説明

医用診断装置及び医用診断支援装置

【課題】 ネットワークに接続された複数の医用装置を素早くログインまたはログアウトできるようにし、緊急の診断・治療に対処可能な医用診断装置及び医用診断支援装置を提供する。
【解決手段】 複数の医用装置がネットワークを介して接続され、複数の医用装置をシステムログイン(又はログアウト)する際に操作部によって指示を行う受付装置と、この受付装置によってシステムログイン(又はシステムログアウト)の操作が行われたとき、ログイン・ログアウトパターンに基いていずれかの医用装置を選択し、その選択された医用装置に対してネットワークを介してシステムログイン(又はシステムログアウト)の要求を行う管理装置を備え、医用装置を素早くログイン(又はログアウト)処理する。また、システムログイン時の画面の
表示状態も制御可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の医用装置を有し、緊急診断を要する場合等に各医用装置を素早くログインまたはログアウトできるようにした医用診断装置及び医用診断支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医用診断装置は、X線CT装置、MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)、超音波診断装置、X線診断装置等、各種の医用装置を含み、これらの医用装置はLAN等のネットワークに接続されており、医師は患者の病状に応じて、いずれかの医用装置を選択し、選択された装置によって医用画像を取得して診断を行っている。
【0003】
また、ネットワーク上には、医用画像を保管するサーバや、医用画像を表示・処理する画像ビューア等の医用装置も接続され、さらにネットワークに接続された各装置の動作を管理する管理用のコンピュータ装置等、各種の装置が接続されている。
【0004】
ところで、このような医用診断装置は、各医用装置が一箇所に集中して配置されているとは限らず、異なるフロアや別室に配置されている場合が多く、救急患者の診断を行う場合には、各医用装置を速やかに立上げる必要がある。しかしながら、各医用装置を立ち上げるためは、それぞれの装置毎にログインの操作が必要になり、ログインするまでに時間がかかってしまい、緊急の診断・治療を要する場合に時間をロスしてしまうという不具合があった。
【0005】
また、特許文献1には、端末装置からゲートウェイシステムを経由して複数のホストコンピュータと接続されるようなネットワーク環境において、端末装置からのログイン要求を受けて自動的に接続すべきホストコンピュータを決定してログイン手続きを実施するマルチホストログイン制御方式が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の例は、医用装置に対応したものではなく、緊急診断を要する場合に有効な対処法については記載されていない。
【特許文献1】特開平4−370870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の医用診断装置は、各医用装置を立ち上げる際のログインの操作に手間がかかってしまい、緊急の診断・治療を要する場合に時間をロスしてしまうという不都合があった。また、特許文献1に記載の例は、医用装置に対応したものではなく、緊急診断を要する場合に有効な対処法とは言えない。
【0007】
本発明は、ネットワークに接続された複数の医用装置を素早くログインまたはログアウトできるようにした医用診断装置及び医用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載の医用診断装置は、複数の医用装置を含み、各医用装置がネットワークを介して接続された医用診断装置であって、前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付装置と;システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報を保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行う管理装置;とを具備し前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げるようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項9記載の医用診断装置は、システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログアウトする医用装置がリスト化されたログアウトパターン情報を管理装置に保管し、受付装置によってシステムログイン又はシステムログアウトの操作が行われたとき、選択された医用装置をシステムログイン又はシステムログアウトするようにしたものである。
【0010】
本発明の請求項10記載の医用診断装置は、複数の医用装置を含み、各医用装置がネットワークを介して接続された医用診断装置であって、前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付装置と;システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログインした際の医用装置の表示画面の遷移を指定する画面遷移情報とを保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、表示画面を前記画面遷移情報に従って遷移させる管理装置と;を具備し前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げ、画面の表示状態を指定された状態に遷移することを特徴とする。
【0011】
また、請求項13記載の医用診断支援装置は、ネットワークに接続された複数の医用装置をシステムログインするための医用診断支援装置であって、前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付手段と;システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報を保管し、前記受付手段によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行う管理手段と;を具備し前記管理手段からのシステムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げるようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項14記載の医用診断支援装置は、システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログアウトする医用装置がリスト化されたログアウトパターン情報を管理手段に保管し、受付手段によってシステムログイン又はシステムログアウトの操作が行われたとき、選択された医用装置をシステムログイン又はシステムログアウトするようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項15記載の医用診断支援装置は、ネットワークに接続された複数の医用装置をシステムログインするための医用診断支援装置であって、前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付手段と;システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログインした際の医用装置の表示画面の遷移を指定する画面遷移情報とを保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、表示画面を前記画面遷移情報に従って遷移させる管理手段;とを具備し前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げ、画面の表示状態を指定された状態に遷移することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワークに接続された複数の医用装置を簡単なログイン操作により、素早く立上げ処理することができ、また、ログアウト操作が簡単に行える医用診断装置及び医用診断支援装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明の医用診断装置及び医用診断支援装置の全体的な構成を示す図であり、大別すると受付装置10と、管理装置20と、複数の医用装置30,40・・・及びそれらを結ぶネットワーク100で構成される。
【0017】
医用装置30,40・・・は、X線CT装置、X線診断装置、超音波診断装置、MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)等の各種の画像診断装置や、医用画像を保管するサーバ、医用画像を表示・処理する画像ビューア、読影ワークステーション(WS)等から成り、以下の説明ではこれら装置を総称して医用装置と言う。
【0018】
受付装置10は、ユーザ(医師等)によってシステムログイン(またはシステムログアウト)を要求するもので、管理装置20は、システムログイン(またはシステムログアウト)の要求を受けて、医用装置30,40のログイン(もしくはログアウト)処理を実行し、医用装置30,40・・・を操作可能(もしくは操作不可能)状態にするものである。
【0019】
これら、受付装置10、管理装置20、及び医用装置30,40における、ログイン・ログアウト処理のための構成を以下に具体的に説明する。尚、以下の説明において、「システムログイン」、「システムログアウト」とは、ネットワーク100を介して医用装置30,40の立上げや立下げ操作を行うものであり、装置を個別にログイン又はログアウト操作する場合は、単に「ログイン」又は「個別ログイン」、或いは「ログアウト」又は「個別ログアウト」として説明する。
【0020】
受付装置10は、機能的に示すと図2のような構成を有しており、処理の流れに沿って示すと、ログイン又はログアウトのためのUI(ユーザインターフェース)11と、ログイン又はログアウト処理を実行する処理実行モジュール12と、ユーザ管理モジュール13、及びシステムへのログイン・ログアウト要求を通知する通知モジュール14、システムユーザ管理モジュール15を含む。また、操作部(図示せず)からのユーザ(医師等)の指示等を入力するための入力部16と、ネットワーク100との接続用インターフェース(I/F)17を有している。
【0021】
ログイン又はログアウトUI11は、ユーザによる個別のログイン又はログアウトの指示や、システムログイン又はシステムログアウトの指示を受付け処理するものである。ユーザは、ユーザ認証情報(ユーザIDやパスワード)も合わせて入力可能である。処理実行モジュール12は、受付装置10に対して通常のログイン又はログアウトの指示がなされた場合にユーザ認証を行い、受付装置10のログイン又はログアウト処理を行う。認証結果はユーザ管理モジュール13で管理される。また、管理装置20及び医用装置30,40を含めたシステムログイン又はシステムログアウトの要求があった場合は、通知モジュール14に対してシステムへのログイン又はログアウトの要求が送られる。
【0022】
通知モジュール14は、システムログイン又はシステムログアウトの要求があったとき、受付装置10から管理装置20へネットワーク100を介してシステムログイン又はシステムログアウト要求があったことを通知する。また、このときシステムユーザ管理モジュール15は、ユーザ認証を行い、その認証結果に基きシステムログイン又はシステムログアウトの操作を行ったユーザが、適切な権限をもっているか否かを確認し、ユーザ認証情報をシステム全体に配布しても良いか否かをチェックし、ユーザの管理を行う。尚、システムユーザ管理モジュール15は、受付装置10ではなく、管理装置20にあってもよいし、ユーザ管理モジュール13で代用することにより、システムユーザ管理モジュール15は省略することもできる。
【0023】
管理装置20は、図3に示すように、システムログイン・ログアウト管理モジュール21と、1つ以上のログイン又はログアウトのパターン集22と、ログイン・ログアウトパターンを設定・管理するパターン設定・管理モジュール23と、ログイン・ログアウトパターンの編集を行う編集UI24から構成される。さらに、ユーザからの編集操作による指示を入力するための入力部25と、ネットワーク100との接続用インターフェース(I/F)26を有している。
【0024】
システムログイン・ログアウト管理モジュール21は、受付装置10から通知されたシステムログイン又はシステムログアウトの要求を、設定・管理モジュール23に伝え、設定・管理モジュール23はパターン集22からいずれかのログイン又はログアウトのパターンを選択して、システムログイン・ログアウト管理モジュール21に送り、選択したパターンをネットワーク100を介して医用装置30,40に配布し、システムログイン・ログアウトの要求を行う。
【0025】
また、編集UI24は、ユーザの操作によりログインパターン又はログアウトパターンの追加・削除・変更等の要求があった場合に、パターン集22を編集処理する。ログインパターンは、装置識別情報や、ユーザID、パスワード等のリストで構成された情報であり、ログアウトパターンは、少なくとも装置識別情報を含むリストで構成された情報であり、パターン設定・管理モジュール23によって管理され、編集UI24を通してユーザからの操作に応じて追加・削除などの編集が可能である。
【0026】
次に、複数の医用装置30,40…について、医用装置30を代表的に示すと、図4のように、ログイン・ログアウトUI31、ログイン・ログアウト処理を実行する実行モジュール32、ユーザ管理モジュール33等の他に、システムログイン・ログアウト実行モジュール34を含んで構成される。また、ユーザからの個別ログインの操作等による指示を入力するための入力部35と、ネットワーク100との接続用インターフェース(I/F)36を有している。
【0027】
ログイン・ログアウトUI31と実行モジュール32は、ユーザが個別に医用装置30のログイン又はログアウト処理を行うためのモジュールであり、システムログイン・ログアウト実行モジュール34は、ネットワーク100を介して医用装置30のログイン又はログアウト処理を実行するモジュールである。
【0028】
ログイン・ログアウトUI31及びシステムログイン・ログアウト実行モジュール34からはユーザ認証情報が入力され、実行モジュール32によってユーザ認証が行われ、ユーザ管理モジュール33で管理される。
【0029】
システムログイン・ログアウト実行モジュール34は、管理装置20からのシステムログイン・ログアウト要求、及びユーザ認証情報を受け、実行モジュール32及びユーザ管理モジュール33を介して現在の使用状況(既にログインされているか否か)を判断し、ユーザ管理モジュール33からのカレントユーザ情報にしたがって、システムログイン・ログアウト実行モジュール34は、医用装置30でのシステムログイン・ログアウトの処理を実行する。
【0030】
尚、受付装置10、管理装置20、及び医用装置30,40には、各装置の動作を制御するため、CPU等を含む制御部18,27,37を備えている。
【0031】
次に、このような医用診断装置及び医用診断支援装置におけるログインの動作を図5を参照して説明する
図5のステップS1において、ユーザ(医師等)が受付装置10でログイン操作を行うと、受付装置10内でユーザ認証とログイン処理を行う。また、ユーザがシステムログインの操作を行う場合は、ログインパターンを指定する。
【0032】
ステップS2においては、システムログインも同時に要求されているか否かが判別され、システムログインが要求されている場合、システムログイン処理を実施するためステップS3に移行し、システムログインの要求がない場合は処理を完了する。システムログインは、受付装置10の個別ログイン操作と同時に要求してもよいし、その前後、すなわち受付装置10のログイン操作前に要求してもよいし、受付装置10のログイン処理後に、例えばユーザの操作により要求してもよい。
【0033】
ステップS3では、システムとしてのユーザ認証、権限チェックを実施し、システムログインが実施できるか否かのチェックを行う。システムとしてのユーザ認証、権限チェックは、受付装置10のシステムユーザ管理モジュール15で行う。また、管理装置20側にシステムユーザ管理モジュールを設けて、管理装置20側でユーザ認証、権限チェックを実施してもよい。
【0034】
ステップS4では、管理装置20に対してシステムログインを要求する。この場合、同時にログインパターン(後述)を指定する。あるいは、ログインパターンの指定がない場合は予め設定したログインパターンを指定するようにしても良い。
【0035】
次にステップS5において、管理装置20は、受付装置10からのシステムログイン要求に基き、パターン集22の中から指定されたログインパターン情報を取得する。あるいは指定がない場合は、予め設定したログインパターン情報を取得する。その際、システムとしてのユーザ認証、権限チェックを実施するとよい。
【0036】
パターン集22は、図6に示すようなログインパターン221,222等を含み、パターン名称、装置リストを含み、装置リストには装置名、ユーザID、パスワード等が含まれている。例えば、ログインパターン221は、パターン名称が「頭部緊急検査」であり、装置リストは「X線CT装置」及び「読影ワークステーション」であり、それぞれの装置を操作可能なユーザを示すユーザID、パスワードがリスト化されている。これにより、頭部の診断を行う際に必要な医用装置とそれを操作するユーザのユーザID、パスワードを取得できる。
【0037】
また、ログインパターン222は、パターン名称が「腹部緊急検査」であり、装置リストは「超音波診断装置」及び「読影ワークステーション」であり、それぞれの装置についてユーザID、パスワードがリスト化されている。尚、各医用装置を操作可能なユーザが初期設定されている(デフォルトを用いる)場合は、各医用装置のログインに必要なユーザ認証情報の添付は省略してもよい。
【0038】
こうして、管理装置20は、パターン集22にリストされているログインパターンを基に、ステップS6において、各医用装置30,40…に対してシステムログインの要求を行う。
【0039】
次にステップS7において、各医用装置30,40は、管理装置20からのログイン要求を受信すると、現在のログイン状態を確認する。このステップS7でログアウトの状態だった場合、ステップS8に移行し、受信したシステムログインのためのユーザ認証情報を用いて、医用装置でのユーザ認証とシステムログインの処理を行う。管理装置20でユーザ認証情報が保証される場合は、ユーザ認証を省略してもよい。また、現在のログイン状態の確認(ステップS7)を省略して、管理装置20からのシステムログイン要求を即座に実施してもよい。
【0040】
ステップS7で、既にユーザが医用装置にログインしている状態でユーザの変更を要しない場合(ステップS9でNOの場合)は、改めてログインを行わずに処理を終了する。またステップS10において、受信したユーザ認証情報を用いて、医用装置のユーザ認証とログイン処理を行い、ユーザ変更を行う場合は、ユーザ変更を行って処理を終了する。
【0041】
ユーザを変更する場合、医用装置30,40(もしくは、管理装置20、受付装置10)のユーザに対して確認・選択(変更する・変更しない)を促すようにしてもよい。また、ユーザの変更を、予め設定した優先度(例えば、ユーザの権限管理)によって決定してもよい。例えば、ユーザAはユーザBに変更可能であるが、ユーザBはユーザAに変更できないといった優先度を設定しても良い。また、複数のユーザがログインしている状態(マルチログイン状態)に遷移してもよい。
【0042】
尚、ステップS7,S8,S9,S10から成るステップS11は、1つの医用装置(例えば30)に対するシステムログイン処理を示したもので、このステップS11と同様の処理を行うステップS12,S13・・・が他の医用装置40・・・に並行して適用され、ログインパターンで設定された各医用装置のシステムログインが実施される。
【0043】
次に、本発明の医用診断装置及び医用システムにおけるログアウトの動作を図7を参照して説明する。
【0044】
図7のステップS21において、ユーザ(医師等)が受付装置10でログアウト操作を行うと、受付装置10内でログアウト処理を行う。また、ユーザがシステムログアウトの操作を行う場合は、ログアウトパターンを指定する。
【0045】
ステップS22においては、システムログアウトも同時に要求されているか否かが判別され、システムログアウトが要求されている場合、システムログアウト処理を実施するためステップS23に移行し、システムログアウトの要求がない場合は処理を完了する。システムログアウトは、受付装置10の個別ログアウト操作と同時に要求しても良いし、受付装置10がログインしている状態でユーザ操作により要求しても良い。或いは、受付装置10がログイン待機にあるときにユーザ操作により要求しても良い。
【0046】
ステップS23では、システムとしてのユーザ認証、権限チェックを実施し、システムログアウトが実施できるか否かのチェックを行う。システムとしてのユーザ認証、権限チェックは、受付装置10のシステムユーザ管理モジュール15で行う。また、管理装置20側にシステムユーザ管理モジュールを設けて、管理装置20側でユーザ認証、権限チェックを実施してもよい。
【0047】
ステップS24では、管理装置20に対してシステムログアウトの要求があったことを通知する。この場合、同時にログアウトパターン(後述)を指定する。あるいは、ログアウトパターンの指定がない場合は予め設定したログアウトパターンを選択するようにしても良い。また、システムログアウト要求時には、システムログアウトのためのユーザ認証情報、例えば受付装置10でのログアウトに用いられたユーザ認証情報などを添付すると良い。
【0048】
次にステップS25において、管理装置20は、受付装置10からのシステムログアウト要求に基き、パターン集22の中から指定されたログアウトパターン情報を取得する。あるいは指定がない場合は、予め設定したログアウトパターン情報を取得する。その際、システムとしてのユーザ認証、権限チェックを実施してもよい。
【0049】
パターン集22は、図8に示すようなログアウトパターン231,232等を含み、パターン名称、装置リストを含み、装置リストには装置名が含まれている。例えば、ログアウトパターン231は、パターン名称が「頭部緊急検査」であり、装置リストは「X線CT装置」及び「読影ワークステーション」である。また、ログアウトパターン232は、パターン名称が「腹部緊急検査」であり、装置リストは「超音波診断装置」及び「読影ワークステーション」である。
【0050】
こうして、管理装置20は、パターン集22にリストされているログアウトパターンを基に、ステップS26において、ログアウトパターンにリストされている各医用装置30,40…に対してシステムログアウト要求を行う。
【0051】
次にステップS27において、各医用装置30,40は、管理装置20からのシステムログアウト要求を受信すると、現在のログイン状態を確認する。このステップS27でログインの状態(YES)であった場合、ステップS28に移行し、ログアウト処理を行う。管理装置20からユーザ認証情報が添付されている場合は、ログアウトのためのユーザ認証、権限チェックを実施しても良い。
【0052】
ステップS27で、既に医用装置がログアウトしている状態(NO)であった場合は、処理を終了する。また、システムログアウトする際に、医用装置30,40・・・(もしくは、管理装置20、受付装置10)のユーザに対して確認・選択(ログアウトする・しない)を促すようにしてもよい。また、システムログアウトの可否を、あらかじめ設定された優先度(例えばユーザの権限管理)によって決定してもよい。例えばユーザAがログイン中は遠隔のユーザBの要求でログアウト可能、ユーザBがログイン中は遠隔のユーザAの要求でログアウト不可能といった優先度をつけても良い。さらに、複数のユーザがログインしている状態(マルチログイン状態)の場合、該当ユーザだけ、又はすべてのユーザをログアウトさせてもよい。また、マルチログイン状態の場合も、医用装置30,40・・・(もしくは、管理装置20、受付装置10) のユーザに対して確認・選択(全てログアウトする・該当ユーザだけログアウトする)を促すようにしてもよい。
【0053】
尚、ステップS27,S28から成るステップS29は、1つの医用装置(例えば30)に対するシステムログアウトの処理を示したもので、このステップS29と同様の処理を行うステップS30,S31・・・が他の医用装置40・・・に並行して適用され、ログアウトパターンで設定された各医用装置のシステムログアウト処理が実施される。
【0054】
こうして、本発明の医用診断装置及び医用診断支援装置によれば、ネットワーク100に接続された複数の医用装置30,40・・・をログイン・ログアウトパターンにしたがって、素早くシステムログイン又はシステムログアウトすることができる。特に複数の医用装置が異なるフロアや離れた場所に配置されている場合であっても、救急患者の診断を行う際には、各医用装置を速やかにシステムログインして立上げることができ、緊急の診断・治療を要する場合に医師が素早く処置することができる。また、システムログアウトする場合も、各医用装置をそれぞれ個別に立ち下げる必要がなく、時間のロスを低減することができる。
【実施例2】
【0055】
図9は本発明の医用診断装置及び医用診断支援装置の他の実施形態を示すものであり、先の実施形態で説明したようにシステムログイン機能の他に、システムログインしたときに各種の医用画像を素早く表示できるようにしたものである。尚、図9において、図1と同様の機能を有する装置は同一番号を付し、各種医用装置の名称は具体名を記している。
【0056】
図9において、100は、LAN等のネットワークであり、ネットワーク100には、X線CT装置30、X線診断装置40、読影ワークステーション(WS)50、超音波診断装置60、MRI装置70(磁気共鳴イメージング装置)等の画像診断装置が接続されている。また、ネットワーク100には、上記した画像診断装置の他に医用画像を保管する医用サーバ80や、医用画像を表示・処理する画像ビューア装置90等が接続されている。また、X線CT装置30には、収集コンソール31と画像表示コンソール32が接続されている。
【0057】
さらに診断システムのログインの受付処理等を行う受付装置10、及びネットワーク100に接続された各装置の動作を管理する管理装置20等が設けられている。
【0058】
図9の医用診断装置において、管理装置20は、図3と同様の構成であるが、システムログインのためのパターンの構成が異なっている。即ち、パターン集22には、任意の医用装置をシステムログインするパターン情報のほかに、システムログインしたときに各種の医用画像を素早く表示するための画面遷移情報が保管されている。画面遷移情報は、緊急検査を行う際に、システムログインした医用装置の表示画面が臨床に適した画面に遷移するように指示するための情報である。
【0059】
図10は、図9の管理装置20に保管されているパターン集22に従って緊急検査時にどの医用装置をシステムログインさせるか、また表示画面をどのように遷移させるかを説明する説明図である。
【0060】
図10において、縦軸は緊急検査の種類を示しており、例えば、「頭部緊急検査」、「腹部緊急検査」、「循環器緊急検査」がある。また、横軸は緊急検査の際に使用する画像診断装置を示しており、例えばX線CT装置に接続された「収集コンソール」、「画像表示コンソール」、及び「読影WS」、「X線診断装置」、「超音波診断装置」がある。
【0061】
図10の中の○印は、各緊急検査においてそれぞれ使用する医用装置を示し、例えば頭部緊急検査の際には、X線CT装置30、収集コンソール31、画像表示コンソール31、及び読影WS50をシステムログインすることを示している。同様に腹部緊急検査の際には、読影WS50と、超音波診断装置60をシステムログインし、循環器緊急検査の際には、読影WS50と、X線診断装置40と、超音波診断装置60をシステムログインすることを示している。
【0062】
また、各医用装置をシステムログインする際には、認証のためのユーザIDが設定される他、画面の表示形態も設定されている。例えば頭部緊急検査の場合、X線CT装置30がシステムログインするが、それに合わせて収集コンソール31の画面は緊急検査登録の画面から頭部検査準備の画面へ遷移するように設定され、画像表示コンソール32は画面表示の準備に移行し、読影WS50は3Dアプリケーションの画面に遷移するように設定される。
【0063】
また、腹部緊急検査の場合、超音波診断装置60は緊急検査登録の画面から腹部検査準備の画面へ遷移するように設定され、読影WS50は静止画像の画面が表示されるように設定される。循環器緊急検査の場合は、読影WS50で動画像が表示され、X線診断装置40は循環器検査の画面に移行し、超音波診断装置60は患者登録画面が表示されるように設定される。
【0064】
緊急検査時の各医用装置における表示画面の遷移の例を以下に説明する。図11は、頭部緊急検査時の収集コンソール31の画面の遷移を示し、(a)はログアウトの状態を示し、システムログインすると(b)のように緊急検査登録画面に切替わり、(c)のように緊急用に予め定められた患者IDと患者名が自動的に入力され、(d)の検査プランの選択画面まで自動的に遷移する。そして、頭部検査プランA又はBの選択待ちとなる。
【0065】
図12は、頭部緊急検査時の画像表示コンソール32の画面の遷移を示し、(a)はログアウトの状態を示し、システムログインすると(b)のようにX線CT装置で撮影した画像を表示するよう準備状態に切替わる。
【0066】
図13は、頭部緊急検査時の読影WS50の画面の遷移を示し、(a)はログアウトの状態を示し、システムログインすると(b)のように表示モードの選択画面に移行し、自動で3D表示が選択され、(c)で示すように患者名の選択モードになる。ここで、患者名が選択されてOKボタンがクリックされると3D画面(図示は省略)が表示される。
【0067】
したがって、図9の実施形態では、システムログインの機能の他に画面の遷移設定が可能となる。
【0068】
図14は、受付装置10におけるシステムログインのパターンの設定動作を説明する図である。尚、パターン設定は管理装置20でも設定こともできる。
【0069】
図14(a)は、各医用装置に対するシステムログインのし方、システムログインした後の画面の表示状態を設定する際の初期画面を示し、画面の左欄は緊急検査等の種類を選択する画面であり、右欄はシステムログインさせる医用装置を選択する画面である。
【0070】
図14(a)の左欄では「システム頭部緊急検査」を選択した場合を例示し、右欄では頭部緊急検査に必要な例えば「収集コンソール」と、「画像表示コンソール」と、「読影WS」をそれぞれログインするように選択した場合を示している。
【0071】
また、図14(b)は収集コンソール31のログイン時の詳細設定の画面であり、「緊急ユーザでログイン」、「緊急検査登録実行」、「頭部検査」の各項目が選択され、システムログインした後の画面の表示形態が設定可能になっている。
【0072】
図14(c)は画像表示コンソール32のログイン時の詳細設定の画面であり、「緊急ユーザでログイン」、「画像表示画面に遷移する」、「頭部画像」の各項目が選択されている。さらに、図14(d)は読影WS50のログイン時の詳細設定の画面であり、「緊急ユーザでログイン」、「臨床アプリケーションを起動する」、「3D」の各項目が選択された例を示している。
【0073】
また、図15はパターン設定の他の例を説明する図である。図15(a)の左欄ではシステム腹部緊急検査を選択した場合を例示し、右欄では腹部緊急検査に必要なコンソール1と、コンソール2をそれぞれログインするように選択した場合を示している。
【0074】
図15(b)はコンソール2の詳細設定の画面であり、「通常ユーザでログイン」、「コンソール1がログアウトされたらログインする」、「画像表示画面に遷移する」の各項目が選択された場合を例示している。この例では、例えばコンソール1とコンソール2を使用するとき、1つのコンソール1を使用した診断が終わったあとに、次のコンソール2をログインするように設定することができる。このように、パターンの設定は医師の診断に合わせて設定することが可能であり、システムログインの順序や、画面の表示状態を任意に設定することができる。
【0075】
図16、図17は受付装置10によりシステムログインの操作がなされた後、特にシステムログインの順序を制御する際の管理装置20及び各医用装置の動作シーケンスを示す説明図である。
【0076】
図16の場合、ユーザによるシステムログインの操作が行われると、受付装置10は管理装置20に対してシステムログインの要求を行う。これを受けて管理装置20は、パターンの要求とパターンの選択を行い、パターン集22から選択されたパターンを基に医用装置、例えば収集コンソール31に対してシステムログインの要求と画面遷移の要求を行い、収集コンソール31をシステムログインし、かつ表示画面を臨床に適した画面に遷移する。これにより、ユーザはX線CT装置で撮影した画像データを収集し、各種の処理を行うことができる。
【0077】
次に、ユーザによって収集コンソール31のログアウトの操作が行われると、ログアウトの通知が管理装置20に送られ、管理装置20はパターンに設定されている次の動作、例えば収集コンソールでログアウト後、画像表示コンソールにログインする、といった情報を取得し、次のパターン要求とパターン選択を行い、医用装置例えば画像表示コンソール32に対してシステムログインの要求と画面遷移の要求を行い、画像表示コンソール32をシステムログインし、かつ表示画面を臨床に適した画面に遷移する。
【0078】
これにより、ユーザは画像表示コンソール32に対して画像の確認操作を行うことができ、各種の処理を行うことができる。尚、図16においては、管理装置20から収集コンソール31と画像表示コンソール32に対して順次にシステムログインの要求と画面遷移の要求を行うようにしているが、管理装置20から収集コンソール31と画像表示コンソール32に対して同時に並行的にシステムログインの要求と画面遷移の要求を行うようにすることもできる。
【0079】
図17も同様のシーケンスで動作するが、この場合は収集コンソール31のログアウトの操作があったとき、管理装置20を介することなく直接、収集コンソール31から画像表示コンソール32に対してシステムログインの要求と画面遷移の要求を行う点が図16と異なっている。
【0080】
各医用装置に対するシステムログインの要求や画面遷移の要求はパターン設定の段階で任意に設定することが可能であり、緊急検査の種類に応じてシステムログインする医用装置の順序や、システムログインした後の画面の表示形態を適宜設定することができる。
【0081】
このように、本発明では、患者の容態に応じてログインパターンを指定し、この指定したログインパターン (又は予め設定したログインパターン)を基に、即座に関連する医用装置を立ち上げることにより、緊急の診断・治療に対処することが可能となる。また画面遷移情報にしたがって任意の医用装置を立ち上げたときに表示画面を臨床に適した画面に遷移することができ、緊急検査をより一層迅速に行うことが可能となる。
【0082】
尚、以上の説明に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、受付装置、管理装置、医用装置は、システム内に1つ以上存在すればよく、受付装置と管理装置は独立のコンピュータ装置として構成しても良いし、同一のコンピュータ装置内に構成しても良い。また、複数の医用装置30,40・・・のいずれかに受付装置を備え、複数の医用装置30,40・・・のいずれかに管理装置を備えてもよい。さらには、複数の医用装置30,40・・・のいずれかに受付装置と管理装置を備えてもよく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の実施形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の医用診断装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における受付装置の構成を説明する説明図。
【図3】同実施形態における管理装置の構成を説明する説明図。
【図4】同実施形態における医用装置の構成を説明する説明図。
【図5】同実施形態におけるシステムログインの動作を説明するフローチャート。
【図6】同実施形態におけるログインパターンの一例を説明する説明図。
【図7】同実施形態におけるシステムログアウトの動作を説明するフローチャート。
【図8】同実施形態におけるログアウトパターンの一例を説明する説明図。
【図9】本発明の医用診断装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図。
【図10】第2の実施形態におけるシステムログインされる医用装置と画面遷移の一例を説明する説明図。
【図11】第2の実施形態における画面遷移の例を示す説明図。
【図12】第2の実施形態における画面遷移の他の例を示す説明図。
【図13】第2の実施形態における画面遷移のさらに他の例を示す説明図。
【図14】第2の実施形態におけるログインパターンの設定の一例を示す動作説明図。
【図15】第2の実施形態におけるログインパターン設定の他の例を示す動作説明図。
【図16】第2の実施形態における動作シーケンスを説明する説明図。
【図17】第2の実施形態における動作シーケンスの他の例を説明する説明図。
【符号の説明】
【0084】
10…受付装置
20…管理装置
30…医用装置、X線CT装置
31…収集コンソール
32…画像表示コンソール
40…医用装置、X線診断装置
50…読影装置
60…超音波診断装置
70…MRI装置
80…医用サーバ装置
90…医用画像ビューア装置
100…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医用装置を含み、各医用装置がネットワークを介して接続された医用診断装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付装置と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報を保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いて指定された医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行う管理装置と、を具備し、
前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げるようにしたことを特徴とする医用診断装置。
【請求項2】
前記管理装置は、前記システムログインパターン情報にしたがって、複数の医用装置の内、1つ以上の医用装置がログアウトした後に次の医用装置を順次にシステムログイン処理するようにしたことを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項3】
前記受付装置と前記管理装置は、それぞれ独立したコンピュータ装置内に設けられ、各コンピュータ装置が前記ネットワークに接続されたことを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項4】
前記受付装置と前記管理装置は、同一のコンピュータ装置内に設けられ、当該コンピュータ装置が前記ネットワークに接続されたことを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項5】
前記受付装置と前記管理装置の少なくとも一方が、前記複数の医用装置のいずれかに備えられていることを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項6】
前記ログインパターン情報は、診断の種別毎に予め設定された複数のログインパターンを有し、それぞれのログインパターンには少なくともシステムログインする医用装置の情報を含み、
前記受付装置は、システムログインの操作時にログインパターンを指定可能であって、前記管理装置は、前記ログインパターン情報の中から指定されたログインパターンを選択し、選択されたログインパターンに基いていずれかの医用装置に対してシステムログインの要求を行うことを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項7】
前記ログインパターン情報は、診断の種別毎に予め設定された複数のログインパターンを有し、それぞれのログインパターンには少なくともシステムログインする医用装置の情報を含み、
前記受付装置は、システムログインの操作時にログインパターンを指定可能であって、前記管理装置は、前記受付装置からログインパターンの指定がないときは、予め設定したログインパターンを選択し、選択したログインパターンに基いていずれかの医用装置に対してシステムログインの要求を行うことを特徴とする請求項1記載の医用診断装置。
【請求項8】
前記ログインパターン情報は、診断の種別毎に予め設定された複数のログインパターンを有し、それぞれのログインパターンには、システムログインする医用装置の情報と、それら医用装置を操作するユーザの情報を含むことを特徴とする請求項6記載の医用診断装置。
【請求項9】
複数の医用装置を含み、各医用装置がネットワークを介して接続された医用診断装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログイン又はシステムログアウトするための操作部を有する受付装置と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログアウトする医用装置がリスト化されたログアウトパターン情報を保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、前記受付装置によってシステムログアウトの操作が行われたとき、前記ログアウトパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログアウトの要求を行う管理装置とを具備し、
前記システムログイン又はシステムログアウトの要求に応じて選択された医用装置をログイン処理又はログアウト処理することを特徴とする医用診断装置。
【請求項10】
複数の医用装置を含み、各医用装置がネットワークを介して接続された医用診断装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付装置と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログインした際の医用装置の表示画面の遷移を指定する画面遷移情報とを保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、表示画面を前記画面遷移情報に従って遷移させる管理装置とを具備し、
前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げ、画面の表示状態を指定された状態に遷移することを特徴とする医用診断装置。
【請求項11】
前記ログインパターン情報は、診断の種別毎にシステムログインすべき医用装置を指定し、前記画面遷移情報はシステムログインされる医用装置毎に表示画面の遷移を指定するものであることを特徴とする請求項10記載の医用診断装置。
【請求項12】
前記管理装置は、前記システムログインパターン情報にしたがって、複数の医用装置の内、1つの医用装置がログアウトした後に次の医用装置を順次にシステムログインするようにし、順次システムログインした医用装置の表示画面を前記画面遷移情報にしたがって遷移させることを特徴とする請求項10記載の医用診断装置。
【請求項13】
ネットワークに接続された複数の医用装置をシステムログインするための医用診断支援装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付手段と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報を保管し、前記受付手段によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行う管理手段と、を具備し、
前記管理手段からのシステムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げるようにしたことを特徴とする医用診断支援装置。
【請求項14】
ネットワークに接続された複数の医用装置をシステムログイン又はシステムログアウトするための医用診断支援装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログイン又はシステムログアウトするための操作部を有する受付手段と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログアウトする医用装置がリスト化されたログアウトパターン情報を保管し、前記受付手段によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、前記受付手段によってシステムログアウトの操作が行われたとき、前記ログアウトパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログアウトの要求を行う管理手段とを具備し、
前記システムログイン又はシステムログアウトの要求に応じて選択された医用装置をログイン処理又はログアウト処理することを特徴とする医用診断支援装置。
【請求項15】
ネットワークに接続された複数の医用装置をシステムログインするための医用診断支援装置であって、
前記複数の医用装置をシステムログインするための操作部を有する受付手段と、
システムログインする医用装置がリスト化されたログインパターン情報と、システムログインした際の医用装置の表示画面の遷移を指定する画面遷移情報とを保管し、前記受付装置によってシステムログインの操作が行われたとき、前記ログインパターン情報に基いていずれかの医用装置に対して前記ネットワークを介してシステムログインの要求を行うとともに、表示画面を前記画面遷移情報に従って遷移させる管理手段とを具備し、
前記システムログインの要求を受けた医用装置をログイン処理して立ち上げ、画面の表示状態を指定された状態に遷移することを特徴とする医用診断支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−68787(P2007−68787A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−259703(P2005−259703)
【出願日】平成17年9月7日(2005.9.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】