説明

増幅回路

【課題】複数の増幅部を並列接続して効率よく動作させることが可能な増幅回路を提供する。
【解決手段】同一構成の増幅部AR,ALにおいて、対応する内部ノード(例えば、出力段のトランジスタのゲートが接続される内部ノードpg,ng)間をスイッチ(S2,S3)を介して接続できるように構成する。増幅部AR,ALをステレオ・モードで動作させる時は、スイッチS2,S3をオフに設定する。モノラル・モードで動作させる時は、スイッチS2,S3をオンに設定し、2つの入力端子INR,INLを接続してモノラルのオーディオ信号Aを入力すると共に、2つの出力端子OUTR,OUTLを接続してモノラルのオーディオ出力信号を取り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅回路、特に複数の増幅部を並列接続して動作させることが可能な増幅回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図2は、下記特許文献1に記載された従来のステレオ受信機の構成図である。
このステレオ受信機は、小型のスピーカを内蔵した携帯ラジオ等で、スピーカを使用するときはモノラル出力となり、イヤホンを使用するときはステレオ出力となるように切り替えることができるものである。
【0003】
このステレオ受信機は、FM放送電波を受信してステレオコンポジット信号を復調するチューナ(TUNE)1を備え、このチューナ1の出力側にステレオコンポジット信号を右チャネルと左チャネルのオーディオ信号R,Lに分離する復調回路(MPX)2が接続されている。オーディオ信号R,Lは、それぞれアンプ3R,3Lに与えられるようになっている。
【0004】
アンプ3R,3Lは、同じ回路構成で、例えばアンプ3Rに示すように、最終段は出力トランジスタQ1,Q2によるプッシュプル回路となっており、そのコレクタが出力端子TRに接続されている。アンプ3Rの出力端子TRは、保護抵抗4Rを介してイヤホンジャック5の右チャネルの接点に接続され、アンプ3Lの出力端子TLは、保護抵抗4Lを介してイヤホンジャック5の左チャネルの接点に接続されている。
【0005】
アンプ3Lの出力端子TLは、更にスピーカ6、スイッチ7AおよびコンデンサC1を介して共通電位に接続されている。一方、アンプ3Rの出力端子TRは、更にスイッチ7Bを介してローパスフィルタ8に接続されている。なお、これらのスイッチ7A,7Bは、連動してオン・オフされるものである。
【0006】
ローパスフィルタ8は、スイッチ7Bがオンになってアンプ3Rの出力端子TRの電位が与えられたときに、チューナ1から出力されて復調回路2に与えられる高域の周波数成分を減衰させるものである。このローパスフィルタ8は、例えば、スイッチ用のトランジスタQ3、このトランジスタQ3を通して高周波成分を共通電位に流すキャパシタC2、およびバイアス用の抵抗R1,R2、キャパシタC3で構成されている。
【0007】
このステレオ受信機においてイヤホンを使用してステレオ放送を受信する場合、スイッチ7A,7Bをオフにする。これにより、スピーカ6はアンプ3Lから切り離される。また、トランジスタQ3はオフ状態となってローパスフィルタ8の動作が停止され、チューナ1から出力されるステレオコンポジット信号がそのまま復調回路2に与えられ、右チャネルと左チャネルのオーディオ信号R,Lが生成されて、それぞれアンプ3R,3Lに与えられる。オーディオ信号R,Lは、それぞれアンプ3R,3Lで電力増幅され、保護抵抗4R,4Lを介してイヤホンジャック5に出力される。これにより、イヤホンジャック5にイヤホンを差し込むことにより、ステレオ放送を聴取することができる。
【0008】
一方、スピーカ6を使用して放送を受信する場合、スイッチ7A,7Bをオンにする。これにより、スピーカ6はアンプ3Lの出力端子TLに接続される。また、アンプ3Rの出力端子TRの電位がローパスフィルタ8に与えられ、トランジスタQ3がオン状態となり、チューナ1から出力されるステレオコンポジット信号の内の高周波成分が除去されて復調回路2に与えられる。これにより、復調回路2では、モノラル信号と判定して右チャネルと左チャネルのオーディオ信号R,Lの分離を行わずに、オーディオ信号R,Lの和信号(R+L)をアンプ3R,3Lに出力する。これにより、モノラルのオーディオ信号(R+L)がアンプ3Lで電力増幅され、スピーカ6から出力される。
【0009】
【特許文献1】特開平6−113393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、前記ステレオ受信機では、スピーカ6を使用してモノラルのオーディオ信号を出力する場合、アンプ3Lのみが使用され、アンプ3Rはスピーカ6の出力には関係しない。このため、スピーカ6から大きな出力が得られないという課題があった。また、例えばスピーカ6を使用するときに、単にアンプ3R,3Lの入力側と出力側をそれぞれ接続しただけでは、これらのアンプ3R,3Lを構成する素子のばらつきによって出力端子TR,TL間に電位差が発生し、アンプ3R,3L間に電流が流れる。このため、効率よく2つのアンプを並行動作させることができない。なお、スピーカに対して重負荷駆動用の第3のアンプを設けることも考えられるが、回路規模が大きくなり実用的ではない。
【0011】
本発明は、軽負荷駆動用の複数の増幅部を並列接続して、重負荷駆動用の増幅器として効率よく動作させることが可能な増幅回路を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の増幅回路は、増幅段と、該増幅段の内部ノードの信号に応じて出力信号を出力する出力段とで構成される増幅部を複数有し、動作モードに応じて前記複数の増幅段の前記内部ノード同士を接続するスイッチ手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、複数の増幅部の増幅段の内部ノード同士を動作モードに応じて接続するスイッチ手段を有している。これにより、出力間に生ずる電位差を低減することが可能になり、例えば、ステレオイヤホン等に対応する軽負荷駆動用の2つの増幅部を並列接続して、モノラルスピーカ等の重負荷駆動用の増幅部として効率よく動作させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1を示す増幅回路の構成図である。図1に示す増幅回路は1つの半導体チップ内に形成されている。
【0016】
この増幅回路は、例えばステレオ信号を増幅するときは、右チャネルと左チャネルの2系統の電力増幅回路として動作し、モノラル信号を増幅するときは並列に接続されて1つの電力増幅回路として動作するもので、2つの増幅部AR,ALを備えている。これら2つの増幅部AR,ALの構成は同じものとしている。
【0017】
増幅部AR,ALは、差動型の増幅器で、入力信号の増幅を行う増幅段と増幅段からの信号に応じた出力信号を出力する出力段とで構成される。
【0018】
まず、増幅段について説明する。相補的な入力信号が与えられる2つの入力ノードin,ip、増幅した出力信号が出力される出力ノードot、及び正負の電源が供給される電源ノードvd,vsに加えて、出力段のトランジスタのゲートが接続される2つの内部ノードpg,ngを有している。
【0019】
入力ノードinは反転入力信号が与えられるもので、この入力ノードinにPチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOS」という)11のゲートが接続されている。また、入力ノードipは非反転入力信号が与えられるもので、この入力ノードipにPMOS12のゲートが接続されている。PMOS11,12のソースは、PMOS13を介して電源ノードvdに接続されている。なお、PMOS13のゲートには、図示しないバイアス回路からバイアス電圧VBPが与えられている。
【0020】
PMOS11,12のドレインは、カスコード回路14に接続されると共に、それぞれNチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOS」という)15,16を介して電源ノードvsに接続されている。なお、カスコード回路14は、信号を増幅して出力段のトランジスタにB級増幅用の適切なバイアス電圧を重畳して与えるために、トランジスタを縦続接続した回路である。また、NMOS15,16のゲートには、図示しないバイアス回路からバイアス電圧VBNが与えられている。
【0021】
カスコード回路14は、更にPMOS17を介して電源ノードvdに接続されると共に、PMOS18を介して電源ノードvdに接続されている。また、PMOS17,18のゲートは、このPMOS17のドレインに接続されている。
【0022】
次に、出力段について説明する。増幅部AR,ALは、プッシュプル回路を構成する出力段のPMOS19とNMOS20を有している。PMOS19のソースとドレインは、それぞれ電源ノードvdと出力ノードotに接続され、ゲートがPMOS18のドレインと内部ノードpgに接続されている。また、NMOS20のソースとドレインは、それぞれ電源ノードvpと出力ノードotに接続され、ゲートがNMOS16のドレインと内部ノードngに接続されている。
【0023】
この増幅回路は、ステレオ信号増幅時には右チャネルのオーディオ信号Rが入力され、モノラル信号増幅時にはモノラルのオーディオ信号Aが入力される入力端子INRと、ステレオ信号増幅時に左チャネルのオーディオ信号Lが入力される入力端子INLを備えている。
【0024】
入力端子INRは、入力用の抵抗RRaを介して増幅部ARの入力ノードinに接続され、この入力ノードinが帰還用の抵抗RRbを介してこの増幅部ARの出力ノードotに接続されている。また、増幅部ARの出力ノードotは、ステレオ信号増幅時には右チャネルのオーディオ出力信号が出力され、モノラル信号増幅時にはモノラルのオーディオ出力信号が出力される出力端子OUTRに接続されている。
【0025】
入力端子INLは、抵抗RLaを介して増幅部ALの入力ノードinに接続され、この入力ノードinが抵抗RLbを介してこの増幅部ALの出力ノードotに接続されている。また、増幅部ALの出力ノードotは、ステレオ信号増幅時に左チャネルのオーディオ出力信号が出力される出力端子OUTLに接続されている。なお、抵抗RRa,RLaは、同一の抵抗値に設定され、抵抗RRb,RLbも、同一の抵抗値に設定されている。また増幅部AR,ALの入力ノードipは、共通電位GNDに接続されている。
【0026】
更にこの増幅回路は、動作モードを切り替えるための4個のスイッチS1〜S4を備えている。スイッチS1は、モノラル動作モード時に入力端子INR,INL間を接続し、ステレオ動作モード時にはこの入力端子INR,INL間を切り離すものである。スイッチS2は、モノラル動作モード時に増幅部AR,ALの内部ノードpg間を接続し、ステレオ動作モード時にはこの内部ノードpg間を切り離すものである。スイッチS3は、モノラル動作モード時に増幅部AR,ALの内部ノードng間を接続し、ステレオ動作モード時にはこの内部ノードng間を切り離すものである。スイッチS4は、モノラル動作モード時に出力端子OUTR,OUTL間を接続し、ステレオ動作モード時にはこの出力端子OUTR,OUYL間を切り離すものである。なお、これらのスイッチS1〜S4は、トランジスタで構成されるアナログスイッチを使用して制御信号によって一括して切り替えるように構成しても良い。
【0027】
次に動作を説明する。
ステレオ動作モード時、スイッチS1〜S4はすべてオフ状態に設定され、増幅部ARと増幅部ALは、完全に切り離される。これにより、増幅部ARでは、入力端子INRに与えられる右チャネルのオーディオ信号Rが電力増幅部され、出力端子OUTRから右チャネルのオーディオ出力信号が出力される。また、増幅部ALでは、入力端子INLに与えられる右チャネルのオーディオ信号Lが電力増幅部され、出力端子OUTLから左チャネルのオーディオ出力信号が出力される。
【0028】
モノラル動作モード時、スイッチS1〜S4はすべてオン状態に設定され、入力端子INR,INPはスイッチS1によって接続されると共に、増幅部ARと増幅部ALの内部ノードpg,ng及び出力ノードotはスイッチS2〜S4で相互に接続される。これにより、入力端子INRに与えられるモノラルのオーディオ信号Aが、増幅部ARと増幅部ALでそれぞれ電力増幅され、出力端子OUTLからモノラルのオーディオ出力信号が出力される。この時、増幅部ARと増幅部ALを構成する素子のばらつきにより、増幅部ARと増幅部ALの内部ノードpg間と、この増幅部ARと増幅部ALの内部ノードng間にそれぞれ電位差が生ずるが、それぞれスイッチS2,S3を通して若干の電流が流れることにより、これらの電位差はなくなる。これにより、増幅部ARの出力ノードotと増幅部ALの出力ノードotの間に発生する電位差も低減し、スイッチS4でこれらの出力ノードot間を接続しても、増幅部ARと増幅部ALの間に流れる電流は殆どなくなる。
【0029】
以上のように、この実施例1の増幅回路は、モノラル動作モード時に、2つの増幅部AR,ALにおける出力段のトランジスタのゲート(内部ノードpg,ng)を相互に接続して同電位にするためのスイッチS2,S3を有している。これにより、増幅部AR,ALの出力信号の電位差が低減し、2つの増幅部AR,ALを並列接続して効率よく動作させることができるという利点がある。
【実施例2】
【0030】
図3は、本発明の実施例2を示す増幅回路の構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0031】
この増幅回路は、図1の増幅回路において、増幅部ARの入力ノードinと増幅部ALの入力ノードinとの間に、スイッチS1〜S4と同様にオン・オフ制御される第5のスイッチS5を設けたものであり、その他の構成は図1と同様である。
【0032】
この増幅回路におけるステレオ動作モード時の動作は、スイッチS5がオフ状態に設定されるので、実施例1と同じである。
【0033】
一方、モノラル動作モード時には、スイッチS5がオン状態に設定されるので、このスイッチS5を流れる僅かな電流によって、増幅部ARと増幅部ALの入力ノードin間の電位差がなくなる。これにより、増幅部ARと増幅部ALの内部ノードpg間と、この増幅部ARと増幅部ALの内部ノードng間にそれぞれ生ずる電位差は、実施例1に比べて更に減少する。従って、それぞれスイッチS2,S3を通して流れる電流も、実施例1に比べて減少する。
【0034】
以上のように、この実施例2の増幅回路は、実施例1の増幅回路に対して、モノラル動作モード時に、2つの増幅部AR,ALにおける入力ノードinを相互に接続して同電位にするためのスイッチS5を追加している。これにより、2つの増幅部AR,ALを並列接続して更に効率よく動作させることができるという利点がある。
【0035】
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 増幅部AR,ALの回路構成は、例示したものに限定されない。例えば、増幅部AR,ALは2つの入力ノードin,ipを有する差動型の増幅器であるが、単一入力型の増幅器でも同様に適用可能である。
(b) 内部ノードpg,ngの接続位置は、例示したものに限定されない。増幅部AR,ALの出力信号の電位差低減に効果的な箇所であれば良い。
(c) スイッチS1〜S5を制御信号で制御する場合、この制御信号は手動で設定(例えば、増幅回路が形成された半導体チップをパッケージした後に外部へ露出する外部端子を設け、この外部端子を、各スイッチに対する制御信号を入力するために複数設けて個別に設定したり、各スイッチ共通の制御信号を入力するために1つ設けて一括で設定するなど)しても良いし、例えば受信した放送信号からステレオ放送を示すサブキャリア等を検出して自動で制御するようにしても良い。また、実施例ではスイッチS1〜S5を、他の構成要素と同様に、半導体チップ内に形成することものを例として説明したが、例えば、スイッチS2,S3、さらにはS4を半導体チップ内に設け、スイッチS1やスイッチS4はそれぞれ半導体チップに設けられた入力端子INR,INL、出力端子OUTR,OUTLをワイヤや配線で任意に接続できるようにしたり、入力端子INR,INL、出力端子OUTR,OUTLに対応する外部端子同士をそれぞれ接続するようにしてもよい。
(d) ステレオとモノラルに使い分けるように2つの増幅部AR,ALを設けているが、3個以上の同一構成の増幅部を設け、対応する内部ノードを動作モードに応じて接続するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例1を示す増幅回路の構成図である。
【図2】従来のステレオ受信機の構成図である。
【図3】本発明の実施例2を示す増幅回路の構成図である。
【符号の説明】
【0037】
AL,AR 増幅部
INL,INR 入力端子
OUTL,OUTR 出力端子
S1〜S5 スイッチ
in,ip 入力ノード
ng,pg 内部ノード
ot 出力ノード
19 PMOS
20 NMOS

【特許請求の範囲】
【請求項1】
増幅段と、該増幅段の内部ノードの信号に応じて出力信号を出力する出力段とで構成される増幅部を複数有し、動作モードに応じて前記複数の増幅段の前記内部ノード同士を接続するスイッチ手段とを備えたことを特徴とする増幅回路。
【請求項2】
前記内部ノードは、前記出力段を構成するトランジスタの制御電極に接続されることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
【請求項3】
前記増幅回路は、前記複数の増幅部のそれぞれに対して入力信号を入力する複数の入力端子と、前記複数の増幅部のそれぞれからの出力信号を出力する複数の出力端子と、前記動作モードに応じて前記複数の入力端子同士を接続する手段と、前記動作モードに応じて前記複数の出力端子同士を接続する手段と、を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の増幅回路。
【請求項4】
反転入力ノードと非反転入力ノードに入力される信号のレベル差を増幅して、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタで構成されるプッシュプル型の出力段の出力ノードから電力増幅した信号を出力する第1増幅部と、
前記第1増幅部と同一構成の第2増幅部と、
第1入力端子と前記第1増幅部の反転入力ノードの間に接続された第1抵抗と、
前記第1増幅部の反転入力ノードと該第1増幅部の出力ノードの間に接続された第2抵抗と、
第2入力端子と前記第2増幅部の反転入力ノードの間に接続された第3抵抗と、
前記第2増幅部の反転入力ノードと該第2増幅部の出力ノードの間に接続された第4抵抗と、
前記第1増幅部の出力ノードに接続された第1出力端子と、
前記第2増幅部の出力ノードに接続された第2出力端子と、
前記第1増幅部のPチャネルMOSトランジスタのゲートと前記第2増幅部のPチャネルMOSトランジスタのゲートの間に接続され、第1動作モードの時はオフ状態となり第2動作モードの時はオン状態となる第1スイッチと、
前記第1増幅部のNチャネルMOSトランジスタのゲートと前記第2増幅部のNチャネルMOSトランジスタのゲートの間に接続され、第1動作モードの時はオフ状態となり第2動作モードの時はオン状態となる第2スイッチとを備え、
前記第1及び第2増幅部の非反転入力ノードを共通電位に接続したことを特徴とする増幅回路。
【請求項5】
前記第1入力端子と前記第2入力端子の間に接続され、第1動作モードの時はオフ状態となり第2動作モードの時はオン状態となる第3スイッチと、
前記第1出力端子と前記第2出力端子の間に接続され、第1動作モードの時はオフ状態となり第2動作モードの時はオン状態となる第4スイッチと、
を設けたことを特徴とする請求項4記載の増幅回路。
【請求項6】
前記第1増幅部の反転入力ノードと前記1増幅部の反転入力ノードの間に接続され、第1動作モードの時はオフ状態となり第2動作モードの時はオン状態となる第5スイッチを設けたことを特徴とする請求項4または請求項5記載の増幅回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−296478(P2009−296478A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150064(P2008−150064)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【Fターム(参考)】