説明

半導体発光素子およびその製造方法

【課題】SDH構造を有するGaN系の半導体発光素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板が用いられる。そして、そのような基板10上に、マスク層17を利用してメサ状突起11が形成され、さらに結晶成長速度の違いを利用して、メサ状突起11の両脇に電流ブロック層15が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SDH(Separated Double Hetero Junction)構造を有するGaN系の半導体発光素子およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体発光素子の閾値電流の低減を図る手段の1つとして、SDH構造が知られている。AlGaAs系の材料では、選択成長と選択エッチングが容易であることから、SDH構造の作成が極めて容易である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3011938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、GaN系の材料では、後述するようにSDH構造の作成が非常に困難である。例えば、GaN系の材料を結晶成長により積層したのち、ドライエッチングなどで選択的にエッチングすることにより、SDH構造を作成することが考えられる。しかし、そのようにした場合には、結晶性の悪化から欠陥が起こり、SDH構造を実現することができない。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、SDH構造を有するGaN系の半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の半導体発光素子の製造方法は、以下の2つの工程を含むものである。
(A1)主面がR面またはA面となっている基板の主面に、所定の方向に延在する開口を有するマスク層を形成したのち、第1クラッド層および活性層を含み、かつ所定の複数の結晶面からなるGaN系のメサ状突起を基板の主面のうち開口内に露出している部分に結晶成長により形成する第1工程
(A2)マスク層を除去し、基板の主面のうちメサ状突起の非形成領域にGaN系の電流ブロック層を結晶成長により形成したのち、メサ状突起のうち活性層を含む部分を覆うようにGaN系の第2クラッド層を結晶成長により形成する第2工程
【0007】
本発明の第1の半導体発光素子の製造方法では、主面がR面またはA面となっている基板の主面上に、マスク層を利用してメサ状突起が形成され、さらに結晶成長速度の違いを利用して、メサ状突起の両脇に電流ブロック層が形成される。このように、本発明では、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位で結晶成長が行われる。
【0008】
本発明の第2の半導体発光素子の製造方法は、以下の2つの工程を含むものである。
(B1)所定の方向に延在する凸部を主面に有する基板の主面に、第1クラッド層、活性層、および電流ブロック層を含むGaN系の半導体層を結晶成長により形成することにより、少なくとも第1クラッド層および活性層を含み、かつ所定の複数の結晶面からなるメサ状突起を凸部の上面に形成するとともに、凸部と、メサ状突起のうち活性層を含まない部分とを埋め込む埋め込み層を形成する第1工程
(B2)メサ状突起のうち活性層を含む部分を覆うようにGaN系の第2クラッド層を結晶成長により形成する第2工程
【0009】
本発明の第2の半導体発光素子の製造方法では、結晶成長速度の違いを利用して、主面に凹凸(凸部)を有する基板の凸部の上面にメサ状突起が形成され、さらに、メサ状突起の両脇に電流ブロック層が形成される。このように、本発明では、凹凸を有する基板(構造基板)で結晶成長が行われる。
【0010】
本発明の第1の半導体発光素子は、主面がR面またはA面となっている基板の主面に接してGaN系半導体層を備えたものである。ここで、GaN系半導体層は、第1クラッド層および活性層を主面側から順に含むメサ状突起と、メサ状突起の両脇に形成された電流ブロック層と、メサ状突起のうち活性層を含む部分を覆うように形成された第2クラッド層とを有している。
【0011】
本発明の第1の半導体発光素子では、主面がR面またはA面となっている基板の主面上にメサ状突起が形成されており、さらにメサ状突起の両脇に電流ブロック層が形成される。このように、本発明では、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位で結晶成長が行われる。
【0012】
本発明の第2の半導体発光素子は、所定の方向に延在する凸部を主面に有する基板の主面に接してGaN系半導体層を備えたものである。ここで、GaN系半導体層は、第1クラッド層および活性層を主面側から順に含み、かつ凸部の上面に接して形成されたメサ状突起と、メサ状突起の両脇に形成された電流ブロック層と、メサ状突起のうち活性層を含む部分を覆うように形成された第2クラッド層とを有している。
【0013】
本発明の第2の半導体発光素子では、結晶成長速度の違いを利用して、主面に凹凸(凸部)を有する基板の凸部の上面にメサ状突起が形成され、さらに、メサ状突起の両脇に電流ブロック層が形成される。このように、本発明では、凹凸を有する基板(構造基板)で結晶成長が行われる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第1の半導体発光素子およびその製造方法によれば、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位で結晶成長を行うようにしたので、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがない。従って、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【0015】
本発明の第2の半導体発光素子およびその製造方法によれば、凹凸を有する基板(構造基板)で結晶成長を行うようにしたので、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがない。従って、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光素子の断面図である。
【図2】図1の半導体発光素子の製造過程の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光素子の断面図である。
【図4】図3の半導体発光素子の製造過程の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光素子の断面図である。
【図6】図5の半導体発光素子の製造過程の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光素子の断面図である。
【図8】図7の半導体発光素子の製造過程の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態(図1、図2)
(11−20)面を有するSDH構造が平坦な基板上に形成されている例
2.第2の実施の形態(図3、図4)
(1−100)面を有するSDH構造が平坦な基板上に形成されている例
3.第3の実施の形態(図5、図6)
(11−22)面を有するSDH構造が平坦な基板上に形成されている例
4.第4の実施の形態(図7、図8)
(11−20)面を有するSDH構造が構造基板上に形成されている例
【0018】
<第1の実施の形態>
[半導体発光素子1の構造]
図1(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光素子1の断面構成の一例を表したものである。図1(B)は、図1(A)のメサ状突起11(後述)の断面構成を拡大して表したものである。なお、図1(A),(B)は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0019】
半導体発光素子1は、平坦な基板10上に、BH(Buried Hetero)/SDH構造を含むGaN系半導体層を備えたものである。ここで、BH/SDH構造とは、積層方向だけでなく、横方向(図1(A)の紙面の左右方向)にもDH(Double Hetero)構造を設け、かつ、電流狭窄のための電流ブロック層を設けたものを指している。また、GaN系とは、GaNなどのIII−V族窒化物半導体を指している。
【0020】
ここで、「III−V族窒化物半導体」とは、短周期型周期率表における3B族元素群のうちの少なくとも1種と、短周期型周期率表における5B族元素のうちの少なくともNとを含むものを指している。III−V族窒化物半導体としては、例えば、GaとNとを含んだ窒化ガリウム系化合物が挙げられる。窒化ガリウム系化合物には、例えば、GaN、Alx1Ga1-x1N(0<x1<0.5)、Alx2Inx3Ga1-x2-x3N(0<x2<0.5、0<x3<0.2)、Inx4Ga1-x4N(0<x4<0.5)などが含まれる。III−V族窒化物半導体には、必要に応じてSi、Ge、O、SeなどのIV族またはVI族元素のn型不純物、または、Mg、Zn、CなどのII族またはIV族元素のp型不純物がドープされている。
【0021】
基板10は、例えば、六方晶系の基板、GaN基板、または、Si基板である。ここで、六方晶系の基板としては、例えば、サファイア、SiCなどが挙げられる。基板10の主面は、基板10が六方晶系の基板である場合には例えば(1−102)面(R面)であり、基板10がGaN基板である場合には例えば(11−20)面(A面)である。また、基板10の主面は、基板10がSi基板である場合には例えば(111)面である。
【0022】
半導体発光素子1は、基板10上に、ストライプ状のメサ状突起11を備えている。メサ状突起11は、メサ状突起11の両脇の部分と共に光導波路を構成しており、横方向の屈折率差を利用して横方向の光閉じ込めを行うと共に、半導体発光素子1へ注入される電流を狭窄するものである。後述するように、メサ状突起11内に活性層13が設けられていることから、活性層13全体が電流注入領域に対応しており、活性層13全体が発光領域となる。
【0023】
メサ状突起11は、基板10の上面(主面)に接して形成されており、例えば、基板10の<11−20>方向(図1(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の形状となっている。メサ状突起11は、例えば、図1(B)に示したように、側面に、(000−1)面、(33−62)面を有し、上面に、(11−20)面を有している。メサ状突起11の断面は、例えば、上記の3つの結晶面と、基板10の上面とで囲まれた台形形状となっている。
【0024】
メサ状突起11は、例えば、下部クラッド層12および活性層13を基板10側から順に含んでいる。例えば、図1(A)に示したように、活性層13がメサ状突起11の上面に位置していてもよいし、図示しないが、メサ状突起11の内部に位置していてもよい。なお、活性層13がメサ状突起11の内部に位置している場合には、後述の上部クラッド層16と同一の導電型のGaN系半導体層(例えば、後述の埋め込み層14の材料と同一材料からなる層)が活性層13の上面に接して形成されていることが好ましい。
【0025】
半導体発光素子1は、さらに、メサ状突起11の周囲に、埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16を備えている。メサ状突起11は、埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16によって埋め込まれている。埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16は、基板10側からこの順に積層されている。埋め込み層14および電流ブロック層15は、基板10の上面(主面)のうちメサ状突起11の非形成領域に形成されている。上部クラッド層16は、少なくとも、メサ状突起11の上面と、電流ブロック層15の上面とに接して形成されており、例えば、メサ状突起11の上部(活性層13を含む部分)を覆っている。つまり、活性層13は、積層方向において、下部クラッド層12と、上部クラッド層16(または、上部クラッド層16と同一の導電型のGaN系半導体層)とによって挟まれており、横方向において、上部クラッド層16によって挟まれている。
【0026】
ここで、下部クラッド層12は、例えば、n型のAlGaNによって構成されている。下部クラッド層12の屈折率は、活性層13の屈折率よりも小さく、下部クラッド層12の禁制帯幅は、活性層13の禁制帯幅よりも小さくなっている。活性層13は、例えば、組成比の互いに異なるGaInNによりそれぞれ形成された井戸層およびバリア層を交互に積層してなる多重量子井戸構造となっている。上部クラッド層16は、例えば、p型のAlGaNによって構成されている。上部クラッド層16の屈折率は、活性層13の屈折率よりも小さく、上部クラッド層16の禁制帯幅は、活性層13の禁制帯幅よりも小さくなっている。
【0027】
また、埋め込み層14は、例えば、p型のAlGaNによって構成されている。埋め込み層14の屈折率は、活性層13の屈折率よりも小さく、埋め込み層14の禁制帯幅は、活性層13の禁制帯幅よりも小さくなっている。電流ブロック層15は、例えば、n型のAlGaNによって構成されている。電流ブロック層15の屈折率は、活性層13の屈折率よりも小さく、電流ブロック層15の禁制帯幅は、活性層13の禁制帯幅よりも小さくなっている。
【0028】
なお、各半導体層の導電型は、上で例示した導電型に限られるものではなく、上で例示した導電型が全て、反対となっていてもよい。例えば、下部クラッド層12および電流ブロック層15がp型となっており、埋め込み層14および上部クラッド層16がn型となっていてもよい。
【0029】
上部クラッド層16の上面(上部クラッド層16の上面にコンタクト層が存在する場合にはコンタクト層の上面)には、上部電極(図示せず)が設けられている。この上部電極は、例えばTi、Pt、Auをこの順に積層して構成されており、上部クラッド層16と電気的に接続されている。一方、基板10の裏面には、下部電極(図示せず)が設けられている。この下部電極は、例えばAuとGeとの合金,NiおよびAuを基板10側から順に積層して構成されており、基板10と電気的に接続されている。なお、基板10が高抵抗基板である場合には、例えば、基板10と、下部クラッド層12および埋め込み層14との間に、下部クラッド層12と同一導電型のバッファ層などを設けておき、このバッファ層などに接するように下部電極が設けられている。
【0030】
[半導体発光素子1の製造方法]
本実施の形態の半導体発光素子1は、例えば次のようにして製造することができる。
【0031】
図2(A)〜(D)は、製造過程における素子の断面構成の一例を表したものである。まず、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板を用意する。次に、基板10の主面に、例えば、基板10の<11−20>方向(図1(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の開口17Aを有するマスク層17を形成する(図2(A))。マスク層17は、例えば、SiO2,SiN,TiO2などの絶縁材料によって構成されている。
【0032】
次に、例えば、GaN系材料の選択成長を行うことにより、基板10の主面のうち開口17A内に露出している部分の上に、下部クラッド層12および活性層13を順次形成する(図2(B))。これにより、側面に、(000−1)面、(33−62)面を有し、上面に、(11−20)面を有する断面台形形状の突起が形成される。
【0033】
上記の選択成長には、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法などのエピタキシャル結晶成長法を用いる。また、上記の選択成長の際に用いられるGaN系材料の原料としては、例えば、TMA(トリメチルアルミニウム)、TMG(トリメチルガリウム)、TMIn(トリメチルインジウム)、NH3(アンモニア)などを用いる。p型ドーパントとして、例えば、DMZn(ジメチル亜鉛)を用い、n型ドーパントとして、例えば、H2Se(セレン化水素)を用いる。下部クラッド層12の選択成長に際して、成長速度を例えば0.5〜8μm/h、III族元素の原料(例えば、TMG、TMInなど)の流量を例えば10〜90sccm、窒素原料(例えば、NH3)の流量を例えば5〜39slm、成長温度を例えば800〜950℃、成長原料のV/III比を例えば1000〜15000、成長圧力を例えば0.01〜1気圧とした。活性層13の選択成長に際しては、成長速度を例えば0.5〜8μm/h、III族元素の原料(例えば、TMG、TMInなど)の流量を例えば10〜90sccm、窒素原料(例えば、NH3)の流量を例えば5〜30slm、成長温度を例えば600〜800℃、成長原料のV/III比を例えば1000〜15000、成長圧力を例えば0.01〜2気圧とした。
【0034】
次に、マスク層17を除去したのち(図2(C))、埋め込み層14および電流ブロック層15を順次形成する(図2(D))。このとき、突起の側面である(000−1)面および(33−62)面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じにくく、その一方で、基板10の主面および活性層13の上面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じ易い。従って、埋め込み層14および電流ブロック層15は、台形形状の突起の側面にはほとんど成長せず、基板10の主面のうち下部クラッド層12の非形成領域と、活性層13の上面とにのみ選択的に互いに分断して形成される(図2(D))。埋め込み層14および電流ブロック層15の選択成長に際して、平坦表面を得るために、成長速度を例えば0.5〜8μm/h、III族元素の原料(例えば、TMG、TMInなど)の流量を例えば10〜90sccm、窒素原料(例えば、NH3)の流量を例えば5〜39sml、成長温度を例えば950〜1250℃、成長原料のV/III比を例えば1000〜15000、成長圧力を例えば0.01〜1気圧とした。
【0035】
次に、電流ブロック層15の表面と、メサ状突起11の上面とに、上部クラッド層16を形成する(図1(A))。このようにして、メサ状突起11が埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16によって埋め込まれる。その後、図示しないが、必要に応じて、上部電極および下部電極を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体発光素子1が製造される。
【0036】
[半導体発光素子1の作用・効果]
次に、本実施の形態の半導体発光素子1の作用および効果について説明する。
【0037】
本実施の形態の半導体発光素子1では、上部電極および下部電極に所定の電流が供給されると、電流ブロック層15により電流狭窄された電流がメサ状突起11内の活性層13に注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。その結果、活性層13での発光光が外部に射出される。
【0038】
ところで、本実施の形態では、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板が用いられる。そして、そのような基板10上に、マスク層17を利用してメサ状突起11が形成され、さらに結晶成長速度の違いを利用して、メサ状突起11の両脇に電流ブロック層15が形成される。このように、本実施の形態では、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位を主面に有する基板10で結晶成長が行われる。これにより、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがないので、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【0039】
<第2の実施の形態>
[半導体発光素子2の構造]
図3(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光素子2の断面構成の一例を表したものである。図3(B)は、図3(A)のメサ状突起21(後述)の断面構成を拡大して表したものである。なお、図3(A),(B)は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0040】
半導体発光素子2は、半導体発光素子1と同様、平坦な基板10上に、BH/SDH構造を含むGaN系半導体層を備えており、その点で半導体発光素子1の構成と共通している。しかし、半導体発光素子2は、基板10上のストライプ状のメサ状突起21の断面形状がメサ状突起11の断面形状とは異なっている点で半導体発光素子1の構成と相違している。以下では、半導体発光素子1の構成と相違する点について主に説明し、半導体発光素子1と同一の構成についての説明を適宜省略するものとする。
【0041】
メサ状突起21は、メサ状突起21の両脇の部分と共に光導波路を構成しており、横方向の屈折率差を利用して横方向の光閉じ込めを行うと共に、半導体発光素子2へ注入される電流を狭窄するものである。後述するように、メサ状突起21内に活性層13が設けられていることから、活性層13全体が電流注入領域に対応しており、活性層13全体が発光領域となる。
【0042】
メサ状突起21は、基板10の上面(主面)に接して形成されており、例えば、基板10の<11−20>方向(図3(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の形状となっている。メサ状突起21は、例えば、図3(B)に示したように、側面および上面に、[1−100]面を有している。メサ状突起21の断面は、例えば、上記の結晶面で囲まれた5角形形状となっている。メサ状突起21は、例えば、下部クラッド層12および活性層13を基板10側から順に含んでいる。例えば、図3(A)に示したように、活性層13がメサ状突起21の上面(一対の傾斜面)に位置している。
【0043】
[半導体発光素子2の製造方法]
本実施の形態の半導体発光素子2は、例えば次のようにして製造することができる。
【0044】
図4(A)〜(D)は、製造過程における素子の断面構成の一例を表したものである。まず、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板を用意する。次に、基板10の主面に、例えば、基板10の<11−20>方向(図4(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の開口17Aを有するマスク層17を形成する(図4(A))。
【0045】
次に、例えば、GaN系材料の選択成長を行うことにより、基板10の主面のうち開口17A内に露出している部分の上に、下部クラッド層12および活性層13を順次形成する(図4(B))。これにより、側面および上面に[1−100]面を有する断面5角形状の突起が形成される。上記の選択成長には、例えば、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときよりも低温の条件で、MOCVD法などを用いる。
【0046】
次に、マスク層17を除去したのち(図4(C))、埋め込み層14および電流ブロック層15を順次形成する(図4(D))。このとき、5角形状の突起の側面および上面である[1−100]面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じにくく、その一方で、基板10の主面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じ易い。従って、埋め込み層14および電流ブロック層15は、台形形状の突起の側面および上面にはほとんど成長せず、基板10の主面のうち下部クラッド層12の非形成領域にのみ選択的に互いに分断して形成される(図4(D))。なお、埋め込み層14および電流ブロック層15の成長の条件は、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときとほぼ同一の条件である。
【0047】
次に、電流ブロック層15の表面と、メサ状突起21の上面とに、上部クラッド層16を形成する(図3(A))。このようにして、メサ状突起21が埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16によって埋め込まれる。その後、図示しないが、必要に応じて、上部電極および下部電極を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体発光素子2が製造される。
【0048】
[半導体発光素子2の作用・効果]
次に、本実施の形態の半導体発光素子2の作用および効果について説明する。
【0049】
本実施の形態の半導体発光素子2では、上部電極および下部電極に所定の電流が供給されると、電流ブロック層15により電流狭窄された電流がメサ状突起21内の活性層13に注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。その結果、活性層13での発光光が外部に射出される。
【0050】
ところで、本実施の形態では、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板が用いられる。そして、そのような基板10上に、マスク層17を利用してメサ状突起21が形成され、さらに結晶成長速度の違いを利用して、メサ状突起21の両脇に電流ブロック層15が形成される。このように、本実施の形態では、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位を主面に有する基板10で結晶成長が行われる。これにより、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがないので、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【0051】
<第3の実施の形態>
[半導体発光素子3の構造]
図5(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光素子3の断面構成の一例を表したものである。図5(B)は、図5(A)のメサ状突起31(後述)の断面構成を拡大して表したものである。なお、図5(A),(B)は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0052】
半導体発光素子3は、半導体発光素子1と同様、平坦な基板10上に、BH/SDH構造を含むGaN系半導体層を備えており、その点で半導体発光素子1の構成と共通している。しかし、半導体発光素子3は、基板10上のストライプ状のメサ状突起31の断面形状がメサ状突起11の断面形状とは異なっている点で半導体発光素子1の構成と相違している。以下では、半導体発光素子1の構成と相違する点について主に説明し、半導体発光素子1と同一の構成についての説明を適宜省略するものとする。
【0053】
メサ状突起31は、メサ状突起31の両脇の部分と共に光導波路を構成しており、横方向の屈折率差を利用して横方向の光閉じ込めを行うと共に、半導体発光素子3へ注入される電流を狭窄するものである。後述するように、メサ状突起31内に活性層13が設けられていることから、活性層13全体が電流注入領域に対応しており、活性層13全体が発光領域となる。
【0054】
メサ状突起31は、基板10の上面(主面)に接して形成されており、例えば、基板10の<11−20>方向(図5(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の形状となっている。メサ状突起31は、例えば、図5(B)に示したように、側面に、(000−1)面、(0001)面を有し、上面に、(11−22)面を有している。メサ状突起31の断面は、例えば、上記の3つの結晶面と、基板10の上面とで囲まれた、上の辺が斜めになっている4角形形状となっている。メサ状突起31は、例えば、下部クラッド層12および活性層13を基板10側から順に含んでいる。例えば、図5(A)に示したように、活性層13がメサ状突起31の上面(一対の傾斜面)に位置している。
【0055】
[半導体発光素子3の製造方法]
本実施の形態の半導体発光素子3は、例えば次のようにして製造することができる。
【0056】
図6(A)〜(D)は、製造過程における素子の断面構成の一例を表したものである。まず、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板を用意する。次に、基板10の主面に、例えば、基板10の<11−20>方向(図6(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の開口17Aを有するマスク層17を形成する(図6(A))。
【0057】
次に、例えば、GaN系材料の選択成長を行うことにより、基板10の主面のうち開口17A内に露出している部分の上に、下部クラッド層12および活性層13を順次形成する(図6(B))。これにより、側面に、(000−1)面、(0001)面を有し、上面に、(11−22)面を有する断面4角形状の突起が形成される。上記の選択成長には、例えば、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときよりも低温の条件で、MOCVD法などを用いる。
【0058】
次に、マスク層17を除去したのち(図6(C))、埋め込み層14および電流ブロック層15を順次形成する(図6(D))。このとき、4角形状の突起の側面および上面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じにくく、その一方で、基板10の主面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じ易い。従って、埋め込み層14および電流ブロック層15は、4角形形状の突起の側面および上面にはほとんど成長せず、基板10の主面のうち下部クラッド層12の非形成領域にのみ選択的に互いに分断して形成される(図6(D))。なお、埋め込み層14および電流ブロック層15の成長の条件は、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときとほぼ同一の条件である。
【0059】
次に、電流ブロック層15の表面と、メサ状突起31の上面とに、上部クラッド層16を形成する(図5(A))。このようにして、メサ状突起31が埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16によって埋め込まれる。その後、図示しないが、必要に応じて、上部電極および下部電極を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体発光素子3が製造される。
【0060】
[半導体発光素子3の作用・効果]
次に、本実施の形態の半導体発光素子3の作用および効果について説明する。
【0061】
本実施の形態の半導体発光素子3では、上部電極および下部電極に所定の電流が供給されると、電流ブロック層15により電流狭窄された電流がメサ状突起31内の活性層13に注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。その結果、活性層13での発光光が外部に射出される。
【0062】
ところで、本実施の形態では、基板10として、主面が(1−102)面(R面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板が用いられる。そして、そのような基板10上に、マスク層17を利用してメサ状突起31が形成され、さらに結晶成長速度の違いを利用して、メサ状突起31の両脇に電流ブロック層15が形成される。このように、本実施の形態では、サファイア基板のC面や、GaN基板のA面などの、一般的な面方位ではなく、特異な面方位を主面に有する基板10で結晶成長が行われる。これにより、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがないので、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【0063】
<第4の実施の形態>
[半導体発光素子4の構造]
図7(A)は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光素子4の断面構成の一例を表したものである。図7(B)は、図7(A)のメサ状突起41(後述)の断面構成を拡大して表したものである。なお、図7(A),(B)は、模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。
【0064】
半導体発光素子4は、半導体発光素子1とは異なり、上面(主面)に凹凸を有する基板10上に、BH/SDH構造を含むGaN系半導体層を備えたものであり、その点で半導体発光素子1の構成と相違している。以下では、半導体発光素子1の構成と相違する点について主に説明し、半導体発光素子1と同一の構成についての説明を適宜省略するものとする。
【0065】
基板10は、例えば、主面が(1−102)面(R面)もしくは(0001)面(C面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)もしくは(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板である。つまり、基板10は、特異な面方位の基板であってもよいし、一般的な面方位の基板であってもよい。
【0066】
半導体発光素子4は、基板40の凸部40Aの上面にメサ状突起41を備えている。メサ状突起41は、メサ状突起41の両脇の部分と共に光導波路を構成しており、横方向の屈折率差を利用して横方向の光閉じ込めを行うと共に、半導体発光素子4へ注入される電流を狭窄するものである。後述するように、メサ状突起41内に活性層13が設けられていることから、活性層13全体が電流注入領域に対応しており、活性層13全体が発光領域となる。凸部40Aは、例えば、基板40の<11−20>方向(図7(A)の紙面に垂直な方向)に延在する帯状の形状となっている。
【0067】
メサ状突起41は、凸部40Aの上面に接して形成されており、例えば、基板40の<11−20>方向に延在する帯状の形状となっている。メサ状突起41は、例えば、図7(B)に示したように、側面に、(000−1)面、(33−62)面を有し、上面に、(11−20)面を有している。メサ状突起41の断面は、例えば、上記の3つの結晶面と、基板40の上面とで囲まれた4角形形状となっている。メサ状突起41は、例えば、下部クラッド層12および活性層13を基板40側から順に含んでいる。例えば、図7(A)に示したように、活性層13がメサ状突起41の上面に位置している。
【0068】
[半導体発光素子4の製造方法]
本実施の形態の半導体発光素子4は、例えば次のようにして製造することができる。
【0069】
図8(A)〜(C)は、製造過程における素子の断面構成の一例を表したものである。まず、基板40として、主面が(1−102)面(R面)もしくは(0001)面(C面)となっているサファイア基板、主面が(11−20)面(A面)もしくは(11−20)面(A面)となっているGaN基板、または主面が(111)面となっているSi基板を用意する。このとき、基板40の上面(主面)には、所定の方向に延在する凸部40Aが形成されている。ここで、凸部40Aの延在方向は、基板40の主面がC面となっている場合にはA軸方向に延在しており、基板40の主面がA面となっている場合にはC軸方向に延在している。
【0070】
次に、例えば、GaN系材料の選択成長を行うことにより、基板40の凸部40Aの上面と、基板40の上面のうち凸部40A以外の部分の上に、下部クラッド層12および活性層13を順次形成する(図8(B))。これにより、基板40の凸部40Aの上面に、側面に、(000−1)面、(33−62)面を有し、上面に、(11−20)面を有する断面4角形状の突起が形成される。上記の選択成長には、例えば、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときと同等の条件で、MOCVD法などを用いる。
【0071】
このとき、凸部40Aの側面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じにくく、その一方で、基板40の主面(凸部40Aの上面、凸部40Aの裾野)では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じ易い。従って、下部クラッド層12および活性層13は、凸部40Aの側面にはほとんど成長せず、基板40の主面にのみ選択的に互いに分断して形成される(図8(B))。
【0072】
続けて、埋め込み層14および電流ブロック層15を順次形成する(図8(C))。このときも、4角形状の突起の側面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じにくく、その一方で、活性層13の上面では、MOCVDによるエピタキシャル成長が生じ易い。従って、埋め込み層14および電流ブロック層15は、4角形形状の突起の側面にはほとんど成長せず、活性層13の上面にのみ選択的に互いに分断して形成される(図8(C))。なお、埋め込み層14および電流ブロック層15の成長の条件は、上記第1の実施の形態の半導体発光素子1の製造のときとほぼ同一の条件である。
【0073】
次に、電流ブロック層15の表面と、メサ状突起41の上面とに、上部クラッド層16を形成する(図7(A))。このようにして、メサ状突起41が埋め込み層14、電流ブロック層15および上部クラッド層16によって埋め込まれる。その後、図示しないが、必要に応じて、上部電極および下部電極を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体発光素子4が製造される。
【0074】
[半導体発光素子4の作用・効果]
次に、本実施の形態の半導体発光素子4の作用および効果について説明する。
【0075】
本実施の形態の半導体発光素子4では、上部電極および下部電極に所定の電流が供給されると、電流ブロック層15により電流狭窄された電流がメサ状突起41内の活性層13に注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。その結果、活性層13での発光光が外部に射出される。
【0076】
ところで、本実施の形態では、結晶成長速度の違いを利用して、上面(主面)に凹凸(凸部40A)を有する基板40の凸部40Aの上面にメサ状突起41が形成され、さらに、メサ状突起41の両脇に電流ブロック層15が形成される。このように、本実施の形態では、凹凸を有する基板40で結晶成長が行われる。これにより、結晶性が悪化したり、欠陥が起こったりすることがないので、GaN系のBH/SDH構造を有する発光素子を実現することができる。
【符号の説明】
【0077】
1,2,3,4…半導体発光素子、10,40…基板、11,21,31,41…メサ状突起、12…下部クラッド層、13…活性層、14…埋め込み層、15…電流ブロック層、16…上部クラッド層、17…マスク層、17A…開口、40A…凸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面がR面またはA面となっている基板の主面に、所定の方向に延在する開口を有するマスク層を形成したのち、第1クラッド層および活性層を含み、かつ所定の複数の結晶面からなるGaN系のメサ状突起を前記基板の主面のうち前記開口内に露出している部分に結晶成長により形成する第1工程と、
前記マスク層を除去し、前記基板の主面のうちメサ状突起の非形成領域にGaN系の電流ブロック層を結晶成長により形成したのち、前記メサ状突起のうち前記活性層を含む部分を覆うようにGaN系の第2クラッド層を結晶成長により形成する第2工程と
を含む半導体発光素子の製造方法。
【請求項2】
前記基板は、サファイア基板、GaN系基板、またはSi基板である
請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項3】
前記開口は、<11−20>方向に延在している
請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項4】
前記メサ状突起は、側面に(000−1)面および(33−62)面を有し、上面に(11−20)を有する
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項5】
前記メサ状突起は、側面および上面に[1−100]面を有する
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項6】
前記メサ状突起は、側面に(000−1)面および(0001)面を有し、上面に(11−22)を有する
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項7】
所定の方向に延在する凸部を主面に有する基板の主面に、第1クラッド層、活性層、および電流ブロック層を含むGaN系の半導体層を結晶成長により形成することにより、少なくとも前記第1クラッド層および前記活性層を含み、かつ所定の複数の結晶面からなるメサ状突起を前記凸部の上面に形成するとともに、前記凸部と、前記メサ状突起のうち前記活性層を含まない部分とを埋め込む埋め込み層を形成する第1工程と、
前記メサ状突起のうち前記活性層を含む部分を覆うようにGaN系の第2クラッド層を結晶成長により形成する第2工程と
を含む半導体発光素子の製造方法。
【請求項8】
主面がR面またはA面となっている基板の主面に接してGaN系半導体層を備え、
前記GaN系半導体層は、
第1クラッド層および活性層を前記主面側から順に含むメサ状突起と、
前記メサ状突起の両脇に形成された電流ブロック層と、
前記メサ状突起のうち前記活性層を含む部分を覆うように形成された第2クラッド層と
を備えた半導体発光素子。
【請求項9】
所定の方向に延在する凸部を主面に有する基板の主面に接してGaN系半導体層を備え、
前記GaN系半導体層は、
第1クラッド層および活性層を前記主面側から順に含み、かつ前記凸部の上面に接して形成されたメサ状突起と、
前記メサ状突起の両脇に形成された電流ブロック層と、
前記メサ状突起のうち前記活性層を含む部分を覆うように形成された第2クラッド層と
を備えた半導体発光素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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