説明

包装材料及び包装体

【課題】 遮光性を有しつつも外部からインジケータの指示色を視認可能な包装材料、包装体、及び包装材料用遮光性ガスインジケータフィルムを提供する。
【解決手段】 包装材料1は、透光性及びガスバリア性を有する外側層2と、遮光性及びガス透過性を持つ内側層4と、外側層2の内側に設けたガス検知部3と、を有することにより、外側からガス検知部3の指示色を視認可能で且つ遮光性を有するよう構成した。包装材料用遮光性ガスインジケータフィルムは、有色顔料とガス検知インキ材料を樹脂中に含有させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材料、及び、包装体に係り、特に、光や酸素により劣化する物品の包装に使用するのに適した包装材料、及び包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光及び酸素により劣化する物品を包装する包装体では、遮光性及びガスバリア性を持つ部材として、アルミラミネートフィルムにより形成された包装材を使用するのが一般的である(例えば、特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−85518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルミラミネートフィルムの包装体では、ピンホール検知の目的でガスインジケータ(ガス検知部)を内容物と共に封入するが、アルミラミネートフィルム包装体が不透明であるため、そのままでは内容物を視認できず、包装体を開封するまでインジケータの変化を知ることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、遮光性を有しつつも外部からインジケータの指示色を視認可能な包装材料、及び包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る包装材料は、ガスバリア性を有する外側層と、ガス透過性を持つ内側層と、前記外側層の内側に設けたガス検知部と、を有し、内側層、ガス検知部、又は、前記外側層の一部と前記内側層若しくはガス検知部との組み合わせに、遮光性を付与することにより、外側から該ガス検知部の指示色を視認可能なように遮光性を有するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
また、第2の手段として、本発明に係る包装材料は、ガスバリア性及び遮光性を有しつつ、内側に配置したガス検知部の支持色を視認可能とするという技術的特徴を有し、そのための第1の手段として、透光性及びガスバリア性を有する外側層と、遮光性及びガス透過性を有する内側層と、前記外側層と内側層との間に設けたガス検知部と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、第3の手段として、本発明に係る包装材料は、遮光性及びガスバリア性を有する層に透光性及びガスバリア性を有する層からなる窓部を形成した外側層と、ガス透過性を有する内側層と、前記外側層と内側層との間に設けられて前記窓部を内側から覆う遮光性ガス検知部と、を有することを特徴とする。
【0009】
更に、第4の手段として、本発明に係る包装材料は、遮光性及びガスバリア性を有する層に透光性及びガスバリア性を有する層からなる窓部を形成した外側層と、ガス透過性及び少なくとも前記視認窓に相当する領域に遮光性を有する内側層と、前記外側層と内側層との間に設けたガス検知部と、を有することを特徴とする。
【0010】
前記第1〜第4の何れかの手段において、第5の手段として、前記内側層を、前記ガス検知部の指示色と異なる色とするか、第6の手段として、前記ガス検知部と前記内側層との間に、前記ガス検知部の指示色と異なる色の層を介在させることが好ましい。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る包装体は、前記第1〜第6の何れかの包装材料を使用して形成されていることを特徴とする。
【0012】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係る包装材料用ガスインジケータフィルムは、有色顔料とガス検知インキ材料とを含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記手段を採用することにより、遮光性を付与しつつも外部からガス検知部の指示色を視認可能とした。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る包装材料の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】第1実施形態の変更態様を示す断面図である。
【図3】第1実施形態の包装材料により形成された包装体を示す断面図である。
【図4】本発明に係る包装材料の第2実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る包装材料の第3実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る包装材料及び包装体の実施形態について、以下に図1〜5を参照して説明する。
【0016】
先ず、本発明に係る包装材料の第1実施形態について、図1を参照して説明する。図1に示された包装材料1は、外側層2、ガス検知部3、内側層4を有している。
【0017】
外側層2は、透光性及びガスバリア性を有する材料により形成されている。そのような材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)等に酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機酸化物を蒸着したフィルム、EVOH(エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体)、O−PVA(二軸延伸ポリビニルアルコール)、或いは、PVDC(塩化ビニリデン共重合体)を例示することができる。
【0018】
なお、本発明における「透光性」は、ガス検知部3での色調変化が判別可能な程度の透明度を少なくとも有するものであれば良く、若干の着色が有っても良い。
【0019】
また、本発明における「ガスバリア性」は、酸素ガスの透過量が50ml/m・24h・atm以下好ましくは、1.0ml/m・24h・atm以下であり、炭酸ガスの透過量が50ml/m・24h・atm以下好ましくは、10ml/m・24h・atm以下である。ガスバリア性がこの範囲を超えると、包装材料にピンホールが有る無しにかかわらず、透過性且つガスバリア性を持つ外側層2からガスが透過し、透過してきたガス、或いは残存ガスの濃度に対してガス検知部3が反応してしまうからである。
【0020】
ガス検知部3は、酸素ガス検知剤、炭酸ガス検知剤など、この種のインジケータとして公知の物を使用できる。例えば、包装体内部を酸素ガスが含まないようにガス置換した場合は、酸素ガスを検知するガス検知剤が使用でき、具体例としては、エージレスアイ(登録商標)等が挙げられる。包装体内を炭酸ガスで置換した場合は、炭酸ガス濃度によるpH変化によって変化する炭酸ガスインジケータが使用できる。ガス検知剤としてインキタイプのガス検知剤を塗膜状にして使用することにより、包装材料の厚みを薄くすることができる。
【0021】
内側層4は、遮光性及びガス透過性を有する材料により形成されている。そのような材料としては、例えば、有色顔料を含ませた樹脂フィルム、有色インキ塗膜等の公知の材料を使用することができる。
【0022】
樹脂としては、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体からなるLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂から選択することができる。
【0023】
前記有色顔料としては、赤色、黄色、青色、茶色、黒色系等の有機顔料又は無機顔料を使用することができる。有機顔料では、フタロシアニン顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、ジケトピロロピロール顔料、アントラピリジン顔料、アンサンスロン顔料、インダンスロン顔料、フラバンスロン顔料、ピリノン顔料、ピリレン顔料、イソインドリノン顔料、チオインジゴ顔料等が例示できる。無機顔料では、酸化鉄、群青、紺青、酸化コバルト、ストロンチウムクロメート、チタニウムイエロー、チタンブラック、ジンクロロメート、鉄黒、モリブデンレッド、モリブデンホワイト、リトポン、エメラルドグリーン、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、コバルトブルー等が例示できる。
【0024】
内側層4は、顔料を混ぜることにより、ガス検知部3の指示色と異なる色とし、指示色を視認し易くすることが好ましい。特に、白色にすることによって、ガス検知部3の指示色が何色であろうとも、視認が容易になる。或いは、図2に示すように、ガス検知部3と内側層4との間に指示色と異なる色の層5を設けても良い。そのような層5は、例えば、有色フィルム、有色インキ塗膜等により形成することができる。
【0025】
顔料の含有量は、適度な強度と十分な遮光性の両方を得るために、樹脂に対して3〜40重量%が好ましい。その場合、内側層の厚みは、内容物に対して必要な遮光性によって異なるが、内容物がビタミンB1を含む輸液であれば、少なくとも1mm以上であれば、十分な遮光性が得られる。
【0026】
内側層4の更に内側には、さらにガス透過性を有するシーラントフィルムを接着又はラミネートすることができる。
【0027】
上記構成を有する包装材料1によって薬剤容器6を包装し、ガス置換してから、ヒートシール又は接着により密封することによって図3に示すような包装体7を形成すれば、外側層2は透光性を有するのでその内側のガス検知部3の指示色を視認することができるし、外側層2はガスバリア性を有するので、外部からのガスの進入を阻止する。また、内側層が遮光性を有するので、内容物に対して有害な光の外部からの進入を遮断することができる。包装材料1にピンホールが存在した場合は、ピンホールを通って進入したガス、或いは、ピンホールから抜けたガスが包装体に残存する濃度変化は、内側層4を透過してガス検知部3により検知される。
【0028】
次に、本発明に係る包装材料の第2実施形態について、図4を参照して説明する。図4に示された包装材料1’は、遮光性及びガスバリア性を有する層の一部を透光性及びガスバリア性を有する層からなる窓部8により形成した外側層2’と、ガス透過性を有する内側層4’と、外側層2’と内側層4’との間に設けられて窓部8を内側から覆う遮光性ガス検知部3と、を有している。なお、遮光性ガス検知部3は、窓部8より広い面積を有し、窓部8の全てを覆っている
遮光性及びガスバリア性を有する層としては、例えば、アルミニウム箔や、アルミニウム蒸着フィルム、或いは、ガスバリア層と遮光層をラミネートした多層フィルムを例示する事ができる。ガスバリア層としては、上記第1実施形態において説明した外側層と同様の材料を使用する事ができる。遮光層としては、上記第1実施形態において説明した内側層と同様の材料を使用する事ができる。
【0029】
透光性及びガスバリア性を有する窓部8としては、上記第1実施形態において説明した外側層と同様の材料を使用することができる。
【0030】
ガス透過性を有する内側層4’は、遮光性があっても無くても良く、遮光性を有する材料としては上記第1実施形態の内側層と同様の材料を使用でき、遮光性を有さずガス透過性を有する材料としては、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体からなるLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン等から選択される樹脂材料が使用できる。
【0031】
遮光性ガス検知部3’は、エージレスアイ等の錠剤を使用することが好ましい。なお、図示しないが、錠剤の遮光性ガス検知部3に限らず、インキタイプのガス検知剤であっても有色顔料を混合させることにより遮光性ガス検知部として使用することができる。
【0032】
上記構成を有する包装材料1’を用いて形成された包装体によれば、内容物に影響を与える光の進入は、窓部8を除く外側層2’と、ガス検知部3’によって阻止され、外部からのガスの進入は、外側層2’によって阻止される。包装体にピンホールが存在する場合、外部から進入したガスは、内側層4’を透過してガス検知部3’によって検知され、指示色は窓部8を通して視認することができる。
【0033】
なお、有色顔料とガス検知インキ材料とを含有させた樹脂フィルムは、それ自体で包装材料用遮光性ガスインジケータフィルムとして使用することができる。光により劣化する物品を包装する包装材として遮光性フィルムを使用した場合に、物品が酸化により腐敗しても外側から視認する事ができず、包装体を開封するまで確認できなかったが、斯かる遮光性ガスインジケータフィルムを使用すれば、遮光性を備えつつ、腐敗した物品から発生する炭酸ガスによって変化するガス検知部の指示色を外部から確認可能となる。もちろん、この遮光性ガスインジケータフィルムの外側にガスバリア性を有する外側層を積層してもよい。
【0034】
次に、本発明に係る包装材料の第3実施形態について、図5を参照しつつ説明する。
【0035】
図5に示した包装材料1”は、遮光性及びガスバリア性を有する層の一部に透光性及びガスバリア性を有する層からなる窓部8を形成した外側層2’と、ガス透過性及び少なくとも窓部8に相当する領域に遮光性を有する内側層4”と、外側層2’と内側層4”との間に設けたガス検知部3と、を有する。
【0036】
外側層2’は、上記第2実施形態の外側層と同様の材料により同様の構成とすることができる。
【0037】
内側層4”は、すくなくとも窓部8に相当する領域を、上記第1実施形態の内側層と同様の材料により形成することができる。従って、内側層4”は、全体を上記第1実施形態と同様の材料により形成しても良いし、窓部8に相当する領域のみを上記第1実施形態と同様の材料により形成し、それ以外の部分をガス透過性を有する樹脂材料、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体からなるLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン等によって形成しても良い。
【0038】
ガス検知部3は、上記第1実施形態と同様の材料を使用することが出来る。
【0039】
上記構成を有する包装材料によって形成された包装体は、内容物に対して影響を与える光の進入は、外側層2’と内側層4”とによって阻止され、外部からのガスの進入は外側層2’によって阻止される。包装体にピンホールが発生していた場合、内側層4”を透過してガス検知部3によって検知される。
【0040】
実施例1
L−システイン塩酸塩(和光純薬) … 6.0g
メチレンブルー(和光純薬) … 4.0g
イソプロピルアルコール(大阪プリンティング・インキ)… 33.0g
水 … 100.0g
上記の酸素検知能力を有する酸素検知用インキ溶液を、ポリビニルアルコール(JIS41C)50部に対して、1部混入し、さらに紫外線吸収剤を含む黄色インキ(盗用インキ社製WSイエロー−2RN−1T)5部を加えて、サンドミル機にて1時間混練することにより、水溶性バインダー樹脂を用いた酸素検知用インキ組成物を得た。
【0041】
酸素透過度0.5ml/m・24h・atmである酸素バリア製包装材のPVAフィルムにグラビア印刷により上記酸素検知用インキ組成物を印刷し、その上に白色インキを印刷した。その印刷面に出光プラスチック(株)製「白黒白PE」のPEフィルムをラミネートし、シーラント層とした。さらに、PVAフィルムの表層面にPETフィルムをラミネートして、包装材料を得た。
【0042】
内容物として、アミノ酸、糖液及びビタミンの3室からなる高カロリー輸液900mLを収容したポリエチレン製容器を用意した。
【0043】
前記で調製したガス検知部を有する包装材料を2枚用意し、シーラント層を内側にして前記ポリエチレン容器を包装し、該容器と包装材料との間の空間(約100mL)を窒素ガス置換後、窒素雰囲気中で脱酸素剤エージレス(ZH−100P:登録商標、以下同じ。)を入れ、ヒートシール層をヒートシールして密封包装体とした。
【0044】
密封後24時間で空間部が無酸素状態となり、このことは、密封直後、青色であったガス検知部が、24時間後に黄色に変化したことから確認された。
【0045】
比較例1
酸素バリア製包装のアルミフィルムにLDPEフィルムをラミネートしてシーラント層とし、表面層にPETフィルムをラミネートしてバリアフィルムを得た。酸素インジケータとして三菱ガス化学製エージレスアイを使用した。
【0046】
実施例1と同様の製剤を収容したポリエチレン製容器(900mL)を脱酸素剤エージレス(ZH−100P)とともに前記バリアフィルムに入れ、該容器とバリアフィルムとの間の空間(容積約100mL)を窒素ガス置換後、無酸素状態として各条件下に保存した。
【0047】
密封後24時間で、O/CO濃度計(東レエンジニアリング株式会社製PG-1000)を用いて測定したところ前記空間が無酸素状態となったことが確認できたが、このことは、アルミフィルムが不透明であるため、エージレスアイが変色したことから確認することはできなかった。
【0048】
実施例2
実施例1に記載の酸素検知用インキ組成物を実施例1と同様にしてアルミナ蒸着PETフィルム上にスクリーン印刷法により塗布し、70℃で1時間乾燥させて、その上に白色インキを印刷した。印刷面に出光プラスチック(株)製「白黒白PE」のPEフィルムをラミネートし、シーラント層とした。さらにアルミナ蒸着PETフィルムの非印刷面にPETフィルムをラミネートして、包装材料を得た。
【0049】
内容物として実施例1と同じ製剤を収容したポリエチレン製容器(900mL)を用意した。
【0050】
前記で調製したガス検知部を有する包装材料を2枚用意し、シーラント層を内側にして前記ポリエチレン容器を包装し、該容器と包装材料との間の空間(約100mL)を窒素ガス置換後、窒素雰囲気中で脱酸素剤エージレス(ZH−100P)を入れ、ヒートシール層をヒートシールして密封包装体とした。
【0051】
密封後24時間で空間部が無酸素状態となり、このことは、密封直後、青色であったガス検知部が、24時間後に黄色に変化したことから確認された。
【0052】
比較例2
実施例2と同様の製材を収容したポリエチレン製容器(900mL)、エージレスアイ、エージレス(ZH−100)とともに、酸素ガス検知部材の印刷していないアルミフィルム製バリア包装材に入れ、容器と前記包装材との空間(容積約30mL)を窒素ガス置換した後、包装材を密封して、比較例2とした。
【0053】
密封後24時間で、O/CO濃度計(東レエンジニアリング株式会社製PG-1000)を用いて測定したところ前記空間が無酸素状態となったことが確認できたが、このことは、アルミフィルムが不透明であるため、エージレスアイが変色したことから確認することはできなかった。
【0054】
試験例
実施例1,2、比較例1,2で作成した本発明包装体の4体に、注射針(27G、テルモ製、ネオラス(登録商標))で、直径約500μm、短径約50μのピンホールを形成し、包装体におけるガス検知部の指示色を外部から視認した。また、その後、前記4体を開封し、ガス検知部の指示色を視認した。結果を表1に示す。
【0055】
【表1】

【符号の説明】
【0056】
1、1’、1” 包装材料
2、2’ 外側層
3、3’ ガス検知部
4、4’、4” 内側層
5 ガス検知部の支持色と異なる色の層
7 包装体
8 窓部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性及びガスバリア性を有する外側層と、遮光性及びガス透過性を有する内側層と、前記外側層と内側層との間に設けたガス検知部と、を有し、
前記ガス検知部は、インキタイプのガス検知剤を、前記外側層又は内側層に塗膜して形成され、
前記内側層は、前記ガス検知部の指示色と異なる色で形成され、
かつ、シーラント層としての役割を有しており、
さらに、遮光性を有する層が内側層のみであり、
内容物がビタミンB1を含む輸液であって、
前記内側層が黒色系の有色顔料を含ませた層を少なくとも1層含む構成を有し、
前記ガス検知部と前記内側層との間に、白色層を設けたことを特徴とする包装材料。
【請求項2】
請求項1の包装材料を使用して形成されていることを特徴とする包装体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−269851(P2010−269851A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136091(P2010−136091)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【分割の表示】特願2004−231421(P2004−231421)の分割
【原出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【出願人】(000149435)株式会社大塚製薬工場 (154)
【Fターム(参考)】