説明

基地局および移動局

【課題】移動局(携帯端末装置)とフェムトセルとを用いて、一般家庭の家屋や小規模オフィスにおけるメッセージの伝達技法(メッセージ処理装置として機能する基地局及び移動局)を提供する。
【解決手段】移動体通信システムの基地局(FAP)は、移動体通信システムの移動局(AT)を宛先としたメッセージを格納する記憶部(140)、記憶部(140)に格納しているメッセージの宛先となる移動局を基地局(FAP)に対して位置登録している場合または位置登録した場合に、当該メッセージを移動局(AT)に送信する送信部(134)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局および移動局に関し、特に、移動局を有するユーザへ適切な時間及び場所でメッセージを報知することのできる基地局および移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、移動体通信用の機器、特に携帯電話端末は急速に普及し、人口がある程度あるエリアはほとんどカバーされるようになった。しかしながら、家屋や建物の内部の空間や立地状況が悪い場所では、通常の既存基地局(即ち、広域基地局)からの電波が届かず圏外となったり、電波が弱く通信が安定しなかったりするエリアが存在している。このような圏外となるエリアをカバーするものとして、出力電力が小さく、半径数メートル〜数10メートル程度のセル(サービスエリア)を提供する小型基地局が開発されている。このような超小規模のセル自体、或いは、当該セルを提供する小型基地局をフェムトセルと称する。(非特許文献1を参照されたい。)フェムトセルは、セルラー網(携帯電話網、セルラーネットワーク)に接続するために、各家庭に引込まれているADSL、光回線(FTTH)などのブロードバンド回線(一般加入者回線)を利用することが想定されている。
【0003】
一般家庭やオフィスにおいては、光回線、ADSLなどのブロードバンド回線の常時接続が普及しているため、フェムトセルと移動体通信端末を接続する環境(即ちバックボーン)は整いつつある。さらに、通信事業者としては、フェムトセルおよびブロードバンド回線の利用によって、本来消費されるはずであった通常の既存基地局の帯域を使わずに済むというメリットもある。さらに、2008年2月、総務省により、フェムトセルに関するそれ以前の規制緩和の方針が発表された。これを受け、一部の携帯電話事業者で既にビジネスプランが発表されているように、フェムトセルの本格的な開発及び使用がさらに進むことが考えられる。
【0004】
ここで、一般家庭やオフィスにおいて、家族間または社員間で、自分が不在の間に相手に用件を伝える「メッセージ(伝言メッセージ)」を残したい、という需要がよくある。家庭において、例えば母親が、自分の不在時に帰宅した誰か(子供や父親等)に、「ペットに餌をあげてね」、「洗濯物を取り込んでね」等の依頼や、「冷蔵庫に夕飯があるよ」、「夜7時に帰るよ」等の伝言を伝えたい場合がある。また、オフィスにおいて、例えば、オフィスに初めに出勤した社員に対して、空調のスイッチの投入や、来客用のお茶菓子の用意等を依頼したい場合がある。これらのメッセージを伝える場合、従来では、伝言の書かれたメモ紙を用いたり、例えばオフィスでは、社内グループウェアを活用したりすることが考えられる。しかしながら、用件を伝えたい相手がメモ紙に気づかない、また、社内グループウェアを用いた場合は、社員がパソコンを立ち上げる等の能動的な動作を必要とし、伝言の存在に即座に気づくことができないというおそれがある。
【0005】
このようなユーザの能動的な動作を必要とせず、ユーザにメッセージを報知(通知・伝達)する技法として、従来技術に、ユーザの有する移動端末(携帯端末)を利用するものが開示されている。(特許文献1を参照されたい)。図14に、この従来技術によるメッセージ通知方法のシーケンス図を示す。この従来技術によれば、まず、移動端末のユーザ宛てのメッセージが網(ネットワーク)側に蓄積される。そして、蓄積されているメッセージの宛先の移動端末が電源をオンにした場合、又は当該移動端末の位置がサービス圏外から圏内(基地局のセル内)に変化した場合に行なわれる、移動端末のネットワークへの位置登録要求を受けて、当該移動端末宛のメッセージが蓄積されている旨が、当該移動端末へ通知される。
【0006】
【非特許文献1】http://e−words.jp/w/E38395E382A7E383A0E38388E382BBE383AB.html
【特許文献1】特開平7−283872号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図14に示す従来技術では、例えば家庭において最初に帰宅した人にメッセージの用件を実行して欲しい場合、メッセージの差出人(送り主)は、最初に帰ると思われる人物にメッセージを送る。しかしながら、メッセージを送信された人が期待される時間に帰宅できない状況が発生した場合、当該メッセージの用件の実行が遅れる、もしくは実行されなくなるおそれがある。この状況を回避するために、メッセージの差出人は、家族全員宛に個々にメッセージを送信する手間を必要とし、利便性に欠ける。また、上記の従来技術では、メッセージが差出人から送信されると、メッセージの宛先である移動端末がサービス圏内にある場合には、宛先の移動端末はその時点で伝言メッセージを受信し、再生してしまう。従って、メッセージの用件が、例えば帰宅した後の作業に関連する場合でも、メッセージの受取人(宛先人)が、当該メッセージを確実に帰宅した後に再度見る保証は無い。むしろ、受取人は殆どの場合、メッセージを自宅以外の外出先にて見ることになる。その結果、受取人が帰宅時には伝言メッセージの内容を忘れてしまい、メッセージの用件が実行されないおそれがある。即ち、メッセージの受取人がメッセージを見た時間・場所と、メッセージの用件を実行すべき時間・場所との間にずれが生じることにより、メッセージの用件に対する受取人の認識が薄れてしまう。もし、用件を実行すべき時間・場所でその用件を何者かに通知することができれば、当該用件が確実に実行される可能性が高まるが、そのような技術は開発されていない。
【0008】
本願発明者は、上述した諸問題を解決するため、今後、普及が進むであろうフェムトセルを用いて、家庭やオフィスで需要の高いメッセージの伝達システムを構築する手法に想到した。従って、本発明は、移動局(携帯端末装置)とフェムトセルとを用いて、一般家庭の家屋や小規模オフィスにおけるメッセージの報知技法(メッセージ処理装置として機能する基地局及び移動局)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による基地局は、
移動体通信システムの基地局であって、
前記移動体通信システムの移動局を宛先としたメッセージを格納する記憶部と、
(前記移動体通信システムの移動局からの要求に基づき当該移動局を位置登録する処理部と、)
(通信回線を介して移動体通信システムと通信する通信部と、)
前記記憶部に格納しているメッセージの宛先となる移動局が、前記基地局に対して位置登録している場合または位置登録した場合に、当該メッセージを前記移動局に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、第2の発明による基地局は、
前記メッセージには、該メッセージを前記移動局が報知するタイミング(時刻、回数等)を示すタイミング情報が含まれる、
ことを特徴とする。
【0011】
また、第3の発明による基地局は、
前記基地局を利用する移動局の情報(端末ID、電話番号、基地局の利用を許可するか否か等)を登録する登録部をさらに備え、
前記記憶部は、前記登録部に登録している移動局を宛先とするメッセージを格納する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、第4の発明による基地局は、
前記基地局に位置登録している移動局から前記メッセージを受信する受信部をさらに備え、
前記記憶部は、前記受信部により受信された前記メッセージを格納する、
ことを特徴とする。
【0013】
また、第5の発明による基地局は、
前記基地局への入力操作を受け付ける入力部(キーボード、マイク、タッチパネル等)と、
当該入力部への入力に基づいて、移動体通信システムの移動局を宛先としたメッセージを生成する生成部と、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記生成部により生成したメッセージを格納する、
ことを特徴とする。
【0014】
また、第6の発明による移動局は、
移動体通信システムの基地局から当該基地局に格納されている自移動局宛のメッセージを受信する受信部と、
前記受信部により受信したメッセージを格納する記憶部と、
前記記憶部に格納したメッセージに含まれる該メッセージを報知するタイミング(時刻、回数等)を示すタイミング情報に基づいて、当該メッセージを報知するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
また、第7の発明による移動局は、
(時刻を管理する時刻管理部をさらに備え、)
前記制御部は、前記受信部がメッセージを受信したタイミング(時刻)が、前記タイミング情報に基づく当該メッセージを報知するタイミング(時刻)を過ぎている場合、前記受信部により受信した前記メッセージを報知するように制御する、
ことを特徴とする。
【0016】
上述したように本発明の解決手段を装置(基地局および移動局)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、移動局(携帯端末)を有するユーザへ適切な時間及び場所でメッセージを報知することが可能となり、メッセージの用件が実行されない可能性を大幅に減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。最初に用語を説明する。「フェムトセル」とは、一般回線(ADSLなどのブロードバンド回線)を介して移動通信網(セルラー網)に接続されている小型の基地局のことを言う。なお、以下では、移動局として携帯端末を想定して説明するが、本発明はこれに限られるものではないことに留意されたい。例えば、移動局としては、フェムトセルへの接続が可能であるならば、PDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、携帯ゲーム機、携帯オーディオプレーヤー、携帯ビデオプレイヤー、携帯電子辞書、携帯電子書籍ビューワーなどの携帯電子機器に幅広く本発明を適用することが可能である。
【0019】
図1は、本発明の一実施態様によるフェムトセルのブロック図である。図に示すように、フェムトセルFAPは、一般回線インターフェース部110、生成部120、無線部130、記憶部140、制御部150、入力部(ボタン、タッチパネル等)KEY1、表示部(液晶ディスプレイ、有機ELおよびLEDディスプレイ等)DIS1、アンテナANT1、及びシステムバスBUSを具える。また、制御部150は、登録部152及び処理部154を備える。アンテナ部ANT1は、携帯端末と通信するための電波を送受信する。無線部130は、受信部132及び送信部134を備え、アンテナANT1を介した携帯端末との無線通信(メッセージの送受信や音声通話を含む。)を行なう。入力部KEY1は、フェムトセルFAPを利用するユーザからの各種設定情報やメッセージ本文の入力を受け付ける。設定情報には、フェムトセルFAPを利用する携帯端末の情報(端末IDや電話番号等)が含まれる。生成部120は、入力部KEY1を介したユーザの入力に基づきメッセージを生成する。記憶部140は、入力部KEY1を介して入力された、又はアンテナANT1、一般回線インターフェース部110を介して受信した設定情報やメッセージを格納する。表示部DIS1は、記憶部140に格納された設定情報やメッセージ等を表示する。制御部150は、装置全体の制御を司る。また、一般回線インターフェース部110は、ルータ等を介して一般回線(ADSLなどのブロードバンド回線)に接続されている。
【0020】
制御部150は、フェムトセルFAPを利用するユーザの情報、すなわち、フェムトセルFAPを利用する少なくとも1つの携帯端末の情報(携帯電話番号、端末IDなどの識別情報)を登録する登録部152と、携帯端末の位置登録要求を処理する処理部154とを具える。登録部152により登録された携帯端末の情報は、記憶部140に例えば許可端末テーブルTBとして格納される。
【0021】
図2は、フェムトセルFAPが有する接続許可端末(フェムトセルFAPを利用する携帯端末)の情報を含むテーブル(許可端末テーブルTB)を示す図である。図に示すように、許可端末テーブルTBには、「IDn Valid」、「TELn Valid」、「IDn field」及び「TELn field」が設けられている。「IDn field」及び「TELn field」には、それぞれ、フェムトセルFAPを利用する可能性のある携帯端末固有の端末ID及び携帯電話番号が関連付けられる。「IDn Valid」、「TELn Valid」は、それぞれ、「IDn field」及び「TELn field」に対応しており、fieldの内容、すなわち固有の端末ID及び携帯電話番号が有効であれば「1」、無効であれば「0」となる。例えば、フェムトセルを利用する端末として登録はするが、伝言メッセージの機能を使わない場合や、一時フェムトセルの利用を休止する場合には、Validの内容が無効の「0」とされる。フェムトセルFAPのユーザは、予め、フェムトセルFAPの入力部KEY1を用いて、一般回線インターフェース部110を介して、無線部130を介して、又はフェムトセルFAPを購入した店舗等で、フェムトセルFAPとの接続を許可する携帯端末の固有ID及び/又は携帯電話を登録する処理を行なう。登録された携帯端末の情報は、上記許可端末テーブルTBにおける対応するfieldに格納される。許可端末のユーザには、フェムトセルが設置された建造物に出入りする者(家族やヘルパー等)を含むことができる。許可端末テーブルTBに登録された携帯端末は、フェムトセルFAPへの位置登録がされると、フェムトセルFAPを介した無線通信が可能となる。
【0022】
図3は、本発明の一実施態様による携帯端末のブロック図である。図に示すように、携帯端末ATは、音声制御部220、ベースバンド部230、無線部240、記憶部250、端末全体の制御を司る制御部(例えば、CPUなど)260、表示部DIS2、入力部(キー、ボタンなど)KEY2、スピーカSP、振動部VI、アンテナANT2、及びシステムバスSBを具える。無線部240は、受信部242及び送信部244を備え、フェムトセルFAPとのアンテナANT2を介した無線通信を行ない、フェムトセルFAPとの間でメッセージを送受信する。制御部260は、フェムトセルFAPへ送信するメッセージの生成や、フェムトセルFAPとのメッセージのやり取りを制御する。また、制御部260は、フェムトセルFAPへの位置登録要求の制御も行なう。音声制御部220は、携帯端末ATの音声通話を制御する。ベースバンド部230は、ベースバンド信号の処理を行なう。記憶部250は、フェムトセルFAPから受信したメッセージを格納する。表示部DIS2は、フェムトセルFAPから受信したメッセージを表示する。なお、受信したメッセージは、スピーカSPから音声で報知することもできる。入力部KEY2は、ユーザによるメッセージを生成するための入力操作を受け付ける。制御部260は、受信したメッセージをユーザに報知するための制御を行なう。制御部260に含まれる比較部262は、受信したメッセージに含まれるタイミング情報と現在時刻とを、時刻管理部264の示す時刻に基づいて比較し、比較結果を制御部260へ通知する。振動部VIは、例えば小型のモータ等を含み、携帯端末ATを振動させる。
【0023】
ここで、携帯端末ATのフェムトセルFAPへの位置登録について説明する。図4は、フェムトセルFAPが携帯端末ATの位置登録を行なう場合の一実施態様を説明するフローチャートである。まず、携帯端末ATが、フェムトセルFAPへ位置登録を要求する(ステップT21)。すなわち、携帯端末固有の端末IDや電話番号等の情報をフェムトセルFAPに送信する。フェムトセルFAPは、任意の携帯端末からの位置登録要求があるか否かを判定し(ステップT11)、携帯端末からの位置登録要求を受信すると、位置登録を要求する携帯端末の端末ID及び/又は電話番号を読み出す(ステップT12)。次に、フェムトセルFAPは、読み出した端末ID及び/又は電話番号が有効であるか否か、すなわち、読み出した端末ID及び/又は電話番号が、端末許可テーブルTBに有効なものとして登録されているか否かを判定する(ステップT13)。有効な携帯端末でない場合は、位置登録要求を拒否する旨を携帯端末ATに送信する(ステップT14)。有効な携帯端末である場合は、位置登録を受け付け、その旨を携帯端末ATへ送信する(ステップT15)。携帯端末ATは、位置登録が受け付けられたかどうかを判定し(ステップT22)、受け付けられた場合は、位置登録処理を終了する。位置登録を拒否された場合は、ステップT21へ戻って再度位置登録を要求する。なお、位置登録が所定の回数拒否された場合は、処理を終了させることもできる。
【0024】
次に、メッセージを送信したいユーザ(差出人)がフェムトセルFAPにメッセージを登録する処理について、図を用いて説明する。なお、以下では、携帯端末AT1をメッセージの差出人の携帯端末(差出端末)とし、携帯端末AT2をメッセージの宛先人の携帯端末(宛先端末)とする。図5〜8は、差出人による、フェムトセルFAPへのメッセージの登録処理を説明する概略図である。メッセージの登録方法としては、差出人が、自身の携帯端末AT1を用いてメッセージを作成し、当該メッセージを無線でフェムトセルFAPへ送信する場合と、差出人が、フェムトセルFAPの入力部KEY1を用いて、直接フェムトセルFAPへメッセージを入力する場合とが考えられる。まず、図5の概略図及び図6のフローチャートを用いて、前者の場合を説明する。メッセージの差出人(図示せず)は、差出人の携帯端末AT1を用いてメッセージMSG1を作成し、フェムトセルFAPへ送信する(ステップS11)。メッセージMSG1は、図5及び6に示すように、少なくとも「メッセージ種別」及び「情報要素」を含む。「メッセージ種別」は、当該メッセージの種類を示す情報であり、このメッセージが、伝言メッセージ、ショートメッセージサービスのメッセージ、電子メールメッセージ等の何れであるかを示す。「情報要素」は、発番号(差出人情報)、着番号(宛先情報)、メッセージ本文SENTENCE、タイミング情報T−INFO等を含む。発番号・着番号は、端末IDや電話番号等である。タイミング情報T−INFOは、当該メッセージを受信した端末において、当該メッセージを報知すべきタイミング(絶対時間、相対時間、及び報知回数等)を示す情報である(詳細は後述する)。フェムトセルFAPは、携帯端末AT1から送信されたメッセージMSG1を受信し(ステップS12)、記憶部140に格納する(ステップS13)。なお、差出人が作成したメッセージを一般回線インターフェース部110を介してフェムトセルFAPに送信することも出来る。
【0025】
次に、差出人が、フェムトセルFAPの入力部KEYを用いて、直接フェムトセルFAPへメッセージを入力する場合を、図7の概略図及び図8のフローチャートを用いて説明する。差出人U1が、フェムトセルFAPの入力部KEY1を用いて、メッセージMSG2を入力して、フェムトセルFAPはメッセージMSG2を生成する(ステップS21)。メッセージMSG2は、「発番号」、「着番号」、「メッセージ本文」及び「タイミング情報」を含む。さらに、「メッセージ種別:伝言メッセージ」を含んでもよい。メッセージMSG2を生成したフェムトセルFAPは、記憶部140に、生成したメッセージMSG2を格納する(ステップS22)。なお、メッセージMSG2を生成する項目において、「発番号」ではなく、入力ユーザの名前等を示すテキスト情報などの差出人情報でもよい。
【0026】
なお、前者、後者において、着番号の代わりに、フェムトセルに許可登録されている端末であって、一番最初にフェムトセルFAPに位置登録した端末を指定することも出来る。この場合、フェムトセルFAPは、一番最初にフェムトセルFAPに位置登録した端末にメッセージを送信する。なお、すでに位置登録している端末がある場合は、その端末に送信する。位置登録している端末が複数ある場合は、全ての端末に送信しても良い。
【0027】
次に、フェムトセルFAPが、フェムトセルFAPに格納されたメッセージMSG1(又はMSG2)を、当該メッセージを送信すべき携帯端末AT2に送信する処理について説明する。図9及び10は、フェムトセルFAPの携帯端末AT2へのメッセージの送信処理を説明する概略図及びフローチャートである。
【0028】
フェムトセルFAPは、図5〜8で説明した処理によりメッセージを受信又は生成すると、携帯端末へのメッセージ送信処理を開始する。まず、制御部150は、処理部154が位置登録処理を行なった端末があるか否か(記憶部140に位置登録済みの端末の情報が格納されているか否か)を判定する(ステップS31)。位置登録済みの端末があると判定された場合は、制御部150は、記録部140に格納されているメッセージの宛先である携帯端末が位置登録されているか否かを判定する(ステップS37)。位置登録済みの携帯端末を宛先とするメッセージがあると判定された場合は、図9に示すように、そのメッセージ(MSG1)を宛先の携帯端末AT2へと送信する(ステップS38)。図9に示すように、フェムトセルFAPによりメッセージが送信されると、宛先の携帯端末AT2は、その記憶部250に、「発番号」(メッセージの差出人)、「メッセージ本文」及び「タイミング情報」を含むメッセージMSG3を格納する。ステップS31にて、位置登録済みの携帯端末がないと判定された場合、又はステップS37にて、メッセージの宛先である携帯端末が位置登録されていないと判定された場合は、ステップS32へ進み、処理部154は、携帯端末から位置登録要求があるか否かを判定する。ステップS32にて、携帯端末から位置登録要求があると判定された場合は、ステップS33〜S36にて、位置登録要求を処理する。この処理については、上述した図4のステップT12〜T15と同様であるため説明を省略する。
【0029】
フェムトセルFAPから携帯端末ATに送信されるメッセージMSG1(又はMSG2)には、タイミング情報T−INFOが含まれる。ここで、タイミング情報T−INFOについて説明する。図11は、タイミング情報T−INFOの一例を示す図である。図に示すように、タイミング情報T−INFOには、携帯端末ATが受信した伝言メッセージを、携帯端末ATがいつ報知(再生/表示)するかを示す情報を含む。図の例では、タイミング情報T−INFOは、第1オクテットに、「位置登録した際に報知(表示/再生)する」、「指定時刻のみに報知(表示/再生)する」、「報知(表示/再生)開始時刻から指定時間間隔で指定回数報知(表示/再生)する」の3パターンのうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせを指示する情報を含む。さらに、第2オクテットに、第1オクテットで指示された処理を行なうのに必要な情報を含む。詳細は後述するが、例えばタイミング情報T−INFOの二列目に示す第1オクテットは、携帯端末ATに、受信したメッセージを「位置登録した際に報知(表示/再生)せず(NO)」、「指定時刻のみに報知(表示/再生)する」ことを指示し、第2オクテットには、「指定時刻」に関する情報が含まれる。
【0030】
次に、フェムトセルFAPからメッセージを受信した携帯端末AT2の、メッセージの報知(再生/出力)処理について図を用いて説明する。図12及び図13は、携帯端末AT2のメッセージ報知処理の一例のフローチャートである。説明を分かり易くするために、図12には、フェムトセルFAPと携帯端末AT2との間の位置登録処理、及びフェムトセルFAPのメッセージ送信処理のフローチャートを合わせて示す。
【0031】
フェムトセルFAPは、メッセージを受信すると、宛先の携帯端末(宛先端末)へのメッセージ送信処理(図12、ステップS41〜S48)を開始する。この処理は、上述した図10のステップS31〜S38と同様であるため説明を省略する。メッセージの宛先端末AT2は、フェムトセルFAPの圏内に入った場合等に、フェムトセルFAPに位置登録を要求する(ステップS49)。制御部260は、フェムトセルFAPに対して位置登録がされたか否かを判定する(ステップS50)。位置登録された場合は、フェムトセルFAPから宛先端末AT2へメッセージが送信され(ステップS48)、受信部242は、フェムトセルFAPから送信されたメッセージを受信し(ステップS51)、メッセージ再生処理を行なう(ステップS52)。なお、携帯端末AT2は、ステップS50にて位置登録がされなかった場合、ステップS49へ戻り再度位置登録を要求するが、位置登録要求が所定の回数拒否された場合、フェムトセルFAPへの位置登録要求を終了することもできる。
【0032】
次に、携帯端末AT2によるメッセージ再生処理について説明する。図13A〜Dは、メッセージ再生処理の一例のフローチャートである。受信部242でフェムトセルFAPからのメッセージを受信すると、制御部260は、受信したメッセージを記憶部250に格納する(ステップS101)。次に、制御部260は、格納したメッセージに含まれるタイミング情報T−INFOを読み出し、その内容を判定する(ステップS102,S103)。図11に示すタイミング情報T−INFOの例では、以下の7つのパターンでメッセージが再生/出力される。すなわち、制御部260は、メッセージを、「位置登録された時(ステップS104)」(又はタイミング情報がメッセージに含まれない時)、「指定時刻(ステップS105)」、「繰返し(指定回数)(ステップS106)」、「位置登録された時及び指定時刻(ステップS107)」、「位置登録された時及び繰返し(指定回数)(ステップS108)」、「指定時刻及び繰返し(指定回数)(ステップS109)」、並びに「位置登録された時、指定時刻、及び繰返し(指定回数)(ステップS110)」に出力する制御を行なう。以下、順に説明する。
【0033】
タイミング情報T−INFOの指示が「位置登録された時に出力する」又はメッセージにタイミング情報T−INFOが含まれない場合(ステップS104)は、制御部260は、記憶部250に格納されているメッセージを読み出し(ステップS111)、スピーカSPや振動部VIを制御して音声や振動を発生させ、メッセージを受信した旨を通知する(ステップS112)。その後、制御部260は、フェムトセルFAPから受信したメッセージを表示するように表示部DIS2を制御して、メッセージを報知する(ステップS113)。なお、メッセージの報知方法としては、表示部DIS2へのテキストでの表示に限らず、スピーカSPから音声で出力することもできる。また、強制的に表示部DIS2にメッセージ本文をテキスト表示させたり、スピーカSPから音声出力させたりしてもよいし、メッセージがあることを示すアイコンを表示させても良い。強制的に表示部DISへ出力する場合は、ステップS112にてメッセージがあることを通知した後に、ユーザから何らかの入力操作(例えば、メッセージを受信した旨を通知する振動や音声を停止させるための操作等)があった場合に表示するのが好適である。
【0034】
タイミング情報T−INFOの指示が「指定時刻に出力する」である場合(ステップS105)は、制御部260は、タイミング情報T−INFOに含まれる指定時刻情報を読み出し、指定時刻に報知(表示/再生)する旨を示すフラグを設定する(ステップS114)。比較部262は、現在時刻が指定時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS115)。現在時刻が指定時刻を過ぎていると判定された場合は、制御部260は、記憶部250からメッセージを読み出し、メッセージを報知する(ステップS116〜S118)。従って、メッセージを受信した時間が指定時刻を過ぎていた場合は、メッセージを受信した時点で、或いはメッセージを受信した時間が指定時刻よりも前であった場合は、現在時刻が指定時刻を過ぎた時点(現在時刻が指定時刻になった時点)で、メッセージを報知する。なお、ステップS116〜S118の処理は、上述したステップS111〜S113と同様であるため説明を省略する。制御部260は、ステップS118にてメッセージを報知した後、設定したフラグをクリアし(ステップS119)、処理を終了する。なお、タイミング情報T−INFOに含まれる指定時刻としては、絶対時刻(T時M分)の他、相対時刻(メッセージを受信してからT時間/M分後)を設定することもできる。この場合、ステップS115において、比較部262は、メッセージを受信した時刻からの経過時間と指定時刻とを比較する。このように、ステップS114〜S119の処理により、メッセージの差出人は、フェムトセルに位置登録した後、所望の時刻(指定時刻)にて宛先端末にメッセージを報知させることができる。従って、メッセージの用件を実行すべき場所で、実行すべき時間に受取人に用件を通知することができ、用件が確実に実行される可能性を高めることができる。
【0035】
タイミング情報T−INFOの指示が「繰返し(指定回数)出力する」である場合(ステップS106)は、制御部260は、タイミング情報T−INFOに含まれる報知開始時刻、時間間隔、回数情報を読み出し、繰返し報知(表示/再生)する旨を示すフラグを設定する(ステップS120)。比較部262は、現在時刻が報知(表示/再生)開始時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS121)。現在時刻が報知開始時刻を過ぎていると判定された場合は、制御部260は、記憶部250からメッセージを読み出し、メッセージを報知する(ステップS122〜S124)。従って、メッセージを受信した時間が報知開始時刻を過ぎていた場合は、メッセージを受信した時点で、或いはメッセージを受信した時間が報知開始時刻よりも前であった場合は、現在時刻が報知開始時刻を過ぎた時点(現在時刻が指定時刻になった時点)で、メッセージを報知する。さらに、報知回数を示すカウント値を1つインクリメントする。なお、ステップS122〜S124の処理は、上述したステップS111〜S113と同様であるため説明を省略する。比較部262は、ステップS124にてメッセージを報知した後、指定された回数分報知したか否かを判定する(ステップS125)。指定された回数分報知していないと判定した場合は、直前にメッセージを報知してからの時間が、指定された時間間隔分経過したか否かを判定する(ステップS126)。指定された時間間隔分経過したと判定した場合は、ステップS122〜S124にて、メッセージを報知し、報知する度にカウント値を増やす。その後、ステップS125にて指定された回数分報知したと判定されるまで、ステップS122〜S126の処理を繰り返す。ステップS125にて指定された回数分報知したと判定された場合は、設定したフラグをクリアし(ステップS127)、処理を終了する。このように、ステップS120〜S127の処理により、フェムトセルに位置登録した後、宛先端末において、メッセージを所望の回数分報知させることができる。従って、メッセージの用件を実行すべき受取人が一度見ただけでは忘れがちな用件を、複数回通知することができ、用件が実行される可能性を高めることができる。
【0036】
タイミング情報T−INFOの指示が「位置登録された時及び指定時刻に出力する」である場合(ステップS107)は、まず、制御部260は、記憶部250からメッセージを読み出し、メッセージを報知する(ステップS128〜S130)。なお、ステップS128〜S130の処理は、上述したステップS111〜S113と同様であるため説明を省略する。次に、制御部260は、タイミング情報T−INFOに含まれる指定時刻情報を読み出し、指定時刻に報知(表示/再生)する旨を示すフラグを設定する(ステップS131)。その後、現在時刻が指定時刻を過ぎた(指定時刻になった)場合に、メッセージを報知する(ステップS132〜S136)。なお、ステップS131〜S136の処理は、上述したステップS114〜S119と同様であるため説明を省略する。ステップS128〜S136の処理により、携帯端末AT2において、位置登録をした時及び指定された時刻にメッセージを報知することができる。例えばフェムトセルが家庭に設置されている場合は、メッセージの用件を実行すべき受取人が帰宅したときにまずメッセージを報知して、用件があることを認識させ、再度、用件を実行すべき時間に用件を通知することができる。従って、メッセージの用件が実行される可能性をさらに高めることができる。
【0037】
タイミング情報T−INFOの指示が「位置登録された時に及び繰返し(指定回数)出力する」である場合(ステップS108)は、まず、制御部260は、記憶部250からメッセージを読み出し、メッセージを報知する(ステップS137〜S139)。なお、ステップS137〜S139の処理は、上述したステップS111〜S113と同様であるため説明を省略する。次に、制御部260は、タイミング情報T−INFOに含まれる報知開始時刻、時間間隔、回数情報を読み出し、繰返し報知(表示/再生)する旨を示すフラグを設定する(ステップS140)。その後、現在時刻が指定された開始時刻を過ぎた(開始時刻になった)場合に、指定された時間間隔で、指定された回数分メッセージを報知する(ステップS140〜S147)。なお、ステップS140〜S147の処理は、上述したステップS120〜S127と同様であるため説明を省略する。ステップS137〜S147の処理により、携帯端末AT2において、位置登録をした時に及び指定された回数分、メッセージを報知することができる。従って、メッセージの用件が実行される可能性をさらに高めることができる。
【0038】
タイミング情報T−INFOの指示が「指定時刻に及び繰返し(指定回数)出力する」である場合(ステップS109)は、制御部260は、タイミング情報T−INFOに含まれる指定時刻、報知開始時刻、時間間隔、回数情報を読み出し、指定時刻に報知(表示/再生)する旨を示すフラグ及び繰返し報知(表示/再生)する旨を示すフラグを設定する(ステップS151)。次に、制御部260は、指定時刻に報知する旨を示すフラグが設定されているか否かを判定し(ステップS152)、フラグが設定されている場合は、ステップS153へ進む。ステップS153にて、比較部262は、現在時刻が指定時刻を過ぎているか否かを判定し、現在時刻が指定時刻を過ぎていると判定された場合は、制御部260は、記憶部250からメッセージを読み出し、メッセージを報知する(ステップS154〜S156)。従って、メッセージを受信した時間が指定時刻を過ぎていた場合は、メッセージを受信した時点でメッセージが報知される。制御部260は、メッセージを報知した場合は、指定時刻に報知する旨を示すフラグをクリアする(ステップS157)。
【0039】
ステップS152にて指定時刻に報知すべき旨を示すフラグが設定されていない場合すなわち、、ステップS153にて現在時刻が指定時刻を過ぎていないと判定された場合、及びステップS157にてメッセージを報知した場合は、ステップS158へ進み、制御部260は、繰返し報知する旨を示すフラグが設定されているか否かを判定する。繰返し報知する旨を示すフラグが設定されている場合は、現在時刻が報知開始時刻を過ぎた時点で、指定された回数分のメッセージの報知を行なう(ステップS160〜S170)。指定回数の報知を繰り返す間に、現在時刻が指定時刻を過ぎた場合は、メッセージを指定時刻に報知する(ステップS164〜S169)。指定回数分報知した場合は、繰返し報知する旨を示すフラグをクリアし(ステップS171)する。指定回数分の報知が終了した際に指定時刻の報知が終了していない場合は、ステップS152〜S157の処理によりメッセージを指定時刻に報知する。メッセージを、指定された時刻に、かつ指定された回数分報知した場合は、処理を終了する。
【0040】
また、タイミング情報T−INFOの指示が「位置登録時に、指定時刻に、及び繰返し(指定回数)出力する」である場合(ステップS110)は、位置登録がされた時にメッセージを報知し(ステップS148〜S150)、上述したステップS151〜S172の処理を行なう。
【0041】
本発明の利点を再度説明する。本発明によれば、移動局(携帯端末装置)とフェムトセルとを用いて、一般家庭の家屋や小規模オフィスにおけるメッセージの通知技法(メッセージ処理装置として機能する基地局及び移動局)を提供することができる。従って、移動局を有するユーザへ適切な時間及び場所でメッセージを伝達することが可能となり、メッセージの用件が実行されない可能性を大幅に減少させることができる。また、移動局へ報知すべき時間・回数(タイミング)を指定してメッセージを送信することができるため、メッセージの受取人が用件の実行を忘れる可能性を大幅に減らすことが可能となる。
【0042】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行なうことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、タイミング情報T−INFOに基づきメッセージを報知する態様を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、タイミング情報T−INFOを参照することなく、フェムトセルからメッセージ本文を受信した時点で、メッセージを報知することもできる。また、上述の実施例では、フェムトセルは、フェムトセルの利用が許可されている端末のみに位置登録を許可し、メッセージを送信しているが、本発明はこれに限られるものではない。フェムトセルに位置登録要求をした端末は全て位置登録をし、メッセージの送信を行なうこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施態様によるフェムトセルのブロック図である。
【図2】フェムトセルが有する接続許可端末の情報を含むテーブルを示す図である。
【図3】本発明の一実施態様による移動局のブロック図である。
【図4】フェムトセルが移動局の位置登録を行なう場合の一実施態様を説明するフローチャートである。
【図5】フェムトセルへの無線によるメッセージの登録処理を説明する概略図である。
【図6】フェムトセルへの無線によるメッセージの登録処理を説明するフローチャートである。
【図7】フェムトセルへのキー入力によるメッセージの登録処理を説明する概略図である。
【図8】フェムトセルへのキー入力によるメッセージの登録処理を説明するフローチャートである。
【図9】フェムトセルFAPの移動局へのメッセージの送信処理を説明する概略図である。
【図10】フェムトセルFAPの移動局へのメッセージの送信処理を説明するフローチャートである。
【図11】タイミング情報T−INFOの一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例による移動局のメッセージ通知処理のフローチャートである。
【図13A】本発明の一実施例による移動局のメッセージ通知処理のフローチャートである。
【図13B】本発明の一実施例による移動局のメッセージ通知処理のフローチャートである。
【図13C】本発明の一実施例による移動局のメッセージ通知処理のフローチャートである。
【図13D】本発明の一実施例による移動局のメッセージ通知処理のフローチャートである。
【図14】従来技術によるメッセージ通知技法の構成図である。
【符号の説明】
【0044】
FAP フェムトセル
110 一般回線インターフェース部
120 生成部
130 無線部
132 受信部
134 送信部
140 記憶部
150 制御部
152 登録部
154 処理部
KEY1 入力部
DIS1 表示部
TB 許可端末テーブル
ANT1,ANT2 アンテナ
AT,AT1,AT2 移動局(携帯端末)
220 音声制御部
230 ベースバンド部
240 無線部
242 受信部
244 送信部
250 記憶部
260 制御部
262 比較部
264 時刻管理部
SP スピーカ
KEY2 入力部
DIS2 表示部
VI 振動部
MSG1,MSG2 メッセージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体通信システムの基地局であって、
前記移動体通信システムの移動局を宛先としたメッセージを格納する記憶部と、
前記記憶部に格納しているメッセージの宛先となる移動局が、前記基地局に対して位置登録している場合または位置登録した場合に、当該メッセージを前記移動局に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする基地局。
【請求項2】
請求項1に記載の基地局において、
前記メッセージには、該メッセージを前記移動局が報知するタイミングを示すタイミング情報が含まれる、
ことを特徴とする基地局。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基地局において、
前記基地局を利用する移動局の情報を登録する登録部をさらに備え、
前記記憶部は、前記登録部に登録している移動局を宛先とするメッセージを格納する、
ことを特徴とする基地局。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の基地局において、
前記基地局に位置登録している移動局から前記メッセージを受信する受信部をさらに備え、
前記記憶部は、前記受信部により受信された前記メッセージを格納する、
ことを特徴とする基地局。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の基地局において、
前記基地局への入力操作を受け付ける入力部と、
前記入力部への入力に基づいて、移動体通信システムの移動局を宛先としたメッセージを生成する生成部と、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記生成部により生成したメッセージを格納する、
ことを特徴とする基地局。
【請求項6】
移動体通信システムの基地局から当該基地局に格納されている自移動局宛のメッセージを受信する受信部と、
前記受信部により受信したメッセージを格納する記憶部と、
前記記憶部に格納したメッセージに含まれる該メッセージを報知するタイミングを示すタイミング情報に基づいて、当該メッセージを報知するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする移動局。
【請求項7】
請求項6に記載の移動局において、
前記制御部は、前記受信部が前記メッセージを受信したタイミングが、前記タイミング情報に基づく当該メッセージを報知するタイミングを過ぎている場合、前記受信部により受信した前記メッセージを報知するように制御する、
ことを特徴とする移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−290578(P2009−290578A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141230(P2008−141230)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】