説明

合奏システム

【課題】複数のユーザが連帯感をもって楽曲の演奏を疑似体験できる合奏システムを提供することを課題とする。
【解決手段】音楽再生部110は、操作部102から演奏操作情報が入力されると、再生区分情報CIに基づいて先頭の演奏区分に対応する演奏情報PIを再生する。先頭の演奏区分に対応する演奏情報PIの再生が終了するタイミングで、ユーザが演奏操作情報を入力すると、音楽再生部110は、次の演奏区分に対応する演奏情報PIを、連続的に、かつ途切れることなく再生する。これらの手順を繰り返すことで、音楽再生部110は、演奏情報PIを先頭から最後尾まで再生する。そして、複数のユーザは、無線端末10をそれぞれ所持して、演奏タイミングを合わせながら演奏情報PIを再生することによって、複数の演奏情報PIが同時に再生される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザが同時に楽しむことのできる演奏システムに関する。
【背景技術】
【0002】
楽器の演奏をシミュレートしたり、楽曲に合わせてユーザが手足などを動かしたりする音楽ゲームが従来から存在する(たとえば、非特許文献1参照)。これらの音楽ゲームでは、リズムや音楽に合わせて、ユーザが演奏動作をしたりアクションをとったりするための操作タイミングがモニタに表示される。そして、これらの音楽ゲームは、ユーザによる操作タイミングと、モニタに表示されたタイミングとが一致する程度を判定することによって、得点を競うものである。
【0003】
非特許文献1に開示されている音楽ゲームの中には、楽器を模したコントローラなどを操作するものがある。したがって、ユーザは、非常に高価な楽器や電子機器などを所有しなくても、上記の音楽ゲームを利用することで、それら楽器で楽曲を実際に演奏しているような体感を得ることができるのである。
【0004】
【非特許文献1】“フリー百科事典 ウィキペディア 「音楽ゲーム」”、[平成19年5月21日検索]、インターネットURL<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の音楽ゲームは、楽曲やリズムに合わせてユーザがコントローラの操作をするものであり、ユーザによるコントローラの操作に基づいて楽曲が実際に出力されるものではない。このため、従来の音楽ゲームでは、ユーザは楽曲の演奏自体を楽しむことができない。
【0006】
また、上述した従来の音楽ゲームは、基本的には、ユーザとゲーム機が1対1の関係である。ユーザはかわるがわるゲームを実行し、その得点を争うのである。中には、二人のユーザが同時にプレイできる音楽ゲームも存在するが、この場合であっても、各ユーザが同一の楽曲に合わせて、モニタに表示される操作タイミングでコントローラなどを操作することによって、互いに得点を競うものである。
【0007】
したがって、現状存在するこれら音楽ゲームでは、同じ楽曲に対する操作テクニックを競うことや、得点を競うことが可能であるが、実際のバンドやオーケストラのように、複数の人間が連帯感を楽しむことはできない。
【0008】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数のユーザが連帯感をもって楽曲の演奏を疑似体験できる合奏システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の端末を利用して合奏するシステムであって、各端末が担当する演奏パートに係る演奏情報を合奏情報から抽出する演奏情報抽出手段と、前記演奏情報を各端末に設定する演奏情報設定手段と、を備え、各端末は、前記演奏情報を演奏区分ごとに再生するための再生区分情報と、前記演奏情報とを記憶する記憶手段と、入力される演奏操作情報と前記再生区分情報とに基づいて、前記演奏情報を前記演奏区分ごとに再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の合奏システムにおいて、前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された小節に対応することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の合奏システムにおいて、前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された拍に対応することを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の合奏システムにおいて、前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された演奏音符または演奏音符群に対応することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1に記載の合奏システムにおいて、前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された時間情報に対応することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の合奏システムにおいて、前記再生区分情報は、前記演奏区分に対応した複数の再生開始位置情報と、前記演奏区分に対応した前記複数の再生開始位置情報からの再生時間情報とを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の合奏システムにおいて、ユーザにより入力される演奏レベル情報に基づいて、前記演奏区分に応じて決定されている複数の再生パターンのうちいずれか一つの再生パターンが前記再生区分情報として選択されることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の合奏システムにおいて、前記再生手段は、任意の演奏区分に対応する演奏情報の再生が終了するタイミングで前記演奏操作情報が入力された場合、前記任意の演奏区分の次の演奏区分に対応する演奏情報を再生することを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の合奏システムにおいて、前記再生手段は、任意の演奏区分に対応する演奏情報の再生中に前記演奏操作情報が入力された場合、前記任意の演奏区分の演奏情報の再生状態に関わらず、他の演奏区分の演奏情報を再生することを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の合奏システムにおいて、各端末とネットワークで接続されたサーバが、前記演奏情報抽出手段と前記演奏情報設定手段とを有しており、前記演奏情報設定手段は、前記複数の端末のうちの1台の端末から送信された抽出情報に基づいて、前記合奏情報から前記演奏情報を抽出して保持し、各端末は、前記ネットワークを介して前記サーバから前記演奏情報を取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の演奏システムは、複数の無線端末が再生区分情報に記述された演奏区分ごとに演奏情報を再生し、ある演奏区分の演奏情報が再生するタイミングでユーザが演奏操作情報を入力することで、次の演奏区分の演奏情報が連続的に再生される。これにより、無線端末のユーザが楽器の演奏を疑似的に体験できる。また、複数のユーザがそれぞれ無線端末を持って演奏情報を再生して合奏を行う場合、演奏タイミングを計りながら演奏区分ごとに演奏情報を再生することによって、グループで一体感のある合奏を疑似的に体験することができる。さらに、演奏情報は、ユーザにより設定された演奏レベル情報に対応した演奏区分で再生される。これにより、合奏に参加するそれぞれのユーザの演奏技術に差がある場合であっても、それぞれのユーザに適した演奏レベルで演奏情報を再生させることができるため、バランスのとれた合奏を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
<合奏システムの全体構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る合奏システムの全体構成図である。図1に示す合奏システムは、複数の無線端末10,10・・・と、楽曲サーバ20とによって構成される。
【0021】
複数の無線端末10,10・・・のうちの1台は、ホスト端末10Hとして設定されている。そして、ホスト端末10Hを除く無線端末10は、クライアント端末10Cとして動作する。図1では、1台のホスト端末10Hと、3台のクライアント端末10C1,10C2,10C3とから合奏システムが構成されている。
【0022】
以下の説明において、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cとを特に区別せず、共通の機能、性質を説明するときには、無線端末10と総称することとする。また、各クライアント端末10C1〜10C3を特に区別せず、共通の機能、性質を説明するときには、クライアント端末10Cと総称することとする。
【0023】
ホスト端末10Hおよびクライアント端末10Cは、それぞれ担当する演奏パートを演奏するという点では、同じ役割を有する端末であるが、システムの動作を設定する役割などが異なる。
【0024】
これらホスト端末10Hとクライアント端末10Cとは、ユーザが手に持って操作可能な端末である。図1の例であれば、1人のユーザがホスト端末10Hを持ち、後の3人のユーザがクライアント端末10C1〜10C3をそれぞれ持って操作を行う。そして、図1に示す合奏システムは、この4人のユーザが室内や野外で合奏を楽しむことのできるシステムである。4人のユーザは、あるときは、ロックバンドとして演奏しているような体感を得ることができ、またあるときは、オーケストラの演奏をしているような一体感を得ることが可能となっている。
【0025】
楽曲サーバ20は、無線端末10がそれぞれ演奏する演奏パートに係る演奏情報を保持しており、無線端末10に演奏情報をそれぞれ配信するためのサーバである。このため、4人のユーザが無線端末10を用いてそれぞれの演奏パートを演奏する場合、楽曲サーバ20は、無線端末10の動作に関与しない。
【0026】
<無線端末の構成>
図2は、無線端末10のブロック図である。つまり、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cに共通の機能ブロック図である。無線端末10は、制御部100と、モニタ101と、操作部102と、スピーカ103と、記憶部104と、無線部105とを備える。
【0027】
制御部100は、CPUやRAMなどを備え、無線端末10の全体制御を行う。制御部100は、また、音楽再生部110を備えている。音楽生成部110は、記憶部104に記憶されている演奏情報PIに基づいて、演奏音を再生する。音楽再生部110によって再生された演奏音は、スピーカ103によって出力される。
【0028】
モニタ101は、合奏システムの設定操作情報や、演奏情報PIの再生時における再生情報などを表示する。なお、モニタ101は、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。この場合、操作部102は、モニタ101にソフトウェアキーとして表示される。
【0029】
操作部102は、図1に示すように、テンキーなどの複数のボタンで構成される。無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、楽曲サーバ20から取得した演奏情報PIに対応した演奏操作を行う。また、ホスト端末10Hのユーザは、操作部102を操作して、各無線端末10に対する演奏情報PIの割り当ての設定などを行う。
【0030】
また、記憶部104は、楽曲サーバ20からダウンロードした演奏情報PIや、再生区分情報CIなどを記憶する。無線部105は、楽曲サーバ20と無線通信を行う。
【0031】
<楽曲サーバの構成>
次に、楽曲サーバ20の構成について、図3を用いて説明する。図3は、楽曲サーバ20のブロック図である。楽曲サーバ20は、楽曲保存部201と、演奏情報生成部202と、コンテンツ保持部203と、配信部204と、通信部205とを備える。
【0032】
楽曲保存部201は、様々な楽曲を合奏情報SIとして保存する。ホスト端末10Hのユーザは、ウェブブラウザ等を介して合奏したい楽曲を楽曲保存部201から選択する。なお、合奏情報SIおよび演奏情報PIの詳細については、後述する。
【0033】
演奏情報生成部202は、ユーザが選択した楽曲に対応する合奏情報SIを楽曲保存部201から取得し、ホスト端末10Hから送信される演奏情報生成情報と、合奏情報SIとに基づいて演奏情報PIを作成する。
【0034】
コンテンツ保持部203は、ホスト端末10Hのユーザが選択した楽曲に対応する合奏情報SIと、演奏情報生成部202が作成した演奏情報PIとを保持する。また、コンテンツ保持部203は、作成した演奏情報PIを、ホスト端末10Hおよびクライアント端末10Cに送信するための配信情報DIを保存している。
【0035】
配信部204は、演奏情報PIの保存先URLを、各無線端末10に送信するとともに、各無線端末10から受信した演奏情報PIの取得要求に応じて、演奏情報PIを各無線端末10に送信する。
【0036】
通信部205は、インターネット30を介して接続する各無線端末10との間で、TCP/IPなどのプロトコルを利用してデータの送受信を行う。
【0037】
<演奏情報と演奏情報の再生>
次に、演奏情報PIの内容について説明する。演奏情報PIとは、各無線端末10に割り当てられた演奏パートに対応した情報であり、各無線端末10が出力する楽器音を記述した情報である。演奏情報PIとしては、たとえば、MIDIデータが利用可能である。つまり、演奏情報PIは、楽譜情報を含んでいる。音楽再生部110は、演奏情報PIに従って、演奏音を再生することが可能である。演奏情報PIとしてMIDIデータを利用する場合、音楽再生部110は、MIDI音源データを有している。
【0038】
次に、音楽再生部110による演奏情報PIの再生処理について説明する。音楽再生部110は、演奏情報PIを単に再生するのではなく、ユーザにより入力される演奏操作情報に基づいて、再生区分情報CIに記述された演奏区分ごとに演奏情報PIを再生する。
【0039】
すなわち、再生区分情報CIとは、演奏情報PIを演奏区分ごとに再生するための区分情報である。演奏区分には、予め決められた時間で区分された、演奏情報PIにおける1小節、1小節内の1拍などがある。また、他の演奏区分として、演奏情報PIにおける演奏音がある。なお、演奏音には、単一の演奏音符の他に、三連符や五連符などの連音符、特定のメロディーおよびフレーズに対応する演奏音符群が含まれる。再生区分情報CIには、これらの演奏区分に対応した再生開始位置と、再生開始位置からの再生時間が記述されている。
【0040】
具体的には、まず、音楽再生部110は、操作部102から演奏操作情報が入力されると、先頭の演奏区分に対応する演奏情報PIを再生する。さらに演奏操作情報が入力されると、音楽再生部110は、次の演奏区分に対応する演奏情報PIを再生する。これらの手順を繰り返すことで、音楽再生部110は、演奏情報PIを先頭から最後尾まで再生するのである。
【0041】
したがって、ある任意の演奏区分の演奏情報PIが再生されている場合において、その任意の演奏区分の演奏情報PIの再生が終了するタイミングでユーザが演奏操作情報を入力すると、その任意の演奏区分の演奏情報PIと、次の演奏区分の演奏情報PIとが、連続的に、かつ途切れることなく再生される。一方、任意の演奏区分の演奏情報PIの再生が終了した後や、任意の演奏区分の演奏情報PIの再生が終了しないうちにユーザが演奏操作情報を入力すると、隣接する二つの演奏情報PIは、連続的に、かつなめらかに再生されない。
【0042】
このように、「ユーザが演奏情報PIを利用した演奏を行う」とは、ユーザが適切なタイミングで演奏操作情報を入力することで、演奏区分ごとに再生される演奏情報PIを、ユーザが連続的に再生させることを意味する。また、ユーザは、上記のように演奏情報PIを連続的に、かつなめらかに再生させることで、特定の演奏パートを演奏しているような体感を得ることができるのである。
【0043】
<合奏情報>
上述したように、演奏情報PIは、各無線端末10に割り当てられる演奏パートごとの情報である。これら演奏情報PIの集合が合奏情報SIである。つまり、合奏情報SIは、全演奏パートの演奏情報PIを全て記述した情報である。
【0044】
合奏情報SIは、演奏情報PIの集合であるとともに、ヘッダ情報SIHを有している。図4は、ヘッダ情報SIHの記述内容を示す図である。ヘッダ情報SIHには、合奏システムに参加している無線端末10の数に応じて、演奏パートをどのように割り振るかの規則が記述されている。
【0045】
次に、図4に示す各トラックについて説明する。図4に示すように、合奏情報SIで記録されている楽曲は、トラックT1からトラックT5までの5つの演奏パートからなっている。これらの演奏パートは、バイオリンや、ピアノなどの各楽器に対応した演奏パートである。したがって、合奏情報SIには、これら各トラックT1〜T5に対応した演奏情報PIが含まれている。
【0046】
図4に示すように、トラックT1〜T5は、無線端末10の数に応じて割り当てられる演奏パートである。図4で示した例であれば、もし、合奏システムに参加している無線端末10の数が2台であれば、ヘッダ情報SIHは、ID=1の無線端末10にトラックT1、T3およびT4を割り当て、ID=2の無線端末10にトラックT2およびT5を割りてるように規定される。すなわち、ID=1の無線端末10およびID=2の無線端末10は、複数の演奏パートを担当する。
【0047】
また、合奏システムに参加している無線端末10の数が3台であれば、ヘッダ情報SIHは、ID=1の無線端末10にトラックT1およびT4を割り当て、ID=2の無線端末10にトラックT2を割り当て、ID=3の無線端末10にトラックT3およびT5を割り当てるように規定される。
【0048】
このように、合奏に参加する無線端末10の数がトラックの数より少ない場合、無線端末10に複数のトラックを割り当てることができる。また、合奏に参加する無線端末10の数がトラックの数より多い場合、一つのトラックに複数の無線端末10を割り当てればよい。
【0049】
上述の各トラックに割り当てられた無線端末10のIDは、ヘッダ情報SIHを保持するホスト端末10Hにおいて設定される。つまり、ホスト端末10Hは、合奏システムに参加している無線端末10の数に応じて、各無線端末10にIDを割り振る。そして、ホスト端末10Hは、割り振った端末IDを楽曲サーバ20に送信する。
【0050】
なお、ホスト端末10Hは、自装置を含めた全無線端末10にIDを割り振る。したがって、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cを手にしているすべてのユーザで合奏を楽しむことができる。あるいは、ホスト端末10Hは、設定用端末という位置づけにし、クライアント端末10Cに対してのみIDを割り振り、クライアント端末10Cのみで演奏情報PIを再生するようにしてもよい。
【0051】
<合奏システムの処理の流れ>
まず、合奏システムを利用するユーザが、集合する。たとえば、図1に示した例であれば、4人のユーザが室内、ホールなどに集まり、それぞれが無線端末10を所持する。そして、集合したユーザの中の一人が所持する無線端末10が、ホスト端末10Hとして使用される。
【0052】
ホスト端末10Hのユーザは、操作部102を操作して、楽曲サーバ20にウェブブラウザなどを介してアクセスし、楽曲保存部201から合奏情報SIを選択する。楽曲サーバ20は、選択された合奏情報SIをコンテンツ保持部203に保存するとともに、選択された合奏情報SIのヘッダ情報SIHをホスト端末10Hに送信する。なお、楽曲サーバ20は、楽曲情報を選択するユーザごとにコンテンツ保持部203を作成する。
【0053】
次に、合奏に参加するクライアント端末10Cのユーザが、操作部102を操作して、クライアント端末10Cのメールアドレスをホスト端末10Hに送信する。これにより、合奏に参加する無線端末10の数が決定する。図1に示す例の場合、合奏に参加する無線端末10の数は、ホスト端末10Hと、クライアント端末10C1〜10C3との4台となる。
【0054】
合奏に参加する無線端末10の数が決定すると、ホスト端末10Hの制御部100は、楽曲サーバ20から送信されたヘッダ情報SIHを参照して、無線端末10に対してIDを割り振る。これにより、無線端末10が担当する演奏パートが決定される。また、無線端末10に割り振られたIDと、無線端末10のメールアドレスとが対応付けられる。そして、ホスト端末10Hの制御部100は、合奏に参加するユーザの数や、無線端末10に割り当てたトラック番号、合奏に参加する無線端末10のメールアドレスなどが含まれた演奏情報生成情報を楽曲サーバ20に送信する。
【0055】
楽曲サーバ20が演奏情報生成情報を受信すると、楽曲サーバ20の演奏情報生成部202は、受信した演奏情報生成情報に基づいて演奏情報PIを生成し、コンテンツ保持部203に保存する。また、無線端末10のメールアドレス、およびメールアドレスに対応付けられたIDが、配信情報DIとしてコンテンツ保持部203に保存される。そして、楽曲サーバ20の配信部204は、生成された演奏情報PIの保存先URLを、演奏情報PIに対応するIDが割り振られた無線端末10にメールで通知する。
【0056】
無線端末10は、楽曲サーバ20からメールを受信すると、メールに記載された保存先URLにアクセスし、保存先URLに保存されている演奏情報PIをダウンロードする。そして、無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、音楽再生部110に演奏情報PIを読み込ませ、演奏情報PIを利用した演奏を行う際の難易度を決定する。そして、決定された難易度に応じた再生区分情報CIが音楽再生部110により作成され、記憶部104に保存される。そして、合奏に参加するユーザの合図で、無線端末10のユーザは、一斉に演奏を開始するのである。
【0057】
<演奏情報PIの再生操作および合奏方法>
次に、演奏情報PIの再生操作および合奏方法の一例について説明する。まず、演奏情報PIの再生中における、モニタ101の表示状態について、図5を用いて説明する。図5は、演奏情報PIを再生する際の無線端末10の操作方法を説明するための図である。
【0058】
図5に示すモニタ101は、演奏情報PIの再生状態を表示しており、無線端末10が担当する楽器が表示されている。また、図5に示すモニタ101は、再生中の小節における、演奏情報PIの再生先頭位置からの通し番号を演奏小節数151として表示し、再生中の小節における、再生位置に対応する拍数を、演奏拍数152として表示し、再生先頭位置から再生中の再生位置までの再生時間を、演奏時間153として表示している。
【0059】
次に、各無線端末10の演奏方法、および再生区分情報CIに記述される演奏区分について、図5および図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態の合奏システムにおける合奏方法を説明するための図である。
【0060】
図6は、演奏情報PIを再生区分情報CIに記述された演奏区分ごとに区分した状態を示している。なお、図6に示す演奏情報PIは3拍子の楽曲であり、1小節が3拍で構成されるものとする。また、図6において、演奏情報PIに付されている符号A,B,C・・・は、演奏情報PIの再生先頭位置からの各小節の通し番号を示している。また、演奏情報PIに付されている符号1,2,3は、各小節における拍数を示している。また、演奏情報PI上に示されている矢印QおよびRは、演奏情報PIを連続的に、かつ途切れることなく再生するための、図5に示す「2」キー122を押すタイミングを示している。
【0061】
ここでは、ホスト端末10Hを例にして、無線端末10による演奏情報PIの演奏方法を説明する。図6に示すように、ホスト端末10Hが再生する演奏情報PIは、再生区分情報CIによって1小節ごとに区分されて再生される。
【0062】
まず、ホスト端末10Hのユーザが演奏情報PIの演奏を開始する場合、ユーザは「2」キー122を押す。これにより、音楽再生部110は演奏情報PIの先頭の小節である小節Aを再生する。続いて、小節Aの再生が終了するタイミング(時間t1)で、ユーザが「2」キー122を再度押すと、音楽再生部110は、小節Bを再生する。さらに、小節Bの再生が終了するタイミング(時間t2)で、ユーザが「2」キー122を押すと、音楽再生部110は小節Cを再生する。以後、各小節の再生が終了するタイミングで、ユーザが「2」キー122を押すと、音楽再生部110は、次の小節を再生する。このように、各小節の再生が終了するタイミングでユーザが「2」キー122を押すことで、演奏情報PIを連続的に、かつなめらかに再生することができる。また、小節Aの再生が終了するタイミングで「2」キー122が押されない場合、音楽再生部110は、小節Aの再生が終了した時点で、演奏情報PIの再生を停止する。そして、ユーザが「2」キー122を押すと、音楽再生部110は、小節Bを再生する。
【0063】
ここで、「2」キー122を押すタイミングは、再生中の小節の再生が終了するタイミングと完全に一致させなくてもよい。「2」キー122を押すタイミングと、再生中の小節の再生が終了するタイミングがある時間範囲内で一致していれば、音楽再生部110は、隣接する二つの小節を連続的に再生してもよい。これにより、初心者であっても、楽器を演奏しているような感覚を得ることができる。
【0064】
また、ユーザは、音楽再生部110が任意の小節を再生していても、下記の操作を行うことにより、その任意小節の前後の小節を再生させることができる。たとえば、音楽再生部110が小節Cを再生している場合を考える。このとき、ユーザが図5に示す「1」キー121を押すと、音楽再生部110は、次に「2」キー122が押された際に演奏情報PIの小節Bを再生するように設定する。このとき、音楽再生部110は、小節Cの演奏情報PIを引き続き再生していてもよい。そして、ユーザが「2」キー122を押すと、音楽再生部110は、小節Cを再生しているか否かに関わらず、小節Bを再生する。
【0065】
一方、ユーザが図5に示す「3」キー123を押すと、音楽再生部110は、次に「2」キー122が押された際に演奏情報PIの小節Dを再生するように設定する。このとき、音楽再生部110は、小節Cの演奏情報PIを引き続き再生していてもよい。そして、ユーザが「2」キー122を押すと、音楽再生部110は、小節Cを再生しているか否かに関わらず、小節Dを再生するのである。
【0066】
なお、演奏情報PIにおける演奏区分を1小節ごとではなく、他の時間単位で区分することも可能である。たとえば、演奏情報PIを1拍ごとに区分してもよい。図6に示すように、クライアント端末10C1が再生する演奏情報PIは、1拍ごとに区分されている。このため、音楽再生部110による各拍の再生が終了するタイミング(矢印Rで示すタイミング)でユーザが「2」キー122を押すことによって、演奏情報PIは、連続的に、かつなめらかに再生される。
【0067】
また、演奏情報PIにおける演奏区分を演奏時間で区分してもよい。たとえば、演奏情報PIが効果音やラップなどの音声情報で構成されている場合などに、演奏情報PIにおける演奏区分を、演奏時間で区分してもよい。この場合、再生区分情報CIには、演奏区分ごとに再生開始時間および再生終了時間が記述されていればよい。
【0068】
また、図6には示していないが、演奏情報PIにおける演奏区分を演奏音に対応させてもよい。この場合、音楽再生部110は、ユーザが「2」キー122を押すタイミングで、演奏情報PIに従って音程を自動的に割り当てて演奏音を発音する。また、演奏情報PIを演奏音ごとに区分する場合、単一の演奏音符ごとに区分する他に、複数の演奏音符をまとめて一つの演奏区分としてもよい。複数の演奏音符を一つの演奏区分とする例としては、たとえば、三連符や五連符などの連音符や、特定のメロディーおよびフレーズに対応する演奏音符群が挙げられる。これらの区分であっても、ユーザによる演奏操作は、上述の1小節ごとに区分した場合と基本的に同じである。
【0069】
また、上記の演奏区分を組み合わせて、演奏情報PIを利用した演奏を行うことも可能である。たとえば、図6に示すように、クライアント端末10C2が再生する演奏情報PIは、1小節ごとに、演奏情報PIの演奏区分が1小節、1拍と入れ替わっている。これにより、合奏システムのゲーム性を高めることができる。
【0070】
次に、ユーザによる難易度の設定と、再生区分情報CIに記述される演奏区分との関係について説明する。上述したように、ユーザは、演奏情報PIを利用した演奏を行う前に難易度を設定する。ユーザが設定する難易度は、再生区分情報CIに記述される演奏区分と対応する。すなわち、再生区分情報CIに記述される演奏区分において、再生時間が長いほど難易度が低く、再生時間が短いほど難易度が高くなる。図6に示すように、クライアント端末10C1の場合、「2」キー122を押すタイミングを示す矢印Rの間隔が、ホスト端末10Hで「2」キー122を押すタイミングを示す矢印Qの間隔よりも短いため、難易度が高くなっていることがわかる。
【0071】
したがって、難易度が「初級者レベル」に設定された場合、時間単位情報TIには、1小節に対応した演奏区分が記述される。また、難易度が「中級レベル」に設定された場合、時間単位情報TIには、1拍に対応した演奏区分が記述される。さらに、難易度が「上級レベル」に設定された場合、時間単位情報TIには、演奏音ごとに対応した演奏区分が記述される。
【0072】
次に、合奏方法について説明する。図1に示す無線端末10のユーザが合奏を開始する際、たとえば、4人のユーザのうちの一人の合図で、各ユーザは、一斉に「2」キー122を押して、演奏情報PIの演奏を開始する。すなわち、無線端末10の各ユーザが演奏情報PIの演奏を開始する際、無線端末10同士で同期をとらない。また、ユーザが演奏情報PIを演奏している間も、無線端末10同士は、演奏情報PIの同期再生を行わない。
【0073】
無線端末10同士が同期再生を行わない代わりに、無線端末10の各ユーザが、無線端末10の「2」キー122を押すタイミングを合わせることによって、演奏情報PIを再生するための同期をとる。このため、ユーザの演奏操作によっては、各無線端末10の演奏時間にずれが生じる場合がある。このような場合、ユーザは、図5に示す「1」キー121または「3」キー123を操作することによって、各無線端末10の演奏時間を一致させる。
【0074】
このように、本実施の形態の合奏システムは、再生区分情報CIで記述された演奏区分ごとに再生される演奏情報PIを連続的にかつなめらかに再生されるように、ユーザが無線端末10の操作部102を操作する。これにより、ユーザは実際に楽器を演奏しているような体感を得ることができる。また、演奏タイミングを合わせながら演奏情報PIを利用した演奏を行うことによって、ユーザは、連帯感を持って楽曲の演奏を疑似体験することが可能となる。また、ユーザごとに難易度を設定することで、それぞれのユーザに適した演奏レベルで演奏情報を再生させることができる。これにより、ユーザごとに演奏技術に差がある場合であっても、バランスのとれた楽曲の合奏を実現することができる。
【0075】
なお、上記実施の形態において、無線端末10は携帯電話であるものとして説明したが、これに限られるものではなく、本実施の形態の合奏システムにおける専用端末や、PDAなどであってもよい。この場合、無線端末10は、たとえば、Zigbee、Bluetooth、無線LANなどを利用することが可能である。
【0076】
また、上記実施の形態において、楽曲サーバ20が、ホスト端末10Hが送信する演奏情報生成情報に基づいて演奏情報PIを生成するものとして説明したが、これに限られるものではなく、ホスト端末10Hが合奏情報SIをダウンロードし、演奏情報PIを生成してもよい。この場合、ホスト端末10Hが演奏情報PIを楽曲サーバ20にアップロードして、楽曲サーバ20がクライアント端末10Cに演奏情報PIを配信してもよい。また、無線端末10が赤外線通信機能などを有している場合、ホスト端末10Hからクライアント端末10Cに演奏情報PIを送信してもよい。
【0077】
また、上記実施の形態において、楽曲サーバ20が、ホスト端末10Hが送信する演奏情報生成情報に基づいて演奏情報PIを生成するものとして説明したが、これに限られるものではなく、無線端末10がそれぞれ合奏情報SIをダウンロードし、それぞれの無線端末10で演奏情報PIを生成してもよい。
【0078】
また、上記実施の形態において、再生状態におけるモニタ101の表示は図5に示すものに限られない。たとえば、図6に示すように、モニタ101を、演奏情報PIの各小節を時系列で表示させ、ポインタPを用いて再生位置を示す(たとえば、図6に示す領域101Aをモニタ101に表示させる)ことによって、ユーザが再生位置を確認できるようにしてもよい。この場合、演奏タイミングと再生位置とを可視化することができるため、演奏操作を容易にすることができる。
【0079】
また、上記実施の形態において、伴奏演奏がないものとして説明したが、これに限られるものではなく、伴奏演奏用の無線端末10があってもよい。この場合、ユーザによる演奏操作情報の入力に関わらず、伴奏演奏用の演奏情報PIは、先頭位置から最後尾まで連続して再生される。これにより、無線端末10のユーザは伴奏演奏に合わせて演奏タイミングをとることができるため、完成度の高い合奏を簡単に行うことができる。
【0080】
また、上記実施の形態において、ホスト端末10Hのユーザが、楽曲サーバ20の楽曲保存部201から合奏情報SIを選択するものとして説明したが、ホスト端末10Hが予め合奏情報SIを保持していてもよい。この場合、ホスト端末10Hのユーザが、操作部102を操作して、記憶部104に記憶されている合奏情報SIを楽曲サーバ20のコンテンツ保持部203にアップロードすればよい。
【0081】
また、上記実施の形態において、各トラックには一つの無線端末10が割り当てられるものとして説明したが、これに限られるものではなく、トラックに複数の無線端末10が割り当てられてもよい。たとえば、無線端末10の数が3台である場合、図4に示すヘッダ情報SIHにおいて、トラックT5に、ID=1〜3を割り当ててもよい。このとき、トラックT5は全ての無線端末10で再生する演奏パートとなるため、すべての無線端末10が、トラックT5に対応した演奏情報PIを楽曲サーバ20から取得する。
【0082】
この場合、トラックT5については、どのように各無線端末10が演奏を分担するかについて、さらに、ヘッダ情報SIH内に規則を記述しておくとよい。たとえば、ノート(音階)別に無線端末10を割り当てるような規則にしてもよい。あるいは、時間の経過につれて、各無線端末10に対して順番に演奏パートを割り当てるような規則にしてもよい。あるいは、ランダムに演奏パートが入れ替わるようにしてもよい。
【0083】
また、上記実施の形態において、難易度の設定に応じて再生区分情報CIが作成されるものとして説明したが、これに限られるものではなく、演奏情報PIに難易度に応じた再生区分情報CIが組み込まれていてもよい。
【0084】
また、上記実施の形態において、ユーザが「2」キー122などを用いて演奏情報PIの演奏を行うものとして説明したが、これに限られるものではなく、たとえば、ユーザが操作部102の「9」キーなどを押すことで、音楽再生部110が効果音の出力や、ビブラートをかけることができるようにしてもよい。これにより、ユーザは、演奏情報PIの演奏をアレンジすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本実施の形態に係る合奏システムの全体構成図である。
【図2】無線端末10のブロック図である。
【図3】楽曲サーバ20のブロック図である。
【図4】ヘッダ情報SIHの記述内容を示す図である。
【図5】演奏情報PIを再生時の無線端末10の操作方法を説明するための図である。
【図6】合奏方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0086】
10 無線端末
10H ホスト端末
10C(10C1、10C2、10C3) クライアント端末
20 楽曲サーバ
101 モニタ
102 操作部
103 スピーカ
104 記憶部
110 音楽再生部
201 楽曲保存部
202 演奏情報生成部
203 コンテンツ保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末を利用して合奏するシステムであって、
各端末が担当する演奏パートに係る演奏情報を合奏情報から抽出する演奏情報抽出手段と、
前記演奏情報を各端末に設定する演奏情報設定手段と、
を備え、
各端末は、
前記演奏情報を演奏区分ごとに再生するための再生区分情報と、前記演奏情報とを記憶する記憶手段と、
入力される演奏操作情報と前記再生区分情報とに基づいて、前記演奏情報を前記演奏区分ごとに再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする合奏システム。
【請求項2】
請求項1に記載の合奏システムにおいて、
前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された小節に対応することを特徴とする合奏システム。
【請求項3】
請求項1に記載の合奏システムにおいて、
前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された拍に対応することを特徴とする合奏システム。
【請求項4】
請求項1に記載の合奏システムにおいて、
前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された演奏音符または演奏音符群に対応することを特徴とする合奏システム。
【請求項5】
請求項1に記載の合奏システムにおいて、
前記演奏区分は、前記演奏情報に記述された時間情報に対応することを特徴とする合奏システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の合奏システムにおいて、
前記再生区分情報は、前記演奏区分に対応した複数の再生開始位置情報と、前記演奏区分に対応した前記複数の再生開始位置情報からの再生時間情報とを含むことを特徴とする合奏システム。
【請求項7】
請求項6に記載の合奏システムにおいて、
ユーザにより入力される演奏レベル情報に基づいて、前記演奏区分に応じて決定されている複数の再生パターンのうちいずれか一つの再生パターンが前記再生区分情報として選択されることを特徴とする合奏システム。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の合奏システムにおいて、
前記再生手段は、任意の演奏区分に対応する演奏情報の再生が終了するタイミングで前記演奏操作情報が入力された場合、前記任意の演奏区分の次の演奏区分に対応する演奏情報を再生することを特徴とする合奏システム。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の合奏システムにおいて、
前記再生手段は、任意の演奏区分に対応する演奏情報の再生中に前記演奏操作情報が入力された場合、前記任意の演奏区分の演奏情報の再生状態に関わらず、他の演奏区分の演奏情報を再生することを特徴とする合奏システム。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の合奏システムにおいて、
各端末とネットワークで接続されたサーバが、前記演奏情報抽出手段と前記演奏情報設定手段とを有しており、
前記演奏情報設定手段は、前記複数の端末のうちの1台の端末から送信された抽出情報に基づいて、前記合奏情報から前記演奏情報を抽出して保持し、
各端末は、前記ネットワークを介して前記サーバから前記演奏情報を取得することを特徴とする合奏システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−299176(P2008−299176A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146677(P2007−146677)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.Bluetooth
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】