説明

可搬型容器を充填および形成するための取扱いが丁寧なホッパーおよび圧縮された袋

バルク商品の可搬型容器(24)を形成する方法は、最初に、ホッパー(40)の送出端を一纏めにされた袋(42)の開いた上端の上に配置する。バルク商品は、ホッパー(40)の送出端から袋(42)の開いた上端を通して供給され、袋内のバルク商品のレベルを定める。バルク商品をホッパーの送出端から供給している間、ホッパー(40)が袋(42)の閉じられた底(58)に対して垂直方向に移動することにより、ホッパーの送出端と袋(42)内のバルク商品のレベルとの間の垂直方向の間隔を維持する。バルク商品をホッパーから供給している間、ホッパー内のホッパー充填レベルは維持される。袋を充填している間に外装(52)を袋(42)の周りに螺旋状に巻いて可搬型容器(24)を形成する。外装(52)は袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2008年6月11日に提出された米国仮特許出願第61/060,492号「可搬型容器を充填および形成するための取扱いが丁寧なホッパーおよび圧縮された袋」の利益を享受し、その全体を本明細書に引用により援用する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、バルク商品の可搬型容器を充填する方法に関し、特に、取扱いが丁寧なホッパーおよび圧縮された袋を用いて、可搬型容器内に配置されるバルク商品の破損量を減じる方法に関する。
【背景技術】
【0003】
2.先行技術の説明
複数のバルク商品を可搬型容器に納めるためのシステムは、当該技術では周知である。バルク商品の搬送に利用される典型的な可搬型容器は、非効率的で、容積が非常に大きいものではなく、大量の肉体労働が可搬型容器の充填および取扱いに必要であることが多い。典型的には、こうした容器を充填するには、バルク商品を高い所から落とさねばならず、これがバルク商品の破損に繋がるおそれがある。
【0004】
こういったシステムの一例が、マウンダー(Maunder)他への米国特許第6,176,276号に開示されている。この‘276特許は、粒状の材料をコンベアといった上流側の供給源から下流側の容器に供給するための装置を開示している。ホッパーは、下に向かって先細りになった部分を有し、この部分は送出シュートに向かって内向きに先細りになっており、このシュートは、径方向のフランジで終端をなす広がった下端を有する。調整可能な環状部分が、円錐台部材と、ホッパーの内向きに先細りになっている部分近くのホッパーの壁との間に定められて、下向きに先細りになっている部分から送出シュートへの流れを制御する。調整可能な径方向の出口が、シュートのフランジと環状部分との間に定められる。圧縮された空気が空気パイプを介して送出シュートに向かって噴出され、気流を生み出し、この気流が環状部分を通して落下する材料を取込み、材料をシュートから落とす。
【0005】
当該技術で周知のこのようなシステムの別の例が、リーブス(Reeves)への米国特許第5,697,408号に開示されている。この‘408特許は、容器の中に向かって下向きに延びて容器を充填する入れ子式の管を開示している。入れ子式の管の容積は、管の端部の位置に基づいて変化する。トップハットバルブ部材とバルブシートを保存容器の中で垂直方向に移動させて粒子が入れ子式の管から保存容器に落ちないようにしている。
【0006】
当該技術で周知のこのようなシステムのもう1つの例が、カルピセック(Karpisek)への米国特許第4,546,598号に開示されている。この‘598特許は、搬送機上で支持されている拡張可能なキャリアまたはフレームを有する包装装置を開示している。キャリアは、入れ子式の矩形の筒状部材を含む。包装材を与えるためにブラケットまたはアームが筒状部材の各々の角から延びている。包装材は、閉じられた底と開いた端部を有する袋である。キャリアは、皺寄せ装置または供給器上に配置され、ここで包装材料からなる袋がキャリア上に供給される。ブラケットは各々、包装材をキャリア上に押出すベルトと係合する。包装材がキャリア上に供給された後、キャリアは、入れ子式で拡張されて、直径が、後にキャリアが配置される、先に積み上げられた商品全体の直径より大きくなる。次に、包装材が供給されたキャリアを、移動させ、商品が積み上げられたパレットの上に位置付ける。キャリアを下げ、開いた端部が積み上げられた商品の上で降下してゆくようにする。キャリアを下げると、閉じられた底は商品全体の上端と係合し、キャリアが下向きに降下してゆくと包装材はキャリアから離される。このようにして、包装材を商品の上に配置する。キャリアによって加えられる伸張力から解放されると、伸張された袋は収縮し始め予備伸長状態になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
本発明は、取扱いが丁寧なホッパーおよび圧縮されたまたは一纏めにされた袋から、バルク商品の可搬型容器を形成する方法に関する。開いた上端および閉じられた底を有する袋は、中間キャリアの上で一纏めにされる。中間キャリアは包装システムに固定され、袋の開いた上端はホッパーの送出端の隣りに配置され、袋の閉じられた底は開いた上端の垂直方向下方に位置付けられる。ホッパーの送出端は袋の上に配置され、送出端と閉じられた底との間に垂直方向の空間を作る。バルク商品はホッパーのホッパー開口内に送り出され、ホッパー充填レベルを定める。バルク商品はホッパーの送出端から袋の開いた上端を通して袋の閉じられた底の中に供給され、袋内のバルク商品のレベルを定める。バルク商品が供給されている間、ホッパーは垂直方向に移動し、ホッパーの送出端と袋内のバルク商品のレベルとの間の垂直方向の空間を維持する。ホッパー内のホッパー充填レベルは、ホッパーからバルク商品が供給されている間、袋内のバルク商品のレベルに応じたホッパーの移動と並行して、維持される。中間キャリアは袋の閉じられた底に対して移動し、袋内のバルク商品のレベルが増すと、中間キャリアから袋を送り出す。袋を充填している間に外装を袋の周りに螺旋状に巻いて可搬型容器を形成する。外装は、袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる。
【0008】
本発明の他の利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と関連付けて考慮するとよりよく理解されるようになり、容易に認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明に従う包装システムの斜視図であり、本発明の可撓性の袋は充填および包装前の開いた位置にある。
【図2】図2は、充填および包装段階中の図1のシステムの斜視図である。
【図3】図3は、完全に包装された段階にある可搬型容器の斜視図である。
【図4】図4は、本発明に従う中間キャリアの一例の斜視図である。
【図5】図5は、本発明に従う中間キャリアの一例の斜視図である。
【図6】図6は、本発明に従う取扱いが丁寧なホッパーの斜視図である。
【図7】図7は、図6の線7−7に沿う、取扱いが丁寧なホッパーの断面図である。
【図8】図8は、本発明に従う可搬型容器の形成方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明に従う可搬型容器の形成方法の別の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
代表的な実施例の詳細な説明
本明細書および特許請求の範囲を通して、「バルク商品」という表現は、本発明を利用して包装することが可能な広範囲にわたる製品を簡単に表わすものとして使用される。本発明は、バルク包装することが可能な任意の材料の包装に利用される。これらの品物は、大型のバルク包装された品物および非常に小型のバルク包装された品物を含み得る。小型のバルク商品の例は、種、米、穀類、野菜、果物といった農産物、ファインケミカル、医薬品、化学原料、肥料、可塑性樹脂ペレット、プラスチック部品、廃棄されたプラスチック部品、機械加工されたプラスチック部品のようなプラスチック製品などの化学製品、小麦などの穀物および穀物製品、すべての種類のさまざまな機械加工部品、木片などの木製品、造園材料、ピートモス、土、砂、砂利、岩石およびセメントを含むが、これらに限定されない。本発明は、加工済食品、冷凍魚、冷凍鶏肉、それ以外の冷凍肉および肉製品といった半加工食品、布、衣類、履物、プラスチック玩具といった玩具のように製造された商品、プラスチックハーフ部品、金属部品、ぬいぐるみ、動物のぬいぐるみ、およびそれ以外の玩具および玩具製品を含むがこれらに限定されない、より大きなバルク商品のバルク包装にも利用される。より大きなバルク商品は、これらの種類の材料および同様のバルク包装された材料はすべて、この表現によって本願明細書および特許請求の範囲に含まれることが意図されている。
【0011】
図面を参照して、いくつかの図面を通して同様の数字は同様のまたは対応する部品を示しており、バルク商品26の可搬型容器24を充填および形成するための取扱いが丁寧なホッパー20および圧縮袋システム22が概略的に示されている。
【0012】
取扱いが丁寧なホッパー20および圧縮袋システム22は如何なる数の包装システム28とともに作動するようにされていてもよいが、本発明の代表的な実施例は、下記の代表的な包装システム28を参照しながら説明される。
【0013】
図1および図2に示されるように、この代表的な包装システム28は、フレームベース32から間隔を設けて配置された上側支持体30を有する。少なくとも1つの支持柱34が、フレームベース32と上側支持体30との間で延びている。フレームベース32は1対のベース脚部36を含む。上側支持体30、フレームベース32またはこれら双方が、支持柱34に沿って垂直方向に移動可能でもよい。上側支持体30は支持体開口部38を含み、この開口部を通してバルク商品26を供給源40から袋42の中に供給して図3に示される可搬型容器24を形成することができる。上側回転台44が包装システム28の上側支持体30の中に置かれる。下側回転台46は包装システム28のフレームベース32の中に置かれる。下側回転台46および上側回転台44はともに回転可能であり、下側回転台46および上側回転台44の回転を同期させてこれらが一体的に回転するようにしてもよい。この上側回転台44および下側回転台46の一体的な回転により、バルク商品26を可搬型容器24の中で均一的に分散させることができる。
【0014】
包装システム28は、袋42内のバルク商品26のレベルをモニタおよび測定する充填センサ48を含んでいてもよい。袋42の中のバルク商品26の測定されたレベルを、包装システム28のさまざまな特徴および機能と関連付けて使用してもよい。たとえば、袋42内のバルク商品26のレベルを用いて、バルク商品が供給源40から袋42内に流れる速度、バルク商品26をさらに受入れるための上側支持体30またはフレームベース32の移動、および、可搬型容器24を形成するバルク商品26を袋42の中で均等に分散させるための上側および下側回転台44、46の回転を、求めてもよい。充填センサ48は、超音波送信機および受信機、またはそれ以外の当該技術で周知のセンサでもよい。
【0015】
包装システム28は、たとえばLantech(ランテック)Qシリーズ半自動包装器といった従来のストレッチ包装装置50を含み得る。ストレッチ包装装置50はさらに、包装ヘッドベース上に固定された1巻きの外装52を有する包装ヘッドを含む。外装52は好ましくは密着ファクタが高いストレッチ包装材であるが、外装52は、当該技術で周知のさまざまなストレッチ包装フィルムのうちいずれでもよい。包装ヘッドは、支持柱34に対して平行に延びる案内ロッドに沿って垂直方向に移動可能である。包装ヘッドの移動は、モータまたは当該技術で周知のそれ以外の移動制御機構によって制御されてもよい。
【0016】
最初に、バルク商品26が供給源40から可撓性の袋42の中に配置される。充填センサ48を用いて可撓性の袋42の中のバルク商品26の高さすなわちレベルを検出する。可撓性の袋42がバルク商品26で満たされると、上側回転台44および下側回転台46がある速度で回転するとともに、包装ヘッドが垂直方向上向きに移動して、外装52が袋42の中のバルク商品26のレベルの少し下またはそれに近いレベルに常に保たれるようにする。これに代わる実施例では、外装52を静止している袋42の周りで回転させることができる。袋42が満たされると、充填センサ48がゆっくりと可撓性袋42から引き出される。このシステムを調整して外装52の重なり合う層の間隔が0.5から15インチとなるようにすることができる。
【0017】
外装52は、バルク商品26を適度に圧迫することによってバルク商品26の安定化を助けるフープ(hoop)力を発生する。このフープ力は、可搬型容器24の袋42内に搬入されているバルク商品26の要素間の制御可能な接触を促すことによってバルク商品26の構成要素間の繋がりを促進し、これによってバルク商品26を安定化する。たとえば、搬入されているバルク商品26がパフまたはフレーク形状のバルク穀類の場合、フープ力は穀物の粒の間の繋がりを促進することによって、粒の間の相対的な移動を減じ穀類が袋42の中で動かないようにする。外装52を袋42の上に広げる大きさを調整することによって、フープ力を可搬型容器24に挿入されているバルク商品の種類に合わせることができる。フープ力によって非常にコンパクトで硬い可搬型容器24にすることができ、このため、バルク商品26は可搬型容器24の中で移動したり潰れたりしない。
【0018】
この代表的な実施例は、可撓性の袋42を、開いて圧縮されたまたは一纏めにされた位置で保持するための中間キャリア54を有する圧縮袋システム22を含む。可撓性の袋42は、開いた上端56と閉じられた底58とを含み、バルク商品26の可搬型容器24を形成する。可撓性の袋42は断面が円形または矩形で円形または矩形の開いた上端56を定める。閉じられた底58によって袋42を形成することができる。または、袋42は連続する筒型のロールで、閉じられた底58を、筒を折りたたむことによって、筒を一纏めにすることによって、または、筒の長さを捩じって縛ることによって形成し、これを後にバルク商品26を取出す際の取出口として利用できるようにすることができる。袋42は、好ましくはガセット袋42であり、たとえば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、食品用ポリマー、またはナイロンといった、可搬型容器24の袋42内にバルク商品26を配置するのに適切な材料から形成することができる。
【0019】
中間キャリア54は、キャリアベース60と、キャリアベース60からアーム端64に延びる複数のキャリアアーム62とを有する。この代表的な実施例では、キャリアベース60は円形であり円形の開口66を定める。この代表的な実施例ではキャリアベース60は円形であるが、キャリアベース60は、正方形および矩形を含むがこれらに限定されない、当該技術で周知の如何なる形状でもよい。この代表的な実施例において中間キャリア54は4つのキャリアアーム62を有するが、中間キャリア54は必要に応じて如何なる数のキャリアアーム62を有してもよい。図4に示されるように、キャリアアーム62は、中間キャリア54のベースから垂直方向に延びる第1のアーム部分68と、アーム端64に向かって径方向外側に角度が設けられた第2のアーム部分70とを有する。アーム端64各々は、袋42を中間キャリア54の上に案内するのを補助するキャップ部分72を含んでもよい。キャップ部分72は、可撓性の袋42の内側表面を外向きに押すことによって袋42の上に力を発生させて袋42を中間キャリア54の上に固定する。この代表的な実施例では、キャップ部分72は球形のキャップであるが、これは当該技術で周知の如何なる形状でもよい。これに代わる実施例では、図5に示されるように、キャリアアーム62は各々、中間キャリア54のベースから径方向外側に配置されたアーム端64に向かって角度をなして延在する。
【0020】
中間キャリア54は、ベースから径方向に延びる複数の支持アーム74を含んでいてもよい。支持アーム74は、包装システム28の係合および中間キャリア54の包装システム28への固定に使用される。
【0021】
可搬型容器24を作るのに使用される袋42は、供給器を用いて中間キャリア54の上に供給される。この供給器は包装システム28から独立している。包装システム28上に配置する前に、中間キャリア54は供給器の上に配置される。袋42の開いた上端56が、複数のキャリアアーム62の周りに配置され、少なくとも1つの支持クリップ78を使用して中間キャリア54に固定される。この代表的な実施例では、支持クリップ78は、キャリアアーム62のうち少なくとも1つの隣で、キャリアベース60上に配置される。供給器は、袋42の中間キャリア54上への流れを制御する。供給器は、袋42の中間キャリア54上への供給を均一的に制御するための複数のローラおよび/またはベルトを有する。袋42を中間キャリア54の上に均一的に供給することによって、可搬型容器24を形成する際に袋42をキャリアから均一的に広げることができる。袋42を中間キャリア54から均一的に送り出すことは、可搬型容器24の所望の形状の維持に役立つ。
【0022】
袋42が中間キャリア54の上に配置されると、中間キャリア54は包装システム28に搬送される。これは人間のオペレータによって、ロボットによって、またはそれ以外の機械的手段によって行なうことができる。この代表的な実施例では、中間キャリア54は、上側支持体30の上側回転台44から延びるトップハット部(top hat piece)80の上に配置される。トップハット部80は、上側回転台44が回転するとトップハット部80がそれとともに回転するように、上側回転台44に固定される。これに代わる実施例では、トップハット部80は上側支持体30に固定され静止したままでもよい。トップハット部80は、上側回転台44から上向きに延びる複数のハットアーム82を含み、ハットアーム82は各々、ハットアームの端部各々に隣接する支持ノッチ84を定める。支持ノッチ84は各々、中間キャリア54の支持アーム74を支持して、中間キャリア54を包装システム28の上側回転台44に固定する。キャリアアーム62がトップハット部から支持体開口部38を通して下向きに延びることによって、バルク商品26が供給源40から袋42の中に供給される際に、袋42は中間キャリア54から支持体開口部38を通して配置されることになる。これに代わる実施例では、ハットアーム82が上側支持体30または上側回転台44から下向きに延びていてもよい。
【0023】
この代表的な実施例では、中間キャリア54が包装システム28に固定されるので、中間キャリア54上に配置された圧縮された袋42は、包装システム28の上側支持体30の支持体開口部38を通して配置される。開いた上端56は、供給源40の隣に配置され、袋42の閉じられた底58は、可搬型容器支持体86またはパレット上に置かれた初期成形具88またはスリップシート内に配置される。初期成形具88および可搬型容器支持体86は、互いに独立したものでもよくまたは一体化されたものでもよい。この代表的な実施例では、可搬型容器支持体86は、可搬型容器24の搬送時に使用されるパレットであるが、当該技術で周知のこれ以外の可搬型容器支持体86でもよい。この代表的な実施例では、初期成形具88は可搬型容器支持体86上に配置されたスリップシートであるが、初期成形具88は当該技術で周知のこれ以外の初期成形具88でもよい。
【0024】
可搬型容器支持体86は、下側回転台46およびフレームベース32上に配置されこれらとともに移動可能である。フレームベース32を垂直方向に移動させてもよく、下側回転台46をフレームベース32の中で回転させてもよい。上側および下側回転台44、46は静止していてもよいが、この代表的な実施例では、上側および下側回転台44、46は回転可能であり、好ましくは回転を同期させてバルク商品26が可搬型容器24の中で均一的に分散するようにする。
【0025】
この代表的な実施例では、バルク商品26は、供給源40によってキャリア開口66を通して袋42の開いた上端56の中に供給される。供給源40は、コンベア、ホッパー20、またはバルク商品26を可搬型容器24内に供給するためのこれ以外の供給源でもよい。
【0026】
この代表的な実施例では、バルク商品26が袋42の中に供給されて袋42内のバルク商品26のレベルが増すと、上側支持体30、トップハット部80および固定された中間キャリア54が、袋42内のバルク商品26のレベルに応じて上向きに移動する。袋42内のバルク商品26の重量によって、袋42が中間キャリア54から送り出される間、袋42の閉じられた底58は、初期成形具88およびフレームベース32上に配置された可搬型容器支持体86において固定された状態に保たれる。袋42はキャリアの上で均一的に広げられているため、袋42は、中間キャリア54から引出される際、キャリアアーム62から均一的に送り出されるであろう。先に述べたように、中間キャリア54のキャップ部分72は可撓性の袋42の内側表面を外向きに押すことによって袋42の上に力を生み出しこれが袋42を中間キャリア54上に固定する。袋42内のバルク商品の重量によって、袋42が中間キャリア54のキャップ部分72から引出されて可搬型容器24を作る。袋42を中間キャリア54から均一的に送り出すことによって、可搬型容器24はその形状を保つことができるであろう。可搬型容器24は、当該技術で周知のどのような形状でもよく、円形および正方形を含むがこれらに限定されない。
【0027】
図1に示されるように、外装52は最初、支持体、初期成形具88およびバルク商品26が既に供給されている袋42の部分の周りに螺旋状に巻かれている。図2に示されるように、袋42内のバルク商品26のレベルが増すと、外装52は、ストレッチ包装装置50によって、バルク商品26のレベルよりも下の予め定められたレベルで螺旋状に巻かれて可搬型容器24を形成する。バルク商品26は、最初は初期成形具88の形状および中間キャリア54から供給されている袋42の形状と一致するであろう。袋42がバルク商品26で充填されると、袋52の閉じられた底58が、袋42内のバルク商品26の充填レベルに応じて、開いた上端56に対して垂直方向に移動する。ある代表的な実施例では、開いた上端56が、袋42内のバルク商品26の充填レベルに応じて、静止状態の閉じられた底58に対して上向きに移動する。別の実施例では、閉じられた底58が、袋42内のバルク商品26の充填レベルに応じて、静止状態の開いた上端56に対して下向きに移動する。袋42がバルク商品26で充填されると、ストレッチ外装材のさらなる部分が袋42の周りに配置される。ストレッチ包装材は、バルク商品26の充填レベルよりも下のレベルに保たれて、可搬型容器24の形状を保つとともに、袋42に圧力を加えて袋42の中に配置されたバルク商品26をまとめてロックする。この代表的な実施例では、ストレッチ包装材は、ストレッチ包装ロールからの外装52であり、これは搬送機ベースおよび袋42の周りに螺旋状に配置されるが、ストレッチ袋42および熱収縮性フィルムを含む当該技術で周知の如何なるストレッチ包装材を使用してもよいがこれらに限定されない。
【0028】
圧縮された袋42の使用は、バルク商品26が落下するはずである距離を制限し、したがって、供給源40から可搬型容器24までの破損を制限する。圧縮された袋42によって、供給源40を、可搬型容器24内のバルク商品26の充填レベルから一定の距離に保ことができる。
【0029】
別の代表的な実施例ではフレームベース32は垂直方向に移動可能である。袋42の充填の初期段階の間、下側回転台46は上側支持体30に隣接する位置に置かれる。袋42の閉じられた底58は、可搬型容器支持体86、および、下側回転台46とフレームベース32の上に置かれこれらとともに移動可能な初期成形具88の上にある。袋42が充填されると、フレームベース32は袋42の閉じられた底58とともに下向きに移動してさらなるバルク商品26を収容する。
【0030】
バルク商品26の重量によって、袋42が中間キャリア54から送り出される間、袋42の閉じられた底58は可搬型容器支持体86の上に保たれる。袋42はキャリアの上で均一的に広げられているため、袋42は、キャリアから引出される際、キャリアアーム62から均一的に送り出されるであろう。先に述べたように、中間キャリア54のキャップ部分72は可撓性の袋42の内側表面を外向きに押すことによって袋42の上に力を生み出しこれが袋42を中間キャリア54の上に固定する。袋42内のバルク商品の重量によって、袋42が中間キャリア54のキャップ部分72から引出されて可搬型容器24を作る。袋42を中間キャリア54から均一的に送り出すことによって、可搬型容器24はその形状を保つことができるであろう。可搬型容器24は、当該技術で周知のどのような形状でもよく、円形および正方形を含むがこれらに限定されない。
【0031】
下側回転台46の移動は、鋏状プラットフォーム脚部、油圧ピストン、空気圧ピストン、またはギア付機構を含むさまざまな機構のうちいずれかによって行なうことができる。袋42内のバルク商品26のレベルが増しフレームベース32が垂直方向下向きに移動してさらなるバルク商品26を収容するとき、外装52が、ストレッチ包装装置50によって、バルク商品26のレベルよりも下の予め定められたレベルで螺旋状に巻かれて可搬型容器24を形成する。
【0032】
図1および図2、特に図5および図6に示されるように、供給源40は、袋42を充填し可搬型容器24を作るための取扱いが丁寧なホッパー20でもよい。取扱いが丁寧なホッパー20は、先に述べたように中間キャリア54上に配置された袋42とともに、袋42のみとともに、または当該技術で周知の他のシステムとともに使用してもよい。代表的な実施例では、取扱いが丁寧なホッパー20は、コンベアの端部に配置され、固定された容積を有する。これに代わる実施例では、ホッパー20は、ホッパー20の容積を変化させる入れ子式の筒を有してもよい。ホッパー20は、コンベアから袋42への垂直方向の落下を最小にしてバルク商品26の破損を最小にする。ホッパー20は、垂直方向に移動可能であり、袋42の開いた上端56の上に位置し続ける。可搬型容器24内のバルク商品26のレベルに基づいて、ホッパー20はバルク商品26を、コンベアなどの供給源40から可搬型容器24に供給する。
【0033】
ホッパー20は静止していても可動でもよい。ホッパー20は、充填センサ48によって求められた袋42内のバルク商品26のレベルに応じて上向きに移動してもよい。バルク商品26のレベルが上昇すると、ホッパー20は上側支持体30とともに上向きに移動する。好ましい実施例では、ホッパー20および上側支持体30の移動を同期させて、ホッパー20が袋42内のバルク商品26の充填レベルから一定の距離を保つようにする。コンベアは、水平方向および垂直方向双方の経路に沿って移動可能でありホッパー20の位置を袋42の開いた上端56の上に保つ。好ましくは、ホッパー20は、開いた上端56の中央の上の位置に保たれ、これによって、バルク商品26をより均一的に袋42の中で分散させることができる。
【0034】
別の代表的な実施例では、フレームベース32が可搬型容器24内のバルク商品26のレベルに応じて下向きに移動しても、ホッパー20は静止したままである。この実施例では、袋42の充填の初期段階の間、フレームベース32は、上側回転台44に隣接する位置に置かれる。袋42の閉じられた底58は可搬型容器支持体86および初期成形具88の上にあり、初期成形具は下側回転台46およびフレームベース32の上に配置されこれらとともに移動可能である。袋42が充填されると、フレームベース32は袋42の閉じられた底58とともに下向きに移動し、静止しているホッパー20からのさらなるバルク商品26を受入れる。バルク商品26の重量によって、袋42の閉じられた底58は、袋42が下向きに移動する間、支持パレット上で維持される。
【0035】
ホッパー20は、供給源40からのバルク商品26を受けるホッパー開口部90を含む。この代表的な実施例では、供給源40はコンベアであり、バルク商品26はコンベアの端部からホッパー開口部90の中に供給される。ホッパー開口部90の断面は、一般的に矩形であるが、当該技術で周知の如何なる形状でもよい。第1のホッパー20部分において、ホッパー20の断面は、第2のホッパー20部分に向かって次第に小さくなる。第2のホッパー20部分の断面は、一般的に矩形であるが、当該技術で周知の如何なる形状でもよく、第3のホッパー20部分に向かって垂直方向に延びる。第3のホッパー20部分は、一般的に矩形の断面を有する第2の部分から一般的に円形の断面を有するが当該技術で周知の如何なる形状でもよい第4のホッパー20部分に推移する部分である。第4のホッパー20部分は、第3のホッパー20部分からホッパー20の送出端92まで垂直方向下向きに延びる。送出端92は、バルク商品26のレベルよりも上の予め定められた距離の場所で袋42の開いた上端56の上に位置付けられる。
【0036】
ホッパー20の操作は、バルク商品26をホッパー20内で比較的高いレベルに保つことによって行なわれる。バルク商品26は、コンベアの端部から遠く離れてホッパー開口部90の中に落ちる必要はない。ホッパー20の中でのバルク商品26の移動は、ホッパー20の送出端92から可搬型容器24の袋42の中に供給されるバルク商品26が落下する距離がより短くなるように制御される。ホッパー20は、バルク商品26のコンベア端部から袋42への落下を、1回の大きな落下ではなく2回の短い落下に分割する。この2つの短い落下によりバルク商品26の破損が最小になる。
【0037】
ホッパー20は、送出端92に配置された変調バルブ94を含みバルク商品26のホッパー20から袋42の中への流れを調整する。コーン、プレート、またはねじを用いてバルク商品26のホッパー20からの流れを調整してもよい。変調バルブ94は、バルブシート96に接近することおよびバルブシートから離れることによって、バルク商品26のレベルをホッパー20内における所望のレベルに保つ。変調バルブ94はさらに、ホッパー20の送出端92から送り出されているバルク商品26に基づいて回転可能でもよい。ホッパー20内のバルク商品26のレベルが所望のレベルよりも高い場合、トップハットバルブはバルブシート96から遠ざかるように移動してバルク商品26をより高い速度で袋42の中に送り出すことによってホッパー20内のバルク商品26のレベルを下げ、これによってバルク商品26がホッパー開口部90から溢れないようにする。ホッパー20内のバルク商品26のレベルが所望のレベルよりも低い場合、トップハットバルブは、バルブシート96に近づくように移動してバルク商品26をより低い速度で袋42の中に送り出すことによってホッパー20内のバルク商品26のレベルを引上げ、バルク商品26が供給源40から落下するはずである距離を最小にする。結果として、バルク商品26が供給源40からホッパー20内に落下する距離は小さくなり、バルク商品は、ホッパー20の送出端92に向かって静かに徐々に移動し袋42の中に送られて可搬型容器24を形成する。加えて、バルブ94は、バルク商品26を袋42の中で分散させて均一的な充填を維持し上端を平坦にすることによって可搬型容器24内のバルク商品26の量を増すことを支援する。
【0038】
変調バルブ24はさらに、バルク商品分配器を含んでいてもよい。この代表的な実施例では、バルク商品分配器は、少なくとも1つシュートであり、このシュートは、ホッパー20の送出端92からのバルク商品26の送出または優先的な流れを助けるが、バルク商品分配器は、バルク商品26の優先的な流れの当該技術では周知の如何なる機構でもよい。バルク商品分配器は平坦でもよく、側壁を含むもの、丸くされたもの、または、送り出されるバルク商品26の所望の流れおよび種類に基づく他の構成とすることができる。バルク商品分配器は、変調バルブ94の設計の中に組込まれてもよく、または、変調バルブ94に装着可能な分離した別の装置でもよい。バルク商品分配器により、バルク商品を可搬型容器24の所望の場所に送り出すことができ、これは、正方形または矩形の可搬型容器24の形成を助ける。バルク商品分配器により、バルク商品26を正方形または矩形の可搬型容器24の角に向かってより多く流すことによって、正方形または矩形の積荷の安定性および形状の不変性を改善する。バルク商品分配器により、ホッパー20の送出端92からのバルク商品26の流れを制御しバルク商品を可搬型容器24の所望の部分に導くことによって可搬型容器24の成形を助けることができる。
【0039】
ホッパー20は、ホッパー20内のバルク商品26のホッパー充填レベルを測定するためのホッパーセンサ98を含む。ホッパーセンサ98は、変調バルブ94と連絡することによって、バルク商品26の送出速度およびホッパー20内のホッパー充填レベルを制御する。ホッパーセンサ98は、ホッパー20内のバルク商品26の量をモニタし、変調バルブ94、コーン、プレート、またはねじを調整することによって、バルク商品26の高さまたはホッパー20内におけるホッパー充填レベルを維持する。
【0040】
包装システム28は、好ましくは、オペレータが、停止、開始、回転速度、および包装ヘッド移動速度といったさまざまな機能を制御できるようにするコントロールパネルを含む。このような制御は当該技術では周知である。包装システム28はさらに、適切な充填レベル、外装52の力、および順序付けを保つための従来の制御を含む。これらのパラメータの関係は、当該技術で周知の手段によって常時モニタおよび自動調整される。ホッパー20および供給源40は、制御パネルを介して可搬型容器24の袋42内のバルク商品26のレベルをモニタする包装システム28の充填センサ48と連絡してもよい。たとえば、充填センサ48は、ホッパー20と連絡しオフまたはオンすることによってホッパー20の送出端92からのバルク商品26の流れを制御してもよい。さらに、充填センサ48は、供給源40と連絡しオフまたはオンすることによって供給源40からホッパー20内へのバルク商品26の流れを制御してもよい。
【0041】
ホッパー20は、バルク商品26の品質を、発生する破損を少なくすることによって改善する。ホッパー20は、バルク商品26の垂直方向の落下を減じるであろう。バルク商品26のコンベアからホッパー20への落下は短くなる。バルク商品26は、既にホッパー20内にある他のバルク商品26の上に載ることによって、より柔らかくホッパー20内に落下する。次にバルク商品26は徐々にホッパー20を通して流れ、ホッパー20の送出端92から充填されている袋42へ小さく落下して可搬型容器24を形成する。ホッパー20は、食品の流れの中で移動する部分が限定されているので洗浄し易く、製品間での切替が容易である。
【0042】
外装52はまず、支持体と、初期成形具88と、バルク商品26が既に供給されている袋42の一部との周りに螺旋状に巻かれる。袋42の中でのバルク商品26のレベルが上昇すると、外装52は、ストレッチ包装装置50によって、バルク商品26のレベルよりも下の予め定められたレベルで螺旋状に巻かれ、可搬型容器24を形成する。袋42がバルク商品26で満たされると、ストレッチ包装材のさらなる部分が袋42の周りに配置される。ストレッチ包装材は、バルク商品26の充填レベルよりも低いレベルに保たれて、可搬型容器24の形状を維持するとともに袋42に圧力をかけ袋42の中に配置されたバルク商品26をまとめてロックする。この代表的な実施例では、ストレッチ包装材は、搬送機ベースおよび袋42の周りに螺旋状に配置される、ストレッチ包装ロールからの外装52であるが、伸縮性の袋42および熱収縮性フィルムを含むがこれらに限定されない当該技術で周知の如何なるストレッチ外装材を用いてもよい。
【0043】
外装52は、バルク商品26を適度に圧迫することによってバルク商品の支持および安定化を助けるフープ力を発生する。このフープ力は、可搬型容器24の袋42の中に搬入されているバルク商品26の要素間の制御可能な接触を促すことによってバルク商品26の構成要素間の繋がりを促進してバルク商品26を安定化する。たとえば、搬入されているバルク商品26がパフまたはフレーク形状のバルク穀類である場合、フープ力は穀類の粒の間の繋がりを促進することによって、これらの粒の間の相対的な移動を減じるとともに穀類が袋42の中で動かないようにする。外装52を袋42の上に広げる大きさを調整することによって、フープ力を可搬型容器24に挿入されているバルク商品26の種類に合わせることができる。フープ力によって、可搬型容器24をコンパクトで硬いものにすることができ、これにより、バルク商品26は可搬型容器24の中で移動したり潰れたりしない。
【0044】
可搬型容器24は、バルク商品26に応じて、閉じることも、開いたままにしておくこともできる。たとえば、木片、砂、砂利といった特定のバルク商品26およびそれ以外のバルク商品26は、可搬型容器24を閉じることを必要としない場合がある。このような場合、外装52をバルク商品26の周りで上方向に与えてバルク商品26を固定し可搬型容器24を形成する。これに代えて、可搬型容器24を、当該技術で周知のさまざまな方法のうちいずれかで閉じてもよい。これらの方法は、可搬型容器24の上端を超音波または熱溶接すること、可搬型容器24の上端を、袋42を折畳みこれを外装52の少なくとも1つのさらなる層で固定することによって閉じること、可搬型容器24の上端をプラスチックの引張留め具で閉じること、可搬型容器24の上端をワイヤまたはロープで閉じること、可搬型容器24の上端をクランプで閉じること、および当該技術で周知の他の閉塞手段を含むが、これらに限定されない。
【0045】
可搬型容器24はさらに、搬送機ベース、スリップシート、または厚紙もしくはプラスチックの平坦なシートを可搬型容器24の上端の上に載せることによって閉じてもよい。搬送機ベース、スリップシートまたは平坦なシートを可搬型容器24の上端の上に載せた後、可搬型容器24をさらなる外装52で包むことによって、搬送機ベース、スリップシートまたは平坦なシートを可搬型容器24の上端部の上で固定する。
【0046】
要約すると、バルク商品26の可搬型容器24は、取扱いが丁寧なホッパー20および圧縮または一纏めにされた袋42から、形成される。開いた上端56および閉じられた底58を有する袋42は、中間キャリア54の上で一纏めにされる。袋42を中間キャリア54の上に固定するために、剛性の中間キャリア54が供給器の上に配置される。袋42の開いた端部は、複数の供給器アームおよび複数のキャリアアーム62の間に配置され、複数のキャリアアーム62のアーム端部64は各々、複数の供給器アームのうちの1つと係合し、アーム端部64の各々の上の袋42をキャリアアーム62各々の上に均一的に広げるとともに、袋42を中間キャリア54の上で固定する。
【0047】
中間キャリア54は包装システム28に固定され、袋42の開いた上端56はホッパー20の送出端92の隣りに配置され、袋42の閉じられた底58は、開いた上端56の垂直方向下方に位置付けられる。ホッパー20の送出端92は、袋42の上に置かれて、送出端92と閉じられた底58との間に垂直方向の空間を作る。中間キャリア54は、包装システム28の上側回転台44に固定され、袋42の閉じられた底58は、包装システム28のフレームベース32上に配置された可搬型容器支持体86の上に置かれた初期成形具88の中に配置される。上側および下側回転台44、46は、好ましくは同期回転してバルク商品26を袋42の中で分散させる。
【0048】
バルク商品26は、ホッパー20のホッパー開口90の中に送り出されてホッパー充填レベルを定める。バルク商品26は、供給源40からホッパー20のホッパー開口部90の中に送り出されてホッパー20の充填レベルを定める。バルク商品26は、ホッパー20の送出端92から袋42の開いた上端56を通して袋42の閉じられた底58の中に供給されて袋42の中のバルク商品26のレベルを定める。ホッパー20の送出端92に動作可能に設けられたバルブは、可変に開いてバルク商品26を袋42の開いた上端56を通して袋42の閉じられた底58の中に供給することによって袋42の中のバルク商品26のレベルを定める。ホッパー充填レベルに応じた、ホッパー20の送出端92からバルク商品を供給する速度は、ホッパー20内または可搬型容器24内のバルク商品26のレベルに基づいて調整可能である。
【0049】
供給工程の間、ホッパー20は、垂直方向に移動し、ホッパー20の送出端92と袋42内のバルク商品26のレベルとの間の垂直方向の空間を維持する。ホッパー20内のホッパー充填レベルは、バルク商品26がホッパー20から供給されている間、袋42内のバルク商品26のレベルに応じたホッパー20の移動と並行して、維持される。
【0050】
中間キャリア54は、袋42内のバルク商品26のレベルが増すと、袋42の閉じられた底に対して移動して袋42を中間キャリア54から送り出す。この代表的な実施例において、中間キャリア54は、袋42内のバルク商品26のレベルに応じて、静止状態の閉じられた底58に対して上向きに移動し、袋42内のバルク商品26のレベルが増すと、袋42を中間キャリア54から送り出す。次に、外装52が、袋42を充填している間に、袋42の周りに上方向に螺旋状に巻かれて可搬型容器24を形成する。
【0051】
これに代わる実施例では、閉じられた底が、袋42内のバルク商品26のレベルに応じて、静止状態の中間キャリア54に対して下向きに移動し、袋42内のバルク商品26のレベルが増すと、袋42を中間キャリア54から送り出す。外装52は、袋42内のバルク商品26のレベル近くに保たれる。
【0052】
上述の発明は関連する法的基準に従って記載されており、したがってこの記載は本質的に制限的ではなく例示的なものである。開示された実施例の変形および変更は、当業者にとって明らかになるであろう、また、これらは本発明の範囲に含まれる。したがって、この発明に対して与えられる法的な保護の範囲は、以下の請求項を検討することによってのみ定めることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルク商品の可搬型容器を、ホッパー開口および送出端を有し、容積が固定された、取扱いが丁寧なホッパーから形成する方法であって、
前記ホッパーの送出端を、開いた上端および閉じられた底を有する袋の上に配置して前記送出端と閉じられた底との間に垂直方向の空間を作るステップと、
バルク商品を前記ホッパーのホッパー開口内に送り出してホッパー充填レベルを定めるステップと、
前記バルク商品を前記ホッパーの送出端から前記袋の開いた上端を通して前記袋の閉じられた底の中に供給して前記袋内のバルク商品のレベルを定めるステップと、
前記供給するステップの間、前記ホッパーを垂直方向に移動させて前記ホッパーの送出端と前記袋内のバルク商品のレベルとの間の垂直方向の空間を維持するステップと、
前記ホッパー内のホッパー充填レベルを、前記供給するステップの間、前記移動させるステップと並行して、実質的に維持するステップと、
前記袋を充填している間に外装を前記袋の周りに螺旋状に巻いて可搬型容器を形成するステップとを含み、前記外装は、前記袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる、方法。
【請求項2】
開いた上端および閉じられた底を有する袋を中間キャリアの上で一纏めにするステップと、
前記中間キャリアを包装システムに固定するステップとをさらに含み、前記袋の開いた上端は、前記ホッパーの送出端の隣に配置され、前記袋の閉じられた底は、前記開いた上端の垂直方向下方に位置付けられ、
前記方法はさらに、前記袋内のバルク商品のレベルが増すと、前記中間キャリアを前記袋の閉じられた底に対して移動させて前記袋を前記中間キャリアから送り出すステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記中間キャリアを移動させるステップはさらに、前記袋内のバルク商品のレベルに応じて前記中間キャリアを静止状態の前記閉じられた底に対して垂直方向上向きに移動させ、前記袋内のバルク商品のレベルが増すと前記袋を前記中間キャリアから送り出すものとして定められる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記螺旋状に巻くステップはさらに、前記袋を充填している間に外装を前記袋の周りに上方向に螺旋状に巻いて前記可搬型容器を形成するものとして定められ、前記外装は前記袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記中間キャリアを移動させるステップはさらに、前記袋内のバルク商品のレベルに応じて前記閉じられた底を静止状態の前記中間キャリアに対して垂直方向下向きに移動させ、前記袋内のバルク商品のレベルが増すと前記袋を前記中間キャリアから送り出すものとして定められる、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
初期成形具を、前記包装システムのフレームベース上に配置されている可搬型容器支持体の上に配置するステップと、
前記袋の閉じられた底を前記初期成形具の中に配置するステップとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記固定するステップはさらに、前記中間キャリアを、前記包装システムの上側支持体内の上側回転台に固定し、前記袋の閉じられた底を、前記包装システムのフレームベース内の下側回転台上に配置されている前記初期成形具の中に配置するものとして定められる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記上側回転台および前記下側回転台を回転させて前記袋内の前記バルク商品を分散させるステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記回転させるステップはさらに、前記上側回転台および前記下側回転台の回転を同期させて前記袋内の前記バルク商品を分散させるものとして定められる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ホッパーセンサを用いて前記ホッパー内に配置されたバルク商品のホッパー充填レベルをモニタするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記袋を充填している間に充填センサを用いて前記袋内のバルク商品のレベルをモニタするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記バルク商品を供給するステップはさらに、前記ホッパーの送出端に動作可能な状態で配置されたバルブを可変的に開いてバルク商品を前記袋の開いた上端を通して前記袋の閉じられた底の中に供給することにより前記袋内のバルク商品のレベルを定めるものとして定められる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ホッパー充填レベルに応じて、前記ホッパーの送出端からバルク商品を供給する速度を調整するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記バルク商品を送り出すステップはさらに、バルク商品を供給源から前記ホッパーのホッパー開口の中に送り出してホッパー充填レベルを定めるものとして定められる、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記螺旋状に巻くステップはさらに、前記袋を充填している間に外装を前記袋の周りに上方向に螺旋状に巻いて前記可搬型容器を形成するものとして定められ、前記外装は前記袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記ホッパーの送出端からのバルク商品の流れを、前記可搬型容器の所望の部分に導くことにより前記可搬型容器の成形を支援するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載のプロセスから作られたバルク商品の可搬型容器。
【請求項18】
バルク商品の可搬型容器を圧縮袋システムを用いて形成する方法であって、
開いた上端および閉じられた底を有する袋を中間キャリアの上で一纏めにするステップと、
前記中間キャリアを包装システムに固定するステップとを含み、前記袋の開いた上端は、供給源の隣に配置され、前記袋の閉じられた底は、前記開いた上端の垂直方向下方に位置付けられ、前記方法はさらに、
複数のバルク商品を、前記中間キャリアの上に配置された袋の開いた上端の中に供給して前記袋内のバルク商品のレベルを作るステップと、
前記袋内のバルク商品のレベルが増すと、前記中間キャリアを前記袋の閉じられた底に対して移動させて前記袋を前記中間キャリアから送り出すステップと、
前記袋を充填している間に外装を前記袋の周りに螺旋状に巻いて前記可搬型容器を作るステップとを含み、前記外装は前記袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる、方法。
【請求項19】
前記袋を一纏めにするステップはさらに、
開いた端部および閉じられた底を有する袋を保持するために、キャリア開口を定めるキャリアベースと前記キャリアベースから延びる複数のキャリアアームとを有する剛性の中間キャリアを、複数の供給器アームを有する供給器上のアーム端部に固定するステップと、
前記袋の開いた端部を前記複数の供給器アームおよび前記複数のキャリアアームの間に配置するステップと、
前記複数のキャリアアームのアーム端部各々を、前記複数の供給器アームのうちの1つと係合させ、前記アーム端部各々の上にある袋を前記キャリアアーム各々の上に均一的に送り出し、前記袋を前記中間キャリアの上に固定するステップとを含み、前記袋は前記中間キャリアの上で一纏めにされる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記移動させるステップはさらに、前記袋内のバルク商品のレベルに応じて前記中間キャリアを静止状態の前記閉じられた底に対して垂直方向上向きに移動させ、前記袋内のバルク商品のレベルが増すと前記袋を前記中間キャリアから送り出すものとして定められる、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記螺旋状に巻くステップはさらに、前記袋を充填している間に外装を前記袋の周りに上方向に螺旋状に巻いて前記可搬型容器を形成するものとして定められ、前記外装は前記袋内のバルク商品のレベル近くに保たれる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記供給源を、前記袋内のバルク商品のレベルに応じて垂直方向上向きに移動させるステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記移動させるステップはさらに、前記袋内のバルク商品のレベルに応じて前記閉じられた底を静止状態の前記中間キャリアに対して垂直方向下向きに移動させ、前記袋内のバルク商品のレベルが増すと前記袋を前記中間キャリアから送り出すものとして定められる、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記袋を充填している間に充填センサを用いて前記袋内のバルク商品のレベルをモニタするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
初期成形具を、前記包装システムのフレームベース上に配置されている可搬型容器支持体の上に配置するステップと、
前記袋の閉じられた底を前記初期成形具の中に配置するステップとをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記固定するステップはさらに、前記中間キャリアを、前記包装システムの上側支持体内の上側回転台に固定し、前記袋の閉じられた底を、前記包装システムのフレームベース内の下側回転台上に配置されている前記初期成形具の中に配置するものとして定められる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記上側回転台および前記下側回転台を回転させて前記袋内の前記バルク商品を分散させるステップをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記回転させるステップはさらに、前記上側回転台および前記下側回転台の回転を同期させて前記袋内の前記バルク商品を分散させるものとして定められる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
請求項18に記載のプロセスから作られたバルク商品の可搬型容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2011−524310(P2011−524310A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513685(P2011−513685)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/047021
【国際公開番号】WO2009/152317
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(500217094)ケロッグ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】