増強した転位置能力および増強したターゲティング活性を有する改変クロストリジウム毒素
本明細書は、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメインを含む改変クロストリジウム毒素;かかる改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子; および、かかる改変クロストリジウム毒素の生産方法を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d)クロストリジウム毒素中毒プロセスの細胞結合工程を実行することが出来る改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインを含む増強したターゲティングドメイン; および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する;および、
ここで、改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインは改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインが由来する天然クロストリジウム HCC ターゲティングドメインの結合活性と比較して内因性クロストリジウム毒素受容体に対して増強した結合活性を示す。
【請求項２】
改変クロストリジウム毒素が、一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で、1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項３】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項４】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項５】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン α-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH α-フォールド、FGF-1 α-フォールド、FGF-2 α-フォールド、FGF-4 α-フォールド、FGF-8 α-フォールド、FGF-9 α-フォールド、FGF-17 α-フォールドおよびFGF-18 α-フォールドからなる群から選択されるα-フォールドによる置換を含む請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項６】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β-フォールド、FGF-1 β-フォールド、FGF-2 β-フォールド、FGF-4 β-フォールド、FGF-8 β-フォールド、FGF-9 β-フォールド、FGF-17 β-フォールドおよびFGF-18 β-フォールドからなる群から選択されるβ-フォールドによる置換を含む請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項７】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン γ-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH γ-フォールド、FGF-1 γ-フォールド、FGF-2 γ-フォールド、FGF-4 γ-フォールド、FGF-8 γ-フォールド、FGF-9 γ-フォールド、FGF-17 γ-フォールドおよびFGF-18 γ-フォールドからなる群から選択されるγ-フォールドによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項８】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β4/β5 β-ヘアピンターンの、 クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-1 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-2 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-4 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-8 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-9 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-17 β4/β5 β-ヘアピンターンおよびFGF-18 β4/β5 β-ヘアピンターンからなる群から選択されるβ4/β5 β-ヘアピンターンによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項９】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β8/β9 β-ヘアピンターンの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-1 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-2 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-4 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-8 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-9 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-17 β8/β9 β-ヘアピンターンおよびFGF-18 β8/β9 β-ヘアピンターンからなる群から選択されるβ8/β9 β-ヘアピンターンによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１０】
請求項 1による改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項１１】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む、請求項 10のポリヌクレオチド分子。
【請求項１２】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d)クロストリジウム毒素中毒プロセスの細胞結合工程を実行することが出来るクロストリジウム 非毒素関連タンパク質 β-三葉型ドメインを含む増強したターゲティングドメイン;および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する。
【請求項１３】
改変クロストリジウム毒素が一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で 1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１４】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１５】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１６】
プロテアーゼ切断部位が内因性クロストリジウム毒素二本鎖ループプロテアーゼ切断部位または外来性切断部位である請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１７】
請求項 12の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項１８】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む請求項 17のポリヌクレオチド分子。
【請求項１９】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d) FGFR3に選択的に結合することができるFGF β-三葉型ドメインを含む増強したターゲティングドメイン; および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する。
【請求項２０】
改変クロストリジウム毒素が一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で 1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または 6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２１】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２２】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２３】
プロテアーゼ切断部位が内因性クロストリジウム毒素二本鎖ループプロテアーゼ切断部位または外来性切断部位である請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２４】
請求項 19の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項２５】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む請求項 24のポリヌクレオチド分子。
【請求項２６】
細胞において改変クロストリジウム毒素をコードする請求項 11、18 または25のポリヌクレオチド分子を発現させる工程を含む、改変クロストリジウム毒素を生産する方法。
【請求項２７】
a)細胞に請求項 11、18または25の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を導入する工程; および、
b)ポリヌクレオチド分子によってコードされる改変クロストリジウム毒素を発現させる工程、
を含む改変クロストリジウム毒素を生産する方法。
【請求項１】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d)クロストリジウム毒素中毒プロセスの細胞結合工程を実行することが出来る改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインを含む増強したターゲティングドメイン; および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する;および、
ここで、改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインは改変クロストリジウム HCC ターゲティングドメインが由来する天然クロストリジウム HCC ターゲティングドメインの結合活性と比較して内因性クロストリジウム毒素受容体に対して増強した結合活性を示す。
【請求項２】
改変クロストリジウム毒素が、一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で、1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項３】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項４】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項５】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン α-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH α-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH α-フォールド、FGF-1 α-フォールド、FGF-2 α-フォールド、FGF-4 α-フォールド、FGF-8 α-フォールド、FGF-9 α-フォールド、FGF-17 α-フォールドおよびFGF-18 α-フォールドからなる群から選択されるα-フォールドによる置換を含む請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項６】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β-フォールド、FGF-1 β-フォールド、FGF-2 β-フォールド、FGF-4 β-フォールド、FGF-8 β-フォールド、FGF-9 β-フォールド、FGF-17 β-フォールドおよびFGF-18 β-フォールドからなる群から選択されるβ-フォールドによる置換を含む請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項７】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン γ-フォールドの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH γ-フォールド、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH γ-フォールド、FGF-1 γ-フォールド、FGF-2 γ-フォールド、FGF-4 γ-フォールド、FGF-8 γ-フォールド、FGF-9 γ-フォールド、FGF-17 γ-フォールドおよびFGF-18 γ-フォールドからなる群から選択されるγ-フォールドによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項８】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β4/β5 β-ヘアピンターンの、 クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-1 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-2 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-4 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-8 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-9 β4/β5 β-ヘアピンターン、FGF-17 β4/β5 β-ヘアピンターンおよびFGF-18 β4/β5 β-ヘアピンターンからなる群から選択されるβ4/β5 β-ヘアピンターンによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項９】
改変クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメインが、クロストリジウム毒素 HCC ターゲティングドメイン β8/β9 β-ヘアピンターンの、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 1β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-33 2β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D HA-17 β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 A NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 B NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 C1 NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 D NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 E NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 F NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、クロストリジウム ボツリヌス血清型 G NTNH β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-1 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-2 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-4 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-8 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-9 β8/β9 β-ヘアピンターン、FGF-17 β8/β9 β-ヘアピンターンおよびFGF-18 β8/β9 β-ヘアピンターンからなる群から選択されるβ8/β9 β-ヘアピンターンによる置換を含む、請求項 1の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１０】
請求項 1による改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項１１】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む、請求項 10のポリヌクレオチド分子。
【請求項１２】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d)クロストリジウム毒素中毒プロセスの細胞結合工程を実行することが出来るクロストリジウム 非毒素関連タンパク質 β-三葉型ドメインを含む増強したターゲティングドメイン;および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する。
【請求項１３】
改変クロストリジウム毒素が一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で 1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１４】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１５】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１６】
プロテアーゼ切断部位が内因性クロストリジウム毒素二本鎖ループプロテアーゼ切断部位または外来性切断部位である請求項 12の改変クロストリジウム毒素。
【請求項１７】
請求項 12の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項１８】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む請求項 17のポリヌクレオチド分子。
【請求項１９】
以下を含む改変クロストリジウム毒素:
a)クロストリジウム毒素中毒プロセスの酵素による標的改変工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素酵素ドメイン;
b)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を実行することが出来るクロストリジウム毒素転位置ドメイン;
c)クロストリジウム毒素中毒プロセスの転位置工程を促進することが出来る転位置促進ドメイン;
d) FGFR3に選択的に結合することができるFGF β-三葉型ドメインを含む増強したターゲティングドメイン; および、
e)プロテアーゼ切断部位;
ここで、プロテアーゼ切断部位の切断は改変クロストリジウム毒素の一本鎖形態を二本鎖形態へと変換する。
【請求項２０】
改変クロストリジウム毒素が一本のポリペプチドのアミノからカルボキシルへの直線状の順序で 1) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、2) クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、3) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位およびクロストリジウム毒素酵素ドメイン、4) 増強したターゲティングドメイン、クロストリジウム毒素酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素転位置ドメインおよび転位置促進ドメイン、5) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素酵素ドメインおよび増強したターゲティングドメイン、または 6) クロストリジウム毒素転位置ドメイン、転位置促進ドメイン、プロテアーゼ切断部位、増強したターゲティングドメインおよびクロストリジウム毒素酵素ドメインを含む、請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２１】
転位置促進ドメインがクロストリジウム毒素転位置促進ドメインである請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２２】
転位置促進ドメインがエンベロープを持ったウイルスの融合ペプチドドメインである請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２３】
プロテアーゼ切断部位が内因性クロストリジウム毒素二本鎖ループプロテアーゼ切断部位または外来性切断部位である請求項 19の改変クロストリジウム毒素。
【請求項２４】
請求項 19の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項２５】
ポリヌクレオチド分子が発現ベクターを含む請求項 24のポリヌクレオチド分子。
【請求項２６】
細胞において改変クロストリジウム毒素をコードする請求項 11、18 または25のポリヌクレオチド分子を発現させる工程を含む、改変クロストリジウム毒素を生産する方法。
【請求項２７】
a)細胞に請求項 11、18または25の改変クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子を導入する工程; および、
b)ポリヌクレオチド分子によってコードされる改変クロストリジウム毒素を発現させる工程、
を含む改変クロストリジウム毒素を生産する方法。
【図２】
【図３】
【図４−Ａ】
【図４−Ｂ】
【図５−Ａ】
【図５−Ｂ】
【図６−Ａ】
【図６−Ｂ】
【図７Ａ】
【図７Ｂ】
【図３】
【図４−Ａ】
【図４−Ｂ】
【図５−Ａ】
【図５−Ｂ】
【図６−Ａ】
【図６−Ｂ】
【図７Ａ】
【図７Ｂ】
【公表番号】特表２００９−５４３５５６（Ｐ２００９−５４３５５６Ａ）
【公表日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５１９６３７（Ｐ２００９−５１９６３７）
【出願日】平成１９年７月１０日（２００７．７．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０７３１６４
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１０５９０１
【国際公開日】平成２０年９月４日（２００８．９．４）
【出願人】（５９１０１８２６８）アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ＡＬＬＥＲＧＡＮ，ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年７月１０日（２００７．７．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０７３１６４
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１０５９０１
【国際公開日】平成２０年９月４日（２００８．９．４）
【出願人】（５９１０１８２６８）アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ＡＬＬＥＲＧＡＮ，ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
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