説明

動力式吸引装置

【課題】動力式吸引装置において、ファンケースの内壁とファンとの間に被吸引物が挟まる現象を回避する。
【解決手段】吸気口部14A周囲の一部に、ファンケース14の内壁とファン10との間隙Gへの侵入を規制する侵入規制部30を形成して、間隙Gに侵入しようとする被吸引物を吸気口部14Aに戻してやる。これによって、吸気口部14Aに戻された被吸引物が案内経路を変えて間隙Gに挟まることなく吸引されることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力式吸引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
動力駆動される遠心送風機の吸引圧を利用して、落葉や塵芥等の被吸引物を吸引して送風先に取り付けた袋等に集める動力式吸引装置が知られている。図1は、従来の動力式吸引装置の一例を示した説明図である(下記特許文献1参照;同図(a)は外観図、同図(b)はファンケースの正面図)。
【0003】
この従来例は、本体1が、ファン10を駆動させる原動機11,始動用のリコイルスタータ12,燃料タンク13,ファンケース14等で一体構成されており、ファンケース14の吸気口部14Aにサクションパイプ2が着脱可能に連結され、ファンケース14の吹き出し口部14Bには吹き出しパイプ3が着脱可能に連結されている。そして、吹き出しパイプ3の吹き出し端には、適宜の通気性を有するダストバッグ4が取り付けられている。図示の例は、携帯型であって、作業者が把持するハンドル15,16が本体1に設けられている。また、ファンケース14の吸気口部14A内には、ファン10の駆動軸に装着されて、ファン10と共に回転するカッター5が備えられている。
【0004】
このような動力式吸引装置によると、原動機11の始動によってファン10が駆動され、ファン10の送風による吸引圧で、落葉や木片,塵芥等の被吸引物がサクションパイプ2を介してファンケース14の吸気口部14A内に吸い込まれる。そこで、ファン10と共に回転するカッター5によって、吸い込まれた被吸引物が粉砕され、粉砕された被吸引物がファンケース14内の吸気経路を通って吹き出し口部14Bに送られ、吹き出しパイプ3を介してダストバッグ4内に集塵される。
【0005】
このような動力吸引装置では、所望の吸引特性を得るために、ファン10の羽根頂部とファンケース14の内壁との間に設定された間隙を設けることが必要になる。この間隙を狭くし過ぎるとファンの駆動負荷が大きくなり、間隙を大きくし過ぎると効率よく吸引力を発生させることができなくなる。
【0006】
そこで、所望の吸引特性を得るために前述した間隙を設定すると、カッター5によって粉砕されてその間隙に挟まりやすい厚さになった枝等の棒状木片や板状木片等、或いは元々前述した間隙に挟まりやすい厚さの木片等でカッター5をくぐり抜けたものが、吸気口部14Aの周囲からファンケース14内に侵入し、これがファンケース14の内壁とファン10との間隙に挟まることが問題になる。
【0007】
このように被吸引物がファンケース14の内壁とファン10との間隙に挟まると、場合によってはファンがロックされた状態になり、吸引作業を継続することができなくなる。また、比較的細いものが挟まった場合には、前述した間隙に異物が挟まった状態でファン10の回転が継続されることになるので、摩擦によってファン10の回転が妨げられて所望の吸引特性が得られなくなり、長時間このような状態で作業を行った場合には、ファン10の羽根やファンケース14の内壁が損傷することも考えられる。
【0008】
これに対しては、カッターの先端を延ばしてファンケース14の内壁に近づけたとしても、破砕不十分でカッター5をくぐり抜けた木片等には効果がないので、その対策としては、例えば、下記特許文献2に記載されるような提案がなされている。これによると、前述したカッター5のような回転刃に対して、吸気口部14Aの一部に固定刃を設けて、回転刃と固定刃の協働によって、ファンケース14の内壁とファン10との間に挟まりそうな大きさの被吸引物を更に裁断している。
【特許文献1】特開2000−179497号公報
【特許文献2】特公平3−58604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述した回転刃に対して固定刃を設ける従来技術では、小石のような硬い被吸引物が吸い込まれた場合に、回転刃と固定刃の間にこれが挟まって回転刃や固定刃が損傷或いは破損する問題があり、これを解消するためには、回転刃と固定刃の間に大きな負荷が作用した場合に固定刃をバネ等によって逃がす安全機構を設けることが不可欠になる。これによって、装置の構造が複雑になり、メンテナンス性の悪化や装置のコストアップを招く問題が生じる。また、バネなどを用いると、被吸引物がバネ間に挟まるなどして、安全機構の信頼性を損ねることも問題になる。
【0010】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものである。すなわち、一つには、遠心送風機の吸引圧を利用した動力式吸引装置において、ファンケースの内壁とファンとの間に被吸引物が挟まる現象を回避すること、又一つには、前述した被吸引物が挟まる現象を回避することで、安定した作業の継続を可能にすると共に、ファンやファンケースの損傷を防ぎ、装置の耐久性を向上させること、又一つには、固定刃や固定刃に付加する安全機構を設けることなく前述した被吸引物の挟まり現象を回避することで、メンテナンス性が良好でしかも低コスト且つ安全な動力式吸引装置を提供できること、等が、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的を達成するために、本発明による動力式吸引装置は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]ファンケースに、ファンの駆動軸に沿った吸気口部を形成すると共に、ファンの遠心方向に沿った吹き出し口部を形成し、前記吸気口部から前記ファンケース内に吸引した被吸引物を前記吹き出し口部から吹き出す動力式吸引装置において、前記吸気口部周囲の一部に、前記ファンケースの内壁と前記ファンとの間隙への侵入を規制する侵入規制部を形成したことを特徴とする。
【0012】
このような特徴によると、吸気口部に吸い込まれた被吸引物がファンケースの内壁とファンとの間隙に侵入しようとすると、前記の侵入規制部によって跳ね返されて再び吸気口部内に戻される。これを繰り返す間に被吸引物は吸引される案内経路を変えて、ファンの羽根間を通って吹き出し口部に導かれるようになり、ファンケースの内壁とファンとの間隙に被吸引物が挟まる現象を回避することができる。
【0013】
侵入規制部は、吸気口部周囲の一部に形成されているので、ファンケース内壁とファンとの間隙を通過する気流に関しては影響を最小限に抑えることができ、ファンの吸引特性が低下することはない。ここで、吸気口部周囲の一部とは、一つの箇所に限らず、複数箇所に形成されてもよく、吸引口部の全周に対して部分的に侵入規制部が形成されていればよい。
【0014】
これによって、本発明は、ファンケースの内壁とファンとの間に被吸引物が挟まる現象を回避することができ、安定した作業の継続を可能にすると共に、ファンやファンケースの損傷を防ぎ、装置の耐久性を向上させることができる。また、固定刃や固定刃に付加する安全機構を設けることなく被吸引物の挟まりを回避することができるので、メンテナンス性が良好でしかも低コスト且つ安全な動力式吸引装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態に係る動力式吸引装置は、図1に示した従来技術の構成を前提構成として含むものであるが、特に、この形態に限定されるものではなく、ファン10、ファンを駆動する駆動手段(例えば、原動機11)、ファンケース14、ファンケース14に形成される吸気口部14A及び吹き出し口部14Bを前提となる構成部材として備えていればよい(本発明の実施形態において、従来技術と共通する箇所は図1の記号を援用する)。すなわち、本発明の実施形態に係る動力式吸引装置は、ファンケース14に、ファン10の駆動軸に沿った吸気口部14Aを形成すると共に、ファン10の遠心方向に沿った吹き出し口部14Bを形成し、吸気口部14Aからファンケース14内に吸引した被吸引物を吹き出し口部14Bから吹き出すものである。
【0016】
図2は、本発明の実施形態に係る動力式吸引装置の要部を説明する説明図であって、同図(a)が要部断面図、同図(b)が侵入規制部材の平面図である。図において、ファンケース14には、駆動軸20(原動機の出力軸)に沿った吸気口部14Aが形成されている。駆動軸20はファン10を駆動し、ファン10の回転駆動によって発生した吸引圧によって吸気口部14Aまで引き込まれた被吸引物が、矢印に示すようにファン10の羽根間を通ってファンケース14内の吸気経路Mに導かれ、ファン10の遠心方向に形成された吹き出し口部14B(図2においては図示せず)から吹き出される。
【0017】
ファンケース14における吸気口部14Aの周囲には、ファン10の羽根頂部10Aとファンケース14の内壁との間に、設定された間隔の間隙Gが形成されている。この間隙Gに木片等の被吸引物が侵入すると、これが羽根頂部10Aとファンケース14の内壁との間に挟まれることになり、前述したような問題を引き起こすことになる。
【0018】
本発明の実施形態では、吸気口部14A周囲の一部に、間隙Gへの侵入を規制する侵入規制部30が形成されている。図示の例では、侵入規制部30は、吸気口部14A周囲におけるファンケース14の内壁に取り付けられた侵入規制部材31によって形成されている。この例では、ファンケース14の内壁に当接した侵入規制部材31をファンケース14の外側から固着手段32で取り付けている。侵入規制部材30は、この例に限らず、間隙Gを吸気口部14A周囲の一部で埋めるように、ファンケース14の内壁に部分的な凸部を形成したもの等であってもよい。
【0019】
侵入規制部30は、それ自体が木片等の被吸引物を切断又は粉砕するものではなく、間隙Gに侵入しようとする被吸引物を跳ね返して吸気口部14A内に戻す機能を有する。この侵入規制部30は、吸気口部14A周囲の一箇所に形成するだけで十分な機能が得られるが、ファン10の吸引性能を低下させない範囲で、吸気口部14A周囲の複数箇所に形成してもよい。吸気口部14A周囲の一箇所に侵入規制部30を形成すると、間隙Gに侵入しようとする木片等の被吸引物はファン10の回転に伴って吸気口部14A周囲を移動しながら間隙Gに侵入しようとするので、その移動中に侵入規制部30に当たって吸気口部14A内に跳ね返されることになる。間隙Gに侵入しようとした被吸引物が吸気口部14A内に跳ね返されると、別の吸引経路を通過しようとするので、これを繰り返す間にファン10間の吸引経路を通ってファンケース14内に引き込まれることになり、木片等が間隙Gに挟まる現象を回避することができる。
【0020】
侵入規制部30を侵入規制部材31で形成した場合には、図示のように、その先端31Aを吸気口部14A内に突出させることで、更に侵入規制効果を高めることができる。必要に応じて、侵入規制部材31の先端31Aを吸気口部14A内に突出させると、間隙Gに近づいた木片等の被吸引物を吸気口部14A内に跳ね返すことができるので、間隙Gへの侵入をその前段階で未然に防ぐことができる。これによって、間隙Gへの挟まり発生率を極めて低く抑えることができる。
【0021】
また、侵入規制部材31には、必要に応じて、その先端31Aにファン10の回転方向(矢印10R)に対向して吸気口部14A内に向いた跳ね返り部31Bを形成してもよい。この跳ね返り部31Bを形成することで、更に挟まり防止効果を高めることができる。すなわち、跳ね返り部31Bに当たった木片等の被吸引物は吸気口部14A内に確実に跳ね返ることになるので、効率よく挟まりの原因になる被吸引物を別の吸引経路に導くことができ、これによって間隙Gへの挟まりを回避することができる。
【0022】
図3は、本発明の他の実施形態に係る動力式吸引装置の要部を説明する説明図であって、同図(a)が要部断面図、同図(b)が侵入規制部材の平面図である。前述した実施形態と同一部位には同一符号を付して一部説明を省略する。この実施形態では、吸気口部14A内には駆動軸20に装着された粉砕手段50が備えられている。駆動軸20はファン10を駆動するので、粉砕手段50はファン10の駆動に伴って回転する。ファン10の回転駆動によって発生した吸引圧によって吸気口部14Aまで引き込まれた被吸引物は、粉砕手段50の回転によって粉砕され、細かく砕かれた被吸引物は矢印に示すようにファン10の羽根間を通ってファンケース14内の吸気経路Mに導かれ、ファン10の遠心方向に形成された吹き出し口部14B(図3においては図示せず)から吹き出される。
【0023】
この実施形態では、侵入規制部30は、それ自体が木片等の被吸引物を切断又は粉砕するものではなく、間隙Gに侵入しようとする被吸引物を跳ね返して粉砕手段50が回転する吸気口部14A内に戻す機能を有する。この侵入規制部30は、前述した実施形態と同様に、吸気口部14A周囲の一箇所に形成するだけで十分な機能が得られるが、ファン10の吸引性能を低下させない範囲で、吸気口部14A周囲の複数箇所に形成してもよい。吸気口部14A周囲の一箇所に侵入規制部30を形成すると、間隙Gに侵入しようとする木片等の被吸引物はファン10の回転に伴って吸気口部14A周囲を移動しながら間隙Gに侵入しようとするので、その移動中に侵入規制部30に当たって吸気口部14A内に跳ね返されることになる。間隙Gに侵入しようとした被吸引物が吸気口部14A内に跳ね返されると、再び粉砕手段50の粉砕作用を受けることになり、これを繰り返す間に細かく砕かれて間隙Gに挟まることを回避できる。
【0024】
侵入規制部30を前述した実施形態と同様の侵入規制部材31で形成した場合には、図示のように、その先端31Aを吸気口部14A内に突出させることで、更に侵入規制効果を高めることができる。必要に応じて、侵入規制部材31の先端31Aを吸気口部14A内に突出させると、間隙Gに近づいた木片等の被吸引物を吸気口部14A内に跳ね返すことができるので、間隙Gへの侵入をその前段階で未然に防ぐことができる。これによって、間隙Gへの挟まり発生率を極めて低く抑えることができる。
【0025】
侵入規制部材31は、その先端31Aが吸気口部14A内に突出している場合であっても、粉砕手段50の回転軌跡50Rと交差しないように配備されていることが一つの特徴になる。すなわち、侵入規制部材31自体は先端や側部に刃を有している必要なく、粉砕手段50と協働して被吸引物を切断或いは粉砕する機能は有さない。回転する粉砕手段50に対しては、先端31Aがある程度離間して配備され、粉砕手段50の回転軌跡50Rと交差しないようにすることで、小石などが粉砕手段50と侵入規制部材31との間に挟まる不具合を回避することできる。
【0026】
すなわち、この侵入規制部材31に関しては、従来技術の固定刃において必要となる安全機構は全く不要になる。したがって、バネを用いた複雑な機構を設ける必要がないので、メンテナンスが不要であり、装置のコストアップを避けることもできる。
【0027】
また、侵入規制部材31において、前述した実施形態と同様に、必要に応じて、その先端31Aにファン10の回転方向(矢印10R)に対向して吸気口部14A内に向いた跳ね返り部31Bを形成してもよい。この跳ね返り部31Bを形成することで、更に挟まり防止効果を高めることができる。すなわち、跳ね返り部31Bに当たった木片等の被吸引物は粉砕手段50の回転する吸気口部14A内に確実に跳ね返ることになるので、効率よく挟まりの原因になる被吸引物を細かく粉砕することができ、これによってファン10の羽根間を通る吸引経路へ導かれる確率が高くなり、間隙Gへの挟まりを回避することが可能になる。
【0028】
図3に示した実施形態において、粉砕手段50は従来技術と同様のカッター5であってもよいし、駆動軸20に装着されて回転するその他の部材であっても良い。図4はその一例であるが、駆動軸20に装着される支持軸51の中心に固着手段52によって円盤体53が取り付けられている。円盤体53には必要に応じて吸引経路を形成するための開口部53Aが複数個形成されている。円盤体53は、平面視で円形であっても良いが、適度な粉砕機能を得るために楕円体又は長円体にすることもできる。円盤体53に換えて平面視で矩形のブレードを設けても良い。
【0029】
このような実施形態では、吸気口部14Aまで吸引された被吸引物は、円盤体53又はブレードの回転によって粉砕されることになるが、円盤体53の表面に当たって跳ね返され、繰り返し粉砕作用を受けることになるので、より効果的な粉砕作用を得ることができる。
【0030】
以上説明したように、本発明の実施形態によると、吸気口部14A周囲の一部に、ファンケース14の内壁とファン10との間隙Gへの侵入を規制する侵入規制部30を形成したので、吸気口部14Aから被吸引物がファンケース14の内壁とファン10との間隙Gに侵入しようとすると、侵入規制部30によって跳ね返されて再び吸気口部14A内に戻される。これによって、間隙Gに向かう被吸引物を別の吸引経路に導くことができ、間隙Gに被吸引物が挟まる現象を回避することができる。また、粉砕手段50を備えるものでは、吸気口部14A内で回転する粉砕手段50による粉砕が十分に作用することになり、これによっても更に、間隙Gに被吸引物が挟まる現象を回避することができる。
【0031】
また、間隙Gに被吸引物が挟まる現象を回避することで、動力式吸引装置の安定した作業の継続を可能にすると共に、ファン10やファンケース14の損傷を防ぎ、装置の耐久性を向上させることができる。
【0032】
更には、固定刃や固定刃に付加する安全機構を設けることなく前述した被吸引物の挟まり現象を回避できるので、メンテナンス性が良好でしかも低コスト且つ安全な動力式吸引装置を提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来技術及び本発明の前提技術の説明図である。
【図2】本発明の実施形態の要部を説明する説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態の要部を説明する説明図である。
【図4】粉砕手段の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1:本体,2:サクションパイプ,3:吹き出しパイプ,4:ダストバッグ,
10:ファン,11:原動機,12:リコイルスタータ,13:燃料タンク,
14:ファンケース,14A:吸気口部,14B:吹き出し口部,
20:駆動軸,
30:侵入規制部,31:侵入規制部材,31A:先端,31B跳ね返り部,
32:固着手段,15,16:ハンドル
50:粉砕手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンケース(14)に、ファン(10)の駆動軸(20)に沿った吸気口部(14A)を形成すると共に、ファン(10)の遠心方向に沿った吹き出し口部(14B)を形成し、前記吸気口部(14A)から前記ファンケース(14)内に吸引した被吸引物を前記吹き出し口部(14B)から吹き出す動力式吸引装置において、
前記吸気口部(14A)周囲の一部に、前記ファンケース(14)の内壁と前記ファン(10)との間隙(G)への侵入を規制する侵入規制部(30)を形成したことを特徴とする動力式吸引装置。
【請求項2】
前記侵入規制部(30)は、前記吸気口部(14A)周囲における前記ファンケース(14)の内壁に取り付けられた侵入規制部材(31)によって形成されることを特徴とする請求項1記載の動力式吸引装置。
【請求項3】
前記侵入規制部材(31)は、その先端(31A)が前記吸気口部(14A)内に突出していることを特徴とする請求項2記載の動力式吸引装置。
【請求項4】
前記侵入規制部材(31)は、その先端に前記ファン(10)の回転方向に対向して前記吸気口部(14A)内に向いた跳ね返り部(31B)を有することを特徴とする請求項3に記載された動力式吸引装置。
【請求項5】
前記吸気口部(14A)内に前記駆動軸(20)に装着された粉砕手段(50)を設け、
前記侵入規制部材(31)は、前記粉砕手段(50)の回転軌跡(50R)と交差しないように配備されていることを特徴とする請求項3に記載された動力式吸引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−85015(P2009−85015A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−251827(P2007−251827)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000141990)株式会社共立 (110)
【Fターム(参考)】