説明

商品管理システム、商品管理サーバ、携帯端末、商品管理方法、及び商品管理プログラム

【課題】 ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させる。
【解決手段】 商品を管理する商品管理サーバから得られる商品情報をユーザーが使用する携帯端末に表示するための商品管理システムにおいて、前記携帯端末は、商品毎に付与されている商品識別情報を読み取るための読取手段と、前記読取手段により得られる商品識別情報に基づいて、前記商品管理サーバに対して情報の取得要求を行う情報取得手段と、前記情報取得手段により得られる商品の詳細情報を表示するための表示手段とを有することにより、上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品管理システム、商品管理サーバ、携帯端末、商品管理方法、及び商品管理プログラムに係り、特に、ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させることができる商品管理システム、商品管理サーバ、携帯端末、商品管理方法、及び商品管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スーパーマーケットやデパート等においてユーザー(顧客)が商品を購入する場合、その商品や商品のパッケージや包装紙等に記載されている内容を確認したり、事前にテレビや雑誌等の情報を確認した上で、その商品を購入している。
【0003】
しかしながら、商品のパッケージ等に記載された内容では、詳細な情報を取得することができず、また、テレビや雑誌からの情報は、事前に取得したものであるため、その内容を忘れてしまったり、実際に欲しい商品とは異なる類似した商品を購入してしまうことがある。
【0004】
そこで、近年では、店頭において、商品もしくはその商品に関連する店頭設置用品に、その商品に関し提示しようとする情報を2次元コードとして予め付与しておき、その2次元コードを店頭に設置された2次元コード読取手段により提示するか、印刷手段を用いて印刷表示したものを提示するようにした商品情報提示方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−76249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した手法では、店頭に設置された2次元コードの読取手段を使用する際、夕方等の混雑時には使用する順番を待たなければならないため余分な時間がかかってしまう。また、詳細情報を取得した場合でも、その商品を購入する際には、いったん買物かごの中にいれ、レジに並び商品を購入する手続をしなければならない。この場合でも、レジの混雑時には長時間並ぶことになり、ユーザーの購買意欲を激減させ、店の売上にも影響してしまう。
【0006】
したがって、より効率的に買物をするためには、ユーザーが商品の詳細情報を取得したい、又は購入したいと考えたときに、即座に情報の提供、又は精算可能となるシステムが必要とされる。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させることができる商品管理システム、商品管理サーバ、携帯端末、商品管理方法、及び商品管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0009】
請求項1に記載された発明は、商品を管理する商品管理サーバから得られる商品情報をユーザーが使用する携帯端末に表示するための商品管理システムにおいて、前記携帯端末は、商品毎に付与されている商品識別情報を読み取るための読取手段と、前記読取手段により得られる商品識別情報に基づいて、前記商品管理サーバに対して情報の取得要求を行う情報取得手段と、前記情報取得手段により得られる商品の詳細情報を表示するための表示手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、携帯端末を利用することにより、ユーザー毎に付加価値の高いサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0011】
請求項2に記載された発明は、前記商品識別情報は、RFID、バーコード、又は2次元コード情報から得られる情報であることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、RFID、バーコード、又は2次元コード情報を使用することにより、商品の情報を容易に取得することができる。また、比較的容量の大きいデータを取得することができるため、詳細な情報を迅速に取得することができる。
【0013】
請求項3に記載された発明は、前記商品管理サーバは、前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成し、前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための購入管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、仮IDを付与することにより、商品の万引き(盗難)を防止することができる。
【0015】
請求項4に記載された発明は、前記商品管理サーバは、前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成手段を有することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、ユーザー毎に適切にサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0017】
請求項5に記載された発明は、前記商品管理サーバは、前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、更に、前記携帯端末から取得したクーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、精算を携帯端末により実現できるため、レジでの混雑を回避でき、付加価値の高いサービスを提供することができる。
【0019】
請求項6に記載された発明は、携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出し、前記携帯端末に送信する商品管理サーバにおいて、前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成し、前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための購入管理手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、携帯端末を利用することにより、ユーザー毎に付加価値の高いサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0021】
請求項7に記載された発明は、前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成手段を有することを特徴とする。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、ユーザー毎に適切なクーポンを生成することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0023】
請求項8に記載された発明は、前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得したクーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算手段を有することを特徴とする。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、精算を携帯端末により実現できるため、レジでの混雑を回避でき、付加価値の高いサービスを提供することができる。
【0025】
請求項9に記載された発明は、複数ある商品の中から所望する商品の詳細情報を取得するための携帯端末において、前記商品に付与されたRFID、バーコード、又は2次元コード情報から商品識別情報を読み取るための読取手段と、前記読取手段により得られる商品識別情報に基づいて、通信ネットワークを介して外部のサーバに対して情報取得要求を行う情報取得手段とを有することを特徴とする。
【0026】
請求項9記載の発明によれば、携帯端末を利用することにより、ユーザー毎に付加価値の高いサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0027】
請求項10に記載された発明は、前記情報取得手段は、商品の詳細情報、価格情報、及びクーポン情報のうち、少なくとも1つの情報を取得することを特徴とする。
【0028】
請求項10記載の発明によれば、ユーザーの所望する情報を迅速に提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0029】
請求項11に記載された発明は、携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出し、前記携帯端末に送信するための商品管理方法において、前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成する生成段階と、前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための送信段階とを有することを特徴とする。
【0030】
請求項11記載の発明によれば、携帯端末を利用することにより、ユーザー毎に付加価値の高いサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0031】
請求項12に記載された発明は、前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成段階を有することを特徴とする。
【0032】
請求項12記載の発明によれば、ユーザー毎に適切なクーポンを生成することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0033】
請求項13に記載された発明は、前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得した前記クーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算段階を有することを特徴とする。
【0034】
請求項13記載の発明によれば、精算を携帯端末により実現できるため、レジでの混雑を回避でき、付加価値の高いサービスを提供することができる。
【0035】
請求項14に記載された発明は、前記携帯端末を用いて前記商品に付与されたRFID、バーコード、又は2次元コード情報からなる商品識別情報を読み取るための読取段階とを有することを特徴とする。
【0036】
請求項14記載の発明によれば、RFID、バーコード、又は2次元コード情報を使用することにより、商品の情報を容易に取得することができる。また、比較的容量の大きいデータを取得することができるため、詳細な情報を迅速に取得することができる。
【0037】
請求項15に記載された発明は、携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出して前記携帯端末に送信する処理をコンピュータに実行させるための商品管理プログラムにおいて、前記携帯端末から商品の購入予約要求に基づいて仮IDを生成するID生成処理と、前記商品の価格情報と共に携帯端末に送信するための送信処理とをコンピュータに実行させる。
【0038】
請求項15記載の発明によれば、携帯端末を利用することにより、ユーザー毎に付加価値の高いサービスを提供することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。また、商品管理プログラムをインストールすることで、汎用のコンピュータ等で容易に本発明に係る商品管理を実現することができる。
【0039】
請求項16に記載された発明は、前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成処理を有することを特徴とする。
【0040】
請求項16記載の発明によれば、ユーザー毎に適切なクーポンを生成することができる。これにより、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0041】
請求項17に記載された発明は、前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得した前記クーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算処理を有することを特徴とする。
【0042】
請求項17記載の発明によれば、精算を携帯端末により実現できるため、レジでの混雑を回避でき、付加価値の高いサービスを提供することができる。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
<本発明の概要>
本発明は、携帯端末を用いて商品やパッケージ等に付与されている商品識別情報を読取り、携帯端末の通信ネットワークを用いて商品管理サーバの商品関連情報データベースや、購入履歴データベース等にアクセスし、商品情報の閲覧から購入までを一括して行うことができるシステムを提供する。
【0045】
なお、商品識別情報は、例えば、1次元のバーコードや2次元コードからなる識別コード、又はICタグやICチップ等に代表されるRFID(Radio Frequency IDentification)等を利用することができる。
【0046】
また、商品購入時には、購入予定商品情報を自ら携帯端末でスキャン等をして取得し、商品の合計金額を精算することで、支払い準備を進めたり、購入履歴に基づくサービス(クーポンや、オンデマンドプライス等)を利用したりすることができる。
【0047】
また、商品の詳細情報としては、例えば食品等について、製造元の所在や原材料等の履歴を、追跡的に確認することができるトレーサビリティも本発明に適用可能となる。更に、本発明は、売り場における顧客の「情報入手」、「店とのやり取り」「支払・決済」の各フェーズで適用可能となる。
【0048】
以下に、本発明における商品管理システム、商品管理サーバ、携帯端末、商品管理方法、及び商品管理プログラムを好適に実施した形態について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0049】
<商品詳細情報を取得するための商品管理システム>
図1は、本発明における商品管理システムの一構成例を示す図である。図1に示す商品管理システム10は、ユーザーが個人的に所持する携帯端末11と、商品管理サーバ12とを有するよう構成されている。また、携帯端末11と商品管理サーバ12とは、インターネット等に代表される通信ネットワーク13によりデータの送受信が可能な状態で接続されている。
【0050】
携帯端末11は、商品に付与される2次元コードやICタグ等の情報を読み取り、読み取った商品情報を携帯端末11に設けられているディスプレイに表示する。ここで、商品に付与される商品識別情報の一例について図を用いて説明する。
【0051】
図2は、本発明に適用される商品の一例を示す図である。一般的にスーパーマーケット等の商品販売店においては、図2(a)に示すように商品が陳列されている。
【0052】
ユーザーは、その陳列された商品の中から興味のある商品を手にとり、商品や商品のラベル、パッケージ、包装紙等に記載された商品の内容を確認する。また、本発明に適用される商品は、例えば、図2(b)に示すように商品21のラベルに商品識別情報が付与されている。なお、商品識別情報の一例として、商品21−1には、ICチップ22が付与されており、商品21−2には、2次元コードが付与されている。
【0053】
携帯端末11は、これらの識別情報を取得し、取得した情報の中に詳細情報があれば、その情報を出力する。また、更に、詳細な情報を取得したい場合や、商品パッケージから取得した商品情報の中に詳細な情報が含まれていなかった場合には、通信ネットワーク13を介して、商品管理サーバ12に問い合わせを行い、商品の詳細情報を取得して携帯端末11上に表示する。
【0054】
なお、本実施形態においては、携帯端末11は携帯電話等に限定されるものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末を用いることもできる。また、携帯端末11は、ユーザーが個人で所有する携帯端末を用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば、スーパーマーケット等の店頭で貸与される携帯端末を用いてもよい。
【0055】
また、商品管理サーバ12には、商品詳細情報、顧客情報、購入履歴等の情報が各種のデータベース(以下、DB(DataBase)をいう)に蓄積されている。具体的には、商品管理サーバ12は、顧客DB14と、商品関連情報DB15と、商品精算DB16と、購入履歴DB17と、特典DB18とを有するよう構成されている。
【0056】
顧客DB14は、実際に商品管理サーバ12を利用するユーザーの情報が事前に蓄積されている。また、商品関連情報DB15は、商品やパッケージ等に付与されている商品識別情報(商品ID、シンボル(接続ID))に対応した商品詳細情報が蓄積されている。具体的には、商品の価格情報や、生産者、生産地、原産地等のトレーサビリティ情報、商品規格、成分、最近の該当商品の売上状況等のユーザーの購買意欲を向上させるような商品詳細情報が蓄積されている。
【0057】
また、商品精算DB16は、ユーザーがスーパー等で買物をする際の購入予定商品の情報を一時的に保管するDBであり、現時点での合計金額や、クーポンの生成等に用いられる。また、購入履歴DB17は、ユーザー毎に今まで蓄積された購入データが蓄積される。この購入履歴データは、クーポンの生成や、スーパー等における売上報告等に用いられる。
【0058】
また、特典DB18は、ある対象商品を購入したり、所定の期間に来店したユーザーに対して提供されるクーポン等の特典情報が蓄積される。
【0059】
上述したような商品管理システムにより、ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させることができる。
【0060】
<商品管理サーバ12:ハードウェア構成>
ここで、商品管理サーバ12について説明する。商品管理サーバ12は、専用の装置構成により制御を行うこともできるが、各機能をコンピュータに実行させることができる実行プログラムを生成し、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等に本発明における商品管理プログラムをインストールすることにより、本発明における商品管理を実現することができる。
【0061】
ここで、本発明における商品管理が実現可能なコンピュータのハードウェア構成例について図を用いて説明する。図3は、本発明における商品管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0062】
図3におけるコンピュータ本体には、入力装置31と、出力装置32と、ドライブ装置33と、補助記憶装置34と、メモリ装置35と、各種制御を行うCPU(Central Processing Unit)36と、ネットワーク接続装置37とを有するよう構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
【0063】
入力装置31は、ユーザーが操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを有しており、ユーザーからのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。出力装置32は、本発明における処理を行うためのコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイを有し、CPU36が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示することができる。
【0064】
ここで、本発明において、コンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、例えば、CD−ROM等の記録媒体38等により提供される。プログラムを記録した記録媒体38は、ドライブ装置33にセット可能であり、記録媒体38に含まれる実行プログラムが、記録媒体38からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。
【0065】
補助記憶装置34は、ハードディスク等のストレージ手段であり、本発明における実行プログラムや、コンピュータに設けられた制御プログラム等を蓄積し必要に応じて入出力を行うことができる。
【0066】
CPU36は、OS(Operating System)等の制御プログラム、及びメモリ装置35により読み出され格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して、商品管理における各処理を実現することができる。プログラムの実行中に必要な各種DB(データベース)情報等は、補助記憶装置34から取得することができ、また格納することもできる。
【0067】
ネットワーク接続装置37は、通信ネットワーク等と接続することにより、実行プログラムを通信ネットワークに接続されている他の端末等から取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本発明における実行プログラム自体を他の端末等に提供することができる。
【0068】
上述したようなハードウェア構成により、本発明における商品管理を実行することができる。また、商品管理プログラムをインストールすることで、後述する詳細情報取得処理,商品購入予約処理,クーポン取得処理、及び精算処理等を容易に行うことができ、本発明に係る商品管理を実現することができる。
【0069】
<機能構成>
次に、携帯端末11及び商品管理サーバ12の機能構成について図を用いて説明する。なお、携帯端末11及び商品管理サーバ12は、主に本発明に係る機能について説明するものとし、携帯端末における、音声通信(通話)機能機能等については、通常備えているものとする。
【0070】
図4は、携帯端末における本発明に係る機能構成の一例を示す図である。図4に示す携帯端末11は、読取手段41と、情報取得手段42と、表示手段43と、音声出力手段44と、送受信手段45と、蓄積手段46とを有するよう構成されている。
【0071】
読取手段41は、上述したように商品又は商品のパッケージ等に含まれている2次元コードやICタグ等から商品情報を読み取る。具体的に読取手段41には、バーコードを読み取ることができるスキャナー等やICタグに対応する送受信装置が設けられている。また、情報取得手段42は、読取手段41により得られた商品情報を取得し、更に商品情報に基づいて商品管理サーバ12に商品の詳細情報を取得するための要求を生成する。また、生成した要求内容を送受信手段45に出力する。
【0072】
更に、送受信手段45が商品管理サーバ12から取得した商品取得情報を入力し、その内容に応じて表示手段43又は音声出力44に出力できるような内容に変換した後、表示手段43又は音声出力手段44に対応する情報を出力する。
【0073】
また、情報取得手段42は、読み取った商品内容を購入する場合に、商品管理サーバ12から合計金額を入手したり、仮IDを取得したりする。更に、クーポン等の取得等も行う。なお、仮IDとは、購入予定商品が商品管理サーバ12にて登録された場合に、商品管理サーバ12から送られるIDである。
【0074】
表示手段43は、携帯端末11に設けられているディスプレイ等であり、画像情報や映像情報、文字情報等を表示する。また、音声出力手段44はスピーカー等からなり、音声情報を出力する。
【0075】
また、送受信手段45は、通信ネットワーク13を介して商品管理サーバ12や、通信ネットワーク13に接続された他のサービスとのデータの送受信を行う。また、蓄積手段46は、RFID等からなり、購入予定の商品の情報(商品リスト等)や仮ID等を蓄積する。
【0076】
次に、商品管理サーバ12における機能構成例について説明する。図5は、商品管理サーバにおける本発明に係る機能構成の一例を示す図である。図5に示す商品管理サーバ12は、商品情報生成手段51と、クーポン生成手段52と、精算手段53と、購入管理手段54と、送受信手段55と、蓄積手段56とを有するよう構成されている。
【0077】
商品情報生成手段51は、送受信手段55により得られる携帯端末11からの商品詳細情報取得要求を入力し、商品のID又はシンボルに基づいて商品関連情報DB15を参照し、該当する商品情報の抽出を行う。もし、抽出された場合は、その内容を要求のあった携帯端末11へ送信するため送受信手段55に出力する。
【0078】
クーポン生成手段52は、携帯端末11からのクーポン生成要求に基づいて、商品精算DB16、購入履歴DB17、及び特典DB18を参照してクーポンを生成し、要求のあった携帯端末11に送信するため送受信手段55に出力する。
【0079】
精算手段53は、携帯端末11から購入指示があった場合は、商品精算DB16を参照し、今までの合計金額を算出し、更に携帯端末11から得られるクーポン情報等に基づいて金額を精算した請求金額や購入予定商品のリスト等を要求のあった携帯端末11に送信するため送受信手段55に出力する。
【0080】
また、送受信手段55より、ユーザーの決済(精算)が完了したことを示す売上確定情報を取得した場合には、その情報を購入管理手段54に出力する。更に、一定時間を経過等の所定の条件を経過しても、まだ精算が完了していないユーザーがいる場合には、予め蓄積手段56に蓄積される仮IDを万引き防止システム等の他のシステムに送信するため送受信手段55に出力する。
【0081】
また、購入管理手段54は、ユーザーが購入予定の商品の情報を管理したり、ユーザーから購入予約要求に対応して現在の金額又は商品の価格情報を商品関連情報DB15から取得し、要求のあった携帯端末11に送信するため送受信手段55に出力する。このとき、購入予定の商品には仮IDを付与し、携帯端末11に仮IDも送信する。また、購入管理手段54は、仮IDとその商品の購入に関する情報とを商品精算DB16に出力する。
【0082】
また、売上確定情報を取得した場合、購入履歴DB17にその内容を出力する。また、送受信手段55により、商品関連情報が更新又は変更される場合には、購入管理手段54は、商品関連情報DB15の内容を更新する。例えば、購入された商品がある場合、その商品の在庫数を該当個数分減らす等の処理を行う。
【0083】
また、送受信手段55は、通信ネットワーク13を介して携帯端末11や、通信ネットワーク13に接続された他のサービスとのデータの送受信を行う。また、蓄積手段56は、商品の購入にかかる各種情報等を蓄積する。
【0084】
<DB例>
次に、上述した各種DBの項目例について具体的に説明する。図6は、本発明における各種DBの項目内容の一例を示す図である。なお、図6において、図6(a)は顧客DB14を示し、図6(b)は商品関連情報DB15を示し、図6(c)は商品精算DB16を示し、図6(d)は購入履歴DB17を示し、図6(e)は特典DB18を示す。
【0085】
まず、図6(a)に示す顧客DB14は、本発明に係る実施形態を利用するにあたり、予め登録されるユーザー(顧客)の情報である。項目としては、例えば「顧客ID」、「氏名」、「E―mailアドレス」、「生年月日」等がある。また、この他にもユーザーの住所や携帯電話の電話番号等が含んでもよい。
【0086】
また、図6(b)に示す商品関連情報DB15は、商品の具体的な内容が蓄積されており、項目としては、例えば商品を識別するための「ID・シンボル」、「商品名」、「メーカー」、「価格」、「在庫数」、「詳細情報」等がある。なお、詳細情報としては、文字情報の他に、動画や音声等のコンテンツ情報や他のサーバ等から情報をダウンロードするためのダウンロード先アドレス等が含まれている。
【0087】
また、図6(c)に示す商品精算DB16は、購入予定の商品を一時的に蓄積するためのDBであり、項目としては、例えば「顧客ID」、「仮ID」、「商品名」、「日時」、「価格」等がある。
【0088】
また、図6(d)に示す購入履歴DB17は、ユーザーの購入した商品の履歴情報を蓄積するためのDBであり、項目としては、例えば「顧客ID」、「購入日時」、「購入金額」、「購入商品詳細情報」等がある。
【0089】
また、図6(e)に示す特典DB18は、ある条件に該当するユーザーに対して提供するクーポン等の特典情報を蓄積するためのDBであり、項目としては、例えば、特典の「名称」、クーポンを生成する条件となる物や人等の「対象」、「特典内容」等がある。また、これらの情報は商品管理者、提供者等により更新等の管理が行われる。
【0090】
次に、図1に基づく商品管理システム(商品管理プログラム)における商品の詳細情報を携帯端末上に表示するための処理手順について説明する。
【0091】
<携帯端末11:詳細情報取得処理手順>
図7は、商品の詳細情報を取得するための携帯端末の詳細情報取得処理手順を示す一例のフローチャートである。
【0092】
まず、商品又は商品パッケージ等に付与されている2次元コード等の識別コード又はICタグやICチップ等のRFIDを読み取り商品情報を取得する(S01)。次に、読み取った商品情報の中に商品詳細情報が含まれているかを判断する(S02)。ここで、商品詳細情報が含まれている場合(S02において、YES)、詳細情報を携帯端末11のディスプレイに表示する(S03)。また、商品詳細情報が含まれていない場合(S02において、NO)、取得した商品情報に基づいて商品管理サーバ12に詳細情報の要求を行う(S04)。なお、S02においては、ユーザーが所望する予め設定された詳細情報が商品情報内に含まれていなかった場合にも、S04以降の処理を行うようにしてもよい。
【0093】
次に、携帯端末11は、商品管理サーバ12により結果の情報を取得する(S05)。ここで、取得する情報としては、文字情報、又は動画、音声等のコンテンツ情報が含まれているとする。ここで、取得した情報が動画又は音声等のコンテンツ情報であるかを判断する(S06)。コンテンツ情報である場合(S06において、YES)、サーバから取得した情報に含まれるアドレス情報等にしたがってコンテンツをダウンロードする(S07)。また、ダウンロードされたコンテンツを表示する(S08)。また、商品管理サーバ12から取得した情報がコンテンツではない場合(S06において、NO)、文字情報であるので、文字情報を携帯端末に表示する(S09)。これにより、携帯端末11を用いて商品の詳細情報を容易に取得することができる。
【0094】
<商品管理サーバ12:処理手順>
次に、商品管理サーバ12における処理手順について、フローチャートを用いて説明する。図8は、商品管理サーバにおける詳細情報取得処理手順を示す一例のフローチャートである。
【0095】
まず、携帯端末11より商品識別情報を取得する(S11)。このとき、携帯端末11からは、商品の詳細情報取得要求、及びどの携帯端末からの要求であるか示す携帯端末識別情報等も同時に取得している。
【0096】
次に、商品関連情報DB15を参照し(S12)、DBに商品に関する情報があるかを判断する(S13)。情報がある場合(S13において、YES)、その詳細情報や商品の在庫状況等の情報を要求のあった携帯端末11に送信する(S14)。
また、情報がない場合(S13において、NO)、なかったこと通知するためのメッセージ情報を生成し(S15)、要求のあった携帯端末11にメッセージを出力する(S16)。
【0097】
これにより、実施例1において、バーコード情報やICタグやICチップ等のRFID等を利用して商品の詳細情報を容易で迅速に取得することができる。また、携帯端末11により、詳細な情報を提示することができる。
【実施例2】
【0098】
<商品購入>
次に、本発明における商品管理システムの商品購入について実施例2として説明する。なお、実施例2では、本発明に係る商品購入の内容を明確に説明するため、商品の購入予約をする商品購入予約処理、クーポンを取得するクーポン取得処理、及び会計を行う精算処理について、夫々の構成を分けて説明する。
【0099】
<実施例2−1:商品購入予約>
図9は、商品購入予約手順について説明するための一例の図である。なお、この処理においては、現在のオンラインショッピング等では「バスケットに入れる。」等の処理に該当するものである。
【0100】
図9においては、まず、購入予約をするために顧客ID及び商品を識別するための商品情報を商品管理サーバ12にし送信する。商品管理サーバ12は、取得した商品識別情報に基づき、商品関連情報DB15から商品価格を取得する。また、その商品についての仮登録を行うための仮IDを生成し、商品精算DB16に顧客IDと、仮IDと、商品名、購入予約の要求した日時、商品の価格等からなる商品情報とを出力する。また、商品管理サーバ12は、商品精算DB16から登録完了通知を受けると、商品価格及び/又は合計金額等の価格情報と、仮IDとを携帯端末11に送信する。携帯端末11は、仮登録された情報を受信することで、いわゆるバスケットに入れる処理が終了する。
【0101】
ここで、携帯端末11及び商品管理サーバ12における商品購入予約処理手順について、フローチャートを用いて説明する。
【0102】
<携帯端末11:商品購入予約処理手順>
図10は、携帯端末における商品購入予約処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、ユーザーは、購入予定の商品がある場合、購入予約の要求と顧客IDと、購入予定の商品情報を商品管理サーバ12に送信する(S21)。次に、商品管理サーバ12により価格情報及び仮IDを取得する(S22)。また、携帯端末11は、価格情報をディスプレイ等により表示する(S23)。また、携帯端末11は、取得した仮IDを蓄積しておく(S24)。ここで、他の商品を購入するかを判断し(S25)、購入する商品がある場合(S25において、YES)、S21に戻り、購入したい商品が終了するまで以降の処理を繰り返し行う。また、購入する商品がない場合(S25において、NO)、処理を終了する。
【0103】
<商品管理サーバ12:商品購入予約処理手順>
図11は、商品管理サーバにおける商品購入予約処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、携帯端末11より顧客ID及び商品を識別するための商品情報を取得する(S31)。このとき、携帯端末11より購入予約要求等も取得している。次に、取得した商品識別情報に基づいて商品関連情報DB15を参照し、その商品の価格情報を取得する(S32)。次に、取得した商品に関する購入予定の仮IDを生成し(S33)、顧客ID、商品情報と共に商品精算DB16に蓄積して仮登録を行う(S34)。このとき、商品精算DB16から現在まで仮登録された商品の合計金額を取得する。
【0104】
次に、商品管理サーバ12は、商品の価格情報及び/又は現在までの購入予定の商品の合計金額等からなる価格情報と仮IDを携帯端末11へ送信する(S35)。これにより、商品購入予約処理が完了する。
【0105】
<実施例2−2:クーポン>
図12は、クーポン取得について説明するための一例の図である。図12においては、まず、クーポンを取得するための要求と顧客IDを商品管理サーバ12に送信する。商品管理サーバ12は、商品精算DB16から現在までの購入予定商品情報を取得する。また、商品管理サーバ12は、購入履歴DB17から過去のユーザーの購入履歴情報を取得する。更に、管理サーバ12は、特典DB18から特典情報を取得する。
【0106】
次に、商品管理サーバ12は、購入予定商品情報及び購入履歴情報に基づいて、クーポンの生成を行うか判断する。このとき、購入予定商品情報及び購入履歴情報等から特典情報に含まれるクーポンの対象であるかが判断される。なお、クーポンの種類としては、多様な種類があるが、例えば、購入履歴クーポン、特定商品値引きクーポン、誕生日クーポン等がある。
【0107】
ここで、購入履歴クーポンとは、例えば、そのユーザーの購入履歴における購入金額と予め設定された金額とに基づいて、今回購入予定の商品の合計金額から所定の金額又は所定の比率の割引(ディスカウント)を行うためのクーポンである。また、特定商品値引きクーポンとは、予め設定される商品の金額について割引を行うためのクーポンである。また、誕生日クーポンとは、顧客DB14に蓄積されている生年月日データに基づいて誕生日が近い、又は当日のユーザーについては、今回購入予定の商品の合計金額から割引を行うためのクーポンである。また、これ以外の条件として、予め購入回数等に基づき、ポイント数等を決めておき、そのポイントに応じてクーポンを生成してもよい。なお、クーポンには、有効期限等があり、クーポンの発行後、一定の期間しか利用することができない等の処理を行うこともできる。
【0108】
商品管理サーバ12は、上述したような条件に該当する場合にはクーポンを生成し、生成したクーポンを携帯端末11にクーポンを送信する。また、予め設定されるクーポン生成の条件に当てはまらなかった場合は、その旨を示すメッセージを生成し、携帯端末11に送信する。
【0109】
ここで、携帯端末11及び商品管理サーバ12におけるクーポン取得処理手順について、フローチャートを用いて説明する。
【0110】
<携帯端末11:クーポン取得処理手順>
図13は、携帯端末におけるクーポン取得処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、携帯端末11から顧客IDを商品管理サーバ12へ送信する(S41)。このとき、クーポンを取得するための要求も送信する。次に、商品管理サーバ12から結果を取得する(S42)。
【0111】
ここで、携帯端末11は、取得した結果からクーポンが含まれているかを判断する(S43)。クーポンが含まれている場合(S43において、YES)、携帯端末11は、クーポン情報を表示し(S44)、更にクーポンを蓄積する(S45)。また、クーポンがない場合(S43において、NO)、携帯端末11は、クーポンが商品管理サーバ12で生成されなかった旨を示すメッセージを表示する(S46)。
【0112】
<商品管理サーバ12:クーポン取得処理手順>
図14は、商品管理サーバにおけるクーポン取得処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、商品管理サーバ12は、携帯端末11より顧客IDを取得する(S51)。このとき、携帯端末11よりクーポン要求等も取得している。次に、商品管理サーバ12は、商品精算DB16より購入予定商品情報を取得する(S52)。また、商品管理サーバ12は、購入履歴DB17より購入履歴情報を取得する(S53)。また、商品管理サーバ12は、特典DB18より特典情報を取得する(S54)。
【0113】
次に、商品管理サーバ12は、購入予定商品情報及び購入履歴情報をチェックし(S55)、特典情報に基づいてクーポンを生成するかを判断する(S56)。クーポンを生成する場合(S56において、YES)、商品管理サーバ12は、対象となるクーポンを生成し(S57)、生成したクーポンを携帯端末11に送信する(S58)。また、クーポンを生成する条件に該当しない場合(S56において、NO)、商品管理サーバ12は、生成されなかった旨を示すメッセージを生成する(S59)。このとき、「クーポンはありません。」等のメッセージだけではなく、「あと○○円分購入すれば、クーポンが取得でき大変お得です。」等というようにユーザーの購買意欲を向上させるようなメッセージを生成することもできる。
【0114】
また、商品管理サーバ12は、携帯端末11にメッセージを送信する(S60)。これにより、クーポン取得処理が完了する。
【0115】
なお、実施例2−2では、本発明におけるサービスの内容としてクーポンの生成を例にしたが、本発明においてはこの限りではなく、例えば、クーポンの代わりに、旅行招待チケットや他の商品のプレゼント情報等を提供してもよい。また、本サービスを使用してくれてユーザーにオンデマンドプライス等の特定サービスを提供してもよい。
【0116】
<実施例2−3:精算(決済)処理>
図15は、精算処理について説明するための一例の図である。図15においては、まず、携帯端末11は、支払要求と、顧客ID、クーポン情報を商品管理サーバ12に出力する。商品管理サーバ12は、取得した顧客IDから商品精算DB16から購入予定の商品情報及び合計金額を算出する。このとき、商品管理サーバ12は、クーポン情報に基づいて所定の割引を行い、算出された請求金額を携帯端末11に出力する。
【0117】
携帯端末11は、請求金額を確認し、支払いを行う場合は、支払決定要求を決済代行企業等が管理するネット決済システム等に出力する。なお、このネット決済システムは、クレジットカード会社や、携帯端末における電子マネー管理会社が管理するシステムでもよく、また、商品管理サーバ12に設けられていてもよい。また、携帯端末11は、決済(精算)完了の通知を受けると精算処理が終了する。
【0118】
一方、商品管理サーバ12は、ネット決済システムから決済が完了したことを示す売上確定情報と顧客IDを取得すると、購入履歴DB17にユーザーが購入した商品や金額を蓄積する。また、購入履歴DB17に登録が完了すると、商品精算DB16の該当商品の蓄積データを消去する。また、商品管理サーバ12は、商品関連情報DB15の在庫数を調整する。
【0119】
更に、商品管理サーバ12は、購入した商品又はパッケージ情報に付与されているICタグに購入済みのフラグ等を付与する。なお、この場合においては、店頭等に設置されるICタグへの書き込み手段により書き込む。
【0120】
ここで、商品管理サーバ12は、一定の時間が経過した後も商品精算DBに蓄積されているデータがある場合は、その未購入商品情報の仮IDを万引防止システ等に送信する。ここで、万引き防止システムとは、スーパーマーケット等の出入口に設置されるゲートを通過する際、商品のICタグや携帯端末11の蓄積手段に蓄積された情報を取得し、購入履歴DB等の購入データと照合して万引きを防止するシステムである。
【0121】
なお、商品識別情報としてバーコード等の識別コードが付与されている場合には、既に精算済みであるかをチェックするためのレジを設け、そこでチェックを受けるだけで、料金の支払いをする必要がないため、レジの混雑は発生しない。また、商品精算DB16の仮IDを万引き防止システムに送信することにより、携帯端末11の仮IDと照合しゲートを受信することにより、ユーザーに購入意思があったにもかかわらず購入されていない商品の情報や、精算手続のミスを容易に把握することができる。
【0122】
ここで、携帯端末11及び商品管理サーバ12における処理手順について、フローチャートを用いて説明する。
【0123】
<携帯端末11:精算処理手順>
図16は、携帯端末における精算処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、携帯端末11から支払い要求と、顧客IDと、クーポン情報とを商品管理サーバ12へ送信する(S61)。次に、商品管理サーバ12から請求金額を取得し(S62)、請求金額を携帯端末11のディスプレイに表示する(S63)。
【0124】
次に、支払いを決定するかを判断する(S64)、支払いを行う場合(S64において、YES)、支払い情報を送信する(S65)。なお、S65においては、図15に示す構成では、ネット決済システムとなっているが、商品管理サーバ12に決済システムが設けられている場合は、商品管理サーバ12に送信することになる。次に、携帯端末11は、支払い完了通知を受信し(S66)、その受信した完了通知を表示する(S67)。
【0125】
なお、上述のS65に支払い方法としては、多数の手法が適用できるが、それぞれの手法によりS67にて表示される内容が異なる。例えば、本実施の携帯では、電子マネー決済やクレジットカード決済が可能であるが、電子マネー決済の場合、電子マネーにより請求金額が引き落とされ、残額が表示される。また、クレジットカード決済の場合には、カード会社からのクレジット引き落とし通知が表示される(後日、クレジット決済完了通知、支払い明細等がカード会社より送られる。)。更に、携帯端末11は、蓄積されている仮IDを消去する。
【0126】
<商品管理サーバ12:精算処理手順>
図17は、商品管理サーバにおける精算処理手順を説明するための一例のフローチャートである。まず、商品管理サーバ12は、携帯端末11より顧客IDと、クーポン情報とを取得する(S71)。このとき、携帯端末11より支払い要求等も取得している。
【0127】
次に、商品管理サーバ12は、請求金額の生成を行う(S72)。ここで、請求金額を生成するために、商品精算DB16から購入予定の商品情報を取得し、更にクーポン情報に基づいて請求金額を生成する。次に、商品管理サーバ12は、請求金額を携帯端末11へ送信する(S73)。
【0128】
次に、商品管理サーバ12は、所定の時間内に売上確定情報を取得したかを判断する(S74)。売上確定情報を取得した場合(S74において、YES)、購入履歴DB17に今回ユーザーが購入した商品の購入情報を登録する(S75)。また、商品精算DB16に蓄積された購入予約の商品情報を消去する(S76)。また、商品関連情報DB15の在庫情報等を更新する(S77)。なお、この後の処理としては、商品又は商品パッケージ等にRFIDが付与されている場合には、そのRFIDに購入済みのフラグをセットしてもよい。
【0129】
また、売上確定情報が取得できなかった場合(S74において、NO)、仮IDを万引きシステム等に送信して(S78)、万引きを防止する。
【0130】
上述した実施例の内容により、本発明では、携帯端末11を利用して、ユーザーが取得したい情報を個別に入手することができる。また、「レジ待ち」することがない。また、購入予約や商品の合計金額の精算、購入履歴に基づくクーポンの発行やオンデマンドプライス等のサービス、及び支払いを携帯端末11により実現することができる。これにより、付加価値のあるサービスを提供することで、ユーザーの購買意欲を向上させることができる。
【0131】
なお、携帯端末11を持っていないユーザーや、携帯端末による決済非対応商品の場合は、レジで支払うことになるが、その作業量や混雑は本発明を適用することで激減することは明白であり、これによりユーザーに対するサービスを向上させることができる。
【0132】
上述したように本発明によれば、ユーザーに対して付加価値の高いサービスを提供し、購買意欲を向上させることができる。具体的には、ユーザー毎に対するサービスの強化を図ることができる。また、レジスタッフの負担の軽減、並びに、人員の削減等も実施できる。これにより、売上を向上させることができ、更にはユビキタス社会を実現させることができる。
【0133】
なお、上述した商品管理サーバ12は、上述の実施の形態においては1台の構成として説明したが、本発明においてはこの限りではなく、例えば上述した各実施例に特化したサーバをそれぞれ設けてもよく、また複数の実施例に対応したサーバを複数設けてもよい。
【0134】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明における商品管理システムの一構成例を示す図である。
【図2】本発明に適用される商品の一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明における商品管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】携帯端末における本発明に係る機能構成の一例を示す図である。
【図5】商品管理サーバにおける本発明に係る機能構成の一例を示す図である。
【図6】本発明における各種DBの項目内容の一例を示す図である。
【図7】商品の詳細情報を取得するための携帯端末の詳細情報取得処理手順を示す一例のフローチャートである。
【図8】商品管理サーバにおける詳細情報取得処理手順を示す一例のフローチャートである。
【図9】商品購入予約手順について説明するための一例の図である。
【図10】携帯端末における商品購入予約処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【図11】商品管理サーバにおける商品購入予約処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【図12】クーポン取得について説明するための一例の図である。
【図13】携帯端末におけるクーポン取得処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【図14】商品管理サーバにおけるクーポン取得処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【図15】精算処理について説明するための一例の図である。
【図16】携帯端末における精算処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【図17】商品管理サーバにおける精算処理手順を説明するための一例のフローチャートである。
【符号の説明】
【0136】
10 商品関連情報表示システム
11 携帯端末
12 商品管理サーバ
13 通信ネットワーク
14 顧客DB
15 商品関連情報DB
16 商品精算DB
17 購入履歴DB
18 特典DB
21 商品
22 ICチップ
23 2次元コード
31 入力装置
32 出力装置
33 ドライブ装置
34 補助記憶装置
35 メモリ装置
36 CPU
37 ネットワーク接続装置
38 記録媒体
41 読取手段
42 情報取得手段
43 表示手段
44 音声出力手段
45 送受信手段
46,56 蓄積手段
51 商品情報生成手段
52 クーポン生成手段
53 精算手段
54 購入管理手段
55 送受信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を管理する商品管理サーバから得られる商品情報をユーザーが使用する携帯端末に表示するための商品管理システムにおいて、
前記携帯端末は、商品毎に付与されている商品識別情報を読み取るための読取手段と、
前記読取手段により得られる商品識別情報に基づいて、前記商品管理サーバに対して情報の取得要求を行う情報取得手段と、
前記情報取得手段により得られる商品の詳細情報を表示するための表示手段とを有することを特徴とする商品管理システム。
【請求項2】
前記商品識別情報は、RFID、バーコード、又は2次元コード情報から得られる情報であることを特徴とする請求項1に記載の商品管理システム。
【請求項3】
前記商品管理サーバは、
前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成し、前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための購入管理手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の商品管理システム
【請求項4】
前記商品管理サーバは、
前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の商品管理システム。
【請求項5】
前記商品管理サーバは、
前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、更に、前記携帯端末から取得したクーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算手段を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の商品管理システム。
【請求項6】
携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出し、前記携帯端末に送信する商品管理サーバにおいて、
前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成し、前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための購入管理手段を有することを特徴とする商品管理サーバ。
【請求項7】
前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成手段を有することを特徴とする請求項6に記載の商品管理サーバ。
【請求項8】
前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得したクーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算手段を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の商品管理サーバ。
【請求項9】
複数ある商品の中から所望する商品の詳細情報を取得するための携帯端末において、
前記商品に付与されたRFID、バーコード、又は2次元コード情報から商品識別情報を読み取るための読取手段と、
前記読取手段により得られる商品識別情報に基づいて、通信ネットワークを介して外部のサーバに対して情報取得要求を行う情報取得手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項10】
前記情報取得手段は、商品の詳細情報、価格情報、及びクーポン情報のうち、少なくとも1つの情報を取得することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。
【請求項11】
携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出し、前記携帯端末に送信するための商品管理方法において、
前記携帯端末からの商品の購入予約要求に基づいて、前記商品に対する仮IDを生成する生成段階と、
前記商品の価格情報と共に前記携帯端末に送信するための送信段階とを有することを特徴とする商品管理方法。
【請求項12】
前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成段階を有することを特徴とする請求項11に記載の商品管理方法。
【請求項13】
前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得した前記クーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算段階を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の商品管理方法。
【請求項14】
前記携帯端末を用いて前記商品に付与されたRFID、バーコード、又は2次元コード情報からなる商品識別情報を読み取るための読取段階とを有することを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載の商品管理方法。
【請求項15】
携帯端末からの要求を取得し、予め蓄積される商品に関する情報から要求に対応した情報を抽出して前記携帯端末に送信する処理をコンピュータに実行させるための商品管理プログラムにおいて、
前記携帯端末から商品の購入予約要求に基づいて仮IDを生成するID生成処理と、
前記商品の価格情報と共に携帯端末に送信するための送信処理とをコンピュータに実行させるための商品管理プログラム。
【請求項16】
前記携帯端末からのクーポン要求に基づいて、予め蓄積される現在までの購入予約商品情報と、購入履歴情報とに基づいてクーポンの生成の要否を判断するクーポン生成処理を有することを特徴とする請求項15に記載の商品管理プログラム。
【請求項17】
前記携帯端末からの支払い要求に基づいて、前記購入予約商品情報から合計金額を算出し、前記携帯端末から取得した前記クーポン情報に基づいて、請求金額を精算する精算処理を有することを特徴とする請求項15又は16に記載の商品管理プログラム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−92300(P2006−92300A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−277536(P2004−277536)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(397028669)財団法人店舗システム協会 (1)
【Fターム(参考)】