説明

加熱調理器

【課題】発生した蒸気を効率よく回収し、省エネルギ性を高めることを可能にした加熱調理器を提供する。
【解決手段】調理物を収納する加熱容器5と、加熱容器5を加熱するための加熱源6と、加熱源6の入力電力を制御する加熱制御部7と、加熱容器5内に発生する蒸気を排出する蒸気排出口10と、蒸気を凝縮して回収する蒸気処理ユニット23と、蒸気排出口10から排出された蒸気を蒸気処理ユニット23に導く連通管22とを備え、加熱制御部7は、加熱源6の入力電力を制御して少なくとも予熱工程、沸騰工程、蒸らし工程を有する炊飯工程を備え、各工程に合わせて蒸気処理ユニット23の駆動を制御するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の加熱調理器に、被加熱物から発生する蒸気を、蒸気通路を通して熱交換器に導き、凝縮して水とするよう構成し、この蒸気通路及び熱交換器を加熱調理器本体内に配設したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−182212号公報(第2頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の加熱調理器においては、被加熱物から発生する蒸気を効率よく安定して凝縮して水に戻すことができず、蒸気が室内に放出されて室内の温度環境を悪化させてしまうことがあり、また、加熱調理器本体内の下部に大きい熱交換器を配設しているため、加熱調理器本体が大型化するばかりでなく、高さが高くなって加熱容器の出し入れが不便で、使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような背景技術のもとでなされたものであり、発生した蒸気を効率よく回収し省エネルギ性を高めることを可能にした加熱調理器を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る加熱調理器は、調理物を収納する加熱容器と、該加熱容器を加熱するための加熱部と、該加熱部の入力電力を制御する加熱制御部と、前記加熱容器内に発生する蒸気を排出する蒸気排出口と、該蒸気を凝縮して回収する蒸気処理ユニットと、前記蒸気排出口から排出された蒸気を前記蒸気処理ユニットに導く連通管とを備え、前記加熱制御部は、前記加熱部の入力電力を制御して少なくとも予熱工程、沸騰工程、蒸らし工程を有する炊飯工程を備え、各工程に合わせて前記蒸気処理ユニットの駆動を制御するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、予熱工程、沸騰工程及び蒸らし工程の各工程に合わせて蒸気処理ユニットの駆動を制御するようにしたので、発生した蒸気を効率よく凝縮して復水すして回収することができ、省エネルギ性を高めることが可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態1に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の正面図である。
【図2】図1の加熱調理器の構成説明図である。
【図3】図1の蒸気処理装置の構成を示す斜視図である。
【図4】図3の熱交換器とシロッコファンの位置関係を示す斜視図である。
【図5】図3の排気口とタンクとの関係を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の構成説明図である。
【図7】図6の蓋体を開放した状態を示す説明図である。
【図8】圧力調整部の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の外観斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の構成説明図である。
【図11】本発明の実施の形態5に係る加熱調理器の炊飯工程とシロッコファンの回転数との関係を示す線図である。
【図12】本発明の実施の形態5に係る加熱調理器の炊飯工程とシロッコファンの回転数との関係を示す線図である。
【図13】同じく炊飯中の加熱源への入力電力とシロッコファンの回転数との関係を示す線図である。
【図14】本発明の実施の形態6に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器のブロック図である。
【図15】図14の熱交換器のフィンの温度とシロッコファンの回転数との関係を示す線図である。
【図16】本発明の実施の形態7に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。
【図17】図16の作用説明図である。
【図18】本発明の実施の形態8に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。
【図19】本発明の実施の形態9に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。
【図20】本発明の実施の形態10に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の蓋体に設けた操作部の一部を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態11に係る蒸気処理装置を備えた食器洗浄乾燥機の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の正面図、図2は図1の加熱調理器の構成説明図、図3は図1の蒸気処理装置の構成を示す斜視図、図4は図3の熱交換器とシロッコファンの位置関係を示す斜視図、図5は図3の排気口とタンクの位置関係を示す斜視図である。
【0010】
図1、図2において、加熱調理器1(以下、加熱調理器が炊飯器である場合について説明する)の上部が開口された加熱調理器本体2内に設けた外釜4内には、挿脱自在に加熱容器5(内釜)が収容されており、その下部には加熱容器5を加熱するための誘導加熱コイル6の如き加熱源と、誘導加熱コイル6に高周波電流を供給する加熱制御部7が設けられている(以下の説明では、これらを調理部ということがある)。また、筐体2の上部開口部には開閉自在の蓋体3が設けられており、蓋体3の下面には下面外周にシール部材9が設けられた内蓋8が着脱可能に装着されている。10は蓋体7の上面に設けられ、蒸気通路11により加熱容器4内と連通する蒸気排出口である。
【0011】
20は蒸気処理装置で、加熱調理器1の蓋体3に設けた蒸気排出口10に着脱可能に装着される蒸気回収蓋部21と、蒸気処理ユニット23と、一端が蒸気回収蓋部21に接続され、他端が蒸気処理ユニット23に取付けられた連通管22とからなっている。
【0012】
次に、図3〜図5により蒸気処理装置20について詳細に説明する。
蒸気回収蓋部21には複数の連通管22の一端が接続されており、連通管22の他端は、後述の蒸気処理ユニット23のケース24から突出した熱交換器25の凝縮管27にそれぞれ接続されている。
【0013】
蒸気処理ユニット23は、箱状のケース24(図には前面が開放された状態を示してあるが、後述のシロッコファン28の空気取入口を除き閉鎖されている)内の上部の一方の側に、上下方向に設けられたケース24の幅とほぼ等しい幅の複数のフィン26と、このフィン26の長手方向にそれぞれ設けられた複数の穴(図示せず)にほぼ垂直に挿通され、上端部がケース24から突出した複数の凝縮管27とからなるフィンアンドチューブ型の熱交換器25が設けられている。
【0014】
28は熱交換器25に隣接して配設されたシロッコファンで、ケース24に設けた空気取入口(図示せず)から外部に通じるように、また、熱交換器25のフィン26と平行にかつその長手方向に風が流れるように設置されている。そして、熱交換器25を通過した風は、シロッコファン28の反対側において、ケース24に設けた排気口29から排出されるようになっている。
【0015】
30は熱交換器25の下方に設けられた水滴回収板、31はシロッコファン28の下方に設けられた引出し式のタンクで、ケース24の側面から着脱自在にケース24内に収納される。そして、水滴回収板30は、熱交換器25により復水されて落下した水がタンク31に流れるように、タンク31に向って傾斜して設置され、水路が形成されている。
【0016】
次に、上記のように構成した本実施の形態の作用を説明する。
先ず、加熱容器5に調理物である米と水を入れて外釜4内に収容し、蓋体3を閉じる。
このとき、加熱容器5はシール部材9と内蓋8により密閉される。そして、誘導加熱コイル6に通電して調理を開始すると、加熱容器5が発熱して調理物が徐々に加熱される。加熱が進むと加熱容器5から徐々に蒸気が発生し、さらに加熱状態が進むと調理物が沸騰して激しく蒸気が発生する。発生した蒸気は密閉された加熱容器5内の圧力によって押し出され、漏れることなく蒸気通路11から蒸気排出口10に導かれ、蒸気回収蓋部21に導入される。
【0017】
蒸気回収蓋部21に導入された蒸気は、これに接続された複数の連通管22を通って、蒸気処理ユニット23の熱交換器25の複数の凝縮管27に導かれる。フィン26はシロッコファン28からの送風により冷却されているため、これに挿通された凝縮管27内の蒸気は凝縮管27に接触して熱交換され、凝縮されて水に戻る。そのとき奪れた熱は凝縮管27からフィン26を通じて移動し、排気口29から外部へ排出される。フィン26はシロッコファン28からの送風により冷却されているため、熱交換作用を継続して行う。
【0018】
熱交換器25で凝縮されて復水した水滴は、凝縮管27に沿って下降して水滴回収板30上に落下し、これによって形成された水路によってタンク31に導かれ回収される。タンク31内に水が溜ったときは、タンク31を引き出して捨てる。
【0019】
上記のように構成した本実施の形態によれば、加熱調理器1から調理中に発生した蒸気を、蒸気処理装置20により凝縮して水として回収することができるため、室内の湿度環境が悪化することがない。
また、蒸気処理装置20は加熱調理器1の蒸気排出口10に接続可能としたので、調理中に発生する蒸気を室内に漏らすことなく、凝縮して回収することができる。
さらに、蒸気処理ユニット23の熱交換器25を、調理中に発生した蒸気が蒸気回収蓋部21から複数の連通管22によって分岐され、複数の凝縮管27に導入されるフィンアンドチューブ型熱交換器で構成したので、1本の凝縮管で熱交換する場合に比べて蒸気を効率よく凝縮して回収することができる。
【0020】
また、蒸気処理ユニット23の熱交換器25のフィン26は、シロッコファン28により外部から吸気された空気によって冷却され、かつフィン26と平行に風が流れるようにして、風路としての圧損が少なくなるようにしたので、より効率よくフィン6を冷却して蒸気を回収することができる。
さらに、熱交換器25の凝縮管27は、使用時にほぼ垂直になるように配設したので、複数の凝縮管27で凝縮された水はそのまま落下し、タンク31に向って傾斜して配置された水滴回収板30によってタンク31に導かれるため、凝縮管27ごとに個別にタンク31までの水路を形成する必要がなく、蒸気処理ユニット23の構造を簡素化でき、コンパクトにすることができる。
【0021】
また、熱交換器25によって凝縮された水が溜まるタンク31を引出し式に着脱自在としたので、回収した水を容易に捨てることができ、またタンク31を簡単に洗浄することができるので、タンク31を常に衛生的に保つことができる。
さらに、熱交換器25のフィン26を通過した排気は、熱交換後の風、つまり、蒸気から熱を奪っているため比較的高温になっているが、その排気口29がタンク31の引出し面と異なる位置に設けられているため、使用者が出し入れするタンク31側から吹出すことがないので、使用者に不快感を与えることがない。
【0022】
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の構成説明図、図7は図6の蓋体を開放した状態を示す説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、蒸気処理装置20の蒸気処理ユニット23を、加熱調理器1の加熱調理器本体2内に設置したものである。
【0023】
図において、12は加熱容器5と連通して蓋体3に着脱可能に設けられ、炊飯時に発生する吹きこぼれ(いわゆる、おねば成分)を回収して、加熱容器5に戻すおねば返しである。このおねば返し12には、先端部が下方に折曲げられて蓋体3を貫通した複数の第1の連通管22aの基部が接続された蒸気回収蓋部21が着脱可能に装着されている。
【0024】
23は調理部の一方の側において加熱調理器本体2内に配設された蒸気処理ユニットで、熱交換器25のフィン26は、その長手方向が図面の垂直方向に設けられており、フィン26の長手方向に設けた複数の穴にはそれぞれ凝縮管27が挿通されている。22bは凝縮管27に接続された第2の連通管である。28は熱交換器25の背面側に設けられ、加熱調理器本体2の外壁に設けた空気取入口(図示せず)に連通するシロッコファンである。なお、図示してないが、加熱調理器本体2の熱交換器25の前面側には、排気口が設けられている。
【0025】
35aは断面凹状に形成されて蓋体3に取付けられ、第1の連通管22aの先端部が接続された図面の垂直方向に長い第1の連結ヘッダ、35bは断面凸状に形成されて第2の連通管22bが接続された第2の連結ヘッダで、これらにより連結手段35を形成する。この連結手段35は、図7に示すように、蓋体3を開放すると第1の連結ヘッダ35aは第2の連結ヘッダ35bから分離して蓋体3と共に移動し、蓋体3を閉じると、図6に示すように、第1、第2の連結ヘッダ35a,35bが結合して、第1、第2の連通管22a,22bを連通させる。なお、図には、第1の連結ヘッダ35aと第2の連結ヘッダ35bの連結を確実にするために、前者を断面凹状に、後者を断面凸状に形成した場合を示したが、これに限定するものではなく、凹凸を逆にし、あるいは波状、鋸歯状等、他の形状にしてもよい。
【0026】
30は熱交換器25の下方に設けられタンク31側に向って下方に傾斜した水滴回収板、31はシロッコファン28の下方に設けられて、加熱調理器本体2の側方へ引出される引出し式のタンクである。なお、このタンク31は、その一部が加熱調理器本体2の側壁から突出した状態で加熱調理器本体2内に収容され、その上部開口部31aにはしゃもじ13等の調理器具が収納可能に構成されている。
【0027】
上記のように構成した本実施の形態において、加熱容器5内に入れられた調理物(米と水)は、炊飯が進むと共に加熱容器5内で沸騰し、炊飯中に発生する吹きこぼれ成分はおねば返し12で回収され、再び炊飯中の加熱容器5内に戻される。同時に発生した蒸気はおねば返し12を通過し、蒸気回収蓋部21に入る。蒸気回収蓋部21に入った蒸気は、第1の連通管22a、連結手段35、第2の連通管22bを通って、蒸気処理ユニット23に導かれる。蒸気処理ユニット23の熱交換器25による蒸気凝縮作用は、実施の形態1の場合と同様なので、説明を省略する。蒸気が凝縮されて復水した水はタンク31内に溜められ、適宜捨てられる。また、必要に応じてしゃもじ13等の調理器具がタンク31内の水に浸けられる。
【0028】
本実施の形態によれば、蒸気の通る通路を分離可能に構成し、炊飯終了後の蒸気処理装置20の各部の汚れを簡単に清掃できるようにしたので、衛生性を向上することができる。
また、加熱調理器1の蓋体3に第1の連通管22aを配置し、連結手段35により第2の連通管22bと着脱自在に連結するようにしたので、蓋体3の開閉に連動して第1、第2の連通管22a,22bを分離又は連通させることができ、その上蒸気処理ユニット23はコンパクトに構成されて加熱部の側方に配置されているため、加熱調理器1が大型化し、かつ高くなることがないので、使い勝手のよい加熱調理器1を得ることができる。
【0029】
さらに、おねば返し12の上に蒸気回収蓋部21を装着するようにしたため、炊飯に必要とされるおねば成分は加熱容器5に戻り、蒸気のみを回収するようにしたので、炊飯の質を維持しながら蒸気の室内への放出を防止することができる。
また、タンク31に溜った水にしゃもじ13等の調理器具が漬けられるようにしたので、これらの調理器具を使用後にタンク31内の水に浸すことで、付着した調理カス等が落ちるため、再使用する際に調理カス等の付着を気にすることなく使用することができる。
【0030】
上記の説明では、蓋体3におねば返し12が設けられ、このおねば返し12に蒸気回収蓋部21を装着する場合を示したが、図8に示すように、おねば返し12の代りに圧力炊飯器や圧力鍋等に設けられた圧力調整部14に蒸気回収蓋部21を装着し、調理中に圧力が開放されたときに、蒸気回収蓋部21から蒸気処理ユニット23に蒸気が送られるようにしてもよい。
また、タンク31の一部を加熱調理器本体2の側壁から突出させ、この突出部にしゃもじ13等の調理器具を収納する場合を示したが、タンク31の突出部を省略し、タンク31を加熱調理器本体2に収容したときに、その前面が加熱調理器本体2の側壁とほぼ同一平面になるようにしてもよい。
【0031】
[実施の形態3]
図9は本発明の実施の形態3に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の外観斜視図である。なお、実施の形態2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態2のしゃもじ13等の調理器具が収納可能なタンク31に、しゃもじ13等の調理器具に代えて、気化ユニット36を配置したものである。なお、図には蒸気回収蓋部21及び第1の連通管22aを蓋体3の下面(内側)に設けた場合を示してあるが、その構造の詳細は後述する。
【0032】
気化ユニット36は、例えば不織布からなるフィルタで、その一端は加熱調理器1の加熱調理器本体2のタンク31の上方に固定されており、他端はタンク31の開口部31aからタンク31内に溜った水の中に浸漬されるようになっている。
【0033】
本実施の形態によれば、加熱調理器1に発生した蒸気が蒸気処理装置20により凝縮され、復水してタンク31内に溜った水は、下部がこの水に浸された気化ユニット36の毛細管作用により徐々に吸い上げられ、外気と接触することにより徐々に蒸発する。
このため、使用者がタンク31に溜った水を捨てる必要がないので、使い勝手がより向上する。
【0034】
[実施の形態4]
図10は本発明の実施の形態4に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の構成説明図である。なお、実施の形態2(図6)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態2においては、シロッコファン28の空気取入口を加熱調理器本体2の側壁に設けた場合を示したが、本実施の形態は空気取入口を加熱調理器本体2の底部に設けたものである。
【0035】
本実施の形態は、実施の形態2の加熱調理器1において、加熱調理器本体2の底部のタンク31と反対側(誘導加熱コイル6の側方)に、外部から空気を取入れる吸気口37を設けると共に、調理部と蒸気処理ユニット23との間に両者を仕切る仕切り壁38を設け、この仕切り壁38にシロッコファン28の吸気口に対応して開口部39を設けたものである。これにより、吸気口37と開口部39との間に風路が形成される。なお、本実施の形態においては、蒸気処理ユニット23のタンク31は、加熱調理器本体2内に着脱可能に収納され、側壁から突出しない場合が示してある。
【0036】
上記のように構成した本実施の形態によれば、シロッコファン28を駆動すると、吸気口37から吸込まれた外気は、誘導加熱コイル6及び加熱制御部7を経て開口部39からシロッコファン28に吸込まれ、この間に誘導加熱コイル6や加熱制御部7などの発熱部を冷却する。
本実施の形態によれば、1台のシロッコファン28により、発熱部を冷却しながら熱交換器25に風を送ることができるので、加熱調理器1の小型化、低コスト化を実現することができる。
【0037】
[実施の形態5]
図11〜図13は本発明の実施の形態5に係る加熱調理器の炊飯工程とシロッコファンの回転数との関係を示す線図で、図11は実施の形態2に係る炊飯器の炊飯工程において、沸騰工程のみシロッコファン28を駆動する場合、図12は同じく沸騰工程と蒸らし工程にシロッコファン28を駆動する場合、図13は同じく炊飯中の加熱源(誘導加熱コイル6)への入力電力の大きさに応じてシロッコファン28を駆動する場合を示し、いずれも横軸に炊飯工程又は入力電力を、縦軸にシロッコファン28の回転数を示す。
【0038】
図11において、横軸の炊飯工程の予熱工程は、加熱容器5に入れられた米に十分給水させる工程であり、一般に加熱容器5内が50〜60℃になるように加熱制御部7により制御される。次の沸騰工程は米を炊く工程であり、加熱容器5は米及び水が沸騰するように加熱制御され、内部の水分がほぼ無くなる(ドライアップ)まで、断続的に加熱を行う。その後蒸らし工程に入って炊飯が完了する。この一連の炊飯工程は、加熱容器5の温度を検出する温度検出手段(図示せず)の検出結果に基いて、加熱制御部7によって制御される。
【0039】
ここで、加熱制御部7によりシロッコファン28の回転数を制御する場合、加熱容器5から蒸気がほとんど発生しない予熱工程及び蒸らし工程においては、蒸気凝縮の必要がないためシロッコファン28を回転させず、内容物が激しく沸騰して蒸気を放出する沸騰工程のみシロッコファン28を回転させて、安定的にかつ効率よく蒸気を凝縮させて回収する。
【0040】
図12の場合は、蒸気が発生しない予熱工程においては、シロッコファン28の回転を低回転又は停止の状態とし、蒸気が最も激しく発生する沸騰工程ではシロッコファン28を高回転数で駆動し、熱交換器25のフィン26を冷却して蒸気回収を行い、蒸らし工程においてはシロッコファン28の回転数を中程度として蒸気回収を行うようにしたものである。蒸らし工程においてシロッコファン28を中程度の回転数で回転させるのは、沸騰工程で発生した蒸気が急速に収束せず、蒸らし工程においても若干蒸気を発生する場合があるためである。
【0041】
上述の図11、図12の場合は、炊飯の各工程に合わせてシロッコファン28の回転数を制御する場合について説明したが、図13の場合は、加熱源(誘導加熱コイル6)の入力電力の大きさに応じてシロッコファン28の回転を制御するようにしたものである。加熱源への入力電力Pの大きさは、誘導加熱コイル6の場合、予熱工程では数十Wから500W程度、沸騰工程では500W〜1000W以上であり、蒸し工程では数十Wから500W程度である。
加熱容器5内の調理物が激しく沸騰し、多くの蒸気を発生するのは入力電力Pが大きい場合なので、あらかじめ定めた入力電力P1(例えば、500W)をしきい値とし、この入力電力P1より大きい場合にはシロッコファン28を高速回転で、P1より小さい場合には低速回転で駆動するように制御する。
【0042】
上記のように、図11の場合は沸騰工程のみシロッコファン28を回転させるようにしたので、蒸気が多く発生する沸騰工程で効率よく蒸気を回収することができる。また、蒸気が発生する工程以外の工程ではシロッコファン28を駆動させないため、無駄な電力を消費しないので省エネルギ効果を高めることができる。さらに、シロッコファン28が回転するのは沸騰工程のみであるため、シロッコファン28から発生する騒音も沸騰工程だけなので、低騒音化を実現することができる。
【0043】
また、図12の場合は、炊飯の各工程においてシロッコファン28の回転数を制御するようにしたので、蒸らし工程などの若干蒸気が発生する工程においても、中程度の回転数でシロッコファン28を回転させるため、蒸気を効率よく回収することができて、室内に蒸気が放出されることがない。さらに、蒸気の発生量に応じてシロッコファン28を回転させるようにしたので、シロッコファン28を無駄に回転させることがなく、これにより省エネルギ性を高めることができる。
【0044】
図13の場合は、加熱源(誘導加熱コイル6)の入力電力の大きさに応じてシロッコファン28の回転数を制御するようにしたので、炊飯量や炊飯メニューなどの諸量に応じて入力電力が変化しても、蒸気回収性能が低下することがない。
【0045】
[実施の形態6]
図14は本発明の実施の形態6に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器のブロック図である。なお、実施の形態1、2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態5では、加熱調理器1の炊飯工程や入力電力の大きさに応じて、シロッコファン28の回転を制御する場合について説明したが、本実施の形態は、図14に示すように、蒸気処理ユニット23の熱交換器25にフィン26の温度を検出する温度検出手段40を設け、この温度検出手段40の検出温度に基いてシロッコファン28の回転を制御するようにしたものである。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。図15は横軸に熱交換器25のフィン26の温度tを、縦軸にシロッコファン28の回転数を示す線図である。
加熱容器5内で徐々に炊飯が進み、炊飯の状況に応じて蒸気が発生し、連通管22を経て熱交換器25に送られる。このとき、熱交換器25では熱交換作用が行われるため、フィン26の温度が徐々に上昇する。この間、温度検出手段40で検出されたフィン26の温度は加熱制御部7に送られており、検出温度がt1、例えば60℃になるまでは、シロッコファン28を低回転で駆動する。
【0047】
さらに炊飯が進むと、調理物が激しく沸騰して蒸気が多量に発生するため、フィン26の温度がさらに上昇する。熱交換器25に送られてくる蒸気の温度はほぼ100℃近くに達しているので、フィン26の温度もこれに伴って上昇する。
温度検出手段40で検出したフィン26の温度がt1(ここでは、60℃)を超えると、シロッコファン28は高回転数で回転するように、加熱制御部7により制御される。
【0048】
本実施の形態によれば、熱交換器25のフィン26の温度を検出し、検出温度に応じてシロッコファン28の回転を制御するようにしたので、熱交換器25に送られた蒸気量に応じてシロッコファン28の回転数を制御することができる。このため、シロッコファン28を無駄に回転することがなく、省エネルギ性を高めることができる。
また、発生する蒸気量が少ないときは、シロッコファン28が低回転のため騒音が低く、蒸気量が増加したときは効率よく蒸気を回収することができる。
【0049】
[実施の形態7]
図16は本発明の実施の形態7に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。なお、実施の形態1、2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、蒸気処理装置20の蒸気処理ユニット23を、加熱調理器1と分離可能に構成したものである。
【0050】
本実施の形態においては、蒸気処理装置20の蒸気回収蓋部21とこれに接続された連通管22は、加熱調理器1の蓋体3の下面(内側)に収容されている。すなわち、蒸気回収蓋部21を、例えばおねば返し12と一体に構成して蓋体3の下面に着脱可能に装着し、この蒸気回収蓋部21に接続した1本の連通管22を蓋体3の下面に配設して、その先端部を蓋体3の周壁から突出させたものである。
【0051】
また、蒸気処理ユニット23は、ケース24が加熱調理器1の側面とほぼ同じ大きさに形成されており、実施の形態1の蒸気処理ユニット23とほぼ同じ構造であるが、熱交換器25の上部には、蓋体3に設けた連通管22に着脱可能に接続される接続部41を有し、1本の連通管22から送られた蒸気を複数の凝縮管27に分配する分配手段である分配器42が設けられている。なお、タンク31は下部の全幅方向に設けられて、熱交換器25から滴下した水を溜めるようになっているので、水滴回収板30は省略してもよい。
【0052】
上記のように構成した本実施の形態において、図16に示すように、加熱調理器1に蒸気処理ユニット23を連結すると、炊飯によって発生した蒸気は、蒸気回収蓋部21、1本の連通管22から分配器42に送られ、各凝縮管27に分配されて前述の要領で熱交換器25により凝縮されて復水し、タンク31内に溜められる。
蒸気処理ユニット23を必要としない場合や蒸気処理ユニット23を清掃する場合は、図17に示すように加熱調理器1から分離すればよい。
【0053】
本実施の形態によれば、加熱調理器1の蓋体3の下面に配設された連通管22は1本のため、連通管22及びこれを収容する蓋体3の構造が簡素化されるので、加熱調理器1を小型化することができる。
また、蒸気処理ユニット23に設けた分配器42により、1本の連通管22から送られた蒸気が複数の凝縮管27に分配されるので、蒸気の熱交換を効率よく行うことができる。
【0054】
さらに、分配器42を含む蒸気処理ユニット23は加熱調理器1から分離可能であり、また、連通管22も1本で構成されているので、清掃性にすぐれ、使い勝手を向上することができる。なお、本実施の形態に係る連通管22を1本で構成し、蒸気処理ユニット23(熱交換器25)に分配器41を設ける構造は、他の実施の形態においても実施することができる。
【0055】
[実施の形態8]
図18は本発明の実施の形態8に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。なお、実施の形態7と同じ部分にはこれと同じ符号を付し説明を省略する。
本実施の形態は、例えば実施の形態7で説明した加熱調理器1と分離可能な蒸気処理ユニット23のシロッコファン28への電力供給手段に関するものである。なお、図には、加熱調理器1の蓋体3の下面に複数の連通管22を配設し、連結部35により蒸気処理ユニット23と連結する場合が示してある。
【0056】
図18において、45は商用電源コンセントに接続されて加熱調理器1に商用電源を供給する電源コードで、加熱調理器1には蒸気処理ユニット23のシロッコファン28へ電源を供給する電源端子46が設けられている。また、蒸気処理ユニット23には、加熱調理器1の電源端子46に接続されて、シロッコファン28に電源を供給する電源プラグ47が設けられている。
【0057】
本実施の形態によれば、蒸気処理ユニット23のシロッコファン28の駆動電源を加熱調理器1から得るようにしているので、蒸気処理ユニット23は別途商用電源を確保する必要がなく、このため使用する商用電源コンセントも1つで済む。このため、使い勝手のよい蒸気処理装置20を備えた加熱調理器1を得ることができ、また、コード類の配線も煩雑にならないため、見栄えもよい。
【0058】
[実施の形態9]
図19は本発明の実施の形態9に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の説明図である。なお、実施の形態8と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態8においては、蒸気ユニット23のシロッコファン28の駆動電源を加熱調理器1から得る場合を示したが、本実施の形態は、蒸気処理ユニット23に商用電源コンセントに接続される電源コード48を設けると共に、蒸気処理ユニット23に、電源コード48によって供給された商用電源を外部に供給する電源端子49を設け、この電源端子49に電源コード45を接続して加熱調理器1に商用電源を供給するようにしたものである。
【0059】
本実施の形態によれば、電源コード48を商用電源コンセントに接続し、電源コード45を蒸気処理ユニット23の電源端子49に接続することにより、蒸気処理ユニット23のシロッコファン28の駆動電源の供給と、加熱調理器1への商用電源の供給を行うことができるので、商用電源コンセントは1つで済み、実施の形態8の場合と同様の効果を得ることができる。
【0060】
[実施の形態10]
図20は本発明の実施の形態10に係る蒸気処理装置を備えた加熱調理器の蓋体に設けた操作部の一部を示す説明図である。
本実施の形態は、上述の実施の形態1〜9に係る蒸気処理装置20の洗浄に関するもので、以下、実施の形態2(図6)に係る蒸気処理装置20を参照して説明する。
【0061】
加熱調理器1の蓋体3に設けた操作部50には、図20に示すように、炊飯ボタン51と洗浄ボタン52が設けられており、また、加熱制御部7には洗浄モードが設けられている。なお、炊飯ボタン51は、通常の炊飯開始のためのスイッチボタンなので、説明を省略する。
蒸気処理装置20を洗浄する場合は、加熱容器5に水を入れて外釜4内に収容し、蓋体3を閉じて洗浄ボタン52をONする。これにより、加熱制御部7は洗浄モードであると判断し、誘導加熱コイル6に通電して、通常の炊飯工程と別の洗浄工程により運転を行う。そして、加熱容器5内の水が沸騰するまで加熱し、引続き沸騰状態が継続するように運転する。このとき、蒸気ユニット23は加熱容器5から発生した蒸気の処理作用を行っている。
【0062】
本実施の形態によれば、加熱容器5内の水が沸騰を続けると、これによって発生した蒸気は前述の作用により熱交換器25によって復水され、タンク31内に溜まる。この間、通常の炊飯で汚れのついた蒸気回収蓋部21、連通管22、熱交換器25、凝縮管27などに多量の蒸気が行きわたり、これら各部を自動的に洗浄し、清潔に保持する。このため、使用者がこれらの各部を洗浄する手間を省くことができる。
【0063】
[実施の形態11]
図21は本発明の実施の形態11に係る蒸気処理装置を備えた食器洗浄乾燥機の説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1〜10では、本発明に係る蒸気処理装置20を加熱調理器1に実施した場合を示したが、本実施の形態は、この蒸気処理装置20を、食器類の洗浄等を行う際に蒸気が発生する食器洗浄乾燥機に実施したものである。
【0064】
図21において、60は内部に洗浄槽、噴射ノズル、ヒータ、洗浄水ポンプ、排水ポンプ等が配設された食器洗浄乾燥機で、外筐61には洗浄槽に連通する蒸気排出口62が設けられている。そして、蒸気排出口62には、蒸気処理装置20(この蒸気処理装置20は、本実施の形態においては実施の形態1の蒸気処理装置20とほぼ同じ構造のものである)の蒸気回収蓋部21が取付けられ、一端がこの蒸気回収蓋部21に接続された連通管22の他端を、蒸気処理ユニット23の複数の凝縮管27に接続したものである。
【0065】
食器洗浄乾燥機60により食器類の洗浄、乾燥を行う場合、通常、給水された水をヒータで加熱し、洗浄水ポンプで圧送して噴射ノズルから食器類に向けて噴射し、食器類の汚れを落すようにしているが、特に洗浄、すすぎ工程のあとで行われる乾燥工程では多量の蒸気が発生し、この蒸気は蒸気排出口62から機外へ排出される。
本実施の形態においては、蒸気排出口62から排出される蒸気を、蒸気回収蓋部21、連通管22から蒸気処理ユニット23に導き、前述のように熱交換器25で凝縮して復水し、タンク31に回収する。
【0066】
このように、本実施の形態においては、食器洗浄乾燥機60で食器類の乾燥等の際に発生した蒸気を、蒸気処理装置20で処理して回収して室内に排出されないようにしたので、室内に湿度環境が悪化するようなことがない。
また、食器洗浄乾燥機60の蒸気排出口62から高温の蒸気が排出されることがないので、使用者等に不快感を与えることがない。
【0067】
上記の説明では、蒸気処理ユニット23を食器洗浄乾燥機60の側壁に沿って設置した場合を示したが、例えば、実施の形態2(図6)で説明したように、食器洗浄乾燥機60内に設置してもよく、あるいは実施の形態(図16)で説明したように、食器洗浄乾燥機に分離可能に取付けるようにしてもよい。
【0068】
上記の各実施の形態の説明では、図示の加熱調理器1又は食器洗浄乾燥機60に、本発明に係る蒸気処理装置20を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の加熱調理器又は食器洗浄乾燥機にも本発明に係る蒸気処理装置20を設けることができる。
【符号の説明】
【0069】
1 加熱調理器、2 加熱調理器本体、3 蓋体、5 加熱容器、6 加熱源(誘導加熱コイル)、7 加熱制御部、10 蒸気排出口、12 おねば返し、13 しゃもじ、14 圧力調整部、20 蒸気処理装置、21 蒸気回収蓋部、22 連通管、23 蒸気処理ユニット、25 熱交換器、26 フィン、27 凝縮管、28 シロッコファン、29 排気口、30 水滴回収板、31 タンク、35 連結手段、36 気化ユニット、37 吸気口、38 仕切り壁、39 開口部、40 温度検出手段、42 分配手段、45,48 電源コード、46,49 電源供給部、50 操作部、52 洗浄ボタン、60 食器洗浄乾燥機、62 蒸気排出口。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理物を収納する加熱容器と、
該加熱容器を加熱するための加熱部と、
該加熱部の入力電力を制御する加熱制御部と、
前記加熱容器内に発生する蒸気を排出する蒸気排出口と、
該蒸気を凝縮して回収する蒸気処理ユニットと、
前記蒸気排出口から排出された蒸気を前記蒸気処理ユニットに導く連通管とを備え、
前記加熱制御部は、前記加熱部の入力電力を制御して少なくとも予熱工程、沸騰工程、蒸らし工程を有する炊飯工程を備え、各工程に合わせて前記蒸気処理ユニットの駆動を制御することを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
前記加熱制御部は、炊飯工程のうち沸騰工程の場合のみ前記蒸気処理ユニットを駆動することを特徴とする請求項1記載の蒸気処理装置を備えた加熱調理器。
【請求項3】
前記加熱制御部は、前記加熱部の入力電力の大きさに応じて前記蒸気処理ユニットの蒸気回収能力を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記加熱制御部は、前記加熱部の入力電力が予め定めた所定値より大きい場合は前記蒸気処理ユニットの蒸気回収能力を所定値より高くするよう制御することを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記蒸気処理ユニットは、蒸気を凝縮する熱交換器と、該熱交換器に送風するファンと、前記熱交換器で凝縮されて復水した水を貯水する着脱自在のタンクとで構成され、該ファンの回転数によって蒸気処理ユニットの蒸気回収能力を制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記連通管は、
前記蒸気排出口に接続された第1の連通管と、
前記蒸気処理ユニットに設けた第2の連通管と、
前記第1の連通管の先端部に設けられ、前記第2の連通管と連結する第1の連結部と、
前記第2の連通管の先端部に設けられ、前記第1の連通管と連結する第2の連結部で構成され、
前記第1の連通管、前記第2の連通管、第1の連結部、及び第2の連結部を、夫々着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記蒸気排出口から吹き出る液体を再び前記加熱容器に戻すおねば返しを前記連通管と前記蒸気排出口との間に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−131702(P2009−131702A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70078(P2009−70078)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【分割の表示】特願2007−51529(P2007−51529)の分割
【原出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】