説明

圧力制限弁

本発明は、圧力制限弁10に関する。この圧力制限弁10は、弁保持体1と、該弁保持体に結合された弁挿入体2と、該弁挿入体内に滑動可能に支承された弁ピストン3と、該弁ピストンを閉鎖方向で負荷する圧縮ばね5とから成っている。本発明の構成では弁ピストン3と圧縮ばね5との間に調節円板4が配置されていて、圧縮ばね5が一方の側で弁保持体1の底部分に支持され、かつ他方の側で調節円板4の、弁ピストン3とは反対側の面に支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の圧力制限弁に関する。
【0002】
燃料、特にディーゼル燃料を噴射する装置に接続されている圧力制限弁は、書籍「ディーゼルエンジン マネージメント(Diesel-engine Management)」シュツットガルト 1999年、第273頁に基づいて公知である(ISBN 0-7680-0509-4)。このような形式の圧力制限弁は、エマージェンシ走行特性を同時に準備する圧力制限のために働く。このような圧力制限弁は有利には、コモンレール系との関連において使用される。
【0003】
既に公知の大量生産によって製造される圧力制限弁では、ばね受と弁ピストンとが一体的に形成されていて、圧縮ばねと一緒にポット形の弁保持体内に配置されている。弁保持体は弁ピストンとは反対側の端部に、止めナットを備えた調節ねじを有しており、この調節ねじを介して弁特性を調節すること及び製造誤差を補償することができる。構造が複雑かつ高価であるということを無視したとしても、公知の弁はその構造がかなり大きく嵩張っていて、噴射系の構成群への組込みが困難である。さらにこの公知の弁には、約90l/hのポンプ吐出量までしか調整できないという欠点がある。低い貫流量ではこのような圧力制限弁は再び閉鎖してしまう。このようなことは、エマージェンシ走行において強い制限を加えることになる。
【0004】
発明の開示
本発明による圧力制限弁は、安価に製造可能な少数の部材によって傑出している。本発明のようにばね受とピストンとが分離していることによって、開放圧を簡単に調節すること及び製造誤差を補償することが可能になる。本発明による解決策はさらに特に次のような利点、すなわち比較的低いポンプ回転数及び僅かな貫流量においても安定したエマージェンシ走行が可能であるという利点を提供する。そして貫流量とはほぼ無関係な圧力特性線が得られる。本発明のように構成された圧力制限弁は、さらに、極めて小さなサイズによって傑出している。このことは、例えば僅かな取付け空間しか利用することができないレール又はピストンのような、噴射系の構成群への取付けを可能にする。また、圧力制限弁のピストンに設けられたフラット箇所によって、大きなポンプ吐出量に対しても十分な流過横断面が得られる。
【0005】
図面
次に図面を参照しながら本発明について詳説する。
【0006】
図1は、圧力制限弁の第1実施例を示す図であり、
図2は、図1に示された圧力制限弁における圧力と貫流量との間の関係を示す線図であり、
図3は、ピストンに長さの異なったフラット箇所を備えた、圧力制限弁の第2実施例を示す図であり、
図4は、ピストンの長手方向軸線に対して角度を成して方向付けられたフラット箇所を備えた、本発明の別の実施例を示す図であり、
図5は、弁開口を閉鎖するためにピストンによって負荷された玉を備えた、圧力制限弁の別の実施例を示す図であり、
図6は、フラット箇所が設けられていないピストンを備えた、圧力制限弁の別の実施例を示す図であり、
図7は、ピストンがフラット箇所と制御縁とを有している、圧力制限弁の別の実施例を示す図であり、
図8は、円錐形に形成された圧縮ばねがピストンに結合されたピストンロッドを同心的に取り囲んでいる、圧力制限弁の別の実施例を示す図であり、
図9は、ピストンがフラット箇所及び/又は制御縁を有している、図8に示された実施例の変化実施例を示す図である。
【0007】
実施例
図1には、本発明による圧力制限弁の第1実施例が示されており、この圧力制限弁はエマージェンシ走行のためにも特に適している。圧力制限弁10は弁保持体1を有しており、この弁保持体1はほぼポット形に形成されていて、異なった内径D1,D2を備えた2つの部分領域1a,1bを有している。この両部分領域1a,1bはそれぞれ弁保持体1の全長の一部にわたって延びていて、階段状に互いに移行し合っている。小さな内径D1を有する弁保持体1の部分領域1aは、弁保持体1の底部に隣接している。大きな内径D2を有する弁保持体1の部分領域1bは、弁挿入体2に向けられている。弁保持体1の部分領域1aは圧縮ばね5を受容するために働く。弁保持体1の部分領域1bは弁挿入体2を外側から取り囲んでおり、弁保持体1と弁挿入体2との間における結合部を生ぜしめている。有利には弁挿入体2は弁保持体1とかしめによって結合されている。このような固定形式は大量生産で安価に実現することができ、しかもこれは十分に信頼の置ける固定形式であることが証明されている。しかしながらまた択一的な解決策として、弁保持体1及び弁挿入体2に適宜なねじ山を設けて、両部材を互いに螺合によって結合することも可能である。このような結合形式は確かにあまり安価ではないが、製造誤差を補償するためのさらなる自由度に関して利点を提供する。すなわち両部材1,2の回動の強さを変えることによって、圧縮ばね5に対して加えられる予負荷もしくはプレロード(Vorspannung)を変化させることができる。弁挿入体2の中心に配置された孔には、弁ピストン3が滑動可能に支承されている。圧縮ばね5と弁ピストン3との間には、調節円板4が配置されており、この場合弁保持体1の部分領域1aに位置する圧縮ばね5が一方では弁保持体1の底部に支持され、かつ他方では調節円板4の、弁ピストンとは反対側の側面に支持されている。圧縮ばね5は調節円板4を介して間接的に、弁ピストン3を閉鎖方向に負荷している。調節円板4自体は、弁挿入体2内に配置されたポット形の切欠き2a内に滑動可能に支承されている。弁ピストン3の開放運動時又は閉鎖運動時に、調節円板4は昇降運動し、この際にポット形の切欠き2aの壁によって案内される。異なった直径領域(直径D1,D2)によって形成された弁保持体1の階段状の移行部は、弁挿入体2に載置されており、半径方向内側に向かって張り出している。これによって調節円板4のためのストッパが形成されている。圧縮ばね5に抗して作用する弁ピストン3の圧力負荷時に、調節円板4は最高で前記ストッパに当接するまで運動することができ、これによって、弁ピストン3が弁挿入体2における座から許容不能なほど大きく持ち上げられることも阻止される。調節円板4は液体が貫流する切欠き4aを有しており、この切欠き4aは有利には調節円板4に偏心的に配置されており、これによって調節円板4における弁ピストン3の良好な支持を保証することができる。弁ピストン3がその座から持ち上がった場合に、燃料は前記切欠き4aを通って、圧縮ばね5を収容する弁保持体1の部分領域1a内に流入することができる。弁保持体1の壁には少なくとも1つの流出通路1cが設けられており、この流出通路1cは有利には、弁保持体1の部分領域1aを弁保持体1の外周面と接続する孔として形成されている。この流出通路1cは有利には水平に配置されている(図3)。しかしながら流出通路1cは図1に示されているように、弁保持体1の壁に斜めに延びるように設けられていてもよい。すなわち流出通路1cの軸線Aと弁保持体1の長手方向軸線A1とは、互いに角度を成して方向付けられており、つまり有利には軸線Aと弁ピストン3の長手方向軸線との間には鋭角が形成されるようになっている。弁保持体1の外周面にはさらに座に位置するようにシール手段、有利にはOリング6が配置されている。図面にはさらに保護キャップ7が示されており、この保護キャップ7は、取り付けられる前のストック中及び搬送中に圧力制限弁10を損傷及び汚染に対して保護するために働く。
【0008】
圧縮ばね5と、液圧に対して有効な座直径、つまり弁挿入体2と弁ピストン3との接触縁によって生ぜしめられる座直径とは、所定可能な開放圧P1が生ぜしめられるように、互いに合わせられている。この開放圧P1が調節円板4によって調節可能であると、特に有利である。また厚さの異なった調節円板4を使用することによって、回避不能な製作誤差を簡単に補償することが可能である。圧力制限弁10の簡単な構造を有する部材は、安価に製造及びストックすることができる。エマージェンシ走行のための所望の圧力は、弁挿入体2における弁ピストン3の案内直径と弁座の直径との間の共働もしくは相互作用によって簡単に調整される。弁ピストン3はさらに、その外周部に配置されたフラット箇所3aを有している。圧力制限弁10の特に有利な構成では、全部で3つのフラット箇所3aが設けられており、これらのフラット箇所3aは弁ピストン3の全周にわたって均一に配置されている。大きな貫流量における使用可能性の限界は、これらのフラット箇所3aの横断面によって規定されている。圧縮ばね5のばね力は、調節円板4を負荷していて、ひいては弁ピストン3を閉鎖方向に負荷している。圧力が所定の値を上回ると、圧縮ばね5のばね力はもはや、圧力制限弁10を閉鎖状態に保つのに十分ではなくなる。圧力のこの値、いわゆる開放圧は、第2世代のコモンレール系では約1850〜1950barの間である。この圧力値は、相応に寸法設定された調節円板4を用いて簡単に調節可能である。開放圧に達すると、弁ピストン3は弁挿入体2における座から持ち上がり、弁ピストン3と弁挿入体2とによって取り囲まれた室において圧力が形成される。大きな液圧有効面によって弁ピストンは弁挿入体2から次のように、すなわちピストン3に設けられたフラット箇所3aが有効になり、燃料が自由な横断面を介して流出できるほど、大きく滑り出す。弁ピストン3に一体成形されたフラット箇所もしくは制御縁によって、エマージェンシ走行のための特性線が調整される。圧力制限弁10が約15l/hの貫流量において初めて再び閉鎖するようになっていると、理想的である。閉鎖の時点から圧力制限弁10の機能は不安定になる。弁ピストン3と弁挿入体2との間における遊びが増大すると、圧力制限弁10は例えば既に約40l/hの貫流量において閉鎖することになる。このような場合にはその結果、内燃機関の低回転数時に相応な低い吐出量において、もはや安定した噴射が不可能になる。フラット箇所3aのない弁ピストン3を備えた圧力制限弁には、圧力が極めて迅速に上昇するという欠点がある。
【0009】
本発明による構成の利点は、図2に示された線図、つまり圧力と貫流量との間の関係を示す線図からも明らかである。図2に示された直角の座標系のX軸には、圧力が任意の単位で示され、かつY軸には、同様に任意の単位で貫流量又は容積流が示されている。K1で示された特性線は、通常運転時における前記値、つまり圧力と貫流量との間の関係が示されている。そして特性線K2はエマージェンシ走行における関係が示されている。特性線K2から明らかなように、本発明のように構成された圧力制限弁は、幅広いエマージェンシ走行窓(Notlauffenster)Fにわたって満足のいくエマージェンシ走行を可能にする。
【0010】
図3に示された本発明の別の実施例では、弁ピストン3の外周面にフラット箇所3a.1が設けられており、これらのフラット箇所3a.1は弁ピストン3の全長にわたって延在している。図1に示された実施例では、フラット箇所3aは単に弁ピストン3の長さの一部にわたってしか延びていない。
【0011】
図4に示された本発明の別の実施例では、弁3の外周面に設けられたフラット箇所3a.2は、弁ピストン3の長手方向軸線に対して角度を成して方向付けられている。このように構成されていると、弁ピストン3の位置に応じて、燃料の貫流のために程度の差こそされ大きな横断面が生ぜしめられる。図4に同様に示されているように、流出通路1c.1が択一的に弁挿入体2に配置されていてもよい。
【0012】
本発明の別の有利な構成では、ピストンは圧力制限弁10のシール機能を直接的に引き受けていない。弁開口は玉によって閉鎖され、この玉自体はばね負荷されたピストンによって負荷される。このことは、このように構成された圧力制限弁の一部を拡大して示す断面図である図5から明らかである。符号2で示された弁挿入体2には、玉50が座に支承されていて、これによって弁開口2bを閉鎖している。玉50はばね負荷された弁ピストン3によって負荷されていて、この弁ピストン3は玉50をその座に押し付ける。
【0013】
図6には本発明のさらに別の実施例が示されている。この実施例は、図1に示された圧力制限弁をより安価に簡単化した変化実施例である。図6に示された圧力制限弁10は、弁挿入体2内に滑動可能に支承された弁ピストン3を有している。この弁ピストン3はほぼ円筒形の形状を有していて、その外周面にフラット箇所を有していない。
【0014】
図7に示された圧力制限弁の別の有利な構成では、圧力制限弁10の弁挿入体2内に滑動可能に支承された弁ピストン3は、その外周面に複数のフラット箇所3a,3a.3を有しており、これらのフラット箇所3a,3a.3の制御縁は、弁ピストン3の、圧縮ばね5に向けられた端面から、異なった間隔を有している。従ってフラット箇所3a,3a.3は弁ピストン3の運動時に異なった時点で作用する。この構成は、弁ピストン3の長手方向軸線に対して平行に方向付けられたフラット箇所でも、弁ピストン3の長手方向軸線に対して斜めに方向付けられたフラット箇所でも、どちらも可能である。
【0015】
図8に示された本発明による圧力制限弁10の別の実施例では、図1に示された実施例に比べてさらに丈夫な圧力制限弁の構成が示されており、この実施例では弁ピストン3は、圧縮ばね5に対して同心的に配置されたピストンロッド3bで、弁保持体1の部分領域1aに進入している。圧縮ばね5は円錐ばねとして形成されていて、その底面で弁保持体1のポット底部に支持されている。圧縮ばね5の小さな底面は調節ばね4に載置されており、この調節ばね4は弁ピストン3のピストンロッド3bに被せ嵌められていて、ピストンロッド3bにおいて段部に載置されている。この圧力制限弁はエマージェンシ走行のためには適していない。
【0016】
図9には、弁ピストン3がフラット箇所3aを有している、圧力制限弁の別の実施形態が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】圧力制限弁の第1実施例を示す図である。
【図2】図1に示された圧力制限弁における圧力と貫流量との間の関係を示す線図である。
【図3】ピストンに長さの異なったフラット箇所を備えた、圧力制限弁の第2実施例を示す図である。
【図4】ピストンの長手方向軸線に対して角度を成して方向付けられたフラット箇所を備えた、本発明の別の実施例を示す図である。
【図5】弁開口を閉鎖するためにピストンによって負荷された玉を備えた、圧力制限弁の別の実施例を示す図である。
【図6】フラット箇所が設けられていないピストンを備えた、圧力制限弁の別の実施例を示す図である。
【図7】ピストンがフラット箇所と制御縁とを有している、圧力制限弁の別の実施例を示す図である。
【図8】円錐形に形成された圧縮ばねがピストンに結合されたピストンロッドを同心的に取り囲んでいる、圧力制限弁の別の実施例を示す図である。
【図9】ピストンがフラット箇所及び/又は制御縁を有している、図8に示された実施例の変化実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0018】
1 弁保持体、 1a 部分領域、 1b 部分領域、 1c 流出通路、 2 弁挿入体、 2a 切欠き、 3 弁ピストン、 3a フラット箇所、 3a.1 フラット箇所、 3a.2 フラット箇所、 3a.3 フラット箇所、 4 調節円板、 4a 切欠き、 5 圧縮ばね、 6 シールリング、 7 保護キャップ、 10 圧力制限弁、 A 軸線、 A1 軸線、 D1 直径、 D2 直径、 K1 特性線、 K2 特性線、 50 玉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力制限弁(10)であって、弁保持体(1)と、該弁保持体(1)に結合された弁挿入体(2)と、該弁挿入体(2)内に滑動可能に支承された弁ピストン(3)と、該弁ピストン(3)に閉鎖方向で作用する押圧力を負荷する圧縮ばね(5)とが設けられている形式のものにおいて、弁ピストン(3)と圧縮ばね(5)との間に調節円板(4)が配置されていて、圧縮ばね(5)が一方の側で弁保持体(1)の底部分に支持され、かつ他方の側で調節円板(4)の、弁ピストン(3)とは反対側の面に支持されていることを特徴とする圧力制限弁。
【請求項2】
弁挿入体(2)がポット形に形成された切欠き(2a)を有していて、該切欠き(2a)内に調節円板(4)が滑動可能に支承されている、請求項1記載の圧力制限弁。
【請求項3】
弁挿入体(1)がポット形に形成されていて、少なくとも2つの部分領域(1a,1b)を備えており、該部分領域(1a,1b)がそれぞれ異なった内径(D1,D2)を有していて、部分領域(1a,1b)が互いに階段状に移行している、請求項1又は2記載の圧力制限弁。
【請求項4】
弁保持体(1)の、小さな内径(D1)を有する第1の部分領域(1a)が、圧縮ばね(5)を受容するために働き、大きな内径(D2)を有する第2の部分領域(1b)が、弁挿入体(2)を外側から取り囲んでいる、請求項1から3までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項5】
弁保持体(1)と弁挿入体(2)とが互いにかしめ固定されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項6】
弁保持体(1)と弁挿入体(2)とが互いにねじ結合されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項7】
弁保持体(1)の、異なった直径領域(直径D1,D2)によって形成された階段状の移行部が、弁座(2)に載置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項8】
弁ピストン(3)の外周部に少なくとも1つのフラット箇所(3a,3a.1,3a.2,3a.3)が設けられている、請求項1から7までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項9】
弁ピストン(3)の外周部に3つのフラット箇所(3a,3a.1,3a.2,3a.3)が設けられており、これらのフラット箇所(3a,3a.1,3a.2,3a.3)が弁ピストン(3)の外周部に均一に分配配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項10】
フラット箇所(3a)が弁ピストン(3)の長手方向軸線に対して平行に延びるように弁ピストン(3)に配置されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項11】
フラット箇所(3a,3a.1,3a.2,3a.3)が、弁ピストン(3)の長手方向軸線に対して角度を成して方向付けられている、請求項1から10までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項12】
調節円板(4)が液体を貫流させる切欠き(4a)を有している、請求項1から11までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項13】
切欠き(4a)が偏心的に配置されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項14】
弁保持体(1)に流出通路(1c)が設けられている、請求項1から13までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項15】
流出通路(1c)が、弁保持体(1)のポット内部を弁保持体(1)の外周面と接続する孔として形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項16】
流出開口の軸線(A)が弁保持体(1)の長手方向軸線(A1)に対して角度を成して方向付けられている、請求項1から15までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項17】
弁挿入体(2)に流出通路(1c)が設けられている、請求項1から16までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項18】
弁ピストン(3)がピストンロッド(3b)を有していて、該ピストンロッド(3b)が弁保持体(1)のポット形の切欠き(部分室1a)に進入している、請求項1から17までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項19】
圧縮ばね(5)が円錐ばねとして形成されている、請求項1から18までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項20】
圧縮ばね(5)が弁ピストン(3)のピストンロッド(3b)を同心的に取り囲んでいる、請求項1から19までのいずれか1項記載の圧力制限弁。
【請求項21】
調節円板(4)が弁ピストン(3)のピストンロッド(3b)に被せ嵌めされていて、そこで階段状の座に載置されている、請求項1から20までのいずれか1項記載の圧力制限弁。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2006−514240(P2006−514240A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−569455(P2004−569455)
【出願日】平成15年10月6日(2003.10.6)
【国際出願番号】PCT/DE2003/003300
【国際公開番号】WO2004/083695
【国際公開日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】