説明

合成中間体およびプロセス



本発明は、式(I)の化合物であって、式中Rは本明細書に記載されるいかなる値であってもよく、Rはヌクレオシド糖基である化合物を調製するために使用可能な新規な合成中間体およびプロセスを提供する。また、本発明は、本明細書に記載される式(a)〜(bn)の新規化合物、ならびに本明細書に記載される式(a)〜(bn)の化合物を調製するプロセスを提供する。本発明は、さらに、本明細書に記載される式(1−1〜14−2)の新規化合物、ならびに本明細書に記載される式(1−1〜14−2)の化合物を調製するプロセスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本特許出願は、2008年7月22日に出願された米国出願第61/082,694号の優先権の利益を主張し、この出願は本明細書において参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
特許文献1には、ウイルスRNAおよびDNAポリメラーゼの阻害剤であると報告されている化合物が記載されている。化合物は、式(I)の化合物:
【0003】
【化1】

【0004】
式中、Rは置換基群から選択され、Rはヌクレオシド糖基である;
を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2006/050161号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特定の実施態様の概要
本発明は、式(I)の化合物を調製するために使用することができる、新規な合成中間体およびプロセスを提供する。従って、1つの実施態様において、本発明は、式IIの化合物である本発明の化合物:
【0007】
【化2】

【0008】
(式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHまたはSi(CHであり;
XはBrもしくはI;またはその保護されたアナログである)
を提供する。
【0009】
他の実施態様において、本発明は、式IIIの化合物:
【0010】
【化3】

【0011】
(式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHまたはSi(CHであり;
Yは金属基である)
を提供する。
【0012】
また、本発明は、本明細書に記載される式(a)〜(bn)の新規化合物、ならびに本明細書に記載される式(a)〜(bn)の化合物を調製するプロセスを提供する。
【0013】
本発明は、さらに、本明細書に記載される式(1−1〜14−2)の新規化合物、ならびに本明細書に記載される式(1−1〜14−2)の化合物を調製するプロセスを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
本明細書で使用される用語「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。この用語は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル等により例示される。具体的な実施態様において、アルキル基は1〜4個の炭素原子を有し、低級アルキルと呼ばれる。
【0015】
本明細書で使用される用語「置換アルキル」は、1〜3個の置換基を有するアルキル基を指し、上記置換基は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群から選択される。
【0016】
本明細書で使用される用語「アルケニル」または「アルケン」は2〜10個の炭素原子を有し、少なくとも1つのアルケニル不飽和部位を有するアルケニル基を指す。そのような基は、ビニル(エテン−1−イル)、アリール、ブタ−3−エン−1−イル等により例示される。
【0017】
本明細書で使用される用語「置換アルケニル」は、1〜3個の置換基を有するアルケニル基を指し、上記置換基は、置換アルキルについて前述されたものから選択される。
【0018】
本明細書で使用される用語「アルキニル」または「アルキン」は、2〜10個の炭素原子を有し、少なくとも1つのアルキニル不飽和部位を有するアルキニル基を指す。そのような基は、エチン−1−イル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル、1−メチルプロパ−2−イン−1−イル、ブチン−1−イル、ブチン−2−イル、ブチン−3−イル等により例示されるが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書で使用される用語「置換アルキニル」は、1〜3個の置換基を有するアルキニル基を指し、上記置換基は置換アルキルについて前述されたものから選択される。
【0020】
用語「アルコキシ」は、アルキル−O−基を指す。
【0021】
本明細書で使用される用語「置換アルコキシ」は、置換アルキル−O−基を指す。
【0022】
本明細書で使用される用語「アシル」はアルキル−C(O)−基、アルケニル−C(O)−基、アルキニル−C(O)−基、シクロアルキル−C(O)−基、アリール−C(O)−基、ヘテロアリール−C(O)−基、および複素環−C(O)基を指す。
【0023】
本明細書で使用される用語「置換アシル」は、置換アルキル−C(O)−基、置換アルケニル−C(O)−基、置換アルキニル−C(O)−基、置換シクロアルキル−C(O)−基、置換アリール−C(O)−基、置換ヘテロアリール−C(O)−基、および置換複素環−C(O)−基を指す。
【0024】
本明細書で使用される用語「アシルアミノ」は、−C(O)NZ基を指し、ZおよびZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニルおよび置換アルキニル、ならびに置換アルキルの定義において先に記載した置換基からなる群から選択される。
【0025】
本明細書で使用される用語「アシルオキシ」はアルキル−C(O)O−基、置換アルキル−C(O)O−基、アルケニル−C(O)O−基、置換アルケニル−C(O)O−基、アルキニル−C(O)O−基、置換アルキニル−C(O)O−基、アリール−C(O)O−基、置換アリール−C(O)O−基、シクロアルキル−C(O)O−基、置換シクロアルキル−C(O)O−基、ヘテロアリール−C(O)O−基、置換ヘテロアリール−C(O)O−基、複素環−C(O)O−基、および置換複素環−C(O)O−基を指す。
【0026】
本明細書で使用される用語「オキシアシル」は、アルキル−OC(O)−基、置換アルキル−OC(O)−基、アルケニル−OC(O)−基、置換アルケニル−OC(O)−基、アルキニル−OC(O)−基、置換アルキニル−OC(O)−基、アリール−OC(O)−基、置換アリール−OC(O)−基、シクロアルキル−OC(O)−基、置換シクロアルキル−OC(O)−基、ヘテロアリール−OC(O)−基、置換ヘテロアリール−OC(O)−基、複素環−OC(O)−基、および置換複素環−OC(O)−基を指す。
【0027】
本明細書で使用される用語「アミノ」は、−NH基を指す。
【0028】
本明細書で使用される用語「置換アミノ」は、−NZ基を指し、ZおよびZはアシルアミノの定義において上記された通りであるが、ZおよびZが両方とも水素でないことを条件とする。
【0029】
本明細書で使用される用語「アミノアシル」は、−NZC(O)アルキル基、−NZC(O)置換アルキル基、−NZC(O)シクロアルキル基、−NZC(O)置換シクロアルキル基、−NZC(O)アルケニル基、−NZC(O)置換アルケニル基、−NZC(O)アルキニル基、−NZC(O)置換アルキニル基、−NZC(O)アリール基、−NZC(O)置換アリール基、−NZC(O)ヘテロアリール基、−NZC(O)置換ヘテロアリール基、−NZC(O)複素環基、および−NZC(O)置換複素環基を指し、Zはそれぞれ水素またはアルキルである。
【0030】
本明細書で使用される用語「アリール」は、単一の環(例えば、フェニル)または複数の縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する、6〜14個の炭素原子の1価の芳香族環基を指し、縮合環は芳香族であってもよく、そうでなくてもよい。例示的なアリールとして、フェニルおよびナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
本明細書で使用される用語「置換アリール」は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニルおよび置換アルキニル、ならびに置換アルキルの定義において先に記載した置換基から選択される1〜3個の置換基で置換されているアリール基を指す。
【0032】
本明細書で使用される用語「アリールオキシ」は、例として、限定されないが、フェノキシ、ナフチル等を含むアリール−O−基を指す。
【0033】
本明細書で使用される用語「置換アリールオキシ」は置換アリール−O−基を指す。
【0034】
本明細書で使用される用語「カルボキシル」は、−COOHまたはその塩を指す。
【0035】
本明細書で使用される用語「カルボキシルエステル」は、−C(O)O−アルキル基、−C(O)O−置換アルキル基、−C(O)O−アリール基、および−C(O)O−置換アリール基を指す。
【0036】
本明細書で使用される用語「シクロアルキル」は、1〜3個の環および各環に3〜7個の炭素を含有するもの等の飽和または不飽和環状炭化水素環系を指す。例示的な基として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびアダマンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
本明細書で使用される用語「置換シクロアルキル」は、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、アルキル、置換アルキル、および置換アルキルの定義において記載された置換基からなる群から選択される1〜5個の置換基を有するシクロアルキルを指す。
【0038】
本明細書で使用される用語「シクロアルコキシ」は−O−シクロアルキル基を指す。
【0039】
本明細書で使用される用語「置換シクロアルコキシ」は、−O−置換シクロアルキル基を指す。
【0040】
本明細書で使用される用語「ホルミル」はHC(O)−を指す。
【0041】
本明細書で使用される用語「ハロゲン」はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指す。
【0042】
本明細書で使用される用語「ヘテロアリール」は、環中に、1〜10個の炭素原子、および酸素、窒素、硫黄からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する芳香族基を指す。また、硫黄および窒素ヘテロ原子は、それらの酸化型で存在してもよい。そのようなヘテロアリール基は、単一環(例えば、ピリジルまたはフリル)または複数の縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有することができ、縮合環は、芳香族であっても、芳香族でなくてもよく、および/またはヘテロ原子を含有しても、含有しなくてもよい。例示的なヘテロアリール基として、ピリジル、ピロリル、チエニル、インドリル、チオフェニル、およびフリルを含めたヘテロアリールが挙げられるがこれらに限定されない。
【0043】
本明細書で使用される用語「置換ヘテロアリール」は、置換アリールについて定義された置換基と同一の群から選択される1〜3個の置換基で置換されているヘテロアリール基を指す。
【0044】
本明細書で使用される用語「ヘテロアリールオキシ」は−O−ヘテロアリール基を指す。
【0045】
本明細書で使用される用語「置換ヘテロアリールオキシ」は−O−置換ヘテロアリール基を指す。
【0046】
用語「複素環」または「複素環の」または「複素環アルキル」は、環内に、単一環または複数の縮合環、1〜10個の炭素原子、および窒素、酸素、硫黄からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する飽和または不飽和基(但しヘテロアリールではない)を指し、縮合環系において、1個以上の環がシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよいが、結合点が複素環を介することを条件とする。また、硫黄および窒素ヘテロ原子は、それらの酸化型で存在していてもよい。
【0047】
用語「置換複素環」または「置換複素環の」または「置換複素環アルキル」は、置換アリールについて定義されているものと同じ置換基1〜3個で置換されている複素環基を指す。
【0048】
複素環およびヘテロアリールの例として、アゼチジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、ジヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも呼ぶ)、ピペリジニル、ピロリジン、テトラヒドロフラニル等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0049】
本明細書で使用される用語「ヘテロシクリルオキシ」は−O−複素環基を指す。
【0050】
本明細書で使用される用語「置換ヘテロシクリルオキシ」は、−O−置換複素環基を指す。
【0051】
本明細書で使用される用語「リン酸塩」は−OP(O)(OH)基(一リン酸塩またはリン酸)、−OP(O)(OH)OP(O)(OH)基(二リン酸塩または二リン酸)、および−OP(O)(OH)OP(O)(OH)OP(O)(OH)基(三リン酸塩または三リン酸)またはその塩を指し、その部分的な塩も含まれる。一、二、および三リン酸塩の最初の酸素は、糖の酸素原子を含んでもよいと理解される。
【0052】
本明細書で使用される用語「リン酸エステル」は、1個以上のヒドロキシル基がアルコキシ基によって置き換えられている一、二および三リン酸塩基を指す。
【0053】
用語「ホスホン酸塩」は、−OP(O)(Z)(OH)基もしくは−OP(O)(Z)(OZ)基またはその部分的な塩類を含むその塩を指し、式中、それぞれZは水素、アルキル、置換アルキル、カルボン酸およびカルボキシルエステルから独立して選択される。ホスホン酸塩の最初の酸素は、糖の酸素原子を含んでもよいと理解される。
【0054】
本明細書で使用される用語「チオール」は−SH基を指す。
【0055】
用語、「チオアルキル」または「アルキルチオエーテル」または「チオアルコキシ」は、−S−アルキル基を指す。
【0056】
用語、「置換チオアルキル」または「置換アルキルチオエーテル」または「置換チオアルコキシ」は、−S−置換アルキル基を指す。
【0057】
本明細書で使用される用語「チオシクロアルキル」は−S−シクロアルキル基を指す。
【0058】
本明細書で使用される用語「置換チオシクロアルキル」は−S−置換シクロアルキル基を指す。
【0059】
本明細書で使用される用語「チオアリール」は−S−アリール基を指す。
【0060】
本明細書で使用される用語「置換チオアリール」は−S−置換アリール基を指す。
【0061】
本明細書で使用される用語「チオヘテロアリール」は−S−ヘテロアリール基を指す。
【0062】
本明細書で使用される用語「置換チオヘテロアリール」は−S−置換ヘテロアリール基を指す。
【0063】
本明細書で使用される用語「チオ複素環」は−S−複素環基を指す。
【0064】
本明細書で使用される用語「置換チオ複素環」は−S−置換複素環基を指す。
【0065】
用語「アミノ酸側鎖」は、式ZNHCH(Z)COOHのα−アミノ酸のZ置換基を指し、Zは水素、アルキル、置換アルキルおよびアリールからなる群から選択され、Zは水素またはそれに結合しているZと窒素および炭素原子と共に、それぞれ複素環を形成する。1つの実施態様において、α−アミノ酸側鎖は20個の天然Lアミノ酸のうちの1つの側鎖である。
【0066】
本明細書において記載される糖は、DまたはL体のいずれであってもよい。
【0067】
以下のスキームは、式(I)の化合物を調製するために有用な合成スキームおよび中間体を説明する。以下のスキームにおいて、合成中間体上の1つ以上の保護基を表すため記号(P)を使用する。
【0068】
用語「ヒドロキシ保護基」は、与えられた反応シーケンスの間にヒドロキシ基を適切に保護することができるあらゆる基を含む。様々なそのような基は公知である(例えばGrene.T.E.,Wuts,P.G.,「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley&Sons,Inc.,3rd Edition,1999を参照)。ヒドロキシ保護基の特定の群は下記を含む。
【0069】
1.エーテル
− メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、t−ブトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル等の置換メチル。
− 1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシメチル、2、2、2−トリクロロエチル、t−ブチル、アリル、p−メトキシフェニル、ベンジル等の置換エチル。
− p−メトキシベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、トリフェニルメチル、ジフェニルメチル、9−アントリル等の置換ベンジル。
− トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル等のシリル。
【0070】
2.ホルメート、アセテート、クロロアセテート、トリクロロアセテート、トルフルオロアセテート、ピバロエート、ベンゾエート等のエステル。
【0071】
3.メチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、イソブチル、アリル、ビニル、ベンジル等の炭酸塩。
【0072】
用語「アミノ保護基」は、与えられた反応シーケンスの間にアミン基を適切に保護することができるあらゆる基を含む。様々なそのような基が公知である(例えばGrene.T.E.,Wuts,P.G.,「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley&Sons,Inc.,3rd Edition,1999を参照)。アミノ保護基の特定の群は下記を含む。
【0073】
1.メチル、エチル、9−フルオレニルメチル、2,2,2−トリクロロエチル、t−ブチル、ビニル、アリル、ベンジル、p−メトキシベンジル、2,4−ジクロロベンジル等のカルバメート。
【0074】
2.ホルミル、アセチル、ピコニル、ベンゾイル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル等のアミド。
【0075】
用語「金属基」は、反応種を調製するために使用することができるあらゆる金属原子または金属錯体を含む。例えば、用語金属基は、Li、ならびにCu、Zn、CdおよびMgを含む金属錯体を含む。
【0076】
用語「求電子性ヌクレオシド糖基前駆体」は、求核試薬と反応して、ヌクレオシド糖基を含む化合物を提供することができる、または、さらに変化して(例えば、脱酸素化されて)、ヌクレオシド糖基を含む化合物を提供することができる化合物である。例えば、該用語は、式R−Zの化合物であって、式中、Rはヌクレオシド糖基であり、Zは適切な脱離基である化合物を含む。また、該用語は、式R(=O)の化合物も含み、式中Rはヌクレオシド糖基である。このような化合物は、求核試薬と反応して、脱酸素化されてヌクレオシド糖基を含む化合物を提供することができる中間体アルコールを提供することができる。該用語は、さらに式R(>O)のエポキシドも含み、式中Rはヌクレオシド糖基である。このような化合物は、求核試薬と反応して、ヌクレオシド糖基を含む化合物を直接提供することができ、または、求核試薬と反応して、脱酸素化されてヌクレオシド糖基を含む化合物を提供することができる中間体アルコールを提供することができる。
【0077】
4−および7−置換フロ[3,2−d]ピリミジン誘導体の合成
【0078】
【化4】

【0079】
化合物1−7により示される化合物の合成は、上記スキームに記載される。文献の手法により調製される化合物1−1は、Grene.T.E.,Wuts,P.G.,「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley&Sons,Inc.,3rd Edition,1999において与えられる方法により適切に保護される。得られた化合物1−2は、化合物1−7の調製のための出発材料の1つである。他の出発材料である化合物1−3および中間体の合成は、以下のスキームにおいて記載される。
【0080】
化合物1−3は、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ジアルキル銅酸、ジアルキル亜鉛、ジアルキルカドミウム、あらゆるアルキルグリニャール試薬、Mg、またはあらゆる遷移金属試薬のような有機金属試薬で処理されて反応種1−4を生成し、適切な温度および適切な溶媒中において化合物1−2で処理されて中間体1−5を生じる。化合物1−5中のヒドロキシル基は、BF−EtO等のようなルイス酸、ならびに、水素化トリエチルシリル等の還元試薬、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等のホウ素水素化物等と反応することにより脱酸素化されて、化合物1−6を与える。異性体が得られる場合、適切なクロマトグラフ手法により所望の異性体を分離できる。化合物1−6中の保護基の脱保護は、Grene.T.E.,Wuts,P.G.,「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley&Sons,Inc.,3rd Edition,1999において見出される多数の方法により達成され、化合物1−7が得られる。
【0081】
【化5】

【0082】
このスキームは、1−1が適切なラクトンである場合に特に有用である。ラクトン1−1が、水素化ジイソブチルアルミニウム、窒化物(vitride)、または同様の試薬等の還元剤の使用により部分的に還元されて、化合物2−1を与える。化合物2−1中のヒドロキシル基は、ピリジン中の無水酢酸の反応により得られる、アセテート等の適切な離脱基に変換される。得られた化合物2−2は、塩化スズ(stanic chloride)、BF−EtO等のルイス酸で処理し、化合物1−4と反応されて化合物1−6を与える。該方法は、J.Med.Chem.33,2750−2755(1990)に報告されている。
【0083】
式1−1の代表的なラクトンは、下記式の化合物である:
【0084】
【化6】

【0085】
式中、各Pは独立して保護基である。
【0086】
【化7】

【0087】
さらに、化合物1−6の調製のための他の代替方法がスキーム3に記載される。この方法は、フロピリミジンに結合する炭素上に存在する1つのヒドロキシル基、および隣接する炭素原子上に他のヒドロキシル基が存在する場合、特に有用である。これら2つのヒドロキシル基が、公知の文献の方法によって例3−1に示されるエポキシドに変換される。得られたエポキシド3−1は、適切な条件下での化合物1−4との反応により所望の化合物1−6を生ずる。
【0088】
式3−1の代表的なエポキシドは、下記式の化合物を含む:
【0089】
【化8】

【0090】
式中、各Pは独立して保護基である。
【0091】
化合物1−3の合成:
上記全ての3つのスキームは、出発材料の1つとして化合物1−3または化合物1−4を使用している。化合物1−4は、化合物1−3から生成され得、化合物1−3および中間体の合成は、下記スキームに記載される。
【0092】
【化9】

【0093】
Y=SiMe、X=Br、R=NHPまたはOPである場合の化合物1−3の調製:
文献の手法(M.Takahashiら、Heterocycles,1867−1882(1993))から、出発材料である3−ヨード−5−トリメチルシリル−フラン−2−カルボン酸4−1を調製することができる。化合物4−1は、アジ化ナトリウムと反応して化合物4−2を与え、還元により化合物4−3を生成する。さらに、化合物4−4を生じる化合物4−3の環化は、ホルムアミジン塩によって達成される。化合物4−4のヒドロキシルが保護されて化合物4−5を与え、臭素化は結果として所要の化合物1−3を生じる。
【0094】
化合物4−4は、化合物1−3におけるRがNHRであるときも、保護されたアミノ誘導体に変換される。これは、化合物4−4をPOClと反応させることにより達成され、クロロ化合物4−6を生成する。この得られたクロロ化合物は、アンモニア反応により化合物4−7に変換される。さらに、アミノ基の保護および臭素化は、適切な試薬により所要の場所で得られ、化合物1−3を生成する。
【0095】
【化10】

【0096】
Y=H、X=Br、R=OPである場合の化合物1−3の調製:
出発材料である3−ニトロ−フラン−2−カルボン酸メチルエステル5−1は、文献の手法(J.Org.Chem,267−275(2003))によって調製され、適当な条件下にて適切な溶媒中でアンモニアによって処理することにより化合物5−2に変換され得る。化合物5−2の還元は化合物5−3を生成し、臭素化はジブロモ誘導体である化合物5−4を生じ、トリエチル−オルトホルメートによる化合物5−4のさらなる環化は、所要の複素環フロ[3,2−d]ピリミジン5−5を与える。化合物5−5の選択的脱臭素化は、亜鉛/水酸化アンモニウムまたはn−ブチルリチウム交換を介して達成され、その結果化合物5−6が生じ、これが保護により所望の化合物1−3となる。
【0097】
あるいは、化合物5−1が最初にアミノに還元されて化合物5−7を与えることができ、これが、ホルムアミジン塩を用いた環化により化合物5−8を生成する。さらなる操作がスキーム4において与えたのと同じ方法により行われて、化合物1−3を生じる。
【0098】
【化11】

【0099】
スキーム6に記載される化合物1−3の代替合成:
出発材料である3−アジド−フラン−2−カルボニトリル6−1(Acta Chemia Scandinavia B 29,224−232(1975))は、臭素化されてジブロモ化合物6−2を与えることができ、J.Org.Chem.2835−2846(1976)に記載されているZn/NHOHを使用して5位において選択的に脱臭素化される。得られた化合物6−3のアジド基は、Acta Chemia Scandinavia B 29,224−232(1975)に記載されるものと同様にHSを使用して、アミン6−4に還元される。化合物6−4は、酢酸ホルムアミジンで縮合され、保護されて所望の化合物1−3を与える。
【0100】
【化12】

【0101】
スキーム7に与えられるように、化合物6−4および5−7(エチルエステルアナログ)が調製され得る:
出発材料である3−ハロ−アクリロニトリル7−1(J.Org.Chem.57,708−713(1992))は、2−ヒドロキシアセトニトリルのナトリウム塩で処理されて、J.Med.Chem.43,4288−4312(2000)に記載される反応と類似する化合物7−2を与える。また、3−ヒドロキシプロペンニトリル(J.Org.Chem.56,970−975(1991))をハロアセトニトリルで処理することによっても、7−2を生成する。化合物7−2は、リチウム−N,N−ジイソプロピルアミドまたはナトリウムエトキシド等の強塩基で処理されて、化合物7−3(Tetrahedron Lett.27,815−818(1986))を生成し、臭素化によりジブロモ誘導体7−4を生じる。選択的脱臭素化が、亜鉛および水酸化アンモニウムとの反応により得られて、所要の化合物6−4を生ずる。
【0102】
同様に、化合物7−1のブロモジエチルマロネートによる処理は化合物7−5を与え、塩基環化により所要の化合物5−7を生ずる。
【0103】
【化13】

【0104】
スキーム8に与えられる、化合物6−4の調製方法:
このスキームは、化合物6−4の調製に向けられる中間体からの化合物1−3(Y=H、X=Br、およびR=OPの場合)の合成も記載する。出発材料である4,5−ジブロモ−フラン−2−カルバルデヒド8−1(Tetrahedron 44,41−48(1988))は、ニトロ化に供されて化合物8−2を与え、選択的脱臭素化により化合物8−3を生じる。化合物8−3中のニトロ基は、アミノに還元されて化合物8−4を生成し、アルデヒド基はヒドロキシルアミンで処理した後に脱水素化することによりシアノに変換されて化合物6−4を生ずる。また、化合物8−3および8−4のさらなる変換は、スキーム8に示されるように、所望の化合物1−3を結果として生じ得る。
【0105】
【化14】

【0106】
スキーム9(スキーム7に類似する)に示される、化合物1−3(X=BrまたはI、Y=H、およびR=NHPまたはOPの場合)の生成方法:
この方法との唯一の相違は、出発材料9−1(J.Org.Chem.57,6837−6842(1992))が、化合物7−1に比べて、後に合成においてHunsdiecker反応によって臭素に転換される、分子基中に存在する1つの追加のCOOHを有することである。
【0107】
【化15】

【0108】
スキーム10に記載される、化合物5−6の調製方法:
化合物5−1は、ジブロモ誘導体10−1に臭素化され、ニトロ基は金属/酸還元の使用によりアミノに還元されて、化合物10−2を生成する。ホルムアミジン塩による10−2の通常の環化は、化合物10−3を生じ、亜鉛および水酸化アンモニウムによる選択的脱臭素化は所望の化合物5−6を与える。
【0109】
【化16】

【0110】
スキーム11に記載される、化合物10−4の調製方法:
3−アジド−フラン−2−カルボン酸11−1(Acta Chemia Scandinavia B 29,224−232(1975))は、臭素化されてジブロモ化合物11−2を与え、これは、選択的に脱臭素化されて化合物11−3を与える。後の、硫化水素によるアジドからアミンへの還元は化合物11−4を与え、次いで、これは、ホルムアミジン塩の使用により所望の化合物5−6に環化される。
【0111】
【化17】

【0112】
スキーム12に記載される、11−4の代替合成:
3−ニトロ−フラン−2−カルボン酸12−1(Recl.Trav.Chim.Pays−Bass.52,390−392(1938))は、臭素化されてジブロモ化合物12−2を与え、これは亜鉛および水酸化アンモニウムによって選択的に脱臭素化されて化合物12−3を与える。ニトロ基のアミのへの還元は所望の化合物11−4を生ずる。
【0113】
【化18】

【0114】
スキーム13に示される、化合物1−7の調製に関する異なるアプローチ
ベンジルアルコール13−1は、ジメチルクロロマロネートによりアルキル化されて化合物13−2を与え、これが、ホルムアミジン塩により縮合されて化合物13−3を生成する。化合物13−3はオキシ塩化リンとの反応により化合物13−4を生成し、これが、次いで脱ベンジル化されて、化合物13−5を与える。
【0115】
別の反応シーケンスにおいて、化合物13−6のウィッテッヒオレフィン化によって得られる化合物13−7は、標準的な還元試薬でアルコール13−8に還元される。
【0116】
光延条件下での化合物13−8と13−5との反応は、化合物13−9を与え、これが、分子内環化を経て化合物13−10を生ずる。反応条件はTetrahedron Lett.44,725−728(2003)に記載されている。クロロ基はアミノまたはヒドロキシに変換され、脱保護により得られる化合物13−11は標的分子13−12をもたらす。
【0117】
【化19】

【0118】
4位に他の置換基を有する化合物はスキーム14に示されるように得られる:
化合物5−6は、POClにより化合物14−1に変換され、クロロは、置換アミンにより置換されてZ=NHRを与え;アルコキシドによりZ=ORを与え;チオアルコキシドによりZ=SRを与え、アリール臭素酸によりZ=Arを与え;アルケン臭素酸(boronic acid)によりZ=CH=CHRを与える。
【0119】
下記文書は、上記スキームにおいて記載されている反応を実施するために使用できる合成手法を説明する。
【0120】
一般的な変換
ハロゲン化物のアジ化物への変換(例、4−1から4−2):
この変換は、室温から高温で、ジメチルスルフォキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルエチレングリコール等の溶媒中、アジ化リチウム、アジ化ナトリウム、アジ化トリメチルシリル、アジ化水素酸のような試薬でハロゲン化物を反応させることにより達成され得る。
【0121】
【数1】

【0122】
アジ化物のアミンへの変換(例、4−2から4−3、6−3から6−4、11−3から11−4):
アジ化物からアミンへの還元は、いくつかの異なる試薬および条件、例えば、メタノールまたはエタノールのような溶媒中でパラジウムまたはプラチナを使用する接触水素添加;ジボラン、ジメチルアミノ水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化リチウムアルミニウム、水素化n−ブチルスズによるヒドリド還元;メタノール中のマグネシウム、メタノール中のカルシウム、亜鉛およびHCl、亜鉛および酢酸による金属還元;水中の硫化水素およびピリジン;またはトリフェニルホスフィンおよび水により達成され得る。
【0123】
【数2】

【0124】
フランと結合したピリミジン環の形成(例、4−3から4−4、5−4から5−5、5−7から5−8、6−4から1−3、8−6から5−6、9−3から9−4、9−6から9−7、10−2から10−3、11−4から5−6):
フロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体は、ホルムアミジン塩と反応することにより、アミンで置換されたフランと隣接するエステルまたは酸とから合成され得る。エステルの代わりにアミドが存在する場合、オルトギ酸トリエチル、酢酸、無水酢酸、2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドまたはジメチルホルムアミドとの反応により所望の化合物がもたらされる。
【0125】
フロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体は、20℃〜100℃の温度でエタノールまたは2−メトキシエタノール中でホルムアミジン塩と反応することにより、アミンで置換されたフランと隣接するニトリルとから合成され得る。ジメチルホルムアミドおよびエタノール中のオルトギ酸トリエチルおよびアンモニアとの還流温度での反応によっても所望の化合物がもたらされる。
【0126】
【数3】

【0127】
臭素化(例、4−5から1−3、4−8から1−3、5−3から5−4、5−9から1−3、6−1から6−2、7−3から7−4、5−1から10−1、11−1から11−2、12−1から12−2):
臭素化は、芳香族化合物を酢酸中で臭素により処理すること、またはHClOもしくは硫酸の存在下にN−ブロモコハク酸イミドで処理することにより達成され得る。
【0128】
【数4】

【0129】
ヒドロキシルまたはオキソ誘導体のクロロへの変換(例、4−4から4−6、13−3から13−4、5−6から14−1):
この転換は、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、塩化ベンゼントリエチルアンモニウム、または塩化トリエチルアンモニウムの存在下、アセトニトリル等の溶媒中、オキシ塩化リン;N,N−ジエチルアニリンの存在下、塩化チオニル;またはクロロホルムもしくはジクロロメタンのような溶媒中、トリフェニルホスフィン、四塩化炭素およびジアザビシクロ−5,4−ウンデセンで処理することにより遂行され得る。
【0130】
【数5】

【0131】
エステルからアミドへの変換(例、5−1から5−2):
エステルからアミドへの転換は、メタノールまたはエタノールアンモニア溶液;アンモニア中のナトリウムアミド;または塩化アンモニウムの存在下において水酸化アンモニウムでエステルを処理することにより達成され得る。
【0132】
【数6】

【0133】
ニトロ基のアミンへの還元(例、5−2から5−3、5−1から5−7、8−3から8−4、8−5から8−6、10−1から10−2、12−3から11−4):
芳香族ニトロ基の還元は、ラネーニッケル、酸化プラチナ、または炭素上のパラジウムを使用する接触水素添加;ヒドラジンとFeCl、酸化Fe(III)または炭素上のパラジウム;スズ、鉄または亜鉛のような異なる金属との酸;硫化ナトリウムまたは硫化アンモニウムのような硫化物試薬;パラジウム、スズ、チタン、またはニッケル等の異なる金属との水素化テルルナトリウムまたはホウ化水素ナトリウムのようなヒドリド試薬等のいくつかの試薬により達成され得る。
【0134】
【数7】

【0135】
【数8】

【0136】
選択的な脱臭素化(例、5−5から5−6、5−9から1−3、6−2から6−3、7−4から6−4、8−2から8−3、10−3から5−6、11−2から11−3、12−2から12−3):
亜鉛またはn−ブチルリチウムのような試薬でジブロモ化合物を処理し、水酸化アンモニウムのようなプロトン供与体で反応停止することにより、選択的な脱臭素化が達成され得る。
【0137】
【数9】

【0138】
フラン環合成(例、7−2から7−3、7−5から5−7、9−2から9−3、9−5から9−6):
リチウムN,N−ジイソプロピルアミドまたはナトリウムエトキシド等の強塩基で7−2のような化合物を処理することにより、または、DBNで7−5に類似する化合物を処理することにより、フラン環合成を遂行することができる。
【0139】
【数10】

【0140】
ニトロ化:(例、8−1から8−2)
芳香族化合物のニトロ化は、より低い温度で硫酸および硝酸または硝酸で処理することにより達成され得る。
【0141】
【数11】

【0142】
アルデヒドからニトリルへの転換(例、8−4から6−4):
アルデヒドは、ヒドロキシルアミンの処理により対応するアルドキシムに転換することができ、次いで、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジンを使用してニトリルに脱水することができる。
【0143】
【数12】

【0144】
酸のハロへの変換、Hunsdiecker反応(例、9−4から1−3、9−8から1−3):
この変換は、四塩化炭素のような溶媒中、臭素またはヨウ素で有機酸の無水銀塩を処理することにより達成され得る。あるいは、有機酸を、水酸化ナトリウム溶液で処理した後、ヨウ化カリウムで処理することができる。
【0145】
【数13】

【0146】
アルキル化(例、13−6から13−7):
化合物13−2は、メタノールのような溶媒中でナトリウムメトキシドおよびクロロマロン酸ジメチルによってベンジルアルコールで処理することにより調製することができる。
【0147】
【数14】

【0148】
ウィッティヒ反応(13−6から13−7):
THF、DMF等のような溶媒中で、対応するホスホン酸塩からのイリドをケトンで処理することによって化合物13−7を調製することができる。
【0149】
【数15】

【0150】
エステルからアルコール(例、13−7から13−8):
ジエチルエーテルのような溶媒中で、ジイソブチル水素化アルミニウムまたは水素化アルミニウムリチウムのような還元剤でエステルをアルコールに還元することができる。
【0151】
【数16】

【0152】
【数17】

【0153】
光延反応(例、13−8から13−9):
アリルアルコールをトリフェニルホスフィンおよびDEADで処理し、その後、テトラヒドロフランのような溶媒中において芳香族アルコールで処理して、エーテル化合物13−9を与えることができる。
【0154】
【数18】

【0155】
Pd(0)を用いた環化(例、13−9から13−10):
この転換は、室温から100℃で溶媒としてDMFを使用し、炭酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、および塩化テトラブチルアンモニウムの緩衝液中で酢酸パラジウムから達成され得る。
【0156】
【数19】

【0157】
式(I)、(IV)および(V)の化合物において、R基はヌクレオシド糖基である。Rの値は、化合物中のヌクレオシド糖基として機能し得るあらゆる基を含む。ヌクレオシド糖基の多数の例を以下の群A〜Fにおいて説明する。しかしながら、Rの値はここに説明された値に制限されない。
【0158】
群A
置換テトラヒドロおよびジヒドロフラニル化合物の例は、一般構造:
【0159】
【化20】

【0160】
によって示される化合物を含む。
【0161】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0162】
【化21】

【0163】
群B
置換テトラヒドロチオフェニルおよびジヒドロチオフェニル化合物の例は、一般構造:
【0164】
【化22】

【0165】
によって示される化合物を含む。
【0166】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0167】
【化23】

【0168】
群C
置換アルキル化合物の例は、以下に示される化合物を含む:
【0169】
【化24】

【0170】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0171】
【化25】

【0172】
群D
置換シクロアルキルおよびシクロアルキル化合物の例は、一般構造:
【0173】
【化26】

【0174】
によって示される化合物を含む。
【0175】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0176】
【化27】

【0177】
群E
置換ジヒドロピロリジニルおよびテトラヒドロピロリジニル化合物の例は、一般構造:
【0178】
【化28】

【0179】
によって示される化合物を含む。
【0180】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0181】
【化29】

【0182】
群F
置換ジオキソラン、置換チオキソランおよび置換ジチオラン化合物の例は、一般構造:
【0183】
【化30】

【0184】
によって示される化合物を含む。
【0185】
具体例は、以下の化合物を含むが、これらに限定されない。
【0186】
【化31】

【0187】
群A〜Fの構造について、以下の定義を適用する:
はH、OR14、N、NH、またはFであり;R’はH、F、OH、O−アルキル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、または置換アルキニルである;またはRおよびR’は共に=CH、=CHFであってもよく;ここでRおよびR’の両方はOHではなく;RおよびR’のうち1つがNHである場合、他方はOHではなく;RおよびR’のうち1つがNである場合、他方はOHではない;
はH、OR14、N、NH、またはFであり;R’はH、F、OH、Oアルキル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、または置換アルキニルである;またはRおよびR’は共に=CH、=CHFであってもよく;ここでRおよびR’の両方はOHではなく;RおよびR’のうち1つがNHである場合、他方はOHではなく;RおよびR’のうち1つがNである場合、他方はOHではない;
はH、CH、C、またはNである;
R’はCH14、CHF、CHSH、CCHFOH、CFOH、
【0188】
【化32】

【0189】
である;
10およびR11は、それぞれ独立してH、アルキル、アリール、置換アリール、アシルオキシアルキル、または(CH−O−(CHCHである;
12は、N結合型アミノ酸残基(例えば、−NH−CH(CH)COアルキルまたは−NH−CH(イソプロピル)−COアルキル)である;
13はH、CH、C、CHF、CHOH、CHCHF、CHCHOH、CH、CHCH、CHNHまたはCHCHNHである;
14はHである。
【0190】
1つの実施態様において、R14は薬学的に許容されるプロドラッグ、例えば、アシル、オキシアシル、ホスホン酸塩、リン酸塩、リン酸エステル、ホスホンアミデート、ホスホロジアミデート、ホスホロアミデートモノエステル、環状ホスホロアミデート、環状ホスホロジアミデート、ホスホロアミデートジエステル、C(O)CHR15NHからなる群から選択されるプロドラッグを形成するように置き換えられる。
【0191】
ヌクレオシド糖基を調製するのに使用され得る合成プロセスおよび中間体は、以下の出典に記載されている。
【0192】
【数20】

【0193】
【数21】

具体的な実施態様
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IVの化合物:
【0194】
【化33】

【0195】
式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NR(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRR4またはSONRであり;
はヌクレオシド糖基であり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRはH、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はH;またはその保護されたアナログである;
を調製する方法であって、式IIIの対応する化合物:
【0196】
【化34】

【0197】
式中、Yは金属基である;
と、求電子性ヌクレオシド糖基前駆体(precurser)とを反応させ、式(IV)の化合物を提供することを含む方法を提供する。
【0198】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IVの化合物:
【0199】
【化35】

【0200】
式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NR(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRR4またはSONRであり;
はヌクレオシド糖基であり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRはH、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はH;またはその保護されたアナログである;
を調製する方法であって、式(V)の対応する化合物:
【0201】
【化36】

【0202】
を脱酸素化することを含む方法を提供する。
【0203】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IIIの対応する化合物:
【0204】
【化37】

【0205】
式中:Yは金属基;またはその保護されたアナログである;
と、式R(=O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させることにより式(V)の化合物を調製する方法を提供する。
【0206】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IIIの対応する化合物:
【0207】
【化38】

【0208】
式中:Yは金属基;またはその保護されたアナログである;
と、式R(>O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基エポキシド前駆体とを反応させることにより、式(V)の化合物を調製する方法を提供する。
【0209】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(V)の化合物:
【0210】
【化39】

【0211】
式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NR(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRR4またはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRはH、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHであり;
はヌクレオシド糖基である;
を提供する。
【0212】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IVの化合物:
【0213】
【化40】

【0214】
式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式IIIの対応する化合物:
【0215】
【化41】

【0216】
式中、Yは金属基である;
と、求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させ、式(IV)の化合物を提供することを含む方法を提供する。
【0217】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IVの化合物:
【0218】
【化42】

【0219】
式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式(V)の対応する化合物:
【0220】
【化43】

【0221】
を脱酸素化することを含む方法を提供する。
【0222】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IIIの対応する化合物:
【0223】
【化44】

【0224】
式中:Yは金属基である;
と、式R(=O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させることにより、式(V)の化合物を調製する方法を提供する。
【0225】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IIIの対応する化合物:
【0226】
【化45】

【0227】
式中:Yは金属基である;
と、式R(>O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基エポキシド前駆体とを反応させることにより、式(V)の化合物を調製する方法を提供する。
【0228】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(V)の化合物:
【0229】
【化46】

【0230】
式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;
はヌクレオシド糖基である;
を提供する。
【0231】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(a)の化合物:
【0232】
【化47】

【0233】
式中、RはHまたはSi(CHであり、Rはアミノ保護基である;
を調製する方法であって、式(b)の対応する化合物:
【0234】
【化48】

【0235】
を臭素化することを含む方法を提供する。
【0236】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(c)の対応するアミノ化合物:
【0237】
【化49】

【0238】
を保護することにより式(b)の化合物を調製する方法を提供する。
【0239】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(d)の対応する塩化物:
【0240】
【化50】

【0241】
を式(c)のアミノ化合物に変換することにより式(c)の化合物を調製する方法を提供する。
【0242】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(e)の対応する化合物:
【0243】
【化51】

【0244】
を塩素化することにより式(d)のクロロ化合物を調製する方法を提供する。
【0245】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(f)の対応する化合物:
【0246】
【化52】

【0247】
を環化することにより式(e)の化合物を調製する方法を提供する。
【0248】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(g)の対応するアジ化物:
【0249】
【化53】

【0250】
を還元することにより式(f)の化合物を調製する方法を提供する。
【0251】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(h)の対応するヨウ化物:
【0252】
【化54】

【0253】
をアジ化物に変換することにより式(g)のアジ化物を調製する方法を提供する。
【0254】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(i)の化合物:
【0255】
【化55】

【0256】
式中、RはHまたはSi(CHであり、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(j)の対応する化合物:
【0257】
【化56】

【0258】
を臭素化することを含む方法を提供する。
【0259】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(e)の対応する化合物:
【0260】
【化57】

【0261】
を保護することにより式(j)の化合物を調製する方法を提供する。
【0262】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(k)の化合物:
【0263】
【化58】

【0264】
式中、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(l)の対応する化合物:
【0265】
【化59】

【0266】
を保護することを含む方法を提供する。
【0267】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(m)の対応する二臭化物:
【0268】
【化60】

【0269】
を還元することにより式(l)の化合物を調製する方法を提供する。
【0270】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(n)の対応する化合物:
【0271】
【化61】

【0272】
を環化することにより式(m)の化合物を調製する方法を提供する。
【0273】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(az)の対応する化合物:
【0274】
【化62】

【0275】
を臭素化することにより式(n)の化合物を調製する方法を提供する。
【0276】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(o)の対応するニトロ化合物:
【0277】
【化63】

【0278】
を還元することにより式(az)の化合物を調製する方法を提供する。
【0279】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(p)の対応するエステル:
【0280】
【化64】

【0281】
式中、Rはアルキルである;
を式(p)の化合物に変換することにより式(o)の化合物を調製する方法を提供する。
【0282】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(k)の化合物:
【0283】
【化65】

【0284】
式中、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(q)の対応する化合物を臭素化(bromonating)することを含む方法を提供する。
【0285】
【化66】

【0286】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(r)の対応する化合物:
【0287】
【化67】

【0288】
を保護することにより式(q)の化合物を調製する方法を提供する。
【0289】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(s)の対応する化合物:
【0290】
【化68】

【0291】
式中、Rはアルキルである;
を環化することにより式(r)の化合物を調製する方法を提供する。
【0292】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(a)の化合物:
【0293】
【化69】

【0294】
式中、RはHである;
を調製する方法であって、式(t)の対応する化合物:
【0295】
【化70】

【0296】
を環化することを含む方法を提供する。
【0297】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(u)の対応するアジ化物:
【0298】
【化71】

【0299】
を還元することにより式(t)の化合物を調製する方法を提供する。
【0300】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(v)の対応する二臭化物:
【0301】
【化72】

【0302】
を還元することにより式(u)の化合物を調製する方法を提供する。
【0303】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(w)の対応する化合物:
【0304】
【化73】

【0305】
を臭素化することにより式(v)の化合物を調製する方法を提供する。
【0306】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(s)の化合物:
【0307】
【化74】

【0308】
式中、Rはアルキルである;
を調製する方法であって、式(x)の対応する化合物:
【0309】
【化75】

【0310】
を環化することを含む方法を提供する。
【0311】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(y)の対応する化合物:
【0312】
【化76】

【0313】
をアルキル化することにより式(x)の化合物を調製する方法を提供する。
【0314】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(t)の化合物:
【0315】
【化77】

【0316】
式中、Rは水素である;
を調製する方法であって、式(z)の対応する二臭化物:
【0317】
【化78】

【0318】
を還元することを含む方法を提供する。
【0319】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(aa)の対応する化合物:
【0320】
【化79】

【0321】
を臭素化することにより式(z)の化合物を調製する方法を提供する。
【0322】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ab)の対応する化合物:
【0323】
【化80】

【0324】
を環化することにより式(aa)の化合物を調製する方法を提供する。
【0325】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(y)の対応する化合物:
【0326】
【化81】

【0327】
式中、XはCl、Br、IまたはOHである;
をアルキル化することにより式(ab)の化合物を調製する方法を提供する。
【0328】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(t)の化合物:
【0329】
【化82】

【0330】
式中、Rは水素である;
を調製する方法であって、式(ac)の対応するアルデヒド:
【0331】
【化83】

【0332】
を式(t)のニトリルに変換することを含む方法を提供する。
【0333】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ad)の対応するニトロ化合物:
【0334】
【化84】

【0335】
を還元することにより式(ac)のアルデヒドを調製する方法を提供する。
【0336】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ae)の対応する二臭化物:
【0337】
【化85】

【0338】
を還元することにより式(ad)のニトロ化合物を調製する方法を提供する。
【0339】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(af)の対応する化合物:
【0340】
【化86】

【0341】
をニトロ化することにより式(ae)の二臭素化物を調製する方法を提供する。
【0342】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(l)の化合物:
【0343】
【化87】

【0344】
を調製する方法であって、式(ag)の対応する化合物:
【0345】
【化88】

【0346】
式中、Rはアルキルである;
を環化することを含む方法を提供する。
【0347】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ac)のアルデヒド:
【0348】
【化89】

【0349】
式中、Rは水素である;
を式(ag)の化合物に変換することにより式(ag)の化合物を調製する方法を提供する。
【0350】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ah)の対応するニトロ化合物:
【0351】
【化90】

【0352】
を還元することにより式(ag)の化合物を調製する方法を提供する。
【0353】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ad)の対応するアルデヒド:
【0354】
【化91】

【0355】
を変換することにより式(ah)の化合物を調製する方法を提供する。
【0356】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(a)の化合物:
【0357】
【化92】

【0358】
式中、Rはアミノ保護基であり、XはBrまたはIである;
を調製する方法であって、式(ai)の対応する化合物:
【0359】
【化93】

【0360】
を保護することを含む方法を提供する。
【0361】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(aj)の対応する酸:
【0362】
【化94】

【0363】
を式(ai)の化合物に変換することにより式(ai)の化合物を調製する方法を提供する。
【0364】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ak)の対応する化合物:
【0365】
【化95】

【0366】
を環化することにより式(aj)の化合物を調製する方法を提供する。
【0367】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(al)の対応する化合物:
【0368】
【化96】

【0369】
を環化することにより式(ak)の化合物を調製する方法を提供する。
【0370】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(am)の対応する化合物:
【0371】
【化97】

【0372】
式中、RはBr、OHまたはIである;
を式(al)の化合物に変換することにより式(al)の化合物を調製する方法を提供する。
【0373】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、下記式(i)の化合物:
【0374】
【化98】

【0375】
式中、RはHであり;XはBrまたはIであり;Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(an)の対応する酸:
【0376】
【化99】

【0377】
を式(i)の化合物に変換することを含む方法を提供する。
【0378】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ao)の対応する化合物:
【0379】
【化100】

【0380】
を保護することにより式(an)の酸を調製する方法を提供する。
【0381】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ap)の対応する化合物;
【0382】
【化101】

【0383】
式中、Rはアルキルである;
を環化することにより式(ao)の化合物を調製する方法を提供する。
【0384】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(aq)の対応する化合物:
【0385】
【化102】

【0386】
を環化することにより式(ap)の化合物を調製する方法を提供する。
【0387】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(am)の対応する化合物:
【0388】
【化103】

【0389】
式中、RはOHである;
をアルキル化することにより式(aq)の化合物を調製する方法を提供する。
【0390】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(l)の化合物:
【0391】
【化104】

【0392】
を調製する方法であって、式(ar)の対応する二臭化物:
【0393】
【化105】

【0394】
を還元することを含む方法を提供する。
【0395】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(as)の対応する化合物:
【0396】
【化106】

【0397】
式中、Rはアルキルである;
を環化することにより式(ar)の二臭化物を調製する方法を提供する。
【0398】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(at)の対応するニトロ化合物:
【0399】
【化107】

【0400】
を還元することにより式(as)の化合物を調製する方法を提供する。
【0401】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(au)の対応する化合物:
【0402】
【化108】

【0403】
を臭素化することにより式(at)のニトロ化合物を調製する方法を提供する。
【0404】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(l)の化合物:
【0405】
【化109】

【0406】
を調製する方法であって、式(av)の対応する化合物:
【0407】
【化110】

【0408】
を環化することを含む方法を提供する。
【0409】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(aw)の対応するアジド化合物:
【0410】
【化111】

【0411】
を還元することにより式(av)の化合物を調製する方法を提供する。
【0412】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ax)の二臭化物:
【0413】
【化112】

【0414】
を還元することにより式(aw)のアジド化合物を調製する方法を提供する。
【0415】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(ay)の対応する化合物:
【0416】
【化113】

【0417】
を臭素化することにより式(ax)の二臭化物を調製する方法を提供する。
【0418】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(av)の化合物:
【0419】
【化114】

【0420】
を調製する方法であって、式(ba)の対応するニトロ化合物:
【0421】
【化115】

【0422】
を還元することを含む方法を提供する。
【0423】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bb)の対応するジブロモ化合物:
【0424】
【化116】

【0425】
を還元することにより、式(ba)の化合物を調製する方法を提供する。
【0426】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bc)の対応する化合物:
【0427】
【化117】

【0428】
を臭素化することにより式(bb)の化合物を調製する方法を提供する。
【0429】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(I)の化合物:
【0430】
【化118】

【0431】
式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NR(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRはH、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式(bd)のクロロ化合物:
【0432】
【化119】

【0433】
を式(I)の化合物に変換することを含む方法を提供する。
【0434】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(be)の対応する化合物:
【0435】
【化120】

【0436】
を環化することにより式(bd)の化合物を調製する方法を提供する。
【0437】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bf)の化合物を式(bg)の化合物と反応させることにより:
【0438】
【化121】

【0439】
式(be)の化合物を調製する方法を提供する。
【0440】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bg)の化合物:
【0441】
【化122】

【0442】
を調製する方法であって、式(bh)の対応する化合物:
【0443】
【化123】

【0444】
式中、Rはヒドロキシ保護基である;
から保護基Rを取り除くことを含む方法を提供する。
【0445】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bi)の対応する化合物:
【0446】
【化124】

【0447】
を塩素化することにより式(bh)の化合物を調製する方法を提供する。
【0448】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bj)の対応する化合物:
【0449】
【化125】

【0450】
式中、Rはそれぞれ独立してアルキルである;
を環化することにより式(bi)の化合物を調製する方法を提供する。
【0451】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式ROHの対応する化合物をアルキル化することにより式(bj)の化合物を調製する方法を提供する。
【0452】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bf)の化合物:
【0453】
【化126】

【0454】
を調製する方法であって、式(bk)の対応する化合物:
【0455】
【化127】

【0456】
式中、Rはアルキルである;
を還元することを含む方法を提供する。
【0457】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式R=Oの化合物と適切な二重結合形成試薬とを反応させることにより、式(bk)の化合物を調製する方法を提供する。
【0458】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式IIの化合物:
【0459】
【化128】

【0460】
式中:
はOR、SR、NR、NRNRまたはアリールであり;
、RおよびRは、H、アルキルおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択され;
XはHまたはBrであり;
はHまたはSi(CHである;
を調製する方法であって、式(bm)の対応するクロロ化合物:
【0461】
【化129】

【0462】
を式(II)の化合物に変換することを含む方法を提供する。
【0463】
1つの具体的な実施態様において、本発明は、式(bn)の対応する化合物:
【0464】
【化130】

【0465】
を塩素化することにより式(bm)の化合物を調製する方法を提供する。
【0466】
全ての出版物、特許、および特許文献は、あたかも参照によって個々が組み込まれるかのように、本明細書によって組み込まれる。本発明は、様々な具体的かつ好ましい実施態様および技術を参照して記載されている。しかしながら、本発明の趣旨および範囲内にありながら、多くの変形および変更がなされてもよいと理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IIの化合物:
【化131】

(式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONR、またはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノ、またはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHまたはSi(CHであり;そして
XはBrまたはI;またはそれらの保護アナログである)。
【請求項2】
式IIIの化合物:
【化132】

(式中:
は、OR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONR、またはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHまたはSi(CHであり;そして
Yは金属基である)。
【請求項3】
YがLi、Cu、Zn、CdまたはMgを含む、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
がORまたはNHRであり、ここで、Rはヒドロキシ保護基であり、そしてRはアミノ保護基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
がメトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、t−ブトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシメチル、2,2,2−トリクロロエチル、t−ブチル、アリル、p−メトキシフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、トリフェニルメチル、ジフェニルメチル、9−アントリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、メトキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
がメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、ホルミル、アセチル、ピコニル、ベンゾイル、トリクロロアセチル、またはトリフルオロアセチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
がHである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
式IVの化合物:
【化133】

式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
はヌクレオシド糖基であり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はH;またはその保護されたアナログである;
を調製する方法であって、式IIIの対応する化合物:
【化134】

式中、Yは求電子性ヌクレオシド糖基前駆体を含む金属基である;
を反応させ、該式(IV)の化合物を提供することを含む方法。
【請求項9】
前記求電子性ヌクレオシド糖基前駆体が、式R−Zの化合物であって;式中、Rはヌクレオシド糖基であり、そしてZは適切な脱離基である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記求電子性ヌクレオシド糖基前駆体が、式R(=O)の化合物であって、式中、Rはヌクレオシド糖基である、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
式IVの化合物:
【化135】

式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
はヌクレオシド糖基であり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はH;またはその保護されたアナログである;
を調製する方法であって、式(V)の対応する化合物:
【化136】

を脱酸素化することを含む方法。
【請求項12】
式IIIの対応する化合物:
【化137】

式中:Yは金属基;またはその保護されたアナログである;
と、式R(=O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させることにより、前記式(V)の化合物を調製することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
式IIIの対応する化合物:
【化138】

式中:Yは金属基;またはその保護されたアナログである;
と、式R(>O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性のヌクレオシド糖基エポキシド前駆体とを反応させることにより、前記式(V)の化合物を調製することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
式(V)の化合物:
【化139】

(式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はHであり;そして
はヌクレオシド糖基である)。
【請求項15】
式IVの化合物:
【化140】

式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;そして
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式IIIの対応する化合物:
【化141】

式中、Yは金属基である;
と、求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させることにより、該式(IV)の化合物を提供することを含む方法。
【請求項16】
前記求電子性ヌクレオシド糖基前駆体が、式R−Zの化合物であり、式中、Rはヌクレオシド糖基であり、そしてZは適切な脱離基である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記求電子性ヌクレオシド糖基前駆体が、式R(=O)の化合物であり、式中、Rはヌクレオシド糖基である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
式IVの化合物:
【化142】

式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;そして
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式(V)の対応する化合物:
【化143】

を脱酸素化することを含む方法。
【請求項19】
式IIIの対応する化合物:
【化144】

式中:
Yは金属基である;
と、式R(=O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基前駆体とを反応させることにより式(V)の化合物を調製することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
式IIIの対応する化合物:
【化145】

式中:
Yは金属基である;
と、式R(>O)(式中Rはヌクレオシド糖基である)の求電子性ヌクレオシド糖基エポキシド前駆体とを反応させることにより前記式(V)の化合物を調製することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
式(V)の化合物:
【化146】

(式中:
はORまたはNHRであり;
はヒドロキシ保護基であり;
はアミノ保護基であり;
はHであり;そして
はヌクレオシド糖基である)。
【請求項22】
下記式(a)の化合物:
【化147】

式中、RはHまたはSi(CHであり、そしてRはアミノ保護基である;
を調製する方法であって、式(b)の対応する化合物:
【化148】

を臭素化することを含む方法。
【請求項23】
式(c)の対応するアミノ化合物:
【化149】

を保護することにより前記式(b)の化合物を調製することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
式(d)の対応する塩化物:
【化150】

を、前記式(c)のアミノ化合物に変換することにより該式(c)のアミノ化合物を調製することをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
式(e)の対応する化合物:
【化151】

を塩素化することにより前記式(d)のクロロ化合物を調製することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
式(f)の対応する化合物:
【化152】

を環化することにより前記式(e)の化合物を調製することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
式(g)の対応するアジ化物:
【化153】

を還元することにより前記式(f)の化合物を調製することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
式(h)の対応するヨウ化物:
【化154】

を前記アジ化物に変換することにより前記式(g)のアジ化物を調製することをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
下記式(i)の化合物:
【化155】

式中、RはHまたはSi(CHであり、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(j)の対応する化合物:
【化156】

を臭素化することを含む方法。
【請求項30】
式(e)の対応する化合物:
【化157】

を保護することにより前記式(j)の化合物を調製することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
下記式(k)の化合物:
【化158】

式中、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(l)の対応する化合物:
【化159】

を保護することを含む方法。
【請求項32】
式(m)の対応する二臭化物:
【化160】

を還元することにより式(l)の化合物を調製することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
式(n)の対応する化合物:
【化161】

を環化することにより式(m)の化合物を調製することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
式(az)の対応する化合物:
【化162】

を臭素化することにより式(n)の化合物を調製することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
式(o)の対応するニトロ化合物:
【化163】

を還元することにより式(az)の化合物を調製することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
式(p)の対応するエステル:
【化164】

式中、Rはアルキルである;
を前記式(o)の化合物に変換することにより式(o)の化合物を調製することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
下記式(k)の化合物:
【化165】

式中、Rはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(q)の対応する化合物:
【化166】

を臭素化することを含む方法。
【請求項38】
式(r)の対応する化合物:
【化167】

を保護することにより前記式(q)の化合物を調製することをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
式(s)の対応する化合物:
【化168】

式中、Rはアルキルである;
を環化することにより前記式(r)の化合物を調製することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
下記式(a)の化合物:
【化169】

式中、RはHであり、Rはアミノ保護基である;
を調製する方法であって、式(t)の対応する化合物:
【化170】

を環化することを含む方法。
【請求項41】
式(u)の対応するアジ化物:
【化171】

を還元することにより前記式(t)の化合物を調製することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
式(v)の対応する二臭化物:
【化172】

を還元することにより前記式(u)の化合物を調製することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
式(w)の対応する化合物:
【化173】

を臭素化することにより前記式(v)の化合物を調製することをさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
式(s)の化合物:
【化174】

式中、Rはアルキルである;
を調製する方法であって、式(x)の対応する化合物:
【化175】

を環化することを含む方法。
【請求項45】
式(y)の対応する化合物:
【化176】

をアルキル化することにより前記式(x)の化合物を調製することをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
式(t)の化合物:
【化177】

式中、Rは水素である;
を調製する方法であって、式(z)の対応する二臭化物:
【化178】

を還元することを含む方法。
【請求項47】
式(aa)の対応する化合物:
【化179】

を臭素化することにより前記式(z)の化合物を調製することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
式(ab)の対応する化合物:
【化180】

を環化することにより前記式(aa)の化合物を調製することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
式(y)の対応する化合物:
【化181】

式中、XはCl、Br、IまたはOHである;
をアルキル化することにより前記式(ab)の化合物を調製することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
式(t)のニトリル化合物:
【化182】

式中、Rは水素である;
を調製する方法であって、式(ac)の対応するアルデヒド:
【化183】

を該式(t)のニトリルに変換することを含む方法。
【請求項51】
式(ad)の対応するニトロ化合物:
【化184】

を還元することにより前記式(ac)のアルデヒドを調製することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
式(ae)の対応する二臭化物:
【化185】

を還元することにより前記式(ad)のニトロ化合物を調製することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
式(af)の対応する化合物:
【化186】

をニトロ化することにより前記式(ae)のジブロモ化合物を調製することをさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
式(l)の化合物:
【化187】

を調製する方法であって、式(ag)の対応する化合物:
【化188】

式中、Rはアルキルである;
を環化することを含む方法。
【請求項55】
式(ac)のアルデヒド:
【化189】

式中、Rは水素である;
を前記式(ag)の化合物に変換することより該式(ag)の化合物を調製することをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
式(ah)の対応するニトロ化合物:
【化190】

を還元することにより前記式(ag)の化合物を調製することをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
式(ad)の対応するアルデヒド:
【化191】

を前記式(ah)の化合物に変換することにより該式(ah)の化合物を調製することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
下記式(a)の化合物:
【化192】

式中、Rはアミノ保護基であり、XはBrまたはIである;
を調製する方法であって、式(ai)の対応する化合物:
【化193】

を保護することを含む方法。
【請求項59】
式(aj)の対応する酸:
【化194】

を前記式(ai)の化合物に変換することにより該式(ai)の化合物を調製することをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
式(ak)の対応する化合物:
【化195】

を環化することにより前記式(aj)の化合物を調製することをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
式(al)の対応する化合物:
【化196】

を環化することにより前記式(ak)の化合物を調製することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
式(am)の対応する化合物:
【化197】

式中、RはBr、OHまたはIである;
を前記式(am)の化合物に変換することにより該式(al)の化合物を調製することをさらに含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
下記式(i)の化合物:
【化198】

式中、RはHであり;XはBrまたはIであり;そしてRはヒドロキシ保護基である;
を調製する方法であって、式(an)の対応する酸:
【化199】

を該式(i)の化合物に変換することを含む方法。
【請求項64】
式(ao)の対応する化合物:
【化200】

を保護することにより前記式(an)の酸を調製することをさらに含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
式(ap)の対応する化合物:
【化201】

式中、Rはアルキルである;
を環化することにより前記式(ao)の化合物を調製することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
式(aq)の対応する化合物:
【化202】

を環化することにより前記式(ap)の化合物を調製することをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
式(am)の対応する化合物:
【化203】

式中、RはOHである;
をアルキル化することにより前記式(aq)の化合物を調製することをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
式(l)の化合物:
【化204】

を調製する方法であって、式(m)の対応する二臭化物:
【化205】

を還元することを含む方法。
【請求項69】
式(as)の対応する化合物:
【化206】

式中、Rはアルキルである;
を環化することにより前記式(m)の二臭化物を調製することをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
式(at)の対応するニトロ化合物:
【化207】

を還元することにより前記式(as)の化合物を調製することをさらに含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
式(au)の対応する化合物:
【化208】

を臭素化することにより前記式(at)のニトロ化合物を調製することをさらに含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
式(l)の化合物:
【化209】

を調製する方法であって、式(av)の対応する化合物:
【化210】

を環化することを含む方法。
【請求項73】
式(aw)の対応するアジド化合物:
【化211】

を還元することにより前記式(av)の化合物を調製することをさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
式(ax)の二臭化物:
【化212】

を還元することにより前記式(aw)のアジド化合物を調製することをさらに含む、請求項70の方法。
【請求項75】
式(ay)の対応する化合物:
【化213】

を臭素化することにより前記式(ax)の二臭化物を調製することをさらに含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
式(av)の化合物:
【化214】

を調製する方法であって、式(ba)の対応するニトロ化合物:
【化215】

を還元することを含む方法。
【請求項77】
式(bb)の対応するジブロモ化合物:
【化216】

を還元することにより前記式(ba)の化合物を調製することをさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
式(bc)の対応する化合物:
【化217】

を臭素化することにより前記式(bb)の化合物を調製することをさらに含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
式(I)の化合物:
【化218】

式中:
はOR、SR、NR、NRNR、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、(CH−CH(NHR)CO、Cl、F、Br、I、CN、COOR、CONR、NHC(=NR)NHR、NROR、NRNO、NHCONHR、NRN=NR、NRN=CHR、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)OR、CH=N−OR、NRC(=NH)NR、NRC(O)NRNR、O−C(O)R、OC(O)−OR、ONH−C(O)O−アルキル、ONHC(O)O−アリール、ONR、SNR、S−ONRまたはSONRであり;
nは0〜5であり;
、R、RおよびRは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、複素環、アリール、置換アリール、アシル、置換アシル、SO−アルキルおよびNOからなる群から独立して選択され;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;または、RおよびRはそれらが結合している窒素と共にピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、アゼチジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ環を形成し、その環は、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、置換アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、オキシアシル、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、N、カルボキシル、カルボキシルエステル、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されており;
はヌクレオシド糖基である;
を調製する方法であって、式(bd)のクロロ化合物:
【化219】

を該式(I)の化合物に変換することを含む方法。
【請求項80】
式(be)の対応する化合物:
【化220】

を環化することにより前記式(bd)の化合物を調製することをさらに含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
式(bf)の化合物を式(bg)の化合物と反応させることにより:
【化221】

前記式(be)の化合物を調製することをさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
式(bg)の化合物:
【化222】

を調製する方法であって、式(bh)の対応する化合物:
【化223】

式中、Rはヒドロキシ保護基である;
から保護基Rjを取り除くことを含む方法。
【請求項83】
式(bi)の対応する化合物:
【化224】

を塩素化することにより前記式(bh)の化合物を調製することをさらに含む、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
式(bj)の対応する化合物:
【化225】

式中、Rはそれぞれ独立してアルキルである;
を環化することにより前記式(bi)の化合物を調製することをさらに含む、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
式ROHの対応する化合物をアルキル化することにより前記式(bj)の化合物を調製することをさらに含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
式(bf)の化合物:
【化226】

を調製する方法であって、式(bk)の対応する化合物:
【化227】

式中、Rはアルキルである;
を還元することを含む方法。
【請求項87】
適切な二重結合形成試薬と式R=Oの化合物とを反応させることにより、前記式(bk)の化合物を調製することをさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
式IIの化合物:
【化228】

式中:
はOR、SR、NR、NRNRまたはアリールであり;
、RおよびRはH、アルキルおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択され;
XはHまたはBrであり;
はHまたはSi(CHである;
を調製する方法であって、式(bm)の対応するクロロ化合物:
【化229】

を該式(II)の化合物に変換することを含む方法。
【請求項89】
式(bn)の対応する化合物:
【化230】

を塩素化することにより前記式(bm)の化合物を調製することをさらに含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
が上記の群A〜Fに記載されているヌクレオシド糖基である、請求項8〜11、15〜20、79〜81および86〜87のいずれか一項に記載の方法、または請求項14もしくは21に記載の化合物。
【請求項91】
が式:
【化231】

のヌクレオシド糖基である、請求項8〜11、15〜20、79〜81および86〜87のいずれか一項に記載の方法、または請求項14もしくは21に記載の化合物。
【請求項92】
が式:
【化232】

のヌクレオシド糖基である、請求項8〜11、15〜20、79〜81および86〜87のいずれか一項に記載の方法、または請求項14もしくは21に記載の化合物。
【請求項93】
前記ヌクレオシド糖基エポキシド前駆体が式:
【化233】

式中、Pはそれぞれ独立して保護基である;
の化合物である、請求項20に記載の方法。
【請求項94】
が式:
【化234】

のヌクレオシド糖基である、請求項8〜11、15〜20、79〜81および86〜87のいずれか一項に記載の方法、または請求項14もしくは21に記載の化合物。
【請求項95】
前記求電子性ヌクレオシド糖基前駆体が下記式:
【化235】

式中、Pはそれぞれ独立して保護基である;
の化合物である、請求項8、12、17、または19に記載の方法。
【請求項96】
明細書中に記載されている新規化合物。
【請求項97】
明細書中に記載されている新規な合成的転換。

【公表番号】特表2011−529061(P2011−529061A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520164(P2011−520164)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/051402
【国際公開番号】WO2010/011748
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(507141273)バイオクライスト ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】