反射型表示装置
【課題】小型化が容易なマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】反射角を変化させることができるミラー2を複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、ミラー2群の内の複数のミラー2の、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1と、を含んで構成される。
【解決手段】反射角を変化させることができるミラー2を複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、ミラー2群の内の複数のミラー2の、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1と、を含んで構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にマイクロミラーデバイスは、ミラーの反射角を変化させることによって、ミラーに入射する光線束の反射光路を変換させる。
このマイクロミラーデバイスは、通常、プロジェクターや、プロジェクションテレビ等の画像表示装置等、及び、スキャナや、複写器や、ファクシミリ等における光走査装置等に適用される。
【0003】
ここで、マイクロミラーデバイスを用いた、プロジェクターや、プロジェクションテレビ等の画像表示装置は、通常、1つの曲面から出射する1つの平行光線束や、1つの曲面から出射する1つの収束光線束や、1つの曲面から出射する1つの発散光線束をすべてのミラーに入射させ、画像表示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−140159号公報
【特許文献2】特開2010−72128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、通常、1つの曲面から出射する1つの平行光線束や、1つの曲面から出射する1つの収束光線束や、1つの曲面から出射する1つの発散光線束を、すべてのミラーに入射させる入射光路を備えている。
【0006】
光線束は直進するうえ、1つの曲面から出射する1つの光線束であって、平行に進むか、収束するか、発散するか、のみの光線束をすべてのミラーに入射させるため、出射位置から遠い位置にあるミラーに光線束が入射する入射光路は長くなる。
そのため、従前のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、該入射光路のために多くの空間を必要とするため、小型化することが困難である。
【0007】
本発明は前記のような問題点を勘案して案出されたものであり、小型化が容易な画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分と、を含むことを要旨としている。
【0009】
ここで、前記部分は、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の両方を含んで成る光線束を、入射させる部分であればよく、例えば、光線束を発し、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を透過し、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を反射させ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を屈折させ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分等を含む。
【0010】
ここで、光線束とは、共通な直交曲面をもつ光線群を意味するものであり、平行光線束とは、平行な光線群から成る光線束を意味するものであり、収束光線束とは、1点に向かって収束する光線束を意味するものであり、発散光線束とは、1点から発散する光線束を意味するものである。
【0011】
請求項11に記載の方法は、反射角を変化させることができるミラーを複数個配置して成るマイクロミラーデバイスを含む画像表示装置において実行する画像表示方法であって、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる、ことを要旨としている。
【0012】
従って請求項1に記載の発明によれば、傾いた前記ミラーの反射面に、前記部分が入射させる光線束が反射するため、該光線束によって、表示画像が表示される。
また前記マイクロミラーデバイスを動作させ、前記ミラーを別の反射角に傾けると、前記ミラーの反射面に、光線束が入射されなくなるか、もしくは別の角度から前記部分が入射させる光線束が反射する。
従って、前記表示画像を書き換えることができる。
このとき、前記部分が前記ミラーに光線束を入射させる入射光路が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を入射させる入射光路であるため、例えば、該入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明に係る画像表示装置において前記部分が前記ミラーに光線束を入射させる入射光路が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を入射させる入射光路であるため、例えば、該入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができる。
従って、本発明に係る画像表示装置は、小型化することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【図3】図3は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す断面図である。
【図4】図4は本発明の実施形態における画像表示装置の概略全体配置図である。
【図5】図5は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【図6】図6は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【図7】図7は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図8】図8は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図9】図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
【図10】図10は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の概略全体配置図である。
【図11】図11は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図12】図12は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の態様について図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する本発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】
本実施の形態では、本発明の画像表示装置の一例について図面を参照して説明する。
【0017】
なお、本発明の考案を説明するため、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例として、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスを例として用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
なお、本実施形態は主に光学的作用を説明するため、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの一部であるSRAMの回路についての詳しい説明は省略する。
【0019】
なお、本実施形態における使用方法の一例として、入射する光を散乱させる光散乱部を、直接目視する使用方法をとっているが、本発明及び本実施形態の使用方法はこれに限定されるものではなく、例えば、前記光散乱部の観察者側に備えられた別の層を目視する使用方法や、前記光散乱部からの光線束を反射させた部分を目視する使用方法や、前記光散乱部からの光線束を投射させたスクリーンを目視する使用方法等、若しくは他の適当な任意の使用方法をとっても、本発明の趣旨を逸脱するものではない。
【0020】
なお、本実施形態の方向を説明するための用語として、前記反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスにおける前記ミラー群側を、観察者側という言葉で表現するが、本発明及び本実施形態は、この方向及びこの言葉の意味やこの言葉の存在の有無に限定されるものではない。
【0021】
なお、本実施形態の構成及び作用を説明するための言葉として、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、入射する外光を吸収する、光吸収部14、及び、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4、及び、ミラー2、及び、基盤5、及び、電極6a、6b、6c、6d、6e、6f、及び、ピボットヒンジ9、と、を含めてセル10という言葉で表現するが、本発明は、この構成及びこの言葉の意味やこの言葉の存在の有無に限定されるものではない。
【0022】
以下、図1〜図6を参照して本実施形態の画像表示装置の構成について説明する。
【0023】
まず、主に、本実施形態の画像表示装置における、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイス以外の構成について概括的に図面を参照して説明する。
【0024】
図4は本発明の実施形態における画像表示装置の概略全体配置図である。
【0025】
図4を参照すれば、本発明に係る画像表示装置100は、セル群12と、セル群12の観察者側に形成した、屈折率分布型レンズアレイ層3aと、屈折率分布型レンズアレイ層3aの観察者側に形成した、光拡散シート層から成る、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15と、を備えている。
【0026】
図5は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【0027】
図5を参照すれば、屈折率分布型レンズアレイ層3aには、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズから成る、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaがハニカム構造状に複数並んで備わっている。
【0028】
図6は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。図6を参照すれば、セル群12には、略正六角柱状のセル10がハニカム構造状に複数並んで備わっている。
【0029】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0030】
図1及び図2を参照すれば、セル10は、それぞれが、略正六角形の各辺上に並んだ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1e、と、入射する外光を吸収する、光吸収部14で側部が構成されている。また、セル10は観察者側の底部に略正六角形の板状の凸レンズから成る、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4を備えている。
【0031】
図3は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す断面図である。本図は部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、光吸収部14の断面図である。なお、本図中、実線の矢印Aは、セル10の内側、すなわちミラー2側を示す。
【0032】
図3を参照すれば、部分1aは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1a1と、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1a2と、を備えている。
部分1bは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1b1と、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1b2と、を備えている。
部分1cは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1c1と、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1c2と、を備えている。
部分1dは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1d1と、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1d2と、を備えている。
部分1eは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る。
光吸収部14は、セル10の内側に着色面を向けた黒色の着色部から成る。
【0033】
次に、主に、本実施形態の画像表示装置における、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例である、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの構成について図面を参照して説明する。
【0034】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0035】
図1及び図2を参照すれば、セル10の内部には反射面を観察者側に向けた略正六角形の板状の、ミラー2が入っており、セル10の観察者側と逆側の底部には略正六角形の板状の、基盤5を備えており、基盤5の観察者側には、略正六角形の各角上に6回対称に6個の、電極6a、6b、6c、6d、6e、6fを備えている。
また基盤5の観察者側の中心には、ミラー2と連結されたピボットヒンジ9が立設されている。
基板5にはSRAMが内蔵されており、このSRAMに電極6a、6b、6c、6d、6e、6fが電気的に連結されている。
またこのSRAMとピボットヒンジ9が電気的に連結されており、SRAMとミラー2はピボットヒンジ9によって電気的に連結される。
【0036】
以下、図1〜図9を参照して以上のように構成される本実施形態の画像表示装置の作用について説明する。
【0037】
まず、主に、本実施形態の画像表示装置における、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイス以外の作用について概括的に図面を参照して説明する。
【0038】
ここでは観察者側から白色の散乱光から成る外光が光散乱部15に入射した場合について説明する。
【0039】
観察者側から入射した散乱光から成る外光は、光散乱部15を透過し、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射しうる。
【0040】
屈折率分布型レンズ3aaは、中心と中心近傍に入射する散乱光を入射角度に依らず略平行光線束に集光する。
【0041】
屈折率分布型レンズアレイ層3aは、
前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体である、出力光の出射角度が入射角度に依らず0度となる部分を有する屈折率分布型レンズ3aaの、複数個を、光軸に垂直な2次元方向に配列した屈折率分布型レンズアレイ層である。
【0042】
従って、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射した散乱光から成る外光は屈折率分布型レンズアレイ層3aにより、一部が観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光されうる。
【0043】
ここでは、屈折率分布型レンズアレイ層3aによって散乱光から成る外光を観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光することが目的であるので、例として、この屈折率分布型レンズアレイ層3aにより観察者側方向と完全に平行な平行光線束に集光される外光を理想的な外光という言葉で表現し、その光路についてのみ説明する。
【0044】
図7は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図はセル10の表示状態の一例を概略的に透視して示している。
なお、本図中、実線の矢印は部分1bへ入射する理想的な外光の光路、ハッチング面は理想的な外光が1bへ入射する範囲を示す。
【0045】
図7を参照すれば、略平行光線束から成る理想的な外光はレンズ4により収束光線束から成る理想的な外光に収束され、部分1b側の辺が下がり、部分1e側の辺が上がったミラー2の反射面に反射して、部分1bに入射しうる。
【0046】
ここでレンズ4の焦点距離をF、及び、レンズ4の光軸を進む理想的な外光の、レンズ4の主点から部分1bまでの光路距離をA、及び、レンズ4の有効径をR、及び、部分1bに理想的な外光が入射する範囲の直径をB、とする。
【0047】
なお、F≧Aであることが望ましく、このとき、B=R(1−A÷F)、によって求められる。
【0048】
Fや、Aや、Rや、部分1等、を調節することで、例えば、理想的な外光が入射する部分1bの範囲を選択できる。
また、例えば、理想的な外光を隣り合った部分1aや部分や部分1cに入射させず、部分1bのみに入射させることも選択できる。
【0049】
部分1bに入射した収束光線束から成る理想的な外光は、光学フィルター部1b2に入射し、マゼンタ色以外の光が吸収されて、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光となり、その後、光反射部1b1により、略正反射しうる。
【0050】
図8は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図はセル10の表示状態の一例を概略的に透視して示している。
なお、本図中、実線の矢印は部分1bから出射する理想的な外光の光路、ハッチング面は理想的な外光が1bから出射する範囲を示す。
【0051】
図8を参照すれば、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、部分1bから出射し、その後、ミラー2に反射し、レンズ4を透過し、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射しうる。
【0052】
ここでレンズ4の光軸を進むマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光のレンズ4の主点から屈折率分布型レンズアレイ層3aまでの光路距離をC、及び、レンズ4にマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が入射する範囲の直径をD、及び、屈折率分布型レンズアレイ層3aにマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が入射する範囲の直径をE、とする。
【0053】
2A>F≧Aであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4に入射する前に結像し、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光の、結像点からレンズ4の主点までの光路距離をX、とする。
このとき、D=R(2A÷F−1)、E=2R(C+A)÷F−2RCA÷F2−R、X=2A−F、によって求められる。
【0054】
また、2A=Fであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4の主点で結像する。
このとき、D=0、E=CA÷F、によって求められる。
【0055】
また、F>2Aであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4に入射した後に結像し、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光の、レンズ4の主点から結像点までの光路距離をY、とする。
このとき、D=R(1−2A÷F)、Y=F(F−2A)÷2(F−A)、によって求められる。
また、X>Cであるとき、E=(R−2AR÷F)[1−2C(F−A)÷F(F−2A)]、によって求められる。
また、Y=Cであるとき、E=0、によって求められる。
また、C>Yであるとき、E=(R−2AR÷F)[2C(F−A)÷F(F−2A)−1]、によって求められる。
【0056】
Fや、Aや、Rや、部分1や、C等、を調節することで、例えば、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射する角度や範囲を選択できる。
【0057】
マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、屈折率分布型レンズアレイ層3aを透過し、その後、光散乱部15に入射し、光散乱部15によって、散乱させられ、正反射光が弱く、拡散光が強い、マゼンタ色の光線として出射しうる。
そのため、観察者側から、光散乱部15に低光沢のマゼンタ色が目視されうる。
【0058】
図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
なお、本図中、実線a、b、c、d、e、fはミラー2の回動軸を表わし、実線矢印はミラー2の傾き方向を示す。
【0059】
図9を参照すれば、ミラー2の反射角または回動軸により、理想的な外光が入射する部分が変わる。
以上の作用により、ミラー2がb軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1bに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のマゼンタ色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がa軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1aに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のシアン色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がc軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1cに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のイエロー色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がd軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1dに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢の青色が目視されうる。
また、部分1eは鏡から成るため、略全ての波長の可視光を反射する。そのため理想的な外光は、光散乱部15によって散乱させられ、観察者側へ、正反射光が弱く、拡散光が強い、白色の光線として出射する。
従って、ミラー2がe軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1eに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢の白色が目視されうる。
また、光吸収部14に理想的な外光が入射すると、吸収される。
従って、ミラー2がf軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、光吸収部14に理想的な外光が入射して吸収され、光散乱部15に黒色が目視されうる。
【0060】
次に、主に、本実施形態の画像表示装置における、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例である、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの作用について図面を参照して説明する。
【0061】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0062】
図1及び図2を参照すれば、SRAMから電源が供給されれば、ピボットヒンジ9を経てミラー2に電源が印加され、また略正六角形の各角上の電極6に電圧が印加されれば、電極とミラー2との間に静電力が生じてミラー2が傾きうる。
例えば、このとき略正六角形の一辺上の2角上の電極に前記ミラーと逆の極性の電圧が印加されれば静電力により前記辺の観察者側のミラー2が基板5側に接近する。
このときピボットヒンジ9が支えとなり、前記辺の対辺の観察者側のミラー2が基板5側から遠ざかる。
そのためミラー2はピボットヒンジ9のヒンジ点を通る前記辺に平行な線を回動軸として傾きうる。
従ってミラー2は6つの反射角に傾きうる。
【0063】
図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
なお、本図中、実線a、b、c、d、e、fはミラー2の回動軸を表わし、実線矢印はミラー2の傾き方向を示す。
【0064】
図9を参照すれば、部分1a側の辺の電極6a、6fに電圧が印加されればミラー2はa軸の矢印方向に傾く。
部分1d側の辺の電極6d、6cに電圧が印加されればミラー2はd軸の矢印方向に傾く。
部分1b側の辺の電極6a、6bに電圧が印加されればミラー2はb軸の矢印方向に傾く。
部分1e側の辺の電極6d、6eに電圧が印加されればミラー2はe軸の矢印方向に傾く。
光吸収部14側の辺の電極6e、6fに電圧が印加されればミラー2はf軸の矢印方向に傾く。
部分1c側の辺の電極6b、6cに電圧が印加されればミラー2はc軸の矢印方向に傾く。
電圧や、電圧を印加する電極を変えることで、反射角または回動軸を変化させうる。
【0065】
以下、以上のように作用する本実施形態の画像表示装置の効果について概括的に説明する。
【0066】
本実施形態において、部分1e、及び、光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、は、鏡を備えており、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、は、カラーフィルターを備えており、また、光吸収部14は、黒色の着色部を備えているため、特に製造が容易であり、特にローコストであり、特に小型化が可能である。
【0067】
また、部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、光吸収部14は、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、無駄が少なく、丈夫である。
【0068】
本実施形態において、レンズ4は、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、外光の集光と、画像表示に無駄が少ない。
【0069】
本実施形態において、屈折率分布型レンズ3aaは、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、外光の集光と、画像表示に無駄が少ない。
【0070】
本実施形態において、部分1からの正反射光の強い外光は、光散乱部15によって散乱させられ、より、正反射光が弱く、拡散光が強くなるため、光散乱部15に、より低光沢の色が観察者側から目視され、より視認性が良い。
【0071】
また、従来のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、マイクロミラーからの光線束を拡大してスクリーンに表示するため、従来と同じサイズのミラーを用いたマイクロミラーデバイスを使用した場合、光散乱部15を、直接目視する本実施形態の例においては、1つの画素が略ミラーと同じサイズであるため、従来のマイクロミラーデバイスを使った表示装置よりも高画素に構成することが可能である。
【0072】
以下、図10〜図12を参照して、それぞれ、本実施形態にかかる変形例について説明する。
【0073】
図10は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の概略全体配置図である。
本図は、図5の構成における屈折率分布型レンズアレイ層3aの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0074】
プリズムシート層3bは、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体であり、通常、液晶表示装置に用いられる、バックライトを観察者の視覚方向に一致する方向側、すなわち一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側へ集光させる効果を持たせたシート層である。
【0075】
また、屈折率分布型レンズアレイ層3aは、屈折率分布型レンズ3aaの中心と中心近傍に入射する散乱光を略平行光線束に集光するが、プリズムシート層3bが、略全ての面に入射する散乱光を、略平行光線束に集光する構成にすることができる。
【0076】
なお、プリズムシート層3bのプリズムピッチは、セル10の観察者側と垂直な断面直径よりも十分小さいことが望ましい。
【0077】
図11は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図は、図7の構成における屈折率分布型レンズ3aaの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0078】
図11を参照すれば、同様にして、プリズムシート層3bに入射した散乱光から成る外光はプリズムシート層3bにより、一部が観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光されうる。
【0079】
図12は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図は、図8の構成における屈折率分布型レンズ3aaの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0080】
図12を参照すれば、同様にして、その後、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、プリズムシート層3bを透過しうる。
【0081】
以下、本実施形態の画像表示装置の各々の要素による作用と効果を、個々に説明する。
【0082】
本実施形態の画像表示装置は、反射角を変化させることができるミラー2を、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー2群の内の複数の前記ミラー2の、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1と、を含む。
【0083】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができ、その場合、例えば、小型化することが容易な構成にすることができる。
また、マイクロミラーデバイスを含むため、例えば、応答速度が素早い構成にすることができる。
【0084】
本実施形態の画像表示装置において、 前記部分1は、隣り合った前記ミラー2どうしの境に備えられている。
【0085】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、製造が容易な構成にすることができる。
また、例えば、より入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができ、より小型化することが容易で、より薄型化することが容易な構成にすることができる。
【0086】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記ミラー2に入射した後に前記ミラー2に反射して前記部分1に入射する、外光を、前記ミラー2の反射面に対して反射させる。
【0087】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記外光のうち、特定の波長帯域の外光を、前記ミラー2の反射面に対して反射させる。
【0088】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、画像の表示に外光を用いる構成にすることができ、その場合、例えば、より低消費電力化することが容易で、より視認性が良い構成にすることができる。
また、例えば、光源を用いない構成にすることができ、その場合、例えば、より小型化することが容易な構成にすることができる。
【0089】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1は、前記ミラー2側に反射面を向けた光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、と、該光反射部の前記ミラー2側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、と、を含んで成る。
【0090】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、光反射部1a1の正反射率が高い構成にすることができ、その場合、部分1が、入射した外光を略正反射するため、拡散反射する場合よりも、より画像表示に使われる外光の光量が多い構成にすることができる。
【0091】
本実施形態の画像表示装置は、前記外光を前記ミラー2に入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体を含む。
【0092】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、該略平行光線束を観察者側方向と略平行に構成することにより、観察者側から広い入射角で外光が入射しても、導光体が、ミラー2に観察者側方向と略平行に入射した場合に入射する部分1に、外光を集光する構成にすることができる。
【0093】
本実施形態の画像表示装置において、前記導光体は、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaを含んで成る。
【0094】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、屈折率分布型レンズ3aaが、中心と中心近傍に入射する散乱光を入射角度に依らず略平行光線束に集光する。
従って、屈折率分布型レンズ3aaが、入射する散乱光を、入射角に依らず常に一定光量を略平行光線束に集光するため、広い角度範囲から入射する散乱光を安定的に略平行光線束に集光する構成にすることができる。
【0095】
本実施形態の変形例における画像表示装置において、前記導光体は、プリズムシート層3bを含んで成る。
【0096】
そのため、本実施形態の変形例における画像表示装置は、例えば、プリズムシート層3bが、略全ての面に入射する散乱光を、略平行光線束に集光する構成にすることができる。
また、例えば、プリズムシート層3bは、薄型化することが容易な構成にすることができる。
【0097】
本実施形態の画像表示装置は、前記外光を前記導光体から前記ミラー2に入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4を含む。
【0098】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、レンズ4が無い状態では、観察者側から外光が入射しても、目的とする部分1の箇所に外光が入射できない場合でも、目的とする部分1に選択的に外光が入射できる構成にすることができる。
従って、例えば、レンズ4が無い状態では、観察者側から目的とする部分1の箇所からの光線束が目視できない場合でも、目的とする部分1の箇所から出射する光線束を選択的に目視できる構成にすることができる。
【0099】
本実施形態の画像表示装置は、前記部分1が前記ミラー2の反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラー2の反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15を含む。
【0100】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、前記ミラー2の反射面から反射させた光線束が、光散乱部15によって散乱させられ、より、正反射光が弱く、拡散光が強くなる構成にすることができる。
その場合、例えば、より光量むらが改善され、より視野角が広く、より視認性が良い構成にすることができる。
【0101】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記ミラー2群の内の複数の前記ミラー2の、各々1つの反射面に対して、異なる複数の特定の波長帯域の光線束を入射させる。
【0102】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、1つのミラーが複数の種類の色を表現できる構成にすることができる。
【0103】
本実施形態の画像表示装置は、入射する外光を吸収する、光吸収部14を含む。
【0104】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、黒色を表示できる構成にすることができる。
【0105】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、以下のようにしても同様に実施できるものである。
【0106】
本実施形態では、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイス、には、上述の、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスが備えられているが、前記マイクロミラーデバイスは、必ずしも、これに限られるものではなく、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスであれば、いかなるものであってもよい。
【0107】
従って、前記マイクロミラーデバイスは、例えば、
種々のアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、静電力を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、リボンアクチュエータ制御ミラーを用いたマイクロミラーデバイスや、封止した液体の変形を利用したミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、静電力を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又、圧電効果を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、バイモルフ型ピストンチップチルトミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、圧電効果を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又、熱歪みを用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、熱気圧駆動を用いたピストンチップチルトミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、熱歪みを用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、他の適当な任意の、アクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、静電気駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、熱気圧駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、磁気駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、エレクトロウェッティングを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、液体金属を用いた可変ミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、又、他の適当な任意の、エレクトロウェッティングを用いたマイクロミラーデバイス、又は、濡れ性制御による液滴の変形を利用した走査型ミラーデバイスを用いたマイクロミラーデバイス、又は、他の適当な任意の、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスで代替されてもよい。
【0108】
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ピボットヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ねじり梁ヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ねじり梁ヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ピボットを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ピボットを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
【0109】
本実施形態では、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1eは、それぞれが、略正六角形の各辺上に並んでおり、1e、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡、が備えられており、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部と、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する光学フィルター部と、を含んで成る、1a、1b、1c、1d、を構成する1a1、1a2、1b1、1b2、1c1、1c2、1d1、1d2、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーフィルター、が備えられているが、前記部分は、必ずしも、これらに限られるものではなく、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分であれば、いかなる位置に備わった部分で、いかなる形状の部分で、いかなる部分であって、何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、いかなる波長帯域の光線束を入射させる部分であってもよく、又、何種類で、いかなる順番で、いかなる組み合わせで、何個の部分であってもよい。
【0110】
従って、前記部分は、いかなる位置に備わった部分であってもよく、例えば、種々の閉じた平面図形の辺上に並んだ部分、例えば、略多角形の辺上に並んだ部分、例えば、略正三角形の辺上や、任意の略三角形の辺上や、略正方形の辺上や、略平行四辺形の辺上や、任意の略四角形の辺上や、略平行六辺形の辺上や、略正八角形の辺上や、略正十二角形の辺上等、若しくは、他の適当な任意の略多角形の辺上に並んだ部分、又、略円形の円周上や、略楕円形の円周上や、略円の円弧上や、略楕円の円弧上や、略扇形の辺上や、略ルーローの多角形の円弧上等、又は、他の適当な任意の閉じた平面図形の辺上に並んだ部分、又は、種々の平面図形上に並んだ部分、例えば、略直線上や、略曲線上や、適当な任意の線上等に並んでいる部分等、又、他の適当な任意の平面図形上に並んだ部分、又は、種々の3次元図形上に備わった部分、例えば、立体図形の面上に備わった部分、例えば、多面体の面上に備わった部分、例えば、略正四面体や、略正六面体や、略正八面体や、略平行六面体や、略角錐の側面上や、略多角柱の面上等、若しくは、他の適当な任意の多面体の面上に備わった部分、又、他の適当な任意の立体図形の面上に備わった部分、又は、他の適当な任意の3次元図形上に備わった部分、又は、他の適当な任意の位置に備わった部分で代替されてもよい。
【0111】
更に、これら、前記部分は、平面充填形状の平面図形の辺上や、線上に並んでいてもよく、平面充填形状の平面図形の辺上や、線上に並んでいなくてもよい。
【0112】
更に、これら、前記部分は、これらの辺上や、線上や、面上全てを埋めて備わっていてもよく、これらの辺上や、線上や、面上全てを埋めて備わっていなくてもよい。
【0113】
更に、これら、前記部分は、規則的に並んでいてもよく、不規則に並んでいてもよい。
【0114】
なおかつ、前記部分は、いかなる形状の部分であってもよく、例えば、略凹面体や、略凸面体や、略多面体や、略多角柱や、略円柱や、略球や、略錐体等、若しくは、他の適当な任意の形状の部分で代替されてもよい。
【0115】
なおかつ、前記部分は、いかなる部分であってもよく、例えば、光線束を発する部分、例えば、種々の光源ランプから成る部分、例えば、発光ダイオードから成る部分等、若しくは、他の適当な任意の光源ランプから成る部分、又、他の適当な任意の、光線束を発する部分、又は、光線束を透過したり反射させる部分、例えば、光ファイバーケーブルから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を透過したり反射させる部分、又は、光線束を反射させる部分、例えば、着色部や、ダイクロイックミラーや、ビームスプリッターや、ロングパスフィルターや、ショートパスフィルターや、バンドパスフィルターから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を反射させる部分、又は、光線束を屈折させる部分、例えば、プリズムから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を屈折させる部分、又は、他の適当な任意の部分で代替されてもよい。
【0116】
なおかつ、前記部分は、何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、いかなる波長帯域の光線束を入射させる部分であってもよく、例えば、白色や、赤色や、緑色や、紫色や、ピンク色や、蛍光色や、金属光沢のある色や、構造色等、若しくは、他の適当な任意の色の光線束を入射させる部分で代替されてもよく、それらが何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、光線束を入射させてもよい。
【0117】
なおかつ、前記部分は、何種類で、いかなる順番で、いかなる組み合わせで、何個の部分で代替されてもよい。
【0118】
本実施形態では、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡が備えられているが、この前記光反射部は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部であればいかなる光反射部であってもよい。
【0119】
従って、前記光反射部は、例えば、凹面鏡や、凸面鏡から成る光反射部等、若しくは、他の適当な任意の光反射部で代替されてもよい。
【0120】
本実施形態では、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、には、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルター、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルター、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルター、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーカラーフィルター、が備えられているが、この前記光学フィルター部は、必ずしも、これに限られるものではなく、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部であればいかなる光学フィルター部であってもよい。
【0121】
従って、前記光学フィルター部は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々の吸収型光学フィルター部、例えば、着色した透明基材から成る光学フィルター部等、若しくは、他の適当な任意の吸収型光学フィルター部から成る光学フィルター部、又、当該技術分野で良く知られている、種々の反射型光学フィルター部、例えば、ビームスプリッターや、ダイクロイックプリズムから成る光学フィルター部等、若しくは、他の適当な任意の反射型光学フィルター部から成る光学フィルター部、又は、他の適当な任意の光学フィルター部で代替されてもよい。
【0122】
本実施形態では、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体には、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズから成る、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaが備えられており、本実施形態の変形例では、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体には、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3b、が備えられているが、前記導光体は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体であれば、いかなる導光体であってもよい。
【0123】
従って、前記導光体は、例えば、入射口から入射される光源からの光を、側壁面で繰り返し反射させて射出口から射出させるライトパイプにおいて、前記射出口から射出される光の射出角度が前記入射口から入射される光の入射角度よりも小さくなるように、前記側壁面の前記入射口側の領域に回折部を設けたことを特徴とするライトパイプ等、若しくは、他の適当な任意の導光体で代替されてもよい。
【0124】
本実施形態では、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aa、には、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズが備えられているが、前記屈折率分布型レンズは、必ずしも、これに限られるものではなく、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズであれば、いかなる形状の屈折率分布型レンズで、いかなる屈折率分布型レンズであってもよい。
【0125】
従って、前記屈折率分布型レンズは、いかなる形状の屈折率分布型レンズであってもよく、例えば、略多角柱の屈折率分布型レンズ、例えば、略正三角柱や、任意の略三角柱や、略正方柱や、略平行四辺柱や、任意の略四角柱や、略平行六辺柱や、略正八角柱や、略正十二角柱等、若しくは、他の適当な任意の略多角柱の屈折率分布型レンズ、又、略円柱や、略楕円柱や、略扇柱や、略ルーローの多角柱等、又は、他の適当な任意の柱体の屈折率分布型レンズ、又は、他の適当な任意の形状の屈折率分布型レンズで代替されてもよい。
【0126】
なおかつ、前記屈折率分布型レンズは、いかなる屈折率分布型レンズで代替されてもよく、(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の条件を満たす適当な任意の光路長を有する屈折率分布型レンズで代替されてもよい。
【0127】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズの光軸に垂直な断面直径は、セル10の観察者側と垂直な断面直径と同じであってもよく、セル10の観察者側と垂直な断面直径と違ってもよい。
【0128】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズの光軸に垂直な断面形状は、セル10の観察者側と垂直な断面形状と同じであってもよく、セル10の観察者側と垂直な断面形状と違ってもよい。
【0129】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズは、平面充填形状に敷き詰められていてもよく、平面充填形状に敷き詰められてなくてもよい。
【0130】
本実施形態の変形例では、プリズムシート層3b、には、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層が備えられているが、前記プリズムシート層は、必ずしも、これに限られるものではなく、プリズムシート層であれば、いかなるプリズムシート層であってもよい。
【0131】
従って、前記プリズムシート層は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々のプリズムシート層、例えば、様々な方向にプリズム構造を備えた、様々な形状をした、様々なサイズの、プリズム構造が規則的に、若しくは不規則的に並んだプリズムシート層、若しくは、他の適当な任意のプリズムシート層で代替されてもよい。
【0132】
本実施形態では、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4、には、略正六角形の板状の凸レンズが備えられているが、この前記レンズは、必ずしも、これに限られるものではなく、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズであればいかなる形状のレンズで、いかなるレンズであってもよい。
【0133】
従って、前記レンズは、いかなる形状のレンズであってもよく、例えば、種々の板状のレンズ、例えば、例えば、略多角形の板状のレンズ、例えば、略正三角形の板状や、任意の略三角形の板状や、略正方形の板状や、略平行四辺形の板状や、任意の略四角形の板状や、略平行六辺形の板状や、略正八角形の板状や、略正十二角形の板状等、若しくは、他の適当な任意の多角形の板状のレンズ、又、略円形の板状や、略楕円形の板状や、略扇形の板状や、略ルーローの多角形の板状等、又は、他の適当な任意の形の板状のレンズ、又は、他の適当な任意の形状のレンズで代替されてもよい。
【0134】
なおかつ、前記レンズは、いかなるレンズであってもよく、例えば、球面レンズや、非球面レンズや、フレネルレンズや、シリンドリカルレンズや、トロイダルレンズや、自由曲面レンズや、屈折率分布型レンズや、回折レンズ等、若しくは、他の適当な任意のレンズで代替されてもよい。
【0135】
更に、これら、前記レンズは、平面充填形状に敷き詰められていてもよく、平面充填形状に敷き詰められてなくてもよい。
【0136】
本実施形態では、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15、には、光拡散シート層が備えられているが、この前記光散乱部は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部であればいかなる光散乱部であってもよい。
【0137】
従って、前記光散乱部は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々の光拡散シート層から成る光散乱部、例えば、透光性樹脂中に屈折率の異なる樹脂ビーズや微粒子(フィラー)を含んだ光拡散シート層や、何れか一方の表面をマット状に処理した光拡散シート層等、若しくは、他の適当な任意の光拡散シート層から成る光散乱部、又、他の適当な任意の光散乱部で代替されてもよい。
【0138】
本実施形態では、入射する外光を吸収する、光吸収部3、には、セル10の内側に着色面を向けた黒色の着色部が備えられているが、前記光吸収部は、必ずしも、これに限られるものではなく、入射する外光を吸収する、光吸収部であれば、いかなる光吸収部であってもよい。
【0139】
従って、前記導光体は、他の適当な任意の光吸収部で代替されてもよい。
【符号の説明】
【0140】
1a 部分
1a1 光反射部
1a2 光学フィルター部
1b 部分
1b1 光反射部
1b2 光学フィルター部
1c 部分
1c1 光反射部
1c2 光学フィルター部
1d 部分
1d1 光反射部
1d2 光学フィルター部
1e 部分
2 ミラー
3aa 屈折率分布型レンズ
3b プリズムシート層
4 レンズ
14 光吸収部
15 光散乱部
【技術分野】
【0001】
本発明はマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にマイクロミラーデバイスは、ミラーの反射角を変化させることによって、ミラーに入射する光線束の反射光路を変換させる。
このマイクロミラーデバイスは、通常、プロジェクターや、プロジェクションテレビ等の画像表示装置等、及び、スキャナや、複写器や、ファクシミリ等における光走査装置等に適用される。
【0003】
ここで、マイクロミラーデバイスを用いた、プロジェクターや、プロジェクションテレビ等の画像表示装置は、通常、1つの曲面から出射する1つの平行光線束や、1つの曲面から出射する1つの収束光線束や、1つの曲面から出射する1つの発散光線束をすべてのミラーに入射させ、画像表示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−140159号公報
【特許文献2】特開2010−72128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、通常、1つの曲面から出射する1つの平行光線束や、1つの曲面から出射する1つの収束光線束や、1つの曲面から出射する1つの発散光線束を、すべてのミラーに入射させる入射光路を備えている。
【0006】
光線束は直進するうえ、1つの曲面から出射する1つの光線束であって、平行に進むか、収束するか、発散するか、のみの光線束をすべてのミラーに入射させるため、出射位置から遠い位置にあるミラーに光線束が入射する入射光路は長くなる。
そのため、従前のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、該入射光路のために多くの空間を必要とするため、小型化することが困難である。
【0007】
本発明は前記のような問題点を勘案して案出されたものであり、小型化が容易な画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分と、を含むことを要旨としている。
【0009】
ここで、前記部分は、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の両方を含んで成る光線束を、入射させる部分であればよく、例えば、光線束を発し、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を透過し、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を反射させ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分や、光線束を屈折させ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分等を含む。
【0010】
ここで、光線束とは、共通な直交曲面をもつ光線群を意味するものであり、平行光線束とは、平行な光線群から成る光線束を意味するものであり、収束光線束とは、1点に向かって収束する光線束を意味するものであり、発散光線束とは、1点から発散する光線束を意味するものである。
【0011】
請求項11に記載の方法は、反射角を変化させることができるミラーを複数個配置して成るマイクロミラーデバイスを含む画像表示装置において実行する画像表示方法であって、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる、ことを要旨としている。
【0012】
従って請求項1に記載の発明によれば、傾いた前記ミラーの反射面に、前記部分が入射させる光線束が反射するため、該光線束によって、表示画像が表示される。
また前記マイクロミラーデバイスを動作させ、前記ミラーを別の反射角に傾けると、前記ミラーの反射面に、光線束が入射されなくなるか、もしくは別の角度から前記部分が入射させる光線束が反射する。
従って、前記表示画像を書き換えることができる。
このとき、前記部分が前記ミラーに光線束を入射させる入射光路が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を入射させる入射光路であるため、例えば、該入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明に係る画像表示装置において前記部分が前記ミラーに光線束を入射させる入射光路が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を入射させる入射光路であるため、例えば、該入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができる。
従って、本発明に係る画像表示装置は、小型化することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【図3】図3は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す断面図である。
【図4】図4は本発明の実施形態における画像表示装置の概略全体配置図である。
【図5】図5は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【図6】図6は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【図7】図7は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図8】図8は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図9】図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
【図10】図10は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の概略全体配置図である。
【図11】図11は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【図12】図12は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の態様について図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する本発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】
本実施の形態では、本発明の画像表示装置の一例について図面を参照して説明する。
【0017】
なお、本発明の考案を説明するため、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例として、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスを例として用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
なお、本実施形態は主に光学的作用を説明するため、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの一部であるSRAMの回路についての詳しい説明は省略する。
【0019】
なお、本実施形態における使用方法の一例として、入射する光を散乱させる光散乱部を、直接目視する使用方法をとっているが、本発明及び本実施形態の使用方法はこれに限定されるものではなく、例えば、前記光散乱部の観察者側に備えられた別の層を目視する使用方法や、前記光散乱部からの光線束を反射させた部分を目視する使用方法や、前記光散乱部からの光線束を投射させたスクリーンを目視する使用方法等、若しくは他の適当な任意の使用方法をとっても、本発明の趣旨を逸脱するものではない。
【0020】
なお、本実施形態の方向を説明するための用語として、前記反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスにおける前記ミラー群側を、観察者側という言葉で表現するが、本発明及び本実施形態は、この方向及びこの言葉の意味やこの言葉の存在の有無に限定されるものではない。
【0021】
なお、本実施形態の構成及び作用を説明するための言葉として、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、入射する外光を吸収する、光吸収部14、及び、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4、及び、ミラー2、及び、基盤5、及び、電極6a、6b、6c、6d、6e、6f、及び、ピボットヒンジ9、と、を含めてセル10という言葉で表現するが、本発明は、この構成及びこの言葉の意味やこの言葉の存在の有無に限定されるものではない。
【0022】
以下、図1〜図6を参照して本実施形態の画像表示装置の構成について説明する。
【0023】
まず、主に、本実施形態の画像表示装置における、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイス以外の構成について概括的に図面を参照して説明する。
【0024】
図4は本発明の実施形態における画像表示装置の概略全体配置図である。
【0025】
図4を参照すれば、本発明に係る画像表示装置100は、セル群12と、セル群12の観察者側に形成した、屈折率分布型レンズアレイ層3aと、屈折率分布型レンズアレイ層3aの観察者側に形成した、光拡散シート層から成る、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15と、を備えている。
【0026】
図5は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。
【0027】
図5を参照すれば、屈折率分布型レンズアレイ層3aには、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズから成る、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaがハニカム構造状に複数並んで備わっている。
【0028】
図6は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す概略配置図である。図6を参照すれば、セル群12には、略正六角柱状のセル10がハニカム構造状に複数並んで備わっている。
【0029】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0030】
図1及び図2を参照すれば、セル10は、それぞれが、略正六角形の各辺上に並んだ、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1e、と、入射する外光を吸収する、光吸収部14で側部が構成されている。また、セル10は観察者側の底部に略正六角形の板状の凸レンズから成る、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4を備えている。
【0031】
図3は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す断面図である。本図は部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、光吸収部14の断面図である。なお、本図中、実線の矢印Aは、セル10の内側、すなわちミラー2側を示す。
【0032】
図3を参照すれば、部分1aは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1a1と、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1a2と、を備えている。
部分1bは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1b1と、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1b2と、を備えている。
部分1cは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1c1と、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1c2と、を備えている。
部分1dは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1d1と、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーフィルターから成る、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の光を遮断する、光学フィルター部1d2と、を備えている。
部分1eは、セル10の内側に反射面を向けた鏡から成る。
光吸収部14は、セル10の内側に着色面を向けた黒色の着色部から成る。
【0033】
次に、主に、本実施形態の画像表示装置における、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例である、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの構成について図面を参照して説明する。
【0034】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0035】
図1及び図2を参照すれば、セル10の内部には反射面を観察者側に向けた略正六角形の板状の、ミラー2が入っており、セル10の観察者側と逆側の底部には略正六角形の板状の、基盤5を備えており、基盤5の観察者側には、略正六角形の各角上に6回対称に6個の、電極6a、6b、6c、6d、6e、6fを備えている。
また基盤5の観察者側の中心には、ミラー2と連結されたピボットヒンジ9が立設されている。
基板5にはSRAMが内蔵されており、このSRAMに電極6a、6b、6c、6d、6e、6fが電気的に連結されている。
またこのSRAMとピボットヒンジ9が電気的に連結されており、SRAMとミラー2はピボットヒンジ9によって電気的に連結される。
【0036】
以下、図1〜図9を参照して以上のように構成される本実施形態の画像表示装置の作用について説明する。
【0037】
まず、主に、本実施形態の画像表示装置における、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイス以外の作用について概括的に図面を参照して説明する。
【0038】
ここでは観察者側から白色の散乱光から成る外光が光散乱部15に入射した場合について説明する。
【0039】
観察者側から入射した散乱光から成る外光は、光散乱部15を透過し、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射しうる。
【0040】
屈折率分布型レンズ3aaは、中心と中心近傍に入射する散乱光を入射角度に依らず略平行光線束に集光する。
【0041】
屈折率分布型レンズアレイ層3aは、
前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体である、出力光の出射角度が入射角度に依らず0度となる部分を有する屈折率分布型レンズ3aaの、複数個を、光軸に垂直な2次元方向に配列した屈折率分布型レンズアレイ層である。
【0042】
従って、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射した散乱光から成る外光は屈折率分布型レンズアレイ層3aにより、一部が観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光されうる。
【0043】
ここでは、屈折率分布型レンズアレイ層3aによって散乱光から成る外光を観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光することが目的であるので、例として、この屈折率分布型レンズアレイ層3aにより観察者側方向と完全に平行な平行光線束に集光される外光を理想的な外光という言葉で表現し、その光路についてのみ説明する。
【0044】
図7は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図はセル10の表示状態の一例を概略的に透視して示している。
なお、本図中、実線の矢印は部分1bへ入射する理想的な外光の光路、ハッチング面は理想的な外光が1bへ入射する範囲を示す。
【0045】
図7を参照すれば、略平行光線束から成る理想的な外光はレンズ4により収束光線束から成る理想的な外光に収束され、部分1b側の辺が下がり、部分1e側の辺が上がったミラー2の反射面に反射して、部分1bに入射しうる。
【0046】
ここでレンズ4の焦点距離をF、及び、レンズ4の光軸を進む理想的な外光の、レンズ4の主点から部分1bまでの光路距離をA、及び、レンズ4の有効径をR、及び、部分1bに理想的な外光が入射する範囲の直径をB、とする。
【0047】
なお、F≧Aであることが望ましく、このとき、B=R(1−A÷F)、によって求められる。
【0048】
Fや、Aや、Rや、部分1等、を調節することで、例えば、理想的な外光が入射する部分1bの範囲を選択できる。
また、例えば、理想的な外光を隣り合った部分1aや部分や部分1cに入射させず、部分1bのみに入射させることも選択できる。
【0049】
部分1bに入射した収束光線束から成る理想的な外光は、光学フィルター部1b2に入射し、マゼンタ色以外の光が吸収されて、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光となり、その後、光反射部1b1により、略正反射しうる。
【0050】
図8は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図はセル10の表示状態の一例を概略的に透視して示している。
なお、本図中、実線の矢印は部分1bから出射する理想的な外光の光路、ハッチング面は理想的な外光が1bから出射する範囲を示す。
【0051】
図8を参照すれば、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、部分1bから出射し、その後、ミラー2に反射し、レンズ4を透過し、屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射しうる。
【0052】
ここでレンズ4の光軸を進むマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光のレンズ4の主点から屈折率分布型レンズアレイ層3aまでの光路距離をC、及び、レンズ4にマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が入射する範囲の直径をD、及び、屈折率分布型レンズアレイ層3aにマゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が入射する範囲の直径をE、とする。
【0053】
2A>F≧Aであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4に入射する前に結像し、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光の、結像点からレンズ4の主点までの光路距離をX、とする。
このとき、D=R(2A÷F−1)、E=2R(C+A)÷F−2RCA÷F2−R、X=2A−F、によって求められる。
【0054】
また、2A=Fであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4の主点で結像する。
このとき、D=0、E=CA÷F、によって求められる。
【0055】
また、F>2Aであるとき、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光はレンズ4に入射した後に結像し、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光の、レンズ4の主点から結像点までの光路距離をY、とする。
このとき、D=R(1−2A÷F)、Y=F(F−2A)÷2(F−A)、によって求められる。
また、X>Cであるとき、E=(R−2AR÷F)[1−2C(F−A)÷F(F−2A)]、によって求められる。
また、Y=Cであるとき、E=0、によって求められる。
また、C>Yであるとき、E=(R−2AR÷F)[2C(F−A)÷F(F−2A)−1]、によって求められる。
【0056】
Fや、Aや、Rや、部分1や、C等、を調節することで、例えば、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光が屈折率分布型レンズアレイ層3aに入射する角度や範囲を選択できる。
【0057】
マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、屈折率分布型レンズアレイ層3aを透過し、その後、光散乱部15に入射し、光散乱部15によって、散乱させられ、正反射光が弱く、拡散光が強い、マゼンタ色の光線として出射しうる。
そのため、観察者側から、光散乱部15に低光沢のマゼンタ色が目視されうる。
【0058】
図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
なお、本図中、実線a、b、c、d、e、fはミラー2の回動軸を表わし、実線矢印はミラー2の傾き方向を示す。
【0059】
図9を参照すれば、ミラー2の反射角または回動軸により、理想的な外光が入射する部分が変わる。
以上の作用により、ミラー2がb軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1bに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のマゼンタ色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がa軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1aに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のシアン色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がc軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1cに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢のイエロー色が目視されうる。
同様にして、ミラー2がd軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1dに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢の青色が目視されうる。
また、部分1eは鏡から成るため、略全ての波長の可視光を反射する。そのため理想的な外光は、光散乱部15によって散乱させられ、観察者側へ、正反射光が弱く、拡散光が強い、白色の光線として出射する。
従って、ミラー2がe軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、部分1eに理想的な外光が入射し、光散乱部15に低光沢の白色が目視されうる。
また、光吸収部14に理想的な外光が入射すると、吸収される。
従って、ミラー2がf軸の矢印方向に傾いていれば、観察者側から、光吸収部14に理想的な外光が入射して吸収され、光散乱部15に黒色が目視されうる。
【0060】
次に、主に、本実施形態の画像表示装置における、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスの一例である、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスの作用について図面を参照して説明する。
【0061】
図1は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す透視斜視図である。
図2は本発明の実施形態における画像表示装置の一部を表す分離斜視図である。
【0062】
図1及び図2を参照すれば、SRAMから電源が供給されれば、ピボットヒンジ9を経てミラー2に電源が印加され、また略正六角形の各角上の電極6に電圧が印加されれば、電極とミラー2との間に静電力が生じてミラー2が傾きうる。
例えば、このとき略正六角形の一辺上の2角上の電極に前記ミラーと逆の極性の電圧が印加されれば静電力により前記辺の観察者側のミラー2が基板5側に接近する。
このときピボットヒンジ9が支えとなり、前記辺の対辺の観察者側のミラー2が基板5側から遠ざかる。
そのためミラー2はピボットヒンジ9のヒンジ点を通る前記辺に平行な線を回動軸として傾きうる。
従ってミラー2は6つの反射角に傾きうる。
【0063】
図9は本発明の実施形態における画像表示装置の動作例を説明する概略図である。
なお、本図中、実線a、b、c、d、e、fはミラー2の回動軸を表わし、実線矢印はミラー2の傾き方向を示す。
【0064】
図9を参照すれば、部分1a側の辺の電極6a、6fに電圧が印加されればミラー2はa軸の矢印方向に傾く。
部分1d側の辺の電極6d、6cに電圧が印加されればミラー2はd軸の矢印方向に傾く。
部分1b側の辺の電極6a、6bに電圧が印加されればミラー2はb軸の矢印方向に傾く。
部分1e側の辺の電極6d、6eに電圧が印加されればミラー2はe軸の矢印方向に傾く。
光吸収部14側の辺の電極6e、6fに電圧が印加されればミラー2はf軸の矢印方向に傾く。
部分1c側の辺の電極6b、6cに電圧が印加されればミラー2はc軸の矢印方向に傾く。
電圧や、電圧を印加する電極を変えることで、反射角または回動軸を変化させうる。
【0065】
以下、以上のように作用する本実施形態の画像表示装置の効果について概括的に説明する。
【0066】
本実施形態において、部分1e、及び、光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、は、鏡を備えており、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、は、カラーフィルターを備えており、また、光吸収部14は、黒色の着色部を備えているため、特に製造が容易であり、特にローコストであり、特に小型化が可能である。
【0067】
また、部分1a、1b、1c、1d、1e、及び、光吸収部14は、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、無駄が少なく、丈夫である。
【0068】
本実施形態において、レンズ4は、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、外光の集光と、画像表示に無駄が少ない。
【0069】
本実施形態において、屈折率分布型レンズ3aaは、ハニカム構造状に複数並んで備わっているため、外光の集光と、画像表示に無駄が少ない。
【0070】
本実施形態において、部分1からの正反射光の強い外光は、光散乱部15によって散乱させられ、より、正反射光が弱く、拡散光が強くなるため、光散乱部15に、より低光沢の色が観察者側から目視され、より視認性が良い。
【0071】
また、従来のマイクロミラーデバイスを用いた画像表示装置は、マイクロミラーからの光線束を拡大してスクリーンに表示するため、従来と同じサイズのミラーを用いたマイクロミラーデバイスを使用した場合、光散乱部15を、直接目視する本実施形態の例においては、1つの画素が略ミラーと同じサイズであるため、従来のマイクロミラーデバイスを使った表示装置よりも高画素に構成することが可能である。
【0072】
以下、図10〜図12を参照して、それぞれ、本実施形態にかかる変形例について説明する。
【0073】
図10は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の概略全体配置図である。
本図は、図5の構成における屈折率分布型レンズアレイ層3aの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0074】
プリズムシート層3bは、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体であり、通常、液晶表示装置に用いられる、バックライトを観察者の視覚方向に一致する方向側、すなわち一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側へ集光させる効果を持たせたシート層である。
【0075】
また、屈折率分布型レンズアレイ層3aは、屈折率分布型レンズ3aaの中心と中心近傍に入射する散乱光を略平行光線束に集光するが、プリズムシート層3bが、略全ての面に入射する散乱光を、略平行光線束に集光する構成にすることができる。
【0076】
なお、プリズムシート層3bのプリズムピッチは、セル10の観察者側と垂直な断面直径よりも十分小さいことが望ましい。
【0077】
図11は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図は、図7の構成における屈折率分布型レンズ3aaの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0078】
図11を参照すれば、同様にして、プリズムシート層3bに入射した散乱光から成る外光はプリズムシート層3bにより、一部が観察者側方向と略平行な略平行光線束に集光されうる。
【0079】
図12は本発明の実施形態の変形例における画像表示装置の動作例を説明する透視概略図である。
本図は、図8の構成における屈折率分布型レンズ3aaの代わりに、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3bが備わっている。
【0080】
図12を参照すれば、同様にして、その後、マゼンタ色の光線束から成る理想的な外光は、プリズムシート層3bを透過しうる。
【0081】
以下、本実施形態の画像表示装置の各々の要素による作用と効果を、個々に説明する。
【0082】
本実施形態の画像表示装置は、反射角を変化させることができるミラー2を、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー2群の内の複数の前記ミラー2の、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1と、を含む。
【0083】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができ、その場合、例えば、小型化することが容易な構成にすることができる。
また、マイクロミラーデバイスを含むため、例えば、応答速度が素早い構成にすることができる。
【0084】
本実施形態の画像表示装置において、 前記部分1は、隣り合った前記ミラー2どうしの境に備えられている。
【0085】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、製造が容易な構成にすることができる。
また、例えば、より入射光路のために多くの空間を必要としない構成にすることができ、より小型化することが容易で、より薄型化することが容易な構成にすることができる。
【0086】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記ミラー2に入射した後に前記ミラー2に反射して前記部分1に入射する、外光を、前記ミラー2の反射面に対して反射させる。
【0087】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記外光のうち、特定の波長帯域の外光を、前記ミラー2の反射面に対して反射させる。
【0088】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、画像の表示に外光を用いる構成にすることができ、その場合、例えば、より低消費電力化することが容易で、より視認性が良い構成にすることができる。
また、例えば、光源を用いない構成にすることができ、その場合、例えば、より小型化することが容易な構成にすることができる。
【0089】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1は、前記ミラー2側に反射面を向けた光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、と、該光反射部の前記ミラー2側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、と、を含んで成る。
【0090】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、光反射部1a1の正反射率が高い構成にすることができ、その場合、部分1が、入射した外光を略正反射するため、拡散反射する場合よりも、より画像表示に使われる外光の光量が多い構成にすることができる。
【0091】
本実施形態の画像表示装置は、前記外光を前記ミラー2に入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体を含む。
【0092】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、該略平行光線束を観察者側方向と略平行に構成することにより、観察者側から広い入射角で外光が入射しても、導光体が、ミラー2に観察者側方向と略平行に入射した場合に入射する部分1に、外光を集光する構成にすることができる。
【0093】
本実施形態の画像表示装置において、前記導光体は、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaを含んで成る。
【0094】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、屈折率分布型レンズ3aaが、中心と中心近傍に入射する散乱光を入射角度に依らず略平行光線束に集光する。
従って、屈折率分布型レンズ3aaが、入射する散乱光を、入射角に依らず常に一定光量を略平行光線束に集光するため、広い角度範囲から入射する散乱光を安定的に略平行光線束に集光する構成にすることができる。
【0095】
本実施形態の変形例における画像表示装置において、前記導光体は、プリズムシート層3bを含んで成る。
【0096】
そのため、本実施形態の変形例における画像表示装置は、例えば、プリズムシート層3bが、略全ての面に入射する散乱光を、略平行光線束に集光する構成にすることができる。
また、例えば、プリズムシート層3bは、薄型化することが容易な構成にすることができる。
【0097】
本実施形態の画像表示装置は、前記外光を前記導光体から前記ミラー2に入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4を含む。
【0098】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、レンズ4が無い状態では、観察者側から外光が入射しても、目的とする部分1の箇所に外光が入射できない場合でも、目的とする部分1に選択的に外光が入射できる構成にすることができる。
従って、例えば、レンズ4が無い状態では、観察者側から目的とする部分1の箇所からの光線束が目視できない場合でも、目的とする部分1の箇所から出射する光線束を選択的に目視できる構成にすることができる。
【0099】
本実施形態の画像表示装置は、前記部分1が前記ミラー2の反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラー2の反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15を含む。
【0100】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、前記ミラー2の反射面から反射させた光線束が、光散乱部15によって散乱させられ、より、正反射光が弱く、拡散光が強くなる構成にすることができる。
その場合、例えば、より光量むらが改善され、より視野角が広く、より視認性が良い構成にすることができる。
【0101】
本実施形態の画像表示装置において、前記部分1が、前記ミラー2群の内の複数の前記ミラー2の、各々1つの反射面に対して、異なる複数の特定の波長帯域の光線束を入射させる。
【0102】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、1つのミラーが複数の種類の色を表現できる構成にすることができる。
【0103】
本実施形態の画像表示装置は、入射する外光を吸収する、光吸収部14を含む。
【0104】
そのため、本実施形態の画像表示装置は、例えば、黒色を表示できる構成にすることができる。
【0105】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、以下のようにしても同様に実施できるものである。
【0106】
本実施形態では、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイス、には、上述の、静電気で駆動するピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスが備えられているが、前記マイクロミラーデバイスは、必ずしも、これに限られるものではなく、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスであれば、いかなるものであってもよい。
【0107】
従って、前記マイクロミラーデバイスは、例えば、
種々のアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、静電力を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、リボンアクチュエータ制御ミラーを用いたマイクロミラーデバイスや、封止した液体の変形を利用したミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、静電力を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又、圧電効果を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、バイモルフ型ピストンチップチルトミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、圧電効果を用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又、熱歪みを用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、熱気圧駆動を用いたピストンチップチルトミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、若しくは、他の適当な任意の、熱歪みを用いたアクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、他の適当な任意の、アクチュエータ駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、静電気駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、熱気圧駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、適当な任意の、磁気駆動ミラーを用いたマイクロミラーデバイス、又は、エレクトロウェッティングを用いたマイクロミラーデバイス、例えば、液体金属を用いた可変ミラーを用いたマイクロミラーデバイス等、又、他の適当な任意の、エレクトロウェッティングを用いたマイクロミラーデバイス、又は、濡れ性制御による液滴の変形を利用した走査型ミラーデバイスを用いたマイクロミラーデバイス、又は、他の適当な任意の、反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスで代替されてもよい。
【0108】
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ピボットヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ピボットヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ねじり梁ヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ねじり梁ヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ヒンジを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ヒンジを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
更に、これら、前記マイクロミラーデバイスは、ピボットを用いたマイクロミラーデバイスでもよく、ピボットを用いないマイクロミラーデバイスでもよい。
【0109】
本実施形態では、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分1a、1b、1c、1d、1eは、それぞれが、略正六角形の各辺上に並んでおり、1e、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡、が備えられており、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部と、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する光学フィルター部と、を含んで成る、1a、1b、1c、1d、を構成する1a1、1a2、1b1、1b2、1c1、1c2、1d1、1d2、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルター、セル10の内側に反射面を向けた鏡、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーフィルター、が備えられているが、前記部分は、必ずしも、これらに限られるものではなく、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分であれば、いかなる位置に備わった部分で、いかなる形状の部分で、いかなる部分であって、何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、いかなる波長帯域の光線束を入射させる部分であってもよく、又、何種類で、いかなる順番で、いかなる組み合わせで、何個の部分であってもよい。
【0110】
従って、前記部分は、いかなる位置に備わった部分であってもよく、例えば、種々の閉じた平面図形の辺上に並んだ部分、例えば、略多角形の辺上に並んだ部分、例えば、略正三角形の辺上や、任意の略三角形の辺上や、略正方形の辺上や、略平行四辺形の辺上や、任意の略四角形の辺上や、略平行六辺形の辺上や、略正八角形の辺上や、略正十二角形の辺上等、若しくは、他の適当な任意の略多角形の辺上に並んだ部分、又、略円形の円周上や、略楕円形の円周上や、略円の円弧上や、略楕円の円弧上や、略扇形の辺上や、略ルーローの多角形の円弧上等、又は、他の適当な任意の閉じた平面図形の辺上に並んだ部分、又は、種々の平面図形上に並んだ部分、例えば、略直線上や、略曲線上や、適当な任意の線上等に並んでいる部分等、又、他の適当な任意の平面図形上に並んだ部分、又は、種々の3次元図形上に備わった部分、例えば、立体図形の面上に備わった部分、例えば、多面体の面上に備わった部分、例えば、略正四面体や、略正六面体や、略正八面体や、略平行六面体や、略角錐の側面上や、略多角柱の面上等、若しくは、他の適当な任意の多面体の面上に備わった部分、又、他の適当な任意の立体図形の面上に備わった部分、又は、他の適当な任意の3次元図形上に備わった部分、又は、他の適当な任意の位置に備わった部分で代替されてもよい。
【0111】
更に、これら、前記部分は、平面充填形状の平面図形の辺上や、線上に並んでいてもよく、平面充填形状の平面図形の辺上や、線上に並んでいなくてもよい。
【0112】
更に、これら、前記部分は、これらの辺上や、線上や、面上全てを埋めて備わっていてもよく、これらの辺上や、線上や、面上全てを埋めて備わっていなくてもよい。
【0113】
更に、これら、前記部分は、規則的に並んでいてもよく、不規則に並んでいてもよい。
【0114】
なおかつ、前記部分は、いかなる形状の部分であってもよく、例えば、略凹面体や、略凸面体や、略多面体や、略多角柱や、略円柱や、略球や、略錐体等、若しくは、他の適当な任意の形状の部分で代替されてもよい。
【0115】
なおかつ、前記部分は、いかなる部分であってもよく、例えば、光線束を発する部分、例えば、種々の光源ランプから成る部分、例えば、発光ダイオードから成る部分等、若しくは、他の適当な任意の光源ランプから成る部分、又、他の適当な任意の、光線束を発する部分、又は、光線束を透過したり反射させる部分、例えば、光ファイバーケーブルから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を透過したり反射させる部分、又は、光線束を反射させる部分、例えば、着色部や、ダイクロイックミラーや、ビームスプリッターや、ロングパスフィルターや、ショートパスフィルターや、バンドパスフィルターから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を反射させる部分、又は、光線束を屈折させる部分、例えば、プリズムから成る部分等、又、他の適当な任意の、光線束を屈折させる部分、又は、他の適当な任意の部分で代替されてもよい。
【0116】
なおかつ、前記部分は、何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、いかなる波長帯域の光線束を入射させる部分であってもよく、例えば、白色や、赤色や、緑色や、紫色や、ピンク色や、蛍光色や、金属光沢のある色や、構造色等、若しくは、他の適当な任意の色の光線束を入射させる部分で代替されてもよく、それらが何種類の、いかなる順番の、いかなる組み合わせの、光線束を入射させてもよい。
【0117】
なおかつ、前記部分は、何種類で、いかなる順番で、いかなる組み合わせで、何個の部分で代替されてもよい。
【0118】
本実施形態では、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部1a1、1b1、1c1、1d1、には、セル10の内側に反射面を向けた鏡が備えられているが、この前記光反射部は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部であればいかなる光反射部であってもよい。
【0119】
従って、前記光反射部は、例えば、凹面鏡や、凸面鏡から成る光反射部等、若しくは、他の適当な任意の光反射部で代替されてもよい。
【0120】
本実施形態では、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部1a2、1b2、1c2、1d2、には、光反射部1a1の反射面側に備えられたシアン色のカラーフィルター、光反射部1b1の反射面側に備えられたマゼンタ色のカラーフィルター、光反射部1c1の反射面側に備えられたイエロー色のカラーフィルター、光反射部1d1の反射面側に備えられた青色のカラーカラーフィルター、が備えられているが、この前記光学フィルター部は、必ずしも、これに限られるものではなく、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部であればいかなる光学フィルター部であってもよい。
【0121】
従って、前記光学フィルター部は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々の吸収型光学フィルター部、例えば、着色した透明基材から成る光学フィルター部等、若しくは、他の適当な任意の吸収型光学フィルター部から成る光学フィルター部、又、当該技術分野で良く知られている、種々の反射型光学フィルター部、例えば、ビームスプリッターや、ダイクロイックプリズムから成る光学フィルター部等、若しくは、他の適当な任意の反射型光学フィルター部から成る光学フィルター部、又は、他の適当な任意の光学フィルター部で代替されてもよい。
【0122】
本実施形態では、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体には、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズから成る、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aaが備えられており、本実施形態の変形例では、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体には、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層から成る、プリズムシート層3b、が備えられているが、前記導光体は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体であれば、いかなる導光体であってもよい。
【0123】
従って、前記導光体は、例えば、入射口から入射される光源からの光を、側壁面で繰り返し反射させて射出口から射出させるライトパイプにおいて、前記射出口から射出される光の射出角度が前記入射口から入射される光の入射角度よりも小さくなるように、前記側壁面の前記入射口側の領域に回折部を設けたことを特徴とするライトパイプ等、若しくは、他の適当な任意の導光体で代替されてもよい。
【0124】
本実施形態では、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズ3aa、には、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と0.25ピッチの光路長を有する、略正六角柱状の屈折率分布型レンズが備えられているが、前記屈折率分布型レンズは、必ずしも、これに限られるものではなく、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズであれば、いかなる形状の屈折率分布型レンズで、いかなる屈折率分布型レンズであってもよい。
【0125】
従って、前記屈折率分布型レンズは、いかなる形状の屈折率分布型レンズであってもよく、例えば、略多角柱の屈折率分布型レンズ、例えば、略正三角柱や、任意の略三角柱や、略正方柱や、略平行四辺柱や、任意の略四角柱や、略平行六辺柱や、略正八角柱や、略正十二角柱等、若しくは、他の適当な任意の略多角柱の屈折率分布型レンズ、又、略円柱や、略楕円柱や、略扇柱や、略ルーローの多角柱等、又は、他の適当な任意の柱体の屈折率分布型レンズ、又は、他の適当な任意の形状の屈折率分布型レンズで代替されてもよい。
【0126】
なおかつ、前記屈折率分布型レンズは、いかなる屈折率分布型レンズで代替されてもよく、(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の条件を満たす適当な任意の光路長を有する屈折率分布型レンズで代替されてもよい。
【0127】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズの光軸に垂直な断面直径は、セル10の観察者側と垂直な断面直径と同じであってもよく、セル10の観察者側と垂直な断面直径と違ってもよい。
【0128】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズの光軸に垂直な断面形状は、セル10の観察者側と垂直な断面形状と同じであってもよく、セル10の観察者側と垂直な断面形状と違ってもよい。
【0129】
更に、これら、前記屈折率分布型レンズは、平面充填形状に敷き詰められていてもよく、平面充填形状に敷き詰められてなくてもよい。
【0130】
本実施形態の変形例では、プリズムシート層3b、には、散乱光を十分な平行な光線へと集光するためのプリズム構造が直角に並んだ2枚のプリズムシート層が備えられているが、前記プリズムシート層は、必ずしも、これに限られるものではなく、プリズムシート層であれば、いかなるプリズムシート層であってもよい。
【0131】
従って、前記プリズムシート層は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々のプリズムシート層、例えば、様々な方向にプリズム構造を備えた、様々な形状をした、様々なサイズの、プリズム構造が規則的に、若しくは不規則的に並んだプリズムシート層、若しくは、他の適当な任意のプリズムシート層で代替されてもよい。
【0132】
本実施形態では、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズ4、には、略正六角形の板状の凸レンズが備えられているが、この前記レンズは、必ずしも、これに限られるものではなく、前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズであればいかなる形状のレンズで、いかなるレンズであってもよい。
【0133】
従って、前記レンズは、いかなる形状のレンズであってもよく、例えば、種々の板状のレンズ、例えば、例えば、略多角形の板状のレンズ、例えば、略正三角形の板状や、任意の略三角形の板状や、略正方形の板状や、略平行四辺形の板状や、任意の略四角形の板状や、略平行六辺形の板状や、略正八角形の板状や、略正十二角形の板状等、若しくは、他の適当な任意の多角形の板状のレンズ、又、略円形の板状や、略楕円形の板状や、略扇形の板状や、略ルーローの多角形の板状等、又は、他の適当な任意の形の板状のレンズ、又は、他の適当な任意の形状のレンズで代替されてもよい。
【0134】
なおかつ、前記レンズは、いかなるレンズであってもよく、例えば、球面レンズや、非球面レンズや、フレネルレンズや、シリンドリカルレンズや、トロイダルレンズや、自由曲面レンズや、屈折率分布型レンズや、回折レンズ等、若しくは、他の適当な任意のレンズで代替されてもよい。
【0135】
更に、これら、前記レンズは、平面充填形状に敷き詰められていてもよく、平面充填形状に敷き詰められてなくてもよい。
【0136】
本実施形態では、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部15、には、光拡散シート層が備えられているが、この前記光散乱部は、必ずしも、これに限られるものではなく、前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部であればいかなる光散乱部であってもよい。
【0137】
従って、前記光散乱部は、例えば、当該技術分野で良く知られている、種々の光拡散シート層から成る光散乱部、例えば、透光性樹脂中に屈折率の異なる樹脂ビーズや微粒子(フィラー)を含んだ光拡散シート層や、何れか一方の表面をマット状に処理した光拡散シート層等、若しくは、他の適当な任意の光拡散シート層から成る光散乱部、又、他の適当な任意の光散乱部で代替されてもよい。
【0138】
本実施形態では、入射する外光を吸収する、光吸収部3、には、セル10の内側に着色面を向けた黒色の着色部が備えられているが、前記光吸収部は、必ずしも、これに限られるものではなく、入射する外光を吸収する、光吸収部であれば、いかなる光吸収部であってもよい。
【0139】
従って、前記導光体は、他の適当な任意の光吸収部で代替されてもよい。
【符号の説明】
【0140】
1a 部分
1a1 光反射部
1a2 光学フィルター部
1b 部分
1b1 光反射部
1b2 光学フィルター部
1c 部分
1c1 光反射部
1c2 光学フィルター部
1d 部分
1d1 光反射部
1d2 光学フィルター部
1e 部分
2 ミラー
3aa 屈折率分布型レンズ
3b プリズムシート層
4 レンズ
14 光吸収部
15 光散乱部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分と、を含むことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記部分は、隣り合った前記ミラーどうしの境に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記部分が、前記ミラーに入射した後に前記ミラーに反射して前記部分に入射する、外光を、前記ミラーの反射面に対して反射させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記外光のうち、特定の波長帯域の外光を、前記ミラーの反射面に対して反射させることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記部分は、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部と、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部と、を含んで成ることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体を含むことを特徴とする請求項3ないし請求項5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記導光体は、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズを含んで成ることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記導光体は、プリズムシート層を含んで成ることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズを含むことを特徴とする請求項6ないし請求項8の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記部分が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、異なる複数の特定の波長帯域の光線束を入射させることを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項12】
入射する外光を吸収する、光吸収部を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項13】
反射角を変化させることができるミラーを複数個配置して成るマイクロミラーデバイスを含む画像表示装置において実行する画像表示方法であって、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる、ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項1】
反射角を変化させることができるミラーを、面状に、複数個配置して成るマイクロミラーデバイスと、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる部分と、を含むことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記部分は、隣り合った前記ミラーどうしの境に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記部分が、前記ミラーに入射した後に前記ミラーに反射して前記部分に入射する、外光を、前記ミラーの反射面に対して反射させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記外光のうち、特定の波長帯域の外光を、前記ミラーの反射面に対して反射させることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記部分は、前記ミラー側に反射面を向けた光反射部と、該光反射部の前記ミラー側に備えられた、特定波長以外の前記外光を遮断する、光学フィルター部と、を含んで成ることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記外光を前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する散乱光を、略平行光線束に集光する導光体を含むことを特徴とする請求項3ないし請求項5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記導光体は、入射角度に依らず一定値の出射角度で光を出射する屈折率分布型レンズであって、中心軸上で最大となり、前記中心軸からの距離に従って放物線状に低下する屈折率分布と(0.5×m+0.25)ピッチ(m:整数)の光路長を有する屈折率分布型レンズを含んで成ることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記導光体は、プリズムシート層を含んで成ることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記外光を前記導光体から前記ミラーに入射させる光路上に備えられた、入射する光を収束させるレンズを含むことを特徴とする請求項6ないし請求項8の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記部分が前記ミラーの反射面に対して入射させた光線束を、前記ミラーの反射面から反射させた反射光路上に備えられた、入射する光を散乱させる光散乱部を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記部分が、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、異なる複数の特定の波長帯域の光線束を入射させることを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項12】
入射する外光を吸収する、光吸収部を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項13】
反射角を変化させることができるミラーを複数個配置して成るマイクロミラーデバイスを含む画像表示装置において実行する画像表示方法であって、前記ミラー群の内の複数の前記ミラーの、各々1つの反射面に対して、各々の別の光線束、若しくは、各々の別の曲面から出射する平行光線束、若しくは、共通な直交曲面をもつ光線群に、2つ以上の方向から集まる光線群と、2つ以上の方向へ広がる光線群の、両方を含んで成る光線束を、入射させる、ことを特徴とする画像表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−68456(P2012−68456A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213625(P2010−213625)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(710010788)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(710010788)
【Fターム(参考)】
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