説明

媒体搬送装置、及び画像形成装置

【課題】 用紙の斜行を修正した後に、用紙の伸長音が発生することを防止する。
【解決手段】 媒体搬送装置は、媒体搬送経路R上にて用紙Pを媒体搬送経路Rの下流方向に搬送するロワレジストローラ6と、ロワレジストローラ6に駆動力を供給する第1の駆動モータ66と、第1の駆動モータ66とロワレジストローラ6との間に介在し、第1の駆動モータ66から供給された駆動力をロワレジストローラ6に供給するレジストローラギヤユニット86とを備え、レジストローラギヤユニット86は、第1の駆動モータ66からの駆動力が入力される入力ギヤ86aと、入力ギヤ86aから入力された駆動力を第1の給紙ローラ4に出力する出力ギヤ86bと、入力ギヤ86aと出力ギヤ86bとの間に配置されたスプリング86cとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体搬送装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ等の画像形成装置に搭載される媒体搬送装置としては、媒体搬送経路上に同一の駆動モータに接続された2個の搬送ローラを形成し、下流側に形成された搬送ローラを停止させた状態で、当該停止した搬送ローラに用紙を突き当てて用紙に撓みを与えることで用紙の斜行を修正していた。そしてこの様な2個の搬送ローラと駆動モータとの間には、駆動モータから供給される駆動力を何れか一方の搬送ローラに供給する様に供給先を切り替える切替部材が形成されている。
【0003】
そして、下流側の搬送ローラに用紙を突き当てて用紙の斜行が修正された後、画像形成装置は、駆動モータからの駆動力の供給先を下流側に形成された搬送ローラに切り替えることで、用紙を媒体搬送経路の下流方向に搬送する。この様な媒体搬送装置を備える画像形成装置としては、特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−212370公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の媒体搬送装置を使用した場合、用紙に撓みを与えた後、駆動モータが駆動している状態で下流側の搬送ローラの駆動を立ち上げる為、用紙が急速に引っ張られ、用紙の伸長音が発生し、ユーザに不快感を与えるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてなされたものであり、用紙の斜行を修正した後に用紙の伸長音が発生することを防止することができる媒体搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、本発明にかかる媒体搬送装置は、媒体搬送経路上にて記録媒体を前記媒体搬送経路の下流方向に搬送する第一の搬送ローラと、前記第一の搬送ローラに駆動力を供給する駆動モータと、前記駆動モータと前記第一の搬送ローラとの間に介在し、前記駆動モータから供給された駆動力を前記第一の搬送ローラに供給する駆動力伝達部材とを備え、前記駆動力伝達部材は、前記駆動モータからの駆動力が入力される入力部と、前記入力部から入力された駆動力を前記第一の搬送ローラに出力する出力部と、前記入力部と前記出力部との間に配置されたダンパー部とを備えることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、例えば駆動モータから供給された駆動力が第一の搬送ローラに供給される際に、駆動モータから第一の搬送ローラに供給される駆動力は、ダンパー部によって吸収される。そしてこれにより、駆動モータからの駆動力は、駆動モータの動作に遅延して第一の搬送ローラに供給される。そしてこれにより急速に記録媒体が急速に引っ張られることを防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
この様に、本発明にかかる媒体搬送装置によれば、用紙の伸長音の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
実施の形態においては、説明の便宜上本発明に係る画像形成装置としてLEDヘッド方式を用いた画像形成装置を用いて説明するが、本発明はレーザーヘッド方式又はインクジェット方式等の画像形成装置についても適用することが可能である。
【0012】
まず、第1の実施の形態として示す画像形成装置について詳細な説明をする。
【0013】
図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す断面図である。第1の実施の形態に係る画像形成装置1は、記録媒体としての用紙を保管・供給する給紙スタッカ2と、給紙スタッカ2内に形成されており、図示せぬ押し上げ用バネによって押し上げられたシートレシーブ3と、図示せぬ駆動源によって駆動する第1の給紙ローラ4及び給紙サブローラ5と、図示せぬ駆動源によって駆動されるロワレジストローラ6及びアッパレジストローラ7と、ロワレジストローラ6及びアッパレジストローラ7と共に搬送されてきた用紙に加圧して狭持搬送することが可能なプレッシャーローラ8及びプレッシャーローラ9とを備える。そして、給紙スタッカ2から搬送された用紙は、給紙スタッカ2から転写ベルトユニット10まで搬送される。
【0014】
転写ベルトユニット10は、図示せぬ駆動源によって駆動されるベルト駆動ローラ11と、ベルト駆動ローラ11によって駆動される搬送ベルト12と、搬送ベルト12が撓まないように搬送ベルト12に張力を与えるベルトアイドルローラ13と、シアン、マゼンダ、イエロー、及びブラックのそれぞれの色に対応した現像器14a、14b、14c、14dと、転写ベルトユニット10まで搬送されてきた用紙に静電気力を印加し、用紙を搬送ベルト12に吸着させる吸着手段としての吸着ローラ15とを備える。
【0015】
以下、本明細書において、特に区別しない場合は現像器14a、14b、14c、14dを現像器14と総称するものとする。また、後に詳細な説明をするが、感光体ドラム19a、19b、19c、19d、LEDヘッド20a、20b、20c、20d、及び転写ローラ21a、21b、21c、21dについても同様に、感光体ドラム19、LEDヘッド20及び転写ローラ21と総称するものとする。
【0016】
現像器14は、バイアス電圧を印加されてトナー画像が形成されている像担持手段としての感光体ドラム19と、感光体ドラム19の表面に図示せぬ露光手段によって静電潜像を形成するLEDヘッド20と、感光体ドラム19と搬送ベルト12を介して設置されていると共に、感光体ドラム19と逆のバイアス電圧が印加された転写ローラ21とによって構成されている。
【0017】
画像形成装置1は図示せぬ外部装置から画像情報が送信されると、図示せぬ制御部の制御の下に給紙スタッカ2内でシートレシーブ3に積載された用紙を第1の給紙ローラ4及び給紙サブローラ5に供給する。供給された用紙は所定の用紙走行ルートの中間に形成されたロワレジストローラ6並びにプレッシャーローラ8、及び所定の用紙走行ルートの端部に形成されたアッパレジストローラ7並びにプレッシャーローラ9が回転することによって所定の用紙走行ルートを搬送され、転写ベルトユニット10に供給される。転写ベルトユニット10に搬送された用紙は、転写ベルトユニット10の端部に形成された吸着ローラ15によって、後述する方法でバイアス電圧を印加され、印加されたバイアス電圧によって搬送ベルト12上に吸着される。そして搬送ベルト12上に吸着された用紙は、搬送ベルト12によって各現像器14まで搬送され、現像剤画像が転写された後に定着装置22まで搬送される。
【0018】
定着装置22は、用紙上に付着した現像剤を熱により溶かし、用紙上に定着させる定着ローラ23を備える。この様な定着ローラ23は、内部に備えられた熱源24の輻射熱によって加熱される。そして定着ローラ23は、加圧ローラ25と共に用紙を挟持搬送することで、現像剤画像を用紙上に定着させ、用紙を媒体搬送経路の下流方向に搬送する。
【0019】
表面に現像剤画像が定着した用紙は、矢印A方向に搬送され、フェイスアップスタッカ30の排出面31に排出され、ユーザに提供される。また、用紙を下向きに排出する場合には、用紙は、搬送ローラ26,27及びレジストローラ28,29によって矢印B方向に搬送される。そして用紙は、フェイスダウンスタッカ32の排出面33に排出される。
【0020】
図2は、画像形成装置1の要部断面図である。用紙Pを、給紙スタッカ2から媒体搬送経路方向に搬送する際、第2の搬送ローラとしての第1の給紙ローラ4及び給紙サブローラ5を矢印C方向及び矢印D方向に回転させる。そして、第1の給紙ローラ4及び給紙サブローラ5は、矢印C方向及び矢印D方向に回転することによってシートレシーブ3上に堆積し図示せぬスプリングによって第1の給紙ローラ4に押し当てられた用紙Pを、媒体搬送経路の下流側に形成された第1の搬送ローラとしてのロワレジストローラ6、及びプレッシャーローラ8の方向に搬送する。このとき用紙Pは、分離フレーム34によって1枚毎に分離されて搬送される。
【0021】
媒体搬送経路における第1の給紙ローラ4の下流には、第1の搬送ローラとしてのロワレジストローラ6、及びプレッシャーローラ8が形成されている。ロワレジストローラ6は、第1の給紙ローラ4から繰り出された用紙の斜行を矯正すると共に、用紙Pを媒体搬送経路の下流方向へ搬送する。
【0022】
この様な第1の給紙ローラ4及びロワレジストローラ6は、ローラ軸4a及びローラ軸6aを介して、図示せぬ駆動モータから供給された駆動力に基づいて回転する。そして、駆動モータからの駆動力の伝達先は、ソレノイド等の駆動力伝達先切替部によって、ローラ軸4a又はローラ軸6aの何れか一方に切り替えられる。
【0023】
また、画像形成装置1は、媒体搬送経路の第1の給紙ローラ4及びロワレジストローラ6の間における用紙Pの位置を検出する媒体検出部としての第1の用紙センサ35を備える。
【0024】
第1の用紙センサ35は、媒体搬送経路上における第1の給紙ローラ4とロワレジストローラ6との間に形成され、第1の給紙ローラ4から媒体搬送経路の下流方向に搬送される用紙Pの先端部の位置を検出する。そして画像形成装置1は、かかる検出結果に基づいて駆動力伝達先切替部を駆動し、駆動モータからの駆動力の供給先を第1の給紙ローラ4からロワレジストローラ6に切り替える。
【0025】
また、画像形成装置1は、給紙スタッカ2、第1の給紙ローラ4、ロワレジストローラ6、駆動力伝達先切替部等によって構成される媒体搬送装置とは別に、マルチパーパスフィーダを備える。
【0026】
マルチパーパスフィーダは、画像形成装置1の側面に形成され、シートレシーブプレート51と、第2の給紙ローラ52とを備える。第2の給紙ローラ52は、上述した第1の給紙ローラ4等に駆動力を供給する駆動モータとは異なる駆動モータによって矢印E方向に回転し、シートレシーブプレート51上に堆積した用紙Pを画像形成装置1内部に繰り出す。また、媒体搬送経路における第2の給紙ローラ52の下流には、第2の用紙センサ53が形成されている。また、媒体搬送経路における第2の用紙センサ53の下流には、アッパレジストローラ7及びプレッシャーローラ9が形成されている。また、これらアッパレジストローラ7及びプレッシャーローラ9の下流には、書き込みセンサ54が形成されている。
【0027】
この様なマルチパーパスフィーダは、第2の給紙ローラ52によってシートレシーブプレート51上に堆積した用紙Pを媒体搬送経路の下流方向に繰り出す。そして、アッパレジストローラ7によって用紙Pの斜行を矯正する。
【0028】
図3は、画像形成装置1のブロック図である。同図に示す様に、画像形成装置1は、画像形成装置1を構成する各部の動作を制御する制御部61を備える。制御部61は、各種情報を記憶するメモリ62と、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)63と、時間を計測するタイマ64と、情報の出入力を行うI/O制御部61とを備える。この様な制御部61は、第1の用紙センサ35、第2の用紙センサ53、及び書き込みセンサ54から供給された用紙位置の検出結果に応じて、ロワレジストローラ6等に駆動力を供給する第1の駆動モータ66、及び第2の給紙ローラ52等に駆動力を供給する第2の駆動モータ67、並びに各用紙モータからの駆動力の供給先を切り替えるソレノイド68を制御する。また、制御部61は、情報処理装置等の上位装置69からインターフェイス70を介して送信された画像情報を受信し、用紙に画像情報に基づく現像剤画像を印刷する為に各部の制御を行う。
【0029】
図4は、第1の駆動モータ66から給紙ローラ4及びロワレジストローラ6に駆動力を供給する駆動機構の要部立面図である。同図に示す様に、駆動機構は、ローラ軸4aに固定された遊星ギヤクラッチ71を備える。
【0030】
遊星ギヤクラッチ71は、太陽ギヤ72と、遊星ギヤ73,74と、ラチェット付きのリングギヤ75と、ラチェット付きの遊星キャリア76と、ストッパ機構77とを備える。この様な遊星ギヤクラッチ71は、第1の駆動モータ66から入力された駆動力を、給紙ローラ4又はロワレジストローラ6の何れか一方に出力する。
【0031】
図5は、遊星ギヤクラッチ71の断面図である。同図に示す様に、太陽ギヤ72は、減速ギヤ78を介して第1の駆動モータ66からの駆動力が入力されるラチェット72aと、遊星ギヤ73,74の外歯と噛み合うように形成されたラチェット72bとを備える。ラチェット72aに駆動力が入力されると太陽ギヤ72は、ラチェット72bを介して駆動力を遊星ギヤ73,74に伝達する。
【0032】
遊星ギヤ73,74は、太陽ギヤ72のラチェット72bから入力された駆動力に基づいて自転し、又は太陽ギヤ72の周囲を公転する。そして遊星ギヤ73,74が自転すると、遊星ギヤ73,74に入力された駆動力は、ラチェット73a,74aを介してリングギヤ75に入力される。一方で、遊星ギヤ73,74が太陽ギヤ72の周囲を公転すると、遊星ギヤ73,74に入力された駆動力は、遊星キャリア76に入力される。
【0033】
遊星キャリア76は、遊星ギヤ73,74が太陽ギヤ72の周囲を公転する動作に合わせて自転する。そして、遊星キャリア76が自転すると、ノックピン79を介して遊星キャリア76と固定されたローラ軸4aは回転する。そして遊星キャリア76の動作に合わせてローラ軸4aが回転すると、給紙ローラ4は回転する。また、ローラ軸4aが回転すると、ノックピン80を介してローラ軸4aに固定されたギヤ81は回転する。そしてギヤ81が回転すると、ギヤ82,83が回転し、ギヤ83と固定された給紙サブローラ5は回転する。すなわち、この様な遊星ギヤクラッチ71では、第1の駆動モータ66から供給された駆動力を給紙ローラ4に供給する為には、遊星ギヤ73,74を公転させ、遊星キャリア76を回転させる。
【0034】
リングギヤ75は、ラチェット73a,74aから入力された駆動力に基づいて回転する。そしてリングギヤ75が回転すると、第1の駆動モータ66からの駆動力は、アイドルギヤ84に入力される。そしてアイドルギヤ84に入力された第1の駆動モータ66からの駆動力は、遊星ギヤ85、及びレジストローラギヤユニット86に入力される。また、レジストローラギヤユニット86は、プレッシャーローラ8と共に回転するギヤ8aと噛み合っており、ギヤ8aは、レジストローラユニット86の回転と共に回転する。
【0035】
この様なリングギヤ75及び遊星キャリア76は、ストッパ機構77によって制御される。
【0036】
ストッパ機構77は、制御部61の制御のもと駆動するソレノイド68と、ソレノイド68の動作に合わせてリングギヤ75又は遊星キャリア76の何れか一方の動作を制限するストッパ87とを備える。
【0037】
ストッパ87は、スプリング88によって付勢を与えられると共に、ソレノイド68の動作に合わせてストッパ軸87d回りを回転することによって、ストッパ爪87a又はストッパ爪87bの何れか一方をリングギヤ75又は遊星キャリア76のラチェットに噛み合わせ、リングギヤ75又は遊星キャリア76の何れか一方の動作を停止させる。
【0038】
例えば、ストッパ爪87aを遊星キャリア76の外周に形成されたラチェット76aに噛み合わせると、遊星キャリア76の動作は制限される。そしてこの状態で、第1の駆動モータ66からの駆動力を遊星ギヤクラッチ71に入力すると、遊星キャリア76は自転しない。そして、遊星キャリア76が自転しないと、遊星ギヤ73,74は、太陽ギヤ72の周囲を公転せずに、その場で自転する。そして、遊星ギヤ73,74が自転すると、第1の駆動モータ66からの駆動力は、リングギヤ75に入力され、第1の駆動モータ66からの駆動力は、そのままレジストローラギヤユニット86の方向に伝達される。すなわち、画像形成装置1では、制御部61の制御のもと、ストッパ爪87aを遊星キャリア76のラチェット76aに噛み合わせると共にストッパ爪87bをリングギヤ75から離すことで、第1の駆動モータ66からの駆動力をレジストローラギヤユニット86に伝達する。
【0039】
一方で、ストッパ爪87bをリングギヤ75の外周に形成されたラチェット75aに噛み合わせると、リングギヤ75の動作は制限される。そしてこの状態で、第1の駆動モータ66からの駆動力を遊星ギヤクラッチ71に入力すると、リングギヤ75は自転しない。そして、リングギヤ75が自転しないと、遊星ギヤ73,74は、太陽ギヤ72の周囲を公転しながら自転する。そして、遊星ギヤ73,74が公転しながら自転すると、遊星キャリア76は自転する。そして遊星キャリア76が自転すると、遊星キャリア76と固定されたローラ軸4aは回転し、第1の駆動モータ66から遊星ギヤクラッチ71に入力された駆動力は、給紙サブローラ5の方向に伝達される。すなわち、画像形成装置1では、制御部61の制御のもと、ストッパ爪87bをリングギヤ75のラチェット75aに噛み合わせると共にストッパ爪87aを遊星キャリア76から離すことで、第1の駆動モータ66からの駆動力を給紙サブローラ5に伝達する。
【0040】
レジストローラギヤユニット86は、ローラ軸6aと固定されており、レジストローラギヤユニット86が回転することによってローラ軸6aが回転し、ロワレジストローラ6が回転する。具体的には、レジストローラギヤユニット86は、図6に示す様な構造を有する。
【0041】
同図に示す様に、レジストローラギヤユニット86は、第1の駆動モータ66からの駆動力が入力される入力部としての入力ギヤ86aと、入力ギヤ86aに入力された駆動力をローラ軸6aの方向に出力する出力部としての出力ギヤ86bと、入力ギヤ86aと出力ギヤ86bとの間に配置されたダンパー部としてのスプリング86cとを備える。
【0042】
入力ギヤ86aは、外周にラチェットを有し、第1の駆動モータ66から入力された駆動力に基づいて回転する。また、入力ギヤ86aは、スプリング86cの一端が固定されたスプリング固定部86dと、出力ギヤ86bと接触した際に出力ギヤ86bを押して回転させる突起部86eとを備える。この様な入力ギヤ86aは、第1の駆動モータ66からの駆動力が入力されると、一定の方向に回転する。そして、入力ギヤ86aが回転した結果、突起部86eが出力ギヤ86bに接触すると、出力ギヤ86bは、ローラ軸6aと共に回転する。
【0043】
出力ギヤ86bは、入力ギヤ86aの突起部86eに押されることによって入力ギヤ86aと同期して回転する。また、出力ギヤ86bは、ローラ軸6aと固定されており、出力ギヤ86bが回転するとローラ軸6aもこれに同期して回転する。また、出力ギヤ86bは、スプリング86cの他端と固定されている。
【0044】
この様な入力ギヤ86aと出力ギヤ86bは、一般的には、ポリアセタール樹脂を用いて形成される。しかし、出力ギヤ86bと入力ギヤ86aとを異なる材質で形成することで、用紙Pの伸長音を低減することができる。具体的には、出力ギヤ86bを、弾性特性を有する、例えばゴム部材等で形成することが好ましい。
【0045】
スプリング86cは、入力ギヤ86aと出力ギヤ86bとの間に配置され、入力ギヤ86aと出力ギヤ86bの間に付勢を与える。具体的には、スプリング86cは、出力ギヤ86bを、突起部86eから離す方向に両ギヤ間に付勢を与える。そして、スプリング86cは、入力ギヤ86aが回転を開始すると出力ギヤ86bの駆動を一定の時間遅延させ、入力ギヤ86aから出力ギヤ86bに伝達される駆動力を吸収する。尚、本実施の形態では、ダンパー部としてスプリング86cを用いて詳細な説明を行うが、ダンパー部としては、入力ギヤ86a及び出力ギヤ86bの間の力を吸収でき、一定の弾性特性及び減衰特性を有するものであればどの様なものであってもよい。
【0046】
図7は、アッパレジストローラ7の立面図である。アッパレジストローラ7は、ローラ軸7aを介して第1の駆動モータ66からの駆動力を供給される。この様なローラ軸7aは、レジストローラギヤ91と固定されており、レジストローラ91は、遊星ギヤ92を介して駆動力を入力される。遊星ギヤ92は、減速ギヤ93と噛み合っており、減速ギヤ93を介して駆動力を入力される。また、減速ギヤ93は、減速ギヤ94と噛み合っており、減速ギヤ94を介して駆動力を入力される。そして減速ギヤ94は、ギヤ95を介して第1の駆動モータ66から駆動力を入力される。また、レジストローラ91は、プレッシャーローラ9に固定されたギヤ9aと噛み合っており、ギヤ9aは、プレッシャーローラ9が回転するとそれに合わせて回転する。
【0047】
ところで、従来用いられていた画像形成装置では、図8に示す様なタイミングチャートに従って用紙を搬送する。
【0048】
具体的には、一連の動作が開始すると、時刻t1において画像形成装置は、ソレノイドをオンにし、給紙ローラ及び給紙サブローラを駆動可能とする。その後、時刻t2において画像形成装置は、駆動モータをオン状態にする。すると、給紙ローラ及び給紙サブローラは、駆動を開始し、用紙の搬送を開始する。そして、時刻t3において第1の用紙センサ35が用紙の先端を検出して、第1の用紙センサ35はオンとなる。そして一定の時間が経過し、用紙の先端がロワレジストローラに到達すると時刻t4において画像形成装置は、ソレノイドをオフとする。ソレノイドがオフとなると駆動モータからの駆動力は、ロワレジストローラに供給されることが可能な状態となる。ソレノイドがオフとなると、時刻t5において駆動モータからの駆動力がロワレジストローラに供給され、ロワレジストローラの駆動速度が急速に立ち上がる。そして、この様にロワレジストローラの駆動速度が急速に立ち上がると、用紙の伸長音が発生する。これは、ロワレジストローラが用紙を急速に引っ張ることによって生じる音である。しかし、本発明にかかる画像形成装置では、レジストローラギヤユニット86を用いることにより、係る伸長音が発生することを防止することができる。
【0049】
以下、図9乃至図13を参照しながら画像形成装置1の動作について詳細な説明を行う。
【0050】
一連の動作が開始すると、ステップS1において画像形成装置1は、上位装置69から送信された印刷枚数値及び印刷データをメモリ62に記憶する。具体的にはかかる処理は、インターフェイス70が、上位装置69から送信された印刷枚数値及び印刷データを制御部61に供給し、制御部61がこれらをメモリ62に記憶することで実行される。
【0051】
次に、ステップS2において画像形成装置1は、印刷枚数値及び印刷データからなる印刷コマンドを受信したか否かを判断する。具体的にはかかる処理は、制御部61がメモリ62に印刷枚数値及び印刷コマンドを記憶したか否かを判断することで実行される。そして、画像形成装置1が、印刷コマンドを受信していないと判断した場合は、画像形成装置1は、再度ステップS1の処理を実行する。
【0052】
次に、ステップS3において画像形成装置1は、ソレノイド68に通電する。ソレノイド68が通電されると、図10の時刻t10においてソレノイド68は駆動し、リングギヤ75のラチェット75aと噛み合う。これによりリングギヤ75が作動できなくなり、且つ、給紙ローラ4は駆動可能となる。そしてこのとき画像形成装置1は、図11の状態(A)の様な状態となる。
【0053】
次に、ステップS4において画像形成装置1は、第1の駆動モータ66に通電する。第1の駆動モータ66が通電されると、時刻t11において第1の駆動モータ66の駆動速度は立ち上がる。そしてこれにより第1の駆動モータ66からの駆動力は給紙ローラ4に供給される。また、第1の駆動モータ66が駆動を開始することにより、ソレノイド68の状態に関わらず、アッパレジストローラ7は駆動を開始する。そして、給紙ローラ4が駆動すると、図11の状態(B)に示す様に、用紙Pは、給紙スタッカ2から媒体搬送経路の下流方向に向けて搬送される。
【0054】
次に、ステップS5において画像形成装置1は、第1の用紙センサ35がオンとなったか否かを判断する。具体的には、用紙Pの先端が第1の用紙センサ35を通過すると、時刻t12において第1の用紙センサ35がオンとなる。
【0055】
次に、ステップS6において画像形成装置1は、タイマ64をオン状態とする。
【0056】
次に、ステップS7において画像形成装置1は、印刷枚数値に値−1を加算する。かかる処理は、制御部61が、メモリ62に記憶された印刷枚数値に値−1を加算することで実行される。
【0057】
次に、ステップS8において画像形成装置1は、タイムアウトか否かを判断する。具体的には画像形成装置1は、タイマ64のカウントが開始してから、用紙Pに撓みを与えられる程度に用紙Pを搬送したか否かを判断する。すなわち、給紙ローラ4が駆動している状態では、ロワレジストローラ6は停止している状態となる為、用紙Pの先端がロワレジストローラ6に到達した後も給紙ローラ4を駆動し続けることで用紙Pに撓みを与え、スキュ取りを行う。そしてこのとき画像形成装置1は、図11の状態(C)に示す様な状態となる。
【0058】
次に、ステップS9において画像形成装置1は、ソレノイド68への通電を停止する。これにより、時刻t13においてソレノイド68がオフ状態となり、給紙ローラ4及び給紙サブローラ5の駆動は停止する。そして、ソレノイド68がオフ状態となったとき、レジストローラギヤユニット86は図12の状態(C)に示す様な状態となる。その後、ソレノイド68が駆動し、遊星キャリア76が駆動可能となると、図11の状態(D)に示す様にロワレジストローラ6の駆動が開始する。また、このときレジストローラギヤユニット86は、図12の状態(D)に示す様な状態になる。このとき、入力ギヤ86aの駆動は開始するが、スプリング86cの存在に起因して入力ギヤ86aから出力ギヤ86bへは駆動力が供給されない。その後、一定の時間が経過すると、用紙Pは媒体搬送経路の下流方向に搬送される。このとき用紙Pの斜行は修正される。
【0059】
その後、時刻t14においてレジストローラギヤユニット86の状態が状態(E)に示す様な状態となると、スプリング86cは、入力ギヤ86aのスプリング固定部86dによって押され、駆動力を吸収できなくなり、出力ギヤ86bの駆動が開始する。すると、時刻t14においてロワレジストローラ6の駆動速度の立ち上がりが開始する。そして、図13の状態(F)に示す様に、入力ギヤ86aが駆動すると、出力ギヤ86bはさらに傾き、ロワレジストローラ6の駆動速度はさらに速くなる。そして、同図の状態(G)に示す様に、突起部86eが出力ギヤ86bが接触すると、入力ギヤ86aに入力された駆動力は、全て出力ギヤ86bからロワレジストローラ6に出力される。これにより時刻t15においてロワレジストローラ6の駆動速度は最大値となる。そして画像形成装置1は、図11の状態(G)に示す様な状態となり、用紙Pは、媒体搬送経路の下流方向に搬送される。
【0060】
その後、画像形成装置1は、図11の状態(H)に示す様な状態となり、レジストローラギヤユニット86は、図13の状態(H)に示す様な状態となる。
【0061】
次に、ステップS10において画像形成装置1は、書き込みセンサ54がオンとなったか否かを判断する。かかる処理は、書き込みセンサ54がオンとなるまで繰り返し実行される。
【0062】
次に、ステップS11において画像形成装置1は、印刷動作を開始する。具体的には、画像形成装置1は、上位装置69から送信された印刷データを用紙P上に印刷する。
【0063】
次に、ステップS12において画像形成装置1は、第1の用紙センサ35がオフ状態となったか否かを判断する。かかる処理は、第1の用紙センサ35がオフ状態となったと検出されるまで繰り返し実行される。
【0064】
次に、ステップS13において画像形成装置1は、タイマ64をスタートさせる。これにより画像形成装置1は、用紙Pの終端が第1の用紙センサ35を通過してから経過した時間を計測する。そしてステップS14において画像形成装置1は、タイムアウトか否かを判断する。そしてタイムアウトであると判断した場合は、画像形成装置1は、用紙Pの印刷が終了したとしてステップS15以降の処理を実行する。
【0065】
次に、ステップS15において画像形成装置1は、印刷枚数値は値0であるか否かを判断する。そして、画像形成装置1が印刷枚数値が値0でないと判断した場合は、印刷枚数値が値0になるまでステップS2からステップS14までの処理を実行する。そして、画像形成装置1が印刷枚数値が値0であると判断した場合には、画像形成装置1は、第1の駆動モータ66を停止すべくステップS16以降の処理を実行する。
【0066】
次に、ステップS16において画像形成装置1は、書き込みセンサ54がオフであるか否かを判断する。かかる処理により画像形成装置1は、媒体搬送経路上に用紙が残留していないことを検出する。
【0067】
次に、ステップS17において画像形成装置1は、第1の駆動モータ66への通電を停止する。これによりロワレジストローラ6及びアッパレジストローラ7の駆動は停止する。またこのときレジストローラギヤユニット86は、図13の状態(H)に示す状態から、図12の状態(C)に示す状態に戻る。具体的には、かかる動作は、入力ギヤ86aの動作が停止して出力ギヤ86bがスプリング86cの付勢により復元することで実行される。また、本実施例に限らず、複数枚の用紙を搬送するときに第1の駆動モータ66に常に通電し、第1の駆動モータ66を連続して駆動する場合には、ソレノイド68への通電の有無で遊星ギヤクラッチ71により第1の駆動モータ66の駆動力を給紙ローラ4またはロワレジストローラ6の一方に伝達することも可能である。このときソレノイド68に通電し、遊星ギヤクラッチ71によりロワレジストローラ6から給紙ローラ4へと第1の駆動モータ66の駆動力の供給先を切り替えることによって、ロワレジストローラ6とアッパレジストローラ7の駆動が停止する。この場合も、レジストローラギヤユニット86は、図13の状態(H)に示す状態から、図12の状態(C)に示す状態に戻る。
【0068】
次に、マルチパーパスフィーダから用紙を給紙する場合における画像形成装置1の動作について、図14を参照しながら詳細な説明を行う。
【0069】
一連の動作が開始すると、ステップS21において画像形成装置1は、上位装置69から送信された印刷枚数値及び印刷データをメモリ62に記憶する。
【0070】
次に、ステップS22において画像形成装置1は、印刷枚数値及び印刷データからなる印刷コマンドを受信したか否かを判断する。そして、画像形成装置1が、印刷コマンドを受信していないと判断した場合は、画像形成装置1は、再度ステップS21の処理を実行する。
【0071】
次に、ステップS23において画像形成装置1は、第2の駆動モータ67に通電する。第2の駆動モータ67が通電されると、第2の駆動モータ67からの駆動力は第2の給紙ローラ52に供給される。そして、第2の給紙ローラ52が駆動すると、用紙Pは、シートレシーブプレート51から媒体搬送経路の下流方向に向けて搬送される。
【0072】
次に、ステップS24において画像形成装置1は、第2の用紙センサ53がオンとなったか否かを判断する。かかる処理は、第2の用紙センサ53がオンとなるまで繰り返し実行される。
【0073】
次に、ステップS25において画像形成装置1は、タイマ64をオン状態とする。
【0074】
次に、ステップS26において画像形成装置1は、印刷枚数値に値−1を加算する。
【0075】
次に、ステップS27において画像形成装置1は、タイムアウトか否かを判断する。
【0076】
次に、ステップS28において画像形成装置1は、第1の駆動モータ66に通電する。これにより、アッパレジストローラ7の駆動が開始する。
【0077】
次に、ステップS29において画像形成装置1は、書き込みセンサ54がオンとなったか否かを判断する。かかる処理は、書き込みセンサ54がオンとなるまで繰り返し実行される。
【0078】
次に、ステップS30において画像形成装置1は、印刷動作を開始する。
【0079】
次に、ステップS31において画像形成装置1は、第2の用紙センサ53がオフ状態となったか否かを判断する。かかる処理は、第2の用紙センサ53がオフ状態となったと検出されるまで繰り返し実行される。
【0080】
次に、ステップS32において画像形成装置1は、タイマ64をスタートさせる。そしてステップS33において画像形成装置1は、タイムアウトか否かを判断する。そしてタイムアウトであると判断した場合は、画像形成装置1は、用紙Pの印刷が終了したとしてステップS34以降の処理を実行する。
【0081】
次に、ステップS34において画像形成装置1は、印刷枚数値は値0であるか否かを判断する。そして、画像形成装置1が印刷枚数値が値0でないと判断した場合は、印刷枚数値が値0になるまでステップS22からステップS33までの処理を実行する。そして、画像形成装置1が印刷枚数値が値0であると判断した場合には、画像形成装置1は、第2の駆動モータ67を停止すべくステップS35以降の処理を実行する。
【0082】
次に、ステップS35において画像形成装置1は、書き込みセンサ54がオフであるか否かを判断する。
【0083】
次に、ステップS36において画像形成装置1は、第2の駆動モータ67への通電を停止し、一連の処理を終了する。
【0084】
この様に、画像形成装置1によれば、入力ギヤ86aが回転を開始すると出力ギヤ86bの駆動を一定の時間遅延させ、入力ギヤ86aから出力ギヤ86bに伝達される駆動力を吸収し、用紙の伸長音が発生することを防止することができる。そしてこの様な効果は、出力ギヤ86bを、ゴム部材等の弾性特性を有する材料によって構成することでより顕著になる。
【0085】
尚、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、各構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の断面図である。
【図2】同画像形成装置の要部断面図である。
【図3】同画像形成装置のブロック図である。
【図4】同画像形成装置の駆動機構の要部立面図である。
【図5】同画像形成装置の遊星ギヤクラッチの断面図である。
【図6】同画像形成装置のレジストローラギヤユニットの立面図である。
【図7】同画像形成装置のアッパレジストローラの立面図である。
【図8】従来用いられていた画像形成装置の駆動時のタイミングチャートである。
【図9】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【図10】同画像形成装置の駆動時のタイミングチャートである。
【図11】同画像形成装置の駆動時の要部断面図である。
【図12】同画像形成装置のレジストローラギヤユニットの駆動時の立面図である。
【図13】同画像形成装置のレジストローラギヤユニットの駆動時の立面図である。
【図14】同画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0087】
1 画像形成装置
2 給紙スタッカ
4 給紙ローラ
5 給紙サブローラ
6 ロワレジストローラ
7 アッパレジストローラ
10 転写ベルトユニット
11 ベルト駆動ローラ
14 現像器
19 感光体ドラム
20 LEDヘッド
21 転写ローラ
22 定着装置
51 シートレシーブプレート
52 第2の給紙ローラ
54 用紙センサ
61 制御部
62 メモリ
64 タイマ
68 ソレノイド
71 遊星ギヤクラッチ
72 太陽ギヤ
73,74 遊星ギヤ
75 リングギヤ
76 遊星キャリア
77 ストッパ機構
78 減速ギヤ
79 ノックピン
80 ノックピン
86a 入力ギヤ
86b 出力ギヤ
86c スプリング
86d スプリング固定部
86e 突起部
86 レジストローラギヤユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体搬送経路上にて記録媒体を前記媒体搬送経路の下流方向に搬送する第一の搬送ローラと、
前記第一の搬送ローラに駆動力を供給する駆動モータと、
前記駆動モータと前記第一の搬送ローラとの間に介在し、前記駆動モータから供給された駆動力を前記第一の搬送ローラに供給する駆動力伝達部材とを備え、
前記駆動力伝達部材は、
前記駆動モータからの駆動力が入力される入力部と、
前記入力部から入力された駆動力を前記第一の搬送ローラに出力する出力部と、
前記入力部と前記出力部との間に配置されたダンパー部とを備えること
を特徴とする媒体搬送装置。
【請求項2】
前記媒体搬送経路における前記第一の搬送ローラの上流側に形成され前記駆動モータから供給された駆動力に基づいて、前記記録媒体を前記第一の搬送ローラの方向に搬送する第ニの搬送ローラと、
前記駆動モータから供給される駆動力の供給先を前記第一の搬送ローラまたは前記第二の搬送ローラの何れか一方に切り替える駆動力伝達先切替部とを備えること
を特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項3】
前記ダンパー部は、弾性特性を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかの項記載の媒体搬送装置。
【請求項4】
前記ダンパー部は、減衰特性を有すること
を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかの項記載の媒体搬送装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れかの項記載の媒体搬送装置を備えること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項2記載の媒体搬送装置と、
前記媒体搬送経路の前記第一の搬送ローラ及び前記第ニの搬送ローラの間における前記記録媒体の位置を検出する媒体検出部とを備え、
前記駆動力伝達先切替部は、前記媒体検出部による検出結果に基づいて前記駆動モータから供給される駆動力の供給先を前記第一の搬送ローラから前記第二の搬送ローラに切り替えること
を特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−201523(P2008−201523A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38492(P2007−38492)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】