説明

安全管理情報分析システム

【課題】安全管理領域の安全管理情報を収集して停止要因を分析することが可能な安全管理情報分析システムを提供する。
【解決手段】安全管理領域からの少なくとも危険箇所特定情報、設備の停止要因情報及びその時刻情報を含む安全管理情報を収集する安全管理情報収集手段と、収集した安全管理情報に基づいて、作業者情報格納手段、危険箇所情報格納手段及び設備情報格納手段を参照して、設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を一覧状態とした危険/故障情報を作成して格納する危険/故障情報格納手段と、該危険/故障情報格納手段に格納されている設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を分析して、停止要因別一覧を作成して格納する安全管理分析手段と、該安全管理分析手段に格納された停止要因別一覧を出力する情報出力手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全管理領域内の危険箇所特定情報、停止要因情報及び時刻情報を含む安全管理情報を収集して、停止要因別一覧を形成するようにした安全管理情報分析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の安全管理情報分析システムとしては、例えば作業場所、作業用機械、工具等の作業上の使用物、作業者、作業責任者等の作業人に付設される単数又は複数の特定作業用IDTAGと、これから認識符号を含むデータを読み取るTAGリーダーと、特定作業対象用IDTAGに付随した作業中止、作業開始、避難、注意等の指示/命令、作業情報の報知、処理手順の報知、作業用装置の電源の開閉の少なくとも一つの応答出力を行うようにした作業安全管理及び指示報知システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、プラント状態を監視し、オペレータに対して異常発生を画面を介して通知する警報装置において、警報毎に重要度を定義した重要度定義テーブルと、重要度に対応して表示色を定義した表示色定義テーブルと、重要度定義テーブルによる重要度及び表示色定義テーブルによる表示色に応じて警報メッセージ表示色を決定する表示色決定手段と、プラント特性に応じて重要度テーブルの警報と重要度との関係の定義を変更できる重要度定義変更手段と、オペレータの要求に応じて表示色定義テーブルの定義を変更する表示色定義変更手段とを備えたプラント状態の警報装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−146302号公報
【特許文献2】特開平9−91572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された従来例にあっては、作業場所、作業用機械、工具等の作業上の使用物と、作業者、作業責任者等の作業人とに単数又は複数の特定作業用IDTAGを付設することにより、特定作業用IDTAGから認識符号を含むデータをTAGリーダーで読み取ることにより、作業中止、作業開始、避難等の指示/命令、作業情報の報知、処理手順の報知、作業用装置の電源の開閉等の応答出力を行って、安全管理を作業者に徹底することはできるものであるが、安全管理対象の設備や機器の動作が停止したときに、その停止要因を分析することはできず、将来の安全管理に役立てることはできないという未解決の課題がある。
【0006】
また、特許文献2に記載された従来例では、プラント状態を監視して、異常が発生したときに、オペレータに画面を介して通知する際に、警報の重要度を色分けして表示するようにしたので、オペレータの負荷軽減を行うことができるが、上述した特許文献1に記載された従来例と同様に警報を分析することはできず、将来の安全管理に役立てることはできないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、安全管理領域の安全管理情報を収集して停止要因を分析することが可能な安全管理情報分析システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係る安全管理情報分析システムは、安全機器を設置した設備を有する安全管理領域からの少なくとも危険箇所を特定する固有の危険箇所特定情報、前記設備の停止要因情報及びその発生時刻情報を含む安全管理情報を収集する安全管理情報収集手段と、危険箇所特定情報と設備を特定する固有の設備特定情報とを関連付けて格納する危険箇所情報格納手段と、設備特定情報と設備名称とを関連付けて格納する設備情報格納手段と、安全管理領域内の設備特定情報と作業者特定情報とを関連付けて格納する作業者情報格納手段と、前記安全管理情報収集手段で収集した安全管理情報に基づいて、前記危険箇所情報格納手段、設備情報格納手段及び前記作業者情報格納手段を参照して、設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を一覧状態とした危険/故障情報を作成して格納する危険/故障情報格納手段と、該危険/故障情報格納手段に格納されている設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を分析して、停止要因別一覧を作成して出力する安全管理分析手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
この構成によると、管理対象となる安全管理領域から危険箇所特定情報、停止要因情報及び時刻情報を含む安全管理情報を収集し、収集した安全管理情報に基づいて、設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を一覧状態で格納し、格納された一覧情報を分析して停止要因別一覧を作成することにより、設備毎の停止要因、危険箇所毎の危険停止回数、作業者毎の危険停止回数等の安全状態を把握することができ、有効な安全管理を行うことができる。
また、本発明の他の形態に係る安全管理情報分析システムは、前記停止要因情報は、危険箇所から通知される危険情報、設備の故障情報、情報送信元の自己診断情報の少なくとも1つを含んでいることを特徴とする。
【0009】
この構成によると、停止要因情報に危険箇所から通知される危険情報、設備の故障情報、情報送信もとの自己診断情報の少なくとも1つを含めるので、危険情報に基づいて危険箇所の分析を行うことができ、設備の故障情報に基づいて危険ではない故障の頻度を分析することができ、自己診断情報に基づいて個々の安全機器の自己診断結果を集中管理することができる。
また、本発明の他の形態に係る安全管理情報分析システムは、前記安全管理分析手段の停止要因別一覧は、設備停止時系列一覧、設備毎停止要因グラフ、箇所別危険検知一覧、作業員別危険検知一覧、時間帯別危険検知一覧、日別危険検知一覧、及び月別危険検知一覧及び月別危険検知一覧の内の少なくとも1つ以上を備えていることを特徴としている。
【0010】
この構成によると、設備停止時系列一覧に基づいて設備の停止情報を時系列に判断することができ、設備毎停止要因グラフによって設備全体又は設備毎に故障停止、危険停止等の割合をグラフ表示することができ停止要因を的確に判断することができ、箇所別危険検知一覧に基づいて、危険箇所毎の危険停止回数を把握することができる。また、作業員別危険検知一覧に基づいて作業者毎に危険停止が何回発生したかを把握することができ、安全指導を行うことができる。さらに、時間帯別危険検知一覧に基づいて危険停止が多い時間帯を把握することができ、この時間帯の安全対策を行うことができ、日別危険検知一覧に基づいて危険停止が多い日を把握することができ、該当日の安全対策を行うことができ、月別危険検知一覧に基づいて危険停止の多い月を把握することができ、該当月の安全対策を行うことができる。
【0011】
また、本発明の他の形態に係る安全管理情報分析システムは、前記安全管理情報は、設備の操業状態を表す操業状態情報を含んでいることを特徴としている。
この構成によると、安全管理情報に設備の操業状態を表す操業状態情報を含めることにより、停止要因が設備の操業状態で発生したか設備の停止状態で発生したかを分析することができ、より詳細な分析を行うことが可能となる。
また、本発明の他の形態に係る安全管理情報分析システムは、前記安全管理領域は、各種設備に対して製造指示を行う製造指示装置と、各種設備に設置された危険情報を出力する各種安全機器と、前記製造指示装置及び前記安全機器からの出力を受け、前記製造指示装置による通常操業による停止情報と、前記安全機器からの停止情報とを停止要因情報として前記安全情報収集手段に出力する安全コントローラとを有することを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、設備の停止状態を通常操業による停止状態か、安全機器からの停止情報かを正確に把握することができ、且つ安全機器からの停止情報が設備の操業状態であるか停止状態であるかを判断することができる。
また、本発明の他の形態に係る安全管理情報分析システムは、前記安全機器は、インターロック用機器、侵入検知/存在検知用機器及び非常停止機器の少なくとも1つを含んで構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、安全管理領域の危険停止を正確に判断することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、危険箇所特定情報、停止要因情報及びその発生時刻情報を含む安全管理情報を安全管理領域から収集することにより、これら危険箇所特定情報、停止要因情報及び時刻情報と、作業者特定情報、設備特定情報、設備名称とを関連づけて一覧状態で安全管理情報格納手段に格納し、格納されている一覧情報を分析して停止要因別一覧を作成するので、設備毎の停止要因、危険箇所毎の危険停止回数、作業者毎の危険停止回数等の安全状態を把握することができ、有効な安全管理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に適用し得る安全機器の設置例を示す斜視図である。
【図3】現場情報処理端末で実行する安全管理処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】現場情報処理端末で実行する安全管理表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4の安全管理分析処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】分析メニュー画面を示す図である。
【図7】設備停止時系列一覧表示画面の一例を示す図である。
【図8】設備毎停止要因グラフ表示画面の一例を示す図である。
【図9】箇所別危険検知一覧表示画面の一例を示す図である。
【図10】作業員別危険検知一覧表示画面の一例を示す図である。
【図11】時間帯別危険検知一覧表示画面の一例を示す図である。
【図12】日別危険検知一覧表示画面の一例を示す図である。
【図13】月別危険検知一覧表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を例えばブレーカの製造工場に適用した場合の一例を示すシステム構成図である。図中、1は部品加工設備であって、ブレーカを構成する各種部品を加工する。この部品加工設備1で加工された各種部品は、ブレーカ組立設備2に送られて、このブレーカ組立設備2で組立てられる。このブレーカ組立設備2で組立てたブレーカは、コンベヤ、搬送シュート等の搬送設備3でブレーカ検査設備4に搬送される。このブレーカ検査設備4では、搬送されてくるブレーカの遮断特性等の検査を自動機で行って、検査が完了したブレーカをベルトコンベヤ5の搬送元に載置する。ベルトコンベヤ5の搬送先にはブレーカ受取ロボット6が配置され、このブレーカ受取ロボット6によってコンベヤ5で搬送されてくるブレーカを1つずつ取り上げて所定の載置位置に載置する。
【0016】
ここで、ベルトコンベヤ5に沿って安全機器の非常停止用機器としてのワイヤトリップスイッチ7が配設され、ベルトコンベヤ5上を搬送されるブレーカに搬送異常が発生したときに、作業者がワイヤトリップスイッチ7のワイヤ7aを引くことにより、非常停止を指示する危険信号を後述する安全コントローラ23に出力する。
また、ブレーカ受取ロボット6の周囲にも安全機器の侵入検知用機器としてのライトカーテン8が配設されている。このライトカーテン8は、所定距離を保って配設された2本の支柱の内の一本から赤外光を出射し、他方の支柱で赤外光を受光することにより、侵入者の有無を検出するものであり、赤外光が侵入者によって遮られると、侵入者の存在を表し非常停止を指示する危険信号を後述する安全コントローラ23に出力する。
【0017】
そして、部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、ブレーカ検査設備4、ベルトコンベヤ5、ブレーカ受取ロボット6の各設置位置が安全管理領域として設定されている。
部品加工設備1、ブレーカ組立設備2及びブレーカ検査設備4には、その内部に設置された工作機械、組立機械、検査機械等に、図2に示すように、各種の安全機器が配設されている。すなわち、機械のドアの開閉部にはインターロック用機器である安全ドアスイッチ11が配設され、機械に異常が発生したときに押す非常停止機器としての非常停止用押しボタンスイッチ12と、その他の安全機器としての危険エリアに近接する場所での調整、保守、プログラミング等を権限のある作業者に対して許可するための3段階の接点を有するイネーブルスイッチ13と、その他の安全機器としてのプレス機や切断機のような危険設備に対して両手で操作したときにのみ機械の動作を許可する両手操作ステーション14とが配設されている。
【0018】
この他、安全機器のインターロック用機器としては、非接触形ドアスイッチ、安全リミットスイッチ等があり、侵入検知/存在検知用機器としてはシングルビームライトカーテン、安全マット等があり、その他の安全機器としてはフットスイッチがある。
そして、各部品加工設備1、ブレーカ組立設備2及びブレーカ検査設備4に配設された各種安全機器は、各設備に対応する安全コントローラ21〜23に接続され、さらに、ワイヤトリップスイッチ7及びライトカーテン8も安全コントローラ23に接続されている。
【0019】
これら安全コントローラ21〜23は、接続されている各種安全機器に対して、個別に識別可能な危険箇所特定情報としての危険箇所IDが割付けられており、各種安全機器から危険情報が入力されたときに、危険情報を設備の停止要因を表す停止要因情報とし、この停止要因情報に、安全機器送信元の安全機器に割付けられた危険箇所IDを付加すると共に、受信時刻を発生時刻情報として付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報をメモリ、ハードディスク等の記憶部24に格納すると共に、危険箇所IDに基づいて対応する設備を停止させる安全管理による設備停止指令SToを各設備1、2、4及びベルトコンベヤ5、ブレーカ受取ロボット6に出力する。また、安全コントローラ21〜23は、安全機器からの危険情報が入力されない状態となると、停止させた設備に対して復旧指令STaを出力すると共に、復旧情報を停止要因情報とし、この停止要因情報に、危険箇所ID及び復旧したときの時刻情報を含む安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に格納する。
【0020】
さらに、安全コントローラ21〜23は、部品加工設備1、ブレーカ組立設備2及びブレーカ検査設備にそれぞれ設けられた設備制御用プログラマブルコントローラ31〜33から故障停止情報又は復旧情報でなる故障情報が入力されると、これら故障情報を停止要因情報とし、この停止要因情報に、危険箇所IDと故障停止又は復旧情報を受信したときの時刻情報とを付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に格納する。これに加えて、設備制御用プログラマブルコントローラ31〜33から製造指示による設備の稼動状態及び非稼動状態を表す操業状態信号が入力されると、この操業状態信号に、入力時の時刻情報と危険箇所IDとを付加して操業状態情報を生成し、生成した操業状態情報を記憶部24に格納する。
【0021】
さらにまた、安全コントローラ21〜23は、自己診断を行ったときに、自己診断結果を表す自己診断情報を停止要因情報とし、この停止要因情報に、安全コントローラ21〜23に割り当てられた危険箇所IDと、自己診断結果が発生した時点の時刻情報とを付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に記憶する。安全コントローラ21〜23は自身の自己診断結果のみならず、例えばアンプ内蔵非接触形安全ドアスイッチのような自己診断機能を有する安全機器から入力される自己診断情報についても、この自己診断情報を停止要因情報とし、この停止要因情報に、該当する安全機器の危険箇所IDと、自己診断情報の受信時刻情報とを付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に記憶する。
【0022】
そして、各安全コントローラ21〜23は、CAN(Controller Area Network)、LAN(local area network)等のネットワーク28を介して部品加工設備1、ブレーカ組立設備2及びブレーカ検査設備4の近傍にそれぞれ配設された安全管理安全分析装置としての例えばパーソナルコンピュータで構成される現場情報処理端末41〜43に接続されている。
そして、安全コントローラ21〜23は、記憶部24に安全管理情報を格納したときに、記憶部24に格納した安全管理情報を、ネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信する。
現場情報処理端末41〜43のそれぞれは、入力手段としてのキーボード44及びマウス45が接続されていると共に、液晶ディスプレイ等の表示装置46が接続されている。また、現場情報処理端末41〜43のそれぞれには、各安全コントローラ21〜23から送信される安全管理情報がネットワーク28を介して受信される。
【0023】
この現場情報処理端末41〜43のそれぞれは、図1で現場情報処理端末43について代表して図示されているように、ハードディスク、フラッシュメモリ等の大容量の記憶装置47に、危険箇所IDとこの危険箇所IDの安全機器が配置された設備の設備IDとの関係を登録した危険箇所情報格納手段としての危険箇所マスタ48が設けられていると共に、設備IDと設備名称との関係を登録した設備情報格納手段としての設備マスタ49とが格納されている。また、記憶装置47に、各設備の設備IDと現場情報処理端末41〜43から入力される作業者IDとを対応付ける作業者情報格納手段としての設備作業者テーブル50と、設備ID、設備名称、危険箇所ID、作業者ID、停止要因情報、時刻情報、停止時間、操業状態の一覧情報を時間順次に格納する危険/故障情報テーブル51とが格納されている。
【0024】
また、現場情報処理端末41〜43には、図1で現場情報処理端末43について代表して図示されているように、安全コントローラ21〜23から受信する安全管理情報を収集する安全管理情報収集手段52と、この安全管理情報収集手段52で収集した安全管理情報に基づいて設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を一覧状態とした危険/故障情報を作成して格納する危険/故障情報格納手段53と、この危険/故障情報格納手段53に格納されている設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を分析して、停止要因別一覧を作成して出力する安全管理分析手段54とを備えている。
また、現場情報処理端末41〜43は、各設備内へ立ち入る作業者及び立ち去る作業者が自身の作業者IDをキーボード44又はマウス45を操作して入力する。
【0025】
ここで、危険/故障情報格納手段53は、各安全コントローラ21〜23から入力される安全管理情報を収集して、安全管理情報に含まれる危険箇所IDに基づいて設備ID、整備名称及び作業者IDを取得してこれらを安全情報に付加して危険/故障情報を作成し、作成した危険/故障情報を危険/故障情報テーブル51に格納する。
また、安全管理分析手段54は、危険/故障情報テーブル51に格納された危険/故障情報を分析して設備停止時系列一覧表示情報、設備毎停止要因グラフ表示情報、箇所別危険検知一覧表示情報、作業員別危険検知一覧表示情報、時間帯別危険検知一覧表示情報、日別危険検知一覧表示情報画面、月別危険検知一覧表示情報を生成し、生成した各種表示情報を表示装置46に出力して表示する。
【0026】
このため、各現場情報処理端末41〜43のそれぞれは、図3に示す安全管理処理を実行する。この安全管理処理は、先ず、ステップS1で、各安全コントローラ21〜23から送信された安全管理情報を受信したか否かを判定し、安全管理情報を受信していないときには何れかの安全管理情報を受信するまで待機し、安全管理情報を受信したときには、ステップS2に移行する。
このステップS2では、安全管理情報に含まれる危険箇所IDに基づいて危険箇所マスタ48を参照して危険箇所IDに対応する設備IDを取得し、次いでステップS3に移行して、取得した設備IDに基づいて設備マスタ49を参照して設備IDに対応する設備名称を取得すると共に、取得した設備IDに基づいて設備作業者テーブル50を参照して作業者IDを取得する。
【0027】
次いで、ステップS4に移行して、安全管理情報に含まれる危険箇所ID、停止要因情報、時刻情報、操業情報に、取得した設備ID、設備名称、作業者IDを加えて、設備ID、設備名称、危険箇所ID、作業者ID、停止要因情報、時刻情報、停止時間、操業状態を一行に並べた危険/故障情報を生成し、生成した危険/故障情報を危険/故障情報テーブル51に格納する。
次いで、ステップS5に移行して、停止要因情報が危険情報であるか否かを判定し、危険情報ではないときには直接ステップS8にジャンプし、危険情報であるときにはステップS6に移行して、設備ID及び危険箇所IDに基づいて危険情報を出力した安全機器を特定し、特定した安全機器が含まれる設備を非常停止状態に制御する。
【0028】
次いで、ステップS7に移行して、特定した安全機器が含まれる設備安全状態表示画面の表示情報を選択し、選択した設備安全状態表示画面の表示情報中の該当する安全機器の設備ID表示欄を例えば赤色表示すると共に、該当する安全機器が危険情報を発報したことを表すガイダンス情報を表示装置46の所定表示位置に表示するアラーム表示の設備安全状態表示画面の表示情報を形成して、表示装置46に出力してからステップS8に移行する。
このステップS8では、登録した危険/故障情報の停止要因情報が復旧情報であるか否かを判定し、復旧情報ではないときには前記ステップS1に戻り、復旧情報であるときには、ステップS9に移行して、復旧情報を含む危険/故障情報の設備ID及び危険箇所IDに基づいて危険/故障情報を検索して、同一の設備ID及び危険箇所IDの危険/故障情報で一番近い時刻の危険情報又は故障情報の時刻情報すなわち停止時刻を抽出する。
次いで、ステップS10に移行して、復旧時刻から読出した停止時刻を減算して停止時間を算出し、算出した停止時間を該当する復旧情報を含む危険/故障情報テーブル51の停止時間欄に格納してから前記ステップS1に戻る。
【0029】
この図3の処理と危険/故障情報テーブル51とが危険/故障情報格納手段に対応している。
また、各現場情報処理端末41〜43は、図4に示す、安全管理画面表示処理を実行する。この安全管理画面表示処理は、先ず、ステップS11で、設備安全状態表示画面を表示する。この設備安全状態表示画面は、各種設備に配設された各種機械、安全機器をグラフィカルに表示するもので、安全コントローラ21〜23に接続された各種安全機器の安全状態について危険/故障情報テーブル51を参照して、リアルタイムに状態表示する。これに加えて、安全機器からの危険情報を検知した場合、対象機器と危険内容についてアラーム表示する。さらに、安全機器の計画保全日時が近づいた場合、対象機器と内容についてアラーム表示する。また、安全機器が寿命と判断した場合、対象機器と内容についてアラーム表示する。
【0030】
この設備安全状態表示画面には、設備安全状態表示一覧画面を表示するための選択ボタンが表示されている。
次いで、ステップS12に移行して、選択ボタンがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、選択ボタンが選択されていないときには、前記ステップS11に戻り、選択ボタンが選択されたときにはステップS13に移行して、設備安全状態表示一覧画面を表示する。この設備安全状態表示一覧画面は、設備に設置された安全器機器について、一覧表形式で安全状態を表示する画面であり、安全コントローラ21〜23に接続された各種安全機器の安全状態について、危険/故障情報テーブル51を参照してリアルタイムに状態表示する。
この設備安全状態表示一覧画面には、設備安全状態の履歴を表示する設備安全状態サマリ表示画面を行う設備安全状態サマリ一覧画面を選択する選択ボタン、設備作業者を入力する作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタン及び安全管理情報の分析を行う安全管理分析処理を選択する選択ボタンが表示されている。
【0031】
次いで、ステップS14に移行して、設備安全状態サマリ一覧画面を選択する選択ボタンがキーボード44またはマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンが選択されているときには、ステップS15に移行して、設備安全状態サマリ一覧画面を表示する。この設備安全状態サマリ一覧画面は、設備に設置された安全機器について、安全状態の履歴を一覧表示するものであり、危険/故障情報テーブル51を参照して、安全コントローラ21〜23が検知した各種安全機器の安全状態情報履歴を一覧表示する。ここで、安全状態情報とは、安全機器から入力される危険情報と発生時刻などである。
この安全状態サマリ一覧画面には設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタン、設備作業者を入力する作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタン及び安全管理分析処理を選択する選択ボタンが表示されている。
【0032】
次いで、ステップS16に移行して、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンがキーボード44又はマウスによって選択されているか否かを判定し、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンが選択されているときには、前記ステップS13に戻り、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンが選択されていないときにはステップS17に移行して、作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタンがタッチされているか否かを判定し、作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタンがタッチされているときには、ステップS18に移行して、作業者状態入力/ID入力画面を表示する。この作業者状態入力/ID入力画面は、これから行う作業内容の設定と、作業者IDの登録を行うものであり、安全管理領域に立ち入る場合には、事前に現場情報処理端末41〜43に組込んだ一覧から作業内容を表示されたボタンで選択すると共に、設備作業者テーブル50を参照して作業者名を表示し、表示された作業者名をキーボード44又はマウスによって選択することにより、作業者IDが設備IDと共に登録される。また、作業者が安全管理領域から立ち去る場合には、設備IDと共に登録されている作業者IDを設備作業者テーブル50から消去する。この作業者状態入力/ID入力画面には、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタン、設備安全状態サマリ一覧画面に戻る選択ボタン、及び安全管理情報の分析を行う安全管理分析処理を選択する選択ボタンが表示されている。
【0033】
次いで、ステップS19に移行して、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンがキーボード44又はマウスによって選択されているか否かを判定し、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンが選択されているときには前記ステップS13に戻り、設備安全状態表示一覧画面に戻る選択ボタンが選択されていないときにはステップS20に移行する。このステップS20では、設備安全状態サマリ一覧画面に戻る選択ボタンが選択されているか否かを判定し、設備安全状態サマリ一覧画面に戻る選択ボタンが選択されているときには、前記ステップS15に戻り、設備安全状態サマリ一覧画面に戻る選択ボタンが選択されていないときには、ステップS21に移行して、安全管理分析処理を選択する選択ボタンがキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、安全管理分析処理を選択する選択ボタンが選択されているときにはステップS22に移行して後述する安全管理分析処理を実行する。
【0034】
また、前記ステップS21の判定結果が、安全管理分析処理を選択する選択ボタンが選択されていないときには前記ステップS18に戻る。
さらに、前記ステップS14の判定結果が、設備安全状態サマリ一覧画面を選択する選択ボタンが選択されていないときには、ステップS23に移行して、設備安全状態表示画面を選択する選択ボタンがキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンが選択されているときには前記ステップS11に戻り、選択ボタンが選択されていないときには、ステップS24に移行して、作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタンがキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンが選択されているときには前記ステップS18に移行し、選択ボタンが選択されていないときにはステップS25に移行する。
【0035】
このステップS25では、安全管理分析処理を選択する選択ボタンがキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンが選択されているときには前記ステップS22に移行し、選択ボタンが選択されていないときには前記ステップS13に戻る。
また、前記ステップS17の判定結果が、作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタンが選択されていないときには、ステップS26に移行して、安全管理分析処理を選択する選択ボタンが選択されているか否かを判定し、選択ボタンが選択されているときには前記ステップS22に移行し、選択ボタンが選択されていないときには前記ステップS15に戻る。
【0036】
さらに、前記ステップS22の安全管理分析処理は、図5に示すように、先ず、ステップS31で、図6に示すように、安全管理分析処理における設備停止時系列一覧画面、設備毎停止要因グラフ画面、箇所別危険検知一覧画面、作業員別危険検知一覧画面、時間帯別危険検知一覧画面、日別機器兼検知一覧画面、及び月別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB1〜B7と、分析終了ボタンB8とを表示する安全管理分析メニューを表示装置46に表示する。
【0037】
次いで、ステップS32に移行して、設備停止時系列一覧画面を選択する選択ボタンB1がキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、選択ボタンB1が選択されているときには、ステップS33に移行して、図7に示す設備停止時系列一覧画面を表示する。この設備停止時系列一覧画面は、設備選択欄61の▼をマウス45でクリックして、全設備又は個別の設備名称の一覧を表示させ、所望の設備を選択することにより、選択された設備について危険/故障情報テーブル51を参照して、設備名称、停止時刻、停止時間、停止要因設備で表される停止情報を時系列に一覧表形式で表示する。この設備停止時系列一覧画面には、分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0038】
次いで、ステップS34に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS33に戻って設備停止時系列一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、ステップS32の判定結果が、選択ボタンB1が選択されていないときには、ステップS35に移行して、設備停止要因グラフ画面を選択する選択ボタンB2がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB2が選択されているときには、ステップS36に移行して、図8に示す設備毎停止要因グラフ画面を表示する。この設備毎停止要因グラフ画面は、設備選択欄61の▼をマウス45でクリックして、全設備又は個別の設備名称の一覧を表示させ、所望の設備を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択された設備について、設備毎に停止回数をカウントし、危険停止と故障停止との割合を表す円グラフを表示する。この設備毎停止要因グラフ画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0039】
次いで、ステップS36に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS36に戻って設備停止要因グラフ画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、ステップS35の判定結果が、選択ボタンB2が選択されていないときには、ステップS38に移行して、箇所別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB3がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB3が選択されているときには、ステップS39に移行して、図9に示す箇所別危険検知一覧画面を表示する。この箇所別危険検知一覧画面は、設備選択欄61の▼をマウス45でクリックして、全設備又は個別の設備名称の一覧を表示させ、この一覧表示から所望の設備を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択された設備について、設備名称、危険検知箇所、危険検知回数及び自己診断異常回数の一覧表を表示する。この箇所別危険検知一覧画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0040】
次いで、ステップS40に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS39に戻って箇所別危険検知一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS38の判定結果が、選択ボタンB3が選択されていないときにはステップS41に移行して、作業員別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB4がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB4が選択されているときには、ステップS42に移行して、図10に示す作業員別危険検知一覧画面を表示する。この作業員別危険検知一覧画面は、設備選択欄61の▼をマウス45でクリックして、全設備又は個別の設備名称の一覧を表示させ、この一覧表示から所望の設備を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択された設備について、作業員ナンバー、危険検知回数、設備名称の一覧表を表示する。この作業員別危険検知一覧画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0041】
次いで、ステップS43に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS42に戻って作業員別危険検知一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS41の判定結果が、選択ボタンB4が選択されていないときには、ステップS44に移行して、時間帯別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB5がキーボード44又はマウスによって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB5が選択されているときにはステップS45に移行して、図11に示す時間帯別危険検知一覧画面を表示する。この時間帯別危険検知一覧画面は、集計単位選択欄62の▼をマウス45によってクリックして、日別、月別、年別の集計単位を選択する共に、表示指定欄63の▼をマウス45によってクリックして、集計単位が日別の場合には、年月日の少なくとも1つを指定し、月別の場合に年月を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択された集計単位の時間帯、危険検知合計回数、非稼動時検知回数、稼動時検知回数の一覧表を表示する。この時間帯別危険検知一覧画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0042】
次いで、ステップS46に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS45に戻って時間帯別危険検知一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS44の判定結果が、選択ボタンB5が選択されていないときには、ステップS47に移行して、日別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB6がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB6が選択されているときには、ステップS48に移行して、図12に示す日別危険検知一覧画面を表示する。この日別危険検知一覧画面は、集計月指定欄64の▼をマウス45でクリックして、表示したい月間を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択した月間の日、危険検知合計回数、非稼動時検知回数及び稼動時検知回数の一覧表を表示する。この日別危険検知一覧画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0043】
次いで、ステップS49に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS48に戻って日別危険検知一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS47の判定結果が、選択ボタンB6が選択されていないときには、ステップS50に移行して、月別危険検知一覧画面を選択する選択ボタンB7がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、選択ボタンB6が選択されているときには、ステップS51に移行して、図13に示す月別危険検知一覧画面を表示する。この月別危険検知一覧画面は、集計年指定欄65の▼をマウス45でクリックして、表示したい年間を選択することにより、危険/故障情報テーブル51を参照して、選択した年間の月、危険検知合計回数、非稼動時検知回数及び稼動時検知回数の一覧表を作成し、作成した一覧表を表示する。この月別危険検知一覧画面にも分析メニューに戻るための戻りボタンBRが表示されている。
【0044】
次いで、ステップS52に移行して、戻りボタンBRがキーボード44又はマウス45によって選択されたか否かを判定し、戻りボタンBRが選択されていないときには前記ステップS51に戻って月別危険検知一覧画面の表示を継続し、戻りボタンBRが選択されているときには前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS50の判定結果が、選択ボタンB7が選択されていないときには、ステップS53に移行して、分析終了ボタンB8がキーボード44又はマウス45によって選択されているか否かを判定し、分析終了ボタンB8か選択されているときには分析処理を終了して、前記図4のステップS11に戻り、分析終了ボタンB8が選択されていないときには前記ステップS31に戻る。
この図5の処理が安全管理分析手段に対応している。
【0045】
次に、上記実施形態の動作を説明する。
予め安全管理領域に設定されている部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、ブレーカ検査設備4、ベルトコンベヤ5及びブレーカ受取ロボット6に作業者が立ち入る場合には、各設備に設置されている現場情報処理端末41〜43で、作業者状態入力/ID入力画面を選択する選択ボタンをキーボード44又はマウス45によって選択して、表示装置46に作業者状態入力/ID入力画面を表示させ、この作業者状態入力/ID入力画面で、これから行う作業内容の設定と、作業者IDの登録を行う。これによって、設備作業者テーブル50に作業者IDが設備IDと対応付けられて格納される。
【0046】
そして、各部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、ブレーカ検査設備4等に所定の作業者が立ち入って各設備が稼動可能となると、各設備の設備制御用プログラマブルコントローラ31〜33から各設備を稼動させる製造指示が各設備に出力され、各部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、搬送機構3、ブレーカ検査設備4、ベルトコンベヤ5及びブレーカ受けロボット6が稼動状態となると共に、各設備の安全機器も作動状態となる。このとき、各設備の安全コントローラ21〜23では、電源投入時の自己診断処理が行われて、その自己診断結果を停止要因情報とし、この停止要因情報に、自己の危険箇所ID、発生時刻情報を付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を、ネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信する。また、設備制御用プログラマブルコントローラ31〜33からも製造指示による起動情報が安全コントローラ21〜23に出力され、安全コントローラ21〜23から起動情報を停止要因情報とし、この停止要因情報に、設備の危険箇所ID及び発生時刻情報を付加して安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を、ネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信する。
【0047】
現場情報処理端末41〜43では、図3の安全管理処理を実行しており、停止要因情報を含む安全管理情報を受信することにより、安全管理情報に含まれる危険箇所IDに基づいて危険箇所マスタ48を参照して危険箇所IDに対応する設備IDを取得する(ステップS2)。次いで、取得した設備IDに基づいて設備マスタ49を参照して設備IDに対応する設備名称を取得すると共に、設備作業者テーブル50を参照して作業者IDを取得する(ステップS3)。
次いで、安全管理情報に含まれる危険箇所ID、停止要因情報、時刻情報、操業情報に、取得した設備ID、設備名称、作業者IDを加えて、設備ID、設備名称、危険箇所ID、作業者ID、停止要因情報、時刻情報、停止時間、操業状態を一行に並べた危険/故障情報を作成し、作成した危険/故障情報を危険/故障情報テーブル51に格納する(ステップS4)。
【0048】
このとき、危険/故障情報には、停止要因情報に危険情報が含まれておらず、自己診断情報と製造指示による起動情報のみであるので、設備安全状態表示画面のアラーム表示は行われないが、停止要因情報に起動情報が含まれているので、危険/故障情報テーブル51を参照して、前回の製造作業終了時の同一設備ID及び危険箇所IDの停止時刻を読出し(ステップS9)、起動時刻から読み出した停止時刻を減算して停止時間を算出し、算出した停止時間を該当する起動情報を含む危険/故障情報テーブル51の停止時間欄に格納する(ステップS10)。
また、現場情報処理端末41〜43では、図4に示す、安全管理画面表示処理を実行しており、設備安全状態表示画面を表示装置46に表示している(ステップS11)。この状態では、各安全コントローラ21〜23から前述したように危険情報が出力されていないので、アラーム表示は行われず、安全機器が安全状態であることを表示している。
【0049】
この状態で、設備安全状態表示画面に表示されている設備安全状態表示一覧画面を選択する選択ボタンをキーボード44又はマウス45によって選択すると、設備に設置された安全機器について、一覧表形式で安全状態を表示することができる。
さらに、設備に設置された安全機器について安全状態の履歴を確認したい場合には、設備安全状態表示画面又は設備安全状態表示一覧画面に表示されている設備安全状態サマリ一覧画面を選択する選択ボタンをキーボード44又はマウス45によって選択することにより、設備に設置された安全機器について安全状態の履歴を一覧表示することができる。
【0050】
そして、各部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、搬送機構3、ブレーカ検査設備4、ベルトコンベヤ5、ブレーカ受けロボット6の稼動中に、何れかの設備で、ライトカーテン8、安全ドアスイッチ11等の安全機器が危険状態を検知して危険情報を出力するか、作業員がワイヤトリップスイッチ7や非常停止押しボタンスイッチ12やイネーブルスイッチ13を作動させることにより危険情報を出力するか、両手操作ステーション14を片手で操作することにより危険情報を出力した場合には、これらの危険情報が安全コントローラ21〜23に入力されることにより、これら安全コントローラ21〜23で停止要因情報として危険情報を含み、危険情報を出力した安全機器に割付けられている危険箇所IDと、危険情報の受信時刻情報とで安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に記憶する。これと同時に、記憶部24に記憶した安全管理情報を、ネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信する。
【0051】
このため、現場情報処理端末41〜43では、図3に示す安全管理処理で、安全管理情報を受信することにより、安全管理情報に含まれる危険箇所IDに基づいて危険箇所マスタ48を参照して危険箇所IDに対応する設備IDを取得し、取得した設備IDに基づいて設備マスタ49を参照して設備IDに対応する設備名称を取得し、さらに設備IDに基づいて設備作業者テーブル50を参照して作業者IDを取得する。
そして、安全管理情報に含まれる危険箇所ID、停止要因情報、時刻情報、操業情報に、取得した設備ID、設備名称、作業者IDを加えて、設備ID、設備名称、危険箇所ID、作業者ID、停止要因情報、時刻情報、停止時間、操業状態を一行に並べた危険/故障情報を作成し、作成した危険/故障情報を危険/故障情報テーブル51に格納する。
【0052】
このとき、停止要因情報に危険情報が含まれているので、設備ID、設備名称、危険箇所IDに基づいて危険情報を出力した安全機器を特定し、特定した安全機器が含まれる設備安全状態表示画面の表示情報を選択する(ステップS6)。
そして、選択した設備安全状態表示画面の表示情報中の該当する安全機器の設備ID表示欄を例えば赤色表示すると共に、該当する安全機器が危険情報を発報したことを表すガイダンス情報を表示装置46の所定表示位置に表示する設備安全状態表示画面の表示情報を形成して、表示装置46に出力する(ステップS7)。このため、表示装置46にアラーム表示された設備安全状態表示画面が表示されることになり、危険状態の発生を作業者に報知することができる。これと同時に警報を発するようにすると、より効果的に作業員に危険状態の発生を報知することができる。
【0053】
このように、非常停止状態が発生すると、危険情報を含む危険/故障情報が危険/故障情報テーブル51に登録されることになり、その後に、危険状態を回避して危険情報を出力した安全機器から危険情報が出力されない状態となると、該当する安全コントローラ21〜23では、復旧情報を停止要因情報とし、危険箇所ID及び復旧時刻情報を含んで安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報を記憶部24に記憶すると共に、ネットワーク28を介して安全管理情報を現場情報処理端末41〜43に送信する。
現場情報処理端末41〜43では、復旧情報を含む安全管理情報を受信することにより、安全管理情報に含まれる危険箇所IDに基づいて設備ID、設備名称及び作業者IDを取得し、安全管理情報と取得した設備ID、設備名称及び作業者IDとを含む危険/故障情報を作成し、これを危険/故障情報テーブル51に格納する。
【0054】
このとき、危険/故障情報に復旧情報が含まれているので、危険箇所ID及び設備IDをもとに危険/故障情報テーブル51を検索して、同一の危険箇所ID及び設備IDを有する危険/故障情報で一番近い危険情報を含む危険/故障情報を抽出し、復旧時刻から抽出した危険/故障情報の停止時刻を減算して停止時間を算出し、算出した停止時間を抽出した危険/故障情報の停止時間に格納する。
また、設備制御用プログラマブルコントローラ31〜33から設備の故障時に故障情報が安全コントローラ21〜23に入力されると、これら安全コントローラ21〜23で、故障情報と故障発生時刻と危険箇所IDとを含む安全管理情報を生成し、生成した安全管理情報をネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信する。
【0055】
このため、現場情報処理端末41〜43で上述した危険情報の場合と同様に、停止要因情報を故障情報とした危険/故障情報を生成し、生成した危険/故障情報を危険/故障情報テーブル51に登録する。この故障が復旧した場合には、その復旧情報及び復旧時刻を含む安全管理情報が安全コントローラ21〜23からネットワーク28を介して現場情報処理端末41〜43に送信されることにより、復旧情報、復旧時刻を含む危険/故障情報が生成され、生成された危険/故障情報が危険/故障情報テーブル51に登録される。このときに、復旧時刻から停止時刻を減算して故障停止時間が算出され、算出された故障停止時間が故障発生時の危険/故障情報の停止時間欄に格納される。
【0056】
このようにして、現場情報処理端末41〜43の記憶装置47に形成した危険/故障情報テーブル51に順次危険情報、故障情報、製造指令による停止情報、自己診断情報等を停止要因情報として含む危険/故障情報が時間順次に格納される。
したがって、作業者又は設備管理者が安全管理情報の分析を行いたい場合には、表示装置46に表示されている表示情報中に表示されている安全管理分析処理を選択する選択ボタンをキーボード44又はマウス45によって選択すると、図6に示す分析メニューが表示され、分析したい項目の選択ボタンB1〜B7を選択することにより、設備停止時系列一覧画面、設備毎停止要因グラフ画面、箇所別危険検知一覧画面、作業員別危険検知一覧画面、時間帯別危険検知一覧画面、日別危険検知一覧画面、及び月別危険検知一覧画面の何れかを表示装置46に表示することができる。
【0057】
ここで、図7に示す設備停止時系列一覧画面を表示すると、全設備あるいは各設備毎に何時設備停止が発生したかを視認することができ、停止要因は設備故障情報、危険情報、製造指示による停止情報、安全コントローラ21〜23の自己診断の異常等を色分けして、表示することにより、停止要因を正確に把握することができる。このため、どの設備で停止が多く発生しているかを把握することができると共に、その停止要因としてどの設備で危険情報に危険検知による停止が多いかも把握することができ、設備毎の安全度合いの傾向を可視化できる。
また、図8に示す設備毎停止要因グラフ画面を表示すると、全設備又は設備毎に、その停止要因として、故障停止と危険検知停止との割合を円グラフで表示することで、各説設備の危険検知割合を可視化することができる。
【0058】
さらに、図9に示す箇所別危険検知一覧画面を表示することにより、全設備又は各設備毎の各危険検知箇所において危険検知停止が何回発生したかを把握することができる。このため、どの設備のどこの危険検知箇所における停止が多く発生しているかが分かり、危険箇所の傾向が分かると共に、危険検知箇所の安全機器における自己診断異常の回数も把握することができる。
また、図10に示す作業員危険検知一覧画面を表示することにより、全設備又は各設備毎の危険検知停止にどの作業員が何回危険検知停止をしたかが表示される。このため、どの作業員で設備の危険検知における停止が多く発生していることを把握することができ、危険停止と作業員との関係の傾向を把握することができる。したがって、該当する作業員に対して安全教育を徹底したり、動線が適切であるか否かを検証したりすることができる。
【0059】
さらに、図11に示す時間帯別危険検知一覧画面を表示すると、時間帯別に何回危険検知をしたかを表示することができる。このため、どの時間帯で危険検知が多く発生しているかを把握することができ、危険検知と時間帯との傾向を正確に把握することができると共に、設備の稼動・非稼動別に危険検知回数を表示することで、稼動・非稼動時のどちらで多く危険検知が発生しているかを把握することができる。この結果、危険検知が多く発生している時間帯を作業員に伝えて注意を喚起することができる。
さらにまた、図12に示す日別危険検知一覧画面を表示すると、日別に何回危険検知をしたかを表示することができる。このため、どの日で危険検知が多く発生しているかを把握することができ、危険検知が月内のいつ頃に多いかの傾向を把握することができると共に、設備の稼動・非稼動別に危険検知回数を表示することで、稼動・非稼動時のどちらで多く危険検知が発生しているかを把握することができる。この場合も、危険検知が多く発生している日に、作業者の注意を喚起して安全管理を徹底することができる。
【0060】
なおさらに、図13に示す月別危険検知一覧画面を表示すると、月別に何回危険検知をしたかを表示することができる。このため、どの月で危険検知が多く発生しているかを把握することができ、危険検知が何月頃に多いかの傾向を把握することができると共に、設備の稼動・非稼動別に危険検知回数を表示することで、稼動・非稼動時のどちらで多く危険検知が発生しているかを把握することができる。この場合も、危険検知が多く発生している月に、作業者の注意を喚起して安全管理を徹底することができる。
そして、各図7〜図13の各分析画面を表示している状態で、戻りボタンBRをキーボード44又はマウス45によって選択することにより、図6に示す分析メニューに戻ることができ、新たな分析画面を選択することができる。
さらに、安全コントローラ21〜23を含む安全機器の自己診断情報を停止要因情報に含めているので、安全機器の自己診断結果を一々自己診断を行う安全機器に出向いて確認する必要がない。
【0061】
なお、上記実施形態においては、安全管理領域が、部品加工設備1、ブレーカ組立設備2、ブレーカ検査設備4、ベルトコンベヤ5及びブレーカ受けロボット6で構成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の任意の製品の製造工程の設備に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、記憶装置47に危険箇所マスタ48、設備マスタ49、設備作業者テーブル50、危険/故障情報テーブル51を設ける場合について説明したが、これらを個別に設ける場合に代えて、危険箇所マスタ48、設備マスタ49、設備作業者テーブル50、危険/故障情報テーブル51の内容を含むデータベースを構築するようにしてもよい。
【0062】
さらに、上記実施形態においては、現場情報処理端末41〜43を適用して安全管理処理等を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、安全管理用の情報処理端末を設け、この情報処理端末で安全管理処理等を行うようにしてもよい。情報処理端末に代えて他の情報処理装置を適用するようにしてもよく、さらには安全コントローラ21〜23に安全管理処理等を行わせるようにしてもよい。
【0063】
さらにまた、上記実施形態においては、情報の入力をキーボード44又はマウス45で行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、表示装置46にタッチパネルを設け、このタッチパネルで目的とするボタン等にオペレータがタッチして情報入力を行うようにしてもよい。この場合には、現場にタッチパネルを備えた表示装置46のみを設置し、入力情報及び表示情報を、ネットワークを介して情報処理装置との間で授受するようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、分析結果である各種画面を表示装置46に表示する場合について説明したが、分析結果をプリンタ等の印刷装置に出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1…部品加工設備、2…ブレーカ組立設備、3…搬送機構、4…ブレーカ検査設備、5…ベルトコンベヤ、6…ブレーカ受けロボット、7…ワイヤトリップスイッチ、8…ライトカーテン、11…安全ドアスイッチ、12…非常停止用押しボタンスイッチ、13…イネーブルスイッチ、14…両手操作ステーション、21〜23…安全コントローラ、28…ネットワーク、31〜33…設備制御用プログラマブルコントローラ、41〜43…現場情報処理端末、44…キーボード、45…マウス、46…表示装置、47…記憶装置、48…危険箇所マスタ、49…設備マスタ、50…設備作業者テーブル、51…危険/故障情報テーブル、52…安全管理情報収集手段、53…危険/故障情報格納手段、54…安全管理分析手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全機器を設置した設備を有する安全管理領域からの少なくとも危険箇所を特定する固有の危険箇所特定情報、前記設備の停止要因情報及びその発生時刻情報を含む安全管理情報を収集する安全管理情報収集手段と、
危険箇所特定情報と設備を特定する固有の設備特定情報とを関連付けて格納する危険箇所情報格納手段と、
設備特定情報と設備名称とを関連付けて格納する設備情報格納手段と、
安全管理領域内の設備特定情報と作業者特定情報とを関連付けて格納する作業者情報格納手段と、
前記安全管理情報収集手段で収集した安全管理情報に基づいて、前記危険箇所情報格納手段、設備情報格納手段及び前記作業者情報格納手段を参照して、設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を一覧状態とした危険/故障情報を作成して格納する危険/故障情報格納手段と、
該危険/故障情報格納手段に格納されている設備特定情報、設備名称、危険箇所特定情報、作業者特定情報、停止要因情報、時刻情報を分析して、停止要因別一覧を作成して出力する安全管理分析手段と
を備えていることを特徴とする安全管理情報分析システム。
【請求項2】
前記停止要因情報は、危険箇所から通知される危険情報、設備の故障情報、情報送信元の自己診断情報の少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の安全管理情報分析システム。
【請求項3】
前記安全管理分析手段の停止要因別一覧は、設備停止時系列一覧、設備毎停止要因グラフ、箇所別危険検知一覧、作業員別危険検知一覧、時間帯別危険検知一覧、日別危険検知一覧、及び月別危険検知一覧の内の少なくとも1つ以上を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全管理情報分析システム。
【請求項4】
前記安全管理情報は、設備の操業状態を表す操業状態情報を含んでいることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の安全管理情報分析システム。
【請求項5】
前記安全管理領域は、各種設備に対して製造指示を行う製造指示装置と、各種設備に設置された危険情報を出力する各種安全機器と、前記製造指示装置及び前記安全機器からの出力を受け、前記製造指示装置による通常操業による停止情報と、前記安全機器からの停止情報とを停止要因情報として前記安全情報収集手段に出力する安全コントローラとを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に安全管理情報分析システム。
【請求項6】
前記安全機器は、インターロック用機器、侵入検知/存在検知用機器及び非常停止機器の少なくとも1つを含んで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の安全管理情報分析システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−165143(P2011−165143A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30642(P2010−30642)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】