説明

多糖類を含有する洗剤または清浄剤

本発明は、100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖を含有する、安定で透明な液状洗浄剤または清浄剤に関する。本発明は、また、該液状洗浄剤または清浄剤の使用および、それらの製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性剤、多糖類、およびさらなる洗浄剤または清浄剤の通常の成分を含有する液状洗浄剤または清浄剤に関する。また、本発明は、該洗浄剤または清浄剤の使用、およびそれらの製造方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄剤または清浄剤は、しばしば、その洗浄または清浄性能を高めるために、1つまたはそれ以上の添加剤を含有する。例えば、先に解離して細かく分散した汚れの再付着を防ぐために、洗浄剤は、いわゆる灰色化抑制剤、例えばカルボキシメチルセルロースなどを含有する。
【0003】
例えば、EP054325A1は、灰色化抑制剤としてカルボキシメチルセルロースを有する洗浄剤を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第054325号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここ数年、ますます、液状洗浄剤または清浄剤は透明容器で提供されている。液状洗浄剤または清浄剤中のカルボキシメチルセルロースの低い溶解性のため、カルボキシメチルセルロースが液状洗浄剤または清浄剤に組み込まれる場合、曇りが生じる。このことは、特に透明容器で提供される場合に、審美的な魅力を生み出さない。
【0006】
さらなる問題は、洗浄剤または清浄剤の基質におけるカルボキシメチルセルロースの安定な分散を得ることが非常に困難であるということである。
【0007】
したがって、本発明の課題は、安定で審美的に魅力的である灰色化抑制剤として多糖類を有する液状洗浄剤または清浄剤を利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、界面活性剤ならびにさらなる洗浄剤または清浄剤の通常の成分を含有し、100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類を含有する液状洗浄剤または清浄剤により達成される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
特に好ましくは、該薬剤は50nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類を含有する。
【0010】
驚くべきことに、100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類が、液状洗浄剤または清浄剤の基質中に安定な状態で組み込まれ得ることを見出した。さらに、得られる洗浄剤または清浄剤分散体は均一で透明である。さらに、本発明の洗浄剤または清浄剤が、より大きな粒度の灰色化抑制性多糖類を含有する洗浄剤または清浄剤よりも、かなり良好な灰色化抑制を示す。
【0011】
灰色化抑制剤の量は0.001〜10重量%が好ましく、0.01〜8重量%がより好ましい。
【0012】
灰色化抑制性多糖類が、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプンのエーテルスルホン酸塩、セルロースのエーテルスルホン酸塩、セルロースの酸硫酸エステル塩、デンプンの酸硫酸エステル塩、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、およびそれらの混合物を含む群から選択される場合が有利である。特に好ましくは、多糖類はカルボキシメチルセルロース、特にカルボキシメチルセルロースナトリウムである。
【0013】
好ましい量のこれらの好ましい灰色化抑制性多糖類は、良好な抗灰色化効果を有する洗浄剤または清浄剤を生じる。
【0014】
多糖類が、大きな多糖類粒子に対して機械的粉砕法を利用することにより得られる、100nmより小さい粒度を有する多糖類であることが好ましい。100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類は、この種類の市販の灰色化抑制性多糖類から容易に、素早く製造することができる。
【0015】
さらに、本発明は、繊維製品の洗浄および/または清浄のための本発明の洗浄剤または清浄剤の使用に関する。
【0016】
さらなる態様において、本発明は、界面活性剤、100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類、およびさらなる洗浄剤または清浄剤の通常の成分を含有する液状洗浄剤または清浄剤の製造方法であって、
a)100nmまたはそれより大きな粒度を有する多糖類粒子を、機械的粉砕法を使用して、100nmより小さい粒度を有する多糖類粒子を調製し、かつ
b)100nmより小さい粒度を有する多糖類粒子を界面活性剤およびさらなる洗浄剤または清浄剤の成分と混合する方法に関する。
【0017】
経済的理由および容易性の観点から、機械的粉砕方法としては製粉法が好ましい。
【0018】
該洗浄剤または清浄剤は、灰色化抑制性多糖類を含有する。灰色化抑制性多糖類は、好ましくは、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプンのエーテルスルホン酸塩、セルロースのエーテルスルホン酸塩、セルロースの酸硫酸エステル塩、デンプンの酸硫酸エステル塩、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、および上述した灰色化抑制性多糖類の混合物である。特に好ましくは、該多糖類はカルボキシメチルセルロースであり、特にカルボキシメチルセルロースナトリウムである。
【0019】
灰色化抑制性多糖類は、100nmより小さい、好ましくは50nmより小さい粒度を有する。これらの小さな粒度は、灰色化抑制性多糖類を含有する洗浄剤または清浄剤の安定な分散を得ることを確実にする。さらに、これらの小さな粒度は、洗浄剤または清浄剤が曇ることなく透明となることを確実にする。
【0020】
100nmより小さい粒度を有する多糖類粒子を製造するために、市販の100nmより大きな粒度を有する多糖類を、機械的粉砕法を使用して望ましい粒度を有する粒子にする。市販の100nmより大きな粒度を有する多糖類は、好ましくは100nmより小さい粒度を有する粒子に砕かれる。
【0021】
灰色化抑制性多糖類の粒度は、例えば、圧縮粒子計数器またはレーザー粒子寸法測定器を使用する従来の方法により測定できる。
【0022】
該洗浄剤または清浄剤は、灰色化抑制性多糖類に加えて界面活性剤を含有する;陰イオン性、非イオン性、双性イオン性および/または両性イオン性界面活性剤を使用し得る。応用技術の観点から、陰イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の混合物が好ましい。液状洗浄剤または清浄剤の界面活性剤の総含有量は、全液状洗浄剤または清浄剤に基づいて、好ましくは60重量%以下、特に好ましくは45重量%以下である。
【0023】
用いる非イオン性界面活性剤は、好ましくはアルコールアルコキシレート、すなわちアルコキシル化された、有利にはエトキシル化された、特に第1級の、好ましくは8〜18個の炭素原子およびアルコール1モルあたり平均1〜12モルのエチレンオキシド(EO)を有するアルコールであり、該アルコール基は直鎖状であってよく、または好ましくは、2位でメチル分枝していてよく、または混合した直鎖基とメチル分枝基、例えばオキソアルコール基中に通常存在しているものなどを含有していてよい。しかしながら、12〜18個の炭素原子を有する天然起源のアルコール、例えばヤシ油、パーム油、獣脂またはオレイルアルコールでできた直鎖基およびアルコール1モルあたり平均2〜8EOを有するアルコールエトキシレートは特に好適である。好適なエトキシル化アルコールとして、例えば、3EO、4EOまたは7EOを有するC12〜14アルコール、7EOを有するC9〜11アルコール、3EO、5EO、7EOまたは8EOを有するC13〜15アルコール、3EO、5EO、または7EOを有するC12〜18アルコールおよびこれらの混合物、例えば3EOを有するC12〜14アルコールと7EOを有するC12〜18アルコールの混合物などが挙げられる。示されたエトキシル化度は、統計的平均値を表し、特定の生成物に対して整数または分数であり得る。好適なアルコールエトキシレートは、狭い同族体分布(狭範囲エトキシレート、NRE)を示す。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、12個より多いEOを有する脂肪アルコールを用いてもよい。これらの例は、14EO、25EO、30EO、または40EOを有する獣脂脂肪アルコールである。EO基とPO基を一緒に分子中に含有する非イオン性界面活性剤も、本発明に従って使用し得る。EO−POブロック単位またはPO−EOブロック単位を有するブロックコポリマーだけでなく、EO−PO−EOコポリマーまたはPO−EO−POコポリマーも、本発明において使用してよい。EOおよびPO単位がブロック状に分布しているのではなく、むしろ統計的に分布しているアルコキシル化非イオン性界面活性剤も使用し得る。このような生成物は、脂肪アルコール上のエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの同時作用によって得ることができる。
【0024】
さらに、一般式:RO(G)[式中、Rは、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する、第1級直鎖脂肪族基またはメチル分枝(特に2位でメチル分枝した)脂肪族基を表し、およびGは、5または6個の炭素原子を有するグリコース単位、好ましくはグルコースを表す記号である。]で示されるアルキルグリコシドを非イオン性界面活性剤として使用することも可能である。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を示すオリゴマー化度xは1〜10の間の任意の数であり、xは好ましくは1.2〜1.4の間である。アルキルグリコシドは穏やかな界面活性剤として既知である。
【0025】
非イオン性界面活性剤単独としてまたは他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて用いる、好適な方法で用いる非イオン性界面活性剤のさらなる種類は、アルコキシル化、好ましくはエトキシル化またはエトキシル化およびプロポキシル化された、好ましくはアルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を有する、脂肪酸アルキルエステル、特に脂肪酸メチルエステルである。
【0026】
アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤、例えばN−ヤシ油アルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、および脂肪酸アルカノールアミドも適当であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の量は、好ましくはエトキシル化脂肪アルコールの量以下、特にこの量の半分以下である。
【0027】
さらなる適当な界面活性剤は、式(I):
【化1】

[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基を表し;Rは、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基を表し;[Z]は、3〜10個の炭素原子および3〜10個のヒドロキシ基を有する直鎖または分枝ポリヒドロキシアルキル基を表す。]
のポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、還元糖とアンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンとの還元的アミノ化およびそれに続く脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸塩化物によるアシル化によって通常得ることができる既知の物質である。
【0028】
また、式(II):
【化2】

[式中、Rは、7〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基またはアルケニル基を表し、Rは、2〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環式アルキル基またはアリール基を表し;Rは、1〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環式アルキル基またはアリール基またはオキシアルキル基を表し、C1〜4のアルキル基またはフェニル基が好適であり;[Z]は、アルキル鎖が少なくとも2個のヒドロキシ基で置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基またはアルコキシル化、好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化されたこの基の誘導体を表す。]
の化合物もポリヒドロキシ脂肪酸アミドの群に属する。
【0029】
[Z]は、好ましくは、糖、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロースの還元的アミノ化によって得られる。その後、N−アルコキシ−またはN−アリールオキシ−置換化合物を、触媒としてのアルコキシドの存在下における脂肪酸メチルエステルとの反応によって所望するポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる。
【0030】
液状洗浄剤または清浄剤中における非イオン性界面活性剤の濃度は、いずれの場合にも全洗浄剤または清浄剤を基準として好ましくは5重量%〜30重量%、特に7重量%〜20重量%、特に好ましくは9重量%〜15重量%である。
【0031】
該洗浄剤または清浄剤は、非イオン性界面活性剤に加えて陰イオン性界面活性剤も含有し得る。使用し得る陰イオン性界面活性剤は、例えば、スルホネート型およびスルフェート型のものである。スルホネート型の界面活性剤として使用し得るものは、好ましくは、C9〜13アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、すなわちアルケン−およびヒドロキシアルカンスルホネートの混合物、およびジスルホネート、例えば、三酸化硫黄ガスを用いたスルホン化、およびそれに続くスルホン化生成物のアルカリまたは酸加水分解によって、末端または内部二重結合を有するC12〜18モノオレフィンから得られたものなどである。例えばスルホクロロ化またはスルホキシド化とそれに続く加水分解および中和とによって、C12〜18アルカンから得られるアルカンスルホネートも適当である。α−スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば水素化したヤシ油、パーム核油または獣脂脂肪酸のα−スルホン化メチルエステルも同様に適当である。
【0032】
さらに、スルホン化脂肪酸グリセロールエステルも、適当な陰イオン性界面活性剤である。「脂肪酸グリセロールエステル」は、モノグリセロールと1〜3モルの脂肪酸とのエステル化もしくはトリグリセリドと0.3〜2モルのグリセロールとのエステル交換化によって製造中に得られるモノ−、ジ−、およびトリエステルおよびこれらの混合物として理解される。好適なスルホン化脂肪酸グリセロールエステルは、6〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪酸、例えばヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸のスルホン化生成物である。
【0033】
好適なアルキル(アルケニル)スルフェートは、C12〜18脂肪アルコール、例えばヤシ油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコール、またはC10〜20オキソアルコールの硫酸セミエステルの、およびこれら鎖長の第2級アルコールのセミエステルの、アルカリ塩、特にナトリウム塩である。石油化学に基づいて製造された合成直鎖アルキル基を含有し、脂肪化学原料に基づく適当な化合物に類似した分解挙動を有する、上記の鎖長のアルキル(アルケニル)スルフェートはさらに好適である。洗浄技術のためには、C12〜C16アルキルスルフェートおよびC12〜C15アルキルスルフェートならびにC14〜C15アルキルスルフェートは好適である。例えば、名称DAN(登録商標)としてShell Oil Companyの市販製品として入手し得る2,3−アルキルスルフェートも、適当な陰イオン性界面活性剤である。
【0034】
エチレンオキシド1〜6モルによってエトキシル化された直鎖または分枝C7〜21アルコール、例えば平均3.5モルのエチレンオキシド(EO)を有する2−メチル分枝C9〜11アルコールまたは1〜4EOを有するC12〜18脂肪アルコールなどの硫酸モノエステルも適当である。実際に、本発明の洗浄剤または清浄剤は、0.01〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、特に1.5〜2.5重量%のエトキシル化脂肪アルコールスルフェートを含有することが好ましい。
【0035】
他の適当な陰イオン性界面活性剤は、スルホスクシネートまたはスルホコハク酸エステルとも称されるアルキルスルホコハク酸の塩であって、スルホコハク酸とアルコール、好ましくは脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコールとのモノエステルおよび/またはジエステルである。好適なスルホスクシネートは、C8〜18脂肪アルコール基またはこの混合物を含有する。特に好適なスルホスクシネートは、それ自体非イオン性界面活性剤であるとされているエトキシル化脂肪アルコールに由来する脂肪アルコール基を含有する。脂肪アルコール基が狭い同族体分布を有するエトキシル化脂肪アルコールに由来するスルホスクシネートも特に好適である。同様に、アルキル(アルケニル)鎖中に好ましくは8〜18個の炭素原子を有するアルキル(アルケニル)コハク酸またはこの塩を使用することもできる。
【0036】
好適な陰イオン性界面活性剤は石鹸である。飽和および不飽和脂肪酸石鹸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、(水素化)エルカ酸およびベヘン酸の塩などは適当であり、特に天然脂肪酸、例えばヤシ油、パーム核油、オリーブ油または獣脂脂肪酸に由来する石鹸混合物は適当である。
【0037】
石鹸を含む陰イオン性界面活性剤は、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウム塩の形態で存在し得る。陰イオン性界面活性剤は、特にナトリウム塩の形態で存在することが好ましい。
【0038】
洗浄剤または清浄剤中の陰イオン性界面活性剤の濃度は、全洗浄剤または清浄剤に基づき、0.1〜30重量%であり得る。
【0039】
洗浄剤または清浄剤は、灰色化抑制性多糖類および界面活性剤に加えて、さらにその審美的および/または応用技術特性を改良するさらなる成分を含有し得る。本発明においては、洗浄剤または清浄剤は、好ましくは、洗剤ビルダー、漂白剤、酵素、電解質、非水溶媒、pH調整剤、香料、香料担体、蛍光剤、染料、ヒドロトロープ、抑泡剤、シリコーン油、再沈着防止剤さらなる灰色化抑制剤、収縮防止剤、シワ防止剤、色移り防止剤、抗菌活性物質、殺菌剤、殺真菌剤、酸化防止剤、防腐剤、腐食防止剤、帯電防止剤、ビター剤、アイロン助剤、撥水剤および含浸剤、膨潤および滑り防止剤、中性フィラー塩、柔軟剤およびUV吸収剤の群からの1つまたはそれ以上の物質を含有する。
【0040】
特に、ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウム(特にゼオライト)、炭酸塩、有機ジ−およびポリカルボン酸の塩ならびにこれらの物質の混合物を、洗浄剤または清浄剤に含有し得る洗剤ビルダーとして挙げることができる。
【0041】
適当な結晶質の層状ケイ酸ナトリウムは、一般式:NaMSi2x+1O[式中、Mはナトリウムまたは水素を表し、xは1.9〜4の数であり、およびyは0〜20の数であり、xについて好適な数値は、2、3または4である。]を有する。Mがナトリウムを示し、xが2または3の数値である上記式の結晶質層状ケイ酸塩は好適である。β−およびδ−ナトリウムの二ケイ酸塩NaSi・yHOはいずれも特に好適である。
【0042】
遅延溶解し、2次洗浄特性を示す、1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、特に1:2〜1:2.6のNaO:SiO係数を有する非晶質ケイ酸ナトリウムも使用可能である。従来の非晶質ケイ酸ナトリウムと比較すると遅い溶解は、種々の方法、例えば表面処理、コンパウンド、圧縮/高密度化または過乾燥によって得ることができる。また、本発明においては、用語「非晶質の」は、「X線非晶質の」を意味すると理解される。すなわち、ケイ酸塩は、X線回折実験において結晶質の物質の典型である鋭いX線反射を生じず、数度単位の回折角度幅を有する散乱X線の最大値をせいぜい1またはそれ以上しか生じない。しかしながら、特に良好なビルダー特性は、ケイ酸塩粒子が電子線回折実験において不鮮明な回折最大値あるいはなお鋭い回折最大値を形成する場合でも、非常に容易に得ることができる。このことは、生成物が寸法10〜数百nmの微結晶質領域を含んでなることを意味すると解釈され、最大50nmまで、特に最大20nmまでの値は好ましい。高密度化/圧縮非晶質ケイ酸塩、コンパウンド化非晶質ケイ酸塩および過乾燥X線非晶質ケイ酸塩は特に好適である。
【0043】
用いる結合水を含有する微結晶質合成ゼオライトは、好ましくはゼオライトAおよび/またはゼオライトPである。ゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield社の市販製品)は、ゼオライトPとして特に好ましい。しかしながら、ゼオライトXならびにA、Xおよび/またはPの混合物も適当である。また、例えば、商品名VEGOBOND AX(登録商標)としてSasol社によって市販され、式:
【化3】

[式中、nは0.90〜1.0である]
によって表し得るゼオライトXとゼオライトAとの共結晶(ゼオライトX約80重量%)も市販され、本発明において使用するのに好ましい。ゼオライトは、噴霧乾燥粉末としてまたは製造時の未だ湿った非乾燥安定化懸濁液として使用し得る。ゼオライトを懸濁液として使用する場合、ゼオライトは、安定剤として少量添加の非イオン性界面活性剤、例えばゼオライトを基準として1〜3重量%の、2〜5個のエチレンオキシド基を有するエトキシル化C12〜C18脂肪アルコール、4〜5個のエチレンオキシド基を有するC12〜C14脂肪アルコール、またはエトキシル化イソトリデカノールを含有し得る。適当なゼオライトは、10μm未満の平均粒子寸法(体積分布、測定方法:コールターカウンター)を示し、好ましくは18〜22重量%、特に20〜22重量%の結合水を含有する。
【0044】
一般に知られているリン酸塩も、その使用が環境上の理由のために回避されない限りビルダー物質として使用可能である。オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、特にトリポリリン酸塩のナトリウム塩は、特に適当である。
【0045】
洗浄剤または清浄剤に存在し得る有機ビルダーは、例えば、ナトリウム塩の形態のポリカルボン酸であり、該「ポリカルボン酸」は、2個以上の酸性官能基を有するカルボン酸を意味するものと理解される。これは、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖酸、アミノカルボン酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)およびそれらの誘導体ならびにそれらの混合物である。好ましい塩は、例えばクエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖酸およびそれらの混合物のポリカルボン酸塩である。
【0046】
酸を、そのままで使用することもできる。酸は、そのビルダー作用に加えて、酸性化成分の特徴も一般に有し、従って、洗浄剤または清浄剤用のより低いおよびより穏やかなpHを調節する機能も果たす。本発明において、クエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸およびこれらの任意の混合物が挙げられる。さらなる既知のpH調整剤は、炭酸水素ナトリウムおよび硫酸水素ナトリウムである。
【0047】
ポリマーポリカルボキシレートもビルダーとして好適である。これは、例えばポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属塩であり、例えば500〜70,000g/molの相対分子量を有する。
【0048】
本明細書の意味で、ポリマーポリカルボキシレートに関して示された分子量は、各々の酸形態の重量平均分子量Mであり、原則としてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により、紫外線検出器を用いて測定したものである。測定は、外部ポリアクリル酸標準に対して行われ、調査するポリマーとのその構造的類似性から、実際の分子量値が得られる。これらの値は、標準としてポリスチレンスルホン酸を用いて得られた分子量データとは著しく異なる。ポリスチレンスルホン酸に対して測定される分子量は、一般に、本明細書において示される分子量よりもずっと高い。
【0049】
好適なポリマーは、特にポリアクリレート、好ましくは2,000〜20,000g/molの分子量を有するものである。また、それらの優れた溶解性故に、2,000〜10,000g/molの分子量を有する短鎖ポリアクリレートが好ましく、特に3,000〜5,000g/molの分子量を有するものが好ましい。
【0050】
適当なポリマーは、ビニルアルコールまたはその誘導体の単位を完全にまたは部分的に
含む物質も包含し得る。
【0051】
コポリマーポリカルボキシレート、特に、アクリル酸とメタクリル酸とのコポリマー、アクリル酸またはメタクリル酸とマレイン酸とのコポリマーも適当である。50〜90重量%のアクリル酸および50〜10重量%のマレイン酸を含む、アクリル酸とマレイン酸とのコポリマーが特に適していることが分かっている。それらの相対分子量は、遊離酸に基づいて、一般に2,000〜70,000g/mol、好ましくは20,000〜50,000g/mol、特に30,000〜40,000g/molである。(コ)ポリマーポリカルボキシレートは、水溶液として、または好ましくは粉末として使用できる。
【0052】
これらのポリマーは、水溶性向上のためにモノマーとして、アリルオキシベンゼンスルホン酸およびメタリルスルホン酸のようなアリルスルホン酸を含むこともできる。
【0053】
2より多くの異なるモノマー単位からなる生物分解性ポリマーは特に好ましく、例えば、アクリル酸およびマレイン酸の塩ならびにビニルアルコールまたはビニルアルコール誘導体をモノマーとして含むもの、またはアクリル酸および2−アルキルアリルスルホン酸の塩並びに糖誘導体をモノマーとして含むものである。
【0054】
他の好ましいコポリマーは、好ましくはアクロレインおよびアクリル酸/アクリル酸塩またはアクロレインおよびビニルアセテートを、モノマーとして含有するコポリマーである。
【0055】
他の好ましいビルダーとして挙げられるのは、ポリマーアミノジカルボン酸、その塩または前駆物質である。ビルダー特性の他に漂白安定作用を有するポリアスパラギン酸またはその塩および誘導体が特に好ましい。
【0056】
好適な更なるビルダーはポリアセタールであり、これは、ジアルデヒドと、5〜7個の炭素原子および少なくとも3個のヒドロキシ基を有するポリオールカルボン酸との反応によって得られる。好ましいポリアセタールは、ジアルデヒド、例えば、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドおよびそれらの混合物から、およびポリオールカルボン酸、例えば、グルコン酸および/またはグルコヘプトン酸から得られる。
【0057】
他の好適な有機ビルダーは、デキストリン、例えば炭化水素のオリゴマーまたはポリマーであって、それらはデンプンの部分加水分解によって得られる。加水分解は、通常の方法、例えば、酸または酵素触媒法によって行い得る。これらは好ましくは、平均分子量400〜500,000g/molの範囲の加水分解生成物である。0.5〜40、特に2〜30のデキストロース当量(DE)を有する多糖が好ましく、DEは、100のDEを有するデキストロースとの比較による多糖の還元作用の公認測度である。3〜20のDEを有するマルトデキストリンおよび20〜37のDEを有する乾燥グルコースシロップの両方、ならびに2,000〜30,000g/molの範囲より高い分子量を有する、いわゆる黄色デキストリンおよび白色デキストリンも使用し得る。
【0058】
そのようなデキストリンの酸化誘導体は、それらのデキストリンと、糖環の少なくとも1つのアルコール官能基をカルボン酸官能基に酸化することができる酸化剤との反応生成物である。酸化オリゴ糖も好ましい。糖環のCにおいて酸化された生成物が特に有利である。
【0059】
オキシジスクシネート、およびジスクシネートの他の誘導体、好ましくはエチレンジアミンジスクシネートも、他の好適な共ビルダーである。エチレンジアミン−N,N’−ジスクシネート(EDDS)は、好ましくは、そのナトリウムまたはマグネシウム塩の形態で使用される。グリセロールジスクシネートおよびグリセロールトリスクシネートもこれに関して好ましい。
【0060】
他の有用な有機洗剤ビルダーは、例えば、アセチル化ヒドロキシカルボン酸およびその塩であって、それらは、必要に応じてラクトン形態で存在してもよく、少なくとも4個の炭素原子と少なくとも1個のヒドロキシ基および最大で2個の酸基を有する。
【0061】
しかしながら、審美的理由から、例えばクエン酸のような溶解性洗剤ビルダーが洗浄剤または清浄剤の使用に好適である。
【0062】
漂白剤として作用し、水中でHを生じる化合物の中で、過硼酸ナトリウム四水和物および過硼酸ナトリウム一水和物が特に重要である。使用し得る他の漂白剤の例は、ペルオキシピロホスフェート、クエン酸過水和物およびHを生じる過酸塩または過酸、例えば、過安息香酸塩、ペルオキソフタル酸塩、ジペルアゼライン酸、ジペルドデカン二酸、4−フタルイミドペルオキソブタン酸、5−フタルイミドペルオキソペンタン酸、6−フタルイミドペルオキソヘキサン酸、7−フタルイミドペルオキソヘプタン酸、N−N’−テレフタロイルジ−6−アミノペルオキソヘキサン酸、およびそれらの混合物である。フタルイミドペルオキソアルカン酸、特に6−フタルイミドペルオキソヘキサン酸(PAP)が、中でも好ましい過酸である。包装に含まれる漂白剤が、実際の洗浄過程においてのみ溶解する、および、その後漂白剤を放出するものが好ましい。
【0063】
漂白剤の量は、全洗浄剤または清浄剤に基づいて、0.5〜25重量%の間であることが好ましい。
【0064】
60℃以下の温度で洗浄する際に改良された漂白効果を得るために、漂白活性剤を洗浄剤または清浄剤に組み入れることができる。過加水分解条件下に、脂肪族ペルオキシカルボン酸を生成する化合物を、漂白活性剤として使用し得る。多アシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイル−またはイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−およびイソ−NOBS)、カルボン酸無水物、特にフタル酸無水物、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテートおよび2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフランは好適である。
【0065】
従来の漂白活性剤に加えてまたはそれに代えて、いわゆる漂白触媒を使用し得る。該物質は、漂白促進遷移金属塩または遷移金属錯体、例えばマンガン、鉄、コバルト、ルテニウムまたはモリブデン塩錯体またはカルボニル錯体などである。窒素含有三脚型配位子を有するマンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウムおよび銅錯体、ならびにコバルト、鉄、銅およびルテニウムアミン錯体も、漂白触媒として適用し得る。
【0066】
洗浄剤または清浄剤は増粘剤を含有し得る。増粘剤は、例えば、(メタ)アクリル酸(コ)ポリマー、キサンタンガム、ゲランガム、グアルナット粉末、アルギネート、カラギーナン、ベントナイト、ウェランガム、イナゴマメ粉末、寒天、トラガカント、アラビアガム、ペクチン、デンプン、デキストリン、ゼラチンおよびカゼインを含む。
【0067】
適当なアクリル酸およびメタクリル酸(コ)ポリマーは、例えば、ポリアルケニルポリエーテル、特にスクロース、ペンタエリトリトールまたはプロピレンのアリルエーテルで架橋された、カルボキシビニルポリマーとも称される、アクリル酸の高分子量ホモポリマー(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association(CFTA)の「International Dictionaryof Cosmetic Ingredients」によるINCI名:Carbomer)などがある。この種のポリアクリル酸は、他の供給業者の中でも、3V Sigma companyから商品名Polygel(登録商標)、例えばPolygel DAとして、およびB.F.Goodrich companyから商品名Carbopol(登録商標)、例えばCarbopol 940(分子量約4,000,000)、Carbopol 941(分子量約1,250,000)またはCarbopol 934(分子量約3,000,000)として得られる。また、例えば以下のアクリル酸コポリマーも適当である:(i)アクリル酸、メタクリル酸および好ましくはC1〜4アルカノールで形成されたこれらの単純エステルの群に由来する2またはそれ以上のモノマーのコポリマー(INCI:アクリレートコポリマー)。これには、例えば、メタクリル酸、ブチルアクリレートおよびメチルメタクリレートのコポリマー(CAS、化学情報検索サービスによる表示:25035−69−2)、またはブチルアクリレートおよびメチルメタクリレートのコポリマー(CAS 25852−37−3)が含まれ、これらは、例えば、Rohm&Haas companyから商品名Aculyn(登録商標)およびAcusol(登録商標)として、およびDegussa(Goldschmidt)companyから商品名Tego(登録商標) Polymer、例えば陰イオン性非結合ポリマーAculyn 22、Aculyn 28、Aculyn 33(架橋)、Acusol 810、Acusol 820、Acusol 823およびAcusol 830(CAS 25852−37−3)として入手可能である;(ii)架橋高分子量アクリル酸コポリマーであり、これには、例えば、スクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルで架橋された、C10〜30アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸および好ましくはC1〜4アルカノールで形成されたこれらの単純エステルの群に由来する1またはそれ以上のモノマーとのコポリマー(INCI:アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー)が含まれ、これは、例えば、B.F.Goodrich companyから商品名Carbopol(登録商標)、例えば疎水化Carbopol ETD 2623およびCarbopol 1382(INCI:アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー)およびCarbopol Aqua 30(以前は、Carbopol EX 473)として入手可能である。さらに適当なポリマーは、Sokalan(登録商標)(BASF)タイプの(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーである。
【0068】
脂肪アルコールも、適当な増粘剤である。脂肪アルコールは、分岐または非分岐であってよく、天然由来または石油化学由来であってよい。好ましい脂肪アルコールは、10〜20個、好ましくは12〜18個の炭素原子の炭素鎖長を有する。種々の炭素鎖長の混合物、例えば、牛脂脂肪アルコールまたはヤシ油脂肪アルコールの混合物を使用するのが好ましい。その例は、Lorol(登録商標)Spezial(C12〜14−ROH)またはLorol(登録商標)Technisch(C12〜18−ROH)(両方ともCognis)である。
【0069】
洗浄剤または清浄剤は、0.01〜3重量%、好ましくは0.1〜1重量%の増粘剤を含有し得る。使用される増粘剤の量は、増粘剤の種類、および所望される増粘の程度に依
存する。
【0070】
液状洗浄剤または清浄剤は、酵素または酵素混合物を含有してもよい。特に、好ましい酵素は、ヒドロラーゼの種類のもの、例えばプロテアーゼ、(ポリ)エステラーゼ、リパーゼまたは脂肪分解活性酵素、アミラーゼ、セルラーゼおよび他のグリコシルヒドロラーゼ、ヘミセルラーゼ、クチナーゼ、β−グルカナーゼ、オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、マンナーゼ、ペルヒドロラーゼ、オキシドレダクターゼ、および/またはラッカーゼである。本発明において、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナーゼ、ラッカーゼ、タンナーゼおよびエステラーゼ/ポリエステラーゼ、ならびにこれらの酵素の2つまたはそれ以上の混合物である。
【0071】
ヒドロラーゼは、選択においては、汚れ、例えばタンパク質、油脂またはデンプンを含有する汚れなどおよび灰色化の除去に寄与する。さらに、セルラーゼおよび他のグリコシルヒドロラーゼは、保色性およびケバ立ちと微少繊維の除去による布地の柔軟性増加に対して寄与し得る。セロビオヒドロラーゼ、エンドグルカナーゼ、およびセロビアーゼとも称されるβ−グルコシダーゼおよびそれらの混合物は、セルラーゼとして好ましく使用される。様々なタイプのセルラーゼはCMCアーゼ活性およびアビセラーゼ活性によって異なっているため、所望の活性は、セルラーゼの意図的な混合により達成することができる。
【0072】
スブチリシン型のプロテアーゼ、特にBacillus lentusから得られるプロテアーゼを好ましく用いる。本発明においては、酵素混合物、例えばプロテアーゼとアミラーゼの混合物、またはプロテアーゼとリパーゼまたは脂肪分解活性酵素の混合物、またはプロテアーゼとセルラーゼの混合物、またはセルラーゼとリパーゼまたは脂肪分解活性酵素の混合物、またはプロテアーゼとアミラーゼとリパーゼまたは脂肪分解活性酵素の混合物、またはプロテアーゼ、リパーゼまたは脂肪分解活性酵素とセルラーゼの混合物、特にプロテアーゼ含有混合物および/またはリパーゼ含有混合物または脂肪分解酵素との混合物などは特に重要である。このような脂肪分解活性酵素の例は、既知のクチナーゼである。適当なアミラーゼとしては、特に、α−アミラーゼ、イソアミラーゼ、プルラナーゼおよびペクチナーゼが挙げられる。
【0073】
酵素または酵素混合物の量は、全薬剤に基づいて、0.01〜10重量%、好ましくは0.12〜約3重量%である。酵素は、液状酵素処方として好ましくは使用される。洗浄剤または清浄剤が酵素の混合物を含有する場合、少なくとも1つの酵素は顆粒状、カプセル化された形態、または担体に吸着した形態で存在する。特に好ましい洗浄剤または清浄剤は、セルラーゼ;セルラーゼおよびプロテアーゼ;セルラーゼ、プロテアーゼおよびアミラーゼ;セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼまたはアミラーゼ;セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼおよび(ポリ)エステラーゼを含有する。
【0074】
無機塩の群に由来する非常に様々な塩の多くは電解質として使用し得る。好適な陽イオンはアルカリおよびアルカリ土類金属であり、好適な陰イオンはハロゲン化物および硫化物である。洗浄剤または清浄剤中の電解質の割合は、通常、0.1〜5重量%である。
【0075】
洗浄剤または清浄剤に添加することができる非水性溶媒は、所定の濃度範囲で水と混和性である限り、例えば、一価または多価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルの群からの溶媒である。好ましくは、溶媒は、エタノール、n−またはイソプロパノール、ブタノール、グリコール、プロパンジオールまたはブタンジオール、グリセロール、ジグリコール、プロピルまたはブチルジグリコール、へキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチル、エチルまたはプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルまたはエチルエーテル、ジイソプロピレングリコールモノメチルまたはエチル、メトキシ、エトキシまたはブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキシ−2−プロパノール、3−メチル-3−メトキシブタノール、プロピレングリコールt−ブチルエーテル、ジ−n−オクチルエーテル、ならびにこれらの溶媒の混合物から選択される。非水性溶媒は、液状洗浄剤または清浄剤に、0.5〜15重量%、好ましくは12重量%以下、特に9重量%以下の量で使用し得る。
【0076】
洗浄剤または清浄剤のpHを所望の範囲にするために、pH調整剤の使用を必要としてよい。既知の全ての酸および塩基は、これらの使用が応用技術的な理由のためまたは使用者の安全性のために禁止されない限り、本発明において使用し得る。これらの調整剤の量は、通常、全調製物の10重量%を超えない。
【0077】
洗浄剤または清浄剤のpHは、好ましくは4〜10であり、好ましくは5.5〜8.8の間である。
【0078】
液状洗浄剤または清浄剤は、100〜4000mPasの範囲であり、300〜2000mPasの間であることが好ましい。粘度は、ブルックフィールド LVT−II粘度計、20rpmおよび20℃にて、スピンドル3を使用して測定する。
【0079】
好ましい実施態様において、洗浄剤または清浄剤は、1つまたはそれ以上の香料を、通常15重量%まで、好ましくは0.01〜5重量%、特に0.3〜3重量%の量で含有する。
【0080】
個々の芳香性化合物、例えばエステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の合成物を、香油または香料として使用し得る。しかしながら、好ましくは、魅力的芳香を共に生じる種々の芳香性物質の混合物を使用する。そのような香油は、植物源から得られる芳香性化合物の天然混合物を含有することもできる。
【0081】
洗浄剤または清浄剤の審美的印象を改良するために、これらは適当な染料で着色してよい。当業者であれば容易に選択するであろう好適な染料は、優れた貯蔵安定性を有し、洗浄剤または清浄剤の他の成分および光に対して不感受性であって、繊維製品を着色しないために、繊維製品に対して顕著な持続性を有さない。
【0082】
洗浄剤または清浄剤で使用し得る適当な抑泡剤は、例えば、必要な場合にエマルションとして存在してもよい、石けん、パラフィンおよびシリコーン化合物、特にシリコーン油である。
【0083】
適当な汚れ剥離剤(再付着防止剤とも称される)は、例えば、非イオン性セルロースエーテル、例えば、メチルセルロースおよびメチルヒドロキシプロピルセルロース(非イオン性セルロースエーテルにそれぞれ基づいて、15〜30重量%の濃度のメトキシ基および1〜15重量%の濃度のヒドロキシプロピル基を有する)、ならびに、先行技術から既知のフタル酸および/またはテレフタル酸のポリマーまたはそれらの誘導体、特に、エチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレンおよび/またはポリプロピレングリコールテレフタレートのポリマーまたは陰イオン性および/または非イオン性に改質されたそれらの誘導体である。適当な誘導体は、フタル酸ポリマーおよびテレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体を包含する。
【0084】
処理される繊維製品の灰色化および黄色化を除去するために、蛍光増白剤(いわゆる「増白剤」)を、洗浄剤または清浄剤に添加することができる。このような物質は、繊維上に吸収され、不可視である紫外線をより長い波長の可視光に変換することによって増白および疑似漂白作用を生じさせ、日光からの吸収された紫外光線は、かすかに青みがかった蛍光発光として放射され、灰色化または黄色化した洗濯物の黄ばみに純粋な白色を与える。適当な化合物は、例えば、:4,4’−ジアミノ−2,2’−スチルベンジスルホン酸(フラボン酸)、4,4’−ジスチリルビフェニレン、メチルウンベリフェロン、クマロン、ジヒドロキノリノン、1,3−ジアリールピラゾリン、ナフトエ酸イミド、ベンゾキサゾール、ベンズイソキサゾールおよびベンズイミダゾール系、ならびに複素環式置換ピレン誘導体の物質種に由来する。蛍光増白剤は、完成した洗浄剤または清浄剤に基づいて、通常、0〜0.3重量%の量で使用される。
【0085】
灰色化抑制性多糖に加えて、洗浄剤または清浄剤は、さらなる灰色化抑制剤を含有し得る。これらは、サイズ、ゼラチン、ポリビニルピロリドンまたは酸基を含む水溶性ポリアミドを包含する。さらなる灰色化抑制剤は、洗浄剤または清浄剤の総重量に基づいて、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0086】
着色された繊維製品の洗浄または清浄中に、他の繊維製品への染料溶解および/または染料移行を効果的に抑制するため、洗浄剤または清浄剤は、色移行抑制剤を含有し得る。好ましい色移行抑制剤は、環状アミンのポリマーまたはコポリマー、例えば、ビニルピロリドンおよび/またはビニルイミダゾールである。色移行抑制剤として適当なポリマーは、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルイミダゾール(PVI)、ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールのコポリマー(PVP/PVI)、ポリビニルピロリドン−N−オキシド、ポリ−N−カルボキシメチル−4−ビニルピリジウムクロリド、およびそれらの混合物を包含する。ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルイミダゾール(PVI)、またはビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールのコポリマー(PVP/PVI)を、色移行抑制剤として使用することが特に好ましい。使用されるポリビニルピロリドン(PVP)は、好ましくは、2,500〜400,000の平均分子量を有し、ISP ChemicalsからPVP K15、PVP K30、PVP K60、またはPVP K90として、あるいはBASFからSokalan(登録商標)HP50またはSokalan(登録商標)HP53として市販されている。使用されるビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールのコポリマー(PVP/PVI)は、好ましくは、5000〜100,000の範囲の分子量を有する。PVP/PVIは、例えば、Sokalan(登録商標)HP56の名称の下、BASFから市販されている。
【0087】
色移行抑制剤の量は、洗浄剤または清浄剤の総量に基づいて、好ましくは0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%である。
【0088】
しかしながら、あるいは、酵素系は、ペルオキシダーゼおよび過酸化水素または水中で過酸化水素を産生する物質を、色移行抑制剤として使用することもできる。ペルオキシダーゼに対する中間化合物、例えばアセトシリンゴン、フェノール誘導体、またはフェノチアジンまたはフェノキサジンの添加が、この場合好ましい;上述したポリマー色移行抑制剤も付加的に使用し得る。
【0089】
個々の繊維は繊維方向に対して垂直の曲げ、ねじれ、圧縮および絞りに敏感なため、繊維製品、特にレーヨン、ビスコース、綿およびこれらの混合物からできたものはシワになる傾向があり得るので、本発明による洗浄剤または清浄剤は、合成シワ防止剤を含有してよい。これには、例えば、通常はエチレンオキシドを用いて反応させた、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールエステルもしくは脂肪酸アルキロールアミドまたは脂肪アルコールに基づく合成生成物、またはレシチンまたは変性リン酸エステルに基づく生成物が含まれる。
【0090】
微生物に対抗するために、洗浄剤または清浄剤は、抗菌活性物質を含有し得る。本発明においては、抗菌スペクトルおよび作用機構に依存して、静菌剤および殺菌剤、静真菌剤および殺真菌剤などに区別される。これらの群に由来する重要な物質は、例えば、塩化ベンザルコニウム、硫酸アルキルアリール、ハロゲンフェノールおよび酢酸フェノール第二水銀であり、これらの化合物は、本発明による洗浄剤または清浄剤において全く用いなくてもよい。
【0091】
本発明の洗浄剤または清浄剤は、防腐剤を含むことができ、その場合、皮膚刺激可能性を有さないかごく僅かしか有さない防腐剤のみを使用するのが好ましい。例えば、ソルビン酸およびその塩、安息香酸およびその塩、サリチル酸およびその塩、フェノキシエタノール、ギ酸およびその塩、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、ナトリウムN−(ヒドロキシメチル)グリシネート、ビフェニル−2−オール、ならびにそれらの混合物である。さらに適当な防腐剤としては、例えば、イソチアゾロン、イソチアゾロンの混合物、およびイソチアゾロンと他の化合物、例えばテトラメチロールグリコウリルとの混合物を挙げられる。
【0092】
洗浄剤または清浄剤は、洗浄剤または清浄剤および/または処理される繊維製品への、酸素および他の酸化過程の作用によって生ずる望ましくない変化を防ぐために、酸化防止剤を含有し得る。この種の化合物には、例えば、置換フェノール、ヒドロキノン、カテコールおよび芳香族アミンならびに有機硫化物、多硫化物、ジチオカルバメート、亜リン酸塩、ホスホン酸塩およびビタミンEが含まれる。
【0093】
着心地の良さは、洗浄剤または清浄剤にさらに添加される帯電防止剤のさらなる使用によって増加し得る。帯電防止剤は、表面の伝導性を増加させ、形成された電荷の放電を改善し得る。外部帯電防止剤は、通常、少なくとも1つの親水性分子配位子を有する物質であり、表面に多少の吸湿性の膜を生じさせる。これらの通常表面活性の帯電防止剤は、窒素含有帯電防止剤(アミン、アミド、第4級アンモニウム化合物)、リン含有帯電防止剤(リン酸エステル)および硫黄含有帯電防止剤(アルキルスルホネート、アルキルスルフェート)に細分し得る。例えば、外部帯電防止剤は、ラウリル(またはステアリル)ジメチルベンジルアンモニウムクロリドであり、これは繊維用の帯電防止剤としてあるいは洗浄剤または清浄剤への添加剤として適当であり、仕上げ(avivage)効果がさらに得られる。
【0094】
例えば、処理される繊維製品の再湿潤性を改良するためおよび処理される繊維製品のアイロンがけを容易にするために、例えばシリコーン誘導体を洗浄剤または清浄剤に使用し得る。これらは、その抑泡特性の結果、洗浄剤または清浄剤のリンス挙動をさらに改善する。好適なシリコーン誘導体は、例えば、アルキル基が1〜5個の炭素原子を有し、全体的または部分的にフッ素化されている、ポリジアルキルシロキサンまたはアルキルアリールシロキサンである。好適なシリコーンは、必要に応じて誘導され、その後アミノ官能性であるかまたは4級化されているかまたはSi−OH、Si−Hおよび/またはSi−Cl結合を有し得るポリジメチルシロキサンである。好適なシリコーンの粘度は25℃にて100〜100,000mPasの範囲であり、該シリコーンは洗浄剤または清浄剤の総量を基準として0.2〜5重量%の間の量で使用し得る。
【0095】
最後に、洗浄剤または清浄剤は、処理される繊維製品に吸収され、繊維の耐光性を向上させる、紫外線吸収剤を含有してもよい。例えば、これら所望の特性を示す化合物は、無放射失活により作用する化合物であって、2位および/または4位に置換基を有するベンゾフェノンの誘導体である。また、置換ベンゾトリアゾール、必要に応じて2位にシアノ基を有する3位にフェニル置換したアクリレート(桂皮酸誘導体)、サリチレート、有機ニッケル錯体、および天然物質、例えばウンベリフェロンおよび内生ウロカニン酸も適当である。
【0096】
重金属を錯化する物質は、重金属の触媒による特定の洗浄剤成分の分解を妨げるために使用し得る。例えば、適当な重金属錯化剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)のアルカリ塩またはニトリロ三酢酸(NTA)のアルカリ塩、ならびにポリマレエートおよびポリスルホネートのような陰イオン性高分子電解質のアルカリ金属塩である。
【0097】
好ましい種類の錯化剤は、洗浄剤または清浄剤中に0.01重量%〜2.5重量%、好ましくは0.02重量%〜2重量%、特に0.03重量%〜1.5重量%の量で含まれるホスホン酸塩である。これらの好適な化合物の中には、特に、有機ホスホン酸塩、例えば1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMPまたはDETPMP)および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(PBS−AM)などが含まれ、通常、これらのアンモニウム塩またはアルカリ金属塩の形態で用いる。洗浄剤または清浄剤に使用し得る他の錯化剤は、イミノジスクシネート(IDS)またはエチレンジアミン−N,N’−ジスクシネート(EDDS)である。
【0098】
本発明の洗浄剤または清浄剤は、繊維製品の洗浄または清浄に使用し得る。
【0099】
該洗浄剤または清浄剤は、通常の既知の製造方法を使用して製造することができる。例えば、洗浄剤または清浄剤の成分を、使用できるように水、非水性溶媒、および界面活性剤がはじめに仕込まれた撹拌容器内に簡単に混合し得る。存在する場合、脂肪酸はその後添加され、脂肪酸成分の鹸化が50〜60℃で起こる。灰色化抑制性多糖を含む、さらなる成分は、その後好ましい時点で添加される。
【実施例】
【0100】
表1は、本発明の洗浄剤または清浄剤E1の組成物を示す。
【0101】
【表1】

【0102】
洗浄剤または清浄剤E1は、0.5mmの平均粒度を有するカルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する洗浄剤または清浄剤との比較で、顕著に優れた灰色化抑制を示した。これは、おそらく多糖粒子のより大きな表面積に起因するものである。さらに、洗浄剤または清浄剤E1は、比較洗浄剤または清浄剤よりも、かなり審美的魅力があり、かつ貯蔵安定性があった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
界面活性剤ならびにさらなる洗浄剤または清浄剤の通常の成分を含有し、該剤が100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類を含有する洗浄剤または清浄剤。
【請求項2】
50nmより小さい粒度を有する多糖類を含有する、請求項1に記載の洗浄剤または清浄剤。
【請求項3】
多糖類の量が、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜8重量%である、請求項1または2に記載の洗浄剤または清浄剤。
【請求項4】
多糖類が、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デンプンのエーテルスルホン酸塩、セルロースのエーテルスルホン酸塩、セルロースの酸硫酸エステル塩、デンプンの酸硫酸エステル塩、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、およびそれらの混合物を含む群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤または清浄剤。
【請求項5】
多糖類が、カルボキシメチルセルロース、特にカルボキシメチルセルロースナトリウムである、請求項4に記載の洗浄剤または清浄剤。
【請求項6】
多糖類が、大きな多糖類粒子に対して機械的粉砕法を利用することにより得られる、100nmより小さい粒度を有する多糖類である、請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄剤または清浄剤。
【請求項7】
繊維製品の洗浄および/または清浄のための、請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄剤または清浄剤の使用。
【請求項8】
界面活性剤、100nmより小さい粒度を有する灰色化抑制性多糖類、およびさらなる洗浄剤または清浄剤の通常の成分を含有する液状洗浄剤または清浄剤の製造方法であって、
a)100nmまたはそれより大きな粒度を有する多糖類粒子を、機械的粉砕法を使用して、100nmより小さい粒度を有する多糖類粒子を調製し、かつ
b)100nmより小さい粒度を有する多糖類粒子を界面活性剤およびさらなる洗浄剤または清浄剤の成分と混合する、
方法。
【請求項9】
機械的粉砕法として製粉法を使用する、請求項8に記載の液状洗浄剤または清浄剤の製造方法。

【公表番号】特表2010−526197(P2010−526197A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506876(P2010−506876)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2008/054212
【国際公開番号】WO2008/135334
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(391008825)ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン (309)
【氏名又は名称原語表記】Henkel AG & Co. KGaA
【住所又は居所原語表記】Henkelstrasse 67,D−40589 Duesseldorf,Germany
【Fターム(参考)】