包装袋、包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置
【課題】繰り返し封止可能なフラップを自動的に粘着することができる包装袋、包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置。
【解決手段】本発明の包装袋は、袋本体および繰り返し封止可能なフラップからなる。袋本体は、ヒートシール可能な材料を用いたシームレス筒状体の2つの対向端部をヒートシールすることによって製造され、出し入れ用開口と該出し入れ用開口に通じている衛生用品を入れるのに適する受け入れ用場所とを有する。繰り返し封止可能なフラップは、袋本体の出し入れ用開口を開封自在に封止する。
【解決手段】本発明の包装袋は、袋本体および繰り返し封止可能なフラップからなる。袋本体は、ヒートシール可能な材料を用いたシームレス筒状体の2つの対向端部をヒートシールすることによって製造され、出し入れ用開口と該出し入れ用開口に通じている衛生用品を入れるのに適する受け入れ用場所とを有する。繰り返し封止可能なフラップは、袋本体の出し入れ用開口を開封自在に封止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に関する。より詳しくは、衛生用品のための包装袋とその製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、2008年3月17日付台湾第097109315号出願の優先権を主張する。
【0003】
図11〜13に示すように、従来の衛生用品の包装袋1は、開口111を有して平らに広げられた袋本体11からなる。袋本体11の左右両側は、折りたたみ装置(図示せず)で図12の矢印で示す方向にそれぞれ折り込まれ、筒状体110を形成するよう、封止装置(図示せず)でフロントエンド114からリアエンド113にわたってシール部112にあわせて封止される。次いで、筒状体110のリアエンド113は封止される。衛生用品(図示せず)がフロントエンド114から筒状体110の中に装入された後、フロントエンド114が封止される。その後繰り返し封止可能なフラップ12が、開閉自在の開口111を閉じるために、人手で筒状体110に粘着される。使用中、繰り返し封止可能なフラップ12がその片側に引き開けられると、開口111が現れる。そして、包装袋1から衛生用品を一つ取り出すことができる。繰り返し封止可能なフラップ12は、開口111を閉めるために繰り返し封止される。それによって、包装袋1に入っている残りの衛生用品の汚染を防止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の包装袋1を製造する際には、袋本体11の左右両側を折るために、折りたたみ装置が必要となるので、その製造工程が複雑になる。また、繰り返し封止可能なフラップ12を粘着する動作は人手で行われるため、時間がかかるだけでなく、そのコストも増加する。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、繰り返し封止可能なフラップを自動的に粘着することができる衛生用品の包装袋、包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の衛生用品の包装袋は、ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する袋本体と、袋本体と結合して、出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の包装袋は、さらに、繰り返し封止可能なフラップの近傍に、受け入れ用場所が大気と通じる少なくとも1つの通気孔を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の衛生用品の包装袋の製造方法は、(A)ヒートシール可能な帯状シートを用い、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程と、(B)シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程と、(C)シームレス筒状体の帯の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようヒートシールする工程と、(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってオープンエンドができるようシームレス筒状体の帯を切断する工程と、を含み、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドが形成された半完成袋本体を作ることを特徴とする。
【0009】
本発明の衛生用品の包装袋の製造装置は、ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯が巻き取られる供給ローラと、供給ローラから繰り出されるシームレス筒状体の帯を搬送する搬送手段と、繰り返し封止可能なフラップが巻き取られるロールを備え、出し入れ用開口を開封自在に封止するために繰り返し封止可能なフラップを貼付するラベル貼付手段と、ラベル貼付手段の下流に配設され、2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間の位置にシールエンドを形成するよう、シームレス筒状体の帯をヒートシールする封止手段と、封止手段の下流に配設され、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する切断手段と、を含み、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体をつくることを特徴とする。
【0010】
本発明の製造方法は、さらに、ラベル貼付手段は、繰り返し封止可能なフラップのロールを保持するためのラベル供給手段と、ラベル供給手段の下方に位置してシームレス筒状体の帯の上方に配設されたラベルアプリケータとを備え、繰り返し封止可能なフラップを出し入れ用開口の上に貼付するためにラベル供給手段により供給された繰り返し封止可能なフラップをラベルアプリケータが受け取ることを特徴とする。
【0011】
本発明の製造方法は、さらに、繰り返し封止可能なフラップが通過する際に隣接する位置を見つけるために、ラベル貼付手段と封止手段との間に設けられた探知機と、探知機の下流に配設され、シームレス筒状体の帯の各繰り返し封止可能なフラップの近傍に少なくとも1つの通気孔を開ける開孔手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の包装袋によれば、袋本体は、シールエンドを形成しているので、シームレス筒状体の右側及び左側を折り曲げて封止する必要がない。また、ラベル貼付手段を採用することで、繰り返し封止可能なフラップはすばやく且つ自動的に袋本体に粘着することができるので、製造時間を短縮でき、コストを抑えることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[本発明の第一の態様]
包装袋は、ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、前記受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する包装袋本体と、前記包装袋本体と結合して、前記出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、をそなえている。
【0014】
[本発明の第二の態様]
包装袋の製造方法は、次の工程を含む。
【0015】
(A)ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程。
【0016】
(B)シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程。
【0017】
(C)シームレス筒状体の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようヒートシールする工程。
【0018】
(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する工程。
【0019】
これにより、オープンエンドとオープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体が製造される。
【0020】
[本発明の第三の態様]
衛生用品のための包装袋の製造装置は、供給ローラ、搬送手段、ラベル貼付手段、封止手段および切断手段からなる。
【0021】
供給ローラは、ヒートシール可能な帯状シートによりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を巻き取る。
【0022】
搬送手段は、供給ローラから繰り出されるシームレス筒状体の帯を搬送する。
【0023】
ラベル貼付手段は、繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを備え、出し入れ用開口を開封自在に封止するために、出し入れ用開口に繰り返し封止可能なフラップを貼付する。
【0024】
切断手段は、封止手段の下流に配設され、オープンエンドとオープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有するシームレス筒状体が得られるよう、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する。
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1〜3に示すように、本発明の好ましい実施形態における包装袋は、袋本体21と繰り返し封止可能なフラップ22からなる。
【0027】
本実施形態において、包装袋2は、衛生用品5(例えば生理用ナプキン・パンティライナー・おむつ等)を入れるのに適し、プラスチックやアルミホイルでできていてもよい。図3に示すように、袋本体21は、シームレス筒状体20の予め定められた部分をヒートシールすることによって製造される。
【0028】
袋本体21は、衛生用品5を入れるのに適する受け入れ用場所211と、その上面に設けられ受け入れ用場所211とつながっている出し入れ用開口213と、袋本体21の両端を封止した2つのシールエンド214、214からなる。
【0029】
繰り返し封止可能なフラップ22は、袋本体21の上面とつながっており、袋本体21を開封自在に封止するための出し入れ用開口213より大きい。
【0030】
繰り返し封止可能なフラップ22は、底部に形成され袋本体21の上面に粘着させるための接着部221と、繰り返し封止可能なフラップ22のフロントサイドから突出している引き口222と、リアエンドの近くに位置する2つの保持部224、224を定めるための間隔を置いて設けられたカーブスリット223からなる。
【0031】
袋本体21は、さらに繰り返し封止可能なフラップ22のすぐ後ろの位置で、受け入れ用場所211とつながり、間隔を置いて受け入れ用場所211の通気に用いるように設けられた通気孔215を有する。
【0032】
包装袋2を使用する際には、繰り返し封止可能なフラップ22を上方へ、そして引き口222を後方に引くと、出し入れ用開口213が露出し、受け入れ用場所211を介して衛生用品5を出し入れすることができる。
【0033】
繰り返し封止可能なフラップ22は、袋本体21から保持部224が外れることを防ぎ、使用後に出し入れ用開口213を封止するように繰り返し封止することで、受け入れ用場所211内の衛生用品5を湿気や汚れから守ることができる。
【0034】
図4は、好ましい実施形態における包装袋2を作る方法のフローチャートである。
【0035】
図5は、好ましい実施形態における包装袋2の製造装置を示す図である。
【0036】
本製造装置は、供給ローラ31、搬送手段32、ラベル貼付手段33、探知器34、開孔手段35、図形形成手段36、封止手段37および切断手段38を含む。
【0037】
図4を図5〜10と組み合わせて参照すると、ステップAは、供給ローラ31によりヒートシール可能な材料からなりその長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口213、213、・・・を有するシームレス筒状体20の帯が供給される。
【0038】
複数の間隔を置いて設けられる送りローラ321、321、・・・を備える搬送手段32によってシームレス筒状体20の帯を供給方向Iに向かって搬送する。
【0039】
ステップBは、供給ローラ31の下方に配置されるラベル貼付手段33と協同して実行される。
【0040】
ラベル貼付手段33は、繰り返し封止可能なフラップ22が巻き取られてなるロールを保持するラベル供給手段331と、ラベル供給手段331より下でシームレス筒状体20の帯より上に配置されたラベルアプリケータ332とを有する。
【0041】
繰り返し封止可能なフラップ22の構造としては、図1〜3を参照する。
【0042】
ラベルアプリケータ332は、ラベル供給手段331によって供給される繰り返し封止可能なフラップ22を受け取り、出し入れ用開口213のそれぞれが開封自在に封止されるように繰り返し封止可能なフラップ22を、ラベルアプリケータ332のほうに搬送されるシームレス筒状体20の帯にそれぞれ貼付する。
【0043】
探知器34は、ラベル貼付手段33および2対の送りローラ321、321の後方に配置される。本実施形態において、探知器34は、光学的測定方法を用いて繰り返し封止可能なフラップ22が近づいて通過する際にその直近したフラップの位置を見つけて検出値を生成/出力するのに用いられる。
【0044】
シームレス筒状体20が通過する時に、それぞれ互いに隣接した繰り返し封止可能なフラップ22、22の間に間隔を置いた1つ以上(図中、2つ)の通気孔215、215をシームレス筒状体20の帯に開けるように、探知器34は、探知器34の下方に配置されている開孔手段35に検出値を送る。なお、通気孔215としては、繰り返し封止可能なフラップ22のすぐ後ろの位置に設けられることが好ましい。
【0045】
探知器34は、シームレス筒状体20が通過するときに繰り返し封止可能なフラップ22の表面を押圧して、文字、数または図案を形成するように、開孔手段35の下方に配置された図形形成手段36にも検出値を送る。
【0046】
シームレス筒状体20が膨らまないように、図形形成手段36が繰り返し封止可能なフラップ22を押圧するとき、シームレス筒状体20内部の空気は、通気孔215を通じて排気される。
【0047】
ステップCは、図形形成手段36および1対の送りローラ321の下方に配置された封止手段37と協同して実行される。
【0048】
封止手段37は、シームレス筒状体20の帯が封止手段37を通過するとき、それぞれ互いに隣接した繰り返し封止可能なフラップ22、22の間にシームレス筒状体20の帯をヒートシールしてシール部を形成するためのヒートナイフ371を備えている。
【0049】
ステップDは、封止手段37の下方に配置されており、カッター381をそなえた切断手段38と協同して実行される。
【0050】
シームレス筒状体20の帯が切断手段38を通過するときに、切断手段38により、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップ22、22の間にある切り取り線に沿ってシームレス筒状体20の帯を切る。これにより、オープンエンド216と、オープンエンド216の反対側に、シール部としてシールエンド214を有する半完成の袋本体210を得ることができる。
【0051】
半完成袋本体210は、その後操作手段(図示せず)に送られ、オープンエンド216を介して半完成袋本体210の中に衛生用品5(図1参照)を配置する。最後に、オープンエンド216は、別の封止手段(図示せず)で封止され、もう1つのシールエンド214(図1を参照)を形成する。これにより、本発明の個々の包装袋2が形成される。
【0052】
本発明によれば、袋本体21は、シームレス筒状体20から製造されており、従来の包装袋1の製造方法(図11、12を参照)と比較してみると、シール部112を形成するためにシームレス筒状体20の右側及び左側を折り曲げて封止する必要がない。このため、本発明の包装袋2の製造方法はより容易なものである。
【0053】
また、ラベル貼付手段33を採用することで、繰り返し封止可能なフラップ22はすばやく且つ自動的に袋本体21に粘着することができるので、製造時間を短縮でき、コストを抑えることもできる。
【0054】
なお、上記は本発明の好ましい実施形態の例を記載したが、本発明はこれに限定されず、より幅広い解釈によるアレンジを行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の好ましい実施形態における包装袋を示す斜視図である。
【図2】図1と類似するが、繰り返し封止可能なフラップを引き開けて出し入れ用開口を開いた状態を示す図である。
【図3】本発明の包装袋を示す他の斜視図である。
【図4】本発明の包装袋の製造方法を例示したフローチャートである。
【図5】本発明の包装袋の製造装置の略図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態におけるシームレス筒状体の帯を供給している供給ローラを例示する部分的な略図である。
【図7】シームレス筒状体の帯の断面図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態において、繰り返し封止可能なフラップがどのようにラベル貼付手段によってシームレス筒状体に取り付けられるかを説明する部分的な略図である。
【図9】本発明の好ましい実施形態において、シームレス筒状体の帯に孔をあける開孔手段の部分的な略図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態において、半完成した袋本体がどのように得られるかを示す部分的な略図である。
【図11】従来の包装袋を示す斜視図である。
【図12】従来の包装袋の製造に用いられる袋本体を示す斜視図である。
【図13】従来の包装袋を示すその他の斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
2…包装袋、20…シームレス筒状体、21…袋本体、210…半完成袋本体、211…受け入れ用場所、213…出し入れ用開口、214…シールエンド、215…通気孔、216…オープンエンド、22…フラップ、221…接着部、222…引き口、223…カーブスリット、224…保持部、31…供給ローラ、32…搬送手段、321…送りローラ、33…ラベル貼付手段、331…ラベル供給手段、332…ラベルアプリケータ、34…探知器、35…開孔手段、36…図形形成手段、37…封止手段、371…ヒートナイフ、38…切断手段、381…カッター、5…衛生用品。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に関する。より詳しくは、衛生用品のための包装袋とその製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、2008年3月17日付台湾第097109315号出願の優先権を主張する。
【0003】
図11〜13に示すように、従来の衛生用品の包装袋1は、開口111を有して平らに広げられた袋本体11からなる。袋本体11の左右両側は、折りたたみ装置(図示せず)で図12の矢印で示す方向にそれぞれ折り込まれ、筒状体110を形成するよう、封止装置(図示せず)でフロントエンド114からリアエンド113にわたってシール部112にあわせて封止される。次いで、筒状体110のリアエンド113は封止される。衛生用品(図示せず)がフロントエンド114から筒状体110の中に装入された後、フロントエンド114が封止される。その後繰り返し封止可能なフラップ12が、開閉自在の開口111を閉じるために、人手で筒状体110に粘着される。使用中、繰り返し封止可能なフラップ12がその片側に引き開けられると、開口111が現れる。そして、包装袋1から衛生用品を一つ取り出すことができる。繰り返し封止可能なフラップ12は、開口111を閉めるために繰り返し封止される。それによって、包装袋1に入っている残りの衛生用品の汚染を防止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の包装袋1を製造する際には、袋本体11の左右両側を折るために、折りたたみ装置が必要となるので、その製造工程が複雑になる。また、繰り返し封止可能なフラップ12を粘着する動作は人手で行われるため、時間がかかるだけでなく、そのコストも増加する。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、繰り返し封止可能なフラップを自動的に粘着することができる衛生用品の包装袋、包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の衛生用品の包装袋は、ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する袋本体と、袋本体と結合して、出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の包装袋は、さらに、繰り返し封止可能なフラップの近傍に、受け入れ用場所が大気と通じる少なくとも1つの通気孔を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の衛生用品の包装袋の製造方法は、(A)ヒートシール可能な帯状シートを用い、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程と、(B)シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程と、(C)シームレス筒状体の帯の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようヒートシールする工程と、(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってオープンエンドができるようシームレス筒状体の帯を切断する工程と、を含み、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドが形成された半完成袋本体を作ることを特徴とする。
【0009】
本発明の衛生用品の包装袋の製造装置は、ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯が巻き取られる供給ローラと、供給ローラから繰り出されるシームレス筒状体の帯を搬送する搬送手段と、繰り返し封止可能なフラップが巻き取られるロールを備え、出し入れ用開口を開封自在に封止するために繰り返し封止可能なフラップを貼付するラベル貼付手段と、ラベル貼付手段の下流に配設され、2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間の位置にシールエンドを形成するよう、シームレス筒状体の帯をヒートシールする封止手段と、封止手段の下流に配設され、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する切断手段と、を含み、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体をつくることを特徴とする。
【0010】
本発明の製造方法は、さらに、ラベル貼付手段は、繰り返し封止可能なフラップのロールを保持するためのラベル供給手段と、ラベル供給手段の下方に位置してシームレス筒状体の帯の上方に配設されたラベルアプリケータとを備え、繰り返し封止可能なフラップを出し入れ用開口の上に貼付するためにラベル供給手段により供給された繰り返し封止可能なフラップをラベルアプリケータが受け取ることを特徴とする。
【0011】
本発明の製造方法は、さらに、繰り返し封止可能なフラップが通過する際に隣接する位置を見つけるために、ラベル貼付手段と封止手段との間に設けられた探知機と、探知機の下流に配設され、シームレス筒状体の帯の各繰り返し封止可能なフラップの近傍に少なくとも1つの通気孔を開ける開孔手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の包装袋によれば、袋本体は、シールエンドを形成しているので、シームレス筒状体の右側及び左側を折り曲げて封止する必要がない。また、ラベル貼付手段を採用することで、繰り返し封止可能なフラップはすばやく且つ自動的に袋本体に粘着することができるので、製造時間を短縮でき、コストを抑えることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[本発明の第一の態様]
包装袋は、ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、前記受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する包装袋本体と、前記包装袋本体と結合して、前記出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、をそなえている。
【0014】
[本発明の第二の態様]
包装袋の製造方法は、次の工程を含む。
【0015】
(A)ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程。
【0016】
(B)シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程。
【0017】
(C)シームレス筒状体の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようヒートシールする工程。
【0018】
(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する工程。
【0019】
これにより、オープンエンドとオープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体が製造される。
【0020】
[本発明の第三の態様]
衛生用品のための包装袋の製造装置は、供給ローラ、搬送手段、ラベル貼付手段、封止手段および切断手段からなる。
【0021】
供給ローラは、ヒートシール可能な帯状シートによりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を巻き取る。
【0022】
搬送手段は、供給ローラから繰り出されるシームレス筒状体の帯を搬送する。
【0023】
ラベル貼付手段は、繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを備え、出し入れ用開口を開封自在に封止するために、出し入れ用開口に繰り返し封止可能なフラップを貼付する。
【0024】
切断手段は、封止手段の下流に配設され、オープンエンドとオープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有するシームレス筒状体が得られるよう、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断する。
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1〜3に示すように、本発明の好ましい実施形態における包装袋は、袋本体21と繰り返し封止可能なフラップ22からなる。
【0027】
本実施形態において、包装袋2は、衛生用品5(例えば生理用ナプキン・パンティライナー・おむつ等)を入れるのに適し、プラスチックやアルミホイルでできていてもよい。図3に示すように、袋本体21は、シームレス筒状体20の予め定められた部分をヒートシールすることによって製造される。
【0028】
袋本体21は、衛生用品5を入れるのに適する受け入れ用場所211と、その上面に設けられ受け入れ用場所211とつながっている出し入れ用開口213と、袋本体21の両端を封止した2つのシールエンド214、214からなる。
【0029】
繰り返し封止可能なフラップ22は、袋本体21の上面とつながっており、袋本体21を開封自在に封止するための出し入れ用開口213より大きい。
【0030】
繰り返し封止可能なフラップ22は、底部に形成され袋本体21の上面に粘着させるための接着部221と、繰り返し封止可能なフラップ22のフロントサイドから突出している引き口222と、リアエンドの近くに位置する2つの保持部224、224を定めるための間隔を置いて設けられたカーブスリット223からなる。
【0031】
袋本体21は、さらに繰り返し封止可能なフラップ22のすぐ後ろの位置で、受け入れ用場所211とつながり、間隔を置いて受け入れ用場所211の通気に用いるように設けられた通気孔215を有する。
【0032】
包装袋2を使用する際には、繰り返し封止可能なフラップ22を上方へ、そして引き口222を後方に引くと、出し入れ用開口213が露出し、受け入れ用場所211を介して衛生用品5を出し入れすることができる。
【0033】
繰り返し封止可能なフラップ22は、袋本体21から保持部224が外れることを防ぎ、使用後に出し入れ用開口213を封止するように繰り返し封止することで、受け入れ用場所211内の衛生用品5を湿気や汚れから守ることができる。
【0034】
図4は、好ましい実施形態における包装袋2を作る方法のフローチャートである。
【0035】
図5は、好ましい実施形態における包装袋2の製造装置を示す図である。
【0036】
本製造装置は、供給ローラ31、搬送手段32、ラベル貼付手段33、探知器34、開孔手段35、図形形成手段36、封止手段37および切断手段38を含む。
【0037】
図4を図5〜10と組み合わせて参照すると、ステップAは、供給ローラ31によりヒートシール可能な材料からなりその長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口213、213、・・・を有するシームレス筒状体20の帯が供給される。
【0038】
複数の間隔を置いて設けられる送りローラ321、321、・・・を備える搬送手段32によってシームレス筒状体20の帯を供給方向Iに向かって搬送する。
【0039】
ステップBは、供給ローラ31の下方に配置されるラベル貼付手段33と協同して実行される。
【0040】
ラベル貼付手段33は、繰り返し封止可能なフラップ22が巻き取られてなるロールを保持するラベル供給手段331と、ラベル供給手段331より下でシームレス筒状体20の帯より上に配置されたラベルアプリケータ332とを有する。
【0041】
繰り返し封止可能なフラップ22の構造としては、図1〜3を参照する。
【0042】
ラベルアプリケータ332は、ラベル供給手段331によって供給される繰り返し封止可能なフラップ22を受け取り、出し入れ用開口213のそれぞれが開封自在に封止されるように繰り返し封止可能なフラップ22を、ラベルアプリケータ332のほうに搬送されるシームレス筒状体20の帯にそれぞれ貼付する。
【0043】
探知器34は、ラベル貼付手段33および2対の送りローラ321、321の後方に配置される。本実施形態において、探知器34は、光学的測定方法を用いて繰り返し封止可能なフラップ22が近づいて通過する際にその直近したフラップの位置を見つけて検出値を生成/出力するのに用いられる。
【0044】
シームレス筒状体20が通過する時に、それぞれ互いに隣接した繰り返し封止可能なフラップ22、22の間に間隔を置いた1つ以上(図中、2つ)の通気孔215、215をシームレス筒状体20の帯に開けるように、探知器34は、探知器34の下方に配置されている開孔手段35に検出値を送る。なお、通気孔215としては、繰り返し封止可能なフラップ22のすぐ後ろの位置に設けられることが好ましい。
【0045】
探知器34は、シームレス筒状体20が通過するときに繰り返し封止可能なフラップ22の表面を押圧して、文字、数または図案を形成するように、開孔手段35の下方に配置された図形形成手段36にも検出値を送る。
【0046】
シームレス筒状体20が膨らまないように、図形形成手段36が繰り返し封止可能なフラップ22を押圧するとき、シームレス筒状体20内部の空気は、通気孔215を通じて排気される。
【0047】
ステップCは、図形形成手段36および1対の送りローラ321の下方に配置された封止手段37と協同して実行される。
【0048】
封止手段37は、シームレス筒状体20の帯が封止手段37を通過するとき、それぞれ互いに隣接した繰り返し封止可能なフラップ22、22の間にシームレス筒状体20の帯をヒートシールしてシール部を形成するためのヒートナイフ371を備えている。
【0049】
ステップDは、封止手段37の下方に配置されており、カッター381をそなえた切断手段38と協同して実行される。
【0050】
シームレス筒状体20の帯が切断手段38を通過するときに、切断手段38により、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップ22、22の間にある切り取り線に沿ってシームレス筒状体20の帯を切る。これにより、オープンエンド216と、オープンエンド216の反対側に、シール部としてシールエンド214を有する半完成の袋本体210を得ることができる。
【0051】
半完成袋本体210は、その後操作手段(図示せず)に送られ、オープンエンド216を介して半完成袋本体210の中に衛生用品5(図1参照)を配置する。最後に、オープンエンド216は、別の封止手段(図示せず)で封止され、もう1つのシールエンド214(図1を参照)を形成する。これにより、本発明の個々の包装袋2が形成される。
【0052】
本発明によれば、袋本体21は、シームレス筒状体20から製造されており、従来の包装袋1の製造方法(図11、12を参照)と比較してみると、シール部112を形成するためにシームレス筒状体20の右側及び左側を折り曲げて封止する必要がない。このため、本発明の包装袋2の製造方法はより容易なものである。
【0053】
また、ラベル貼付手段33を採用することで、繰り返し封止可能なフラップ22はすばやく且つ自動的に袋本体21に粘着することができるので、製造時間を短縮でき、コストを抑えることもできる。
【0054】
なお、上記は本発明の好ましい実施形態の例を記載したが、本発明はこれに限定されず、より幅広い解釈によるアレンジを行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の好ましい実施形態における包装袋を示す斜視図である。
【図2】図1と類似するが、繰り返し封止可能なフラップを引き開けて出し入れ用開口を開いた状態を示す図である。
【図3】本発明の包装袋を示す他の斜視図である。
【図4】本発明の包装袋の製造方法を例示したフローチャートである。
【図5】本発明の包装袋の製造装置の略図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態におけるシームレス筒状体の帯を供給している供給ローラを例示する部分的な略図である。
【図7】シームレス筒状体の帯の断面図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態において、繰り返し封止可能なフラップがどのようにラベル貼付手段によってシームレス筒状体に取り付けられるかを説明する部分的な略図である。
【図9】本発明の好ましい実施形態において、シームレス筒状体の帯に孔をあける開孔手段の部分的な略図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態において、半完成した袋本体がどのように得られるかを示す部分的な略図である。
【図11】従来の包装袋を示す斜視図である。
【図12】従来の包装袋の製造に用いられる袋本体を示す斜視図である。
【図13】従来の包装袋を示すその他の斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
2…包装袋、20…シームレス筒状体、21…袋本体、210…半完成袋本体、211…受け入れ用場所、213…出し入れ用開口、214…シールエンド、215…通気孔、216…オープンエンド、22…フラップ、221…接着部、222…引き口、223…カーブスリット、224…保持部、31…供給ローラ、32…搬送手段、321…送りローラ、33…ラベル貼付手段、331…ラベル供給手段、332…ラベルアプリケータ、34…探知器、35…開孔手段、36…図形形成手段、37…封止手段、371…ヒートナイフ、38…切断手段、381…カッター、5…衛生用品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、前記受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する袋本体と、
前記袋本体と結合して、前記出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、
を有することを特徴とする衛生用品の包装袋。
【請求項2】
前記受け入れ用場所が大気と通じるように、前記繰り返し封止可能なフラップと隣接する位置に間隔を置いた少なくとも1つの通気孔を形成していることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
(A)ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程と、
(B)前記シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程と、
(C)シームレス筒状体の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようにヒートシールする工程と、
(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断し、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドとが形成された半完成袋本体を作る工程と、
を含むことを特徴とする衛生用品の包装袋の製造方法。
【請求項4】
ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有する前記シームレス筒状体の帯が巻き取られる供給ローラと、
前記供給ローラから繰り出される前記シームレス筒状体の帯を搬送する搬送手段と、
繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを備え、前記出し入れ用開口を開封自在に封止するように前記繰り返し封止可能なフラップを前記シームレス筒状体の帯に貼付するラベル貼付手段と、
前記ラベル貼付手段の下流に配設され、2つの隣接する前記繰り返し封止可能なフラップの間の位置にシールエンドを形成するよう、前記シームレス筒状体の帯をヒートシールする封止手段と、
前記封止手段の下流に配設され、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿って前記シームレス筒状体の帯を切断し、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体をつくる切断手段と、を含むことを特徴とする衛生用品の包装袋の製造装置。
【請求項5】
前記ラベル貼付手段は、前記繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを保持するラベル供給手段と、前記ラベル供給手段の下方に位置して前記シームレス筒状体の帯の上方に配設されたラベルアプリケータとを備え、
前記繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口の上に貼付するように前記ラベル供給手段により供給された前記繰り返し封止可能なフラップを前記ラベルアプリケータが受け取ることを特徴とする請求項4に記載の製造装置。
【請求項6】
さらに、前記繰り返し封止可能なフラップが通過する際に隣接する位置を見つけるよう、前記ラベル貼付手段と前記封止手段との間に設けられた探知機と、
前記探知機の下流に配設され、前記シームレス筒状体の帯の各繰り返し封止可能なフラップの近傍に少なくとも1つの通気孔を開ける開孔手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の製造装置。
【請求項7】
さらに、前記開孔手段の下流に配設され、前記繰り返し封止可能なフラップに図形を形成する図形形成手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の製造装置。
【請求項1】
ヒートシール可能な材料からなり、2つの対向する端部をヒートシールしたシームレス筒状体と、衛生用品を受け入れることができる受け入れ用場所と、前記受け入れ用場所に通じる出し入れ用開口とを有する袋本体と、
前記袋本体と結合して、前記出し入れ用開口を開封自在に封止する繰り返し封止可能なフラップと、
を有することを特徴とする衛生用品の包装袋。
【請求項2】
前記受け入れ用場所が大気と通じるように、前記繰り返し封止可能なフラップと隣接する位置に間隔を置いた少なくとも1つの通気孔を形成していることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
(A)ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有するシームレス筒状体の帯を搬送する工程と、
(B)前記シームレス筒状体の帯に一定間隔おきに繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口に開封自在に張り付ける工程と、
(C)シームレス筒状体の2つの隣接する繰り返し封止可能なフラップの間を、シールエンドを形成するようにヒートシールする工程と、
(D)隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿ってシームレス筒状体の帯を切断し、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドとが形成された半完成袋本体を作る工程と、
を含むことを特徴とする衛生用品の包装袋の製造方法。
【請求項4】
ヒートシール可能な帯状シートよりなり、その長手方向に沿って間隔を置いて整列配置される複数の出し入れ用開口を有する前記シームレス筒状体の帯が巻き取られる供給ローラと、
前記供給ローラから繰り出される前記シームレス筒状体の帯を搬送する搬送手段と、
繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを備え、前記出し入れ用開口を開封自在に封止するように前記繰り返し封止可能なフラップを前記シームレス筒状体の帯に貼付するラベル貼付手段と、
前記ラベル貼付手段の下流に配設され、2つの隣接する前記繰り返し封止可能なフラップの間の位置にシールエンドを形成するよう、前記シームレス筒状体の帯をヒートシールする封止手段と、
前記封止手段の下流に配設され、隣接する2つの繰り返し封止可能なフラップの間の切り取り線に沿って前記シームレス筒状体の帯を切断し、オープンエンドと、オープンエンドの反対側に設けられたシールエンドを有する半完成袋本体をつくる切断手段と、を含むことを特徴とする衛生用品の包装袋の製造装置。
【請求項5】
前記ラベル貼付手段は、前記繰り返し封止可能なフラップが巻き取られてなるロールを保持するラベル供給手段と、前記ラベル供給手段の下方に位置して前記シームレス筒状体の帯の上方に配設されたラベルアプリケータとを備え、
前記繰り返し封止可能なフラップを前記出し入れ用開口の上に貼付するように前記ラベル供給手段により供給された前記繰り返し封止可能なフラップを前記ラベルアプリケータが受け取ることを特徴とする請求項4に記載の製造装置。
【請求項6】
さらに、前記繰り返し封止可能なフラップが通過する際に隣接する位置を見つけるよう、前記ラベル貼付手段と前記封止手段との間に設けられた探知機と、
前記探知機の下流に配設され、前記シームレス筒状体の帯の各繰り返し封止可能なフラップの近傍に少なくとも1つの通気孔を開ける開孔手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の製造装置。
【請求項7】
さらに、前記開孔手段の下流に配設され、前記繰り返し封止可能なフラップに図形を形成する図形形成手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の製造装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−220884(P2009−220884A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−235883(P2008−235883)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(593026111)康那香企業股▲ふん▼有限公司 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(593026111)康那香企業股▲ふん▼有限公司 (8)
【Fターム(参考)】
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