説明

回転霧化静電塗装方法

【課題】ワーク側面への塗着効率を向上させた回転霧化静電塗装方法を提供する。
【解決手段】ワーク(10)と回転霧化静電塗装機(20)との間に電界を形成し、回転霧化静電塗装機(20)から噴霧される塗料に電荷を与えて、ワーク(10)を塗装する回転霧化静電塗装方法において、ワーク(10)を所定の軸線周りに回転し、軸線と平行な軸線を中心として回転霧化静電塗装機(20)のベルカップ(34)をワーク(10)と同じ回転方向に回転しながら、回転霧化静電塗装機(20)からワーク(10)へ向けて塗料を噴霧し、ワーク(10)の回転を反転し、回転霧化静電塗装機(20)のベルカップ(34)の回転を反転してワーク(10)へ向けて塗料を噴霧するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転霧化静電塗装方法に関し、とくに自動車用ホイールの塗装品質を改善した回転霧化静電塗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークと回転霧化静電塗装機との間に電界を形成し、回転霧化静電塗装機から噴霧される塗料に負の電荷を与えると共に、回転霧化静電塗装機のベルカップを高速回転して、その遠心力により塗料を微粒化してワークを塗装する回転霧化静電塗装法は、塗着効率が良いことから多くの分野で利用されている。
【0003】
例えば、自動車用アルミホイールは、一般的に、アルミニウムを含有するメタリック塗料をベースコートとして塗装し、該ベースコートの上にクリアコートを塗装しているが、近時、自動車用アルミホイールを回転霧化静電塗装機により塗装することが試みられている。
【0004】
一方、アルミニウムやマイカなどのフレーク顔料を塗料中に含むメタリック塗装では、塗装明度を高めるために、微粒化された塗料粒子を高速のシェーピングエアによりワークへ向けて吹き付けなければならない。そのために、従来から、高速の塗料粒子をワークへ向けて噴霧するために種々の技術が開発されている。
【0005】
例えば、特開平3−101858号公報には、シェーピングエアの流量を増加して塗装明度を高める技術が記載され、特開平6−114327号公報には、ベルカップの中心軸線に対して所定の角度だけ傾斜した方向にシェーピングエアを噴射して、旋回流を形成するようにした回転霧化静電塗装機が記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開平3−101858号公報
【特許文献2】特開平6−114327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、塗料粒子をワークへ向けて高速で噴霧すると、塗料の噴射方向に垂直なワーク正面には十分な塗着効率を得ることができるが、塗料の噴射方向に平行なワーク側面へは十分な塗着効率を得ることができない。そのために、ハブと、リムと、前記ハブとリムとの間に延設された複数のスポークとを含むアルミホイールでは、スポーク側面の塗着効率が低くなり、塗装明度が他の部分と比較して低くなる。
【0008】
自動車用アルミホイールは、その形状や輝きといった外観が特に重要視され、塗装品質が非常に重要であるが、メタリック塗料は、塗膜の厚さが不均一であると塗装明度が不均一となり、見た目の色むらが著しく強調される性質を有しているので、上述したようなアルミホイールを回転霧化静電塗装機により塗装する場合、如何にしてスポーク側面に十分な塗着効率を確保するかが問題となる。
【0009】
そこで本発明は、上述した従来技術の問題を解決することを技術課題としており、ワーク側面へも十分な塗着効率を得られるようにした回転霧化静電塗装方法を提供することを目的としている。
【0010】
また、本発明は、アルミホイールのスポーク側面へも十分な塗着効率を得られるようにした回転霧化静電塗装方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の本発明は、ワークと回転霧化静電塗装機との間に電界を形成し、回転霧化静電塗装機から噴霧される塗料に電荷を与えて、ワークを塗装する回転霧化静電塗装方法において、ワークを所定の軸線周りに回転し、前記軸線と平行な軸線を中心として前記回転霧化静電塗装機のベルカップを前記ワークと同じ回転方向に回転しながら、前記回転霧化静電塗装機からワークへ向けて塗料を噴霧し、前記ワークの回転を反転し、前記回転霧化静電塗装機のベルカップの回転を反転して前記ワークへ向けて塗料を噴霧するようにした回転霧化静電塗装方法を要旨とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
先ず、図9、10を参照して、本発明の回転霧化静電塗装方法により塗装するワークの一例としての自動車用アルミホイールを説明する。自動車用アルミホイール10(以下、単にホイール10と記載する)は、中心に設けたハブ12と、ホイール10の中心軸線(自動車に取付けたときに、該自動車の車軸の中心軸線に一致する軸線)方向に間隔を隔てて配設された一対のリム14と、一対のリム14を連結する側壁部16と、ハブ12とリム14との間に延設された複数の、本実施形態では6本のスポーク18とを具備している。スポーク18は、ホイール10の中心軸線に関して概ね垂直な面を形成する前面18bと、該前面18bに連結されホイール10の中心軸線に関して概ね平行となる一対の側面18a、18cとを有している。なお、本明細書では、ホイール10の中心軸線に沿って前面18bを見る方向にホイール10の正面を定義する。
【0013】
次に、図2を参照すると、本発明の回転霧化静電塗装方法を適用するホイール塗装システム100は、ホイール10をベースコートステーション104からクリアコートステーション106へと矢印DLの方向へ移送するホイール塗装ライン102を具備している。その間、ホイール10は、ホイール10の中心軸線に概ね垂直な正面を上側にして保持されている。ベースコートステーション104には、ホイール10の正面を塗装するための第1と第2の正面塗装機104a、104bと、ホイール10の側面を塗装するための側面塗装機104cとが配設されており、クリアコートステーション106には、ホイール10の正面を塗装するための正面塗装機106aと、ホイール10の側面を塗装するための側面塗装機106bが配設されている。
【0014】
次に、図1を参照して、ベースコートステーション102を詳細に説明する。ホイール塗装システム100は、塗装ライン102を形成するコンベア110を具備しており、コンベア110は、鉛直に立設された状態で塗装ライン102沿いに一定速度で移動する複数の旋回、保持軸112を具備している。旋回、保持軸112の各々は、ホイール10の正面を上方に向けて保持すると共に、その中心軸線周りに正逆両方向に選択的にホイール10と共に回転可能となっている。
【0015】
図1に示す実施形態では、第1の正面塗装機104aは、産業用ロボット120と、該産業用ロボット120に取付けた回転霧化静電塗装機126(20)とを具備している。本実施形態において、産業用ロボット120は、鉛直軸線周りに旋回自在のベース部122と、該ベース部に取付けたロボットアーム124とを具備した垂直多関節形ロボットであり、回転霧化静電塗装機126(20)は、ロボットアーム124の先端に取付けられている。
【0016】
第2の正面塗装機104bは、第1の正面塗装機104aと同様に、鉛直軸線周りに旋回自在のベース部132と、該ベース部に取付けたロボットアーム134とを具備した産業用垂直多関節形ロボット130と、該産業用垂直多関節形ロボット130のロボットアーム134の先端に取付けられた回転霧化静電塗装機136(20)とを具備している。
【0017】
側面塗装機104cも同様に、垂直型多関節形ロボット140のロボットアーム144の先端に取付けられた回転霧化静電塗装機146(20)を具備している。なお、図面には詳細に図示されていないが、クリアコートステーション106の正面塗装機106aおよび側面塗装機106bも同様に構成することが可能なことは当業者には理解されよう。
【0018】
本実施形態では、産業用ロボット120、130、140は、矢印Mで示すように、コンベア110により搬送されるホイール10に追従して回転霧化静電塗装機とホイール10との相対位置が変化しないように動作する。これにより、塗装の間、コンベア110は連続運転可能となる。
【0019】
なお、本実施形態のように、第1と第2の正面塗装機104a、104bを産業用ロボットにより構成する場合には、側面塗装機104cを特に設けなくともよいことは、当業者には理解されよう。
【0020】
次に、図3、4を参照して、回転霧化静電塗装機について説明する。
既述した回転霧化静電塗装機、特に、第1と第2の正面塗装機を形成する回転霧化静電塗装機20は、概ね周知の構成を有した回転霧化静電塗装機であって、ハウジングと、該ハウジングの内周面に固定されたエアモータ28と、ベルカップ34とを主要な構成として具備している。前記ハウジングは、ロボットアーム124、134の先端部に取付けるための取付部(図示せず)を有した基端側ハウジング部22と、基端側ハウジング部22の先端に取付ける先端側ハウジング部とから成り、先端側ハウジング部は、外筒24と、内筒26とを有している。
【0021】
基端側ハウジング部22には、シェーピングエア供給用の空気通路22aが形成されており、圧縮空気源(図示せず)から供給された圧縮空気は、該空気通路22aから外筒24と内筒26との間の空間24aを流通して、内筒26の先端部に形成された複数のシェーピングエアオリフィス26aからワークであるホイール10へ向けて噴射される。特に、ホイール10のベースコートとして、アルミニウムやマイカなどのフレーク顔料を塗料中に混在させたメタリック塗料を用いた塗装を行う場合には、図4に示すように、シェーピングエアAsを、中心軸線Oに関して所定の角度θを以て噴出させて、ベルカップ34から噴出する塗料の周囲に、ベルカップ34の回転方向Drbとは反対方向Draの旋回流を形成することが、仕上がりの塗装明度の観点から好ましい。一方、回転霧化静電塗装機20をクリアコートステーション106で用いる場合には、シェーピングエアAsを噴出させなくとも良い場合も有得る。
【0022】
エアモータ28は、基端側ハウジング部22の内周面に固定されるモータハウジング28aと、該モータハウジング28aに中心軸線Oの周りに回転自在に保持された出力軸32と、該出力軸32の後端(基端)に連結されたタービン30とを具備し、出力軸32の先端にベルカップ34が取付けられている。モータハウジング28aには、圧縮空気源(図示せず)に連通するモータ空気通路28bが形成されており、前記圧縮空気源から圧縮空気がタービン30へ向けて供給され、これによって、出力軸32の先端に取付けられたベルカップ34が回転駆動される。また、モータハウジング28aは、適当な電源装置36に接続されており、ベルカップ34から噴出する塗料にホイール10に対する陰電荷を与えるようになっている。またエアモーター28は、ベルカップ34に形成された塗料オリフィス38に連通する塗料通路(図示せず)を有しており、塗料源(図示せず)から供給される塗料が、該塗料通路を介して塗料オリフィス38からワークへ向けて噴霧される。
【0023】
以下、図5〜図8を参照して、本実施形態の作用を説明する。
ホイール10の各々は、その中心軸線を鉛直方向にして、その前面を上に向けた状態でコンベア110の旋回、保持軸112の各々の先端部に取付けられる。ホイール10がコンベア110によって、塗装ライン102沿いにベースコートステーション104の第1の正面塗装機104aへ搬送されると、旋回、保持軸112が所定の方向、図1の実施形態では反時計回りの方向Aに回転する。旋回、保持軸112の回転によって、ホイール10を水平面内で旋回、保持軸112を中心として回転させた状態でホイール10は第1の正面塗装機104aによって塗装される。
【0024】
このとき、回転霧化静電塗装機126(20)のエアモータ28の出力軸32の基端側から先端方向に見た状態で、ホイール10の回転方向Aと同じ方向Drbに第1の塗装機104aのベルカップ34を回転させ、かつ、シェーピングエアAsが回転方向Aとは反対方向Draに旋回するようにする(図5参照)。これによって、第1の側面塗装機104aの回転霧化静電塗装機126(20)から噴出される塗料は、ホイール10の回転方向とは反対方向Dpに旋回しながらホイール10へ向けて移動し、ホイール10のスポーク18の側面18a、つまり、ホイール10の回転方向Aに関して前側の側面18aに付着し易くなると共に、スポーク18の側面18aに対する塗粒の相対速度が高くなるために、塗装明度を高めることが可能となる。
【0025】
第1の正面塗装機104aによる塗装が完了すると、ホイール10は、コンベア110によって側面塗装機104cへ移送され、該側面塗装機104cによってホイール10の側面が塗装される。このときの、側面塗装機104cのベルカップ34の回転方向は、何れの方向であってもよい。また、シェーピングエアAsは供給した方が、塗装粒子の速度が高くなり、塗装明度が高くなる。また、側面塗装機104cのシェーピングエアは、旋回流とせずに、中心軸線Oに概ね平行に噴出させたストレートエアとしてもよい。
【0026】
側面塗装機104cによる塗装が完了すると、ホイール10は、コンベア110によって第2の正面塗装機104bへ移送される。第2の正面塗装機104bへ搬送されると、旋回、保持軸112が反対方向、図1の実施形態では時計回りの方向Bに回転する。第2の正面塗装機104bにおいても、ホイール10の回転方向Bと同じ方向Drbに第2の塗装機104aのベルカップ34を回転させ、かつ、シェーピングエアAsが回転方向Bとは反対方向Draに旋回するようにする(図6参照)。これによって、第2の側面塗装機104bの回転霧化静電塗装機126(20)から噴出される塗料は、ホイール10の回転方向Bとは反対方向Dpに旋回しながらホイール10へ向けて移動し、ホイール10のスポーク18の側面18c、つまり、ホイール10の回転方向Bに関して前側の側面18cに付着し易くなると共に、スポーク18の側面18cに対する塗粒の相対速度が高くなるために、塗料中のフレーク顔料がホイール10の側面に高速で衝突して、フレーク顔料は塗装面に対してほぼ平行となり、塗装明度を高めることが可能となる。
【0027】
ホイール10は、次いで、クリアコートステーション106へ移送され、ホイール10は、水平面内で旋回、保持軸112を中心として回転させた状態で、正面塗装機106aにより、その正面が塗装される。その場合も、また、ホイール10の回転方向Aと同じ方向Drbに正面塗装機106aのベルカップ34を回転させるが、シェーピングエアは噴射しないか、中心軸線Oと概ね平行のストレートエアとする(図7参照)。
【0028】
正面塗装機106aによる塗装が完了すると、ホイール10は、コンベア110によって側面塗装機106bへ移送され、該側面塗装機106bによってホイール10の側面が塗装される。このときの、側面塗装機106bのベルカップ34の回転方向は、何れの方向であってもよい。また、シェーピングエアは噴射しないか、中心軸線Oと概ね平行のストレートエアとする。
【0029】
次に、図8を参照して、ホイール塗装システム100のベースコートステーション102の他の例を説明する。
図1に示す実施形態では、第1と第2の側面塗装機104a、104bおよび側面塗装機104cは垂直型多関節形産業用ロボットを具備し、回転霧化静電塗装機とホイール10との相対位置が変化しないようにコンベア110により搬送されるホイール10に追従して動作するようになっていたが、本発明は、これに限定されず、回転霧化静電塗装機がコンベア110の移動に追従しない構成とすることもできる。
【0030】
第1の正面塗装機104aは、ペイントショップ床面に立設、固定されたスタンド210と、スタンド210の上側先端部に取付けた水平スライダ212、該水平スライダ212に取付けた鉛直スライダ214から成る塗装機位置決め装置と、該塗装機位置決め装置に取付けた回転霧化静電塗装機216(20)とを具備し、回転霧化静電塗装機216(20)を鉛直面内で位置決め可能となっている。第2の正面塗装機104bも第1の正面塗装機104aと同様に、スタンド220と、スタンド220の上側先端部に取付けた水平スライダ222、該水平スライダ222に取付けた鉛直スライダ224から成る塗装機位置決め装置と、該塗装機位置決め装置に取付けた回転霧化静電塗装機226(20)とを具備し、回転霧化静電塗装機226(20)を鉛直面内で位置決め可能となっている。側面塗装機104cは、スタンド230と、スタンド230の上側先端部に取付けた水平スライダ232から成る塗装機位置決め装置と、該塗装機位置決め装置に取付けた回転霧化静電塗装機236(20)とを具備し、回転霧化静電塗装機236(20)を水平方向に位置決め可能となっている。
【0031】
本実施形態では、回転霧化静電塗装機216(20)、226(20)、236(20)はコンベア110により搬送されるホイール10に追従することはできず、従ってコンベア110は、回転霧化静電塗装機216(20)、226(20)、236(20)の位置でホイール10を一旦停止させて、塗装工程の終了を待機するタクト運転しなければならないが、多関節形産業用ロボットに比べて非常に安価に塗装システムを構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の回転霧化静電塗装方法を適用するホイール塗装システムのベースコートステーションを示す略図である。
【図2】本発明の回転霧化静電塗装方法を適用するホイール塗装システムの略図である。
【図3】本発明の回転霧化静電塗装方法に用いる回転霧化静電塗装機の略示断面図である。
【図4】図3の回転霧化静電塗装機の先端部分の斜視図であり、ベルカップの回転方向とシェーピングエアの旋回方向の関係を示す図である。
【図5】ホイール正面を示す略図であり、本発明の作用を説明するための図である。
【図6】ホイール正面を示す略図であり、本発明の作用を説明するための図である。
【図7】ホイール正面を示す略図であり、本発明の作用を説明するための図である。
【図8】本発明の回転霧化静電塗装方法を適用するホイール塗装システムのベースコートステーションの他の例を示す略図である。
【図9】自動車用アルミホイールの一例を示す略示斜視図である。
【図10】図9のアルミホイールの一部を拡大して示す部分斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
10 ホイール
12 ハブ
14 リム
16 側壁部
18 スポーク
18a スポークの側面
18b スポークの前面
18c スポークの側面
20 回転霧化静電塗装機
28 エアモータ
34 ベルカップ
100 ホイール塗装システム
102 ホイール塗装ライン
104 ベースコートステーション
106 クリアコートステーション
104a 第1の正面塗装機
104b 第2の正面塗装機
104c 側面塗装機104
106a 正面塗装機
106b 側面塗装機
110 コンベア
112 旋回、保持軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークと回転霧化静電塗装機との間に電界を形成し、回転霧化静電塗装機から噴霧される塗料に電荷を与えて、ワークを塗装する回転霧化静電塗装方法において、
ワークを所定の軸線周りに回転し、
前記軸線と平行な軸線を中心として前記回転霧化静電塗装機のベルカップを前記ワークと同じ回転方向に回転しながら、前記回転霧化静電塗装機からワークへ向けて塗料を噴霧し、
前記ワークの回転を反転し、
前記回転霧化静電塗装機のベルカップの回転を反転して前記ワークへ向けて塗料を噴霧するようにした回転霧化静電塗装方法。
【請求項2】
更に、前記ベルカップの回転方向とは反対方向の旋回成分を含んだ空気流を前記ベルカップの周囲から前記ワークへ向けて噴射するようにした請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記塗料は、フレーク顔料を混在させたメタリック塗料である請求項1または2に記載の回転霧化静電塗装方法。
【請求項4】
前記ワークは、ハブと、リムと、前記ハブとリムとの間に延設された複数のスポークとを含む自動車用ホイールであり、該自動車用ホイールの中心を前記ワークの回転軸が通過するように、前記自動車用ホイールを配置して、前記回転霧化静電塗装機のベルカップが該自動車用ホイールの正面に概ね垂直に対面するように、前記回転霧化静電塗装機が配置される請求項1〜3の何れか1項に記載の回転霧化静電塗装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−209853(P2007−209853A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−29946(P2006−29946)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【出願人】(591274059)ランズバーグ・インダストリー株式会社 (38)
【Fターム(参考)】