説明

同時押出機械的ファスナの製造方法

【課題】様々な用途に適合する多様な特性を有する機械的ファスナなどのステム付きウエブを提供する。
【解決手段】ウエブ(10)は、ウエブの少なくとも一方の面から延出する複数のステム(12)を有する。ウエブは、第1面および第2面を有する材料の第1層(14)と、材料の第2層(16)とを有する。材料の第2層は、第1層の第1面に直面する第1面と、複数のステムがそれから延出する第2面とを有する。ウエブを製造する方法は、材料の第1層に第1材料を選択することと、材料の第二層に第2材料を選択することとを含む。材料の第1および第2層が溶融形成される。次に、材料の第1および第2層が、それらの層が溶融状態にある間に接合されて多層シートを形成する。さらに、複数のステムは、材料の少なくとも第2層上に形成される。溶融形成は、同時押出によるなど、材料の第1および第2層を同時に溶融形成することを含めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステム付きウエブの構造・製造方法に関する。厳密には、本発明は、少なくとも二種類の重合体材料から形成されたステム付きウエブの構造・製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3M社の商標名ScotchmateTMで現在市販されているものなどのフック/ループファスナは、良く知られている機械的ファスナである。一つの良く知られているフックの形式は、ループとではなく他のフックと係合することによる雌雄同体性機械的ファスナとしても使用できるキノコ状フックである。ファスナを造るためにウエブ上に形成されたこれらのフック構造体は、一つの典型的なステム付きウエブである。ステムは、その形状、長さ、長さ対幅比、表面形状または他の特性に関係なく、ウエブなど、表面からの突出物を意味する。
【0003】
従来技術では、ステム付きウエブとして知られる直立したステムを有する重合体ウエブを押出す初期の方法が開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。このステム付きウエブは、たった一種類の材料から形成される。他の従来技術に開示されたフック構造では、単一成分熱可塑性樹脂が、離型の際に、ステムのアレイを形成するキャビティアレイを有する成形型内に押出される(例えば、特許文献3参照)。これらのステムは、次にカレンダー圧延されてステムの上部に広幅ヘッドを生成する。そのヘッドのフランジの形状、寸法、および角状、さらに単位面積当たりのステム数が、フック上へのループの捕らえ易さおよび保持力を決定する。
【0004】
さらに他の従来技術では、二種類の異なる材料を使用して両側にステムを有するステム付きウエブを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。この特許は、二つのベース部分を形成するために二種類の異なる材料を押出すことと、その材料がそのあいだを通過する二つのローラ上のキャビティにその材料を充填することによってフックを形成することとを開示する。その後、ベース部分は二つのローラ間で押圧されて、それらを一緒に積層または圧着させる。ある態様では、最初の二枚の層に対して化学的親和性を有する第3層が使用される。このプロセスは、やむをえず積層前の二つのストリームを冷却させることになったであろう。
【0005】
フックは、ウエブ上に長リブを形成する、異形押出法を用いて造ることもできる。このリブは、次に横方向にスライスされ、曲げられるまたは伸ばされて複数のステムを形成する。ヘッドは、スライス前でも後でも、ステム上に形成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,056,593号明細書
【特許文献2】米国特許第4,959,265号明細書
【特許文献3】米国特許第5,077,870号明細書
【特許文献4】米国特許第5,393,475号明細書
【特許文献5】米国特許第4,894,060号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術によるフックおよびステム材料には問題があった。例えば特許文献1、2に開示されたフックおよびステム材料は、フックの柔軟性、ステムの堅牢性、およびループに対するフックの摩擦を決定する。このフック構造に使用されたある樹脂は、フック構造体を支持するのに適した強度を提供するが、ループから解除する際にフックが潰れるまたは破壊するのを防ぐのに十分な曲げ強さを提供しない高弾性熱可塑性樹脂である。このフックもまた、フックの上部から下側までのループの動きに対して低摩擦を提供しない。
【0008】
さらに多くの様々な用途に適合する多様な特性を有する、機械的ファスナなど、ステム付きウエブが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数のステムがその少なくとも片面から延出する材料のウエブである。このウエブは、第1面および第2面を有する材料の第1層、および材料の第2層を含む。材料の第2層は、第1層の第1面に直面する第1面と、それから複数のステムが延出する第2面とを有する。材料の第1および第2層は、それらのいずれかの層が冷却する前に、両方が溶融状態である間に共に接合される。
【0010】
材料の第1および第2層は、熱可塑性材料または溶融加工可能な重合体材料から形成できる。材料の第1層は、材料の第2層と異なり、ある態様では、第1層を形成するその材料は突入し、第2層に形成されたステムの少なくとも一部を形成する。
【0011】
他の態様では、それら層の一つが、不連続であり、関連材料の他の部分との接続が断たれた同関連材料の複数の部分を含む。これらの部分は、棒、角柱、球、平行六面体、不規則角状、および不規則湾曲状のグループから選択された形状を有する。
【0012】
他の代わりの態様では、ウエブの両表面がステムを有することができ、一つ以上のこれらのステムはキャップを有することができる。さらに、このウエブの少なくとも片面は、印刷部分やグラフィック用途で使用する永続性のある画像の化成用着色料に対して受容性にできる、または摩擦または剥離特性をもたせることができる。さらに、材料の追加層が、形成され、いずれかの層が冷却する前に、それらの全てが溶融状態にある間に第1および第2層と共に接合することもできる。
【0013】
本発明は、複数のステムを有する材料のウエブを製造する方法でもある。この方法は、材料の第1層の第1材料を選択することと、材料の第2層の第2材料を選択することとを含む。材料の第1および第2層は溶融形成される。次に、材料の第1および第2層は、それらが溶融状態にある間に接合されて、多層シートを形成する。さらに、複数のステムが材料の少なくとも第2層に形成される。
【0014】
これらのステムは、ステムのアレイを形成するために孔のアレイを含む少なくとも一つの温度制御された表面に対してその多層シートを押圧することによって形成できる。キャップは、ステムの尖端にキャップを形成するために加熱した表面に対してこれらのステムを押圧することによってそれらのステムの尖端上に形成できる。
【0015】
代わりに、これらのステムは、少なくとも片面に複数の隆起したリブを有する多層シートを形成するために成形型を通して熱可塑性または溶融加工可能材料の多層を押出すことによって形成できる。複数の薄刃をこれらのリブに垂直に通過させ、多層シートが延伸されて各リブを複数のステムに分離する。これらのステムは、フック形状で形成、または続いて加熱表面に対して押圧してフックまたはキャップ付きステムを形成する。
【0016】
この溶融形成ステップは、材料の第1および第2層を同時に溶融形成することを含めることができる。この接合ステップは、いずれかの層が冷却する前に、第1および第2の層を共に接合すること含めることができる。溶融形成は、材料の第1および第2層の同時押出によって達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ステムが材料の連続下部層から形成され、それらのステムの一部とステム間のウエブ表面とが材料の上部層で覆われてなるステム付きウエブの断面図である。
【図2】ステムの頂部、ステムの一部、およびステム間のウエブ表面が材料の不連続上部層で覆われ、ステムの大部分が材料の連続下部層から形成されてなるステム付きウエブの断面図である。
【図3】ウエブが、材料の連続上部層で覆われたステムと、それらのステム間のウエブ表面とを有し、それらのステムが主に材料の下部層からなるコアを有してなるステム付きウエブの断面図である。
【図4】ウエブが、材料の連続上部層で覆われたステムと、それらのステム間のウエブ表面とを有し、それらのステムが最小限の材料の下部層からなるコアを有してなるステム付きウエブの断面図である。
【図5】ウエブが、材料の連続上部層によって形成されたステムと、それらのステム間のウエブ表面とを有してなるステム付きウエブの断面図である。
【図6】ステムが、材料の多数の実質的に連続した層から形成されてなるステム付きウエブの断面図である。
【図7】ステムが完全に材料の連続外部層から形成され、そのベース領域が弾性材料の不連続領域を包含してなるステム付きウエブの断面図である。
【図8】一方の面にあるステムが他方の面にあるステムと異なる材料から構成されてなるステム表面を両面に有するウエブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
機械的ファスナフック構造体は、一種のステム付きウエブである。これらの機械的ファスナは、ステム上に形成される、つまりウエブ上に形成されるある種のフックを有する。ある用途では、フック構造体およびベース支持体は、多数の構成要素から製造される。本発明では、これらの多数の構成要素は、機械的ファスナの性能特性を高めるために溶融形成(押出など)によるなどして、一緒に形成される。これらの性能向上要素は、材料の選択に依存し、フック強度、フックおよびステムの柔軟性、耐久性、耐摩耗性、ループ保留性、ループ係合性、軟性、外観、剥離性、および剪断強さを含む。材料や構造を選択すると、個々の用途に見合った機械的ファスナ特性を作ることができる。
【0019】
他の種類のステム付きウエブは、キャップ無しシステム構造体を有する。このステム表面は、ステムの表面が自動接着すると自己粘着性となる。
【0020】
性能向上要素に影響を及ぼす幾つかの性質は、材料の層の厚み、ステム構造(ステムが一つ以上の材料から形成されるかどうか、およびステムが二つ以上の材料から構成される場合のそれらの材料の相対的配置)、層外形(連続、不連続、または多層)、ステム密度、ステム外形(ステムが本質的に直線状、または角度が付いているか、異形フックを有するかどうか)、およびその構造の第2表面の特性を含む。
【0021】
多層ファスナは、少なくとも一つの表面にステムのアレイを有する、複数の層が溶融状態にある間に形成され、接合され、次に冷却される少なくとも二つの熱可塑性(または溶融加工可能な重合体)層を含む。これらの材料は、それぞれ幾つかの異なる特性を有する。例えば、一方が延性であるが、他方が脆性であっても良い。材料の種類の幾つかの例は、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂;ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、メチレン酢酸ビニル共重合体、およびエチレンアクリル酸共重合体などの他の熱可塑性樹脂;天然または合成ゴム、イソプレン、ブタジエン、またはエチレン(ブチレン)ブロック含有スチレンブロック共重合体、メタロセン−触媒添加ポリオレフィン、ポリウレタンまたはポリジオルガノシロキサンなどのエラストマ樹脂;アクリル、天然または合成ゴム、粘着付与スチレンブロック共重合体、粘着付与ポリジオルガノシロキサン尿素共重合体および非晶質ポリ(1−アルカン)などの感圧接着剤;エチレン−酢酸ビニルなどの熱溶融型接着剤;ナイロンまたはポリ塩化ビニルなどの延性熱可塑性樹脂;非粘着性接着剤;または配合物である。三層を超える、および典型的には百層にも及ぶ多層は、使用された個々の材料のものと異なる特性を有するステム付き表面ウエブ構造の新組成とも成り得る。
【0022】
これらの材料は、ウエブのいずれかの面または両面に所望の性質を提供するためにも使用できる。これらの幾つかの例は、接着表面、研磨または高摩擦表面を提供できる表面、低摩擦表面を提供できる剥離表面、および永続性のある画像を生成するために接着剤、塗料、または着色剤などの材料に対する受容性を提供する活性表面を含む。着色剤は、水内のインク、または有機溶剤内のインク、または100%活性材料から構成されるインクなどの広範囲の材料を包含する。これらのインクは、UV光への露光または静電グラフィック像形成などの方法で硬化できる。塗料は、100%固体材料、または水と有機溶剤との任意の組合せで溶解されるまたは分散された任意数の種類の材料を含めることができる。一つの例は、その材料がインクジェットプリンタによって印刷できるようにする塗料であろう。
【0023】
相対的層の厚みは、特定の材料が果たし得るその役割に影響を及ぼす。ステムの外部層を形成する接着剤と、ステムの太いコアを形成する脆性重合体との薄膜層は、細い脆性コアの上に接着剤の厚膜層を有するものよりも、より堅牢なステムアレイとなる。
【0024】
その厚み、粘着性、および加工条件を制御することによって、多数の異なる構造体がベースおよびステムから製造できる。材料選択と共に、これらの構造体が、最終の機械的ファスナフックの性能を決定する。図1は、ステム12を有するシートまたはウエブ10の第1構造を示す。この構造は、同時押出材料の二つの層、上部層14および下部層16を使用する。この構成では、より多くの下部層材料が使用される。この下部層16は、シートのベース、およびステム12のコアおよび上側部分を形成する。上部層14は、シートのベース上と、ステムの下側部分の周辺とに表面層を形成する。他の実施例だけでなく、図1に示されるように、単一の材料が使用されて上部および下部層14、16を形成する。代わりの実施例では、複数の材料および複数の下層(サブレイヤー)がそれぞれの上部および下部層14、16を形成できる。
【0025】
図2は、図1の構造におけるよりも上部層14の材料が多い構造を示す。その下部層16は再びシート10のベースと、ステム12のコアとを形成する。ここでは、その上部層14は、下部層16から作られたステム上に冠部を形成する。その上部層14は、ステムのベースを取り囲む材料の鎧装部を含む、シートのベース上に表面層をも形成する。
【0026】
図3では、下部層16は、シート10のベースと、ステム12のコア材料の柱状部とを形成する。上部層14は、ベース上とステム上とに表面層を形成する。図4では、下部層16は再びシート10のベースとステム12の小部分とを形成する。上部層14は、ベース上の表面層を形成し、ステム材料の大部分を形成する。下部層は、上部層がベースシートおよびステムを形成する点までステムのいかなる部分をも形成でき、下部層は、ステムのいかなる部分をも形成しない連続平滑シートである。図5は、図4に類似した実施例を示す。図5では、下部層16はシート10のベースを形成し、上部層14がベース上の表面を形成し且つステム材料の全体を形成する。
【0027】
図6は材料の多数の層18を使用するステム付きシート構造を示す。これらの多数の層は、2層程度または20枚もの異なる層であることもある。層は、随意に異なる層が反復される二つ以上の異なる材料であることもある。シートのベースおよびステムの両方とも材料の多数の層から形成される。この構造は、ベース上の表面層を形成し、ステムの外部表面を形成する一つの材料(最上部層)のみで最終製品となる。代わりに、示されるように、ステムは、ステムの底部から頂部までステムの長さに沿って露出した多数の層を有することもできる。
【0028】
ステム付きシートの層は、ステム形成前に、いずれかの層が冷却する前に、それらが両方とも溶融状態の間に共に接合される限り同時にまたは並行して形成できる。故に、それらの層は、互いに積層されず、同時に冷却される。これらのステムがウエブの一方の面に形成された後に、さらに材料がウエブの他方の面に追加されることもなくウエブを完成する。随意に、接着剤や印刷用の他の材料が、ウエブの目的とする使用や用途によりウエブに塗布できる。
【0029】
押出は、様々な押出機から多マニホールドダイまたは多層フィードブロックおよびフィルムダイに様々な溶融流を通過させることによって行うことができる。このフィードブロック技術では、少なくとも2つの異なる材料が異なる押出機からフィードブロック内の異なるスロット(通常2から200本を超える)内に送られる。この流れは、フィードブロック内で合流させ、材料がダイを出て行くときに層状シートで流出する層状スタックとしてダイに入る。ダイを出て行く層状シートは、二つのロールによって形成されたニップ間に通される。そのロールの少なくとも一方にステムを造る型表面を有する。代わりに、これらのステムは、ダウンウエブリッジを有するウエブを形成するためにそのウエブをパターン付きダイリップを通過させ、それらのリッジをスライスし、ステムを分離するためにそのウエブを延伸することによって形成できる。多マニフォルドダイは、様々な押出機からの様々な溶融流をそのダイリップにおいて組み合わせる。次にこれらの層は、上述のように取り扱われてステムを形成する。この方法は、層の枚数が増すと複雑さも増すので、通常2〜3層のフィルムに限定される。
【0030】
連続的な形成は、例えば、最初に一枚の層を押出し、次にもう一枚の層を押出す逐次押出によって達成できる。これは、一つ以上のダイを用いて実行できる。代わりに、これらの層は、型または他の既知技術で形成できる。同時形成は、例えば、同時押出法で達成できる。単一多マニフォルドダイが使用でき、或いは多層を造るために多数のキャビティに分割するフィードブロックが使用できる。代わりに、これらの層は、型または他の既知技術で形成できる。
【0031】
ステム密度は、製品の用途による。12〜465ステム/cm2(81〜3000ステム/in2)の密度が最も有用である。多数の様々なステム外形が使用できる。ステムは、直線状、角度付き、またはヘッド付きであることもある。ヘッド付きステムは、キノコ、ゴルフティー、または釘の頭のような形状である。それらは、押出された輪郭を有する。直線状ステムは、自己粘着性である、感圧接着剤(PSA)外部層を有する、または続いてPSAで塗布されることもある。
【0032】
ステム付きウエブは、ステム付き表面の機械的締結機能を他の機能と組み合わせるウエブの平滑面(ステムと反対面)上に同時押出層を備えた平滑表面をも有することができる。
【0033】
図7に示されるように、ステム付きウエブ10は、同材料の他の部分との接続が断たれた材料の複数の部分を包含できる不連続層20と、連続層22とから形成できる。これらの部分は、例えば、棒、角柱、球、平行六面体、不規則角状、および不規則湾曲状を含む任意の形状を有することができる。ある実施例では、不連続部分が弾性材料から形成できる。それらは、局所延伸可能な領域を提供するために連続外部層内に包囲された弾性連続領域であることもある。この実施例では、連続非弾性材料の溶融粘度は、弾性領域のダウンウエブ延伸を高めるために、好ましくは不連続弾性材料のものよりも高い。
【0034】
図8に示された、ある実施例では、ヘッドの有無に関わらず、複数のステム12は、ウエブ10の両面に形成できる。これらのウエブは、例えば、ラップアラウンド引張ロールカバーとして、または制御した摩擦が望まれる他の領域に対して使用できる。
【0035】
さらに、物理的または化学的発泡剤(一つ以上の層の一部または全てを優先的に発泡または膨張させるために)、または充填剤(材料の堅牢性および流動性を変更するために)などの様々な添加剤が使用されても良い。発泡剤の一つの使用は、ステムの尖端にある材料に発泡剤を加えることによって発泡時にキャップを形成することである。微小球、難燃剤、内部剥離剤、着色剤、熱伝導粒子、および導電粒子も使用できる。
【0036】
フックは、特許文献3で開示されたようにキノコヘッドを形成するためにステムにキャップを付けることによっても製造できる。フックは、ウエブ上に長リブを形成する異形押出を使用しても製造できる。次に、このリブは、スライスされ、延伸されて複数のステムを形成する。ヘッドは、スライス前または後のいずれでもステム上に形成できる。これは、特許文献5で開示される。
【0037】
本発明のステム付きウエブは、任意の他のステム付きウエブと同じように事実上いかなる用途にも使用できる。
【実施例】
【0038】
本発明は、本発明の範囲を限定するものではない次の例によってさらに例示される。それらの例では、全ての部、割合およびパーセントは、特に指示がない限り重量による。次の試験方法は、次の例においてステム付きウエブ組成を特徴付けるために使用された。
【0039】
180゜剥離粘着力試験
幅1.25cmおよび長さ15cmのステム付きウエブサンプルは、ステンレススチールおよび/または平滑キャスト二軸延伸ポリプロピレンフィルムへの180゜剥離粘着力の試験が行われた、これらのサンプルは、テープを2.1kg(4.5lb)のローラを4回通過させて押し付けることによって試験表面に接着された。約1時間の制御された温度および湿度条件(約22℃、50%相対湿度)での熟成後に、それらのテープは、Instrumentors,Inc.社製のModel 3M90滑り/剥離試験テスターを用いて、特に指定されない限り、30.5cm/min(12in/min)の剥離速度で180゜の角度配置で試験された。結果はN/dmで報告される。
【0040】
引裂強さ試験
長さが約75mmおよび幅が正確に63mmの試験片の一端は、その長寸法が水平に延在する垂直面に位置決めされ、試験片の両端が、試験片の他端をグリップする可動クランプの対から水平に2.5mm間隔を空けて配置された一対の固定クランプ間でグリップされた。20mmのスリットが二対のクランプ間の試験片の下側縁に入れられた。円周に目盛りを付けたスケールを有する振り子を自由落下させ、スリットの続きに沿ってプリカットした試験片を裂いた。スケール上の摩擦搭載された指示針は、引裂に対する試験片の抵抗をグラムで示した。この試験は、通常、エルメンドルフ引裂強さ試験と称され、値はグラム/プライで報告される。
【0041】
降伏点荷重試験(ASTM D―882−81)
幅が25.4mm(1.0in)の約150mmの細片フィルムが、引張試験機、上側および下側ジョウを25.4mm離した、InstronTM Tensile Testerにセットされた。これらのジョウは、降伏点に達するまで254mm/min(10in/min)の速度で分離された。フィルムのダウンウエブ方向は、それらのフィルムが約2週間70〜72℃および50%RHで平衡状態にされた後に試験された。降伏点荷重は、lb/in幅で報告された。
【0042】
衝撃強さ試験
衝撃強さが試験された。(a)全体シート、および(b)2.5cm(1in)折りじわとの二種類の試験が行われた。この全体シート試験では、それぞれが10.2cm×15.2cm(4in×6in)の寸法となるように数シートが、24時間約23℃および50%RHの条件で調節されていたより大きなシートから切断され、サンプルホルダーにセットされた。そのサンプルホルダーは、次に「p」に設定された指示針を有するModel 13−13 TMI Dynamic Ball Testerにセットされた。所定重量の振り子が振り下げられ、サンプルに衝撃が与えられた。その指示針位置はcm−kgの単位で記録された。2.5cm(1in)折りじわ試験では、それぞれが2.5cm×15.2cm(1in×6in)の寸法となるように数シートが、24時間約23℃および50%RHの条件で調節されていたより大きなシートから切断された。両端部がループを形成するように保持され、そのループの一部が、ヒータをオフにして0.62MPa(90psi)に設定された、Packaging Industries, Inc.社のModel No.12AS Sentinel Heat Sealerにセットされた。その細片の長さに沿って約半分下がったところにその2.5cm幅を横切る折りじわを有する、その結果得られる細片が、ホルダーの中間にセットされ、12.3mm幅の接着テープで適正に保持された。このサンプルホルダーは、次にModel 13−13 TMI Dynamic Ball Testerにセットされ、そのサンプルが試験され、折りじわに対するその衝撃が記録された。その結果は、上述の全幅試験と同様に報告される。
【0043】
テープスナップ試験(Tape Snap Test)
インキ付着性は、テープスナップ試験(ASTM#3359)を用いて評価された。このテープスナップ試験は、下にある印刷表面を損傷させることなく片刃ナイフのカマー(comer)でインク層に切れ目を入れ、ほぼ1cm離れた直交平行パターンで線を入れる。約10cmの長さのScotchTM610テープ(3M)は、約8cmのテープをインクに接着し、試験者によって捕まえられるようにその一端を接着しないで残し、PAIアプリケータ(3M)を使用して直交平行領域に貼付された。そのテープは、試験者の一方の手で保持されるが、他方の手でそのグラフィックを固定させた。そのテープは、試験者によって可能な限り早く約180゜の角度で引き剥がされた。優れた結果は、テープによりインクが全く剥がれなかったときであり、良好な結果は、少し(5%未満)のインクが剥がれたときであり、やや劣る結果は、かなりの部分のインクが剥がれたとき(5%〜25%)であり、不良は、ほとんど全てのインクが剥がれたときであった。
【0044】
例1−5
例1−5のステム表面化フィルムの全ては、フィルムのステム表面側にPSA層を有し、自己粘着性ファスナであった。
【0045】
例1では、構成材料A(上部層14)、HL−2542−X(H.B.Fullerから入手できるペレット状のゴムをベースにしたPSA)は、約25mm(1.0in)の直径、24/1のL/D、15.7rpmのスクリュー速度、および約182℃まで上昇する温度分布を有する一軸スクリュー押出機に送られた。構成材料Aは、その押出機に通され、加熱したネック管を経由して少なくとも約0.69MPa(100psi)の圧力で、25.4cm(10in)幅のフィルムダイ(Extrusion Dies, Inc.社から入手できる、UltraflexTM40die,Model 8811741)上に搭載された三層調整可能な羽根型フィードブロック(Cloeren Co.社から入手できる、二層用に設定されたCloerenTM Model 86−120−398)内の一つのポート内に連続的に放出された。構成材料B(下部層16)、Shell SRD 7−560(Union Carbide社からのエチレン-ポリプロピレン耐衝撃共重合体)は、約32mm(1.25in)の直径、24/1のL/D、30rpmのスクリュー速度、および約204℃まで安定的に上昇する温度分布を有する第2一軸スクリュー押出機内に送られた。構成材料Bは、次に少なくとも約0.69MPa(100psi)の圧力で、加熱したネック管を経由して、三層フィードブロック内の第2ポート内に連続的に放出された。このフィードブロックとダイとは、約193℃に設定された。このダイギャップは0.5から0.8mm(20から30ミル)であった。頂部層、構成材料A、およびベース層、構成材料Bからなる、この二層溶融構造は、ダイから放出され、0.62Kpa(90psi)のニップ圧力を有する二つのロールによって形成されたニップ内に落下送りされた。この第1ロールは、59℃まで加熱され、約140ステム/cm2(900ステム/in2)のステム密度を有するステムアレイとなる、約280ミクロン(11ミル)の直径、約2.5mm(100ミル)を超える深さ、および約813ミクロン(32ミル)の間隔を有するキャビティを包含した成形型付き表面を呈した。この第2ロールはクロムメッキした表面を有し、これもまた59℃まで加熱された。二層溶融構造の頂部面は成形型付き表面に直面し、そのベース面がクロム表面に直面した。その結果得られるキャストフィルムは、約1.5m/min(5fpm)の速度で成形型表面から取り出されて、約300ミクロンの直径および587ミクロンの高さを有するフィルム上の表面から延出する棒状ステム突起を有するステム表面化フィルムを形成した。図3に類似するこれらのステム構造体は、接着層で完全に覆われ、構成材料Bのコアを有した。
【0046】
例2〜5において、ステム表面化フィルムは、異なる孔密度を有する成形型、構成材料Aに対して異なる押出機、および異なる加工条件が使用されたことを除いて、例1のものと同じように製造された。この成形型表面は、約390ステム/cm2(2500ステム/in2)を有するステム表面化フィルムとなるキャビティ密度を有した。構成材料Aは、約32mm(1.25in)の直径、30/1のL/Dを有する一軸スクリュー押出機内に送られた。構成材料Aおよび構成材料Bを移動する押出機のスクリュー速度は、例2〜5に対してそれぞれ12.0/30.0、7.0/9.3、7.0/9.3および10.0/9.25の比率であり、構成材料AおよびBを送る押出機の最大温度は、例2〜5に対してそれぞれ185℃/204℃、205℃/221℃、205℃/221℃および185℃/204℃であった。それらのウエブ速度は、例2〜5に対してそれぞれ2.1m/min(7fpm)、2.2m/min(7fpm)、3.0m/min(10fpm)および2.1m/min(7fpm)であった。各例のニップロールは、0.62MPa(90psi)の圧力を有し、各ロールの表面は、例2〜5に対してそれぞれ65℃、60℃、60℃および48℃まで加熱された。
【0047】
例1〜5のステム表面化フィルムは、180゜剥離粘着力(上述の試験を利用する)に対して試験された。その結果は、例毎の構成材料Aおよび構成材料Bに対する押出機スクリュー速度比率とステム密度と共に表1に詳述される。
【0048】
【表1】

【0049】
同時押出ステム表面化フィルムは、自己粘着性であり、機械的に共に締結するためのキャップ付き尖端やループ状対応部分が不要であった。粘着力は、構成材料Aおよび構成材料Bに使用された相対的スクリュー速度、フィルムウエブ速度、およびステムアレイ密度で決まる構成材料Aの厚みによって影響を受けた。低ステムアレイ密度において、ステムの尖端上のPSA(構成材料A)とそれらのステム間のベースとは、ステム間の距離がステムの直径よりも遙かに大きいので、主係合表面であった。高ステムアレイ密度において、ステムの側部およびそれらのステム間の谷部は、PSAがステムの側部とステム間のベースとの両方を被覆するので主係合表面となった。ステムアレイ密度が高頻度のステムの側部係合となるのに十分であった場合、接着層の厚みもより重要な効果を持った。
【0050】
例6〜12および比較例1
例6〜12のステム表面化フィルムは、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマおよびエラストマを含む少なくとも二種類の異なる重合体化合物の様々な組合せから構成された。構成材料Aは、表層として働き、構成材料Bはコア層として働く。
【0051】
各例において、ステムの構成、およびそれに続く異形ステムのヘッドおよびシャフトを視覚的に判定できるようにするために、0.5〜1.0wt.パーセントの青色顔料が一方の構成材料に添加され、0.5〜1.0wt.パーセントの赤色顔料が他方の構成材料に添加された。
【0052】
例6のステム表面化フィルムは、異なる材料および加工条件が使用されたことを除いて例1のものと同じように製造された。構成材料AはPP7644(Amocoから入手できるメルトフロー23g/10秒のポリプロピレン重合体)であり、構成材料BはPP5A95(メルトフロー9.5g/10秒のポリプロピレン重合体)であった。構成材料Aは、約246℃まで加熱された一軸スクリュー押出機(32mm(1.25in)、24/1のL/D)に102rpmで通された。構成材料Bは、約216℃まで加熱された一軸スクリュー押出機(19mm(0.75in)、38/1のL/D)に60rpmで通された。フィードブロックは、約246℃まで加熱された。このステム表面化フィルムは、1.5m/min(5fpm)の速度で移動した。成形型付き表面を有するロールの表面は、約50℃まで加熱され、クロムメッキした表面を有するロールは、約50℃まで加熱された。視覚的検査時に、表面上のステムは、図3に示されたステムと類似していた。これらのステムは、より軟質の熱可塑性樹脂構成材料Aの軟質感をより硬質の熱可塑性樹脂構成材料Bのより堅いコア支持と組み合わせた。
【0053】
例7では、ステム表面化フィルムは、構成材料AがPP5A95であり、約216℃まで加熱された32/1のL/Dを有する19mm(0.75in)KillionTM一軸スクリュー押出機に45rpmで通されたことを除いて例6のものと同じように製造された。構成材料Bは、ENGAGETM EG8200(Dow Plastics Co.社のエチレン/ポリ−α−オレフィン共重合体)であり、約232℃まで加熱された24/1のL/Dを有する32mm(1.25in)KillionTM一軸スクリュー押出機に75rpmで通された。このステム表面化フィルムは、2.4m/min(8fpm)の速度で移動した。成形型表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約70℃まで加熱された。視覚的検査時、表面上のステムは、図1に示されたステムと類似していた。ステム尖端は、より剛性のある熱可塑性構成材料Aの円筒形成のより堅牢な支持体と組み合わされた弾性構成材料Bについてより高い摩擦を有した。
【0054】
例8では、ステム表面化フィルムは、構成材料AがEngageTM EG8200であり、押出機に50rpmで通され、構成材料BがPP5A95であり、押出機に70rpmで通されたことを除いて例7のものと同じように製造された。このステム表面化フィルムは、2.1m/min(7fpm)の速度で移動した。成形型表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約7℃まで冷却された。視覚的検査時、表面上のステムは、図1に示されたステムと類似していた。ステム尖端は、エラストマ構成材料Bの円筒形成のより柔軟な支持体と組み合わされたより剛性のある構成材料Aについてより低い摩擦を有した。
【0055】
例9では、ステム表面化フィルムは、構成材料AがEngageTM EG8200であり、押出機に60rpmで通され、構成材料BがStyronTM 666D(Dow Chemical Co.社のポリスチレン)であり、押出機に60rpmで通されたことを除いて例7のものと同じように製造された。このステム表面化フィルムは、2.1m/min(7fpm)の速度で移動した。成形型表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約7℃まで加熱された。視覚的検査時、表面上のステムは、図3に示されたステムと類似していた。ステム尖端は、エラストマの構成材料Aの平滑感を硬質熱可塑性構成材料Bの堅いコア支持体と組み合わせた。
【0056】
例10では、ステム表面化フィルムは、構成材料Aが押出機に60rpmで通され、構成材料Bが20wtパーセントのStyronTM 666Dと80wtパーセントのPP5A95とのプレブレンドした混合物であり、押出機に50rpmで通されたことを除いて例7のものと同じように製造された。このステム表面化フィルムは、3.0m/min(10fpm)の速度で移動した。成形型表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約50℃まで加熱された。視覚的検査時、表面上のステムは、図3に示されたステムと類似していた。ステムは、あまり剛性のない可塑性構成材料Aの軟質感を、表層と同じ材料の連続領域内のより剛性のある熱可塑性樹脂の延長した不連続領域を有するコアによって供給された補強と組み合わせた。
【0057】
例11では、ステム表面化フィルムは、構成材料AがNo.1057(Union Carbide社からのメルトフローインデックスが11g/10秒のポリプロピレン単独重合体であり、24:1のL/Dおよび約190℃から232℃まで上昇する温度分布を有する38mm(1.5in)Davis Standard Model DS15S一軸スクリュー押出機に15rpmで通され、構成材料BがCarbideTM 5A97(Union Carbide社からのメルトフローインデックスが5g/10秒のポリプロピレン単独重合体)とVectorTM 4111(Dexco Polymers社からのスチレンイソプレンブロック共重合体)とのプレブレンドされた混合物であったことを除いて例7のものと同じように製造された。その混合物は、40:60の重量比で作成され、24:1のL/Dおよび約204℃から232℃まで上昇する温度分布を有する64mm(2.5in)Davis Standard Model 25IN25一軸スクリュー押出機に15rpmで通された。この三層CloerenTMフィードブロックは、Model J.O.90−802であり、そのダイは635mm(25in)CloerenTM Epoch Extrusion J.O.90−802であった。構成材料Aと構成材料Bとの相対的送り速度は、ABAの重量比が10:80:10であったABA構造を有するフィルムとなった。このステム表面化フィルムは、12.2m/min(40fpm)の速度で移動した。成形型表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約38℃まで加熱された。視覚的検査時、表面上のステムは、図3に示されたステムと類似していた。熱可塑性エラストマの構成材料Bは、ステムの柔軟性を増した弾性ステムコアを提供し、構成材料Aの鎧装がステムを適度に剛性にした。過度な構成材料Bは、ステム表面化フィルムを構成材料Aだけで製造されたものよりも弾性にするより弾性的なベースフィルムを提供した。
【0058】
比較例1では、ステム表面化フィルムは、例11と同様の厚みとステムアレイ密度とを有するSRD7−560の単層のみから製造された。
【0059】
例12では、ステム表面化フィルムは、構成材料AがAttaneTM4802(Dow Chemical Co.社の超低密度ポリエチレン)であり、押出機に48rpmで通され、構成材料BがSRD7−560であり、押出機に122rpmで通されたことを除いて例11のものと同じように製造された。構成材料Aは、フィードブロックの外部二層に方向付けられ、構成材料Bは中間層に方向付けられた。構成材料Aと構成材料Bとの相対的送り速度は、ABAの重量比が10:80:10であったABA構造を有するフィルムとなった。ステム表面化フィルムは、18.3m/min(60fpm)の速度で移動した。成形型付き表面を備えたロールとクロムメッキした表面を備えたロールとは、約71℃まで加熱された。視覚的検査時、表面上のステムは、図3に示されたステムと類似していた。低分子量熱可塑性構成材料Bは、ステムをより軟質と感じさせた剛性の少ないステムコアを提供した。構成材料Aの鎧装は、ステムを適度に剛性にした。過剰な構成材料Bは、ステム表面化フィルムを比較例1よりもかなり剛性が小さいものにするより柔軟性のあるベースフィルムにした。
【0060】
例6〜12に見られるように、ヘッド、ステムおよびベースフィルムの特定は、表層またはコア材料として使用された重合体構成材料の種類と、キャップ付きステムのシャフトおよびヘッド内、およびベースフィルム内の重合体の構成との両方により広範囲に変更できる。多層ステムも、同質ステムよりも成形型付き表面に完全に充填することが観察された(比較例1に対する例12)。
【0061】
三層ステム表面化フィルムは、不連続中間層で製造された。このフィルムは、異なる材料および加工条件が使用されたことを除いて例12で使用されたものと同じように製造された。構成材料Aは、SRD7−560であり、それぞれが24:1のL/Dおよび約218℃から274℃まで上昇する温度分布を有する二つの64mm(2.5in)一軸スクリュー押出機を経て3層CloerenTM Model調整可能な羽根型フィードブロック内に50.1および41.3rpmで通された。構成材料B、KratonTM G1657(Shell Chemical Co.社の、線状スチレン−(エチレン-ブチレン)ブロック共重合体)は、24:1のL/Dおよび約160℃から204℃まで上昇する温度分布を有する38mm(1.5in)一軸スクリュー押出機を経てフィードブロックの中間層に45rpmで通された。スチールインサートは下側羽根にボルト締めされ、上側羽根は、インサート上に83mm(3〜1/4in)の間隔で機械加工された6mm(1/4in)幅スロット内への構成材料Bの流れを押さえるためにインサートと接触して移動された。構成材料Bは、インサートチャネルから出てきて、457mm(18in)CloerenTMダイのランド部分に入る直前に構成材料Aの上部および下部層によって包囲された。成形型付き表面を備えたロールと、クロムメッキした表面を備えたロールとは、約26℃と6℃とにそれぞれ維持された。ステム表面化フィルムは15.2m/min(50fpm)の速度で移動し、約760ミクロン(30ミル)のステム高さ、約140ステム/cm2(900ステム/in2)のステム密度、および約170g/m2の総重量を有した。このステム表面フィルムは、次に約137℃に加熱されたロール状に通されてステムの尖端を軟化させ、キノコ状のヘッドまたはキャップを形成した。このフィルムが横方向に引っ張られると、そのフィルムは、不連続構成材料Bが埋め込まれたところの領域内で弾性延伸特性を示した。
【0062】
および比較例2
例14および15のステム表面化フィルムは、図6に示されるように、構成材料Aおよび構成材料Bの交互の層に配列された、すなわち、ABA...BA、二種類の重合体から構成された。
【0063】
例14では、ステム表面化フィルムは、多層配列構成を含み、29層を有する重合体ウエブとなる異なる材料が使用され、異なる加工条件が使用されたことを除いて例6のものと同じように製造された。構成材料Aは、CarbideTM 7−587(Union Carbide社の、プロピレン共重合体)であり、24:1のL/Dおよび約204℃から232℃まで上昇する温度分布を有する64mm(2.5in)Davis Standard Model 25IN25一軸スクリュー押出機に122rpmで通された。構成材料Bは、ExactTM 4041(Exxon社の、エチレン-ブテン共重合体ポリオレフィン)であり、24:1のL/Dおよび約190℃から232℃まで上昇する温度分布を有する38mm(1.5in)Davis Standard Model DS15S一軸スクリュー押出機に48rpmで通された。2種類の溶融材料は、次にJohnson Plastic Machinery社の70mm(97.5in)Extrusion Die Model No.71内の所定スロットロケーションに供給された。フィードブロックは、それぞれが構成材料Aの全層(すなわち、内部および外部の)に対して12.5mmのX(幅)寸法を有する隣接スロットの線状アレイを有するインサートを包含した。他のスロットの全ては、9.4mmのX寸法を有した。トランスファ管は、材料をインサート内の所定スロットロケーションに送る第1および第2分配マニフォルドに、各押出機を接続した。構成材料Aに対して15本、および構成材料Bに対して14本の、合計29本のスロット15があった。そのインサートを出て行くその製品は略矩形断面を有し、構成材料Aと構成材料Bとの交互の層を有した。インサートを出た後、その製品は、そのY軸(高さ)に沿って比較的平滑に圧縮される一方、そのX軸(幅)に沿っても比較的平滑に延伸された。今や広くて比較的薄いフィルムが、平らなフィルムを得るためにダイの調整可能なリップに通された。送り速度は、80:20の構成材料Bに対する構成材料Aの重量比を有するフィルムを得るために調整された。このフィルムは、16.5m/min(54fpm)の速度で移動した。成形型付き表面を備えたロールと、クロムメッキした表面を備えたロールとは、約71℃および93℃にそれぞれ加熱された。
【0064】
例15のステム表面化フィルムは、構成材料Aの61枚の交互になった層と構成材料Bの60枚の交互になった層とを有するフィルムとなる121本のスロットが使用され、そのフィルム速度が12.2m/min(40fpm)であったことを除いて、例14のものと同じように製造された。
【0065】
比較例2では、ステム表面化フィルムは、例14のものと同じ厚みおよびステムアレイ密度を有するCarbideTM 7−587の一枚の層のみから製造された。
【0066】
各ステム表面化フィルムは、引裂抵抗、降伏点荷重および衝撃強さに対して試験された。それらの結果が次の表に示される。
【0067】
【表2】

【0068】
表2に示されるように、多層ステム表面化フィルムの引裂抵抗および衝撃強さは、比較例のものを超えた。断面SEM下では、意外にも多層がステム内で無傷ままであったことが観察された。
【0069】
例16および比較例3
例16は、印刷または他の表示を容易に受け入れるステム表面化シートを用意するために本発明を適用できることを実証した。二構成材料ステム表面化フィルムは、ポリプロピレン(Shell「SRD 7−560」)とBynelTM 3101共重合体(デラウエア、ウィルミントンのE.I.DuPont de Nemoursからの、アクリレート-改質エチレン-酢酸ビニル共重合体)とから作成された。ポリプロピレンは、30:1のL/Dおよび約150℃から205℃まで上昇する温度分布を有する38mm一軸スクリュー押出機(Johnson Company社)から約55rpmで押出された。別々に、この共重合体は、30:1のL/Dおよび約150℃から205℃まで上昇する温度分布を有する25mmのKillion一軸スクリュー押出機(ミシガン、アナーバーのKillion Company社)から約20rpmで押出された。これら2つの押出されたものは、203mm幅のスプリットマニフォルドフィルムダイ(ウィスコンシン、チペワフォールズのExtrusion Dies, Incorporated社)内で組み合わされた。この滲出する二構成材料フィルムは、冷却させ、2.68m/min(8.8ft/min)で回転させるための3ロールスタックの頂部および中間ロール間のニップに向けられた。その頂部および底部ロールは、クロムメッキしたスチール製であり、中間ロールはゴムで覆われており、そのゴムは、その表面に直径が0.508mm(0.020in)で、深さが2.03mm(0.080in)の孔の均一なアレイを有する。これらの孔のアレイは、ロールの回転軸と平行に均等な間隔で、千鳥になった列に配置された。各列の孔間の間隔は、2.79mm(0.110in)であり、それらの列は1.40mm(0.055in)離して配置された。頂部および中間ロールの間のニップを出て行くときに、そのフィルムは、次に底部ロールに送られるところの(フィルムが入って、中間と底部ロールとの間のニップを出て行くまで)180゜回転移動させるため中間ロールと接触したままにされた。約180゜の回転移動が底部ロールの表面と接触して行われた後、その結果得られたステム付き表面二構成材料フィルムが巻取り機に向けられた。その結果のフィルムは、ポリプロピレンのステム面とBynel共重合体の25〜50mmの厚みの層から成る平滑面とを有した。
【0070】
比較例3では、比較例2と同じ(フィルム速度が12.2m/min(40fpm)であったことを除いて)ステム寸法およびステムアレイ密度を有するShellポリプロピレンSRD7−560から作成されたステム表面化フィルムは、続いてステムにキャップを付けるために処理された。このステム表面化フィルムは、次に、14:1のL/Dおよび約227℃まで上昇する温度分布を有する44mm(1.35in)のProdex Model 13524一軸スクリュー押出機と、約305mm(12in)の幅を有する単層ダイとを用いて25ミクロンの厚みを有するBynelTM3101の層で被覆された。そのウエブは、9.1m/min(20ft/min)の速度で移動した。この押出コーティングは、クロムメッキしたロールが121℃に加熱され、ステム表面と接触するゴムバックアップロールが10℃まで加熱されてキャップ付きステム構造体を歪ませることなく界面接合を最大化するところの加熱されたニップで起こった。
【0071】
例16および比較例3は、続いてコロナ処理され、Pamarco Hand Proofer(ニュージャージー、ローゼルのPamarco Inc.社)を用いてSSKP−4000 Black Flexographic Ink(ミネソタ、プリムスのWerneke Inks社)で塗布された。このインクは、10分間周囲条件で乾燥させられた。良好な印刷品質が各サンプルで得られ、テープスナップ試験がそれぞれに対して行われた。例16では、良好な付着性が実証され、構成材料Aからの構成材料Bの離層は全く観察されなかった。比較例3では、良好なインク付着性が実証されたが、若干の離層が構成材料Bと構成材料Aとの間で観察された。
【0072】
例17
例16と同じステム表面材料が異なる方法で同時押出が行われた。約70cm幅の単層Cloerenダイは、二層分だけ設定されたCloeren三層フィードブロックからの材料で送られた。構成材料Aは、96%のUnion Carbide SRD 7−587および4%のReed Spectrum Pigment Concentrate(11000409224)にブレンドされ、これは24:1のL/D比および215℃から260℃まで上昇する温度分布を有する64mmのDavis Standard一軸スクリュー押出機に15.9rpmで通された。構成材料Bは、96%のByne3101および4%のReed Spectrum Pigment Concentrateのブレンドであり、これは24:1のL/D比および約150℃から205℃まで上昇する温度分布を有する38mmのDavis Standard一軸スクリュー押出機に27rpmで通された。相対的送り速度は、構成材料Aのフィルム厚みが約130〜150ミクロン、プラスピンの高さとなり、構成材料Bが約25〜50ミクロンの厚みとなるように調整された。ステム表面フィルムは、16.8m/minの速度で移動した。様々な成形型付き表面を備えたロールは、約52℃まで加熱され、クロムメッキしたロールは、約15℃まで加熱された。平均ニップ圧力は、両方とも23psiであった。50cmの完成ウエブ幅は、縁のトリミング後に得られた。製品は、ピン密度が50ピン/cm2および140ピン/cm2で製造された。
【0073】
このステムウエブは、次に、ステム表面に直面するホットロールが約140℃まで加熱され、B層に直面するコールドロールが約7℃まで冷却された2つの加熱したニップに12m/minで通された。キノコ状キャップは、ステム上に形成されるが、構成材料B層は、不変であった。このB層は、B層のインク受容性を高めるためにコロナ放電処理された。
【0074】
140ピン/cm2のピン密度を有する第1のサンプルは、ScotchprintTM Electrostatic(静電)処理で印刷された。印刷された転写紙8603は、50psi圧力および0.76m/minの積層速度で、頂部ロール温度が92℃で、底部ロール温度が56℃のOrcaIIIラミネータを用いて平滑B層に熱積層された。画像の完全転写が得られた。視覚的検査は、不良のない転写が良好なカラー密度と共に得られたことを示した。
【0075】
50ピン/cm2および140ピン/cm2のピン密度を有する第2のサンプルは、390Tスクリーンを使用するScotchcal 9705ブラックスクリーン印刷インクで印刷され、中間圧力水銀集束UV灯(NJ、マリーヒルのAmerican Ultraviolet Co.社)を用いて168mJ/cm2で硬化された。この印刷されたサンプルは、テープスナップ試験を用いてインク付着性が試験された。優れたインク付着性が両方のロットで得られた。
【0076】
これらのサンプルは、225メッシュスクリーンを用いてSCOTCHCAL3972溶剤を基材にしたスクリーン印刷用インクでスクリーン印刷され、66℃で30分間乾燥された。優れた印刷品質が得られ、両方のサンプルは、優秀な結果でテープスナップ試験に合格した。両方の場合、何の離層も、テープスナップ試験中にBynel3101とSRD 7−587の層間に観察されなかった。
【0077】
例18
例17で用意されたようなロット9701−3は、82℃、0.3m/minおよび63psiの3M 9540ラミネータ上で9701−3材料の平滑面に熱積層されたInk Jet Receptorコーティング(3M 8502URC)を有した。後に続く構造体は、American Inkjet Inks(American Inkjet社、マサチューセッツ、ビレリア、13アレキサンダーRd,)と共に、NovajetIIIインクジェットプリンタ(Encad Inc.社、カリフォルニア、サンディエゴ、6059コーナーストーンCt.W.,)に送られた。テープスナップ試験を用いた試験は、何のインクもウエブの表面から剥がれない良好なインク定着性を示した。
【0078】
比較例4
比較例3と同じステム表面が同じ方法でコロナ処理された。インクジェット受容コーティングは、平滑表面に積層され、そのコーティングは、例18と同じ方法で印刷された。テープスナップ試験での試験は、ウエブの表面からインクおよびインクジェット受容コーティングが完全に剥がれる結果となった。
【0079】
例19
例19のステム表面化フィルムは、フィルムの各面がその表面から突出するステムアレイを有する図8に示された二層構造に配列された構成材料Aおよび構成材料Bの二つの異なる重合体から構成された。
【0080】
例19のステム表面化フィルムは、それぞれが異なる組成のものである両主表面に突出物を有する工業用ロール被覆材料を造るために本発明の効果を実証した。そのような物品は、一体取り付け装置での改善した摩擦表面を提供する。二つの主表面を有する溶融二構成材料重合体フィルムは、両方とも204℃で動作する二軸スクリュー押出機によって送られ、スプリットマニフォルド二構成材料フィルムダイを通して材料を押出すことによって用意された。二構成材料フィルムの第1主表面は、CT、ダンベリーのUnion Carbide Corporation社から入手できる、ShellポリプロピレンSRD 7−560の構成材料Aのものであった。第2主表面は、テキサス、ダラスのRexine Corporation社から市販されている、RexflexTM FP−D1720柔軟化したポリプロピレンの、構成材料Bのものであった。この押出された二構成材料フィルムは、三つの温度制御した同時回転する直径5in(12.70cm)の円筒状ロールアルミニウムスリーブの垂直スタックの頂部および中間ロール間のニップ内に導かれた。これらの中間および頂部ロールは、各ロールの円周周りの回転軸に平行な列に配置された円筒状キャビティ(それぞれ、深さが0.66mm(0.026in)、直径が0.46mm(0.018in)、および深さが1.32mm(0.052in)、直径が0.46mm(0.018in))を備えたアルミニウムスリーブを有し、これらのキャビティおよび列の両方が1.41mm(0.0556in)離して配置されている。キャビティの交互の列は、0.71mm(0.0278in)ずらして千鳥配列にしてある。この連続した溶融二構成材料フィルムは、上部および中間ロールの間のニップ内に堆積され、そのロールは、部分的に冷却された二構成材料フィルムがそれと接触するところの中間および底部ロール間のニップまで約180゜回転され、そこで第3ロールの表面まで移動され、その第3表面はクロムメッキしたスチールロールであり、その第3ロールがさらに180゜回転されて、成形された二構成材料物品が張力制御した巻き取り機によって第2ロール表面から取り出された。第1主表面上に形成されたステムは、ホット表面との接触時にキノコ状に容易に変形されて、繊維状ループ表面を有する表面とまたはそれ自体に合わせるのに適した機械的締結表面となった。第2主表面上にこのように形成された突起群は、頑丈且つ柔軟であり、工業用ロールの接触表面として採用される場合、横移動ウエブまたはシートと係合する際に制御された摩擦を提供した。
【0081】
例20
例20のステム表面化フィルムは、構成材料Bから構成された中間層が弾性であり、後の処理工程で発生し得る応力を解除できる図1で示されたステムを有する三層ABA構造に配列された構成材料Aと構成材料Bとの二つの異なる重合体から構成された。このフィルムは、押出法を用いて作成された。
【0082】
構成材料A、SRD 7−560は、64mmの直径、24:1のL/D比、122rpmの速度、185℃から232℃まで上昇する温度分布を有する一軸スクリュー押出機内に送られた。構成材料B、ExactTM ULDPE、Exxon社からの線状低密度ポリエチレンは、38mmの直径、24:1のL/D比、41rpmの速度、および185℃から232℃まで上昇する温度分布を有する一軸スクリュー押出機内に送られた。構成材料Aは、次に46mm(18in)幅の三層ダイの頂部および底部内に通され、構成材料Bは溶融三層フィルムを形成するために中間部内に通された。この溶融三層フィルムは、成形型付き表面側と平滑表面側とを有する二つのロールで形成されたニップ内に送られ、0.41MPa(60psi)までの力で押圧された。この成形型付き表面は、約430ミクロン(17ミル)の直径、約15.2mm(60ミル)を超える深さ、および約50ステム/cm2(324ステム/in2)のステム密度を有するステムアレイとなるような間隔を有するキャビティを包含した。これらの二つの表面は、約90℃の温度に維持された。その結果得られたキャストフィルムは、約16.5m/min(55fpm)の速度で成形型付き表面から取り出されて図4と似たステム表面化フィルムを形成した。このフィルムは、約430ミクロンの直径と約760ミクロン(30ミル)のステム高さとを有するフィルム上の表面から延出する棒状ステム突起群を備えた約127ミクロン(5ミル)のベース厚みを有した。この127ミクロンのベースフィルムは、約51ミクロン(2ミル)の厚みを有する構成材料Aの二つの外部層と、約25ミクロン(1ミル)の厚みを有する構成材料Bの中間層との三層から成った。このステム表面化フィルムは、次に、3ロール、2ニップ加熱スタックを通してステム表面を上向きにして7.6m/min(25fpm)の速度で移動されて、760ミクロン(30ミル)の直径と約510ミクロン(29ミル)の高さとを有するステムの端部にキャップを形成した。これらの二つの外部ロールは、約149℃まで加熱され、中間ロールが約16℃まで加熱され、両ニップのギャップは380〜635ミクロン(15〜25ミル)であった。
【0083】
キャップ付きステムを備えた三層ステム表面フィルムは、研磨物品を付着させた支持体として使用され、これは米国特許第5,551,961号の教示と同じ方法で製造された。使用された研磨鉱物は、等級180の熱処理した酸化アルミニウムであり、メークおよびサイズの両コートは、フェノールおよびユリアホルムアルデヒド結合剤のブレンドであった。
【0084】
延伸低分子量の中間層の結果、メークコーティングや硬化プロセスによって機械的締結表面を有する単独重合体に本質的に誘引されたかなりの応力が低減され、その結果得られる研磨フィルムも、カールなど、より良好な特性を有した。
【符号の説明】
【0085】
12.ステム、
10.ウエブ、
14.上部層、
16.下部層、
18.多数の層、
20.不連続層、
22.連続層、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの面から延出する複数のステム(12)を有する材料ウエブ(10)を製造する方法であって、
材料の第1層(16)に少なくとも第1材料を選択するステップと、
材料の第2層(14)に少なくとも第2材料を選択するステップと、
前記第1材料から、第1表面と第2表面とを有する前記第1層(16)を溶融形成するステップと、
前記第2材料から、第1表面と第2表面とを有する前記第2層(14)を溶融形成するステップと、
材料の第1および第2層(16、14)の両第1表面を前記層(16、14)が溶融状態にある間に接合して多層シートを形成するステップと、
材料の前記第2層(14)の少なくとも前記第2表面上に複数のステム(12)を形成するステップと、
前記第1層(16)を形成する前記第1材料が、前記第2層(14)の前記第2表面上に形成される前記ステム(12)内に突入または貫通して当該ステム(12)の一部を形成するように前記第1および第2材料の相対的量を選択するステップとを具備する、方法。
【請求項2】
前記溶融形成ステップが、(a)少なくとも一つの溶融加工可能な重合体材料から前記第1および第2層(16、14)のそれぞれを溶融形成するステップと、(b)材料の前記第1および第2層(16、14)を同時押出するステップとの少なくとも一つを具備する、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−63908(P2010−63908A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284195(P2009−284195)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【分割の表示】特願2000−514539(P2000−514539)の分割
【原出願日】平成10年9月29日(1998.9.29)
【出願人】(590000422)スリーエム カンパニー (144)
【Fターム(参考)】