説明

圧着端子および圧着端子の電線に対する圧着構造

【課題】電線接続部に水分が付着しようとしても、電線の導体まで水分が浸入しないようにして、電線の導体の腐食の問題を無くした圧着端子を提供する。
【解決手段】圧着端子10の電線接続部12が、前側の電気接続部11の底板部から連続する下面板14と、下面板14の後端に延設され、下面板14との連結部で上側前方に折り返されることで下面板14の上方に位置する上面板15とで構成され、上面板15と下面板14は、互いに重ね合わせた際に内側の空間に電線Wの端末部を収容できる断面形状に形成されると共に、上下方向から加締め圧力を受けることで、押し潰されて内部を密閉した状態で電線の端末部を圧着するものとして構成され、更に下面板14から上面板15への折り返し部16に、電線Wの端末部を下面板14と上面板15との間に挿入するための電線挿入孔17が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着端子および圧着端子の電線に対する圧着構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図13は、特許文献1に記載された圧着端子と電線の圧着構造を示している。
この圧着端子210は、前部にバッテリ等に接続される電気接続部211を有すると共に、その後部に、電線Wの端末部に対して加締め接続される電線接続部212を有している。電線接続部212は、底板部221と導体加締片222とを有し、図13(a)に示したように、クリンパ280を下動させて、導体加締片222を加締めることにより、図13(b)に示したように、電線Wの導体Waに対して圧着端子210を圧着接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−87848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の従来の圧着端子と電線の圧着構造では、端子210に接続した電線Wの端末の導体Waが外に露出している部分が多いので、導体Waに水分が付着した場合に、導体Waが腐食しやすく、その結果、電気的接続信頼性が損なわれるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線接続部に水分が付着しようとしても、電線の導体までは水分が浸入しないようにして、電線の導体の腐食の問題を防ぎ、電気的接続信頼性が損なわれる心配を解消できるようにした圧着端子および圧着端子の電線に対する圧着構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る圧着端子は、下記(1)および(2)を特徴としている。
(1) 前部に相手方端子に対して接続するための電気接続部を有し、その後部に、電線の端末部に対して加締め接続される電線接続部を有した圧着端子であって、
前記電線接続部が、前記電気接続部の底板部から連続する下面板と、該下面板の後端に延設され、前記下面板との連結部で上側前方に折り返されることで前記下面板の上方に位置する上面板とで構成され、
前記上面板と下面板は、互いに重ね合わせた際に内側の空間に電線の端末部を収容できる断面形状に形成されると共に、上下方向から加締め圧力を受けることで、押し潰されて内部を密閉した状態で前記電線の端末部を圧着するものとして構成され、
前記下面板から上面板への折り返し部に、前記電線の端末部を前記下面板と上面板との間に挿入するための電線挿入孔が形成されていること。
(2) 上記(1)の構成の圧着端子において、
前記下面板の両側縁部と前記上面板の両側縁部に、前記上下方向から加締め圧力を受けたときに、互いに係合する係合部が設けられていること。
【0007】
上記(1)の構成の圧着端子によれば、下面板と上面板との間に電線の端末部を挿入して加締めることにより、内部を密閉することができるので、水分の浸入から導体を守ることができる。
上記(2)の構成の圧着端子によれば、下面板の両側縁部と前記上面板の両側縁部にそれぞれ係合部が設けられており、加締めた際に互いに係合するようになっているので、固定力の増強を図ることができる。
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る圧着端子の電線に対する圧着構造は、下記(3)を特徴としている。
(3) 上記(1)または(2)の圧着端子の前記電線挿入孔から電線の端末部が挿入されることで、絶縁被覆を除去して露出させた導体の先端部から絶縁被覆部分までが前記下面板と上面板との間に挿入され、その状態で前記上面板が前記下面板に対して加締め固定されることにより、前記下面板と上面板の間に挿入された範囲の前記電線の端末部が前記下面板と上面板によって密閉状態で覆われると共に、前記導体が前記下面板と上面板の間に圧着されていること。
【0009】
上記(3)の構成の圧着構造によれば、下面板と上面板との間に電線の端末部が挿入されて加締められていることにより、下面板と上面板との間の密閉空間で導体が圧着されており、水分の浸入から導体を守ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、圧着端子と電線の接続部に対して水分が付着しようとしても、電線の導体まで水分が浸入しないようにすることができ、電線の導体の腐食の問題を防ぐことができ、その結果、電気的接続信頼性が損なわれる心配を解消することができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の圧着端子の構成図であって、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は斜め後方から見た斜視図である。
【図2】同圧着端子の後端の電線挿入孔から電線の端末部を電線接続部に挿入した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の状態から加締め加工を実施して圧着端子と電線を接続した状態を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図である。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】図3のVI−VI矢視断面図である。
【図7】同圧着端子の展開図である。
【図8】同圧着端子の電線接続部の加締め型の説明図であって、(a)は導体圧着部を圧着する前の状態を示す正面から見た断面図、(b)は導体圧着部を圧着している状態を示す正面から見た断面図、(c)は加締め型の圧着端子の前後方向に沿った縦断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の圧着端子の構成図であって、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は斜め後方から見た斜視図である。
【図10】(a)は同圧着端子の後端の電線挿入孔から電線の端末部を電線接続部に挿入した状態を示す斜視図、(b)は導体圧着部の断面図である。
【図11】同圧着端子の要部展開図である。
【図12】同圧着端子の電線接続部の加締め型の説明図であって、導体圧着部を圧着している状態を示す正面から見た断面図である。
【図13】従来の圧着端子の電線に対する圧着構造を示す図であって、(a)は圧着前の状態、(b)は圧着後の状態を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。
《第1実施形態》
図1は第1実施形態の圧着端子の構成図であって、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は斜め後方から見た斜視図、図2は同圧着端子の後端の電線挿入孔から電線の端末部を電線接続部に挿入した状態を示す斜視図、図3は図2の状態から加締め加工を実施して圧着端子と電線を接続した状態を示す斜視図である。図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図4のV−V矢視断面図、図6は図3のVI−VI矢視断面図、図7は同圧着端子の展開図である。図8は同圧着端子の電線接続部の加締め型の説明図であって、(a)は導体圧着部を圧着する前の状態を示す正面から見た断面図、(b)は導体圧着部を圧着している状態を示す正面から見た断面図、(c)は加締め型の圧着端子の前後方向に沿った縦断面図である。
【0014】
図1及び図2に示したように、この圧着端子10は、メス型のもので、前部に相手方端子等(不図示)に対して接続するための、バネ片内蔵でボックス型の電気接続部11を有し、その後部に、繋ぎ部13を介して、電線Wの端末部に対して加締め接続される電線接続部12を有している。
【0015】
電線接続部12は、前半部が導体圧着部21、後半部が被覆加締部22として構成されている。この電線接続部12は、図7に示したように、電気接続部11の底板部から連続する下面板14と、該下面板14の後端に更に後方へ向いて延設され、次のプレス段階で、下面板14との連結部(折り返し部16)で上側前方に折り返されることで、下面板14の上方に位置する上面板15とで構成されている。
【0016】
上面板15と下面板14は、互いに重ね合わせた際に内側の空間に電線Wの端末部を収容できる断面形状に形成されると共に、上下方向から加締め圧力を受けることで、押し潰されて内部を密閉した状態で電線Wの端末部を圧着するものとして構成されている。つまり、下面板14は、幅方向の中央部14aが下方に凸状に湾曲した断面半円弧状に形成され、幅方向の両側縁部に、上下方向から加締め圧力を受けて潰れるときに、上面板15の両側縁部に設けられた係合部15bと絡み合って係合する係合部14bが設けられている。また、上面板15は、幅方向の中央部15aが上方に凸状に湾曲した断面半円弧状に形成され、幅方向の両側縁部に、上下方向から加締め圧力を受けて潰れるときに、下面板14の両側縁部に設けられた係合部14bと絡み合って係合する係合部15bが設けられている。第1実施形態では図1に示したように、上面板15の係合部15bが上方に曲がったエッジ部として形成され、下面板14の係合部14bが、それらエッジ部を包み込むように係合する逆U字状のフック部として形成されている。
【0017】
また、下面板14から上面板15への折り返し部16には、図1(b)および図7に示したように、電線Wの端末部を下面板14と上面板15との間に挿入するための略円形の電線挿入孔17が形成されている。この電線挿入孔17の径は、電線Wの絶縁被覆Wbの外径とほぼ同等の大きさに設定されている。また、下面板14の内面(上面)と上面板15の内面(下面)には、圧着した際に電線の導体との接触導通性を増すためのローレット状のセレーション18が形成されている。
【0018】
実施形態の接続構造を得るには、図2に示したように、圧着端子10の後端の電線挿入孔17から電線Wの端末部を挿入することで、絶縁被覆Wbを除去して露出させた導体Waの先端部から絶縁被覆Wbが付いている部分までを下面板14と上面板15との間に挿入する。そしてその状態で、図3〜図5に示したように、上面板15の前半部(導体圧着部21に相当する範囲)を強く下面板14に対して加締めることにより、下面板14と上面板15の前半部間に挿入された電線の導体Waを、下面板14と上面板15によって密閉状態で覆いつつ圧着する。同時に、上面板15の後半部(被覆加締部22に相当する範囲)を軽く下面板14に対して加締めることにより、下面板14と上面板15の後半部間に挿入された電線の絶縁被覆Wbの付いた部分を保持する。また、その際、図6に示したように、下面板14の両側縁の係合部14bと上面板15の両側縁の係合部15bを互いに係合させ、下面板14と上面板15が開き方向に変形しないように強固に加締め固着する。以上により、圧着端子10の電線Wに対する圧着構造を得ることができる。
【0019】
なお、上記のように加締め加工を行う金型は、図8(a)および(b)に示したように、クリンパ(上型)85とアンビル(下型)81の組み合わせより構成され、導体圧着部21の範囲を加締める部分として、アンビル81には、下面板14の下面を載せる加工曲面82が設けられ、クリンパ85には、上面板15の上面に押圧する加工曲面86が設けられている。
【0020】
アンビル81の加工曲面82は、下面板14の幅方向の中央部14aを押圧する中央加工面82aと、下面板14の幅方向の両端の係合部14bを押圧しながら支える端部加工面82bとを具備している。また、クリンパ85の加工曲面86は、上面板15の幅方向の中央部15aを押圧する中央加工面86aと、上面板15の幅方向の両端の係合部15bを受け止める山形部86bと、山形部86bの両外側に形成され、クリンパ85の下動に従って徐々に下面板14の係合部14bを内側に丸めていき、最終的に、下面板14の係合部14bを上面板15の係合部15bに加締める傾斜加工面86d及び湾曲加工面86cとを具備している。
【0021】
また、図8(c)に示したように、クリンパ85には、圧着端子10の長手方向に沿って、圧着端子10の導体圧着部21を加締める部分88aと、導体圧着部21の先端の上面板15を更に潰す突起87の付いた部分88bと、被覆加締部22を加締める加工面89を有する部分88cとが区分けされて設けられている。
【0022】
このような構成の圧着端子10およびそれを用いた圧着構造によれば、下面板14と上面板15との間に電線Wの端末部を挿入して加締めることにより、内部を密閉することができるので、水分の浸入から電線Wの導体Waを守ることができる。しかも、下面板14の両側縁の係合部と上面板15の係合部15bを加締めにより互いに係合させることができるので、開き方向に対する上面板15と下面板14の固定力の増強を図ることができる。その結果、電線Wの導体Waの腐食の問題を防ぎ、電気的接続信頼性が損なわれる心配を解消できる。
【0023】
《第2実施形態》
図9は第2実施形態の圧着端子の構成図であって、(a)は斜め前方から見た斜視図、(b)は斜め後方から見た斜視図、図10(a)は同圧着端子の後端の電線挿入孔から電線の端末部を電線接続部に挿入した状態を示す斜視図、(b)は導体圧着部の断面図、図11は同圧着端子の要部展開図、図12は同圧着端子の電線接続部の加締め型の説明図であって、導体圧着部を圧着している状態を示す正面から見た断面図である。
【0024】
図9に示したように、この圧着端子50は、メス型のもので、前部に相手方端子等(不図示)に対して接続するための、バネ片内蔵でボックス型の電気接続部51を有し、その後部に、繋ぎ部53を介して、電線Wの端末部に対して加締め接続される電線接続部52を有している。
【0025】
電線接続部52は、図11に示したように、電気接続部51の底板部から連続する下面板54と、該下面板54の後端に更に後方へ向いて延設され、次のプレス段階で、下面板54との連結部(折り返し部56)で上側前方に折り返されることで、下面板54の上方に位置する上面板55とで構成されている。
【0026】
上面板55と下面板54は、互いに重ね合わせた際に内側の空間に電線Wの端末部を収容できる断面形状に形成されると共に、上下方向から加締め圧力を受けることで、押し潰されて内部を密閉した状態で電線Wの端末部を圧着するものとして構成されている。つまり、下面板54は、幅方向の中央部54aが下方に凸状に湾曲した断面半円弧状に形成され、幅方向の両側縁部に、上下方向から加締め圧力を受けて潰れるときに、上面板55の両側縁部に設けられたフランジ部55bと面合わせされるフランジ部54bが設けられている。また、上面板55は、幅方向の中央部55aが上方に凸状に湾曲した断面半円弧状に形成され、幅方向の両側縁部に、上下方向から加締め圧力を受けて潰れるときに、下面板54の両側縁部に設けられたフランジ部54bと面合わせされるフランジ部55bが設けられている。
【0027】
また、下面板54から上面板55への折り返し部56には、図9(b)および図11に示したように、電線Wの端末部を下面板54と上面板55との間に挿入するための略円形の電線挿入孔57が形成されている。この電線挿入孔57の径は、電線Wの絶縁被覆Wbの外径とほぼ同等の大きさに設定されている。また、下面板54の内面(上面)と上面板55の内面(下面)には、圧着した際に電線の導体との接触導通性を増すためのローレット状のセレーション58が形成されている。
【0028】
実施形態の接続構造を得るには、図10(a)に示したように、圧着端子50の後端の電線挿入孔57から電線Wの端末部を挿入することで、絶縁被覆Wbを除去して露出させた導体Waの先端部から絶縁被覆Wbが付いている部分までを下面板54と上面板55との間に挿入する。そしてその状態で、上面板55の前半部(導体圧着部に相当する範囲)を強く下面板54に対して加締めることにより、下面板54と上面板55の前半部間に挿入された電線の導体Waを、下面板54と上面板55によって密閉状態で覆いつつ圧着する。同時に、上面板55の後半部(被覆加締部に相当する範囲)を軽く下面板54に対して加締めることにより、下面板54と上面板55の後半部間に挿入された電線の絶縁被覆Wbの付いた部分を保持する。また、その際、図10(b)に示したように、下面板54の両側縁のフランジ部54bと上面板55の両側縁のフランジ部55bが互いに面合わせられ、この部分が強く圧接されることで、下面板54と上面板55が開き方向に変形しないように強固に固着される。以上により、圧着端子50の電線Wに対する圧着構造を得ることができる。
【0029】
なお、上記のように加締め加工を行う金型は、図12に示したように、クリンパ(上型)95とアンビル(下型)91の組み合わせより構成され、導体圧着部の範囲を加締める部分として、アンビル91には、下面板54の下面を載せる加工曲面92が設けられ、クリンパ95には、上面板55の上面に押圧する加工曲面96が設けられている。
【0030】
アンビル91の加工曲面92は、下面板54の幅方向の中央部54aを押圧する中央加工面92aと、下面板54の幅方向の両端のフランジ部54bを押圧しながら支える端部加工面92bとを具備している。また、クリンパ95の加工曲面96は、上面板55の幅方向の中央部55aを押圧する中央加工面96aと、上面板54の幅方向の両端のフランジ部55bを押圧する端部加工面96bとを具備している。
【0031】
このような構成の圧着端子50およびそれを用いた圧着構造によれば、下面板54と上面板55との間に電線Wの端末部を挿入して加締めることにより、内部を密閉することができるので、水分の浸入から電線Wの導体Waを守ることができる。従って、電線Wの導体Waの腐食の問題を防ぎ、電気的接続信頼性が損なわれる心配を解消できる。
【0032】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【符号の説明】
【0033】
W 電線
Wa 導体
Wb 絶縁被覆
10 圧着端子
14 下面板
14b 係合部
15 上面板
15b 係合部
16 折り返し部
17 電線挿入孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部に相手方端子に対して接続するための電気接続部を有し、その後部に、電線の端末部に対して加締め接続される電線接続部を有した圧着端子であって、
前記電線接続部が、前記電気接続部の底板部から連続する下面板と、該下面板の後端に延設され、前記下面板との連結部で上側前方に折り返されることで前記下面板の上方に位置する上面板とで構成され、
前記上面板と下面板は、互いに重ね合わせた際に内側の空間に電線の端末部を収容できる断面形状に形成されると共に、上下方向から加締め圧力を受けることで、押し潰されて内部を密閉した状態で前記電線の端末部を圧着するものとして構成され、
前記下面板から上面板への折り返し部に、前記電線の端末部を前記下面板と上面板との間に挿入するための電線挿入孔が形成されていることを特徴とする圧着端子。
【請求項2】
前記下面板の両側縁部と前記上面板の両側縁部に、前記上下方向から加締め圧力を受けたときに、互いに係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧着端子。
【請求項3】
請求項1または2に記載の圧着端子の前記電線挿入孔から電線の端末部が挿入されることで、絶縁被覆を除去して露出させた導体の先端部から絶縁被覆部分までが前記下面板と上面板との間に挿入され、その状態で前記上面板が前記下面板に対して加締め固定されることにより、前記下面板と上面板の間に挿入された範囲の前記電線の端末部が前記下面板と上面板によって密閉状態で覆われると共に、前記導体が前記下面板と上面板の間に圧着されていることを特徴とする圧着端子の電線の対する圧着構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−198707(P2011−198707A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66855(P2010−66855)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】