説明

多解像度の視覚コードを用いた情報のブラウジング方法

【課題】インターネット上等の仮想世界における情報のブラウジングと同様に、現実世界において、現実世界の実体的対象についても情報のブラウジングおよびナビゲートをできるようにする。
【解決手段】実体的対象、例えばオペラハウスなどの建造物の正面等に多解像度の視覚コード104を設置する。視覚コードは、解像度のレベルごとに異なる情報を階層的にエンコードしている。この視覚コードをデコード装置106で観察すると、デコードされた情報がユーザインタフェース110に表示される。デコード装置により、視覚コードの所定領域にズームすると、その領域にエンコードされている、より高い解像度レベルの情報がデコードされ表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報ブラウジング技術に関する。より特定的には、本発明は、多解像度の視覚コードを用いて、現実世界の対象に関連した情報について容易にナビゲートを行う方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットはほぼ無限の情報源であることが知られている。ウェブベースの様々なアプリケーションは、オンライン情報のブラウジングおよびナビゲーションのための簡便な方法をユーザに提供する。現在、ほぼあらゆる組織がウェブページを運営しており、ユーザはかかるオンライン情報を簡単にナビゲートして、特定の情報を含むウェブページを素早く見つけることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、オンラインで表示される対象および項目に関連した情報は非常に簡単にブラウジングできるが、現実世界(インターネット上等の仮想世界に対する意味での世界)に存在する対象に関連した情報については、必ずしも常に簡単に情報がブラウジングできるとはいえない。ユーザは世界のどこからでもウェブページにアクセスできるが、アクセスには、少なくともインターネット接続と入力装置と出力装置とが必要である。また、ユーザは、関心のある主題をユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)等の情報識別子と関連づけ、関連情報を検索するために何等かの方法でこの識別子を通信装置に入力しなければならない。これはコンピュータシステムに簡単にアクセスできないユーザには不都合である。
【0004】
例えば、ある町を旅行中の観光客が、その町のオペラハウスを観光し、そこのイベント予定についての情報を入手したいとする。もしインターネット接続のあるコンピュータにアクセスできなければ、観光客は、オペラハウスのプログラム冊子のハードコピーが入手可能であれば、それを入手するしかない。現実世界の実体のある対象(以下、実体的対象と記す。)に関連した情報をその情報のハードコピーの配布によって分配することは、費用がかかると同時に効率が悪い。現在、実体的対象に関連した情報をユーザが簡単にブラウジングでき、かつ有用な情報に行き着くための操作(以下、ナビゲートと記す)ができるシステムはない。
【0005】
上記のことから、現実世界の対象に関連した情報を効率的にブラウジングする方法および装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、実体的対象または現実の場所に関連した情報をナビゲートするシステムを提供する。動作時には、システムは、実体的対象もしくは現実の場所、またはそれらの近傍に配置された多解像度の視覚コードを検知する。次いで、システムは検知したコードの解像度レベルを判定し、判定した解像度レベルでコードをデコード(復号化)して情報を入手する。その後、システムは情報をユーザに提示し、これによりユーザが実体的対象または現実の場所に関連した情報をナビゲートできるようにする。
【0007】
他の実施形態では、多解像度の視覚コードは様々な距離から視認でき、複数の解像度レベルを提供する。さらに、各解像度レベルのコードは情報階層の異なるレベルに対応する情報をエンコード(符合化)している。
【0008】
他の実施形態では、多レベルの視覚コードは、多レベルのデータグリフ(DataGlyph)コードである。このデータグリフコードでは、多解像度の視覚コードの高解像度レベルのグリフは、より遠くからでも視認可能な低解像度レベルのグリフのピクセルまたはハーフトーンセルを構成する。
【0009】
他の実施形態では、システムは、コードに関連した追加情報を、遠隔データソースからネットワークを介して取り出す。
【0010】
他の実施形態では、情報の提示は、ユーザインターフェースを表示して、ユーザが現在の解像度レベルより高い解像度レベルのコードの一部を選択できるようにすることを含む。
【0011】
さらに他の実施形態では、ユーザインターフェースは、より高解像度のコードの様々な部分に関連した情報を表示して、ユーザの選択を支援する。
【0012】
さらに他の実施形態では、システムは、実体的対象または実体的対象物が存在する環境の追加パラメータを検出する。
【0013】
さらに他の実施形態では、追加パラメータは、実体的対象または現実の場所に関する多解像度の視覚コードの位置を含む。
【0014】
さらに他の実施形態では、システムは、高解像度のコードでエンコードされた情報に基づいて低解像度のコードのエラーを検出し、これにより低解像度コードのデコードまたは低解像度コードに対する物理的ダメージによるエラーを補正できるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下の詳細な説明に記載するデータ構造および処理(プロシージャ)は、一般的にはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存され、記憶媒体はコンピュータシステムで使用できるようにコードまたはデータの少なくともいずれかを保存可能な任意の装置または媒体で構成できる。これには例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、半導体メモリ、磁気および光学記憶装置、例えばディスクドライブ、磁気テープ、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタルバーサタイルディスクもしくはディジタルビデオディスク)等がある。
【0016】
本発明の実施形態は、現実の構造物に、またはその近傍に配置されて関連情報をエンコードしたタグを用いる。例えばタグは、標識、バナー、または任意の視認可能なマークでもよい。エンコードされる情報は、テキスト、ディジット、およびグラフィックスを含み、現実の構造物と関連づけることができる。ユーザはデコード装置を用いてタグを検知し、タグ上のコードをデコードする。このデコード装置はさらに、デコードした情報をユーザに提示し、ユーザが情報を用いてどのようにナビゲートするかを決定できるようにする。
【0017】
一実施形態では、タグは情報をエンコードした多解像度の視覚コードを含む。異なるレベルの解像度で異なるレベルの情報の詳細または局面をエンコードする。例えば、ある多解像度タグは、25フィート(約7.62m)の距離から見ると、表示されたタグの一般的な種類、例えばイベント、移動体、または人物等を記載する4ビットコードに見える。より近づいて、例えば10フィート(約3.05m)の距離では、このコードはより高解像度にデコードされ、ユーザはカメラベースのデコード装置を用いてより特定の情報を入手できる。ユーザは、デコード装置とタグとの距離をさらに縮めて、コードのさらなる詳細を見出し、より多くの情報を得ることができる。
【0018】
本発明の一実施形態では、多解像度の視覚コードをもつタグは、建物、店先、または壁面等の現実の構造物に、またはその近傍に設置できる。ユーザは、ビューイングかつデコードィング装置で、このタグを観察できる。図1は、本発明の一実施形態に従って、多解像度の視覚コードにエンコードされた実体的対象に関する情報を、ユーザがデコーダを用いて入手する様子を示す。本例では、現実の構造物102は、その正面にタグ104を備える。タグ104は、遠くから見える多解像度レベルのコードを表す。一次元コード、例えばバーコード、および二次元コードを含む任意のタイプの視覚コードを、複数の解像度レベルを示すように用いてもよい。
【0019】
現実の構造物102の近傍にいるユーザは、デコード装置106を用いてタグを検知できる。一実施形態では、デコード装置106は、ユーザインターフェース110と、好適にはズーム機能を備えたレンズ108とを含む。ユーザがレンズ108をタグ104に向けると、デコード装置106は多解像度の視覚コードを最低の解像度レベルで捕捉かつデコードできる。図1は二次元の多解像度視覚コードを示す。デコードされた情報に基づいて、デコード装置106はユーザインターフェース110をユーザに示して、コードに基づいて関連情報を提示し、ユーザがこの情報を用いてナビゲートする支援をする。
【0020】
一般に、低解像度のコードは多数の高解像度コード部分を含む場合があり、コードの各高解像度部分は、タグ上の異なる領域に含まれる。低解像度コードは、タグ上のどの領域に特定の情報があるかを示す情報を提供できる。図示する実施例では、タグ104上の低解像度レベルのコードは、タグ上に9つの領域があり、各領域は異なるタイプの情報をエンコードする高解像度コードを含むことを示している。一実施形態では、ユーザインターフェース110は各領域の位置と、各領域内の高解像度コードが持つ情報の種類とを表示する。次いで、ユーザは、デコード装置106を対応する領域にフォーカスして対象物の1つを選択し、これによりデコード装置106が対応領域中の高解像度コードをデコードできるようにする。一実施形態では、ユーザは「ズームイン」動作を行って、デコード装置106を希望領域にフォーカスする。他の実施形態では、ユーザはタグ104に物理的により近づくことができる。どちらのアプローチでも効果は同じで、デコード装置106は希望の解像度レベルでコードをデコードできる。
【0021】
本発明の一実施形態では、各解像度レベルのコードは、現在の情報レベルに関する情報もエンコードする。この「レベル情報」により、デコード装置106が情報階層中の現在レベルを識別し、ユーザが情報をより簡単にナビゲートをできるようにする。他の変形例では、デコード装置は以前に見たレベルをローカルメモリに記憶できるため、ユーザはより低い解像度に対応するレベルに戻ることができる。
【0022】
タグ104上の多解像度の視覚コードは、多くのタイプの情報を含むことができる。例えば、現実の構造物102がオペラハウスならば、タグ104上の最低解像度のコードは、オペラハウスに関する各種情報を提供できる。かかる情報はコードに直接エンコードできる。他の実施形態では、コードはURLリンクを提供でき、もしデコード装置106にインターネットアクセスがあれば、ユーザはデコード装置106をURLリンクに対応する領域にフォーカスして、そのURLリンクへナビゲートできる。
【0023】
タグは建物の外側に設置可能なので、時には磨耗したり汚れたりする。この結果、デコーディングエラーが発生する場合がある。本発明の一実施形態では、高解像度コードが低解像度コードのエラー補正情報を含む。さらにシステムは、現在の解像度レベルにおいて特定の領域、例えば右下隅等を、補正コードをもつ領域として指定できる。レベル間またはレベル内での他のエラー検査構成またはエラー補正構成、もしくはこの両方の構成も可能である。
【0024】
他の実施形態では、デコード装置106は、多解像度の視覚コードに加えて、追加の環境ヒントを用いて、エンコードされた情報をデコードできる。例えば、デコード装置106は、建物のどの側(すなわち東西南北のいずれの側)にタグが設置されているかを検知できる。その後、デコード装置106は、かかる環境ヒントに基づいて多解像度の視覚コードをデコードし、これは結果として、コードの各レベルの情報収容能力を向上させることになる。他の実施形態では、デコード装置106は、デコードを支援するために全地球位置把握システム(GPS)等の位置検知メカニズムを含んでもよい。
【0025】
本発明の実施形態の利点の一つは、ユーザからの必要な手動入力が最小限ですむことである。ユーザは、異なる領域にフォーカスして高解像度コードをデコードすることによって情報をナビゲートできる。ナビゲーション中には、ユーザが観察している対象のURLを手動で入力する必要はない。さらに、本質的な情報をタグ中に直接エンコードできるため、ユーザはインターネットにアクセスすることなく情報を入手できる。
【0026】
本発明の実施形態は、各種の多解像度の視覚コードを使用できる。図2は、二次元の多解像度視覚コードの一例を示し、これは本発明の一実施形態に従って現実の構造物に設置されるタグ上に情報をエンコードするのに使用できる。本例は3つの解像度レベルを含む。最低解像度コード202は一般情報をエンコードする。かかる情報には、対象の種類(建物等)、イベント、組織、および人物が含まれうる。図2に示すように、コード202は16個の正方形を含み、各正方形は1ビットを表す。例えば、薄い色の正方形は「0」を表し、濃い色の正方形は「1」を表す。したがって、コード202は理論上は64Kの値をエンコード可能である。一実施形態では、コード202はタグ中の高解像度コードに関する情報をエンコードしている。ユーザのデコード装置がこの情報をうまくデコードすると、デコード装置は対応領域に関連した高解像度コードの各部分の主題をユーザインターフェースに表示してユーザに提示できる。その後、ユーザはこれら領域からフォーカスする一領域を選択できる。
【0027】
図2に示すように、コード202は16個の正方形に分割され、各正方形はコード204等の高解像度コード部分を含む。他の実施形態では、コード202中の複数の正方形によって高解像度コード用の領域を構成してもよい。例えば、コード202を4つの領域に分割し、各領域が4つの正方形を含むようにしてもよい。これ以外の領域分割アプローチを用いることも可能である。
【0028】
コード204はコード202と同様のパターンをもち、より特定的で詳細な情報をエンコードできる。本例では、コード204は81個の正方形からなるので、理論上は281個の値をエンコード可能である。一実施形態では、コード204はコード202用のエラー検査またはエラー補正コードを含みうる。コード204はまた、次の解像度レベルの異なるコード部分に含まれる主題、およびこれらの部分に対応する領域についての情報をエンコードできる。
【0029】
さらに、コード204中の各正方形はより高解像度のコード、例えばコード206等を含む。コード206はさらに詳細な情報、すなわち情報階層のもっとも詳細なレベルの情報をエンコードできる。さらに、コード206はコード204用のエラー検査またはエラー補正情報も含みうる。
【0030】
他の実施形態では、多解像度の視覚コードはデータグリフに基づくものでもよい。図3は、本発明の一実施形態に従って、データグリフを複数の解像度レベルで実現して情報をエンコードした様子を示す。データグリフ302は、テキスト、データ、およびグラフィックス等の情報を多数の小さなグリフにエンコードしている。典型的には、各グリフは、解像度によって異なるが、長さ1インチ(約2.54cm)の100分の1以下程度の斜め45°の斜線である。1つのグリフは、グリフの配向に基づいて1つの二進数字を示す。グリフは、典型的には、規則正しい微細間隔のグリッドとして構成される目立たない均一なテクスチャのグレー領域上にグループごとに配置される。個々のグリフは人間の目で解像できるほど大きくてもよいが、グループ化されたグリフは乱れのない心地よいパターンを形成する。
【0031】
また、各データグリフには、前記のデータに加えて、同期格子(ラティス)またはスケルトンが埋めこまれており、これはグリフの反復固定パターンであり、データグリフの境界を示し、かつ解読の信頼性を向上するためのクロッキング溝として機能する。データバイトを示すグリフのグループは、このフレームワーク内に配置される。データはそれぞれ数ダースのバイトからなるブロックにグループ分けされ、各ブロックにはエラー補正コードを付加できる。
【0032】
本発明の一実施形態では、実体的対象用のタグは、基底の視覚コードとしてデータグリフを利用できるため、タグは通常のテキストまたはグラフィックス等の異なるパターンを同時に表示できる。図3に示すように、タグ300は低解像度のデータグリフ306と、高解像度のデータグリフでエンコードされたグラフィックデザイン304とを含む。デコード装置はまず、データグリフ306を遠くから検知かつデコードできる。次いで、高解像度のデータグリフでエンコードされた情報のカテゴリと、各カテゴリのグラフィックデザイン304中の位置とを示すユーザインターフェースをユーザに表示する。ユーザは、その位置にズームインするか、または物理的に近づいてデコード装置をその位置にフォーカスすることによって、一つのカテゴリを選択できる。
【0033】
本発明の実施形態では、タグは複数レベルの情報をエンコードできる。かかる情報階層を用いれば、ユーザが現実世界で情報をナビゲートするのと、インターネットをブラウジングする経験とが似通ったものになり、非常に直感的なものとなりうる。情報階層は多くの方法で実現でき、異なる形式で提示できる。例えば、情報カテゴリを記載したユーザインターフェースは、テキスト、グラフィックス、サウンド、アニメーション、または異なるマルチメディア形式の組み合わせを利用できる。かかる柔軟性のため、情報提供者は情報を非常に効果的に伝達できる。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態に従ってユーザがナビゲートできる情報階層を示す。本例では、タグはオペラハウスに関する情報を含むものとする。最低解像度のコードでエンコードされたトップレベルカテゴリ402は、「歴史」「道案内」「セール」「チケット」「イベント」「ショップ」「ウェブ」「近隣情報」「寄付」等、オペラハウスに関する一般情報を含みうる。各カテゴリはタグ上の一領域に対応し、ここに高解像度コードがそのカテゴリについての情報を保持する。
【0035】
例えば、ユーザが、デコード装置を「イベント」にフォーカスすることを選択すると、次レベルのユーザインターフェースは、「コンサート」「オペラ」および「バレエ」を含む対応するサブカテゴリのセットを表示する。同様に、ユーザは高解像度のコードでエンコードされたさらに他のレベル406にナビゲートでき、このレベルは「過去のイベント」「現在のイベント」および「今後のイベント」を含む。もしユーザが「現在のイベント」を選択すれば、デコード装置は対応領域にフォーカスして、現在のイベントの詳細情報408を取り出す。
【0036】
図5は、本発明の一実施形態に従って、多解像度レベルの視覚コードをデコードして情報ブラウジングを行う方法の一例を示す。動作時に、デコード装置は建物上のタグを検知する(ステップ502)。次いで、デコード装置は、タグをデコードし(ステップ504)、ユーザが次の解像度レベルの情報カテゴリを選択できるように、ユーザインターフェースを表示する(ステップ506)。
【0037】
ユーザがデコード装置を特定の情報カテゴリに関連したタグ上の選択した領域にフォーカスすると、デコード装置は対応するより高解像度のコードを検知する(ステップ508)。次いで、デコード装置は、高解像度コードが信頼性をもってデコードされたかどうかを判定する(ステップ510)。もしそうならば、デコード装置は高解像度コードをデコードし(ステップ511)、ユーザが次レベルのカテゴリを選択できるようにユーザインターフェースを表示する。そうでなければ、デコード装置はエラーメッセージを表示し(ステップ512)、終了する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ユーザがデコーダを使用して、本発明の一実施形態に従う多解像度の視覚コードにエンコードされた実体的対象に関する情報を入手する様子を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に従い、現実の構造物に設置された情報のエンコードに使用できる二次元の多解像度視覚コードの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に従い、情報をエンコードするため、データグリフを複数の解像度レベルで実現できる様子を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に従い、ユーザがナビゲートできる情報階層を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に従い、情報のブラウジングを行う多解像度の視覚コードのデコード方法の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
102 物理的構造、106 デコード装置、110 ユーザインターフェース、202,204,206 多解像度視覚コード、300 タグ、306 データグリフ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実体的対象または現実の場所に関連した情報に関しナビゲートする方法であって、
実体的対象もしくは現実の場所に、またはそれらの近傍に配置した多解像度の視覚コードを検知するステップと、
前記検知したコードの解像度レベルを判定するステップと、
前記判定した解像度レベルで前記コードをデコードして情報を得るステップと、
前記情報をユーザに提示して、ユーザが前記実体的対象または現実の場所に関連した情報に関しナビゲートできるようにするステップと、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記多解像度の視覚コードは多様な距離から視認でき、複数の解像度レベルを提供し、各解像度レベルのコードは情報階層の異なるレベルに対応する情報をエンコードしている、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、前記多解像度レベルの視覚コードは、多レベルのデータグリフコードであり、前記多解像度の視覚コードの高解像度レベルのグリフは、より遠くから視認可能な低解像度レベルのグリフのピクセルまたはハーフトーンセルを構成する、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記コードに関連する追加情報をネットワークを介して遠隔データから取り出すステップをさらに含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−207221(P2007−207221A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336648(P2006−336648)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(502096543)パロ・アルト・リサーチ・センター・インコーポレーテッド (393)
【氏名又は名称原語表記】Palo Alto Research Center Incorporated
【Fターム(参考)】