説明

安息香酸アリールアルキル誘導体およびアミド系オイルの混合物で可溶化されたトリアジンスクリーニング剤を含有する光防護組成物;その化粧品使用

【課題】 日焼け防止指数、化粧品特性および/または安定性が改善された、光防護組成物を提供する。
【解決手段】 a)少なくとも1種の1,3,5-トリアジン誘導体、ならびに b)(i)少なくとも1種の安息香酸アリールアルキル誘導体および(ii)その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む少なくとも1種のオイルからなる少なくとも1種の混合物を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1種の安息香酸アリールアルキル誘導体および少なくとも1種のアミド系オイルからなる混合物で可溶化された少なくとも1種の1,3,5-トリアジン誘導体を含有する光防護組成物に関し、さらに、紫外線、特に太陽放射線に対して皮膚および/または唇および/または外皮を特に保護するための、その様々な化粧品使用に関する。
【背景技術】
【0002】
280nmから400nmの波長を有する光線によって、ヒトの表皮は日焼けし、UV-B線としても知られている280nmから320nmの波長を有する放射線は、日焼けおよび紅斑をもたらし、これらが、自然な日焼けの発生には有害であることが知られている。したがって、このUV-B線は、遮断されるべきである。
【0003】
皮膚の日焼けをもたらす320nmおよび400nmの波長を有するUV-A線は、特に、敏感な皮膚または太陽放射線に継続的にさらされる皮膚の場合には、皮膚での有害な変化をもたらす。UV-A線は特に、皮膚の弾性を失わせ、しわの出現を誘発し、早期の皮膚老化をもたらす。これらは、紅斑反応の開始を誘発するか、個々人でのこの反応を増幅し、光毒または光アレルギー反応の原因ともなりうる。したがって、UV-A線を遮断することが望ましい。
【0004】
今日では、皮膚の光防護(UV-Aおよび/またはUV-B)を目的とする多くの化粧品組成物が提案されている。
【0005】
これらの日焼け防止(Antisun)組成物は、往々にして相当の割合で、水中油型のエマルションの形態であり(すなわち、化粧品的に許容できる支持体は、連続する水性分散相および不連続な油性分散相からなる)、これは、様々な濃度で、有害なUV線を選択的に吸収しうる1種または複数の慣用の親油性および/または親水性有機スクリーニング剤を含有し、これらのスクリーニング剤(およびその量)は、所望の日焼け防止指数(SPF)の関数として選択される。ここで、この日焼け防止指数(SPF)は、UVスクリーニング剤を用いて紅斑-形成閾値に達するまでに必要なUV放射線量と、UVスクリーニング剤なしで紅斑-形成閾値に達するまでに必要なUV放射線量との比により数学的に表される。
【0006】
UV-B範囲で、さらに、これらの化合物のうちの数種では、伴う置換基の性質に応じてUV-A範囲でも高度に活性であるという事実により、1,3,5-トリアジン誘導体は、特に日焼け防止化粧品で望ましい。さらに、これらは、光安定性である。すなわち、これらは、UV線の作用下でも化学分解をほとんどまたは全く示さない。これらは特に、特許出願:米国特許第4367390号明細書、欧州特許第863145号明細書、欧州特許第517104号明細書、欧州特許第570838号明細書、欧州特許第796851号明細書、欧州特許第775698号明細書、欧州特許第878469号明細書および欧州特許第933376号明細書に記載されており、特に次のものが知られている。
2,4,6-トリス[p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンまたはBASF社から「Uvinul T 150」の商品名で販売されている「エチルヘキシルトリアゾン」(INCI名称)、
2-[(p-tert-ブチルアミド)アニリノ]-4,6-ビス-[(p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンまたはSigma 3Vから「Uvasorb HEB」の商品名で販売されている「ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン」(INCI名称)、
Ciba Specialty Chemicalsから「Tinosorb S」の商品名で販売されている2,4-ビス{[4-2-エチルヘキシルオキシ)]-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンまたは「ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン」(INCI名称)。
【0007】
先行技術には、エステルおよび特に安息香酸C12〜C15アルキルエステル(Finetex製の「Finsolv TN」)またはトリグリセリド、特にC8〜C12脂肪酸トリグリセリド(Huels製の「Miglyol 812」)、もしくはオキシエチレン化またはオキシプロピレン化脂肪酸モノアルコールまたはポリオール(Henkel製の「Cetiol HE」またはWitco製の「Witconol AM」)などのオイル中で、1,3,5-トリアジン誘導体を使用することが提案されている。これらのオイルを使用には、以下の2つの欠点がある。
日焼け防止製品の化粧品品質、安定性および効力に有害な、時間経過に伴う配合物中での結晶化の出現;または
充分に有効な製品を得ることを不可能にする、配合物中でのスクリーニング剤の濃度の限界。
【0008】
したがって、本発明の基礎をなす技術的な問題は、このような1,3,5-トリアジン誘導体を含有する組成物の光防護効力、化粧品特性および安定性を改善することである。
【0009】
このために、欧州特許第0748623号明細書で、2,4,6-トリス[p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンまたは「エチルヘキシルトリアゾン」に、乳化性のないN,N-ジ置換アミド系化合物、例えば、N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミドまたはN-ブチル-N-アセチルアミノプロピオン酸エチルを加えることが既に提案されている。
【0010】
欧州特許第1269980号明細書では、トリアジン型のUVスクリーニング剤に、アミノ酸のN-アシルエステル、例えばN-ラウロイルサルコシン酸イソプロピルを加えることもまた提案されている。
【0011】
これらのアミド系オイルで得られる結果は、いまだ満足できるものではない。
【特許文献1】米国特許第4367390号明細書
【特許文献2】欧州特許第863145号明細書
【特許文献3】欧州特許第517104号明細書
【特許文献4】欧州特許第570838号明細書
【特許文献5】欧州特許第796851号明細書
【特許文献6】欧州特許第775698号明細書
【特許文献7】欧州特許第878469号明細書
【特許文献8】欧州特許第933376号明細書
【特許文献9】欧州特許第0748623号明細書
【特許文献10】欧州特許第1269980号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
驚くべきことにまた思いがけないことに、少なくとも1種のトリアジン誘導体を含有する組成物中で、そのトリアジン誘導体の全てを単独で溶解するために充分な量で、アミド系オイルおよび安息香酸アリールアルキル誘導体の混合物を使用することにより、上記技術的問題を解決することができることを、本出願者は発見した。
【0013】
この特定の混合物により、1,3,5-トリアジン誘導体を含有する安定な日焼け防止組成物を得ることができ、これは、1,3,5-トリアジン誘導体およびアミド系オイルを含有する先行技術の組成物の日焼け防止指数よりも高い日焼け防止指数を有する。これらの組成物はさらに、改善された化粧品品質も有する。これらにより特に、皮膚の良好な保湿が可能である。すなわち、皮膚の乾燥および脂ぎった感触は観察されない。
【0014】
したがって、本発明の1対象は、
a)少なくとも1種の1,3,5-トリアジン誘導体ならびに
b)その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む少なくとも1種のオイルおよび少なくとも1種の安息香酸アリールアルキル誘導体からなる少なくとも1種の混合物を含有する光防護化粧品組成物または皮膚科用組成物である。
【0015】
本発明の他の対象は、太陽線に対してケラチン物質を防護することを特に目的とする化粧品組成物または皮膚科用組成物を製造するための、このような組成物の使用からなる。
【0016】
本発明の対象はさらに、少なくとも1種の1,3,5-トリアジン誘導体を含有する光防護化粧品組成物または皮膚科用組成物中で、この組成物の日焼け防止指数および/または化粧品品質および/または安定性を改善するために、その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む少なくとも1種のオイルと少なくとも1種の安息香酸アリールアルキル誘導体との混合物を使用することである。
【0017】
本発明の他の対象は、下記の記載および実施例を読めば、明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
「光防護組成物」の文言は、吸収、反射または散乱の現象を介して、UV-A線および/またはUV-B線を遮断しうる少なくとも1種の有機化合物および/または少なくとも1種の無機化合物を含有するいかなる組成物をも意味する。
【0019】
「その構造中に少なくとも1種のアミド単位を含むオイル」の文言は、本明細書の記載を通して、その化学構造中に下記の型:
【0020】
【化1】

【0021】
の少なくとも1個のアミド基(または官能基)を含み、それと同時に、次の特性:
a)25℃で液体、
b)25℃で水に不溶性または非混和性、
C)乳化性なし
を有するいかなる化合物をも意味する。
【0022】
好ましくは、アミド系オイル/安息香酸アリールアルキル誘導体混合物は、組成物中に存在するトリアジンスクリーニング剤の全量を単独で(他の溶剤を使用する必要なしに)溶解しうる充分な量で、組成物中に存在する。
【0023】
本発明に係るその構造中に少なくとも1個のアミド単位を含むオイルは、好ましくは下式(1):
【0024】
【化2】

【0025】
の化合物から選択される。
[式中、
R1基は、両端値を含む1から30個の炭素原子、好ましくは1から22個の炭素原子を含有する官能化されていてもよい脂肪族、環式脂肪族または環式の飽和または不飽和一価炭化水素系基を表し;
R2、R3およびR4基は、同じでも異なっていてもよく、両端値を含む1から30個の炭素原子、好ましくは1から22個の炭素原子を含有する官能化されていてもよい脂肪族、環式脂肪族または環式の飽和または不飽和一価炭化水素系基を表し;
kは、0または1であり;
iは、0から2の整数であり;
jは、0または1であり;
但し、
j=1である場合、kは0であり、j=0である場合、i=0およびk=1である]
【0026】
特に挙げることができる飽和脂肪族炭化水素系基の例には、直鎖もしくは分枝鎖の置換または非置換C1〜C30および好ましくはC1〜C22アルキル基、特に、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、n-アミル、イソアミル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、tert-オクチル、デシル、ラウリルおよびオクタデシル基が含まれる。
【0027】
特に挙げることができる飽和環式炭化水素系基の例には、特にアルキル基で置換されていてもよいシクロペンチルおよびシクロヘキシル基が含まれる。
【0028】
特に挙げることができる不飽和脂肪族炭化水素系基の例には、直鎖もしくは分枝鎖、置換または非置換C2〜C30および好ましくはC2〜C22アルケニルまたはアルキニル基、特に、ビニル、アリル、オレイルおよびリノレイル基が含まれる。
【0029】
特に挙げることができる不飽和環式炭化水素系基の例には、特にアルキルで置換されていてもよいフェニルおよびナフチルなどのアリール基、例えば、トリル基が含まれ、さらに特に挙げることができる不飽和環式脂肪族基の例には、ベンジルおよびフェニルエチル基が含まれる。
【0030】
「官能化されている基」の文言は、特にその化学構造中に、主鎖または二次的主鎖の単位に、1個または複数の官能基、特に、エステル、エーテル、アルコール、アミン、アミドおよびケトン、但し好ましくはエステルを含む基を意味する。
【0031】
式(1)の好ましいアミド系オイルは、下記のものから選択される。
R1は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C22アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C2〜C22アルケニル基;アリール基を表し;
R2は、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し;
R3は、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し;
R4は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C10アルキル基または直鎖もしくは分枝鎖C2〜C10アルケニル基またはステロール残基を表す。
【0032】
上記式(1)中、R1(CO)-基は、酢酸、トルイル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、2-エチルへキサン酸、ヤシ油脂肪酸およびパーム核油脂肪酸からなる群から好ましくは選択される酸のアシル基である。これらの酸はまた、ヒドロキシル基を含んでもよい。
【0033】
式(1)では、jが1である場合、アミノ酸エステルの-N(R2)CH(R3)(CH2)q(CO)-部分は好ましくは、次のアミノ酸に対応するものから選択される:
グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、β-アラニン、N-ブチル-β-アラニン、アミノ酪酸、アミノカプロン酸、サルコシンまたはN-メチル-β-アラニン。
【0034】
式(1)中、jが1である場合、OR4基に対応するアミノ酸エステルの部分は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、tert-ブタノール、イソブタノール、3-メチル-1-ブタノール、2-メチル-1-ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、オクタノール、2-エチルヘキサノール、デカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、2-ヘキサデシルアルコール、2-オクチルドデカノールおよびイソステアリルアルコールからなる群から選択されるアルコールから得られる。
【0035】
本発明に係る式(1)の少なくとも1個のアミド官能基をその構造中に含むオイルは、それ自体公知である。これらのうちの一部は、その製造方法と共に、Ajinomoto CO.社による欧州特許第1044676号明細書および欧州特許第0928608号明細書に特に記載されている。化粧品では、他のものも知られており、例えば、N-アセチル-N-ブチルアミノプロピオン酸エチルまたはN,N-ジエチルトルアミドなどの防虫剤がある。
【0036】
特に好ましい式(1)の化合物のうち、Merck社によりRepellent R3535の商品名で販売されている製品などの下式を有するN-アセチル-N-ブチルアミノプロピオン酸エチル:
【0037】
【化3】

【0038】
Ajimoto社によりEldew SL-205の商品名で販売されている製品などの下式のN-ラウロイルサルコシン酸イソプロピル:
【0039】
【化4】

【0040】
Showa Denko社によりDeetの商品名で販売されている製品などの下式のN,N-ジエチルトルアミドを挙げることができる。
【0041】
【化5】

【0042】
前記で定義された、その構造中に少なくとも1個のアミド官能基を含有する1種または複数のオイルは、前記の組成物の全重量に対して好ましくは0.1重量%から40重量%、さらに好ましくは1重量%から20重量%の範囲の濃度で、本発明による組成物中に存在する。
【0043】
本発明に係る安息香酸アリールアルキル誘導体は、好ましくは下式(2)または(3)のものから選択される:
【0044】
【化6】

【0045】
[式中、
Xは、O、SまたはNを表し;
nは、1から10、さらに好ましくは2から6の整数であり;
R5およびR6は、同じでも異なっていてもよく、水素原子;ヒドロキシル基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルコキシ基(好ましくは、メトキシ基またはエトキシ基);ニトロ基;アミノ基;C6H6SO2基を表し;
R7、R8およびR9は、同じでも異なっていてもよく、下式の基を表す:
【0046】
【化7】

【0047】
(式中、
nは、前記と同じ意味を有し;R10は、水素原子;ヒドロキシル基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルコキシ基(好ましくは、メトキシ基またはエトキシ基);ニトロ基;アミノ基;C6H6SO2基を表す)]。
【0048】
本発明に係る安息香酸アリールアルキル誘導体およびその合成は、化学文献、特に特許のPL第55230号明細書で以前から知られている。
【0049】
上記安息香酸アリールアルキル誘導体のうち、下式の安息香酸2-フェニルエチル、例えば、ISP社により販売されている市販品X-Tend226(登録商標)を使用すると、特に好ましい。
【0050】
【化8】

【0051】
本発明に係る安息香酸アリールアルキル誘導体は、組成物の全重量に対して、0.1重量%から40重量%、さらに好ましくは1重量%から30重量%の範囲の含有量で、本発明に係る組成物中に存在してもよい。
【0052】
1,3,5-トリアジン誘導体は、下式(I)に対応する:
【0053】
【化9】

【0054】
[式中、
A1、A2およびA3基は、同じでも異なっていてもよく、下式(II)から(IX)の基から選択される、
【0055】
【化10】


【0056】
〈式中、
Xa(複数のXa基はそれぞれ、同じでも異なっていてもよい)は、酸素または-NH-を表し;
Ra(複数のRa基はそれぞれ、同じでも異なっていてもよい)は、水素;アルカリ金属;1個または複数の直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキルまたは直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18ヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18および好ましくはC6〜C12アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;1から6個の酸化エチレン単位を含み、その末端OH基がメチル化されているポリオキシエチレン化基;下式(X)、(XI)または(XII)の基
【0057】
【化11】

【0058】
から選択され、
(式中、
R8は、水素またはメチル基であり;
R9は、C1〜C9アルキル基であり;
qは、0、1、2、3に等しい整数であり;
rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10に等しい整数であり;
Aは、C4〜C8アルキル基またはC5〜C8シクロアルキル基であり;
Bは、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C8アルキル基;C5〜C8シクロアルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいアリール基から選択される);
R1は、C3〜C18アルキル基;C2〜C18アルケニル基;式-CH2-CH(OH)-CH2-OT1(ここで、T1は、水素原子またはC1〜C8アルキルである)の残基;下式(XIII)の残基:
【0059】
【化12】

【0060】
を表し、
(式中、
R13は、共有結合;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルキル基または式Cm1H2m1-O-(m1は、1、2、3、4に等しい整数である)の基を表し;
p1は、0、1、2、3、4、5に等しい整数であり;
R10、R11およびR12基は、同じでも異なっていてもよく、C1〜C18アルキル基;C1〜C18アルコキシ基または下式の基:
【0061】
【化13】

【0062】
を表す、
(式中、
R14は、C1〜C5アルキル基である));
R2は、水素原子、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を表し;
R3およびR4は、同じでも異なっていてもよく、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C20アルキル基を表し;
R5は、水素原子、またはハロゲンもしくはC1〜C4アルキル基もしくはC1〜C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を表し;
R6は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C8-アルキル基またはC1〜C3アルコキシ基であるが、後者の場合には、同じ芳香環上で隣接する2個のR6基は一緒になって、1または2個の炭素原子、OH、NHCOCH3またはNH2を含有するアルキリデン基を有するアルキリデンジオキシ基を形成することができると解され;
R7は、水素原子、C1〜C10アルキル基、式:-(CH2CHR5-O)n1R8(n1は、1から16の数である)の基または-CH2-CH-(OH)-CH2OT1(R8およびT1は、前記と同じ意味を有する)構造の基を表し、
Zは、酸素、イオウ、-NH-またはNR3-(R3は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C20アルキル基を表す)を表し、
pは、0、1、2または3である〉、
A1はさらに、ハロゲン、-N(R3)2基(2個のR3基は一緒になって、4または5個の炭素原子の環を形成できる)、または-OR3基(R3は、前記と同じ定義を有する)であることができる]。
【0063】
特に好ましく、特に欧州特許出願第0517104号明細書に記載されている1,3,5-トリアジン誘導体の第1のファミリーは、式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xa-Ra基の1つは、-NH-Ra基を表し、ここで、Raは、1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基、前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択され、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である);
Xa-Ra基のその他の2つは、-O-Ra基を表し、ここで、Raは、同じでも異なっていてもよく、水素;アルカリ金属;1個または複数のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択される、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である)
の全てを有する1,3,5-トリアジンのファミリーである。
【0064】
特に好ましく、特に欧州特許第0570838号明細書に記載されている1,3,5-トリアジン誘導体の第2のファミリーは、式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xa-Ra基の1つまたは2つは、-NH-Ra基を表し、ここで、Raは、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択され、
(式中、Bは、C1〜C4アルキル基であり、R9は、メチル基である);
Xa-Ra基のその他の1つまたは2つは、-O-Ra基を表し、ここで、Raは、同じでも異なっていてもよく、水素;アルカリ金属;1個または複数のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択される、
(式中、Bは、C1〜C4アルキル基であり、R9は、メチル基である)
の全てを有する1,3,5-トリアジンのファミリーである。
【0065】
特に好ましいこの第2のファミリーの1,3,5-トリアジンは、下式に対応する2-[(p-(tert-ブチルアミド)アニリノ]-4,6-ビス[(p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンまたはSigma 3Vにより「Uvasorb HEB」の商品名で販売されている「ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン」である:
【0066】
【化14】

【0067】
[式中、
R'は、2-エチルヘキシル基を表し、Rは、tert-ブチル基を表す]。
【0068】
本発明で使用することができ、特に、米国特許第4724137号明細書に記載されている化合物の第3の好ましいファミリーは、式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xaは、同じであり、酸素を表し;
Raは、同じでも異なっていてもよく、1から6個の酸化エチレン単位を含み、その末端OH基がメチル化されているC6〜C12アルキル基またはポリオキシエチレン化基を表す、
の全てを有する1,3,5-トリアジンのファミリーである。
【0069】
特に好ましいこの第3のファミリーの1,3,5-トリアジンは、下式に対応する2,4,6-トリス[p(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンまたはBASF社により「Uvinul T 150」の商品名で特に販売されている「エチルヘキシルトリアゾン」である:[式中、R'は、2-エチルヘキシル基を表す]。
【0070】
【化15】

【0071】
本発明で使用することができ、欧州特許出願公開第0775698号明細書に特に記載されている化合物の第4の好ましいファミリーは、式(I)に対応し、式(I)中、A1およびA2が式(III)を有し、かつA3が式(IX)を有し、さらに次の特徴:
R1は、同じでも異なっていてもよく、C3〜C18アルキル基;C2〜C18アルケニル基または式-CH2-CH(OH)-CH2-OT1(T1は水素原子またはC1〜C8アルキル基である)の残基を表し;R7は、水素原子またはC1〜C10アルキル基を表す、
の全てを有する1,3,5-トリアジンのファミリーである。
【0072】
特に好ましいこの第4のファミリーの1,3,5-トリアジンは、2,4-ビス{[4-2-エチルヘキシルオキシ)]-2-ヒドロキシ}フェニル-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンまたはCiba Specialty Chemicalsにより「Tinosorb S」の商品名で販売されている「Anisotriazine」であり、次の式に対応する:[式中、R'は、2-エチルヘキシル基を表す]。
【0073】
【化16】

【0074】
本発明で使用することができ、特に、その技術的内容がそのまま本記載に援用される特許出願である欧州特許第507691号明細書、欧州特許第507692号明細書、欧州特許第790243号明細書および欧州特許第944624号明細書に記載されている化合物の第5の好ましいファミリーは、A1、A2およびA3が前記式(VII)から(XI)である式(I)に対応する1,3,5-トリアジンのファミリーである。
【0075】
使用することができる式のこれらの化合物の例として、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-6-クロロ-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-6-(4'-アミノ安息香酸2-エチルヘキシル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-6-ブトキシ-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-6-(2-エチルヘキシルアミノ)-s-トリアジン、
2,4-ビス(4'-アミノベンジリデンカンファー)-6-(2-エチル-ヘキシルアミノ)-s-トリアジン、
2,4-ビス(4'-アミノベンジリデンカンファー)-6-(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジエチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソプロピル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジメチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(α-シアノ-4-アミノケイ皮酸エチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-メチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン、
2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-tert-オクチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン
を挙げることができる。
【0076】
特に好ましいこの第5のファミリーの1,3,5-トリアジンは、次式に対応する2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジンである:
【0077】
【化17】

【0078】
本発明に係る組成物は好ましくは、生理学的に許容できる媒体中に、前記組成物の全重量に対して、0.05重量%から15重量%、好ましくは0.1重量%から10重量%の1,3,5-トリアジン誘導体を含有する。
【0079】
好ましくは、本発明に係る前記組成物は、1,3,5-トリアジン誘導体の他に有機スクリーニング剤として、一般に使用される化粧品用溶剤中で水溶性、脂溶性または不溶性の少なくとも1種の他の追加の有機スクリーニング剤および/または少なくとも1種の他の追加の無機スクリーニング剤を含有する化粧品組成物である。
【0080】
本発明に係る組成物はまた、一般に使用される化粧品用溶剤中で水溶性、脂溶性または不溶性の他の追加のUVA活性および/またはUVB活性有機または無機光防護剤を含有してもよい。
【0081】
追加の有機光防護剤は特に、アントラニレート;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;カンファー誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン;欧州特許第669323号明細書および米国特許第2463264号明細書に記載されているビス-ベンズアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;特許出願である米国特許第5237071号明細書、米国特許第5166355明細書、英国特許2303549号明細書、ドイツ特許第19726184号明細書および欧州特許第893119号明細書に記載されているメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体;特許出願である欧州特許0832642号明細書、欧州特許1027883号明細書、欧州特許第1300137号明細書およびドイツ特許第10162844号明細書に記載されているベンゾオキサゾール誘導体;特には特許出願である国際公開93/04665号パンフレットに記載されているものなどのスクリーニングポリマーおよびスクリーニングシリコーン;特許出願であるドイツ特許第19855649号明細書に記載されているものなどのα-アルキルスチレンに由来する二量体;特許出願である欧州特許第0967200号明細書、ドイツ特許19746654号明細書、ドイツ特許第19755649号明細書、欧州特許出願公開第1008586号明細書、欧州特許第1133980号明細書および欧州特許第133981号明細書に記載されているものなどの4,4-ジアリールブタジエンおよびこれらの混合物から選択される。
【0082】
追加の有機スクリーニング剤の例としては、そのINCI名称で下記に記載されているものを挙げることができる:
[パラ-アミノ安息香酸誘導体:]
PABA、
PABAエチル、
ジヒドロキシプロピルPABAエチル、
ISPにより「Escalol 507」の名称で特に販売されているジメチルPABAエチルヘキシル、
PABAグリセリル、
BASFにより「Uvinul P25」の名称で販売されているPEG-25。
[サリチル酸誘導体:]
Rona/EB Industriesにより「Eusolex HMS」の名称で販売されているホモサレート、
Haarmann and Reimerにより「Neo Heliopan OS」の名称で販売されているサリチル酸エチルヘキシル、
Scherにより「Dipsal」の名称で販売されているグリコールサリチル酸ジプロピレン、
Haarmann and Reimerにより「Neo Heliopan TS」の名称で販売されているサリチル酸TEA。
[ケイ皮酸誘導体:]
Hoffmann LaRocheにより「Parsol MCX」の商品名で特には販売されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
メトキシケイ皮酸イソプロピル、
Haarmann and Reimerにより「Neo Heliopan E 1000」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸イソアミル、
シノキセート、
メトキシケイ皮酸DEA、
メチルケイ皮酸ジイソプロピル、
エチルヘキサノエートジメトキシケイ皮酸グリセリル。
[β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:]
BASFにより「Uvinul N539」の商品名で特には販売されているオクトクリレン(Octocrylene)、
BASFにより「Uvinul N35」の商品名で特には販売されているエトクリレン。
[ベンゾフェノン誘導体:]
BASFにより「Uvinul 400」の商品名で販売されているベンゾフェノン-1、
BASFにより「Uvinul D50」の商品名で販売されているベンゾフェノン-2、
BASFにより「Uvinul M40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-3またはオキシベンゾン、
BASFにより「Uvinul MS40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
Norquayにより「Helisorb 11」の商品名で販売されているベンゾフェノン-6、
American Cyanamidにより「Spectra-Sorb UV-24」の商品名で販売されているベンゾフェノン-8、
BASFにより「Uvinul DS-49」の商品名で販売されているベンゾフェノン-9、
ベンゾフェノン-12、
2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル。
[ベンジリデンカンファー誘導体:]
Chimexにより「Mexoryl SD」の名称で製造されている3-ベンジリデンカンファー、
Merckにより「Eusolex 6300」の名称で販売されている4-メチルベンジリデンカンファー、
Chimexにより「Mexoryl SL」の名称で製造されているベンジリデンカンファースルホン酸、
Chimexにより「Mexoryl SO」の名称で製造されているベンザルコニウムメト硫酸カンファー、
Chimexにより「Mexoryl SX」の名称で製造されているテレフタリリデンジカンファースルホン酸、
Chimexにより「Mexoryl SW」の名称で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー。
[フェニルベンゾイミダゾール誘導体:]
Merckにより「Eusolex 232」の商品名で特に販売されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
Haarmann and Reimerにより「Neo Heliopan AP」の商品名で販売されているフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
[フェニルベンゾトリアゾール誘導体:]
Rhodia Chimieにより「Silatrizole」の名称で販売されているドロメトリゾール(Drometrizole)トリシロキサン、
Fairmount Chemicalにより「MIXXIM BB/100」の商品名で固体の形態で、またはCiba Specialty Chemicalsにより「Tinosorb M」の商品名で水性分散液として微粉砕された形態で販売されているメチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール。
[アントラニル酸誘導体:]
Haarmann and Reimerにより「Neo Heliopan MA」の商品名で販売されているアントラニル酸メンチル。
[イミダゾリン誘導体:]
プロピオン酸エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリン。
[ベンザルマロネート誘導体:]
ベンザルマロネート官能基を含有するポリオルガノシロキサン、例えばHoffmann LaRocheにより「Parsol SLX」の商品名で販売されている、ポリシリコーン-15
[4,4-ジアリールブタジエン誘導体:]
1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニル-ブタジエン、
[ベンゾオキサゾール誘導体:]
Sigma 3VによりUvasorb K2Aの名称で販売されている2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジンおよび
これらの混合物。
【0083】
好ましい追加の有機UVスクリーニング剤は、下記から選択される:
ホモサレート、
サリチル酸エチルヘキシル、
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
オクトクリレン、
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
ベンゾフェノン-3、
ベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル、
4-メチルベンジリデンカンファー、
テレフタリリデンジカンファースルホン酸、
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、
ドロメトリゾールトリシロキサン、
ポリシリコーン-15、
1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニル-ブタジエン、
2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン
およびこれらの混合物。
【0084】
追加の無機光防護剤は、処理されているか、あるいは未処理の金属酸化物の顔料、さらに好ましくはナノ顔料(一次粒子の平均サイズ:通常は5nmから100nm、好ましくは10nmから50nm)、例えば、酸化チタン(非晶質またはルチルおよび/またはアナターゼ型で結晶化)または酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウムのナノ顔料から選択される。
【0085】
処理されたナノ顔料は、アミノ酸、蜜蝋、脂肪酸、脂肪族アルコール、アニオン界面活性剤、レシチン、ナトリウム、カリウム、亜鉛、脂肪酸の鉄塩またはアルミニウム塩、金属(チタンまたはアルミニウム)アルコキシド、ポリエチレン、シリコーン、タンパク質(コラーゲンまたはエラスチン)、アルカノールアミン、酸化ケイ素、金属酸化物、ヘキサメタリン酸ナトリウム、アルミナまたはグリセリンなどの例えばCosmetics & Toiletries, February 1990, VOl. 105, 53-64頁に記載されている化合物で化学的、電子的、機械化学的および/または機械的性質による1回または複数回の表面処理を行われている顔料である。
【0086】
処理されたナノ顔料は、より具体的には、以下で処理された酸化チタンでありうる:
TayCa社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 500 SA」および「Microtitanium dioxide MT 100 SA」およびTioxide社製の製品「Tioveil Fin」、「Tioveil OP」、「Tioveil MOTG」および「Tioveil IPM」などのシリカおよびアルミナ、
Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 T」などのアルミナおよびステアリン酸アルミニウム、
Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 S」などのアルミナおよびラウリン酸アルミニウム、
Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 F」などの酸化鉄およびステアリン酸鉄、
Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 SAS」、「Microtitanium Dioxide MT 600 SAS」および「Microtitanium Dioxide MT 500 SAS」などのシリカ、アルミナおよびシリコーン、
Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 150 W」などのヘキサメタリン酸ナトリウム、
Degussa社製の製品「T-805」などのオクチルトリメトキシシラン、
Kemira社製の製品「UVT-M160」などのアルミナおよびステアリン酸、
Kemira社製の製品「UVT-M212」などのアルミナおよびグリセロール
Kemira社製の製品「UVT-M262」などのアルミナおよびシリコーン。
【0087】
シリコーンで処理された他の酸化チタンナノ顔料は、好ましくは、Degussa Silices社により「T 805」の商品名で販売されている製品などの一次粒子の平均サイズが25nmから40nmであるオクチルトリメチルシランで処理されたTiO2、Cardre社により「70250 Cardre UF TiO2SI3」の商品名で販売されている製品などの一次粒子の平均サイズが21nmであるポリジメチルシロキサンで処理されたTiO2、Colour Techniquesにより「Microtitanium Dioxide USP Grade Hydrophobic」の商品名で販売されている製品などの一次粒子の平均サイズが25nmであるポリジメチルヒドロゲノシロキサンで処理されたアナターゼ/ルチルTiO2である。
【0088】
コーティングされていない酸化チタンナノ顔料は、例えば、Tayca社により「Microtitanium Dioxide MT 500 B」または「Microtitanium Dioxide MT 600 B」の商品名で、Degussa社により「P 25」の名称で、Wackher社により「Oxyde de titane transparent PW」の名称で、Miyoshi Kasei社により「UFTR」の名称で、Tomen社により「ITS」の名称で、Tioxide社により「Tioveil AQ」の名称で販売されている。
【0089】
コーティングされていない酸化亜鉛ナノ顔料は、例えば:
Sunsmart社により「Z-Cote」の名称で販売されているもの;
Elementis社により「Nanox」の名称で販売されているもの;
Nanophase Technologies社により「Nanogard WCD 2025」の名称で販売されているもの
である。
【0090】
コーティングされている酸化亜鉛ナノ顔料は、例えば:
Toshibi社により「Zinc Oxide CS-5」の名称で販売されているもの(ポリメチルヒドロゲノシロキサンでコーティングされているZnO);
Nanophase Technologies社により「Nanogard Zinc Oxide FN」の名称で販売されているもの(Finsolv TN、安息香酸C12〜C15アルキル中40%分散液として);
Daito社により「Daitopersion ZN-30」および「Daitopersion ZN-50」の名称で販売されているもの(シリカおよびポリメチルヒドロゲノシロキサンでコーティングされているナノ酸化亜鉛30%または50%を含有するシクロポリメチルシロキサン/オキシエチレン化ポリジメチルシロキサン中の分散液);
Daikin社により「NFD Ultrafine ZNO」の名称で販売されているもの(シクロペンタシロキサン中の分散液としてのリン酸ペルフルオロアルキルおよびペルフルオロアルキルエチル系コポリマーでコーティングされているZnO);
Shin-Etsu社により「SPD-Z1」の名称で販売されているもの(シクロジメチルシロキサン中に分散されているシリコーングラフトされたアクリル酸ポリマーでコーティングされているZnO);
ISP社により「Escalol Z100」の名称で販売されているもの(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル/PVP-ヘキサデセンコポリマー/メチコーン混合物中に分散されているアルミナ処理されたZnO);
Fuji Pigment社により「Fuji ZNO-SMS-10」の名称で販売されているもの(シリカおよびポリメチルシルセスキオキサンでコーティングされているZnO);
Elementis社により「Nanox Gel TN」の名称で販売されているもの(ヒドロキシステアリン酸重縮合物と共に安息香酸C12〜C15アルキル中に濃度55%で分散しているZnO)である。
【0091】
コーティングされていない酸化セリウムナノ顔料は、Rhone-Poulenc社により「Colloidal Cerium Oxide」の名称で販売されている。
【0092】
コーティングされていない酸化鉄ナノ顔料は、例えば、Arnaud社により「Nanogard WCD 2002(FE 45B)」および「Nanogard Iron FE 45 BL AQ」、「Nanogard FE 45R AQ」、「Nanogard WCD 2006(FE 45R)」の名称で、またはMitsubishi社により「TY-220」の名称で販売されている。
【0093】
コーティングされている酸化鉄ナノ顔料は、例えば、Arnaud社により「Nanogard WCD 2008(FE 45B FN)」、「Nanogard WCD 2009(FE 45B 556)」、「Nanogard FE 45 BL 345」、「Nanogard FE 45 BL」の名称で、またはBASF社により「Transparent Iron Oxide」の名称で販売されている。
【0094】
Ikeda社により「Sunveil A」の名称で販売されている二酸化チタンおよび二酸化セリウムのシリカコーティングされている等量混合物、Kemira社により販売されている製品「M 261」などの二酸化チタンおよび二酸化亜鉛のアルミナ、シリカおよびシリコーンコーティングされている混合物またはKemira社により販売されている製品「M 211」などの二酸化チタンおよび二酸化亜鉛のアルミナ、シリカおよびグリセロールコーティングされている混合物を含む、金属酸化物、特に、二酸化チタンおよび二酸化セリウムの混合物を挙げることができる。
【0095】
ナノ顔料を、そのままの形態で、または顔料ペーストの形態で、すなわち、例えば、英国特許出願公開第2206339号明細書に記載されているような分散剤との混合物として、本発明に係る組成物中に導入することができる。
【0096】
追加の光防護剤は、組成物の全重量に対して、0.01重量%から20重量%の範囲、好ましくは組成物の全重量に対して、0.1重量%から10重量%の範囲の割合で本発明に係る組成物中に通常は存在する。
【0097】
本発明に係る組成物はまた、皮膚を人工的に日焼けおよび/または褐色にするための薬剤(自己日焼け剤)、特にジヒドロキシアセトン(DHA)をさらに含有してもよい。これらは、好ましくは組成物の全重量に対して0.1重量%から10重量%の範囲の量で存在する。
【0098】
本発明に係る組成物はまた、脂肪族物質、有機溶剤、イオンまたは非イオンの親水性または親油性増粘剤、軟化剤、湿潤剤、乳白剤、安定剤、皮膚軟化剤、シリコーン、消泡剤、香料、防腐剤、アニオン、カチオン、非イオン、双方イオンまたは両性界面活性剤、活性剤、フィラー、ポリマー、噴射剤、酸性化または塩基性化剤もしくは化粧品および/または皮膚学で通常使用される何らかの他の成分から特に選択される標準的な化粧品補助剤を含有してもよい。
【0099】
脂肪族物質は、オイルまたはワックスまたはこれらの混合物を含有してもよい。「オイル」の文言は、室温で液体である化合物を意味する。「ワックス」の文言は、室温で固体であるか、または実質的に固体であり、その融点が通常は35℃を超える化合物を意味する。
【0100】
挙げることができるオイルには、鉱油(パラフィン);植物油(スイートアーモンドオイル(sweet almond oil)、マカダミアオイル、グレープシードオイルまたはホホバオイル);合成油、例えば、ペルヒドロスクアレン、脂肪族アルコール、脂肪酸または脂肪酸エステル(例えば、Witco社により「Finsolv TN」の商品名で販売されている安息香酸C12〜C15アルキル、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イソプロピル、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリドを含むトリグリセリド)、オキシエチレン化またはオキシプロピレン化脂肪酸エステルおよびエーテル:シリコーンオイル(シクロメチコーンおよびポリジメチルシロキサンまたはPDMS)またはフルオロオイルおよびポリアルキレンが含まれる。
【0101】
挙げることができるワックス化合物には、パラフィン、カルナウバワックス、蜜蝋および硬化ヒマシ油が含まれる。
【0102】
挙げることができる有機溶剤は、低級アルコールおよびポリオールである。これらのポリオールは、グリコールおよびグリコールエーテル、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコールまたはジエチレングリコールから選択することができる。
【0103】
挙げることができる親水性増粘剤には、Carbopol製品(カルボマー)およびPemulen製品(アクリレート/C10-C30-アルキルアクリレートコポリマー)などのカルボキシビニルポリマー;ポリアクリルアミド、例えば、SEPPIC社によりSepigel 305(CTFA名称:ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/Laureth 7)またはSimulgel 600(CTFA名称:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で販売されている架橋コポリマー;架橋および/または中和されていてもよい2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーおよびコポリマー、例えば、「Hostacerin AMPS」の商品名(CTFA名称:アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド)でHoechst社により販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸);ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース系誘導体;多糖類、特にキサンタンガムなどのガム;およびこれらの混合物が含まれる。
【0104】
挙げることができる親油性増粘剤には、ヘクトライトなどの改質粘土およびその誘導体、例えば、Bentoneの名称で販売されている製品が含まれる。
【0105】
挙げることができる活性薬剤は:
汚染防止剤および/またはフリーラジカル捕捉剤;
脱色剤および/または着色準備剤(propigmenting agent);
抗グリケーション剤(antiglycation agent);
NO合成阻害剤;
真皮または上皮高分子の合成を促進し、かつ/またはその分解を予防する薬剤;
線維芽細胞増殖を促進する薬剤;
ケラチン生成細胞増殖を促進する薬剤;
筋弛緩薬;
伸張剤(tensioning agent);
剥離剤;
保湿剤;
抗炎症剤;
細胞のエネルギー代謝に作用する薬剤;
防虫剤;
サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストである。
【0106】
もちろん、当業者であれば、本発明に係る組成物に本来は随伴される有利な特性が、想定された付加により不利な影響を受けないか、実質的に受けないように、上記追加の場合による化合物および/またはその量を選択するように気をつけるであろう。
【0107】
本発明に係る組成物は、当業者によく知られている技術、特に、水中油型または油中水型のエマルションを製造するために意図された技術にしたがって製造することができる。これらは特に、クリームまたはミルクなどの単一または複合エマルションの形態(O/W、W/O、O/W/OまたはW/O/Wエマルション)で、ゲルまたはクリームゲルの形態で、またはローション、粉末または固体スティックの形態であってよく、エアロゾルとしてパッケージングされていてもよく、ムースまたはスプレーの形態であってもよい。
【0108】
本発明に係る組成物は、好ましくは水中油型または油中水型エマルションの形態である。
【0109】
エマルションは、単独で、または混合物として使用され、両性、アニオン、カチオンおよび非イオン乳化剤から選択される少なくとも1種の乳化剤を通常は含有する。乳化剤は、得るべきエマルション(W/OまたはO/W)に応じて適切に選択される。
【0110】
W/Oエマルションを製造するために使用することができる乳化界面活性剤として、挙げることができる例には、ソルビタン、グリセロールまたは糖アルキルエステルまたはエーテル;シリコーン界面活性剤、例えば、Dow Corning社により「DC 5225 C」の名称で販売されているシクロメチコーンおよびジメチコーンコポリオールの混合物などのジメチコーンコポリオールおよびDow Corning社により「Dow Corning 5200 Formulation Aid」の名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオールなどのアルキルジメチコーンコポリオール;Goldschmidt社によりAbil EM 90Rの名称で販売されている製品などのセチルジメチコーンコポリオールおよびGoldschmidt社によりAbil WE 09の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオール、イソステアリン酸ポリグリセリル(4モル)およびラウリン酸ヘキシルの混合物が含まれる。ポリオールアルキルエステルを含む群から有利には選択されうる1種または複数の補助乳化剤が、これに加えられてもよい。特に挙げることができるポリオールアルキルエステルには、グリセロールおよび/またはソルビタンエステル、例えば、Goldschmidt社によりIsolan GI 34の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ポリグリセリル、ICI社によりArlacel 987の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタン、ICI社によりArlacel 986の名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタングリセリルおよびこれらの混合物が含まれる。
【0111】
O/Wエマルションでは、挙げることができる乳化剤の例には、グリセロールのオキシアルキレン化(特にはポリオキシエチレン化)脂肪酸エステルなどの非イオン乳化剤;ソルビタンのオキシアルキレン化脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化)脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化)脂肪族アルキルエーテル;糖エステル、例えば、ステアリン酸スクロース;糖の脂肪族アルキルエーテル、特に、例えば、Henkel社によりそれぞれ、Plantaren 2000およびPlantaren 1200の名称で販売されているデシルグルコシドおよびラウリルグルコシドなどのアルキルポリグルコシド(APG)、例えば、SEPPIC社によりMontanov 68の名称で、Goldschmidt社によりTegocare CG90の名称で、Henkel社によりEmulgade KE3302の名称で販売されているセトステアリルアルコールとの混合物であってもよいセトステアリルグルコシド、さらに、SEPPIC社によりMontanov 202の名称で販売されている例えばアラキジルアルコール、ベヘニルアルコールおよびアラキジルグルコシドの混合物の形態であるアラキジルグルコシドが含まれる。本発明の特定の一実施形態によれば、対応する脂肪族アルコールとの前記定義したアルキルポリグルコシドの混合物は、例えば、国際公開WO-A-92/06778号パンフレットに記載されている自己乳化組成物の形態であってよい。
【0112】
エマルションである場合には、このエマルションの水性相は、公知のプロセス(Bangham, Standish and Watkins, J. Mol. Biol. 13, 238(1965)、フランス特許第2315991号明細書およびフランス特許第2416008号明細書)にしたがって製造された非イオン小胞分散液を含有してもよい。
【0113】
本発明に係る組成物は、数多くの処理に、特に、皮膚、唇、頭皮を含む毛髪を化粧的に処理する際に、特に、皮膚、唇および/または毛髪を保護および/または手入れするために、および/または皮膚および/または唇をメイクアップするために使用される。
【0114】
本発明の他の対象は、皮膚、唇、爪、毛髪、まつ毛、まゆ毛および/または頭皮を美容的にトリートメントするための製品、特に、ケア用製品およびメイクアップ製品を製造するために、前記定義した本発明に係る組成物を使用することからなる。
【0115】
本発明に係る化粧品組成物は、例えば、乳液、ある程度濃厚なクリーム、クリーム-ゲルおよびペーストなどの液体から半液体濃度で、顔および/または体用のケア製品および/または日焼け防止製品として使用することができる。これらは、エアロゾルとしてパッケージングすることもでき、ムースまたはスプレーの形態であってよい。
【0116】
本発明に係る気化可能な流体ローションの形態である本発明に係る組成物は、加圧装置により微粒子の形態で皮膚または毛髪に適用される。本発明に係る装置は、当業者にはよく知られており、非エアロゾルポンプまたは「アトマイザー」、噴射剤を含有するエアロゾル容器、さらに、噴射剤として圧縮空気を使用するエアロゾルポンプが含まれる。後者のポンプは、米国特許第4077441号明細書および米国特許第4850517号明細書に記載されている(本明細書の内容の不可欠な部分を形成)に記載されている。
【0117】
本発明に係るエアロゾル形態でパッケージングされている組成物は、慣用の噴射剤、例えば、ヒドロフルオロ化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパンまたはトリクロロフルオロメタンを通常は含有する。これらは、好ましくは組成物の全重量に対して15重量%から50重量%の範囲の量で存在する。
【0118】
次いで、本発明を詳述するために、具体的ではあるが、非限定的な実施例を例示する。下記の日焼け防止配合物を製造した;量は、重量パーセントとして示されている。
【0119】
[実施例]
組成物 実施例1 実施例2
相A
ポリジメチルシロキサン 0.5 0.5
防腐剤 1.0 1.0
ステアリン酸 1.5 1.5
モノステアリン酸グリセリル/ステアリン酸PEG混合物 1.0 1.0
(100EO)
セチルステアリルグルコシド/
セチルステアリルアルコール混合物 2.0 2.0
セチルアルコール 0.5 0.5
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2.0 2.0
安息香酸2-フェニルエチル(ISP製のX-Tend226) 10 10
イソプロピルサルコシン酸N-ラウロイル
(Eldew SL-205-Ajinomoto) 10 10
ビス(エチルヘキシルオキシフェノール)メトキシフェニル-
トリアジン(Ciba Geigy製のTinosorb S) 5 -
エチルヘキシルトリアゾン(BASF製のUvinul T150) - 5
相B
脱イオン水 適量100 適量100
金属イオン封鎖剤 0.1 0.1
グリセロール 5.0 5.0
キサンタンガム 0.2 0.2
リン酸モノセチル 1.0 1.0
相C
イソヘキサデカン 1.0 1.0
アクリル酸/メタクリル酸ステアリルコポリマー 0.2 0.2
トリエタノールアミン 適量 適量
【0120】
全ての成分を含有する水性相(相B)を、水浴中で80℃に加熱する。全ての成分を含有する脂肪相(相A)を、水浴中で80℃に加熱する。ローター/ステータータイプ(Moritz社製の機械)の攪拌で、Aを、B中で乳化する。相Cを導入し、穏やかに攪拌しながら、混合物を室温まで冷却する。トリエタノールアミンを導入して、製造が終了するまでに、pHを所望の値に調節する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1種の1,3,5-トリアジン誘導体、ならびに
b)(i)その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む少なくとも1種のオイルおよび(ii)少なくとも1種の安息香酸アリールアルキル誘導体とを含有する混合物
を含有することを特徴とする光防護化粧品組成物または皮膚科用組成物。
【請求項2】
その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む前記オイルが、下式(1):
【化1】

[式中、
R1基は、両端値を含む1から30個の炭素原子、好ましくは1から22個の炭素原子を含有する官能化されていてもよい脂肪族、環式脂肪族または環式の飽和または不飽和一価炭化水素系基を表し;
R2、R3およびR4基は、同じでも異なっていてもよく、両端値を含む1から30個の炭素原子、好ましくは1から22個の炭素原子を含有する官能化されていてもよい脂肪族、環式脂肪族または環式の飽和または不飽和一価炭化水素系基を表し;
kは、0または1であり;
iは、0から2の整数であり;
jは、0または1であり;
但し、
j=1である場合、kは0であり、j=0である場合、i=0およびk=1である]
の化合物から選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む前記式(1)のオイルが、式中:
R1が、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C22アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C2〜C22アルケニル基;アリール基を表し;
R2が、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し;
R3が、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し;
R4が、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C10アルキル基または直鎖もしくは分枝鎖C2〜C10アルケニル基またはステロール残基を表すものから選択される請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
その構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む前記式(1)のオイルが、
下式を有するN-アセチル-N-ブチルアミノプロピオン酸エチル:
【化2】

下式のN-ラウロイルサルコシン酸イソプロピル:
【化3】

下式のN,N-ジエチルトルアミド:
【化4】

から選択される請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
その構造中に少なくとも1個のアミド官能基を含む1種または複数の前記オイルが、前記組成物の全重量に対して、好ましくは0.1重量%から40重量%、さらに好ましくは1重量%から20重量%の範囲の濃度で存在する請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記安息香酸アリールアルキル誘導体が、下式(2)または(3):
【化5】


[式中、
Xは、O、SまたはNを表し;
nは、1から10、さらに好ましくは2から6の整数であり;
R5およびR6は、同じでも異なっていてもよく、水素原子;ヒドロキシル基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルコキシ基;ニトロ基;アミノ基;C6H6SO2基を表し;
R7、R8およびR9は、同じでも異なっていてもよく、式:
【化6】

(式中、
nは、前記と同じ意味を有し;R10は、水素原子;ヒドロキシル基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルコキシ基;ニトロ基;アミノ基;C6H6SO2基を表す)の基を表す]
から選択される請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記安息香酸アリールアルキル誘導体が、下式:
【化7】

の安息香酸2-フェニル-エチルである請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記安息香酸アルキルアリール化合物が、前記組成物の全重量に対して、0.1重量%から40重量%、さらに好ましくは1重量%から30重量%の範囲の濃度で存在する請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、下式(I):
【化8】

[式中、
A1、A2およびA3基は、同じでも異なっていてもよく、下式(II)から(IX)の基:
【化9】


から選択される、
〈式中、
Xa(複数のXa基はそれぞれ、同じでも異なっていてもよい)は、酸素または-NH-を表し;
Ra(複数のRa基はそれぞれ、同じでも異なっていてもよい)は、水素;アルカリ金属;1個または複数の直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキルまたは直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18ヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18および好ましくはC6〜C12アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;1から6個の酸化エチレン単位を含み、その末端OH基がメチル化されているポリオキシエチレン化基;下式(X)、(XI)または(XII)の基:
【化10】

から選択され、
(式中、
R8は、水素またはメチル基であり;
R9は、C1〜C9アルキル基であり;
qは、0、1、2、3に等しい整数であり;
rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10に等しい整数であり;
Aは、C4〜C8アルキル基またはC5〜C8シクロアルキル基であり;
Bは、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C8アルキル基;C5〜C8シクロアルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいアリール基から選択される);
R1は、C3〜C18アルキル基;C2〜C18アルケニル基;式-CH2-CH(OH)-CH2-OT1(T1は、水素原子またはC1〜C8アルキルである)の残基;下式(XIII)の残基:
【化11】

を表し、
(式中、
R13は、共有結合;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルキル基または式Cm1H2m1-O-(m1は、1、2、3、4に等しい整数である)の基を表し;
p1は、0、1、2、3、4、5に等しい整数であり;
R10、R11およびR12基は、同じでも異なっていてもよく、C1〜C18アルキル基;C1〜C18アルコキシ基または下式の基:
【化12】

を表す、
(式中、
R14は、C1〜C5アルキル基である));
R2は、水素原子、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を表し;
R3およびR4は、同じでも異なっていてもよく、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C20アルキル基を表し;
R5は、水素原子、またはハロゲンもしくはC1〜C4アルキル基もしくはC1〜C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を表し;
R6は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C8アルキル基またはC1〜C3アルコキシ基であるが、後者の場合には、同じ芳香環上で隣接する2個のR6基は一緒になって、1または2個の炭素原子、OH、NHCOCH3またはNH2を含有するアルキリデン基を有するアルキリデンジオキシ基を形成することができると解され;
R7は、水素原子、C1〜C10アルキル基、式:-(CH2CHR5-O)n1R8(n1は、1から16の数である)の基、または-CH2-CH-(OH)-CH2OT1(R8およびT1は、前記と同じ意味を有する)構造の基を表し、
Zは、酸素、イオウ、-NH-またはNR3-(R3は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C20アルキル基を表す)を表し、
pは、0、1、2または3である〉、
A1はさらに、ハロゲン、-N(R3)2基(2個のR3基は一緒になって4または5個の炭素原子の環を形成できる)、または-OR3基(R3は、前記と同じ定義を有する)であることができる]
に対応する請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xa-Ra基の1つは、-NH-Ra基を表し、ここで、Raは、1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択され、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である);
Xa-Ra基のその他の2つは、-O-Ra基を表し、ここで、Raは、同じでも異なっていてもよく、水素;アルカリ金属;1個または複数のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択される、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である)
の全てを有する請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xa-Ra基の1つまたは2つは、-NH-Ra基を表し、ここで、Raは、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択され、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である);
Xa-Ra基のその他の1つまたは2つは、-O-Ra基を表し、ここで、Raは、同じでも異なっていてもよく、水素;アルカリ金属;1個または複数のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウム基;直鎖もしくは分枝鎖C1〜C18アルキル基;1個または複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC5〜C12シクロアルキル基;前記式(X)、(XI)または(XII)の基から選択される、
(式中、
Bは、C1〜C4アルキル基であり;
R9は、メチル基である)
の全てを有する請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、下式:
【化13】

[式中、
R'は、2-エチルヘキシル基を表し、Rは、tert-ブチル基を表す]
の2-[(p-(tert-ブチルアミド)アニリノ]-4,6-ビス[(p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンである請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(II)を有し、かつ次の特徴:
Xaは、同じであり、酸素を表し;
Raは、同じでも異なっていてもよく、1から6個の酸化エチレン単位を含み、その末端OH基がメチル化されているC6〜C12アルキル基またはポリオキシエチレン化基を表す、
の全てを有する請求項9に記載の組成物。
【請求項14】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、次式:
【化14】

[式中、
R'は、2-エチルヘキシル基を表す]
の2,4,6-トリス[p(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジンである請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が式(I)に対応し、式(I)中、A1およびA2が式(III)を有し、かつA3が式(IX)を有し、さらに次の特徴:
R1は、同じでも異なっていてもよく、C3〜C18アルキル基;C2〜C18アルケニル基または式-CH2-CH(OH)-CH2-OT1(T1は水素原子またはC1〜C8アルキル基である)の残基を表し;R7は、水素原子またはC1〜C10アルキル基を表す、
の全てを有する請求項9に記載の組成物。
【請求項16】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、下式:
【化15】

[式中、
R'は、2-エチルヘキシル基を表す]
の2,4-ビス{[4-2-エチルヘキシルオキシ)]-2-ヒドロキシ}フェニル)-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンである請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が式(I)に対応し、式(I)中、A1、A2およびA3が式(VII)から(XI)を有する請求項9に記載の組成物。
【請求項18】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-6-クロロ-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ビス(2-エチルヘキシル))-6-(4'-アミノ安息香酸2-エチルヘキシル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-6-ブトキシ-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-6-(2-エチルヘキシルアミノ)-s-トリアジン、
2,4-ビス(4'-アミノベンジリデンカンファー)-6-(2-エチル-ヘキシルアミノ)-s-トリアジン、
2,4-ビス(4'-アミノベンジリデンカンファー)-6-(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジエチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソプロピル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジメチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(α-シアノ-4-アミノケイ皮酸エチル)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-メチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン、
2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-tert-オクチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン
から選択される請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記1,3,5-トリアジン誘導体が、前記組成物の全重量に対して、0.05重量%から15重量%、好ましくは0.1重量%から10重量%の範囲の濃度で存在する請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
前記組成物が、一般に使用される化粧品用溶剤中で水溶性、脂溶性または不溶性の少なくとも1種の追加の有機光防護剤および/または少なくとも1種の追加の無機光防護剤を、さらに含有する請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記追加の有機光防護剤が、アントラニレート;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;カンファー誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β'-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン;ビス-ベンズアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体;ベンゾオキサゾール誘導体;スクリーニングポリマーおよびスクリーニングシリコーン;α-アルキルスチレンに由来する二量体;4,4-ジアリールブタジエンおよびこれらの混合物から選択される請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記追加の有機光防護剤が、
ホモサレート、
サリチル酸エチルヘキシル、
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
オクトクリレン、
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
ベンゾフェノン-3、
ベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル、
4-メチルベンジリデンカンファー、
テレフタリリデンジカンファースルホン酸、
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、
ドロメトリゾールトリシロキサン、
ポリシリコーン-15、
1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニル-ブタジエン、
2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジンおよびこれらの混合物
から選択される請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記追加の無機光防護剤が、コーティングされているか、あるいはコーティングされていない金属酸化物顔料またはナノ顔料から選択される請求項20に記載の組成物。
【請求項24】
前記追加の無機スクリーニング剤が、非晶質またはルチルおよび/またはアナターゼ型で結晶化している酸化チタンのナノ顔料であるか、あるいは酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウムのナノ顔料である請求項20に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物が、皮膚を人工的に日焼けさせるおよび/または褐色にするための少なくとも1種の薬剤をさらに含有することを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
前記組成物が、脂肪族物質、有機溶剤、イオンまたは非イオン性の親水性または親油性増粘剤、軟化剤、湿潤剤、乳白剤、安定剤、皮膚軟化剤、シリコーン、消泡剤、香料、防腐剤、アニオン、カチオン、非イオン、双方イオンまたは両性界面活性剤、活性剤、フィラー、ポリマー、噴射剤ならびに酸性化または塩基性化剤から選択される少なくとも1種の補助剤をさらに含有することを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
前記アミド系オイル/安息香酸アリールアルキル誘導体混合物が、前記組成物中に存在するトリアジンスクリーニング剤の全てを単独で溶解するに充分な量で存在することを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】
皮膚、唇、爪、毛髪、まつ毛、まゆ毛および/または頭皮を美容的にトリートメントするための製品を製造するための、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項29】
皮膚、唇、爪、毛髪および/または頭皮をケアするための製品を製造するための、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項30】
メイクアップ製品を製造するための、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項31】
1,3,5-トリアジン誘導体を含有する、請求項1から27のいずれか一項に記載の化粧品組成物または皮膚科用組成物中での、この組成物の日焼け防止指数、化粧品特性および/または安定性を改善するため、請求項1から27のいずれか一項に記載の少なくとも1種の安息香酸アルキルアリール誘導体およびその構造中に少なくとも1個のアミド単位を含む少なくとも1種のオイルからなる混合物の使用。


【公開番号】特開2006−16397(P2006−16397A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−194386(P2005−194386)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】