説明

地図更新システム、ナビゲーション装置、配信装置

【課題】ユーザにとって更新する必要のない地図データまでも更新されてしまうことを防ぎ、必要な地図データのみを更新することができる地図更新システムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置において、登録地選択処理、POI検索処理および市街地図表示処理をそれぞれ実行し(ステップS2、S5、S8)、その選択履歴、検索履歴および表示履歴を、それぞれ登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴として記録して(ステップS3、S6、S9)、更新地図データ配信センターに送信する(ステップS11)。更新地図データ配信センターでは、ナビゲーション装置から送信された各履歴に基づいて項目ごとの処理頻度を更新優先度として求め(ステップS23)、これに基づいて候補データの優先順位を決定して(ステップS24)、更新地図データを作成する(ステップS27)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に記憶されている地図情報を更新する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
地図データをハードディスク(HDD)に記録した車載ナビゲーション装置の地図データを更新する方法が知られている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−333323号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される方法では、地図データの全体が一度に更新されるため、ユーザにとって更新する必要のない地図データまでも更新されてしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明による地図更新システムは、車両を設定された目的地まで案内するためのナビゲーション装置と、ナビゲーション装置において使用される地図データを部分的に更新するための更新地図データをナビゲーション装置に配信する配信装置とを有し、ナビゲーション装置がそれまでに実行した所定の処理における項目ごとの処理頻度に基づいて、更新地図データにおける更新対象を決定するものである。
請求項9の発明による地図更新システムは、車両を設定された目的地まで案内するためのナビゲーション装置と、ナビゲーション装置において使用される地図データを部分的に更新するための更新地図データをナビゲーション装置に配信する配信装置とを有し、
ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、更新地図データの配信を配信装置に要求する配信要求手段と、そのナビゲーション装置自身がそれまでに実行した所定の処理における項目ごとの処理の履歴を表すための履歴情報を配信装置に送信する履歴情報送信手段と、配信装置から配信される更新地図データを用いて、地図記憶手段に記憶されている地図データを部分的に更新する地図更新手段とを備え、
配信装置は、ナビゲーション装置から履歴情報送信手段により送信された履歴情報に基づいて、更新地図データにおける更新対象の候補を複数設定する更新対象候補設定手段と、履歴情報に基づいて、所定の処理における項目ごとの処理頻度を算出する処理頻度算出手段と、処理頻度算出手段により算出された項目ごとの処理頻度に基づいて、更新対象候補設定手段により設定された複数の更新対象の候補に対して、それぞれの優先順位を決定する優先順位決定手段と、優先順位決定手段により決定された優先順位に基づいて、複数の更新対象の候補の中から更新地図データにおける更新対象を決定する更新対象決定手段と、配信要求手段によるナビゲーション装置からの要求に応じて、更新対象決定手段により決定された更新対象について更新地図データを作成する更新地図データ作成手段と、更新地図データ作成手段により作成された更新地図データをナビゲーション装置に送信する更新地図データ送信手段とを備えるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ナビゲーション装置がそれまでに実行した所定の処理における項目ごとの処理頻度に基づいて、更新地図データにおける更新対象を決定することとした。このようにしたので、ユーザにとって更新する必要のない地図データまでも更新されてしまうことを防ぎ、必要な地図データのみを更新することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
−第1の実施の形態−
本発明の一実施形態による地図更新システムを図1に示す。このシステムは、車両100に搭載されているナビゲーション装置(車載機)1、通信端末2、移動体通信網3および更新地図データ配信センター4によって構成されている。ナビゲーション装置1と通信端末2が互いに接続されており、移動体通信網3と更新地図データ配信センター4が互いに接続されている。
【0008】
ナビゲーション装置1は、内部のHDD(ハードディスク)に記録されている地図データに基づいて、車両100が位置する自車位置の周辺などの地図を表示する。また、ユーザにより設定された目的地までの推奨経路を探索し、その推奨経路に従って車両100を目的地まで誘導する。なお、ナビゲーション装置1のHDDに記憶されている地図データは、更新地図データ配信センター4から送信される更新地図データによって、地域単位や施設の種類単位で部分的に更新することができる。
【0009】
目的地を設定する際には、次の二つの方法のいずれかが用いられる。一つ目の方法は、登録地選択と呼ばれる方法であり、ナビゲーション装置1において予め設定された登録地の中から、目的地に設定する地点をユーザが選択する。この方法は、たとえば自宅や勤務先など、その設定頻度が比較的高い地点を目的地とする場合に適している。
【0010】
二つ目の方法は、POI検索と呼ばれる方法であり、ユーザは電話番号や施設名称などのキーワードを入力することによって、各種の施設(POI:Point Of Interest)の中から目的地に設定したいPOIを指定する。ナビゲーション装置1は、入力されたキーワードによって指定されるPOIを地図データに基づいて検索し、検索されたPOIを目的地に設定する。この方法は、たとえば旅行先のホテルや観光施設など、その電話番号や名称が分かっているPOIを目的地とする場合に適している。なお、これら以外の方法、たとえば地図上に指定した地点を目的地に設定するなどの方法によっても、目的地を設定できるようにしてもよい。
【0011】
上記の登録地選択によって行われた目的地の設定回数は、その登録地ごとに登録地選択履歴として記録される。同様に、POI検索によって行われた目的地の設定回数は、そのPOIの施設種類ごとにPOI検索履歴として記録される。なお、この登録地選択履歴およびPOI検索履歴の具体的な内容については、後で説明する。
【0012】
ナビゲーション装置1において表示される地図には、その縮尺によって二種類の地図がある。一種類目の地図は、比較的小さな縮尺、すなわち地図範囲が広域である場合に主に表示される地図(以下、広域地図という)である。この広域地図には、道路の形状や、道路以外の各種の背景、たとえば川、海岸線、湖などの形状が表されている。推奨経路に従って車両100を目的地まで誘導する際には、主にこの広域地図が用いられる。
【0013】
二種類目の地図は、比較的大きな縮尺、すなわち詳細な地図である場合に、市街地のように道路や建物等が密集している地域などについて表示される地図(以下、市街地図という)である。この市街地図には、上記の広域地図で表される内容に加えて、さらに道路幅や建物の形状などについても表されている。なお、これら以外の種類の地図、たとえば鳥瞰地図なども表示できるようにしてもよい。
【0014】
上記の市街地図が表示された場合は、その表示回数が地域ごとに地図表示履歴として記録される。なお、この地図表示履歴の具体的な内容については、前述の登録地選択履歴およびPOI検索履歴と同じように後で説明する。
【0015】
通信端末2には携帯電話などが用いられており、指定された電話番号の発信先に対して電話発信を行うと共に、他の電話からの電話着信を受けることができる。携帯端末2において電話の発着信が行われる際には、携帯端末2と移動体通信網3が無線接続されて通話回線が確立される。これにより、ユーザは外部の電話との間で通話を行うことができるようになる。なお、ナビゲーション装置1はハンズフリー通話制御機能を有しており、携帯端末2における電話の発着信を制御すると共に、その通話履歴、すなわち発信先や着信元の電話番号の履歴を記録しておくことができる。
【0016】
さらに通信端末2は、上記の電話機能の他にデータ通信機能も有しており、ナビゲーション装置1からの出力データを更新地図データ配信センター4へ送信すると共に、更新地図データ配信センター4から送信されるデータをナビゲーション装置1へ出力することができる。その際、通信端末2はナビゲーション装置1の制御によって、移動体通信網3と無線接続される。通信端末2と移動体通信網3が無線接続されることにより、ナビゲーション装置1と更新地図データ配信センター4の間で通信回線が確立され、データの送受信が可能となる。
【0017】
なお、上記のように通話時やデータ通信時において通信端末2と移動体通信網3が無線接続される際には、不図示の無線基地局が用いられる。この無線基地局は、その周囲の所定の通信エリア内にある通信端末2と無線通信することが可能であり、全国各地に散在している。また、ナビゲーション装置1と通信端末2との接続には、ケーブル等による有線接続に限らず、たとえば赤外線などの無線接続を用いてもよい。
【0018】
ナビゲーション装置1のHDDに記憶されている地図データを更新する場合は、上記で説明した通信端末2のデータ通信機能を用いて、初めにナビゲーション装置1から更新地図データ配信センター4へ更新地図データの配信要求が送信される。すなわち、ナビゲーション装置1の制御によって通信端末2が移動体通信網3に無線接続され、ナビゲーション装置1と更新地図データ配信センター4の間で通信回線が確立される。この状態で、ナビゲーション装置1から通信端末2へ更新地図データの配信要求が出力され、通信端末2から更新地図データ配信センター4へと送信される。これにより、更新地図データの配信を更新地図データ配信センター4に要求する。
【0019】
さらに、上記のように更新地図データの配信要求を送信する際には、前述した登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴の内容を表すための情報(以下、履歴情報という)がナビゲーション装置1において作成される。そして、更新地図データの配信要求と共に、ナビゲーション装置1から更新地図データ配信センター4へ送信される。なお、履歴情報の作成方法については、後で詳しく説明する。
【0020】
更新地図データ配信センター4には、最新の地図データが記憶されている地図サーバが備えられている。上記のようにして、ナビゲーション装置1から更新地図データの配信要求と履歴情報が送信されると、更新地図データ配信センター4は、この地図サーバに記憶されている最新の地図データに基づいて、更新地図データを作成する。その際、受信した履歴情報の内容に基づいて、更新対象とする地域や施設の種類を特定し、その更新対象のみについて更新地図データを作成する。作成された更新地図データは、更新地図データ配信センター4からナビゲーション装置1へ送信される。
【0021】
ナビゲーション装置1は、上記の更新地図データを更新地図データ配信センター4から受信すると、それを用いて、HDDに記録されている地図データを地域単位や施設の種類単位で部分的に更新する。このようにして、地図データの更新が行われる。
【0022】
ナビゲーション装置1の構成を図2に示す。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、およびHDD18を有している。制御回路11には、通信端末2が接続されている。
【0023】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行することにより、各種の処理や制御を行う。この制御回路11において図3に示すフローチャートを実行することにより、地図データの更新時に更新地図データ配信センター4に対して、更新地図データの配信要求と履歴情報が送信される。これに応じて更新地図データ配信センター4から送信される更新地図データを受信することで、HDD18の地図データが部分的に更新される。なお、図3のフローチャートの内容については後で説明する。
【0024】
現在地検出装置14は、自車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方位を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された自車両の現在地に基づいて、推奨経路を探索するときの経路探索開始点を決定することができる。
【0025】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、地図を画像表示するための道路地図描画用データや各種の図形データ等からなり、制御回路11において、HDD18に記録されている地図データに基づいて作成される。この画像メモリ15に格納された画像データを用いて、自車位置周辺の地図が表示モニタ16に表示される。
【0026】
入力装置17は、ユーザからの操作入力を受け付けるための各種入力スイッチを有し、これは操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16に表示される画面指示に従って入力装置17を操作することにより、目的地の設定方法を前述の登録地選択とPOI検索のいずれかに切り替えることができる。そして、登録地選択ではいずれかの登録地を入力装置17の操作によって選択し、POI検索では、目的地として指定したいPOIの電話番号や施設名称などを、入力装置17の操作によってキーワードとして入力する。さらに、入力装置17の操作によって地図縮尺を切り替えることもできる。それにより地図縮尺が所定の縮尺以上になると、そのときの地図表示対象範囲に市街地図の設定がある場合には、地図データに基づいて市街地図が表示される。
【0027】
HDD18には、前述のように地図データが記録されている。すなわち、ナビゲーション装置1は、HDD18により地図データを記憶している。なお、ここではHDDを用いた例を説明しているが、他の書き換え可能な不揮発性の記録デバイス、たとえばDVD−RAM等の書き換え可能な記録ディスクや、フラッシュメモリなどをHDDに替えて用いてもよい。
【0028】
HDD18に記録されている地図データには、推奨経路を演算するために用いられる経路計算データや、交差点名称、道路名称など、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するために用いられる経路誘導データ、道路形状を表す道路データ、さらには海岸線や河川、鉄道、建物など、道路以外の地図形状を表す背景データなどが含まれている。また、POIの名称や位置、種類、電話番号などを表すPOIデータも、地図データの中に含まれている。なお、経路計算データ以外については、地域ごとに別々にファイル化されており、そのファイル単位で書き換えることができる。そのため、地域単位で部分的に更新することができる。その上、POIデータはさらに施設の種類ごとにも別々にファイル化されている。そのため、施設の種類単位で部分的に更新することができる。
【0029】
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれている。すなわち、各道路は所定の道路区間ごとに設定された複数のリンクによって構成されている。なお、リンクによって設定される道路区間の長さは異なっており、リンクの長さは一定ではない。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。また、リンク内にはノードとノードの間に形状補間点と呼ばれる点が設定されていることもある。形状補間点もノードと同じく、それぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードと形状補間点の位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。経路計算データには、上記の各リンクに対応して、自車両の通過所要時間を表すためのリンクコストと呼ばれる値が設定されている。
【0030】
前述のようにして目的地が設定されると、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、そこから目的地までの経路演算が経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムにより行われ、目的地までの推奨経路が求められる。そして、求められた推奨経路付近の地図が表示モニタ16に表示され、推奨経路に従って右左折の指示などが適宜行われる。
【0031】
ナビゲーション装置1と更新地図データ配信センター4では、図3のフローチャートが実行されている。これにより、ナビゲーション装置1の使用履歴に基づいて、更新地図データにおいて更新対象とする地域や施設の種類が特定され、HDD18の地図データを地域単位や施設の種類単位で部分的に更新することができる。以下、図3のフローチャートについて説明する。なお、図3では、ナビゲーション装置1において実行されるフローチャートを(a)に、更新地図データ配信センター4において実行されるフローチャートを(b)にそれぞれ示している。
【0032】
ナビゲーション装置1は、(a)のステップS1では、登録地を目的地に設定するか否かを判定する。この判定は、入力装置17に対するユーザからの操作入力内容に基づいて行われる。ユーザが入力装置17の操作によって目的地の設定方法を登録地選択に切り替えた場合は、登録地を目的地に設定すると判定してステップS2へ進む。
【0033】
ステップS2では、前述の登録地選択によって目的地を設定するための登録地選択処理を実行する。具体的には、ユーザの操作に基づいて予め登録された登録地のいずれかを選択し、その登録地を目的地に設定する。すると、その目的地までの推奨経路が前述のようにして探索され、目的地までの案内が行われる。
【0034】
ステップS3では、ステップS2の結果を反映して、それまでに目的地として設定された回数を登録地ごとに記録した登録地選択履歴を更新する。この登録地選択履歴の例を図4(a)に示す。ここに記録されている内容から、「登録地A」はそれまでに2回選択されて目的地に設定されていることが分かる。同様に、「登録地B」は1回、「登録地C」は4回、それまでにそれぞれ選択されて目的地に設定されていることが分かる。ステップS3では、ステップS2における登録地の選択結果を反映して、このような内容で登録地選択履歴を更新する。
【0035】
上記のようにして、ステップS3において登録地選択履歴を更新したら、次のステップS4へ進む。一方、ステップS1において登録地を目的地に設定しないと判定した場合は、ステップS2およびS3を実行せずに、ステップS4へ進む。
【0036】
ステップS4では、POIを検索するか否かを判定する。この判定もステップS1と同様に、入力装置17に対するユーザからの操作入力内容に基づいて行われる。ユーザが入力装置17の操作によって目的地の設定方法をPOI検索に切り替えた場合は、POIを検索すると判定してステップS5へ進む。
【0037】
ステップS5では、前述のPOI検索によって目的地を設定するためのPOI検索処理を実行する。具体的には、ユーザからのキーワード入力を受け付け、そのキーワードに該当するPOIを地図データ中のPOIデータに基づいて検索して、検索されたPOIを目的地に設定する。すると、その目的地までの推奨経路が前述のようにして探索され、目的地までの案内が行われる。
【0038】
ステップS6では、ステップS5の結果を反映して、それまでに検索された回数をPOIの施設種類ごとに記録したPOI検索履歴を更新する。このPOI検索履歴の例を図4(b)に示す。ここに記録されている内容から、施設種類のうちの1つであるコンビニエンスストアについては、「aストア」がそれまでに2回検索されていることが分かる。同様に、施設種類のうちガソリンスタンドについては、「b石油」と「cスタンド」がそれぞれ1回ずつ検索されていることが分かる。ステップS6では、ステップS5におけるPOIの検索結果を反映して、このような内容でPOI検索履歴を更新する。
【0039】
上記のようにして、ステップS6においてPOI検索履歴を更新したら、次のステップS7へ進む。一方、ステップS4においてPOIを検索しないと判定した場合は、ステップS5およびS6を実行せずに、ステップS7へ進む。
【0040】
ステップS7では、市街地図を表示するか否かを判定する。この判定は、地図縮尺と地図の表示対象範囲に基づいて行われる。地図縮尺が所定の縮尺以上であり、さらにその時点における地図表示対象範囲の地域に市街地図の設定がある場合には、市街地図を表示すると判定してステップS8へ進む。
【0041】
ステップS8では、市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行する。具体的には、その時点で指定されている地図表示対象範囲の地域内、たとえば自車位置周辺の所定範囲内や、地図上でユーザに指定された地点の周辺の所定範囲内について、HDD18に記録されている地図データに基づいて市街地図を表示する。
【0042】
ステップS9では、ステップS8の結果を反映して、それまでに市街地図が表示された回数を地域ごとに記録した地図表示履歴を更新する。この地図表示履歴の例を図4(c)に示す。ここに記録されている内容から、メッシュID「123」に対応する地域については、市街地図がそれまでに5回表示されていることが分かる。同様に、メッシュID「222」に対応する地域については3回、メッシュID「343」に対応する地域については1回、それまでに市街地図がそれぞれ表示されていることが分かる。なおメッシュIDとは、地図データにおいて予め設定された所定の地図分割領域のうちのいずれかを表すための番号である。すなわち、メッシュIDごとに異なる特定の地域が対応している。ステップS9では、ステップS8における市街地図の表示結果を反映して、このような内容で地図表示履歴を更新する。
【0043】
ステップS10では、地図データを更新するか否かを判定する。この判定には、様々な条件を用いることができる。たとえば、ユーザが入力装置17の操作によって地図データの更新を指示したときに、地図データを更新すると判定するようにしてもよい。あるいは、予め定められた所定期間が経過したときに、地図データを更新すると判定するようにしてもよい。この他にも、様々な地図データ更新の開始条件を設定することができる。ステップS10において地図データを更新すると判定した場合はステップS11へ進み、更新しないと判定した場合はステップS1へ戻る。
【0044】
ステップS11では、更新地図データの配信を要求していることを示す更新地図データ配信要求と、上記の登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴の内容を表すための履歴情報とを、更新地図データ配信センター4へ送信する。なお、更新地図データ配信要求には、たとえばナビゲーション装置1を特定するためのID番号や通信端末2の電話番号などが含まれている。
【0045】
更新地図データ配信センター4は、(a)のステップS11においてナビゲーション装置1から送信された更新地図データ配信要求と履歴情報を、(b)のステップS21において受信する。すると次のステップS22では、ステップS21で受信した履歴情報から登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴の内容をそれぞれ判断し、これらの内容に基づいて、更新地図データの中に含めるための候補データを以下に説明するようにして作成する。
【0046】
候補データは、登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴において記録されている全ての項目について作成される。具体的には、登録地選択履歴においては、そこに記録されているそれまでに目的地として設定された全ての登録地について、その各登録地を含んだ所定範囲の地域をそれぞれ更新対象地域とする。そして、地図サーバに記憶されている最新の地図データから、各更新対象地域に対応する部分をそれぞれ抽出することにより、候補データを作成する。図4(a)の例では、「登録地A」、「登録地B」および「登録地C」をそれぞれ含んだ3つの地域を更新対象地域として、合計3つの候補データが作成される。
【0047】
同様に、地図表示履歴においては、そこに記録されているそれまでに市街地図が表示された全てのメッシュIDに対応する地域について、その各地域をそれぞれ更新対象地域とする。そして、地図サーバに記憶されている最新の地図データから、各更新対象地域に対応する部分をそれぞれ抽出することにより、候補データを作成する。図4(c)の例では、メッシュID「123」、「222」および「343」にそれぞれ対応する3つの地域を更新対象地域として、合計3つの候補データが作成される。
【0048】
また、POI検索履歴においては、そこに記録されているそれまでに検索された全てのPOIの施設種類について、その各施設種類をそれぞれ更新対象とする。そして、地図サーバに記憶されている最新の地図データから、更新対象の各施設種類に対応するPOIデータをそれぞれ抽出することにより、候補データを作成する。図4(b)の例では、施設種類「コンビニエンスストア」および「ガソリンスタンド」にそれぞれ対応する合計2つの候補データが作成される。
【0049】
ステップS23では、ステップS22において上記のようにして作成された各候補データに対して、その候補データを更新地図データに含めるための優先度を表す更新優先度を以下に説明するようにして設定する。
【0050】
更新優先度は、ステップS22で各候補データが作成されたときの項目について、その項目ごとの処理頻度、すなわち、登録地選択履歴、POI検索履歴または地図表示履歴のいずれかにおいて記録されている回数が全体の回数に対して占める割合に応じて設定される。具体的には、登録地選択履歴において記録されているいずれかの登録地について作成された候補データに対しては、その登録地の選択回数が全登録地についての合計選択回数に対して占める割合、すなわち登録地ごとの選択頻度を算出し、これを更新優先度とする。図4(a)の例では、「登録地A」を含む地域を更新対象地域とする候補データについては、更新優先度として、その選択回数を合計選択回数で割った値、すなわち「2/7」が設定される。同様に、「登録地B」を含む地域を更新対象地域とする候補データについては「1/7」が、「登録地C」を含む地域を更新対象地域とする候補データについては「4/7」が、それぞれの更新優先度として設定される。以上説明したようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行した登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、各候補データに対する更新優先度を設定する。
【0051】
同様に、地図表示履歴において記録されているいずれかのメッシュIDに対応する地域について作成された候補データに対しては、その地域に対する市街地図の表示回数が全地域についての合計表示回数に対して占める割合、すなわち地域ごとの市街地図の表示頻度を算出し、これを更新優先度とする。図4(c)の例では、メッシュID「123」、「222」および「343」にそれぞれ対応する3つの地域を更新対象地域とする3つの候補データについて、「5/9」、「3/9」および「1/9」が、それぞれの更新優先度として設定される。以上説明したようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行した市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、各候補データに対する更新優先度を設定する。
【0052】
また、POI検索履歴において記録されているいずれかの施設種類について作成された候補データに対しては、その施設種類のPOIに対する検索回数が全POIについての合計検索回数に対して占める割合、すなわちPOIの施設種類ごとの検索頻度を算出し、これを更新優先度とする。図4(b)の例では、「コンビニエンスストア」を更新対象の施設種類とする候補データについては、更新優先度に「2/4」が設定される。また、「ガソリンスタンド」を更新対象の施設種類とする候補データについては、「b石油」と「cスタンド」の検索回数を合計することにより、更新優先度に「2/4」が設定される。以上説明したようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行したPOI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、各候補データに対する更新優先度を設定する。
【0053】
ステップS24では、ステップS23において設定した更新優先度に基づいて、ステップS22で作成した各候補データに対して優先順位を決定する。具体的には、設定された更新優先度を比較し、その比較結果に基づいて、更新優先度が最も高い候補データを最上位の優先順位とし、そこから更新優先度の順に各候補データの優先順位を決定する。登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴のうちのどの履歴によって候補データが作成されていても、このように更新優先度を比較することで、各候補データの優先順位を決定することができる。
【0054】
なお、この際に、各候補データがどの履歴によって作成されたかに応じて、更新優先度の重み付けを変えるようにしてもよい。たとえば、登録地選択履歴により各登録地に対応して作成された候補データについては、ステップS23で設定された更新優先度に所定の倍率を乗じて、その値に基づいて優先順位を決定する。このようにすれば、候補データの種類に応じて、適切な更新優先度を設定することができる。
【0055】
ステップS25では、ステップS24で決定された優先順位に基づいて、その時点で優先順位が最も高い候補データを更新地図データに加えたときの合計データサイズを算出する。ステップS26では、ステップS25において算出した合計データサイズが、予め定められた最大データサイズを超えたか否かを判定する。最大データサイズを超えていない場合はステップS26へ進み、ステップS26においてその候補データを新たに更新地図データに加えた後、ステップS25へ戻る。ステップS26において合計データサイズが最大データサイズを超えたと判定した場合は、ステップS28へ進む。このようにして、合計データサイズが最大データサイズを超えるまで、優先順位の高いものから順に候補データを更新地図データに加えていくことにより、更新地図データを作成する。
【0056】
ステップS28では、上記のようにして作成された更新地図データをナビゲーション装置1へ送信する。ステップS28を実行したら、更新地図データ配信センター4は(b)のフローチャートを終了する。
【0057】
ナビゲーション装置1は、(b)のステップS28において更新地図データ配信センター4から送信された更新地図データを(a)のステップ12で受信する。すると次のステップS13では、この更新地図データを用いて、HDD18に記録されている地図データを更新する。これにより、更新対象の地図データのみが更新される。ステップS13を実行したら、ナビゲーション装置1は(a)のフローチャートを終了する。以上説明したようにして、地図データの部分更新が行われる。
【0058】
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)ナビゲーション装置1がそれまでに実行した登録地選択処理、POI検索処理および市街地図表示処理における項目ごとの処理頻度に基づいて、更新地図データにおける更新対象を決定することとした(ステップS23〜S27)。このようにしたので、ユーザにとって更新する必要のない地図データまでも更新されてしまうことを防ぎ、必要な地図データのみを更新することができる。
【0059】
(2)ナビゲーション装置1において登録地選択処理を実行し(ステップS2)、その処理における登録地ごとの選択履歴を登録地選択履歴として記録して(ステップS3)、履歴情報により更新地図データ配信センター4に送信する(ステップS11)。この選択履歴に基づいて、更新優先度として登録地ごとの選択頻度を算出し(ステップS23)、その選択頻度すなわち更新優先度に基づいて、各候補データの優先順位を決定する(ステップS24)。こうして決定された優先順位に基づいて、候補データの中から優先順位の高いものを順に更新地図データに加える(ステップS27)ことにより、更新対象とする地域を決定して更新地図データを作成する。このようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行した登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定することとした。このようにしたので、目的地に設定された登録地の選択履歴からユーザの生活圏を判断して、その生活圏を更新対象地域とすることができる。これにより、ユーザに対して特別に意識させることなく、必要な地図データを自動的に更新することができる。
【0060】
(3)ナビゲーション装置1においてPOI検索処理を実行し(ステップS5)、その処理におけるPOIの施設種類ごとの検索履歴をPOI検索履歴として記録して(ステップS6)、履歴情報により更新地図データ配信センター4に送信する(ステップS11)。この検索履歴に基づいて、更新優先度としてPOIの施設種類ごとの検索頻度を算出し(ステップS23)、その検索頻度すなわち更新優先度に基づいて、各候補データの優先順位を決定する(ステップS24)。こうして決定された優先順位に基づいて、候補データの中から優先順位の高いものを順に更新地図データに加える(ステップS27)ことにより、更新対象とするPOIの施設種類を決定して更新地図データを作成する。このようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行したPOI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類を決定することとした。このようにしたので、目的地として検索したPOIの施設種類ごとの検索履歴からユーザの嗜好を判断して、その嗜好に合わせて更新対象とする施設種類を決定することができる。これにより、ユーザに対して特別に意識させることなく、必要な地図データを自動的に更新することができる。
【0061】
(4)ナビゲーション装置1において市街地図表示処理を実行し(ステップS8)、その処理における地域ごとの市外地図の表示履歴を地図表示履歴として記録して(ステップS9)、履歴情報により更新地図データ配信センター4に送信する(ステップS11)。この選択履歴に基づいて、更新優先度として地域ごとの市外地図の表示頻度を算出し(ステップS23)、その表示頻度すなわち更新優先度に基づいて、各候補データの優先順位を決定する(ステップS24)。こうして決定された優先順位に基づいて、候補データの中から優先順位の高いものを順に更新地図データに加える(ステップS27)ことにより、更新対象とする地域を決定して更新地図データを作成する。このようにして、ナビゲーション装置1がそれまでに実行した市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定することとした。このようにしたので、市街地図を表示した履歴からユーザの生活圏を判断して、その生活圏を更新対象地域とすることができる。これにより、ユーザに対して特別に意識させることなく、必要な地図データを自動的に更新することができる。
【0062】
(5)登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴に基づいてそれぞれ作成された各候補データに対して、更新優先度として算出した登録地ごとの選択頻度、POIの施設種類ごとの検索頻度および地域ごとの市街地図の表示頻度を比較し、その比較結果に基づいて、各候補データの優先順位を決定することとした(ステップS24)。このようにしたので、異なる履歴によって作成された候補データの間でも、優先順位を適切に決めることができる。
【0063】
−第2の実施の形態−
本発明の別の実施形態について説明する。この実施形態では、図3のフローチャートの替わりに図5に示すフローチャートを実行することにより、HDD18の地図データを地域単位や施設の種類単位で部分的に更新する。なお、図5のフローチャートにおいて、図3と同じ処理を実行する処理ステップについては、同一のステップ番号としている。
【0064】
ナビゲーション装置1は、(a)のステップS1〜S11において、図3と同じ処理を実行する。これにより、更新地図データ配信要求と履歴情報が、ナビゲーション装置1から更新地図データ配信センター4へ送信される。
【0065】
更新地図データ配信センター4は、(b)のステップS21〜S24において、図3と同じ処理を実行する。その後ステップS25Aでは、ステップS22で作成した各候補データについて、それぞれのデータサイズを算出する。ステップS26Aでは、ステップS24で決定された優先順位と、ステップS25Aで算出されたデータサイズに基づいて、更新地図データに含める候補データを決定する。たとえば、ある候補データのデータサイズが他と比べて極端に大きい場合には、その候補データを除外して、その候補データよりも優先順位の低い候補データを更新地図データに含めるようにする。このようにして更新地図データに含める候補データを決定することにより、更新地図データを作成する。
【0066】
ステップS26Aにおいて更新地図データに含める候補データを決定したら、ステップS28へ進む。ステップS28では、図3と同じ処理を実行することにより、作成された更新地図データをナビゲーション装置1へ送信する。ステップS28を実行したら、更新地図データ配信センター4は(b)のフローチャートを終了する。
【0067】
ナビゲーション装置1は、(a)のステップS12、S13において図3と同じ処理を実行することにより、更新地図データ配信センター4から送信された更新地図データを用いて、HDD18に記録されている地図データを更新する。このようにして、地図データの部分更新が行われる。
【0068】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。さらに、データサイズを加味することにより、更新地図データの内容に対してより一層の最適化を図ることができる。
【0069】
なお、上記の各実施形態では、ナビゲーション装置1において更新地図データを受信すると自動的に地図データを更新する例を説明したが、更新前にユーザに確認させるようにして、ユーザが了承した場合のみ地図データを更新するようにしてもよい。特に、図3または図5のステップS10において地図データの更新開始を自動的に判断する場合、たとえば予め定められた所定期間が経過すると地図データの更新を開始すると判断するような場合には、上記のようにすることで、ユーザが望まないのに地図データが更新されるのを防ぐことができる。
【0070】
また、上記の各実施形態では、ナビゲーション装置1において登録地選択処理、POI検索処理および市街地図表示処理をそれぞれ実行することにより、登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴をそれぞれ記録することとしていた。そして、更新地図データ配信センター4において、これらの各履歴に基づいて候補データをそれぞれ作成し、各履歴の項目ごとの処理頻度に基づいていずれかの候補データを選択することにより、更新地図データを作成する例を説明した。しかし、上記の各処理のうちいずれか1つまたは2つを実行しないこととしてもよい。すなわち、ナビゲーション装置1において、登録地選択処理、POI検索処理および市街地図表示処理のうちいずれか1つまたは2つのみを実行することにより、登録地選択履歴、POI検索履歴および地図表示履歴のうちいずれか1つまたは2つの履歴を記録する。そして、更新地図データ配信センター4において、ナビゲーション装置1において記録された履歴に基づいて候補データを作成し、その各履歴の項目ごとの処理頻度に基づいていずれかの候補データを選択することにより、更新地図データを作成することができる。
【0071】
上記の各実施形態では、地図記憶手段をHDD18により実現し、その他の各処理を、ナビゲーション装置1の制御回路11または更新地図データ配信センター4における処理によって実現している。しかし、これらはあくまで一例であって、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態による地図更新システムを示す図である。
【図2】ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態において実行される処理のフローチャートである。
【図4】ナビゲーション装置において実行された処理の回数を項目ごとに記録した履歴の例であり、(a)は登録地選択履歴、(b)はPOI検索履歴、(c)は地図表示履歴の例をそれぞれ示している。
【図5】第2の実施の形態において実行される処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0073】
1:ナビゲーション装置
2:通信端末
3:移動体通信網
4:更新地図データ配信センター
11:制御回路
12:ROM
13:RAM
14:現在地検出装置
15:画像メモリ
16:表示モニタ
17:入力装置
18:HDD
100:車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を設定された目的地まで案内するためのナビゲーション装置と、
前記ナビゲーション装置において使用される地図データを部分的に更新するための更新地図データを前記ナビゲーション装置に配信する配信装置とを有し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した所定の処理における項目ごとの処理頻度に基づいて、前記更新地図データにおける更新対象を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項2】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理を実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項3】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理を実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項4】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項5】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理と、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理とを実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を決定し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を決定し、
前記登録地ごとの選択頻度と前記POIの施設種類ごとの検索頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補と第2の更新対象候補との優先順位を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項6】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理とを実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を決定し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を決定し、
前記登録地ごとの選択頻度と前記地域ごとの市街地図の表示頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補と第3の更新対象候補との優先順位を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項7】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理とを実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を決定し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を決定し、
前記POIの施設種類ごとの検索頻度と前記地域ごとの市街地図の表示頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第2の更新対象候補と第3の更新対象候補との優先順位を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項8】
請求項1の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理と、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理とを実行し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を決定し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を決定し、
前記ナビゲーション装置がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を決定し、
前記登録地ごとの選択頻度、前記POIの施設種類ごとの検索頻度、および前記地域ごとの市街地図の表示頻度を比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補、第2の更新対象候補および第3の更新対象候補の優先順位を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項9】
車両を設定された目的地まで案内するためのナビゲーション装置と、
前記ナビゲーション装置において使用される地図データを部分的に更新するための更新地図データを前記ナビゲーション装置に配信する配信装置とを有し、
前記ナビゲーション装置は、
前記地図データを記憶する地図記憶手段と、
前記更新地図データの配信を前記配信装置に要求する配信要求手段と、
そのナビゲーション装置自身がそれまでに実行した所定の処理における項目ごとの処理の履歴を表すための履歴情報を前記配信装置に送信する履歴情報送信手段と、
前記配信装置から配信される更新地図データを用いて、前記地図記憶手段に記憶されている地図データを部分的に更新する地図更新手段とを備え、
前記配信装置は、
前記ナビゲーション装置から前記履歴情報送信手段により送信された履歴情報に基づいて、前記更新地図データにおける更新対象の候補を複数設定する更新対象候補設定手段と、
前記履歴情報に基づいて、前記所定の処理における項目ごとの処理頻度を算出する処理頻度算出手段と、
前記処理頻度算出手段により算出された項目ごとの処理頻度に基づいて、前記更新対象候補設定手段により設定された複数の更新対象の候補に対して、それぞれの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段により決定された優先順位に基づいて、前記複数の更新対象の候補の中から前記更新地図データにおける更新対象を決定する更新対象決定手段と、
前記配信要求手段による前記ナビゲーション装置からの要求に応じて、前記更新対象決定手段により決定された更新対象について前記更新地図データを作成する更新地図データ作成手段と、
前記更新地図データ作成手段により作成された更新地図データを前記ナビゲーション装置に送信する更新地図データ送信手段とを備えることを特徴とする地図更新システム。
【請求項10】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理を実行する登録地選択手段をさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記登録地選択手段がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択履歴を、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度を前記項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記複数の地域の候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の地域の候補の中から前記更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定し、
前記更新地図データ作成手段は、その更新対象とする地域について前記更新地図データを作成することを特徴とする地図更新システム。
【請求項11】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理を実行するPOI検索手段をさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記POI検索手段がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索履歴を、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度を前記項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記POIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記複数のPOIの施設種類の候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数のPOIの施設種類の候補の中から前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類を決定し、
前記更新地図データ作成手段は、その更新対象とするPOIの施設種類について前記更新地図データを作成することを特徴とする地図更新システム。
【請求項12】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行する市街地図表示手段をさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記市街地図表示手段がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示履歴を、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度を前記項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記複数の地域の候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の地域の候補の中から前記更新地図データにおいて更新対象とする地域を決定し、
前記更新地図データ作成手段は、その更新対象とする地域について前記更新地図データを作成することを特徴とする地図更新システム。
【請求項13】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理を実行する登録地選択手段と、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理を実行するPOI検索手段とをさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記登録地選択手段がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択履歴と、前記POI検索手段がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索履歴とを、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を複数設定すると共に、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度を前記第1の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出すると共に、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度を前記第2の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、前記POIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記複数の第2の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定すると共に、前記登録地ごとの選択頻度と前記POIの施設種類ごとの検索頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補と第2の更新対象候補との優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補および第2の更新対象候補の中から前記更新地図データにおける更新対象を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項14】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理を実行する登録地選択手段と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行する市街地図表示手段とをさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記登録地選択手段がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択履歴と、前記市街地図表示手段がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示履歴とを、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を複数設定すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度を前記第1の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度を前記第3の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、前記地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記複数の第3の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定すると共に、前記登録地ごとの選択頻度と前記地域ごとの市街地図の表示頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補と第3の更新対象候補との優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補および第3の更新対象候補の中から前記更新地図データにおける更新対象を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項15】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理を実行するPOI検索手段と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行する市街地図表示手段とをさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記POI検索手段がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索履歴と、前記市街地図表示手段がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示履歴とを、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を複数設定すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度を前記第2の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度を前記第3の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記POIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記複数の第2の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、前記地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記複数の第3の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定すると共に、前記POIの施設種類ごとの検索頻度と前記地域ごとの市街地図の表示頻度とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第2の更新対象候補と第3の更新対象候補との優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の第2の更新対象候補および第3の更新対象候補の中から前記更新地図データにおける更新対象を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項16】
請求項9の地図更新システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、予め設定された登録地の中から選択されたいずれかの登録地を目的地に設定するための登録地選択処理を実行する登録地選択手段と、入力されたキーワードによって指定されたPOIを検索して目的地に設定するためのPOI検索処理を実行するPOI検索手段と、指定された所定の地域内の市街地図を表示するための市街地図表示処理を実行する市街地図表示手段とをさらに備え、
前記履歴情報送信手段は、前記登録地選択手段がそれまでに実行した前記登録地選択処理における登録地ごとの選択履歴と、前記POI検索手段がそれまでに実行した前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索履歴と、前記市街地図表示手段がそれまでに実行した前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示履歴とを、前記履歴情報として前記配信装置に送信し、
前記更新対象候補設定手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第1の更新対象候補)を複数設定し、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とするPOIの施設種類の候補(第2の更新対象候補)を複数設定すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記更新地図データにおいて更新対象とする地域の候補(第3の更新対象候補)を複数設定し、
前記処理頻度算出手段は、前記登録地ごとの選択履歴に基づいて、前記登録地選択処理における登録地ごとの選択頻度を前記第1の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出し、前記POIの施設種類ごとの検索履歴に基づいて、前記POI検索処理におけるPOIの施設種類ごとの検索頻度を前記第2の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出すると共に、前記地域ごとの市街地図の表示履歴に基づいて、前記市街地図表示処理における地域ごとの市街地図の表示頻度を前記第3の更新対象候補についての項目ごとの処理頻度として算出し、
前記優先順位決定手段は、前記登録地ごとの選択頻度に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、前記POIの施設種類ごとの検索頻度に基づいて、前記複数の第2の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定し、前記地域ごとの市街地図の表示頻度に基づいて、前記複数の第3の更新対象候補に対してそれぞれの優先順位を決定すると共に、前記登録地ごとの選択頻度、前記POIの施設種類ごとの検索頻度、および前記地域ごとの市街地図の表示頻度を比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の更新対象候補、第2の更新対象候補および第3の更新対象候補の優先順位を決定し、
前記更新対象決定手段は、その優先順位に基づいて、前記複数の第1の更新対象候補、第2の更新対象候補および第3の更新対象候補の中から、前記更新地図データにおける更新対象を決定することを特徴とする地図更新システム。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれかの地図更新システムにおいて記載されたナビゲーション装置。
【請求項18】
請求項9〜16のいずれかの地図更新システムにおいて記載された配信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−162270(P2006−162270A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349804(P2004−349804)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】