説明

反復オリゴヌクレオチド合成を使用する分子検出システム

本発明は、画定されたポリヌクレオチド配列上での反復的かつ酵素的なオリゴヌクレオチド合成を介して、複数の検出可能なオリゴヌクレオチドを作製することによって、標的分子の存在を検出するための方法を提供する。該方法は、一般に、ヌクレオシド、モノヌクレオチド、およびオリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチド、またはその類似体を使用して、画定されたポリヌクレオチド配列上で標的部位に実質的に相補的であるオリゴヌクレオチド産物の合成を開始すること;場合により、オリゴヌクレオチド鎖エロンゲーターとしてヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体を使用すること;チェーンターミネーターを使用して、重合反応を終止すること;ならびにポリメラーゼによって合成された複数のオリゴヌクレオチド産物を検出することを含む。1つの態様では、本発明は、不稔転写により複数の検出可能なRNAオリゴリボヌクレオチドを作製することによって、標的タンパク質、DNAまたはRNAを検出するための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
(a)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドから複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
(d)前記反復的に合成される、目的のポリヌクレオチドのオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項2】
前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオシドもしくはヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記イニシエーターは、ヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、250を超えるヌクレオチド、ならびにヌクレオチド類似体よりなる群から選択される分子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記インキュベート工程では、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
(a)一本鎖標的ポリヌクレオチドにイニシエーターをハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、標的部位プローブ、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブが前記標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドから、前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;ならびに
(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項14】
前記標的部位プローブサイズは、約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ターミネーター、前記イニシエーター、および前記標的部位プローブよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記「a」における混合物は、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項26】
標的ポリヌクレオチド中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって、
(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化する工程;
(b)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
(c)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、またはターミネーターのうちの少なくとも1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾される工程;
(d)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項27】
標的遺伝子中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって:
(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化する工程;
(b)標的部位プローブと前記一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、イニシエーター、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、または前記ターミネーターのうちの少なくとも1つは、CpG部位に相補的である工程、
(d)前記標的ポリヌクレオチドから、前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項28】
前記標的部位プローブのサイズは、約5〜19;約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
一本鎖標的DNA配列の脱アミノ化は前記一本鎖標的DNA配列を重亜硫酸ナトリウムで処理することを含む、請求項26または27に記載の方法。
【請求項40】
前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域、および前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域を含むバブル複合体を形成する、請求項27に記載の方法。
【請求項41】
標的DNA配列における変異の有無を検出する方法であって:
(a)一本鎖DNAポリヌクレオチドに標的部位プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドが正常または野生型遺伝子に対する変異を含有しうる、工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、RNAポリメラーゼ、イニシエーターならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドから、標的変異部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
(d)前記標的DNAポリヌクレオチドから転写される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することによって、変異の有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項42】
前記標的部位プローブのサイズは、約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記変異は、欠失、挿入、置換、染色体再編成、および一塩基多型よりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的変異部位の上流の第1の二本鎖領域、前記標的変異部位を含む一本鎖領域、および前記標的変異部位の下流の第2の二本鎖領域を含むバブル複合体を形成する、請求項41に記載の方法。
【請求項54】
標的DNAポリヌクレオチドにおける変異を検出する方法であって:
(a)前記標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;
(b)前記標的DNAポリヌクレオチドに前記捕捉プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドが正常または野生型遺伝子に対する変異を含有しうる、工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(d)前記標的ポリヌクレオチドから、標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(e)前記標的DNAポリヌクレオチドから前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、変異の有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項55】
試験サンプル中のDNAまたはRNAを検出する方法であって:
(a)一本鎖標的ポリヌクレオチドと、
該一本鎖標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする配列およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項56】
試験サンプル中の病原体の存在を検出する方法であって:
(a)前記試験サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼおよびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(d)前記試験サンプルから合成される、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の存在を決定する工程、を含む方法。
【請求項57】
前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することをさらに含む、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項54または55に記載の方法。
【請求項66】
前記一本鎖標的ポリヌクレオチドはDNAおよびRNAのうちの1つである、請求項56に記載の方法。
【請求項67】
前記イニシエーターはRNAのうちの1つである、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、25〜50ヌクレオチド、50〜75ヌクレオチド、75〜100ヌクレオチド、100〜125ヌクレオチド、および125〜150ヌクレオチド、150〜175ヌクレオチド、175〜200ヌクレオチド、200〜225ヌクレオチド、ならびに225〜250ヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項69】
前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼの存在下で一本鎖バブルを形成する自己相補的オリゴヌクレオチドを含み、ここで、前記バブル領域のある領域が、前記ポリメラーゼによる転写によって検出され得る、請求項55または56に記載の方法。
【請求項70】
前記不稔プロモーターカセットは、前記標的病原体ポリヌクレオチドの末端にハイブリダイズするように適応されるAPCリンカーを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項71】
試験サンプル中の病原体を検出する方法であって:
(a)前記試験サンプル中の標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;
(b)前記捕捉プローブと前記標的DNAポリヌクレオチドを含有する可能性のある試験サンプルとをハイブリダイズさせる工程;
(c)前記試験サンプル中の一本鎖標的DNAポリヌクレオチドと、
一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズする領域およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
(d)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(e)APCの前記転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項72】
試験サンプル中のmRNA発現を検出する方法であって:
(a)標的mRNA配列と、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的mRNA配列を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
(d)前記試験サンプルから合成される、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、mRNAの有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項73】
(a)捕捉プローブを固定化する固定であって、前記プローブが標的mRNA配列にハイブリダイズする、工程;
(b)前記捕捉プローブと、前記標的mRNA配列を含有する可能性のある試験サンプルとをハイブリダイズさせる工程;および
(c)補足された標的mRNA配列を洗浄して、前記試験サンプルの非ハイブリダイズ成分を除去する工程、をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
修飾は、前記イニシエーター、前記ターミネーター、および前記ヌクレオチドの少なくとも1つに、独立に選択される標識部分を取り込む工程をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
検出は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出することを含み、前記蛍光体部分は蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターのうちの1つを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性DNAポリメラーゼ、DNA依存性DNAポリメラーゼ、および修飾されたポリメラーゼ、ならびにプライマーゼのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
【請求項78】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つに由来するRNAポリメラーゼを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項79】
前記イニシエーターはRNAまたはDNAのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
【請求項80】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
【請求項82】
前記不稔プロモーターカセットは、前記標的部位を含む一本鎖バブル領域を形成する自己相補的オリゴヌクレオチドを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項83】
前記不稔プロモーターカセットは、前記標的mRNA配列のpoly−A tailにハイブリダイズするように適応されるAPCリンカーを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項84】
前記チェーンターミネーターは、ヌクレオチド欠損およびヌクレオチド類似体のうちの1つを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項85】
標的DNA配列から合成されるオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
(a)DNAプライマーと一本鎖標的DNA配列とをハイブリダイズさせる工程;
(b)DNAポリメラーゼがヌクレオチド配列を反復的に合成するように、前記DNAポリメラーゼおよびヌクレオチドによって前記DNAプライマーを伸長させる工程;および
(c)前記DNAポリメラーゼによって合成される反復配列からなるオリゴヌクレオチドを検出する工程、を含む方法。
【請求項86】
前記DNAプライマーおよび前記ヌクレオチドの少なくとも1つを修飾して、反復配列からなる前記オリゴヌクレオチドの検出を可能にすることをさらに含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
修飾は、独立して選択される標識部分を、前記DNAプライマーおよび前記ヌクレオチドの少なくとも1つに取り込むことをさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
検出は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出することを含み、前記蛍光体部分は蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターのうちの1つを含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記DNAポリメラーゼは、大腸菌(Escherichia coli)DNAポリメラーゼ、T7 DNAポリメラーゼ、T4 DNAポリメラーゼ、Taq耐熱性DNAポリメラーゼ、末端基転移酵素およびテロメラーゼよりなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
【請求項91】
前記DNAプライマーは1〜約25ヌクレオチドを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項92】
前記オリゴヌクレオチド反復配列は約2〜約26ヌクレオチドを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項93】
前記検出は、反復配列を含む合成されるオリゴヌクレオチドに相補的な配列をハイブリダイズさせることを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項94】
前記相補的配列は、独立して選択される標識部分を含むように修飾される、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記一本鎖標的DNA配列を固定化することをさらに含む、請求項85に記載の方法。
【請求項97】
固定化は、前記一本鎖標的DNA配列の一部に、捕捉プローブをハイブリダイズさせることを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項98】
前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的部位を含む一本鎖領域と、前記標的部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する、請求項13に記載の方法。
【請求項99】
マイクロアレイを製造する方法であって:
(a)請求項1に記載の方法によって標的DNA配列から複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を合成する工程;および
(b)前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を固相担体に結合させて、前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製のマイクロアレイを製造する工程、を含む方法。
【請求項100】
前記蛍光体部分は、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体:アクリジン、アクリジンイソチオシアネート;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニルフェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホネート;N−(4−アミノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;BODIPY;ブリリアント・イエロー;クマリン、および誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(クマラン(Coumaran)151)、シアニン色素;シアノシン;4’6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(Bromopyrogallol Red);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;塩化5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル(DNS、ダンシルクロリド);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート;エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレサミン;IR144;IR1446;マラカイト・グリーン(Malachite Green)イソチオシアネート;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノール・レッド(Phenol Red);B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン・ブチレート、スクシンイミジル1ピレン;ブチレート・クォンタム・ドット;リアクティブ・レッド4;ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミン・ローダミンB、塩化スルホニルローダミン(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサス・レッド);N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;ロゾール酸;テルビウムキレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラ・ホーヤ・ブルー(La Jolla Blue);フタロシアニン;およびナフタロシアニンよりなる群から選択される、請求項4、17、31、45、75、88、または95のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出するための方法であって、
(a)イニシエーターおよびRNAポリメラーゼを含む混合物中で、一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートする工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターはヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項102】
標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから、複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって、
(a)イニシエーター、RNAポリメラーゼ、および標的部位プローブを含む混合物中で一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブと前記標的ポリヌクレオチドとがハイブリダイズし、標的部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的部位を含む一本鎖領域と、前記標的部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターがヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
(c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項103】
標的遺伝子付近のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって:
(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化する工程;
(b)イニシエーター、ターミネーター、RNAポリメラーゼおよび標的部位プローブを含む混合物中で、一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートすること;
(c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターがヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項104】
(a)標的遺伝子に関連するCpGアイランド付近の配列に特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化する工程;および
(b)前記オリゴヌクレオチド補足プローブと、前記標的DNA配列を潜在的に含有する変性DNAサンプルとをハイブリダイズさせる工程、をさらに含む、請求項26または27に記載の方法。
【請求項105】
前記標的部位プローブは癌特異的遺伝子に特異的である、請求項27に記載の方法。
【請求項106】
試験サンプル中の標的タンパク質を検出する方法であって:
(a)標的タンパク質を、不稔プロモーターカセット(APC)に、反応性APCリンカーにより共有結合させる工程であって、前記APCは、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含むこと;
(b)前記標的タンパク質を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)APCの転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(d)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、標的タンパク質の有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項107】
標的特異的プローブによって標的タンパク質を固定化することをさらに含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記標的特異的プローブは抗体である、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記APCリンカーは、チオール反応性またはアミン反応性タンパク質架橋剤の修飾によって、標的タンパク質に共有結合される、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
前記タンパク質架橋剤は、マレアミド、ヨードアセトアミド、およびジスルフィドよりなる群から選択される、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記標的タンパク質は精製されているか、または細胞溶解産物(cell lysate)内にある、請求項106に記載の方法。
【請求項112】
癌を検出する方法であって:
(a)癌の検出が必要な患者からサンプルを入手する工程;
(b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基は改変しない条件下でDNAを脱アミノ化する工程;
(c)標的ポリヌクレオチドに対してイニシエーターをハイブリダイズさせる工程であって、前記イニシエーターはモノヌクレオシド、モノヌクレオチド、ジヌクレオチド(binucleotide)、オリゴヌクレオチドまたはそれらの類似体である工程;
(d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーターおよびRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、ここで、前記イニシエーター、ターミネーターのいずれか1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾されている工程;
(e)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;
(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程;および、結果を、コントロールサンプルから同様に得られる結果と比較する工程、を含む方法。
【請求項113】
病原体を検出する方法であって:
(a)病原体の検出が必要なサンプルを入手する工程;
(b)前記サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、
一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズするヌクレオチド配列およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
(d)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(e)前記サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定する工程、を含む方法。
【請求項114】
(a)前記標的病原体ポリヌクレオチドに特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化すること;および
(b)前記オリゴヌクレオチド補足プローブと、前記標的病原体ポリヌクレオチドを潜在的に含有する変性DNAサンプルとをハイブリダイズさせること、をさらに含む、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから、複数の反復されたオリゴヌクレオチドを合成する方法であって:
(a)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
(c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成すること、を含む方法。
【請求項116】
前記ターミネーターおよび前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、オリゴヌクレオチドを合成することをさらに含む、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含む、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項121】
前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項115に記載の方法。
【請求項123】
合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチドおよび約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項115に記載の方法。
【請求項124】
前記インキュベートでは、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項115に記載の方法。
【請求項125】
前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項115に記載の方法。
【請求項126】
前記インキュベートは、リボヌクレオチドの存在をさらに含む、請求項1、13、26、27、41、54、55、56、71、72、101、102、103、106、112、113、または115のいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
前記リボヌクレオチドは修飾される、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記修飾は独立して選択される標識部分を取り込むことをさらに含む、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記サンプルは、動物、植物またはヒトの組織、血液、唾液、精液、尿、血清、脳脊髄液または髄液、胸膜液、リンパ、痰、乳管洗浄由来の液、粘膜分泌物、動物固体、糞、微生物の培養物、液体および固体の食物ならびに食品、廃棄物、化粧品、空気および水よりなる群から入手される、請求項112または113に記載の方法。
【請求項131】
前記不稔プロモーターカセットは、バブル領域を形成する2つの部分的に相補的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼの存在下でバブル領域を形成する2つの相補的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼが結合して転写バブルを形成し得る1つの連続的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記蛍光体部分は、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体:アクリジン、アクリジンイソチオシアネート;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニルフェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホネート;N−(4−アミノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;BODIPY;ブリリアント・イエロー;クマリン、および誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(クマラン(Coumaran)151)、シアニン色素;シアノシン;4’6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(Bromopyrogallol Red);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;塩化5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル(DNS、ダンシルクロリド);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート;エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレサミン;IR144;IR1446;マラカイト・グリーン(Malachite Green)イソチオシアネート;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノール・レッド(Phenol Red);B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン・ブチレート、スクシンイミジル1ピレン;ブチレート・クォンタム・ドット;リアクティブ・レッド4;ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミン・ローダミンB、塩化スルホニルローダミン(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサス・レッド);N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;ロゾール酸;テルビウムキレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラ・ホーヤ・ブルー(La Jolla Blue);フタロシアニン;およびナフタロシアニンよりなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項135】
前記イニシエーターは、ヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体よりなる群から選択される、請求項1、13、26、27、41、54〜56、71、72、85、101〜103、106、112、113、または115のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
脱アミノ化に先立って、一本鎖標的DNA配列を標的部位プローブと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列が、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域と、前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程をさらに含む、請求項26、27、103または112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項137】
標的ポリヌクレオチド中のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法であって、
(a)一本鎖標的DNA配列を、標的部位プローブと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列が、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域と、前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程;
(b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化する工程;
(c)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
(d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、またはターミネーターのうちの少なくとも1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾されている工程;
(e)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
【請求項138】
複数の標的部位プローブを使用することをさらに含む、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
目的のサンプル中のCGメチル化を決定する方法であって、
複数のCG部位におけるメチル化の程度を決定するための、単一のサンプルに対する複数の標的特異的プローブと、特定のCG部位でのメチル化の程度を決定するための個々の標的特異的プローブとを使用することを含む、方法。

【図4】
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【図7】
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【図30】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図31】
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【図32】
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【図33a】
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【図33b】
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【図33c】
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【図34a】
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【図34b】
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【図35】
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【図36】
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【図37a】
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【図37b】
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【公表番号】特表2006−507792(P2006−507792A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−540307(P2003−540307)
【出願日】平成14年10月29日(2002.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2002/034419
【国際公開番号】WO2003/038042
【国際公開日】平成15年5月8日(2003.5.8)
【出願人】(504164538)リボメド バイオテクノロジーズ,インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】