が封口処理層の封口処理材によって完全に塞がれているため、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりして、その欠損部から水分が溶射層に入っても、その溶射層で水分、油分を確実にはじき、鉄基材の錆びを防ぐことができるという効果がある。そのため、加熱用プレートの寿命を従来の加熱用プレートと較べて大幅に伸ばすことができるという効果がある。また、鉄基材に錆が発生しないので、鉄基材を何度でも再加工して再表面処理することができ、そのため鉄基材を廃棄処分する手間を省き、コストの削減をすることができるという効果がある。再利用するため再表面処理する際、鉄基材に錆が発生していないので、ブラスト加工のサンドに錆が混入することがなく、鉄基材の劣化を防ぎ、加熱用プレートの寿命を大幅に向上することができるという効果がある。
本願発明に係る加熱用プレートは、鉄基材の表面が上記したように保護され、鉄基材の裏面がシリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料によって保護層が形成されているので、両面が確実に保護され、長期間使用することができるという効果がある。
本願発明に係る加熱用プレートの製造方法は、鉄基材の表面をブラスト加工し、鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成するので、溶射層の粉末間の隙間を封口処理層の封口処理材によって完全に塞ぐことができ、フッ素樹脂層がひび割れたり、欠けたりして、その欠損部から水分が溶射層に入っても、その溶射層で水分、油分を確実にはじき、鉄基材の錆びを防ぐことができ、従来の加熱用プレートと較べて大幅に寿命を伸ばした加熱用プレートを製造することができるという効果がある。また、鉄基材に錆が発生しないので、鉄基材を何度でも再加工して上記した再表面処理をすることができ、そのため鉄基材を廃棄処分する手間を省き、コストの削減をすることができ、長期間使用することができる加熱用プレートを製造することができるという効果がある。再利用するため再表面処理する際、鉄基材に錆が発生していないので、ブラスト加工のサンドに錆が混入することがなく、鉄基材の劣化を防ぎ、寿命を大幅に向上した加熱プレートを製造することができるという効果がある。
本願発明に係る加熱用プレートの製造方法は、鉄基材をプレス加工して鉄基材の表面に調理用凹部を形成し、鉄基材の表面をブラスト加工し、鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成するので、上記した効果を有するパン等の食材調理用加熱プレートを製造することができるという効果がある。
本願発明に係る加熱用プレートの製造方法は、封口処理層を形成した後、鉄基材を真空状態にして脱気させるので、溶射層の粉末間にある気体が抜けて、粉末間に封口処理剤が浸入して、確実に粉末間の隙間を埋めた加熱用プレートを製造することができるという効果がある。
本願発明に係る加熱用プレートの製造方法は、鉄基材の裏面に、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料を塗布することにより、両面が確実に保護された、長期間使用することができる加熱用プレートを製造することができるという効果がある。
【産業上の利用可能性】
本願発明は、パン、肉、魚、野菜等の食材を加熱して調理する加熱用プレートに利用可能である。
【図1】

【図2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄基材と、
鉄基材の表面に形成された溶射層と、
溶射層の表面に形成された封口処理層と、
封口処理層の表面に塗布されたプライマー層と、
プライマー層の表面に形成されたフッ素樹脂層とからなることを特徴とする加熱用プレート。
【請求項2】
封口処理層は、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又はシリコーン樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の加熱用プレート。
【請求項3】
鉄基材の裏面には、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料によって保護層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱用プレート。
【請求項4】
鉄基材の表面をブラスト加工し、
鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、
溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、
封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、
プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成することを特徴とする加熱用プレートの製造方法。
【請求項5】
鉄基材をプレス加工して鉄基材の表面に調理用凹部を形成し、
鉄基材の表面をブラスト加工し、
鉄基材のブラスト加工した表面に溶射材を溶射して溶射層を形成し、
溶射層の表面に封口処理材を塗布して封口処理層を形成し、
封口処理層の表面にプライマーを塗布してプライマー層を形成し、
プライマー層の表面にフッ素樹脂を焼き付けてフッ素樹脂層を形成することを特徴とする加熱用プレートの製造方法。
【請求項6】
封口処理層を形成した後、鉄基材を真空状態にして脱気させることを特徴とする請求項4又は5記載の加熱用プレートの製造方法。
【請求項7】
鉄基材の裏面に、シリコーン樹脂、金属粉、セラミック粉を有する塗料を塗布することを特徴とする請求項4、5又は6記載の加熱用プレートの製造方法。

【国際公開番号】WO2005/065504
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【発行日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516775(P2005−516775)
【国際出願番号】PCT/JP2004/000113
【国際出願日】平成16年1月9日(2004.1.9)
【出願人】(505386096)小野工芸株式会社 (9)
【Fターム(参考)】