説明

受信中継装置

【課題】通信システムで送信される信号に加えて、放送システムで放送される放送波を受信して、端末に中継等することができる受信中継装置を提供することを目的とする。
【解決手段】通信ネットワーク2から送信された信号を受信して端末装置4に送信する受信中継装置10であって、放送波からIPパケットを抽出するチューナー部12と、抽出されたIPパケットを端末装置4に送信するアプリケーション部13とを備える。チューナー部12は、マルチキャストアドレスが放送波に含まれている場合には、当該放送波に含まれるIPパケットの抽出をアプリケーション部13に対して要求し、アプリケーション部13は、放送波に含まれるIPパケットの抽出が要求された場合には、当該放送波からIPパケットを抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の中継を行うための受信中継装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、放送システムと通信システムとは相互に個別のシステムとして構成されている。例えば、放送システムでは、放送局から放送されたアナログ放送波が、受信側に設けられた放送チューナを介して受信され、TV受像機等を介して視聴される。一方、通信システムでは、インターネットに代表される通信ネットワークを介して送信されたデジタル信号が、ルータ等の受信中継装置を介して中継され、受信側に設けられたパーソナルコンピュータ等の通信端末に受信されて利用される(例えば、特許文献1にはルータが開示されている)。
【0003】
近年、アナログ放送がデジタル放送に移行することに伴い、放送システムと通信システムの融合が可能になることが期待されている。例えば、デジタル放送への移行により放送が終了するアナログ放送の帯域を利用して、IP(Internet Protocol)にてパケット化されたデジタル信号をデジタル放送(IPoverデジタル放送)として放送することで、従来は通信システムを介して送信していたアプリケーション等の情報を、放送システムを介して放送して受信側で利用することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−45678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このように放送システムと通信システムの融合を実現するためには、システムを構成する要素技術を確立する必要がある。そこで、このような要素技術の一つとして、本願発明者は、通信システムで送信される信号に加えて、放送システムで放送される放送波を受信して、端末に中継等することができる新規な受信中継装置を提供する。
【0006】
このような新規な受信中継装置を提供するに際して、以下のような課題を解決する。まず、従来の通信システムで使用されている受信中継装置には、放送波を受信する機能がないため、放送システムからの放送波を中継することができなった。また、従来の受信中継装置はIGMP(Internet Group Management Protocol)によって端末装置に対するIPマルチキャストを行う機能が設けられており、一方、放送波によっても当然にマルチキャストを行うことになるが、IGMPは通信の規格であり、放送波でIPマルチキャストを行うことは想定されていなかったので、従来の受信中継装置では放送波によるIPマルチキャストを実現することができなかった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信システムで送信される信号に加えて、放送システムで放送される放送波を受信して、端末に中継等することができる受信中継装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の受信中継装置は、通信ネットワークから送信された信号を受信して端末装置に送信する受信中継装置であって、IPパケットを含む放送波の受信処理を行うものであって、前記放送波から前記IPパケットを抽出する受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された放送波の中継処理を行うものであって、前記受信処理手段にて抽出された前記IPパケットを前記端末装置に送信する中継処理手段とを備え、前記中継処理手段は、マルチキャストアドレスを含むマルチキャスト要求が所定方法で行われた場合に、当該マルチキャスト要求に含まれるマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かの確認要求を、前記受信処理手段に対して行い、前記受信処理手段は、前記確認要求が行われた場合に、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かを確認し、当該確認の結果を前記中継処理手段に送り、前記中継処理手段は、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていることが前記受信処理手段によって確認された場合には、当該放送波に含まれるIPパケットの抽出を当該受信処理手段に対して要求し、前記受信処理手段は、前記放送波に含まれるIPパケットの抽出が要求された場合には、当該放送波からIPパケットを抽出する。
【0009】
また、請求項2に記載の受信中継装置は、請求項1に記載の受信中継装置において、前記中継処理手段は、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていないことが前記受信処理手段によって確認された場合には、前記マルチキャスト要求を通信ネットワークに送信するための処理を行う。
【0010】
また、請求項3に記載の受信中継装置は、請求項1又は2に記載の受信中継装置において、前記中継処理手段は、コンテンツガイドを構成するためのコンテンツガイド構成情報を蓄積するコンテンツガイド構成情報蓄積手段を備え、前記受信処理手段は、コンテンツガイドの蓄積要求が所定方法で行われた場合に、コンテンツガイド構成情報が含まれている前記放送波を特定し、当該特定した放送波からIPパケットを抽出し、当該IPパケットからコンテンツガイド構成情報を取得して前記コンテンツガイド構成情報蓄積手段に蓄積する。
【0011】
また、請求項4に記載の受信中継装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信中継装置において、前記中継処理手段は、コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段を備え、コンテンツの蓄積要求が所定方法で行われた場合に、当該蓄積要求に含まれるコンテンツ特定情報に基づいて、当該蓄積要求で蓄積が要求されているコンテンツを含む放送波に含まれるマルチキャストアドレスを特定し、当該特定したマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かの確認要求を、前記受信処理手段に対して行い、前記受信処理手段は、前記確認要求が行われた場合に、前記特定されたマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かを確認し、当該確認の結果を前記中継処理手段に送り、前記中継処理手段は、前記特定されたマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていることが前記受信処理手段によって確認された場合には、当該放送波に含まれるIPパケットの抽出を当該受信処理手段に対して要求し、前記受信処理手段は、前記放送波に含まれるIPパケットの抽出が要求された場合には、当該放送波からIPパケットを抽出し、前記中継処理手段は、前記受信処理手段にて抽出されたIPパケットに含まれるコンテンツを、前記コンテンツ蓄積手段に蓄積する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の受信中継装置によれば、放送波からIPパケットが抽出され、このIPパケットが端末装置に送信されるので、IPoverデジタル放送にて放送された放送波に含まれるIPパケットを端末装置に中継することが可能となる。特に、マルチキャスト要求があった場合において、このマルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが放送波に含まれている場合には、この放送波からIPパケットが抽出されて端末装置に送信されるので、放送波によるIPマルチキャストを実現することが可能になる。
【0013】
また、請求項2に記載の受信中継装置によれば、マルチキャスト要求があった場合において、このマルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが放送波に含まれていない場合には、マルチキャスト要求が通信ネットワークに送信されるので、通信ネットワークを介してIPマルチキャストを実現することが可能になる。
【0014】
また、請求項3に記載の受信中継装置によれば、放送波のIPパケットからコンテンツガイド構成情報が取得されてコンテンツガイド構成情報蓄積手段に蓄積されるので、通信ネットワークから取得して蓄積されたコンテンツガイド構成情報と同様に、放送ネットワークから取得して蓄積されたコンテンツガイド構成情報を用いて、コンテンツガイドを端末装置に提供することが可能となる。
【0015】
また、請求項4に記載の受信中継装置によれば、放送波のIPパケットからコンテンツが取得されてコンテンツ蓄積手段に蓄積されるので、通信ネットワークから取得して蓄積されたコンテンツと同様に、放送ネットワークから取得して蓄積されたコンテンツを用いて、コンテンツを端末装置に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信放送システムを機能概念的に示す説明図である。
【図2】受信中継装置の構成を機能概念的に示すブロック図である。
【図3】リアルタイムコンテンツに関する処理のフローチャートである。
【図4】コンテンツガイド取得処理のフローチャートである。
【図5】コンテンツガイド提供処理のフローチャートである。
【図6】コンテンツ蓄積取得要求処理のフローチャートである。
【図7】蓄積コンテンツ取得要求処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る受信中継装置の実施の形態を詳細に説明する。まず、本実施の形態の構成について説明した後、本実施の形態の処理について説明し、最後に、本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(構成)
最初に、受信中継装置を備えて通信放送システムの構成について説明する。図1は、通信放送システムを機能概念的に示す説明図である。この通信放送システム1は、通信ネットワーク2、放送ネットワーク3、端末装置4、及び受信中継装置10を備えて構成されている。
【0019】
(構成−通信ネットワーク)
通信ネットワーク2は、所定の通信プロトコル(ここでは、TCP/IP)にて情報の送受信を行うためのネットワークである。具体的には、この通信ネットワーク2は、WAN(Wide Area Network)であって、代表的にはインターネットであり、例えば、コンテンツをストリーム配信するためのストリーミングサーバを備える。ただし、通信ネットワーク2は、公知の通信ネットワークとして構成できるので、その詳細な説明は省略する。
【0020】
(構成−放送ネットワーク)
放送ネットワーク3(図1では電波塔として図示)は、放送波を送信するためのネットワークである。具体的には、この放送ネットワーク3は、地上デジタル放送のデジタル放送波を放送するための放送局や中継施設を含んで構成されている。特に、この放送ネットワーク3は、IPoverデジタル放送を行うことが可能なネットワークとして構成されており、任意のアプリケーションやコンテンツ(例えば、動画や音声。以下、単にコンテンツと総称する)を、所定の放送プロトコルにてIPパケットとして放送することで、いわゆるIPDC(IPデータキャスト)を行う。ここでは、放送プロトコルとしては、MPEG−2 TS(トランスポートストリーム)を使用するものとする。
【0021】
TSには、複数のTSパケットが含まれる。各TSパケットには、パケット識別子(PID:Packet Identification)が含まれており、このPIDに基づいてTSパケットを特定することができる。また、TSパケットには、コンテンツを含むTSパケットと、SI(Service Information)/PSI(Program Specific Information)を含むTSパケットがある。
【0022】
コンテンツを含むTSパケットは、当該TSパケットのペイロード部に、コンテンツをカプセル化して構成されたIPパケットを含んで構成される。このカプセル化は、ULE(ULE:Ultra Lightweight Encapusulation)方式を用いて行う。また、このIPパケットには、コンテンツに加えて、メタ情報(例えば、XML Schemaに基づいて記述された情報)が含まれており、このメタ情報には、後述するコンテンツガイドを構成するコンテンツガイド構成情報、コンテンツID、コンテンツが送信されるマルチキャストアドレスおよびポート番号、コンテンツのジャンルを特定するジャンル情報、又はコンテンツの放送時間を特定する放送時間情報等が必要に応じて含まれている。
【0023】
一方、SI/PSIを含むTSパケットは、当該TSパケットのペイロード部に、SI/PSIを含んで構成される。そして、このSI/PSIに基づいて、当該SI/PSIを含むTSパケットを含んだTSにて送信されるコンテンツの種類を特定することができると共に、SI/PSIに規定されているアドレスリストに含まれているマルチキャストアドレスに基づいて、該当マルチキャストアドレスのIPパケットが含まれるTSパケットのパケット識別子を特定できると共に、各IPパケットをマルチキャストすべき端末装置4を特定することができる。
【0024】
このように構成されるTSは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)にて多重化されデジタル変調されて、デジタル放送波として送出される。ただし、放送ネットワーク3は、公知の放送ネットワークとして構成できるので、その詳細な説明は省略する。
【0025】
(構成−端末装置)
端末装置4は、受信中継装置10を介して通信ネットワーク2との間で信号の送受信を行うと共に、受信中継装置10を介して放送ネットワーク3からの放送の受信を行う装置である。この端末装置4は、受信中継装置10との間における通信を行うため、所定の通信プロトコル(ここでは、httpやhttps)により情報の送受信を行うためのブラウザを備える。ただし、端末装置4は、公知のパーソナルコンピュータ(ネットブックと称されるものを含む)、ユビキタス端末、スマートフォン等の移動体通信端末、あるいは、カーナビゲーション装置として構成できるので、その詳細な説明は省略する。この端末装置4は、受信中継装置10の後述するネットワークI/F11aを介して、受信中継装置10との間においてLAN5を介して通信を行う。この通信は、無線と有線のいずれで行ってもよい。
【0026】
(構成−受信中継装置)
受信中継装置10は、通信ネットワーク2から送信された信号を受信して端末装置4に送信すると共に、端末装置4から送信された信号を受信して通信ネットワーク2に送信し、かつ、放送ネットワーク3から放送された放送波を受信して当該放送波に含まれる信号を端末装置4に送信する受信中継手段である。図2は、受信中継装置10の構成を機能概念的に示すブロック図である。この図2に示すように、受信中継装置10は、ルータ部11、チューナー部12、及びアプリケーション部13を備えて構成されている。
【0027】
ルータ部11は、通信ネットワーク2及び端末装置4に対する信号の送受信を行う通信信号送受信手段である。このルータ部11は、ネットワークインターフェース(以下、ネットワークI/F)11aを備える。このネットワークI/F11aは、通信ネットワーク2及び端末装置4との間における通信インタフェースであり、例えば、所定の通信規格(例えば、イーサネット)にて通信を行うネットワークボードとして構成されている。ただし、ルータ部11の構成については、公知のネットワークルータのルータ部と同様に構成することができる。
【0028】
チューナー部12は、IPパケットを含む放送波の受信処理を行う受信処理手段である。このチューナー部12は、アンテナ12a、分離部12b、受信制御部12c、及びIP抽出部12dを備える。アンテナ12aは、放送波を受信する放送波受信手段である。分離部12bは、アンテナ12aにて受信された高転送レートのトランスポートストリームの多重化を解除して、低転送レートの複数のトランスポートストリームに分離する放送波分離手段であり、具体的にはDEMUX(デマルチプレクサ)である。受信制御部12cは、放送波の受信制御を行う放送波受信制御手段である。IP抽出部12dは、放送波からIPパケット抽出するIPパケット抽出手段である。これらチューナー部12の各部の具体的機能は、後述する各処理に併せて説明する。
【0029】
アプリケーション部13は、チューナー部12にて抽出されたIPパケットを端末装置4に送信する中継処理手段である。このアプリケーション部13は、リクエストハンドラ13a、データ蓄積部13b、及びストレージ13cを備える。リクエストハンドラ13aは、端末装置4から送信された各種の要求(リクエスト)を処理する要求処理手段である。データ蓄積部13bは、IP抽出部12dにて抽出されたIPパケットに基づいて、コンテンツガイドを構成するためのコンテンツガイド構成情報や、コンテンツを、ストレージ13cに蓄積するデータ蓄積処理手段である。ストレージ13cは、コンテンツガイド構成情報を蓄積するコンテンツガイド構成情報蓄積手段であると共に、コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段であり、これらの情報を蓄積するためのデータベースを備える。このアプリケーション部13の各部の具体的機能は、後述する各処理に併せて説明する。
【0030】
このように構成される受信中継装置10は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)や、このCPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの制御プログラムや、各種の処理手順などを規定した受信中継用プログラム)、所要データを格納するための内部メモリ、及び、ハードディスクやその他の記録媒体によって構成される記憶手段を備えて構成されており、記憶手段に受信中継用プログラムをインストールすることで、アンテナ12a及びストレージ13cを除いた、当該受信中継装置10の各部が実質的に構成される。また、ストレージ13cは、記憶手段によって構成される。
【0031】
(処理)
次に、このように構成された端末装置4及び受信中継装置10において行われる各種の処理について説明する。ただし、通信ネットワーク2と端末装置4との間の通信中継処理は、ルータ部11を中心に公知のルータと同様に行うことができるのでその説明を省略し、以下では、放送ネットワーク3から放送された放送波に関する処理を説明する。
【0032】
この処理は、1)リアルタイムコンテンツに関する処理、2)コンテンツガイドに関する処理、及び3)蓄積コンテンツに関する処理に大別される。「リアルタイムコンテンツ」とは、放送ネットワーク3から放送されたものをリアルタイムに端末装置4で視聴するコンテンツであり、例えば、株価データの如きリアルタイム性が高いコンテンツである。「コンテンツガイド」とは、ユーザがコンテンツを利用する際の参考情報であり、コンテンツの放送時間やコンテンツのジャンルを含んだ情報である。「蓄積コンテンツ」とは、放送ネットワーク3から放送されて受信中継装置10に一旦蓄積された後、所望のタイミングで端末装置4で視聴するコンテンツであり、例えば、ドラマや音楽の如きリアルタイム性が低いコンテンツである。ここでは、リアルタイムコンテンツと蓄積コンテンツを、相互に区別する必要がない場合には、コンテンツと総称する。以下の説明においては、特記するタイミングを除いて任意のタイミングにて各処理が行われ、特記する主体を除いてチューナー部12又はアプリケーション部13にて処理が行われるものとする。また、「ステップ」を「S」と略記する。
【0033】
(処理−リアルタイムコンテンツに関する処理)
最初に、リアルタイムコンテンツに関する処理について説明する。図3は、リアルタイムコンテンツに関する処理のフローチャートである。この処理は、端末装置4において、放送システムからリアルタイムコンテンツを取得することが手動又は自動による所定方法で指定された場合に起動される。
【0034】
まず、端末装置4は、受信中継装置10に対して、コンテンツの要求を送信する(SA1)。具体的には、端末装置4は、マルチキャスト受信制御用の所定プロトコル(ここでは、IGMP)によるマルチキャストの要求を行うためのメッセージ(以下、IGMPjoinメッセージ)を送信する。このIGMPjoinメッセージには、当該要求を行う端末装置4に対して公知の方法で割り当てられたマルチキャストアドレスが含まれる。
【0035】
受信中継装置10のリクエストハンドラ13aは、端末装置4から送信されるIGMPjoinメッセージの受信状態を監視しており、IGMPjoinメッセージがネットワークI/F11aにより受信された場合には(SA2)、当該受信されたIGMPjoinメッセージに含まれるマルチキャストアドレスを特定し、当該特定したマルチキャストアドレスを含む確認要求であって、当該特定したマルチキャストアドレスがTSに含まれているか否かの確認を要求するための確認要求を受信制御部12cに送る(SA3)。
【0036】
この確認要求を受けた受信制御部12cは(SA4)、その時点でアンテナ12aを介して受信され分離部12bで分離されたTSに、当該確認要求に含まれているマルチキャストアドレスが含まれているか否かを確認する。具体的には、受信制御部12cは、TSを構成するTSパケットに含まれるSI/PSIに規定されているアドレスリストに、当該確認要求に含まれているマルチキャストアドレスが含まれているか否かを確認する。そして、受信制御部12cは、当該確認の結果をリクエストハンドラ13aに送る(SA5)。
【0037】
次いで、リクエストハンドラ13aは、確認要求に含まれているマルチキャストアドレスがTSに含まれている旨の確認結果を受信制御部12cから受けた場合には(SA6、Yes)、当該マルチキャストアドレスが含まれているTSからのIPパケットの抽出を要求するための抽出要求であって、SA3で特定したマルチキャストアドレスを含む抽出要求を、IP抽出部12dに送る(SA7)。この抽出要求を受けたIP抽出部12dは(SA8)、その時点でアンテナ12aを介して受信され分離部12bされたTSから、抽出要求に含まれるマルチキャストアドレスが放送されているTSを特定し、当該特定したTSを構成するTSパケットから、ULE方式でカプセル化されているIPパケットを抽出する(SA9)。そして、IP抽出部12dは、当該抽出したIPパケットを所定のプロトコル(ここでは、UDP(User Datagram Protocol)でネットワークI/F11aに送信する。このIPパケットを受信したネットワークI/F11aは、当該IPパケットを所定のプロトコル(ここでは、UDP)でLAN5にマルチキャストする(SA10)。
【0038】
端末装置4は、マルチキャストされたIPパケットを、上述したマルチキャスト受信制御用の所定プロトコル(ここでは、IGMP)にて受信する(SA11)。このことにより、端末装置4は、所望のIPパケットを受信し、このIPパケットに含まれるカプセル化の方式情報を参照して、カプセル化の解除を行う。
【0039】
一方、SA6において、リクエストハンドラ13aは、確認要求に含まれているマルチキャストアドレスがTSに含まれていない旨の確認結果を受信制御部12cから受けた場合には(SA6、No)、IPパケットをWAN側に要求する(SA12)。具体的には、リクエストハンドラ13aは、SA1で端末装置4から受信したIGMPjoinメッセージをネットワークI/F11aに送信する。このIGMPjoinメッセージを受信したネットワークI/F11aは、当該IGMPjoinメッセージを通信ネットワーク(WAN)2に送信する(SA13)。そして、通信ネットワークは、このIGMPjoinメッセージに基づいて、当該IGMPjoinメッセージで要求されているIPパケットをマルチキャストする。
【0040】
受信中継装置10は、このIPパケットをネットワークI/F11aを介して受信し、ルータ部11を介して公知のルータと同様にLAN5にマルチキャストする。端末装置4は、マルチキャストされたIPパケットを、受信する(SA11)。このことにより、端末装置4は、所望のIPパケットを受信する。
【0041】
このように、SA10にてLAN5経由でマルチキャストされたIPパケットを受信し、あるいは、SA13にてWAN経由でマルチキャストされたIPパケットを受信した後、端末装置4は、以降同様に、SA1のコンテンツの要求と、SA11のIPパケットの受信を繰り返し、受信されたPパケットを用いて公知の方法によりコンテンツを再構成してブラウザにおいて再生等する。
【0042】
(処理−コンテンツガイドに関する処理)
次に、コンテンツガイドに関する処理について説明する。この処理は、1)コンテンツガイド構成情報を取得して受信中継装置10のストレージ13cに蓄積するコンテンツガイド取得処理と、2)このコンテンツガイド取得処理にてストレージ13cに蓄積したコンテンツガイド構成情報に基づいてコンテンツガイドを端末装置4に提供するコンテンツガイド提供処理に大別される。
【0043】
(処理−コンテンツガイドに関する処理−コンテンツガイド取得処理)
最初に、コンテンツガイド取得処理について説明する。図4は、コンテンツガイド取得処理のフローチャートである。この処理は、受信中継装置10の内部において定期的に起動される。ただし、端末装置4において、コンテンツガイド構成情報をストレージ13cに蓄積することが手動又は自動による所定方法で指定された場合に、この処理が起動されるようにしてもよい。
【0044】
まず、受信制御部12cは、コンテンツガイド構成情報の取得要求をIP抽出部12dに送信する(SB1)。この取得要求を受信したIP抽出部12dは(SB2)、その時点でアンテナ12aを介して受信され分離部12bで分離されたTSを構成するTSパケットに含まれるSI/PSIを参照することにより、メタ情報としてコンテンツガイド構成情報が含まれているTSを特定し、当該特定したTSからIPパケットを抽出して所定のプロトコル(ここでは、UDP)でデータ蓄積部13bに送信する(SB3)。
【0045】
データ蓄積部13bは、IP抽出部12dから送信されたIPパケットを、電子データ配信用の所定のプロトコル(ここでは、FLUTE(File Delivery Over Unidirectional Transport))により受信し、当該受信したIPパケットのコンテンツガイド構成情報を含むメタ情報を、ストレージ13cのデータベースに蓄積する(SB4)。以降同様に、この処理が定期的に起動される毎に、コンテンツガイド構成情報を含むメタ情報が蓄積される。
【0046】
(処理−コンテンツガイドに関する処理−コンテンツガイド提供処理)
次に、コンテンツガイド提供処理について説明する。図5は、コンテンツガイド提供処理のフローチャートである。この処理は、端末装置4において、放送システムからコンテンツガイドを取得することが手動又は自動による所定方法で指定された場合に起動される。
【0047】
まず、端末装置4は、受信中継装置10に対して、所定のコンテンツガイド用URLを所定プロトコル(ここでは、http又はhttps)にて送信することにより、コンテンツガイドの取得要求を行う(SC1)。
【0048】
この取得要求を受信した受信中継装置10のリクエストハンドラ13aは(SC2)、コンテンツガイド取得処理で蓄積されたメタ情報を、ストレージ13cのデータベースから取得し(SC3)、当該取得したメタ情報に含まれるコンテンツガイド構成情報に基づいて、コンテンツガイドを所定の記述方式(ここではHTML)にて所定フォーマットで生成し、端末装置4に送信する(SC4)。
【0049】
端末装置4は、このように送信されたコンテンツガイドを受信して、ブラウザにおいて表示等する(SC5)。このようなコンテンツガイドを見ることで、ユーザは、放送ネットワーク3にて放送されているコンテンツを把握することができ、後述するコンテンツ蓄積取得要求処理におけるコンテンツの蓄積や、後述する蓄積コンテンツ取得要求処理におけるコンテンツの取得を行う。これにてコンテンツガイド提供処理が終了する。
【0050】
(処理−蓄積コンテンツに関する処理)
次に、蓄積コンテンツに関する処理について説明する。この処理は、1)蓄積コンテンツを取得して受信中継装置10のストレージ13cに蓄積することを要求するためのコンテンツ蓄積取得要求処理と、2)このコンテンツ蓄積取得要求処理にてストレージ13cに蓄積した蓄積コンテンツを端末装置4に提供する蓄積コンテンツ取得要求処理に大別される。
【0051】
(処理−蓄積コンテンツに関する処理−コンテンツ蓄積取得要求処理)
最初に、コンテンツ蓄積取得要求処理について説明する。図6は、コンテンツ蓄積取得要求処理のフローチャートである。この処理は、端末装置4において、放送システムから蓄積コンテンツを取得してストレージ13cに蓄積することが手動又は自動による所定方法で指定された場合に起動される。
【0052】
まず、端末装置4は、受信中継装置10に対して、コンテンツの取得及び蓄積を要求するための取得蓄積要求を送信する(SD1)。この取得蓄積要求には、取得及び蓄積を要求したいコンテンツのコンテンツID及びジャンルを含める。例えば、コンテンツガイド提供処理において、IPパケットから取得されたメタ情報をコンテンツガイドと共に端末装置4に送信し、コンテンツガイドに表示された各コンテンツの中から、ユーザが希望のコンテンツを所定方法で指定した場合には、当該コンテンツに対応するメタ情報に含まれるコンテンツID及びジャンルが自動的に抽出され、取得蓄積要求と共に受信中継装置10に送信される。
【0053】
この取得蓄積要求を受信した受信中継装置10のリクエストハンドラ13aは(SD2)、コンテンツガイド取得処理においてストレージ13cのデータベースに蓄積されたメタ情報の中から、当該取得蓄積要求に含まれるコンテンツID及びジャンルを含むメタ情報を特定し、当該メタ情報に含まれるマルチキャストアドレスと送信時間(具体的には、送信開始時間及び送信終了時間)を取得する。そして、リクエストハンドラ13aは、当該取得した送信開始時間が到来した場合に、アンテナ12aを介して受信され分離部12bで分離されたTSに、当該取得したマルチキャストアドレスが含まれているか否かの確認を要求するための確認要求を受信制御部12cに送る(SD3)。
【0054】
この確認要求を受けた受信制御部12cは(SD4)、その時点でアンテナ12aを介して受信され分離部12bで分離されたTSに、当該確認要求に含まれているマルチキャストアドレスが含まれているか否かを確認する。具体的には、受信制御部12cは、TSを構成するTSパケットに含まれるSI/PSIに規定されているアドレスリストに、当該確認要求に含まれているマルチキャストアドレスが含まれているか否かを確認する。そして、受信制御部12cは、当該確認の結果をリクエストハンドラ13aに送る(SD5)。
【0055】
次いで、リクエストハンドラ13aは、確認要求に含まれているマルチキャストアドレスがTSに含まれている旨の確認結果を受信制御部12cから受けた場合には(SD6、Yes)、当該マルチキャストアドレスが含まれているTSからのIPパケットの抽出を要求するための抽出要求であって、SD3で取得したマルチキャストアドレスを含む抽出要求を、IP抽出部12dに送る(SD7)。この抽出要求を受けたIP抽出部12dは(SD8)、その時点でアンテナ12aを介して受信され分離部12bされたTSから、抽出要求に含まれるマルチキャストアドレスが放送されているTSを特定し、当該特定したTSを構成するTSパケットから、ULE方式でカプセル化されているIPパケットを抽出する。そして、IP抽出部12dは、当該抽出したIPパケットを所定のプロトコル(ここでは、UDP)でデータ蓄積部13bに送信する(SD9)。
【0056】
データ蓄積部13bは、IP抽出部12dから送信されたIPパケットを、電子データ配信用の所定のプロトコル(ここでは、FLUTE)により受信し、当該受信したIPパケットのコンテンツをストレージ13cに蓄積する(SD10)。以降同様に、SD3で取得した送信終了時間が到来するまで、コンテンツが取得されストレージ13cに蓄積される。
【0057】
一方、SD6において、リクエストハンドラ13aは、確認要求に含まれているマルチキャストアドレスがTSに含まれていない旨の確認結果を受信制御部12cから受けた場合には(SD6、No)、IPパケットをWAN側に要求する(SD11)。具体的には、リクエストハンドラ13aは、SD3で取得したマルチキャストアドレスを含むIGMPjoinメッセージを生成してネットワークI/F11aに送信する。このIGMPjoinメッセージを受信したネットワークI/F11aは、当該IGMPjoinメッセージを通信ネットワーク(WAN)2に送信する(SD12)。そして、通信ネットワークは、このIGMPjoinメッセージに基づいて、IPパケットをマルチキャストする。
【0058】
受信中継装置10は、このIPパケットを、ネットワークI/F11aを介して、電子データ配信用の所定のプロトコル(ここでは、FLUTE)により受信し、当該受信したIPパケットのコンテンツをストレージ13cに蓄積する(SD10)。以降同様に、SD3で取得した送信終了時間が到来するまで、コンテンツが取得されストレージ13cに蓄積される。
【0059】
(処理−蓄積コンテンツに関する処理−蓄積コンテンツ取得要求処理)
最後に、蓄積コンテンツ取得要求処理について説明する。図7は、蓄積コンテンツ取得要求処理のフローチャートである。この処理は、端末装置4において、受信中継装置10から蓄積コンテンツを取得して再生等することが手動又は自動による所定方法で指定された場合に起動される。
【0060】
まず、端末装置4は、受信中継装置10に対して、コンテンツの取得要求を所定プロトコル(ここでは、http又はhttps)にて行う(SE1)。この取得要求には、取得を要求したいコンテンツのコンテンツIDを含める。例えば、コンテンツガイド提供処理において、IPパケットから取得されたメタ情報をコンテンツガイドと共に端末装置4に送信し、コンテンツガイドに表示された各コンテンツの中から、ユーザが希望のコンテンツを所定方法で指定した場合には、当該コンテンツに対応するメタ情報に含まれるコンテンツIDが自動的に抽出され、取得要求と共に受信中継装置10に送信される。
【0061】
この取得要求を受信した受信中継装置10のリクエストハンドラ13aは(SE2)、コンテンツ蓄積取得要求処理で蓄積されたコンテンツを、ストレージ13cから取得し(SE3)、当該取得したコンテンツを上記の所定プロトコル(ここでは、http又はhttps)にて端末装置4に送信する(SE3)。端末装置4は、このように送信されたコンテンツを受信して、ブラウザにおいて表示等する(SE4)。このような処理により、ユーザは、コンテンツを視聴等することができる。これにて蓄積コンテンツ取得要求処理が終了する。
【0062】
(効果)
このように本実施の形態によれば、放送波からIPパケットが抽出され、このIPパケットが端末装置4に送信されるので、IPoverデジタル放送にて放送された放送波に含まれるIPパケットを端末装置4に中継することが可能となる。
【0063】
また、マルチキャスト要求があった場合において、このマルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが放送波に含まれている場合には、この放送波からIPパケットが抽出されて端末装置4に送信されるので、放送波によるIPマルチキャストを実現することが可能になる。
【0064】
また、マルチキャスト要求があった場合において、このマルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが放送波に含まれていない場合には、マルチキャスト要求が通信ネットワーク2に送信されるので、通信ネットワーク2を介してIPマルチキャストを実現することが可能になる。
【0065】
また、放送波のIPパケットからコンテンツガイド構成情報が取得されてストレージ13cに蓄積されるので、通信ネットワーク2から取得して蓄積されたコンテンツガイド構成情報と同様に、放送ネットワーク3から取得して蓄積されたコンテンツガイド構成情報を用いて、コンテンツガイドを端末装置4に提供することが可能となる。
【0066】
また、放送波のIPパケットからコンテンツが取得されてストレージ13cに蓄積されるので、通信ネットワーク2から取得して蓄積されたコンテンツと同様に、放送ネットワーク3から取得して蓄積されたコンテンツを用いて、コンテンツを端末装置4に提供することが可能となる。
【0067】
(変形例)
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0068】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0069】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、受信中継装置10におけるチューナー部12の機能の一部をアプリケーション部13に持たせたり、ストレージ13cを受信中継装置10の外部装置としてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 通信放送システム
2 通信ネットワーク
3 放送ネットワーク
4 端末装置
5 LAN
10 受信中継装置
11 ルータ部
11a ネットワークI/F
12 チューナー部
12a アンテナ
12b 分離部
12c 受信制御部
12d IP抽出部
13 アプリケーション部
13a リクエストハンドラ
13b データ蓄積部
13c ストレージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークから送信された信号を受信して端末装置に送信する受信中継装置であって、
IPパケットを含む放送波の受信処理を行うものであって、前記放送波から前記IPパケットを抽出する受信処理手段と、
前記受信処理手段にて受信処理された放送波の中継処理を行うものであって、前記受信処理手段にて抽出された前記IPパケットを前記端末装置に送信する中継処理手段とを備え、
前記中継処理手段は、マルチキャストアドレスを含むマルチキャスト要求が所定方法で行われた場合に、当該マルチキャスト要求に含まれるマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かの確認要求を、前記受信処理手段に対して行い、
前記受信処理手段は、前記確認要求が行われた場合に、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かを確認し、当該確認の結果を前記中継処理手段に送り、
前記中継処理手段は、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていることが前記受信処理手段によって確認された場合には、当該放送波に含まれるIPパケットの抽出を当該受信処理手段に対して要求し、
前記受信処理手段は、前記放送波に含まれるIPパケットの抽出が要求された場合には、当該放送波からIPパケットを抽出する、
受信中継装置。
【請求項2】
前記中継処理手段は、前記マルチキャスト要求に含まれているマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていないことが前記受信処理手段によって確認された場合には、前記マルチキャスト要求を通信ネットワークに送信するための処理を行う、
請求項1に記載の受信中継装置。
【請求項3】
前記中継処理手段は、コンテンツガイドを構成するためのコンテンツガイド構成情報を蓄積するコンテンツガイド構成情報蓄積手段を備え、
前記受信処理手段は、コンテンツガイドの蓄積要求が所定方法で行われた場合に、コンテンツガイド構成情報が含まれている前記放送波を特定し、当該特定した放送波からIPパケットを抽出し、当該IPパケットからコンテンツガイド構成情報を取得して前記コンテンツガイド構成情報蓄積手段に蓄積する、
請求項1又は2に記載の受信中継装置。
【請求項4】
前記中継処理手段は、コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段を備え、コンテンツの蓄積要求が所定方法で行われた場合に、当該蓄積要求に含まれるコンテンツ特定情報に基づいて、当該蓄積要求で蓄積が要求されているコンテンツを含む放送波に含まれるマルチキャストアドレスを特定し、当該特定したマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かの確認要求を、前記受信処理手段に対して行い、
前記受信処理手段は、前記確認要求が行われた場合に、前記特定されたマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれているか否かを確認し、当該確認の結果を前記中継処理手段に送り、
前記中継処理手段は、前記特定されたマルチキャストアドレスが前記放送波に含まれていることが前記受信処理手段によって確認された場合には、当該放送波に含まれるIPパケットの抽出を当該受信処理手段に対して要求し、
前記受信処理手段は、前記放送波に含まれるIPパケットの抽出が要求された場合には、当該放送波からIPパケットを抽出し、
前記中継処理手段は、前記受信処理手段にて抽出されたIPパケットに含まれるコンテンツを、前記コンテンツ蓄積手段に蓄積する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の受信中継装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−239087(P2011−239087A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107515(P2010−107515)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000131201)株式会社CSK (53)
【Fターム(参考)】