説明

医療用ガスボンベ収納ラック

【課題】ユーザー側のガスボンベの管理を有効に行う。
【解決手段】ケース10の各ボンベ収納部11にガスボンベを差し込んで保管し、ボンベ収納部11からガスボンベを抜き取る毎に、当該ボンベ収納部11にガスボンベの差し戻しを規制し、コントローラでガスボンベの在庫数を管理して、この在庫数を通報手段を介してガスボンベの供給元又はユーザーに通報する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用ガスボンベの保管、管理に適した医療用ガスボンベ収納ラックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、医療用ガスはガスメーカー・ガス充填工場でガスボンベに充填され、複数のガスボンベが箱に包装されて、運送業者により医療機関などのユーザーに移送される。ガスボンベが医療機関などのユーザーへ移送されると、ユーザー側ではガスボンベは保管箱に入れられたまま保管され、ガスボンベの利用状況や在庫数などの管理がユーザー側の担当者によって行われる。また、この種のサービス方法とは異なるが、患者などの一般ユーザーを対象にしたサービス方法があり、これが特許文献1に記載されている。この文献1のサービス方法では、医療用ガス供給元でガスを充填されたボンベはガスボンベシュリンク密閉装置によりその口部をシュリンク閉止され、所定の形状の通い箱内に複数本ずつ、密閉収納される。通い箱はサービス先であるユーザー側の近傍まで移送され、届け箱に数本づつ分別されてユーザー側に供給される。その際、届け箱に付設される点検管理手段により洗浄・管理等が行われる。
【特許文献1】特開2002−200170公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来、医療用ガスボンベの供給元からガスボンベが医療機関などのユーザーへ移送されると、当該ユーザーではガスボンベは保管箱に入れられたまま保管され、ガスボンベの利用状況や在庫数などの管理がユーザー側の担当者の目視と手作業によって行われるため、ガスボンベの在庫確認や発注などの作業は煩雑で、十分な管理を行うことが難しく、この管理が十分に行えないと、医療用ガスボンベの供給元でもユーザー側へガスボンベを効率的に供給することができないという問題がある。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、医療機関などのユーザー側でガスボンベの利用状況や在庫数などの管理を軽減し、医療用ガスボンベをいつでも安全に使用できるように、また医療用ガスボンベの供給元でもユーザー側へガスボンベを効率的に供給できるように、ユーザー側のガスボンベの管理を有効に行い得る医療用ガスボンベ収納ラックを提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の医療用ガスボンベ収納ラックは、複数の医療用ガスボンベを各別に抜き差し可能に収納する有底筒状のボンベ収納部を有するケースと、前記各ボンベ収納部に併設されて、前記各ボンベ収納部からガスボンベの抜き取りにより作動され、当該ボンベ収納部へガスボンベの差し戻しを規制する規制手段と、前記ケースの内部に設置され、前記各規制手段を制御し、また前記各ボンベ収納部のガスボンベの抜き取りを管理するコントローラと、前記ケースの任意の位置に取り付けられ、前記コントローラに各種の設定を行うための操作部とを備え、前記コントローラに通報手段を接続し、ガスボンベの供給元又はユーザーにガスボンベの在庫情報を通報することを要旨とする。この場合、規制手段は、ボンベ収納部の内部のガスボンベの差し込みを規制する規制位置とガスボンベの差し込みを許容する非規制位置との間で出没可能に配設され、前記ボンベ収納部からガスボンベの抜き取りにより前記規制位置へ突出される規制部材と、前記規制部材を前記規制位置でロックするロック手段とを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の医療用ガスボンベ収納ラックは、上記各構成により、医療機関などのユーザー側でガスボンベの利用状況や在庫数などの管理を軽減して、医療用ガスボンベをいつでも安全に使用することができ、また、医療用ガスボンベの供給元でユーザー側へガスボンベを効率的に供給することができるなど、ユーザー側のガスボンベの管理を有効に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施の形態について図を用いて説明する。図1に医療用ガスボンベ収納ラック(以下、単にラックという。)を示している。図1において、ラック1は、ケース10と、ケース10内部に画成された複数のボンベ収納部11、及びコントロールボックス20と、各ボンベ収納部11に併設された規制手段18と、コントロールボックス20に設置されたコントローラ及び操作部とを備える。
【0008】
ケース10は、複数のパネルにより全体が略箱形に組み立てられ、上部に正面を開放された中空部が画成されて、この中空部に複数のボンベ収納部11が構成され、下部にコントロールボックス20が画成される。このケース10の場合、複数のボンベ収納部11は中空部に複数のラックベースが上下方向に所定の間隔で並列に取り付けられ、これら複数段のラックベース上に複数の有底円筒状の容器12が開口13を略正面に向けて並列に設置されて構成される。この場合、複数段のラックベースは中空部の正面開放面よりも少し後退された位置に取り付けられる。各容器12は医療用のガスボンベの外径よりも少し大きく、ガスボンベの上端口部を除く概ね本体全体を収容可能な長さを有し、各ラックベース上に開口13を少し上方に向けた斜めの状態に固定される。この中空部の正面には、装飾パネル14が装設される。装飾パネル14は中空部の正面開放面に嵌合可能な溝形形状に形成されるとともに、その開口全周縁に中空部の正面全周縁部に当接可能なフランジ15が形成され、併せて底面に中空部の各容器12の開口13に対向する少し大きな開口16が穿たれる。なお、この装飾パネル14の場合、横方向に並ぶ開口16の列と列の間に補助プレート17が併せて取り付けられる。この装飾パネル14は中空部の正面開放面に嵌め込まれ、各開口16が各容器12の開口13に合わせられて、また各補助プレート17が中空部の正面開放面に突出されて固定される。このようにして複数のボンベ収納部11は複数のガスボンベが(1本ずつ)各別に抜き差し可能に収納されるように構成される。一方、コントロールボックス20は正面がドア21になっていて、内部はコントロールパネルにより前後に仕切られる。
【0009】
各ボンベ収納部11の規制手段18は、ボンベ収納部11にガスボンベの差し込みを規制するためのもので、各ボンベ収納部11に規制部材19が各ボンベ収納部11の内部でガスボンベの差し込みを規制する規制位置とガスボンベの差し込みを許容する非規制位置との間で出没可能に配設され、ボンベ収納部11からガスボンベを抜き取ることにより当該規制位置へ突出される。この場合、規制部材19はピンで、ボンベ収納部11をなす容器12の外周面(前後方向中間部当たり)の上部位置に挿通部が形成されて、この挿通部を通して容器12の内部空間に進退(出没)可能に配設される。この場合、ピン19は容器12の内部空間においてガスボンベの差し込み方向に対して直交する方向に進退(出没)可能に設置され、ピン19が容器12の外周面から容器12内部に向けて進入されることにより、ボンベ収納部11の内部にガスボンベの差し込みを規制し、また、ピン19が容器12内部から容器12の外周面に退出されることにより、ボンベ収納部11の内部にガスボンベの差し込みを許容する構造を採る。また、この場合、ピン19が自重によりボンベ収納部11内部に落とし込まれ、手動で引き上げる形式でもよく、アクチュエータなどにより進退駆動されるようにしてもよい。この規制手段18にはまた、ボンベ抜き取り接点、及び電子錠式のロック装置が併せて設置される。ピン19が規制位置に移動されると、ボンベ抜き取り接点がОNにされ、ボンベ抜き取り信号が後述するコントローラに送信されるとともに、コントローラの制御により電子錠が作動されて、ピン19を規制位置でロックする。なお、このロック装置の場合、後述する操作部で暗証番号の入力により開錠信号をコントローラに送信することにより開錠される。このようにして各ボンベ収納部11の各規制手段18は、各ボンベ収納部11からガスボンベの抜き取りにより作動され、当該ボンベ収納部11へガスボンベの差し戻しを規制する。
【0010】
コントローラはマイクロコンピュータなどで構成され、コントロールボックス20内部のコントロールパネルの後部に設置される。操作部はコントロールボックス内部のコントロールパネルの前面に取り付けられ、コントローラに接続される。この場合、図2に示すように、操作部22は表示画面23と、リセットスイッチ24、ダウンスイッチ25、アップスイッチ26、確定スイッチ27などを有する。なお、表示画面23はコントローラに格納されたデータやメッセージを出力する機能を有し、リセットスイッチ24はコントローラをリセットする機能、ダウンスイッチ25は表示画面23に表示された数字を減らす(短く押すことにより数字を1つずつ減らし、長く押すことにより数字を所定の単位で減らす)機能、アップスイッチ26は表示画面23に表示された数字を増やす(短く押すことにより数字を1つずつ増やし、長く押すことにより数字を所定の単位で増やす)機能、確定スイッチ27はコントローラに確定を指示する機能を有する。このようにしてコントローラにより各ボンベ収納部11の各規制手段18を制御し、また各ボンベ収納部11のガスボンベの抜き取りを管理し、操作部22でコントローラに各種の設定を行う。
【0011】
このようにしてラック1は医療機関などユーザ側に常設され、コントローラに通報手段が接続されて、この通報手段により、ガスボンベの供給元又はユーザーにガスボンベの在庫情報を通報する形式を採る。次に、このラック1の使用方法について、図1及び図2を用いて説明する。
【0012】
まず、このラック1に初期設定を行い、各ボンベ収納部11にガスボンベBを収納する。この初期設定は、コントロールボックス20のドア21を開けて、コントロールパネルの操作部22でパスワードを入力することにより行う。そして、各ボンベ収納部11のロック装置が解除され、規制部材19が非規制位置に後退された状態で、各ボンベ収納部11にガスボンベBを差し込む。このとき、ガスボンベBの上端口部を正面側にして、ガスボンベBの本体下端を装飾パネル14の開口16及び容器12の開口13を通して差し込む。この差し込みに際して、ガスボンベBが開口16から外れても、装飾パネル14の補助プレート17により保持されるので、この差し込み作業を安全に行うことができる。ガスボンベBの収納作業が完了したら、操作部22のリセットスイッチ24を押すことで、ガスボンベBの本数の監視状態が開始される。コントロールボックス20のドア21を閉めて、初期作業を完了する。
【0013】
このようにしてガスボンベBを使用する毎に、ラック1からガスボンベBを抜き取ればよい。なお、ガスボンベBの抜き取りに際して、ガスボンベBの本体下端が装飾パネル14の開口16から外れても、補助プレート17に保持されて、その下段のボンベ収納部11に収納されたガスボンベBの上端口部に当たることがなく、抜き取り作業を安全に行うことができる。そして、ボンベ収納部11からガスボンベBが抜き取られる毎に、当該ボンベ収納部11の規制部材19がガスボンベBの差し込みを規制する規制位置に移動され、これと同時にボンベ抜き取り接点がОNにされて、ボンベ抜き取り信号がコントローラに送信され、これがコントローラにカウントされるとともに、コントローラの制御により規制部材19のロック装置(電子錠)が作動されて、規制部材19を規制位置でロックする。これにより、コントローラにガスボンベBの在庫数が管理され、この在庫数が通報手段を介してガスボンベの供給元又はユーザーに通報される。また、ガスボンベBの抜き取り後のボンベ収納部11は規制部材19によりガスボンベBの差し戻しが規制されるので、使用済みのガスボンベBが空のボンベ収納部11に差し込まれることがなく、未使用のガスボンベBの在庫数を確実に管理することができる。
【0014】
前述したように、ボンベ収納部11からガスボンベBが抜き取られる毎に、これがコントローラにカウントされ、ガスボンベBの在庫数が管理され、この在庫数が通報手段を介してガスボンベの供給元又はユーザーに通報されるので、ガスボンベの供給元又はユーザーでは、常に、現時のガスボンベBの在庫数を把握でき、ラック1のガスボンベBが費消される前の適時に、ラック1にガスボンベBの補充を行うことができる。ガスボンベBの補充を行う場合は、各ボンベ収納部11のロック装置を解除し、規制部材19を非規制位置に後退させて、各ボンベ収納部11にガスボンベBを収納する。この場合、コントロールボックス20のドア21を開けて、コントロールパネルの操作部22でパスワードを入力する。既述のとおり、操作部22のアップスイッチ26を押して、暗証番号として登録された数字を入力する。なお、アップスイッチ26を押しすぎてしまったときは、ダウンスイッチ25を押して、数字を減らして所定の数字に合わせればよい。このようにしてパスワードを入力したら、確定スイッチ27を押して、パスワードを確定する。これにより、コントローラにおいて入力されたパスワードと予め登録されたパスワードが照合されて、パスワードが一致すれば、表示画面23に「パスワード照合ОK」と表示されて暗証番号の確認動作が終了し、各ボンベ収納部11のロック装置がロック解除される。なお、この解除はロック装置の「ガシャン」という音で確認することができる。このようにして各ボンベ収納部11の規制部材19が非規制位置に後退される。そして、各ボンベ収納部11にガスボンベBを差し込む。このとき、ガスボンベBの上端口部を正面側にして、ガスボンベBの本体下端を装飾パネル14の開口16及び容器12の開口13を通して差し込む。この差し込みに際して、ガスボンベBが開口16から外れても、装飾パネル14の補助プレート17により保持されるので、この差し込み作業を安全に行うことができる。ガスボンベBの補充作業が完了したら、操作部22のリセットスイッチ24を押し、コントロールボックス20のドア21を閉めて、ガスボンベの補充作業を完了する。これにより、ガスボンベBの本数の監視状態が再び開始される。
【0015】
以上説明したように、このラック1によれば、ケース10の各ボンベ収納部11にガスボンベを差し込んで保管し、ボンベ収納部11からガスボンベが抜き取られる毎に、当該ボンベ収納部11にガスボンベの差し戻しを規制し、コントローラでガスボンベの在庫数を管理して、この在庫数を通報手段を介してガスボンベの供給元又はユーザーに通報するので、ガスボンベの供給元又はユーザーでは、常に、現時のガスボンベの在庫数を正確に把握することができ、ラック1のガスボンベが費消される前の適時に、ラック1にガスボンベの補充を行うことができる。したがって、医療機関などのユーザー側で医療用のガスボンベがいつでも安全に使用することができ、また、医療用ガスボンベの供給元でユーザー側へガスボンベを効率的に供給することができるなど、ユーザー側のガスボンベの管理を有効に行うことができる。
【0016】
また、特に、規制部材19にピンを採用し、このピン19をボンベ収納部11の内部のガスボンベの差し込みを規制する規制位置とガスボンベの差し込みを許容する非規制位置との間で出没可能に配設し、ボンベ収納部11からガスボンベを抜き取ることにより規制位置へ突出させ、これを電子錠式のロック装置でロックするので、簡易な構造で、各ボンベ収納部11にガスボンベの差し戻しを確実に規制することができる。
【0017】
なお、上記実施の形態では、規制部材19にピンを採用し、ピンをボンベ収納部11(容器12)の外部から内部へ又はその反対に進退可能に設置したが、規制部材19をプレート状のものに代えて、ボンベ収納部11(容器12)の内周に傾動可能に取り付けてもよい。この場合、プレートを自重により傾動させてもよく、ばね手段やアクチュエータなどを使用して傾動させるようにしてもよい。また、ロック手段に電子錠式のロック装置を採用したが、センサとアクチュエータなどを使用した機械式のものでもよい。さらに、コントローラの操作部22をケース10に設けたコントロールボックス20の内部に設置しているが、この操作部22の取り付け位置は任意であり、ケース10のどこに取り付けてもよい。
【0018】
図3にこのラック1を用いた医療用ガスボンベ管理システムを示している。図3において、31はコントローラとしてのウェブサーバ装置であり、ラック1にガスボンベBが収納されているか否かを検知する空接点32に接続されている。空接点32は、個々のボンベ収納部11に対応して設けられ、それぞれのボンベ収納部11が判別されるよう個別のアドレス或いは識別番号が付与されている。33は電源監視装置であり、停電/復電接点39を介してウェブサーバ装置31に接続されている。ウェブサーバ装置31は通信部34を有しており、この通信部においてPHS通信用の信号を生成してガスボンベBの使用状況に関するデータを発信できるようになっている。これらウェブサーバ装置31、電源監視装置33はユーザ側に設置されている。35は上記PHS通信を実現させるPHS網、36は公衆電話網である。
【0019】
他方、センター(ガスボンベ供給元であってもよい)には中央監視装置37が設置されている。この中央監視装置37は、PHS網35及び/又は公衆電話網36を通してウェブサーバ装置31に通信可能に接続されている。また、中央監視装置37のほかにも携帯電話38や携帯端末装置などを公衆電話網36に接続して、ウェブサーバ装置31との間でデータの送受を行ってもよい。
【0020】
ウェブサーバ装置31の機能としては、ガスボンベBがラック1のボンベ収納部11に収納されているか否か、ボンベ収納部11の全体のうちいくつのボンベ収納部11におけるガスボンベBが使用されたかなどの状態を監視する。このウェブサーバ装置におけるガスボンベBの状態監視は、中央監視装置37から任意にモニターしたり、携帯電話38などのローカル通信手段との間で定期的に通報を行うことができる。また、ウェブサーバ装置31は、上記ガスボンベBの状態監視動作によりガスボンベBの残量低下の判定を行い、ガスボンベの残量(すなわち、在庫数)が所定の数量以下になったときは、通信部34を動作させてセンターの中央監視装置37に通報する機能を有する。さらにウェブサーバ装置31は、電源監視装置33を制御することにより当該ウェブサーバ装置31に電力を供給する電源の状態を監視し、停電/復電接点39を介して電源監視装置33からの監視データを受け取り、通信部34を動作させてセンターの中央監視装置37に電源の状態を通報する機能を有する。なお、上記ガスボンベBの在庫数の通知および電源の状態の通知はセンターの中央監視装置37に対して行うのみならず、ユーザ側にローカルの監視装置を設置しておいて、このローカルの監視装置にも通知するようにしてもよい。また、上記ローカルの監視装置は、パーソナルコンピュータを使ってもよいし、或いは携帯電話などのモバイル機器によって構成してもよい。
【0021】
以上のようにして、ユーザ側にガスボンベの状態を監視するウェブサーバ31を設置する一方で、センターに中央監視装置37を設けることにより、ガスボンベBの使用状態を追跡監視し、円滑な補給動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施の形態における医療用ガスボンベ収納ラックの正面図
【図2】同実施の形態におけるラックに設置された操作部の正面図
【図3】同実施の形態におけるラックを用いた医療用ガスボンベ管理システムを示すシステム構成図
【符号の説明】
【0023】
1 医療用ガスボンベ収納ラック
10 ケース
11 ボンベ収納部
12 (有底円筒状の)容器
13 開口
14 装飾パネル
15 フランジ
16 開口
17 補助プレート
18 規制手段
19 ピン(規制部材)
20 コントロールボックス
21 ドア
22 操作部
23 表示画面
24 リセットスイッチ
25 ダウンスイッチ
26 アップスイッチ
27 確定スイッチ
31 ウェブサーバ装置
34 通信部
35 PHS網
36 公衆電話網
37 中央監視装置
B ガスボンベ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医療用ガスボンベを各別に抜き差し可能に収納する有底筒状のボンベ収納部を有するケースと、
前記各ボンベ収納部に併設されて、前記各ボンベ収納部からガスボンベの抜き取りにより作動され、当該ボンベ収納部へガスボンベの差し戻しを規制する規制手段と、
前記ケースの内部に設置され、前記各規制手段を制御し、また前記各ボンベ収納部のガスボンベの抜き取りを管理するコントローラと、
前記ケースの任意の位置に取り付けられ、前記コントローラに各種の設定を行うための操作部とを備え、
前記コントローラに通報手段を接続し、ガスボンベの供給元又はユーザーにガスボンベの在庫情報を通報することを特徴とする医療用ガスボンベ収納ラック。
【請求項2】
規制手段は、ボンベ収納部の内部のガスボンベの差し込みを規制する規制位置とガスボンベの差し込みを許容する非規制位置との間で出没可能に配設され、前記ボンベ収納部からガスボンベの抜き取りにより前記規制位置へ突出される規制部材と、前記規制部材を前記規制位置でロックするロック手段とを有する請求項1に記載の医療用ガスボンベ収納ラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−82484(P2008−82484A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−264813(P2006−264813)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(591063729)株式会社渡商会 (3)
【Fターム(参考)】