説明

半導体発光装置及び半導体発光装置の製造方法

【課題】高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが低減された半導体発光装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】第1のクラッド層と、平均ドーパント濃度が第1のクラッド層よりも低い第2のクラッド層と、平均ドーパント濃度が2×1016cm−3〜4×1016cm−3であって(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)からなる活性層と、第3のクラッド層と、Ga1−xInP(0≦x<1)からなる第2導電型半導体層と、有し、第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、d≧1.2×Nd1×10−15+150の関係式を満たすこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光装置及び半導体発光装置の製造方法に関し、半導体基板上に複数の半導体層を積層する技術が用いられた半導体発光装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、成長用基板として用いられるGaAs基板上に有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)によって複数の半導体層を積層し、半導体発光装置を形成する方法が知られている。例えば、GaAs基板上には、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層及びp型電流拡散層が順次積層される。更に、GaAs基板のn型クラッド層が形成された面とは逆側(すなわち、GaAs基板の裏面側)及び電流拡散層上のそれぞれには、表面電極及び裏面電極が形成される。
【0003】
上述した半導体発光装置は、主に自動車のテールランプ、各種表示機器及び携帯電話等のモバイル機器のバックライト等に従来から用いられている。また、近年において、自動車のヘッドライト、液晶ディスプレイのバックライト及び一般照明等への需要が拡大し始めている。このような半導体発光装置の市場拡大に伴い、半導体発光装置の発光効率及び信頼性の向上が要求されている。
【0004】
より具体的な要求として、信頼性の向上については、半導体発光装置に逆バイアスを印加したときの降伏電圧Vrの経時変化の抑制が要求されている。かかる降伏電圧Vrは、p型ドーピングで用いた不純物(例えば、Zn又はMg等)が通電により拡散することが原因とされている。かかる観点から、活性層と介在層との間に不純物をドーピングしない、又は不純物濃度が低いドーパント抑制層を挿入し、降伏電圧Vrの経時変化の抑制を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、p型クラッド層にアンドープのドーパント抑制層を挿入する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−42751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年においては高輝度であり、且つ、高い信頼性を備える半導体発光装置の要求がより強まってきている。具体的には、より高い信頼性を得るために、半導体発光装置の降伏電圧Vrをより高くするとともに、半導体発光装置ごとの降伏電圧Vrのばらつき(ロット間ばらつき)を低減することが要求されている。
【0007】
本発明の目的は、以上の如き事情に鑑みてなされたものであり、高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが低減された半導体発光装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光装置は、半導体基板の上に形成され、第1導電型を有する第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に形成され、平均ドーパント濃度が前記第1のクラッド層よりも低い第1導電型を有する第2のクラッド層と、前記第2のクラッド層の上に形成され、平均ドーパント濃度が2×1016cm−3〜4×1016cm−3であって(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)からなる活性層と、前記活性層の上に形成され、第2導電型を有する第3のクラッド層と、前記第3のクラッド層の上に形成され、Ga1−xInP(0≦x<1)からなる第2導電型半導体層と、有し、前記第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、前記第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、d≧1.2×Nd1×10−15+150の関係式を満たすことを特徴とする。
【0009】
また、上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光装置の製造方法は、成長用基板の上に第1導電型を有する第1のクラッド層、平均ドーパント濃度が前記第1のクラッド層よりも低い第1導電型を有する第2のクラッド層、アンドープであって(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)からなる活性層、及び第2導電型を有する第3のクラッド層を順次成長して積層構造体を形成する工程と、前記積層構造体の成長温度より高い成長温度で第2導電型半導体層を成長し、前記第2のクラッド層から前記活性層に第2導電型のドーパントを拡散させて前記活性層の平均ドーパント濃度を2×1016cm−3〜4×1016cm−3に制御する工程と、を有し、前記第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、前記第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、d≧1.2×Nd1×10−15+150の関係式を満たすように前記第2のクラッド層を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の半導体発光装置においては、第1導電型のクラッド層が、第1のクラッド層と、平均ドーパント濃度が第1のクラッド層よりも低い第2のクラッド層と、から構成されている。更に、第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、d≧1.2×Nd1×10−15+150の関係式を満たしている。これにより、第2のクラッド層の層厚に依存することなく一定の降伏電圧Vrを得ることができる。
【0011】
また、本発明の半導体発光装置は、活性層の平均ドーパント濃度が2×1016cm−3〜4×1016cm−3であるため、高い発光効率を有している。
【0012】
本願発明の半導体発光装置は、以上の2つの構造を有しているため、高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが少ない。また、本願発明の半導体発光装置の製造方法は、以上の2つの構造を有するように製造工程が行われるため、高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが低減された半導体発光装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例に係る半導体発光装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る半導体発光装置の各製造工程における断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る半導体発光装置におけるZn濃度の分布を示す図である。
【図4】活性層の平均Zn濃度と発光効率との関係を示す図である。
【図5】低濃度n型クラッド層の層厚と降伏電圧との関係を示す図である。
【図6】低濃度n型クラッド層の平均Si濃度と低濃度n型クラッド層の層厚との関係を示す図である。
【図7】低濃度n型クラッド層の平均Si濃度と降伏電圧との関係を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係る半導体発光装置における活性層の平均Zn濃度と降伏電圧との関係を示す図である。
【図9】比較サンプルおける活性層の平均Zn濃度と降伏電圧との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
先ず、図1乃至図3を参照しつつ、本発明の第1の実施例に係る半導体発光装置の構造及びその製造方法について説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例に係る半導体発光装置10の断面図である。図1に示されているように、半導体発光装置10は、成長用基板であるn型GaAs基板11の表面(主面)上に、n型クラッド層12、活性層13、p型クラッド層14及びp型電流拡散層15が順次積層されている。更に、半導体発光装置10は、n型GaAs基板11のn型クラッド層12が形成された表面とは逆側の面(すなわち、裏面)の全面にn側電極16、p型電流拡散層15上の中央部分にp側電極17を有している。
【0017】
また、n型クラッド層12は、高濃度n型クラッド層12a及び高濃度n型クラッド層12aより不純物濃度が低い低濃度n型クラッド層12bからなる2層構造を有している。n型クラッド層12は、活性層13に低濃度n型クラッド層12bが接するように配置される。高濃度n型クラッド層12aの層厚は2.5マイクロメートル(μm)であり、低濃度n型クラッド層12bの層厚は0.5μmである。
【0018】
また、p型電流拡散層15は、層厚及び不純物濃度が異なる4つの層から構成されている。具体的には、p型クラッド層上に第1拡散部15a、第2拡散部15b、第3拡散部15c及び接合部15dが順次積層されている。第1拡散部15aの層厚は約0.1μm、第2拡散部15bの層厚は0.9μm、第3拡散部15cの層厚は8.5μm、接合部15dの層厚は0.5μmである。
【0019】
以下に、かかる構成を有する半導体発光装置10の製造方法を、図2を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
先ず、成長用基板であるn型GaAs基板11を準備する(図2(a))。本実施例では、n型GaAs基板11は、シリコン(Si)がドープされ、その主面は面方位(100)から15度(15°)傾いている。すなわち、n型GaAs基板11は15°オフの成長用基板である。
【0021】
次に、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)により、n型GaAs基板11の上に高濃度n型クラッド層12a、低濃度n型クラッド層12b、アンドープ活性層21及びp型クラッド層14を順次積層する。これにより、積層構造体22が形成される(図2(b))。成長条件は、例えば、成長温度が約摂氏700度(700℃)、成長圧力が約10キロパスカル(kPa)である。有機金属(MO)ガス用の原料(III族原料)としては、例えば、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリメチルインジウム(TMI)が用いられる。V族ガスとしては、例えば、アルシン(AsH)及びフォスフィン(PH)が用いられる。なお、V/III比は30〜200である。不純物添加用(ドーパント)の原料としては、例えば、n型ドーパントとしてシラン(SiH)が用いられ、p型ドーパントとしてジメチルジンク(DMZn)が用いられる。また、キャリアガスとしては水素が用いられる。具体的な製造工程は、以下の通りである。
【0022】
先ず、n型GaAs基板11上に、組成が(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)で、Si濃度が約1×1018cm−3である高濃度n型クラッド層12aを形成する。高濃度n型クラッド層12aは、約2.5μmの層厚を有している。また、本実施例において、高濃度n型クラッド層12aは、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pである。
【0023】
次に、高濃度n型クラッド層12a上に、組成が(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)で、Si濃度が約2×1017cm−3である低濃度n型クラッド層12bを形成する。低濃度n型クラッド層12bは、約0.5μmの層厚を有している。また、本実施例において、低濃度n型クラッド層1bは、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pである。
【0024】
これにより、高濃度n型クラッド層12a及び低濃度n型クラッド層12bからなるn型クラッド層12の形成が完了する。なお、高濃度n型クラッド層12aは、n型GaAs基板11と良好なコンタクトを得るためのコンタクト層としても機能する。
【0025】
次に、低濃度n型クラッド層12bの上に、組成が(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)で、不純物がドープされていないアンドープ活性層21を形成する。アンドープ活性層21は、約0.4μmの層厚を有している。ここで、x及びyの値は、アンドープ活性層21のバンドギャップがn型クラッド層12及びp型クラッド層14のバンドギャップよりも小さくなるように設定される。本実施例では、アンドープ活性層21は、井戸層が(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pであり、障壁層が(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pである量子井戸構造(各層厚の1周期を10nmとして20周期)を有している。
【0026】
なお、アンドープ活性層21は、単一構造(バルク構造)であってもよい。また、アンドープ活性層21は、本実施例の組成に限定されるものではなく、例えば、アルミニウムを含まないInGaP系からなる層(すなわち、y=0)であってもよい。本実施例では、InGaP系の活性層としては、In0.5Ga0.5Pがある。
【0027】
次に、アンドープ活性層21の上に、組成が(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)で、Znがドープされたp型クラッド層14を形成する。p型クラッド層14は、約1μmの層厚を有している。このとき、p型クラッド層14の平均Zn濃度が約5×1017cm−3となるように、DMZnの供給量を調整する。本実施例では、p型クラッド層14は、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pである。p型クラッド層14にはキャリア(電子)を閉じ込めることで発光効率を上げる役割があるので、Al組成を60%〜80%、特に70%前後(65%〜75%)に調整することが好ましい。かかる工程を経て、積層構造体22の形成が完了する。
【0028】
なお、アンドープ活性層21は、AlGaInPの臨界膜厚を考慮すると、組成が(AlGa1−yIn1−xP(0.4≦x≦0.6、0≦y≦0.7)であることが好ましい。また、成長温度を500℃〜700℃に設定した場合に、AlGaInP系の積層構造体22をn型GaAs基板11に整合させることを考慮すると、n型クラッド層12及びp型クラッド層14の組成が(AlGa1−yIn1−xP(0.45≦x≦0.55、0.3≦y≦1)であることが好ましい。
【0029】
次に、有機金属気相成長法により、積層構造体22の上に、Ga1−xInP(0≦x<1)の材料から構成され、Znがドープされたp型電流拡散層15を形成する(図2(c))。より具体的には、Znのドープ量を調整しつつ第1拡散部15a、第2拡散部15b、第3拡散部15c及び接合部15dを順次積層してp型電流拡散層15を形成する。p型電流拡散層15は、約10μmの層厚を有している。本実施例では、p型電流拡散層15は、GaP(すなわち、x=0)である。また、In組成を10%以下のGa1−xInP(0≦x≦0.1)から構成しても、発光波長に対し透明なp型電流拡散層15を構成することができる。成長条件は、例えば、成長温度が約800℃、成長圧力が約10kPaである。MOガス用の原料としては、例えば、TMGaが用いられる。V族ガスとしては、例えば、PHが用いられる。V/III比は30〜200である。不純物添加用の原料としてはDMZnが用いられる。本実施例においては、p型電流拡散層15がZn濃度の異なる4層から構成されている、各層(第1拡散部15a、第2拡散部15b、第3拡散部15c及び接合部15d)の形成時にDMZnの供給量が調整される。また、キャリアガスとしては水素が用いられる。本実施例において、p型電流拡散層15の成長温度は、積層構造体22の成長温度より約100℃高く設定されているが、このような成長温度の差は他の成長条件又は成長用基板のオフ角等によって異なってくる。本実施例のようなAlGaInP系の積層構造体及びGa1−xInP(0≦x<1)からなる電流拡散層の場合においては、積層構造体22の成長温度よりも30〜100℃高い成長温度でp型電流拡散層15を形成することが好ましい。
【0030】
また、p型電流拡散層15の形成時において、p型電流拡散層15からアンドープ活性層21に向かってZnが拡散する。このようなZnの拡散により、アンドープ活性層21にZnがドープされ、アンドープ活性層21がZnをp型キャリアとして有する活性層13に変化する。
【0031】
次に、真空蒸着法により、n型GaAs基板11の裏面全体に金・ゲルマニウム・ニッケルの合金(AuGeNi)を真空蒸着させ、n側電極16を形成する。続いて、p型電流拡散層15の上にレジストを塗布する。塗布したレジストが所望の電極パターンになるように、所望のパターンニングを施す。パターンニングしたレジストの開口部分に、真空蒸着法によって金・亜鉛の合金(AuZn)を蒸着させる。その後に、レジストを除去すること(リフトオフ法)で、所望の形状のp側電極17が形成される(図2(d))。本工程の終了により、半導体発光装置10が完成する。
【0032】
次に、半導体発光装置10におけるZnの拡散状態を説明する。図3は、本実施例により製造した半導体発光装置10のZnの濃度分布を示すグラフである。なお、本実施例において、Zn濃度はp型キャリア濃度と等しい。
【0033】
図3に示されているように、半導体発光装置10のZn濃度は、n型GaAs基板から離れるにつれ徐々に増加していることが判った。活性層13のZn濃度は1×1016〜1×1017cm−3の範囲内であり、平均Zn濃度は3×1016cm−3であった。p型クラッド層14のZn濃度は5×1017cm−3前後であり、平均Zn濃度は5×1017cm−3であった。また、p型電流拡散層15においては、第1拡散部15aにおける平均Zn濃度が約1×1018cm−3、第2拡散部15bにおける平均Zn濃度が約1.5×1018cm−3、第3拡散部15cにおける平均Zn濃度が約2×1018cm−3、接合部15dにおける平均Zn濃度が約1×1019cm−3であり、p型電流拡散層15の平均Zn濃度が約3×1018cm−3である。すなわち、p型電流拡散層15のZn濃度は、p型電流拡散層15の表面(p側電極17の形成面)からp型電流拡散層15とp型クラッド層14との界面に近づくにつれて徐々に減少していた。なお、n型クラッド層12にはSiがドープされ、Znが拡散していない。
【0034】
p型電流拡散層15内のZnプロファイルを図3のようにすることで、活性層13の平均Zn濃度を2×1016cm−3〜4×1016cm−3に調整することが可能になる。かかる理由を以下に説明する。
【0035】
一般に、層厚の最も厚い第3拡散部15cのZnの拡散が、p型電流拡散層15からp型クラッド層14へのZnの拡散量に最も影響している。しかしながら、第3拡散部15cのZnの拡散は、第3拡散部15cよりもZn濃度が低い第2拡散部15bによって抑制されてしまう。かかる第3拡散部15cにおけるZn拡散の抑制により、p型電流拡散層15からp型クラッド層14へのZnの拡散量が抑制され、活性層13の平均Zn濃度を2×1016cm−3〜4×1016cm−3に調整することが可能になると考えられる。従って、図3に示されているように、p型電流拡散層15におけるZn濃度が、p型電流拡散層15の表面からp型電流拡散層15とp型クラッド層12との界面に近づくにつれて徐々に減少するように、第1拡散部15a、第2拡散部15b及び第3拡散部15cの層厚及びZnドープ量を調整するこが重要になる。例えば、第1拡散部15aにおける平均Zn濃度は1×1018〜5×1018cm−3、第2拡散部15bにおける平均Zn濃度は1×1016cm−3〜5×1018cm−3、第3拡散部15cにおける平均Zn濃度は1×1018cm−3〜5×1018cm−3の範囲内で調整することができる。なお、接合部15dは、p側電極17とのオーミック接触を得るために形成される層であるため、Znの拡散には影響はない。また、第3拡散部15cとp側電極17との間でオーミック接触を得ることができれば、接合部15dは不要である。
【0036】
次に、図4を参照しつつ、上述した製造方法によって高い発光効率を有する半導体発光装置を製造することができることを説明する。
【0037】
図4は、活性層の平均Zn濃度を変化させた場合における、各半導体発光装置の発光効率を示している。図4の横軸は活性層の平均Zn濃度であり、縦軸は発光効率である。縦軸の発光効率は任意単位であって、平均Zn濃度が5×1016cm−3のサンプルを基準(すなわち、1.0)としている。なお、横軸は対数表示である。
【0038】
図4から判るように、活性層の平均Zn濃度が2.0×1016cm−3未満の領域においては、平均Zn濃度が低下すると、発光効率も急峻に減少している。また、平均Zn濃度が4.0×1016cm−3より高い領域おいて、平均Zn濃度が上昇すると、発光効率が急峻に減少している。更に、平均Zn濃度が2.0×1016cm−3〜4.0×1016cm−3の領域で安定した発光効率が得られ、かかる領域内に発光効率のピークがある。このことから、半導体発光装置ごとの発光効率のばらつきを低減し、且つ、高い発光効率を得るには、活性層の平均Zn濃度を2×1016〜4×1016cm−3に調整する必要があることが判った。
【0039】
本実施例の半導体発光装置においては、上述したようにp型電流拡散層15を4層構造とすることで、活性層13中の平均Zn濃度を2×1016cm−3〜4×1016cm−3に調整している。すなわち、活性層13中の平均Zn濃度を高い発光効率を得るための必要な範囲(図4で示された2×1016〜4×1016cm−3)に調整しているため、高い発光効率を有する半導体発光装置を製造することが可能になる。
【0040】
次に、図5乃至図9を参照しつつ、上述した製造方法によって信頼性に優れた半導体発光装置を製造するための条件及びその理由を説明する。
【0041】
図5は、低濃度n型クラッド層12bの層厚を変更した場合における降伏電圧Vrの値を示している。図5の横軸は低濃度n型クラッド層12bの層厚(ナノメートル:nm)であり、縦軸は降伏電圧Vr(ボルト:V)である。かかる低濃度n型クラッド層12bの層厚と降伏電圧Vrとの関係の測定において、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度が1×1016、2×1017及び5×1017cm−3の3種類の半導体発光装置(サンプル)を使用した。当該測定条件の詳細としては、各サンプルに対し、逆方向に10マイクロアンペア(μA)の電流を通電して、降伏電圧の測定を行った。
【0042】
図5に示されているように、低濃度n型クラッド層12bの層厚を大きくすることで、より高い降伏電圧Vrを有する半導体発光装置が得られることが判った。より詳細には、いずれのサンプルにおいても、低濃度n型クラッド層12bの層厚が0nmから所定の値までは降伏電圧Vrが急峻に上昇し、当該所定の値からは降伏電圧Vrは飽和していることが判った。これは、低濃度n型クラッド層12bの層厚の増加に依存して空乏層の幅が大きくなること、及び低濃度n型クラッド層12bの層厚が一定以上では空乏層の幅が大きくならないことを示している。以上のことから、低濃度n型クラッド層12bは、層厚に依存することなく一定の降伏電圧Vrを得ることができる臨界層厚を有している。
【0043】
ここで、当該所定の値である臨界層厚を以下の方法で算出した。先ず、各サンプルのプロットから平均Si濃度ごとの近似曲線(実線で示す)を作成した。続いて、各近似曲線における降伏電圧Vrが急峻に増加している領域の接線(破線で示す)と、降伏電圧Vrが飽和している領域の接線(破線で示す)との交点を算出した。平均Si濃度が1×1016cm−3のときが交点A、平均Si濃度が2×1017cm−3のときが交点B、平均Si濃度が5×1017cm−3のときが交点Cとした。かかる交点A、B、Cにおける層厚が臨界層厚であり、交点Aは約162nm、交点Bは約390nm、交点Cは約750nmであった。
【0044】
図6は、図5から算出した交点A、B、Cを、横軸が低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度(cm−3)、縦軸がn型クラッド層12bの層厚(nm)であるグラフ上にプロットしたものを示している。図6から判るように、交点A、B、Cは、直線PR(破線で示す)上に位置している。直線PRを交点A、B、Cに基づいて算出すると、以下の数式(1)となる。
【0045】
【数1】

【0046】
数式(1)は、図5におけて低濃度n型クラッド層12bの層厚が増加しても降伏電圧Vrが増加しない臨界層厚を定義する式である。ここで、Nd1は低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度(cm−3)であり、dは低濃度n型クラッド層12bの層厚(nm)である。以上のことから、低濃度n型クラッド層12bの層厚に依存することなく、一定の降伏電圧Vrを得るためには、以下の数式の条件を満たせばよい。
【0047】
【数2】

【0048】
また、図5から判るように、以上の数式(2)を満たせば、高い信頼性を有するための一般的な標準規格(降伏電圧Vrが50V以上)も満たされる。
【0049】
図7は、低濃度n型クラッド層12bの厚さが500nmの場合の低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度と降伏電圧Vrとの関係を示している。図7の横軸は低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度(cm−3)であり、縦軸は降伏電圧Vr(V)である。なお、図7の結果を得るための測定条件として、平均Si濃度の異なる半導体発光装置(5×1014cm−3、1×1016cm−3、2×1017cm−3、5×1017cm−3、1×1018cm−3の合計4種類)ごとに対し、逆方向に10μAの電流を通電して、降伏電圧の測定を行った。
【0050】
図7に示されているように、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度が増加するにつれ、降伏電圧Vrは減少することが判った。より詳細には、平均Si濃度が約2×1017cm−3以下の領域においては、降伏電圧Vrはほとんど変化することなく飽和していることが判った。つまり、上記数式(2)を満たしている平均Si濃度が2×1017cm−3以下の領域においては、ほぼ飽和した降伏電圧Vrを得ることができ、上記数式(2)を満たさない平均Si濃度が5×1017cm−3、及び1×1018cm−3の場合においては、低い降伏電圧しか得られなかった。
【0051】
また、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度をより低濃度化すると、半導体発光装置の直列抵抗成分が増加し、動作電圧の増加に繋がる問題がある。かかる観点から、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度をできる限り高くする必要がある。
【0052】
従って、降伏電圧Vrのばらつき及び動作電圧の増加を抑制を可能にするためには、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度を約1×1016cm−3〜5×1017cm−3にすることがより望ましい。
【0053】
図8は、本実施例に係る半導体発光装置(本サンプル)における活性層中の平均Zn濃度と降伏電圧Vrとの関係を示している。当該本サンプルは、高濃度n型クラッド層12a(平均Si濃度:1×1018cm−3、層厚:2.5μm)及び低濃度n型クラッド層12b(平均Si濃度:2×1017cm−3、層厚:0.5μm)からなるn型クラッド層12を有している。
【0054】
一方、図9は、本実施例の半導体発光装置とは構造が異なる半導体発光装置(比較サンプル)における活性層中の平均Zn濃度と降伏電圧Vrとの関係を示している。比較サンプルの構造は、本サンプルと比較してn型クラッド層の構造のみが異なり、他の構造は本サンプルと同一である。より具体的には、比較サンプルは、単一構造(平均Si濃度:1×1018cm−3、層厚:3μm)のn型クラッド層を有している。
【0055】
図8及び図9の横軸は活性層中の平均Zn濃度(cm−3)であり、縦軸は降伏電圧Vr(ボルト:V)である。図8及び図9の結果を得るための測定条件として、活性層中の平均Zn濃度の異なる本サンプル及び比較サンプルごとに対し、逆方向に10μAの電流を通電して、降伏電圧の測定を行った。
【0056】
図8及び図9に示されているように、本サンプルにおいては活性層13の平均Zn濃度に関係なく降伏電圧Vrが一定であったが、比較サンプルにおいてはZn濃度に関係なく降伏電圧Vrがばらついていた。
【0057】
上述したような異なる結果になる理由としては、以下のことが考えられる。一般に、降伏電圧Vrの値に影響を及ぼす空乏層の幅は、活性層中の平均Zn濃度及びプロファイル形状に敏感であり、活性層中の平均Zn濃度及びプロファイル形状を正確に制御することは困難と考えられている。このため、比較サンプルは、図9に示された結果のように、活性層中の平均Zn濃度が高い発光効率を得ることができる範囲内(2×1016〜4×1016cm−3)であっても、約40Vのばらつきが発生していると考えられる。
【0058】
しかしながら、n型クラッド層を平均Si濃度の異なる2層で構成するとともに、本サンプルにおいては、数式(2)の関係式を満足しているため、低濃度n型クラッド層12bの層厚に依存することなく、降伏電圧Vrが一定になっている。すなわち、低濃度n型クラッド層12bを一定の降伏電圧Vrが得られる臨界層厚以上にしているため、空乏層の幅の広がりが最大(これ以上大きくならない幅)になっていると考えられる。このため、活性層中の平均Zn濃度及びプロファイル形状にばらつきがあったとしても、空乏層の幅の広がりがばらつくことがなくなり、降伏電圧Vrのばらつきがない半導体発光装置を容易に製造できたと考える。また、SiはZnに比べて拡散係数が小さく、制御性が良いため、活性層中の平均Zn濃度及びプロファイルの制御を行うよりも、数式(2)の関係式を満足するようにSi濃度及び層厚を容易に制御することができる。
【0059】
次に、高濃度n型クラッド層12aの望ましい条件を説明する。高濃度n型クラッド層12aは、活性層14から低濃度n型クラッド層12bの層厚だけ離間していること、及びAlGaInP内においてはSiはほとんど拡散しないことから、高濃度n型クラッド層12aは降伏電圧Vrに影響を与えないと考えられる。従って、高濃度n型クラッド層12aの平均Si濃度は、低濃度n型クラッド層12bの平均Si濃度よりも高ければよいが、電流拡散及び順方向電圧Vfを考慮した場合には、高濃度n型クラッド層12aの平均Si濃度を1×1018〜5×1018cm−3の範囲内に、高濃度n型クラッド層12a及び低濃度クラッド層12bの合計層厚を1μm以上にすることが望ましい。平均Si濃度が1×1018未満であると、順方向電圧Vfが上昇して半導体発光装置の消費電力が増加するからである。また、平均Si濃度が5×1018cm−3を超えると、高濃度n型クラッド層12aの光透過率が低下するからである。
【0060】
以上のように、本発明の半導体発光装置においては、n型クラッド層12が、n型高濃度クラッド層12aと、平均Si濃度がn型高濃度クラッド層12aよりも低いn型低濃度クラッド層12bと、から構成されている。更に、n型低濃度クラッド層12bの層厚をd(nm)とし、n型低濃度クラッド層12bの平均Si濃度をNd1(cm−3)とした場合に、d≧1.2×Nd1×10−15+150の関係式を満たしている。これにより、n型低濃度クラッド層12bの層厚に依存するとなく一定の降伏電圧Vrを得ることができる。
【0061】
また、本発明の半導体発光装置は、活性層13の平均Zn濃度が2×1016cm−3〜4×1016cm−3であるため、高い発光効率を有している。
【0062】
本願発明の半導体発光装置は、以上の2つの構造を有しているため、高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが少ない。また、本願発明の半導体発光装置の製造方法は、以上の2つの構造を有するように製造工程が行われるため、高い発光効率及び高い降伏電圧Vrを備えるとともに、降伏電圧Vrのロット間ばらつきが低減された半導体発光装置を製造することができる。
【0063】
なお、上述した半導体発光装置10及びその製造方法は一例にすぎず、上記内容に限られることは無い。例えば、本実施例においては、nクラッド層12の組成が(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pであったが、活性層に対して透明であれば、Gaが0%であるAl0.5In0.5Pであってもよい。また、高濃度n型クラッド層12a及び低濃度n型クラッド層12bの組成が異なっていてもよい。例えば、高濃度n型クラッド層12aの組成が(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pであり、低濃度n型クラッド層12bの組成が(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pであってもよい。
【0064】
また、本実施例においては、p型不純物の添加用原料としてDMZnを用いたが、CpMg(ビスシクロペンタジエニルマグネシウム)を用いても良い。更に、本実施例においては、n型不純物の添加用原料としてシラン(SiH)を用いたが、DeTe(ジエチルテルル)又はHSe(セレン水素)を用いても良い。
【0065】
また、n型及びp型を入れ替えて半導体発光装置を製造してもよい。更に、成長用基板11は15°オフに限らず、例えば4°オフのものを使用してもよい。なお、かかる場合にも、積層構造体22の成長温度より30〜100℃高い温度で、p型電流拡散層15を成長する。更に、p型電流拡散層15の平均Zn濃度は、1×1018〜5×1018cm−3の範囲内で調整することもできる。
【0066】
また、本実施例の係る半導体発光装置は、成長用基板であるn型GaAs基板11を含んでいたが、p型電流拡散層15の形成後に、成長用基板とは異なる別の支持基板に貼り合わせ、その後にn型GaAs基板11を除去し、n型GaAs基板11を含まない構造であっても良い。すなわち、支持基板上に、p型電流拡散層15、p型クラッド層14、活性層13、低濃度n型クラッド層12b、高濃度n型クラッド層12aが積層された構造を有する半導体発光装置であってもよい。かかる貼り合わせタイプの半導体発光装置であっても、上述したn型クラッド層の構造を用いることで、降伏電圧Vrのばらつきを抑制することができた。
【0067】
また、本実施例においては、活性層中の平均Zn濃度を2×1016〜4×1016cm−3にするために、4層構造を有するp型電流拡散層15を形成し、Znの拡散によって上記濃度に調整したが、以下のような場合であってもよい。例えば、拡散部(平均Zn濃度:1×1018〜5×1018cm−3、層厚:2.5μm)及び接続部(平均Zn濃度:1×1019cm−3、層厚:0.5μm)から2層構造のp型電流拡散層15を形成し、Znの拡散によって上記濃度に調整してもよい。更に、4層構造又は2層構造のp型電流拡散層を形成する前に、p型拡散制御層(例えば、平均Zn濃度:1×1017〜1×1018cm−3)を形成してもよい。これにより、活性層中のZn濃度をより高精度に制御することが可能になる。
【符号の説明】
【0068】
10 半導体発光装置
11 n型GaAs基板
12a 高濃度n型クラッド層
12b 低濃度n型クラッド層
13 活性層
14 p型クラッド層
15 p型電流拡散層
16 n側電極
17 p側電極
21 アンドープ活性層
22 積層構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の上に形成され、第1導電型を有する第1のクラッド層と、
前記第1のクラッド層の上に形成され、平均ドーパント濃度が前記第1のクラッド層よりも低い第1導電型を有する第2のクラッド層と、
前記第2のクラッド層の上に形成され、平均ドーパント濃度が2×1016cm−3〜4×1016cm−3であって(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)からなる活性層と、
前記活性層の上に形成され、第2導電型を有する第3のクラッド層と、
前記第3のクラッド層の上に形成され、Ga1−xInP(0≦x<1)からなる第2導電型半導体層と、有し、
前記第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、前記第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、
d≧1.2×Nd1×10−15+150
の関係式を満たすことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項2】
前記第2のクラッド層のドーパント濃度は、5×1017cm−3以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記第2のクラッド層のドーパント濃度は、1×1016cm−3〜2×1017cm−3であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記第1のクラッド層のドーパント濃度は、1×1018cm−3〜5×1018cm−3であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の合計層厚は、1マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記活性層、前記第3のクラッド層及び前記第2導電型半導体層におけるドーパント濃度は、前記第第2導電型半導体層から前記活性層に向かうにつれて減少していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の半導体発光装置。
【請求項7】
半導体発光装置の製造方法であって、
成長用基板の上に第1導電型を有する第1のクラッド層、平均ドーパント濃度が前記第1のクラッド層よりも低い第1導電型を有する第2のクラッド層、アンドープであって(AlGa1−yIn1−xP(0<x≦1、0≦y≦1)からなる活性層、及び第2導電型を有する第3のクラッド層を順次成長して積層構造体を形成する工程と、
前記積層構造体の成長温度より高い成長温度で第2導電型半導体層を成長し、前記第2のクラッド層から前記活性層に第2導電型のドーパントを拡散させて前記活性層の平均ドーパント濃度を2×1016cm−3〜4×1016cm−3に制御する工程と、を有し、
前記第2のクラッド層の層厚をd(nm)とし、前記第2のクラッド層の平均ドーパント濃度をNd1(cm−3)とした場合に、
d≧1.2×Nd1×10−15+150
の関係式を満たすように前記第2のクラッド層を形成することを特徴とする製造方法。
【請求項8】
前記第2導電型半導体層の成長温度は、前記積層構造体の成長温度より30〜100℃高いことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記第2導電型半導体層の上に接合部材を介して支持基板を貼り合わせるとともに、前記積層構造体から前記成長用基板を除去する工程を更に有することを特徴とする請求項7又は8に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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