説明

化粧用組成物

α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、ポリヒドロキシ酸又はビオン酸の塩をナイアシンアミドと共に含む、スキンケアのための皮膚用又は化粧用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚への利益、特に皮膚バリアへの利益が改善された、特に成熟皮膚のための改善された皮膚用及び化粧用組成物に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従って、本発明の目的は、改善された皮膚用及び化粧用組成物を提供することである。本発明の別の目的は、特に老化によるいくつかの影響が皮膚バリア全体に悪影響を及ぼしている成熟皮膚のため、皮膚バリアを改善する新規方法を提供することである。特に成熟皮膚における皮膚の生理機能、テクスチャー、又は健康を改善するであろう、皮膚に水分補給するための組成物を提供することが特に好ましい本発明の目的である。本発明のこれら及び他の目的並びに利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0003】
従って、グルコン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、マンデル酸、ベンジル酸、ナフトエ酸(napthoic acid)、リンゴ酸、酒石酸、ラクトビオン酸及びマルトビオン酸の1種以上から選択されるα-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、ポリ-ヒドロキシ酸又はビオン酸(bionic acid)の塩をナイアシンアミドと共に含む、スキンケアのための皮膚用又は化粧用組成物を提供する。
ニコチンアミドとしても知られるナイアシンアミドは、ニコチン酸(ナイアシン及びビタミンB3としても知られる)の生理活性アミド誘導体である。それは肉、酵母、果実及び多くの野菜に豊富に含まれている水溶性ビタミンである。ナイアシンアミドは、以下のようなスキンバリアに及ぼすいくつかの実証された良い利益を有する。
・加齢に伴って皮膚になくなってしまうナイアシンアミド補酵素を補充する
・老齢線維芽細胞を刺激してコラーゲン合成を刺激する
・表皮セラミド合成を上方制御することによって皮膚バリア機能を改善する
・加齢に伴って遅くなるケラチノサイト分化を改善する
・皮膚へのUV損傷を防止し、かつUV免疫抑制を阻害する
・メラノサイトからケラチノサイトへのメラノソームの移動を阻害する(経時的な皮膚の色素沈着の減少につながる)
・顔面皮膚の皮脂腺活性を減少させる
・皮膚の滑らかさを改善する
・創傷治癒を改善する。
【0004】
ヒドロキシ酸の主機能は、皮膚のターンオーバーを改善することであり、またグルコン酸等のいくつかのヒドロキシ酸は以下のようなさらなる利益を有する。
・良い皮膚耐容性
・保湿
・角質層を薄くせず、日光過敏を増やさない
・皮膚バリアを強化する
・フリーラジカル捕捉効果
・光損傷皮膚の外観を改善する。
皮膚のターンオーバーの改善は皮膚の修復を助けるので、表皮により効率的な皮膚バリア及びより健康な細胞をもたらし、結果として皮膚が滑らかに見えかつ滑らかに感じる。
ヒドロキシ酸が皮膚のターンオーバー及び表皮の健康を改善すれば、ナイアシンアミドが、皮膚の構造、すなわちバリア内の脂質、保湿、真皮内のコラーゲンを改善するのに役立つ。本発明の組成物は、成熟皮膚の欠陥に取り組み、かつ相乗的に作用して皮膚をより強くし、またストレス、例えば低湿度、寒冷(ストレス試験によって臨床的に試験される)に対して耐性を高める。
【0005】
ナイアシンアミドと酸性塩の組合せは、どちらかの単独使用に比べて相乗効果をもたらすと考えられ;結果として生じた組成物は使用者の皮膚上の皮膚バリアを強化した。
酸性塩は、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、例えばトリエタノールアミン塩及びアルギニン塩、亜鉛塩、銅塩及びマグネシウム塩から選択される。
さらに好ましくは、酸性塩はグルコン酸塩である。さらに好ましい実施形態では、組成物は2種の酸性塩、好ましくはグルコン酸塩とサリチル酸塩を含む。
本発明の特に好ましい実施形態によれば、酸性塩及びナイアシンアミドは、製剤の0.1〜20質量%の範囲、典型的に組成物の1.0質量%〜15質量%の範囲の合計量で組成物中に存在する。
酸性塩は、好ましくは組成物の少なくとも0.1質量%の量、さらに好ましくは組成物の少なくとも2.0質量%の量で存在する。
典型的に酸性塩は組成物の10質量%を超える量では存在せず、典型的に組成物の7質量%以下である。望ましくは、酸性塩は、3.5%〜6.5%の範囲で存在する。酸性塩の特に好ましい量は、組成物の約5質量%である。
組成物中のナイアシンアミドの濃度は、少なくとも0.01質量%、さらに好ましくは少なくとも0.1質量%、最も好ましくは少なくとも0.5質量%であり、かつ10質量%未満、さらに好ましくは5質量%未満である。
【0006】
好ましくは、組成物は局所使用のための液体又は固体製剤の形態で提供されことを特徴とし、好ましくは下記形態の一形態で提供され得る:
脂肪ゲル、単純油中水エマルション、単純水中油エマルション、多重エマルション、例えば水中油中水又は油中水中油、三重水中油中水エマルション、三重油中水中油エマルション、液晶を含む水中油エマルション、油相を取り囲む液晶形成脂質二重層を含む複合エマルション、擬エマルション(油相の分散液又はゼラチン化水相中の油中水エマルション、伝統的な界面活性剤を含まない)、水中油又は油中水マイクロエマルション、相互に異なり、かつ相互に不溶性の分散した油相を含むエマルション、水相で分散し、かつLubragel、Pemulen、Hypan、キサンタンガム、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、Amigel、ポリビニルピロリドン、Amercell HM1500、又はこれらのゼラチン化剤の2種以上の混合物で安定化された油相の擬エマルション又は分散液。
本発明の組成物はいくつの形態で製剤化し得るが、本組成物は、水溶液又は油性溶液又は界面活性剤洗浄液又は分散液又はエマルション又はゲルの形態を取ることが多い。
本発明により提供されるゲルは水性又は非水性であってよい。水性ゲルが好ましい。ゲルは、ゲルに十分な粘性を与えるためにゲル化剤を含有するであろう。
【0007】
本発明の製剤は、「残しておく(leave-on)」組成物(皮膚に適用され、その後皮膚上に残される組成物)又は「洗い流す(wash-off)」組成物(皮膚に適用され、その後例えば水によって、適用直後に洗い流される組成物)であり得ると予想される。
溶液又は分散液、及びゲルの場合、組成物は一般的に溶媒系又は他の連続液相を含むであろう。このような系は好ましくは水性であるが、混合溶媒系が有利に使用されることが多い。該混合溶媒系は、最も好ましくは、共溶媒、最も好ましくは低級(例えばC1-6)アルコール、特にエタノール及びt-ブチルアルコールとの混合物で水を含む。
好ましい水性系は、少なくとも25質量%、さらに好ましくは少なくとも35質量%の量で水を含む。水の上限は、水が組成物の100%まで組成物の残りを形成し得るように、組成物に組み入れられる他の成分の量によって決まるであろう。
【0008】
本組成物は、当業者には周知であろう他の成分をさらに含んでよい。これらには例えば、以下のものがある。
(i)乳化剤
油中水若しくは水中油エマルション又はマイクロエマルション用の技術上周知のいずれの乳化剤でもよく、単独で含まれ又は別のエマルションと併用してもよい。既知の美容上許容できる乳化剤として以下のものが挙げられる:a)セスキオレアート、例えばソルビタンセスキオレアート(例えば商標名Arlacel 83(ICI)で市販されている)、又はポリグリセリル-2-セスキオレアート;b)天然油の誘導体のエトキシル化エステル、例えば硬化ヒマシ油のポリエトキシル化エステル(例えば商標名Arlacel 989(ICI)で市販されている);c)シリコンーン乳化剤、例えばシリコーンポリオール(例えば商標名ABIL WS08(Th. Goldschmidt AG)で市販されている);d)アニオン性乳化剤、例えば脂肪酸セッケン、例えばステアリン酸カリウム及び脂肪酸スルファート、例えば商標名Dehydag(Henkel)で市販されているナトリウムセトステアリルスルファート;e)エトキシル化脂肪アルコール、例えば商標名Brij(ICI)で市販されている乳化剤;f)ソルビタンエステル、例えば商標名Span(ICI)で市販されている乳化剤;g)エトキシル化ソルビタンエステル、例えば商標名Tween(ICI)で市販されている乳化剤;h)エトキシル化脂肪酸エステル、例えばエトキシル化ステアラート、グリセリルモノステアラート、例えば商標名Myrj(ICI)で市販されている乳化剤;i)エトキシル化モノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリド、例えば商標名Labrafil(Alfa Chem.)で市販されている乳化剤;j)非イオン性自己乳化ろう、例えば商標名Polawax(Croda)で市販されているろう;k)エトキシル化脂肪酸、例えば、商標名Tefose(Alfa Chem.)で市販されている乳化剤;I)メチルグルコースエステル、例えば名称Tegocare 450(Degussa Goldschmidt)で市販されているポリグリセロール-3メチルグルコースジステアラート;m)並びにポリアクリルアミド乳化剤系、例えば商標名Sepigel 305(Seppic)で市販されているクリームゲル乳化剤、n)ポリマー乳化剤、例えば、商標名Permulenで市販されている乳化剤、o)グリセリルステアラート、例えば、商標名Teginで市販されている乳化剤、p)カチオン性乳化剤、q)アルキルポリグリセリド又はp)これらの混合物。
【0009】
(ii)皮膚軟化薬
これは皮膚の柔らかく、滑らかで柔軟な外観を維持するのに役立つ成分である。該成分は、それらの能力によって機能して皮膚の表面上又は角質層内に留まって、潤沢剤として作用し、皮膚剥離を減じるか又は防止し、かつ皮膚の外観を改善し得る。皮膚軟化薬の例は、排他的ではないが、以下のものである:炭化水素油、例えばパラフィン又は鉱物油;b)ろう、蜜ろう又はパラフィンろう;c)天然油、例えばヒマワリ油、杏仁油、シアバター又ホホバ油;d)シリコーン油、例えばジメチコーン、シクロメチコーン又はセチルジメチコーン;e)脂肪酸エステル、例えばパルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、マレイン酸ジオクチル、オレイン酸グリセリル及びイソノナン酸セトステアリル;f)脂肪アルコール、例えばセチルアルコール又はステアリルアルコール及びその混合物(例えばセテアリルアルコール);g)ポリプロピレングリコール又はポリエチレングリコールエーテル、例えばPPG-14ブチルエーテル;又はh)これらの混合物、例えば、商標名Cutina(Henkel)で市販されているろうブレンド;i)脂肪酸のトリグリセリド、例えばラウリン酸トリグリセリド又はカプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、例えば商標名Miglyol 810(Huls UK)で市販されているトリグリセリド、又はj)アルコール皮膚軟化薬、例えばオクチルドデカノール、k)脂肪アルコール及びl)脂肪酸。
【0010】
(iii)保水剤又は保湿剤
これは皮膚の最上層の含水量を増やすことを目的とする成分である。該成分の例は、グリセリン、ソルビトール、ソルビトール、ヒドロキシエチル尿素、1,3-ブチレングリコール及びプロピレングリコールである。
(iv)増粘剤/ゲル化剤
液状担体の性質及び必要な粘度に応じて種々の増粘剤を使用してもよい。水溶性又は親水性の増粘剤が好ましく、例としてアクリル酸ポリマー、例えば商標名Carbopol(B.F. Goodrich)で市販されているもの、変性セルロース、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース又は商標名Natrosol(Hercules)で市販されているヒドロキシエチルセルロース、商標名N-Hanceで市販されているアルキルガラクトマンナン、キサンタンガム、ケイ酸アルミウニムマグネシウム及び塩化ナトリウムが挙げられる。
組成物中のゲル化剤及び/又は増粘剤の量は、それぞれ好ましくは0.01〜3%w/w、さらに好ましくは0.05〜2.0%w/wの範囲にある。典型的に、ゲル化剤及び/又は増粘剤の量は、それぞれ1%w/w未満、例えば約0.1%w/w又は約0.8%w/wであろう。
【0011】
(v)界面活性剤
本発明の組成物では可溶化剤として、又は洗浄剤若しくは起泡力増進剤として界面活性剤を使用し得る。多くの異なる分類の界面活性剤が本発明の組成物に含めるのに適しており、当業者はそれらを容易に理解するであろう。適切な界面活性剤の例として、アニオン界面活性剤(例えばラウレス硫酸)、非イオン界面活性剤(例えばココグルコシド)、カチオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(ココアミドプロピルベタイン)、アルコールのポリエチレングリコール、例えばイソセチルアルコール(例えばIsoceteth-20)、イソステアリルアルコール(例えばIsosteareth-20)、セチルアルコール(例えCeteth-20)、オレイルアルコール(例えばOleth-20)及びセテアリルアルコール(例えばCeteareth-20)が挙げられる。
(vi)保存剤
これは、微生物の成長を妨げるか又は遅らせることによって、組成物を腐敗から保護する成分である。保存剤の例として、例えばフェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブロノポール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩、イソチアゾロン、エチルヘキシルグリセリン、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、ポリアミドプロピルビグアニド及びジアゾリジニル尿素が挙げられる。
(vii)キレート化剤又は金属イオン封鎖剤
これは、上述したように、組成物の安定性又は外観に及ぼす金属イオンの悪影響を防止するため、金属イオンと錯体を形成して金属イオンを不活性化する能力を有する成分である。キレート化剤の例は、エチレンジアミン四酢酸とその塩、とりわけ二カリウム塩、特に二ナトリウム塩又は四ナトリウム塩である。
(viii)乳白剤
例えば、粘土(例えばカオリン及びベントナイト)並びに二酸化チタン等の物質。
(ix)pH調整剤
これは、組成物のpHを調節するために使用する成分である。pH調整剤の例は、無機塩、例えば水酸化ナトリウム、並びに有機塩基、例えばトリエタノールアミン及びアルギニンである。
(x)コンディショニング剤、例えばジステアリルジモニウムクロリド。
(xi)香料及び着色料。
【0012】
本発明の組成物は、任意に、水溶性又は脂溶性の活性成分、フィルター、日射用スクリーン、ビタミンエキス、酸化防止剤、抗微生物剤(antimicrobial)、抗菌剤、物理的剥離剤、又は着色剤を含むこともできる。
本発明の組成物は、好ましくは約1,000mPa.s〜約200,000mPa.sの粘度を有し、20rpmで回転するT bar Bを備えたBrookfield RVT粘度計を用いて1分間粘度を測定し得る。
この分野で使われる通常の方法に従って上記様々の化粧用又は皮膚用形態を得ることができる。皮膚用及び化粧用組成物は固体又は液体又はペースト形態であってよく、一般的に使用される皮膚用及び化粧用形態、例えばポット内若しくはチューブ内のクリーム若しくはゲル、ガラス若しくはプラスチックボトル及び必要に応じて滴下ボトル、薬ビン内のローション、流体、軟膏などで提供され得る。それらは通常の方法に従って調製される。
【0013】
本発明のさらなる態様により、皮膚の角質層のバリア機能を修復する方法であって、有効量の本発明の組成物を前記皮膚に適用する工程を含む方法を提供する。
本発明のなおさらなる態様により、本明細書で前述した組成物の製造方法であって、下記工程:
・油相の調製
・水相の調製
・油相と水相をブレンドして均質エマルションを得る工程
・エマルションにニコチンアミドを添加した後、さらに均質化する工程
・酸性塩を添加した後、さらに均質化する工程
を含む方法を提供する。
【実施例】
【0014】
ここで、下記実施例1〜6を参照して(例としてのみ)、本発明をさらに詳細に説明する。これらの各実施例の組成物を下表1に完全に示す(量はwt%で示してある)。
【0015】
表1



【0016】
(方法)
1. 油相
きれいな適当な大きさの容器内で油相を調製する。容器にPionier 2076、シリコン油、トコフェロール酢酸エステル及びLipomulseを添加し、清澄になるまで混合した後、油相を70℃に加熱する。
2. 水相
主容器として使うのに適した大きさの容器をまず洗浄し、この主容器に脱イオン水及びキサンタンガムとVeegum Ultraを添加し、溶解するまでオーバーヘッドスターラーで混合した後、70〜75℃に加温することによって水相を調製する。次にグリセリンを加えて低速で撹拌した後、メチルパラベン及びプロピルパラベンを加え、均一になるまで混合物を撹拌する。
3. 相配合
油相を非常にゆっくり主容器に添加した後、アーモンド油とヒマワリ油を加えて相を約2〜3分間強力な均質化によって配合して完全に均質な混合物を得る。次にニコチンアミドを加えて完全に分散されるまで均質化する。混合物をゆっくり撹拌しながら35℃に冷却する。
4. 残りの成分
グルコン酸ナトリウム溶液を調製して添加し、均一になるまで混合物をゆっくり均質化する。主容器の中身を30℃に冷却し、この温度に達した時点で、フェノキシエタノール、Lipidure及びOmbrosiaを加えて低速で撹拌する。必要ならば、例えば、サリチル酸などの第2の酸を使用する場合(実施例6)、水酸化ナトリウム溶液を添加してpHを5.2に調整し、低速で撹拌して水酸化ナトリウムの良い分布を確保する。この後、容器から出して次の日にpHと粘度をチェックする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グルコン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、マンデル酸、ベンジル酸、ナフトエ酸(naphthoic acid)、リンゴ酸、酒石酸、ラクトビオン酸及びマルトビオン酸の1種以上から選択されるα-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、ポリ-ヒドロキシ酸又はビオン酸(bionic acid)の塩をナイアシンアミドと共に含む、スキンケアのための皮膚用又は化粧用組成物。
【請求項2】
前記酸性塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、アルギニン塩、亜鉛塩、銅塩及びマグネシウム塩から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記酸性塩及びニコチンアミドが、該製剤の0.1〜20質量%の範囲、典型的に前記組成物の1.0〜15質量%の範囲の合計量で前記組成物中に存在する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記酸性塩が、前記組成物の少なくとも0.1質量%の量で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記酸性塩が、前記組成物の少なくとも2.0質量%の量で存在する、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記酸性塩が、前記組成物の10質量%以下の量で存在する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記酸性塩が、前記組成物の7質量%以下の量で存在する、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記酸性塩が、3.5%〜6.5%の範囲で存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記酸性塩が、グルコン酸塩である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
2種の酸性塩を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記2種の酸性塩が、グルコン酸塩とサリチル酸塩である、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記ナイアシンアミドの濃度が、前記組成物の少なくとも0.01質量%である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
前記ナイアシンアミドの濃度が、前記組成物の少なくとも0.1質量%である、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記ナイアシンアミドが、前記組成物の0.5質量%より多く、10質量%未満の量で存在する、請求項12又は13に記載の組成物。
【請求項15】
局所使用のための液体又は固体製剤の形態である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
水溶液、油性溶液、界面活性剤洗浄液、分散液、エマルション又はゲルの形態である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
皮膚の角質層のバリア機能を修復する方法であって、有効量の請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物を前記皮膚に適用する工程を含む方法。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物の製造方法であって、下記工程:
・油相の調製;
・水相の調製;
・前記油相と前記水相をブレンドして均質エマルションを得る工程;
・前記エマルションにニコチンアミドを添加した後、さらに均質化する工程;及び
・前記酸性塩を添加した後、さらに均質化する工程
を含む方法。

【公表番号】特表2013−504552(P2013−504552A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528450(P2012−528450)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051431
【国際公開番号】WO2011/030123
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(511282254)レキット ベンキサー ヘルスケア インターナショナル リミテッド (2)
【Fターム(参考)】