説明

吹付機における消音方法及び吹付機用消音器

【課題】排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過し、消音効果を長期にわたって維持する吹付機における消音方法及び吹付機用消音器を提供する。
【解決手段】加圧空気の排出音を消音手段で減衰させるに先立って、当該加圧空気に混在する吹付材料の前記消音手段での目詰まりによる減音効果の劣化を防止するために、当該加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄し、その後、この清浄された加圧空気の排出音を前記消音手段により減衰させて大気中に放出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹付機における消音方法及び吹付機用消音器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、モルタル、コンクリートや緑化基材等の吹付材料を加圧空気により搬送して吹付ける、吹付機における加圧空気等の排出時の衝撃音は作業員の難聴問題、通行人・近隣住人への騒音を引き起こしていた。
【0003】
この種の吹付機50は、図10に示すような構成のもので、コンプレッサー51に連結された加圧空気供給管52に接続されている。吹付機50は、上部スライドバルブ56を介してホッパー55より吹付材料が供給される上部加圧タンク53と、この上部加圧タンク53に対し、下部スライドバルブ57を介して連結される下部加圧タンク54と、を備えており、撹拌混練された吹付材料は下部加圧タンク54の下部に設けられた排出口59より排出されるものである。
【0004】
具体的な動作としては次のようなもので、まず、吹付材料をホッパー55から上部加圧タンク53内に投入し、この吹付材料を上部加圧タンク53内で撹拌混練する。次いで、上部加圧タンク53内を下部加圧タンク54内と同程度に加圧した後、上部加圧タンク53と下部加圧タンク54との間の下部スライドバルブ57による閉鎖状態を解除し、撹拌混練された吹付材料を下部加圧タンク54内に送給する。次いで、吹付材料を下部加圧タンク54内で撹拌混練しつつ、この下部加圧タンク54からコンプレッサー51から供給される加圧空気により吹付材料を施工対象に向けて圧送するものである。
【0005】
このような吹付機50において、吹付材料を上部加圧タンク53内に投入する際に、上部スライドバルブ56を開放する必要があるが、これに先立って、排気バルブ58を開けて上部加圧タンク53内の加圧空気を排出しておく必要がある。この加圧空気は、一気に排出しなければならないので、かなりの衝撃音が発生してしまうため、上記のような問題が生じていたのであった。
【0006】
そこで、従来から、この排出音を軽減すべく様々な消音器が開発されてきた。例えば、特許文献1には、複数の排気小孔を有する基筒体と、この基筒体の開口部に施蓋可能な蓋体と、複数の排気小孔を有すると共に、基筒体内に内装される複数の収納筒体とからなる構成の消音装置が提案されており、この消音器は、上部加圧タンク内の加圧空気が蓋体のパイプ接続部から導入され、複数の収納筒体の排気小孔及び基筒体の排気小孔を経て外部に排気されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特公平7−42849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、排出される加圧空気には、モルタル、コンクリートや緑化基材等の吹付材料が混在しているため、上記発明における収納筒体の排気小孔及び基筒体の排気小孔は、吹付材料によりすぐに目詰まりしてしまい、消音器の減音効果が著しく劣ってしまうという問題点があった。
そこで、本発明の主たる課題は、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過し、消音効果を長期にわたって維持する吹付機における消音方法及び吹付機用消音器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
吹付材料を搬送する吹付機から発生する加圧空気の排出音を減衰させる消音方法であって、
前記加圧空気の排出音を消音手段で減衰させるに先立って、当該加圧空気に混在する吹付材料の前記消音手段での目詰まりによる減音効果の劣化を防止するために、当該加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄し、その後、この清浄された加圧空気の排出音を前記消音手段により減衰させて大気中に放出する、
ことを特徴とする吹付機における消音方法。
【0010】
(作用効果)
加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄することにより、消音手段が吹付材料によって目詰まりすることを防止し、その後、この清浄された加圧空気を消音手段により減衰させて大気中に放出することで、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過できると共に、消音効果を長期にわたって維持することができる。
【0011】
<請求項2記載の発明>
吹付材料を搬送する吹付機から発生する加圧空気の排出音を減衰させる吹付機用消音器であって、
この吹付機用消音器は、前記加圧空気の排出音を消音部で減衰させるに先立って、当該加圧空気に混在する吹付材料の前記消音部での目詰まりによる減音効果の劣化を防止するために、当該加圧空気に混在する吹付材料を分離するろ過部と、このろ過部からの加圧空気の排出音を減衰させて大気中に放出する前記消音部と、を有する、
ことを特徴とする吹付機用消音器。
【0012】
<請求項3記載の発明>
前記ろ過部は、前記加圧空気が供給され、この加圧空気に混在する吹付材料を分離し、この吹付材料が分離された後の加圧空気を排出する容器本体を備え、この容器本体は側面が取外し可能となっている、
請求項2記載の吹付機用消音器。
【0013】
(作用効果)
ろ過部で加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄することにより、消音部が吹付材料によって目詰まりすることを防止し、その後、この清浄された加圧空気を消音部により減衰させて大気中に放出することで、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過できる。また、消音部での目詰まりの虞なくなるため、消音効果を長期にわたって維持することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過し、消音効果を長期にわたって維持することができる等の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る吹付機用消音器を吹付機に取付けた状態を示す説明図である。
【図2】ろ過部の横断面図(II−II断面図)である。
【図3】その縦断面図(I−I断面図)である。
【図4】ろ過部の他の実施の形態の横断面図(IV−IV断面図)である。
【図5】その縦断面図(III−III断面図)である。
【図6】フィルター部材を重ねて取付ける状態を示す説明図である。
【図7】消音部側面の縦断面図である。
【図8】消音部正面の縦断面図である。
【図9】騒音測定の際の位置関係を示した説明図である。
【図10】吹付機の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<吹付機における消音方法>
本発明に係る吹付機における消音方法は、前述したようなモルタル、コンクリート、緑化基材やベントナイト等の吹付材料を搬送して施工対象に吹付ける吹付機の、排気バルブから接続管(排気管)を介して供給される加圧空気に対して行なわれる方法である。
【0017】
すなわち、吹付材料を搬送する吹付機から発生する加圧空気の排出音を減衰させる消音方法であって、加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄し、この清浄された加圧空気を消音手段により減衰させて大気中に放出するものである。なお、消音手段は、公知のものを採用することができ、図示はしないが、例えば、多孔板でカバーされている高密度に充填された吸音材の隙間に加圧空気を通過させ減衰させるものや、多孔チューブが設けられた複数の室を通ることで、広い周波数範囲にわたり騒音を減衰させるもの等の消音器を用いることができる。
【0018】
このように、加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄することにより、消音手段が吹付材料によって目詰まりすることを防止し、その後、この清浄された加圧空気を消音手段により減衰させて大気中に放出することで、従来の方法のような消音手段での目詰まりによる減音効果の劣化を長期にわたって避けることができ、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過できると共に、消音効果を長期にわたって維持することができる。
【0019】
また、吹付材料の分離については、例えば、加圧空気の直進を遮るように邪魔板などを配置することで、加圧空気を蛇行させることにより行なうことが好適である。これにより、加圧空気の流速が大幅に低下し、排出音も著しく減音されるという効果も奏する。
【0020】
以下に、本発明に係る吹付機における消音方法を用いた吹付機用消音器について説明する。
<吹付機用消音器>
本発明に係る吹付機用消音器1は、図1に示すように、前述したような吹付機50の排気バルブ58から接続管(排気管)60を介して加圧空気が供給されるように構成されている。なお、この吹付機用消音器1は、公知の吹付機に接続可能である。
【0021】
本発明に係る吹付機用消音器1は、図1乃至図8に示すように、ろ過部2と消音部3とからなっている。ろ過部2は、排出される加圧空気に混在するモルタル、コンクリート、緑化基材やベントナイト等の吹付材料を加圧空気と分離して除去する部分である。また、消音部3は、ろ過部によって清浄された加圧空気を減衰(減音)させて大気中に放出するものである。
【0022】
この吹付機用消音器1では、ろ過部2で加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄することにより、消音部3が吹付材料によって目詰まりすることを防止し、その後、この清浄された加圧空気を消音部3により減衰させて大気中に放出することで、排出される加圧空気に混在する吹付材料を確実にろ過できる。また、消音部3での目詰まりの虞なくなるため、消音効果を長期にわたって維持することができる。以下に、ろ過部2及び消音部3の構成について詳述する。
【0023】
(ろ過部)
ろ過部2は、図2及び図3に示すように、加圧空気が供給される供給口20A及び排出される排出口20Bを有する容器本体20と、加圧空気を蛇行させるように容器本体20の内部に配設された邪魔板21,22と、排出口20Bの容器内部側に取りつけられたフィルター部材23,23,…と、を備えている。
【0024】
容器本体20は、本実施の形態では、直方体形状であるが、これに限らず、円筒形状であったり、多角形体であってもよい。この容器本体20は側面が取外し可能となっているので、分離された吹付材料の清掃を容易に行うことができ、メンテナンス性にも優れている。
【0025】
ろ過部2における供給口20Aは、容器本体20の側面下部に形成されており、この供給口20Aに接続管60が連結されるようになっている。この供給口20Aの位置よりも上方に第1の邪魔板21が取り付けられ、この第1の邪魔板21の上方に第2の邪魔板22が取付けられている。邪魔板21,22は、穿設された複数の孔21A,22Aを一方側に偏在させた板から構成されており、これらの孔21A,22Aから加圧空気が通過できるようになっている。なお、図2及び図3に示すような邪魔板21,22に換えて、邪魔板21,22の穿設部分が切除された平板状の邪魔板(図示せず)を、上下互い違いに流路が形成されるように配置してもよい。
【0026】
容器本体20の底面と側壁と第1の邪魔板21とで囲まれた空間により第1のろ過空間25が形成され、この第1のろ過空間25内に供給口20Aが形成されおり、この供給口20Aを介して加圧空気が供給されるようになっている。そして、容器本体20の側壁と第1の邪魔板21と第2の邪魔板22とで囲まれた空間により第2のろ過空間26が形成され、容器本体20の上面と側壁と第2の邪魔板22とで囲まれた空間により第3のろ過空間27が形成される。第1の邪魔板21と第2の邪魔板22とは、それぞれ孔部21A,22Aが重ならないように互い違いに配設されている。そして、これら第1のろ過空間25から第2のろ過空間26、第3のろ過空間27へと圧縮空気は上方に移動していくが、一方、混在する吹付材料は容器本体20の側壁や邪魔板21,22に遮られ、徐々に圧縮空気と分離されていくものである。
【0027】
また、圧縮空気は、第1のろ過空間25、第2のろ過空間26及び第3のろ過空間27の複数の部屋を通ることで流速が大幅に低下し、排出音も著しく減衰される。
【0028】
第3のろ過空間27には排出口20Bが形成されているが、この排出口20Bの容器内部側には複数のフィルター部材23,23,…が取付けられている。このフィルター部材23,23,…は、パンチングメタルなどの多孔板や網等から選択することができる。この排出口20Bの容器内部側には、フィルター部材を取付けるための押えブロック等の押え部材24,24,…が所定の間隔をもって複数配設されており、隣接する押え部材24,24同士の間にフィルター部材23を挟みこむことにより、取付けられるようになっている。なお、本実施の形態では、5箇所にフィルター部材23を取付けることができるようになっているが、これに限らず、少なくとも1箇所以上取付けられればよい。
【0029】
このフィルター部材23で効果的に吹付材料を除去するためには、1枚のフィルター部材23でも、できる限り小さい孔径や目の細かいものを取付ければよいが、この場合には、フィルター部材23の孔に付着した吹付材料を取除くのに手間がかかり、フィルター部材23の清掃作業効率が悪化する。そこで、図6に示すように、2枚のフィルター部材23を重ねて取付けることが好ましい。具体的には、1枚目の多孔板23Aの孔と2枚目の多孔板23Bの孔とで一つの孔を形成するように、相互の孔同士がずれて重なるようにし、所望の大きさの径になるようにずらしながら調整すればよい。このように構成することにより、加圧空気が通過する孔の大きさを任意に調整できると共に、孔に付着した吹付材料を取除くことが容易になり、フィルター部材23の清掃作業効率が向上するものである。なお、実施の形態では、2枚の多孔板23A,23Bを使用しているが、これに限らず、3枚以上重ねることもできる。
【0030】
なお、ろ過部の他の実施の形態として、図4及び図5に示す形態も考えることができる。図2及び図3に示す形態との相違は、横長形状の容器本体200内に、穿設されていない平板状の邪魔板201,201,…を、上下互い違いに流路が形成されるように配置していることである。これにより、加圧空気が上下に蛇行させられ、吹付材料との分離が図られるものである。その他の構成については、図2及び図3に示す形態と同様であるため説明を省略する。
【0031】
以上のように、加圧空気が邪魔板を含む面材によって形成される空間(ろ過空間)を通過し、フィルター部材によりろ過されることにより吹付材料が分離されるようにろ過部を構成することで、より効果的に吹付材料を分離することができる。
【0032】
(消音部)
消音部3は、図7及び図8に示すように、加圧空気が供給される供給口30A及び排出される排出口30Bを有する容器本体30と、この容器本体30内部に敷き詰められた吸音材31と、この吸音材31の型崩れを防止すると共に、内部に加圧空気を導入させる、複数の孔が穿設された中空体32と、容器本体30内部と中空体32とで形成される空間を仕切る仕切り板33,33,…と、を備えている。なお、排出口30Bには、フードが取付けられており、雨水等の侵入を防げるようになっている。
【0033】
容器本体30は、本実施の形態では、直方体形状であるが、これに限らず、円筒形状であったり、多角形体であってもよい。容器本体30の板厚としては、透過音や取扱い易さを考慮して2.3mm程度が好ましい。この容器30は側面が取外し可能となっているので、分離された吹付材料の清掃を容易に行うことができ、メンテナンス性にも優れている。
【0034】
消音部3における供給口30Aは、ろ過部2の排出口20Bと双方のフランジ部分を介して連結されており、ここから吹付材料が除去され清浄化された加圧空気が供給されるようになっている。
【0035】
中空体32は、供給口30A及び排出口30Bに接続されるボックス状の箱体32A,32Bと、これらの箱体32A,32Bに連結される円筒体32Cと、によって構成されている。なお、形状としては、これらに限られず、任意の形状で形成してよい。中空体32の材質は、パンチングメタルなどの多孔板や網等から選択することができる。
【0036】
仕切り板33,33,…は、容器本体30内部と中空体32とで形成される空間を複数空間に分割するように仕切っており、中空体32との併用により多段連続膨張型の干渉効果による減音増大構造を構成している。
【0037】
吸音材31は、容器本体30内部と中空体32及び仕切り板33,33,…で囲まれた空間に敷き詰められており、充填されたこの吸音材31の隙間を通ることで衝撃音が減衰されるものである。
【0038】
吸音材31の材質としては、グラスウールやロックウール等を用いることができるが、エンデバーハウス株式会社/カネボウ合繊株式会社製の「パーフェクトバリア」を用いれば、消音部3内に吹付材料が侵入したとしても、洗浄することができるため好適である。
【0039】
なお、図8に示すように、中空体32の円筒体32C内にスプリッター34を取付けることにより、中・高周波数域の減音量を増大させることができる。
【実施例1】
【0040】
図9に示すような配置で、使用コンプレッサーのエアー圧を7kg/cm2として、本発明に係る吹付機用消音器を用いて、消音効果を確認する実験を行なった。騒音レベルを計測した結果、表1のような結果となった。なお、消音機を付けない状態では、5m離れた地点での騒音の計測値が127dBであった。また、接続管(排気管)の長さは、5mであった。
この結果により、騒音規正法における基準の85dB以下を排出口から5mの位置でクリアできることが分かった。
【0041】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、モルタル、コンクリートや緑化基材等の吹付材料を加圧空気により搬送して吹付ける、吹付機における消音方法及び吹付機用消音器として適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1…吹付機用消音器、2…ろ過部、3…消音部、20…容器本体、20A…供給口、20B…排出口、21…第1の邪魔板、21A…孔(孔部)、22…第2の邪魔板、22A…孔(孔部)、23…フィルター部材、24…押え部材、25…第1のろ過空間、26…第2のろ過空間、27…第3のろ過空間、30…容器本体、30A…供給口、30B…排出口、31…吸音材、32…中空体、33…仕切り板、32A,32B…箱体、32C…円筒体、34…スプリッター、50…吹付機、51…コンプレッサー、52…加圧空気供給管、53…上部加圧タンク、54…下部加圧タンク、55…ホッパー、56…上部スライドバルブ、57…下部スライドバルブ、58…排気バルブ、59…排出口、60…接続管(排気管)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹付材料を搬送する吹付機から発生する加圧空気の排出音を減衰させる消音方法であって、
前記加圧空気の排出音を消音手段で減衰させるに先立って、当該加圧空気に混在する吹付材料の前記消音手段での目詰まりによる減音効果の劣化を防止するために、当該加圧空気に混在する吹付材料を分離して清浄し、その後、この清浄された加圧空気の排出音を前記消音手段により減衰させて大気中に放出する、
ことを特徴とする吹付機における消音方法。
【請求項2】
吹付材料を搬送する吹付機から発生する加圧空気の排出音を減衰させる吹付機用消音器であって、
この吹付機用消音器は、前記加圧空気の排出音を消音部で減衰させるに先立って、当該加圧空気に混在する吹付材料の前記消音部での目詰まりによる減音効果の劣化を防止するために、当該加圧空気に混在する吹付材料を分離するろ過部と、このろ過部からの加圧空気の排出音を減衰させて大気中に放出する前記消音部と、を有する、
ことを特徴とする吹付機用消音器。
【請求項3】
前記ろ過部は、前記加圧空気が供給され、この加圧空気に混在する吹付材料を分離し、この吹付材料が分離された後の加圧空気を排出する容器本体を備え、この容器本体は側面が取外し可能となっている、
請求項2記載の吹付機用消音器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−270759(P2010−270759A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157759(P2010−157759)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【分割の表示】特願2005−246759(P2005−246759)の分割
【原出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000115463)ライト工業株式会社 (137)
【出願人】(390029285)株式会社シンキョー (3)
【出願人】(505408686)ジャパンパイル株式会社 (67)
【Fターム(参考)】