説明

包装容器

【課題】重心が偏っているブリスターパック製品等の被包装製品を包装容器内に収納する際に、輸送の際などに包装容器が振動しても内部の被包装製品が整列を維持することができる包装容器を提供する。
【解決手段】収容容器20の収容空間26内に被包装製品18を収容した状態で、当該状態で前記側部フラップ34を、その第1の罫線32に近い第2の罫線36から山折りすることによって、前記側部フラップ34の第1の罫線32と第2の罫線36との間の部分で前記被包装製品18のベース部16の上端部16aに当接できるようにすると共に、前記側部フラップ34の第3の罫線38を谷折りすることによって、側部フラップ34の第3の罫線38から先の部分を被包装製品18の膨出部30外壁の上端部30aに当接させて前記被包装製品18の包装容器20内での移動を制止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数製品を収容する、複数壁部で構成された包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製品を収納して製品の傷や汚れを防ぐ包装容器にはボール紙等の板紙で組み立てられた包装箱がある。
【0003】
包装箱において、整列し難い複数個の製品を整列させて収納するため、包装箱のフラップに切り込みを入れたり、フラップの折り込みを工夫したりして製品を固定させるものがみられる。
【0004】
従来、この種の包装箱に、直方体容器製品や包装された電機製品(被包装製品)を整列させて収納するようにしたものがある。
【0005】
例えば特開2000−6956号(特許文献1)では、直方体の被包装製品を整列して収容する包装容器であって製品同士の間に緩衝材を挿入するのでは無く、上側フラップの先端部の折り目までを仕切り片として、その仕切り片を壁側から一番目と二番目の製品の間に差込んで、ガタツキを無くして製品の損傷を防ぐようにしている包装容器を開示している。
【0006】
また、実開平2−69821号(特許文献2)および実公平4−54094号(特許文献3)では、図5に示すように、包装箱aの短片側のフラップb先端部に二つの折り目c1,c2を設け、先端側折り目c1まで切り込みdを入れることによって先端部に被包装製品eの製品厚の整数倍の幅の舌片fを形成し、その舌片fで当該被包装製品eを厚さ方向から押えて包装箱a内での被包装製品eのガタツキことを防止している点を開示している。
【0007】
また、特開2001−31064号(特許文献4)および特開平10−101059号(特許文献5)では、図6に示すように、収納容器(包装箱)gの長片側のフラップhの折り目までの先端部h1に切り込みまたは孔部iを設けて、その切り込みまたは孔部iによって被包装製品jの上端部を差込むなどして係合し、収容容器g内に収納している被包装製品jが動かないよう保持する収容容器(収容箱)を開示している。
【0008】
上記の被包装製品は、製品を小箱や樹脂容器に収めたものであるが、被包装製品には、図7に示す比較例のように、スプレー製品や容器製品等の中身の製品10を、その外形に合わせて凸部12を成形した薄板状の透明樹脂体14で包み(凸部12内に収容する)、製品10を台紙からなるベース部16上に載せてベース部16と透明樹脂体14によって包装固定したブリスターパック製品がある。図7の(a)は包装前を、同(b)は包装後のブリスターパック製品の状態をそれぞれ示している。
【0009】
ブリスターパック製品は、図7に示すもののように、店頭展示性の点からベース部16部分の方が収納する製品よりも大きな面積を有し、当該製品10はベース部16の中心部や一方の側に偏心して収納される場合がある。このようなブリスターパック製品を包装箱に整列して装填しても輸送中の振動や落下衝撃によって包装箱内でブリスターパック製品がバラバラになってしまっていた。
【0010】
そのため、ブリスターパック製品を店頭で展示する場合、特に包装箱(内装箱)の底部を残して展示する場合には、製品が整列せずにバラバラの状態であるため見苦しく、店頭効果を低下させることがあり、また、再度店頭で整列させる手間を生じたりするため改善する要請が高かった。
【0011】
しかしながら、上記従来技術では、ブリスターパック製品を包装箱に収納するときに位置をずれないように固定することができず、ガタツキを無くすことができないという問題点を有していた。
【特許文献1】特開2000−6956号公報
【特許文献2】実開平2−69821号公報
【特許文献3】実公平4−54094号公報
【特許文献4】特開2001−31064号公報
【特許文献5】特開平10−101059号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、斯かる実情に鑑み、重心が偏っているブリスターパック製品等の被包装製品を包装容器内に収納する際に、輸送の際などに包装容器が振動しても内部の被包装製品が整列を維持することができる包装容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は包装容器に係り、底面部および4つの側壁部で囲んだ収容空間の上方開口部を、一体または別体の蓋部材で開閉する包装容器であって、板状に拡がったベース部とそのベース部の一部面から厚さ方向に膨出して内部に製品を収納する膨出部とを有した被包装製品を複数個、そのベース部の面方向が、対向する側壁部にほぼ平行方向になるように整列させて前記収容空間内に収容する包装容器において、
前記被包装製品の整列方向側端の側壁部の上端縁に、山折り用の第1の罫線を介して側部フラップを延設し、この側部フラップに前記第1の罫線に平行に第2の罫線および第3の罫線を設けており、
前記収容空間内に被包装製品を収容した状態で、被包装製品は膨出部外壁の上端部がベース部の上端部よりも低い位置に形成されていて、
当該状態で前記側部フラップを、その第1の罫線に近い第2の罫線から山折りすることによって、前記側部フラップの第1の罫線と第2の罫線との間の部分で前記被包装製品のベース部の上端部に当接できるようにすると共に、
前記側部フラップの第3の罫線を谷折りすることによって、側部フラップの第3の罫線から先の部分を被包装製品の膨出部外壁の上端部に当接させて前記被包装製品の包装容器内での移動を制止するようにしたことを特徴とする包装容器である。
【0014】
本発明においては、前記被包装製品は、膨出部である樹脂製膜体のドーム状凸部内に製品を収納し、該凸部の収納側開口をベース部である板材で覆って、該製品をその樹脂製膜体と板材との間に固定したブリスターパック製品であることが好適である。
【0015】
本発明においては、前記被包装製品は、前記収容空間内に前記被包装製品を収容した状態で、ベース部の幅方向の一側に偏倚した膨出部が形成されていることが好適である。
【0016】
本発明においては、前記側部フラップの第2の罫線と第3の罫線との間隔を、前記収容空間内に被包装製品を収容した状態の被包装製品のベース部の上端部から膨出部外壁の上端部までの距離と、同一またはやや長く形成したことが好適である。
【0017】
本発明においては、前記側部フラップの第3の罫線から先端までの間隔を、前記収容空間内に被包装製品を収容した状態の被包装製品の膨出部外壁の突出高さと同一かやや長くしたことが好適である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の請求項1〜5記載の包装容器によれば、包装容器において、側部フラップを、その第1の罫線に近い第2の罫線から山折りすることによって、前記側部フラップの第1の罫線と第2の罫線との間の部分で前記被包装製品のベース部の上端部に当接できるようにすると共に、前記側部フラップの第3の罫線を谷折りすることによって、側部フラップの第3の罫線から先の部分を被包装製品の膨出部外壁の上端部に当接させて当該被包装製品の包装容器内での移動を制止するようにしたので、ブリスターパック製品等の被包装製品を包装容器内に収容した際に、輸送の際などに包装容器が振動しても内部の被包装製品の整列を維持させて取り扱いができる。
【0019】
したがって、輸送の際等に振動によって内部の被包装製品が凹みや傷などの不具合が生じることがない。また、必要場所で蓋部材を開封して包装容器を開ければ、収容していた被包装製品は見映え良く整列状態になっているので、内部の被包装製品を再度整列させる必要がなく、店頭展示等のディスプレイとして即時に対応させることができるので、作業負荷を軽減させることができる。
【0020】
本発明において、被包装製品がブリスターパック製品であれば、包装容器内で振動によってバラツキやすいので最も適切である。
【0021】
また、包装容器内に収容する被包装製品は、前記収容空間内に前記被包装製品を収容した状態で、ベース部の幅方向の一側に偏倚した膨出部が形成されているものであることが極めて適切である。上記のようにベース部の幅方向の一側に偏倚した膨出部が形成されている被包装製品は、従来技術によっては、ベース部の中央部に膨出部のある被包装製品に比較して輸送の際などの振動によって被包装製品が極めてバラツキやすいが、このような被包装製品であっても本発明は確実に整列状態を維持するものである。
【0022】
また、本発明において、側部フラップの第2の罫線と第3の罫線との間隔を、包装容器内に被包装製品を収容した状態の被包装製品のベース部の上端部から膨出部外壁の上端部までの距離と、同一またはやや長く形成すれば、側部フラップの第2の罫線と第3の罫線との間の部分が一の被包装製品の膨出部外壁上端を押え込むので、被包装製品のガタツキを一層防止できる。
【0023】
本発明においては、側部フラップの第3の罫線から先端までの間隔を、収容空間内に被包装製品を収容した状態の被包装製品の膨出部外壁の突出高さと同一かやや長くすれば、包装容器内で整列している状態の被包装製品の板材同士の間隔がこの膨出部外壁高さに対応するため、膨出部外壁が隣接するベース部に当たって変形することを確実に防止でき、ガタツキを防止しつつ収容されている被包装製品の破損防止や品質維持をすることができるという効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0025】
図1〜図4は本発明の実施形態の一例であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同様である。
【0026】
図1は、被包装製品18としてのブリスターパック製品収容状態の実施形態に係る包装容器20の外観斜視図、図2は該収容状態の包装容器20の平面視図、図3は該収容状態の包装容器20の図1のA−A線に沿う縦断面拡大視図、図4は包装容器20の展開図である。
【0027】
実施形態に係る包装容器20は、図1〜図3に示すように、底面部22および4つの側壁部24a〜24dで囲まれた収容空間26の上方開口部26aを、1つの側壁部24aの上端縁から延設された開口部閉塞用フラップ(蓋部材の一例)28によって開閉するものであって、板状に拡がった台紙等のベース部16とそのベース部16の一部面から厚さ方向に膨出して内部に製品10を収納する膨出部30とを有した被包装製品18を複数個、そのベース部16の面方向が、対向する側壁部24b、24dにほぼ平行方向になるように整列させて前記収容空間26内に収容する包装容器20に係るものである。
【0028】
前記被包装製品18は、前述の図7に示したものと同様のブリスターパック製品としており、同様部分に同一符号を付している。膨出部30は樹脂製膜体(透明性膜体の例)14から一体に突出形成されている。前記被包装製品18は、膨出部30である樹脂製膜体14のドーム状凸部12内にエアゾール製品やスクイズ製品等の製品10を収納し、該凸部12の下側の収納側開口30b(図3参照)をベース部16である台紙(板材の例)で覆って、該製品10をその樹脂製膜体14とベース部16との間に固定したブリスターパック製品である。
【0029】
なお、樹脂製膜体14の材質としては、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)等が好ましい。着色の有無、透明、半透明、被透明であるかは製品10のディスプレイ性で決定できる。各種成形技術によって上記膨出部30を樹脂形成したものが好ましい。その他、膨出部30は、樹脂材以外の紙類シートを折って箱状に形成したものとすることができる。
【0030】
また、ベース部16の台紙は、実施形態では、ボール紙などの厚紙類であるが、樹脂シートとして、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)等を用いることができる。
【0031】
詳しく説明する。前記包装容器20では、前記被包装製品18の整列方向側端の側壁部24b、24dの上端縁に、山折り用の第1の罫線32を介して側部フラップ34を延設し、この側部フラップ34に前記第1の罫線32に平行に第2の罫線36および第3の罫線38を設けている。
【0032】
上記包装容器20は一枚の板紙から形成され展開すると図4に示すとおりである。底面部22は側壁部24a,24cに山折り罫線40を経由して繋がった組み合わせ半体22a、22bと、他の側壁部24b、24dに山折り罫線42を経由して繋がった糊代フラップ42a、42bとを糊付けして互い組み合わせて底面部22を構成する。側壁部24a側辺には、他の側壁部24bに連接させるための糊代44が延設されている。
なお、各折り線は折りやすくするため破線状にミシン線や押圧(凹み)線を適宜に形成できる。また、包装容器20には、店頭展示用に、包装容器の上半部を開口しながら取り去るための切り取り用ミシン線46が穿孔されている。
【0033】
前記収容空間26内に被包装製品18を収容した状態で、被包装製品18は膨出部30外壁の上端部30aがベース部16の上端部16aよりも低い位置に形成されている。
【0034】
当該状態で前記側部フラップ34を、その第1の罫線32に近い第2の罫線36から山折りすることによって、前記側部フラップ34の第1の罫線32と第2の罫線36との間の部分で前記被包装製品18のベース部16の上端部16aに当接できるようにする。それと共に、前記側部フラップ34の第3の罫線38を谷折りすることによって、側部フラップ34の第3の罫線38から先の部分を被包装製品18の膨出部30外壁の上端部30aに当接させて、前記被包装製品18の包装容器20内での移動を制止するようにしたものである。
【0035】
なお、前記被包装製品18は、前記収容空間26内に前記被包装製品18を収容した状態で、図2に示すように、ベース部16の幅方向の一側に偏倚した膨出部30が形成されている。被包装製品18の詳細構成は前記図7に示した被包装製品18と同様である。
【0036】
また、前記側部フラップ34の第2の罫線36と第3の罫線38との間隔を、前記収容空間26内に被包装製品18を収容した状態の被包装製品18のベース部16の上端部16aから膨出部30外壁の上端部30aまでの距離と、同一またはやや長く形成している。
【0037】
また、前記側部フラップ34の第3の罫線38から先端までの間隔を、前記収容空間26内に被包装製品18を収容した状態の被包装製品18の膨出部30外壁の突出高さと同一かやや長くしたものである。
【0038】
実施形態の包装容器20によれば、側部フラップ34を、その第1の罫線32に近い第2の罫線36から山折りすることによって、前記側部フラップ34の第1の罫線32と第2の罫線36との間の部分で前記被包装製品18のベース部16の上端部16aに当接できるようにすると共に、前記側部フラップ34の第3の罫線38を谷折りすることによって、側部フラップ34の第3の罫線38から先の部分を被包装製品18の膨出部30外壁の上端部30aに当接させて当該被包装製品18の包装容器20内での移動を制止するようにしたので、ブリスターパック製品等の被包装製品18を包装容器20内に収容した際に、輸送の際などに包装容器20が振動しても内部の被包装製品18の整列を維持させて取り扱いができる。
【0039】
したがって、実施形態の包装容器によれば、輸送の際等に振動によって内部の被包装製品18が凹むや傷などの不具合が生じることがない。
また、必要場所で蓋部材を開封して包装容器20を開ければ、収容していた被包装製品18は見映え良く整列状態になっているので、内部の被包装製品18を再度整列させる必要がなく、例えば前記図4に示した切り取りミシン線46によって収容容器20の上半部を取り去り被包装製品18を露出することによって、店頭展示等のディスプレイとして即時に対応させることができるので、作業負荷を軽減させることができる。
【0040】
また、実施形態では、被包装製品18がブリスターパック製品であれば、包装容器20内で振動によってバラツキやすいが、上記の側部フラップ34で被包装製品18を確実に押えることができ、最も適切である。
【0041】
また、包装容器20内に収容する被包装製品18は、前記収容空間26内に前記被包装製品18を収容した状態で、ベース部16の幅方向の一側に偏倚した膨出部30が形成されているものであることが極めて適切である。上記のようにベース部16の幅方向の一側に偏倚した膨出部30が形成されている被包装製品18は、従来技術によっては、ベース部16の中央部に膨出部30のある被包装製品18に比較して輸送の際などの振動によって被包装製品18が極めてバラツキやすいが、このような被包装製品18に対して特に本実施形態は確実に整列状態を維持できるものである。
【0042】
また、側部フラップ34の第2の罫線36と第3の罫線38との間隔を、包装容器20内に被包装製品18を収容した状態の被包装製品18のベース部16の上端部16aから膨出部30外壁の上端部30aまでの距離と、同一またはやや長く形成すれば、側部フラップ34の第2の罫線36と第3の罫線38との間の部分が一の被包装製品18の膨出部30外壁上端部30aを押え込むので、被包装製品18のガタツキを一層防止できる。
【0043】
また、側部フラップ34の第3の罫線38から先端までの間隔を、収容空間26内に被包装製品18を収容した状態の被包装製品18の膨出部30外壁の突出高さと同一かやや長くすれば、包装容器20内で整列している状態の被包装製品18の板材同士の間隔がこの膨出部30外壁高さに対応するため、膨出部30外壁が隣接するベース部16に当たって変形することを確実に防止でき、ガタツキを防止しつつ収容されている被包装製品18の破損防止や品質維持をすることができる。
【0044】
尚、本発明の包装容器は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。被包装製品18は、ブリスターパック製品が好ましいが、紙類やシート類を折り畳んで、ベース部16と膨出部30を一体に形成して製品を包装した箱製品とすることもできる。
【0045】
また、蓋部材として側壁部24aから一体に縁設された開口部閉塞用フラップ28を挙げたが、蓋部材は、側壁部と別体に蓋を設けて収容容器開口を覆うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態に係る、被包装製品としてのブリスターパック製品収容状態の包装容器の外観斜視図である。
【図2】前記収容状態の包装容器の平面視図である。
【図3】前記収容状態の包装容器の図1のA−A線に沿う縦断面拡大視図である。
【図4】実施形態に係る包装容器の展開図である。
【図5】従来の被包装製品の収容容器の説明図である。
【図6】従来の収容容器の他の例の説明図である。
【図7】一般的なブリスターパック製品の説明図である。
【符号の説明】
【0047】
10 製品
12 凸部
14 樹脂製膜体
16 ベース部
16a ベース部の上端部
18 被包装製品
20 包装容器
22 底面部
22a、22b 底面部の組み合わせ半体
24a〜24d 側壁部
26 収容空間
26a 収容空間の上方開口部
30 膨出部
30a 膨出部外壁の上端部
30b 収納側開口
32 第1の罫線
34 側部フラップ
36 第2の罫線
38 第3の罫線
40 山折り罫線
42 山折り罫線
42a、42b 底面部の糊代フラップ
44 糊代

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部および4つの側壁部で囲んだ収容空間の上方開口部を、一体または別体の蓋部材で開閉する包装容器であって、板状に拡がったベース部とそのベース部の一部面から厚さ方向に膨出して内部に製品を収納する膨出部とを有した被包装製品を複数個、そのベース部の面方向が、対向する側壁部にほぼ平行方向になるように整列させて前記収容空間内に収容する包装容器において、
前記被包装製品の整列方向側端の側壁部の上端縁に、山折り用の第1の罫線を介して側部フラップを延設し、この側部フラップに前記第1の罫線に平行に第2の罫線および第3の罫線を設けており、
前記収容空間内に被包装製品を収容した状態で、被包装製品は膨出部外壁の上端部がベース部の上端部よりも低い位置に形成されていて、
当該状態で前記側部フラップを、その第1の罫線に近い第2の罫線から山折りすることによって、前記側部フラップの第1の罫線と第2の罫線との間の部分で前記被包装製品のベース部の上端部に当接できるようにすると共に、
前記側部フラップの第3の罫線を谷折りすることによって、側部フラップの第3の罫線から先の部分を被包装製品の膨出部外壁の上端部に当接させて前記被包装製品の包装容器内での移動を制止するようにしたことを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記被包装製品は、膨出部である樹脂製膜体のドーム状凸部内に製品を収納し、該凸部の収納側開口をベース部である板材で覆って、該製品をその樹脂製膜体と板材との間に固定したブリスターパック製品であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記被包装製品は、前記収容空間内に前記被包装製品を収容した状態で、ベース部の幅方向の一側に偏倚した膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記側部フラップの第2の罫線と第3の罫線との間隔を、前記収容空間内に被包装製品を収容した状態の被包装製品のベース部の上端部から膨出部外壁の上端部までの距離と、同一またはやや長く形成したことを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の包装容器。
【請求項5】
前記側部フラップの第3の罫線から先端までの間隔を、前記収容空間内に被包装製品を収容した状態の被包装製品の膨出部外壁の突出高さと同一かやや長くしたことを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−154909(P2009−154909A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334033(P2007−334033)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】