説明

容器保持ユニット及びカップホルダ装置

【課題】 外径の異なる容器でも常に良好な出し入れ性及びホールド性を維持できるようにする。
【解決手段】 当接部材3を容器の周囲に当接して、該容器の径方向の動きを拘束する容器保持ユニット1であって、前から後に行くに従って次第に下方へそれぞれ延びかつ異形状の第1ガイド溝24及び第2ガイド溝25を側面に形成しているケース2と、第1軸部34及び第2軸部35を有し、第1軸部34を第1ガイド溝24に嵌合し、第2軸部35を第2ガイド溝25に遊嵌した状態でケース2に対し摺動可能、かつ下から上向きの負荷を受けたときにケース2からの突出量を減じる方向へ回転可能に組み付けられている当接部材3と、当接部材3をケース2より突出する方向へ付勢し、かつ前記回転された当接部材3を初期状態に復帰する方向へ付勢する付勢部材4とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶,コップ,ペットボトル等の容器を倒れないように保持する容器保持ユニット及びそれを用いたカップホルダ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9はカップホルダ装置の従来例として特許文献1に開示のものを示している。このカップホルダ装置50は、概略凹所52を形成している容器保持部51、該容器保持部51に組み付けられている当接部材53(サポート)と、当接部材53を付勢しているばね部材54などを備えている。容器保持部51は、比較的大きな凹所52内に容器を上から下向きに遊挿して、容器底面を受け止め可能な構成である。当接部材53は、凹所52の壁上側に枢支されると共に、ばね部材54により凹所52内から上へ突出する方向へ付勢されている。そして、(a)のごとく小さな容器A1の場合には、当接部材53がばね部材54の付勢力に抗して少しだけ下向きに回転された状態で容器周囲に当接し、凹所52の対応内面との間で容器A1を拘束する。(b)のごとく大きな容器A2の場合には、当接部材53がばね部材54の付勢力に抗して下向きに大きく回転された状態で容器周囲に当接し、凹所52の対応内面との間で容器A1を拘束する。
【特許文献1】実開平6−50969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記したカップホルダ装置50では、当接部材53が凹所52の底面と略水平となる位置からばね部材54の付勢力に抗して下向きに回転されることで、外径の異なる容器でも凹所52の対応内面との間で各容器を径方向に動かないよう拘束できるが、次のようなことが問題となる。まず、この構造では、当接部材53が径小の容器A1だと先端の限られた箇所で当接し、径大の容器A2だと先端側の広い箇所で当接するため、出し入れ性及びホールド性が容器外径によって大きく異なり、例えば、径大の容器A2を挿入したり引き抜く時の力が大きくなる。また、容器が図9(a)のごとく周囲の一部に径小部aや窪みを形成していると、容器の引き抜き過程において、当接部材53の先端が径小部aに一旦落ち込むと引っかかっることも生じる。なお、カップホルダ装置としては、車室内等に装備される関係で使い勝手と共に外観特性も重視され、それらを充足しながら各部材の組み付けを簡単かつ確実に行えるようにしたい。
【0004】
本発明は以上のような課題を解消することを目的としている。具体的には、外径の異なる容器でも常に良好な出し入れ性及びホールド性を維持でき、また、容器が径小部分や窪みを有していても当接部材の引っかかりを生じないようにして使い勝手を維持でき、しかも取扱性及び装置の容器保持部側への組込性を向上できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、当接部材及び該当接部材を付勢する付勢部材を有し、前記当接部材を容器の周囲に当接して、該容器の径方向の動きを拘束する容器保持ユニットであって、前から後に行くに従って次第に下方へそれぞれ延びかつ異形状の第1ガイド溝及び第2ガイド溝を側面に形成しているケースと、第1軸部及び第2軸部を有し、前記第1軸部を前記第1ガイド溝に嵌合し、前記第2軸部を前記第2ガイド溝に遊嵌した状態で前記ケースに対し摺動可能、かつ下から上向きの負荷を受けたときに前記ケースからの突出量を減じる方向へ回転可能に組み付けられている前記当接部材と、前記当接部材を前記ケースより突出する方向へ付勢し、かつ前記回転された当接部材を初期状態に復帰する方向へ付勢する前記付勢部材とを備えていることを特徴としている。これに対し、請求項5の発明は、以上の発明をカップホルダ装置として捉えたもので、容器を上から下向きに挿入して、容器底面を受け止め可能な容器保持部を備えたカップホルダ装置において、請求項1から4の何れかに記載の容器保持ユニットを前記容器保持部に1以上有していることを特徴としている。
【0006】
以上の容器保持ユニットでは、まず、当接部材が容器を保持する挿入時において、付勢部材の付勢力に抗してケース内の斜め下向きに摺動される関係で、容器の大小に係わらず常に当接部材のほぼ同じ箇所で該容器の周囲に当接するため(図5を参照)、従来構造に比べてホールド性などが容器の外径の大小によって影響され難くなり、良好な出し入れ性及びホールド性を常に維持できる。また、容器が周囲に径小部(窪みでも同じ)を有している場合、該容器の引き抜き時において、当接部材が容器径小部に対向すると、付勢部材の付勢力により突出方向へ摺動されてその先端を容器径小部に嵌合した後、容器側から受ける負荷ないしは摩擦力によりケースからの突出量を減じる方向へ回転されながら容器径小部を脱出するため(図6を参照)、上記した引っかかりの虞を確実に解消できる。しかも、本発明の容器保持ユニットは、ユニット品であるため取扱性、外観特性、カップホルダ装置側への組込性を向上できる。カップホルダ装置としては以上の容器保持ユニットの利点をそれまま具備できる。
【発明の効果】
【0007】
・請求項1の発明では、ユニット化による利点に加え、例えば、図9のような従来構造に比べて、容器の出し入れ性及びホールド性を容器の(外径の)大小によって左右されず良好に維持でき、又、容器が径小部や窪みを有する場合でも従来のような引っかかりを生ぜず、これにより使い勝手及び外観特性を向上できる。
・請求項2の発明では、当接部材が三角形の角部で容器の周囲に当接し、また、容器引き抜き時の負荷により回転されると、斜め下向きに配置されていた辺が略垂直に変位されるため、容器の出し入れ性及びホールド性をより良好にできる。
・請求項3の発明では、各ガイド溝の形状及び配置工夫だけで、請求項1のような当接部材の動きを実現できるようにする。
・請求項4の発明では、例えば、当接部材が第1付勢部に抗して摺動され、第2付勢部に抗して回転されるようにして、付勢部材の数を増やすことなく最良な付勢作動を得られるようにする。
・請求項5の発明では、以上の容器保持ユニットの利点を全て具備しているため、カップホルダ装置としての使い勝手や信頼性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を適用した容器保持ユニット及びカップホルダ装置を図面に基づいて説明する。図1〜図6は基本形態を示し、図7及び図8はその変形例を示している。以下の説明では、概要、基本形態、組立、作動を述べた後、図7及び図8に示した変形例に言及する。なお、図7及び図8の変形例はケース側のガイド溝(第1ガイド溝及び第2ガイド溝)だけを変更しているため、実質的に同じ部材及び部位に同一符号を付し、重複説明を極力省くことにする。
【0009】
(概要)本発明の容器保持ユニット1は、図1〜図4に例示されるように、第1ガイド溝24及び第2ガイド溝25を形成しているケース2と、第1軸部34及び第2軸部35を有し、第1軸部34を第1ガイド溝24に嵌合し、第2軸部35を第2ガイド溝25に遊嵌した状態でケース2に対し摺動可能、かつ下から上向きの負荷を受けたときにケース2からの突出量を減じる方向へ回転可能に組み付けられている当接部材3と、当接部材3をケース2より突出する方向へ付勢し、かつ前記回転された当接部材3を初期状態に復帰する方向へ付勢する付勢部材4とから構成されている。そして、この容器保持ユニット1はカップホルダ装置5の構成部材として組み込まれる。すなわち、カップホルダ装置5としては、容器を上から下向きに挿入して、容器底面を受け止め可能な容器保持部15を有しているタイプであり、該容器保持部15に対し容器保持ユニット1が1以上取り付けられて、当接部材3を容器の周囲に当接して、該容器の径方向の動きを拘束することにより、外径の小さな容器A1から外径の大きな容器A2までを良好に保持可能にする。
【0010】
(容器保持ユニット)ケース2は、上下方向に長い略矩形立体形であり、前面21aを開口し、背面21b、両側面21c、上面21d、下面21eにより内部20を区画形成している。両側面21c,21cには、上側の前縁に突出している取付片部22と、上下中間部付近に貫通されている第1ガイド溝24及び第2ガイド溝25とが設けられている。このうち、第1ガイド溝24及び第2ガイド溝25は、異形状であるが、何れもが前から後に行くに従って次第に下方へそれぞれ延びている。また、第1ガイド溝24は、直線形状であり、溝幅が小さく均一に形成されている。第2ガイド溝25は、第1ガイド溝24より上側に設けられて、溝幅が前後方向の中間部で大きくした形状、つまり溝形状が第1ガイド溝25と略平行する直線形状の下辺部25a及び円弧状の上辺部25bとで区画形成されている。なお、符号23は上面21dに設けられた位置決め及び拡開兼用のスリットであるが、省略されることもある。符号26は背面21bの内側上下方向に設けられた浅い縦溝である。この縦溝26は、後述する付勢部材4の部分43の動きをこの溝内に沿って案内する。
【0011】
当接部材3は、側面視で概略2等辺三角形に形成されていると共に、内部30が先端角部つまり矢状の辺部31a,31bと、開口された底辺31cと、両側面32とで区画形成されている。そして、先端角部は辺部31aと辺部31bとが交わる箇所である。通常はその先端角部が容器周囲に当たる箇所となる。一方側面32の底辺31cには、凹状の逃げ溝33が設けられている。両側面32,32の外面には、対応する底辺31c側に接近して第1軸部34と第2軸部35とがそれぞれ突設されている。第1軸部34と第2軸部35とは、第1ガイド溝24と第2ガイド溝25の下辺部25aとの間の間隔に対応した距離を保っている。両側面32,32の内面には、対応する底辺31c側に接近して突起36が対向して設けられている。なお、内部30には、図4(a)に示されるごとく係止突片37が辺部31aの内面より突設されている。該係止突片37の一部には係止溝が設けられ、付勢部材4の他端41が位置決め係止されるようになっている。
【0012】
付勢部材4は、トーションバネタイプであり、大巻回部40と、大巻回部40の他端41と、大巻線部40の一端側を延長した直線状の第1付勢部42と、第1付勢部42の先端から小巻回部43を介して折り返されている略直線状の第2付勢部44とを有している。第2付勢部44の先端はカール状に処理されている。但し、付勢部材4としては、ケース2に対し当接部材3を突出方向に付勢可能であればよく、例えば、巻回部40や43等を省略したり第2付勢部44を省略した単純なトーションスプリング、或いはコイルばねや板ばね、更にゴム等の他の弾性体などで構成するようにしてもよい。この場合には前記した逃げ溝33などが不要となる。
【0013】
(組立)上記した各部材の組立作業では、まず、付勢部材4が当接部材3に支持された後、ケース2に対し当接部材3と共に組み込まれる。すなわち、付勢部材4は、当接部材3に対して、巻回部40を縮小した状態で内部30に押し入れられ、両側の突起36,36を巻回部40の内径に係合することにより当接部材3に対して揺動自在に支持される。その後、第2付勢部44の先端が底辺31c側の逃げ溝33に揺動自在に嵌合される。この状態から、当接部材3は、付勢部材4と共にケース2内に組み付けられる。この場合は、例えば、両側面21c,21cの間をスリット23を介し押し広げながら、下両側の第1軸部34,34を対応する第1ガイド溝24,24に嵌合する。その後、両側面21c,21cの間を押し広げながら、当接部材3が第1軸部34,34を支点としてケース内部20側へ回転される。すると、上両側の第2軸部35,35は対応する第2ガイド溝25,25に嵌合する。
【0014】
以上のようにして、作製された容器保持ユニット1は、図1に例示されるようなカップホルダ装置5に組み付けられる。このカップホルダ装置5は、容器を底面16で受け止める筒形本体15を備えており、全体が設置部10の装着穴11に落とし込まれた状態に配設される。なお、設置部10は、例えば、自動車のセンターコンソールやアームレスト等の平坦部分を想定しているが、それ以外の箇所でも差し支えない。そして、前記本体15は、周囲を等分する4箇所に筒内外を貫通した取付窓15aを形成していると共に、本体15の上周縁に突設されているフランジ部17及び、フランジ部17の対向する前後又は左右縁部から下設された板部18を一体に有している。取付窓15aには、容器保持ユニット1がケース2の取付片部22等を介して取り付けられる。なお、この例では、4個の容器保持ユニット1を本体15に付設したが、容器保持ユニット1の使用個数は1以上であればよい。
【0015】
(作動1)図5は以上の容器保持ユニット1の基本作動を示し、図5(a)は外径(L1は半径)が小さな容器A1を保持している模式図であり、図5(b)は外径(L2は半径)が大きな容器A2を保持している模式図である。この構造では、例えば、容器A1,A2が図1のカップホルダ装置側の本体15に挿入されたり引き抜かれるときに、当接部材3がケース2に対し次のように動く。なお、図4(a)は当接部材3がケース2から最大に突出された非使用時の初期状態、つまり当接部材3が付勢部材4の付勢力(この場合は主に他端41、第1付勢部42の付勢力)により押されて、各軸部34,35が対応するガイド溝24,25内の溝前端まで摺動されている。容器A1,A2は、この初期状態から本体15内に挿入されると、当接部材3の下向き傾斜の上辺部31aに当たる。すると、当接部材3は、上辺部31aに加わる容器A1,A2の下向き荷重により、付勢部材4の付勢力に抗して、又、第1軸部34が第1ガイド溝24に沿って、第2軸部35が第2ガイド溝25の下辺部25aに沿って摺動しながらケース2内に退避する。そして、当接部材3は、その先端が容器A1,A2の外径とほぼ一致するまで退避されると、容器A1,A2の更なる挿入を許容する。図5はそのようにして当接部材3がケース2内に退避され、その先端部を容器A1,A2の周囲に当接して容器径方向の動きを拘束している状態である。この構造では、当接部材3が容器A1,A2の外径の大小に関わらず、又、容器の挿入過程及び引き抜き過程において、常に、その先端部(上辺部31aと下辺部31bとで形成されている先端角部)を容器A1,A2の周囲に当接するため、安定した保持状態を維持でき、しかも、容器A1,A2を引き抜くときに該容器に過大な負荷が加わり難く、引き抜き時の感触も良好となる。
【0016】
(作動2)図6は容器が周囲の一部に径小部(くびれ部分又は窪みと同じ)を有している場合の容器引き抜き時の作動を示している。すなわち、図6(a)は径小部aが当接部材3の先端に接近した位置まで容器Aを引き抜いた状態、図6(b)は径小部aが当接部材3の先端に嵌合した位置まで容器Aを引き抜いた状態、図6(c)は径小部aが当接部材3の先端を通過した位置まで容器Aを引き抜いた状態である。まず、当接部材3は、容器Aを急速に引き抜いたり斜めに引き抜くと、図6(a)のごとく上側の第2軸部35が第2ガイド溝25内で下側の第1軸部34を支点として若干回転(この回転時には付勢部材4がバネチャージされる)されることで、当接部材3又は容器A側に加わる過大な負荷を緩和する。勿論、当接部材3は、容器Aを通常態様(急速に引き抜いたり斜めに引き抜かないこと)で引き抜く限り、図5(a)や(b)に示されるように回転されることなく、保持時の状態で容器の引き抜きを許容する。そして、容器Aが図6(b)の位置まで引き抜かれると、当接部材3が前記バネチャージされた付勢力により逆転され、当接部材3の先端が径小部aに嵌合する。容器Aが更に引き抜かれると、当接部材3は図6(c)のごとく上側の第2軸部35が第2ガイド溝25内で下側の第1軸部34を支点として大きく回転(この回転時には付勢部材4がバネチャージされる)される、つまりケース2からの突出量を減じる方向へ回転されることで、当接部材3の先端が径小部aから逃がされ、かつ下辺部31bが容器周囲に面接触して、容器Aの引き抜きを許容する。そして、当接部材3は、容器Aが引き抜かれると、前記バネチャージされた付勢力で逆転されて図4の初期状態に復帰される。この構造では、このような作動により、当接部材3が径小部aに引っかかっるという虞を確実に解消できる。
【0017】
(変形例)図7は図3に対応させ、図8は図5に対応させて図示している。この容器保持ユニット1は、上記形態に対しケース2の第1ガイド溝27及び第2ガイド溝28の溝形状を変更したものである。すなわち、第1ガイド溝27は、緩い円弧状であり、溝幅が小さく均一に形成されている。第2ガイド溝28は、第1ガイド溝25より上側に設けられて、溝幅が前後方向の中間部で大きくした形状である。具体的には、溝形状が第1ガイド溝27と略平行する緩い円弧状の下辺部28a及びそれよりも鋭角な円弧状の上辺部28bとで区画形成されている。このような溝形状は、当接部材3がケース2に対し上下の移動量を抑えてケース内に出没されるようにする。これは、外径の大きさな容器A2の場合、当接部材3の先端を該容器のうち、多少なりとも上側部分に当接できるようにして、より安定した保持状態が得られるよう工夫したものである。
【0018】
なお、以上の形態例は本発明を何ら制約するものではない。本発明の容器保持ユニットは請求項1で特定される要件を備えておればよく、本発明のカップホルダ装置は請求項5で特定される要件を備えておればよく、各細部は必要に応じて種々変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のカップホルダ装置例を示す概略外観図である。
【図2】本発明の第1形態としての容器保持ユニットを示す概略外観図ある。
【図3】図2の容器保持ユニットを示す分解構成図である。
【図4】(a)は上記容器保持ユニットの側面図、(b)はその正面図である。
【図5】図2の容器保持ユニットの基本作動を示す模式作動図である。
【図6】図2の容器保持ユニットの他の作動を示す模式作動図である。
【図7】本発明の第2形態としての容器保持ユニットを示す概略外観図である。
【図8】図7の容器保持ユニットの基本作動を示す模式作動図である。
【図9】カップホルダ装置の従来例を示す説明用参考図である。
【符号の説明】
【0020】
1…容器保持ユニット
2…ケース(20は内部、21aは前、21cは側面)
3…当接部材(30は内部、31a,31bは2等辺三角形の辺部)
4…ばね部材(40は巻回部、42は第1付勢部、44は第2付勢部)
5…カップホルダ装置
24,27…第1ガイド溝
25,28…第2ガイド溝(25a,28aは下辺部、25b,28bは上辺部)
34…第1軸部
35…第2軸部
A,A1,A2…容器
a…容器の径小部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
当接部材及び該当接部材を付勢する付勢部材を有し、前記当接部材を容器の周囲に当接して、該容器の径方向の動きを拘束するものであって、
前から後に行くに従って次第に下方へそれぞれ延びかつ異形状の第1ガイド溝及び第2ガイド溝を側面に形成しているケースと、
第1軸部及び第2軸部を有し、前記第1軸部を前記第1ガイド溝に嵌合し、前記第2軸部を前記第2ガイド溝に遊嵌した状態で前記ケースに対し摺動可能、かつ下から上向きの負荷を受けたときに前記ケースからの突出量を減じる方向へ回転可能に組み付けられている前記当接部材と、
前記当接部材を前記ケースより突出する方向へ付勢し、かつ前記回転された当接部材を初期状態に復帰する方向へ付勢する前記付勢部材とを備えていることを特徴としている容器保持ユニット。
【請求項2】
前記当接部材は、前記ケースより突出している部分が略2等辺三角形に形成されて、通常状態で、三角形の角部で容器の周囲に当接し、前記負荷により回転されると、斜め下向きに配置されていた辺が略垂直に変位される請求項1に記載の容器保持ユニット。
【請求項3】
前記第1ガイド溝は略直線状又は緩い円弧状であり、前記第2ガイド溝は前記第1ガイド溝より上側に位置して該第1ガイド溝に略平行する下辺部及び円弧状の上辺部とで溝形状を区画形成している請求項1又は2に記載の容器保持ユニット。
【請求項4】
前記付勢部材は、前記当接部材の内側に支持される巻回部と、前記巻回部の一端を延長して前記ケース内に当接する第1付勢部と、前記第1付勢部の先端から折り返されて前記当接部材の対応部に当接する第2付勢部とを有している請求項1から3の何れかに記載の容器保持ユニット。
【請求項5】
容器を上から下向きに挿入して、容器底面を受け止め可能な容器保持部を備えたカップホルダ装置において、請求項1から4の何れかに記載の容器保持ユニットを前記容器保持部に1以上有していることを特徴とするカップホルダ装置。





















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−1428(P2006−1428A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180268(P2004−180268)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】