説明

動画像プリント装置

【課題】 コンピュータへ接続したり、ディスプレイを設けたりすることも不要とし、動画データの中から印刷したい静止画を簡単に指定し、印刷できるようにする。
【解決手段】 ディジタルカメラや携帯電話に装着可能で動画データの保存可能なメモリカードなどのメディアから動画データを読み出すとともに、そのダイジェストとしての複数の静止画210とともに、各静止画についての印刷有無および印刷時の制御情報を指定する印刷制御情報指定領域220をレイアウトシート200に印刷する。利用者が印刷制御情報指定領域220に対して所望のマーキングを行い、このレイアウトシート200をスキャナで読み取らせることによって、該当の静止画を利用者が指定した印刷制御情報に基づいて印刷出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は動画データを基に所定の静止画をプリントする動画像プリント装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ディジタルカメラや携帯電話などでも比較的長時間の動画撮影が可能となり、動画データを保存する機会が増している。それに伴い、動画データを印刷する機会も増しつつある。
【0003】
動画データを印刷する方法としては、特許文献1,2に見られるように、動画データを一旦コンピュータに取り込み、動画データから抽出された静止画の一覧をディスプレイに表示し、その一覧の中から利用者が所望の画像を選択し、その選択された画像を印刷させる方法や、プリンタに搭載されたディスプレイに動画を表示しながら印刷したい場面で利用者が印刷指示を行うことによって、その静止画を印刷させる方法があった。
【0004】
また、特許文献3のように、プリンタが動画データから静止画データを任意の方法で取り出し、その複数の静止画の一覧を1ページにまとめて印刷する方法もあった。
【特許文献1】特開2003−219361公報
【特許文献2】特開平5−234341号公報
【特許文献3】特開平9−130591号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1,2の方法では、動画データから静止画を得るために、ディスプレイを有するコンピュータが必要となり、そのコンピュータの操作によって所望の静止画を選択する必要があり、コストが嵩み、印刷までに手間が掛かるという問題があった。
【0006】
また、特許文献3のように、ディスプレイを有するプリント装置では、ディスプレイを設けることによってコストが大幅に嵩んでしまう。また、動画を見ながら必要な静止画を選択する必要があるため、動画を観る時間が掛かり、印刷したい静止画を動画の再生時の表示タイミングで指示しなければならないため、利用者に掛かる負担が大きくなる。
【0007】
なお、コンピュータと接続しないで、且つディスプレイを有さないプリンタでは、動画データから抽出した静止画を縮小配列して印刷することはできても、縮小しないそのままの大きさの静止画を得ることは難しい。
【0008】
本発明の目的は、これらの課題を解決し、コンピュータへ接続したり、ディスプレイを設けたりすることも不要とし、動画データの中から印刷したい静止画を簡単に指定し、印刷できるようにした動画像プリント装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)この発明の動画像プリント装置は、所定のメディアから読み取られた動画データを静止画データに変換する動画処理手段を備え、この動画処理手段により変換された複数の静止画データの静止画と、各静止画についての印刷制御情報を指定する印刷制御情報指定領域とを用紙に印刷してレイアウトシートを作成するレイアウトシート作成手段と、利用者によって前記印刷制御情報が記入された前記レイアウトシートを読み取るレイアウトシート読み取り手段と、前記レイアウトシート読み取り手段で読み取られたデータから印刷指定された静止画の印刷制御情報を解析する印刷制御情報解析手段と、前記印刷指定された静止画の静止画データおよび前記印刷制御情報に基づいて、前記指定された静止画の印刷を行う印刷制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
(2)前記所定のメディアは、たとえばディジタルカメラまたは携帯電話に装着可能で動画データが保存可能なメモリカードである。
【0011】
(3)前記印刷制御情報は、印刷方法、印刷方向、拡大縮小指定、印刷品質、プリント枚数のうち少なくともいずれか1つの項目を含む。
【0012】
(4)前記レイアウトシート作成手段は、たとえば利用者によって指定された個数だけ静止画と印刷制御情報指定領域を前記レイアウトシートに印刷するものとする。
【0013】
(5)前記レイアウトシート作成手段は、たとえば印刷方法、印刷方向、拡大縮小指定、印刷品質、プリント枚数の項目のうち、前記利用者が選択した項目を前記レイアウトシートに印刷するものとする。
【0014】
(6)前記レイアウトシート作成手段は、印刷制御情報指定領域に鉛筆などの筆記具によってマーキング可能なマークシートパターンを作成するものとする。
【0015】
(7)前記印刷制御手段は、印刷制御情報指定領域に対して指定されなかった印刷制御情報を補完するものとする。
【発明の効果】
【0016】
(1)コンピュータとの接続を必要とせず、また静止画を表示する表示装置を備えなくても、動画データから変換可能な複数の静止画のうちどの静止画をどのように印刷するかの指定を利用者が指定することができる。その結果、装置を低コストに構成でき、且つ利用者は容易な操作でプリントすべき静止画を指定できる。
【0017】
(2)前記メディアをディジタルカメラまたは携帯電話に装着可能で動画データの保存可能なメモリカードとすることにより、そのメモリカードをプリント装置に直接装着すれば、ディジタルカメラまたは携帯電話で撮影した動画のうち所定の静止画を容易にプリントできるようになる。
【0018】
(3)前記印刷制御情報として、印刷方法(カラープリント・モノクロプリント)印刷方向(縦向き・横向き)、拡大縮小指定(等倍・2倍)、印刷品質(速度優先・精度優先)、プリント枚数、のうち少なくともいずれか1つを含むことによって、印刷制御に関する自由度が高くなり、利用者の多様な目的に適応できる。
【0019】
(4)前記レイアウトシートに、利用者が指定した個数だけ静止画と印刷制御情報指定領域を印刷可能とすることにより、レイアウトシートに対する複数の静止画の個数とサイズを選択できるようになり、選択可能とする静止画の数に応じて、または選択すべき静止画をどれだけの精度で印刷するかの目的に応じて、最適なレイアウトシートを作成できるようになる。
【0020】
(5)前記印刷制御情報指定領域に含める項目として、印刷方法、印刷方向、拡大縮小指定、印刷品質、プリント枚数のうち、必要な項目だけを選択可能項目としてレイアウトシートに印刷することによって、必要な印刷制御情報の指定が容易となる。
【0021】
(6)印刷制御情報指定領域にマークシートパターンを作成することによって、鉛筆などの筆記具によってマーキングするだけでよくなり、前記印刷制御情報の指定が容易となる。
【0022】
(7)印刷制御情報指定領域に対する指定が無い項目については、それを既定値として印刷制御情報を補完することにより、利用者による印刷制御情報の指定が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
この発明の実施形態である動画像プリント装置について各図を参照して説明する。
図1は動画像プリント装置の構成を示すブロック図である。この動画像プリント装置は、プリンタ100、スキャナ101、外部インタフェース102、メモリ103、動画処理部104、画像解析部105、印刷制御部106がシステムバス107に接続したものである。ここでプリンタ100は後に示すレイアウトシートや静止画を印刷する。スキャナ101は、利用者が印刷制御情報を記入したレイアウトシートを読み取る。外部インタフェース102はSDカードなどの記録メディア400に記録されている動画データを読み取る。メモリ103はレイアウトシートの印刷データや静止画の印刷データを格納し、また上記外部インタフェース102を介してメディア400から読み込んだ動画データを処理するために一時記憶する。動画処理部104は上記動画データを静止画データに変換する。画像解析部105はスキャナ101によって読み取られたレイアウトシートのイメージ情報の解析を行い、印刷指定された静止画と、その静止画をどのように印刷するかを表す印刷制御情報を認識する。印刷制御部106は動画処理部104によって変換された静止画データと、必要な印刷制御情報指定領域を含むレイアウトシートの印刷データを作成し、また指定された静止画を指定された印刷制御情報に基づいて静止画として印刷するための印刷データを作成する。さらにこれらの印刷データを基にプリンタ100を制御して用紙に印刷出力を行う。
【0024】
なお、この動画像プリント装置はコピー機として利用する際にスキャナ101を用いる。すなわち、スキャナ101で読み取った画像情報をそのままイメージとしてプリントすることによって複写画像を印刷する。
【0025】
図2は、利用者が1枚に印刷する静止画の枚数を12枚と設定した場合に印刷されるレイアウトシートの例である。静止画00〜静止画32で示した領域には実際にはカラーまたはモノクロでそれぞれ個別の静止画が印刷される。各静止画の下部には、その静止画を印刷するか否か、印刷する場合にどのように印刷するかを指定する印刷制御情報指定領域220をそれぞれ設けている。また、このレイアウトシート200内には動画データ識別コード(番号)の印刷領域230を設けていて、この個所に印刷された内容を後にスキャナで読み取ることによって、このレイアウトシートがどの動画データに関する印刷制御情報指定用のレイアウトシートであるかを識別可能とする。
【0026】
図3は、図2に示した複数の印刷制御情報指定領域220のうち1つの印刷制御情報指定領域220の拡大図である。この領域は、印刷方法を指定する領域221、印刷方向を指定する領域222、印刷のサイズを指定する領域223、印刷の品質を指定する領域224および印刷枚数を指定する領域225を備えている。
【0027】
この印刷制御情報指定領域はマークシートパターンとしていて、鉛筆やボールペンなどによる楕円内を塗り潰したり楕円をなぞって太くしたりする等のマーキングによって印刷制御情報を指定する。印刷方法としてはカラー印刷かモノクロ印刷かの選択を可能とし、印刷方向としては縦向き印刷か横向き印刷かの選択を可能とし、サイズとしては等倍印刷か2倍印刷かの選択を可能とし、印刷の品質としては速度優先印刷か精度優先印刷かの選択可能としている。また枚数としては0枚、1枚、2枚のいずれかを選択可能としている。
【0028】
たとえば図2に示した[静止画12]を1枚プリントする場合、その下部に設けた印刷制御情報指定領域220の、枚数を指定する領域225の「1枚」をマーキングする。そして、それをカラー印刷するのであれば、印刷方法を指定する領域221の「カラー」をマーキングする。また横向きに印刷するのであれば、印刷方法を指定する領域222の「横」をマーキングする。また2倍のサイズで印刷するのであれば、サイズを指定する領域223の「2倍」をマーキングする。さらに高速で印刷する場合には、品質の指定領域224の「はやい」をマーキングする。
【0029】
但し、これらの印刷制御情報の指定は必須ではなく、指定しなければ、あらかじめ定めたいずれかの指定がなされたものとして処理する。図3において、各項目の欄の最も左側の指定を既定(デフォルト)とする。すなわち、印刷方法のデフォルトは「カラー」であるので、印刷方法を指定する領域221の指定が行われなかった場合、「カラー」が指定されたものとして扱い、カラー印刷する。また、印刷方向のデフォルトは「縦」であるので、印刷方向を指定する領域222の指定が行われなかった場合、「縦」向きが指定されたものとして扱い、縦向きに印刷する。またサイズのデフォルトは「等倍」であるので、サイズを指定する領域223の指定が行われなかった場合、「等倍」が指定されたものとして扱い、等倍で印刷する。また品質のデフォルトは「はやい」であるので、品質を指定する領域224の指定が行われなかった場合、「はやい」が指定されたものとして扱い、速度優先印刷する。さらに、枚数のデフォルトは「0枚」であるので、品質を指定する領域225の指定が行われなかった場合、枚数「0枚」が指定されたものとして扱い、印刷出力しない。したがって、印刷を行わない静止画については、その静止画の印刷制御情報指定領域内の枚数として「0枚」をわざわざマーキングする必要は無い。また、枚数として「1枚」の指定だけを行えば、その静止画がカラーで、縦向きで、等倍で、速度優先で印刷されることになる。
【0030】
なお、このようなデフォルトの設定は、様々に設定可能である。たとえば印刷制御情報指定領域内で全ての項目について指定されなければ、その静止画については印刷出力しないが、枚数が指定されずに、その他の項目に何らかの指定があれば、その静止画について1枚だけ印刷出力するようにしてもよい。
【0031】
このように利用者がマーキングしたレイアウトシートはスキャナ101で読み取る。このことによって、レイアウトシートの印刷情報指定領域で指定された静止画について印刷制御を行ってプリンタ100により静止画を印刷出力する。図4はその印刷結果の例を示している。この例は、印刷方向として横向きを指定した例であり、用紙300に対して、それを横向きにした状態で横向きの静止画が印刷される。この図4において「静止画」と表した領域に実際には静止画が印刷される。なお、図2に示したレイアウトシート200もこの図4に示した静止画も印刷用紙は同じ白紙である。但し、レイアウトシートを保存用として印刷しないのであれば、低価格の普通紙を用いてレイアウトシートを印刷し、単体の静止画を写真用の用紙に印刷するようにしてもよい。
【0032】
図5〜図8は図1に示した動画像プリント装置1の処理手順を示すフローチャートである。
図5はレイアウトシート印刷前の必要なパラメータの設定処理についてのフローチャートである。まず、レイアウトシートの枚数とレイアウトシートとして印刷する静止画のコマ数の指定を読み取る(S11)。図2に示した例では1枚のレイアウトシートに12コマの静止画を印刷した例を示したが、このコマ数はあらかじめ定めた範囲内で利用者が設定できるようにしている。そのコマ数はDIPスイッチや操作パネルの操作によって指定する。また、印刷制御情報の選択可能な項目としてどの項目をレイアウトシートの印刷制御情報指定領域に印刷するかの設定を読み取る(S12)。図3では、印刷制御情報指定領域に、印刷方法、印刷方向、サイズ、品質、枚数の各項目を印刷した例を示したが、これらの項目を全て印刷するのではなく、必要な項目だけを印刷できるようにする。たとえば印刷方向と品質だけを印刷制御情報指定領域に印刷する設定とすれば、レイアウトシートの印刷情報指定領域には印刷方向と品質の項目だけが印刷され、利用者にとっては印刷方向と品質だけを指定すればよいことになる。この場合にも、他の項目(印刷方法、サイズ、枚数など)についてはデフォルト値が適用される。
【0033】
図6はレイアウトシートの印刷手順を示している。まず、処理対象である動画データを、外部インタフェース102を介しメディア400から読み出す(S21)。そして、この動画データの全体のコマ数と、前記ステップS11で読み取った、レイアウトシートの枚数とレイアウトシートに印刷する静止画のコマ数との関係から間引き間隔を算出する(S22)。すなわち、動画データの全体が指定枚数のレイアウトシートにダイジェストとして印刷されるようにする。たとえばレイアウトシート1枚、印刷するコマ数を12とした時、動画データが240コマの静止画データから成り立っている場合、20コマ毎に、計12枚の静止画をレイアウトシートに印刷するように、間引き間隔を20コマまたは21コマとする。また、レイアウトシート4枚、印刷するコマ数を12とした時は、動画データが240コマの静止画から成り立っている場合、5コマ毎に、計12枚の静止画をレイアウトシートに印刷するように、間引き間隔を5コマとする。そして、動画データから順次静止画としての画像データを読み出すとともに、レイアウトシートの1コマの静止画として抽出すべき位置の画像データを静止画データに変換する(S23→S24)。最も簡単な処理としては、動画データが複数コマの静止画データから成り立っている場合に、所定コマ数目の静止画データを抽出するだけでよい。しかし、高品質な静止画を印刷するためには、各画素について動画データの時間的または空間的に隣接する画素を参照して1つの静止画データを生成する。
【0034】
また、図2に示したように、各静止画210の下部に印刷制御情報指定領域220を印刷するための印刷データを作成する(S25)。この時、ステップS12で読み取った選択可能項目に応じてその印刷データを作成する。
【0035】
以上の処理を1つの動画データについて行う(S26→S21→・・・)。その後、1枚のレイアウトシート200を印刷する(S27)。
【0036】
図7は上記レイアウトシートを基にして静止画を印刷するまでの処理手順を示すフローチャートである。まずスキャナ101でレイアウトシート200を読み取り、その読み取ったデータを解析する(S31→S32)。
【0037】
この解析処理では次の処理を行う。
【0038】
(1)図2に示したレイアウトシート200内の動画データ識別コード領域230から動画データ識別コードを認識する。
【0039】
(2)印刷制御情報指定領域220へのマーキング状態を読み取って、どの静止画(何コマ目の静止画)に対しての指定であるのかを検知し、且つその印刷制御情報の指定内容を認識する。
【0040】
その後、印刷すべき静止画データを動画データ内から抽出し、その静止画について指定された印刷制御情報に基づいて、その静止画の印刷データを生成する(S33→S34)。そして、その静止画を印刷する(S35)。
以上の処理を、指定された全ての静止画について行う(S36→S33→・・・)。
【0041】
なお、レイアウトシートを読み取らせる際に、それが現在装着されているメモリカード内の動画データに対する印刷制御情報指定用のレイアウトシートであるものに限ることにすれば、上記動画データ識別コード領域230は必須ではない。
【0042】
図8は印刷制御情報の各項目についてデフォルトの指定をどのように行うかの一例を示している。この図8は印刷方法の指定に関する例である。印刷方法として、利用者が「カラー」を指定した場合には、印刷方法を当然に「カラー」に設定する(S41→S43)。同様に、利用者が印刷方法として「モノクロ」を指定した場合には、印刷方法を「モノクロ」に設定する(S42→S44)。また、利用者が印刷方法を指定しなかった場合には、印刷方法として「カラー」を設定する(S41→S42→S43)。
【0043】
その他の項目についても同様の処理によって、既に述べた例のようにデフォルト設定を行う。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施形態に係る動画像プリント装置の構成を示すブロック図である。
【図2】レイアウトシートの印刷例を示す図である。
【図3】同レイアウトシート内の印刷制御情報指定領域の例を示す図である。
【図4】静止画の印刷結果の例を示す図である。
【図5】レイアウトシート印刷のためのパラメータの読み取り処理について示すフローチャートである。
【図6】レイアウトシートの印刷処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】レイアウトシートを基に静止画を印刷する手順を示すフローチャートである。
【図8】印刷制御情報の指定に関する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1−動画像プリント装置
200−レイアウトシート
220−印刷制御情報指定領域
230−動画データ識別コード領域
300−用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のメディアから読み取られた動画データを静止画データに変換する動画処理手段を備えたプリント装置において、
前記動画処理手段により変換された複数の静止画データの静止画と、各静止画についての印刷制御情報を指定する印刷制御情報指定領域とを用紙に印刷してレイアウトシートを作成するレイアウトシート作成手段と、
利用者によって前記印刷制御情報が指定された前記レイアウトシートを読み取るレイアウトシート読み取り手段と、
前記レイアウトシート読み取り手段で読み取られたデータから、印刷指定された静止画の印刷制御情報を解析する印刷制御情報解析手段と、
前記印刷指定された静止画の静止画データおよび前記印刷制御情報に基づいて、前記指定された静止画の印刷を行う印刷制御手段と
を備えた動画像プリント装置。
【請求項2】
前記所定のメディアは、ディジタルカメラまたは携帯電話に装着可能で動画データが保存可能なメモリカードである請求項1記載の動画像プリント装置。
【請求項3】
前記印刷制御情報は、印刷方法、印刷方向、拡大縮小指定、印刷品質、プリント枚数のうち少なくともいずれか1つの項目を含む請求項1または2に記載の動画像プリント装置。
【請求項4】
前記レイアウトシート作成手段は、前記利用者によって指定された個数だけ、前記静止画と前記印刷制御情報指定領域を前記レイアウトシートに印刷するものである請求項1〜3のいずれかに記載の動画像プリント装置。
【請求項5】
前記レイアウトシート作成手段は、印刷方法、印刷方向、拡大縮小指定、印刷品質、プリント枚数の項目のうち、前記利用者が選択した項目を前記レイアウトシートに印刷するものである請求項1〜4のいずれかに記載の動画像プリント装置。
【請求項6】
前記レイアウトシート作成手段は、前記印刷制御情報指定領域に筆記具によってマーキング可能なマークシートパターンを作成するものである請求項1〜5のいずれかに記載の動画像プリント装置。
【請求項7】
前記印刷制御手段は、前記印刷制御情報指定領域に対して指定されなかった印刷制御情報を補完するものである請求項1〜6のいずれかに記載の動画像プリント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−173907(P2006−173907A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−361729(P2004−361729)
【出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】