説明

多孔質体成形用金型および多孔質体の成形方法

【課題】多孔質体成形用金型にてフィルタ等を成形する場合に、加熱に使用するオーブンを小型化することができるとともに加熱に要するエネルギーも低減することができ、さらには金型のコンパクト化によって成形時間も短縮することができる多孔質体成形用金型を提供する。
【解決手段】外型7、上型9および下型10からなる金型Kであって、少なくとも粉状の樹脂原料Gを金型K内で上型9にて上下方向に加圧するとともに加熱し、多孔質体を成形する多孔質体成形用金型Kにおいて、上型9を装填した状態で外型7内に収容されてしまうように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は活性炭等の浄化成分をバインダ樹脂で多孔質ブロック化した水や空気のフィルタとして用いるもの等に代表される多孔質体を成形する金型に係り、コンパクトで成形時に用いるオーブンも小型のものでよく加熱に要するエネルギーや時間を低減することができる金型に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般家庭などで使用される浄水器や清水器と呼ばれる水処理装置の交換カートリッジフィルタや、空気清浄器として用いられるフィルタは、粒状もしくは繊維状の活性炭で水中の残留塩素や有機物を除去したり空気中の悪臭などを除去したりし、中空糸膜でミクロサイズの汚れ、赤サビや細菌などを取るなどの構造を有しているのが一般的である。
【0003】
例えば浄水器用フィルタの場合の具体的な構造としては、円筒形の容器からなるカートリッジ内に活性炭の部屋と中空糸膜の部屋とにそれぞれを収納配置し、水をカートリッジ内に導入して活性炭の部屋へ送ってカルキ臭やカビ臭などをとり、次いで中空糸の部屋へ送り、活性炭で取り除けなかったものを除去するというものが挙げられる(特許文献1)。
【0004】
特許文献2には、多孔質プラスチック・マトリックス内に活性炭粒子をトラップした水の処理器が開示されている。多孔質プラスチック・マトリックス中に活性炭を分散させることによって小さな粒径の活性炭を使用できるようにしたものである。
また、特許文献3にもポリマーで活性炭を固めたフィルタで、しかもそのポリマーとして1.0g/10min未満(ASTM D1238、190℃、15kg Load)である低メルトインデックスのポリマーを用いたものが開示されている。
【0005】
この特許文献2や特許文献3に開示されているような活性炭をポリマーで固めて多孔質体としたフィルタの製造は例えば特許文献4に開示されているような筒状の金型内に活性炭などの浄化成分とバインダとなる樹脂を充填して、加熱して樹脂を融かすとともに上型で加圧して所定の高さに調整するといった方法がある。
【0006】
【特許文献1】特開平10−85729号公報
【特許文献2】特開平2−17989号公報公報
【特許文献3】米国特許第4753728号公報
【特許文献4】特開2001−187305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような多孔質体を成形する際に筒状の外型内に原料をいれて上型を上から装着した後原料を加圧するために上型を上から押す工程がある。そのために上型を外型に装着した時に上型は外型からはみ出した状態になるようにし、加圧のための押し代を持たせたような構成となっていた。
【0008】
原料を入れて上型を装着してから加熱するためにオーブン内に投入するが、その際に外型からの上型の突出量が大きいと、それだけ大型のオーブンを用いなければならない。また大型のオーブンを使用するとそれだけ加熱する空間も大きくなりエネルギー的にもロスが大きくなる。
【0009】
そこで本発明は多孔質体成形用金型の上型を装着した状態で外型内に収容できるようにし、成形時に使用するオーブンを小型化することができるとともに加熱に要するエネルギーも低減することができ、さらには金型のコンパクト化によって成形時間も短縮することができる多孔質体成形用金型の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するために本発明の請求項1では、少なくとも外型、上型および下型からなる金型であって、少なくとも粉状の樹脂原料を金型内で上型にて上下方向に加圧するとともに加熱し、多孔質体を成形する多孔質体成形用金型において、上型を装填した状態で外型内に収容されてしまうことを特徴とする多孔質体成形用金型としている。
【0011】
また、請求項2では、上型は原料と接する型面部と該型面部から上方へ延びる延長部とからなり、更に延長部には原料を上型で加圧する際に上型を押える加圧具を接する当接部を備えており、延長部は外型の径の断面積よりも狭い断面積を有し、当接部の断面積は延長部よりも広く設定してなる請求項1記載の多孔質体成形用金型としている。
【0012】
請求項3は、少なくとも外型、上型および下型からなる金型であって、少なくとも粉状の樹脂原料を金型内で上型にて上下方向に加圧して加熱し、多孔質体を成形する多孔質体成形用金型において、前記外型、上型、下型に加えて加熱時に上型と交換して用いる上蓋を有しており、該上蓋は外型に装着した状態で外型内に収容されてしまうサイズであることを特徴とする多孔質体成形用金型としている。
【0013】
請求項4は、少なくとも外型、上型および下型からなる金型を用いて、粉状の樹脂原料を金型内で加圧し加熱した後に冷却して多孔質体を成形する多孔質体の成形方法において、樹脂原料を充填した金型に上型を外型内に収容されてしまうまで挿入してから加熱を行う工程を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項5は、少なくとも外型、上型および下型からなる金型を用いて、粉状の樹脂原料を金型内で加圧し加熱した後に冷却して多孔質体を成形する多孔質体の成形方法において、金型内の樹脂原料を上型で加圧した後に、上型を外型内に収容されてしまうサイズの上蓋に交換して加熱を行い、その後上蓋を上型に交換して再度加圧を行う工程を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1および請求項4では上型を外型に装着した状態で上型が外型内に収容されるようなものとしており、上型の分の突出がなくなるので金型自体の高さが低くコンパクト化され、それを用いて成形する際にはオーブンも小型のものを使用することができ、加熱に要するエネルギーも低減することができる。
【0016】
請求項2では、上型は原料と接する型面部と該型面部から上方へ延びる延長部及び当接部からなっており、上型の外型内への脱着は延長部をつかむことで容易に行うことができ、原料の加圧時においても加圧具は断面積を広く取った当接部を押すことになるので加圧の作業も容易に行うことができる。
【0017】
請求項3および請求項5ではオーブン内での加熱時に上型に代えて樹脂原料の表面を覆う上蓋を用いており、上蓋は装着した状態で外型内に収容されるサイズとしている。よって、上型は装着した状態で外型から突出するサイズとなっているので樹脂原料の加圧作業は簡単に十分な加圧力をもって行うことができ、且つ、加熱時には外型内に収容される上蓋を用いるので上蓋の高さが低くコンパクト化され、更に加熱に要するエネルギーも低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の金型を用いて製造される多孔質成形体として水処理器用フィルタを製造する場合を例に挙げて説明する。図1は本発明の金型を用いて製造されたフィルタ成形体の例を示す斜視図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は水処理器の断面図である。
【0019】
本発明の多孔質成形体用金型によって得られるフィルタ成形体1は、フィルタを構成する原料として浄化成分とそれを固化するためのバインダを用いている。浄化成分として例えば活性炭を用い、バインダとしては例えば粉末状の高分子量で低メルトインデックスの樹脂を挙げることができ、それらを混合して金型で加熱加圧して成形固化したもので、使用例としては図3に示すような蛇口直結型の水処理器Sに水処理器用フィルタ2として使用するものである。
【0020】
水処理器用フィルタ2の構造としては、例えば図1、図2に示すように45〜50mmφ×90〜100mm程度のサイズを有する円筒形のフィルタ成形体1の外周に濾過層3を被覆して、円筒形のフィルタ成形体1の頂面及び底面部分には、キャップ4を被せており、キャップ4と前記フィルタ成形体1とは、汚れを含んだ水が通過しないように水密性をもって接続されている。また、円筒形のフィルタ成形体1は円筒の中心軸位置に10〜15mmφ程度の孔5を有している。
【0021】
この水処理器用フィルタ2を水処理器Sに取りつけたときの水の流れは、濾過層3側から、水を取り込み、濾過層3で大きなサイズのごみなどの汚れを取った後、浄化成分として活性炭を用いたフィルタ成形体1を通過して残留塩素や有機物を除去し、孔5内に湧き出して水処理器Sの浄水口Jから出されるという行程で処理が行われる。
【0022】
フィルタ成形体1は、活性炭などの浄化成分と高分子量で低メルトインデックスの樹脂等からなるバインダで固化した多孔質の固体活性炭成形体であり、このフィルタ成形体1に水や空気を通すことによって水処理または空気清浄を行うよう構成されたものであるが、フィルタ成形体1からなるフィルタ単独でも水処理または空気清浄器用フィルタとして用いることができるし、例えば中空糸膜などの他のフィルタと組み合わせて使用することも可能である。
【0023】
このように重合体結合材で固めたフィルタ成形体1を用いることによって、塩素の除去だけでなく汚れや濁りを除去する性能も有し、しかも中空糸膜を併用すれば更に汚れや濁りを除去する性能は上がり、しかも中空糸膜を長持ちさせる事ができる水処理器用フィルタを提供することができる。
【0024】
また、上記の例では円筒形状を有するフィルタ成形体1の円筒の中央に孔5を有する形状を説明したが、孔5のないもの、円筒以外の楕円筒形状、角柱形状など他の形状を採ったものでも構わない。
【0025】
図4は、本発明の多孔質成形体用金型に浄化成分とバインダの混合物である原料を充填後、上型で加圧して成形しているところの断面図、そして図5はフィルタ成形体1の成形が完了したところの断面図を示す。
【0026】
上記円筒形状のフィルタ成形体1を製造する際に使用する多孔質成形体用金型Kは、アルミ、鉄等からなる熱伝導率が高い材料からなっており、図4に示すように円筒形状の外型7と、成形体の中央に上下方向の貫通孔を形成するための内型8、前記外型7の内径とほぼ同じの外径を有するとともに内型8と略同径の孔を有する上型9と、内型8を挿入する孔を有する下型10からなる。この金型Kでフィルタ成形体を成形する際には内部に原料Gを充填した状態で上型9を押し下げるようにして原料Gを加圧する。
【0027】
本発明では上型9は原料Gと接する円盤状の型面部9aと該型面部9aから上方へ延びる円筒形状の延長部9bと該延長部9b上端に位置する円盤状の当接部9cからなっている。型面部9aは成形時に原料と接して原料Gを加圧するための部位で略外型7の内径と同じサイズの外径を有している。当接部9cは原料Gを加圧するために後で説明する加圧補助具11を用いて上型9を押す際に加圧具と接する部位であり、延長部9bは型面部9aと当接部9cとの間にある程度の間隔を持たせた状態で両者を接続している。この例では上型9の中央には内型8を通すための貫通孔が設けられている。
【0028】
延長部9bと当接部9cも外型7の内径よりも径は小さく設定されており、上型9は外型7に装着すると全体が外型7内に収容されるようになっている。この例ではそれぞれの部材が円筒形状もしくは円盤形状を有しているが、断面が円形に限られるものではなく断面が矩形のものであっても構わない。その場合も延長部9bと当接部9cの断面積は外型にちょうど嵌り込むサイズの型面部9aよりも小さく設定して、上型9を外型7に装着したときに全体が外型7内に収容されるような構成になっている。
【0029】
このように上型9として成形時に外型7内に収容されるようなものを使用することによって、金型Kの高さを低く押えることができるので金型Kを加熱する際に使用するオーブンは小さなサイズを使用することが可能である。オーブンのサイズが小さくなって上型9のサイズも小さくなるので加熱に要するエネルギーも低減することができる。
【0030】
また、当接部9cは延長部9bを介して型面部9aと間隔を持たせているが、そうすることによって上型9と外型7との隙間を通して出た原料やバリが当接部9cまで到達することがなく、加圧補助具11での当接部9cの加圧の際に両者の間に原料やバリが入り込むことがなく、加圧時に成形品の高さまで正確に長さ調整を行うことができるものである。
【0031】
当接部9cは延長部9bよりも大きな径を有しており、外型7内に入り込んだ上型9を加圧するために用いる加圧補助具11での加圧が確実に行われるようになっている。加圧補助具11は側面視がT字型の部材で内型8を通す貫通孔を有する円筒部分11aと上から加圧するためのフランジ部分11bを備えている。そして図5に示すようにフランジ部分11bが外型7に当たったところで成形体がちょうど所定の高さになるように設定するのが好ましい。
【0032】
図6〜図8は本発明の別の例を示しており、この金型Kでは外型7、内型8、上型9と下型10以外に加熱時に上型9と置き換えて用いる上蓋12を有しており、金型内に充填した樹脂原料Gを、一旦上型9を外型7内に挿入して加圧して(図6)から、上型9を取り外して上蓋12を置き換え装着して(図7)オーブンに投入して加熱する。上蓋12は装着した状態で外型7内に収容されてしまう更に小さなサイズであり、図5の上型9を用いているときよりも上蓋12の高さが低くコンパクト化されるので、更に加熱に要するエネルギーの低減につながる。加熱した後に、上蓋12を上型9に戻して再度加圧して成形体が所定長さになるように調整する(図8)。
【0033】
このような金型を用いると途中で上型9と上蓋12を置き換える手間が発生するが、樹脂原料Gの加圧をする際に大きなサイズの上型9を用いることができるので加圧作業が容易になり、加圧力の調整もしやすく、成形体の寸法精度を高めることにもつながる。
【0034】
以上説明した金型Kは円筒形状の多孔質成形体を成形する円筒形状のキャビティを有するものであるが、前述もしたように成形体の形状に合わせて様々な形状を採ることが可能であり、内型の有さないものでも構わない。
【0035】
この多孔質成形体用金型Kを用いた本発明のフィルタ成形体1の製造方法について次に説明する。ここでは所定の密度、均一な粒度を有する円筒形状の成形体を成形する手順を図4、図5の金型を例に挙げて説明することにする。
【0036】
まず、活性炭などの浄化成分とバインダとなる粉末状の高分子量で低メルトインデックスの樹脂を所定比率で混合攪拌して両者が均質に分散した原料Gとする。この時、フィルタ成形体の全域に活性炭が分散して水処理の効果を十分に発揮できるように、活性炭は60メッシュより細かい粒状もしくは粉末ものを、重合体結合材は粒径が約100μm程度のものを用いる。
【0037】
外型7に下型10を配置するとともに内型8を配置して、外型7と内型8と下型10とで形成されたキャビティ内に前記原料Gが充填されると、フィルタ成形体の嵩高さは、成形後の120〜200%の嵩となる。
【0038】
原料Gの充填に続いて上型9を降下させ、型内の原料Gを例えば0.01〜5MPa程度の圧力で加圧する。上型9は外型7の中に入ってしまっていることから、加圧には前述した加圧補助具11を用いて行う。加圧補助具11は、フランジ11bが外型7に当たるまで押し切った状態で略成形後のフィルタ成形体高さになるようになっている。そして、オーブン内で130〜300℃にて30〜120min程度加熱し、原料中の重合体結合材を流動状態にする。バインダが流動状態になったところで、金型Kをオーブンから取り出し冷却する。
【0039】
脱型は、金型Kを十分に冷却した後に上型9、下型10を引き抜き、円筒状の脱型具(図示しない)にて押し抜きフィルタ成形体1を脱型する。
【0040】
かくして密度が均一で上記のような0.5〜0.65g/cm3の範囲内に調整され、孔5と外筒面との間の厚みも一定なフィルタ成形体1を作成することができる。
【0041】
本発明の多孔質成形体用金型で成形される多孔質成形体の原料Gとして用いられるものの例を挙げる。多孔質成形体の例として挙げているフィルタ成形体では、活性炭などの浄化成分を重合体結合材で固化した多孔質体であり、バインダとしては低メルトインデックスの高分子量多孔質ポリマーを挙げることができるが特に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
水中の汚染物質を除去する水処理フィルタや大気中の汚染物質を除去する空気清浄フィルタとして用いる多孔質成形体の製造向けの金型として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】フィルタ成形体を用いた水処理器用フィルタの斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】蛇口直結型水処理器の断面図である。
【図4】金型に原料を充填して上型側から加圧しているところの断面図である。
【図5】金型内で成形が完了したところの断面図である。
【図6】本発明の別の例を示す図4に相当する断面図である。
【図7】上型を上蓋に置き換えて加熱しているところの断面図である。
【図8】上蓋を上型に置き換えて原料を再加圧しているところの断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 フィルタ成形体
2 水処理器用フィルタ
3 濾過層
4 キャップ
5 孔
7 外型
7a 内面
8 内型
9 上型
10 下型
11 加圧補助具
12 上蓋
S 水処理器
K 金型
G 原料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも外型、上型および下型からなる金型であって、少なくとも粉状の樹脂原料を金型内で上型にて上下方向に加圧するとともに加熱し、多孔質体を成形する多孔質体成形用金型において、上型を装填した状態で外型内に収容されてしまうことを特徴とする多孔質体成形用金型。
【請求項2】
上型は原料と接する型面部と該型面部から上方へ延びる延長部とからなり、更に延長部には原料を上型で加圧する際に上型を押える加圧具を接する当接部を備えており、延長部は外型の径の断面積よりも狭い断面積を有し、当接部の断面積は延長部よりも広く設定してなる請求項1記載の多孔質体成形用金型。
【請求項3】
少なくとも外型、上型および下型からなる金型であって、少なくとも粉状の樹脂原料を金型内で上型にて上下方向に加圧して加熱し、多孔質体を成形する多孔質体成形用金型において、前記外型、上型、下型に加えて加熱時に上型と交換して用いる上蓋を有しており、該上蓋は外型に装着した状態で外型内に収容されてしまうサイズであることを特徴とする多孔質体成形用金型。
【請求項4】
少なくとも外型、上型および下型からなる金型を用いて、粉状の樹脂原料を金型内で加圧し加熱した後に冷却して多孔質体を成形する多孔質体の成形方法において、樹脂原料を充填した金型に上型を外型内に収容されてしまうまで挿入してから加熱を行う工程を含むことを特徴とする多孔質体の成形方法。
【請求項5】
少なくとも外型、上型および下型からなる金型を用いて、粉状の樹脂原料を金型内で加圧し加熱した後に冷却して多孔質体を成形する多孔質体の成形方法において、金型内の樹脂原料を上型で加圧した後に、上型を外型内に収容されてしまうサイズの上蓋に交換して加熱を行い、その後上蓋を上型に交換して再度加圧を行う工程を含むことを特徴とする多孔質体の成形方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−306048(P2006−306048A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73156(P2006−73156)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000006068)三ツ星ベルト株式会社 (730)
【Fターム(参考)】