説明

吸気ライン熱交換モジュール及びその運転方法

【課題】冷媒冷却用の蒸気圧縮サイクルで運転される吸気ライン熱交換器を提供すること。
【解決手段】SLHX10が複数のプレート22及び23より成る熱交換器コア部21を含み、第1及び第2各プレートは相互に差し挟まれ且つ積層され、各第1プレート22の外周部分が、連続するフランジ51を有し、各第2プレート23の外周部分が、連続するフランジ50を有し、各フランジ50及び51が、前記第1及び第2各プレートを隣り合う各プレート内に部分的に入れ子させることによりシールされた周囲部分を形成し、当該シールが、ろう接による等して各プレートを相互に接合させることにより形成される。フランジの周囲部分は、第1及び第2各プレート22及び23が、各プレートのフランジ50及び51が完全に係合する前にある量において相互の内部に入れ子され、かくして隣り合う各プレート間に複数の第1空間24及び複数の第2空間25を創出し得る如き寸法形状とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ここに引用することにより本明細書の一部とする2009年3月26日に出願された米国仮出願番号第61/163,506号の優先権を主張するものである。
本発明は、熱交換器に関し、詳しくは、冷媒冷却用の蒸気圧縮サイクルで運転される吸気ライン熱交換器に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】米国仮出願番号第61/163,506号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
冷媒冷却用の蒸気圧縮サイクルで運転される吸気ライン熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1様相によれば、第1流路に沿って移動する高圧冷媒の熱を第2流路に沿って移動する低圧冷媒に移行させるための吸気ライン熱交換器が提供される。吸気ライン熱交換器は、第1流路に沿って位置付けた第1冷媒入口ポートと、第2流路に沿って位置付けた第1冷媒出口ポートとを有する第1取り付け面と、第2流路に沿って位置付けた第2冷媒入口ポートと、第1流路に沿って位置付けた第2冷媒出口ポートと、を有する第2取り付け表面と、を含む。吸気ライン熱交換器は更に、第1冷媒入口ポートに流体連結して当該第1冷媒入口ポートから高圧冷媒を受け、また第2冷媒出口ポートに流体連結して当該第2冷媒出口ポートに冷媒を送る複数の第1流れチャンネルと、第2冷媒入口ポートに流体連結して当該第2冷媒入口ポートから低圧冷媒を受け、また第1冷媒出口ポートに流体連結して当該第1冷媒出口ポートに冷媒を送る複数の第2流れチャンネルと、を含み、前記複数の第1及び第2の各流れチャンネルが熱移行上相互に関連される。
【0005】
ある実施例では、隣り合う第1流れチャンネル及び第2流れチャンネルが、本来平坦な複数の熱伝導性プレートにより相互に分離される状態下に、複数の第1流れチャンネルが複数の第2流れチャンネルと綴じ込み状況下に配置される。
ある実施例では、複数の第1及び第2の各流れチャンネルに沿って複数のフィン構造が配列され且つ熱伝導性プレートに結合して構造的支持体を提供すると共に、隣り合う各チャンネルにおける、冷媒流れ同士間の熱伝達面積を増大させる。
ある実施例では、吸気ライン熱交換器は、冷媒ラインの第1セットを第1取り付け面にシール状態に装着する締着手段を含み、前記冷媒ラインの第1セットが、コンデンサからの高圧の過冷却液体冷媒を第1冷媒入口ポートに送る形態の液体ラインを含み、第1冷媒出口ポートから低圧の過熱冷媒流れを圧縮機に送る形態の吸気ラインを更に含む。
【0006】
ある実施例では、吸気ライン熱交換器には、第2取り付け面をポートブロックにシール状態に装着するための締着手段が含まれる。前記ポートブロックには、吸気ライン熱交換器の第2冷媒出口ポートからの、加圧した過冷却液体冷媒を受ける形態とした第1ポートと、吸気ライン熱交換器の第2冷媒入口ポートに低圧の冷媒流れを送る形態とした第2ポートとが含まれる。ある実施例ではポートブロックには、加圧した過冷却液体冷媒を膨張させるための膨張装置が含まれ得る。ある実施例では、ポートブロックには、加圧した過冷却液体冷媒を膨張させるための膨張装置と、低圧の冷媒流れにおける過熱レベルを検出し得且つ検出した過熱レベルに応じて膨張装置における圧力降下を調整する形態とした検出装置との何れをも含み得る。
【0007】
本発明のある実施例において、吸気ライン熱交換器は、車両の蒸気圧縮ベースの環境制御システムに組み込む形態とされ、コンデンサからの高圧の過冷却液体冷媒を、車両の防火壁に取り付けたポートブロックに送る第1流路と、低圧の過冷却液体冷媒流れをポートブロックから圧縮機に送る第2流路と、ポートブロックからの高圧の過冷却液体冷媒を受けるための、ポートブロックから膨張装置に至る第3流路と、低圧の過冷却液体冷媒をポートブロックに送るための、エバポレータからポートブロックに至る第3流路と、を更に含み、第1及び第2の各流路は前記防火壁の共通側に位置付けられ、第3及び第4の各流路は防火壁の反対側に位置付けられる。吸気ライン熱交換器は、他の様相において、車両の防火壁に取り付けたポートブロックに直付けする形態を有し、コンデンサからの第1流路に沿って移動する冷媒を受け、受けた冷媒をポートに送り、ポートブロックから第2流路に沿って移動する冷媒を受け、受けた冷媒を第2流路に沿って圧縮機に送り、第1流路の冷媒の熱を第2流路の冷媒に移行させる。
【0008】
本発明の他の実施例では、吸気ライン熱交換器は、車両の蒸気圧縮ベースの環境制御システム中に組み込む形態とされ、コンデンサからの高圧の過冷却液体冷媒を、車両の防火壁に取り付けた膨張弁に送る第1流路と、膨張弁からの低圧の過冷却液体冷媒を圧縮機に送る第2流路と、第1流路からの冷媒を低圧の液体/蒸気冷媒としてエバポレータに送るための、膨張弁からエバポレータに至る第3流路と、低圧の過冷却液体冷媒流れを膨張弁に送るための、エバポレータから膨張弁に至る第3流路と、を更に含み、前記第1流路及び第2流路が防火壁の共通側に位置付けられ、第3流路及び第3流路が防火壁の反対側に位置付けられる。更に他の様相における吸気ライン熱交換器は、コンデンサから第1流路に沿って移動する冷媒を受け、受けた冷媒を膨張弁に送り、膨張弁から第2流路に沿って移動する冷媒を受け、受けた冷媒を第2流路に沿って圧縮機に送り、第1流路の冷媒の熱を第2流路の冷媒に移行させるために、車両の防火壁に取り付けた膨張弁に直付けした形態とされる。
【発明の効果】
【0009】
冷媒冷却用の蒸気圧縮サイクルで運転される吸気ライン熱交換器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明に従う環境制御システムの概略図である。
【図2】図2は、吸気ライン熱交換器を使用しない場合の熱力学サイクルのダイヤグラム図である。
【図3】図3は、本発明に従う冷媒サイクルの熱力学的サイクルのダイヤグラム図である。
【図4】図4は、本発明に従う吸気ライン熱交換器の1実施例の斜視図である。
【図5】図5は、図4の実施例を逆転した状態における斜視図である。
【図6】図6は、図4の実施例の平面図である。
【図7】図7は、図6の線VII−VIIに沿った断面図である。
【図8】図8は、図6の線VIII−VIIIに沿った断面図である。
【図9】図9は、図7の線IX−IXに沿った断面図である。
【図10】図10は、図7の線X−Xに沿った断面図である。
【図11】図11は、図7の線XI−XIに沿った断面図である。
【図12】図12は、図4で使用するためのプレートの斜視図である。
【図13】図13は、図4の実施例で使用する他のプレートの斜視図である。
【図14】図14は、本発明に従う図1の環境制御システム内の熱交換器モジュールの1実施例の斜視図である。
【図15】図15は、図14に示す熱交換器モジュールの分解斜視図である。
【図16】図16は、図1の環境制御システム内の熱交換器モジュールの他の実施例の分解斜視図である。
【図17】図17は、本発明に従う熱交換器モジュールの他の実施例の斜視図である。
【図18】図18は、本発明のある実施例に従う、モーター式車両用途で使用するための熱交換器モジュールのダイヤグラム図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれら実施例及びその用途に限定されるものではない。本発明は他の実施例について且つ様々な方法で実施され得るものとする。ここで、“含む”、“成る”、または“有する”等の文言及びそれらの変形例は、それらの文言について挙げる相当物品及び同等物、のみならず、追加的物品を含むものとする。特に断りまたは限定の無い限り、“取り付けた”、“結合した”、“支持した”、“連結した”及びその変形例は、直接及び間接的な、取り付け、結合、連結、支持、を含むものとし、“結合した”及び“連結した”とは、物理的または機械的結合または連結には限定されないものとする。
【0012】
図1を参照して説明するに、蒸気圧縮サイクルにおいて運転する環境制御システム1が示され、冷媒12を加圧して低圧P1から高圧P2とするためのコンプレッサ2と、高圧P2下に冷媒12を除熱するためのコンデンサ3と、冷媒12を膨張させて高圧P2から低圧P1とする膨張装置8と、冷媒12に給熱するエバポレータ5と、を含んでいる。環境制御システム1は、コンデンサ3内の冷媒12の熱をそこに除去させ得る空気流れをコンデンサ3に提供する第1空気移動装置4と、エバポレータ5に空気流れにして、エバポレータ5内の冷媒12に送られた熱をそこから取り出し得る空気流を提供する第2空気移動装置6と、を更に含む。第1及び第2の各空気移動装置4及び6は例示目的においてのみ示すものであり、コンデンサまたはエバポレータ内の冷媒と熱交換する伝熱媒体を提供するためのその他種々の手段も本発明の範囲内のものとする。
【0013】
あるシステムでは、膨張装置8は簡易な固定式オリフィスの形態を取り得る。他のシステムでは膨張装置はオリフィス寸法可変の弁形態を取り得、オリフィス寸法が、エバポレータ5の下流側の冷媒12の、検出装置9により決定した温度に応じて調節される。そうしたシステムのあるものでは、膨張装置8、即ち膨張弁と検出装置9とが、サーモスタット膨張弁またはTXVとして代表的に参照される膨張アセンブリ7を含む。
【0014】
環境制御システム1は随意的な熱交換器10にして、内部熱交換器(IHX)または吸気ライン熱交換器(SLHX)として参照されることもある熱交換器10を含む。熱交換器10は、コンデンサ3よりも下流側で且つ膨張装置8よりも上流側の冷媒12からの熱を、エバポレータ5よりも下流側で且つコンプレッサ2よりも上流側の冷媒12に移行させる。そうした吸気ライン熱交換器は環境制御システム1の運転上必要ではないが、これら吸気ライン熱交換器が含まれることでシステム全体の運転する上での特定利益が提供される。
【0015】
SLHX10が含まれることにより得られるそれらの利益のあるものについて、図2及び図3を参照して以下に説明する。図2にはSLHX10を含まない冷媒サイクルに関する圧力−エンタルピーダイヤグラム図が示される。図3には、SLHX10が含まれない点を除き図2におけると同じ圧力−エンタルピーダイヤグラム図が示される。各ダイヤグラム図では、環境制御システム1を通して移動する冷媒12の、飽和曲線11に関する熱力学的状態がプロットされる。簡略化のために、冷媒がシステムを通して移動する際に生じた圧力損失(膨張装置を通しての圧力降下以外の)は、以下の理由、即ち、これらのその他の圧力損失は、コンプレッサ位置で増大する圧力と比較して、熱力学的サイクル議論に含ませる必要が無い程小さいという理由から無視された。しかしながら、高効率システムの実現はコンプレッサの吸気側における圧力の最小化に依存することから、システムの圧力損失の最小化は極めて重要であり、本発明の好ましい実施例ではそうした損失を最小に維持することが可能となっている。以上を踏まえた上で、今後、コンプレッサの出口(点101)から膨張装置の入口(点103)への冷媒の圧力を議論目的のみにおいて“高圧”P2と称し、膨張装置の出口(点104)からコンプレッサの入口(点106)への冷媒の圧力を“低圧”P1と称する。
【0016】
図2を参照するに、随意的なSLHX10を含まないシステムを反映したダイヤグラム図が示され、冷媒12は点102(コンデンサ3の出口)及び点103(膨張装置8の入口)間ではその熱力学的状態が変化していない。同様に、また同じ理由で、冷媒12における点105(エバポレータ5の出口)及び点106(コンプレッサ2の入口)間における熱力学的状態は変化していない。図2のダイヤグラムに示される如く、コンデンサ3は、冷媒12からのエンタルピーH3及びエンタルピーH1間の差に等しい熱量を排除すべきである。エバポレータ5及びコンデンサ3以外の周囲環境に関する任意の損失または入力を無視すれば、当該熱量は、エバポレータ内の冷媒への熱入力(エンタルピーH2及びエンタルピーH1間の差に等しい)と、コンプレッサへの熱入力(エンタルピーH3及びエンタルピーH2間の差に等しい)との合計に等しくなる。
【0017】
図3を参照して、SLHX10を含む環境制御システム1における利益を説明する。SLHX10はコンデンサ3を出る冷媒12から、エンタルピーH1及びエンタルピーH4間の差に等しい追加の熱量を除去する。除去された熱はコンプレッサ2に入るに先立ち冷媒12に移行され、かくして、冷媒のエンタルピーがH2からH5に増大される。SLHX10内に除去された熱量(H1−H4に等しい)により、冷媒12は低蒸気量(即ち、飽和曲線の左側に近い部分)下にエバポレータに入り、かくしてエバポレータ5内での冷却が助長され得る。理論的にはコンデンサ3の除熱能力を増大させれば冷却は同様に助長され得るが、過冷却液体冷媒を追加除熱する必要があることから、その実現は極めて困難である。SLHX10を含むシステムでは必要熱量それ自体が、過冷却蒸気冷媒の追加的な顕熱冷却として発現する。当該顕熱冷却では、同等量の熱を過冷却液体冷媒から移行させる場合に必要とされる程の追加的な熱移行領域はコンデンサ5内で必要とされない。
【0018】
更には、SLHX10はコンプレッサ2に入る冷媒12の蒸気状態への完全気化を保証する。冷媒をコンプレッサに、その幾分かのフラクションが未気化の液状のまま残る状態でコンプレッサに導入するのは、圧縮機を損傷させる原因となり得ることから非常に望ましくない。吸気ライン熱交換器を持たない代表的システムでは、エバポレータの出口位置での過熱レベルを高めるようにシステムを運転することでこれを回避し、かくしてエバポレータ内での冷媒の完全気化を保証している。しかしながら、そうした運転は特定運転条件におけるシステム性能を低下させる。これに対し、SLHXはコンプレッサよりも上流側の冷媒と、膨張装置よりも蒸留側の高温の冷媒との間の熱伝達を効率化することにより、コンプレッサに液体冷媒が侵入する恐れを排除し得る。これにより、性能を犠牲にすることなくシステムを低過熱設定下に運転可能となり、かくしてシステム全体の効率が改善される。
【0019】
更に他の利益として、SLHXを含むことにより、システム1をずっと小型のコンプレッサ2を使用して運転可能となる。代表的な車両用空調用途において、本システムは、例えば、暑い日にある時間止めていた車両を始動させる如き高温状況下において、暑い車両室内を急速冷房させ得るように設計される。“プルダウン”と称するこうした急速冷房を実現させるための条件はシステムの要求冷房能力を設定し、結局、コンプレッサの必要寸法を決定する。しかしながら、システムは、既に達成した車両室内の冷房温度を維持するように運転されるので、システム運転時間の大半に渡る要求冷房能力は、要求プルダウン冷却能力よりもずっと小さくなる。その結果、コンプレッサ2は低能力下に運転される頻度が高くなることからコンプレッサの運転効率は非常に低い。SLHX10がシステム1に含まれることによりシステム性能が改善されることで、プルダウン性能を犠牲にすることなくコンプレッサ2をもっと小型化させ得る。より小型のコンプレッサを用いて運転することにより、冷却システムの大半の運転時間における低能力運転時のコンプレッサ運転効率が向上する。
【0020】
以上の説明から、吸気ライン熱交換器10を持たない環境制御システム1がそうした熱交換器を持つことにより利益が生じることは明らかである。従って、以下に、環境制御システムに含ませるために極めて好適な吸気ライン熱交換器の1実施形態を図4−13を参照して説明する。
図4−13に示すSLHX10は、複数の第1プレート22及び複数の第2プレート23より成る熱交換器コア部21を含み、第1及び第2の各プレートは相互に差し挟まれ且つ積層され、各第1プレート22の外周部分が、連続するフランジ51を有し、各第2プレート23の外周部分が、連続するフランジ50を有し、各フランジ50及び51が、前記第1及び第2の各プレートを隣り合う各プレート内に部分的に入れ子させることによりシールされた周囲部分を形成し、当該シールが、ろう接による等して各プレートを相互に接合させることにより形成される。図8〜11に最も良く示されるように、フランジの周囲部分は、第1及び第2の各プレート22及び23が、各プレートのフランジ50及び51が完全に係合する前にある量において相互の内部に入れ子され、かくして隣り合う各プレート間に複数の第1空間24及び複数の第2空間25を創出し得る如き寸法形状とされる。各第1空間24は第1プレート22の1つにおける上部表面41と、隣り合う第2プレート23における、前記上部表面41に対面する底部表面40との間に位置付けられる。同様に、各第2空間25は、第2プレート23の1つにおける上部表面39と、隣り合う第1プレート22における、前記上部表面39と対面する底部表面42との間に位置付けられる。ここで、“上部”及び“底部”とは、添付図面に示す方向に対してのみ参照されるものであり、熱交換器10における好ましい方向を意味するものではない。
【0021】
図4〜13に示す実施形態は、SLHX10の外側の第1取り付け面15を更に含み、当該第1取り付け面15は、第1冷媒流路13を移動する冷媒を受ける第1入口ポート17と、第2冷媒流路14を移動する冷媒を排出させる第1出口ポート18と、を有する。
図4〜13に示す実施形態は更に、SLHX10の外側の、第1取り付け面15とは反対側位置の第2取り付け面16を含み、当該第2取り付け面16は、第2冷媒流路14を移動する冷媒を受ける第2入口ポート19を備えるポートチューブスタブ65と、第1冷媒流路13を移動する冷媒を排出させる第2出口ポート20を備えるポートチューブスタブ66と、を有する。
【0022】
図4〜13に示す実施形態において、各第1プレート22は上部表面41を部分的に隆起させたエンボス44を含み、各第2プレート23は、底部表面40を部分的に隆起させたエンボス43を含む。エンボス44の上部表面41はエンボス43の底部表面40と合致してシール連接部を形成する。エンボス44は開口54を画定し、エンボス43は相当する開口60を画定し、複数の開口54及び60が、複数の第2空間25と流体連通する第1内側マニホルド28を含む。第1内側マニホルド28は、キャッププレート37内に形成した第1外部導管29により、第2入口ポート19と追加的に流体連通し、かくして、複数の第2空間25は、第2冷媒流路14を移動する冷媒用の複数の流れチャンネルを含む。
【0023】
各第1プレート22は上部表面41を部分的に隆起させた別のエンボス53を更に含み、各第2プレート23は、底部表面40を部分的に隆起させた他のエンボス59を更に含む。エンボス53の上部表面41はエンボス59の底部表面40と合致してシール連接部を形成する。エンボス53は開口56を画定し、エンボス59は相当する開口62を画定し、複数の開口56及び62が、複数の第2空間25と流体連通する第2内側マニホルド31を含む。第2内側マニホルド31はキャッププレート38内に形成した第2外側導管30により出口ポート18と追加的に流体連通し、かくして、入口ポート19と出口ポート18とは相互に流体連通する。
【0024】
各第1プレート22は、底部表面42を部分的に隆起させた別のエンボス52を更に含み、各第2プレート23は、上部表面39を部分的に隆起させた他のエンボス58を更に含む。エンボス52の底部表面42はエンボス58の上部表面39と合致してシール連接部を形成する。エンボス52は開口57を画定し、エンボス58は相当する開口63を画定し、複数の開口57及び63が、複数の第1空間24と流体連通する第3内側マニホルド33を含む。第3内側マニホルド33はキャッププレート38内に形成した第3外側導管32により入口ポート17と追加的に流体連通し、かくして、複数の第1空間24が、第1冷媒流路13を移動する冷媒のための複数の流れチャンネルを含む。
【0025】
各第1プレート22は、底部表面42を部分的に隆起させた別のエンボス46を更に含み、各第2プレート23は、上部表面39を部分的に隆起させた他のエンボス45を更に含む。エンボス46の底部表面42はエンボス45の上部表面39と合致してシール連接部を形成する。エンボス46は開口55を画定し、エンボス45は相当する開口61を画定し、複数の開口55及び61が、第3外部導管により複数の第1空間24と流体連通する第4内側マニホルド26を含む。第3内側マニホルド26はキャッププレート37内に形成した第3外側導管27により出口ポート20と追加的に流体連通し、かくして、入口ポート17及び出口ポート20が相互に流体連通する。
【0026】
各第2プレート23は、底部表面40を部分的に隆起させた別のエンボス90を更に含み、エンボス90の周囲部分内には別のエンボス64が位置付けられ、エンボス64は、上部表面39を部分的に隆起させたエンボス90とは反対方向に伸延し且つその深さがエンボス90のそれよりも深い。各第1プレート22は、底部表面42を部分的に隆起させた別のエンボス47を更に含み、エンボス47の底部表面42はエンボス64の上部表面39と合致してシール連接部を形成する。隆起させた各エンボス90の底部表面40は隣り合う第1プレート22の上部表面41と合致して同様にシール連接部を形成する。エンボス47は開口48を画定し、エンボス64は相当する開口49を画定し、複数の開口48及び49が、熱交換器コア部21を通して伸延する開放容量36を形成する。開放容量36はエンボス90位置に形成したシールにより第1空間24からシールされると共に、エンボス46及び47位置に形成したシールにより流れチャンネル、即ち、第2空間25からシールされる。開口48及び49を包囲してシールを形成するフランジ周囲部分50、51と類似のフランジを備える如き開放容量36を創出させる別法も本願発明者により意図された。
【0027】
図7に最も良く示されるように、本発明の実施形態には、開放容量36から第1取り付け面15に伸延する開放容量34と、開放容量36から第2取り付け面16に伸延する他の開放容量35とが更に含まれ、開放容量34、35、36は相互に、第1取り付け面15及び第2取り付け面16間を無障害状態下に伸延する開放容量を提供する。
添付図面には示されないが、ある実施形態ではSLHX10は、熱伝導を向上させ且つ各プレートの構造的支持を提供するための、流れチャンネルとしての第1空間24及びまたは第2空間25における延長表面特徴部を含み得る。当該延長表面特徴部には、例えば、フィン構造を第1及び第2の各プレート22及び23におけるエンボスに相当する部分内に開放させた、ランス及びオフセットしたフィンとの如き複数の渦巻き状フィン構造が含まれ得る。
【0028】
図14及び図15を参照するに、図4〜13のSLHXが、本発明の1実施形態に従う環境制御システム1に一体化した熱交換器モジュール91の一部として示されている。図14及び図15に示す実施形態には、SLHX10及びポートブロックあるいは膨張アセンブリ7を含む熱交換器モジュール91と、第2冷媒流路14の、SLHX10よりも上流側に位置付けた一部分を含み且つ膨張アセンブリ7の位置で一端が終端する第1吸気ライン69と、第2冷媒流路14の、SLHX10よりも下流側に位置付けた別の一部分を含む第2吸気ライン72と、第1冷媒流路13の、SLHX10よりも下流側に位置付けた一部分を含み且つ膨張アセンブリ7の位置で一端が終端する第1高圧冷媒ライン70と、第1冷媒流路13の、SLHX10よりも上流側に位置付けた一部分を含む第2高圧冷媒ライン71と、が含まれる。
【0029】
図15に最も良く示されるように、第2高圧冷媒ライン71は、減径セクション84と、該減径セクション84の端部位置の拡大リングセクション82とにおいて終端する。同様に第2吸気ライン72は、減径セクション85と、該減径セクション85の端部位置の拡大リングセクション83とにおいて終端する。当該実施形態には、減径セクション84上を摺動する寸法とした第1O−リング75と、減径セクション85上を摺動する寸法とした第2O−リング76と、ポートチューブスタブ65上を摺動する寸法とした第3O−リング73と、ポートチューブスタブ66上を摺動する寸法とした第4のO−リング74と、を更に含む。
【0030】
図14及び図15に示す実施形態には、冷媒流路13に沿って移動する高圧液体冷媒を受けるようにしたポート67を備える膨張装置セクション8にして、高圧液体冷媒を膨張させる膨張装置セクション8と、冷媒流路14に沿って移動する低圧冷媒を受けるようにした、ポート68を備える検出装置セクション9とを更に含み、膨張装置セクション8における圧力降下を変動させるために、冷媒における過熱量が検出装置セクション9において測定される。ある実施形態では、過熱の検出は冷媒流路14に沿った別の位置で遠隔実施され、膨張アセンブリ7の検出装置セクション9は単に、吸気ライン69とポート68との間の流体連結部であり得る。他の実施形態では検出能力が完全に省かれ、膨張装置セクション8が、冷媒膨張用の固定オリフィスを含み得る。更に他の実施形態では、膨張装置セクション8が膨張アセンブリ7から完全に除去され、冷媒流路13に沿った任意位置に位置付けされ得る。更に他の実施形態では、膨張装置セクション8を、第2出口ポート20の位置でポートチューブスタブ66と関連して、または一体的に設け得る。同様に、検出装置セクション9を、第2入口ポート19位置でポートチューブスタブ65と関連して、または一体的に設け得る。
【0031】
ある実施形態では、熱交換器モジュールにより、例えば、これに限定しないが、自動車又は商用トラックの如きモーター駆動式の車両における環境制御システム1のための特定の利益を提供し得る。そうした車両は代表的には、車両のエンジン画室を車両の乗員キャビンから分離する防火壁93を含み得る。環境制御システム1の選択部分は、防火壁93のエンジン画室側、例えば、コンプレッサ2やコンデンサ3上に位置付けられる。しかしながらエバポレータ5は、エバポレータ5により冷却した空気の乗員キャビン全体を通しての移動を容易化するために、代表的には防火壁93の乗員キャビン側に位置付けられるため、環境制御システム1を通して冷媒を搬送する流体ラインの幾つかを防火壁93に通す必要がある。
【0032】
図18に例示する如く、ある実施形態では熱交換器モジュール91の膨張アセンブリ7は防火壁93への冷媒ライン通過を容易化させるべく防火壁93に締着させ得る。ある実施形態では、エバポレータ(図示せず)からの冷媒ライン69と、エバポレータへの冷媒ライン70とが共に防火壁93に通され、防火壁93のエンジン画室に組み付けた膨張アセンブリ7位置で終端される。SLHX10は熱交換器モジュール91を含むように膨張アセンブリ7に組み付けられ、冷媒ライン71、72により、防火壁93のエンジン画室側に位置付けたコンデンサ及びコンプレッサ(図示せず)に連結される。ある実施形態では膨張アセンブリ7を防火壁93の乗員キャビン側に組み付け得、他方、ある実施形態では熱交換器モジュール91を防火壁93から離して位置付け得る。
【0033】
図14及び図15に示す実施形態にはクランプ79と、ネジ溝付きの締着部材78とが更に含まれ、クランプ79は、SLHX10の第1取り付け面15に隣り合って座着し且つ冷媒ライン71及び72の拡大リングセクション82及び83に当接するようになっており、それにより、SLHX10内で冷媒ライン71の減径セクション84と係合してO−リング75を圧縮し、かくしてポート17内を液漏れシール状態に維持し、また、SLHX10のポート18内で冷媒ライン72の減径セクション85と追加的に係合してO−リング76を圧縮し、かくしてポート18内を液漏れシール状態に維持する。ネジ溝付きの締着部材78は、SLHX10の開放容量34、35、36を通過し、膨張アセンブリ7内のネジ溝付き取り付け穴77内に進入してクランプ79を第1取り付け面15に接触状態下に座着させてO−リング75及び76を圧縮するために必要なクランプ力を提供し、更には、SLHX10の第2取り付け面16を膨張アセンブリ7に接触する状態で座着させてポートチューブスタブ65及び66をポート68及び67に夫々係合させ、かくしてO−リング73及び74を追加的に圧縮してポート67及び68内を液漏れシール状態に維持するようになっている。
【0034】
図16には熱交換器モジュール91の他の実施形態が示される。図14及び図15に示す環境制御システム1の特定様相は、熱交換器モジュール91の実施形態と本実施例との間の相違の例示を容易化するために省かれている。図16の実施形態では、SLHX10を通して伸延する開放容量35及び36を形成する、開口48及び49及び関連するエンボス47、64、90が省かれている。開放容量34は、ネジ溝付きの締着部材78をそこに係入させてポート17及び18位置での液漏れのないシールを維持するために必要なクランプを実現するための、ネジ溝付き穴(図示せず)で代替されている。スタッド88が第2取り付け面16から外側に伸延され、くびれ部分89を含んでいる。膨張アセンブリ7に前形成するネジ溝付き穴77は、スタッド88を受ける寸法の、ネジ溝無しの穴で代替されている。本実施例では、膨張アセンブリ7はスタッド88に対して直交方向を向いた穴86に螺入され且つスタッド88のくびれ部89と係合してO−リング73及び74を圧縮し、かくしてポート67及び68の位置で液漏れのないシールを提供し得る。本実施形態では、ポート67及び68の取り付け面上にO−リング73及び74を圧縮させずに止めネジ87とくびれ部89との係合による液漏れのないシールを維持させるよう、O−リング73及び74をポート67及び68の内部で半径方向に圧縮して液漏れのないシールを形成させることが好ましい。
【0035】
図17には熱交換器モジュール91で使用するためのSLHX10の追加的実施形態が例示される。本実施形態では、SLHX10の熱変換器コア部21は、SLHX10の頂部92に位置付けた第1取り付け面15と、対向する第2取り付け面16との間の部分から離間される。本実施形態においても、第2取り付け面16は冷媒流路14から冷媒を受けるポートチューブスタブ65と、冷媒を冷媒流路13に送るポートチューブスタブ66とを含む。また第1取り付け面15もやはり、冷媒流路13から冷媒を受けるポート17と、冷媒流路14に冷媒を送るポート18とを含む。第1取り付け面15と第2取り付け面16との間の頂部92は膨張装置8及びまたは検出装置9を随意的に含み得、これら各装置の一方または両方の機能がSLHX10に組み込まれる。そうした実施形態のあるものでは、検出装置9が熱交換器コア部21よりも下流側で且つポート18よりも上流側における冷媒流路14に沿って移動する冷媒温度を検出するようになっている。これにより、エバポレータ5内の全ての冷媒が2相の気液状態となり得るため、システムの冷房能力が高まり、他方、SLHX10を出てコンプレッサ2に入る冷媒が完全に気化されることが尚、保証される。
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。
【符号の説明】
【0036】
1 環境制御システム
2 コンプレッサ
3 コンデンサ
4 第1空気移動装置
5 エバポレータ
6 第2空気移動装置
7 膨張アセンブリ
8 膨張装置セクション
9 検出装置セクション
10 熱交換器、吸気ライン熱交換器
11 飽和曲線
12 冷媒
13 第1冷媒流路
14 第2冷媒流路
15 第1取り付け面
16 第2取り付け面
17 第1入口ポート
19 第2入口ポート
18 第1出口ポート
20 第2出口ポート
21 熱交換器コア部
22 第1プレート
23 第2プレート
24 第1空間
25 第2空間
26、28 内側マニホルド
27、29、30、32 外側導管
31、33 内側マニホルド
34、35、36 開放容量
39、41 上部表面
40、42 底部表面
43、44、45、46、47、52、53、58、59、64、90 エンボス
50、51 フランジ
48、49、54、55、56、57、60、61、62、63 開口
65、66 ポートチューブスタブ
67、68 ポート
69 第1吸気ライン、冷媒ライン
70、71 高圧冷媒ライン
72 第2吸気ライン
73、74、75、76 O−リング
77 穴
78 締着部材
79 クランプ
82、83 拡大リングセクション
84、85 減径セクション
86 穴
87 ネジ
88 スタッド
89 部分
91 熱交換器モジュール
92 頂部
93 防火壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気圧縮ベースの環境制御システムにおいて使用するための形態を有する熱交換器モジュールであって、
2つの別個の流体流路にして、各流体流路間で熱交換するための流体流路を収受する形態を有し且つ積層された複数のプレートを含む吸気ライン熱交換器と、
コンデンサからの高圧の過冷却流体を第1流体流路に沿って熱交換器モジュールに流動させる第1入口と、
熱交換器モジュールからの低圧の過熱流体を第2流体流路に沿ってコンプレッサに流動させる第1出口と、
熱交換器モジュールからの過冷却流体を第3流体流路に沿ってエバポレータに流動させる第2出口と、
エバポレータからの低圧の過熱流体を第4流体流路に沿って熱交換器モジュールに流動させる第2入口と、
第3流体流路用の第1導管と、第4流体流路用の第2導管と、を備えるポートブロックと、
を含む熱交換器モジュール。
【請求項2】
車両に組み込むための形態を有し、ポートブロックが車両の防火壁に取り付けられる請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項3】
第1流体流路及び第2流体流路が防火壁の共通側に位置付けられ、第3流体流路及び第4流体流路が防火壁の反対側に位置付けられる請求項2の熱交換器モジュール。
【請求項4】
吸気ライン熱交換器がポートブロックに直付けする形態を有する請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項5】
熱交換器をポートブロックに固定するための締着器を更に含む請求項4の熱交換器モジュール。
【請求項6】
積層された複数のプレートが、少なくとも締着器の一部分を受ける開放容量を更に画定する請求項5の熱交換器モジュール。
【請求項7】
ポートブロックの第1導管が膨張装置を含む請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項8】
ポートブロックの第2導管が温度センサ及び圧力センサの少なくとも一方を含む請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項9】
膨張装置を更に含み、熱交換器モジュールが車両に組み込むための形態を有し、前記膨張装置が車両の防火壁に取り付けられる請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項10】
吸気ライン熱交換器における積層されたプレートが取り付け用ブロックに固定され、該取り付け用ブロックが、第1入口、第1出口、第2入口、第2出口、を含む請求項1の熱交換器モジュール。
【請求項11】
熱交換器モジュールであって、
第1流路に沿って移動する高圧流体からの熱を第2流路に沿って移動する低圧流体に移行させるための吸気ライン熱交換器にして、キャッププレート間に位置決めされ且つ離間状態で交互する第1プレート及び第2プレートの積層体を含み、第1プレート及び第2プレートの各々が、4つの孔及び各孔を包囲するエンボスを画定し、各整列する孔及びエンボスが、積層体を通して伸延する4つの流体マニホルドを形成する形態を有し、第1プレートの第1側と、第2プレートの第2側との間の流れ空間により連結される第1及び第2のマニホルドが第2流体流路を含み、第1プレートの第2側と、第2プレートの第1側との間の流れ空間により連結される第3及び第4の各マニホルドが第1流体流路を含む吸気ライン熱交換器と、
第1流路用の第1導管と、第2流路用の第2導管と、を備えるポートブロックと、
を含む熱交換器モジュール。
【請求項12】
取り付け面が、積層された各プレートと実質的に平行である請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項13】
取り付け面が、積層された各プレートと実質的に直交する請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項14】
吸気ライン熱交換器が、ポートブロックに直付けする形態を有する請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項15】
吸気ライン熱交換器をポートブロックに固定するための締着器を更に含む請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項16】
積層された複数のプレートが、締着器の少なくとも一部分を受ける開放容量を更に画定する請求項15の熱交換器モジュール。
【請求項17】
ポートブロックの第1導管が膨張装置を含む請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項18】
ポートブロックの第2導管が温度センサ及び圧力センサの少なくとも一方を含む請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項19】
車両に組み込むための形態を有し、ポートブロックが車両の防火壁に取り付けられる請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項20】
第1吸気ライン及び第1高圧冷媒ラインが防火壁の共通側に位置付けられ、第2吸気ライン及び第2高圧冷媒ラインが防火壁の反対側に位置付けられる請求項19の熱交換器モジュール。
【請求項21】
膨張装置を更に含み、熱交換器モジュールが、車両に組み込むための形態を有し、膨張装置が車両の防火壁上に取り付けられる請求項11の熱交換器モジュール。
【請求項22】
吸気ライン熱交換器における積層された各プレートが取り付け用ブロックに固定され、該取り付け用ブロックが、第1流体流路用の入口及び出口と、第2流体流路用の入口及び出口と、を含む請求項11の熱交換器モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−249499(P2010−249499A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−72307(P2010−72307)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(592079675)モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー (60)
【氏名又は名称原語表記】MODINE MANUFACTURING COMPANY
【住所又は居所原語表記】1500 DeKoven Avenue, Racine, WI 53403−2552,  USA
【Fターム(参考)】