説明

半導体装置の試験方法

【課題】半田接続することなく波形測定が可能な半導体装置の試験方法を提供する。
【解決手段】半導体装置Wと接続されたコンタクトリング40の接点41と、パフォーマンスボード31の端子とが対向接続した状態で半導体装置の試験を行う半導体試験装置を用いた半導体装置の試験方法であって、
前記コンタクトリングよりも外側にはみ出した外側領域92と、前記コンタクトリングの前記接点と対向する第1の端子93及び前記パフォーマンスボードの前記端子と対向する第2の端子94を各々両面に有し、前記第1の端子及び前記第2の端子に接続された測定用端子96を前記外側領域内に有する測定用基板90を用意する工程と、
該測定用基板を、前記コンタクトリングと前記パフォーマンスボードとの間に挟んで配置し、前記測定用端子を用いて前記半導体装置の測定試験を行う工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の試験方法に関し、特に、半導体装置と電気的に接続されたコンタクトリングの接点と、コンタクトリングの対向面に設けられたパフォーマンスボードの端子とが対向接続した状態で半導体装置の試験を行う半導体試験装置を用いた半導体装置の試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体ウェハー等の半導体装置をデバッグするため、半導体ウェハー上にテストヘッドが覆い被さるようにオーバーハングした状態で半導体装置の検査を行う半導体試験装置を用いた半導体装置の試験方法が知られている。
【0003】
かかる半導体試験装置を用いた半導体装置の試験方法においては、テストヘッドの下面に設けられたパフォーマンスボードと呼ばれる複雑に配線された基板に検査用の引き出し配線を半田付けし、電圧・電流波形の確認を行っている。しかしながら、パフォーマンスボードには大量の配線がなされており、1端子の波形を確認するにも、配線準備に多大な苦労と手間が必要である。そのため、実際のデバッグでは、測定対象となる端子を限定し、10本程度の配線を接続して確認作業を行っていた。
【0004】
また、パフォーマンスボードは、半導体ウェハーにプローブが接続されるプローブカード、プローブカードに接続されるコンタクトリングを介して半導体ウェハーに電気的に接続されるが、直接接続されるコンタクトリングの接点には、ポゴピンと呼ばれる先端がバネで伸縮する可動型プローブピンが用いられている。かかるポゴピンは、数年使用すると劣化が進み、接点の抵抗が増大する傾向がある。検査を行う上で、接点の抵抗値がどの程度増大すると、測定結果がどのように変化するかを知る必要があるが、ポゴピンの本数は数百本と多いため、抵抗増大の確認は極めて困難である。特に、抵抗が増大している場合、測定値が悪くなるので、歩留まりを低下させながら量産しているおそれもある。
【0005】
更に、パフォーマンスボードは、基板の上側から下側に、基板の外側に導線を配置して配線を行っている場合が多く、このようなパフォーマンスボードの場合には、混み合っている導線を外してデバッグ用の回路を追加する必要がある。これには、大変な苦労と手間を要するとともに、目的以外の箇所で配線が切断してしまう等の不具合を発生させるおそれもある。
【0006】
そこで、類似した問題を解決すべく、テストヘッドの内部に、パフォーマンスボードに設けた回路に電気接続された複数の信号入力端子を入力とする選択回路を設け、選択回路で選択された信号入力端子の測定結果を、テストヘッドの外部に設けたモニタ端子に出力するようにした半導体試験装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の半導体装置においては、ICソケットにICチップを封止したICを挿入し、測定信号をオシロスコープで検出する場合に、テストヘッドとウェハープローバ装置との間に微細な隙間しか無く、オシロスコープの検出針を挿入することが困難であることから、テストヘッドの配線の一部を切断してオシロスコープまで引き込む作業の複雑さを解消することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−43304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、半導体試験装置に選択回路や外部端子を設ける必要があり、半導体試験装置が複雑かつ高価になるとともに、装置サイズが増加してしまうという問題があった。特に、信号入力端子の数が多くなった場合には、半導体試験装置の内部が複雑化、大型化し、その影響が大きく出てしまうという問題があった。
【0009】
また、特許文献1は、半導体試験装置に関する発明であるため、半導体試験装置を用いるユーザにとっては、そのような高価な半導体試験装置を購入する必要があり、半導体装置のコスト増に繋がるという問題があった。更に、そのような構成の半導体試験装置を購入していない場合には、選択回路等は外付けとなるので、結局半田付け等の配線の煩雑さは何ら解消できないという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、半田で配線を接続することなく波形測定を行うことができるとともに、抵抗増大を想定したデバッグや、回路挿入検査が容易な半導体装置の試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、第1の発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法は、半導体装置(W、P)と電気的に接続されたコンタクトリング(40)の接点(41)と、テストヘッド(20)の前記コンタクトリング(40)の対向面に設けられたパフォーマンスボード(30、31)の端子とが対向接続した状態で半導体装置(W、P)の試験を行う半導体試験装置を用いた半導体装置(W、P)の試験方法であって、
前記コンタクトリング(40)よりも外側にはみ出した外側領域(82、92、102、112)と、前記コンタクトリング(40)の前記接点(41)と対向する第1の端子(83、93、103、113)及び前記パフォーマンスボード(30、31)の前記端子と対向する第2の端子(84、94、104、114)を各々両面に有し、表裏で同じ位置にある前記第1の端子(83、93、103、113)及び前記第2の端子(84、94、104、114)に接続された測定用端子(86、96、106、116)を前記外側領域(82、92、102、112)内に有する測定用基板(80、90、100、110)を用意する工程と、
該測定用基板(80、90、100、110)を、前記コンタクトリング(40)と前記パフォーマンスボード(30、31)との間に、前記第1の端子(83、93、103、113)が前記コンタクトリング(40)の前記接点(41)に接触し、前記第2の端子(84、94、104、114)が前記パフォーマンスボード(30、31)の前記端子に接触するように挟んで配置し、前記測定用端子(86、96、106、116)を用いて前記半導体装置(W、P)の測定試験を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
これにより、コンタクトリングより外側に設けられた測定用端子を用いて、半田付けを行うことなく波形確認等の測定を行うことができ、容易に試験を行うことができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定用端子(86、96、106、116)は、接続された前記第1の端子(83、93、103、113)及び前記第2の端子(84、94、104、114)に対して、半径方向外側に配置されたことを特徴とする。
【0014】
これにより、コンタクトリングの接点及びパフォーマンスボードの端子と同じ配置関係を保って外側に測定用端子を配置することができ、測定の対象となる接点及び端子を容易に認識することができる。
【0015】
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定用基板(80、90、100、110)は絶縁材料から構成され、前記第1の端子(83、93、103、113)と前記第2の端子(84、94、104、114)とを接続する配線は、前記外側領域(82、92、102、112)以外では前記測定用基板(80、90、100、110)の表面に露出されない内層配線(85、95)であることを特徴とする。
【0016】
これにより、測定用基板の外部での短絡等のおそれを無くすことができるとともに、測定用基板内に配線を整然と配置することができ、測定基板内での電気接続的トラブルの発生を防止することができる。
【0017】
第4の発明は、第3の発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記内層配線(85、95)は、前記外側領域(82、92、102、112)内に切断可能な露出配線パターン(87、97、107、117)を有することを特徴とする。
【0018】
これにより、内層配線に外付けの回路等を接続して試験を行うことが容易に可能となり、複雑な試験を配線の煩雑さ無く行うことができる。
【0019】
第5の発明は、第4の発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定試験は、前記露出配線パターン(87、97、107、117)を切断し、切断箇所に抵抗を直列接続した状態で行われることを特徴とする。
【0020】
これにより、経年劣化により抵抗増大のおそれがあるコンタクトリングの接点について、抵抗が増大した状態を想定して試験を行うことができ、より信頼性の高い試験を行うことができる。
【0021】
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定用基板(80、90、100、110)の厚さは、1mm以下であることを特徴とする。
【0022】
これにより、コンタクトリングの押圧力を、容易にパフォーマンスボードに伝達することができ、良好な電気的接続を保つことができる。
【0023】
第7の発明は、第1〜6のいずれかの発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定試験は、前記半導体装置(W、P)のデバッグを行うための試験であることを特徴とする。
【0024】
第8の発明は、第1〜7のいずれかの発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記測定用基板(80、90、100、110)は、前記コンタクトリング(40)の一部の所定領域に対応して扇形に形成され、
前記測定試験は、前記半導体装置(W、P)の前記所定領域について行われることを特徴とする。
【0025】
これにより、省スペースで簡素な構成の測定用基板を用いて、重要な部分について優先的に試験を行うことができる。また、複数回、位置を変えて試験を繰り返すことで、半導体装置の全領域について試験を行うこともできる。
【0026】
第9の発明は、第1〜8のいずれかの発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記半導体装置(W、P)は、半導体ウェハー(W)であり、
前記コンタクトリング(40)の前記半導体ウェハー(W)側の接点は、前記半導体ウェハー(W)に接続されたプローブカード(50)と接続され、
前記テストヘッド(20)が前記半導体ウェハー(W)に覆い被さった状態で前記測定試験が行われることを特徴とする。
【0027】
これにより、複雑な配線を有するパフォーマンスボードを有するオーバーハング型の半導体試験装置を用いる場合であっても、煩雑な半田付けを行うことなく試験を行うことができ、検査を迅速かつ容易に行うことができる。
【0028】
第10の発明は、第1〜8のいずれかの発明に係る半導体装置(W、P)の試験方法において、
前記半導体装置(W、P)は、パッケージングされた半導体集積回路(P)であり、
前記コンタクトリング(40)の前記半導体集積回路(P)側の接点(41)は、前記半導体集積回路(P)が挿入接続されたソケット基板(120)の端子に接続され、
前記テストヘッド(20)が前記半導体集積回路(P)を下から支持した状態で前記測定試験が行われることを特徴とする。
【0029】
これにより、製品化した半導体チップの試験も、半田付けを行わずに、容易かつ迅速に行うことができる。
【0030】
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、図示の態様に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、一般的な半導体試験装置を用いながらも、配線引き出しのための半田付けを行うことなく、容易かつ迅速に半導体装置の試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態に係る半導体装置の試験方法に用いる半導体試験装置の一例を示した図である。
【図2】本実施形態に係る半導体装置の試験方法の一態様を説明する図である。図2(A)は、測定用基板80を用いた半導体装置の試験方法の基本的考え方を示す図である。図2(B)は、コンタクトリング40のポゴピン41の拡大図である。
【図3】図2(A)に示した測定用基板80の断面構成の一例を示した拡大図である。
【図4】図3とは異なる態様の測定用基板90の断面構成の一例を示した図である。
【図5】図4に示した測定用基板90の平面構成の一例と、半導体装置の試験を行っている状態を示した図である。図5(A)は、測定用基板90の平面構成の一例を示した図である。図5(B)は、半導体ウェハーWの試験を行っている状態の一例を示した図である。
【図6】図5(A)に示した測定用基板90の部分拡大図である。図6(A)は、測定用基板90の一部の平面構成を示した部分拡大透過図である。図6(B)は、露出部99内の平面構成の一例を示した部分拡大図である。
【図7】図2〜図6とは異なる態様の測定用基板100を用いた本実施形態に係る半導体装置の試験方法の一例を示した図である。
【図8】図2〜図7と異なる態様の測定用基板110の断面構成の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
【0034】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の試験方法に用いられる半導体試験装置の一例を示した図である。本実施形態に係る半導体装置の試験方法においては、従来から公知の一般的な半導体試験装置を用いることができる。半導体試験装置は、試験装置本体部10と、テストヘッド20と、パフォーマンスボード30と、プローバ装置70とを備える。プローバ装置70は、コンタクトリング40と、プローブカード50と、ステージ60とを備える。ステージ60の上には、半導体ウェハーWが載置されている。また、テストヘッド20は、下面にポゴピン21を有し、コンタクトリング40は、上面にポゴピン41、下面にポゴピン42を備える。更に、プローブカード50は、プローブ51を備える。
【0035】
試験装置本体部10は、半導体装置の電気的特性を試験するために、試験条件を設定し、設定した試験条件に応じた電気信号を出力する手段である。
【0036】
テストヘッド20は、パフォーマンスボード30と、試験装置本体部10の電気的接続を行うインターフェース手段である。テスタヘッド20は、下面に多数のポゴピン21を備え、パフォーマンスボード30との電気的接続が可能となっている。
【0037】
パフォーマンスボード30は、試験装置本体部10のテスタ性能を正確に伝送する役割を果たし、種々の回路が搭載される。パフォーマンスボード30は、テストヘッド20側の面上には、ポゴピン21に対応した位置に端子を有する(図示せず)。また、パフォーマンスボード30のコンタクトリング40側の面上には、コンタクトリング40の上面のポゴピン41に対応した位置に端子を有する(図示せず)。
【0038】
コンタクトリング40は、プローバ装置70の外部のパフォーマンスボード30と、内部のプローブカード50との電気的接続を行う手段である。コンタクトリング40の上面のポゴピン41は、パフォーマンスボード30の下面の端子と接触し、下面のポゴピン42は、プローブカード50の上面の端子と接触し、パフォーマンスボード30とプローブカード50の平面的に同位置にある端子同士の電気的接続を行う。
【0039】
プローブカード50は、半導体ウェハーWの電気的特性の試験のために、半導体ウェハーW上の電極と電気的接続を行う手段である。プローブカード50は、下面に針状のプローブ51を備え、測定対象となる電極にプローブ51を押圧して接触することにより、半導体ウェハーWに形成された半導体チップ(図示せず)との電気的接続を図る。また、プローブカード50の上面には、コンタクトリング40のポゴピン42に対応した位置に端子が設けられ、コンタクトリング41との電気的接続が可能に構成されている。
【0040】
ステージ60は、半導体ウェハーWが載置され、半導体ウェハーWを下方から支持するための支持手段である。ステージ60上に半導体ウェハー60が固定支持され、半導体ウェハーWの電気的特性が試験される。
【0041】
試験装置本体部10は、テストヘッド20がポゴピン21を介してパフォーマンスボード30を押圧し、パフォーマンスボード30の端子、コンタクトリング40のポゴピン41、42及びプローブカード50のプローブ51を介して半導体ウェハーWの電極との電気的接続が行われる。図1に示す矢印の配線経路で、半導体ウェハーWに測定用の電気信号が供給されることになる。
【0042】
かかる半導体試験装置を用いて、測定信号の波形を観察する場合には、上述の配線経路のいずれかから電気信号を取り出してオシロスコープに接続する必要があり、そのための配線に多大な労力を要する。そこで、本実施形態に係る半導体装置の試験方法においては、測定用基板を用いることにより、かかる問題を解決する。
【0043】
図2は、本実施形態に係る半導体装置の試験方法の一態様を説明するための図である。なお、図2において、図1と同様の構成要素については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
図2(A)は、測定用基板80を用いた本実施形態に係る半導体装置の試験方法の基本的考え方を示す図である。図2(A)において、パフォーマンスボード30と、コンタクトリング40との間に、測定用基板80が挟まれて配置される状態が示されている。測定用基板80は、コンタクトリン40よりも大きく、外側にはみ出す外側領域82を有するように構成されている。また、測定用基板80の内側領域81は、コンタクトリング40のポゴピン41及びパフォーマンスボード30の端子に対向するように構成されている。よって、測定用基板80の内側領域81が、コンタクトリング40のポゴピン41及びパフォーマンスボード30の端子に対応する端子を両面に備え、測定用基板80の内部に、両面の端子を接続する配線を、外側領域82を通るように設ければ、コンタクトリング40とパフォーマンスボード30との間から配線を引き出すことができる。
【0045】
図2(B)は、コンタクトリング40のポゴピン41の拡大図である。ポゴピン41は、先端がバネで伸縮する可動型プローブであり、接点を構成するピン41aと、伸縮機能を有する伸縮部41bとを有する。ピン41aの長さは、2〜2.5mm程度である場合が多いので、これに比して測定用基板80の厚さを十分薄くしておけば、コンタクトリング40のポゴピン41とパフォーマンスボード30との間に測定用基板80を挿入しても、コンタクトリング40とパフォーマンスボード30との電気的導通には何ら影響を与えない。測定用基板80は、例えば、厚さ1mm以下のフィルム状の基板としてもよい。また、例えば、測定用基板80は、材質的には、フレキシブル基板のような樹脂製の基板であってもよい。
【0046】
図3は、図2(A)に示した本実施形態に係る測定用基板80の断面構成の一例を示した拡大断面図である。図3において、本実施形態に係る測定用基板80は、内側領域81と外側領域82とを有する。内側領域81の内部には、絶縁層81aが挿入されている。内側領域81の両面には、端子83、84が形成されている。外側領域82の上面には、測定用端子86が形成されている。内側領域81内の端子83と端子84は、測定用基板80の内側表面を沿うように配置された内層配線85で、測定用端子86を経由して接続されている。また、測定用端子86付近に、内層配線85の一部が露出した露出配線パターン87が形成されている。
【0047】
測定用基板80の内側領域81の内部には、絶縁層81aが挿入されており、内側領域81の方が、外側領域82よりも厚い形状を有している。これは、内側領域81は、ポゴピン41とパフォーマンスボード30の端子に挟まれて押圧力が印加されるため、ある程度の強度を持たせるためである。
【0048】
内側領域81の下面には、コンタクトリング40のポゴピン41と接触するための端子83が形成されている。端子83は、例えば、金で構成されていてもよい。内側領域81の上面には、パフォーマンスボード30の端子に接触するための端子84が設けられている。コンタクトリング40側の下面の端子83は、突起型のポゴピン41が対向接触するため、平面的なパッドで構成されてよい。一方、パフォーマンスボード40側の端子84は、ポゴピン41が押圧されることを想定した平面的なパッドであるので、コンタクト性を向上させるために、ピンの形状に類似したピラミッド型(突起型)の形状を有していてもよい。但し、端子83へのポゴピン41の押圧力により、絶縁層81aを介して押圧力が上面の端子84にも伝達されるので、端子84の形状も平面的なパッドとしてもよい。
【0049】
端子83と端子84は、上面と下面とで、表裏同位置の関係で配置される。つまり、絶縁層81aを隔てて、平面的には同じ位置に端子83と端子84が形成されている。これは、コンタクトリング40のポゴピン41と、パフォーマンスボード30の端子との対向する位置関係を維持するため、各端子83、84を両面の同一法線上に配置して、対向する位置関係を測定用基板80の両面においても維持したものである。
【0050】
端子83、84は、理解の容易のため、上面と下面に1個ずつ形成されているが、実際には、ポゴピン41の数に対応させて、複数本形成されていてよい。
【0051】
内層配線85は、端子83、測定用端子86及び端子84を電気的に接続するための配線である。つまり、内側領域81内にある端子83と端子84とを接続する配線が、外側に引き出されて外側領域82を通り、内層配線85の途中経路に測定用端子86が形成される。かかる構成により、コンタクトリング40とパフォーマンスボード30との間の信号を、容易に測定用端子86から引き出すことが可能となる。これにより、半田付けを行うことなく測定信号の取り出しが可能となり、オシロスコープ等の測定器を容易に接続し、波形確認や電圧確認を行うことができる。
【0052】
露出配線パターン87は、外側領域82内に設けられた内層配線85の露出した部分である。これにより、内層配線85の一部を切断することが可能となる。露出配線パターン87を切断した場合には、切断箇所に所望の回路又は回路素子を挿入接続することができる。これにより、種々の応用的な試験を行うことができ、多方面から、多様な項目について半導体装置を試験することができる。また、切断箇所に抵抗を直列接続することにより、ポゴピン41が経年劣化して抵抗値が増加した状態を想定した試験を行うことも可能となる。
【0053】
なお、図3においては、測定用基板80の表面と、内層配線85が略同一線上にあるように示されているが、測定用基板80の表面は、樹脂等の絶縁材料、又は導電性の低い半導体材料で構成され、その内部に内層配線85は配置される。よって、内層配線85は、測定用基板80の表面には、露出配線パターン87を除いて露出されない。また、測定用基板80の厚さは、内側領域81が1.5mm以下となるように構成され、より好ましくは1mm以下に構成される。
【0054】
図3に示す態様の測定用基板80を用いた実施形態に係る半導体装置の試験方法によれば、半田付けを行うことなく測定信号を取り出して波形確認を行うことができる。
【0055】
図4は、図3とは異なる態様の測定用基板90の断面構成の一例を示した図である。図4において、測定用基板90は、内側領域91と、外側領域92と、端子93、94と、内層配線95と、測定用端子96と、露出配線パターン97と、内層配線端子98とを有する。
【0056】
図4に示す測定用基板90は、内側領域91が外側領域92よりも隆起しているが、厚さは内側領域91と外側領域92が同一である点で、図3に示した測定用基板80と異なっている。また、内層配線端子98が新たに追加された点でも、図3に示した測定用基板80と異なっている。しかしながら、外側領域92内に配置された測定用端子96が、内側領域91内の下面の端子93及び上面の端子94と内層配線95で接続されており、露出配線パターン97が外側領域92内に設けられている点は、図3の測定用基板80と同様である。また、図4においては、より実際の構成に近付けて、内層配線95が、測定用基板90の内部を通った配置で示されている。
【0057】
図4に係る測定基板90は、対向するパフォーマンスボード40の外側に何らかの部品が配置されており、外側領域91が、パフォーマンスボード40の部品に接触しない状態となることが求められている場合に適している。なお、この点の詳細は後述する。
【0058】
図4に係る測定基板90においては、内側領域91に絶縁層は挿入されず、全体がフレキシブル基板のような樹脂として構成される。このように、図3で示した絶縁層81aは、必ずしも必須ではなく、必要に応じて設けることができる。測定基板90の場合においても、内側領域91の厚さは、1.5mm以下、好ましくは1mm以下であることが好ましい。
【0059】
図4においては、下面のコンタクトリング40側の端子93と、上面のパフォーマンスボード30側の端子94が、複数示されている。表裏面で同位置にある端子93と端子94とが、各々内層配線95で接続される構成となっている。図4に示すように、ポゴピン41の個数が増加しても、個々の対応する端子93、94同士を1対1に対応させて接続することができる。
【0060】
なお、図4においては、下面の端子93は平面パッドとして構成され、上面の端子94はピラミッド型の突起パッドとして構成されているが、コンタクト性に問題が無ければ、端子94も平面パッドとして構成してもよい。
【0061】
図5は、図4に示した測定用基板90の平面構成の一例と、測定基板90を用いて半導体装置の試験を行っている状態を示した図である。
【0062】
図5(A)は、測定用基板90の上面の平面構成の一例を示した図である。図5(A)において、測定用基板90は、全体として円形の平面形状をしており、中央部分に内側領域91、外周部分に外側領域92を有している。
【0063】
内側領域91は、プローブカード50の外周の端子と同様の配置で端子94を有する。端子94は、半径方向に複数個の端子94が列をなして配置され、その列が中心を囲んで包囲し、全体として同心円状に端子94が配置された構成となっている。端子94の数は、200〜400個程度の数百個レベルであってもよい。
【0064】
なお、内側領域91の下面は図示されていないが、下面もプローブカード50の外周の端子と同様の配置で同数の端子93を有する。
【0065】
外側領域92には、測定用端子96と、露出配線パターン97と、内層配線端子98が設けられている。内層配線95は、測定用基板90の表面には露出していないので、測定用基板90の表面を剥がして露出させた露出部99が設けられ、露出部99の領域内に測定用端子96、露出配線パターン97及び内層配線端子98が設けられる。
【0066】
測定用端子96、露出配線パターン97及び内層配線端子98を含む露出部99は、端子94の半径方向外側、つまり半径方向において同一方向の同一直線上に配置される。これにより、端子94から最短距離で測定用端子96を外周方向に引き出し、内層配線95の抵抗値を最小限にすることができる。また、端子94の配置関係をそのまま維持して外側領域91内に測定用端子96を配置することができ、どの測定用端子96がどの端子94に接続されているかの把握が容易となり、測定対象となる測定用端子96を容易に把握することができる。
【0067】
図6は、図5(A)に示した測定用基板90の部分拡大図である。図6(A)は、測定用基板90の約1/4ピースの平面構成を示した部分拡大透過図である。図6(A)において、内側領域91と外側領域92の関係が示されているが、内側領域91の端子94は、半径方向に放射状に延在した内層配線95により、内層配線端子98と接続されている。かかる半径方向外側に内層配線95を引き出す構成により、端子94と内層配線端子98とをほぼ最短距離で接続することができる。
【0068】
なお、内層配線95は、図6(A)に示すように、例えば、ワイヤー状の導線から構成されてよい。この場合、測定用基板90の下面側にも、測定用端子96と内側領域91の端子93とを接続する内層配線95が、図6(A)とほぼ同様の構成で設けられることになる。
【0069】
図6(B)は、露出部99内の平面構成の一例を示した部分拡大図である。図6(B)において、露出部99内には、測定用端子96と、露出配線パターン97と、内層配線端子98が備えられている。半導体装置の試験時は、測定用端子96にオシロスコープ等の測定機器が接続され、半導体装置の試験が行われる。内層配線端子98は、図6(A)で示したように、内層配線95により、端子94と接続される端子である。露出配線パターン97は、測定用端子96と内層配線端子98とを結ぶ配線パターンとして設けられ、切断が容易な構成となっている。これにより、種々の回路や回路素子を接続して半導体装置の試験を行うことが可能となる。また、切断後に、再度パターンを接続する場合であっても、図6(B)に示すような端子96、98間の露出配線パターン97として構成されていれば、再度の接続を容易に行うことができる。
【0070】
図5に戻る。図5(B)は、半導体ウェハーWの試験を行っている状態の一例を示した図である。図5(B)に示すように、コンタクトリング40と、パフォーマンスボード31との間には、測定用基板90が挿入されて半導体ウェハーWの試験が行われている。パフォーマンスボード31の下面の外側に、部品32が設けられている点で、図2(A)とは異なっている。このように、パフォーマンスボード31の外側の領域には、種々の部品32が設けられている場合が多い。そのような場合に、内側領域91が外側領域92よりも隆起した形状の測定用基板90を用いれば、部品32に測定用基板90の外側領域91が干渉(接触)することなく測定を行うことができる。
【0071】
なお、プローバ装置70内にある半導体ウェハーWには、プローブカード50のプローブ51がコンタクトされ、コンタクトリング40のポゴピン42、41を介して測定用基板90の下面の端子93に接続される。そして、測定用端子96を介して上面の端子94からパフォーマンスボード31の下面の端子に接続される。パフォーマンスボード31の上面の端子は、オーバーハングするテストヘッド20のポゴピン21に押圧され、テストヘッド20と半導体ウェハーWの導通が行われる。テストヘッド20は、検査装置本体に接続され、種々の検査を行うことができる。
【0072】
このように、内側領域に端子93、94、外側領域92に測定用端子96を有するフィルム状の測定用基板90を用意し、測定用基板90を、下面の端子93がコンタクトリング40のポゴピン41、上面の端子94がパフォーマンスボード31の下面の端子に対向接続されるように、コンタクトリング40とパフォーマンスボード31の間に挿入配置することにより、半導体ウェハーWの試験を容易に行うことができる。
【0073】
図7は、図2乃至図6とは異なる態様の測定用基板100を用いた実施形態に係る半導体装置の試験方法の一例を示した図である。図7においては、検査対象となる半導体装置が、半導体集積回路Pである場合について説明する。半導体集積回路Pの試験を行う場合には、ソケット基板120を用いて、半導体集積回路Pの試験を行う。
【0074】
図7において、ソケット基板120は、上面にソケット121を備え、ソケット121上に半導体集積回路Pが挿入接続される。ソケット基板120は、下面に端子(図示せず)を備え、下方に配置されたコンタクトリング40のポゴピン41と接触し、電気的接続がなされる。テストヘッド22は、下方から半導体集積回路Pを支持するように設けられ、テストヘッド22のポゴピン23上には、パフォーマンスボード31が設けられる。
【0075】
パフォーマンスボード31と、コンタクトリング40との間には、測定用基板100が挿入された状態で、半導体集積回路Pの試験が行われる。
【0076】
測定用基板100は、コンタクトリング40のポゴピン42に対向する面に端子103を備え、パフォーマンスボード31と対向する面に端子104を有する点では、図4乃至図6に示した測定用基板90と同様である。しかしながら、測定用端子106は、端子104の側ではなく、端子103の側に設けられている点で異なっている。これは、図4乃至図6に示した測定用基板90において、測定用端子96の配置が、上下で反対となった構成である。図7に示すように、製品化した半導体集積回路Pの検査を行う場合には、テストヘッド22が上から覆い被さるのではなく、下から支持するような状態となる。よって、パフォーマンスボード31とコンタクトリング40の上下関係が半導体ウェハーWの場合と逆になり、コンタクトリング40がパフォーマンスボード31よりも上に配置される。それに伴い、コンタクトリング40のポゴピン41用の端子103が上方、パフォーマンスボード31の端子用の端子104が下方に来るように測定用基板100は配置される。このとき、測定用端子106は、測定用基板100の上面に来るようにした方が使い易いので、コンタクトリング40用の端子103と同じ側の面上に測定用端子106が設けられる。なお、測定用端子106以外に、露出配線パターン、内層配線端子等も、測定用端子106と同じ面上の測定用端子106付近に設けるようにしてよい。
【0077】
なお、パフォーマンスボード31上に設けられた部品32は、図5(B)の測定用基板90を上下逆にすれば、外側領域102と干渉することは無い形状であるので、何ら問題は生じない。
【0078】
このように、測定用端子106の設置面を上下反対とするだけで、半導体集積回路Pの試験に適した測定用基板100とし、これを用いて半導体装置の試験方法を容易に行うことができる。
【0079】
図8は、図2乃至図7と異なる態様の測定用基板110の断面構成の一例を示した図である。図8に係る測定用基板110は、図2及び図3に示した測定用基板80と類似した断面構成を有するが、内側領域111と外側領域112の厚さが同じである点で、測定用基板80と異なっている。
【0080】
このように、測定用基板110を、平面的な形状で構成してもよい。測定用基板110は、内側領域111と外側領域112を有し、内側領域の下面に平面パッド状の端子113、上面にピラミッド型の突起状の端子114を備える点は、図2及び図3に係る測定用基板80と同様である。また、外側領域112内に、端子113と端子114の双方に接続された測定用端子116を有し、パターンの切断が可能な露出配線パターン117を備えている点も、測定用基板80と同様である。
【0081】
なお、測定用基板110の場合においても、厚さは1.5mm以下であり、1mm以下であることが好ましい点は、測定用基板80と同様である。
【0082】
このように、測定用基板80、90、100、110の形状は、用途に応じて種々の形状とすることができる。そして、測定用基板80、90、100、110を用いた本実施形態に係る半導体装置W、Pの試験方法によれば、測定用端子86、96、106、116を利用した試験を行うことにより、半田付け等の配線準備を行うことなく、容易に電気的特性の試験を行うことができる。また、露出配線パターン87、97、107、117を測定用基板80、90、100、110に設けることにより、種々の回路又は回路素子を接続して、多様な試験を行うことができる。また、回路又は回路素子を接続する際、誤って目的以外の配線を切断するおそれを低減させることができる。
【0083】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。特に、測定用基板の形状、材質については、種々の変形を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、半導体ウェハー、半導体集積回路を含む半導体装置の種々の試験に利用することができ、例えば、半導体装置のデバッグを行う場合に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0085】
10 試験装置本体部
20 テストヘッド
21、41、42 ポゴピン
30、31 パフォーマンスボード
32 部品
40 コンタクトリング
50 プローブカード
51 プローブ
60 ステージ
70 プローバ装置
80、90、100、110 測定用基板
81、91、101、111 内側領域
82、92、102、112 外側領域
83、84、93、94、103、104、113、114 端子
85、95 内層配線
86、96、106、116 測定用端子
87、97、107、117 露出配線パターン
98 内線配線端子
99 露出部
120 ソケット基板
121 ソケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体装置と電気的に接続されたコンタクトリングの接点と、テストヘッドの前記コンタクトリングの対向面に設けられたパフォーマンスボードの端子とが対向接続した状態で半導体装置の試験を行う半導体試験装置を用いた半導体装置の試験方法であって、
前記コンタクトリングよりも外側にはみ出した外側領域と、前記コンタクトリングの前記接点と対向する第1の端子及び前記パフォーマンスボードの前記端子と対向する第2の端子を各々両面に有し、表裏で同じ位置にある前記第1の端子及び前記第2の端子に接続された測定用端子を前記外側領域内に有する測定用基板を用意する工程と、
該測定用基板を、前記コンタクトリングと前記パフォーマンスボードとの間に、前記第1の端子が前記コンタクトリングの前記接点に接触し、前記第2の端子が前記パフォーマンスボードの前記端子に接触するように挟んで配置し、前記測定用端子を用いて前記半導体装置の測定試験を行う工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の試験方法。
【請求項2】
前記測定用端子は、接続された前記第1の端子及び前記第2の端子に対して、半径方向外側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項3】
前記測定用基板は絶縁材料から構成され、前記第1の端子と前記第2の端子とを接続する配線は、前記外側領域以外では前記測定用基板の表面に露出されない内層配線であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項4】
前記内層配線は、前記外周領域内に切断可能な露出配線パターンを有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項5】
前記測定試験は、前記露出配線パターンを切断し、切断箇所に抵抗を直列接続した状態で行われることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項6】
前記測定用基板の厚さは、1mm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項7】
前記測定試験は、前記半導体装置のデバッグを行うための試験であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項8】
前記測定用基板は、前記コンタクトリングの一部の所定領域に対応して扇形に形成され、
前記測定試験は、前記半導体装置の前記所定領域について行われることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項9】
前記半導体装置は、半導体ウェハーであり、
前記コンタクトリングの前記半導体ウェハー側の接点は、前記半導体ウェハーに接続されたプローブカードと接続され、
前記テストヘッドが前記半導体ウェハーに覆い被さった状態で前記測定試験が行われることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。
【請求項10】
前記半導体装置は、パッケージングされた半導体集積回路であり、
前記コンタクトリングの前記半導体集積回路側の接点は、前記半導体集積回路が挿入接続されたソケット基板の端子に接続され、
前記テストヘッドが前記半導体集積回路を下から支持した状態で前記測定試験が行われることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置の試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−220859(P2011−220859A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90799(P2010−90799)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】