説明

多能性胚様幹細胞、その組成物、方法および使用

【課題】 非胚細胞もしくは生後動物細胞または組織から多能性幹細胞であって、単離された細胞もしくは組織の系統に制限されず分化できる多能性幹細胞
を提供すること。
【解決手段】 (a)生後動物供給源から細胞を入手する工程と、
(b)-80℃の最終温度に到達するまで、7.5%(v/v)ジメチルスルホキシドを含有する培地中で前記細胞を緩徐に凍結する工程と、
(c)前記細胞を培養する工程と、
を含む、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞を非胚細胞もしくは生後動物細胞または組織から単離し、分化可能な状態にする。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非胚もしくは生後動物細胞または組織から誘導される、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞。
【請求項2】
ヒト細胞である、請求項1に記載の幹細胞。
【請求項3】
筋肉、真皮、脂肪、腱、靭帯、軟骨膜、骨膜、心臓、大動脈、心内膜、心筋層、心外膜、大動静脈、肉芽組織、末梢神経、末梢神経節、脊髄、硬膜、軟髄膜、気管、食道、骨髄、胃、小腸、大腸、肝臓、脾臓、膵臓、壁側腹膜、臓側腹膜、壁側胸膜、肺胸膜、膀胱、胆嚢、腎臓、関連結合組織、または骨髄の群より選択される非胚組織から単離される、請求項1に記載の幹細胞。
【請求項4】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される多能性内胚葉幹細胞。
【請求項5】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される多能性中胚葉幹細胞。
【請求項6】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される多能性外胚葉幹細胞。
【請求項7】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される内胚葉、外胚葉または中胚葉系統前駆細胞。
【請求項8】
(a)生後動物細胞または組織から誘導され、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞;および
(b)前記幹細胞の増殖を支持し得る培地、
を含む培養物。
【請求項9】
増殖因子または分化決定因子をさらに含む、請求項8に記載の培養物。
【請求項10】
前記幹細胞がヒト細胞である、請求項8に記載の培養物。
【請求項11】
多能性胚様幹細胞を単離する方法であって、
(a)生後動物供給源から細胞を入手する工程と、
(b)-80℃の最終温度に到達するまで、7.5%(v/v)ジメチルスルホキシド
を含有する培地中で前記細胞を緩徐に凍結する工程と、
(c)前記細胞を培養する工程と、
を含む方法。
【請求項12】
クローン性多能性胚様幹細胞株を単離する方法であって、
(a)生後動物供給源から細胞を入手する工程と、
(b)-80℃の最終温度に到達するまで、7.5%(v/v)ジメチルスルホキシド
を含有する培地中で前記細胞を緩徐に凍結する工程と、
(c)前記細胞を培養する工程と、
(d)前記培養された細胞をクローン密度に希釈する工程と、
(e)前記希釈された細胞を培養する工程と、
(e)単一細胞を有するそれらの培養物を増殖させる工程と、
を含む方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法によって発生するクローン性多能性胚様幹細胞株。
【請求項14】
目的の遺伝子またはタンパク質を発現するために遺伝子操作された請求項1に記載の幹
細胞。
【請求項15】
遺伝子操作された多能性胚様幹細胞を産生する方法であって、
(a)少なくとも1つのマーカー遺伝子または目的の遺伝子を含むDNA構築物で多能性胚様幹細胞をトランスフェクトする工程と、
(b)前記多能性胚様幹細胞において前記マーカー遺伝子または目的の遺伝子の発現を選択する工程と、
(c)工程(b)において選択された幹細胞を培養する工程と、
を含む方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法によって産生される遺伝子操作された多能性胚様幹細胞株。
【請求項17】
ヒト細胞である、請求項16に記載の幹細胞。
【請求項18】
分化決定因子である作用物質の存在または活性を検出する方法であって、
A.請求項1に記載の幹細胞と分化決定因子である作用物質を含有することが疑わしいサンプルとを接触させる工程と、
B.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の系統を決定する工程と、を含み、
ここで、前記接触された細胞の系統は、前記サンプルにおける分化決定因子の存在または活性を示す、方法。
【請求項19】
作用物質、化合物または因子が分化決定されていない細胞の分化決定を変調する能力を試験する方法であって、
A.分化決定されていない細胞として幹細胞を維持する増殖培地において請求項1に記載の幹細胞を培養する工程と、
B.試験下で前記作用物質、化合物または因子を添加する工程と、
C.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の系統を決定する工程と、
を含む方法。
【請求項20】
分化決定されていない細胞の分化決定を変調する能力について作用物質、化合物または因子をスクリーニングするためのアッセイシステムであって、
A.分化決定されていない細胞として幹細胞を維持する増殖培地において請求項1に記載の幹細胞を培養する工程と、
B.試験下で前記作用物質、化合物または因子を添加する工程と、
C.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の系統を決定する工程と、
を含むアッセイシステム。
【請求項21】
増殖因子である作用物質の存在または活性を検出する方法であって、
A.請求項1に記載の幹細胞と増殖因子である作用物質を含有することが疑わしいサンプルとを接触させる工程と、
B.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の増殖および系統を決定する工程と、を含み、
ここで、分化決定を伴わない前記接触された細胞の増殖は、前記サンプルにおける増殖因子の存在または活性を示す、方法。
【請求項22】
作用物質、化合物または因子が分化決定されていない細胞の増殖を変調する能力を試験する方法であって、
A.分化決定されていない細胞として幹細胞を維持する増殖培地において請求項1に記載の幹細胞を培養する工程と、
B.試験下で前記作用物質、化合物または因子を添加する工程と、
C.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の増殖および系統を決定する工程と、
を含む方法。
【請求項23】
分化決定されていない細胞の増殖を変調する能力について作用物質、化合物または因子をスクリーニングするためのアッセイシステムであって、
A.分化決定されていない細胞として幹細胞を維持する増殖培地において請求項1に記載の幹細胞を培養する工程と、
B.試験下で前記作用物質、化合物または因子を添加する工程と、
C.mRNA発現、抗原発現または他の手段によってそのようにして接触された前記細胞の増殖および系統を決定する工程と、
を含むアッセイシステム。
【請求項24】
請求項1に記載の幹細胞を、ヒトを除く宿主に導入する工程を含む、前記宿主に多能性胚様幹細胞を移植する方法。
【請求項25】
請求項1に記載の多能性胚様幹細胞を、ヒトを除く宿主に導入する工程を含む、前記宿主に精製された多能性胚様幹細胞を提供する方法。
【請求項26】
請求項1に記載の多能性胚様幹細胞に目的のタンパク質もしくは遺伝子を発現するDNAもしくはRNAを含むベクターをトランスフェクトする工程を含む、目的のタンパク質または遺伝子を、ヒトを除く哺乳動物にin vivo投与する方法。
【請求項27】
治療有効量の多能性胚様幹細胞またはそれから誘導される細胞もしくは組織を、ヒトを除く哺乳動物に投与する工程を含む、前記哺乳動物の細胞衰弱、障害および/または機能不全および/または他の疾患状態を予防ならびに/あるいは治療する方法。
【請求項28】
治療有効量の多能性胚様幹細胞またはそれから誘導される細胞もしくは組織を、ヒトを除く哺乳動物に投与する工程を含む、前記哺乳動物において組織修復または移植する方法。
【請求項29】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される治療有効量の内胚葉、外胚葉または中胚葉分化決定された細胞を、ヒトを除く哺乳動物に投与する工程を含む、前記哺乳動物の細胞衰弱、障害および/または機能不全および/または他の疾患状態を予防ならびに/あるいは治療する方法。
【請求項30】
請求項1に記載の幹細胞から誘導される治療有効量の内胚葉、外胚葉または中胚葉分化決定された細胞を、ヒトを除く哺乳動物に投与する工程を含む、前記哺乳動物において組織修復または移植する方法。
【請求項31】
哺乳動物の細胞衰弱、障害および/または機能不全を治療するための薬学的組成物であって、
A.治療有効量の多能性胚葉幹細胞またはそれから誘導される細胞もしくは組織と、
B.薬学的に受容可能な媒体またはキャリアと、
を含む薬学的組成物。
【請求項32】
増殖因子または分化決定因子をさらに含む、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
非胚もしくは生後動物細胞または組織から誘導される、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞であって、前記細胞は段階特異的胚抗原SSEA−4細胞表面マーカーを発現することを特徴とする多能性胚様幹細胞。
【請求項34】
非胚もしくは生後動物細胞または組織から誘導される、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞であって、前記細胞は段階特異的胚抗原SSEA−4細胞表面マーカーおよびCD10を発現することを特徴とする多能性胚様幹細胞。
【請求項35】
非胚もしくは生後動物細胞または組織から誘導される、自己再生可能ならびに内胚葉、外胚葉および中胚葉系統の細胞に分化可能な多能性胚様幹細胞であって、前記細胞は段階特異的胚抗原SSEA−4細胞表面マーカー、CD10およびCD90を発現することを特徴とする多能性胚様幹細胞。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図12C】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図13D】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14C】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図17A】
image rotate

【図17B】
image rotate

【図17C】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図18C】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図19C】
image rotate

【図20A】
image rotate

【図20B】
image rotate

【図21A】
image rotate

【図21B】
image rotate

【図21C】
image rotate

【図22A】
image rotate

【図22B】
image rotate

【図22C】
image rotate

【図22D】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26A】
image rotate

【図26B】
image rotate

【図26C】
image rotate

【図26D】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31A】
image rotate

【図31B】
image rotate

【図31C】
image rotate

【図32A】
image rotate

【図32B】
image rotate

【図32C】
image rotate

【図32D】
image rotate

【図32E】
image rotate

【図32F】
image rotate

【図32G】
image rotate

【図32H】
image rotate

【図32I】
image rotate

【図32J】
image rotate

【図32K】
image rotate

【図32L】
image rotate

【図32M】
image rotate

【図32N】
image rotate

【図32O】
image rotate

【図32P】
image rotate

【図32Q】
image rotate

【図32R】
image rotate

【図32S】
image rotate

【図32T】
image rotate

【図32U】
image rotate

【図32V】
image rotate

【図32W】
image rotate

【図32X】
image rotate

【図32Y】
image rotate

【図33A】
image rotate

【図33B】
image rotate

【図33C】
image rotate

【図33D】
image rotate

【図33E】
image rotate

【図33F】
image rotate

【図33G】
image rotate

【図33H】
image rotate

【図33I】
image rotate

【図33J】
image rotate

【図33K】
image rotate

【図33L】
image rotate

【図33M】
image rotate

【図33N】
image rotate

【図33O】
image rotate

【図33P】
image rotate

【図33Q】
image rotate

【図33R】
image rotate

【図34A】
image rotate

【図34B】
image rotate

【図34C】
image rotate

【図34D】
image rotate

【図34E】
image rotate

【図34F】
image rotate

【図34G】
image rotate

【図34H】
image rotate

【図34I】
image rotate

【図34J】
image rotate

【図34K】
image rotate

【図34L】
image rotate

【図34M】
image rotate

【図34N】
image rotate

【図34O】
image rotate

【図34P】
image rotate

【図34Q】
image rotate

【図34R】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate


【公開番号】特開2011−103885(P2011−103885A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272045(P2010−272045)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【分割の表示】特願2001−525326(P2001−525326)の分割
【原出願日】平成12年9月25日(2000.9.25)
【出願人】(510012658)エイビーティー ホールディング カンパニー (5)
【Fターム(参考)】