説明

定着装置及び画像形成装置

【課題】定着装置本体を画像形成装置本体に対して安定して着脱することができ、かつ省スペース化を実現可能な定着装置を提供する。
【解決手段】記録媒体上の未定着トナー像を加熱定着すると共に、画像形成装置本体に対して着脱可能なハウジングを備えた定着装置において、前記ハウジングを画像形成装置本体に係止するための係止手段37を操作する操作部39をハウジングに配設すると共に、前記ハウジングの画像形成装置本体に対する着脱方向の手前側と側方に連通した切欠きにて保持部56を形成し、ハウジングを画像形成装置本体に対して着脱する際に保持可能な取手部を前記操作部39と保持部56とから構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、転写紙やOHPシート等の記録媒体(以下、用紙という)上に形成した未定着トナー像を用紙上に定着するための定着装置を、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成したものがある。これにより、定着装置が故障したり寿命に達した場合にその定着装置を容易に交換・修理することができる。定着装置を画像形成装置本体に対して着脱するための構造として、例えば特許文献1,2に示すものがある。
【0003】
特許文献1に示すものは、定着装置本体(ハウジング)の上面に取手が突設されている。そして、この取手を上方に引き上げると、定着装置を画像形成装置本体から取り外せるようになっている。
【0004】
また、特許文献2に示すものは、定着装置本体から上方に突出した支持軸の上端に取手が配設されている。支持軸の下端は定着装置を画像形成装置本体に係止するためのロック機構と連動連結されており、取手を回すと支持軸が軸線を中心に回動してロック機構が係止状態と係止解除状態に切り替えられるように構成されている。取手を回して係止解除状態に切り替える動作に続いて、取手を上方に引き上げると、定着装置が画像形成装置本体から取り外される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1,2に示す定着装置に設けられた取手は、定着装置本体から大きく突出しているので、画像形成装置内の定着装置の配置スペースが大きくなるといった欠点がある。また、定着装置の着脱の際に、取手で定着装置の重量を支えるので、着脱の動作が不安定になり、取手が破損する虞があった。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑み、定着装置本体を画像形成装置本体に対して安定して着脱することができ、かつ省スペース化を実現可能な定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、記録媒体上の未定着トナー像を加熱定着すると共に、画像形成装置本体に対して着脱可能なハウジングを備えた定着装置において、前記ハウジングを画像形成装置本体に係止するための係止手段を操作する操作部をハウジングに配設すると共に、前記ハウジングの画像形成装置本体に対する着脱方向の手前側と側方に連通した切欠きにて保持部を形成し、ハウジングを画像形成装置本体に対して着脱する際に保持可能な取手部を前記操作部と保持部とから構成したものである。
【0008】
定着装置を画像形成装置本体から取り外す場合は、操作部を操作してハウジングと画像形成装置本体との係止を解除し、操作部を持ち替えることなく操作部と保持部を持ってハウジングを画像形成装置本体から取り外す。また、定着装置を画像形成装置本体に取り付ける場合は、操作部と保持部を持ってハウジングを画像形成装置本体に取り付け、操作部を持ち替えることなく操作してハウジングと画像形成装置本体とを係止する。このように、ハウジングと画像形成装置本体との係止・係止解除する動作と、ハウジングを保持して着脱する動作を、一連の動作として円滑に行うことができる。
【0009】
保持部はハウジングの前記着脱方向の手前側と側方に連通した切欠きにて形成されているので、保持部を手前側又は側方から保持しやすく、かつ破損しにくい構造とすることができる。これにより、定着装置の着脱動作の操作性と安定性が向上する。また、定着装置全体がコンパクトになり、省スペース化を実現できる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記保持部を前記ハウジングの下面に配設したものである。
【0011】
保持部に手や指を当てることにより、定着装置を下方から支持して安定して保持することが可能となる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記操作部と保持部をそれぞれ前記ハウジングの両側端部近傍に配設したものである。
【0013】
両手でハウジングを保持することができ、画像形成装置本体に対して定着装置(ハウジング)を安定して着脱することが可能となる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、前記係止手段を係止させる係止位置とその係止を解除する係止解除位置とに切替可能な切替レバーを前記ハウジングに付設し、前記操作部を前記切替レバーの先端部に配設したものである。
【0015】
これにより、係止手段の操作性が向上する。また、定着処理時に発せられる熱でハウジングが加熱され高温となっても、操作部にハウジングの熱が伝達しにくいので、操作部を安全に操作することができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4に記載の定着装置において、前記切替レバーを前記係止解除位置に切り替えた状態において、前記操作部が前記保持部より手前側に配設されたものである。
【0017】
操作部と保持部の位置関係をこのように設定したことにより、操作部と保持部を保持しやすくなる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載の定着装置において、前記切替レバーを前記係止解除位置に切り替えた際に、前記操作部が保持部に接近するように保持部を配設したものである。
【0019】
切替レバーを係止解除位置に切り替える際に操作部に付与する力方向と、その後、ハウジングを保持する際に操作部に付与する力方向とが同一方向となるので、使用者は、切替レバーの切替動作と、ハウジングを保持する動作を、一連の動作として円滑に行うことができる。
【0020】
請求項7の発明は、請求項6に記載の定着装置において、前記切替レバーを前記係止位置に切り替える方向に付勢する付勢手段を備えたものである。
【0021】
操作部を放すと、切替レバーは付勢手段の付勢により係止位置に切り替えられるので、定着装置の着脱動作の操作性が向上する。
また、切替レバーを係止解除位置に切り替えて操作部と保持部でハウジングを保持する際に、前記付勢手段の付勢力が保持力に反発する方向に作用するので、安定して保持することができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項4から7のいずれか1項に記載の定着装置において、前記操作部を前記切替レバーの側内方に延在するように配設したものである。
【0023】
操作部を長くして保持しやすくすることができる。また、操作部がハウジングから大きく突出するのを防止することができ、定着装置のコンパクト化を図れる。
【0024】
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置において、前記保持部の少なくとも一部を平面状に形成したものである。
【0025】
これにより、保持部を安定して保持することができる。
【0026】
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置において、前記保持部に複数の凸部を配設したものである。
【0027】
これにより、保持部を保持する手や指が滑るのを防止することができる。また、ハウジングが高温となった場合でも、複数の凸部に接触することで手や指に熱が伝わりにくくなり、安全に保持部を保持することができる。
【0028】
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置において、前記保持部に断熱部材を配設したものである。
【0029】
ハウジングが高温となった場合であっても、手や指を断熱部材に接触させることにより、保持部を安全に保持することができる。
【0030】
請求項12の発明は、請求項4から11のいずれか1項に記載の定着装置において、前記係止解除位置に切り替えた前記切替レバーの操作部の近傍に突起部を配設したものである。
【0031】
切替レバーを係止解除位置に切り替えた際に、操作部を持ち替えることなく、操作部と突起部を保持することにより、ハウジングを画像形成装置本体から手前側に引き出すことができる。このように、切替レバーの切替動作と、ハウジングの引き出し動作を、一連の動作として円滑に行うことができる。
【0032】
請求項13の発明は、請求項12に記載の定着装置において、前記切替レバーを前記係止解除位置側へ揺動させた際に、前記操作部と前記突起部との干渉によって切替レバーが前記係止解除位置に保持されるように構成したものである。
【0033】
突起部が切替レバーを係止解除位置に保持するストッパーとして機能することができる。
【0034】
請求項14の発明は、請求項4から11のいずれか1項に記載の定着装置において、前記切替レバーを前記係止解除位置側へ揺動させた際に、前記操作部とハウジングとの隙間が拡大するように構成したものである。
【0035】
前記拡大した隙間に操作部に掛けた指を入れるなどすれば、操作部と保持部でハウジングを安定して保持することができる。
【0036】
請求項15の発明は、請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
【0037】
請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置を画像形成装置に適用することができる。
【0038】
請求項16の発明は、請求項15に記載の画像形成装置において、前記定着装置を画像形成装置本体に着脱する際に、画像形成装置本体に定着装置の重量を受ける受け部を配設したものである。
【0039】
これにより、画像形成装置本体に対する定着装置の着脱動作を楽に行うことができる。
【0040】
請求項17の発明は、請求項15又は16に記載の画像形成装置において、前記定着装置を画像形成装置に装着した状態で、画像形成装置本体と前記保持部との間に、保持部を保持可能とする空間部を形成したものである。
【0041】
定着装置を画像形成装置本体に対して着脱する際に、使用者は、前記空間部に手や指を入れて保持部を保持することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明の定着装置によれば、画像形成装置本体に対する定着装置の着脱時の操作性と安定性を向上することができる。また、定着装置全体のコンパクト化を図ることができ、省スペース化を実現することができる。
【0043】
また、本発明の定着装置を備えた画像形成装置においても、前記定着装置と同様の効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の定着装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。
【図2】前記画像形成装置の前カバーを開放した状態を示す斜視図である。
【図3】前記画像形成装置の保持枠体から定着装置を取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】前記保持枠体から定着装置を取り外した状態を示す側面図である。
【図5】前記保持枠体に定着装置を取り付けた状態を示す側面図である。
【図6】係止部材とスリットを拡大した側面図であって、(a)は係止解除状態を示す拡大側面図、(b)は係止状態を示す拡大側面図である。
【図7】前記定着装置を下方から見た斜視図である。
【図8】前記保持枠体に定着装置を取り付けた状態を示す正面図である。
【図9】保持部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明の定着装置の別の実施形態を示す斜視図である。
【図11】図12の側面図である。
【図12】本発明の定着装置のさらに別の実施形態を示す側面図である。
【図13】本発明の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図14】本発明の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図15】本発明の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図16】本発明の別の実施形態の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図17】本発明の別の実施形態の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図18】本発明の別の実施形態の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【図19】本発明の別の実施形態の定着装置を画像形成装置本体に対して取り外す動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、本発明の定着装置を備えた画像形成装置の概略を示す全体構成図である。以下、同図に基づいてこの画像形成装置の主要部を説明する。画像形成装置は、カラー画像の色分解成分に対応するブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の現像剤によって画像を形成するための4つのプロセスユニット1K,1C,1M,1Yを備えている。
【0046】
各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yは、互いに異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成になっている。1つのプロセスユニット1Kを例にその構成を説明すると、プロセスユニット1Kは、像担持体2と、クリーニング手段3と、帯電手段4、現像手段5等を有している。プロセスユニット1Kは画像形成装置の本体に対して着脱可能に装着されている。
【0047】
各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yの上方には、露光器7が配設されている。この露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光(L1〜L4)を発するように構成されている。
【0048】
また、各プロセスユニット1K,1C,1M,1Yの下方には、転写ベルト装置8が配設されている。この転写ベルト装置8は、上記像担持体2で形成したトナー画像を転写するための中間転写ベルト12を備えている。中間転写ベルト12は、各像担持体2に対向する4つの一次転写ローラ9a,9b,9c,9d、駆動ローラ10、テンションローラ11、クリーニングバックアップローラ15に架け渡され回転駆動するように構成されている。駆動ローラ10に二次転写ローラ13が対向して配置され、ベルトクリーニング装置14が、クリーニングバックアップローラ15に対向して配設されている。
【0049】
画像形成装置の下部には、用紙を多数枚収容可能な給紙カセット16と、給紙カセット16から用紙を送り出す給紙ローラ17が設けてある。給紙ローラ17から二次転写ローラ13と駆動ローラ10のニップに至る途中には、用紙を一旦停止させるレジストローラ対18が配設されている。
【0050】
二次転写ローラ13と駆動ローラ10のニップの上方には、定着装置19が設けてある。定着装置19は樹脂製のハウジング23を有し、ハウジング23は、画像形成装置本体に付設した金属製の保持枠体33に着脱可能に取り付けられている。このハウジング23内に、加熱ローラ24,定着ローラ25、加圧ローラ26等がそれぞれ回転可能に配設されている。加熱ローラ24と定着ローラ25には、無端帯状の定着ベルト28が張架され、定着ローラ25が回転駆動することによって、定着ベルト28及び加熱ローラ24が図において反時計回りに回転するようになっている。加熱ローラ24は発熱源27を内包しており、その発熱源27から生じた熱によって加熱ローラ24と定着ベルト28等を加熱する。この実施形態では、発熱源27として、ハロゲンヒータを用いているが、誘導加熱方式を採用してもよい。
【0051】
加圧ローラ26は定着ローラ25に対して接近・離間する方向に移動可能に支持されている。加圧ローラ26が定着ローラ25に接近した状態で定着ベルト28に圧接され、その圧接部に定着ニップが形成される。加圧ローラ26は、定着ベルト28の回転に伴って(時計回りに)従動回転する。なお、図において、符号29はベルトテンションローラ、符号30はベルトクリーニングローラである。
【0052】
定着装置19の上方には、用紙を外部へ排出するための排紙ローラ対20が配設してある。排紙ローラ対20によって排出される用紙は、画像形成装置本体の上面を内方へ凹ませて形成した排紙トレイ21上に積載されるように構成されている。
【0053】
転写ベルト装置8と給紙カセット16の間には、廃トナーを収容する廃トナー収容器22が配設されている。廃トナー収容器22の入り口部にはベルトクリーニング装置14から伸びた図示しない廃トナー移送ホースが接続されている。
【0054】
以下、この画像形成装置の基本的動作について説明する。
図1において、図示しない画像形成装置の制御部からの給紙信号によって給紙ローラ17が回転すると、給紙カセット16に積載した用紙の最上位の用紙のみが分離されてレジストローラ対18側へ送り出される。用紙の先端がレジストローラ対18のニップに到達すると、中間転写ベルト12上に形成されるトナー画像とタイミング(同期)をとるために用紙を待機させる。
【0055】
次に、作像動作について説明する。
1つのプロセスユニット1Kを例にして説明すると、まず、帯電手段4にて像担持体2の表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光器7から像担持体2の表面にレーザビームL1が照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。静電潜像が形成された像担持体2の表面部分に現像手段5によってトナーを転移させ、ブラックのトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2上に形成したトナー画像を中間転写ベルト12に転写する。その他の各色のプロセスユニット1C,1M,1Yにおいても、同様にして像担持体2上にトナー画像が形成され、4色のトナー画像が重なり合うように中間転写ベルト12に転写される。
【0056】
また、各クリーニング手段3は、中間転写行程を経た後の像担持体2表面に付着している残留トナーを除去する。その後、図示しない除電装置が、クリーニング後の像担持体2の残留電荷を除電する。
【0057】
レジストローラ対18と給紙ローラ17が駆動を再開し、中間転写ベルト12に重畳転写したトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙を二次転写ローラ13へ送る。そして、二次転写ローラ13によって、送られてきた用紙に重畳転写したトナー画像を転写する。
【0058】
トナー画像を転写された用紙は定着装置19へと搬送される。定着装置19に送り込まれた用紙は、定着ローラ25と加圧ローラ26間に挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙に定着される。トナー画像が定着された用紙は、定着装置19から排紙ローラ対20へ送り出され、排紙ローラ対20によって排紙トレイ21へ排出される。
【0059】
また、中間転写ベルト12上のトナー画像を用紙に転写した後、中間転写ベルト12上には残留トナーが付着しており、この残留トナーは、ベルトクリーニング装置14によって中間転写ベルト12から除去される。中間転写ベルト12から除去されたトナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、粉体収容器22へと搬送され回収される。
【0060】
以下、本発明の特徴部分である定着装置、及びそれを着脱する保持枠体のそれぞれの構造について説明する。
図2は、画像形成装置本体の前カバー32を開放した状態を示す。前カバー32は、その下端部の枢着点を中心に揺動して開閉可能に構成されている。前カバー32を開放した状態にすると、定着装置19等が露出した状態となる。
【0061】
図3,図4は、定着装置19と保持枠体33を示し、各図において、定着装置19は保持枠体33から取り外された状態となっている。以下、定着装置19を保持枠体33から取り外す方向を手前側Aと呼び、それと反対方向の取り付ける方向を奥側Bと呼ぶことにする。
【0062】
定着装置19のハウジング23の両側面36a,36bには、それぞれ切替レバー38,38が枢着され、その先端が上下方向に揺動可能となっている。切替レバー38の揺動支点41には、ハウジング23を保持枠体33に係止するための係止部材37(係止手段)が側外方に突出して設けられている。係止部材37は、切替レバー38の揺動に伴って、揺動支点41を中心に回動可能となっている。
【0063】
各切替レバー38,38の先端部には、切替レバー38を操作するための操作部39が配設してある。操作部39は、切替レバー38の先端部から側内方に延在しており、ハウジング23の前面60と対向して配設されている。切替レバー38を揺動させた際に、操作部39は揺動支点41を中心とする円弧状の軌跡を描いて移動するのに対応して、ハウジング23の操作部39と対向する面は、揺動支点41を中心とする円弧状に形成されている。そして、そのハウジング23の円弧状の面と操作部39との間に、所定間隔の隙間S(図4参照)を設けてハウジング23と操作部39とが干渉しないようにしている。
【0064】
ハウジング23の上記円弧状の面には、上干渉部42が突設してあり、切替レバー38を上方へ揺動させた場合、上干渉部42と、操作部39に設けた凸状の当接部40とが当接するようになっている。ハウジング23の側面36aには、下干渉部43が突設され、切替レバー38を下方へ揺動させた場合、切替レバー38と下干渉部43が当接するように構成されている。また、切替レバー38はねじりコイルバネ等の付勢手段(図示省略)によって上方へ付勢されており、操作部39を操作しない場合、切替レバー38は上方へ揺動した位置に配置されている。
【0065】
一方、保持枠体33は手前側Aに開口した筺体であり、その両側板34a,34bにそれぞれスリット35,35が形成されている。スリット35は、奥側Bに配設された丸孔状の係合部44と、係合部44から手前側Aに水平に延伸して開口したガイド部45を有する。係合部44の径寸法D1は、ガイド部45の幅W1よりも大きく形成されている。
【0066】
定着装置19に設けた係止部材37は、保持枠体33に形成したスリット35に挿入して係止可能に構成されている(図5参照)。以下、係止部材37とスリット35の係止構造について詳しく説明する。
【0067】
図6(a)(b)は、係止部材37とスリット35を拡大した側面図である。図6(a)に示すように、係止部材37の外周形状は、互いに対向する2つの円弧部46,47と、互いに対向する2つの直線部48,49とから成る略小判形に形成されている。2つの円弧部46,47は、それぞれ揺動支点41を中心とした同一円上に配設され、各円弧部46,47の径寸法D2は、スリット35の係合部44の径寸法D1と同じか僅かに小さく設定されている。このように設定することで、係止部材37は、切替レバー38を揺動させることによって、係合部44内で回動可能となる。
【0068】
また、係止部材37の各直線部48,49相互間の幅W2は、ガイド部45の幅W1より僅かに小さく設定されている。図6(a)のように、切替レバー38を下方に揺動させて係止部材37を横向きに配置した状態で、係止部材37はガイド部45を通過することができ、スリット35に対し挿脱可能となる。
【0069】
そして、図6(b)に示すように、切替レバー38を(付勢手段によって)上方に揺動させて係止部材37を斜めに配置すると、係止部材37の両円弧部46,47と係合部44が係合して係止される。この状態で、係止部材37は係合部44から離脱不可能となる。また、図6(a)に示すように、切替レバー38を下方に揺動させて係止部材37を横向きに配置すると、係止部材37と係合部44との係止が解除される。つまり、係止部材37は、ガイド部45を通過可能となるので、係合部44から離脱可能となる。
【0070】
このように、切替レバー38を上方(係止位置)に揺動させると、係止部材37が係合部44に係止されることによって、ハウジング23が保持枠体33に係止される。また、切替レバー38を下方(係止解除位置)に揺動させると、係止部材37と係合部44との係止が解除され、ハウジング23を保持枠体33に対して着脱可能となる。
【0071】
また、図3,図4に示すように、保持枠体33の背板50の内面(手前側Aの面)には、一対の位置決めピン51,51が突設されている。一方、定着装置19のハウジング23の背面52には、位置決めピン51,51を挿入可能な一対の位置決め孔53,53が配設されている。そして、位置決めピン51の基部には、位置決め孔53に挿入した際に、ハウジング23の背面52と当接する当接座54が配設されている(図5参照)。
【0072】
また、保持枠体33は水平状の底板58を有する。この底板58は、定着装置19を保持枠体33に着脱する際、及び着脱後に、ハウジング23の下面55を支える受け部として機能する。
【0073】
また、図4に示すように、ハウジング23には、使用者がハウジング23を持つための一対の保持部56,56が配設されている。詳しくは、ハウジング23の下部の両側端部近傍に手前側Aと側方に連通した切欠きが形成され、保持部56はその切欠きにて形成された下方を臨む面である(図7参照)。各保持部56,56は、保持しやすいように平面状に形成されている。保持部56の一部を平面状に形成してもよい。
【0074】
図8は、保持枠体33に定着装置19を装着した状態を示す正面図である。同図に示すように、ハウジング23に形成した保持部56と、保持枠体33の側板34a,34b及び底板58との間に、空間部Kが形成されている。この空間部Kは、使用者の人差し指等を定着装置19の重心に下から接近するように、差し込むことが可能なサイズに設定されており、定着装置19を保持枠体33に装着した状態で、保持部56に指を接触させることが可能となっている。
【0075】
図9は、保持部56の他の実施形態を示す。この実施形態では、保持部56に複数の凸部57が配設されている。各凸部57は、ハウジング23(定着装置19)の着脱方向に対して略直交方向に延在した突条の部材であり、互いに平行に配設されている。このように保持部56に複数の凸部57を配設することにより、使用者が保持部56を持つ際に、指が滑るのを防止することが可能である。また、ハウジング23は比較的熱伝導性の低い樹脂などで形成されているが、定着装置19の定着処理時に発せられる熱によりハウジング23が高温となる場合がある。ハウジング23が加熱され保持部56が高温となった場合であっても、指を複数の凸部57に接触させることにより、ハウジング23の熱が指へ伝わりにくく安全に保持することが可能である。
【0076】
上記凸部57の形状は、図9に示す形状に限らず様々な形状に形成することができる。上記指の滑り防止のために、複数の凸部57の代わりに複数の凹部を保持部56に形成してもよい(図示省略)。また、保持部56に摩擦部材や断熱部材を貼り付けるなどしてもよい。また、切替レバー38の操作部39に、複数の凸部又は複数の凹部を配設したり、摩擦部材を配設することも可能である。
【0077】
図10,図11に本発明の定着装置の別の実施形態を示す。この実施形態では、ハウジング23の前面60の両側端部近傍に、突起部59,59が配設されている。突起部59は、矩形の小片部材であり、ハウジング23の前面60に一体に突設されている。また、突起部59は、切替レバー38の操作部39と保持部56との間に配置されている。そして、切替レバー38を下方へ揺動させた際に、切替レバー38の操作部39が突起部59と当接して上記係止解除位置に保持されるように構成されている。従って、この実施形態の定着装置19は、上記図4の下干渉部43を備えていない。なお、図10,図11において、上記図3,図4と同一の符号の部分は、図3,図4と同様の構成であるので説明を省略する。
【0078】
また、図12に定着装置のさらに別の実施形態を示す。この実施形態は、切替レバー38を下方に揺動させるにつれて、操作部39とそれと対向するハウジング23の円弧状の面との間の隙間Sが拡大するように構成されている。具体的には、切替レバー38の揺動支点41が、ハウジング23の上記円弧状の面の曲率中心61より手前側Aに配設されている。ただし、図12に示す構造に限定されることはなく、これ以外の構造であってもよい。なお、図12において、上記図4と同一の符号の部分は、図4と同様の構成であるので説明を省略する。
【0079】
以下、本発明の定着装置を画像形成装置本体から取り出す動作について説明する。
図2に示すように、画像形成装置本体の前カバー32を開放して定着装置19を露出させた状態にする。この状態で、定着装置19は画像形成装置本体の保持枠体33に係止されている。つまり、切替レバー38は図示しない付勢手段によって上方に付勢されており、係止部材37がスリット35の係合部44内で係止されている(図5,図6(b)参照)。
【0080】
図13に示すように、使用者は、左手の親指Y1を向かって左側の切替レバー38の操作部39に掛けると共に、左側の保持部56と保持枠体33間に形成された空間K(図8参照)内に、左手の人差し指Y2を第一関節が隠れるくらいまで挿入し、その人差し指Y2を左側の保持部56に当てる。また、右手も同様に、親指を向かって右側の切替レバーの操作部に掛け、人差し指を右側の空間K内に第一関節が隠れるくらいまで挿入し、その人差し指を右側の保持部に当てる。このように、左手と右手のそれぞれの人差し指で定着装置19を支持することで、比較的重い定着装置19でも、安定的に保持することができる。また、このような保持姿勢をとれるように空間部Kは設定されている。以下、左手、右手どちらも同様の動作を行うので、左手の動作を例に説明する。
【0081】
図14に示すように、親指Y1で切替レバー38を下干渉部43に当接するまで下方に押し下げる。これに伴って、係止部材37が時計回りに回動して横向きに配置され、係止部材37とスリット35の係合部44との係止が解除される。
【0082】
図15に示すように、親指Y1で切替レバー38を下方に押さえたまま、親指Y1と人差し指Y2で定着装置19を保持して、手前に引き出す。定着装置19を手前側に引き出すと、位置決め孔53から位置決めピン51が引き抜かれると共に、係止部材37がスリット35から離脱する。
【0083】
また、定着装置19を手前側に引き出す際に、定着装置19(ハウジング)の下面55を、保持枠体33の底板58上に摺動させると、底板58が定着装置19の重量を受けるので、左右の親指と(先端から第一関節くらいまでを保持部に当てた)左右の人差し指でも楽に引き出すことができる。
【0084】
保持枠体33から定着装置19を引き出した後は、親指Y1・人差し指Y2はそのままの状態で定着装置19を保持し、移動させることができる。
【0085】
また、保持枠体33から装着装置19を引き出した場合、空間部Kが側方に開放した状態となるので、使用者は人差し指Y2を空間部Kのさらに奥側へ挿入して、定着装置19をより楽に保持することが可能である。詳しくは、空間部Kに手前側から挿入していた人差し指Y2の付け根側を側方にずらすことにより、人差し指Y2を保持部56のさらに奥側へ接触させて、保持部56を手前側及び側方から抱えるように保持することが可能となる。定着装置19の引き出し動作時は、人差し指Y2の保持部56への掛かりが浅くても(手前側で保持していても)、定着装置19の重量を保持枠体33の底板58が支えるので、楽に定着装置19を引き出すことができる。一方、機外に引き出した定着装置19を持ち上げて移動する場合は、底板58の支持が無くなる。しかし、保持部56が、手前側と側方に連通した切欠きにて形成されているので、人差し指Y2の空間部Kへの挿入方向を手前側から側方へ自然に変えて定着装置19の重心に近い奥側で安定して保持することができる。
【0086】
このように、定着装置19を親指Y1と人差し指Y2で確実に保持し、人差し指Y2で定着装置19を下方から支持するので、比較的重い定着装置19でも安定して保持して移動させることができる。
【0087】
上述のように、本発明の定着装置は、切替レバー38を下方に揺動させて係止解除位置に切り替えると、操作部39と保持部56が接近するように構成されている。つまり、切替レバー38を係止解除位置に切り替える際に付与する親指Y1の力の方向と、その後に定着装置19を保持する際に付与する親指Y1の力方向とが同一方向となるので、使用者は、切替レバー38の切替動作と、定着装置19を保持して取り外す動作を、一連の動作として円滑に行うことができる。また、切替レバー38を下方に揺動させて係止解除位置にした状態で、操作部39は保持部56より手前側に配設される。これにより、親指Y1と人差し指Y2を保持力を発揮しやすい自然な形(短い親指が手前側の操作部に掛かり、長い人差し指が奥側の保持部に掛かって把持する形)で操作部39と保持部56に当てることができ、定着装置19を安定して保持することが可能となる。
【0088】
次に、本発明の定着装置を画像形成装置本体に取り付ける動作について説明する。
定着装置19を画像形成装置本体の保持枠体33から取り外した状態では、切替レバー38は上方に付勢されて係止位置に配置されている。両手の人差し指Y2をそれぞれ保持部56に当てると共に、両親指Y1をそれぞれ切替レバー38の操作部39に当てた状態にする。そして、親指Y1で切替レバー38を下方に押し下げて、係止部材37を横向きに配置する。
【0089】
親指Y1で操作部39を下方に押さえたまま、親指Y1と人差し指Y2で定着装置19を保持し、定着装置19を保持枠体33の底板58の上に置く(図15参照)。そして、親指Y1と人差し指Y2で定着装置19を保持したまま、定着装置19を底板58の上を摺動させつつ奥側へ押し込む。また、定着装置19を押し込む際、定着装置19は底板58の上に支持されているので、定着装置19の押し込み動作を楽にすべく、人差し指Y2の保持部56への掛かりを浅く(手前側に)したり、あるいは人差し指Y2を保持部56から離脱させて自然な押し込み姿勢に配置することが可能となる。そして、定着装置19を押し込むと、位置決めピン51が位置決め孔53に挿入されると共に、位置決めピン51の当接座54が定着装置19の背面52に当接する(図5参照)。これにより、保持枠体33に対する定着装置19の、左右側方向と、奥側の位置決めがなされる。
【0090】
また、係止部材37がスリット35のガイド部45を通過して係合部44に当接する(図6(a)参照)。そして、親指Y1による操作部39の押さえを解除すると、付勢手段により切替レバー38が上方へ揺動する。これに伴って係止部材37が反時計回りに回動して係合部44と係合され(図6(b)参照)、定着装置19が保持枠体33に係止される。
【0091】
このように、定着装置を画像形成装置本体に取り付ける場合も、使用者は、切替レバー38の切替動作と、定着装置19を保持して取り付ける動作を、一連の動作として円滑に行うことができる。
【0092】
以下、上記図10,図11に示した別の実施形態の定着装置を、画像形成装置本体から取り外す動作について説明する。なお、左手、右手どちらも同様の動作を行うので、左手の動作を例に説明する。
【0093】
画像形成装置本体の前カバー32を開放して定着装置19を露出させる(図2参照)。図16に示すように、使用者は、親指Y1を切替レバー38の操作部39に掛けると共に、人差し指Y2を突起部59の下面に当てる。
【0094】
図17に示すように、親指Y1で切替レバー38を下方に押し下げ、操作部39を突起部59の上面に当接させる。これに伴って、係止部材37が時計回りに回動して横向きに配置され、係止部材37とスリット35の係合部44との係止が解除される。
【0095】
図18に示すように、親指Y1と人差し指Y2で切替レバー38と突起部59を押さえたまま、定着装置19を手前に引き出す。定着装置19を手前側に引き出すと、位置決め孔53から位置決めピン51が引き抜かれると共に、係止部材37がスリット35から離脱する。
【0096】
ここで、親指Y1と人差し指Y2で切替レバー38と突起部59を押さえたまま、定着装置19を持ち上げようとすると、定着装置19の重心は奥側にあるので、親指Y1と人差し指Y2などに負荷がかかる。
【0097】
そこで、図19に示すように、定着装置19が保持枠体33の底板58上に支持された状態で、人差し指Y2を突起部59から保持部56へ移動させる。このように、保持部56に人差し指Y2を当てることにより、人差し指Y2と親指Y1で定着装置19を安定して保持することができ、定着装置19を保持枠体33から取り外すことが可能となる。
【0098】
なお、図10,図11に示す実施形態の定着装置を、画像形成装置本体に取り付ける動作については、上述した取付動作と同様であるので説明を省略する。
【0099】
また、図12に示す実施形態の定着装置を画像形成装置本体に着脱する際も同様に、親指Y1を操作部39に掛け、人差し指Y2を保持部56に当てる。この実施形態の場合、切替レバー38を下方へ揺動させるにつれて、操作部39とハウジング23との間の隙間Sが大きくなる。この拡大した隙間Sに親指Y1の先を入れるなどすれば、親指Y1と人差し指Y2で定着装置19を確実にかつ安定して保持することが可能となる。
【0100】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述の実施形態では、保持枠体33の底板58及びスリット35(のガイド部45)は水平状に配設しているが、底板58及びスリット35を、それぞれ手前側Aに向かって上方に傾斜して配置してもよい。また、底板58及びスリット35を、それぞれ手前側Aに向かって下方に傾斜して配置してもよい。前者を採用した場合は、定着装置19を保持枠体33に取り付けやすくなり、後者を採用した場合は、定着装置19を保持枠体33から取り外しやすくできる。また、保持部56を保持する指は、人差し指のみに限らない。例えば、人差し指と中指で保持部56を保持してもよい。
【符号の説明】
【0101】
19 定着装置
23 ハウジング
33 保持枠体
35 スリット
37 係止部材
38 切替レバー
39 操作部
56 保持部
59 突起部
A 手前側
Y1 親指
Y2 人差し指
【先行技術文献】
【特許文献】
【0102】
【特許文献1】特開平8−305205号公報
【特許文献2】特開2006−162997号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体上の未定着トナー像を加熱定着すると共に、画像形成装置本体に対して着脱可能なハウジングを備えた定着装置において、
前記ハウジングを画像形成装置本体に係止するための係止手段を操作する操作部をハウジングに配設すると共に、前記ハウジングの画像形成装置本体に対する着脱方向の手前側と側方に連通した切欠きにて保持部を形成し、ハウジングを画像形成装置本体に対して着脱する際に保持可能な取手部を前記操作部と保持部とから構成したことを特徴とする定着装置。
【請求項2】
前記保持部を前記ハウジングの下面に配設したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記操作部と保持部をそれぞれ前記ハウジングの両側端部近傍に配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記係止手段を係止させる係止位置とその係止を解除する係止解除位置とに切替可能な切替レバーを前記ハウジングに付設し、前記操作部を前記切替レバーの先端部に配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項5】
前記切替レバーを前記係止解除位置に切り替えた状態において、前記操作部が前記保持部より手前側に配設されたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項6】
前記切替レバーを前記係止解除位置に切り替えた際に、前記操作部が保持部に接近するように保持部を配設したことを特徴とする請求項4又は5に記載の定着装置。
【請求項7】
前記切替レバーを前記係止位置に切り替える方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
【請求項8】
前記操作部を前記切替レバーの側内方に延在するように配設したことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項9】
前記保持部の少なくとも一部を平面状に形成したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項10】
前記保持部に複数の凸部を配設したことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項11】
前記保持部に断熱部材を配設したことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項12】
前記係止解除位置に切り替えた前記切替レバーの操作部の近傍に突起部を配設したことを特徴とする請求項4から11のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項13】
前記切替レバーを前記係止解除位置側へ揺動させた際に、前記操作部と前記突起部との干渉によって切替レバーが前記係止解除位置に保持されるように構成したことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
【請求項14】
前記切替レバーを前記係止解除位置側へ揺動させた際に、前記操作部とハウジングとの隙間が拡大するように構成した請求項4から11のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項16】
前記定着装置を画像形成装置本体に着脱する際に、画像形成装置本体に定着装置の重量を受ける受け部を配設したことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記定着装置を画像形成装置に装着した状態で、画像形成装置本体と前記保持部との間に、保持部を保持可能とする空間部を形成したことを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2012−133400(P2012−133400A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−89497(P2012−89497)
【出願日】平成24年4月10日(2012.4.10)
【分割の表示】特願2007−176574(P2007−176574)の分割
【原出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】