説明

外部情報に基づいた装置の挙動の調整

【課題】ある環境における装置が、それら装置にとって利用可能な全ての情報を十分に利可能にするシステムを提供する。
【解決手段】第一の電子装置は、当該第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別する情報フィルタリングモジュール231、情報フィルタリングモジュールに結合され、1以上の第二の電子装置からの情報を収集する情報収集モジュール232、及び情報収集モジュールに結合され、収集された情報に基づいて、第一の電子装置の動作の挙動を調整するオペレーションモジュール233を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部情報に基づいて装置の動作の挙動を調整することができる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのタイプの電子装置は、ネットワーク接続が可能であり、コンピュータ又は通信ネットワークに接続される。複数の装置をネットワークに接続することは、幾つかの利点を与える。例えば、装置は、ユーザがこれらの装置の現在の動作状態を容易に判定するように、それらの状態をセントラルポイントに報告する。また、ユーザは、装置を遠隔的に制御及び管理する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くのタイプの電子装置は、ネットワークに接続可能であり、ネットワークに接続される場合がある。しばしば、個々の装置は、ネットワークを通して互いに情報を通信及びやり取りする場合がある。同時に、様々なタイプの益々多くのセンサ(例えば動き、温度及び照明)は、様々な環境(例えば家、オフィス又は店舗)で配置される。これらのセンサは、特定の電子装置に組み込まれるか又は特定の電子装置に接続され、関連される電子装置により使用される様々なタイプの情報(例えば環境情報)を収集する場合がある。
【0004】
例えば、オフィスで配置される照明システムは、動きセンサに組み込まれるか又は動きセンサに接続される。動きセンサは、オフィスにおける動きを検出し、照明システムのコントローラに情報を報告する。ある期間(例えば5分)について動きセンサにより動きが検出されないとき、コントローラは、エネルギーを節約するためにオフィスにおける照明をオフにする。別の例として、家に配置される空調装置は、温度センサを組み込んでいる場合がある。温度センサは、家における温度を検出し、空調システムのコントローラに情報を報告する。家における温度がある閾値(例えばプリセット温度)を超えるとき、コントローラは、家の中を冷却するために空調をオンにする。逆に、家における温度がある閾値を下回るとき、コントローラは、空調を停止させる。
【0005】
現在、ある環境(例えば家、建物又は部屋)に配置される多数のセンサ又は多数のタイプのセンサが存在するが、個々のセンサは、特定の電子装置のみに接続され、該特定の電子装置により使用されることがある。例えば、動きセンサは、照明システムに接続され、該照明システムにより使用される一方、温度センサは、空調システムに接続され、該空調システムにより使用される場合がある。ある意味では、それぞれのセンサは、関連される装置に接続され、該関連される装置により使用される。動きセンサは、空調システムにより使用されず、温度センサは、照明システムにより使用されない。結果として、ある環境における装置は、それら装置にとって利用可能な全ての情報(例えば異なるタイプのセンサにより収集された情報)を十分に利用していない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
特定の実施の形態では、電子装置は、他の電子装置を含むネットワークに接続される。装置は、ネットワークを通して他の装置の一部又は全部から情報を受ける。この情報は、装置自身以外のソースから情報が発生されるので、装置に関する「外部」情報と呼ばれる。特定の実施の形態では、装置は、該装置が受信した外部情報に基づいて該装置の動作の挙動(operational behavior)を調整する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ネットワークに接続される多数の情報供給装置及び情報消費装置を含む例示的なシステムを例示する図である。
【図2A】情報消費装置の例を示す図である。
【図2B】情報消費装置の例を示す図である。
【図2C】情報消費装置の例を示す図である。
【図3】図1に示されるシステムの例示的な応用を示す図である。
【図4】特定の情報供給装置からの情報を受ける情報消費装置の例示的な方法を示す図である。
【図5】情報プロバイダから受信された外部情報に基づいて情報消費装置の動作の挙動を調整する情報消費装置の例示的な方法を示す図である。
【図6】例示的なネットワーク環境を示す図である。
【図7】例示的なコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、ネットワーク110に接続される多数の情報供給装置120及び情報消費装置130を含む例示的なシステム100を示す。特定の実施の形態では、ネットワーク110は、例えば限定されるものではないが、HAN(Home Area Network)、NAN(Neighborhood Area Network)又はLAN(Local Area Network)のような任意のタイプのネットワーク(例えばコンピュータ又は通信ネットワーク)である。コネクションは、有線接続又は無線接続である。特定の実施の形態では、それぞれの情報供給装置120及び情報消費装置130は、ネットワーク110に接続し、ネットワーク110を通して他の装置と通信することが可能な電子装置である。例えば、情報供給装置120及び情報消費装置130は、ネットワーク110を通して互いに情報をやり取りする場合がある。情報供給装置120及び情報消費装置130は、適切なネットワーク又は通信プロトコル(例えばUPnP(Universal Plug and Play)、ZigBee、又は6LoWPAN(低電力WAPN(Wireless Personal Area Network)を通したIPv6))を使用して互いに通信する。
【0009】
なお、ネットワーク110に接続される何れかの数の様々なタイプの情報供給装置120及び情報消費装置130が存在する場合があることに留意されたい。情報消費装置130は、ネットワーク110に接続された情報供給装置120のうちの何れか1つからの外部情報を受けるために、情報供給装置120のうちの何れか1つを選択する。従って、情報供給装置120は、何れか1つの特定の情報消費装置130に向けられていないが、その情報を受けるのを選択する全ての情報消費装置130に情報を供給する。
【0010】
特定の実施の形態では、情報供給装置120は、1以上の他の装置にある種の情報を供給することが可能な装置を示し、情報消費装置130は、1以上の他の装置からのある種の情報を受信する装置を示す。装置は、情報供給装置120又は情報消費装置130の何れか又は両者である場合がある。例えば、センサは、ある種のセンサ情報(たとえな動き、温度又は照明)を他の装置に供給するとき、情報供給装置120である。家庭電化製品(例えば冷蔵庫又はテレビ)は、他の装置からのある種の情報(例えばセンサからのセンサ情報)を受けるとき、情報消費装置130である。コンピューティング装置は。他の装置からの情報(例えばセンサ情報)を受け、情報(例えばそれ自身の状態又は取得した情報)を他の装置に供給するとき、情報供給装置120及び情報消費装置130の両者である場合がある。
【0011】
特定の実施の形態では、情報消費装置130(例えば電子装置)は、何れかの数のハードウェア又はソフトウェアモジュール131を含む。図2A〜図2Cは、情報消費装置130である装置の3つの例を示す。特定の実施の形態では、情報消費装置130は、情報収集モジュール231、情報フィルタリングモジュール232及びオペレーションモジュール233を含む。それぞれのモジュール231,232,233は、コンピュータハードウェア又はコンピュータソフトウェア、或いはそれらの両者として実現される場合がある。情報収集モジュール231は、情報供給装置120に加入し、情報供給装置120からの外部情報を収集する。情報フィルタリングモジュール232は、情報提供者装置120から受信された外部情報にフィルタリングを施し、情報消費装置130自身に有益な特定の情報を選択する。オペレーションモジュール233は、情報消費装置130の様々な装置の動作を実現し、情報供給装置120から受信された外部情報に基づいて情報消費装置130の動作の挙動を調整する。
【0012】
情報収集モジュール231、情報フィルタリングモジュール232及びオペレーションモジュール233からなる異なる実現が存在する。例えば、図2Aにおいて、情報収集モジュール231、情報フィルタリングモジュール232及びオペレーションモジュール233は、互いに結合された3つの独立のモジュールとして実現される。図2Bでは、情報フィルタリングモジュール232は、情報収集モジュール231の一部であり、オペレーションモジュール233は、情報収集モジュール231に結合される個別のモジュールである。図2Cでは、情報フィルタリングモジュール232は、オペレーションモジュール233の一部であり、情報収集モジュール231は、オペレーションモジュール233に結合される個別のモジュールである。
【0013】
異なる実現は、外部情報が何時、どのようにフィルタリングされるかに影響を及ぼす。ネットワークを通してある装置に利用可能な全ての情報が、必ずしも、該装置にとって有効ではなく、該装置により使用されるものではない。例えば、図1に例示されるシステム100は、動きセンサ、温度センサを情報供給装置120として含み、テレビを情報消費装置130として含んでいる。テレビは、ネットワーク110を通して、動きセンサからの動き情報を受け、温度センサからの温度情報を受ける。しかし、温度情報は、テレビにとって有益ではない場合がある。しかし、特定の実施の形態では、情報消費装置130は、利用可能な外部情報をフィルタリングし、該装置にとって有益であるか又は該装置により必要とされる特定の情報のみを収集する。
【0014】
図2Aで例示される情報消費装置130の例示的な実現では、情報収集モジュール231は、ネットワークを通して全ての利用可能な外部情報を収集し、収集された情報を情報フィルタリングモジュール232に送出する。情報フィルタリングモジュール232は、収集された外部情報にフィルタリングを施し、情報消費装置130にとって有益な特定の情報を選択する。次いで、情報フィルタリングモジュール232は、フィルタリングされた外部情報をオペレーションモジュール233に送出する。
【0015】
図2Bに示される情報消費装置130の例示的な実現では、情報フィルタリングモジュール232は、情報消費装置130にとって有益であるか又は該情報消費装置により必要とされる情報を、どの特定の情報供給装置120が供給するかを判定する。情報収集モジュール231は、これらの特定の情報供給装置120からの有益な外部情報のみを受け、収集する。この場合、情報消費装置130にとって有益であるか又は情報消費装置130により必要とされるとき、全ての収集された方法がオペレーションモジュール233に送出される場合がある。
【0016】
代替的に、図2Cに示される情報消費装置130の例示的な実現では、情報収集モジュール231は、ネットワークを通して全ての利用可能な外部情報を収集し、収集された情報をオペレーションモジュール233に送出する。情報フィルタリングモジュール232は、どの外部情報が有益であり、どの外部情報が有益ではないかを識別する。オペレーションモジュール233は、有益な情報のみを処理し、残りを無視する。
【0017】
特定の実施の形態では、情報消費装置130であるそれぞれの電子装置は、1以上の他の情報供給装置120から受信した外部情報に基づいて、その動作の挙動を調整する。どのようなタイプの情報を装置が使用するか、及び装置が各種タイプの外部情報に基づいてその動作の挙動をどのように調整するかは、装置に固有である。すなわち、異なる装置又は異なるタイプの装置は、異なるタイプの情報を必要とし、異なるコンフィギュレーション、設定又はルールに基づいてそれらの動作の挙動を調整する。特定の実施の形態では、それぞれの装置は、どのような特定のタイプの情報を装置が必要とし、収集すべきか、及びこれらの特定のタイプの情報に基づいて装置がその動作の挙動をどの様に調整するか、を指定するデフォルトのコンフィギュレーション(例えば装置の製造業者により指定される)を有する。また、装置は、装置のユーザが装置のコンフィギュレーションをカスタマイズするのを可能にするユーザインタフェースを提供する場合がある。例えば、照明コントローラは、5分間にある部屋における動きセンサにより検出される動きが存在しない場合、コントローラがその部屋における照明をオフにすることを指定するデフォルト設定を有する。しかし、ユーザは、3分間にその部屋における動きセンサにより検出される動きがない場合に、コントローラはその部屋における照明をオフにするように設定をカスタマイズする場合がある。
【0018】
図1に例示されるシステム100は、多くの実用的な応用を有する。1つの例示的な応用は、ある環境(例えば家又はオフィスビル)におけるエネルギーの消費量を節約することである。図3は、システム100の例示的な応用を示す。この例では、ある環境(例えば家)は、多数のセンサ320、多数の電子装置330(例えばコンピュータ、プリンタ、プロジェクタ、テレビ又は家電製品)及びスマートメータ340を接続するHAN(Home Area Network)310を有する場合がある。センサ320は、各種のセンサ情報を供給するため情報供給装置として機能する。電子装置330及びスマートメータ340は、情報供給装置及び情報消費装置の両者として機能する。例えば装置330は、他の装置330及びスマートメータ340に情報(例えばその現在の動作状態又は電力消費レベル)を供給するのと同様に、センサ320及び他の装置330からの情報を受ける。特定の実施の形態では、スマートメータ340は、環境300(例えば家)の外部へのゲートウェイとして機能し、環境300に関する情報を外部に送出し、HAN310を通して外部から受信された情報を装置330に中継する。例えば、スマートメータ340は、環境300に電力を供給する電力会社350に接続される。スマートメータ340は、センサ320及び装置330から電力使用及びエネルギー消費の情報を収集し、収集した情報を電力会社350に報告する。スマートメータ340は、電力会社350からの情報(例えば現在の電気の単位コスト、環境300の近隣における現在のエネルギー需要レベル、現在の電力消費レベル、又は電力会社350により生成された電力の現在のレベル)を受け、受けた情報を装置330に供給する。
【0019】
例として、環境300における装置330は、空調システムである場合がある。空調システムは、環境300の温度、環境300内の動き、及び環境300の電気の費用に基づいて、その動作の挙動を調整するように構成される(例えば停止するか又はエネルギー節約モードに切り替えるか否か)。環境300には、温度センサ及び動きセンサが存在する場合がある。温度センサから、空調システムは、環境300の実時間の測定値を受け、動きセンサから、空調システムは、環境300における実時間の動きの測定値を受ける。更に、スマートメータ340から、空調システムは、実時間の電気料金(例えば所与の時間での電気の単位コスト)を受け、空調システムは、ある期間(例えば10分)について環境300において動きがない場合、空調が停止し、環境300における温度の測定値が特定の温度(例えばカ氏70°)以下である場合、空調を停止し、又は電気の単位コストが所定の量を超える場合に、空調が停止されるか又はエネルギー節約モードに切り替えられるように構成される。
【0020】
更に、環境300が比較的大きく且つ多数の空調システム及び多数のセンサが環境300の至る所に配置されているとする。それぞれの空調システムは、近くの動きセンサからの実時間の動きの測定値を受ける。大部分の行為が動きセンサにより示されるように環境300の一部の周辺に集中する場合、環境300のその部分における空調システムは、通常に動作し、環境300の他の部分における空調システムは、エネルギー節約モードに切り替わる。
【0021】
別の例として、環境300における装置330は、テレビである。テレビは、テレビ近くの動き又は環境300における照明レベルに基づいて、その動作の挙動を調整する(例えばバックライトを薄暗くする)ように構成される。テレビは、近くの動きセンサに加入して実時間の動きの測定値を受け、光センサに加入して実時間の光の測定値を受ける。テレビは、ある期間について近くで動きがない場合、又は光レベルが所定の明るさレベルを超える場合、そのバックライトを薄暗くするか又はエネルギー節約モードに入る。
【0022】
さらに、それぞれの特定の装置は、特定の情報供給装置から特定のタイプの外部情報を受け、外部情報に基づいて(例えばルール又は設定のセットに従って)その動作の挙動を調整する。
【0023】
図4は、特定の情報供給装置からの情報に加入する情報消費装置の例示的な方法を示す。情報消費装置は、ネットワークに接続可能な電子装置であるとする。特定の実施の形態では、STEP410に示されるように、装置がネットワークに最初に接続されたとき、STEP420に示されるように、装置は、ネットワークに既に接続されている他の情報供給装置又は情報消費装置を発見する。例えば、装置は、ネットワークに既に接続されている既存のセンサ、装置又はゲートウェイを、これらが供給する情報のタイプと同様に発見する。STEP430に示されるように、装置は、(装置のコンフィギュレーションに従って)どのタイプの情報を必要とするか、これらのタイプの情報をどの特定の情報供給装置(例えばセンサ)が供給するか、及びこれら情報供給装置から必要とされる情報を取得するための手段(例えば、情報を取得するために使用されるAPI(Application Programming Interface))を決定する。例えば、装置が動き情報を必要とする場合、動きセンサに加入すべきである。装置が温度情報を必要とする場合、温度センサに加入すべきである。次いで、装置は、これら特定の情報供給装置により供給される情報を受ける。
【0024】
サービスの発見は、各種の適用可能なネットワーク又は通信プロトコルを使用して実行される。例えば、UPnPにより、あるセンサがあるセットワークに接続されるとき、他の装置がセンサからの現在のセンサの測定値を問合せるように、該センサは、固有の識別子、センサタイプ及びインタフェースをブロードキャストする。他の装置(例えば情報消費装置)がブロードキャストされたメッセージを受けたとき、他のセンサは、センサが現在利用可能であり、そのセンサからのセンサの測定値を取得するための手段を認識する。
【0025】
特定の実施の形態では、装置(すなわち情報消費装置)は、ネットワークに現在接続される情報供給装置からなるリスト、及び該情報供給装置が供給する情報のタイプを取得するため、サービスの発見を周期的に又は時々実行する。新たな装置はネットワークに参加し、既存の装置がネットワークから離脱するので、ネットワークのコンフィギュレーションは、時々変化する場合がある。サービスの発見の手順により、装置は、ネットワーク及びその情報供給装置を通して現在利用可能な情報を決定するのを可能にする。必要であれば、装置は、サービスの発見の結果に従ってその情報の加入を調整する場合がある。例えば、新たなセンサがネットワークに加わり、センサがその装置にとって有益なタイプの情報を供給する場合、装置は、新たなセンサからの情報を受けることに加入し、必要に応じてこのセンサからセンサ情報を取得する。
【0026】
特定の実施の形態では、装置(すなわち情報消費装置)は、この装置から各種のタイプの情報を受けて収集する情報供給装置のリストを有する。装置は、これら情報供給装置から受信された情報に基づいて、その動作の挙動を調整する。図5は、情報供給装置から受信された外部情報に基づいて、その動作の挙動を調整する情報消費装置の例示的な方法を示す。特定の実施の形態では、装置は、STEP510に例示されるように、時々特定の情報供給装置から情報を取得し、STEP520に例示されるように、取得した情報に基づいて、その動作の挙動を調整する。さらに、上述されたように、異なるタイプの情報を取得し、異なる設定又はルールに従い、取得された情報に基づいて、それらの動作の挙動を調整するため、異なる装置又は異なるタイプの装置が構成される。
【0027】
装置は、該装置が接続されるネットワークを通して利用可能ではないタイプの情報を必要とする場合がある。たとえば、ある装置が動き情報を必要とし、動きセンサがネットワークに接続されていない場合、装置は、適切な情報供給装置から動き情報を取得することができない場合がある。この場合、装置は、何れかの動き情報に基づいて、その動作の挙動を調整することができない。装置は、デフォルトの動作モードを選択し、動き情報が将来のあるときに利用可能となるまでデフォルトの動作モードで動作し続ける。
【0028】
特定の実施の形態は、ネットワークの環境において実現される場合がある。図6は、例示的なネットワークの環境600を示す。ネットワークの環境600は、1以上のサーバ620及び1以上のクライアント630に互いに結合されるネットワーク610を含む。特定の実施の形態では、ネットワーク610は、ネットワーク、エクストラネット、VPN(Virtual Private Network)、LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、インターネットの一部、別のネットワーク610、又は2以上の係るネットワーク610の組み合わせである。この開示は、任意の適切なネットワーク610を前提とする。
【0029】
1以上のリンク650は、サーバ620又はクライアント630をネットワーク610に結合する。特定の実施の形態では、1以上のリンク650は、1以上の有線、無線又は光リンク650をそれぞれ含む。特定の実施の形態では、1以上のリンク650は、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、MANインターネットの一部、又は別のリンク650、或いは2以上の係るリンク650の組み合わせをそれぞれ含む。この開示は、サーバ620及びクライアント630をネットワーク610に結合する任意の適切なリンク650を前提とする。
【0030】
特定の実施の形態では、それぞれのサーバ620は、単一のサーバであるか、又は複数のコンピュータ又は複数のデータセンタにわたる分散サーバである場合がある。サーバ620は、例えば限定されるものではないが、ウェブサーバ、ニュースサーバ、メールサーバ、メッセージサーバ、広告サーバ、ファイルサーバ、アプリケーションサーバ、エクスチェンジサーバ、データベースサーバ、又はプロキシサーバのような各種のタイプのサーバである。特定の実施の形態では、それぞれのサーバ620は、ハードウェア、ソフトウェア、又は組み込みロジックコンポーネント、或いは、サーバ620により実現又はサポートされる適切な機能を実行する2以上の係るコンポーネントの組み合わせを含む。例えば、ウェブサーバは、ウェブページ又は特定のウェブページのエレメントを含むウェブページを主催可能である。より詳細には、ウェブサーバは、HTMLファイル又は他のタイプのファイルを主催するか、或いは要求に応じてファイルを動的に作成又は構成し、クライアント630からのHTTP又は他の要求に応答して、これらをクライアント630に伝達する。メイルサーバは、電子メールサービスを様々なクライアント630に供給可能である。データサーバは、1以上のデータストアに記憶されるデータを管理するインタフェースを一般に供給可能である。
【0031】
特定の実施の形態では、1以上のデータストレージ640は、1以上のリンク650を介して1以上のサーバ620に通信可能にリンクされる。特定の実施の形態では、データストレージ640は、様々なタイプの情報を記憶するために使用される。特定の実施の形態では、データストレージ640に記憶される情報は、特定のデータ構造に従って編成される。特定の実施の形態では、それぞれのデータストレージ640は、リレーショナルデータベースである。特定の実施の形態は、データストレージ640に記憶される情報を、サーバ620又はクライアント630が、例えば検索、修正、追加又は削除といった管理するのを可能にするインタフェースを提供する。
【0032】
特定の実施の形態では、それぞれのクライアント630は、ハードウェア、ソフトウェア、又は組み込みロジックコンポーネント、或いはクライアント630により実現又は差ポートされる適切な機能を実行可能な2以上の係るコンポーネントの組み合わせを含む電子装置である。例えば、限定することなしに、クライアント630は、デスクトップコンピュータシステム、ノードブックコンピュータシステム、ハンドヘルド電子装置、又は移動電話である。この開示は、適切なクライアント630を前提とする。クライアント630は、クライアント630でのネットワークユーザがネットワーク630にアクセスするのを可能にする。クライアント630は、そのユーザが他のクライアント630での他のユーザと通信するのを可能にする。
【0033】
クライアント630は、Microsoft Internet Explorer, Google Chrome又はMozilla Firefoxのようなウェブブラウザ632を有しており、1以上のアッドオン、プラグイン、又は、Toolbar又はYahoo Toolbarのような他の拡張を有する。クライアント630でのユーザは、URL(Uniform Resource Locator)、又はウェブブラウザ632をサーバ620に向ける他のアドレスを入力し、ウェブブラウザ632は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)要求を生成し、HTTP要求をサーバ620に伝達する。サーバ620は、HTTP要求を受け、HTTP要求に応じて、クライアント630に1以上のHTMLファイルを伝達する。クライアント630は、ユーザへの提示のため、サーバ620からのHTMLファイルに基づいてウェブページをレンダリングする。この開示は、任意の適切なウェブページのファイルを前提としている。例として限定するものではないが、ウェブページは、HTMLファイルから、特定の必要に従って、XHTML(Extensible HTML)ファイル又はXML(Extensible Markup Language)ファイルをレンダリングする。また、係るページは、例えば限定されるものではないが、Java(登録商標)script, Java, Microsoft Silverlight又はマークアップ言語の組み合わせで記述されたもののようなスクリプト、AJAX(Asynchronous Javascript and XML)等のようなスクリプトを実行する。本明細書では、ウェブページに対する参照は、(ブラウザがウェブページをレンダリングするために使用する)1以上の対応するウェブページファイルを包含し、必要に応じて、逆に、1以上の対応するウェブページファイルに対する参照は、ウェブページを包含する。
【0034】
特定の実施の形態は、1以上のコンピュータシステムで実現される。図7は、例示的なコンピュータシステム700を示す。特定の実施の形態では、1以上のコンピュータシステム700は、本明細書で記載又は図示される1以上の方法の1以上のステップを実行する。特定の実施の形態では、1以上のコンピュータシステム700は、本明細書で記載又は図示される機能を提供する。特定の実施の形態では、1以上のコンピュータシステム700で実行されるソフトウェアは、本明細書で記載又は図示される1以上の方法の1以上のステップを実行するか、本明細書で記載又は図示される機能を提供する。特定の実施の形態は、1以上のコンピュータシステム700の1以上の部分を含む。
【0035】
この開示は、適切な数のコンピュータシステム700を前提としている。この開示は、適切な形式をとるコンピュータシステム700を前提としている。例として限定されるものではないが、コンピュータシステム700は、組み込みコンピュータシステム、SOC(System-On-Chip)、(例えばCOM(Computer-on-Module)又はSOM(System-on-Module)のような)SBC(Single-Board-Computer system)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップ又はノートブックコンピュータシステム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、移動電話、PDA(Personal Digital Assistant)、サーバ、又はこれらの2以上の組み合わせである。必要に応じて、コンピュータシステム700は、単一又は分散されているか、複数の位置にわたるか、複数のマシンにわたるか、又は1以上のネットワークにおける1以上のクラウドコンポーネントを含むクラウドにあるか、1以上のコンピュータシステム700を含む。必要に応じて、1以上のコンピュータシステム700は、実質的な空間又は時間の制限なしに、本明細書で記載又は図示される1以上の方法の1以上のステップを実行する。例として限定されるものではないが、1以上のコンピュータシステム700は、本明細書で記載又は例示される1以上の方法の1以上のステップをリアルタイムモード又はバッチモードで実行する。必要に応じて、1以上のコンピュータシステム700は、本明細書で記載又は図示された1以上の方法の1以上のステップを異なる時間で又は異なる位置で実行する。
【0036】
特定の実施の形態では、コンピュータシステム700は、プロセッサ702、メモリ704、ストレージ706、入力/出力(I/O)インタフェース708、通信インタフェース710及びバス712を含む。この開示は特定の構成において特定の数の特定のコンポーネントを有する特定のコンピュータシステムを記載及び例示しているが、この開示は、適切な構成において、任意の適切な数の適切なコンポーネントを有するコンピュータシステムを想定している。
【0037】
特定の実施の形態では、プロセッサ702は、コンピュータプログラムを構成するような命令を実行するハードウェアを含む。例として限定されるものではないが、命令を実行するため、プロセッサ702は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704又はストレージ706からの命令を取得(フェッチ)し、それらをデコード及び実行し、次いで、1以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ704又はストレージ706に書き込む。特定の実施の形態では、プロセッサ702は、データ、命令又はアドレスのための1以上の内部キャッシュを含む。この開示は、必要に応じて、任意の適切な数の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ702を想定している。例として限定されるものではないが、プロセッサ702は、1以上の命令キャッシュ、1以上のデータキャッシュ及び1以上のTLB(Translation Lookaside Buffers)を含む。命令キャッシュにおける命令は、メモリ704又はストレージ706における命令の複製であり、命令キャッシュは、プロセッサ702によるそれら命令の取り出しを高速にする。データキャッシュにおけるデータは、プロセッサ702で動作を実行する命令のための、メモリ704又はストレージ706におけるデータの複製、プロセッサ702での実行する後続の命令によるアクセス又はメモリ702又はストレージ706への書き込みのためにプロセッサ902で実行される前の命令の結果、又は他の適切なデータである。データキャッシュは、プロセッサ702による読み取り又は書き込み動作を高速にする。TLBは、プロセッサ702の仮想的なアドレス変換を高速にする。特定の実施の形態では、プロセッサ702は、データ、命令又はアドレスのための1以上の内部レジスタを含む。この開示は、必要に応じて、任意の適切な数の適切なレジスタを含むプロセッサ702を想定している。必要に応じて、プロセッサ702は、1以上の算術論理ユニット(ALU)を含むか、マルチコアプロセッサであるか、又は1以上のプロセッサ702を含む。この開示は、特定のプロセッサを記載又は図示しているが、この開示は、任意の適切なプロセッサを想定している。
【0038】
特定の実施の形態では、メモリ704は、プロセッサ702が実行する命令又はプロセッサ702が動作するデータを記憶するメインメモリを含む。例として限定されるものではないが、コンピュータシステム700は、ストレージ706又は(例えば別のコンピュータシステム700のような)別のソースからメモリ704に命令をロードする。次いで、プロセッサ702は、メモリ704から内部レジスタ又は内部キャッシュに命令をロードする。命令を実行するため、プロセッサ702は、内部レジスタ又は内部キャッシュから命令を取得し、それらをデコードする。命令の実行の間又は命令の実行の後、プロセッサ702は、(中間結果又は最終結果である)1以上の結果を内部レジスタ又は内部キャッシュに書き込む。プロセッサ702は、1以上の結果をメモリ704に書き込む。特定の実施の形態では、プロセッサ702は、(ストレージ706又はその他とは対照的に)1以上の内部レジスタ又は内部キャッシュ又はメモリ704における命令のみを実行し、(ストレージ706又はその他とは対照的に)1以上の内部レジスタ又は内部キャッシュ又はメモリ704におけるデータに関してのみ動作する。(アドレスバス及びデータバスをそれぞれ含む)1以上のメモリバスは、プロセッサ702をメモリ704に結合する。バス712は、以下に記載されるように、1以上のメモリバスを含む。特定の実施の形態では、1以上のメモリ管理ユニット(MMU)は、プロセッサ702とメモリ704との間にあり、プロセッサ702により要求されるメモリ704へのアクセスを容易にする。特定の実施の形態では、メモリ704は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。このRAMは、必要に応じて、揮発性メモリである。必要に応じて、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)又はスタティックRAM(SRAM)である。さらに、必要に応じて、このRAMは、シングルポートRAMであるか又はマルチポートRAMである場合がある。この開示は、任意の適切なRAMを想定している。メモリ704は、必要に応じて、1以上のメモリ704を含む。この開示は、特定のメモリを記載及び図示しているが、この開示は、任意の適切なメモリを想定している。
【0039】
特定の実施の形態では、ストレージ706は、データ又は命令の大容量記憶を含む。例として限定されるものではないが、ストレージ706は、HDD、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、又はユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、或いはこれらの2以上の組み合わせを含む。ストレージ706は、必要に応じて、取り外し可能である媒体又は取り外し可能ではない(すなわち固定された)媒体を含む。ストレージ706は、必要に応じて、コンピュータシステム700の内部にあるか又は外部にある。特定の実施の形態では、ストレージ706は、不揮発性の固体メモリを含む。特定の実施の形態では、ストレージ706は、リードオンリメモリ(ROM)を含む。必要に応じて、このROMは、マスクプログラム制御ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電子的に消去可能なPROM(EEPROM)、電子的に修正可能なROM(EAROM)、又はフラッシュメモリ、或いはこれらの2以上の組み合わせである。この開示は、任意の適切な物理的な形式をとる大容量記憶706を想定している。ストレージ706は、必要に応じて、プロセッサ702とストレージ706との間の通信を容易にする1以上の記憶制御ユニットを含む。必要に応じて、ストレージ706は、1以上のストレージ706を含む。この開示は、特定のストレージを記載及び図示しているが、この開示は、任意の適切なストレージを想定している。
【0040】
特定の実施の形態では、I/Oインタフェース708は、コンピュータシステム700と1以上のI/O装置との間の通信の1以上のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア又はそれらの両者を含む。コンピュータシステム700は、必要に応じて、これらI/O装置の1以上を含む。これらI/O装置の1以上は、ある人物とコンピュータシステム700との間の通信を可能にする。例として限定されるものではないが、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、トラックボール、ビデオカメラ、別の適切なI/O装置、或いはこれらの2以上の組み合わせを含む。I/O装置は、1以上のセンサを含む。この開示は、適切なI/O装置と、それらI/O装置の適切なI/Oインタフェース708を想定している。必要に応じて、I/Oインタフェース708は、プロセッサ702がこれらI/O装置の1以上を駆動するのを可能にする1以上の装置又はソフトウェアドライバを含む。I/Oインタフェース708は、必要に応じて、1以上のI/Oインタフェース708を含む。この開示は、特定のI/Oインタフェースを記載及び図示しているが、この開示は、任意の適切なI/Oインタフェースを想定している。
【0041】
特定の実施の形態では、通信インタフェース710は、コンピュータシステム700と1以上の他のコンピュータシステム700又は1以上のネットワークとの間の(例えばパケットベースの通信のような)通信のための1以上のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア又はこれらの両者を含む。例として限定されるものではないが、通信インタフェース710は、Ethernet(登録商標)又は他の有線に基づくネットワークと通信するためのネットワークインタフェースコントローラ(NIC)又はネットワークアダプタ、或いは、WI-FIネットワークのような無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)又は無線アダプタを含む。この開示は、適切なネットワークと、該適切なネットワークのための通信インタフェース710を想定している。例として限定するものではないが、コンピュータシステム700は、アドホックネットワーク、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は1以上のInternetの1以上の部分、或いはこれらの2以上の組み合わせと通信する。これら1以上のネットワークの1以上の部分は、有線又は無線で接続される場合がある。例として、コンピュータ700は、(例えばBluetooth(登録商標) WPANのような)無線PAN(WPAN)、WI-FIネットワーク、WO-MAXネットワーク、(例えばGSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)ネットワークのような)携帯電話ネットワーク、他の適切な無線ネットワーク、或いはこれらの2以上の組み合わせと通信する。コンピュータシステム700は、必要に応じて、これらのネットワークの何れかについて適切な通信インタフェース710を含む。通信インタフェース710は、必要に応じて、1以上の通信インタフェース710を含む。この開示は、特定の通信インタフェースを記載及び図示しているが、この開示は、任意の適切な通信インタフェースを想定している。
【0042】
特定の実施の形態では、バス712は、コンピュータシステム700のコンポーネントを互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、又はその両者を含む。例として限定されるものではないが、バス712は、AGP(Accelerated Graphics Port)又は他のグラフィックスバス、EISA(Enhanced Industry Standard Architecture)バス、FSB(Front-Side-Bus)、HT(HyperTransport)相互接続、ISA(Industry Standard Architecture)バス、INFINBAND相互接続、LPC(Low-Pin-Count)バス、メモリバス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-Express(PCI-X)バス、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)バス、VLB(Video Electronics Standard Association Local)バス、又は別の適切なバス、或いはこれらの2以上の組み合わせを含む。バス712は、必要に応じて、1以上のバス712を含む。この開示は、特定のバスを記載及び図示しているが、この開示は、任意の適切なバス又は相互接続を想定している。
【0043】
本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に対する参照は、1以上の一時的でない、有形のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が有する構造を包含する。例として限定されるものではないが、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、必要に応じて、(例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(特定用途向けIC)のような)半導体に基づく又は他の集積回路(IC)、ハードディスク、HDD、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピーディスク、フロッピーディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、固体ドライブ(SDD)、RAMドライブ、セキュアデジタルカード、セキュアデジタルドライブ、又は別の適切なコンピュータ読み取り可能な記録媒体、或いはこれらの2以上の組み合わせを含む。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に対する参照は、35 U.S.C.§101の下で特許権を保護するためにふさわしくない媒体を排除する。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に対する参照は、35 U.S.C.§101の下で特許権を保護するためにふさわしくない限り、(本質的に伝搬する電気又は電磁気信号のような)信号伝送の有形の形式を排除する。コンピュータ読み取り可能な一時的ではない記憶媒体は、必要に応じて、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性との組み合わせである。
【0044】
この開示は、任意の適切な記憶を実現する1以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を想定している。特定の実施の形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、必要に応じて、(例えば1以上の内部レジスタ又はキャッシュのような)プロセッサ702の1以上の部分、メモリ704の1以上の部分、ストレージ706の1以上の部分、又はこれらの組み合わせを実現する。特定の実施の形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、RAM又はROMを実現する。特定の実施の形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、揮発性又は永続性のあるメモリを実現する。特定の実施の形態では、1以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ソフトウェアを実現する。本明細書において、ソフトウェアに対する参照は、必要に応じて、1以上のアプリケーション、バイトコード、1以上のコンピュータプログラム、1以上の実行ファイル、1以上の命令、ロジック、マシンコード、1以上のスクリプト、又はソースコードを包含し、逆に、1以上のアプリケーション、バイトコード、1以上のコンピュータプログラム、1以上の実行ファイル、1以上の命令、ロジック、マシンコード、1以上のスクリプト、又はソースコードに対する参照は、ソフトウェアを包含する。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、1以上のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を含む。この開示は、任意の適切なプログラミング言語又はプログラミング言語の組み合わせで記述又は表現された任意の適切なソフトウェアを想定している。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、ソースコード又はオブジェクトコードで表現される。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、例えばC,Perlのような高水準のプログラミング言語又はその適切な拡張で表現される。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、アセンブリ言語(又はマシンコード)のような低水準のプログラミング言語で表現される。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、Java、 C又はC++で表現される。特定の実施の形態では、ソフトウェアは、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)又は他の適切なマークアップ言語で表現される。
【0045】
本明細書において「又は“or”」は、特に断りがない限り又は文脈により示されない限り、包含的であって限定するものではない。従って、本明細書において、「A又はB」は、特に断りがない限り又は文脈により示されない限り、「A,B又は両方」を意味する。さらに、「及び“and”」は、特に断りがない限り又は文脈により示されない限り、組み合わせ又はそれぞれを意味する。従って、本明細書では、「A及びB」は、特に断りがない限り又は文脈により示されない限り、「AとBの組み合わせ、又はそれぞれ」を意味する。
【0046】
この開示は、当業者が理解することができる、本明細書における例示的な実施の形態に体に対する全ての変形、置換え、バリエーション、変更及び修正を包含する。同様に、必要に応じて、添付された特許請求の範囲は、当業者が理解することができる、全ての変形、置換え、バリエーション、変更及び修正を包含する。さらに、添付された特許請求の範囲における、特定の機能を実行するように構成、設定、又は動作するために適合される装置又はシステム、或いは装置又はシステムのコンポーネントに対する参照は、装置、システム又はコンポーネントがそのように適合、構成、設定又は動作する限り、特定の機能が作動される、オンにされる又はアンロックされるか否かに係らず、該装置、システム、コンポーネントを包含するものである。
【0047】
以下、本発明の特徴を付記として示す。
(付記)
(付記1)
第一の電子装置であって、
当該第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別する情報フィルタリングモジュールと、
前記情報フィルタリングモジュールに結合され、前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集する情報収集モジュールと、
前記情報収集モジュールに結合され、収集された情報に基づいて、当該第一の電子装置の動作の挙動を調整するオペレーションモジュールと、
を備えることを特徴とする第一の電子装置。
(付記2)
前記1以上の第二の電子装置のそれぞれは、該1以上の第二の電子装置のそれぞれが供給する情報のタイプの記述子を供給する、
付記1記載の第一の電子装置。
(付記3)
前記情報収集モジュールは、ネットワークを通して情報を供給する1以上の電子装置を発見し、前記1以上の電子装置から、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置を選択する、
付記2記載の第一の電子装置。
(付記4)
前記情報フィルタリングモジュールは、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置のみからの情報を収集する、
付記3記載の第一の電子装置。
(付記5)
前記1以上の第二の電子装置は、1以上のタイプのセンサ情報を供給する1以上のセンサを有する、
付記1記載の第一の電子装置。
(付記6)
当該第一の電子装置の動作の挙動は、当該第一の電子装置の1以上の設定に従い、前記収集された情報に基づいて調整される、
付記1記載の第一の電子装置。
(付記7)
当該第一の電子装置の動作の挙動は、電力消費量を節約するために調整される、
付記1記載の第一の電子装置。
(付記8)
第一の電子装置による動作方法であって、
前記第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別するステップと、
前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集するステップと、
収集された情報に基づいて、前記第一の電子装置の動作の挙動を調整するステップと、
を含むことを特徴とする動作方法。
(付記9)
前記1以上の第二の電子装置のそれぞれは、該1以上の第二の電子装置のそれぞれが供給する情報のタイプの記述子を供給する、
付記8記載の動作方法。
(付記10)
ネットワークを通して情報を供給する1以上の電子装置を発見するステップと、
前記1以上の電子装置から、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置を選択するステップと、
をさらに含む付記9記載の動作方法。
(付記11)
前記第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置のみからの情報を収集するステップを更に含む、
付記10記載の動作方法。
(付記12)
前記1以上の第二の電子装置は、1以上のタイプのセンサ情報を供給する1以上のセンサを有する、
付記8記載の動作方法。
(付記13)
前記第一の電子装置の動作の挙動は、前記第一の電子装置の1以上の設定に従い、前記収集された情報に基づいて調整される、
付記8記載の動作方法。
(付記14)
前記第一の電子装置の動作の挙動は、電力消費量を節約するために調整される、
付記8記載の動作方法。
(付記15)
コンピュータに、第一の電子装置による動作方法を実行させるプログラムを記憶した1以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記動作方法は、
前記第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別するステップと、
前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集するステップと、
収集された情報に基づいて、前記第一の電子装置の動作の挙動を調整するステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記16)
前記1以上の第二の電子装置のそれぞれは、該1以上の第二の電子装置のそれぞれが供給する情報のタイプの記述子を供給する、
付記15記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記17)
前記動作方法は、
ネットワークを通して情報を供給する1以上の電子装置を発見するステップと、
前記1以上の電子装置から、前記第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置を選択するステップと、
を更に含む付記16記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記18)
前記情報フィルタリングモジュールは、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置のみからの情報を収集する、
付記3記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記19)
前記1以上の第二の電子装置は、1以上のタイプのセンサ情報を供給する1以上のセンサを有する、
付記15記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記20)
前記第一の電子装置の動作の挙動は、前記第一の電子装置の1以上の設定に従い、前記収集された情報に基づいて調整される、
付記1記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記21)
前記第一の電子装置の動作の挙動は、電力消費量を節約するために調整される、
付記1記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(付記22)
1以上のプロセッサにより実行可能な命令を含むメモリと、
前記メモリに結合され、前記命令を実行する1以上のプロセッサとを備えるシステムであって、
前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行したときに、
第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別し、前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集し、収集された情報に基づいて、前記第一の電子装置の動作の挙動を調整する、
ことを特徴とするシステム。
(付記23)
第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別する手段と、
前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集する手段と、
収集された情報に基づいて、前記第一の電子装置の動作の挙動を調整する手段と、
を備えることを特徴とするシステム。
【符号の説明】
【0048】
100:システム
110:ネットワーク
120:情報供給装置
130:情報消費装置
231:情報収集モジュール
232:情報フィルタリングモジュール
233:オペレーションモジュール



【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の電子装置であって、
当該第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別する情報フィルタリングモジュールと、
前記情報フィルタリングモジュールに結合され、前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集する情報収集モジュールと、
前記情報収集モジュールに結合され、収集された情報に基づいて、当該第一の電子装置の動作の挙動を調整するオペレーションモジュールと、
を備えることを特徴とする第一の電子装置。
【請求項2】
前記1以上の第二の電子装置のそれぞれは、該1以上の第二の電子装置のそれぞれが供給する情報のタイプの記述子を供給する、
請求項1記載の第一の電子装置。
【請求項3】
前記情報収集モジュールは、ネットワークを通して情報を供給する1以上の電子装置を発見し、前記1以上の電子装置から、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置を選択する、
請求項2記載の第一の電子装置。
【請求項4】
前記情報フィルタリングモジュールは、当該第一の電子装置により必要とされるタイプの情報を供給する前記1以上の第二の電子装置のみからの情報を収集する、
請求項3記載の第一の電子装置。
【請求項5】
第一の電子装置による動作方法であって、
前記第一の電子装置により必要とされる1以上のタイプの情報を供給する1以上の第二の電子装置を識別するステップと、
前記1以上の第二の電子装置からの情報を収集するステップと、
収集された情報に基づいて、前記第一の電子装置の動作の挙動を調整するステップと、
を含むことを特徴とする動作方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−221504(P2012−221504A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−87695(P2012−87695)
【出願日】平成24年4月6日(2012.4.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.JAVASCRIPT
3.UPnP
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】