説明

報告装置

【課題】医療行為に際しての機器への電力供給の状況を把握するのに有効な情報を提供することを可能とする。
【解決手段】コンセントと電気機器の電源プラグとの間に配置される報告装置であって、前記電気機器への電力供給に関する供給情報を、前記供給情報に係わる情報を前記電気機器から取得せずに生成する生成手段と、前記電気機器への電力供給に関する供給情報を出力する出力手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手術などの医療行為に関する情報について記録するための報告装置に関する。
【背景技術】
【0002】
手術中には様々な機器が手術室のコンセントに随時接続されて使用される。新しい機器の使用が開始される際に、総使用電力量が手術室の電源容量をオーバーし、ブレーカにより手術室への電力供給が遮断されてしまうおそれがある。
【0003】
このような状況への対策として有効な技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1に開示された技術は、各機器の電力使用状況を監視し、各機器からの申告に基づき電流オーバーをあらかじめ警告し、あるいは、各機器の電力使用を制御して、ブレーカ遮断を回避するものである。
【0004】
この技術を手術室での電力供給システムに備えることにより、手術室への電力供給が遮断されてしまうことは防止できる。しかしながら、新たに使用を開始しようとした機器が使用できない状況になってしまうことを防ぐことはできない。
【0005】
本来は、このような状況が生じないように手術計画を策定するべきなのであるが、手術室の電源容量や個々の機器の電力使用量などを正しく考慮してまで手術計画を策定することは、実質的には困難である。そこで、過去の手術にて上記のような状況が発生した場合に、将来の同様な手術の計画を修正することにより対応することが現実的なのであるが、その原因を追究するためには、スタッフに状況を聴取するなど人間の記憶に頼るしかなく、はなはだ不正確である。
【0006】
なお、手術中の患者生体情報、術者等の行動情報、術中画像および各種医療機器の動作情報のような医療情報を時系列的に記録する医療情報システムは知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0007】
しかしながら、この特許文献2の技術においては、各機器の電源系統への接続状況や各機器における実際の電力使用状況などは記録されていない。このためこれらの状況は、映像などから間接的に推定するしかなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平10−94199号公報
【特許文献2】特開2004−280455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のように従来は、医療行為に際しての機器への電力供給の状況を適切に把握することができなかった。
【0010】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、医療行為に際しての機器への電力供給の状況を把握するのに有効な情報を提供することを可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上の目的を達成するために本発明は、コンセントと電気機器の電源プラグとの間に配置される報告装置であって、前記電気機器への電力供給に関する供給情報を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記供給情報を出力する出力手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る医療情報システムの構成例を示す図。
【図2】図1中のコンセントユニット4および電源プラグ101a,102aの外観の一例を示す図。
【図3】図2中の赤外線通信デバイス11,42の構成を示す図。
【図4】図1中の機器定格報告装置7の外観の一例を示す図。
【図5】図4中の機器定格報告装置7の内部回路および赤外線通信デバイス72の構成を示す図。
【図6】図1中のセンタユニット9の構成を示す図。
【図7】図1中のセンタユニット9によって収集された各種の情報の記録装置10での記録例を示す図。
【図8】記録した情報を閲覧させるために図1中の記録装置10が表示する画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
図1は本実施形態に係る医療情報システムの構成例を示す図である。
この医療情報システムは、手術室における手術に関わる医療情報を記録する。この例における手術を実施するためのツールとしては、BISモニタ101、患者モニタ102、電気メス103、点滴ユニット104,105が使用される。これらのツールのうち、BISモニタ101、患者モニタ102、電気メス103は、電源ライン3-1,3-2を介する電力供給を受けて動作する電気機器である。
【0015】
一方、手術室内には、記録するべき医療情報を収集するための複数の収集機器1が配置される。収集機器1は、収集した医療情報を送信する。第1の実施形態では、16個の収集機器1が配置される。以下において、これら16個の収集機器1を区別する必要がある場合には、収集機器1-1,1-2…,1-16と記す。
【0016】
収集機器1-1は、BISモニタ101の電源を監視するセンサである。収集機器1-2は、患者モニタ102の電源を監視するセンサである。収集機器1-3,1-15,1-16は、手術室を広角に撮影するカメラである。収集機器1-4は、麻酔医の音声を入力するマイクロホンである。収集機器1-5は、執刀医の音声を入力するマイクロホンである。収集機器1-6は、患者の音声を入力するマイクロホンである。収集機器1-7は、術野を撮影するカメラである。収集機器1-8,1-9,1-14は、手術室内の音を入力するマイクロホンである。収集機器1-10は、電気メス103の電源を監視するセンサである。収集機器1-11は、術野を天井から俯瞰撮影するカメラである。収集機器1-12は、点滴ユニット104における生理食塩水の流量を検出するセンサである。収集機器1-13は、点滴ユニット105における薬液の流量を検出するセンサである。
【0017】
これらの収集機器1は、識別装置2にそれぞれ接続される。従って第1の実施形態では、16個の識別装置2が配置される。以下において、これら16個の識別装置2を区別する必要がある場合には、識別装置2-1,2-2…,2-16と記す。そして識別装置2-1,2-2…,2-16はいずれも、手術室の別室に設置された記録装置10に接続される。
【0018】
識別装置2は、接続されている収集機器1から送信された医療情報を記録装置10へ送る。識別装置2は、接続されている収集機器1の種類を表す識別情報を、記録装置10へ通知する。また識別装置2は、記録装置10から通知される医療情報の収集条件を記憶し、収集機器1へ通知する。
【0019】
さて手術室には、複数のコンセントユニット4が設けられている。図1の例では、6つのコンセントユニット4が設けられている。以下において、これら6つのコンセントユニットを区別する必要がある場合には、コンセントユニット4-1,4-2,4-3,4-4,4-5,4-6と記す。これらのコンセントユニット4は、1つまたは複数のコンセントを備える。これらコンセントは、電源ライン3-1,3-2およびブレーカ5-1,5-2…,5-nを介してアイソレーショントランス6に接続されている。かくして、BISモニタ101、患者モニタ102および電気メス103といった電気機器は、その電源プラグ101a,102a,103aをコンセントユニット4に設けられたコンセントに挿入することにより、アイソレーショントランス6からの電力供給を受けることができる。
【0020】
本実施形態で使用されているBISモニタ101および患者モニタ102は、機器定格報告部101b,102bを内蔵している。機器定格報告部101b,102bは、BISモニタ101および患者モニタ102での電力使用に関する報告情報を、電源プラグ101a,102aを介してコンセントユニット4へと出力する。報告情報には、電圧値、定格電流値および現使用電流値などを含む。また機器定格報告部101b,102bは、各機器の制御部(図示せず)からの指示の下に、機器由来メッセージを、電源プラグ101a,102aを介してコンセントユニット4へと出力する。機器由来メッセージは、電源投入申請および電源投入報告などを含む。
【0021】
本実施形態で使用される電気メス103は、機器定格報告部を内蔵していない。そこで電気メス103の電源プラグ103aは、機器定格報告装置7に挿入する。この上で機器定格報告装置7を、コンセントユニット4-2に設けられたコンセントに挿入する。機器定格報告装置7は、接続される電気機器に関する定格電流値を表す報告情報をコンセントユニット4へ出力する。
【0022】
ブレーカ5-1,5-2…,5-nおよびアイソレーショントランス6は、分電盤に設けられている。分電盤には他に、センタユニット9が設けられている。センタユニット9は、通信路8-1,8-2を介してコンセントユニット4に接続されている。センタユニット9は、各種電気機器に関する報告情報や機器由来メッセージを、コンセントユニット4を介して収集する。センタユニット9は、収集した報告情報や機器由来メッセージから記録対象情報を得て、これを記録装置10に送る。なお、通信路8-1,8-2としては、電源ライン3-1,3-2とは別の導線を用いて実現しても良いし、電源ライン3-1,3-2を用いた、いわゆる電灯線LANにより実現しても良い。
【0023】
記録装置10は、収集機器1で収集された医療情報を識別装置2を介して受信し、この医療情報を識別装置2から通知される識別情報が表す収集機器の種類に関連付けて記録する。記録装置10は、収集機器1で収集された医療情報を時系列的に記録する。記録装置10は、センタユニット9から送られる記録対象情報を時系列的に記録する。記録装置10は、記録した情報をユーザに対して提示する機能も備える。
【0024】
図2はコンセントユニット4および電源プラグ101a,102aの外観の一例を示す図である。
コンセントユニット4は図2(a)に示すように、2つのコンセント41、21つの赤外線通信デバイス42、警告灯43および警告スピーカ44を含む。
【0025】
電源プラグ101a,102aには、赤外線通信デバイス11が設けられている。赤外線通信デバイス42と赤外線通信デバイス11とは、電源プラグ101a,102aがコンセント41に挿入された際に互いに対向するように配置されている。従って、電源プラグ101a,102aがコンセント41に挿入されると、赤外線通信が確立するようになっている。また、電源プラグ101a,102aには、外部からの光が赤外線通信の障害になることを防止するための図2(c)に示すような遮光材12が、図2(d)に示すような状態で備えられている。
【0026】
警告灯43は、センタユニット9からの指示に応じて点灯する。警告スピーカ44は、センタユニット9からの指示に応じて鳴動する。
【0027】
図3は赤外線通信デバイス11,42の構成を示す図である。
赤外線通信デバイス11は、発光器11a、検出器11bおよびドライバ回路11cを含む。発光器11aは、ドライバ回路11cから供給される信号に応じて赤外光を発生する。検出器11bは、到来した赤外光を検出して、この赤外光に応じた電気信号を出力する。ドライバ回路11cは、機器定格報告部101b,102bから出力される信号を、発光器11aを適正な強度で発光させるレベルまで増幅する。またドライバ回路11cは、検出器11bが出力する信号を機器定格報告部101b,102bで処理するのに適するレベルまで増幅する。
【0028】
赤外線通信デバイス42は、発光器42a、検出器42b、ドライバ回路42cおよび通信回路42dを含む。発光器42aは、ドライバ回路42cから供給される信号に応じて赤外光を発生する。検出器42bは、到来した赤外光を検出して、この赤外光に応じた電気信号を出力する。ドライバ回路42cは、通信回路42dから出力される信号を、発光器42aを適正な強度で発光させるレベルまで増幅する。またドライバ回路42cは、検出器42bが出力する信号を通信回路42dで処理するのに適するレベルまで増幅する。通信回路42dは、電気機器側からの送信を中継する回路であり、電気機器からの送信内容に、コンセント41を特定するIDを接続コンセントIDとして付加する。なお、この接続コンセントIDに代えて、このコンセント41が接続されるブレーカ5のIDを付加しても良い。
【0029】
図4は機器定格報告装置7の外観の一例を示す図である。
機器定格報告装置7の表側面には、図4(b)に示すように電極を挿入する穴が設けられていて、図4(a)に示すように電源プラグ103aを挿入できる。機器定格報告装置7の裏側面には、図4(a)に示すように電源プラグ103aの電極にそれぞれ対応する電極が配置されていて、電源プラグ103aが挿入された場合に、対応する電極どうしが導通状態となる。
【0030】
機器定格報告装置7の表面側には、定格電流設定つまみ71が設けられている。この定格電流設定つまみ71は、ユーザが任意に回転させることができる。機器定格報告装置7の裏面側には、赤外線通信デバイス72が設けられている。赤外線通信デバイス72は、機器定格報告装置7がコンセント41に挿入された際に赤外線通信デバイス42と対向するように配置されている。従って、機器定格報告装置7がコンセント41に挿入されると、赤外線通信が確立するようになっている。また、機器定格報告装置7には、外部からの光が赤外線通信の障害になることを防止するための図2(c)に示すような遮光材12が、図2(d)に示すのと同様な状態で備えられている。
【0031】
図5は機器定格報告装置7の内部回路および赤外線通信デバイス72の構成を示す図である。
機器定格報告装置7は、定格電流設定つまみ71および赤外線通信デバイス72のほかに、報告情報送信部73を含む。報告情報送信部73は、機器定格報告装置7を介して電気機器に供給されている電流値を計測する。報告情報送信部73は、上記の計測した電流値(現使用電流値)および定格電流設定つまみ71の向きに応じた定格電流を表す報告情報を出力する。
【0032】
赤外線通信デバイス72は、発光器72a、検出器72bおよびドライバ回路72cを含む。発光器72aは、ドライバ回路72cから供給される信号に応じて赤外光を発生する。検出器72bは、到来した赤外光を検出して、この赤外光に応じた電気信号を出力する。ドライバ回路72cは、報告情報送信部73から出力される信号を、発光器72aを適正な強度で発光させるレベルまで増幅する。またドライバ回路72cは、検出器72bが出力する信号を報告情報送信部73で処理するのに適するレベルまで増幅する。
【0033】
図6はセンタユニット9の構成を示す図である。なお図6は、1つのコンセントユニット4とセンタユニット9との関係のみを示している。
図6に示すようにセンタユニット9は、集計部91、警告部92および制御部93を含む。集計部91は、通信路8-1,8-2を介して各コンセントユニット4から報告情報(電圧値、定格電流値、現使用電流値および接続コンセントID)を収集する。集計部91は、収集した情報のうちの定格電流値および現使用電流値は、そのまま記録装置10へ送る。また集計部91は、収集した接続コンセントIDおよび定格電流値と、各コンセントユニット4とブレーカ5-1,5-2…,5-nとの接続関係とに基づいて、ブレーカ5-1,5-2…,5-n毎の合計定格電流値を計算する。集計部91は、計算した合計定格電流値を集計値として警告部92、制御部93および記録装置10へ送る。さらに集計部91は、ブレーカ5-1,5-2…,5-nの状態を監視し、記録装置10へ通知する。
【0034】
警告部92は、機器由来メッセージおよび集計値に基づいて、ブレーカ5-1,5-2…,5-n毎の合計定格電流値が各ブレーカの容量を超えているか否かを監視する。合計定格電流値が容量を超えているブレーカが存在するとき、警告部92はコンセントユニット4に警告メッセージを送り、警告灯43の点灯および警告スピーカ44の鳴動により警告を発する。なお警告スピーカ44の鳴動は、例えば「ピー:ブレーカ1に接続された機器の定格電流値の合計がブレーカ容量を超えています。」といった音声メッセージを出力するように行わせることが考えられる。警告部92は、記録装置10にも警告メッセージを送る。
【0035】
制御部93は、機器由来メッセージおよび集計値に基づいて、電源投入許可などの制御メッセージを発生し、これをコンセントユニット4を介して各機器に送るとともに、記録装置10に送る。
【0036】
なおセンタユニット9は、機器由来メッセージも記録装置10に送る。そしてセンタユニット9は、各種の情報を記録装置10に送る際に、その発生時刻も記録装置10に送る。
【0037】
記録装置10は、センタユニット9から送られた各種の情報を、その発生時刻に関連付けて時系列的に記録する。
【0038】
図7はセンタユニット9によって収集された各種の情報の記録装置10での記録例を示す図である。なおこの図7は、図1に示すのとは異なる手術状態に関して収集された情報の記録例を示している。
【0039】
この例では、「電気メスA」を9:30:01に「コンセント1」に接続した段階で、「ブレーカ1」への接続機器の定格電流値の合計が「ブレーカ1」の容量をオーバーしている旨の警告が発せられ、さらに、X線透視装置の電源を投入しようとしたところ、電流オーバーが予測され電源投入申請が拒否されているにも拘わらずに、それを無視してX線透視装置の電源が投入されてX線透視装置の機構部が動作された結果、「ブレーカ1」が遮断されたことが記録されている。このように、記録装置10で記録される図7に示す情報は、いずれも電力供給に関する供給情報である。
【0040】
なお記録装置10は、収集機器1で収集された医療情報を、この医療情報を識別装置2から通知される識別情報が表す収集機器の種類に関連付けて記録している。
【0041】
記録装置10は、上記のような状況をユーザが確認できるように、記録した情報を発生時刻を合わせて閲覧させる。
【0042】
図8は記録した情報を閲覧させるために記録装置10が表示する画面の一例を示す図である。
図8に示す画面の左側には、10:53:50時点での電源使用状況を整理して表示している。図8に示す画面の右側には、同時刻の手術室映像を表示している。
【0043】
以上のように本実施形態によれば、手術に際して使用される各種の電気機器への電力供給に関する情報が収集されて時系列的に記録される。従って、このように記録された情報に基づけば、電力供給に関する不具合の発生状況を、事後に容易に確認することができる。そして将来の手術計画の設定時や手術の実施時に、過去に発生した不具合を考慮して適切な処置を行うことが可能となる。
【0044】
また本実施形態によれば、電気機器または機器定格報告装置7から出力される報告情報にコンセントユニット4において接続コンセントIDを付加するので、電気機器または機器定格報告装置7は、どのブレーカ5-1,5-2…,5-nのいずれに接続されているかを識別する必要がない。
【0045】
また本実施形態によれば、機器定格報告装置7を用いることにより、報告情報を出力する機能を有していない電気機器に関する電力供給の監視を容易に行うことができる。
【0046】
また本実施形態によれば、電源プラグまたは機器定格報告装置7と、コンセントユニット4とに赤外線通信デバイス11,42,72を備えているので、電源プラグまたは機器定格報告装置7をコンセントユニット4に挿入するだけで電気機器とセンタユニット9との通信を行うことが可能となる。従って、電力供給の記録のための配線作業を医療スタッフが行う必要がなく、便利である。
【0047】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
図7に示すような情報の一部を収集・記録の対象外とすることも可能である。逆に、図7に示されるのとことなる情報を収集・記録の対象として加えることも可能である。
電気機器から報告情報を取得するための通信手段は、電気接点の接触によるものや、電波などの赤外線以外の媒体によるものに変更が可能である。
【0048】
接続コンセントIDの付加は、センタユニット9内や、別の中継装置で行うことも可能である。
【0049】
報告情報の伝送には、電灯線通信を利用することも可能である。この場合、赤外線通信デバイス11,42,72は不要である。またドライバ回路11c,42c,72cに代えて、報告情報を伝送するための信号を電力線へ混合するための混合器および上記震央を電力線から分離するための分離器を備える。
【0050】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0051】
3-1,3-2…電源ライン、4(4-1〜4-6)…コンセントユニット、5(5-1〜5-n)…ブレーカ、6…アイソレーショントランス、7…機器定格報告装置、8-1,8-2…通信路、9…センタユニット、10…記録装置、11,42,72…赤外線通信デバイス、41…コンセント、43…警告灯、44…警告スピーカ、73…報告情報送信部、91…集計部、92…警告部、93…制御部、101…BISモニタ、102…患者モニタ、103…電気メス、101b,102b…機器定格報告部、101a,102a,103a…電源プラグ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンセントと電気機器の電源プラグとの間に配置される報告装置であって、
前記電気機器への電力供給に関する供給情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記供給情報を出力する出力手段を具備した報告装置。
【請求項2】
前記電源プラグの2つの第1の電極を挿入する穴と、
前記穴に挿入された2つの第1の電極にそれぞれ接する2つの第2の電極とをさらに具備する請求項1に記載の報告装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記電気機器の定格電流を含む情報として前記供給情報を生成する請求項1または請求項2に記載の報告装置。
【請求項4】
前記電気機器に供給されている電流値を計測する計測手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記計測手段により計測された電流値を含む情報として前記供給情報を生成する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の報告装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記供給情報に応じた赤外光を発生することにより前記供給情報を出力する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の報告装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−258562(P2011−258562A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−131533(P2011−131533)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【分割の表示】特願2005−185350(P2005−185350)の分割
【原出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成16年度健康寿命延伸のための医療福祉機器高度化プログラム 早期診断・短期回復のための高度診断・治療システム 内視鏡等による低侵襲高度手術支援システム(手術安全支援システム)、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】