吸音性三次元立体網目構造体パネル
【課題】
遮音壁に吸音性能を持たせるのと、短期間に緑化も簡単に出来るものを併せて供給せんとすることにある。
【解決手段】
本格的な遮音壁としてよく使用される吸音材による吸音性能と、プラスチックス製の三次元立体網構造体をパネルの構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどを想定して、短期間に緑化も簡単に出来て、しかも安価に供給せんとする物にある。
遮音壁に吸音性能を持たせるのと、短期間に緑化も簡単に出来るものを併せて供給せんとすることにある。
【解決手段】
本格的な遮音壁としてよく使用される吸音材による吸音性能と、プラスチックス製の三次元立体網構造体をパネルの構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどを想定して、短期間に緑化も簡単に出来て、しかも安価に供給せんとする物にある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音防止のための吸音材と、緑化しやすいパネル状の網目構造体とを一体にすることによって、環境改善が簡単に図れることに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の騒音防止と言えば、金属製のケーシングの中に吸音材を挿入して、吸音と遮音を同時に出来る遮音壁が主流であり、全国各地の道路や鉄道に大量に設置されている。
【0003】
この遮音壁は、高さが簡単に高くできるので、それだけ防音効果が高く、手っ取り早く騒音対策出来る事もあって、全国いたるところに設置されてきたのである。しかし、これらの構造物は殺風景で緑化などによる気温の低減効果もなく、従って景色のなかで大きな空間を大きく占めている割には、地球環境に良いものではない。
【0004】
時代と共に都市環境や地球環境のニーズの高まりで、緑化に対する要求が益々高くなってきており、遮音壁は勿論のこと、コンクリートのよう壁や建築物の壁までも緑化することになってきている。
【0005】
この改善策として、傾斜角や、コンクリート面、岩盤、金属等の設置箇所の状況に左右されないで施工出来、逆に設置箇所に影響を与えないで、短期に施工できる植栽ユニット及びこれを用いた緑化工法を提供する。とあり、所定の形状保持力及び植生物の根が通ることが出来る隙間のある基盤に孔を開け、この孔に植栽用土壌を詰め込み且つ植栽用土壌を含有した基盤を保護ネットで覆って、植栽用土壌の流出防止するようにすることで、植栽ユニットを軽量としたから、設置箇所の傾斜角や状況に影響されずに容易に設置出来、逆に設置箇所に影響を与えず短工期で設置箇所に緑化工法を施せ、植生物を植栽用土壌により安定的且つ恒常的に生育させることが出来、緑化の実を上げることが出来る。と提案されている。
【0006】
解決しようとする問題点で、緑化に対する記述はなされているが、防音にまつわるメカニズム、例えば吸音と遮音の区別や、提案物と防音との係わりについてさっぱり判らない内容となっている。また、緑化についても水分の補給についていま一つ不安が残るところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−336152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように解決しようとする課題は、本格的な遮音壁としてよく使用される吸音材による吸音性能と、プラスチックス製の三次元立体網構造体をパネル状の網構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどの植物を想定して、緑化が短期間に簡単に出来て、高架道路の桁下などにも本発明のパネルをそのまま取り付けることで吸音処理が簡単に出来るという発明にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1では、筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、筒状の中空内部に吸音材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0010】
プラスチックス製の三次元立体網構造体を筒状の中空部を持つパネルの構造材とし、剛性を持たせると共に、筒状の中空部の中に吸音性能の高い密度を持つ、グラスウールやポリエステルウールを挿入することにした。
【0011】
また、粗くて厚いプラスチックス製の三次元立体網構造体をパネルの構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどを植生させることで、短期間に緑化も簡単に出来て、吸音性能の高いパネルとした。
【0012】
請求項2では、請求項1において、筒状の中空部が複数個一体に構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。これは広い面積にこのパネルを構成するとき、例えば、幅500ミリメートル、長さ2000ミリメートル、厚み100ミリメートルと言う大きさにすると、1枚が1平方メートルとなって、施工性のいい形となる。
【0013】
幅500ミリメートルの小口に中空体を構成するとき複数個、例えば2〜4個程度の筒状の中空体を構成させると剛性も良くなり、網パネルとして安定感のあるものになる。
【0014】
筒状の中空と中空の間に、三次元立体網構造体の肉厚部分を20ミリ入れた形とすると、吸音性能がグラスウールを全面的に配置した場合と比較して、吸音材の背後空間を30ミリとした場合の時は400ヘルツで70%、1000ヘルツで80%程度となり、従来大量に設置されている標準的な防音壁の性能と何ら変わりの無い事が、残響室法での吸音率測定の結果判明した。
【0015】
このような大きさの網パネルを道路や鉄道の法面や、高架道路の桁下、遮音壁の内外面に構成するのである。既設の構造物に抱かせて取り付けるだけで、吸音性能の高い壁面であると共にとアイビーなどのツタ類による緑化が一気に構成できるので、好都合である。
【0016】
請求項3では、請求項1、2において、筒状の中空部の吸音材の内部又は一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0017】
これは、複数個の筒状の中空部の中に入れた吸音材の一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収物質を構成することにした。植物の根が吸音材の一部に構成した吸水層に根を張って、植物の成長が促進される。又、吸音材の裏の層とか、肉厚の一部に入れるとかしないと、均一に混ぜてしまうと、吸水時に吸音性能が低下する恐れがあるので注意深く構成する必要がある。
【0018】
請求項4では、請求項1又は、2及び3において、筒状の中空部の吸音材に種子、又は植物を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0019】
これは、筒状の中空部を持つ吸音性のある三次元立体網目構造体パネルを施工現場の壁面などに設置する前に、その吸音材に種子、又は植物を構成しておくと、より早く施工現場の壁面など緑化できることになる。
【発明の効果】
【0020】
請求項5では、請求項1から4において、吸音性三次元立体網目構造体パネルが金属製やゴム、プラスチック、コンクリート製のケーシングの中に挿入されて遮音壁としたことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0021】
このことは、従来一般的に使用されている構造の遮蔽板の前面板、吸音材を無くして
ケーシング内部に本発明の吸音性三次元立体網目構造体を構成させると、従来の遮音壁+植栽が同時にできるのですばらしい遮音壁となる。ここで使用されるケーシングは金属製のほかに、FRPやGRCなどの複合材やコンクリート製であってもよい。
【0022】
請求項6では、請求項1又は2において、吸音性三次元立体網目構造体パネルを高架道路の桁下に装着したことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0023】
高架道路の桁下に装着することで簡単に吸音性のある桁下とすることが出来る。ちなみに図4のような構成で、吸音材と桁下壁面の間の中空層を170ミリメートルにして、吸音率を測定すると400ヘルツから4000ヘルツまで平均して約90パーセントのすばらしい吸音性能を発揮することが判明した。更に、図5のような凹凸のあるパネルを構成すると更に見映えの良いものとなる。
【0024】
以上のように、本発明の吸音性三次元立体網目構造体は、筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、その表層から内部に向かって開孔率80から90パーセント前後と高開孔率であるのと併せて、三次元立体網目構造体自身でも厚みと密度にもよるが、5〜20パーセント吸音性能があることも判った。そんなことからも筒状の中空部の内部に挿入した吸音材の吸音性能が如何なく発揮でき、どの方角からの騒音に対しても高い吸音性能が発揮できる。
【0025】
更には、吸音性三次元立体網目構造体をそのまま鉄道の枕木と枕木の間の路床に敷設することも出来る。三次元立体網目構造体そのものが、通気性や通水性に優れたものであることから、あたかも高吸音性能の砂利を敷いたような物となる。
【0026】
又、三次元立体網目構造体の粗く、厚い網目の層は、アイビーのようなツタ性の植物を植生させるには好都合な構造であり、植物の茎や根が、厚い網目の層の中に入り込み、三次元立体網目構造体の裏側の構造物の表層にも絡むことが容易であるし、きわめて早く三次元立体網目構造体の表面を覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】吸音性三次元立体網目構造体パネルの斜視図
【図2】吸音性三次元立体網目構造体パネルの構成斜視図
【図3】筒状の中空部を複数個構成した吸音性三次元立体網目構造体パネルの斜 視図
【図4】吸音性三次元立体網目構造体パネルに脚部を構成した事例の断面図
【図5】吸音性三次元立体網目構造体パネルに凹凸を設けた事例の断面図
【図6】吸音性三次元立体網目構造体パネルを2段に重ねた事例の断面図
【図7】法面に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を這わせた 事例の斜視図
【図8】遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を這わせ た事例の斜視図
【図9】建造物の付近に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を 這わせた事例の斜視図
【図10】吸音性三次元立体網目構造体パネルに取り付け具を構成したときの斜視 図
【図11】吸音材に種子や保水剤を構成した事例の部分斜視図
【図12】吸音材に植物を構成した事例の部分斜視図
【図13】三次元立体網目構造体パネルを遮音壁のケーシングに装填した斜視図である。
【図14】図13のパネルの斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
吸音性三次元立体網目構造体パネル1は、三次元立体網目構造体そのものが、あまり剛性が無いと言う欠点を、筒状の中空部を構成して厚いパネル状にすることで剛性を持たせると共に、その筒状中空の内部に通常遮音壁用の吸音材としてよく使われている、グラスウールやポリエステルウールで密度が32キログラム/M3程度のものを挿入する。
【0029】
この時、吸音材の耐久性を上げるため、表面になる面に吸音性能を維持できる形で、樹脂系の処理や、密度の高い不織布等で処理すると良いし、植物の根が張るようには出来ないが、耐候性のいい樹脂フイルムでカバーしてもいい。この時のフイルムの厚みは20ミクロン程度でルーズな形で覆うと、吸音性能をあまり落とさない。
【実施例1】
【0030】
図1は、本発明の吸音性三次元立体網目構造体パネル1の斜視図であって、三次元立体網目構造体2の構成の中心部に構成した筒状の中空部5に吸音材3を挿入している。図2は、三次元立体網目構造体2を扁平な形にして、扁平な筒状の中空部5に吸音材3を挿入する状態の斜視図である。
【0031】
この時、使用される吸音性三次元立体網目構造体パネル1の材質は、三次元立体網目構造体2のように成型できるプラスチックスであればいいのであるが、成型のやりやすさとか材料のコスト、耐久性を考えるとポリオレフィン樹脂系、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどが適当である。またこれらの樹脂は難燃性のタイプも製作出来るので、公共の場所での設置にも対応できる。
【0032】
そして、これらの樹脂をそうめん状のフィラメントに押し出し、その直後の温度の高いうちにお互いのフィラメントを絡ませながら溶着し、更には筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体2に成型するのである。この時のフィラメント1本あたりの線径は0、5ミリメートルから2ミリメートルぐらいが適当であるが、もっと線の太いものでも細いものであっても何ら差し支えは無い。
【0033】
フィラメントは太いほうが耐久性の面では有利になるが、カーボンブラックなどで着色すると大幅に耐久性は伸ばせる。又、公共の空間で使用する場合、自己消火性程度の燃焼性能のものとするとさらに良いものとなる。
【0034】
図3は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の筒状の中空部を横に4個並べて広げ、その4個の筒状の中空部にそれどれ吸音材を挿入した斜視図である。この時使用される吸音材はグラスウールやポリエステルウールが適当であるが、その密度は32キログラム/立方メートル程度のものがよいが、騒音源が特別の音源や特に消音したい周波数の音源に対しては、その周波数に対して吸音性能が発揮できる密度のものであっても何ら差し支えは無い。
【0035】
吸音材はグラスウールやポリエステルウール以外に、無機の軽量骨材をフイルムやネットに入れた物であってもいいし、それ以外の吸音材であっても何ら差し支えは無い。
【0036】
図4は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の扁平パネルの片側に脚部6を構成した事例である。三次元立体網目構造体2の一部から延伸して脚部6となる部分を構成してもいいし、別の部材、たとえばチャンネル状の鋼材や金具で構成してもいい。このように構造部への取り付けに際して、脚部6を構成して吸音材の背面に空気層を取ることで騒音の周波数に合った吸音性能が発揮できる。
【0037】
筒状の中空部を構成する肉厚も空気層としての構成になるので、無駄な空間が無く構成される。遮音板との間の筒状の中空部の肉厚も入れての空気層を20から50ミリメートル程度とすると、100ミリメートル取った場合と比べて高音域の吸音性能が良くなる。
【0038】
図5は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の三次元立体網目構造体2の平面部に突出部を設けて、その突出部に吸音材を立てにして挿入した事例である。
【0039】
突出部を高くすればするほど吸音材が多く構成できるので、より吸音性能の優れたものに出来る。突出部は又、ツタなどの植物が吸音性三次元立体網目構造体パネル1の網の壁面をつたって伸びていくときに効果的な形状でもある。
【0040】
図6は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1を2層に重ねて構成した事例である。よりレベルの高い吸音パネルが必要なとき、効果的なものとなる。
【0041】
図7は、コンクリート製の法面に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けて、ツタを地面から立ち上げて、吸音性三次元立体網目構造体パネル1に植生させた事例である。植生させるツタは冬場枯れないフィデラフレックスなどのツタが望ましい。
【0042】
図8は、道路のコンクリート製の遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けてツタを植生させた事例である。この事例では、遮音性能しかない遮音壁に吸音性能が付与できるばかりか、併せて緑化も出来るので、環境改善効果の高い遮音壁となるのである。
【0043】
図9は、公共施設の建物や、コンビニエンスストアやスーパーの駐輪場を建物との間にスペースをとり、メッシュフェンスなどのフェンスを構成し、そのフェンスに吸音性三次元立体網目構造体パネル1を抱かせる形に取り付け更にはツタなどの植物を延設した事例である。
【0044】
建物に吸音性能が付与できるのと併せて、ツタなどの植物が植生することで、夏場涼しく快適になるし、見た目にも綺麗な環境にやさしい施設となる。この空間を自転車置き場などとして使用するとさらに良い。
【0045】
図10は、コンクリートの法面や遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けるとき、コンクリートの法面や遮音壁の表面に金属製の針金やボルトを突出させておいて、これと吸音性三次元立体網目構造体パネル1を固着しても良い。
【0046】
又、帯状の金属板、例えばステンレス製で0.5ミリメートルから2ミリメートル厚程度のもので、三次元立体網目構造体2の筒状の中空部の空間を使って帯状のステンレス板を通して両端で法面や壁に固着すると外からの見た目のよいものになる。ステンレスがアルミや鋼製のものであっても何ら差し支えるものではない。
【0047】
図11は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の筒状内部に構成する吸音材、例えばポリエステルウールの50ミリメートル前後の肉厚の中に、保水剤や保水剤と種子、土壌、コケ等を構成しておくと、吸音材に植物の根が入るのにいい環境となるし、最初から植物の種子や、苗を図12のように植えておいても良い。
【0048】
図11や図12のように、吸音材に色々と細工をしておくと、図7から図9の事例のような構成が楽にできるようになる。
【0049】
図13は、従来良く使われている遮音壁のケーシングの中に本発明の吸音性三次元立体網目構造体パネル1を装填した事例の断面図である。この時表面のアルミ製などで構成されている前面板は不要となる。ケーシングの材質は金属製よりも温度の上がりにくい、FRPやGRCなどが好都合であるが、限定するものではない。
【0050】
図14は、図13の遮音パネルの斜視図である。表面からは立体網目構造体のみが表面に出ているので、植物を植生させるには好都合である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
吸音性三次元立体網目構造体パネル1のようなパネルが標準化され、高速道路、一般道路、住宅地で騒音対策が緑化と共に行われ、環境改善効果が高いということで、大量に使われるようになると、コストも下がるし地球環境が改善されるようになる。
【符号の説明】
【0052】
1 吸音性三次元立体網目構造体パネル
2 三次元立体網目構造体
3 吸音材
4 植物
5 筒状中空部
6 脚部
7 帯状取り付け具
8 保水剤
9 種子
10 遮音壁
11 コンクリート擁壁
12 ケーシング
13 高架道路
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音防止のための吸音材と、緑化しやすいパネル状の網目構造体とを一体にすることによって、環境改善が簡単に図れることに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の騒音防止と言えば、金属製のケーシングの中に吸音材を挿入して、吸音と遮音を同時に出来る遮音壁が主流であり、全国各地の道路や鉄道に大量に設置されている。
【0003】
この遮音壁は、高さが簡単に高くできるので、それだけ防音効果が高く、手っ取り早く騒音対策出来る事もあって、全国いたるところに設置されてきたのである。しかし、これらの構造物は殺風景で緑化などによる気温の低減効果もなく、従って景色のなかで大きな空間を大きく占めている割には、地球環境に良いものではない。
【0004】
時代と共に都市環境や地球環境のニーズの高まりで、緑化に対する要求が益々高くなってきており、遮音壁は勿論のこと、コンクリートのよう壁や建築物の壁までも緑化することになってきている。
【0005】
この改善策として、傾斜角や、コンクリート面、岩盤、金属等の設置箇所の状況に左右されないで施工出来、逆に設置箇所に影響を与えないで、短期に施工できる植栽ユニット及びこれを用いた緑化工法を提供する。とあり、所定の形状保持力及び植生物の根が通ることが出来る隙間のある基盤に孔を開け、この孔に植栽用土壌を詰め込み且つ植栽用土壌を含有した基盤を保護ネットで覆って、植栽用土壌の流出防止するようにすることで、植栽ユニットを軽量としたから、設置箇所の傾斜角や状況に影響されずに容易に設置出来、逆に設置箇所に影響を与えず短工期で設置箇所に緑化工法を施せ、植生物を植栽用土壌により安定的且つ恒常的に生育させることが出来、緑化の実を上げることが出来る。と提案されている。
【0006】
解決しようとする問題点で、緑化に対する記述はなされているが、防音にまつわるメカニズム、例えば吸音と遮音の区別や、提案物と防音との係わりについてさっぱり判らない内容となっている。また、緑化についても水分の補給についていま一つ不安が残るところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−336152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように解決しようとする課題は、本格的な遮音壁としてよく使用される吸音材による吸音性能と、プラスチックス製の三次元立体網構造体をパネル状の網構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどの植物を想定して、緑化が短期間に簡単に出来て、高架道路の桁下などにも本発明のパネルをそのまま取り付けることで吸音処理が簡単に出来るという発明にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1では、筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、筒状の中空内部に吸音材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0010】
プラスチックス製の三次元立体網構造体を筒状の中空部を持つパネルの構造材とし、剛性を持たせると共に、筒状の中空部の中に吸音性能の高い密度を持つ、グラスウールやポリエステルウールを挿入することにした。
【0011】
また、粗くて厚いプラスチックス製の三次元立体網構造体をパネルの構造材とし、それに一番絡みやすい植物、例えばアイビーなどを植生させることで、短期間に緑化も簡単に出来て、吸音性能の高いパネルとした。
【0012】
請求項2では、請求項1において、筒状の中空部が複数個一体に構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。これは広い面積にこのパネルを構成するとき、例えば、幅500ミリメートル、長さ2000ミリメートル、厚み100ミリメートルと言う大きさにすると、1枚が1平方メートルとなって、施工性のいい形となる。
【0013】
幅500ミリメートルの小口に中空体を構成するとき複数個、例えば2〜4個程度の筒状の中空体を構成させると剛性も良くなり、網パネルとして安定感のあるものになる。
【0014】
筒状の中空と中空の間に、三次元立体網構造体の肉厚部分を20ミリ入れた形とすると、吸音性能がグラスウールを全面的に配置した場合と比較して、吸音材の背後空間を30ミリとした場合の時は400ヘルツで70%、1000ヘルツで80%程度となり、従来大量に設置されている標準的な防音壁の性能と何ら変わりの無い事が、残響室法での吸音率測定の結果判明した。
【0015】
このような大きさの網パネルを道路や鉄道の法面や、高架道路の桁下、遮音壁の内外面に構成するのである。既設の構造物に抱かせて取り付けるだけで、吸音性能の高い壁面であると共にとアイビーなどのツタ類による緑化が一気に構成できるので、好都合である。
【0016】
請求項3では、請求項1、2において、筒状の中空部の吸音材の内部又は一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0017】
これは、複数個の筒状の中空部の中に入れた吸音材の一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収物質を構成することにした。植物の根が吸音材の一部に構成した吸水層に根を張って、植物の成長が促進される。又、吸音材の裏の層とか、肉厚の一部に入れるとかしないと、均一に混ぜてしまうと、吸水時に吸音性能が低下する恐れがあるので注意深く構成する必要がある。
【0018】
請求項4では、請求項1又は、2及び3において、筒状の中空部の吸音材に種子、又は植物を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0019】
これは、筒状の中空部を持つ吸音性のある三次元立体網目構造体パネルを施工現場の壁面などに設置する前に、その吸音材に種子、又は植物を構成しておくと、より早く施工現場の壁面など緑化できることになる。
【発明の効果】
【0020】
請求項5では、請求項1から4において、吸音性三次元立体網目構造体パネルが金属製やゴム、プラスチック、コンクリート製のケーシングの中に挿入されて遮音壁としたことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0021】
このことは、従来一般的に使用されている構造の遮蔽板の前面板、吸音材を無くして
ケーシング内部に本発明の吸音性三次元立体網目構造体を構成させると、従来の遮音壁+植栽が同時にできるのですばらしい遮音壁となる。ここで使用されるケーシングは金属製のほかに、FRPやGRCなどの複合材やコンクリート製であってもよい。
【0022】
請求項6では、請求項1又は2において、吸音性三次元立体網目構造体パネルを高架道路の桁下に装着したことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネルとした。
【0023】
高架道路の桁下に装着することで簡単に吸音性のある桁下とすることが出来る。ちなみに図4のような構成で、吸音材と桁下壁面の間の中空層を170ミリメートルにして、吸音率を測定すると400ヘルツから4000ヘルツまで平均して約90パーセントのすばらしい吸音性能を発揮することが判明した。更に、図5のような凹凸のあるパネルを構成すると更に見映えの良いものとなる。
【0024】
以上のように、本発明の吸音性三次元立体網目構造体は、筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、その表層から内部に向かって開孔率80から90パーセント前後と高開孔率であるのと併せて、三次元立体網目構造体自身でも厚みと密度にもよるが、5〜20パーセント吸音性能があることも判った。そんなことからも筒状の中空部の内部に挿入した吸音材の吸音性能が如何なく発揮でき、どの方角からの騒音に対しても高い吸音性能が発揮できる。
【0025】
更には、吸音性三次元立体網目構造体をそのまま鉄道の枕木と枕木の間の路床に敷設することも出来る。三次元立体網目構造体そのものが、通気性や通水性に優れたものであることから、あたかも高吸音性能の砂利を敷いたような物となる。
【0026】
又、三次元立体網目構造体の粗く、厚い網目の層は、アイビーのようなツタ性の植物を植生させるには好都合な構造であり、植物の茎や根が、厚い網目の層の中に入り込み、三次元立体網目構造体の裏側の構造物の表層にも絡むことが容易であるし、きわめて早く三次元立体網目構造体の表面を覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】吸音性三次元立体網目構造体パネルの斜視図
【図2】吸音性三次元立体網目構造体パネルの構成斜視図
【図3】筒状の中空部を複数個構成した吸音性三次元立体網目構造体パネルの斜 視図
【図4】吸音性三次元立体網目構造体パネルに脚部を構成した事例の断面図
【図5】吸音性三次元立体網目構造体パネルに凹凸を設けた事例の断面図
【図6】吸音性三次元立体網目構造体パネルを2段に重ねた事例の断面図
【図7】法面に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を這わせた 事例の斜視図
【図8】遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を這わせ た事例の斜視図
【図9】建造物の付近に吸音性三次元立体網目構造体パネルを取り付けて植物を 這わせた事例の斜視図
【図10】吸音性三次元立体網目構造体パネルに取り付け具を構成したときの斜視 図
【図11】吸音材に種子や保水剤を構成した事例の部分斜視図
【図12】吸音材に植物を構成した事例の部分斜視図
【図13】三次元立体網目構造体パネルを遮音壁のケーシングに装填した斜視図である。
【図14】図13のパネルの斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
吸音性三次元立体網目構造体パネル1は、三次元立体網目構造体そのものが、あまり剛性が無いと言う欠点を、筒状の中空部を構成して厚いパネル状にすることで剛性を持たせると共に、その筒状中空の内部に通常遮音壁用の吸音材としてよく使われている、グラスウールやポリエステルウールで密度が32キログラム/M3程度のものを挿入する。
【0029】
この時、吸音材の耐久性を上げるため、表面になる面に吸音性能を維持できる形で、樹脂系の処理や、密度の高い不織布等で処理すると良いし、植物の根が張るようには出来ないが、耐候性のいい樹脂フイルムでカバーしてもいい。この時のフイルムの厚みは20ミクロン程度でルーズな形で覆うと、吸音性能をあまり落とさない。
【実施例1】
【0030】
図1は、本発明の吸音性三次元立体網目構造体パネル1の斜視図であって、三次元立体網目構造体2の構成の中心部に構成した筒状の中空部5に吸音材3を挿入している。図2は、三次元立体網目構造体2を扁平な形にして、扁平な筒状の中空部5に吸音材3を挿入する状態の斜視図である。
【0031】
この時、使用される吸音性三次元立体網目構造体パネル1の材質は、三次元立体網目構造体2のように成型できるプラスチックスであればいいのであるが、成型のやりやすさとか材料のコスト、耐久性を考えるとポリオレフィン樹脂系、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどが適当である。またこれらの樹脂は難燃性のタイプも製作出来るので、公共の場所での設置にも対応できる。
【0032】
そして、これらの樹脂をそうめん状のフィラメントに押し出し、その直後の温度の高いうちにお互いのフィラメントを絡ませながら溶着し、更には筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体2に成型するのである。この時のフィラメント1本あたりの線径は0、5ミリメートルから2ミリメートルぐらいが適当であるが、もっと線の太いものでも細いものであっても何ら差し支えは無い。
【0033】
フィラメントは太いほうが耐久性の面では有利になるが、カーボンブラックなどで着色すると大幅に耐久性は伸ばせる。又、公共の空間で使用する場合、自己消火性程度の燃焼性能のものとするとさらに良いものとなる。
【0034】
図3は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の筒状の中空部を横に4個並べて広げ、その4個の筒状の中空部にそれどれ吸音材を挿入した斜視図である。この時使用される吸音材はグラスウールやポリエステルウールが適当であるが、その密度は32キログラム/立方メートル程度のものがよいが、騒音源が特別の音源や特に消音したい周波数の音源に対しては、その周波数に対して吸音性能が発揮できる密度のものであっても何ら差し支えは無い。
【0035】
吸音材はグラスウールやポリエステルウール以外に、無機の軽量骨材をフイルムやネットに入れた物であってもいいし、それ以外の吸音材であっても何ら差し支えは無い。
【0036】
図4は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の扁平パネルの片側に脚部6を構成した事例である。三次元立体網目構造体2の一部から延伸して脚部6となる部分を構成してもいいし、別の部材、たとえばチャンネル状の鋼材や金具で構成してもいい。このように構造部への取り付けに際して、脚部6を構成して吸音材の背面に空気層を取ることで騒音の周波数に合った吸音性能が発揮できる。
【0037】
筒状の中空部を構成する肉厚も空気層としての構成になるので、無駄な空間が無く構成される。遮音板との間の筒状の中空部の肉厚も入れての空気層を20から50ミリメートル程度とすると、100ミリメートル取った場合と比べて高音域の吸音性能が良くなる。
【0038】
図5は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の三次元立体網目構造体2の平面部に突出部を設けて、その突出部に吸音材を立てにして挿入した事例である。
【0039】
突出部を高くすればするほど吸音材が多く構成できるので、より吸音性能の優れたものに出来る。突出部は又、ツタなどの植物が吸音性三次元立体網目構造体パネル1の網の壁面をつたって伸びていくときに効果的な形状でもある。
【0040】
図6は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1を2層に重ねて構成した事例である。よりレベルの高い吸音パネルが必要なとき、効果的なものとなる。
【0041】
図7は、コンクリート製の法面に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けて、ツタを地面から立ち上げて、吸音性三次元立体網目構造体パネル1に植生させた事例である。植生させるツタは冬場枯れないフィデラフレックスなどのツタが望ましい。
【0042】
図8は、道路のコンクリート製の遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けてツタを植生させた事例である。この事例では、遮音性能しかない遮音壁に吸音性能が付与できるばかりか、併せて緑化も出来るので、環境改善効果の高い遮音壁となるのである。
【0043】
図9は、公共施設の建物や、コンビニエンスストアやスーパーの駐輪場を建物との間にスペースをとり、メッシュフェンスなどのフェンスを構成し、そのフェンスに吸音性三次元立体網目構造体パネル1を抱かせる形に取り付け更にはツタなどの植物を延設した事例である。
【0044】
建物に吸音性能が付与できるのと併せて、ツタなどの植物が植生することで、夏場涼しく快適になるし、見た目にも綺麗な環境にやさしい施設となる。この空間を自転車置き場などとして使用するとさらに良い。
【0045】
図10は、コンクリートの法面や遮音壁に吸音性三次元立体網目構造体パネル1を取り付けるとき、コンクリートの法面や遮音壁の表面に金属製の針金やボルトを突出させておいて、これと吸音性三次元立体網目構造体パネル1を固着しても良い。
【0046】
又、帯状の金属板、例えばステンレス製で0.5ミリメートルから2ミリメートル厚程度のもので、三次元立体網目構造体2の筒状の中空部の空間を使って帯状のステンレス板を通して両端で法面や壁に固着すると外からの見た目のよいものになる。ステンレスがアルミや鋼製のものであっても何ら差し支えるものではない。
【0047】
図11は、吸音性三次元立体網目構造体パネル1の筒状内部に構成する吸音材、例えばポリエステルウールの50ミリメートル前後の肉厚の中に、保水剤や保水剤と種子、土壌、コケ等を構成しておくと、吸音材に植物の根が入るのにいい環境となるし、最初から植物の種子や、苗を図12のように植えておいても良い。
【0048】
図11や図12のように、吸音材に色々と細工をしておくと、図7から図9の事例のような構成が楽にできるようになる。
【0049】
図13は、従来良く使われている遮音壁のケーシングの中に本発明の吸音性三次元立体網目構造体パネル1を装填した事例の断面図である。この時表面のアルミ製などで構成されている前面板は不要となる。ケーシングの材質は金属製よりも温度の上がりにくい、FRPやGRCなどが好都合であるが、限定するものではない。
【0050】
図14は、図13の遮音パネルの斜視図である。表面からは立体網目構造体のみが表面に出ているので、植物を植生させるには好都合である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
吸音性三次元立体網目構造体パネル1のようなパネルが標準化され、高速道路、一般道路、住宅地で騒音対策が緑化と共に行われ、環境改善効果が高いということで、大量に使われるようになると、コストも下がるし地球環境が改善されるようになる。
【符号の説明】
【0052】
1 吸音性三次元立体網目構造体パネル
2 三次元立体網目構造体
3 吸音材
4 植物
5 筒状中空部
6 脚部
7 帯状取り付け具
8 保水剤
9 種子
10 遮音壁
11 コンクリート擁壁
12 ケーシング
13 高架道路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、筒状の中空内部に吸音材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項2】
請求項1において、筒状の中空部を複数個、一体に構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項3】
請求項1又は、2において、筒状の中空部の吸音材の内部又は一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収物質を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項4】
請求項1又は、2及び3において、筒状の中空部の吸音材に種子、又は植物を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項5】
請求項1から4において、吸音性三次元立体網目構造体パネルが金属製やゴム、プラスチック、コンクリート製のケーシングの中に挿入されて遮音壁としたことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項6】
請求項1又は2において、吸音性三次元立体網目構造体パネルを高架道路の桁下に装着したことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項1】
筒状の中空部を持つ三次元立体網目構造体の、筒状の中空内部に吸音材を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項2】
請求項1において、筒状の中空部を複数個、一体に構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項3】
請求項1又は、2において、筒状の中空部の吸音材の内部又は一部に高吸水性ポリマーや植物の高吸収物質を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項4】
請求項1又は、2及び3において、筒状の中空部の吸音材に種子、又は植物を構成してなることを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項5】
請求項1から4において、吸音性三次元立体網目構造体パネルが金属製やゴム、プラスチック、コンクリート製のケーシングの中に挿入されて遮音壁としたことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【請求項6】
請求項1又は2において、吸音性三次元立体網目構造体パネルを高架道路の桁下に装着したことを特徴とする吸音性三次元立体網目構造体パネル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−12504(P2011−12504A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159629(P2009−159629)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【出願人】(597032929)新光ナイロン株式会社 (3)
【出願人】(506341928)株式会社フェアデザイン (11)
【出願人】(503373377)ワンダー技研有限会社 (24)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【出願人】(597032929)新光ナイロン株式会社 (3)
【出願人】(506341928)株式会社フェアデザイン (11)
【出願人】(503373377)ワンダー技研有限会社 (24)
【Fターム(参考)】
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