取付構造およびストッパ
【課題】簡単な構成でフックの外れ防止を達成することができる取付構造を提供するを提供する。
【解決手段】基板30の縁部をストッパ20の凸部22と傾斜面24aとの間に挿入し、その状態でストッパ20を基板30の方へ差し込むと、凸部22が基板30に押圧され、第1板部21は図中矢印で示す方向に開く。ストッパ20を基板30に対してさらに差し込むと、凸部22が切欠32に嵌合し、この状態でストッパ20は基板30から抜けなくなるとともに、第1板部21がフック43どうしの間に介在しているので、フック43は基板30から外れなくなる。
【解決手段】基板30の縁部をストッパ20の凸部22と傾斜面24aとの間に挿入し、その状態でストッパ20を基板30の方へ差し込むと、凸部22が基板30に押圧され、第1板部21は図中矢印で示す方向に開く。ストッパ20を基板30に対してさらに差し込むと、凸部22が切欠32に嵌合し、この状態でストッパ20は基板30から抜けなくなるとともに、第1板部21がフック43どうしの間に介在しているので、フック43は基板30から外れなくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ等の機能部材を基板に取り付けるための取付構造に係り、特に、機能部材が基板から外れるのを有効に防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
センサ等の機能部材を基板に取り付ける場合には、ワンタッチで取り付けられるようにして作業性を向上させることが多い。図9および図10は、基板10にセンサ12を搭載したマウント13を取り付ける取付構造を示すものであって、マウント13に形成した脚14を基板10に形成した孔11に挿入し、脚14の先端に形成したフック15を孔11の出口に係合させたものである。このような取付構造では、脚14を孔11に挿入すると、フック15の外面が孔11によって押圧され、脚14が内側へ弾性変形して孔11を通過する。そして、フック15が孔11から突出すると、脚14が外側へ弾性復帰してフック15が孔11の出口に係合する。
【0003】
上記のような取付構造では、フック15を内側へ変形させると脚14が基板から外れてしまうので、信頼性に問題がある。そこで、図11および図12に示すように、基板10の裏面に板16を貼着し、板16でフック15が内側へ移動しないようにすることが行われている。しかしながら、板16を貼着する方法では、基板10の裏面に凹凸があったり油や水が付着していると張り付かないという問題がある。
【0004】
そこで、特許文献1では、基板に変形自在なストッパを固定し、折り曲げたストッパをフックどうしの間に介在させる技術が提案されている。
【0005】
【特許文献1】実開平6−77023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、基板にストッパを固定する工程が必要となるため、加工費用が割高になるという問題があった。したがって、本発明は、簡単な構成でフックの外れ防止を達成することができる取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基板に所定の機能を有する機能部材を取り付けるための取付構造であって、基板は、孔を備え、機能部材は、孔に挿入される一対の脚部を備えるとともに脚部の先端部に爪部を備え、爪部は、脚部が互いに接近する方向へ弾性変形することで孔を通過可能であるとともに孔を通過した後に脚部が互いに離間する方向に弾性復帰することにより孔の出口に係合する取付構造において、基板に、爪部どうしの間に延在して該爪部の互いに接近する方向への移動を阻止するストッパを設け、このストッパは、基板の一端から差し込まれて基板を表裏から挟む第1板部および第2板部を備え、第1板部を爪部どうしの間に介在させ、第1板部に、基板に設けた凹部に係合する凸部を設けたことを特徴としている。
【0008】
上記構成の取付構造にあっては、基板の一端からストッパを差し込むことによって、第1板部が爪部どうしの間に介在して爪部の移動を阻止する。また、凸部が基板に設けた凹部に係合し、ストッパが基板から抜けない状態となる。そして、そのような作用は、ストッパに第1、第2板部を備えるという簡単な構成により得ることができるので、製造費用を低減することができる。
【0009】
ここで、ストッパは、第1板部と、この第1板部と間隔をおいて平行な第2板部と、第1板部および第2板部を基端部において連結する連結板部とを備え、第1板部の先端部に、第2板部側へ突出する凸部を設けて構成することができる。また、ストッパは、合成樹脂などのように可撓性を有する材料で構成することが望ましい。また、第2板部の先端部に、基板の一端部に向けて拡開する傾斜面を設けることにより、ストッパを基板に差し込む作業がやり易くなる。その場合の傾斜面が第2板部の平面となす角度は、10〜30°が好適である。角度が10°未満では、ストッパを基板に差し込む際に傾斜面の部分が変形し易くなる。また、角度が30°を超えると、ストッパを基板に差し込む際の抵抗が大きく、作業性が低下する。
【0010】
また、凸部は、ストッパを差し込む方向に向けて下り勾配となる傾斜面と、第1板部の平面とほぼ直交して凹部の縁に掛かる縦面とを有していると好適である。このような態様では、縦面が凹部の縁に掛かって抜けなくなるので、取付構造の信頼性が向上する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の取付構造では、簡単な構成でフックの外れ防止を達成することができるので、製造費用を低減することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1〜図8を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1〜図3はストッパ20を示す斜視図、側面図および平面図である。これらの図において符号21は第1板部である。第1板部21の先端部には、先端側へ向けて下り勾配となる傾斜面22aと傾斜面22aの後端から垂直に落ち込む縦面22bにより縁取られた凸部22が形成されている。
【0013】
第1板部21の後端縁から垂直に立ち上がる連結板部23が形成され、連結板部23の上端縁から第2板部24が先端側へ第1板部21と平行に伸びている。第2板部24の先端部の下面は、先細りとなるように傾斜面24aが形成されている。傾斜面24aと第2板部24とのなす角度θは、10〜30°に設定されている(この実施形態では20°)。
【0014】
図4において符号30は基板である。基板30には、孔31と切欠(孔、凹部)32が形成されている。また、符号40はマウントであり、マウント40には発光部41aと受光部41bからなる光センサ41が装着されている。また、マウント40の4隅には、下方へ突出する脚(脚部)42が形成され、脚42の下端部には、フック(爪部)43が形成されている。フック43は、先端側から見て三角形状をなし、その1つの角が左右方向外側へ突出して孔31および切欠32の裏面側縁部と係合する。
【0015】
次に、マウント40を取り付けた基板30にストッパ20を装着する手順を図5〜図8を参照して説明する。図5に示すように、孔31(図示略)と切欠32から突出したフック43は孔31および切欠32の裏面側縁部に係合し、マウント40は基板30から外れないようになっている。この状態で、フック43を内側へ移動させると、フック43は孔31および切欠32を通過することができ、マウント40は基板から外れる。そして、フック43が内側へ移動しないように規制するのがストッパ20である。
【0016】
図6に示すように、基板30の縁部をストッパ20の凸部22と傾斜面24aとの間に挿入する。その状態でストッパ20を基板30の方へ差し込むと、凸部22が基板30に押圧され、第1板部21は図中矢印で示す方向に開く(図7)。そして、ストッパ20を基板30に対してさらに差し込むと、凸部22が切欠32に嵌合する(図8)。この状態でストッパ20は基板30から抜けなくなるとともに、第1板部21がフック43どうしの間に介在しているので、フック43は基板30から外れなくなる。
【0017】
上記構成の取付構造では、ストッパ20が第1、第2板部21,24を備えるという簡単な構成により、フック43の外れを防止することができるので、製造費用を低減することができる。特に、上記実施形態では、第2板部24に傾斜面24aを形成しているので、ストッパ20を基板30に差し込む作業を簡単に行うことができる。
【0018】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。たとえば、上記実施形態では、第1板部21に凸部22を形成し、第2板部24に傾斜面24aを形成しているが、第2板部21に凸部22を形成し、第1板部24に傾斜面24aを形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るストッパの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るストッパの側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るストッパの平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る取付構造の分解斜視図である。
【図5】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを差し込む前の状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図6】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図7】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパをさらに差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図8】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを完全に差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図9】従来の取付構造を示す縦断面図である。
【図10】従来の取付構造においてマウントを基板から外した状態を示す正面図である。
【図11】従来の取付構造の他の例を示す斜視図である。
【図12】従来の取付構造の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0020】
20 ストッパ
21 第1板部
22 凸部
23 連結板部
24 第2板部
24a 傾斜面
30 基板
31 孔
32 切欠(孔、凹部)
41 光センサ(機能部材)
42 マウント
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ等の機能部材を基板に取り付けるための取付構造に係り、特に、機能部材が基板から外れるのを有効に防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
センサ等の機能部材を基板に取り付ける場合には、ワンタッチで取り付けられるようにして作業性を向上させることが多い。図9および図10は、基板10にセンサ12を搭載したマウント13を取り付ける取付構造を示すものであって、マウント13に形成した脚14を基板10に形成した孔11に挿入し、脚14の先端に形成したフック15を孔11の出口に係合させたものである。このような取付構造では、脚14を孔11に挿入すると、フック15の外面が孔11によって押圧され、脚14が内側へ弾性変形して孔11を通過する。そして、フック15が孔11から突出すると、脚14が外側へ弾性復帰してフック15が孔11の出口に係合する。
【0003】
上記のような取付構造では、フック15を内側へ変形させると脚14が基板から外れてしまうので、信頼性に問題がある。そこで、図11および図12に示すように、基板10の裏面に板16を貼着し、板16でフック15が内側へ移動しないようにすることが行われている。しかしながら、板16を貼着する方法では、基板10の裏面に凹凸があったり油や水が付着していると張り付かないという問題がある。
【0004】
そこで、特許文献1では、基板に変形自在なストッパを固定し、折り曲げたストッパをフックどうしの間に介在させる技術が提案されている。
【0005】
【特許文献1】実開平6−77023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、基板にストッパを固定する工程が必要となるため、加工費用が割高になるという問題があった。したがって、本発明は、簡単な構成でフックの外れ防止を達成することができる取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基板に所定の機能を有する機能部材を取り付けるための取付構造であって、基板は、孔を備え、機能部材は、孔に挿入される一対の脚部を備えるとともに脚部の先端部に爪部を備え、爪部は、脚部が互いに接近する方向へ弾性変形することで孔を通過可能であるとともに孔を通過した後に脚部が互いに離間する方向に弾性復帰することにより孔の出口に係合する取付構造において、基板に、爪部どうしの間に延在して該爪部の互いに接近する方向への移動を阻止するストッパを設け、このストッパは、基板の一端から差し込まれて基板を表裏から挟む第1板部および第2板部を備え、第1板部を爪部どうしの間に介在させ、第1板部に、基板に設けた凹部に係合する凸部を設けたことを特徴としている。
【0008】
上記構成の取付構造にあっては、基板の一端からストッパを差し込むことによって、第1板部が爪部どうしの間に介在して爪部の移動を阻止する。また、凸部が基板に設けた凹部に係合し、ストッパが基板から抜けない状態となる。そして、そのような作用は、ストッパに第1、第2板部を備えるという簡単な構成により得ることができるので、製造費用を低減することができる。
【0009】
ここで、ストッパは、第1板部と、この第1板部と間隔をおいて平行な第2板部と、第1板部および第2板部を基端部において連結する連結板部とを備え、第1板部の先端部に、第2板部側へ突出する凸部を設けて構成することができる。また、ストッパは、合成樹脂などのように可撓性を有する材料で構成することが望ましい。また、第2板部の先端部に、基板の一端部に向けて拡開する傾斜面を設けることにより、ストッパを基板に差し込む作業がやり易くなる。その場合の傾斜面が第2板部の平面となす角度は、10〜30°が好適である。角度が10°未満では、ストッパを基板に差し込む際に傾斜面の部分が変形し易くなる。また、角度が30°を超えると、ストッパを基板に差し込む際の抵抗が大きく、作業性が低下する。
【0010】
また、凸部は、ストッパを差し込む方向に向けて下り勾配となる傾斜面と、第1板部の平面とほぼ直交して凹部の縁に掛かる縦面とを有していると好適である。このような態様では、縦面が凹部の縁に掛かって抜けなくなるので、取付構造の信頼性が向上する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の取付構造では、簡単な構成でフックの外れ防止を達成することができるので、製造費用を低減することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1〜図8を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1〜図3はストッパ20を示す斜視図、側面図および平面図である。これらの図において符号21は第1板部である。第1板部21の先端部には、先端側へ向けて下り勾配となる傾斜面22aと傾斜面22aの後端から垂直に落ち込む縦面22bにより縁取られた凸部22が形成されている。
【0013】
第1板部21の後端縁から垂直に立ち上がる連結板部23が形成され、連結板部23の上端縁から第2板部24が先端側へ第1板部21と平行に伸びている。第2板部24の先端部の下面は、先細りとなるように傾斜面24aが形成されている。傾斜面24aと第2板部24とのなす角度θは、10〜30°に設定されている(この実施形態では20°)。
【0014】
図4において符号30は基板である。基板30には、孔31と切欠(孔、凹部)32が形成されている。また、符号40はマウントであり、マウント40には発光部41aと受光部41bからなる光センサ41が装着されている。また、マウント40の4隅には、下方へ突出する脚(脚部)42が形成され、脚42の下端部には、フック(爪部)43が形成されている。フック43は、先端側から見て三角形状をなし、その1つの角が左右方向外側へ突出して孔31および切欠32の裏面側縁部と係合する。
【0015】
次に、マウント40を取り付けた基板30にストッパ20を装着する手順を図5〜図8を参照して説明する。図5に示すように、孔31(図示略)と切欠32から突出したフック43は孔31および切欠32の裏面側縁部に係合し、マウント40は基板30から外れないようになっている。この状態で、フック43を内側へ移動させると、フック43は孔31および切欠32を通過することができ、マウント40は基板から外れる。そして、フック43が内側へ移動しないように規制するのがストッパ20である。
【0016】
図6に示すように、基板30の縁部をストッパ20の凸部22と傾斜面24aとの間に挿入する。その状態でストッパ20を基板30の方へ差し込むと、凸部22が基板30に押圧され、第1板部21は図中矢印で示す方向に開く(図7)。そして、ストッパ20を基板30に対してさらに差し込むと、凸部22が切欠32に嵌合する(図8)。この状態でストッパ20は基板30から抜けなくなるとともに、第1板部21がフック43どうしの間に介在しているので、フック43は基板30から外れなくなる。
【0017】
上記構成の取付構造では、ストッパ20が第1、第2板部21,24を備えるという簡単な構成により、フック43の外れを防止することができるので、製造費用を低減することができる。特に、上記実施形態では、第2板部24に傾斜面24aを形成しているので、ストッパ20を基板30に差し込む作業を簡単に行うことができる。
【0018】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。たとえば、上記実施形態では、第1板部21に凸部22を形成し、第2板部24に傾斜面24aを形成しているが、第2板部21に凸部22を形成し、第1板部24に傾斜面24aを形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るストッパの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るストッパの側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るストッパの平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る取付構造の分解斜視図である。
【図5】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを差し込む前の状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図6】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図7】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパをさらに差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図8】(A)は本発明の一実施形態に係る取付構造においてストッパを完全に差し込んだ状態を示す断面図であり、(B)は(A)の矢印B方向矢視である。
【図9】従来の取付構造を示す縦断面図である。
【図10】従来の取付構造においてマウントを基板から外した状態を示す正面図である。
【図11】従来の取付構造の他の例を示す斜視図である。
【図12】従来の取付構造の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0020】
20 ストッパ
21 第1板部
22 凸部
23 連結板部
24 第2板部
24a 傾斜面
30 基板
31 孔
32 切欠(孔、凹部)
41 光センサ(機能部材)
42 マウント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に所定の機能を有する機能部材を取り付けるための取付構造であって、前記基板は、孔を備え、前記機能部材は、前記孔に挿入される一対の脚部を備えるとともに該脚部の先端部に爪部を備え、前記爪部は、前記脚部が互いに接近する方向へ弾性変形することで前記孔を通過可能であるとともに前記孔を通過した後に前記脚部が互いに離間する方向に弾性復帰することにより前記孔の出口に係合する取付構造において、
前記基板に、前記爪部どうしの間に延在して該爪部の互いに接近する方向への移動を阻止するストッパを設け、このストッパは、前記基板の一端から差し込まれて前記基板を表裏から挟む第1板部および第2板部を備え、前記第1板部を前記爪部どうしの間に介在させ、前記第1板部に、前記基板に設けた凹部に係合する凸部を設けたことを特徴とする取付構造。
【請求項2】
前記第2板部の先端部に、前記基板の前記一端部に向けて拡開する傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記凸部は、前記ストッパを差し込む方向に向けて下り勾配となる傾斜面と、前記第1板部または前記第2板部とほぼ直交して前記凹部の縁に掛かる縦面とを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の取付構造。
【請求項4】
第1板部と、この第1板部と間隔をおいて平行な第2板部と、前記第1板部および第2板部を基端部において連結する連結板部とを備え、前記第1板部の先端部に、前記第2板部側へ突出する凸部を設けたことを特徴とするストッパ。
【請求項5】
前記第2板部の先端部に、先端側へ向けて拡開する傾斜面を設け、この傾斜面と前記第2板部とのなす角度を10〜30°に設定したことを特徴とする請求項4に記載のストッパ。
【請求項1】
基板に所定の機能を有する機能部材を取り付けるための取付構造であって、前記基板は、孔を備え、前記機能部材は、前記孔に挿入される一対の脚部を備えるとともに該脚部の先端部に爪部を備え、前記爪部は、前記脚部が互いに接近する方向へ弾性変形することで前記孔を通過可能であるとともに前記孔を通過した後に前記脚部が互いに離間する方向に弾性復帰することにより前記孔の出口に係合する取付構造において、
前記基板に、前記爪部どうしの間に延在して該爪部の互いに接近する方向への移動を阻止するストッパを設け、このストッパは、前記基板の一端から差し込まれて前記基板を表裏から挟む第1板部および第2板部を備え、前記第1板部を前記爪部どうしの間に介在させ、前記第1板部に、前記基板に設けた凹部に係合する凸部を設けたことを特徴とする取付構造。
【請求項2】
前記第2板部の先端部に、前記基板の前記一端部に向けて拡開する傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記凸部は、前記ストッパを差し込む方向に向けて下り勾配となる傾斜面と、前記第1板部または前記第2板部とほぼ直交して前記凹部の縁に掛かる縦面とを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の取付構造。
【請求項4】
第1板部と、この第1板部と間隔をおいて平行な第2板部と、前記第1板部および第2板部を基端部において連結する連結板部とを備え、前記第1板部の先端部に、前記第2板部側へ突出する凸部を設けたことを特徴とするストッパ。
【請求項5】
前記第2板部の先端部に、先端側へ向けて拡開する傾斜面を設け、この傾斜面と前記第2板部とのなす角度を10〜30°に設定したことを特徴とする請求項4に記載のストッパ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−39150(P2008−39150A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217317(P2006−217317)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000233572)日立粉末冶金株式会社 (272)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000233572)日立粉末冶金株式会社 (272)
【Fターム(参考)】
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