説明

厚生のための配合物及び治療

ツルドクダミ、アメリカニンジン、イチョウ葉、スギナといった様々な品種の植物からのエキス、βシトステロール、メチルスルホニルメタン、大豆イソフラボン、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、パントテン酸またはその塩、αトコフェロール、ビオチン、塩酸ピリドキシン、亜鉛(またはそのアミノ酸キレート)および初乳を含む、ヒトの厚生のための配合物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚生のための配合物及び治療に関する。本発明は主としてヒトの健康および厚生のための配合物および治療に関するが、脱毛症などの関連のない健康状態に関しても使用することができる。
【背景技術】
【0002】
植物のエキスおよび配合物は、長きにわたりヒトの厚生のため使用および/または提案されてきた。効果は、エキス及び配合物によって異なる。一般的に、こうした治療は局所療法または全身療法のいずれかであるが、時には両方である場合もある。当業界の用語「厚生(well-being)」は、人の相対的な健康、特に身体の健康および厚生を指すのに用いられる。近年では、「ウェルネス(wellness)」という新語が作り出されているが、これらの用語に特に厳密な暗示的境界線はない。本明細書において用語「厚生」は、特にその内容が別の意味を指し示さない限り、上述したこうした概念を包括的な意味で包含するために用いられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、先行技術の1つ以上の欠点を補って、ヒトの厚生のための配合物及び治療を提供することを目的とする。本発明のその他の目的および利点は、下記の説明によって明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述のとおり、本発明の第1の態様は、ツルドクダミ、アメリカニンジン、イチョウ葉、スギナといった様々な品種の植物からのエキスと、βシトステロールと、メチルスルホニルメタンと、大豆イソフラボンと、L−アルギニンと、イノシトールと、ナイアシンと、パントテン酸またはその塩と、αトコフェロールと、ビオチンと、塩酸ピリドキシンと、亜鉛(またはそのアミノ酸キレート)と、初乳とを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0005】
第2の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質およびメチルスルホニルメタンを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0006】
好ましくは、5−αリダクターゼ産生阻害物質は、特にβシトロールと同等として、1つ以上のフィトステロール類から選択される。あるいは、またはそれに加え、5−αリダクターゼ産生阻害物質は、ノコギリヤシまたはソーパルメットのエキスを含むことができる。植物のエキスはピジウム・レペンスも含むことができる。配合物はチアミンを含むこともできる。また、配合物はリボフラビンを含むこともできる。
【0007】
第3の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、植物の品種であるツルドクダミのエキスとを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0008】
第4の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、植物の品種であるツルドクダミのエキスと、初乳とを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0009】
第5の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、植物の品種であるツルドクダミのエキスと、L−アルギニンとを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0010】
第6の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、植物の品種であるツルドクダミのエキスと、L−アルギニンと、初乳とを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0011】
第7の態様において、本発明は、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、植物の品種であるツルドクダミのエキスと、L−アルギニンと、初乳と、イチョウ葉とを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0012】
第8の態様において、本発明は、植物の品種であるツルドクダミのエキスと、5−αリダクターゼ産生阻害物質と、メチルスルホニルメタンと、初乳とを含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0013】
好ましくは、配合物はアミノ酸キレート亜鉛を含む。好ましくは、配合物はイチョウ葉を含む。より好ましくは、配合物はアミノ酸キレート亜鉛およびイチョウ葉の両方を含む。配合物は、植物の品種である、ツルドクダミ、イチョウ葉、スギナ、アメリカニンジンのエキスを1つ以上含むことがより好ましい。
【0014】
配合物は、1つ以上の大豆イソフラボン、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、デキストロαトコフェロール、塩酸ピリドキシンのうち1つ以上を含むことがより好ましい。
【0015】
初乳はウシの初乳であることが好ましい。ただし、他の哺乳動物を初乳源、特に成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善するのに有効な初乳が好んで使用される。この構成要素は、既知の機能的品質の点から有効性を提供するために選択された相対量で提供されることが好ましい。
【0016】
第9の態様において、本発明は、200乃至2500mgの範囲のフィトステロール類と、600乃至2600mgの範囲の70%EW中の4倍濃縮ツルドクダミ根の量的等価物と、500乃至2000mgの範囲のメチルスルホニルメタンと500乃至2000mgの範囲のウシ初乳とを用量範囲3乃至8gで含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0017】
好ましくは、配合物はさらに、50乃至1000mgの範囲の70%EW中の50倍濃縮イチョウ葉エキスの量的等価物を含む。好ましくは、配合物はさらに、10乃至40mgの20%アミノ酸キレート亜鉛の量的等価物を含む。より好ましくは、配合物はイチョウ葉およびアミノ酸キレート亜鉛の両方を含む。また、配合物は、120乃至500mgの範囲のアルギニン、0.7乃至5mgの範囲のビオチン、5乃至30mgの範囲のニコチン酸、10乃至400mgの範囲のパントテン酸カルシウム、10乃至400mgの範囲の塩酸ピリドキシン、200乃至800IUの範囲のd−α−酢酸トコフェロール、60乃至500mgの範囲の無水コロイドシリカのうち1つ以上を含むことが好ましい。
【0018】
また、配合物は、80乃至3250mgの範囲の75%EW中の65倍濃縮グリシンマックス(大豆)種子の量的等価物、50乃至1000mgの範囲の15%EW中の3倍濃縮アメリカニンジン根エキスの量的等価物、50乃至1000mgの範囲の100%水中の4倍濃縮スギナエキスの量的等価物、70乃至300mgの範囲のイノシトールのうち1つ以上を含むことが好ましい。
【0019】
フィトステロール類は、200乃至2500mgの範囲が好ましい。フィトステロール類は、200乃至1000mgの範囲がより好ましい。イチョウ葉エキスは、50乃至1000mgの範囲が好ましい。イチョウ葉エキスは、50乃至500mgの範囲がより好ましい。アメリカニンジン根エキスは、50乃至1000mgの範囲が好ましい。アメリカニンジン根エキスは、50乃至500mgの範囲がより好ましい。スギナエキスは、50乃至1000mgの範囲が好ましい。スギナエキスは、50乃至500mgの範囲がより好ましい。ウシ初乳は、50乃至2000mgの範囲が好ましい。ウシ初乳は、500乃至1000mgの範囲がより好ましい。ビオチンは0.7乃至3mgの範囲が好ましい。塩酸ピリドキシンは100乃至400mgの範囲が好ましい。また、6乃至26mgの範囲のトルシル(Trusil)天然レモン/ライムまたはそれと同等の風味剤を配合物に添加することができる。また、125乃至500mgの範囲のフルクトースまたはそれと同等の甘味剤を配合物に添加することができる。
【0020】
第10の態様において、本発明は、活性硫黄を生物学的に提供する生物学的硫黄成分栄養サプリメント、ジヒドロテストステロンと受容体部位との結合を阻害および/またはテストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する際の5−αレダクターゼの作用を阻害する1つ以上のジヒドロテストステロン遮断構成要素、毛細血管の血流を促進する1つ以上の毛細血管血流促進物質、成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善することによって細胞増殖を促進する成長因子構成要素、ヒトの代謝のための全必須アミノ酸のうち少なくともいくつかを有するアミノ酸構成要素、少なくとも珪素および亜鉛といったミネラル類を患者に導入するためのミネラル構成要素を含む、ヒトの厚生のための配合物に広く関するものである。
【0021】
好ましくは、配合物は、少なくともいくらかのビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB8、ビタミンBxおよびビタミンEの少なくともいくつかを有するビタミン構成要素を含む。
【0022】
構成要素は、フィトステロール類、ツルドクダミ根(fo-ti)、グリシンマックス(大豆)種子、イチョウ葉、アメリカニンジン根、スギナ、イノシトール、メチルスルホニルメタン、ウシ初乳、アルギニン、ビオチン、ニコチン酸、パントテン酸カルシウム、塩酸ピリドキシン、d−α−酢酸トコフェロール、トルシル(Trusil)天然レモン/ライムまたはそれと同等の風味剤、フルクトースまたはそれと同等の甘味剤、無水コロイドシリカおよびアミノ酸キレート亜鉛から選択されて、本明細書に記載される発明の第9の態様として記述したように用量範囲3乃至8gになることが好ましい。
【0023】
好ましくは、毛細血管血流促進物質の少なくとも1つは、使用にあたって機能的であり、患者の細胞膜におけるカリウムチャネルの開口を促進する。好ましくは、アミノ酸構成要素は、イソフラボン類および/またはフィトステロール類を含む。より好ましくは、アミノ酸構成要素はフィトエストロゲンを含む。より好ましくは、アミノ酸構成要素はゲニステイン(Genistein)を含む。別の好適な形態において、アミノ酸構成要素はダイジェン(Daidzien)を含む。ビタミンおよびミネラル構成要素は、1つ以上の供給源から構成できる。例えば、珪素ミネラルは、トクサとして知られる植物であるスギナ由来のものであることができる。亜鉛ミネラルはクエン酸亜鉛などに含まれる。
【0024】
好ましくは、服用のための配合物の調製法は、構成要素をそれぞれ粉末にして形成し、この構成要素の粉末を一緒に混合し、所定の用量パックにその粉末を包装することを含む。1つの好適な用量パックは、3乃至9gの範囲の混合粉末を含む。特に好適な形態において、用量は5.5g粉末である。こうした形態において、混合粉末は水などの飲み物に入れて服用されるのが好ましいが、多岐にわたる飲用液体が好適であることに留意されたい。200乃至1000gの粉末を1ヵ月の服用量とするのが、本発明の方法に従って服用した場合有効であることが示唆される。勿論、着色剤および/または風味剤並びに分散剤および/または乳化剤、増粘剤、保存剤などを含めることができる。
【0025】
粉末は種々の風味剤および/または着色剤を有するように形成してよい。さらに、粉末には、例えば水に混合するためのフルーツタイプ風味、牛乳または牛乳と等価の非乳製品に混合するためのバニラ、チョコレートまたはキャラメル風味など、種々の溶媒用の種々の風味を付けることができる。
【0026】
第11の態様において、本発明は、ツルドクダミ、イチョウ葉、スギナ、アメリカニンジンといった様々な品種の植物からのエキス、メチルスルホニルメタン、L-アルギニン、5−αレダクターゼ産生阻害物質、1つ以上の大豆イソフラボン類、イノシトール、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、デキストロαトコフェロール、塩酸ピリドキシン、アミノ酸キレート亜鉛および初乳を含む、ヒトの厚生のための医薬用配合物に広く関するものである。
【0027】
医薬用配合物の構成要素は、本明細書に記載のとおり、発明の他の対応する態様の対応する構成要素の限界に従って、好ましくは実質的に選択される。
【0028】
初乳はウシの初乳であることが好ましい。ただし、他の哺乳動物を初乳源、特に成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善するのに有効な初乳が好んで使用される。この構成要素は、既知の機能的品質の点から有効性を提供するために選択された相対量で提供されることが好ましい。
【0029】
第12の態様において、本発明は、200乃至2500mgの範囲のフィトステロール類、600乃至2600mgの範囲の70%EW中の4倍濃縮ツルドクダミ根の量的等価物、800乃至3250mgの範囲の75%EW中の65倍濃縮グリシンマックス(大豆)種子の量的等価物、50乃至1000mgの範囲の70%EW中の50倍濃縮イチョウ葉エキスの量的等価物、50乃至1000mgの範囲の15%EW中の3倍濃縮アメリカニンジン根エキスの量的等価物、50乃至1000mgの範囲の100%水中の4倍濃縮スギナ葉エキスの量的等価物、70乃至300mgの範囲のイノシトール、500乃至2000mgの範囲のメチルスルホニルメタン、500乃至2000mgの範囲のウシ初乳、120乃至500mgの範囲のアルギニン、0.7乃至5mgの範囲のビオチン、5乃至30mgの範囲のニコチン酸、100乃至400mgの範囲のパントテン酸カルシウム、10乃至400mgの範囲の塩酸ピリドキシン、200乃至800IUの範囲のd−α−酢酸トコフェロール、6乃至26mgの範囲のトルシル(Trusil)天然レモン/ライムまたはそれと同等の風味剤、125乃至500mgの範囲のフルクトースまたはそれと同等の甘味剤、60乃至500mgの範囲の無水コロイドシリカ及び10乃至40mgの範囲の20%アミノ酸キレート亜鉛の量的等価物を用量範囲3乃至8gで含む、患者の厚生のための配合物に広く関するものである。
【0030】
甘味剤および風味剤は配合物の有効性には必須ではないことに留意されたい。
【0031】
第13の態様において、本発明は、ツルドクダミ、アメリカニンジン、イチョウ葉、スギナ、といった様々な品種の植物からのエキス、βシトステロール、メチルスルホニルメタン、大豆イソフラボン類、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、パントテン酸またはその塩、α−トコフェロール、ビオチン、塩酸ピリドキシン、亜鉛(またはそのアミノ酸キレート)および初乳からなる配合物の規定量の調製をするステップと、患者によって服用量を調製するステップを含む、患者の厚生を促進する方法に広く関するものである。
【0032】
第14の態様において、本発明は、活性硫黄を生物学的に提供する生物学的硫黄成分栄養サプリメント、毛細血管の血流を促進する1つ以上の毛細血管血流促進物質、成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善することによって細胞増殖を促進する成長因子構成要素、ヒトの代謝のための全必須アミノ酸のうち少なくともいくつかを有するアミノ酸構成要素、少なくとも珪素および亜鉛といったミネラル類を患者に導入するためのミネラル構成要素、少なくともいくらかのビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB8、ビタミンBxおよびビタミンEを有するビタミン構成要素からなる配合物の規定量を調製するステップと、患者によって服用量を調製するステップを含む、患者の厚生を促進する方法に広く関するものである。
【0033】
配合物は体系的な送達法で使用する場合に有効性を増すことが明らかにされているが、本発明の方法はそれに限定されないことに留意されたい。
【0034】
好ましくは、毛細血管血流促進物質の少なくとも1つは、使用にあたって機能的であり、患者の細胞膜におけるカリウムチャネルの開口を促進する。好ましくは、アミノ酸構成要素は、イソフラボン類および/またはフィトステロール類を含む。より好ましくは、アミノ酸構成要素はフィトエストロゲンを含む。より好ましくは、アミノ酸構成要素はゲニステイン(Genistein)を含む。別の好適な形態において、アミノ酸構成要素はダイジェン(Daidzien)を含む。ビタミンおよびミネラル構成要素は、1つ以上の供給源から構成できる。例えば、珪素ミネラルは、トクサとして知られる植物であるスギナ由来のものであることができる。亜鉛ミネラルはクエン酸亜鉛などに含まれる。
【0035】
好ましくは、服用のための配合物の調製法は、構成要素をそれぞれ粉末にして形成し、この構成要素の粉末を一緒に混合し、所定の用量パックにその粉末を包装することを含む。1つの好適な用量パックは、2乃至10gの範囲の混合粉末を含む。特に好適な形態において、用量は5.5g粉末である。別の好ましい用量パックは、1週間または1ヵ月またはその一部に、上述の範囲の量を1日2回服用するための粉末を含む。こうした形態において、混合粉末は水などの飲み物に入れて服用されるのが好ましいが、多岐にわたる飲用液体が好適であることに留意されたい。勿論、着色剤および/または風味剤並びに分散剤および/または乳化剤、増粘剤、保存剤などを含めることができる。
【実施例の簡単な説明】
【0036】
本発明をよりよく理解し実践に移すために、本発明の開発過程での実験的作業から、本発明の少なくともいくつかの態様および実施形態を説明する本発明の1つ以上の実施例を参照として示す。
(実施例の詳細な説明)
【実施例1】
【0037】
原料バッチを下の表1に記載される詳細に従って配合した。
【表1】

【0038】
結果として得られた配合物を多数の個体を対象に厚生にプラセボに対して試験を行った。試験結果によって、配合物は厚生を促進するのに有効であることが明らかになった。
【実施例2】
【0039】
原料バッチを下表に記載される詳細に従って配合した。
【表2】

【0040】
結果として得られた配合物を多数の個体を対象に厚生にプラセボに対して試験を行った。試験結果によって、配合物は厚生を促進するのに有効であることが明らかになった。
【実施例3】
【0041】
原料バッチを下の表3に記載される詳細に従って配合した。
【表3】

【0042】
結果として得られた配合物を多数の個体を対象に厚生にプラセボに対して試験を行った。試験結果によって、配合物は厚生を促進するのに有効であることが明らかになった。
【実施例4】
【0043】
原料バッチを下の表4に記載される詳細に従って配合した。
【表4】

【0044】
結果として得られた配合物を多数の個体を対象に厚生にプラセボに対して試験を行った。試験結果によって、配合物は厚生を促進するのに有効であることが明らかになった。
【0045】
使用にあたって、本発明の配合物および方法は、患者の「ウェルネス」または厚生を増進するために用いることができる。本発明の配合物は、個々の構成要素または治療法のいずれかよりも高い有効性をもたらす結果を提供するのに相乗的に貢献すると考えられる。治療の効果は、末梢血管および心血管の両方における血流の障害または循環量の不足および/またはホルモンまたは食事バランスの障害の改善を含むと考えられる。
【0046】
ツルドクダミ(fo-ti)根エキス構成要素は「何首鳥」として知られている。fo-ti根は、内分泌腺、肝臓および腎臓の強壮剤であると考えられている。fo-ti根は、ビタミンB群、ビタミンC、珪素、亜鉛およびビタミンAをはじめとして、髪の活力となる多くのビタミンおよびミネラルを含む。中国では特に強壮薬としてまた長寿を促進する薬として使用されてきた。漢方医学ではこれを「補気強壮薬」、すなわち免疫系に効果をもたらしホルモン作用を有する漢方としている。fo-ti根は、不眠に対する伝統的な治療薬である。この漢方は、遅効性鎮静薬とされており、その効果は数ヵ月を経てから感じられる。この使用に関する臨床観察により、精神の明晰性の増強、不眠、眩暈および便秘の緩和、および一般的に長寿および性機能に対する血液、肝臓および腎臓の強壮薬としての効果が示されている。近年のエビデンスでは、高血圧および動脈および静脈の硬化に対して有効であることが明らかにされている。
【0047】
初乳とは、ほぼ全哺乳動物において出生仔の母動物が出産直後に産生する物質である。医学的研究により、ヒトの成人、小児および動物の最も重要な免疫および成長因子はウシ初乳により供給できることが明らかになっている。初乳は薬物というよりは食物であるため、毒性がなく既知の副作用を一切の有することなく摂取することができる。主要な医療センターおよび大学による初乳の研究により、乳牛由来の活性ウシサプリメントは、母動物が出産直後の新生児のために産生するこの栄養豊富な特性を自然に刺激することを臨床的に示している。初乳は、きわめて重要なタンパク質、抗体、抗酸化物質、免疫グロブリン、成長因子、ビタミン類、ミネラル類、酵素およびアミノ酸に富んだ混合物を提供する。この初乳の栄養に富んだ性質は、初乳が哺乳類親動物の授乳期間を通して一定レベルでの産出を妨げる。ただし、分娩直後の初乳の最初の産生は、哺乳動物の新生児に対して早期活力を与えるという性質により提供されるものである。また、初乳は加齢の徴候に対抗及び逆戻りさせるような機能を有すると考えられている。
【0048】
ロナ・ゾルタン(Rona Zoltan)博士によると、初乳は感染症に対する自然且つ最も実践的な予防になりうるという。初乳は完全に天然で、副作用がなく、数百の薬にも匹敵する。ウシ初乳は、初乳の身体的利益並びにその治癒および治療能力を記録している、インドのアユールヴェーダ医学の医師たちにより数千年にわたって用いられている。哺乳動物は分娩直後に、強力且つ栄養豊富な液体である初乳を産生する。また、きわめて重要なタンパク質、抗体、抗酸化物質、免疫グロブリン、成長因子、ビタミン類、ミネラル類、酵素およびアミノ酸の多価混合物を提供する。初乳は生命を維持するための最初の食物であり、ウシの初乳は、適切な処理をした場合、37を超える免疫因子ならびに8つの成長因子を有する。
【0049】
メチルスルホニルメタンは代謝における硫黄の天然源である。硫黄はコラーゲンの形成に必要で、身体の多くの構造分子にも必要とされる。数ある利益のうち、特に関節および組織の健康、アレルギーおよび喘息の防御、健康的なエネルギーレベルの栄養的な支持および毒素の排除が挙げられる。メチルスルホニルメタンは、毛髪をつやと滑らかさを保ち、顔色を明るく若々しく保つと考えられており、コラーゲンの合成に寄与すると考えられているため、「自然のビューティーミネラル」と呼ばれている。これは、老化に対する防御も含め、毛髪、爪および皮膚の健康と維持に必要なタンパク質物質であるケラチンに富む。メチルスルホニルメタンのいくつかの機能性品質には、毛髪および頭皮への微小循環の改善、体内のタンパク質構造の維持、ケラチン合成の補助および免疫グロブリンの産生の補助が含まれる。ケラチンは毛髪および爪の成長に不可欠であり、免疫グロブリンは免疫系を維持する。
【0050】
βシトステロールは、ヤシ科のアメリカ土着の品種であるソーパルメット(セレノア・レペンス)由来であることができる。ソーパルメットは、ステロール類として知られる、植物および動物の組織中に広く分布する主に不飽和の固形アルコールの一種の複合体の供給源である。より具体的には、植物はフィトステロール類または植物性ステロール類を含む。シトステロール類は、食物中で認められるステロール類である(「シト」は食物の意)。βシトステロールは、5−αレダクターゼの産生およびジヒドロテストステロンとアンドロゲン受容体との結合を遅延させる植物性脂肪である。研究により、ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンであるテストステロンの望ましくない誘導体であることが示されている。ジヒドロテストステロンは、遺伝的に素因を有する個体の毛包に大量に入り込み、場合によってはそれを塞いでしまう。抗アンドロゲン複合体になりうるかどうかは、毛包の受容体部位でジヒドロテストステロンを遮断できるかどうかにかかっている。βシトステロールの近年の精査により、免疫系に活力を与えるほか、例えばリンパ球の増殖およびNK細胞活性およびNL細胞活性を促進するといった健康上の効果を有することが明らかになった。この物質は、身体的ストレスを受けている人々、医学的に不調な人々または疾病からの回復中の人々に特に有用であると考えられている。また、βシトステロールは、血中コレステロール値を下げ、前立腺機能をサポートし、炎症を緩和させ、潰瘍を治癒させ、子宮の活動を促進させ、痙攣を緩和するとともに、抗ウイルス作用、抗生物質作用および/または抗真菌作用を有することも明らかになっている。
【0051】
βシトステロールはジヒドロテストステロンの形成および作用の複数部位での阻害物質であり、ジヒドロテストステロンと受容体部位との結合のほとんど阻害し、ジヒドロテストステロンの取り込みを遮断し、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5−αレダクターゼの作用を阻害する。
【0052】
イチョウ葉は、内服または局所塗布した場合、血管への自然な効果をもたらすものとして長く用いられている漢方エキスである。イチョウ葉は、小血管および毛細血管の活動低下および脆弱化を予防すると示されている。また、この植物は男性パターン脱毛症および女性パターン脱毛症の治療にも適用される。イチョウ葉は、その血管拡張機能性品質(特に小血管)により有益で、特に脳に対する末梢の血液循環量を増加させる特別な能力を有する。イチョウ葉は、少ない血液供給量による全身にわたる多くの病態を予防するのに有益な作用を有すると考えられている。イチョウ葉は強力な抗酸化物質としても働くことができ、早期老化を引き起こすと考えられているフリーラジカルの酸化に寄与すると考えられる。また、抗酸化物質は眼、心血管系および中枢神経系を保護する。伝統的な中国医学では、イチョウ葉は心臓および循環を改善するために用いられてきた。この植物は中国人により何十世紀にもわたって使用されており、欧州では伝統的なサプリメントになっており、ごく近年では米国でも用いられるようになった。
【0053】
L−アルギニンは、タンパク質の構成要素の1つであるアミノ酸である。しかし、本出願では、L−アルギニンは一酸化窒素の産生のために体内で前駆物質として働き、ヒトの代謝において重要な役割を果たし、血管内皮として知られる血管の内層によって産生されると考えられている。一酸化窒素は一度産生されたら数秒しか持続しなかったため、その発見は特に錯覚を起こさせるようなものであるが、かつて発見された際、これはおそらく血管拡張を制御する不思議な分子であると研究者らは考えた。L−アルギニンは必須アミノ酸であり、循環および血管の健康を改善することのできる最も重要なサプリメントの1つである。一酸化窒素は血管を弛緩させ、それらを開き、血流を促進すると考えられている。一酸化窒素は、「Kチャンネル」として知られるカリウムチャネルの開口に関与すると考えられている。L−アルギニンは、下垂体からの自然な成長ホルモン(GH)の放出を促進すると示されている。GHは、健康的なライフスタイルをサポートし、健康の衰えを最低限にすると示されている。また、この物質は体内での可溶物の腎臓による制御を補助する。アミノ酸は、健康的なコレステロールバランスをサポートし、免疫機能をサポートし、肝臓での解毒を補助し、筋肉の成長および組織の修復に不可欠で、体内で健康的な血圧を維持し、心血管の機能不全を抑え、健康的な心細胞を促進するともいわれている。
【0054】
大豆イソフラボン類に関しては、大豆およびほとんどの大豆を主体とする製品は、人体が必要とする全必須アミノ酸を有する唯一の植物食品であるため、「完全なタンパク質源」とされている。大豆食品は通常、コレステロールを全く含まず、ほとんどが高繊維性である。また、大豆は多くのビタミン類、ミネラル類および植物化学的化合物(イソフラボン類など)を有し、これらが共に働いて、多数の健康上の利益をもたらす。大豆イソフラボン類は、食事のサプリメントとして含められた場合に、ホルモンバランスに寄与すると考えられている植物性物質である。大豆製品もフィトステロール類を含む。大豆イソフラボン類およびフィトステロール類は、軽度のエストロゲン作用をもたらすことが知られている。植物栄養素に富む大豆イソフラボン類は、加齢に伴う疾患の予防を助け、多くの研究によって男性だけではなく女性に対しても毛髪への効果を有すると考えられている。大豆は、ゲニステイン(Genistein)もその1つである植物エストロゲン類を含み、明らかな5−αレダクターゼ遮断作用およびアンドロゲン調節作用を有すると示されている。大豆由来の別の植物エストロゲンであるダイジェン(Daidzien)も、5−αレダクターゼ酵素の遮断を助ける。また、この物質は心疾患のリスクを低下させると考えられている。大豆製品は、LDL(「悪玉」)コレステロールを低下させ、HDL(「善玉」)コレステロールを有意に増加させると示されている。また、これらの物質は、強くて健康な骨を保護および維持す重要な役割を果たすと考えられており、骨粗鬆症の治療ともなる。
【0055】
シリカ(トクサ)は、食物連鎖に導入した場合にミネラルであるシリカの最良および最も濃縮した植物供給源であると考えられている。シリカは、毛髪、爪、皮膚、骨、靱帯およびコラーゲンの重要な構成要素で、これらの構造の物理的完全性のために必要な重要な植物である。シリカはすべてのミネラルの体内における吸収を促進する。毛包の強化作用を有し、毛髪の成長を刺激し促進する。シリカは年齢とともに減少する傾向にある。この減少が、加齢に伴う多くの不満の原因になり、毛髪の乾燥、脱毛、皮膚の乾燥、弱く折れやすい毛髪および爪、神経質、エネルギーの低下などといった病態がシリカと関連しているとされてきた。シリカは骨によるカルシウムの吸収を最大化するため、弱い骨構造を強化することができ、トクサの摂取は骨折をより迅速に治癒するのを助けることが臨床的に明らかにされている。現代農業によって生産される穀物やシリアルは栄養素やシリカに乏しい傾向がある。人間の食事の必要を満たすだけのシリカを十分に含む食品はきわめて少ないと考えられている。トクサは珪酸および珪酸塩に富み、約2乃至3%の珪素を供給する。このトクサにおける高濃度のシリカは吸収性に優れ、カルシウムの吸収を容易にするために用いられ、それによって毛髪および骨の成長およびコラーゲンの形成を促進する。また、トクサはカリウム、アルミニウム、マンガン、カルシウムおよびビタミンPとも呼ばれる15種のバイオフラボノイド類を含有する。また、トクサは骨および結合組織の強化を補助することにより、骨格系をサポートする。トクサに含まれる珪酸は循環を改善し、免疫神経系を構築すると考えられている。また、甲状腺機能を刺激し、体内でのカルシウム吸収を容易にするとともに骨折骨、関節炎、腎臓および尿路疾患などを治癒させるとされている。
【0056】
栄養素イノシトールは、毛包の内層を形成する細胞の構成要素である角化細胞にとって必須であると考えられている。イノシトールはビタミンB群の重要な構成要素で、ビタミンB8と称されることが多い。イノシトールは至適な全身の健康に必要とされるだけでなく、それが補助する身体において特殊な機能を有するといった重要な役割を果たしている。これらの機能の例としては、毛髪の成長、鎮静作用、レシチンと共同してのコレステロールの低下が挙げられる。体内のイノシトール量は、カフェイン、スルホンアミドおよび過剰な水によって枯渇することがある。イノシトールはレシチン、全粒穀物、柑橘系の果物、レバー、ビール酵母、野菜、廃糖蜜、大豆などに含まれる。ビタミンB群は、神経系の適切な維持、細胞の適切な機能およびそのエネルギー代謝において重要な因子である。あらゆる種類の精神的および肉体的ストレスならびに正しくない食習慣により、身体のビタミンB群の需要は大きく高まる。ビタミンB類は水溶性であるため、蓄積されず、同化によって産生されないため、必要量を定期的に摂取しなければならない。また、高度に水酸化されたイノシトール(化学的にはヘキサヒドロキシシクロヘキサンである)は、ヒドロキシル基を提供すると考えられている。イノシトールは総体的な成長に不可欠であると考えられている。
【0057】
亜鉛は身体の代謝に重要なミネラルであり、人間の身体にとって多くの効果を有する。亜鉛は、体内での生化学的反応を促進する物質である酵素約100種類の活性を刺激すると考えられている。亜鉛は正常な成長および健康的な免疫系をサポートする。またこのミネラルは酸化ダメージから細胞を守り、銅や鉄のような他のミネラルによる酸化作用から赤血球の細胞膜を守り、細胞膜の内容物をそのまま保ち、塩および他の構成要素が細胞の内外を選択的に流れることができるようにする。また、亜鉛は哺乳動物の雄の生殖器からの液体にも存在する。食事から摂取される亜鉛の供給源は、豆、全粒穀物、甲殻類、赤身肉、黒味がかった赤身肉、鶏肉などである。
【0058】
アメリカニンジン根エキスは、アジアの伝統的な漢方である高麗人参とも呼ばれ、アジアの文化では広く用いられている。数多くの健康に関する効果を有し、ストレスとの共調を助け、穏やかで静かな感覚を促進し、エネルギー、反射作用および忍耐力を高め、心血管系および中枢神経系に効果を有し、白血球および抗体の両方を強化し、骨髄における産生を促進し、疾病または外傷からの回復時間を短縮し、老化作用のいくつかを緩和し、疲労感を回復させ、安全な長期の刺激物質として働く。また、高麗人参は男性と女性ともにおいて性的刺激物質としても用いられてきており、男性においてはインポテンツを改善し、女性においては月経期を調整する。
【0059】
ビタミンEは酸化による細胞の老化を遅延させ、末梢循環を維持する作用を有し、最も重要な抗酸化物質の1つで、ビタミンEが豊富に存在することで長寿がもたらされ、酸化ストレス作用が軽減し、細胞の老化を遅延させる製剤の主要な一部となっている。ビタミンEは身体の代謝系における不純物の自然な解毒剤である。健康な毛髪の成長のための血液循環量を増加させるが、体内に蓄積されないため、摂取に注意していなければ不足が生じる。身体組織細胞および血管の成長に不可欠である。長寿の人々の脳組織にはより多くの量のビタミンEが存在することが明らかにされている。
【0060】
ビタミンB群のそれぞれは独自の構造を有し、人体で独自の機能を有する。ビタミンB1、B2、B3およびビオチンはエネルギー産生の種々の態様に参加し、ビタミンB6はアミノ酸の代謝に不可欠であり、葉酸は細胞分裂に必要とされる段階を容易にする。これらのビタミンはそれぞれ追加的な多くの機能を有する。ビオチンは毛髪の皮質の弾力性を高め、折れ毛を防ぎ、現在の毛髪キューティクルを厚くし、毛髪の太くすることにより、毛髪の外見をよくし、健康にする。ビオチンは時にビタミンHとも呼ばれるが、一般にはビタミンB群の一員とされている。このビタミンは毛髪の成長を促進し、乾燥から防ぎ、不飽和脂肪の生合成に関与し、エネルギー代謝に必要とされる。葉酸は水溶性のビタミンB複合体で、毛髪および組織の成長および細胞の機能を介助する。パラアミノ安息香酸(PABA)はあまり知られていないビタミンB複合体の1つで、ビタミンBxとも呼ばれる。抗白髪作用を有するビタミンであることが明らかにされている。このビタミンは正常な毛髪の色を回復させることが明らかになっている。PABAは通常、日焼け止めに用いられている。他のビタミンB群については、ビタミンB1(チアミン)は血球の形成および毛髪、頭皮および筋肉組織の維持に役割を果たしている。ビタミンB2(リボフラビン)はエネルギー代謝に関与し、視力、毛髪および皮膚の健康をサポートする。ビタミンB3(ナイアシン)は、炭水化物、脂肪およびアルコールの代謝に不可欠で、皮膚の健康の維持を介助し、神経系および消化器系をサポートする。パントテン酸は皮膚および頭皮の健康に重要であると考えられており、全身の細胞の健康に必要であり、炭水化物も脂肪もこれなしにはエネルギーに変換されない。この栄養素はレバー、腎臓、卵黄、全粒穀物、牛乳およびジャガイモから摂取される。本発明の配合物を形成するのに用いられるこれらの原料の作用が組み合わされることで、人間の健康およびウェルネスに利益がもたらされ、他の作用とともに男性および女性における脱毛および薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを遮断し予防するという毛髪学的作用が発揮されると考えられる。本発明の配合物の天然という性質は、タヒチのノニベリーから作られるノニジュースと呼ばれるジュースおよび他の現在利用可能な健康およびウェルネス製品に比して、より有効、迅速かつ広範な結果が得られると考えられる。
【0061】
本発明の好ましい実施形態で述べた成分をすべて組み合わせることにより、それらが相乗的に働いて全身の健康およびウェルネスに対する利益が得られるが、成分のすべての構成要素が欠けたものを使用しても特別なウェルネスの利益は得られることに留意されたい。
【0062】
本発明は特殊な例を参照にして記載されているが、下記の請求項で規定された本発明の幅広い適用範囲および境界線内に、本発明の他の形態も包含されることが当業者には理解されると考える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツルドクダミ、アメリカニンジン、イチョウ葉、スギナといった様々な品種の植物からのエキス、βシトステロール、メチルスルホニルメタン、大豆イソフラボン、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、パントテン酸またはその塩、αトコフェロール、ビオチン、塩酸ピリドキシン、亜鉛(またはそのアミノ酸キレート)および初乳を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項2】
5−αレダクターゼ産生阻害物質およびメチルスルホニルメタンを含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項3】
5−αレダクターゼ産生阻害物質が1つ以上のフィトステロール類から選択される、請求項2に記載の厚生のための配合物。
【請求項4】
フィトステロール類がβシトステロールの等価物として選択される、請求項3に記載の厚生のための配合物。
【請求項5】
5−αレダクターゼ産生阻害物質がノコギリヤシエキスを含む、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項6】
5−αレダクターゼ産生阻害物質がソーパルメットエキスを含む、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項7】
請求項1に記載の植物エキスを含む、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項8】
植物エキスがピジウム・レペンスを含む、請求項1または7に記載の厚生のための配合物。
【請求項9】
配合物がチアミンを含む、請求項1、請求項7または8に記載の厚生のための配合物。
【請求項10】
配合物がリボフラビンを含む、請求項1または請求項7乃至9のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項11】
5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタンおよび植物の品種であるツルドクダミのエキスを含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項12】
5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタン、植物の品種であるツルドクダミのエキスおよび初乳を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項13】
5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタン、植物の品種であるツルドクダミのエキスおよびL−アルギニンを含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項14】
5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタン、植物の品種であるツルドクダミのエキス、L−アルギニンおよび初乳を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項15】
5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタン、植物の品種であるツルドクダミのエキス、L−アルギニン、初乳およびイチョウ葉を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項16】
植物の品種であるツルドクダミのエキス、5−αレダクターゼ産生阻害物質、メチルスルホニルメタンおよび初乳を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項17】
アミノ酸キレート亜鉛を含む、請求項16に記載の厚生のための配合物。
【請求項18】
イチョウ葉を含む、請求項16または17に記載の厚生のための配合物。
【請求項19】
配合物が、植物の品種であるツルドクダミ、イチョウ葉、スギナ、アメリカニンジンの1つ以上のエキスを含む、請求項16乃至18のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項20】
配合物が、1つ以上の大豆イソフラボン、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、デキストロαトコフェロール、塩酸ピリドキシンのうち1つ以上を含む、請求項16乃至19のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項21】
初乳が、成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善するのに有効な初乳から選択される、請求項1、12、14乃至20のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項22】
初乳がウシ初乳である、請求項1、12、14乃至20のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項23】
200乃至2500mgのフィトステロール類、600乃至2600mgの70%EW中の4倍濃縮ツルドクダミ根の量的等価物、500乃至2000mgのメチルスルホニルメタンおよび500乃至2000mgのウシ初乳を用量3乃至8gで含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項24】
配合物がさらに50乃至1000mgの70%EW中の50倍濃縮イチョウ葉エキスの量的等価物を含む、請求項23に記載の厚生のための配合物。
【請求項25】
配合物がさらに10乃至40mgの20%アミノ酸キレート亜鉛の量的等価物を含む、請求項23または24に記載の厚生のための配合物。
【請求項26】
配合物が120乃至500mgのアルギニン、0.7乃至5mgのビオチン、5乃至30mgのニコチン酸、10乃至400mgのパントテン酸カルシウム、10乃至400mgの塩酸ピリドキシン、200乃至800IUのd−α−酢酸トコフェロールおよび60乃至500mgの無水コロイドシリカのうち1つ以上を含む、請求項23乃至25のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項27】
配合物が80乃至3250mgの75%EW中の65倍濃縮グリシンマックス(大豆)種子の量的等価物、50乃至1000mgの15%EW中の3倍濃縮アメリカニンジン根エキスの量的等価物、50乃至1000mgの100%水中の4倍濃縮スギナエキスの量的等価物、70乃至300mgのイノシトールのうち1つ以上を含む、請求項23乃至26のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項28】
フィトステロール類が200乃至2500mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項29】
フィトステロール類が200乃至1000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項30】
請求項24乃至26のいずれかに拠った場合に、イチョウ葉エキスが50乃至1000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項31】
請求項24乃至26のいずれかに拠った場合に、イチョウ葉エキスが50乃至500mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項32】
アメリカニンジン根エキスが50乃至1000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項33】
アメリカニンジン根エキスが50乃至500mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項34】
スギナエキスが50乃至1000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項35】
スギナエキスが50乃至500mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項36】
ウシ初乳が50乃至2000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項37】
ウシ初乳が500乃至1000mgである、請求項27に記載の厚生のための配合物。
【請求項38】
ビオチンが0.7乃至3mgである、請求項26に記載の厚生のための配合物。
【請求項39】
塩酸ピリドキシンが100乃至400mgである、請求項26に記載の厚生のための配合物。
【請求項40】
トルシル(Trusil)天然レモン/ライム6乃至26mgを含む、請求項27乃至39のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項41】
フルクトース125乃至500mgを含む、請求項27乃至39のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項42】
生物学的に活性を有する硫黄を提供する生物学的硫黄成分栄養サプリメント、ジヒドロテストステロンと受容体部位との結合を阻害するか、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5−αレダクターゼの作用を阻害するか、またはその両方を行うジヒドロテストステロン遮断構成要素を1つ以上、毛細血管の血流を促進する毛細血管血流促進物質を1つ以上、成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善することによって細胞増殖を促進する成長因子の構成要素、ヒトの代謝のための必須アミノ酸すべてのうち少なくともいくつかを有するアミノ酸構成要素、少なくとも珪素および亜鉛といったミネラル類を患者に導入するためのミネラル構成要素を含む、ヒトの厚生のための配合物。
【請求項43】
配合物が、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB8、ビタミンBxおよびビタミンEの少なくともいくつかを有するビタミン構成要素を含む、請求項42に記載の厚生のための配合物。
【請求項44】
構成要素が、フィトステロール類、ツルドクダミ根(fo-ti)、グリシンマックス(大豆)種子、イチョウ葉、アメリカニンジン根、スギナ、イノシトール、メチルスルホニルメタン、ウシ初乳、アルギニン、ビオチン、ニコチン酸、パントテン酸カルシウム、塩酸ピリドキシン、d−α−酢酸トコフェロール、トルシル(Trusil)天然レモン/ライムまたはそれと同等の風味剤、フルクトースまたはそれと同等の甘味剤、無水コロイドシリカおよびアミノ酸キレート亜鉛から選択されて、請求項23に記載のように用量3乃至8gとなる、請求項42または43に記載の厚生のための配合物。
【請求項45】
アミノ酸構成要素がイソフラボン類を含む、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項46】
アミノ酸構成要素がフィトステロール類を含む、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項47】
アミノ酸構成要素がフィトエストロゲンを含む、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項48】
アミノ酸構成要素がゲニステイン(Genistein)を含む、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項49】
アミノ酸構成要素がダイジェン(Daidzien)を含む、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の厚生のための配合物。
【請求項50】
ツルドクダミ、イチョウ葉、スギナ、アメリカニンジンといった様々な品種の植物からのエキス、メチルスルホニルメタン、L−アルギニン、5−αレダクターゼ産生阻害物質、1つ以上の大豆イソフラボン類、イノシトール、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、デキストロαトコフェロール、塩酸ピリドキシン、アミノ酸キレート亜鉛および初乳を含む、ヒトの厚生のための医薬用配合物。
【請求項51】
200乃至2500mgのフィトステロール類、600乃至2600mgの70%EW中の4倍濃縮ツルドクダミ根の量的等価物、800乃至3250mgの75%EW中の65倍濃縮グリシンマックス(大豆)種子の量的等価物、50乃至1000mgの70%EW中の50倍濃縮イチョウ葉エキスの量的等価物、50乃至1000mgの15%EW中の3倍濃縮アメリカニンジン根エキスの量的等価物、50乃至1000mgの100%水中の4倍濃縮スギナ葉エキスの量的等価物、70乃至300mgのイノシトール、500乃至2000mgのメチルスルホニルメタン、500乃至2000mgのウシ初乳、120乃至500mgのアルギニン、0.7乃至5mgのビオチン、5乃至30mgのニコチン酸、100乃至400mgのパントテン酸カルシウム、10乃至400mgの塩酸ピリドキシン、200乃至800IUのd−α−酢酸トコフェロール、6乃至26mgのトルシル(Trusil)天然レモン/ライムまたはそれと同等の風味剤、125乃至500mgのフルクトースまたはそれと同等の甘味剤、60乃至500mgの無水コロイドシリカおよび10乃至40mgの20%アミノ酸キレート亜鉛の量的等価物を用量3乃至8gで含む、患者の厚生のための配合物。
【請求項52】
ツルドクダミ、イチョウ葉、スギナ、アメリカニンジンといった様々な品種の植物からのエキス、βシトステロール、メチルスルホニルメタン、大豆イソフラボン類、L−アルギニン、イノシトール、ナイアシン、パントテン酸またはその塩、α−トコフェロール、ビオチン、塩酸ピリドキシン、亜鉛(またはそのアミノ酸キレート)および初乳からなる配合物の規定量の調製および患者による服用量の調製という段階を含む、患者の厚生を促進する方法。
【請求項53】
生物学的に活性を有する硫黄を提供する生物学的硫黄成分栄養サプリメント、毛細血管の血流を促進する毛細血管血流促進物質を1つ以上、成長ホルモン(「GH」)および/またはインスリン様成長因子1(「IGF−1」)の加齢に伴う減少を改善することによって細胞増殖を促進する成長因子の構成要素、ヒトの代謝のための必須アミノ酸すべてのうち少なくともいくつかを有するアミノ酸構成要素、少なくとも珪素および亜鉛といったミネラル類を患者に導入するためのミネラル構成要素、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB8、ビタミンBxおよびビタミンEの少なくともいくつかを有するビタミン構成要素からなる配合物の規定量の調製および患者による服用量の調製という段階を含む、患者の厚生を促進する方法。

【公表番号】特表2008−525320(P2008−525320A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547102(P2007−547102)
【出願日】平成17年12月23日(2005.12.23)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001966
【国際公開番号】WO2006/066354
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507208598)ドルフィスト・プロプライエタリー・リミテッド (2)
【Fターム(参考)】