説明

受信データ記録システム、受信機、受信機の制御方法、レコーダ、データ記録方法およびプログラム

【課題】システム構成を複雑とすることなく、受信機で受信されたコンテンツデータを取り逃しなくレコーダで記録する。
【解決手段】録画ボタンの操作による記録指示があるとき、レコーダ130は待機状態(スリープ状態)にある場合には、受信機110は、内部録画(受信データを内蔵HDDで書き込むこと)を開始すると共に、レコーダ130に、起動要求を送信する。受信機110は、起動状態通知を受信すると、内部録画転送、つまり内蔵HDDの書き込み内容の転送を開始する。これにより、レコーダ130には、受信機110が録画した内容の先頭から記録が行われる。その後、受信機110は、自機での録画内容の転送が終わると、内部録画を停止し、リアルタイム録画転送、つまり受信データを直接レコーダ130に転送することを開始する。これにより、レコーダ130には、あたかも当初から録画を始めたかのように、番組の録画が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、受信データ記録システム、受信機、受信機の制御方法、レコーダ、データ記録方法およびプログラムに関する。詳しくは、この発明は、受信機およびレコーダがネットワークを介して接続されており、受信機で受信されたコンテンツデータの記録が指示されたとき、レコーダが直ちに記録できる状態にない場合、当該受信機が有するデータ書き込み読み出し部を利用することにより、システム構成を複雑とすることなく、受信機で受信されたコンテンツデータを取り逃しなくレコーダで記録できるようにした受信データ記録システム等に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットやケーブルテレビ等、ネットワークを利用したAV(Audio Visual)コンテンツのストリーミングが提案されている。一般に、インターネットやケーブルテレビ等に接続し、コンテンツデータを受信するためのセットトップボックスと呼ばれる受信機が配布される。この受信機には、受信したコンテンツデータを記録して保存しておく、HDD(Hard Disk Drive)を内蔵するものがあるが、一般に販売されるレコーダと充分な連携ができるものは少ない。
【0003】
特に、イーサネット(登録商標)等のホームネットワークの先にあるレコーダは記録が可能な状態にあるかどうかがわからず、取り逃しのない記録を実現するために、受信機で受信されたコンテンツデータは、当該受信機に内蔵されたHDDに記録せざるを得なかった。
【0004】
例えば、特許文献1には、予約を受けたAVシステムコントロール装置が、予約開始時刻に複数のAV装置の状態を調べ、記録可能なAV装置を選択して番組の録画を開始させるAVシステム制御方法が記載されている。
【特許文献1】特開平10−241348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される従来技術では、複数のAV装置から記録可能なAV装置が選択されて番組の録画が開始されるものであり、予約された番組の取り逃しを防止することができる。しかし、複数のAV装置を備え、これらをAVシステムコントロール装置で制御するものであり、システム構成が複雑となる。
【0006】
この発明の目的は、システム構成を複雑とすることなく、受信機で受信されたコンテンツデータを取り逃しなくレコーダで記録可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の概念は、
コンテンツデータを受信する受信機と、
上記受信機にネットワークを介して接続され、該受信機で受信されたコンテンツデータを記録するレコーダとからなる受信データ記録システムであって、
上記受信機は、
上記コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的に上記レコーダに送信するデータ送信部と、
記録が指示されたとき、上記レコーダの状態に応じて、上記データ書き込み読み出し部および上記データ送信部を制御する制御部とを有し、
上記レコーダは、
上記受信機から送信されてくるコンテンツデータを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むデータ書き込み部とを有する
ことを特徴とする受信データ記録システムにある。
【0008】
この発明において、受信機は、受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、この書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、受信部で受信されたコンテンツデータまたはデータ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的にレコーダに送信するデータ送信部とを有するものとされる。そして、受信機では、記録が指示されたとき、レコーダの状態に応じて、データ書き込み読み出し部およびデータ送信部が制御される。
【0009】
例えば、制御部は、記録が指示されたとき、レコーダが待機状態にある場合、レコーダに起動要求を送信すると共に、受信部で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するようにデータ書き込み読み出し部を制御する。そして、制御部は、起動要求に対応した起動状態通知を受信したとき、データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すようにデータ書き込み読み出し部を制御し、このデータ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータをレコーダに送信するようにデータ送信部を制御する。そして、制御部は、データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、受信部で受信されたコンテンツデータをレコーダに送信するようにデータ送信部を制御する。この場合、記録が指示された時点からの受信コンテンツデータが、記録が可能な状態になったレコーダに送信されるため、取り逃しが防止される。
【0010】
また、例えば、制御部は、記録が指示されたとき、レコーダがビジー状態にある場合、受信機で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するようにデータ書き込み読み出し部を制御すると共に、レコーダがビジー状態にあるかを周期的に確認することを開始する。そして、制御部は、レコーダがビジー状態を脱したとき、データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すようにデータ書き込み読み出し部を制御し、このデータ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータをレコーダに送信するようにデータ送信部を制御する。そして、制御部は、データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、受信部で受信されたコンテンツデータをレコーダに送信するようにデータ送信部を制御する。この場合、記録が指示された時点からの受信コンテンツデータが、記録が可能な状態になったレコーダに送信されるため、取り逃しが防止される。
【0011】
この発明において、受信機は、予約された記録開始時刻に制御部に記録を指示する記録指示部と、記録開始時刻の所定時間前に、レコーダが待機状態にある場合、レコーダに起動要求を送信する起動要求送信部とをさらに有するようにしてもよい。この場合、記録開始時刻の前にレコーダを起動状態にでき、受信部で受信されたコンテンツデータを、データ書き込み読み出し部における書き込み読み出しを経ることなく、レコーダに送信できるようになる。
【0012】
この発明において、レコーダでは、受信機から送信されてくるコンテンツデータがデータ受信部で受信され、この受信されたコンテンツデータがデータ書き込み部で書き込まれる。上述したように、記録が指示されたとき、レコーダが待機状態あるいはビジー状態にあるとき、受信機からレコーダには、同一のコンテンツに係る第1のビットレートの第1のコンテンツデータおよび第1のビットレートより低い第2のビットレートの第2のコンテンツデータが連続的に送信される。レコーダのデータ受信部は、このように連続的に送信されてくる第1、第2のコンテンツデータを受信し、データ書き込み部は、これら第1、第2のコンテンツデータを同一のコンテンツに係るコンテンツデータとして書き込む。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、受信機で受信コンテンツデータの記録が指示されたとき、レコーダが直ちに記録できる状態にない場合、当該受信機が有するデータ書き込み読み出し部を利用するものであり、システム構成を複雑とすることなく、受信機で受信されたコンテンツデータを取り逃しなくレコーダで記録できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての受信データ記録システム100の構成を示している。この受信データ記録システム100は、受信機110およびレコーダ130が、ネットワーク150を介して接続された構成となっている。ネットワーク150は、例えば、イーサネット(登録商標)等のホームネットワークである。
【0015】
受信機110は、リアルタイムコンテンツのコンテンツデータを受信するものであり、放送信号を受信するためのアンテナ、インターネットに接続するためのルータ等に接続されている。受信機110には、受信されたコンテンツデータによる画像および音声を出力するモニタ111が接続されている。
【0016】
レコーダ130は、受信機110から送信されてくるコンテンツデータを記録する。このレコーダ130には、受信機110から送信されてくる、あるいは記録後に再生されたコンテンツデータによる画像および音声を出力するモニタ131が接続されている。
【0017】
図1に示す受信データ記録システム100においては、受信機110では、衛星放送、インターネット等から所定のコンテンツのコンテンツデータが受信される。受信機110で受信されたコンテンツデータは、当該受信機110からネットワーク150を通してレコーダ130に送信される。そして、レコーダ130では、受信機110からネットワーク150を介して送られてくるコンテンツデータが受信されて記録される。
【0018】
図2は、受信機110の構成を示している。受信機110は、CPU(Central Processing Unit)112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、IR(InfraRed)受信部115と、コントロールパネル117と、受信部118と、デコーダ119と、出力部120と、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ121と、HDD122と、ネットワーク接続部123とを有している。CPU112、ROM113、RAM114、HDDコントローラ121、受信部118、デコーダ119、出力部120およびネットワーク接続部123は、内部バス124に接続されている。
【0019】
CPU112は、受信機全体の動作を制御するコントローラとして機能する。このCPU112には、ユーザ(操作者)が種々の操作を行うためのコントロールパネル117、およびリモートコントローラ116からのリモートコントロール信号としての赤外線信号を受信するIR受信部115が接続されている。
【0020】
ROM113は、CPU112の動作を制御するための制御プログラム等を格納している。RAM114は、CPU112のワーキングエリア等として機能する。CPU112は、ROM113に格納されている制御プログラムを必要に応じて読み出し、読み出した制御プログラムをRAM114に転送して展開する。そして、CPU112は、RAM114に展開された制御プログラムを読み出して実行することで、受信機110の各部の動作を制御する。
【0021】
受信部118は、例えば衛星放送、地上デジタル放送、インターネット等からリアルタイムコンテンツのコンテンツデータ(画像データおよび音声データ)を受信する。この受信部118の入力側には、放送信号を受信するためのアンテナ、インターネットに接続するためのルータ等が接続される。この受信部118で受信されるコンテンツデータは、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)圧縮処理等による符号化がなされた圧縮符号化データである。
【0022】
デコーダ119は、受信部118で受信されたコンテンツデータによる画像、音声をモニタ111から出力する際に、当該コンテンツデータ(圧縮符号化データ)に対して復号化処理を行って、復号化されたコンテンツデータを出力する。出力部120は、モニタ111から画像、音声を出力する際に、デコーダ119から出力されるコンテンツデータ(画像データ、音声データ)を、モニタ111に対応した信号に変換して、当該モニタ111に供給する。
【0023】
HDD122は、受信部118で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、この書き込まれたコンテンツデータを読み出して、ネットワーク接続部123あるいはデコーダ119に供給する。このHDD122は、データ書き込み読み出し部を構成する。HDDコントローラ121は、HDD122と内部バス124との間のデータの入出力を制御する。なお、HDD122としては、記憶容量の比較的小さなものを使用できる。例えば、このHDD122の記憶容量は、例えば、50Gバイト程度とされる。なお、後述するレコーダ130に設けられるHDDの記憶容量は、例えば、500Gバイト〜1Tバイト程度とされる。
【0024】
ネットワーク接続部123は、イーサネット(登録商標)等のネットワーク150に接続し、当該ネットワーク150を介して、レコーダ130に、コンテンツデータを送信する。
【0025】
図2に示す受信機110の動作を説明する。まず、ユーザが受信部118で受信されたリアルタイムコンテンツをモニタ111で視聴する場合の動作を説明する。受信部111で受信されたリアルタイムコンテンツのコンテンツデータはデコーダ119に供給されて、復号化の処理が施される。そして、デコーダ119から出力される復号化されたコンテンツデータ(画像データおよび音声データ)は出力部120を介してモニタ111に供給される。これにより、モニタ111において、受信部118で受信されたリアルタイムコンテンツの画像および音声が得られる。
【0026】
次に、リアルタイムコンテンツの記録が指示された場合の動作を説明する。例えば、この記録指示は、ユーザが、コントロールパネル117あるいはリモートコントローラ116を操作することで、CPU112に与えられる。また、例えば、この記録指示は、予約録画設定に係る記録開始時刻に、CPU112自体が行う。この場合、CPU112は、記録指示部を構成する。なお、予約録画操作は、ユーザが、コントロールパネル117あるいはリモートコントローラ116を操作することで行われる。
【0027】
記録指示がなされたとき、レコーダ130の状態が確認される。この確認は、CPU112がネットワーク接続部123を通じてレコーダ130に状態を問い合わせることで行われる。レコーダ130の状態として、起動状態にあるか待機状態(スリープ状態)にあるか、また、待機状態にある場合には、ビジー状態にあるか否かが、確認される。ここで、ビジー状態とは、レコーダ130が、例えば、ネットワーク150に接続されている他の受信機(図示しない)から送信されてくるコンテンツデータの記録を行っており、受信機110からの送信データの記録を実行できない状態、あるいは自身で録画を行っており、受信機110からの送信データの記録を実行できない状態等を意味している。
【0028】
レコーダ130が起動状態にあって、かつビジー状態でない場合には、受信部118で受信されたコンテンツデータは、ネットワーク接続部123からネットワーク150を介してレコーダ130に送信される。この場合、ネットワーク接続部123からレコーダ130に送信されるコンテンツデータのビットレートは、受信部118で受信されるコンテンツデータのビットレート(第1のビットレート)と等しくなる。
【0029】
また、記録指示がなされたとき、レコーダ130が起動状態にあって、かつビジー状態にある場合には、以下のような動作となる。
【0030】
すなわち、受信部118で受信されたコンテンツデータをHDD122で書き込むことが開始される。この場合、受信部118で受信されたコンテンツデータは、HDDコントローラ121を通じてHDD122に供給される。また、レコーダ130がビジー状態にあるかを周期的に確認することが開始される。
【0031】
そして、レコーダ130がビジー状態を脱したとき、HDD122に書き込まれているコンテンツデータが、書き込み時のビットレート(第1のビットレート)より高いビットレート(第2のビットレート)で読み出され、読み出されたコンテンツデータは、ネットワーク接続部123からネットワーク150を介してレコーダ130に送信される。この場合、受信部118で受信されたコンテンツデータをHDD122で書き込むことは継続されるが、上述したように読み出し時のビットレートが書き込み時のビットレートより高いことから、HDD122に書き込まれている未送信のコンテンツデータのデータ量は徐々に減少していく。
【0032】
HDD122に書き込まれている未送信のコンテンツデータのデータ量が0となるとき、つまり、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後は、受信部118で受信されたコンテンツデータは、HDD122における書き込み読み出しを経ることなく、直接、ネットワーク接続部123からネットワーク150を介してレコーダ130に送信される。
【0033】
このように、記録指示がなされたとき、レコーダ130が起動状態にあって、かつビジー状態にある場合、HDD122が利用されることにより、記録が指示された時点からの受信コンテンツデータが、ビジー状態を脱して記録可能な状態になったレコーダ130に送信されるため、取り逃しが回避される。なお、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後は、HDD122から当該コンテンツデータが削除され、無駄な記憶容量の消費が防止される。
【0034】
また、記録指示がなされたとき、レコーダ130が待機状態にある場合には、以下のような動作となる。
【0035】
すなわち、受信部118で受信されたコンテンツデータをHDD122で書き込むことが開始される。また、レコーダ130に起動要求が送信される。この起動要求は、CPU112からネットワーク接続部123を通じてレコーダ130に送信される。
【0036】
そして、レコーダ130から起動状態通知を受信したとき、HDD122に書き込まれているコンテンツデータが、書き込み時のビットレート(第1のビットレート)より高いビットレート(第2のビットレート)で読み出され、読み出されたコンテンツデータは、ネットワーク接続部123からネットワーク150を介してレコーダ130に送信される。この場合、受信部118で受信されたコンテンツデータをHDD122で書き込むことは継続されるが、上述したように読み出し時のビットレートが書き込み時のビットレートより高いことから、HDD122に書き込まれている未送信のコンテンツデータのデータ量は徐々に減少していく。
【0037】
HDD122に書き込まれている未送信のコンテンツデータのデータ量が0となるとき、つまり、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後は、受信部118で受信されたコンテンツデータは、HDD122における書き込み読み出しを経ることなく、直接、ネットワーク接続部123からネットワーク150を介してレコーダ130に送信される。
【0038】
このように、記録指示がなされたとき、レコーダ130が待機状態にある場合、HDD122が利用されることにより、記録が指示された時点からの受信コンテンツデータが、待機状態を脱して記録可能な状態になったレコーダ130に送信されるため、取り逃しが回避される。なお、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後は、HDD122から当該コンテンツデータが削除され、無駄な記憶容量の消費が防止される。
【0039】
図3のフローチャートは、CPU112の記録指示時の制御動作を示している。CPU112は、ステップST1において、記録指示があったとき、ステップST2に移る。このステップST2において、CPU112は、レコーダ130が起動状態にあるか否かを判定する。起動状態にあるとき、CPU112は、ステップST3において、レコーダ130がビジー状態にあるか否かを判定する。
【0040】
レコーダ130がビジー状態にないとき、CPU112は、ステップST7において、リアルタイム録画転送を開始し、その後、録画終了に伴って、ステップST8において、一連の制御動作を終了する。ここで、リアルタイム録画転送とは、上述したように、受信部118で受信されたコンテンツデータを、HDD122の書き込み読み出しを経ることなく、直接、ネットワーク接続部123を通じてレコーダ130に送信する動作である。
【0041】
上述のステップST3においてレコーダ130がビジー状態にあるとき、CPU112は、ステップST4において、内部録画を開始する。ここで、内部録画とは、上述したように、受信部118で受信されたコンテンツデータをHDD122で書き込む動作である。そして、CPU112は、ステップST5において、レコーダ130がビジー状態にあるかを判定する。CPU112は、レコーダ130がビジー状態を脱したと判定するまで当該判定を周期的に行う。
【0042】
ビジー状態を脱したと判定するとき、CPU112は、ステップST6で、内部録画転送を開始する。ここで、内部録画転送とは、上述したように、HDD122に書き込まれているコンテンツデータを書き込み時より高いビットレートで読み出し、読み出されたコンテンツデータを、ネットワーク接続部123を通じてレコーダ130に送信する動作である。そして、CPU112は、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後、ステップST7に移り、リアルタイム録画転送を開始し、その後、録画終了に伴って、ステップST8において、一連の制御動作を終了する。
【0043】
上述のステップST2においてレコーダ130が待機状態にあるとき、CPU112は、ステップST9に移る。このステップST9において、CPU112は、レコーダ130にネットワーク接続部123を通じて起動要求を送信する。そして、CPU112は、ステップST10において、内部録画を開始し、その後、ステップST11において、レコーダ130から起動状態通知があったか否かを判定する。
【0044】
起動状態通知があったとき、CPU112は、ステップST6で、内部録画転送を開始する。そして、CPU112は、HDD122から、書き込まれているコンテンツデータの全てが読み出された後、ステップST7に移り、リアルタイム録画転送を開始し、その後、録画終了に伴って、ステップST8において、一連の制御動作を終了する。
【0045】
なお、図3のフローチャートにおいては、予約録画の場合にあっても記録指示があった後に、レコーダ130の状態を判定し、待機状態にあるときには、当該レコーダ130に起動要求を送信するようになっている。しかし、予約録画の場合には、予約によって記録開始時刻が設定されている。
【0046】
したがって、この場合、CPU112は、記録開始時刻の所定時間前(例えば、1分前)にレコーダ130の状態を判定し、待機状態にある場合には起動要求を予め送信するようにしてもよい。これにより、レコーダ130が待機状態にある場合には、記録開始時刻の前にレコーダ130を起動状態にしておくことができ、受信部118で受信されたコンテンツデータを、HDD122における書き込み読み出しを経ることなく、レコーダ130に送信できるようになる。
【0047】
図4は、レコーダ130の構成を示している。レコーダ130は、CPU132と、RO133と、RAM134と、IR受信部135と、コントロールパネル137と、チューナ部138と、デコーダ139と、出力部140と、ネットワーク接続部141と、HDDコントローラ142と、HDD143とを有している。CPU132、ROM133、RAM134、チューナ部138、デコーダ139、出力部140、ネットワーク接続部141およびHDDコントローラ142は、内部バス144に接続されている。
【0048】
CPU132は、レコーダ全体の動作を制御するコントローラとして機能する。このCPU132には、ユーザ(操作者)が種々の操作を行うためのコントロールパネル137、およびリモートコントローラ136からのリモートコントロール信号としての赤外線信号を受信するIR受信部135が接続されている。
【0049】
ROM133は、CPU132の動作を制御するための制御プログラム等を格納している。RAM134は、CPU132のワーキングエリア等として機能する。CPU132は、ROM133に格納されている制御プログラムを必要に応じて読み出し、読み出した制御プログラムをRAM134に転送して展開する。そして、CPU132は、RAM134に展開された制御プログラムを読み出して実行することで、レコーダ130の各部の動作を制御する。
【0050】
チューナ部138は、例えば、衛星放送、地上デジタル放送等の受信部を構成している。チューナ部138の入力側には、例えば、放送信号を受信するためのアンテナが接続される。このチューナ部138で受信されるコンテンツデータは、例えば、MPEG圧縮処理等による符号化がなされた圧縮符号化データである。
【0051】
デコーダ139は、チューナ部138で受信されたコンテンツデータ、あるいはHDD143で再生されたコンテンツデータによる画像、音声をモニタ131から出力する際に、当該コンテンツデータ(圧縮符号化データ)対して復号化処理を行って、復号化されたコンテンツデータを出力する。出力部140は、モニタ131から画像、音声を出力する際に、デコーダ140から出力されるコンテンツデータ(画像データ、音声データ)を、モニタ131に対応した信号に変換して、当該モニタ131に供給する。
【0052】
ネットワーク接続部141は、ネットワーク150に接続し、当該ネットワーク150を介して、受信機110からコンテンツデータを受信する。HDD143は、チューナ部138で受信されたコンテンツデータあるいはネットワーク接続部141で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、この書き込まれたコンテンツデータを読み出してデコーダ139に供給する。このHDD143は、データ書き込み部を構成している。HDDコントローラ142は、HDD143と内部バス144との間のデータの入出力を制御する。
【0053】
図4に示すレコーダ130の動作を説明する。まず、ユーザがチューナ部138で受信されたリアルタイムコンテンツ(番組)をモニタ131で視聴する場合の動作を説明する。チューナ部138から出力されるコンテンツデータはデコーダ139に供給されて復号化の処理が施される。そして、デコーダ139から出力される復号化されたコンテンツデータ(画像データおよび音声データ)は出力部140を介してモニタ131に供給される。これにより、モニタ131において、チューナ部138で受信されたリアルタイムコンテンツの画像および音声が得られる。
【0054】
次に、チューナ部118で受信されたリアルタイムコンテンツ(番組)の記録が指示された場合の動作を説明する。例えば、この記録指示は、ユーザが、コントロールパネル137あるいはリモートコントローラ136を操作することで、CPU132に与えられる。また、例えば、この記録指示は、予約された記録開始時刻に、CPU132自体が行う。なお、予約操作は、ユーザが、コントロールパネル137あるいはリモートコントローラ136を操作することで行われる。この場合、チューナ部118で受信されたコンテンツデータは、HDDコントローラ142を通じてHDD143で書き込まれる。
【0055】
次に、ネットワーク接続部141において、受信機110からのコンテンツデータが受信された場合の動作を説明する。
【0056】
上述したように、受信機110における記録指示時に、レコーダ130が起動状態にあって、かつビジー状態にないときは、受信機110からレコーダ130には、リアルタイム録画転送が行われる。この場合、ネットワーク接続部141は、リアルタイム録画転送のビットレート(第1のビットレート)でコンテンツデータを受信する。そして、ネットワーク受信部141で受信されたコンテンツデータは、HDDコントローラ142を通じてHDD143で書き込まれる。
【0057】
また、上述したように、受信機110における記録指示時に、レコーダ130が起動状態にあって、かつビジー状態にあるとき、あるいはレコーダ130が待機状態にあるときは、受信機110からレコーダ130には、最初内部録画転送が行われ、続いてリアルタイム録画転送が行われる。この場合、ネットワーク接続部141は、同一コンテンツに係るコンテンツデータとして、最初は内部録画転送のビットレート(第2のビットレート)による第1のコンテンツデータを受信し、続いてリアルタイム録画転送のビットレート(第1のビットレート)による第2のコンテンツデータを受信する。上述したように、第2のビットレートは第1のビットレートより高くされている。
【0058】
このようにネットワーク受信部141で連続的に受信された第1、第2のコンテンツデータは、HDDコントローラ142を通じてHDD143に供給され、同一のコンテンツに係るコンテンツデータとして書き込まれる。
【0059】
次に、HDD143に書き込まれているコンテンツデータによる画像、音声をモニタ131で視聴する場合の動作を説明する。HDD143で読み出されるコンテンツデータは、順次、HDDコントローラ142を介してデコーダ139に供給されて復号化の処理が施される。そして、デコーダ139から出力される復号化されたコンテンツデータ(画像データおよび音声データ)は出力部140を介してモニタ131に供給される。これにより、モニタ131において、HDD143で読み出されたコンテンツデータによる画像および音声が得られる。
【0060】
図5は、受信機110において、ユーザが、チャネル(CH)選択を行って番組を確認した後に、録画ボタンを操作して記録指示を行った場合の、シーケンス例を示している。なお、ユーザが、EPG(Electronic Program Guide)等の番組情報から操作を行っても同じ結果となる。この例では、記録指示時に、レコーダ130は待機状態にあるものとしている。
【0061】
ユーザの録画ボタンの操作による記録指示があるとき、レコーダ130は待機状態(スリープ状態)にあることから、受信機110は、内部録画(HDD122による受信データの書き込み)を開始すると共に、レコーダ130に、起動要求を送信する。レコーダ130は、受信機110からの起動要求に応じて、電源を投入する。そして、レコーダ130は、起動が完了したとき、受信機110に起動状態通知を行う。
【0062】
受信機110は、起動状態通知を受信すると、内部録画転送、つまり自機での録画内容(HDD122の書き込み内容)をレコーダ130に転送することを開始する。これにより、レコーダ130には、受信機110が録画した内容の先頭から記録が行われる。なお、図5において、外部録画は、レコーダ130による録画を意味している。
【0063】
その後、受信機110は、自機での録画内容の転送が終わると、内部録画を停止し、リアルタイム録画転送、つまり受信データをHDD122の書き込み読み出しを経ることなくレコーダ130に転送することを開始する。これにより、レコーダ130には、あたかも、当初から録画を始めたかのように、番組の録画が行われる。
【0064】
上述した受信データ記録システム100においては、受信機110で受信コンテンツデータの記録が指示されたとき、レコーダ130が直ちに記録できる状態にない場合、つまりビジー状態にある場合、あるいは待機状態にある場合には、受信機110に内蔵されるHDD122が利用され、レコーダ130が記録可能になった後に、記録指示時点からの受信コンテンツデータが当該レコーダ130に送信される。したがって、例えば複数のレコーダを用意しておいて記録開始時に記録可能なレコーダを選択して記録するというようにシステム構成を複雑とすることなく、受信機110で受信されたコンテンツデータを取り逃しなくレコーダ130で記録できる。
【0065】
つまり、上述した受信データ記録システム100においては、受信機110が有する比較的容量の少ないHDD122を有効に利用できる。また、レコーダ130は、常に、受信機110からの録画要求に応える必要がなくなるので、再生をしながらの記録など、複雑な動作を実現するための設計が不要となり、構造も単純化できる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
この発明は、例えば、セットトップボックスで受信されたリアルタイムコンテンツ(番組)のデータを、ネットワークを介して接続されたレコーダで記録する受信データ記録システム等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】実施の形態としての受信データ記録システムの構成を示すブロック図である。
【図2】受信機の構成を示すブロック図である。
【図3】受信機を構成するCPUの録画指示時における制御動作を示すフローチャートである。
【図4】レコーダの構成を示すブロック図である。
【図5】受信機において、ユーザが、チャネル(CH)選択を行って番組を確認した後に、録画ボタンを操作して記録指示を行った場合の、シーケンス例を示す図である。
【符号の説明】
【0068】
100・・・受信データ記録システム、110・・・受信機、111・・・モニタ、112・・・CPU、115・・・IR受信部、117・・・コントロールパネル、118・・・受信部、119・・・デコーダ、120・・・出力部、122・・・HDD、123・・・ネットワーク接続部、130・・・レコーダ、131・・・モニタ、132・・・CPU、135・・・IR受信部、137・・・コントロールパネル、138・・・ネットワーク接続部、140・・・HDD、141・・・チューナ部、142・・・デコーダ、143・・・出力部、150・・・ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを受信する受信機と、
上記受信機にネットワークを介して接続され、該受信機で受信されたコンテンツデータを記録するレコーダとからなる受信データ記録システムであって、
上記受信機は、
上記コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的に上記レコーダに送信するデータ送信部と、
記録が指示されたとき、上記レコーダの状態に応じて、上記データ書き込み読み出し部および上記データ送信部を制御する制御部とを有し、
上記レコーダは、
上記受信機から送信されてくるコンテンツデータを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むデータ書き込み部とを有する
ことを特徴とする受信データ記録システム。
【請求項2】
コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的にレコーダに送信するデータ送信部と、
記録が指示されたとき、上記レコーダの状態に応じて、上記データ書き込み読み出し部および上記データ送信部を制御する制御部とを有する
ことを特徴とする受信機。
【請求項3】
予約された記録開始時刻に上記制御部に記録を指示する記録指示部と、
上記記録開始時刻の所定時間前に上記レコーダが待機状態にある場合、上記レコーダに起動要求を送信する起動要求送信部とをさらに有する
ことを特徴とする請求項2に記載の受信機。
【請求項4】
上記制御部は、上記記録が指示されたとき、上記レコーダが待機状態にある場合、上記レコーダに起動要求を送信すると共に、上記受信部で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御し、
上記制御部は、上記起動要求に対応した起動状態通知を受信したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記制御部は、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の受信機。
【請求項5】
上記制御部は、上記記録が指示されたとき、上記レコーダがビジー状態にある場合、上記受信機で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御すると共に、上記レコーダがビジー状態にあるかを周期的に確認することを開始し、
上記制御部は、上記レコーダがビジー状態を脱したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記制御部は、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の受信機。
【請求項6】
コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的にレコーダに送信するデータ送信部とを有する受信機の制御方法であって、
記録が指示されたとき、上記レコーダが待機状態にある場合、上記レコーダに起動要求を送信すると共に、上記受信部で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御し、
上記起動要求に対応した起動状態通知を受信したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする受信機の制御方法。
【請求項7】
コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的に上記レコーダに送信するデータ送信部とを有する受信機の制御方法であって、
記録が指示されたとき、上記レコーダがビジー状態にある場合、上記受信機で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御すると共に、上記レコーダがビジー状態にあるかを周期的に確認することを開始し、
上記レコーダがビジー状態を脱したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする受信機の制御方法。
【請求項8】
コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で読み出されたコンテンツデータを選択的に上記レコーダに送信するデータ送信部とを有する受信機の制御方法であって、
記録が指示されたとき、上記レコーダが待機状態にある場合、上記レコーダに起動要求を送信すると共に、上記受信部で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御し、
上記起動要求に対応した起動状態通知を受信したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする受信機の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
コンテンツデータを受信する受信部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、該書き込まれたコンテンツデータを読み出すデータ書き込み読み出し部と、
上記受信部で受信されたコンテンツデータまたは上記データ書き込み読み出し部で再生されたコンテンツデータを選択的に上記レコーダに送信するデータ送信部とを有する受信機の制御方法であって、
記録が指示されたとき、上記レコーダがビジー状態にある場合、上記受信機で受信されたコンテンツデータの書き込みを開始するように上記データ書き込み読み出し部を制御すると共に、上記レコーダがビジー状態にあるかを周期的に確認することを開始し、
上記レコーダがビジー状態を脱したとき、上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出されるまで、上記受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むと共に、書き込まれているコンテンツデータを書き込み時のビットレートより高いビットレートで読み出すように上記データ書き込み読み出し部を制御し、該データ書き込み読み出し部より読み出されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御し、
上記データ書き込み読み出し部に書き込まれているコンテンツデータが全て読み出された後、上記受信部で受信されたコンテンツデータを上記レコーダに送信するように上記データ送信部を制御する
ことを特徴とする受信機の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
受信機から送信されてくるコンテンツデータを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部で受信されたコンテンツデータを書き込むデータ書き込み部とを有し、
上記データ受信部は、上記受信機から送信されてくる同一のコンテンツに係る第1のビットレートの第1のコンテンツデータおよび該第1のビットレートより低い第2のビットレートの第2のコンテンツデータを連続的に受信し、
上記データ書き込み部は、上記データ受信部で連続的に受信された上記第1のコンテンツデータおよび上記第2のコンテンツデータを同一のコンテンツに係るコンテンツデータとして書き込む
ことを特徴とするレコーダ。
【請求項11】
受信機から送信されてくるコンテンツデータを受信するデータ受信ステップと、
上記データ受信ステップで受信されたコンテンツデータを書き込むデータ書き込みステップとを有し、
上記データ受信ステップでは、上記受信機から送信されてくる同一のコンテンツに係る第1のビットレートの第1のコンテンツデータおよび該第1のビットレートより低い第2のビットレートの第2のコンテンツデータを連続的に受信し、
上記データ書き込みステップでは、上記データ受信ステップで連続的に受信された上記第1のコンテンツデータおよび上記第2のコンテンツデータを同一のコンテンツに係るコンテンツデータとして書き込む
ことを特徴とするデータ記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−154143(P2008−154143A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−342335(P2006−342335)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】