説明

圧電デバイス

【課題】1つのパッケージ内に2つの周波数の異なる音叉型振動素子を実装し、且つ相互間の干渉を抑圧した圧電デバイスを得る。
【解決手段】収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、前記パッケージ本体の内底面に2つの傾斜面から成る山形の凸部を設け、両傾斜面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置するように圧電デバイスを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電デバイスに関し、特に1つのパッケージに周波数の異なる複数の圧電振動素子を実装し、且つ互いの干渉を抑圧するようにした圧電デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
圧電振動子は小型、堅牢で、高精度な周波数が容易に得られるため、携帯電話等の移動体通信機、電波時計、ICカード等の民生用機器の基準周波数源として広く用いられている。特許文献1には、図7の平面図に示すように、1つのパッケージに周波数の異なる2つの水晶振動素子を収容した水晶振動子ユニット70が開示されている。水晶振動子ユニット70は、セラミック等の絶縁物質で焼成した矩形のパッケージ80の内底部(対向する2つの角隅部)に固定部81、81を形成し、各固定部81、81に周波数の異なる2つの水晶振動素子90、92の基部91、93を固着して構成される。固定部81は、水晶振動素子90、92の支持と、水晶振動素子90、92と外部端子電極との導通を兼ね、パッケージ80の対角位置の隅に設けられている。図7の例では、音叉型振動素子90、92を互い違いに配置し、振動ビームが平行するように固着されている。
【0003】
また、特許文献2には、図8の平面図に示すような圧電振動子100が開示されている。圧電振動子100は、2つの音叉型圧電振動片120、121と、該音叉型圧電振動片120、121を内部に実装するパッケージ110と、を備えている。パッケージ110は、音叉型圧電振動片120、121を内部に実装するための箱状体であるベース111と、リッド(図示せず)から構成される。ベース111は、セラミック等の絶縁素材からなる複数の基板を積層して箱状体とし、これを焼成して構成する。リッドにガラス等の透光性素材を用いると、封止後にレーザを用いて音叉型圧電振動片120、121の周波数を所望の値に微調整することができる。
【0004】
ベース111には、音叉型圧電振動片120、121を実装する実装空間が隔壁112を設けることにより形成されている。隔壁112を設けて音叉型圧電振動片120、121の実装空間を分割することにより、発振周波数の異なる音叉型圧電振動片120と、音叉型圧電振動片121との間に、位相のズレ等によって生じる振動や位相雑音等を遮断することができ、これらの影響による相互干渉を抑制できると開示されている。また、隔壁112の端部には夫々の分割空間を連通する連通部113が設けられ、ベース111の底部には貫通する封止孔114が形成されている。連通部113及び封止孔114はパッケージ110内を真空封止するためのものである。
【特許文献1】特開平2−207610号公報
【特許文献2】特開2005−318447公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されているように、1つのパッケージ内に周波数の異なる2つの音叉型水晶振動素子を実装すると、音叉型水晶振動素子間に干渉が生じ、相互の共振周波数が共鳴する等の問題があった。また、特許文献2に記載されているように、実装空間を区分するための隔壁を設けたパッケージを用い、分割された実装空間夫々に周波数の異なる2つの音叉型水晶振動素子を実装して圧電デバイスを構成した場合には、2つ音叉型水晶振動素子間の干渉が完全には抑圧されないという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、2つの音叉型水晶振動素子間の相互干渉を実用問題ない程度に低減した圧電デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、1つのパッケージに2つの音叉型水晶振動素子を実装した圧電デバイスにおける音叉型水晶振動素子間の相互干渉を大幅に低減するため、収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、前記パッケージ本体の内底面に2つの傾斜面から成る山形の凸部を設け、両傾斜面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置して圧電デバイスを構成する。
以上のように圧電デバイスを構成すると、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギは、山形の凸部の斜面で反射し、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは大幅に低減される。そのため、2つの音叉型振動素子間の相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【0007】
前記山形の凸部の頂部に小突起、或いは凹所を備えた圧電デバイスを構成する。
このように圧電デバイスを構成すると、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギは、山形凸部の小突起、あるいは凹所斜で乱反射し、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは大幅に低減される。そのため、2つの音叉型振動素子間相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【0008】
収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、前記パッケージ本体の内底面には、段差部と、該段差部の両側に配置された2つの支持面を有し、両支持面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置した圧電デバイスを構成する。
以上のように圧電デバイスを構成すると、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギは、段差部で反射し、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは大幅に低減される。そのため、2つの音叉型振動素子間相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【0009】
前記2つの支持面は、高さ位置が異なった圧電デバイスを構成する。
以上のように圧電デバイスを構成することにより、段差部における振動エネルギの反射が確実となり、2つの音叉型振動素子間相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【0010】
前記2つの支持面は、一方の支持面に対し他方の支持面が、音叉型振動素子の短辺方向に傾斜した圧電デバイスを構成する。
以上のように圧電デバイスを構成することにより、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギは、段差部で大半が反射し、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギが低減すると共に、音叉型振動素子の振動方向が互いに異なっているため、ピックアップ効率も下がり、2つの音叉型振動素子間相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【0011】
収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、前記パッケージ本体の内底面に、溝を設け、該溝の両側に配置された2つの支持面を有し、両支持面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置した圧電デバイスを構成する。
このように圧電デバイスを構成することにより、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギは、溝で反射し、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは低減する。そのため、2つの音叉型振動素子間相互の干渉は大幅に低減されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電デバイス1の要部構成を示す斜視図、同図(b)は、A−Aにおける断面図である。
圧電デバイス1は、上面に収容凹所を有したパッケージ本体10、及びパッケージ本体10の収容凹所を閉止する蓋部材40を有したパッケージと、片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子20、22と、を備えている。パッケージ本体10の内底面に2つの傾斜面10cから成る山形の凸部10bを設け、凸部10bの両傾斜面上に設けた電極部(図示せず)に導電性接着剤30を塗布し、導電性接着剤30の上に夫々音叉型振動素子20、22の固定端部21、23を搭載する。音叉型振動素子20、22は、夫々の固定端部21、23が逆方向を向くように互い違いに配置されている。なお、両傾斜面10c上に設けた電極部とパッケージ本体10の底面に設けた表面実装用の外部端子電極10dとは図示しない導体を介して導通されている。
【0013】
パッケージ本体10は、セラミック等の絶縁素材の基板を複数層積層して箱状積層体とし、この積層体を焼成して形成する。このとき、側壁上部10aのメタライズ部、前記電極部、外部端子電極10d及び内部配線等も同時に形成される。また、音叉型振動素子20、22は、周知のように、水晶ウェハをフォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、音叉状片が格子状に配列した水晶基板を形成し、該水晶基板に蒸着装置の真空中で所要の電極を形成した後、前記水晶基板を分割して個別の音叉型振動素子を得る。パッケージ本体10の山形の凸部10bの傾斜面10c上に形成した電極部に導電性接着剤30を塗布し、該導電性接着剤30に音叉型振動素子20、22を搭載し、導電性接着剤30を乾燥、硬化させた後、パッケージ本体10の側壁上部10aに形成したメタライズ部に、パッケージの金属蓋を、抵抗溶接機を用い、真空中で溶接して圧電デバイスを構成する。
また、パッケージにガラス材を用いる場合、パッケージ本体10の側壁10a上に低融点ガラス等の枠材を配置し、この上にガラス材の蓋部材40を載置し、枠材を炉内で溶融させて密封封止を行う方法等、種々の封止方法が実施されている。パッケージにガラス材を用いると、密封封止後に音叉型振動素子の周波数をレーザを用いて微調整できるという利点がある。
【0014】
音叉型水晶振動素子のような屈曲振動系の振動素子は、振動変位が周縁部で零となるATカット水晶振動素子(厚み滑りモード)と異なり、周縁部における振動変位が減衰しない。そこで、屈曲振動系振動素子の支持は振動変位が零となるノーダルポイントを支持する。ノーダルポイントは、厳密には1点であるが、実際に屈曲振動系振動素子を支持するには、ある程度の大きさが必要であり、振動エネルギはこの支持部より漏洩し易い。従来、パッケージ本体に2つの音叉型水晶振動素子を配置した複合振動子が実用化されているが、2つの音叉型水晶振動素子間に相互干渉が生じることが報告されている。この理由として、一方の音叉型水晶振動素子の固定端部から漏洩した振動エネルギが、パッケージ本体を伝搬し、他方の音叉型水晶振動素子の固定端部に達し、相互干渉を起こすものと考えられる。そして、例えば伝達した振動エネルギの位相と被伝達側の音叉型水晶振動子の振動の位相とが一致しないことなどにより音叉型水晶振動子の振動を妨害が起こりノイズ信号を発生等のトラブルが起きる。通常、音叉型水晶振動素子はQ値を高めるため内部を真空として用いるので、パッケージ内の気体を媒体とした音叉型水晶振動素子間の相互干渉は考えられない。
【0015】
一方の音叉型水晶振動素子から漏洩した振動エネルギが、他方の音叉型水晶振動素子に到達するまでに振動エネルギを減衰できれば、音叉型水晶振動素子間の相互干渉を低減することができる。1つには、振動エネルギの伝搬距離を長くして減衰させる方法がある。これには、2つの音叉型水晶振動素子の固定端部間を遠ざけることである。そこで、固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置して、伝搬距離を長くするように圧電デバイスを構成したが、完全には干渉は抑制できなかった。漏洩振動エネルギをより減衰させるには、パッケージ本体10の内定部に図1に示すように、2つの傾斜面10cから成る山形の凸部10bを設け、両傾斜面の支持面に夫々音叉型振動素子20、21を搭載する。一方の音叉型振動素子から漏洩した振動エネルギは、他方の音叉型振動素子へ向かい傾斜面10cの表面を伝搬した後、山形の凸部10bの斜面で反射される。従って、他方の音叉型振動素子の固定端部に達する振動エネルギは大幅に減少し、相互干渉は低減される。また、音叉型振動素子20、21の夫々の音叉の振動方向は、夫々の斜面に平行であり、一方の音叉型振動素子の漏洩エネルギを他方の音叉型振動素子の固定端部でピックアップする際にロスが生じ、相互干渉が低減される。
尚、反射された振動エネルギが漏洩元の音叉型振動素子20、22への伝達を防止する必要がある場合には、反射した振動エネルギを凸部10bの内部へ伝搬させればよい。
そして、凸部10bの内部への伝搬を実現する為には2つの傾斜面10cのなす角を鈍角(90°より大きい角度)にすることが好ましい。
【0016】
図2は、第2の実施の形態の圧電デバイス2の断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。この圧電デバイス2が図1に示した圧電デバイス1と異なる点は、山形の凸部10bの頂部に小突起10eを設けた点である。上述した山形の凸部10bの効果に加え、小突起10cを形成することにより、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩する振動エネルギは、小突起10eにより乱反射され、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは低減される。即ち、圧電デバイス10と比較して圧電デバイス2は、小突起10eを設けたこととで反射部となる角部を4箇所に増やした構造である。その為、他方の音叉型振動素子への漏れ振動エネルギの伝達をより積極的に阻止することができるので2つの音叉型振動素子20、22の相互干渉を小さく抑えることができる。
【0017】
図3は、第3の実施の形態の圧電デバイス3の断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。この圧電デバイス3が図1に示した圧電デバイス1と異なる点は、山形の凸部10bの頂部に凹所10fを設けた点である。上述した山形の凸部10bの効果に加え、凹所10fを形成することにより、一方の音叉型振動素子の固定端部から漏洩する振動エネルギは、凹所10fにより乱反射され、他方の音叉型振動素子の固定端部に到達する振動エネルギは低減される。更に、圧電デバイス3は、凸部10bの頂点を切り欠いた構成であるので、圧電デバイス1と比較して低背化に優れる。
【0018】
図4(a)は、第4の実施の形態の圧電デバイス4の斜視図、同図(b)は、B−Bにおける断面図である。圧電デバイス4は、収容凹所を有したパッケージ本体13、及び該パッケージ本体13の収容凹所を閉止する図示しない蓋部材を有したパッケージと、片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子20、22と、を備えている。パッケージ本体13の内底面には、絶壁状の段差部13eと、段差部13eの両側に高さを異ならせて配置された2つの支持面13b、13cがある。高さ位置が異なる両支持面13b、13c上に形成された電極部(図示せず)に導電性接着剤30を塗布し、導電性接着剤30に夫々音叉型振動素子20、22を搭載する。音叉型振動素子20、22は、夫々の固定端部21、23が逆方向を向くように並行且つ互い違いに配置する。図4の例では、図示しない金属蓋のパッケージによる収容凹所を閉止するために、パッケージ本体13の側壁13a上にメタライズ部13fを設けた例を示したが、ガラス材のパッケージを用いる場合は、メタライズ部13fは不要である。
【0019】
図4(b)の断面図から明らかなように、音叉型振動素子20の固定端部21から漏洩した振動エネルギの振動方向は、支持面13cに平行となり、この振動エネルギは段差部13eで反射・減衰され、僅かに図中右方へ伝搬するものもある。音叉型振動素子22からの漏洩振動エネルギについても同様であり、振動エネルギは段差部13eで反射・減衰され、僅かに図中左方へ伝搬する。このように段差部13eを設けることにより一方の音叉型振動素子から漏洩した振動エネルギが、他方の音叉型振動素子に伝達し、該音叉型振動素子によってピックアップされる振動エネルギの量は極めて少ない。そのため、音叉型振動素子20、22間の相互干渉は大幅に抑圧されることになる。
【0020】
図5は、第5の実施の形態の圧電デバイス5の縦断面図である。図4に示した第4の圧電デバイス4との相違点は、一方の支持面14cが他方の支持面14bに対し、傾斜している(非平行な面である)点である。第5の圧電デバイス5においても音叉型振動素子20、22相互間の干渉を低減することができる。
【0021】
図6は、第6の実施の形態の圧電デバイス6の斜視図、同図(b)は、C−Cにおける断面図である。圧電デバイス6は、収容凹所を有したパッケージ本体15、及び該パッケージ本体15の収容凹所を閉止する図示しない蓋部材を有したパッケージと、片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子20、22と、を備えている。パッケージ本体15の内底面の中央部には、溝15eが形成され、溝15eを挟んで両側に2つの支持面15b、15cを設ける。両支持面15b、15c上に形成した電極部(図示せず)に導電性接着剤30を塗布し、該導電性接着剤30に夫々音叉型振動素子20、22を搭載する。音叉型振動素子20、22は、並行、且つ夫々の固定端部21、23が逆方向を向くように互い違いに配置されている。
【0022】
音叉型振動素子20、22の夫々の振動変位方向は同じであるが、一方の音叉型振動素子固定端部より漏洩する振動エネルギは、溝15eにより反射され、他方の音叉型振動素子に到達する振動エネルギの量は小さくなり、音叉型振動素子20、22間相互の干渉は低減される。
【0023】
以上に説明した圧電デバイスは、発振用振動子のみならず、小型の加速度検知ユニット、あるいはジャイロセンサとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】(a)は本発明に係る第1の実施の形態の圧電振動子の構造を示す斜視図、(b)はその断面図。
【図2】第2の実施の形態の圧電振動子の構造を示す断面図。
【図3】第3の実施の形態の圧電振動子の構造を示す断面図。
【図4】(a)は第4の実施の形態の圧電振動子の構造を示す平面図、(b)はその断面図。
【図5】第5の実施の形態の圧電振動子の構造を示す断面図。
【図6】(a)は第6の実施の形態の圧電振動子の構造を示す平面図、(b)はその断面図。
【図7】従来の水晶振動素子ユニットの構成を示す平面図。
【図8】従来の圧電振動子の構成を示す平面図。
【符号の説明】
【0025】
1、2、3、4、5、6 圧電デバイス、10、13、14、15 パッケージ本体、10a、13a、14a、15a 側壁の上面、10b 山形の凸部、10e 小突起、10d 外部端子電極、10f 凹所、13b、13c、14b、15b、15c 平面、13e、14e 段差部、14c 斜面、15e 溝、13f、14f メタライズ部、20、22 音叉型圧電振動子、21、23 固定端部、30 導電性接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、
前記パッケージ本体の内底面に2つの傾斜面から成る山形の凸部を設け、両傾斜面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、
前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置されていることを特徴とする圧電デバイス。
【請求項2】
前記山形の凸部の頂部に小突起、或いは凹所を備えたことを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
【請求項3】
収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、
前記パッケージ本体の内底面には、段差部と、該段差部の両側に配置された2つの支持面を有し、両支持面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、
前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置されていることを特徴とする圧電デバイス。
【請求項4】
前記2つの支持面は、高さ位置が異なっていることを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイス。
【請求項5】
前記2つの支持面は、一方の支持面に対し他方の支持面が、音叉型振動素子の短辺方向に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイス。
【請求項6】
収容凹所を有したパッケージ本体、及び該パッケージ本体の収容凹所を閉止する蓋部材を有したパッケージと、該パッケージ本体の内底面上に並行な姿勢にて近接配置され且つ夫々片持ち支持される少なくとも2個の音叉型振動素子と、を備えた圧電デバイスにおいて、
前記パッケージ本体の内底面に、溝と、該溝の両側に配置された2つの支持面を有し、両支持面上に夫々前記音叉型振動素子を搭載し、
前記各音叉型振動素子は、夫々の固定端部が逆方向を向くように互い違いに配置されていることを特徴とする圧電デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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